(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5676851
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】コーヒーメーカー、およびそのネットワークによる方法および装置
(51)【国際特許分類】
A47J 31/44 20060101AFI20150205BHJP
【FI】
A47J31/44 Z
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2009-16956(P2009-16956)
(22)【出願日】2009年1月28日
(65)【公開番号】特開2009-183700(P2009-183700A)
(43)【公開日】2009年8月20日
【審査請求日】2011年12月7日
(31)【優先権主張番号】08250344.2
(32)【優先日】2008年1月29日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】501175214
【氏名又は名称】クラフト・フーヅ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】KRAFT FOODS R & D, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100077481
【弁理士】
【氏名又は名称】谷 義一
(74)【代理人】
【識別番号】100088915
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 和夫
(72)【発明者】
【氏名】ブレント ガード
(72)【発明者】
【氏名】ゲーリー バートン−ウィルコック
【審査官】
礒部 賢
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第03/005295(WO,A1)
【文献】
特開2003−192096(JP,A)
【文献】
特表2007−526025(JP,A)
【文献】
特表2007−522856(JP,A)
【文献】
国際公開第01/043088(WO,A1)
【文献】
特表2005−526325(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第01676509(EP,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2003/0079612(US,A1)
【文献】
欧州特許出願公開第01810598(EP,A1)
【文献】
国際公開第2005/067385(WO,A2)
【文献】
米国特許出願公開第2003/0129286(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0267382(US,A1)
【文献】
特開2002−171292(JP,A)
【文献】
特開2002−013741(JP,A)
【文献】
特開2006−153430(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0175334(US,A1)
【文献】
特開2000−040176(JP,A)
【文献】
特開2000−276647(JP,A)
【文献】
特開平05−233946(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/00 − 31/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーヒー飲料を淹れる手段と、
前記コーヒー飲料を淹れる手段で使用する構成部材を検知するよう構成および配置されるセンサーと、
遠隔設備との接続を実行するよう構成および配置される外部ネットワークインターフェースと、
エンドユーザーインターフェースと、
前記センサー、前記外部ネットワークインターフェース、および前記エンドユーザーインターフェースと操作可能に結合しており、検知された前記構成部材に関する情報を単独で使用して、前記遠隔設備から応答情報を取得するよう構成および配置されるプロセッサーと、
を備え、
前記センサーは、前記構成部材を含むコーヒーポッドの存在、又は前記構成部材を含むコーヒーポッドに備わる情報を検知し、
前記プロセッサーは、前記エンドユーザーインターフェースを介して、エンドユーザーに前記応答情報を提示するように構成される、
ことを特徴とするコーヒー抽出装置。
【請求項2】
前記センサーは、少なくとも一部に、光学式コードリーダーを備えたことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項3】
前記センサーは、少なくとも一部に、無線ICタグリーダーを備えたことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項4】
前記外部ネットワークインターフェースは、モデムを備えたことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項5】
前記モデムは、GPRSモデム、Bluetoothモデム、802.11互換モデム、PSTNモデムおよび電力線モデムのうち少なくとも1つを備えたことを特徴とする請求項4に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項6】
前記エンドユーザーインターフェースは、視認可能ディスプレイを備えたことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項7】
前記エンドユーザーインターフェースは、前記エンドユーザーからの入力を受信するよう構成および配置された入力部をさらに備え、前記プロセッサーは、前記情報に関して、前記エンドユーザーからの応答を受信するよう構成および配置されることを特徴とする請求項6に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項8】
前記プロセッサーは、他の情報に関して遠隔設備と接続するようさらに構成および配置されることを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項9】
前記他の情報は、コーヒー抽出装置の使用態様、コーヒー抽出装置の診断情報、エンドユーザーと顧客サービス設備との直接のやりとりおよび価格以外の構成部材の情報のうち少なくとも1つを備えたことを特徴とする請求項8に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項10】
前記プロセッサーは、前記遠隔設備から情報の取得を自動的に実行し、前記エンドユーザーインターフェースを介して前記エンドユーザーに前記情報を提示するよう構成および配置されたことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項11】
前記プロセッサーは、前記外部ネットワークインターフェースおよび前記エンドユーザーインターフェースを使用してVoIPベースの音声通信を実行するよう構成および配置されたことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項12】
前記センサーは、前記構成部材を含む前記コーヒーポッドに備わる情報を検知するよう構成および配置される請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項13】
前記応答情報は購入機会を含むことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項14】
検知された前記構成部材に関する前記情報は、くじ様のコードを含むことを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【請求項15】
前記応答情報はコーヒー抽出装置がそのオペレーティング・ファームウェア及び/又はソフトウェアをアップグレードすることを可能にすることを特徴とする請求項1に記載のコーヒー抽出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーヒーメーカーに関し、より詳細には、通信機能を持つコーヒーメーカーに関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野では、さまざまな種類のコーヒー抽出装置が知られている。これらには、事前に挽いたコーヒー豆または液状コーヒー抽出物を使用するコーヒー抽出装置、および抽出工程の一部としてコーヒー豆を挽く装置が含まれる。また、さまざまなコーヒー豆(挽いたものまたは挽いていないもの)のキャリヤーを使用する装置も含まれる。ある場合は、コーヒー豆は、挽かれたまま、単に抽出容器に置かれるだけである。またある場合は、ポッドベースの方式を使用して、コーヒー豆はコーヒーメーカーの中に置かれた一定の容器で提供される。このような容器は、1回抽出分だけに対応できる量の材料を収容することができ、または複数回抽出分に十分な豆を収容することができる。ある場合には、そのような容器は、抽出工程の不可欠な部分を備えることができ、また他の場合には、単に、挽いた豆が抽出装置で使用されるまでの間、挽いた豆を保持することができる。
【0003】
コーヒーメーカーを、家庭内の電化製品のローカルエリアネットワーク(LAN)の一部に加えるという提案がなされてきた。そのような場合には、複数の家電製品は、インターネットなどの外部ネットワークに接続するローカルサーバーとしても働く、これら電化製品の1つと、相互に通信でネットワーク接続される。このような方法でネットワーク接続される場合、ユーザーは、遠隔地からさまざまな電化製品を操作することができる。例えば、ユーザーは、インターネットを介して、親となる電化製品にアクセスすることができ、また親となる電化製品を介して、コーヒーメーカーなどの他の電化製品に対して、ある特定の事前に決めておいた時間に作動するように指示することができる。
【0004】
そのような手法は、少なくとも使用環境によっては、一定の有用性が期待できる場合もある。しかし、インストールや操作に関し、さまざまな障害が考えられる。これに関するほんの1つの見解を挙げてみると、従来技術の手法では、所望の家庭用LANを形成するために、少なくとも2つの電化製品の準備、および使用が必要となる。この要件だけでも、かなりの資本投資がない限り普通の家庭では期待できないレベルおよび程度の、電化製品による通信および操作の互換性が必要となる可能性がある。
【0005】
また、そのような手法では、一般にほとんどの場合において満足しえないような知識のレベル、技能のレベル、および専門的知識のレベルをユーザー側で必要とされる可能性が少なくない。例えば、WIFIによるネットワークなど、比較的簡単な家庭用無線LANを構築し、整備しようと試みる場合、多くの人々がさまざまな種類の困難を経験することは、主要な懸念事項である。このようなしばしば起こる問題およびトラブルは、熱および/または機械的な駆動装置を使用して一般的な機能を達成するような家電製品とともに使用される場合、さらに新しいレベルの懸念事項となる。
【発明の概要】
【0006】
概して言うと、さまざまな実施形態に従って、コーヒー抽出装置は、対応するコーヒー飲料を淹れる手段、およびコーヒー飲料を淹れる手段で使用する構成部材(food component)を検知するよう構成および配置されるセンサーを備える。本コーヒー抽出装置はさらに、遠隔設備(または設備)との接続を実行するよう構成および配置される外部ネットワークインターフェースを備える。コーヒー抽出装置はさらに、センサー、外部ネットワークインターフェース、およびエンドユーザーインターフェースと操作可能に結合しており、コーヒー飲料を淹れる手段で使用する構成部材に関する情報を、独自に使用するよう構成および配置することによって、遠隔設備からの対応するそれぞれの情報の取得を実行し、エンドユーザーインターフェースを介して、エンドユーザーに対応するそれぞれの情報を提示するプロセッサーを備えることができる。
【0007】
これらに関し、本実施形態は、かなりの柔軟性がある。例えば、前述のセンサーは、光学式コードリーダー(optical code reader)、無線ICタグリーダー(radio frequency identification tag reader)、またはその役割に十分な他のどんなセンサーを備えることができる。同様に、前述の外部ネットワークインターフェースは、例えばモデムを備えることができる。
【0008】
また、コーヒー抽出装置は、構成部材および/または応答情報以外の事柄に加えて、他の事柄に関して遠隔設備と通信することができると理解され、認識される。これに関する実施例は、コーヒー抽出装置の使用形態、コーヒー抽出装置の診断情報、エンドユーザーと顧客サービス設備との直接のやりとり、価格以外の構成部材情報などを含むことができるが、これらに限定はされない。さらに必要に応じて、それらの機能を販促用の情報を提供するために利用することも可能である。
【0009】
そのように構成されると、複数の電化製品用ローカルネットワークの存在も必要とすることなく、多くの外部ネットワークによる利益を達成することができることが理解され、認識されるだろう。記載した機能を、単独のコーヒー抽出装置に組み込むことができ、望まれると考えられる透過的な方法で使用することができる。言い換えると、エンドユーザーにLANの専門家になること、またはそのような個々のサービスおよび注意を必ずしも持ち続けることなく、エンドユーザーにそれら多くの機能の利益を達成する機会を与える。さらに、これらの実施形態は、実際には入手可能な伝達経路を介して、互いに協力することができる他の装置が存在する使用環境を提供するために容易に設計変更されることは、認識されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
上記の要求は、特に図面とともに検討されるとき、以下の詳細な説明で記載されるコーヒーメーカー、およびそのネットワークによる方法、および装置の提供を通じて、少なくとも部分的に満たされる。
【
図1】本発明のさまざまな実施形態に従って構成されるブロック図である。
【
図2】本発明のさまざまな実施形態に従って構成される流れ図である。
【
図3】本発明のさまざまな実施形態に従って構成される流れ図である。
【0011】
当業者は、図中の要素は簡単におよび明瞭にするために示されており、必ずしも寸法を測定したりするために描かれているわけではないことを認識するだろう。例えば、範囲および/または図中のいくつかの要素の相対的な位置は、本発明のさまざまな実施形態の理解の向上を助けるため、他の要素に対して誇張した表現となっている可能性がある。また、商業的に実施可能な実施形態において有用な、または必須のよく理解されているがありふれた要素は、本発明のさまざまな実施形態の理解を妨げないために、描かれないことも多い。さらに、ある動作および/またはステップは、特定の発生の順序で記述され、あるいは図示することもできると認識される。一方、特別な順序が実際には必要とされないことは、当業者であれば理解される。また、本明細書で使用される表現および言い回しは、本明細書で特に別の表現等で説明した場合を除いて、対応するそれぞれの調査および研究の領域について、そのような表現および言い回しに込められる通常の意味を持つと理解される。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願発明の一実施形態の有利な効果は、以下の詳細な説明の精査および理解を通じて、より明確となるだろう。ここで
図1を参照すると、本実施形態に適合するコーヒー抽出装置100の例示となる実施例が記載されている。この実施例は、例示のみを意図しており、これに関しすべての可能な構成を網羅的に列挙することを意図していないことを、当業者は認識し、理解するだろう。
【0013】
本コーヒー抽出装置100は、理解できるようにコーヒーメーカー101を備える。本技術分野では、さまざまなコーヒー抽出装置が知られており、将来においては、その他のコーヒー抽出装置も開発されるであろう。これに関する実施例は、挽いたコーヒー豆を水と結びつけるコーヒーメーカーを含むが、これらに限定はされない。熱湯にコーヒー粉末を含めさせ、高圧下でコーヒー粉末に水を通し、重力の作用でコーヒー粉末を水が通り抜けるようにし、およびその水からコーヒー粉末を分離するためのいわゆる浸漬工程を使用するといった作用によって可能な、さまざまな方法が存在する。いくつかのコーヒーメーカーは、コーヒーバッグまたはコーヒーポッドなどのコーヒー粉末の包装を使用する。任意の量のコーヒーを提供するためコーヒーメーカー自体のサイズに一部合わせて、これらの技術のいずれも利用することができる。
【0014】
限定のためではなく簡略化および明瞭化のため、以下の説明は、Tassimoブランドのコーヒーメーカーなど、ポッド型のコーヒーメーカーを備えるコーヒーメーカー101を仮定して行う。当業者は、なおその上、今はまだであるがいずれ開発されるだろう他の点において、他の可能性が存在することを認識するだろう。
【0015】
コーヒー抽出装置100はまた、センサー103を備える。このセンサー103は、コーヒーメーカー101で使用する構成部材を検知するように構成および配置される。この方法においては、さまざまなセンサーを使用することができる。これに関する一実施例として、コーヒーメーカー101で使用するコーヒーポッドが、程度の差はあっても、コーヒーポッド自体(その中身、その製造年月日および/または賞味期限、特定の取り扱いなど)を識別する光学式のコード(バーコードまたは同種のものなどであるがこれらには限定されない)を持つ場合、センサーは、光学的にコーヒーポッドの光学式のコードを読み取るよう構成および配置される光学式コードリーダーを備えることができる。本技術分野においてよく知られている、さまざまな種類の光学式コードリーダーを用いることができる。
【0016】
これに関する他の実施例として、コーヒーポッドが(上記で提案したような情報をさらに含むことができる)Radio Frequency Identificationコード(一般にRFIDタグと呼ぶ)を有する場合は、センサー103は、RFIDタグリーダーを備えることができる。そのようなリーダーはすでにその研究分野で非常によく理解されており、それらの操作方法に関してここでさらなる説明は必要ない。これに加え、他の例も考えられる。例えば、センサー103は、デジタルカメラなどの、視覚によりコーヒーポッドを識別するための物体認識ソフトウェア/ハードウェアと併せて操作する画像抽出装置(image capture device)を備えることができる。
【0017】
ある手法によると、単一のセンサー103のみで、所望の使用環境において、本要求を十分果たすようにすることができる。一方、必要に応じてこのセンサー103は、(
図1に示す破線の箱に示されているような)複数のセンサーを備えることができる。これらは、(光学式コードリーダーがさまざまな位置に配置されるときのように)本質的に同一のセンサーとすることもでき、またはそれらの目的を達成するために(例えば、第1のセンサーは光学式コードセンサーを備え、第2のセンサーは画像認識プラットフォームを備える)異なる技術を使用するセンサーとすることもできる。
【0018】
前述したように、本センサー103は、コーヒーメーカー101が使用する1つまたは複数の構成部材を検知する。これにより、例えば特定のメーカーによって作られている、および特定のコーヒーのブランド、スタイル、フレーバー、および粉の細かさを有するコーヒーポッドがコーヒーメーカー101に置かれた、またはコーヒーメーカー101から取り除かれたことを認識することにより、一定の構成部材を特定することができる。これにより、必要に応じて、構成部材が有効な品質保持期限を過ぎているかどうか、構成部材が実際にコーヒーメーカー101での使用に用いられる予定であるかどうか、構成部材の量がそれらに関する推奨制限値より少ない、または推奨制限値より多いかどうか、などを特定することもできる。当業者は、これに関し他の考えられる実施例があり、およびここに示した特定の実施例は例示の目的にすぎず、限定的とすることを意図するものではないことを認識するだろう。
【0019】
コーヒー抽出装置100は、エンドユーザーインターフェース104も備えることができる。「エンドユーザー」とは、もちろん、1杯または複数杯のコーヒーを淹れるという本来の目的でコーヒー抽出装置を使用するときにコーヒー抽出装置100と直接、情報のやりとりをする人のことである。このエンドユーザーインターフェース104は、エンドユーザーに情報を届ける機構(例えば、アクティブディスプレイ(液晶ディスプレイなど)、スピーカーなどの音声変換器など、しかしこれらに限定はされない)、およびエンドユーザーから情報および/または命令を受信する機構(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーパッドまたはキーボード、カーソル制御装置、音声認識機構など、しかしこれらの限定はされない)の両方を備えることができる。
【0020】
このエンドユーザーインターフェース104は、必要に応じて、コーヒーメーカー101の通常の機能に対応し、および可能とし、本明細書で説明するように、以上の示唆により可能となる追加の機能を実行するよう構成および配置することもできる。
【0021】
本コーヒー抽出装置101は、少なくともセンサー103およびエンドユーザーインターフェース104と結合することができ、および以下に記載する外部ネットワークインターフェース105と結合することもできるプロセッサー102をさらに備えることができる。このプロセッサー102は、ハードワイヤードの専用プラットフォーム、または必要に応じて、部分的にもしくは全体的にプログラムで制御可能なプラットフォームを備えることができる。本技術分野においてよく知られているように、そのような構造は自由に選択可能である。制限のためではなく、本実施例を例示する目的でプロセッサー102は、適切にプログラム化したマイクロプロセッサーまたはマイクロコントローラーを備えることを前提とする(本明細書で説明している内容の理解を可能にするようにそのようなプラットフォームをプログラミングすることは、当業者の理解の範囲内にあると理解される)。
【0022】
プロセッサー102は、センサー103と情報のやりとりをするよう構成および配置されると、コーヒーメーカー101で使用する構成部材に関する情報を受信する。上記の実施例で説明を続けると、例えばこのことにより、コーヒーメーカー101で使用する(または使用するであろう、または使用した)コーヒーポッドに関する情報を受信する機能を備えることができる。プロセッサー102は、受信した情報の少なくとも一部に基づいて、次の操作を行うことができる。
【0023】
上述の通り、プロセッサー102は外部ネットワークインターフェース105と結合することができる。この外部ネットワークインターフェース105は、例えばモデムを備えることができる。本技術分野においてよく知られているさまざまなモデム技術は、本実施例において容易に利用することができる。これに関するいくつかの役立つものとして、実施例として限定ではないが、GPRS(General Packet Radio Service)モデム、Bluetooth(登録商標)モデム、802.11互換モデム(例えば、802.11(a)、802.11(b)、802.11(g)、802.11(n)など、しかしこれらには限定されない)、PSTN(Public Switched Telephone Network)モデム、電力線モデム(power line carrier-based modem)(X10電力線モデムなど)などがある。
【0024】
外部ネットワークインターフェース105は、インターネットなど、しかしこれには限定されない外部ネットワーク106(または複数のネットワーク)などを介して、遠隔設備107とインターフェースをとることができるよう構成および配置される。本明細書で使用する場合、「遠隔設備」とは、物理的にコーヒー抽出装置100と別個の、およびコーヒー抽出装置100から地理的に非常に離れた設備107を示していることが理解される。この地理的な分離は、長さをマイルで示されるような距離とし、または大陸および/または海によって測定されるような距離とする場合さえある。
【0025】
本実施例の示唆によると、プロセッサー102は、コーヒーメーカー101で使用する構成部材に関する情報を独自に使用して、遠隔設備107からの対応するそれぞれの情報の取得を自動的に可能にし、およびエンドユーザーインターフェース104を介してエンドユーザーにこの情報を提示するよう構成および配置される。本明細書で使用する場合、「独自に」とは、これに関する従来技術の通常の他の家庭用品の支援または制御なしにこの機能を達成する、プロセッサー102の本来の能力を示すことであることが理解される。つまり、プロセッサー102は、上述の機能を実行するために補助の電化製品(co-appliance)からの命令を必要とせず、期待もせず、あるいはそのような補助の電化製品の存在自体必要としない。
【0026】
この対応するそれぞれの情報は、もちろん実施例によって変化することがある。例えば、1つの手法としては、この情報は、構成部材がコーヒーメーカー101で使用するためにあまり安全でない、または不適切である場合に、警告または注意する機能を備えることができる。他の手法では、コーヒーメーカー101が特定の構成部材を使用して適切に作動するようにプログラムされていない場合に、その情報には、プログラムの最新情報、変更した抽出時間、エンドユーザーが気づくような変更した抽出工程ステップ、抽出工程を完成させるためにエンドユーザーに追加の構成部材を要求するように変更した抽出工程ステップなどに関して、エンドユーザーに提供する情報を(コーヒーメーカー101の新しいプログラムに加えて)含むことができる。この処理を通して、販売促進の活動に対応することも可能となる。この処理には、例えば以上のステップを介して対応する構成部材を購入する機会を提供する処理を含むことができる。
【0027】
図2を参照すると、これに関し対応する工程200の実施例が例示される。工程200は、前述したコーヒー抽出装置などによって実行することができ、コーヒー抽出装置で使用する構成部材を検出することから始める(201)。上述の通り、この処理は、(必要に応じて、適切なおよび不適切な量および/または構成の両方の構成部材を含む)単一の構成部材の種類を検出する処理、または複数の異なる種類の構成部材を検出する処理を備えることができる。例えば、また例示のため、本コーヒー抽出装置が、少なくとも部分的にはTassimoブランドのコーヒーメーカーを備えていると仮定すると、本ステップは現在利用可能である、または将来利用可能となる、コーヒーポッドの種類のいずれか(例えば、異なるブランドのコーヒー、異なる粉の細かさ、および種々のカフェイン抜きを含む)、チョコレート添加物、ミルクベースの添加物、フレーバーシロップ、紅茶などを検出する処理を備えることができる。前述のセンサー103は、関連情報の入力をプロセッサー102に提供し、本ステップを実行させることができる。
【0028】
工程200は次に、本システム用の(上記で述べたような)外部ネットワークインターフェースを使用して独自に遠隔設備に接触し、およびコーヒー抽出装置で使用する構成部材に関する情報を遠隔設備に提供する(202)。1つの手法では、この方法で使用した特定の遠隔設備は、例えば特定の検出された構成部材に応じて変化することができる。第1のメーカーによって提供されたコーヒーを含むコーヒーポッドが構成部材に含まれる場合、遠隔設備には、例えば第1のメーカーによって、または第1のメーカーのために運営されるウェブサイト/ウェブサーバーが含まれるだろう。同様に、第2のメーカーによって提供されたコーヒーを含むコーヒーポッドが構成部材に含まれる場合、遠隔設備には、例えば第2のメーカーによって、または第2のメーカーのために運営されるウェブサイト/ウェブサーバーが含まれるだろう。そのような場合には、上記のプロセッサーはセンサーによって提供される情報を使用するようにプログラムすることができ、このステップにおいて接触するのに適した遠隔設備を特定することができる。
【0029】
一般的に言えば、本ステップは、1つの手法では、URL(Uniform Resource Locator)を所望の遠隔設備に対応するように使用するステップを備えることができる。正確なURLは、すでにプロセッサーに知らせておくことができ、(URLが、センサーによって構成部材から収集された情報の一部を構成する場合)センサーによってプロセッサーに提供するようにすることもでき、またはプロセッサーによって提供される他の情報(例えば、メーカー名などの構成部材のための他の識別情報)に基づいたURLと関係付ける目的を達成する、他の異なる遠隔設備からプロセッサーに提供するようにすることもできる。
【0030】
工程200において、本システム用の外部ネットワークインターフェースを介して遠隔設備からそれぞれの上述したような情報を受信する(203)。本情報は、例えば時期、サイズ、または特定の構成部材が適切であるか否かに関する他の懸念事項などについての、対応する注意に関する情報を含むことができる。本情報はまた、例えば、特定の構成部材の使用の結果として望ましい、または必須の抽出工程の変更に関する情報を含むこともできる。この手法では、装置は、新しく導入した構成部材などの適切な処理に関係する機能に関しては、現在のままとすることができる。
【0031】
必要に応じて、本情報は、(通常の値段または割引した値段での)構成部材自体の追加数量の購入の申し出を含むこともできる。他の実施例としては、関連しているが異なる構成部材(異なるフレーバーコーヒー、異なるブランドのコーヒーなど)を買う申し出も含むことができる。これらの申し出は、必要に応じて時間を制限することもでき、または自由な時間にすることもできる。これらの申し出はまた、エンドユーザーによって直ちに実行させることができ、または、例えばエンドユーザーが地域の食料品店を訪れて実行するようにすることもできる。
【0032】
工程200では、前述のエンドユーザーインターフェースを介してエンドユーザーに受信した情報を提示する。これにより、例えば情報を伝達するテキストおよび/またはグラフィックの情報の内容をエンドユーザーに提示するアクティブディスプレイを使用することができる。他の実施例として、エンドユーザーインターフェースが変換器を含む場合、情報を(全体的にまたは部分的に、必要に応じてまたは要求通りに)伝達する音声の伝言で表現することができる。もちろん、両方の機能が利用可能である場合は、音声/視覚で表現することができる。これらのすべての場合において、情報の内容自体を、必要に応じてファイル転送またはストリーミングコンテンツとして受信し、処理することができる。
【0033】
多くの実施例の目的を達成するため、本質的には、遠隔設備から情報を受信すると、そのような情報をエンドユーザーに提供することができる。しかしながら、もし必要であれば、プロセッサーは、エンドユーザーがそのような情報を提供してほしいと要求するときがくるまで、そのような情報を(オンボードまたはオフボードのメモリー資源を使用して)記憶装置に準備しておくことができる。この手法では、情報は自動的にコーヒー抽出装置に押し込められるが、エンドユーザーには押しつけられず、むしろエンドユーザー側で特定の部分に関心があるとの何らかの表現をすることによりエンドユーザーに引き出される。
【0034】
必要に応じて、工程200では、任意に、その情報に関してエンドユーザーから(例えば、エンドユーザーインターフェースを介して)応答を受信することもできる。これは、例えばキーボードなどを介してエンドユーザーによって入力される検出入力、命令、および/または応答に伴って受信することができる。次に、そのようなエンドユーザーの入力は、対応する処理のために、プロセッサーによって遠隔設備に転送することができる。これに関する1つの簡単な実施例として、応答が、例えば構成部材を購入する機会の承諾を含む場合、遠隔設備は販売取引を終え、購入した商品の配達をエンドユーザーに行うことにより応答することができる。
【0035】
必要に応じて、後者の工程は、一定の承認および/または検証工程を備え、エンドユーザーがそのような注文を行う権限を与えられていることを検証することができる。これは、PIN(Personal Identification Number)の提示、ユーザー名およびパスワードの提示、生体識別情報の提示(エンドユーザーインターフェースの一部を備えることができる指紋センサーを介した指紋など)などを含む、さまざまな周知の技術のいずれかを使用することで達成することができるが、これらには限定されない。
【0036】
工程200ではまた、任意に、他の情報に関して遠隔設備との通信も行う(206)。これにより、これに関するいくつかの実施例に言及するように、例えばエンドユーザーおよび/またはコーヒー抽出装置は、1つまたは複数のコーヒー抽出装置の使用態様、コーヒー抽出装置の診断情報、エンドユーザーと顧客サービス設備との直接のやりとり、および価格以外の構成部材の情報(栄養成分、アレルゲン含量情報、薬物間相互作用など)などに関して遠隔設備に情報を提供し、または遠隔設備と情報を交換することが可能となる。これは、必要に応じて販売促進の情報のやりとりを含むこともできる。
【0037】
さらにそのような活動を可能とするため、
図3を参照すると、上述のような遠隔設備が使用する場合の対応する支援工程300は、コーヒー抽出装置専用のモデムを介して、コーヒー抽出装置で使用した構成部材に関する情報を、コーヒー抽出装置から受信することができる(301)。遠隔設備は次に、この情報を使用して前述の情報を作成し(302)、およびコーヒー抽出装置専用のモデムを介して、再度この情報を、コーヒー抽出装置に直接送信することができる(303)。
【0038】
情報が、購入する機会の情報を含む、または構成する場合、その機会は、静的な申し出(すなわち、すでに確定し、待機しているもの)または動的な申し出を構成することができる。動的な申し出は、例えば現在利用することができる情報に基づいて、および程度の差はあるが、その利用可能な情報に基づいて展開した必要な瞬間、または好機の瞬間に作成される申し出を含むことができる。いずれにしても、提供される情報は、音声の情報および/または前述のエンドユーザーインターフェース専用の部分を備えることができるディスプレイを介して、コーヒー抽出装置のエンドユーザーに、視覚的に表示するようにフォーマットされた情報を含むことができる。
【0039】
そのように構成されると、以前はなかったサービスおよび機能が一定の方法および一定の範囲で利用できるようになることを当業者は理解し、認識するだろう。そのようなコーヒー抽出装置は、家電ネットワークを必要とすることなく(もし所与の実施態様の場合は、本明細書で開示される実施形態は、そのようなネットワークと共に使用することができるが)、これに関し、高いレベルで機能することができる。この記載された機能は高度に自動化された方法において動作することができるので、それによって、実質的に、現代の通信技術によって混乱したエンドユーザーを含むエンドユーザーにとって利益となる情報をもたらす。エンドユーザーは、容易に、1杯のコーヒーを淹れることに関する通常の最小限の活動に関与することによって、自動的に、即座に、意識することなく、および容易に、コーヒー抽出装置のところにいながら、彼らにとって興味深いであろう役立つ情報の提供を受ける。
【0040】
当業者はまた、これらの実施形態を、容易に多様な追加の機能および目的に適応するように変更できることを認識し、理解するだろう。これに関する1つの実施例として、前述の工程は、外部ネットワークインターフェースおよびエンドユーザーインターフェースを使用してVoIP(Voice over Internet Protocol)による音声通信を可能とするために構成および配置することができる。そのような機能は、前述の遠隔設備と通信する場合、使用するのを制限することができ、または必要に応じて、エンドユーザーの一般の電話通信ニーズに役立つために使用することができる。
【0041】
多数の他の可能な態様が、同様に存在する。1つの手法として、例えば本コーヒー抽出装置は、他の食品もしくは他の商品、またはコーヒーに関連する構成部材を注文するのに使用することができる。これは、例えば、さまざまな遠隔設備のいずれかによって提供し、または対応することができるエンドユーザーディスプレイを介してエンドユーザーに、対応する購入する機会を提示することができる。
【0042】
他の実施例として、本コーヒー抽出装置のネットワークの接続機能を用いて、さらに、エンドユーザーが、所与の遠隔設備によって保有する1つまたは複数のユーザー設定をアップロードおよび/またはダウンロードすることを可能とするのに利用することができる。この手法では、顧客は、彼ら自身でコーヒー抽出装置をプログラムする必要がなく、容易にコーヒー抽出装置で可能な限り複雑な個人の要件に従って所望の飲み物を用意するよう準備をすることができる。またはこれに代えて、コーヒー抽出装置は、ローカルでの使用のために利用可能な要件を得るために、(例えば、顧客のいくつかの適切な識別子を提示する際)遠隔設備の必須の要件にアクセスすることができる。
【0043】
さらにこれに関する他の実施例として、懸賞付抽選式のコードをコーヒーポッドなどの構成部材に設けることができる。ポッドを、コーヒー抽出装置に入れると、センサーはコードを取得し、プロセッサーは、コードの状態(勝ち、負け、など)を判断するために、抽選を実行する遠隔設備に転送することができる。この場合、必要に応じて、エンドユーザーは、彼らの飲料が抽出されるのと同時に、彼らのエンドユーザーインターフェースを介して、彼らが賞を取ったかどうかに関する情報を受信することができる。そのような場合、これに関し知られた慣習に従い、その勝敗に関して懸賞付抽選式のコードを一意とすることが、適切であろう。
【0044】
さらにこれに関するもう1つの実施例として、そのようなコーヒー抽出装置は記載した機能を利用して、必要に応じ時々、自動的にそれ自体のオペレーティングファームウェアおよび/またはオペレーティングソフトウェアをアップグレードすることができる。これは、例えばある定期的に計画された基準および/またはそのようなアップデートが利用可能であるとの(外部ネットワークインターフェースを介して受信した)アナウンスに応じて実行することができる。
【0045】
当業者は、他のさまざまな改良、変更、および組み合わせを、本発明の趣旨および範囲から離れることなく、前述の実施形態に関して行うことができること、およびそのような改良、変更および組み合わせは本発明の概念の範囲内であるとみなされることを認識するだろう。