(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
下側の半導体基板の上方に配置された上側の半導体基板であって、前記上側の半導体基板が、シャロートレンチアイソレーション構造によって分離された半導体ピラーを含む、上側の半導体基板と、
前記半導体ピラーの上面に配置された第1のエピタキシャル膜と、
前記第1のエピタキシャル膜の上方および前記第1のエピタキシャル膜上に配置された第2の膜であって、前記第1のエピタキシャル膜および前記第2の膜はダイオードを形成する、第2の膜と、
前記第1のエピタキシャル膜の最下部よりも低い高さであって且つ前記下側の半導体基板の上方の前記上側の半導体基板中に配置されたサリサイドワード線であって、前記サリサイドワード線は、前記サリサイドワード線が前記半導体ピラーと接触し且つ前記下側の半導体基板に対して平行に延びるように、前記半導体ピラーと前記シャロートレンチアイソレーション構造との間に配置されている、サリサイドワード線と、
前記サリサイドワード線の上方に配置されたスペーサであって、前記スペーサの一部分が前記半導体ピラーの側面と接触している、スペーサと、
を含む装置。
前記シャロートレンチアイソレーション構造によって分離された前記半導体ピラーをさらに分離するために、前記半導体ピラー内のアンダーカットであって前記サリサイドワード線の下方に形成されたアンダーカットを充填する埋め込み酸化物層をさらに含む、請求項12に記載の装置。
前記シャロートレンチアイソレーション構造によって分離された前記半導体ピラーをさらに分離するために、前記サリサイドワード線の下方に形成された前記半導体ピラー内のアンダーカットを充填する埋め込み酸化物層をさらに含む、請求項15に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書に記載されるデバイス、装置、また
は物の実施形態は、いくつかの
位置および
方向で、製造、使用、または出荷が可能である。可変抵抗材料メモリデバイスは、合金等の材料を含んでもよい。可変抵抗材料メモリデバイスは、準金属
(quasi-metal)成分等の材料を含んでもよい。可変抵抗材料メモリデバイスは、金属酸化物等の材料を含んでもよい。可変抵抗材料メモリデバイスは、カルコゲニド等の材料を含んでもよい。これらの複数の材料は、品質および性能において、非常に多様である可能性がある。
【0008】
図1aは、本実施形態に従う、処理中の半導体デバイス100の断面立面図を示す。上側の半導体基板112の下に下側の半導体基板110が形成されている。一実施形態において、下側の半導体基板110は、N+ドープ(doped)である上側の半導体基板112と比較して、P−ドープになっている。
【0009】
上側の半導体基板112の上面116に、二酸化ケイ素等の誘電体膜114が形成される。誘電体膜114の上に第1のハードマスク118が配置され、上面116を露出させるために、ハードマスク118および誘電体膜114がパターニングされている。第1のハードマスクは、垂直方向に露出された面124を含む。一実施形態において、第1のハードマスク118は、窒化ケイ素等のSi
3N
4のような窒化物材料である。
【0010】
図1bは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図1aに示す半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス101は、第1の凹部底面122を含む第1の凹部120を形成するために、上面116(
図1a)を通してエッチングされている。第1のハードマスク118には、さらに、上側の半導体基板112への
方向性エッチングに役立つ、垂直方向に露出された面124も見られる。
【0011】
図1cは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図1bに示す半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス102は、第1の凹部底面122を含む第1の凹部120を形成するために処理されている。ブランケット蒸着
(堆積)およびスペーサエッチングによって、第1のスペーサ126が形成されている。一実施形態において、第1のスペーサ126および第1のハードマスク118は窒化物材料であり、
スペーサエッチング(これは、窒化物材料のエッチング
に対して選択
的である)により、第1の凹部底面122上の、ならびに第1のハードマスク118の垂直方向に露出された面124上の窒化物材料を除去する。このため、
図1cに示される一実施形態において、第1のハードマスク118(
図1b)は、第1のハードマスク119を生成するために、やや高さを低くしてもよい。
【0012】
図1dは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図1cに示す半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス103は、第2の凹部128、上側の半導体基板112のいくつかにおけるピラー129、および、上側の半導体基板112のいくつかにおける第2の凹部底面130を形成するために、第1の凹部底面122(
図1c)を通してエッチングされている。
【0013】
図1eは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図1dに示す半導体デバイスの断面図を示す。半導体デバイス104は、第1の金属132によって、ブランケット蒸着されている。第1の金属132は、上側の半導体基板112内にシリサイドを形成するために使用される。
【0014】
図1fは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図1eに示す半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス105は、上側の半導体基板112の一部であるピラー129への、および上側の半導体基板112への第1の金属132のサリサイド化(自己整合(self−aligned)シリサイド化)を生じさせるための条件下で処理されている。この工程により、サリサイド構造134が形成される。一実施形態において、第1の金属132はコバルト(Co)であり、この工程により、サリサイド構造134を、ケイ化コバルト(CoSi
2)材料として形成することが可能になる。さらに、第2の凹部128
の両側壁および第2の凹部底面13
0が消耗され、サリサイド構造134に変化する。サリサイド化後、サリサイド構造134、ならびに第1のハードマスク119および第1のスペーサ126を
選択的に残すこと
が可能なストリッピング手順
(剥離処理)により、余剰の第1の金属132が除去される。
【0015】
図1gは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図1fに示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス106は、
シャロートレンチ分離
(シャロートレンチアイソレーション)(STI)136
を有するように処理されている。STI136の形成前に、ピラー129内に埋め込みサリサイドワード線135を形成するために、サリサイド構造134(
図1f)を貫通する第3のエッチングが実行されている。第3のエッチングは、さらに上側の半導体基板112を貫通し、その上、下側の半導体基板110にさらに貫通してもよい。このため、所定のSTI136は、隣接する埋め込みサリサイドワード線135を効率的に分離する。STI136は、ブランケット蒸着で、次に、第1のハードマスク119上で止まるエッチングバックまたは化学機械的研磨で処理してもよい。
【0016】
図1hは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図1gに示す半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス107は、第1のハードマスク119を貫通し、さらに、ピラー上面138でピラー129を露出させる第4のエッチングで処理されている。第4のエッチングは、特にピラー129において、上側の半導体基板112の半導体材料を
選択的に残すこと
が可能なエッチングレシピを含む。
【0017】
図1jは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図1hに示す半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス108は、ピラー上面138(
図1h)においてピラー129上に第1のエピタキシャル膜140を成長させることで、処理されている。ピラー129がN+シリコンである実施形態において、第1のエピタキシャル膜140は、N−シリコンである。一実施形態において、エピタキシャル成長中
に、その場
(インサイチュ)のN−ドーピングにより、第1のエピタキシャル膜140の形成が実行される。一実施形態において、エピタキシャル成長
と、その
後の少量
(低濃度)のN−ドーピングによって、第1のエピタキシャル膜140の形成が実行される。一実施形態において、第1のエピタキシャル膜140は、ビア138(
図1h)を充填し、次に、エッチングバックまたは研磨によって平坦化される。一実施形態において、カウンタドーピングによる、第1のエピタキシャル膜140の面へのP+注入によって、カウンタドーピングされた第2の膜142が形成される。
【0018】
第1のエピタキシャル膜140の形成後、ダイオード140、142が構成される。一実施形態において、第1のエピタキシャル膜140
上であってこの膜
140に
接して第2のエピタキシャル膜142を成長させることにより、ダイオード140、142が形成される。
【0019】
第1のエピタキシャル膜140がN−シリコンである実施形態において、第2のエピタキシャル膜142はP+シリコンである。一実施形態において、エピタキシャル成長中に、その場
(インサイチュ)のP+ドーピングにより、第2のエピタキシャル膜142の形成が実行される。一実施形態において、エピタキシャル成長
と、その
後の大量
(高濃度)のP+ドーピングにより、第2のエピタキシャル膜142の形成が実行される。
【0020】
以降、第2のエピタキシャル膜142およびカウンタドーピングされた第2の膜142は、共に、特に明示的に指定のない限り、第2の膜142と称される。
【0021】
図1kは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図1jに示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス109は、シリサイドコンタクト144を形成するために処理されている。ダイオード140、142の形成後(
図1j)、第2の膜142の一部のシリサイド化が実行される。一実施形態において、コバルト膜が第2の膜142に堆積され、P+第2の膜142の一部の熱変換が実行される。このため、ダイオード構造が変化し、第1のエピタキシャル膜140、および変化した第2の膜142の形態をとる。
【0022】
サリサイド化により、第2の膜142上にシリサイドコンタクト144が形成されている。
さらなる処理は、酸化ケイ素膜または窒化ケイ素膜等の誘電体膜148
中に底部電極146
を形成
することを含む。底部電極146はシリサイドコンタクト144に接触するものとして図示され、かつ、開放された端部を有するシリンダ
(円筒)として図示される。プラグ底部電極、ライナー電極、およびその他等の他の種類の底部電極が、使用できる。
【0023】
図2は、本実施形態に従う、相変化メモリデバイス200の斜視立面図を示す。上側の半導体基板212から形成されるピラー229が、下側の半導体基板210上に載置される。埋め込みサリサイドワード線235がピラー229内に配置され、2つの異なる半導体材料でできたダイオード240、242が、ピラー229上に配置される。シリサイドコンタクト244は、ダイオード240、242の一部である第2の膜242上に配置される。底部電極246は、酸化ケイ素膜または窒化ケイ素膜等の誘電体膜248内に配置される。底部電極246はシリサイドコンタクト244と接触するものとして図示され、さらに、開放された端部を有するシリンダとして図示される。
【0024】
ワード線ストラップ250は、ピラー229を貫通するものとして図示される。図示されていないが、ピラー229は、
それに隣接
しかつ離間されたピラーから
STI構造によって分離される。
【0025】
図3は、本実施形態に従う、相変化メモリデバイス300の断面立面図を示す。上側の半導体基板312から形成されたピラー329は、下側の半導体基板310上に載置される。一実施形態において、該ピラーはN+ドープシリコンでできており、下側の半導体基板314はP−ドープシリコンでできている。
【0026】
埋め込みサリサイドワード線335はピラー329内に配置され、2つの異なる半導体材料でできたダイオード340、342は、ピラー329上に配置される。一実施形態において、ダイオード340、342は、N−ドープされた第1のエピタキシャル膜340、および部分的に消耗されたP+ドープされた第2の膜342でできている。
【0027】
シリサイドコンタクト344は、ダイオード340、342の一部である第2の膜342の上に配置される。底部電極346は、酸化ケイ素膜等の誘電体膜348内に配置される。一実施形態において、底部電極346は、窒化チタン、窒化アルミニウムチタン、スズニッケルチタン、窒化タンタル、窒化ケイ素タンタル、およびその他等の
導電体である。底部電極346は、シリサイドコンタクト344と接触するものとして図示される。
【0028】
底部電極346は、可変抵抗材料352と接触する。一実施形態において、可変抵抗材料352は、カルコゲニド材料等の相変化材料である。
一実施形態において、相変化ランダムアクセスメモリ(PCRAM)セルとして使用可能な可変抵抗材料は、ガリウム(Ga)含有材料である。使用可能な選択されるガリウム含有材料には、GaSb、Ga−Ge−Sb、Ga−Se−Te、およびその他が含まれる。いくつかのガリウム含有の相変化材料の実施形態において、該ガリウムは、過半数として存在する(50パーセント以上)。いくつかのガリウム含有の相変化材料の実施形態において、該ガリウムは、最大の数で存在する(ガリウムが、最多の元素)。いくつかの実施形態では、第1にリストされる元素は、過半数または最大の数で存在し、次にリストされる元素は、元素スケールにおいて、降順でリストされる。
【0029】
一実施形態において、PCRAMセルとして使用可能な可変抵抗材料は、ゲルマニウム(Ge)含有材料である。使用可能な選択されるゲルマニウム含有材料には、Ge−Te、Ge−Sb−Te、Ge−Te−As、Ge−Se−Ga、Ge−In−Sb、Ge−Te−Sb−S、Ge−Te−Sn_o、Ge−Te−Sn_Au、Ge−Pd−Te−Sn、Ge−Sb−Te−Pd、Ge−Sb−Te−Co、Ge−Sb−Se−Te、Ge−Sn−Te、Ge−Te−Sn−Ni、Ge−Te−Sn−Pd、Ge−Te−Sn−Pt、およびその他が含まれる。いくつかのゲルマニウム含有の相変化材料の実施形態において、該ゲルマニウムは、過半数存在する(50パーセント以上)。いくつかのゲルマニウム含有の相変化材料の実施形態において、該ゲルマニウムは、最大の数で存在する(ゲルマニウムが、最多の元素)。いくつかの実施形態において、第1にリストされる元素は、過半数または最大の数で存在し、次にリストされる元素は、元素スケールにおいて、降順でリストされる。
【0030】
一実施形態において、PCRAMセルとして使用可能な可変抵抗材料は、インジウム(In)含有材料である。使用可能な選択されるインジウム含有材料には、In−Se、In−Sb、In−Sb−Te、In−Sb−Ge、In−Se−Ti−Co、In−Ag−Sb−Te、およびその他が含まれる。いくつかのインジウム含有の相変化材料の実施形態において、該インジウムは、過半数存在する(50パーセント以上)。いくつかのインジウム含有の相変化材料の実施形態では、該インジウムは、最大の数で存在する(インジウムが、最多の元素)。いくつかの実施形態では、第1にリストされる元素は、過半数または最大の数で存在し、次にリストされる元素は、元素スケールで、降順でリストされる。
【0031】
一実施形態において、PCRAMセルとして使用可能な可変抵抗材料は、アンチモン(Sb)含有材料である。使用可能な選択されるアンチモン含有材料には、Sb
2Te
3、Sb−Ga、Sb−Bi−Se、Sb−Sn−Te、Sb−In−Ge、Sb−Te−Ge−S、Sb−Ge−Te−Pd、Sb−Ge−Te−Co、Sb−Te−Bi−Se、Sb−Ag−In−Te、Sb−Ge、Sb−Ge−Se−Te、Sb−Ge−Sn−Te、およびその他が含まれる。いくつかのアンチモン含有の相変化材料の実施形態では、該アンチモンは、過半数存在する(50パーセント以上)。いくつかのアンチモン含有の相変化材料の実施形態では、該アンチモンは最大の数で存在する(アンチモンが、最多の元素)。いくつかの実施形態において、第1にリストされる元素は、過半数または最大の数で存在し、次にリストされる元素は、元素スケールで、降順でリストされる。
【0032】
一実施形態において、PCRAMセルとして使用可能な可変抵抗材料は、
テルル(Te)含有材料である。使用可能な選択される
テルル含有材料には、Te−Ge、Te−Sb、Te−As、Te−Al、Te−Ge−Sb、Te−Ge−As、Te−In−Sb、Te−Sn−Se、Te−Ga−Se、Te−Sn−Sb、Te−Ge−Sb−S、Te−Ge−Sn−O、Te−Ge−Sn−Au、Te−Pd−Ge−Sn、Te−Ge−Sb−Pd、Te−Ge−Sb−Co、Te−Sb−Bi−Se、Te−Ag−In−Sb、Te−Ge−Ab−Se、Te−Ge−Sn−Sb、Te−Ge−Sn−Ni、Te−Ge−Sn−Pd、Te−Ge−Pd−Ptおよびその他が含まれる。いくつかの
テルル含有の相変化材料の実施形態において、該
テルルは、過半数存在する(50パーセント以上)。いくつかの
テルル含有の相変化材料の実施形態では、該
テルルは、最大の数で存在する(
テルルが、最多の元素)。いくつかの実施形態において、第1にリストされる元素は、過半数または最大の数で存在し、次にリストされる元素は、元素スケールにおいて、降順でリストされる。
【0033】
一実施形態において、PCRAMセルとして使用可能な可変抵抗材料は、
セレン(Se)含有材料である。使用可能な選択される
セレン含有材料には、Se−In、Se−Te−Sn、Se−Ge−Ga、Se−Bi−Sb、Se−Ga−Te、Se−In−Ti−Co、Se−Sb−Te−Bi、Se−Ge−Sb−Te、およびその他が含まれる。いくつかの
セレン含有の相変化材料の実施形態で、該
セレンは、過半数存在する(50パーセント以上)。いくつかの
セレン含有の相変化材料の実施形態において、該
セレンは、最大の数で存在する(
セレンが、最多の元素)。いくつかの実施形態では、第1にリストされる元素は、過半数または最大の数で存在し、次にリストされる元素は、元素スケールにおいて、降順でリストされる。
【0034】
一実施形態において、PCRAMセルとして使用可能な可変抵抗材料は、ヒ素(As)含有材料である。使用可能な選択されるヒ素含有材料には、As−Te、As−Te−Ge、およびその他が含まれる。いくつかのヒ素含有の相変化材料の実施形態において、該ヒ素は、過半数存在する(50パーセント以上)。いくつかのヒ素含有の相変化材料の実施形態において、該ヒ素は最大の数で存在する(ヒ素が、最多の元素)。いくつかの実施形態において、第1にリストされる元素は、過半数または最大の数で存在し、次にリストされる元素は、元素スケールにおいて、降順でリストされる。
【0035】
一実施形態において、PCRAMセルとして使用可能な可変抵抗材料はアルミニウム(Al)含有材料である。使用可能な選択されるアルミニウム含有材料には、Al−Te、Al−Seおよびその他が含まれる。いくつかのアルミニウム含有の相変化材料の実施形態で、アルミニウムは、過半数存在する。
【0036】
一実施形態において、PCRAMセルとして使用可能な可変抵抗材料は、スズ(Sn)含有材料である。使用可能な選択されるスズ含有の材料には、Sn−Te−Se、Sn−Sb−Te、Sn−Te−Ge−O、Sn−Pd−Te−Ge、Sn−Ge−Sb−Te、Sn−Ge−Sb−Te、Sn−Ge−Te−Ni、Sn−Ge−Te−Pd、Sn−Ge−Te−Pt、およびその他が含まれる。いくつかのスズ含有の相変化材料の実施形態では、該スズは、過半数存在する(50パーセント以上)。いくつかのスズ含有の相変化材料の実施形態では、該スズは最大の数で存在する(スズが、最多の元素)。いくつかの実施形態において、第1にリストされる元素は過半数または最大の数で存在し、次にリストされる元素は、元素スケールにおいて、降順でリストされる。
【0037】
一実施形態において、PCRAMセルとして使用可能な可変抵抗材料は、パラジウム(Pd)含有材料である。使用可能な選択されるパラジウム含有材料には、Pd−Te−Ge−Sn、Pd−Ge−Sb−Te、およびその他が含まれる。いくつかのパラジウム含有の相変化材料の実施形態において、該パラジウムは、過半数存在する(50パーセント以上)。いくつかのパラジウム含有の相変化材料の実施形態において、該パラジウムは、最大の数で存在する(パラジウムが、最多の元素)。いくつかの実施形態では、第1にリストされる元素は、過半数または最大の数で存在し、次にリストされる元素は、元素スケールにおいて、降順でリストされる。
【0038】
一実施形態において、PCRAMセルとして使用可能な可変抵抗材料は、銀(Ag)含有材料である。使用可能な選択される銀含有材料には、Ag−In−Sb−Te、およびその他が含まれる。いくつかの銀含有の相変化材料の実施形態では、該銀は、過半数存在する(50パーセント以上)。いくつかの銀含有の相変化材料の実施形態では、該銀は、最大の数で存在する(銀が、最多の元素)。いくつかの実施形態では、第1にリストされる元素は、過半数または最大の数で存在し、次にリストされる元素は、元素スケールにおいて、降順でリストされる。
【0039】
一実施形態において、可変抵抗材料352は、例えば、Pr
(1−x)Ca
xMnO
3(PCMO)、La
(1−x)Ca
xMnO
3(LCMO)、およびBa
(1−x)Sr
xTiO
3等のいわゆる「巨大磁気抵抗膜」を形成するために使用される種々の材料のうちの1つを含んでもよい。
【0040】
一実施形態において、可変抵抗材料352は、例えば、Al
2O
3、BaTiO
3、SrTiO
3、Nb
2O
3、SrZrO
3、TiO
2、Ta
2O
5、NiO、ZrO
x、HfO
x、およびCu
2O等の2元または3元ドープされたまたはドープされなかった酸化物材料を含んでもよい。
【0041】
一実施形態において、可変抵抗材料352は、ペロブスカイト構造を有してもよい。
一実施形態において、可変抵抗材料352には、一般式A
xB
yのドープされたカルコゲニドガラスが含まれる。式中、Bは、硫黄(S)、
セレン(Se)、および
テルル(Te)、およびそれらの混合物から選択され、Aには、例えば、Au、Ag、Pt、Cu、Cd、In、Ru、Co、Cr、Ni、Mn、およびMo等の貴金属および遷移金属の元素から選択された1つもしくは複数のドーパントを有する、グループIII−A(B、Al、Ga、In、Tl)、グループIV−Ax(C、Si、Ge、Sn、Pb)、グループV−A(N、P、As、Sb、Bi)、またはグループVII−A(F、Cl、Br、I、At)からの少なくとも1つが含まれる。
【0042】
ワード線ストラップ350は、ピラー329のフランジ部分を貫通するものとして図示されている。ピラー329は、
それに隣接
しかつ離間されたピラーから
STI構造336によって分離されている。STI構造336は、先細形状として図示されており、この形状は、種々のエッチング工程において生じる可能性がある。
【0043】
一実施形態において、可変抵抗材料メモリデバイス300は、相変化メモリデバイス300である。上側の半導体基板312から形成されたピラー329は、下側の半導体基板310上に載置される。一実施形態において、ピラー329はN+ドープシリコンでできており、下側の半導体基板310はP−ドープシリコンでできている。
【0044】
埋め込みサリサイドワード線335はピラー329内に配置され、ダイオード340、342は、2種類の異なる半導体材料でできている。一実施形態において、ダイオード340、342は、N−ドープの第1のエピタキシャル膜340および部分的に消耗されるP+ドープの第2の膜342でできている。
【0045】
シリサイドコンタクト344は、ダイオード340、342の一部である第2の膜342上に配置される。底部電極346は、酸化ケイ素膜または窒化ケイ素膜等の誘電体膜348内に配置される。一実施形態において、底部電極346は、窒化チタン、窒化アルミニウムチタン、スズニッケルチタン、窒化タンタル、窒化ケイ素タンタル、およびその他等の
導電体である。底部電極346は、シリサイドコンタクト344と接触するものとして図示されている。
【0046】
底部電極346は、可変抵抗材料352と接触する。一実施形態において、可変抵抗材料352は、カルコゲニド材料等の相変化材料である。可変抵抗材料352は、上部電極354によって、上から接触されている。ビット線356は上部電極354に接続している。
【0047】
図4は、本実施形態に従う、可変抵抗材料メモリデバイスを製造するための工程フロー400の図である。工程フロー400は、
図1、
図2、および
図3に図示される構造を作製するための製造技術の実施形態を示してもよい。
【0048】
410において、ハードマスクおよび誘電体膜は、下側の半導体基板上に配置される上側の半導体基板の上でパターニングされる。
420において、第1のエッチングは、上側の半導体基板の第1の凹部底面を有する第1の凹部を形成するために、上面に貫通する。
【0049】
430において、当該工程は、第1の凹部を充填するが、スペーサエッチング後に第1の凹部底面は充填しないままとする第1のスペーサの形成を含む。
440において、当該工程は、上側の半導体基板により深く貫通する第2のエッチングを含む。
【0050】
450において、当該工程は、上側の半導体基板内の埋め込み自己整合シリサイドワード線の形成を含む。非制限的な例において、
図1e、
図1f、および
図1gで図示されるように、該埋め込みサリサイドワード線が形成される。
【0051】
460において、当該工程は、
それまで保護され
ていた上側の半導体基板材料を露出させる、ハードマスク内の凹部のダイオードの形成を含む。非制限的な例において、
図1h、および
図1jに図示されるように、該ダイオードが形成される。
【0052】
470において、当該工程は、該ダイオードの上での底部電極の形成を含む。
472において、当該工程は、底部ダイオードの上での可変抵抗材料メモリの形成を含む。
【0053】
474において、当該工程は、該可変抵抗材料メモリの上での上部電極の形成を含む。
一実施形態において、第1のエピタキシャル膜140は、ビア138(
図1h)を充填し、次に、エッチングバックまたは研磨によって平坦化される。一実施形態において、カウンタドープによって第1のエピタキシャル膜140の面にP+注入することで、カウンタドープされた第2の膜142が形成される。
【0054】
図5a乃至
図5kは、本実施形態に従う、処理中の、半導体デバイスの断面立面図を示す。
図5aにおいて、処理中の半導体デバイス500の断面立面図が、図示されている。上側の半導体基板512の下に、下側の半導体基板510が形成されている。一実施形態において、下側の半導体基板510は、N+ドープされた上側の半導体基板512と比較し、P−ドープされている。
【0055】
二酸化ケイ素等の誘電体膜514が、上側の半導体基板512の上面516上に形成される。誘電体膜514の上に第1のハードマスク518が配置され、ハードマスク518および誘電体膜514は、上面516を露出させるためにパターニングされている。一実施形態において、第1のハードマスク518は、窒化ケイ素等のSi
3N
4のような窒化物材料である。
【0056】
図5bは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図5aに図示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス501は、第1の凹部底面522を含む第1の凹部520を形成するために、上面516(
図1a)を通してエッチングされている。第1のハードマスク518には、さらに、上側の半導体基板512への
方向性エッチングに役立つ、垂直方向に露出された面524も見られる。
【0057】
図5cは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図1bに図示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス502は、第1のハードマスク518上で第1のスペーサ526を形成するために処理されている。ブランケット蒸着およびスペーサエッチングにより、第1のスペーサ526が形成されている。一実施形態において、第1のスペーサ526および第1のハードマスク518は窒化物材料であり、スペーサエッチングは、窒化物材料を
選択的にエッチングすること
が可能であるが、第1の凹部底面522上、ならびに第1のハードマスク518の垂直方向に露出された面524上で窒化物材料を除去する。
【0058】
このため、
図5cに図示される一実施形態において、第1のハードマスク518(
図1b)は、第1のハードマスク519を生成するために、やや高さを低くしてもよい。
【0059】
図5dは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図5cに図示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス503は、第2の凹部528、上側の半導体基板512のいくつかのピラー529、および上側の半導体基板512のいくつかの第2の凹部底面530を形成するために、第1の凹部底面522(
図5c)を通してエッチングされている。第1のスペーサ526および第1のハードマスク519上で、第2のスペーサ556が形成される。一実施形態において、第2のスペーサ556は窒化物材料である。一実施形態において、第2のスペーサ556は、第1のスペーサ526およびハードマスク519(これらの両方が窒化物材料であってもよい)とは異なる組成を有する窒化物材料である。
【0060】
図5eは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図5dに図示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス504は、第1のハードマスク519、第1のスペーサ526、および第2のスペーサ556の下でアンダーカット558が形成されるように
、等方的または異方的に
ブランケットエッチングされている。従って、上側の半導体基板512の一部
からピラー529が形成される。
【0061】
エッチングは、等方性HNAエッチング等、ウェットであってもよく、これには、フッ化水素酸(HF)、硝酸(HNO
3)、および酢酸(CH
3OOH)が含まれる。一実施形態において、等方性エッチングは、硝酸フッ化アンモニウム(NH
4F/HNO
3)シリコンエッチングを含む。一実施形態において、等方性シリコンドライエッチングは、六フッ化硫黄(SF
6)を含む。一実施形態において、等方性シリコンドライエッチングは、フッ化キセノン(XeF
2)を含む。一実施形態において、異方性シリコンウェットエッチングは、約400:1の結晶格子エッチング比率((100):(l11))を有することができる水酸化カリウム(KOH)を含む。一実施形態において、異方性シリコンウェットエッチングは、約8,000:1の結晶格子エッチング比率((100):(111))を有することができる水酸化アンモニウム(Na
4OH)を含む。一実施形態において、異方性シリコンウェットエッチングは、約10乃至35:1の結晶格子エッチング比率((100):(l11))を有することができる水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)を含む。一実施形態において、異方性シリコンウェットエッチングは、約35:1の結晶格子エッチング比率(100):(111))を有することができるedp(EDP)を含む。
【0062】
図5fは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図5eに図示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス505は、埋め込み酸化物構造560によって、アンダーカット558(
図5e)を充填し、任意の2つの隣接する、離間されたピラー529をさらに分離させるための条件下で処理されている。
【0063】
工程の一実施形態において、熱酸化により、埋め込み酸化物構造560が形成される。工程の一実施形態において、スピンオン
による誘電体(SOD)
を塗布し、次にエッチングバック工程
を行うことにより、埋め込み酸化物構造560が形成される。図示されるように、埋め込み酸化物構造は、断面に見られるように、鳥のくちばしの形をしていてもよい。
【0064】
図5gは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図5eに図示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス506は、第2のスペーサ556(
図5f)を除去するために、まず、処理されている。次に、半導体デバイス506は、第1の金属532で堆積されている。第1の金属532は、上側の半導体基板512
中にシリサイドを形成するために使用される。
【0065】
図5hは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図5gに図示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス507は、第1の金属532のサリサイド化535(自己整合シリサイド化)を形成するために、第1の金属532が上側の半導体基板512のピラー529と反応するように、処理されている。該サリサイド化は、上側の半導体基板512へ融合し、さらにピラー529へも融合する。この工程により、埋め込みサリサイドワード線535が形成される。一実施形態において、第1の金属532はコバルト(Co)であり、当該工程により、サリサイドワード線535は、ケイ化コバルト化合物(CoSi
2)材料として形成できる。サリサイド化の後、余剰の第1の金属532は、埋め込みサリサイドワード線535、第1のハードマスク519および第1のスペーサ526を
選択的に残すこと
が可能なストリッピング
(剥離)手順によって除去されている。埋め込み酸化層560のために、隣接するダイオード間の漏出
(リーク)、および基板への漏出(
図5kに示されるような)が、完全にではないにしろ大幅に除去される。さらに、隣接するワード線の間の
横方向のpnpバイポーラ接合トランジスタ構造の除去により、改善されたセル間分離が実現される。
【0066】
図5jは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図5hに図示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス508は、STI536で処理されている。このため、所定のSTI536は、隣接するサリサイドワード線535の分離を完了する。STI536は、ブランケット蒸着、次に、第1のハードマスク519上で止まるエッチングバックまたは化学機械的研磨によって処理してもよい。
【0067】
図5kは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図5jに図示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス509は、第1のハードマスク519を貫通させ、かつ、ピラー上面538においてピラー529を露出させる第4のエッチングで処理されている。第4のエッチングは、上側の半導体基板512の半導体材料を
選択的に残すこと
が可能なエッチングレシピを含む。
【0068】
半導体デバイス509は、さらに、ピラー上面538においてピラー529上に第1のエピタキシャル膜540を成長させることによって、処理されている。ピラー529がN+シリコンである実施形態において、第1のエピタキシャル膜540はN−シリコンである。一実施形態において、エピタキシャル成長中のその場
(インサイチュ)のNドーピングにより、第1のエピタキシャル膜540の形成が実行される。一実施形態において、エピタキシャル成長、次に
、少量のN−ドーピングによって、第1のエピタキシャル膜540の形成が実行される。一実施形態において、第1のエピタキシャル膜540は、第1のハードマスク519にエッチングされたビアを充填する。一実施形態において、カウンタドープによる第1のエピタキシャル膜540の面へのP+注入によって、カウンタドープされた第2の膜542が形成される。
【0069】
ダイオード540、542を形成するための第1のエピタキシャル膜540の形成後、本実施形態に従い、第1のエピタキシャル膜540より上およびこの膜上で第2の膜542(エピタキシャル)を成長させることにより、ダイオード540、542が形成される。一実施形態において、第1のエピタキシャル膜540の上面へのP+材料のイオン注入によって、(カウンタドープされた)第2の膜542が形成される。第1のエピタキシャル膜540がN−シリコンである一実施形態において、第2の膜542はP+シリコンである。一実施形態において、エピタキシャル成長中のその場
(インサイチュ)のP+ドーピングによって、第2の膜542の形成が実行される。一実施形態において、エピタキシャル成長、次に
、大量のP+ドーピングによって、第2の膜542の形成が実行される。
【0070】
半導体デバイス509は、さらに、シリサイドコンタクト544を形成するように処理されている。ダイオード540、542の形成後、第2の膜542の一部のシリサイド化が実行される。一実施形態において、第2の膜542上にコバルト膜が堆積され、第2の膜542の一部の熱変換が実行される。このため、ダイオード構造は変化し、第1のエピタキシャル膜540、変化した第2の膜542の形態をとる。サリサイド化により、第2の膜542上でシリサイドコンタクト544が形成される。
【0071】
さらなる処理には、酸化ケイ素膜または窒化ケイ素膜等の誘電体膜548
中に底部電極546
を形成
することを含む。底部電極546はシリサイドコンタクト544と接触するものとして図示され、さらに、開放された端部を有するシリンダとして図示される。プラグ、ライナー、およびその他等の他の種類の底部電極が同じく、形成される場合がある。従って、埋め込み酸化物半導体デバイス509を有する埋め込みサリサイドワード線が形成されている。
【0072】
図3に図示される可変抵抗材料メモリ352等の可変抵抗材料メモリを形成するために、さらなる処理を実行してもよい。このため、上部電極を、さらに、可変抵抗材料メモリの上に配置されるように形成してもよい。一実施形態において、可変抵抗材料は、本開示に記載される金属の組み合わせのいずれかである。一実施形態において、可変抵抗材料は、本開示に記載される酸化金属の組み合わせのいずれかにしてもよい。一実施形態において、可変抵抗材料は、本開示に記載されるカルコゲニド化合物のいずれかである。
【0073】
図6は、本実施形態に従う、
図5a乃至
図5kに図示される構造を製造するための工程フロー600を示す。
610において、ハードマスクおよび誘電体膜は、下側の半導体基板上に配置される上側の半導体基板の上でパターニングされる。
【0074】
620において、第1のエッチングは、上側の半導体基板に第1の凹部底面を有する第1の凹部を形成するために、上面に貫通する。
630において、当該工程は、第1の凹部を充填するが、スペーサエッチング後に第1の凹部底面を充填されないままにする、第1のスペーサの形成を含む。
【0075】
640において、当該工程は、上側の半導体基板により深く貫通し、凹部に充填する第2のスペーサを形成する第2のエッチングを含む。
650において、当該工程は、上側の半導体基板内のアンダーカットの形成、およびアンダーカットを充填する埋め込み酸化層の形成を含む。当該工程は、さらに、より分離されたピラーを生じさせる。
【0076】
660において、当該工程は、上側の半導体基板内の、埋め込み自己整合シリサイドワード線の形成を含む。非制限的な例において、
図5gに示されるように、埋め込みサリサイドワード線が形成される。
【0077】
670において、当該工程は、
それまで保護され
ていた上側の半導体基板材料を露出させるハードマスク内での凹部におけるダイオードの形成を含む。非制限的な例において、該ダイオードは
図5kに図示されるように形成される。
【0078】
680において、当該工程は、該ダイオードの上での底部電極の形成を含む。
682において、当該工程は、該底部電極の上での可変抵抗材料メモリの形成を含む。
684において、当該工程は、該可変抵抗材料メモリの上での上部電極の形成を含む。
【0079】
図7a乃至
図7fは、本実施形態に従う、処理中の、半導体デバイスの断面立面図を示す。
図7aにおいて、処理中の半導体デバイス700の断面立面図が、図示されている。上側の半導体基板712の下に、下側の半導体基板710が形成されている。一実施形態において、下側の半導体基板710は、N+ドープでされた上側の半導体基板712に比較して、P−ドープされている。
【0080】
上側の半導体基板712の上面716上に、二酸化ケイ素等の誘電体膜714が形成される。誘電体膜714上に第1のハードマスク718が配置され、上面716を露出させるために、ハードマスク718および誘電体膜714がパターニングされている。一実施形態において、第1のハードマスク718は、Si
3N
4等の窒化ケイ素のような窒化物材料である。
【0081】
図7bは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図7aに示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス701は、第1の凹部底面722を含む第1の凹部720を形成するために、上面716(
図7a)を通してエッチングされている。第1のハードマスク718には、上側の半導体基板712への
方向性エッチングに役立つ、垂直方向に露出された面724も見える。
【0082】
図7cは、本実施形態に従う、処理後の、
図7bに示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス702は、第1のハードマスク716上に第1のスペーサ726を形成するために処理されている。第1のスペーサ726は、第2のスペーサのための接着膜としてもよい。接着膜726の上に、第2のスペーサ756が形成される。ブランケット蒸着によって、第1のスペーサ726が形成されている。一実施形態において、第1のハードマスク718は窒化物材料であり、第1のスペーサ726は、窒化チタン材料等の耐熱窒化金属の組成物である。第1のスペーサ726および第2のスペーサ756のスペーサエッチングにより、第1のハードマスク718の垂直方向に露出された面724上のいくつかの窒化物材料を除去してもよい。このため、
図7cに図示される実施形態において、第1のハードマスク718(
図7b)は、第1のハードマスク719を生成するために、高さをやや低くしてもよい。
【0083】
図7cは、第1のスペーサ726上および第1のハードマスク719の上に形成される第2の金属スペーサ756の形成も示す。一実施形態において、第2の金属スペーサ756は、タングステン等の耐熱金属である。一実施形態において、第2の金属スペーサ756は、
タンタル等の耐熱金属である。一実施形態において、第2の金属スペーサ756は、
ニオブ等の耐熱金属である。
【0084】
図7dは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図7cに示す半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス703は、第2の凹部728、上側の半導体基板712のいくつかのピラー729、および上側の半導体基板712のいくつかの第2の凹部底面730を形成するために、第1の凹部底面722(
図7c)を通してエッチングされている。
【0085】
図7eは、一実施形態に従う、さらなる処理後の、
図7dに示す半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス704は、STI736で処理されている。このため、所定のSTI736は、隣接する金属製のスペーサワード線756の分離に役立つ。STI736は、ブランケット蒸着、次に、第1のハードマスク719上で止まるエッチングバックまたは化学機械的研磨によって、処理してもよい。
【0086】
図7fは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図7eに示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス705は、第1のハードマスク719を貫通し、ピラー上面738においてピラー729を露出させる第4のエッチングで処理されている。第4のエッチングは、上側の半導体基板712の半導体材料を
選択的に残すこと
のできるエッチングレシピを含む。
【0087】
半導体デバイス705は、さらに、ピラー上面738において、ピラー729上で第1のエピタキシャル膜740を成長させることにより、処理されている。ピラー729が N+シリコンである実施形態において、第1のエピタキシャル膜740はN−シリコンである。一実施形態において、エピタキシャル成長中のその場
(インサイチュ)のN−ドーピングによって、第1のエピタキシャル膜740の形成が実行される。一実施形態において、エピタキシャル成長、次
に少量のN−ドーピングによって、第1のエピタキシャル膜740の形成が実行される。
【0088】
ダイオード740、742を形成するための第1のエピタキシャル膜740の形成後、第1のエピタキシャル膜740より上およびこの膜上に第2の膜742を成長させることで、ダイオード740、742が形成される。第1のエピタキシャル膜740がN−シリコンである実施形態において、第2の膜742はP+シリコンである。一実施形態において、エピタキシャル成長中のその場
(インサイチュ)のP+ドーピングにより、第2の膜742の形成が実行される。一実施形態において、エピタキシャル成長、次に
、大量のP+ドーピングにより、第2の膜742の形成が実行される。一実施形態において、第1のエピタキシャル膜740の上面に材料のP+を注入することにより、第2の膜742が形成される。
【0089】
半導体デバイス705はさらに、シリサイドコンタクト744を形成するために、処理されている。ダイオード740、742の形成後、第2の膜742の一部のシリサイド化が実行される。一実施形態において、第2の膜742上にコバルト膜が堆積され、第2の膜742の一部の熱変換が実行される。このため、ダイオード構造は変化し、第1のエピタキシャル膜740、変化した第2の膜742の形態をとる。サリサイド化により、第2の膜742の上でシリサイドコンタクト744が形成される。
【0090】
さらなる処理には、酸化ケイ素膜または窒化ケイ素膜等の誘電体膜748における底部電極746の形成を含む。底部電極746は、シリサイドコンタクト744と接触するものとして図示され、さらに、開放された端部を有するシリンダとして図示されている。一実施形態において、底部電極746は、
導電性のプラグ、ライナー、または他の構造にしてもよい。
【0091】
図3に図示される可変抵抗材料メモリ352等の可変抵抗材料メモリを形成するために、さらなる処理を実行してもよい。このため、上部電極は、さらに、可変抵抗材料メモリ上に配置されるように形成されてもよい。一実施形態において、可変抵抗材料は、本開示に記載される金属の組み合わせのいずれかである。一実施形態において、可変抵抗材料は、本開示に記載される金属酸化物の組み合わせのいずれかである。一実施形態において、可変抵抗材料は、本開示に記載されるカルコゲニド化合物のいずれかである。
【0092】
図8は、本実施形態に従う、
図7a乃至
図7kに図示される構造を製造するための工程フロー800を示す。
810において、ハードマスクおよび誘電体膜は、下側の半導体基板上に配置される上側の半導体基板の上にパターニングされる。
【0093】
820において、上側の半導体基板において第1の凹部底面を有する第1の凹部を形成するために、第1のエッチングは、上面を貫通する。
830において、当該工程は、第1の凹部を充填するが、スペーサエッチング後に第1の凹部底面は充填しないままとする、第1のおよび第2のスペーサの形成を含む。
【0094】
840において、当該工程は、上側の半導体基板により深く貫通する第2のエッチングを含む。
850において、当該工程は、
シャロートレンチ分離構造の形成を含む。
【0095】
860において、当該工程は、
それまで保護され
ていた上側の半導体基板材料を露出させるハードマスクの凹部内でのダイオードの形成を含む。非制限的な実施例において、図
7fに図示されるように該ダイオードが形成される。
【0096】
870において、当該工程は、該ダイオードの上の底部電極の形成を含む。
872において、当該工程は、該底部電極の上の可変抵抗材料メモリの形成を含む。
874において、当該工程は、該可変抵抗材料メモリの上の上部電極の形成を含む。
【0097】
図9a乃至
図9fは、本実施形態に従う、処理中の半導体デバイスの断面立面図を示す。
図9aにおいて、処理中の半導体デバイス900の断面立面図が示される。上側の半導体基板912の下に、下側の半導体基板910が形成される。一実施形態において、下側の半導体基板910は、N+ドープの上側の半導体基板912と比較して、P−ドープである。
【0098】
上側の半導体基板912の上面916において、二酸化ケイ素等の誘電体膜914が形成される。誘電体膜914の上に第1のハードマスク918が配置され、ハードマスク918および誘電体膜914は、上面916を露出させるためにパターニングされている。一実施形態において、第1のハードマスク918は、窒化ケイ素等のSi
3N
4のような窒化物材料である。
【0099】
図9bは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図9aに示される半導体デバイスの断面図を示す。半導体デバイス901は、第1の凹部底面922を含む第1の凹部920を形成するために、上面916(
図9a)を通してエッチングされている。第1のハードマスク918には、上側の半導体基板912への
方向性エッチングに役立つ垂直方向に露出された面924が見える。半導体デバイス901は、第1のハードマスク916上で一時的なスペーサ926を形成するために処理されている。ブランケット蒸着、次にスペーサエッチングによって、一時的なスペーサ926が形成されている。一実施形態において、第1のハードマスク918は窒化物材料であり、一時的なスペーサ926は窒化物材料でもある。一時的なスペーサ926のスペーサエッチングは、第1のハードマスク918の垂直方向に露出された面924上でいくつかの窒化物材料を削除してもよい。このため、
図9cで図示される実施形態において、第1のハードマスク918(
図9b)は、第1のハードマスク919として、やや高さを低くしてもよい。
【0100】
図9cは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図9bに示される半導体デバイスの断面図を示す。半導体デバイス902は、第2の凹部928、上側の半導体基板912のいくつかのピラー929、および上側の半導体基板912のいくつかの第2の凹部底面930を形成するために、第1の凹部底面922(
図9b)を通してエッチングされている。
【0101】
図9dは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図9cに示される半導体デバイスの断面立面図を示す。半導体デバイス903は、埋め込み酸化物構造960の形成を示す。工程の一実施形態において、熱酸化により、埋め込み酸化物構造960が形成される。工程の一実施形態において、SOD、次にエッチングバック工程によって、埋め込み酸化物構造960が形成される。
【0102】
図9eは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図9dに示される半導体デバイスの断面図を示す。一時的なスペーサは除去されている。半導体デバイス904は、第1の窒化金属スペーサ956および第2の金属スペーサ962を示す。一実施形態において、第2の金属スペーサ962は、タングステン等の耐熱金属である。一実施形態において、第2の金属スペーサ962は
タンタル等の耐熱金属である。一実施形態において、第2の金属スペーサ962は
ニオブ等の耐熱金属である。
【0103】
半導体デバイス904は、さらに、STI936で処理されている。このため、所定のSTI936は、隣接する金属スペーサワード線956の分離に役立つ。STI936は、ブランケット蒸着、次に、第1のハードマスク919上で止まるエッチングバックまたは化学機械的研磨によって処理されてもよい。
【0104】
図9fは、本実施形態に従う、さらなる処理後の、
図9eに示される半導体デバイスの断面図を示す。半導体デバイス905は、第1のハードマスク919を貫通し、ピラー上面938でピラー929を露出させる、第4のエッチングで処理されている。第4のエッチングは、上側の半導体基板912の半導体材料を
選択的に残すこと
が可能なエッチングレシピを含む。
【0105】
半導体デバイス905は、さらに、第1のエピタキシャル膜940を、ピラー上面938においてピラー929上で成長させることによって、処理されている。ピラー929がN+シリコンである実施形態において、第1のエピタキシャル膜940は、N−シリコンである。一実施形態において、エピタキシャル成長中のその場
(インサイチュ)のN−ドーピングにより、第1のエピタキシャル膜940の形成が実行される。他の実施形態にあるように、第1のエピタキシャル膜は、エッチングバックで処理され、次に、ダイオードを形成するためにエピタキシャル成長または注入のうちの1つで処理されてもよい。一実施形態において、エピタキシャル成長、次に
、少量のN−ドーピングによって、第1のエピタキシャル膜940の形成が実行される。
【0106】
ダイオード940、942を形成するための第1のエピタキシャル膜940の形成後、本実施形態に従い、第1のエピタキシャル膜940より上およびその膜上で第2の膜942を成長させることで、ダイオード940、942が形成される。一実施形態において、第1のエピタキシャル膜940の上面へのP+注入によって、第2の膜942が形成される。第1のエピタキシャル膜940がN−シリコンである実施形態において、第2の膜942はP+シリコンである。一実施形態において、エピタキシャル成長中のその場
(インサイチュ)のP+ドーピングによって、第2の膜942の形成が実行される。一実施形態において、エピタキシャル成長、次に
、大量のP+ドーピングによって、第2の膜942の形成が実行される。
【0107】
シリサイドコンタクト944を形成するために、半導体デバイス905も処理されている。ダイオード940、942の形成後、第2の膜942の一部のシリサイド化が実行される。一実施形態において、第2の膜942上にコバルト膜が堆積され、第2の膜942の一部の熱変換が実行される。このため、ダイオード構造は変化し、第1のエピタキシャル膜940および変化した第2の膜942の形態をとる。サリサイド化により、第2の膜942の上に、シリサイドコンタクト944が形成されている。
【0108】
さらなる処理には、酸化ケイ素膜または窒化物膜等の誘電体膜948
中に底部電極946
を形成
することを含む。底部電極946は、シリサイドコンタクト944と接触するものとして図示され、開放された端部を有するシリンダとして図示される。また、プラグ底部電極、ライナー電極、およびその他等の、他の種類の底部電極が実施可能である。
【0109】
図3に図示される可変抵抗材料メモリ352等の可変抵抗材料メモリを形成するために、さらなる処理を実行してもよい。このため、上部電極は、さらに、可変抵抗材料メモリの上に配置されるように形成されてもよい。一実施形態において、可変抵抗材料は、本開示に記載される金属の組み合わせのいずれかである。一実施形態において、可変抵抗材料は、本開示に記載される酸化金属の組み合わせのいずれかである。一実施形態において、可変抵抗材料は、本開示に記載されるカルコゲニド化合物のいずれかである。
【0110】
図10は、本実施形態に従う、
図9a乃至
図9fに示される構造を製造するための工程フロー1000を示す。
1010において、ハードマスクおよび誘電体膜は、下側の半導体基板上に配置される上側の半導体基板の上にパターニングされる。
【0111】
1020において、第1のエッチングは、上側の半導体基板に第1の凹部底面を有する第1の凹部を形成するために、上面を貫通する。
1030において、当該工程は、第1の凹部を充填するが、スペーサエッチング後に第1の凹部底面が充填されないままにする第1のスペーサの形成を含む。
【0112】
1040において、当該工程は、上側の半導体基板および下側の半導体基板の両方を貫通する第2のエッチングを含む。
1050において、当該工程は、埋め込み酸化物構造の形成、それに続く、一時的な窒化物スペーサの除去を含む。
【0113】
1060において、当該工程は、埋め込み酸化物の上での、第1の窒化物スペーサ、第2の金属スペーサ、および
シャロートレンチ分離体の形成を含む。
1070において、当該工程は、以前に保護された上側の半導体基板材料を露出させるハードマスクの凹部のダイオードの形成を含む。非制限的な実施例において、該ダイオードは、
図9fに図示されるように形成される。
【0114】
1072において、当該工程は、該ダイオードの上での底部電極の形成を含む。
1074において、当該工程は、該底部電極の上での可変抵抗材料メモリの形成を含む。
1076において、当該工程は、該可変抵抗材料メモリの上での上部電極の形成を含む。
【0115】
図11は、上述
した可変抵抗材料メモリの実施形態に
関連する埋め込みワード線構造を含む電子デバイス1100を示す。電子デバイス1100は、可変抵抗材料メモリの実施形態
から利益を得る第1の構成要素1120を含む。第1の構成要素1120の数例は、動的ランダムアクセスメモリアレイを含む。一実施形態において、第1の構成要素1120は、プロセッサを起動させるために使用される可変抵抗材料メモリアレイを含むプロセッサである。これらの例では、デバイスの動作は、可変抵抗材料メモリの実施形態の存在によって向上する。
【0116】
一実施形態において、デバイス1100は、さらに電源1130を含む。電源1130は、相互接続回路1140を用いて、第1のデバイス構成要素1120に電気的に接続される。一実施形態において、相互接続回路1140は、上記の処理方法を使用する可変抵抗材料メモリの実施形態を含む。上述のような材料の堆積に加えて、マスクおよび/またはエッチング等によるリソグラフィ等の技術を、導電回路のパターニングに使用できる。
【0117】
一実施形態において、デバイス1100は、さらに、第2のデバイス構成要素1110を含む。第2のデバイス構成要素1110は、相互接続回路1142を用いて、第1の構成要素1120に電気的に接続される。同様に、一実施形態において、相互接続回路1142は、上記の方法を使って形成される可変抵抗材料メモリの実施形態を含む。第2のデバイス構成要素1110の数例には、信号増幅器、フラッシュメモリ、論理回路、または他のマイクロプロセッシング回路等が含まれる。相互接続回路以外に、一実施形態において、第1のデバイス構成要素1120および/または第2のデバイス構成要素1110は、上記の方法を使用する可変抵抗材料メモリの実施形態を含む。
【0118】
図12は、上述のように形成される可変抵抗材料メモリを含むコンピュータシステムの1つの特定の例を示す。コンピュータシステム1200は、コンピュータユニット1215に収容されるプロセッサ1210およびメモリシステム1212を含む。コンピュータシステム1200は、他の電子システムを含む電子システムの一例にすぎない。一実施形態において、コンピュータシステム1200は、プロセッサ1210およびメモリシステム1212に接続される入力/出力(入出力)回路1220を含む。一実施形態において、コンピュータシステム1200は、入出力回路1220に接続されるユーザインタフェース構成要素を含む。一実施形態において、可変抵抗材料メモリの実施形態は、入出力回路1220の複数の入出力パッドまたはピン1230のうちの1つに接続する。入出力回路1220は、次に、モニタ1240、プリンタ1250、大容量記憶装置1260、キーボード1270、およびポインティングデバイス1280のうちの少なくとも1つに接続できる。他の構成要素は、多くの場合、モデム、デバイスのドライバカード、さらなるストレージデバイス等のコンピュータシステム1200に関連付けられていることが理解されよう。さらに、コンピュータシステム1200のプロセッサ1210、メモリシステム1212、入出力回路1220、および部分的に分離された構造またはデータ格納デバイスが、1つの集積回路に組み込み可能であることが理解されよう。こうした単一のパッケージの処理ユニットは、プロセッサ1210およびメモリシステム1200の間の通信時間を短縮できる。
【0119】
この発明を実施するための形態は、説明のため、本開示を実施可能な特定の態様および実施形態を示す、添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が開示された実施形態を実施できるように、十分に詳細に記載されている。他の実施形態を使用してもよく、また、本開示の範囲から逸脱しない限り、構造的、論理的、および電気的な変更を実行可能である。新規の実施形態を形成するために、いくつかの実施形態を一つもしくは複数の他の実施形態と組み合わせることが可能であるため、種々の実施形態は、必ずしも相互に排他的であるわけではない。
【0120】
従って、発明を実施するための形態は、非制限的な意味で解釈すべきではなく、添付のこうした請求項の同等物の全範囲とともに、本開示の範囲は添付の請求項によってのみ定義されるべきである。
【0121】
説明中で用いられる「ウエハ」および「基板」という用語は、電子デバイスまたは集積回路(IC)の構成要素等のデバイス構成要素を形成するために露出された面を有する、任意の構造を含む。「基板」という用語は、半導体ウエハを含むことが理解される。「基板」という用語は、さらに、処理中の半導体構造を指すために用いられており、その上で製造されたシリコン−オン−インシュレータ(SOI)等の他の層を含んでもよい。「ウエハ」および「基板」は共に、ドープされたおよびドープされていない半導体、ベースの半導体または絶縁体で担持されるエピタキシャル半導体層、さらに、当業者に公知の他の半導体構造を含む。
【0122】
「
導電体」という用語は半導体を含むものと理解され、さらに、「絶縁体」または「誘電体」という用語は、
導電体として称される材料よりも
導電性の低い任意の材料を含むものと定義される。
【0123】
本明細書で用いられる「水平方向」という用語は、ウエハまたは基板の方向に関わらず、ウエハまたは基板の従来の面または表面に対して平行な面として定義される。「垂直方向」という用語は、上記で定義される水平方向に垂直な方向を指す。「〜上に」「側に」(「側壁」と同様)、「より高い」、「より低い」、「〜より上に
(〜の上方に)」および「〜の下に」等の前置詞は、ウエハまたは基板の方向に関わらず、ウエハまたは基板の上面上にある従来の面または表面に関して、定義されている。
【0124】
37C.F.R.§1.72(b)に従うように要約が提供されており、これは、読者が、技術的な開示の本質を直ちに把握することができる要約を必要とする。要約は、請求項の範囲または意味を解釈または制限するために用いられることがないという理解の下で提示される。さらに、上述の発明を実施するための形態において、開示を簡略化するために種々の特徴をグループ化してもよい。この開示方法は、請求した実施形態が、各請求項で明示的に記載されているさらなる特徴を必要とするという意図を反映するものとして、解釈すべきではない。それよりも、以下の請求項が示すように、発明の主題は、一つの開示された実施形態の全ての特徴よりも少ないものの中に存在してもよい。このため、以下の請求項は、これにより、発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は、個別の実施形態としてそれ自体に基づくものである。