(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントが周波数スキャンインターバル調整コマンドを前記第2のアクセスポイントに送信し、かつ前記第2のアクセスポイントが更新された周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように、前記移動端末は、周波数スキャンインターバル調整コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信するステップ
を更に有する請求項1に記載のチャネル切替方法。
前記移動端末が前記第1のアクセスポイントとの接続を設定した後に、前記移動端末は、現在のコネクションレートを検査し、前記現在のコネクションレートが所定のレート閾値より低かった場合、前記第1のアクセスポイントに対して前記移動端末はチャネル切替コマンドを開始するステップを実行する、請求項1に記載のチャネル切替方法。
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントが周波数調整コマンドを前記第2のアクセスポイントに送信し、かつ前記第2のアクセスポイントが前記周波数調整コマンドで通知された最大レート値に従って周波数調整を実行し、前記チャネル切替を完了させるように、前記移動端末は周波数調整コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信するステップを更に有し、前記フィードバックメッセージで通知される最大レート値は前記現在のコネクションレート値より高く、前記最大レート値は、前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートである、請求項1乃至3の何れか1項に記載のチャネル切替方法。
無線アクセス装置の側で実行されるチャネル切替方法であって、前記無線アクセス装置は第1のアクセスポイントと第2のアクセスポイントとを含み、前記第1のアクセセスポイントは移動端末に接続されており、当該チャネル切替方法は、
前記第1のアクセスポイントが、前記移動端末から送信されてきたチャネル切替コマンドを受信し、前記チャネル切替コマンドを分析し、分析されたチャネル切替コマンドに従って前記第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、分析したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントに送信するステップと、
前記第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っている場合、前記第2のアクセスポイントから前記第1のアクセスポイントに送信されたフィードバックメッセージを、前記第1のアクセスポイントが前記移動端末に送信するステップと、
前記第1のアクセスポイントとの接続を切断することを求める前記移動端末から送信された要求を受信し、前記第1のアクセスポイントと前記移動端末との間の接続を切断するステップと、
前記第2のアクセスポイントとの接続を設定することを求める前記移動端末から送信された要求を受信し、前記第2のアクセスポイントと前記移動端末との間の接続を設定するステップと
を有し、
前記分析されたチャネル切替コマンドに従って前記第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行する場合において、
前記第2のアクセスポイントは、前記チャネル切替コマンドで通知された所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとに応じて、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行する、チャネル切替方法。
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、前記第2のアクセスポイントは、前記周波数スキャンのインタバールを自動的に調整し、調整後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するステップ、或いは、
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、前記第2のアクセスポイントが前記フィードバックメッセージを送信し、前記第1のアクセスポイントが前記フィードバックメッセージを前記移動端末に転送し、前記移動端末から送信されかつ前記第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数スキャンインターバル調整コマンドに従って、周波数スキャンインターバルを調整し、調整後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するステップ
を更に有する請求項5に記載のチャネル切替方法。
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、前記フィードバックメッセージを送信し、前記第1のアクセスポイントが前記移動端末に転送するステップであって、前記フィードバックメッセージは、前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートを示す、ステップと、
前記第2のアクセスポイントが、前記移動端末から送信されかつ前記第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数調整コマンドを受信し、前記周波数調整コマンドが示す最大レート値に従って、動作周波数を調整し、前記チャネル切替を完了するステップと
を更に有する請求項5又は6に記載のチャネル切替方法。
第1のアクセスポイントが、チャネル切替コマンドを分析しかつ分析したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントへ送信し、分析された前記チャネル切替コマンドに応じて前記第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、チャネル切替コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信するように形成された第1の送信部と、
前記第1のアクセスポイントからフィードバックメッセージを受信するように形成された切替部であって、前記第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントとの接続を切断し、かつ前記第2のアクセスポイントとの接続を設定して前記チャネル切替を完了する切替部と
を有し、
前記チャネル切替コマンドが所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとを示し、前記第2のアクセスポイントは、前記所定のレート閾値と前記周波数スキャンインターバルとに従って、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行する、移動端末。
当該移動端末が前記第1のアクセスポイントとの接続を設定した後に、現在のコネクションレートを検査し、前記現在のコネクションレートが所定のレート閾値より低かった場合に送信部を利用するように形成されたレート検査部を更に有する請求項8に記載の移動端末。
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントが周波数スキャンインターバル調整コマンドを前記第2のアクセスポイントに送信し、かつ前記第2のアクセスポイントが更新された周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように、周波数スキャンインターバル調整コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信するように形成された第2の送信部
を更に有する請求項8に記載の移動端末。
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントが周波数調整コマンドを前記第2のアクセスポイントに送信し、かつ前記第2のアクセスポイントが前記周波数調整コマンドで通知された最大レート値に従って周波数調整を実行し、前記チャネル切替を完了させるように、周波数調整コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信する第3の送信部であって、前記フィードバックメッセージで通知される最大レート値は前記現在のコネクションレート値より高く、前記最大レート値は、前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートである、第3の送信部
を更に有する請求項8、9又は10に記載の移動端末。
前記第2のアクセスポイントは、チャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、前記周波数スキャンのインタバールを自動的に調整し、調整後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように形成されている、請求項12に記載の無線アクセス装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<サマリー>
上記の技術的な課題に対処するため、本発明の実施の形態は、チャネル切替方法、装置及びシステムを提供し、チャネル切替の最中に生じるサービスの中断を減らしかつユーザの体感品質を向上させるように自動チャネル切り替えが実行される。
【0008】
本発明の実施の形態により提供されるチャネル切替方法は、
移動端末の側で実行されるチャネル切替方法であって、
第1のアクセスポイントが、チャネル切替コマンドを分析しかつ分析したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントへ送信し、分析された前記チャネル切替コマンドに応じて前記第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、移動端末がチャネル切替コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信するステップと、
前記移動端末が前記第1のアクセスポイントからフィードバックメッセージを受信するステップであって、前記フィードバックメッセージが前記第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることを示していた場合、前記移動端末が、前記第1のアクセスポイントとの接続を切断し、かつ前記第2のアクセスポイントとの接続を設定して前記チャネル切替を完了するステップと
を有するチャネル切替方法である。
【0009】
好ましくは、本方法は、更に、
移動端末が第1のアクセスポイントとの接続を設定した後に、移動端末が現在の接続レート又はコネクションレート又は伝送速度を検査し、現在のコネクションレートが所定のレート閾値より低かった場合、移動端末は、チャネル切替コマンドを第1のアクセスポイントに与えるステップを実行する。
【0010】
好ましくは、前記チャネル切替コマンドが所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとを示し、前記第2のアクセスポイントは、前記所定のレート閾値と前記周波数スキャンインターバルとに従って、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行する。
【0011】
好ましくは、本方法は、
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行したが、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントが周波数スキャンインターバル調整コマンドを前記第2のアクセスポイントに送信し、かつ前記第2のアクセスポイントが更新された周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように、前記移動端末は、周波数スキャンインターバル調整コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信するステップ
を更に有する。
【0012】
好ましくは、本方法は、
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行したが、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントが周波数調整コマンドを前記第2のアクセスポイントに送信し、かつ前記第2のアクセスポイントが前記周波数調整コマンドで通知された前記最大レート値に従って周波数調整を実行し、前記チャネル切替を完了させるように、前記移動端末は周波数調整コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信するステップを更に有し、前記フィードバックメッセージで通知される最大レート値は前記現在のコネクションレート値より高く、前記最大レート値は、前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートである。
【0013】
本発明の実施の形態により提供されるチャネル切替方法は、
無線アクセス装置の側で実行されるチャネル切替方法であって、前記無線アクセス装置は第1のアクセスポイントと第2のアクセスポイントとを含み、前記第1のアクセセスポイントは移動端末に接続されており、当該チャネル切替方法は、
前記第1のアクセスポイントが、前記移動端末から送信されてきたチャネル切替コマンドを受信し、前記チャネル切替コマンドを分析し、分析されたチャネル切替コマンドに従って前記第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、分析したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントに送信するステップと、
前記第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っている場合、前記第2のアクセスポイントから前記第1のアクセスポイントに送信されたフィードバックメッセージを、前記第1のアクセスポイントが前記移動端末に送信するステップと、
前記第1のアクセスポイントとの接続を切断することを求める前記移動端末から送信された要求を受信し、前記第1のアクセスポイントと前記移動端末との間の接続を切断するステップと、
前記第2のアクセスポイントとの接続を設定することを求める前記移動端末から送信された要求を受信し、前記第2のアクセスポイントと前記移動端末との間の接続を設定するステップと
を有するチャネル切替方法である。
【0014】
好ましくは、前記分析されたチャネル切替コマンドに従って前記第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行する場合において、
前記第2のアクセスポイントは、前記チャネル切替コマンドで通知された所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとに応じて、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行する。
【0015】
好ましくは、本方法は、
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行したが、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、前記第2のアクセスポイントは、前記周波数スキャンのインタバールを自動的に調整又は変更し、調整又は変更後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するステップ、或いは、
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行したが、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、前記第2のアクセスポイントが前記フィードバックメッセージを送信し、前記第1のアクセスポイントが前記フィードバックメッセージを前記移動端末に転送し、前記移動端末から送信されかつ前記第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数スキャンインターバル調整コマンドに従って、周波数スキャンインターバルを調整又は変更し、調整又は変更後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するステップ
を更に有する。
【0016】
好ましくは、本方法は、
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行したが、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、前記フィードバックメッセージを送信し、前記第1のアクセスポイントが前記移動端末に転送するステップであって、前記フィードバックメッセージは、前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートを示す、ステップと、
前記第2のアクセスポイントが、前記移動端末から送信されかつ前記第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数調整コマンドを受信し、前記周波数調整コマンドが示す最大レートに従って、動作周波数を調整し、前記チャネル切替を完了するステップと
を更に有する。
【0017】
本発明による別の実施の形態により提供される移動端末は、
第1のアクセスポイントが、チャネル切替コマンドを分析しかつ分析したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントへ送信し、分析された前記チャネル切替コマンドに応じて前記第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、チャネル切替コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信するように形成された第1の送信部と、
前記第1のアクセスポイントからフィードバックメッセージを受信するように形成された切替部であって、前記第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントとの接続を切断し、かつ前記第2のアクセスポイントとの接続を設定して前記チャネル切替を完了する切替部と
を有する移動端末である。
【0018】
好ましくは、移動端末は、
当該移動端末が前記第1のアクセスポイントとの接続を設定した後に、現在のコネクションレートを検査し、前記現在のコネクションレートが所定のレート閾値より低かった場合に送信部を利用するように形成されたレート検査部を更に有する。
【0019】
好ましくは、前記チャネル切替コマンドが所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとを示し、前記第2のアクセスポイントは、前記所定のレート閾値と前記周波数スキャンインターバルとに従って、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行する。
【0020】
好ましくは、移動端末は、
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行したが、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントが周波数スキャンインターバル調整コマンドを前記第2のアクセスポイントに送信し、かつ前記第2のアクセスポイントが更新された周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように、周波数スキャンインターバル調整コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信するように形成された第2の送信部
を更に有する。
【0021】
好ましくは、移動端末は、
前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行したが、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントが周波数調整コマンドを前記第2のアクセスポイントに送信し、かつ前記第2のアクセスポイントが前記周波数調整コマンドで通知された前記最大レート値に従って周波数調整を実行し、前記チャネル切替を完了させるように、周波数調整コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信する第3の送信部であって、前記フィードバックメッセージで通知される最大レート値は前記現在のコネクションレート値より高く、前記最大レート値は、前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートである、第3の送信部
を更に有する。
【0022】
更に別の実施形態によれば、移動端末に接続された第1のアクセスポイントと第2のアクセスポイントとを含む無線アクセス装置が提供される。
【0023】
前記第1のアクセスポイントは、前記移動端末から送信されてきたチャネル切替コマンドを受信し、前記チャネル切替コマンドを分析し、分析されたチャネル切替コマンドに従って前記第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、分析したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントに送信し、前記第2のアクセスポイントから送信されたフィードバックメッセージを受信し、前記フィードバックメッセージを前記移動端末に送信し、前記移動端末から送信されてきた切断の要求を受信し、前記移動端末との接続を切断するように形成され、
前記第2のアクセスポイントは、前記第1のアクセスポイントから送信された前記分析されたチャネル切替コマンドを受信し、チャネル切替を実行し、かつチャネル切替の準備が整った場合に、前記フィードバックメッセージを前記第1のアクセスポイントに送信し、前記移動端末から送信された接続の設定要求を受信し、前記移動端末との接続を設定するように形成されている。
【0024】
好ましくは、前記第1のアクセスポイントは、受信部と、分析部と、フィードバック部と、切断部とを有し、
前記受信部は前記移動端末が送信した前記チャネル切替コマンドを受信するように形成され、
前記分析部は前記受信部が受信した前記チャネル切替コマンドを分析し、分析されたチャネル切替コマンドに従って前記第2のアクセスポイントが前記チャネルの切り替え処理を実行するように、前記分析されたチャネル切替コマンドを前記第2のアクセスポイントに送信するように形成され、
前記フィードバック部は、前記第2のアクセスポイントから前記フィードバックメッセージを受信し、前記第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることを前記フィードバックメッセージが示していた場合に、前記フィードバックメッセージを前記移動端末に送信するように形成され、
前記切断部は、前記移動端末から送信されてきた接続の切断要求を受信し、前記移動端末との接続を切断するように形成され、
前記第2のアクセスポイントは、第1のチャネル切替部と、第4の送信部と、コネクション設定部とを有し、
前記第1のチャネル切替部は、前記第1のアクセスポイントから送信された前記分析されたチャネル切替コマンドを受信し、前記チャネル切替を実行するように形成され、
前記第4の送信部は、前記フィードバックメッセージを前記第1のアクセスポイントに送信するように形成され、
前記コネクション設定部は、前記移動端末から送信された接続の設定要求を受信し、前記移動端末との接続を設定するように形成されている。
【0025】
好ましくは、前記第1のチャネル切替部が、前記チャネル切替コマンドにより示されている所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとに従って、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように形成されている。
【0026】
好ましくは、前記第2のアクセスポイントは、チャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、前記周波数スキャンのインタバールを自動的に調整又は変更し、調整又は変更後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように形成されている。
【0027】
好ましくは、前記第2のアクセスポイントは、
チャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、前記第1のアクセスポイントがフィードバックメッセージを前記移動端末に送信するように、前記フィードバックメッセージを送信するように形成された第5の送信部と、
前記移動端末から送信されかつ前記第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数スキャンインターバル調整コマンドに従って、周波数スキャンインターバルを調整又は変更し、調整又は変更後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように形成された第2の周波数調整部と
を更に有する。
【0028】
好ましくは、前記第2のアクセスポイントは、
チャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、前記第1のアクセスポイントが前記移動端末に転送するように、前記フィードバックメッセージを前記第1のアクセスポイントに送信する第6の送信部であって、前記フィードバックメッセージは、前記第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートを示す、第6の送信部と、
前記移動端末から送信されかつ前記第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数調整コマンドを受信し、前記周波数調整コマンドが示す最大レートに従って、周波数調整を実行し、前記チャネル切替を完了するように形成された第2のチャネル切替部と
を更に有する。
【0029】
本発明の実施の形態により提供されるチャネル切替システムは、
移動端末と無線アクセス装置とを有するチャネル切替システムであって、前記無線アクセス装置は第1のアクセスポイントと第2のアクセスポイントとを含み、
前記移動端末は、前記第1のアクセスポイントが、チャネル切替コマンドを分析しかつ分析したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントへ送信し、分析された前記チャネル切替コマンドに応じて前記第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、チャネル切替コマンドを前記第1のアクセスポイントに送信し、フィードバックメッセージを前記第1のアクセスポイントから受信し、前記第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることを、前記フィードバックメッセージが示していた場合、前記第1のアクセスポイントとの接続を切断し、かつ前記第2のアクセスポイントとの接続を設定して前記チャネル切替を完了するように形成され、
前記無線アクセス装置は、前記第1のアクセスポイントが、前記移動端末から送信されてきたチャネル切替コマンドを受信し、前記チャネル切替コマンドを分析し、分析されたチャネル切替コマンドに従って前記第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、分析したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントに送信し、前記第2のアクセスポイントによるチャネル切り替えの準備が整っていた場合、前記第1のアクセスポイントは、前記第2のアクセスポイントにより前記第1のアクセスポイントへ送信された前記フィードバックメッセージを前記第1の移動端末に送信し、前記移動端末から送信されてきた接続の切断要求を受信し、前記第1のアクセスポイントと前記移動端末との間の
接続を切断し、前記移動端末から送信された接続の設定要求を受信し、前記第2のアクセスポイントと前記移動端末との間の接続を設定するように形成されている、チャネル切替システムである。
【0030】
本発明の実施の形態により得られる利点は以下の利点を含む:本発明の実施の形態はチャネル切替方法をもたらし、移動端末が主導的に(actively)チャネル切替コマンドを与え、第1のアクセスポイントは、移動端末から送信されたチャネル切替コマンドを受信及び分析し、分析したコマンドを第2のアクセスポイントに送信する。第2のアクセスポイントはチャ枝ネル切替コマンドに応じてチャネル切替を実行する。移動端末は、第2のアクセスポイントから送信されかつ第1のアクセスポイントから転送されてきたフィードバックメッセージを受信する。第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることをフィードバックメッセージが示していた場合、移動端末は、第1のアクセスポイントとの接続又はコネクションを切断し、第2のアクセスポイントとのコネクションを設定し、チャネル切替を完了する。本発明では、移動端末が主導的にチャネル切替を開始し、無線アクセス装置に属する第1のアクセスポイントは、チャネル切替コマンドを受信し、チャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントに転送し、第2のアクセスポイントがチャネル切替コマンドに従ってチャネルサーチと切り替え処理とを自動的に完了できるようにする。プロセス処理の全体において、ユーザは、自動チャネル切替を実行するために移動端末の側で複雑な手作業(マニュアル操作)を実行する必要はない一方、第2のアクセスポイントがチャネル切替に成功した場合に限って、移動端末は第1のアクセスポイントとのコネクションを切断し、受信したフィードバックメッセージに従って第2のアクセスポイントとのコネクションを設定し、チャネル切替を終了し、これにより、チャネル切替に起因するサービスの中断期間を極力短縮し、ユーザの体感品質を向上させる。
【0031】
<図面>
本発明による実施の形態の技術的解決手段を説明するために、実施の形態に関する添付図面が参照される。明らかに、以下の説明に関する添付図面は本発明の一実施形態を示しているに過ぎず、当業者は創作的能力を発揮することなく本明細書及び添付図面に基づいて他の実施の形態を得ることができる。
【0032】
<実施の形態>
本発明の実施の形態はチャネル切替方法、装置及びシステム等を提供し、チャネル切替の最中にサービスが中断してしまう期間を減らす自動チャネル切替を実現し、ユーザの体感品質を向上させる。
【0033】
本発明による技術的解決手段を当業者が適切に理解できるように、以下、本発明の実施の形態に関する添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態による技術的解決手段が明確かつ十分に説明される。明らかに、説明される実施の形態は本発明による実施の形態の全てではなくその一部に過ぎない。創作的能力を発揮することなく本発明の実施の形態に基づいて当業者が把握できる他の全ての実施の形態も、本発明の保護範囲に属する。
【0034】
本発明の第1の実施形態により提供される方法は、ワイファイ(Wifi)モジュールを備えた携帯用の移動端末及び携帯用でない移動端末の全てに適用されてもよく、例えば、セルラ電話機、タブレットコンピュータ及びノートブックコンピュータ等に適用されてよいが、これらに限定されない。
【0035】
図1は、本発明の第1の実施の形態によるチャネル切替方法の概略図である。本方法は移動端末の側で実行され、以下のステップを含む:
S101:第1のアクセスポイントが、チャネル切替コマンドを分析又は判定し、かつ分析又は判定したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントへ送信し、分析又は判定されたチャネル切替コマンドに応じて第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、移動端末がチャネル切替コマンドを第1のアクセスポイントに送信する。
【0036】
移動端末がチャネル切替を実行しなければならない場合、移動端末は主導的にチャネル切替コマンドを第1のアクセスポイントに送信する。具体的には、移動端末がチャネル切替を実行する必要の有無を判断する基準は:伝送レートが減少したこと、現在のコネクションレート(又は接続レート)が所定の閾値未満になったこと等である。例えば、「現在の伝送レートの減少量が所定の閾値より多い」と移動端末が判断した場合、チャネル切替コマンドを送信する手順が開始される。別の例の場合、移動端末が第1のアクセスポイントとの間にコネクションを設定した後、移動端末は現在のコネクションレートを検査し、現在のコネクションレートと所定のレート閾値とを比較し;現在のコネクションレートが所定のレート閾値より低かった場合に、チャネル切替コマンドを送信する手順が開始される。所定のレート閾値は、システム及びユーザにより予め設定され、かつチャネルの理論上の伝送レートと実際に必要なレートとに応じて総合的に判断して決定されてもよい。所定のレート閾値は保存される。或いは、所定のレート閾値はコンフィギュレーションファイルに保存されてもよい。移動端末がチャネル切替コマンドを与える開始条件は上記の例に限定されないことを、当業者は認めるであろう。当業者が創作的能力を発揮することなく到達できる他の全ての実施の形態も、本発明の保護範囲内に属する。
【0037】
具体的には、チャネル切替コマンドは所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとを示してもよい。所定のレート閾値はシステム又はユーザによって設定されたワーキングレート閾値(working rate threshold)であり、20KB、40KB等のように所定のレート閾値は様々な帯域幅に応じて異なってもよい。周波数スキャンインターバルは周波数スキャンの範囲である。例えば、周波数スキャンインターバルの中に最大で100個の周波数バンドチャネルが存在する場合、周波数スキャンインターバルは、1ないし20チャネル又は20ないし40チャネルがスキャンされるように設定されてもよい。本発明の実施の形態において、無線アクセス装置の側のアクセスポイントは、所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとに従って、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行する。
【0038】
本発明の別の実施の形態では、チャネル切替コマンドは所定のレート閾値しか含まず、スキャンインターバルはアクセスポイントAPにより調整又は変更される。
【0039】
S102:移動端末は第1のアクセスポイントからフィードバックメッセージを受信する。フィードバックメッセージが第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることを示していた場合、移動端末は、第1のアクセスポイントとのコネクション又は接続を切断し、かつ第2のアクセスポイントとのコネクション又は接続を設定し、チャネル切替を完了する。
【0040】
移動端末の側において、無線アクセス装置の第1のアクセスポイントから送信されたフィードバックメッセージが受信され、フィードバックメッセージは第2のアクセスポイントから第1のアクセスポイントへ送信されたものである。第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることをフィードバックメッセージが示していた場合、移動端末は、第1のアクセスポイントとのコネクション又は接続を切断する要求を第1のアクセスポイントに送信し;第1のアクセスポイントがコネクション又は接続の切断を許可することを示す応答メッセージを受信すると、移動端末は第1のアクセスポイントとのコネクション又は接続を切断する。移動端末は、コネクション又は接続を設定するための要求を第2のアクセスポイントに送信し、第2のアクセスポイントはコネクション又は接続を設定することを許可したことを示す応答メッセージを受信した場合、移動端末は第2のアクセスポイントとのコネクション又は接続を設定する。この段階において、移動端末はチャネル切替を完了する。
【0041】
本発明の第1の実施の形態では、移動端末がチャネル切替コマンドを主導的に開始又は提供し、ユーザは、自動チャネル切替を実行するための複雑な手順を実行する必要はない一方;第2のアクセスポイントがチャネル切替を適切に実行できた場合に限って、移動端末は、第1のアクセスポイントとのコネクション又接続を切断し、かつ受信したフィードバックメッセージに従って第2のアクセスポイントとのコネクション又は接続を設定し、チャネル切替を終了する。これにより、チャネル切替に起因して生じるサービス中断時間を大幅に短縮でき、ユーザの体感品質を大幅に向上させることができる。
【0042】
図2は、本発明の第2の実施の形態によるチャネル切替方法の概略図である。
【0043】
本発明の第2の実施の形態では、チャネル切替方法が無線アクセス装置の側で実行され、無線アクセス装置は第1のアクセスポイントAP1と第2のアクセスポイントAP2とを含む。無線アクセス装置は、異なるチャネルの2つの経路で無線信号を同時に通信し、2つの経路の無線信号の周波数は互いに異なり、2つの経路の無線信号は互いに干渉せず、一方の経路の信号(第1のアクセスポイントAP1)と移動端末とは接続状態又はコネクション状態にある一方、他方の経路の信号(第2のアクセスポイントAP2)はチャネル切替動作を実行し、他方の経路の信号が切替を適切に実行できた場合、移動端末は一方の経路の信号(第1のアクセスポイントAP1)に対するコネクション又は接続を切断し、他方の経路の信号(第2のアクセスポイントAP2)に対するコネクション又は接続を設定し、これにより、チャネル切替により生じるサービスの中断時間を大幅に短縮できる。
【0044】
S201:第1のアクセスポイントが、移動端末から送信されたチャネル切替コマンドを受信し、チャネル切替コマンドを分析又は判別し、分析又は判別されたチャネル切替コマンドに従って第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、分析又は判別したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントに送信する。
【0045】
無線アクセス装置において、第1のアクセスポイントは現在移動端末に接続されている。移動端末がチャネル切替を実行する必要がある場合、移動端末はチャネル切替コマンドを第1のアクセスポイントに送信する。第1のアクセスポイントは、チャネル切替コマンドを受信すると、そのコマンドを分析又は判別し、その分析又は判別により、所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとを取得する。チャネル切替コマンドが所定のレート閾値しか含んでいなかった場合、分析又は判別の結果はその所定のレート閾値である。第1のアクセスポイントは分析又は判別したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントに送信し、第2のアクセスポイントは、第1のアクセスポイントの周波数と、周波数スキャンインターバルと、所定のレート閾値とに応じてチャネルスキャンとチャネル切替処理とを実行する。第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行した後、第2のアクセスポイントはフィードバックメッセージを送信し、第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることを第1のアクセスポイントに通知する。
【0046】
S202:第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っている場合、第2のアクセスポイントはフィードバックメッセージを第1のアクセスポイントに送信し、該フィードバックメッセージを第1のアクセスポイントが移動端末に送信する。
【0047】
第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行した後、第2のアクセスポイントはフィードバックメッセージを送信し、第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることを第1のアクセスポイントに通知する。第1のアクセスポイントは、第2のアクセスポイントから送信されたフィードバックメッセージに応じて信号フレームを移動端末に返し、第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行したこととその準備が整っていることとを移動端末に通知する。
【0048】
S203:第1のアクセスポイントとのコネクション又は接続を切断することを求める移動端末から送信された要求を受信し、第1のアクセスポイントと移動端末との間の接続を切断する。
【0049】
コネクションを切断することを求める移動端末から送信された要求を受信した後、第1のアクセスポイントは、第1のアクセスポイントがコネクションの切断を許可することを示す応答メッセージを移動端末に送信する。この段階において、移動端末と第1のアクセスポイントとの間のコネクションが切断される。
【0050】
S204:第2のアクセスポイントとのコネクション又は接続を設定することを求める移動端末から送信された要求を受信し、第2のアクセスポイントと移動端末との間のコネクション又は接続を設定する。
【0051】
コネクションを設定することを求める移動端末から送信された要求を受信した後、第2のアクセスポイントは、第2のアクセスポイントがコネクションの設定を許可することを示す応答メッセージを移動端末に送信する。この段階において、移動端末は第2のアクセスポイントとのコネクションを設定する。この段階において、チャネル切替が完了する。
【0052】
本発明の第2の実施の形態では、無線アクセス装置が主導的にチャネル切替コマンドを起動する従来の方法とは異なり、移動端末が送信したチャネル切替コマンドに応答して、無線アクセス装置がチャネル切替を実行する。第1のアクセスポイントは、移動端末により送信されたチャネル切替要求(リクエスト)を受信しかつ分析又は判別した要求(リクエスト)を第2のアクセスポイントに送信するように形成され、第2のアクセスポイントは分析又は判別された要求(リクエスト)に従ってチャネル切替処理を実行する。第2のアクセスポイントがチャネル切替を完了した後に、第2のアクセスポイントは第1のアクセスポイントを経て移動端末に通知を行い、移動端末が第1のアクセスポイントとのコネクション又は接続を切断しかつ第2のアクセスポイントとのコネクションを設定してチャネル切替を終了するようにする。本発明の第2の実施の形態では、無線アクセス装置は、2つのチャネルの2つの経路で無線信号を同時に通信し、一方の経路の信号(第1のアクセスポイントAP1)と移動端末とは接続状態又はコネクション状態にある一方、他方の経路の信号(第2のアクセスポイントAP2)はチャネル切替動作を実行し、他方の経路の信号が切替を適切に実行できた場合、移動端末は一方の経路の信号(第1のアクセスポイントAP1)に対するコネクション又は接続を切断し、他方の経路の信号(第2のアクセスポイントAP2)に対するコネクション又は接続を設定し、これにより、チャネル切替により生じるサービスの中断時間を大幅に短縮できる。
【0053】
以下、いくつかの具体的な実施の形態を参照しながら、本発明の実施の形態により提供される方法を詳細に説明する。
【0054】
S301:移動端末STAはチャネル切替コマンドを第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0055】
本発明の実施の形態では、移動端末STAが第1のアクセスポイントAP1とのコネクション又は接続を設定した後に、移動端末STAは、現在のコネクションレートを検査し、現在のコネクションレートと所定のレート閾値とを比較する;現在のコネクションレートが所定のレート閾値より高かった場合、現在のコネクションレートに対応する伝送周波数(通信周波数)がワーキング周波数に設定される;現在のコネクションレートが所定のレート閾値より低かった場合、チャネル切替コマンドを送信する手順が開始される。レートの検査はリアルタイムに実行されてもよいし、或いはシステムやユーザにより予め設定された時点で行われてもよいことに留意すべきである。現在のコネクションレートが所定のレート閾値より低いことが判定されると、チャネル切替コマンドを送信する手順が開始される。
【0056】
チャネル切替コマンドは所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとを含む。本発明の別の実施の形態では、チャネル切替コマンドは所定のレート閾値しか含まなくてもよい。
【0057】
S302:第1のアクセスポイントAP1は、チャネル切替コマンドを分析又は判別し、分析又は判別されたチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントAP2に送信する。
【0058】
S303:第2のアクセスポイントAP2は、チャネル切替コマンドが示す周波数スキャンインターバルに応じてスキャンを実行し、スキャンの結果によるフィードバックメッセージを第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0059】
具体的には、チャネル切替コマンドが示す周波数スキャンインターバルに従って第2のアクセスポイントAP2がスキャンを実行した場合に、所定のレート閾値を上回るコネクションレートのチャネルが発見された場合、第2のアクセスポイントAP2はスキャンを中止し、それを自身の伝送周波数に設定し、チャネル切替を完了し、その後、チャネル切替の準備が整ったことを示すメッセージを第1のアクセスポイントAP1にフィードバックする。
【0060】
第2のアクセスポイントAP2が周波数バンド全体をスキャンしても、所定のレート閾値を上回るコネクションレートのチャネルが発見されなかった場合も、第2のアクセスポイントAP2はフィードバックメッセージを第1のアクセスポイントAP1に送信し;この場合におけるフィードバックメッセージはチャネルスキャンにより得られた最大レート値を示す。最大レート値は、第2のアクセスポイントAP2がチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートである。具体的には、第2のアクセスポイントAP2が周波数バンドをスキャンした場合、第2のアクセスポイントAP2は、伝送レートを検査し、コンフィギュレーションファイルに保存されている最大レートと伝送レートとを比較し、2つのレートのうち高い方のレートをコンフィギュレーションファイルに保存し、より高いレートを現在の最大レートとして使用し、現在の最大レートに対応するチャネル周波数を保存する。周波数バンド全体がスキャンされるも、レート閾値を上回るレートに対応する周波数バンドが発見されなかった場合、最大レート値を示すフィードバックメッセージが第1のアクセスポイントAP1に送信される。
【0061】
S304:第1のアクセスポイントAP1は、フィードバックメッセージを移動端末STAに転送する。
【0062】
S305:移動端末STAは、フィードバックメッセージを分析又は判別し、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルが発見されたか否かを判定する。第2のアクセスポイントAP2の準備が整っていることをフィードバックメッセージが示していた場合、ステップS310に進み;所定のレート閾値を上回るレートのチャネルが発見されなかったことをフィードバックメッセージが示しており、フィードバックメッセージが示す最大レート値が現在のコネクションレート値を超えていた場合、ステップS306に進む。
【0063】
S306:移動端末STAは周波数調整コマンドを第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0064】
周波数調整コマンドは最大レート値に対応するチャネル周波数を示す。
【0065】
S307:第1のアクセスポイントAP1は、周波数調整コマンドを第2のアクセスポイントAP2に転送する。
【0066】
S308:第2のアクセスポイントAP2は、ワーキング周波数を調整し、調整の準備が整ったことを示すフィードバックメッセージを第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0067】
S309:第1のアクセスポイントAP1は、調整が整ったことを示すフィードバックメッセージを移動端末STAに送信する。
【0068】
S310:移動端末STAは、コネクション又は接続を切断する要求(リクエスト)を第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0069】
S311:第1のアクセスポイントAP1は移動端末STAに応答メッセージを送信し、応答メッセージは第1のアクセスポイントAP1がコネクションの切断を許可したことを示す。
【0070】
S312:移動端末STAは、コネクション又は接続を設定する要求(リクエスト)を第2のアクセスポイントAP2に送信する。
【0071】
S313:第2のアクセスポイントAP2は移動端末STAに応答メッセージを送信し、応答メッセージは第2のアクセスポイントAP2がコネクション又は接続の設定を許可したことを示す。
【0072】
この段階において、チャネル切替が完了する。
【0073】
本発明の第3の実施の形態では、チャネル切替コマンドが示すレート閾値と周波数スキャンインターバルとに従って第2のアクセスポイントAP2がチャネルスキャンを実行する場合において、そのレート閾値を上回るレートの周波数バンドを発見できなかった場合、第2のアクセスポイントAP2は最大レート値を示すフィードバックメッセージを移動端末STAに送信する。移動端末STAは、フィードバックメッセージを受信し、最大レート値が現在のコネクションレートを超えていると判断した場合、周波数調整メッセージを第1のアクセスポイントAP1に送信し、第1のアクセスポイントAP1は周波数調整メッセージを第2のアクセスポイントAP2に転送し、第2のアクセスポイントAP2がワーキング周波数を調整し、チャネル切替を完了できるようにする。そして、移動端末STAは第1のアクセスポイントAP1とのコネクションを切断し、第2のアクセスポイントAP2とのコネクションを設定し、チャネル切替を終了する。このように、所定のレート閾値を超えるレートのチャネルが発見されなかったとしても、移動端末STAは好ましい伝送レートを達成でき、これにより移動端末のサービスが通常通り実行されることを保証する。
【0074】
本発明の第4の実施の形態では、第3の実施の形態とは異なり、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行し、所定のレート閾値を超えるレートのチャネルが発見されなかった場合、第2のアクセスポイントが周波数スキャンインターバルを調整しかつスキャンを実行し直す手順が更に実行される。具体的には、第2のアクセスポイントは周波数スキャンインターバルを調整し、この処理は、第2のアクセスポイントが主導的に周波数スキャンインターバルを調整し、かつ調整された周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行することを含んでもよい。別の例は、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を超えるレートのチャネルを発見できなかった場合、第2のアクセスポイントがフィードバックメッセージを送信し、第1のアクセスポイントがフィードバックメッセージを移動端末に転送し、移動端末から送信されかつ第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数スキャンインターバル調整コマンドに従って、第2のアクセスポイントが、周波数スキャンインターバルを調整又は変更し、かつ調整又は変更後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行する。
図4に示す例の場合、第2の手順が導入され、以下詳細に説明する。
【0075】
S401:移動端末SATがチャネル切替コマンドを第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0076】
チャネル切替コマンドは所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとを含む。
【0077】
S402:第1のアクセスポイントAP1は、チャネル切替コマンドを分析又は判別し、分析又は判別されたチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントAP2に送信する。
【0078】
S403:第2のアクセスポイントAP2は、チャネル切替コマンドが示す周波数スキャンインターバルに従ってスキャンを実行し、スキャン結果によるフィードバックメッセージを第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0079】
具体的には、チャネル切替コマンドが示す周波数スキャンインターバルに従って第2のアクセスポイントAP2がスキャンを実行した場合に、所定のレート閾値を上回るコネクションレートのチャネルが発見された場合、第2のアクセスポイントAP2はスキャンを中止し、それを自身の伝送周波数に設定し、チャネル切替を完了し、その後、チャネル切替の準備が整ったことを示すメッセージを第1のアクセスポイントAP1にフィードバックする。
【0080】
第2のアクセスポイントAP2が周波数スキャンインターバルに従って周波数バンド全体をスキャンしても、所定のレート閾値を上回るコネクションレートのチャネルが発見されなかった場合も、第2のアクセスポイントAP2はフィードバックメッセージを第1のアクセスポイントAP1に送信し;この場合におけるフィードバックメッセージはチャネルスキャンにより得られた最大レート値を示し、所定のレート閾値のチャネルは発見されなかったことを示す。
【0081】
S404:第1のアクセスポイントAP1は、フィードバックメッセージを移動端末STAに転送する。
【0082】
S405:移動端末STAは、フィードバックメッセージを分析又は判別し、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルが発見されたか否かを判定する。第2のアクセスポイントAP2の準備が整っていることをフィードバックメッセージが示していた場合、ステップS415に進み;所定のレート閾値を上回るレートのチャネルが発見されなかったことをフィードバックメッセージが示しており、フィードバックメッセージが示す最大レート値が現在のコネクションレート値より低かった場合、ステップS406に進む。
【0083】
S406:移動端末STAは周波数スキャンインターバル調整コマンドを第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0084】
周波数スキャンインターバル調整コマンドは、更新後の周波数スキャンインターバルを示す。或いは、周波数スキャンインターバル調整コマンドは、周波数スキャンの方針(ポリシ)を判断するために第2のアクセスポイントAP2により判別される周波数スキャンのルールを示してもよい。
【0085】
S407:第1のアクセスポイントAP1は、周波数スキャンインターバル調整コマンドを第2のアクセスポイントAP2に転送する。
【0086】
S408:第2のアクセスポイントAP2は、更新された周波数スキャンインターバルに応じて、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行し、フィードバックメッセージを送信する。
【0087】
具体的には、第2のアクセスポイントAP2が更新後の周波数スキャンインターバルに応じてスキャンを実行した場合に、所定のレート閾値を上回るコネクションレートのチャネルが発見された場合、アクセスポイントAP2はスキャンを中止し、それを自身の伝送周波数に設定し、チャネル切替を完了し、その後、チャネル切替の準備が整ったことを示すメッセージを第1のアクセスポイントAP1にフィードバックする。
【0088】
第2のアクセスポイントAP2が、調整後の周波数スキャンインターバルに応じて周波数バンド全体をスキャンしても、所定のレート閾値を上回るコネクションレートのチャネルが発見されなかった場合も、第2のアクセスポイントAP2はフィードバックメッセージを第1のアクセスポイントAP1に送信し;この場合におけるフィードバックメッセージは、チャネルスキャンにより得られた最大レート値を示し所定のレート閾値を上回るチャネルは発見されなかったことを示す。
【0089】
S409:第1のアクセスポイントAP1は、フィードバックメッセージを移動端末STAに転送する。
【0090】
S410:移動端末STAは、フィードバックメッセージを分析又は判別し、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルが発見されたか否かを判定する。第2のアクセスポイントAP2の準備が整っていることをフィードバックメッセージが示していた場合、ステップS415に進み;所定のレート閾値を上回るレートのチャネルが発見されなかったことをフィードバックメッセージが示しており、フィードバックメッセージが示す最大レート値が現在のコネクションレート値を超えていた場合、ステップS411に進む。最大レート値が現在のコネクションレート値よりも依然として低かった場合、周波数スキャンインターバルを更新し、ステップS406に進むことが好ましい。
【0091】
S411:移動端末SATは、周波数調整コマンドを第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0092】
周波数調整コマンドは最大レート値に対応するチャネル周波数を示す。
【0093】
S412:第1のアクセスポイントAP1は周波数調整コマンドを第2のアクセスポイントAP2に転送する。
【0094】
S413:第2のアクセスポイントAP2は、ワーキング周波数を調整し、調整の準備が整ったことを示すフィードバックメッセージを第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0095】
S414:第1のアクセスポイントAP1は、調整が整ったことを示すフィードバックメッセージを移動端末STAに送信する。
【0096】
S415:移動端末STAは、コネクション又は接続を切断する要求(リクエスト)を第1のアクセスポイントAP1に送信する。
【0097】
S416:第1のアクセスポイントAP1は移動端末STAに応答メッセージを送信し、応答メッセージは第1のアクセスポイントAP1がコネクションの切断を許可したことを示す。
【0098】
S3417:移動端末STAは、コネクション又は接続を設定する要求(リクエスト)を第2のアクセスポイントAP2に送信する。
【0099】
S418:第2のアクセスポイントAP2は移動端末STAに応答メッセージを送信し、応答メッセージは第2のアクセスポイントAP2がコネクション又は接続の設定を許可したことを示す。
【0100】
この段階において、チャネル切替が完了する。
【0101】
本発明の別の実施の形態では、第2のアクセスポイントAP2がチャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルを発見できなかった場合、第2のアクセスポイントAP2は周波数スキャンインターバルを自動的に調整し、調整後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行し、これによりやり取りの回数を減らし、切り替え処理の効率を改善する。具体的には、第2のアクセスポイントAP2が周波数スキャンインターバルを自動的に調整する処理手順においては:第2のアクセスポイントAP2が、1回目にスキャンされるチャネル範囲に応じて、2回目にスキャンされるべき範囲を算出し、例えば1回目にスキャンされる範囲がチャネル1ないし20及びチャネル40ないし60であった場合において、これらのチャネルがスキャンされるも、所定のレート閾値を超えるレートのチャネルが発見されなかった場合、第2のアクセスポイントAP2は、1回目にスキャンされた範囲に基づいてスキャン範囲を拡張し、例えばチャネル20ないし40及びチャネル60ないし80がスキャンされる。このスキャン範囲は全てのチャネルがスキャンされるまで徐々に拡張される。
【0102】
図5は本発明の実施の形態によるチャネル切替システムの概略図である。
【0103】
本システムは移動端末100と無線アクセス装置200とを含み、むせなくセス装置は第1のアクセスポイント210と第2のアクセスポイント220とを含む。
【0104】
移動端末100は、第1のアクセスポイント210が、チャネル切替コマンドを分析又は判別しかつ分析又は判別したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイント220へ送信し、分析又は判別されたチャネル切替コマンドに応じて第2のアクセスポイント220がチャネル切替を実行するように、チャネル切替コマンドを第1のアクセスポイント210に送信し(
図5の矢印51)、フィードバックメッセージを第1のアクセスポイント210から受信し(
図5の矢印54)、第2のアクセスポイント220によるチャネル切替の準備が整っていることを、フィードバックメッセージが示していた場合、第1のアクセスポイント210との接続を切断し(
図5の矢印55)、かつ第2のアクセスポイント220との接続を設定し(
図5の矢印57)、チャネル切替を完了するように形成され、かつ
無線アクセス装置200は、第1のアクセスポイント210と第2のアクセスポイント220とを含み、第1のアクセスポイント210が、移動端末100から送信されてきたチャネル切替コマンドを受信し、チャネル切替コマンドを分析又は判別し、分析又は判別されたチャネル切替コマンドに従って第2のアクセスポイント220がチャネル切替を実行するように、分析又は判別したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイント220に送信し(
図5の矢印52)、第2のアクセスポイントによるチャネル切り替えの準備が整っていた場合、第2のアクセスポイント220はフィードバックメッセージを第1のアクセスポイント210に送信し(
図5の矢印53)、第1のアクセスポイント210がフィードバックメッセージを移動端末100に送信し(
図5の矢印54)、移動端末100から送信されてきたコネクション又は接続の切断要求を受信し、第1のアクセスポイント210と移動端末100との間のコネクション又は接続を切断し(
図5の矢印56)、移動端末100から送信されたコネクション又は接続の設定要求を受信し、第2のアクセスポイント220と移動端末100との間のコネクション又は接続を設定する(
図5の矢印58)ように形成されている。
【0105】
図6は本発明の実施の形態による移動端末の概略図である。移動端末は、第1の送信部110と切替部120とを有し、
第1の送信部110は、第1のアクセスポイントが、チャネル切替コマンドを分析又は判別し、かつ分析又は判別したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントへ送信し、分析又は判別されたチャネル切替コマンドに応じて第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、チャネル切替コマンドを第1のアクセスポイントに送信するように形成されており、
切替部120は、第1のアクセスポイントからフィードバックメッセージを受信するように形成され、第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることを、フィードバックメッセージが示していた場合、移動端末は、第1のアクセスポイントとのコネクション又は接続を切断し、かつ第2のアクセスポイントとのコネクション又は接続を設定し、チャネル切替を完了する。
【0106】
好ましくは、移動端末は、移動端末が第1のアクセスポイントとの接続を設定した後に、現在のコネクションレートを検査し、現在のコネクションレートが所定のレート閾値より低かった場合に送信部を利用するように形成されたレート検査部を更に有する。
【0107】
好ましくは、チャネル切替コマンドは所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとを示し、第2のアクセスポイントは、所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとに従って、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行する。
【0108】
好ましくは、移動端末は第2の送信部を更に有し、
第2の送信部は、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、フィードバックメッセージが示していた場合、第1のアクセスポイントが周波数スキャンインターバル調整コマンドを第2のアクセスポイントに送信し、かつ第2のアクセスポイントが更新された周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように、周波数スキャンインターバル調整コマンドを第1のアクセスポイントに送信するように形成されている。
【0109】
好ましくは、移動端末は第3の送信部を更に含み、
第3の送信部は、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、フィードバックメッセージが示していた場合、第1のアクセスポイントが周波数調整コマンドを第2のアクセスポイントに送信し、かつ第2のアクセスポイントが周波数調整コマンドで通知された最大レート値に従って周波数調整を実行し、チャネル切替を完了させるように、移動端末が周波数調整コマンドを第1のアクセスポイントに送信するように形成され、フィードバックメッセージで通知される最大レート値は現在のコネクションレート値より高く、最大レート値は、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートである。
【0110】
本発明の別の実施の形態により提供される移動端末は、プロセッサを更に含み、
プロセッサは、第1のアクセスポイントが、チャネル切替コマンドを分析又は判別し、かつ分析又は判別したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントへ送信し、分析又は判別されたチャネル切替コマンドに応じて第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、チャネル切替コマンドを第1のアクセスポイントに送信するステップと、第1のアクセスポイントからフィードバックメッセージを受信するステップとを実行するように形成され、フィードバックメッセージが第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っていることを示していた場合、移動端末は、第1のアクセスポイントとのコネクション又は接続を切断し、かつ第2のアクセスポイントとのコネクション又は接続を設定し、チャネル切替を完了する。
【0111】
プロセッサは、第1のアクセスポイントとのコネクション又は接続が設定された後に、現在のコネクションレートを検査し、現在のコネクションレートが所定のレート閾値より低かった場合、第1のアクセスポイントに対してチャネル切替コマンドを開始するように更に形成されている。
【0112】
プロセッサは、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、フィードバックメッセージが示していた場合、第1のアクセスポイントが周波数スキャンインターバル調整コマンドを第2のアクセスポイントに送信し、かつ第2のアクセスポイントが更新された周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように、移動端末が、周波数スキャンインターバル調整コマンドを第1のアクセスポイントに送信するように更に形成されている。
【0113】
プロセッサは、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかったことを、フィードバックメッセージが示していた場合、第1のアクセスポイントが周波数調整コマンドを第2のアクセスポイントに送信し、かつ第2のアクセスポイントが周波数調整コマンドで通知された最大レート値に従って周波数調整を実行し、チャネル切替を完了させるように、移動端末が周波数調整コマンドを第1のアクセスポイントに送信するようにし、フィードバックメッセージで通知される最大レート値は現在のコネクションレート値より高く、最大レート値は、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートである。
【0114】
図7は、本発明の実施の形態による無線アクセス装置の概略図である。
【0115】
無線アクセス装置200は第1のアクセスポイント210と第2のアクセスポイント220とを含む。
【0116】
第1のアクセスポイント210は、移動端末100から送信されてきたチャネル切替コマンドを受信し、チャネル切替コマンドを分析又は判別し、分析又は判別されたチャネル切替コマンドに従って第2のアクセスポイント220がチャネル切替を実行するように、分析又は判別したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイント220に送信し、第2のアクセスポイント220から送信されたフィードバックメッセージを受信し、フィードバックメッセージを移動端末100に送信し、移動端末100から送信されてきた切断の要求を受信し、移動端末100との接続を切断するように形成され、
第2のアクセスポイント220は、第1のアクセスポイント210から送信された分析又は判別されたチャネル切替コマンドを受信し、チャネル切替を実行し、かつチャネル切替の準備が整った場合に、フィードバックメッセージを第1のアクセスポイント210に送信し、移動端末100から送信された接続の設定要求を受信し、移動端末100との接続を設定するように形成されている。
【0117】
第1のアクセスポイント210は、受信部211と、分析部212と、フィードバック部215と、切断部216とを有し、
受信部211は、移動端末が送信したチャネル切替コマンドを受信し(
図7の矢印71)、チャネル切替コマンドを分析部212に送信する(
図7の矢印72)ように形成され、
分析部212は受信部が受信したチャネル切替コマンドを分析又は判別し、分析又は判別されたチャネル切替コマンドに従って第2のアクセスポイント220がチャネルの切り替えを実行するように、分析又は判別されたチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントに送信する(
図7の矢印73)ように形成され、
フィードバック部215は、第2のアクセスポイント220からフィードバックメッセージを受信し(
図7の矢印75)、第2のアクセスポイント220によるチャネル切替の準備が整っていることをフィードバックメッセージが示していた場合に、フィードバックメッセージを移動端末200に送信する(
図7の矢印76)ように形成され、
切断部216は、移動端末から送信されてきた接続の切断要求を受信し(
図7の矢印77)、移動端末との接続を切断する(
図7の矢印78)ように形成されている。
【0118】
第2のアクセスポイント220は、第1のチャネル切替部213と、第4の送信部214と、コネクション設定部217とを有し、
第1のチャネル切替部213は、第1のアクセスポイント210から送信された分析されたチャネル切替コマンドを受信し、チャネル切替を実行し、チャネル切替の準備が整った場合、第4の送信部に通知を行う(
図7の矢印74)ように形成され、
第4の送信部は、チャネル切替の準備が整っている場合に、フィードバックメッセージを第1のアクセスポイントに送信する(
図7の矢印75)ように形成され、
コネクション設定部217は、100移動端末から送信された接続の設定要求を受信し(
図7の矢印79)、移動端末100との接続を設定する(
図7の矢印80)ように形成されている。
【0119】
好ましくは、第1のチャネル切替部は、チャネル切替コマンドにより示されている所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとに従って、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように更に形成されている。
【0120】
好ましくは、第2のアクセスポイントは、チャネルスキャンを実行するも、前記所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、周波数スキャンのインタバールを自動的に調整又は変更し、調整又は変更後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように更に形成されている。
【0121】
好ましくは、第2のアクセスポイントは、
チャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルが発見されなかった場合、第1のアクセスポイントがフィードバックメッセージを移動端末に送信するように、フィードバックメッセージを送信するように形成された第5の送信部と、
移動端末から送信されかつ第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数スキャンインターバル調整コマンドに従って、周波数スキャンインターバルを調整又は変更し、調整又は変更後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように形成された第2の周波数調整部と
を更に有する。
【0122】
好ましくは、第2のアクセスポイントは、
チャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルが発見されなかった場合、第1のアクセスポイントが移動端末に転送するように、フィードバックメッセージを第1のアクセスポイントに送信する第6の送信部であって、フィードバックメッセージは、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートを示す、第6の送信部と、
移動端末から送信されかつ第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数調整コマンドを受信し、周波数調整コマンドが示す最大レートに従って、周波数調整を実行し、チャネル切替を完了するように形成された第2のチャネル切替部と
を更に有する。
【0123】
本発明の更に別の実施の形態により提供される無線アクセス装置は、プロセッサを含み、
プロセッサは、移動端末から送信されてきたチャネル切替コマンドを受信し、チャネル切替コマンドを分析し、分析されたチャネル切替コマンドに従って第2のアクセスポイントがチャネル切替を実行するように、分析したチャネル切替コマンドを第2のアクセスポイントに送信するステップと、第2のアクセスポイントによるチャネル切替の準備が整っている場合、第1のアクセスポイントが移動端末にフィードバックメッセージを転送するように、フィードバックメッセージを第1のアクセスポイントに送信するステップと、第1のアクセスポイントとの接続を切断することを求める移動端末から送信された要求を受信し、第1のアクセスポイントと移動端末との間の接続を切断するステップと、第2のアクセスポイントとの接続を設定することを求める移動端末から送信された要求を受信し、第2のアクセスポイントと移動端末との間の接続を設定するステップとを実行するように形成されている。
【0124】
好ましくは、プロセッサは、チャネル切替コマンドで通知された所定のレート閾値と周波数スキャンインターバルとに応じて、チャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように更に形成されている。
【0125】
好ましくは、プロセッサは、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルが発見されなかった場合、第2のアクセスポイントが、周波数スキャンのインタバールを自動的に調整し、調整後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように更に形成されている。
【0126】
好ましくは、プロセッサは、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルは発見されなかった場合、第1のアクセスポイントがフィードバックメッセージを移動端末に転送するように、第2のアクセスポイントがフィードバックメッセージを送信し、移動端末から送信されかつ第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数スキャンインターバル調整コマンドに従って、周波数スキャンインターバルを調整し、調整後の周波数スキャンインターバルに合わせてチャネルスキャンと切り替え処理とを実行するように更に形成されている。
【0127】
好ましくは、プロセッサは、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行するも、所定のレート閾値を上回るレートのチャネルが発見されなかった場合、第1のアクセスポイントが移動端末にフィードバックメッセージを転送するように、フィードバックメッセージを送信するように更に形成され、フィードバックメッセージは、第2のアクセスポイントがチャネルスキャンを実行した場合に得られた最大チャネル伝送レートを示し、第2のアクセスポイントは、移動端末から送信されかつ第1のアクセスポイントから転送されてきた周波数調整コマンドを受信し、周波数調整コマンドが示す最大レートに従って、動作周波数を調整し、チャネル切替を完了する。
【0128】
本願における第1及び第2のような関係の用語は、ある手段又は処理を別の手段又は処理と区別するだけのために使用されているに過ぎず、これらの手段又は処理の間に実際に何らかの関係や順序が必須ではなく示唆もしていない点に留意すべきである。「含む」、「有する」という用語や任意の派生語は、非排他的に包含するように意図されている。一連の要素を含むプロセス、処理、方法、オブジェクト、対象、又は装置に関し、プロセス、処理、方法、オブジェクト、対象又は装置は、そのような要素だけでなく、明示的には指定されていない他の要素をも包含してよく、或いはプロセス、処理、方法、オブジェクト、対象、又は装置に本来的に元々存在してよい要素を含んでもよい。特に断りのない限り、「(或る)〜を含む」という表現により規定される要素は、その要素を含むプロセス、処理、方法、オブジェクト、対象、又は装置に存在する他の同様な要素を排除しない。
【0129】
本発明は、コンピュータで実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータ読み取り可能な一般的な命令をも提供している。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、或いは特定の抽象データタイプを実行するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造を含む。本発明は、分散したコンピュータ環境で実施されてもよく、そのような分散型コンピュータ環境の場合、タスクはコンピュータネットワークを通じて接続された遠隔処理装置により実行される。分散型コンピュータネットワークの場合、プログラムモジュールは、記憶装置を含むローカル及びリモートコンピュータ記憶媒体の双方に設けられてもよい。
【0130】
上記の説明は本発明の特定の実施の形態に関連しているに過ぎない。当業者は本発明の原理から逸脱することなくいくつもの変形例及び改善例を把握できることに留意すべきである。それらの変形例及び改善例も本発明の保護範囲内に属する。