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特許5676876オンライン広告検出および広告キャンペーン分析
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5676876
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】オンライン広告検出および広告キャンペーン分析
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20150205BHJP
   G06Q 10/00 20120101ALI20150205BHJP
   G06Q 30/00 20120101ALI20150205BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20150205BHJP
【FI】
   G06F13/00 540P
   G06Q10/00
   G06Q30/00
   G06Q50/00
【請求項の数】20
【外国語出願】
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2009-281229(P2009-281229)
(22)【出願日】2009年12月11日
(65)【公開番号】特開2010-152893(P2010-152893A)
(43)【公開日】2010年7月8日
【審査請求日】2012年12月7日
(31)【優先権主張番号】61/121,765
(32)【優先日】2008年12月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/396,645
(32)【優先日】2009年3月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510290957
【氏名又は名称】アクセンチュア グローバル サービスィズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102406
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100100240
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】カークビー,スティーブン デニス
(72)【発明者】
【氏名】ケレット,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】フィグ,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】ホルマン,ジャレッド
【審査官】 木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−188703(JP,A)
【文献】 特開2002−049553(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0021397(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0021862(US,A1)
【文献】 特表2006−510999(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06Q 10/00
G06Q 30/00
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンライン広告情報に関してウェブサイトをスキャンするように構成されるスキャンコンピュータシステムであって、
クライアントに関するオンライン広告を識別する情報を記憶するデータ記憶装置と、
プロセッサであって、
ホスティングウェブサーバの位置に基づき、前記オンライン広告情報に関して前記ウェブサイトをスキャンし、
前記ウェブサイトのウェブページのコンテンツを解析し、
前記解析されたコンテンツから広告ビーコンを識別し、
前記識別された広告ビーコンを前記データ記憶装置内の前記情報とマッチングして、前記広告ビーコン前記クライアントに関するオンライン広告に対応しているか否かを判定し
前記解析されたコンテンツから前記クライアントに関するオンライン広告のメトリクスを捕捉し、かつ
前記解析されたコンテンツと捕捉されたメトリクスから、キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を含む報告を生成して、前記ウェブページのコンテンツおよび前記ウェブサイトに対する前記クライアントに関するオンライン広告の有効性を判定し、該KPIが、深さ対幅スキャンと、実際配置対企図配置のうち少なくとも1つを含み、
該報告が、前記クライアントに関するオンライン広告に関する監査サービス報告と、前記解析されたウェブページ上の競合者広告に関するメトリクス分析に基づく競合者分析報告とを含むことを特徴とし、さらに、該競合者分析報告が、前記クライアントのどの競合者が広告を出しているか、およびどこで、どのくらいの頻度で広告を出しているかを特定することを特徴とする、
ように構成されるプロセッサと、
前記クライアントに関するオンライン広告を含むように動作可能な前記ウェブサイトをホストするウェブサーバと通信するように構成されるネットワークインタフェースと、
を備えることを特徴とするスキャンコンピュータシステム。
【請求項2】
前記記憶された情報が、前記クライアントまたはクライアントの競合者に一意の情報から構成され、前記クライアントまたはクライアントの競合者に関するオンライン広告を他のオンライン広告と区別することを特徴とする、請求項1に記載のスキャンコンピュータシステム。
【請求項3】
前記プロセッサが、前記識別された広告ビーコンのうちの少なくとも1つがクリックスルーURLに関連しているか否か判定するように構成され、前記少なくとも1つの広告ビーコンがクリックスルーURLに関連している場合、前記少なくとも1つの広告ビーコンまたはクリックスルーURLに合致しないURLが発見されるまでクリックスルーURLを追跡し、クリックスルーURLを追跡する際に識別されたクリックスルーURLまたは広告ビーコンごとに、そのメトリクスをデータ記憶装置に記憶することを特徴とする、請求項に記載のスキャンコンピュータシステム。
【請求項4】
オンライン広告に関する情報を判定するように構成されるシステムであって、
ホスティングウェブサーバの位置に基づき、前記オンライン広告情報に関してウェブサイトをスキャンし、
前記ウェブサイトのウェブページのコンテンツを解析し、
前記解析されたコンテンツから広告ビーコンを識別し、
前記広告ビーコンが、オンライン広告をクライアントに関するオンライン広告として識別する情報を含むか否かを判定し、かつ
前記クライアントに関するオンライン広告として識別されたオンライン広告に関するメトリクスを捕捉する
ように構成される、少なくとも1つのスキャンコンピュータシステムと、
前記クライアントに関するオンライン広告として識別されたオンライン広告に関するメトリクスを記憶するデータベースと、
前記メトリクスからキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を含む報告を生成して、前記ウェブページのコンテンツおよび前記ウェブサイトに対する前記クライアントに関するオンライン広告の有効性を判定し、該KPIが、深さ対幅スキャンと、実際配置対企図配置のうち少なくとも1つを含み、
該報告が、前記クライアントに関するオンライン広告に関する監査サービス報告と、前記解析されたウェブページ上の競合者広告に関するメトリクス分析に基づく競合者分析報告とを含むことを特徴とし、さらに、該競合者分析報告が、前記クライアントのどの競合者が広告を出しているか、およびどこで、どのくらいの頻度で広告を出しているかを特定することを特徴とするように構成されるコンピュータシステムと、
を含む広告分析システムと、
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項5】
前記メトリクスが、提供範囲と、ターゲティングと、配信品質と、コストからなるカテゴリ内のメトリクスを含むことを特徴とする、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
コンピュータシステムによって実行される際に、オンライン広告キャンペーンを分析する方法を実行するコンピュータコードを記憶するコンピュータ読取可能媒体であって、該方法が、
クライアントに関するオンライン広告を識別するために使用可能な広告ビーコンを含む情報をデータ記憶装置から検索することと、
ウェブサーバをホストとしているウェブサイトをスキャンすることと、
クライアントおよび競合者のオンライン広告に関して前記ウェブサイトのウェブページのコンテンツを解析することと、
前記解析されたコンテンツから広告ビーコンを識別することと、
前記識別された広告ビーコンと前記データ記憶装置内の情報とに基づき前記クライアントに関するオンライン広告を識別することと、
前記識別されたオンライン広告に関するメトリクスを捕捉することと、
前記メトリクスから深さ対幅スキャンと、実際配置対企図配置のうち少なくとも1つを含むキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を決定することと、および
前記ウェブページの解析されたコンテンツから、前記KPIおよび前記メトリクスのうち少なくとも1つに基づき報告を生成することとを含み、
該報告が、前記検索された情報の属性および前記メトリクスからコンパイルされる監査サービス報告と、少なくとも1つの競合者のオンライン広告に関するメトリクスの分析に基づく競合者分析報告とを含むことを特徴とし、さらに、該競合者分析報告が、前記クライアントのどの競合者が広告を出しているか、およびどこで、どのくらいの頻度で広告を出しているかを特定すること
特徴とするコンピュータ読取可能媒体。
【請求項7】
前記データ記憶装置から情報を検索することが、
前記クライアントおよび1つまたはそれ以上のクライアントの競合者のうち少なくとも1つに関するオンライン広告を識別する情報を検索することをさらに含み、該情報が、前記ウェブサイト上に掲載されるオンライン広告に関する前記広告ビーコンに含まれることを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項8】
前記ウェブサイトをスキャンすることが、
識別された広告ビーコンごとに、前記識別された広告ビーコンがクリックスルーURLに関連しているか否かを判定することと、
前記広告ビーコンがクリックスルーURLに関連している場合、広告ビーコンまたはクリックスルーURLと合致しないURLが発見されるまでクリックスルーURLを追跡することと、
前記クリックスルーURLを追跡する際に識別されたクリックスルーURLまたは広告ビーコンごとに、そのメトリクスを記憶すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項9】
該方法が、
ウェブサイトをスキャンするスキャン頻度を決定することをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項10】
前記メトリクスおよびKPIが、提供範囲と、ターゲティングと、配信品質と、コストからなるカテゴリのうち1つまたはそれ以上に分類されることを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項11】
前記メトリクスが、
広告がウェブページ上にいつ提示されたかと、広告が提示されたウェブページのIDと、該ウェブページのウェブサイト階層内での位置と、広告がウェブページのどこに提示されたかと、オンライン広告内の広告コンテンツが何であったか、スキャン頻度に基づいた広告内のコンテンツの出現頻度と、クリックスルー検証と、不適切なコンテンツとの近接性とを含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項12】
該方法が、
メトリクスのセットからオンライン広告提供範囲を判定することをさらに含み、該メトリクスのセットが、識別されたオンライン広告を掲載するウェブページのIDと、該ウェブページに関連しているウェブサイトのウェブページ階層内での該ウェブページの位置と、識別されたオンライン広告のウェブページ内での位置含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項13】
該方法が、
前記識別されたオンライン広告が、ウェブサイトの所定セット内で識別されたオンライン広告の所望の位置に掲載されているか否かを判定することをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項14】
該方法が、
メトリクスのセットから、識別されたオンライン広告の配信品質を判定することをさらに含み、該メトリクスのセットが、識別されたオンライン広告に関して判定されたコンテンツと、スキャン頻度に基づいた識別されたオンライン広告内のコンテンツの出現頻度と、クリックスルー検証と、不適切なコンテンツとの近接性と、競合者のオンライン広告との近接性と含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項15】
該方法が、
KPIから競合者のオンライン広告との近接性のコストを含むオンライン広告に関するコスト分析を判定することをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項16】
前記監査サービス報告を生成することが、
識別されたオンライン広告から、クライアントのオンライン広告が識別されたオンライン広告に関するメトリクスのうち1つまたはそれ以上に基づく所定のルールを順守してウェブサイト上に掲載されているか否かを判定すること含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項17】
前記識別されたオンライン広告が、クライアントに関するオンライン広告とクライアントの少なくとも1つの競合者に関するオンライン広告とであり、該方法が、
クライアントのオンライン広告のメトリクスと競合者のオンライン広告のメトリクスとを比較することによって、クライアントのオンライン広告の競合者分析を実行することをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項18】
前記識別された広告ビーコンを前記データ記憶装置内の前記情報とマッチングするために、前記プロセッサが、前記識別された広告ビーコンごとに一意のクライアントIDを広告ビーコンURLと比較することを特徴とする、請求項1に記載のスキャンコンピュータシステム。
【請求項19】
前記広告ビーコンが前記オンライン広告をクライアントに関するオンライン広告として識別する情報を含むか否かを判定するために、前記システムが、識別された広告ビーコンごとに一意のクライアントIDを広告ビーコンURLと比較することを特徴とする、請求項4に記載のシステム。
【請求項20】
前記クライアントに関するオンライン広告を識別することが、識別された広告ビーコンごとに一意のクライアントIDを広告ビーコンURLと比較することを含むことを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンライン広告検出および広告キャンペーン分析に関し、特にウェブサイトのオンライン広告情報をスキャンするよう構成されたスキャンコンピュータシステム、およびオンライン広告キャンペーンを分析する方法に関する。
【0002】
優先権
本願は、2008年12月11日に提出された米国仮特許出願第61/121、765号の「オンライン広告検出および広告キャンペーン分析」に対して優先権を主張し、同出願を引用により全文を本明細書に組み込む。
【背景技術】
【0003】
ユビキタス性質を所与として、インターネットは、物とサービスの提供者にとり新たな顧客獲得と新たな事業創生のための一般的な媒体となっている。特にオンライン広告は、例えば市場シェアを増やすなどの目的を達成するために業界で使用されている、非常に人気の高いインターネットベースのツールである。
【0004】
オンライン広告は通常、ウェブサイト上の掲載広告を含んでいる。広告はマーケティングメッセージを含むことができ、ユーザが広告をクリックすることで、通常、その広告で売り出されている商品またはサービスに関する別のウェブページにユーザを誘導することができる。広告は、テキスト広告、画像広告、バナー広告などの多くの形態で提供することができる。バナー広告は、ウェブページに埋め込まれ、テキスト、画像、映像、音声、またはこれらの要素の組み合わせを含むことが多い。
【0005】
広告は、特定のウェブサイトに広告を出すために、広告サービス会社または広告ネットワーク会社(本明細書において広告ベンダーという)から通常購入される。例えば、通常、サーチエンジンは広告サービスを提供しており、広告主がサーチエンジンウェブサイトまたはその他の関連ウェブサイトに広告を載せてもらうために支払いを行う。様々な購入プランが利用可能である。一般的なプランの1つが、ペイ・パー・クリックモデルであり、ユーザが広告をクリックするたびに広告主への請求が発生する。サーチエンジンに加え、多くのウェブサイトがオンライン広告を提供している。サイト上のオンライン広告に対して入札するように広告主に求めるウェブサイトもある。例えば、最高額の入札者に対して、その入札者の広告のためのウェブサイト上のプレミアムな位置を与えるか、あるいは、競合者がウェブページ上に広告を出すのを制限する選択肢を与えることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
多くの企業は、オンライン広告にマーケティング予算の相当部分を割り当てる。ただし、企業が、オンライン広告キャンペーンの影響を数量化するのが困難な可能性がある。ペイ・パー・クリックモデルでは、広告主は、何人のユーザが広告をクリックしているかを判断することができる。さらに、広告が商品を購入できるウェブページにユーザを誘導する場合、企業は、広告をクリックしたユーザが購入も行ったか否かを追跡することができる。しかし、この種の分析は、いかにしてオンライン広告キャンペーンを向上させることができるかについての指標とはならない。また、ユーザが広告をクリックしたか否かを判断する基本的分析は、いかにして自社のオンライン広告キャンペーンを競合者のオンライン広告キャンペーンよりも向上させるかに関するフィードバックを、企業に提供するものではない。さらに、多くの企業が、複雑なオンライン広告キャンペーンに携わり、そこで広告スペースを求めて競合者と競い合い、多くのウェブサイトにまたがって多数の広告を出している。ウェブサイトを追跡し、ウェブサイトが広告を掲載しているか否か、ならびに、広告が適切なコンテンツを含み、適切なウェブページで、およびウェブページ上の適切な位置で提供されているか否かを判断することは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの局面によれば、オンライン広告情報に関してウェブサイトをスキャンするように構成されるスキャンコンピュータシステムであって、スキャンコンピュータシステムは、クライアントに関するオンライン広告を識別する情報を記憶するデータ記憶装置と、プロセッサであって、ウェブサイトのウェブページを解析し、解析されたウェブページから広告ビーコンを識別し、データ記憶装置内の前記情報を使用して、広告ビーコンによってクライアントに関するオンライン広告が識別されるか否かを判定し、かつクライアントに関するオンライン広告のメトリクスを決定するように構成されるプロセッサと、クライアントに関するオンライン広告を含むように動作可能なウェブサイトをホストするウェブサーバと通信するように構成されるネットワークインタフェースと、を備えることを特徴とする。
【0008】
上記スキャンコンピュータシステムにおいて、スキャンされたオンライン広告をクライアントに関するオンライン広告として識別する情報は、クライアントまたはクライアントの競合者のオンライン広告を他のオンライン広告と区別するために使用可能な、クライアントまたはクライアントの競合者に一意の情報から構成されてよい。
【0009】
また、上記スキャンコンピュータシステムにおいて、プロセッサが、識別された広告ビーコンがクリックスルーURLを含むか否かを識別された広告ビーコンごとに判定するように構成され、広告ビーコンがクリックスルーURLを含む場合、広告ビーコンまたはクリックスルーURLに合致しないURLが発見されるまでクリックスルーURLを追跡し、クリックスルーURLを追跡する際に識別されたクリックスルーURLまたは広告ビーコンごとに、そのメトリクスをデータ記憶装置に記憶してよい。
【0010】
本発明の別の局面によれば、オンライン広告に関する情報を判定するように構成されるシステムであって、システムが、ウェブサイトのウェブページを解析し、解析されたウェブページから広告ビーコンを識別し、広告ビーコンが、オンライン広告をクライアントに関するオンライン広告として識別する情報を含むか否かを判定し、かつクライアントに関するオンライン広告として識別されたオンライン広告に関するメトリクスを決定するように構成される、少なくとも1つのスキャンコンピュータシステムと、クライアントに関するオンライン広告として識別されたオンライン広告に関するメトリクスを記憶するデータベースと、メトリクスから監査報告および競合者分析のうち少なくとも1つを生成するように構成されるコンピュータシステムと、を含む広告分析システムと、を備えることを特徴とする。
【0011】
上記システムにおいて、メトリクスが、提供範囲と、ターゲティングと、配信品質と、コストからなるカテゴリ内のメトリクスを含んでよい。
【0012】
本発明の別の局面によれば、コンピュータシステムによって実行される際に、オンライン広告キャンペーンを分析する方法を実行するコンピュータコードを記憶するコンピュータ読取可能媒体であって、該方法が、オンライン広告を識別するために使用可能な情報をデータ記憶装置から検索することと、該情報を用いて、ウェブサーバをホストとしているウェブサイトをスキャンして、ウェブサイト内のオンライン広告のいずれかを識別することと、識別されたオンライン広告に関するメトリクスを決定することと、メトリクスからキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を決定することと、およびKPIおよびメトリクスのうち少なくとも1つから報告を生成することと、を含むことを特徴とする。
【0013】
上記コンピュータ読取可能媒体において、オンライン広告を識別するために使用可能な情報を判定することが、クライアントおよび1つまたはそれ以上のクライアントの競合者のうち少なくとも1つに関するオンライン広告を識別する情報を判定することをさらに含み、該情報が、ウェブサイト上に掲載されるオンライン広告に関する広告ビーコンに含まれてよい。
【0014】
上記コンピュータ読取可能媒体において、ウェブサイトをスキャンすることが、広告ビーコンを識別するためにウェブサイトのウェブページを解析することと、識別された広告ビーコンが、クライアントおよび1つまたはそれ以上のクライアントの競合者に関するオンライン広告を識別する情報を含むか否かを判定することをさらに含んでよい。
【0015】
上記コンピュータ読取可能媒体において、ウェブサイトをスキャンすることが、識別された広告ビーコンごとに、識別された広告ビーコンがクリックスルーURLを含むか否かを判定することと、広告ビーコンがクリックスルーURLを含む場合、広告ビーコンまたはクリックスルーURLと合致しないURLが発見されるまでクリックスルーURLを追跡することと、クリックスルーURLを追跡する際に識別されたクリックスルーURLまたは広告ビーコンごとに、そのメトリクスを記憶することをさらに含んでよい。
【0016】
上記コンピュータ読取可能媒体において、ウェブサイトをスキャンすることが、スキャンされるべきウェブサイトのリストを受け取ることと、該リスト内のウェブサイトをスキャンすることとをさらに含んでよい。
【0017】
上記コンピュータ読取可能媒体において、該方法が、ウェブサイトをスキャンするスキャン頻度を決定することをさらに含んでよい。
【0018】
上記コンピュータ読取可能媒体において、メトリクスおよびKPIが、提供範囲と、ターゲティングと、配信品質と、コストからなるカテゴリのうち1つまたはそれ以上に分類されてもよい。
【0019】
上記コンピュータ読取可能媒体において、メトリクスが、広告がウェブページ上にいつ提示されたかと、広告が提示されたウェブページのIDと、該ウェブページのウェブサイト階層内での位置と、広告がウェブページのどこに提示されたかと、オンライン広告内の広告コンテンツが何であったか、スキャン頻度に基づいた広告内のコンテンツの出現頻度と、クリックスルー検証と、不適切なコンテンツとの近接性とを含んでよい。
【0020】
上記コンピュータ読取可能媒体において、該方法が、メトリクスのセットからオンライン広告提供範囲を判定することをさらに含み、該メトリクスのセットが、識別されたオンライン広告を掲載するウェブページのIDと、該ウェブページのウェブサイト階層内での位置と、識別されたオンライン広告のウェブページ内での位置のうち、少なくともいくつかを含んでよい。
【0021】
上記コンピュータ読取可能媒体において、該方法が、識別されたオンライン広告が、ウェブサイトの所定セット内で識別されたウェブサイトの所望の位置に掲載されているか否かを判定することをさらに含んでよい。
【0022】
上記コンピュータ読取可能媒体において、該方法が、メトリクスのセットから、識別されたオンライン広告の配信品質を判定することをさらに含み、該メトリクスのセットが、識別されたオンライン広告に関して判定されたコンテンツと、スキャン頻度に基づいた識別されたオンライン広告内のコンテンツの出現頻度と、クリックスルー検証と、不適切なコンテンツとの近接性と、競合者のオンライン広告との近接性とのうち少なくともいくつかを含んでよい。
【0023】
上記コンピュータ読取可能媒体において、該方法が、KPIからオンライン広告に関するコスト分析を判定することをさらに含み、該KPIが、クリック当たりのコストと、ページおよびページ位置当たりのコストと、深さ対幅スキャンと、実際配置対企図配置とを含んでよい。
【0024】
上記コンピュータ読取可能媒体において、該方法が、識別されたオンライン広告から、クライアントの広告がウェブサイト上に掲載されているか否かを判定することによって、クライアントのオンライン広告の監査分析を実行することをさらに含んでよい。
【0025】
上記コンピュータ読取可能媒体において、監査分析を実行することが、クライアントの広告が、識別されたオンライン広告に関するメトリクスのうち1つまたはそれ以上に基づく所定のルールを順守して掲載されているか否かを判定することをさらに含んでよい。
【0026】
上記コンピュータ読取可能媒体において、特定されたオンライン広告が、クライアントに関するオンライン広告とクライアントの少なくとも1つの競合者に関するオンライン広告とであり、該方法が、クライアントのオンライン広告のメトリクスと競合者のオンライン広告のメトリクスとを比較することによって、クライアントのオンライン広告の競合者分析を実行することをさらに含んでよい。
【0027】
本発明の実施形態を下記の図面を参照して以下詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】一実施形態に係るシステムのデータフロー図である。
【0029】
図2】一実施形態に係るシステム構成図である。
【0030】
図3】一実施形態に係るスキャンおよび報告生成のフローチャートである。
【0031】
図4】一実施形態に係るスキャンのフローチャートである。
【0032】
図5A】一実施形態に係る報告の例を示す図である。
【0033】
図5B】一実施形態に係る報告の例を示す図である。
【0034】
図5C】一実施形態に係る報告の例を示す図である。
【0035】
図6】一実施形態に係る方法およびシステムに利用することができるコンピュータシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
簡潔さと例示的説明のため、主にその具体例を参照して実施形態の原理を説明する。以下の説明では、実施形態を完全に理解してもらうために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、当業者にとり、こうした具体的な詳細に限定されずに実施形態を実現できることは自明である。いくつかの例では、実施形態を不必要に不明瞭としないよう、周知の方法や構造を詳細に説明しない。
1.概要
【0037】
一実施形態によると、広告バイヤーバナー監査(ABBA)システムが、オンライン広告を検出および識別し、オンライン広告用の監査サービスを提供するように構成される。オンライン広告は、ウェブサイト上に提供されるメッセージである。通常、広告内のメッセージは、販売に供することのできる製品またはサービスを販売促進する、マーケティングメッセージである。多くのオンライン広告はユーザによってクリックされ、それにより、製品ウェブサイトあるいは製品またはサービスを販売促進する別のウェブサイトにユーザを誘導することができる。オンライン広告は、バナー広告、ポップアップ広告、フローティング広告などの多くの形式で提供することができる。
【0038】
ABBAはオンライン広告をスキャンおよび検出することができる。一実施形態では、スキャンサーバクラウドが、広い地理的領域にわたり分散しているウェブサイトをスキャンするために使用される。スキャンは、クライアントによって特定される所定セットのウェブサイトを対象に、またははるかに大きな群のウェブサイトを対象に、あるいは、所定セットのウェブサイトとはるかに大きな群のウェブサイトの両方を対象に行うことができる。
【0039】
ABBAは、当該スキャンからオンライン広告に関するメトリクスを判定することができる。これらのメトリクスは、キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)であってもよく、あるいは、監査と競合者分析用のKPIを導き出すのにこれらのメトリクスを使用してもよい。オンライン広告に関するメトリクスおよびKPIのカテゴリは、広告提供範囲、ターゲティング、配信品質、およびコストを含むがそれらに限定されない。提供範囲は、クライアントのオンライン広告の位置と関連しており、競合者のオンライン広告提供範囲と比較することができる。ターゲティングは、オンライン広告が宣伝に有利な位置に掲載されているか、あるいは所定の位置に掲載されているか否かに関連する。これは、宣伝されている商品の購入者が頻繁にアクセスするウェブサイトであってもよい。配信品質はオンライン広告のコンテンツに関連し、コストはオンライン広告を載せてもらうコストに関連する。
【0040】
ABBAによって捕捉されるメトリクスは、広告バイヤーなどのクライアントが、ウェブサイト上に掲載される自身の広告に関する情報を監査するために使用することができる。クライアントは、オンライン広告を有するユーザである。ユーザは、個人、法人、またはその他の実体であってもよい。クライアントは、自身のオンライン広告および/または競合者のオンライン広告に関してメトリクスを捕捉するよう要求することができる。こうしたメトリクスの例は、広告がいつ提示されたか(例えば、日付と時間)、広告画像(例えば、広告内で提示された実際の画像)、スキャンスケジュールに基づくスキャン中の広告画像の出現頻度(例えば、3回のスキャン中に2回の出現)、画像の時間別/日別の検出、広告を含むページがどこに提示されたか(例えば、URLおよびページタイトル)、広告を含むページがウェブサイトのどこに配置されるかを特定するサイトレベル階層、ウェブページ内の広告の位置(例えば、DOUBLECLICKによって設定されているタイルパラメータの関数)、クリックスルー検証(例えば、クリックスルーが機能することを確認する検査)、不適切コンテンツ検証(広告が不適切なコンテンツまたはテキストの隣に現れないことを確認する)、およびどの広告が他の広告と一緒に示されるか(例えば、自身の広告と同時に競合者の広告が表示されているか)を確かめる検査を含む広告マッチングである。この情報を要約する報告が、クライアントに対して生成される。
【0041】
監査サービス用に使用されるメトリクスを組み合わせて、1つまたはそれ以上の広告存在KPIまたはその他の種類のKPIを導き出すことができる。例えば、コンテンツ近接性KPIは、クライアントの広告と競合者の広告との近接性、およびクライアントの広告と不適切なコンテンツとの近接性から導き出すことができる。コスト分析KPIは、広告有効性対コストを判定するために使用することができる。例えば、クリックされた広告のコストと無視された広告のコストとを比較することにより、広告有効性対コストに関するKPIが導き出される。ページ当たりのコスト対サイトレベルに関連するKPIは、ウェブページ階層内での広告の位置と、その広告のコストとから判定することができる。最も有効な広告を判定するために、深さ対幅スキャン分析を行うことができる。潜在的な悪影響(例えば、競合者の広告、不適切なコンテンツ)への近接性のコストも判定することができる。これには、広告の有効性の判定を含むことができる。有効性は、ウェブサイト内の広告配置のコストと、計画のまたは所望の配置に対して実際に配置される位置がどこかとに基づいて、判定することもできる。
【0042】
オンライン広告の追跡に加えて、ABBAは、競合者分析およびベンチマーク分析を含む広告キャンペーン分析を提供する。広告キャンペーンは、特定のクライアント用に、複数のウェブページに配置される複数の広告を含むことができる。広告キャンペーン分析は、競合者の広告に関するメトリクスを識別して、誰がどこで広告を出しているのか、およびどのくらいの頻度で広告を出しているのかを判定する。この情報をクライアントの広告情報と比較することで、どこでクライアントがさらに広告を行う必要がありうるか、あるいはクライアントがしているかもしれない過大な広告提供範囲はどこかを判定することができる。
【0043】
例えば、提供範囲、ターゲティング、および配信メトリクスは、競合者がより適切な広告配置を行っている可能性があるか否かを判定するのに使用される。例えば、A社がクライアント(例えば、ABBAサービスのユーザ)であるとする。A社は豪華なスポーツカーを販売している。豪華なスポーツカーの所有者に人気が高いウェブサイトが、A社の広告を出している。当該ウェブサイトは、ホームページから始まるウェブページの階層を有している。ABBAは、A社の競合者がホームページ上にオンライン広告を出していると判定し、かつ、それよりはるかに低い階層にあるウェブページ上にA社のオンライン広告があると判定する。さらに、ABBAは、A社のオンライン広告がウェブページの右下隅に配置されているのに対して、別の競合者の広告がウェブページの右側中央に配置されていると判定する。この分析に基づき、A社は、訪問者がウェブサイトを閲覧してアクセスする可能性がもっと高いホームページ上の位置に、オンライン広告を購入するかもしれない。コスト分析を行うこともできる。これには、サイトごとの、クリックされた広告対無視された広告のコスト分析を含むことができる。
【0044】
広告キャンペーンおよび監査サービスはともに、スキャンサーバによって実行されるスキャン段階中に捕捉される広告情報を使用する。ソフトウェアを実行するABBAサーバは、広告キャンペーン分析と監査サービス、およびユーザインタフェースを提供する。さらに、ABBAは、例えば、ウェブページを介して、クライアントまたはその他のユーザが報告、メトリクス、キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)、およびその他の情報を表示させることができるユーザインタフェースを提供する。例えば、ユーザは、ABBAウェブページにログインして、監査サービス用のメトリクスおよびKPIを説明する監査報告を取得することができる。競合者広告ベンチマーク分析およびその他の報告も、ウェブページのユーザインタフェースを介して閲覧し、かつダウンロードすることができる。
2.システムおよびデータフロー
【0045】
図1は、ABBA120の高レベルデータフロー図を示している。101において、ABBA120はクライアントの要求を受け取る。クライアントの要求は、クライアントの広告を掲載するとされているすべてのウェブサイトのリストを含むことができる。クライアントの要求は、所望の種類の分析も含むことができる。例えば、クライアントは、競合者分析、コスト分析、またはベンチマーク分析に興味を持っている場合がある。競合者分析は、メトリクスに基づき、所定のセットの競合者に対してクライアントの広告キャンペーンを評価する。コスト分析は、クライアントの広告キャンペーンの有効性対コストを評価する。ベンチマーク分析は、クライアントの広告の存在、例えば、クライアントの広告が配信されているか否か、広告が適切なページ位置にあり、かつ適切なコンテンツを有しているか、ウェブページまたはウェブサイト上に掲載される広告の数などの出現頻度、広告中の画像の一意性、および傾向を分析することができる。
【0046】
102において、ABBA120はインターネットをスキャンし、クライアントの広告キャンペーンに関するメトリクスを捕捉する。スキャンは、クライアントによって提供されるウェブサイトのセット、またはさらに広い探索空間をカバーすることができる。図1は、広告111a〜nを含むウェブページ110a〜xを示す。
【0047】
103において、ABBA120は、広告ごとのビーコンと広告ごとのメトリクスとを検索する。ウェブビーコンとも称されるビーコンは、別のサーバからの情報を検索することのできるウェブページ用のコードである。広告の場合、ビーコンは広告画像を検索する。ビーコンは、一意の識別子であるか、あるいは、広告またはクライアントに関する一意の識別子を含んでよい。ビーコンは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、Javaスクリプト、Flashなどでコード化することができ、ウェブページのコードを解析することによって識別可能である。
【0048】
104において、ABBA120は、そのビーコンと、クライアントに関して記憶されたビーコンとをマッチングさせ、マッチングに関するメトリクスをデータベースに記憶する。広告キャンペーンの有効性は、メトリクスから判定することができる。例えば、105および106において、競合者分析、コスト分析、および/またはベンチマーク分析を含むことができる広告キャンペーン分析が実行される。107において、キャンペーン分析の報告が生成される。
【0049】
図2は、ABBA120のより詳細なブロック図を示している。ABBA120は、スキャンサーバクラウド121と、データベース122と、ABBAサーバ123とを含む。スキャンサーバクラウド121は、世界中の様々な場所に配置された複数のスキャンサーバを含み、拡張性のあるウェブサイトスキャンおよび分析を提供する。各スキャンサーバは、特定セットのウェブサイトをスキャンする。例えば、クラウド121内の1つのスキャンサーバが、スキャンサーバの近傍で地理的にホストされているウェブページ110a〜xをスキャンする役割を果たすことができる。他のサーバは、別の地理的領域をスキャンする。まとめてサーバクラウドは、分析のためにクライアントから要求されたすべてのサイトをカバーする。データベース122は、バナー、ビーコン、ウェブサイト構造データ、およびスキャンサーバクラウド121が実行するスキャンから受け取る広告メトリクスを記憶する。さらに、データベース122がクライアント情報も記憶するため、スキャンから判定された広告情報を、クライアント情報とマッチングさせることができる。例えば、クライアントは自動車メーカーでありうる。データベース122は、自動車メーカーのクライアントIDと、ビーコンなどの同社の広告に関する情報とを記憶するため、スキャンされた広告に関して検索されたビーコンを、クライアントの広告とマッチングさせることができる。
【0050】
ABBAサーバ123は、スキャンされた広告情報を受け取り、コンパイルする。これには、スキャンされた広告情報と、データベース123に記憶されたクライアント情報とのマッチングが含まれる。マッチングは、スキャンされた広告情報と対応するクライアントとを関連付ける。さらに、ABBAサーバ123は、大量のスキャンデータへのソフトウェアの応答性を向上させるために、収集したメトリクスから要約統計とKPIとを事前に計算する。例えば、ABBAサーバ123は、多数のクライアントに関するKPIを決定することができ、複数のクライアントは、同時に報告を要求することができる。ABBAサーバ123は、クライアントが情報を要求するより前にメトリクスおよびKPIを要約することができる。KPI、メトリクス、および要約は、データベース122に記憶することができる。
【0051】
ABBAサーバ123は、コンテンツおよびウェブサイトに対する広告の有効性を判定する、KPIを含む報告も生成する。これらの報告は、スキャンサーバクラウド121が実行するスキャン中に捕捉される、クライアントの広告に関する属性およびメトリクスからコンパイルされる。これを、監査サービス報告125として図示している。ABBAサーバ123は、競合者分析報告126も生成する。広告キャンペーン分析は、競合者の広告に関するメトリクスを識別して、どの競合者が広告を出しているか、およびどこで、どのくらいの頻度で広告を出しているかを特定するベンチマーク統計の報告126を生成する。
【0052】
ユーザまたはクライアントに、属性、メトリクス、ABBAサーバ123によって生成されるKPIおよび報告を提示するための、ユーザインタフェース124も設けられている。ユーザインタフェース124は、ユーザが自身の広告統計を動的にサーチして、表示用にKPIおよび報告を選択することのできるグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)であってもよい。ユーザインタフェースは、ユーザがログインして所望の情報を表示させることのできるウェブページを通じて提供することができる。
3.スキャンおよび報告方法
【0053】
図3は、広告情報を探してウェブページをスキャンする方法のフローチャートを示している。図2に示されるスキャンサーバクラウド121内のスキャンサーバは、この方法を用いてスキャンを実行することができる。
【0054】
ステップ301において、スキャンによって捕捉されるべき広告が決定される。例えば、クライアントは、自身の広告が現在掲載されているか否か、およびどこに掲載されているかを判定する必要がある単独の会社であるかもしれない。よって、その会社の広告に関するメトリクスが捕捉される。別の例では、会社が、特定の製品の広告を捕捉したいと希望するかもしれない。したがって、その特定の製品の広告に関するメトリクスが捕捉される。別の例では、クライアントは、いくつかのウェブサイトでクライアントのために広告を出稿するサービスを提供する広告ベンダーである。広告ベンダーは、スキャンによって捕捉されるべきクライアントの広告を特定する。さらに別の例では、クライアントは、競合者の広告を捕捉したいと希望するかもしれない。その際、競合者のリストがクライアントから提供され、競合者の広告に関するメトリクスが捕捉される。一実施形態では、スキャン中に捕捉されるべき広告を識別するクライアント用のビーコンIDが決定される。
【0055】
ステップ302において、ウェブサイトのセットがスキャンのために特定される。クライアントは、スキャンされるべきウェブサイトのリストを提供することができる。これには、契約(例えば、広告ベンダーとウェブサイト所有者との間の契約)に基づきクライアントの広告を掲載するとされているウェブサイトを含むことができる。さらに、クライアントは、競合者分析のために、競合者の広告を掲載している可能性のあるウェブサイトのリストを提供することができる。また、クライアントが提供するウェブサイトのリストを使用する代わりに、あるいはそのリストの使用に加えて、地域ベースの、またはよりグローバルベースのスキャンを実行することができる。
【0056】
ステップ303において、スキャン頻度が決定される。スキャンの頻度または間隔は、クライアントのニーズに合わせて決定することができる。例えば、あるクライアントは、1時間の間に10分おきといった短い間隔でのスキャンを、1日に2回繰り返すことを要求するかもしれない。この種の短い間隔でのスキャンによって、スキャンされるウェブサイト内の全バナー広告の大量のサンプルセットを捕捉する。別のクライアントは、短い間隔でのスキャンを必要としないかもしれない。例えば、広告監査情報を判定するために、1日に1回か2回のスキャンを実行することができる。図2に示されるスキャンサーバクラウド121は、スキャン頻度およびスキャンをする領域またはウェブサイトを変更する柔軟性を提供する。スキャンサーバクラウド121は、クライアントに関して要求されるスキャン頻度およびウェブサイトリストまたはスキャン領域を受け取り、当該スキャンから広告情報を検索するように構成される。
【0057】
ステップ304においてスキャンが実行され、ステップ305においてメトリクスが捕捉され、かつ記憶される。ステップ302で特定されたウェブサイトに関して、ステップ303で決定された間隔でスキャンが実行される。スキャンで捕捉された広告メトリクスは、図2に示されるデータベース122に記憶される。記憶された広告メトリクスは、ステップ301で識別された広告の情報を含む。
【0058】
スキャンによって捕捉されるメトリクスは、提供範囲、ターゲティング、配信、品質、およびコストに関連していてもよい。こうしたメトリクスの例は、広告がいつ掲載されたか(例えば、日付と時間)、広告画像(例えば、広告内で提示された実際の画像)、スキャンスケジュールに基づくスキャン中の広告画像の出現頻度(例えば、3回のスキャン中に2回の出現)、画像の時間別/日別の検出、広告を含むページがどこに提示されたか(例えば、URLおよびページタイトル)、広告を含むページがウェブサイトのどこに配置されるかを特定するサイトレベル階層、ウェブページ内の広告の位置(例えば、DOUBLECLICKによって設定されているタイルパラメータの関数)、クリックスルー検証(例えば、クリックスルーが機能することを確認する検査)、不適切コンテンツ検証(広告が不適切なコンテンツまたはテキストの隣に現れないことを確認する)、およびどの広告が他の広告と一緒に示されるか(例えば、自身の広告と同時に競合者の広告が表示されているか)を確かめる検査を含む広告マッチングである。
【0059】
KPIもまた、メトリクスから導き出される。こうしたKPIも、提供範囲、ターゲティング、配信、品質、およびコストに関連していてもよい。監査および競合者分析に有益である可能性のあるその他のメトリクスおよびKPIも捕捉し、かつ判定することができる。
【0060】
ステップ306において、例えば、図2に示されるABBAサーバ123によって報告が生成される。その報告は、ABBAが提供するユーザインタフェース124を介して提供することができる。報告は、メトリクスおよびKPIから導き出した監査報告および競合者分析報告を含むことができる。監査報告は、クライアントの広告が現在掲載されているか否か、および広告ベンダーとクライアントとの間の契約において規定されていてもよい所定のルールを順守して広告が掲載されているか否かに関する分析を提供する。監査報告は、広告がウェブページのどこに掲載されているか、広告がウェブサイト内のどのウェブページに掲載されているか、あるいは、広告が不適切なコンテンツまたは競合者の広告の隣に掲載されているか否かを判定することができる。
【0061】
報告は、競合者の広告が掲載されるウェブサイトおよびウェブサイト階層内のウェブページ、識別された広告数、および競合者の広告提供範囲に関連してクライアントの広告提供範囲のベンチマークを決定するのに有益なその他の情報などの競合者分析も含むことができる。報告の具体例を図5A〜5Cに提示している。
【0062】
図4は、一実施形態に係る、広告メトリクスを捕捉するために広告を探してウェブサイトをスキャンする方法400を示している。方法400は、図2に示されるABBA120によって実行することができる。方法400は、他のシステムによって実行することもできる。さらに、方法400は、単一のウェブページのスキャンを説明している。しかしながら、多数のウェブサイトに関して、広告メトリクスを捕捉するためにスキャンされるすべてのウェブページを対象に同じスキャンプロセスが実行される。さらに、方法400は、方法300のステップ304で実行可能なステップを説明している。
【0063】
ステップ401において、スキャンサーバがウェブページのコードを解析する。スキャンサーバは、例えば、図2に示されるスキャンサーバクラウド121内のサーバである。スキャンは、HTML、Javaスクリプト、FLASH、またはその他のウェブページコードのスキャンを含む。インラインフレームもまたスキャンされる。インラインフレームは、ウェブページに埋め込まれるHTML文書である。インラインフレームが別のインラインフレームを含む場合、インラインフレームは再帰的にスキャンされる。HTMLおよびJavaスクリプトは、インラインフレームごとに解析される。解析は、ビーコンまたは広告画像であり得るコードの識別を含む。この解析は、ビーコンまたは広告画像を潜在的に含めることができる、あるいは広告へのリンクを含めることができる、HTMLタグまたはJavaスクリプトなどのコードの個々のセグメントの識別を含んでいてもよい。上述したように、ウェブビーコンとも称されるビーコンは、別のサーバから情報を検索することのできるウェブページ用のコードである。広告の場合、ビーコンは広告画像を検索することができる。
【0064】
ステップ402において、スキャンサーバは、解析されたコードから広告ビーコンを識別する。広告ビーコンを識別するために、広告ベンダー(例えば、DOUBLECLICK、GOOGLE ADWORSなど)によって使用される既知のユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)フォーマットに対する正規表現マッチングを使用することができる。
【0065】
ビーコンは正規画像表現を含むことができ、クライアントにとって一意である表現の部分が特定される。例えば、クライアントは、DOUBLECLICKなどの広告ベンダーを使用して、自身の広告をウェブサイトに掲載することができる。広告ベンダーは、ウェブサイトにビーコンを置いて広告を掲載する。ビーコンは、http://m.uk.2mdn.net/viewad/766466/picname300x250gif_120908.gifなどのURLを含む。766466は、
広告ベンダーによって割り当てられ、クライアントの全ビーコン内に掲載されるクライアントの広告キャンペーンの一意の識別子である。この一意の識別子は、ウェブサイトのスキャン前に、例えば、データベースにおいて、予め決定され、記憶され、クライアントに対応付けることができる。正規表現マッチングは、クライアントに関する広告を発見するために、解析されたコード内の766466を識別するのに使用される。よって、クライアントを識別するビーコン内のURLの部分がマッチングに使用される。
【0066】
ビーコンは、クリックスルーURLを含むことができる。この場合、スキャンサーバは、URL内のリンクを追跡およびダウンロードし、ビーコンの正規表現またはクリックスルーURLに合致しないURLが発見されるまで、すべてのリダイレクトを追跡/ダウンロードし続ける。これは通常、広告主またはクライアントのウェブサイトの生URLである。生URLはクリックスルーとして記憶される。また、広告画像とそれに対応するクリックスルービーコンとのマッチングは、どのようにウェブサイトが広告を実現することを決定したかに基づき異なる。例えば、クリックスルービーコンは、以下のようなコード構造でありうる。
<a href=”the click thru url”>
<img src=”the creative image”>
</a>
【0067】
この場合、the creative imageと、the click thru urlとのマッチングは、HTMLの構造に基づき行われる。すなわち、ビーコンは、この構造を有するウェブページ内のHTMLを識別することによって識別され、次に広告画像が識別される。
【0068】
別の例では、ビーコンは、<embedsrc=”http://ds.serving−sys.com/...flash.swf?”flashvars=”...”/>などのflashコードで提供されることがありうる。この場合、flashオブジェクトが解析され、flashによって生成されるあらゆるリンクが記憶される。
【0069】
大部分のウェブサイトは、JavaスクリプトとFlashに頼って広告を配信する。正規表現マッチングは、広告画像、特にクライアントの広告画像を識別するために使用することができる。
【0070】
さらに、クライアントおよびクライアントの競合者に関して広告ビーコンが識別される。例えば、URLの一部が競合者の名前を特定している場合、あるいは広告ベンダーによって使用される競合者のIDが既知である場合には、それらの広告がスキャンサーバによって捕捉され、競合者分析に使用される。
【0071】
ステップ403において、ビーコンから識別された広告のメトリクスが捕捉される。メトリクスは、広告を掲載するウェブページを識別すること、ウェブサイトの階層を判定すること、および、例えば広告のコードから、他のメトリクスを決定することによって決定することができる。
4.報告
【0072】
図5A〜5Cは、ABBAによって生成することのできる報告サンプルを示す。図5Aは、スキャン結果のスナップショットを提供する報告500を示している。報告500は、セクション502において、スキャンされたページ数、発見された画像数、広告付き画像数、およびクライアントの広告であると識別された広告数を示している。セクション503は、ビーコンで提供することができ、クライアントの広告として広告を識別するのに使用される一意のクライアントIDを示している。各クライアントIDは、広告の種類やページ位置などのより多くのメトリクスを表示させるために選択することができる。
【0073】
図5Bは、単一のウェブサイトの日々のスキャン結果を示す報告510を示している。クライアントIDはセクション511で示されている。セクション512は、2008年4月28日に実行された1回または複数回のスキャンから判定された、各クライアントに属するウェブサイト上での広告のパーセンテージを示している。セクション513は、各クライアントに属するウェブサイト上での広告のパーセンテージの経時的な傾向を示している。
【0074】
図5Cは、特定のクライアントのすべてのキャンペーンに関する様々なメトリクスおよびKPIを示す報告520を示している。図5Aに示される報告は、インターネット上で掲載される自身の広告に関する情報を判定するクライアントに向けた監査サービスの一環として、これを提供することができる。報告510は、クライアント自身の広告提供範囲と競合者の広告提供範囲とを比較するのにクライアントが用いうる、ベンチマーク/競合者分析の一部であってもよい。報告520は、クライアントキャンペーン全ての要約報告である。報告520に示されるメトリクスおよびKPIは、コスト、提供範囲、ターゲティング、関心、および配信に関連する。
5.コンピュータ読取可能媒体
【0075】
図6は、本明細書に記載された実施形態と共に使用可能なコンピュータシステム600を示す。コンピュータシステム600は、サーバまたはその他のコンピュータシステム内に置くことのできる構成要素を含む一般的なプラットフォームを表している。コンピュータシステム600は、本明細書に記載された方法、機能、およびその他のステップのうち1つまたはそれ以上を実行するためのプラットフォームとして使用することができる。これらのステップは、1つまたはそれ以上のコンピュータ読取可能媒体に記憶されるソフトウェアとして具体化することができる。さらに、コンピュータシステムは、図2に示されるスキャンサーバクラウド121内のスキャンサーバであるスキャンコンピュータシステムであってもよい。コンピュータシステム600は、図2に示されるABBA120の機能を実行するコンピュータシステムであってもよい。
【0076】
コンピュータシステム600は、本明細書に記載された方法、機能、およびその他のステップのいくつかまたは全部を実行するソフトウェア命令を実現または実行することのできるプロセッサ602を含む。プロセッサ602からのコマンドとデータは、通信バス604を通じて伝達される。コンピュータシステム600は、プロセッサ602用のソフトウェアおよびデータが実行時に存在するランダムアクセスメモリ(RAM)などの主メモリ606と、不揮発性であってもよく、かつソフトウェアおよびデータを記憶する補助データ記憶装置608とをさらに含む。メモリおよびデータ記憶装置は、コンピュータ読取可能媒体の例である。
【0077】
コンピュータシステム600は、キーボード、マウス、ディスプレイなどの1つまたはそれ以上の入出力装置610を含むことができる。コンピュータシステム600は、ネットワークに接続するためのネットワークインタフェース612を含むことができる。当業者にとって、その他の既知の電子的構成要素をコンピュータシステム600に追加する、あるいはコンピュータシステム600内で置き換えることができることは自明であろう。
【0078】
本明細書に記載された方法ステップおよび本明細書に記載されたその他のステップのうち1つまたはそれ以上、ならびに本明細書に記載されたシステムの構成要素のうち1つまたはそれ以上は、メモリおよび/または補助記憶装置などのコンピュータ読取可能媒体に記憶され、例えば、プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはその他のコントローラによってコンピュータシステム上で実行されるコンピュータコードとして実現することができる。そのコードは、ソースコード、オブジェクトコード、実行可能コード、またはその他のフォーマットでのプログラム命令から成るソフトウェアプログラムとして存在することができる。コンピュータ読取可能媒体の例は、従来のコンピュータシステムRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読取り専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラム可能ROM)、EEPROM(電気的消去可能プログラム可能ROM)、ハードドライブ、およびフラッシュメモリなどである。
【0079】
具体例を参照して実施形態を説明したが、当業者であれば、特許請求の範囲に記載される実施形態の範囲を逸脱することなく、ここで説明した実施形態に様々な変更を施すことができるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6