(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0012】
以下、実施例1について
図1〜
図4を用いて説明する。本実施例は、空気調和機や冷凍機などに使われる熱交換器に関し、特に扁平伝熱管または伝熱管を複数本並べたパイプ群を流路が垂直方向になるように扁平伝熱管またはパイプ群を複数配列した熱交換器の冷媒分配に関するものである。
【0013】
図1は本実施例の熱交換器を備えて冷凍サイクルを形成した冷凍サイクル装置の構成図を示している。以下においては、例として冷房運転時の運転状態を説明する。
【0014】
室外機500に内蔵された圧縮機31で圧縮された冷媒が四方弁32を通過して凝縮器として作用する室外熱交換器1aで室外空気により冷却され液化する。この液冷媒は室外膨張弁33を通過することで低温・低圧の状態となり、その後、液阻止弁34,液側接続配管35を経て室内機501に送られる。室内機では室内膨張弁36にて冷媒が減圧され気液二相冷媒となり、蒸発器として作用する室内熱交換器1bに流入する。ここで、室内送風機51により送風された室内空気により冷媒が加熱され、ガス冷媒となる。これにより、室内空気を冷却する冷房運転がなされている。
【0015】
その後、ガス側接続配管37を通して室外機500へと戻される。室外機500では、ガス阻止弁38,四方弁32,アキュムレータ39を通過して再び圧縮機31へと戻されて、一連の冷凍サイクルを構成している。なお、冷凍サイクル中には所定量の冷媒が封入されており、冷媒は例えばR410A,R407C,R404A,R134a,R32,HFO1234yf,HFO1234ze(E),R152a,R290,R600a,R744,R717およびこれらの混合物などが用いられる。
【0016】
ここで、冷房時に蒸発器として作用する室内熱交換器1bは、気液二相状態の冷媒が流入するため、熱交換器の多数の冷媒通路に分流する際には、その流量分配比率の調整が難しくなる。特に、本実施例のように熱交換器として多孔偏平管を用いた場合には、分流数が多くなるために、流量分配比率のアンバランスが生じやすく、その調整には十分な配慮が必要となる。
【0017】
図2は本実施例の熱交換器1を示すものである。
図2に示すように本実施例の熱交換器1は、上下にヘッダパイプ10,11が配置され、これらのヘッダパイプ間に複数の扁平伝熱管12が設けられている。扁平伝熱管12の上端及び下端はそれぞれヘッダパイプ10及び11と連通して接続される。また、ヘッダパイプ10,11にはそれぞれ冷媒接続管101,102が接続している。
図2の矢印は空気の流れを示しており、図示していない送風手段(
図1の50又は51に相当するもの)により扁平伝熱管12に対して空気が送られている。この送風手段により、ヘッダパイプ10,11の間に設けられた複数の扁平伝熱管12の扁平面に沿うように空気が流れる。
【0018】
ここで
図12に示すように、扁平伝熱管12の複数の冷媒流路15の入口(流入部)の位置が水平で低い位置にある場合は、それぞれの冷媒流路に対してほぼ同じ量の二相冷媒が流入することになる。
図12中の10は上側のヘッダパイプ、11は下側のヘッダパイプ、12はこれらのヘッダパイプを接続する扁平伝熱管であり、扁平伝熱管12の扁平面を正面から見た図を示すものである。また、
図12の矢印は空気の流れを示しており、扁平伝熱管12の扁平面を左側から右側へ流れることを示している。
【0019】
この場合、空気はそれぞれの冷媒流路に流れる冷媒と熱交換されながら右側へ流れることになるが、右側に向かう程、空気の温度は低くなっているため、右側に形成される冷媒流路の冷媒との熱交換効率が左側に比べて悪くなる。そうすると、液冷媒が蒸発しないまま、熱交換器から流れ出ることになり、この液冷媒が圧縮機に流れると、液圧縮を起こし圧縮機の故障の原因となり得る。そこで本実施例においては、
図3,
図4に示す扁平熱交換器を採用することにより、この問題を解消するものである。
【0020】
図3は本実施例の熱交換器1を扁平伝熱管12の扁平面を正面から見た場合の断面図で、
図4は扁平伝熱管12の斜視図を示す。
図4に示すように扁平伝熱管12には略1列に設けられた複数の冷媒流路15が設けられている。熱交換器1の冷媒の流れについて説明すると、冷媒接続管101からヘッダパイプ10へ供給された気液二相冷媒は扁平伝熱管12の複数の冷媒流路15を通ってヘッダパイプ11へ流れ、冷媒接続管102から排出される。冷媒が複数枚の扁平伝熱管12の冷媒流路15を流れる間に空気と熱交換され、冷媒は蒸発しガス冷媒となり、空気は冷却される。ここで
図4に示すように、冷媒接続管101からヘッダパイプ10へ供給された気液二相冷媒は、ヘッダパイプ10内で下方に液冷媒、上方にガス冷媒と分離する。
【0021】
本実施例の熱交換器1は、たとえば空気調和機などの冷凍サイクル装置に採用されるものである。この冷凍サイクル装置は、
図1に示すように冷媒を圧縮する圧縮機31と、該圧縮機31により圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器1a(※冷房運転の場合)と、凝縮器1aにより凝縮された冷媒を減圧する減圧手段33,36と、減圧手段33,36により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器1b(※冷房運転の場合)と、蒸発器1bに対して送風を行う送風手段51と、を備えている。
【0022】
そして
図3に示すように、蒸発器1b(熱交換器1)は、内部に冷媒を流す第1のパイプ(ヘッダパイプ10)と、第1のパイプ(ヘッダパイプ10)より下側に配置され、内部に冷媒を流す第2のパイプ(ヘッダパイプ11)と、第1のパイプ(ヘッダパイプ10)と第2のパイプ(ヘッダパイプ11)とを接続する伝熱管(扁平伝熱管12)と、を備え、伝熱管(扁平伝熱管12)の内部には、複数の冷媒流路15が形成される。そして第1のパイプ(ヘッダパイプ10)からの冷媒は、複数の冷媒流路15のそれぞれの流入部から流入し、それぞれの冷媒流路15を流れた後に第2のパイプ(ヘッダパイプ11)に流れる。さらに、
図4に示すように、複数の冷媒流路15のそれぞれの流入部の高さ位置が、送風手段から前記蒸発器への方向、つまり空気の流れる方向に向かうにつれて(通過空気の下流側に向かうにつれて)高くなるように構成されたものである。
【0023】
このように冷媒流路15の流入部の高さ位置を変えることにより、空気の温度が高い状態において、つまり、空気が熱交換器1に流れ込む最初の段階(
図3における扁平面の左側)では、二相冷媒循環量が多くなるが、空気温度が高いため、熱交換により液体冷媒を蒸発させてから熱交換器から流出させることができる。一方で、空気の温度が低くなった状態においては、つまり、空気が熱交換器1で熱交換されながら流れる途中の段階(
図3における扁平面の右側)では、熱交換量が少なくなり、冷媒循環量もこれに応じて少なくすることになるため、空気温度が低くても液体冷媒を蒸発させてから熱交換器1から流出させることができる。また、気液二相流のフローパターンにより影響を受けやすいヘッダパイプ10の流入側(冷媒接続管101側)とその反対側においても扁平伝熱管12への流入冷媒の乾き度のばらつきを緩和させることができ、熱交換器1全体の冷媒分配を適正化させることが可能となる。
【0024】
したがって、本実施例によれば、蒸発器で多くの液冷媒が蒸発しないまま熱交換器1から流出し、その後、圧縮機に送られて、いわゆる液圧縮を起こし圧縮機の故障の原因ともなり得る事態を防止することができ、信頼性の高い冷凍サイクル装置を提供することができるものである。また、伝熱管の冷媒通路ごとの冷媒出口状態を均一化させることが出来、高効率な冷凍サイクル装置を提供することができるものである。
【0025】
なお、
図2〜
図4に示すように、上記冷凍サイクル装置において、扁平伝熱管12は、扁平な形状であり、送風手段51から蒸発器1bへの方向と略同一方向に平らな面を有することが望ましい。また蒸発器1bは、複数の扁平伝熱管12を略並行に備えたことが望ましい。このような構成にすることで、上記したように信頼性の高い冷凍サイクル装置を提供することができる。
【実施例2】
【0026】
以下、実施例2について説明する。本実施例の熱交換器1も実施例1と同様に空気調和機などの冷凍サイクルを利用した冷凍サイクル装置に採用されるものであり、
図1において冷房運転を行う場合には、蒸発器1bとして作用するものである。
【0027】
扁平伝熱管12に二相冷媒が流れる場合、ガス冷媒が多く流れる扁平伝熱管12は冷媒流路15の流速が大きくなり、圧損が増大するために冷媒流量が少なくなり、また冷媒潜熱も減少することから熱交換能力が減少する。一方、液冷媒が多く流れる扁平伝熱管12は冷媒流量が多くなり、熱交換能力は低下することはない。このように、液ガス比率の異なる冷媒がそれぞれ扁平伝熱管に供給されると、熱交換量のアンバランスが生じ熱交換器としての能力が低下する。
【0028】
つまり、複数の冷媒流路15の入口(流入部)の位置が水平で低い位置にある場合は、冷媒接続管101に近い扁平伝熱管には液冷媒が多く流れ、遠い扁平伝熱管にはガス冷媒が多く流れる。ガス冷媒が多く流れる扁平伝熱管12は冷媒流路15の流速が大きくなり、圧損が増大するために冷媒流量が少なくなり、また冷媒潜熱も減少することから熱交換能力が減少する。一方、液冷媒が多く流れる扁平伝熱管12は冷媒流量が多くなり、熱交換能力は低下することはない。このように、液ガス比率の異なる冷媒がそれぞれ扁平伝熱管に供給されると、熱交換量のアンバランスが生じ熱交換器としての能力が低下する。
【0029】
この点について具体的に説明すると、二相冷媒の場合には、
図3に示すようにヘッダパイプ内の下側に液冷媒、上側にガス冷媒が多く流れる。詳細は図示していないが、
図2において、複数の扁平伝熱管12の高さ位置が同じである場合に、冷媒接続管101から二相冷媒がヘッダパイプ10に流れると、入口側(冷媒接続管101側)の扁平伝熱管12には液冷媒が多く流れ、ヘッダパイプ10内を進むほど(冷媒接続管101と反対側)、扁平伝熱管12にはガス冷媒が多く流れることになる。すなわち、ヘッダパイプ10からの冷媒が流入する複数の扁平伝熱管12の流入部の高さ位置が同じになると、入口側(冷媒接続管101側)の扁平伝熱管12には液冷媒が多く流れることから、扁平伝熱管12で蒸発し切れずにヘッダパイプ11へ流れることになる。このような状態で熱交換器を流出する冷媒は熱交換能力が十分に発揮できないため、熱交換量が低下し、冷凍サイクル装置としての効率低下に至る。また、液冷媒を多く含んだ状態で、ヘッダパイプ11から冷媒接続管102へ流れ、この冷媒が
図1における圧縮機31に流れることになると、圧縮機の冷凍機油を液冷媒で希釈させてしまい、冷凍機の潤滑作用が低下し、圧縮機の磨耗が生じる場合がある。状態がひどい場合には、いわゆる液圧縮を起こし圧縮機の故障の原因ともなり得る。
【0030】
そこで、本実施例においては、詳細は図示してないが、
図2において、ヘッダパイプ10からの冷媒が流入する複数の扁平伝熱管12の流入部の高さ位置をヘッダパイプ10の冷媒が流れる方向に向かって低くなるように構成する。つまり、二相冷媒の入口側(冷媒接続管101側)から
図2の右側方向に向かって扁平伝熱管12の流入部の高さ位置を低くするものである。また、
図4に示すように扁平伝熱管12に冷媒流路15が複数形成されている場合には、複数の流入部(冷媒流路15の上部)の高さ位置の平均値がヘッダパイプ10の冷媒が流れる方向に向かって低くなるように構成すればよい。
【0031】
この構成にすることにより、入口側(冷媒接続管101側)の扁平伝熱管12に対して、冷媒接続管101と反対側の扁平伝熱管12にも同じように液冷媒が流れることになるため、熱交換器の伝熱性能の低下を抑制できる。また上記したような一部の扁平伝熱管12に対して多くの液冷媒が流れることを防止し、二相冷媒を平均的に扁平伝熱管12に流すことができる。したがって、上記したような熱交換器の効率低下を防ぐと共に、圧縮機31の液圧縮を防止することになるため、冷凍サイクル装置の信頼性を向上させることができるものである。
【0032】
以上説明したように、本実施例の冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮する圧縮機31と、圧縮機31により圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器1a(※冷房運転の場合)と、凝縮器1aにより凝縮された冷媒を減圧する減圧手段33,36と、減圧手段33,36により減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器1b(※冷房運転の場合)と、を備えている。そして、蒸発器1bは、内部に冷媒を流す第1のパイプ(ヘッダパイプ10)と、第1のパイプ(ヘッダパイプ10)より下側に配置され、内部に冷媒を流す第2のパイプ(ヘッダパイプ11)と、第1のパイプ(ヘッダパイプ10)と第2のパイプ(ヘッダパイプ11)とを接続し、内部に形成された複数の冷媒流路15により第1のパイプ(ヘッダパイプ10)から第2のパイプ(ヘッダパイプ11)に冷媒を流す複数の伝熱管(扁平伝熱管12)と、を備え、複数の伝熱管(扁平伝熱管12)のそれぞれに形成された複数の冷媒流路15は、第1のパイプ(ヘッダパイプ10)からの冷媒が流入する流入部の高さ位置の平均値が、第1のパイプ(ヘッダパイプ10)の冷媒が流れる方向に向かって低くなるように構成されたものである。
【0033】
扁平伝熱管12の上端は水平に対して斜めになっており、複数の冷媒流路15の入口位置が水平に対してそれぞれ変化している。これによって、冷媒流路15の入口が低い位置にある冷媒流路15には液冷媒が多く流れ、高い位置にある冷媒流路15にはガス冷媒が多く流れる。このように、複数の冷媒流路15の入口位置が水平に対してそれぞれ変化させることよって、各扁平伝熱管12に液ガス比率を均等に冷媒分配でき、熱交換器全体を有効に使うことができる。したがって、本実施例によれば、上記したように信頼性が高く、高効率な冷凍サイクル装置を提供することが可能となる。
【実施例3】
【0034】
以下、実施例3について
図5および
図6を用いて説明する。本実施例の熱交換器1も実施例1,2と同様に空気調和機などの冷凍サイクルを利用した冷凍サイクル装置に採用されるものであり、
図1において冷房運転を行う場合には、蒸発器1bとして作用するものである。
【0035】
本実施例の熱交換器1が備える扁平伝熱管13は、上下端をV字型にして冷媒流路15の位置を水平に対して変化させたものである。すなわち、熱交換器1が備える複数の扁平伝熱管13のそれぞれの上端部を、
図2における下側のヘッダパイプ11側に凹んだ形状とする。このように上端部をV字型に形成することによって、扁平伝熱管13上端部のヘッダパイプ10内の占有面積が減って、ヘッダパイプ10内の流路抵抗が減る。これによって、ヘッダパイプ10内の下流側の圧力低下が減少し、扁平伝熱管13への冷媒分配がさらに均一化する。
【0036】
なお、本実施例の上記した構成は、実施例1,2で説明した熱交換器1の構成と合わせて採用することにより、実施例1,2の構成による効果(冷凍サイクル装置の信頼性向上)に加え、上記した圧力低下を減少させることによる冷凍サイクルの効率を向上させることが可能である。
【実施例4】
【0037】
本発明の実施例4を
図7,
図8および
図9で説明する。本実施例の熱交換器2も実施例1,2と同様に空気調和機などの冷凍サイクルを利用した冷凍サイクル装置に採用されるものであり、
図1において冷房運転を行う場合には、蒸発器1bとして作用するものである。
【0038】
本実施例の熱交換器2は、実施例1で説明した扁平伝熱管12をパイプ群22で構成したものである。したがって、実施例1と作用は同様であり、蒸発器で多くの液体冷媒が蒸発しないまま熱交換器1から流出し、その後、圧縮機に送られて、いわゆる液圧縮を起こし圧縮機の故障の原因ともなり得る事態を防止することができ、信頼性の高い冷凍サイクル装置を提供することができるという効果を奏するものである。また、伝熱管の冷媒通路ごとの冷媒出口状態を均一化させることができ、高効率な冷凍サイクル装置を提供することができるという効果を奏するものである。
【0039】
そして本実施例によれば、パイプ群22は
図8および
図9で示すように、伝熱管24を略1列に並べたものである。パイプ群22のそれぞれの管端位置が斜めになるように伝熱管24を上下にずらして配置している。すなわち、本実施例の冷凍サイクル装置は、内部に冷媒を流す第1のパイプ(ヘッダパイプ20)と、第1のパイプ(ヘッダパイプ20)より下側に配置され、内部に冷媒を流す第2のパイプ(ヘッダパイプ21)と、第1のパイプ(ヘッダパイプ20)と第2のパイプ(ヘッダパイプ21)とを接続する複数の伝熱管24と、を備えている。そして、複数の伝熱管24は、それぞれの流入部(24の上部)から第1のパイプ(ヘッダパイプ20)からの冷媒が流入し、それぞれの冷媒流路を流れた後に第2のパイプ(ヘッダパイプ21)に流れるように配置されている。そしてさらに複数の伝熱管24のそれぞれの流入部の高さ位置が、送風手段から蒸発器への方向(
図7の矢印方向)に向かうにつれて高くなるように構成したものである。
【0040】
このように扁平伝熱管12をパイプ群22で構成したことによって、実施例1の構成により得られる効果に加え、空気側の表面に凹凸が形成され伝熱面積が増加し空気側の伝熱性能が向上し、熱交換量を増加させることができる。なお、本実施例にさらに実施例2の構成を採用することも可能である。
【実施例5】
【0041】
本発明の実施例5をさらに
図10,
図11を用いて説明する。本実施例の熱交換器2も他の実施例と同様に空気調和機などの冷凍サイクルを利用した冷凍サイクル装置に採用されるものであり、
図1において冷房運転を行う場合には、蒸発器1bとして作用するものである。
【0042】
本実施例の熱交換器は、実施例3で説明した
図5および
図6の扁平伝熱管13に対して、扁平伝熱管13をパイプ群23で構成したものである。パイプ群23は
図11で示すように、伝熱管24を略1列に並べたものである。パイプ群23のそれぞれの管端位置がV字型になるように伝熱管24を上下にずらして配置している。基本的な作用・効果は実施例3で説明したものと同様であるが、さらに扁平伝熱管13をパイプ群23で構成したことによって空気側の表面に凹凸が形成され伝熱面積が増加し空気側の伝熱性能が向上し、熱交換量を増加させることが可能である。