特許第5676871号(P5676871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5676871デジタルコンテンツストリームの伝送方法および対応する受信方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5676871
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】デジタルコンテンツストリームの伝送方法および対応する受信方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/242 20110101AFI20150205BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20150205BHJP
   H04N 21/2387 20110101ALI20150205BHJP
   H04N 21/472 20110101ALI20150205BHJP
【FI】
   H04N21/242
   H04N21/436
   H04N21/2387
   H04N21/472
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2009-242340(P2009-242340)
(22)【出願日】2009年10月21日
(65)【公開番号】特開2010-103995(P2010-103995A)
(43)【公開日】2010年5月6日
【審査請求日】2012年10月10日
(31)【優先権主張番号】08305737.2
(32)【優先日】2008年10月27日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】501263810
【氏名又は名称】トムソン ライセンシング
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フランソア ジェラルド
(72)【発明者】
【氏名】デニス ミシュラー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン−バティスト アンリ
【審査官】 矢野 光治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−294941(JP,A)
【文献】 特開2008−167351(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリックモードコントローラにより実装された、少なくとも2つの受信機へデジタルコンテンツストリーム伝送する方法であって、
前記少なくとも2つの受信機のすべてに、共通時間基準を送信するステップと、
前記少なくとも2つの受信機のうちの1つの受信機から、前記デジタルコンテンツストリームをポーズするための、受信トリックモードコマンドメッセージと呼ばれるトリックモードコマンドメッセージを受信するステップであって、前記受信トリックモードコマンドメッセージは、前記デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいる、ステップと、
前記少なくとも2つの受信機のすべてに、前記受信トリックモードコマンドメッセージを通知する、通知メッセージを送信するステップと、
前記少なくとも2つの受信機のうちひとつの受信機から、前記デジタルコンテンツストリームを再生するためのトリックモードコマンドメッセージを受信するステップと、
前記少なくとも2つの受信機のすべてにスケジューリングメッセージを送信するステップであって、前記スケジューリングメッセージは、前記デジタルコンテンツストリーム内の定められた点の基準及び前記共通時間基準の定められた値を含み、前記スケジューリングメッセージは、前記少なくとも2つの受信機すべてに、前記デジタルコンテンツストリームの前記定められた点が、前記共通時間基準の前記定められた値においてレンダリングされるべきであることを通知する、ステップと、
前記受信トリックモードコマンドメッセージに従って、少なくとも2つの受信機のすべてに、前記デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいる前記デジタルコンテンツストリームを送信するステップと
含む、前記方法。
【請求項2】
前記少なくとも2つの受信機のうちの少なくとも1つから、「top ok」メッセージと呼ばれる、前記デジタルコンテンツストリーム内の前記定めれた点を前記共通時間基準の前記定められた値においてレンダリングする準備ができているとトリックモードコントローラに示す通知メッセージを受信するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも2つの受信機のデジタルコンテンツ受信バッファを満たすために必要な時間を推定するステップと、
記少なくとも2つの受信機が、前記デジタルコンテンツストリーム内の前記定めれた点を前記共通時間基準の前記定められた値においてレンダリングする準備ができていることを、前記推定するステップに基づいて決定するステップと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記受信トリックモードコマンドメッセージが、前記デジタルコンテンツストリームの送信を停止するコマンドの場合、前記少なくとも2つの受信機のすべてに前記デジタルコンテンツストリームを送信するステップを停止するステッ
をさらに含む、請求項1乃至3いずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
定められた時間内に、前記少なくとも2つの受信機のすべてから前記「top ok」メッセージ全く受信していない場合
新しいスケジューリングメッセージ送信するステップであって、以前のスケジューリングメッセージの前記共通時間基準の前記定められた値が、定められた増加値で増加され、前記デジタルコンテンツストリームを送信するステップが、前記受信トリックモードコマンドメッセージ内に含まれる点から再開されるステッ
をさらに含む、請求項2乃至3いずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
トリックモードコントローラに接続された少なくとも2つの受信機のうちの1つの受信機により実装された、デジタルコンテンツストリームを受信する方法であって、
共通時間基準を受信するステップであって、前記共通時間基準は前記少なくとも2つの受信機に共通している、ステップと、
前記トリックモードコントローラに、前記デジタルコンテンツストリームをポーズするためのトリックモードコマンドメッセージを送信するステップであって、前記トリックモードコマンドメッセージは、前記トリックモードコントローラが前記デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含む、ステップと、
前記トリックモードコマンドメッセージが受信されたことを前記受信機に通知する、受信通知メッセージと呼ばれる前記トリックモードコントローラからの通知メッセージを受信するステップと、
前記トリックモードコントローラに、前記デジタルコンテンツストリームを再生するためのトリックモードコマンドメッセージを送信するステップと、
スケジューリングメッセージを受信するステップであって、前記スケジューリングメッセージは、前記デジタルコンテンツストリーム内の定められた点の基準と前記共通時間基準の定められた値とを含み、前記スケジューリングメッセージは、前記少なくとも2つの受信機のすべてに、前記デジタルコンテンツストリームの前記定められた点が、前記共通時間基準の前記定められた値においてレンダリングされるべきであることを通知する、ステップと、
前記送信されたトリックモードコマンドメッセージに従って、デジタルコンテンツストリームを受信するステップであって、前記デジタルコンテンツストリームは、前記デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする前記情報を含んでいる、ステップと
含む、前記方法。
【請求項7】
前記受信機が、「top ok」メッセージと呼ばれる前記デジタルコンテンツストリーム内の前記定められた点を前記時間基準の前記定められた値においてレンダリングする準備ができていることを、トリックモードコントローラに示す、通知メッセージを送信するステッ
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記デジタルコンテンツストリーム内の前記点は、前記デジタルコンテンツストリームを移送するために使用されるトランスポートパケットを識別する請求項乃至いずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記デジタルコンテンツストリーム内の前記点は、画像を識別する請求項乃至いずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記デジタルコンテンツストリーム内の前記点は、オーディオフレームを識別する請求項乃至いずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルコンテンツストリームの伝送分野、およびデジタルコンテンツストリームの受信分野に関する。より詳細には、本発明は、すべての受信機からのデジタルコンテンツ上のトリックモードコマンドのサポートを受けた、複数の受信機へのデジタルコンテンツストリームの伝送方法、および対応する受信方法に関する。
【0002】
デジタルコンテンツストリームは、オーディオのみのストリーム、ビデオのみのストリームおよびオーディオを含むビデオストリーム、ならびに、録音および再生用の、オーディオを含みもしくは含まないビデオストリームおよびオーディオストリームを含むマルチメディアストリームを含む。
【背景技術】
【0003】
従来技術によれば、ビデオオンデマンド(VoD)などのコンテンツオンデマンドの状況で受信機に配信されるコンテンツは、たとえばIP(インターネットプロトコル)ユニキャスト配信を使用して、VoDサーバとの1対1接続を介して配信される。この1対1配信モデルは、多数の受信機によって同時に同じデジタルコンテンツソースが受信される1対多配信モデルの反対である。
【0004】
1対1配信モデルによって、受信機は、いわゆるトリックモードコマンドを発行することで、デジタルコンテンツの展開(unrolling)を妨げることができるようになる。トリックモードコマンドは、デジタルコンテンツの再生、停止、一時停止、巻戻し、早送り、およびデジタルコンテンツ内のチャプタへの移動などの動作を含む。この配信モデルでは、デジタルコンテンツサーバとの1対1接続を介してデジタルコンテンツのストリーミングに指令するのは受信機である。この配信モデルはトリックモードコマンドを許容するが、このモデルは受信機間の同期、すなわち、同じデジタルコンテンツストリームからの同じ画像を、異なる受信機上で同時にレンダリング(rendering)することは許容しない。
【0005】
1対多配信モデルでは、デジタルコンテンツストリーミングに指令するのは配信サーバである。1対多配信モデルは、同じデジタルコンテンツストリームを多数の視聴者に配信するために、たとえばテレビまたはラジオ番組を配信するために使用される。この配信モデルでは、トリックモードコマンドは許容されていないか、または1つの受信機のためだけに許容される。同じデジタルコンテンツストリームが、たとえばIPマルチキャスト配信を使用して多数の受信機に同時に配信されるので、受信機を介して配信されたデジタルコンテンツストリーム間の同期はこの配信モデルに特有のものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の配信モデルは、ビデオオンデマンドアプリケーション、およびデジタルコンテンツまたはテレビ放送にとって便利である。しかし、前述の配信モデルでは、1対多配信と、複数の受信機からのトリックモードコマンドのサポートを結合することは許容されない。1対多デジタルコンテンツストリーム配信モデルにおいて、複数の受信機からのトリックモードコマンドがサポートされるべき場合に解決する必要がある問題のうちの1つは、受信機間の、デジタルコンテンツストリームからの画像のレンダリングの同期である。
【0007】
従来技術によれば、トリックモードコマンドのサポートによる、複数の受信機を介したデジタルコンテンツのレンダリングの同期は、たとえば、生徒がそれぞれ受信機を有し、コース(course)の展開(unrolling)を妨げるためにトリックモードコマンドを発行できる、イーラーニングアプリケーションの状況で適用される。従来技術によれば、それぞれの生徒の受信機に事前にダウンロードすることを通じてコースが配信され、受信機間のコンテンツレンダリングの同期は、ローカルに格納されたデジタルコンテンツのプレイバックの同期によって行われる。しかし、デジタルコンテンツをローカルに格納した受信機間でデジタルコンテンツのレンダリングを同期させることは、中心のソースからストリーミングされたデジタルコンテンツのレンダリングを同期させることと同じことではない。
【0008】
現在の最先端技術では、トリックモードコマンド、および同期したデジタルコンテンツレンダリングのサポートによる、1対多デジタルコンテンツストリーム配信は許容されていない。
【0009】
本発明は、上述の従来技術の不便さを軽減させることを目的とする。
【0010】
特に本発明の目的は、デジタルコンテンツトリックモード、および同期したデジタルコンテンツレンダリングのサポートを受けた、少なくとも2つの受信機宛てのデジタルコンテンツストリーム配信を許容することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、より詳細には、少なくとも2つの受信機へのデジタルコンテンツストリームの伝送方法に関し、以下の複数のステップを含む。
【0012】
− 少なくとも2つの受信機のすべてに共通時間基準を送信するステップと、
− 受信トリックモードコマンドメッセージと呼ばれる、デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいるトリックモードコマンドメッセージを受信するステップと、
− 少なくとも2つの受信機のすべてに、受信トリックモードコマンドメッセージを通知する、通知メッセージを送信するステップと、
− 受信トリックモードコマンドメッセージに従って、少なくとも2つの受信機のすべてにデジタルコンテンツストリームの少なくとも一部を送信するステップであって、そのデジタルコンテンツストリームが、デジタルコンテンツストリーム内の点(point)を識別できるようにする情報を含んでいるステップ。
【0013】
本発明の特定の実施形態によれば、方法はさらに以下のステップを含む。
【0014】
− 受信トリックモードコマンドメッセージに従って、少なくとも2つの受信機のすべてに、デジタルコンテンツストリーム内の定められた点を共通時間基準の定められた値でレンダリングするための情報を含んでいるスケジューリングメッセージを送信するステップと、
− デジタルコンテンツストリーム内の定められた点を共通時間基準の定められた値でレンダリングする準備ができていると決定したことを示している少なくとも2つの受信機のうちの少なくとも1つから、「top ok」メッセージと呼ばれる通知メッセージを受信するステップ。
【0015】
本発明の特定の実施形態によれば、方法はさらに以下のステップを含む。
【0016】
− 2つの受信機のうちの少なくとも1つのデジタルコンテンツ受信バッファを満たすために必要な時間の推定ステップと、
− その推定に基づく、少なくとも2つの受信機のうちの少なくとも1つが、デジタルコンテンツストリーム内の定められた点を共通時間基準の定められた値でレンダリングする準備ができているという決定ステップ。
【0017】
本発明の特定の実施形態によれば、方法はさらに以下のステップを含む。
【0018】
− 受信トリックモードコマンドメッセージが、デジタルコンテンツストリームの送信を停止するコマンドの場合、少なくとも2つの受信機のすべてにデジタルコンテンツストリームの少なくとも一部を送信するステップを停止するステップ。
【0019】
本発明の特定の実施形態によれば、方法はさらに以下のステップを含む。
【0020】
− 定められた時間内に、少なくとも2つの受信機のすべてから通知メッセージが全く受信されなかったとき、
新しいスケジューリングメッセージが送信されるステップであって、以前のスケジューリングメッセージの共通時間基準の定められた値が、定められた増加値で増加され、デジタルコンテンツストリームの少なくとも一部を送信するステップが、受信トリックモードコマンドメッセージ内に含まれる点から再開されるステップ。
【0021】
本発明の特定の実施形態によれば、方法はさらに、以前の「top ok」メッセージの受信から取得した測定から、定められた増加値を決定するステップを含む。
【0022】
本発明の特定の実施形態によれば、方法はさらに、受信機によって実装された以下のステップを含む。
【0023】
− 時間基準の受信ステップと、
− デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいるトリックモードコマンドメッセージを送信するステップと、
− 受信機からトリックモードコマンドメッセージが受信されたことを受信機に通知する、受信通知メッセージと呼ばれる通知メッセージの受信ステップと、
− 受信通知メッセージによるデジタルコンテンツストリームの受信ステップであって、そのデジタルコンテンツストリームが、デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいるステップ。
【0024】
本発明の特定の実施形態によれば、方法はさらに以下のステップを含む。
【0025】
− デジタルコンテンツストリーム内の定められた点を時間基準の定められた値でレンダリングするための情報を含んでいるスケジューリングメッセージの受信ステップと、
− 受信機が、デジタルコンテンツストリーム内の定められた点を時間基準の定められた値でレンダリングする準備ができていることを決定したことを示す、通知メッセージを送信するステップ。
【0026】
本発明の特定の実施形態によれば、受信機が、デジタルコンテンツストリーム内の定められた点を時間基準の定められた値でレンダリングする準備ができているという決定は、受信機のデジタルコンテンツ受信バッファを満たすために必要な時間の推定に基づく。
【0027】
本発明の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツストリーム内の点は、デジタルコンテンツストリームを移送する(transport)ために使用されるトランスポートパケットを識別する。
【0028】
本発明の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツストリーム内の点は、画像(image)を識別する。
【0029】
本発明の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツストリーム内の点は、オーディオフレームを識別する。
【0030】
本発明のより多くの利点は、本発明の特定の非制限的な実施形態の記述を通じて明らかになるだろう。その実施形態は、以下、添付の図面を参照しながら説明される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明と互換性のあるネットワークインフラストラクチャの例を示す図である。
図2】タイムライン上に示された、本発明の2つの異なる実施形態の機能を示す図である。
図3】タイムライン上に示された、本発明の2つの異なる実施形態の機能を示す図である。
図4図1のネットワークのサーバによって実装される、本発明の特定の実施形態を示す図である。
図5図1のネットワークの受信機によって実装される、本発明の特定の実施形態を示す図である。
図6図4のサーバ内に実装され得る、本発明によるデジタルコンテンツストリームの伝送方法のアルゴリズムを示す図である。
図7図5の受信機内に実装され得る、本発明による対応する受信方法のアルゴリズムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、本発明の送受信方法による、本発明と互換性のあるネットワークインフラストラクチャの例を示す図である。
【0033】
インフラストラクチャ1は、
− デジタルコンテンツ配信サーバ100、
− 受信機A120、
− 受信機B130
を備えている。
【0034】
これらの装置は、配信ネットワーク110によって相互接続されている。
【0035】
デジタルコンテンツ配信サーバ100は、
− デジタルコンテンツトリックモードコントローラ101、
− デジタルコンテンツストリーマ102
を含む。
【0036】
受信機A120(B130)は、
− トリックモード制御クライアント121(131)、
− プレーヤ122(132)
を含む。
【0037】
受信機A120(B130)は、さらに
− デジタルコンテンツ、およびグラフィックを表示するためのディスプレイ126(136)、
− 入力装置127(137)
を備える。
【0038】
デジタルコンテンツトリックモードコントローラ101は、受信機A120、受信機B130から、それぞれ接続103、104を通じて、トリックモードコマンドメッセージおよび通知を受信する。デジタルコンテンツトリックモードコントローラ101は、これらの接続103、104を通じて、2つの受信機120、130に受信トリックモードコマンドメッセージを通知する通知メッセージも送信する。さらに、デジタルコンテンツ配信サーバは、接続106を介して両方の受信機120、130に共通時間基準を送信する。デジタルコンテンツストリーマ102は、受信トリックモードコマンドメッセージに従って、接続105を介してデジタルコンテンツストリームを送信する。
【0039】
受信機120、130は、デジタルコンテンツ配信サーバ100によって送信された共通時間基準を受信する。さらに、受信機120、130は、それぞれ接続103、104を介して、デジタルコンテンツ配信サーバ100にトリックモードコマンドメッセージを送信する。これらのメッセージは、デジタルコンテンツストリーマ102からのデジタルコンテンツストリーム内の点(point)を識別できるようにする情報を含む。受信機120、130は、デジタルコンテンツトリックモードコントローラ101によって、受信機からトリックモードコマンドメッセージが受信されたことを通知する通知メッセージを受信する。受信機120、130は、受信トリックモードコマンドメッセージに従ってデジタルコンテンツストリームを受信し、そのデジタルコンテンツストリームが前記デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含む。受信機120、130は、デジタルコンテンツトリックモードコントローラ(それぞれ121、131)も含む。これらのデジタルコンテンツトリックモードコントローラ121、131は、本発明による伝送方法および受信方法のメッセージおよび通知を、デジタルコンテンツ配信サーバ100のデジタルコンテンツトリックモードコントローラ101と交換する。受信機120、130によって受信されたデジタルコンテンツストリームは、それぞれディスプレイ装置126、136上でレンダリングされる。さまざまな変形形態によれば、受信機120、130のユーザは、それぞれ入力装置127、137を用いて受信機120、130と対話する。
【0040】
図2は、送受信方法の第1の実施形態による、装置の動的な挙動を示している。
【0041】
ストリーマ102は、IPマルチキャスト接続を介して、RTP(標準RFC3550による、リアルタイムトランスポートプロトコル)デジタルコンテンツストリームを送信する。受信機A、受信機Bは、たとえば、それぞれ図1の受信機120、130に対応する。タイムライン「WCT」(ウォールクロックタイムを表す)は、図1の共通時間基準106に対応する。共通時間基準WCTによって、すべての受信機は同期すること、すなわちすべての受信機が同じクロック値を同時に受信することができるようになる。この時間基準は、定められた値で開始および停止する。例示的に示したとおり、定められた開始値は、たとえば、任意に選択された値の10505ミリ秒であり、定められた停止値は任意に選択された値の11145ミリ秒である。WCT値は、定められたステップ(たとえば図示したとおり40ミリ秒)で増加する。有利なことに、定められたステップは、オーディオを含むか含まないかにかかわらず、デジタルコンテンツがビデオストリームの場合、デジタルコンテンツのフレームレートの逆に等しい。(たとえば、定められたステップの40ミリ秒は、ヨーロッパで一般的に使用される画像周波数である1秒当たり25画像の画像周波数に対応する)。当然、本発明は、共通時間基準の増加ステップがデジタルコンテンツフレームレートの逆であることを必須とはせず、増加ステップ値はデジタルコンテンツトリックモードの所望の精度、またはデジタルコンテンツフレームレートによることができる。たとえば、デジタルコンテンツストリーム内の点を定義するために1秒の精度で十分である場合、1秒のアップデート頻度で共通時間基準を送信することができ、したがって新しい値が毎秒送信される。これは、共通時間基準信号を送信するために使用される帯域幅を減らすことができる利点がある。
【0042】
本発明の特定の実施形態によれば、NTP(ネットワーク時間プロトコル)信号の形式で、受信機に共通時間基準を送信できる。この機能の利点は、NTPは当業者によく知られた信頼性の高い時間同期プロトコルであるということである。
【0043】
図2を見やすくするために、後半は時間管理に焦点を当てており、ストリームの画像が受信機に不規則に到着する可能性があることは考慮に入れていない。この問題は、たとえば、シーケンス番号をRTPパケット内のパケットに割り当てて、受信した順序が狂っている場合にこれらのパケットを並べ替えることができるようにするRTPプロトコルのアプリケーションによって解決される。パケットの並べ替えは、当業者に一般に知られた技法である。図2に表したプレーヤA122、プレーヤB132のプレーヤバッファは、それぞれの受信機のA120および受信機B130の復号バッファ、すなわち、パケット並べ替え後を示している。
【0044】
本発明の図示した特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツストリーム内の識別点は、画像を識別する。本発明の他の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツストリーム内の識別点は、オーディオフレームを識別する。この機能は、デジタルコンテンツストリーム内の位置決めのための、非常に精細な解像度を可能にするという利点をもたらし、たとえば、それぞれの画像ごとの、およびオーディオフレームごとのステッピング再生のために望ましい場合がある。図示された実施形態では、画像は40ミリ秒ごとに送信され、これは上記で説明したとおり、25画像/秒のデジタルコンテンツフレームレートに対応する。
【0045】
本発明の図示した特定の実施形態によれば、受信機120および受信機130の復号バッファはそれぞれ3画像および4画像の大きさを有しており、受信機A120および受信機B130のバッファ領域内の数字100から380で表されている。図を簡単にするために、バッファの大きさは小さいまま維持される。実際は、復号バッファの大きさは、符号化フォーマットなどの異なるパラメータによって決定される。復号バッファの大きさの決定は、当業者に知られている。
【0046】
本発明の特定の実施形態によれば、画像は、MPEG(それぞれISO/IEC 13818およびISO/IEC 14496−10標準である、MPEG−2およびMPEG−4などの複数のMPEG標準を定義した、Moving Pictures Expert Group)デジタルコンテンツストリームからの、I(イントラ符号化)、P(予測符号化)、またはB(双方向予測符号化)フレームである。
【0047】
本発明の他の特定の実施形態によれば、画像は、無損失デジタルコンテンツ符号化デジタルコンテンツストリームのみからの、I(イントラ符号化)フレームである。
【0048】
図示するために、10505に相当するWCTで、受信機120のプレーヤA122がデジタルコンテンツトリックモードメッセージ「再生」1030を、デジタルコンテンツ配信サーバ100に送信する。
【0049】
10545に相当するWCTで、受信機A120、B130がスケジューリングメッセージS(10745、100)(それぞれプレーヤAに対し1031、プレーヤBに対し1040)を受信する。この機能によって、デジタルコンテンツストリームは決定されたWCT値10745で定められた点100(画像100)からレンダリングされるべきであることを、受信機に通知することが可能になる。
【0050】
10625に相当するWCTで、受信機A120、受信機B130の両方が、バッファ内に格納されているデジタルコンテンツストリーム点100(画像100)を受信した。
【0051】
10665に相当するWCTで、受信機A120、受信機B130の両方が、デジタルコンテンツストリーム点140(画像140)を受信した。両方の受信機は、定められたWCT値10745で、定められた点100(画像100)からデジタルコンテンツをレンダリングする準備ができていると決定し、したがって、準備ができていることを示す通知メッセージ「Top OK」(それぞれ1032、1041)を、デジタルコンテンツ配信サーバ100(画像100)に送信する。
【0052】
10705に相当するWCTで、受信機A120、受信機B130がデジタルコンテンツストリーム点100(画像100)、140(画像140)、および180(画像180)を受信した。
【0053】
10745に相当するWCTで、受信機A120、受信機B130がデジタルコンテンツストリーム点220(画像220)を受信した。デジタルコンテンツストリーム点100(画像100)は、受信機120、B130内に含まれるデジタルコンテンツ復号器に送信され、デジタルコンテンツは、点100(画像100)からそれぞれディスプレイ126、136上でレンダリングされる。デジタルコンテンツストリームが受信される間、バッファを満たすこと、および復号器へ送信することを引き続き行う。
【0054】
10825に相当するWCTで、受信機A120が「一時停止(180)」デジタルコンテンツトリックモードメッセージ1033をデジタルコンテンツ配信サーバ100に送信し、デジタルコンテンツ配信サーバ100に、デジタルコンテンツストリーミングが、受信機のうちの1つによって、デジタルコンテンツストリーム点180(ここでは、画像180)で一時停止されたことを示す。このメッセージは、デジタルコンテンツストリームの送信を停止させるコマンドである。受信トリックモードコマンドメッセージ(すなわち、ここでは一時停止)に従って、デジタルコンテンツ配信サーバはすべての受信機へのデジタルコンテンツのストリーミングを停止する。この機能によって、受信機はこれ以上デジタルコンテンツストリームを受信する必要がないので、デジタルコンテンツストリーム伝送帯域幅を節約できるようになる。すべての受信機は、受信機のうちの1つがストリーミングを停止するよう要求したことを示す通知メッセージを受信する。デジタルコンテンツストリームは受信機によってバッファされたので、受信機はデジタルコンテンツの一時停止が要求された点以降のデジタルコンテンツストリームの一部をそのバッファ内にまだ有している点に留意されたい。
【0055】
10865に相当するWCTで、受信機A120、B130の両方が、受信トリックモードコマンドメッセージを通知する通知メッセージ「sPause(180)」(「一時停止を設定する」の意味)それぞれ1034、1042を、サーバから受信する。受信機130は、デジタルコンテンツ点220(画像220)が現在表示されているときに、一時停止メッセージを受信する。したがって、プレーヤBは、返答として画像220以外のデジタルコンテンツのレンダリングを停止する。
【0056】
10945に相当するWCTで、受信機A120が「再生」トリックモードコマンドメッセージ1035をデジタルコンテンツ配信サーバ100に送信する。デジタルコンテンツストリームのレンダリングを開始するためのトリックモードコマンドであるこのメッセージを受信すると、デジタルコンテンツ配信サーバは、以前停止されたようにデジタルコンテンツストリームの送信を開始する。受信機はWCT10985で、すべての受信機に送信されたスケジューリング情報である、デジタルコンテンツストリームは定められたWCT値11105で定められた点220(ここでは画像220)からレンダリングされるべきであることを意味するメッセージ「S(11105、220)」(プレーヤAに対し1036、プレーヤBに対し1043)を受信する。この機能によって、すべての受信機は、デジタルコンテンツストリームのレンダリングが、デジタルコンテンツストリーム内の点220からスケジュールされた時間11105で開始されるべきであることを通知され得る。図示された実施形態によれば、すべての受信機は、所望の時間に所望の点でデジタルコンテンツストリームをレンダリングする準備ができており、したがって受信機A120、受信機B130は、WCT11025で、「top ok」メッセージ(それぞれ1037、1044)を送信する。デジタルコンテンツストリームのレンダリングを点180で「フリーズした」(すなわち、点180を静止画像として表示し続ける)受信機A120は、WCT11105で、次の点220でストリーム復号およびレンダリングを引き続き行う。デジタルコンテンツストリームのレンダリングをデジタルコンテンツストリーム点220で「フリーズした」受信機B130は、次のデジタルコンテンツストリーム点260を復号およびレンダリングするためにWCT11145まで待機する。
【0057】
本発明の特定の実施形態によれば、定められた時間内にすべての受信機から通知メッセージ「top ok」が受信されない場合、新しいスケジューリングメッセージが増加したWTC値で送信される。WTC値は定められた値で増加され、デジタルコンテンツストリームの送信が、スケジューリングメッセージの起点である受信トリックモードコマンドメッセージ内にある点から再開される。この機能によって、1つまたは複数の受信機が、デジタルコンテンツストリームを所望の時間に所望の点でレンダリングする準備ができていない場合、スケジュール時間を延期できるようになる。そうすることによって、後にすべての受信機がデジタルコンテンツストリームを所望の時間に所望の点でレンダリングする準備できているときに、同期したレンダリングが得られる。
【0058】
本発明の特定の実施形態によれば、受信機が前記デジタルコンテンツストリーム内の前記定められた点をレンダリングする準備ができているという決定は、受信機のデジタルコンテンツ受信バッファを満たすために必要な時間の推定に基づく。
【0059】
本発明の特定の実施形態によれば、スケジュール時間が増加される定められた値は、「top ok」メッセージの以前の受信から取得された測定から取得される。この機能によって、予測された必要な遅延時間に遅延を適合させることができるようになる。
【0060】
本発明の特定の実施形態によれば、「top ok」メッセージが受信されない内の定められた時間は、「top ok」メッセージの以前の受信から取得された測定で修正され、定められた時間がデジタルコンテンツ配信サーバに接続された受信機に適合できるようにする。したがって、必要な再スケジューリングメッセージの数が減少する。
【0061】
本発明の他の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツストリーム内の識別点は、デジタルコンテンツストリームを移送する(transport)ために使用されるトランスポートパケットを識別する。この機能は、デジタルコンテンツストリームの特定の変更を必要としない利点があるが、どの画像がどのトランスポートパケット内にパックされたか、受信機内で記憶する必要がある。
【0062】
本発明の他の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツストリーム内の識別点は、MPEG−2トランスポートストリーム内のPTS(プレゼンテーションタイムスタンプ)などのタイムスタンプである。この機能は、デジタルコンテンツストリームが本発明による活用に適するようにするために、デジタルコンテンツストリームの修正を回避する。
【0063】
本発明の図示された特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツストリーム内の識別点は、画像を識別する。この特徴は、デジタルコンテンツストリーム内の点の非常に正確な識別、すなわち、PTSベースの識別よりもさらに正確であるという利点があるが、それぞれの画像を個々に識別できるように、ストリームの適合を必要とする。上記で説明したとおり、この機能は、デジタルコンテンツストリーム内の位置決めのための非常に精密な解像度を可能にする利点をもたらし、たとえば、画像ごとのステッピング再生のために望ましい場合がある。
【0064】
本発明によれば、デジタルコンテンツストリーム内の点を識別するための前述の2つ以上の変形形態は、さまざまなタイプの受信機に特に適合されたデジタルコンテンツストリーム内の点の柔軟な識別を提案できるように組み合わせることができる。
【0065】
ここで図示したとおり、デジタルコンテンツストリームは、受信トリックモードコマンドメッセージに従って受信機に送信される。これは、たとえば、停止トリックモードコマンドが受信されるとデジタルコンテンツストリームは送信されず、再生コマンドを受信するとストリーム内の特定の点からデジタルコンテンツストリームが送信され、早送りトリックモードコマンドが受信されるとストリーム内の特定の点からデジタルコンテンツストリームが早送りモードで送信されることを意味する。
【0066】
図3は、本発明による送受信方法の第2実施形態を示している。この図では、動的な挙動がシーケンス図によって表されている。縦線106は共通時間基準WCTを表す。縦線101はデジタルコンテンツトリックモードコントローラ101を表す。縦線120は受信機Aを表す。縦線130は受信機Bを表す。縦線102はデジタルコンテンツストリーマ102を表す。図2に関しては、共通時間基準は、任意の値10505で始まり任意の値11145で停止するウォールクロックタイムWCTで表されている。
【0067】
図3によれば、ストリーマ102は、それぞれの受信機120、130からストリーマへの個別のIPユニキャスト接続を介して、HTTP(標準RFC2616によるハイパーテキストトランスポートプロトコル)取得コマンドを受信するとデジタルコンテンツストリームを送信するHTTPサーバである。受信機がデジタルコンテンツストリームの一部を必要とするたびに、受信機はHTTPストリーマサーバ102に所望の部分の送信を要求する。データ切れ(枯渇とも呼ばれる)を回避するために、それぞれの受信機はhttpサーバ102からデジタルコンテンツのどの部分を取得する必要があるかを自律的に決定する。
【0068】
「a、b、c、d、e、f」で示された各部分は、デジタルコンテンツストリームの一部、すなわち、ばらばらのまたは完全な1つまたは複数の画像を含み、これは強制的な読み取り順ではない。受信機120、130はその部分を復号し、自分のバッファ内に確実に十分な数の並べ替えた画像があるようにしなければならない。たとえば、部分「a」は、順に画像100、180、220、140、および260の一部を含む。「b」は画像260の終わりと画像340、380、および画像300の一部を含み、以下同様である。これは、すべての受信機120、130は、復号を開始できるようになるには画像300が必要なので、「top ok」メッセージを送信する前に、部分「a」、「b」、および「c」を取得することを説明している。次いで、受信機120、130は、ニーズに応じて必要な部分を要求する。
【0069】
メッセージ1030〜1037および1040〜1044は、すでに図2で説明したとおり同じ意味を有するので、ここではさらに説明しない。メッセージ300〜301および304〜309はhttp「get」タイプメッセージである。
【0070】
スケジューリングメッセージ1040受信後、メッセージ300で、受信機130はストリーマ102にデジタルコンテンツストリームの点100を含む部分「a」を送信するよう要求することを決定する。受信機120は、スケジューリングメッセージ1031を受信すると、メッセージ301を送信することによって同じことを行う。次いで、受信機120、130は、スケジューリングメッセージ1040、1031によって示されている所望の時間に所望の点からデジタルコンテンツストリームをレンダリングする準備ができているようにするためにデジタルコンテンツバッファを満たす必要があるので、部分「b」および「c」も必要であることを自律的に決定する。
【0071】
10665に相当するWCTで、受信機120、130が「top ok」メッセージをトリックモードコントローラ101に送信して、スケジュールされた10745に相当するWCTでデジタルコンテンツストリームの点100をレンダリングする準備ができていることを示す。
【0072】
WCT10665と10745との間で、メッセージ304で示されたとおり、受信機120はストリーマ102に部分「c」を要求する。この部分はまた、メッセージ305で示したとおり、10825に相当するWCTで受信機130によって要求される。
【0073】
10745に相当するWCTで、受信機120、130はデジタルコンテンツストリーム点100を復号して、レンダリングする。
【0074】
10825に相当するWCTで、受信機120は「一時停止」トリックモードコマンドメッセージ1033をトリックモードコントローラ101に送信する。
【0075】
10865に相当するWCTで、受信機120、130は、トリックモードコントローラ101から通知メッセージを受信する。
【0076】
10945に相当するWCTで、受信機120は「再生」デジタルコンテンツトリックメッセージをトリックモードコントローラ101に送信する。
【0077】
WCT10865と10945との間で、受信機120、130は、メッセージ306、307を送信することによってデジタルコンテンツストリーム部分「d」をストリーマ102に要求する。受信機120、130は、停止された再生が続く場合、次にこの部分が必要になることがわかっている。これは、デジタルコンテンツデータ切れを回避する責任がある受信機によって行われる自律的な決定の一例である。
【0078】
WCT10985で、受信機120、130は、11105に相当するWCTで点220をレンダリングするためのスケジューリングメッセージを受信する。受信機120、130の両方は「top ok」通知メッセージをトリックモードコントローラ101に送信し、引き続き要求308、309で、ストリーマ102にデジタルコンテンツストリームの部分「e」を送信するよう送信する。
【0079】
図4は、本発明の特定の実施形態による、デジタルコンテンツ配信サーバを示している。このデジタルコンテンツ配信サーバは、たとえば、図1のサーバ100に対応する。デジタルコンテンツ配信サーバ4は、アドレスおよびデータバス470によって相互接続された、以下の各要素を含む:
− 不揮発性メモリタイプのROM(「読出し専用メモリ」)400、
− 読出し書込み用メモリ、すなわちRAM(「ランダムアクセスメモリ」)410、
− マイクロプロセッサ420(すなわちCPU「中央処理装置」)、
− ウォールクロックタイムジェネレータ430、
− デジタルコンテンツストリーマ440、
− ネットワークインタフェース450および
− ディスク460。
【0080】
電源投入時、マイクロプロセッサ420は、少なくとも2つの受信機へのデジタルコンテンツストリームの伝送方法の各ステップを実装しているアルゴリズムの命令を含んでいるROM400内に格納されたプログラムをRAMレジスタ410にコピーして、そのプログラムを実行する。
【0081】
ウォールクロックタイムジェネレータ430によって、サーバは共通時間基準を受信機に送信できる。
【0082】
デジタルコンテンツストリーマ440によって、サーバはデジタルコンテンツストリームを受信機に送信できる。
【0083】
ネットワークインタフェース450によって、サーバは、ネットワーク接続を介してメッセージおよびデータを送受信できる。
【0084】
ディスク460によって、サーバは、受信機に送信できるデジタルコンテンツストリームのための大容量メモリを含むことができる。
【0085】
メモリ400および410の説明において使用される「レジスタ」という用語は、小容量メモリゾーン(いくつかのバイナリデータのみ)、または大容量メモリゾーン(プログラム全体、または大量のデータを格納することができる)を意味する。
【0086】
ROM400およびRAM410内のそれぞれのレジスタは、さまざまな数の、さまざまな大きさのデータを保持できる。読出し専用メモリ400は、
− プログラムが格納されているレジスタ401、
− 受信装置アドレスが格納されているレジスタ402および
− 受信機関連データが格納されているレジスタ403
を含む。
【0087】
ランダムアクセスメモリ410は、
− ROMレジスタ401からコピーされたプログラムを格納するために使用されるレジスタ411、
− 受信されたがまだ処理されていないトリックモードコマンドメッセージを格納するために使用されるレジスタ412、
− 処理されたデジタルコンテンツトリックモードメッセージ内に含まれる、デジタルコンテンツストリーム内の点を保持するために使用されるレジスタ413、および
− デジタルコンテンツ出力バッファを含み、そこからデジタルコンテンツストリーム出力が受信機に送信されるレジスタ414、
− 一時的な変数およびデータテーブルなどの、RAMレジスタ411内に格納されたプログラムを機能させるために必要なデータを含むレジスタ415
を含む。
【0088】
図5は、本発明の特定の実施形態による受信機を示している。受信機は、たとえば、図1の受信機120または受信機130に対応する。受信機5は、アドレスおよびデータバス540によって相互接続された以下の各要素を含む:
− 不揮発性メモリタイプのROM(「読出し専用メモリ」)500、
− 読出し書込み用メモリ、すなわちRAM(「ランダムアクセスメモリ」)510、
− マイクロプロセッサ520(すなわちCPU「中央処理装置」)、
− デジタルコンテンツ復号器/レンダラ550および
− ネットワークインタフェース530。
【0089】
電源投入時、マイクロプロセッサ520は、少なくとも2つの受信機へのデジタルコンテンツストリームの伝送方法の各ステップを実装しているアルゴリズムの命令を含んでいるROM500内に格納されたプログラムをRAMレジスタ510コピーして、そのプログラムを実行する。
【0090】
デジタルコンテンツ復号器/レンダラ550によって、受信機は、図1の復号器120、130にそれぞれ取り付けられたディスプレイ126、136などのディスプレイ上で、受信したデジタルコンテンツストリームを復号およびレンダリングできる。
【0091】
ネットワークインタフェース530によって、受信機は、メッセージおよびデータを、ネットワーク接続を介して送受信できる。
【0092】
メモリ500および510の説明において使用される「レジスタ」という用語は、小容量メモリゾーン(いくつかのバイナリデータのみ)、または大容量メモリゾーン(プログラム全体、または大量のデータを格納することができる)を意味する。
【0093】
ROM500およびRAM510内のそれぞれのレジスタは、さまざまな数の、さまざまな大きさのデータを保持できる。読出し専用メモリ500は、
− プログラムが格納されているレジスタ501、
− デジタルコンテンツ配信サーバ装置アドレスが格納されているレジスタ502、および
− デジタルコンテンツ配信サーバ関連データが格納されているレジスタ503
を含む。
【0094】
ランダムアクセスメモリ510は、
− ROMレジスタ501からコピーされたプログラムを格納するために使用されるレジスタ511、
− 並べ替える前に、受信デジタルコンテンツストリームデータをバッファリングするために使用されるレジスタ512、
− レンダリング後、および復号前に、受信デジタルコンテンツストリームデータをバッファリングするために使用されるレジスタ513および
− 一時的な変数およびデータテーブルなどの、RAMレジスタ511内に格納されたプログラムを機能させるために必要なデータを含むレジスタ514
を含む。
【0095】
図6は、図4のデジタルコンテンツ配信サーバ4によって実装された実施形態などの、本発明の伝送方法の特定の実施形態による、少なくとも2つの受信機へのデジタルコンテンツストリームの伝送のアルゴリズムを示す図である。
【0096】
CPU420は、アルゴリズムを含むプログラムをROMメモリ400からRAMメモリ410にロードして、そのプログラムを開始する。アルゴリズムは、初期化ステップ600から開始し、そこでアルゴリズムに必要なすべての変数が初期化される。
【0097】
ステップ601で、少なくとも2つの受信機に共通時間基準が送信される。
【0098】
ステップ602で、トリックモードコマンドメッセージが受信され、そこで、その受信トリックモードコマンドメッセージは、デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいる。
【0099】
ステップ603で、少なくとも2つの受信機のすべてに、受信トリックモードコマンドメッセージを通知する通知メッセージが送信される。
【0100】
ステップ604で、受信トリックモードコマンドメッセージに従って、少なくとも2つの受信機のすべてにデジタルコンテンツストリームの少なくとも一部が送信され、そこで、そのデジタルコンテンツストリームは、デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいる。
【0101】
最後に、アルゴリズムはステップ602を引き続き実行する。
【0102】
図7は、図5の受信機5によって実装された実施形態などの本発明の受信方法の特定の実施形態による、デジタルコンテンツストリームの受信のアルゴリズムを示す図である。
【0103】
CPU520は、アルゴリズムを含むプログラムをROMメモリ500からRAMメモリ510にロードして、そのプログラムを開始する。アルゴリズムは、初期化ステップ700から開始し、そこでアルゴリズムに必要なすべての変数が初期化される。
【0104】
ステップ701で、時間基準が受信される。
【0105】
ステップ702で、トリックモードコマンドメッセージが送信され、そこで、そのトリックモードコマンドメッセージは、デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいる。
【0106】
ステップ703で、受信機からトリックモードコマンドメッセージが受信されたことを受信機に通知する通知メッセージが受信される。
【0107】
ステップ704で、受信トリックモードコマンド通知メッセージに従って、デジタルコンテンツストリームが受信され、そこで、そのデジタルコンテンツストリームは、デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいる。
【0108】
最後に、アルゴリズムはステップ702を引き続き実行する。
【0109】
記述した実施形態は本発明の実施形態の例として挙げられたものであり、そのため本発明はこれらの実施形態に限定されるものではないことが理解できるだろう。
【0110】
図1のインフラストラクチャは、実施形態例として示されている。追加の装置を有する、また装置が少ない、本発明と互換性のある他のインフラストラクチャが可能である。本発明の特定の実施形態によれば、オペレータネットワークは自分の機能に必要な他の装置であるトランスミッタ装置、トラフィック管理、スクランブリング管理装置を含む。本発明の特定の実施形態では、ネットワークスイッチおよびルータを含む他のネットワーク装置が必要である。本発明の特定の実施形態によれば、アクセスネットワーク上にDSLAM(デジタル加入者回線アクセス多重化装置)が存在するべきであり、その装置は、トランスポートネットワークに接続するために、外部または内部のADSL(非対称デジタル加入者回線)タイプモデムを必要とする。本発明の特定の実施形態によれば、異なる受信機が、異なるトランスポートネットワークを介して同じデジタルコンテンツ配信サーバにアクセスする。本発明の特定の実施形態によれば、受信機は、STB(セットトップボックス)を含む専用タイプでも良いし、PC(パーソナルコンピュータ)を含むより一般的なタイプでも良い。本発明の特定の実施形態によれば、インフラストラクチャは2つ以上の受信機を含む。本発明の特定の実施形態によれば、ある受信機はゲートウェイによってトランスポートネットワークに接続されており、他の受信機は通常ホームネットワークと呼ばれるネットワーク内のゲートウェイに接続されている。
【0111】
説明したデジタルコンテンツ配信サーバの実施形態は、本発明の可能な実装形態の例である。本発明と互換性のある他の実装形態も可能である。デジタルコンテンツ配信サーバは、たとえば、デジタルコンテンツ配信サーバが含む異なる機能のために、異なるハードウェアコンポーネントを使用して実装できる。たとえば、ストリーミングとデジタルコンテンツトリックモード制御の機能を分離できる。たとえば、デジタルコンテンツトリックモード制御は、アクセス権制御、またはストリームの管理を提供するために必要な、追加の機能を含むことができる。たとえば、デジタルコンテンツトリックモード制御は、それぞれが特定の、または1組の特定の受信機に適合されており、異なるデジタルコンテンツ符号化フォーマットの同じデジタルコンテンツストリームを符号化できるようにする符号器を含むことができる。たとえば、WCTジェネレータはデジタルコンテンツ配信サーバの外部にあること可能であり、複数のデジタルコンテンツ配信サーバが同じ共通時間基準を使用して協働できるようにする。
【0112】
図2および図3に示したトリックモードコマンドは例として挙げたものであり、限定的なものとして考えられるべきではない。デジタルコンテンツストリーム内のランダムな点を探すこと(xに移動)、デジタルコンテンツストリーム内の特定の点を探すこと(チャプタに移動)、1つまたは複数の画像を進めること、または巻き戻すこと、n個の画像をスキップすること、およびより一般的には、デジタルコンテンツストリーム内のナビゲーションを可能にするコマンドなどの、再生および一時停止以外の他のタイプのトリックモードコマンドが当然可能であり、本発明による送受信方法と互換性がある。
【0113】
本発明のアプリケーションは、説明されたアプリケーションに限定されるものではなく、デジタルコンテンツストリーミングは、デジタルコンテンツオンデマンドアプリケーション、ピアツーピアデジタルコンテンツ共有アプリケーション、イーラーニングアプリケーションの状況で行うことができ、より一般的には、本発明は、同じデジタルコンテンツストリームが複数の受信機間で共有され、デジタルコンテンツの受信が受信機を介して同期される必要があり、どの受信機からのトリックモードコマンドもサポートされる必要がある、どのような種類のプリケーションにおいて使用されることにも適している。
【0114】
本発明の特定の実施形態によれば、本発明による受信機によって形成されたネットワークは、ピアツーピアネットワークである。そして、ピアのうちの1つ、たとえば同期したデジタルコンテンツ伝送セッションを開始するピアによって、デジタルコンテンツ配信サーバさえもホストできる。デジタルコンテンツ配信サーバのデジタルコンテンツストリーマは、ピアツーピア配信モデルを使用して、ストリームされるべきデジタルコンテンツをピアツーピアネットワークから手に入れることができる。ピアツーピアネットワークへの本発明のアプリケーションは、中央デジタルコンテンツサーバ上の負荷を軽減することなどの、分散型デジタルコンテンツ配信モデルが集中型デジタルコンテンツ配信モデルに対して有する諸利点を有する。
【0115】
本発明の特定の実施形態によれば、受信機からデジタルコンテンツ配信サーバの接続を介して交換されたメッセージは、RTSPプロトコル(リアルタイムストリーミングプロトコル、RFC2326)に準拠する。
【0116】
本発明の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツ配信サーバは、IPマルチキャストプロトコルなどの1対多接続を使用してデジタルコンテンツストリームをトランスポートする。
【0117】
本発明の他の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツ配信サーバは、IPユニキャスト接続などの1対1接続を介してデジタルコンテンツストリームをトランスポートする。
【0118】
本発明の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツ配信サーバは、1対多接続と1対1接続の組合せを使用してデジタルコンテンツストリームをトランスポートする。
【0119】
その特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツトリックモードメッセージと通知メッセージの交換のために、別々の接続が存在する。本発明の他の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツ配信サーバからのメッセージは、IPマルチキャストタイプの接続などの単一の1対多接続を介して送信されるのに対し、受信機からデジタルコンテンツ配信サーバへのメッセージは、IPユニキャストなどの別々の1対1接続を介して送信される。
【0120】
本発明の特定の実施形態によれば、受信機のうちの少なくとも1つは無線受信機、たとえば、デジタルコンテンツレンダリング能力を有するセルラー式電話である。すべての受信機が本発明の方法を実装する限り、本発明の下で無線受信機と有線受信機との組合せが全面的に可能である。
【0121】
本発明の特定の実施形態によれば、本発明は、3GPPおよびTISPAN標準における、IMSベースのNGN仕様によって説明されるような、オペレータ管理ネットワークの状況で適用される(IMSはIPデジタルコンテンツサブシステムを表し、インターネットプロトコル(IP)デジタルコンテンツを移動体ユーザ、およびETSIの標準化団体であるTelecoms & Internet converged Services & Protocols for Advanced Networks(TISPAN)に配信するための構造的枠組みである;NGNは次世代ネットワーキングを表し、2013年から2019年頃に展開される電気通信の中核およびアクセスネットワークにおけるいくつかの重要な構造的進化を説明する広義語である;3GPPは、電気通信団体のグループ間のコラボレーションである、第三世代パートナーシッププロジェクトを表す)。次いで、デジタルコンテンツ配信サーバは、プロバイダによってホストされる。IMSの状況では、これはたとえば1つまたは複数のIMS MRF(メディアリソース機能)機能エンティティの形式であることができる。MRFは、シグナリングを処理するためのメディアリソース機能コントローラ(MRFC)、および、メディアトランスポートを処理するためのメディアリソースプロセッサ(MRFP)を含む。TISPAN、およびコンテンツオンデマンドサービスを含むIPTVサービスの状況では、これはたとえばIMSと類似のエンティティの形式であることができ、ここでは、IPTVメディア制御機能および1つまたは複数のメディア配信機能エンティティを含む、IPTVメディア機能と呼ぶ。上記のIMS/TISPANの状況では、プロバイダがデジタルコンテンツ共有セッションを開始して、招待者、たとえば何人かの友人を、デジタルコンテンツ共有セッションに入るよう招待する。本発明を使用して、同じデジタルコンテンツをすべての招待者が共有し、その画像は同期方式でレンダリングされる。さらに、すべての招待者はトリックモードコマンドを発行でき、その結果が共有される。
【0122】
特定の実施形態によれば、本発明は、インターネットなどのオペレータ管理ではないネットワークの状況で適用される。
【0123】
本発明の特定の実施形態によれば、デジタルコンテンツストリームが表示されるスクリーン領域、ならびに、ユーザにトリックモードコマンドの送信へのアクセスを与えるトリックモードコマンドボタンが表示されるスクリーン領域を備えた、ユーザインタフェースが受信機に配信される。
【0124】
本発明の特定の実施形態によれば、ユーザインタフェースは、たとえば、左右に回転できるノブ、またはデジタルコンテンツストリームの現在位置を示すプログレスバーなどの、デジタルコンテンツストリーム内の点へのランダムなアクセスを与え、およびユーザによって再配置することができる入力要素を含む。両方のタイプの要素によって、インタフェースのユーザは、シークタイプトリックモードコマンドをデジタルコンテンツストリーム内のランダムな位置に発行できるようになる。
本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
付記1.少なくとも2つの受信機へのデジタルコンテンツストリームの伝送方法であって、
前記少なくとも2つの受信機のすべてに、共通時間基準を送信するステップと、
受信トリックモードコマンドメッセージと呼ばれ、前記デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいるトリックモードコマンドメッセージを受信するステップと、
前記少なくとも2つの受信機のすべてに、前記受信トリックモードコマンドメッセージを通知する、通知メッセージを送信するステップと、
前記受信トリックモードコマンドメッセージに従って、少なくとも2つの受信機のすべてに、前記デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいる前記デジタルコンテンツストリームの少なくとも一部を送信するステップと
を備えることを特徴とする方法。
付記2.前記受信トリックモードコマンドメッセージに従って、前記少なくとも2つの受信機のすべてに、前記デジタルコンテンツストリーム内の定められた点を前記共通時間基準の定められた値でレンダリングするための情報を含んでいるスケジューリングメッセージを送信するステップと、
前記デジタルコンテンツストリーム内の前記定められた点を前記共通時間基準の前記定められた値でレンダリングする準備ができていると決定したことを示している前記少なくとも2つの受信機のうちの少なくとも1つから、「top ok」メッセージと呼ばれる通知メッセージを受信するステップと
をさらに備えることを特徴とする付記1に記載の方法。
付記3.前記2つの受信機のうちの前記少なくとも1つのデジタルコンテンツ受信バッファを満たすために必要な時間を推定するステップと、
前記推定に基づく、前記少なくとも2つの受信機のうちの前記少なくとも1つが、前記デジタルコンテンツストリーム内の前記定められた点を前記共通時間基準の前記定められた値でレンダリングする準備ができていることを決定するステップと
をさらに備えることを特徴とする付記2に記載の方法。
付記4.前記受信トリックモードコマンドメッセージが、前記デジタルコンテンツストリームの送信を停止するコマンドの場合、前記少なくとも2つの受信機のすべてに前記デジタルコンテンツストリームの前記少なくとも一部を前記送信するステップを停止するステップ
をさらに備えることを特徴とする付記1乃至3いずれかに記載の方法。
付記5.定められた時間内に、前記少なくとも2つの受信機のすべてから前記通知メッセージが全く受信されなかったとき、
新しいスケジューリングメッセージが送信されるステップであって、以前のスケジューリングメッセージの前記共通時間基準の前記定められた値が、定められた増加値で増加され、前記デジタルコンテンツストリームの前記少なくとも一部を送信する前記ステップが、前記受信トリックモードコマンドメッセージ内に含まれる点から再開されるステップ
をさらに備えることを特徴とする付記2乃至3いずれかに記載の方法。
付記6.前記定められた増加値を、以前の「top ok」メッセージの受信から取得した測定から決定するステップをさらに備えることを特徴とする付記5に記載の方法。
付記7.時間基準を受信するステップと、
前記デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする情報を含んでいるトリックモードコマンドメッセージを送信するステップと、
受信機からトリックモードコマンドメッセージが受信されたことを前記受信機に通知する、受信通知メッセージと呼ばれる通知メッセージを受信するステップと、
前記受信通知メッセージに従って、デジタルコンテンツストリームを受信するステップであって、前記デジタルコンテンツストリームは、前記デジタルコンテンツストリーム内の点を識別できるようにする前記情報を含んでいるステップと
を備えることを特徴とする受信機により実施されるデジタルコンテンツストリームの受信方法。
付記8.前記デジタルコンテンツストリーム内の定められた点を前記時間基準の定められた値でレンダリングする情報を含んでいるスケジューリングメッセージを受信するステップと、
前記受信機が、前記デジタルコンテンツストリーム内の前記定められた点を前記時間基準の前記定められた値でレンダリングする準備ができていることを決定したことを示す、通知メッセージを送信するステップと
をさらに備えることを特徴とする付記7に記載の方法。
付記9.前記受信機が、前記デジタルコンテンツストリーム内の前記定められた点を前記時間基準の前記定められた値でレンダリングする準備ができているという前記決定は、前記受信機のデジタルコンテンツ受信バッファを満たすために必要な時間の推定に基づくことを特徴とする付記8に記載の方法。
付記10.前記デジタルコンテンツストリーム内の前記点は、前記デジタルコンテンツストリームを移送するために使用されるトランスポートパケットを識別することを特徴とする付記1乃至9いずれか1つに記載の方法。
付記11.前記デジタルコンテンツストリーム内の前記点は、画像を識別することを特徴とする付記1乃至10いずれか1つに記載の方法。
付記12.前記デジタルコンテンツストリーム内の前記点は、オーディオフレームを識別することを特徴とする付記1乃至11いずれか1つに記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7