特許第5677572号(P5677572)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5677572アナログスイッチ回路及びこれを用いたモータ駆動装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5677572
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】アナログスイッチ回路及びこれを用いたモータ駆動装置
(51)【国際特許分類】
   H03K 17/687 20060101AFI20150205BHJP
   H02P 6/06 20060101ALI20150205BHJP
【FI】
   H03K17/687 G
   H02P6/02 341J
【請求項の数】14
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-520524(P2013-520524)
(86)(22)【出願日】2012年6月8日
(86)【国際出願番号】JP2012064754
(87)【国際公開番号】WO2012173049
(87)【国際公開日】20121220
【審査請求日】2013年11月29日
(31)【優先権主張番号】特願2011-134368(P2011-134368)
(32)【優先日】2011年6月16日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085501
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 静夫
(74)【代理人】
【識別番号】100134555
【弁理士】
【氏名又は名称】林田 英樹
(72)【発明者】
【氏名】土橋 正典
【審査官】 栗栖 正和
(56)【参考文献】
【文献】 特開平01−236731(JP,A)
【文献】 特開2006−115599(JP,A)
【文献】 特開2001−028891(JP,A)
【文献】 特開平01−198823(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03K 17/00−17/70
H02P 6/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1抵抗と;
第2抵抗と;
第1端が前記第1抵抗を介して入力端に接続され、第2端が出力端に接続されたCMOS型の第1アナログスイッチと;
第1端が前記第1抵抗の前記第1アナログスイッチの第1端との接続側に接続され、第2端が前記第2抵抗を介して接地端に接続され、前記第1アナログスイッチと逆相でオン/オフされるCMOS型の第2アナログスイッチと;
を有することを特徴とするアナログスイッチ回路。
【請求項2】
前記第1抵抗と前記入力端との間に挿入され、前記第1アナログスイッチと同相でオン/オフされるCMOS型の第3アナログスイッチをさらに有することを特徴とする請求項1に記載のアナログスイッチ回路。
【請求項3】
前記第3アナログスイッチと前記入力端との間に挿入された第3抵抗をさらに有することを特徴とする請求項2に記載のアナログスイッチ回路。
【請求項4】
前記第1抵抗の抵抗値は、前記第2抵抗の抵抗値よりも大きい値に設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のアナログスイッチ回路。
【請求項5】
三相モータの各相駆動電圧を順次選択して出力するセレクタと、
前記三相モータのコモン電圧と各相駆動電圧とを比較して比較信号を生成するコンパレータと、
前記比較信号に応じて前記三相モータの各相駆動制御信号を生成するコントローラと、
前記各相駆動制御信号に応じて前記三相モータの各相駆動電圧を生成するドライバと、
を有し、
前記セレクタは、前記各相駆動電圧の印加端と前記コンパレータとの間を各々導通/遮断するための手段として、各相毎に請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のアナログスイッチ回路を含むことを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項6】
三相モータの各相駆動電圧を順次選択して出力するセレクタと、
前記三相モータのコモン電圧と各相駆動電圧とを比較して比較信号を生成するコンパレータと、
前記比較信号に応じて前記三相モータの各相駆動制御信号を生成するコントローラと、
前記各相駆動制御信号に応じて前記三相モータの各相駆動電圧を生成するドライバと、
を有し、
前記セレクタは、前記各相駆動電圧の印加端と前記コンパレータとの間を各々導通/遮断するための手段として、各相毎に
第1抵抗と;
第2抵抗と;
第1端が前記第1抵抗を介して入力端に接続され、第2端が出力端に接続されたCMOS型の第1アナログスイッチと;
第1端が前記第1アナログスイッチの第1端に接続され、第2端が前記第2抵抗を介して接地端に接続され、前記第1アナログスイッチと逆相でオン/オフされるCMOS型の第2アナログスイッチと;
を有するアナログスイッチ回路を含み、
各相毎のアナログスイッチ回路は、前記第2抵抗を共有することを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項7】
三相モータの各相駆動電圧を順次選択して出力するセレクタと、
前記三相モータのコモン電圧と各相駆動電圧とを比較して比較信号を生成するコンパレータと、
前記比較信号に応じて前記三相モータの各相駆動制御信号を生成するコントローラと、
前記各相駆動制御信号に応じて前記三相モータの各相駆動電圧を生成するドライバと、
を有し、
前記セレクタは、前記各相駆動電圧の印加端と前記コンパレータとの間を各々導通/遮断するための手段として、各相毎に
第1抵抗と;
第2抵抗と;
第1端が前記第1抵抗を介して入力端に接続され、第2端が出力端に接続されたCMOS型の第1アナログスイッチと;
第1端が前記第1アナログスイッチの第1端に接続され、第2端が前記第2抵抗を介して接地端に接続され、前記第1アナログスイッチと逆相でオン/オフされるCMOS型の第2アナログスイッチと;
を有するアナログスイッチ回路を含み、
前記セレクタは、前記コモン電圧の印加端と前記コンパレータとの間に挿入され、常時オン状態とされるダミーのアナログスイッチ回路をさらに含むことを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項8】
各相毎のアナログスイッチ回路は、前記第2抵抗を共有することを特徴とする請求項7記載のモータ駆動装置。
【請求項9】
前記アナログスイッチ回路は、前記第1抵抗と前記入力端との間に挿入され、前記第1アナログスイッチと同相でオン/オフされるCMOS型の第3アナログスイッチをさらに有することを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
【請求項10】
前記セレクタと前記コンパレータとの間に挿入されたフィルタをさらに有することを特徴とする請求項5〜請求項9のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
【請求項11】
前記フィルタは、抵抗とキャパシタを用いたRCフィルタであることを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動装置。
【請求項12】
請求項5〜請求項11のいずれか一項に記載のモータ駆動装置を備えたことを特徴とする電動車両。
【請求項13】
請求項5〜請求項11のいずれか一項に記載のモータ駆動装置を備えたことを特徴とする家電機器。
【請求項14】
請求項5〜請求項11のいずれか一項に記載のモータ駆動装置を備えたことを特徴とする産業機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アナログスイッチ回路、及び、これを用いたモータ駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図11Aは、CMOS[Complementary Metal Oxide Semiconductor]型アナログスイッチの一従来例を示す図であり、図11Bは、アナログスイッチASWの電気用図記号を示す図である。本従来例のアナログスイッチASWは、並列に接続されたNチャネル型MOS電界効果トランジスタNとPチャネル型MOS電界効果トランジスタPを有し、各々のゲートに印加される制御電圧Vctrl(+)と反転制御電圧Vctrl(−)に応じて、入力電圧Vinの印加端と出力電圧Voutの印加端との間を導通/遮断する。
【0003】
トランジスタN及びPのソースは、アナログスイッチASWの第1端に相当し、入力電圧Vinの印加端に接続されている。トランジスタN及びPのドレインは、アナログスイッチASWの第2端に相当し、出力電圧Voutの印加端に接続されている。トランジスタNのゲートは、アナログスイッチASWの制御端に相当し、制御電圧Vctrl(+)の印加端に接続されている。トランジスタPのゲートは、アナログスイッチASWの反転制御端に相当し、反転制御電圧Vctrl(−)の印加端に接続されている。トランジスタNのバックゲートは、接地電圧GNDの印加端に接続されている。トランジスタPのバックゲートは、電源電圧VDDの印加端に接続されている。
【0004】
アナログスイッチASWをオンする場合には、制御電圧Vctrl(+)がハイレベル(電源電圧VDD)とされ、反転制御電圧Vctrl(−)がローレベル(接地電圧GND)とされる。このような電圧の印加によってトランジスタP及びNの少なくとも一方がオンとなり、入力電圧Vinの印加端と出力電圧Voutの印加端との間が導通される。
【0005】
一方、アナログスイッチASWをオフする場合には、制御電圧Vctrl(+)がローレベル(接地電圧GND)とされ、反転制御電圧Vctrl(−)がハイレベル(電源電圧VDD)とされる。このような電圧の印加によってトランジスタP及びNがいずれもオフとなり、入力電圧Vinの印加端と出力電圧Voutの印加端との間が遮断される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−189680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
入力電圧Vinが通常範囲(電源電圧VDDから接地電圧GNDまで)に収まっていれば、上記従来例のアナログスイッチASWであっても、特段の支障が生じることはない。しかしながら、何らかの理由で、電源電圧VDDよりも少なくともトランジスタPのオンスレッショルド電圧Vthだけ高い入力電圧Vin(≧VDD+Vth)が印加された場合には、アナログスイッチASWをオフするために、制御電圧Vctrl(+)をローレベル(接地電圧GND)とし、反転制御電圧Vctrl(−)をハイレベル(電源電圧VDD)としていても、トランジスタPが意図に反してオンとなり、入力電圧Vinの印加端と出力電圧Voutの印加端との間を誤って導通してしまうおそれがあった。また、何らかの理由で、接地電圧GNDよりも少なくともトランジスタNのオンスレッショルド電圧Vthだけ低い入力電圧Vin(≦GND−Vth)が印加された場合にも、トランジスタNが意図に反してオンとなり、上記と同様の誤動作を生じるおそれがあった。
【0008】
上記課題の解決に寄与し得る従来技術の一例として、特許文献1には、端子の印加電圧が所定値を上回らないように、クランプ回路を設ける構成が開示されている。しかしながら、クランプ対象となる端子が多数存在する場合には多数のクランプ回路が必要となり、回路規模の拡大やコストアップが招かれるので、最善の解決策とは言えなかった。
【0009】
本発明は、本願の発明者により見出された上記の問題点に鑑み、意図しない誤オンを防止することのできるアナログスイッチ回路、及び、これを用いたモータ駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係るアナログスイッチ回路は、第1抵抗と;第2抵抗と;第1端が前記第1抵抗を介して入力端に接続され、第2端が出力端に接続されたCMOS型の第1アナログスイッチと;第1端が前記第1アナログスイッチの第1端に接続され、第2端が前記第2抵抗を介して接地端に接続され、前記第1アナログスイッチと逆相でオン/オフされるCMOS型の第2アナログスイッチと;を有する構成(第1の構成)とされている。
【0011】
なお、上記第1の構成から成るアナログスイッチ回路は、前記第1抵抗と前記入力端との間に挿入され、前記第1アナログスイッチと同相でオン/オフされるCMOS型の第3アナログスイッチをさらに有する構成(第2の構成)にするとよい。
【0012】
また、上記第2の構成から成るアナログスイッチ回路は、前記第3アナログスイッチと前記入力端の間に挿入された第3抵抗をさらに有する構成(第3の構成)にするとよい。
【0013】
また、上記第1〜第3いずれかの構成から成るアナログスイッチ回路において、前記第1抵抗の抵抗値は、前記第2抵抗の抵抗値よりも大きい値に設定されている構成(第4の構成)にするとよい。
【0014】
また、本発明に係るモータ駆動装置は、三相モータの各相駆動電圧を順次選択して出力するセレクタと、前記三相モータのコモン電圧と各相駆動電圧とを比較して比較信号を生成するコンパレータと、前記比較信号に応じて前記三相モータの各相駆動制御信号を生成するコントローラと、前記各相駆動制御信号に応じて前記三相モータの各相駆動電圧を生成するドライバと、を有し、前記セレクタは、前記各相駆動電圧の印加端と前記コンパレータとの間を各々導通/遮断するための手段として、各相毎に上記第1〜第4いずれかの構成から成るアナログスイッチ回路を含む構成(第5の構成)とされている。
【0015】
また、上記第5の構成から成るモータ駆動装置において、各相毎のアナログスイッチ回路は、前記第2抵抗を共有する構成(第6の構成)にするとよい。
【0016】
また、上記第5または第6の構成から成るモータ駆動装置において、前記セレクタは、前記コモン電圧の印加端と前記コンパレータとの間に挿入され、常時オン状態とされるダミーのアナログスイッチ回路をさらに含む構成(第7の構成)にするとよい。
【0017】
また、上記第5〜第7いずれかの構成から成るモータ駆動装置は、前記セレクタと前記コンパレータとの間に挿入されたフィルタを有する構成(第8の構成)にするとよい。
【0018】
また、上記第8の構成から成るモータ駆動装置において、前記フィルタは、抵抗とキャパシタを用いたRCフィルタである構成(第9の構成)にするとよい。
【0019】
また、本発明に係る電動車両は、上記第5〜第9いずれかの構成から成るモータ駆動装置を備えた構成(第10の構成)とされている。
【0020】
また、本発明に係る家電機器は、上記第5〜第9いずれかの構成から成るモータ駆動装置を備えた構成(第11の構成)とされている。
【0021】
また、本発明に係る産業機器は、上記第5〜第9いずれかの構成から成るモータ駆動装置を備えた構成(第12の構成)とされている。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、意図しない誤オンを防止することのできるアナログスイッチ回路、及び、これを用いたモータ駆動装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】アナログスイッチ回路の第1実施形態を示す図
図2】アナログスイッチ回路の第2実施形態を示す図
図3】アナログスイッチ回路の第3実施形態を示す図
図4】モータ駆動装置の一構成例を示す図
図5】モータ駆動装置10の一動作例を示すタイムチャート
図6】セレクタ11の第1構成例を示す図
図7A】出力帰還動作の第1例(正常時)を示すタイムチャート
図7B】出力帰還動作の第2例(異常時)を示すタイムチャート
図8】セレクタ11の第2構成例を示す図
図9】モータ駆動装置を搭載した車両の外観図
図10】モータ駆動装置を搭載した家電機器(エアコン)の外観図
図11A】CMOS型アナログスイッチの一従来例を示す図
図11B】CMOS型アナログスイッチの電気用図記号を示す図
【発明を実施するための形態】
【0024】
<アナログスイッチ回路>
図1は、アナログスイッチ回路の第1実施形態を示す図である。第1実施形態のアナログスイッチ回路1は、抵抗R1及びR2と、CMOS型のアナログスイッチS1及びS2と、を有する。
【0025】
アナログスイッチS1の第1端は、抵抗R1を介して入力電圧Vinの印加端に接続されている。アナログスイッチS1の第2端は、出力電圧Voutの印加端に接続されている。アナログスイッチS1の制御端は、制御電圧Vctrl(+)の印加端に接続されている。アナログスイッチS1の反転制御端は、反転制御電圧Vctrl(−)の印加端に接続されている。
【0026】
アナログスイッチS2の第1端は、アナログスイッチS1の第1端に接続されている。アナログスイッチS2の第2端は、抵抗R2を介して接地電圧GNDの印加端に接続されている。アナログスイッチSの制御端は、反転制御電圧Vctrl(−)の印加端に接続されている。アナログスイッチSの反転制御端は、制御電圧Vctrl(+)の印加端に接続されている。
【0027】
アナログスイッチS1及びS2は、それぞれ、図11AのアナログスイッチASWと同じく、並列に接続されたNチャネル型MOS電界効果トランジスタNとPチャネル型MOS電界効果トランジスタPを有し、各々のゲートに印加される制御電圧Vctrl(+)と反転制御電圧Vctrl(−)に応じて、互いに逆相でオン/オフされる。
【0028】
アナログスイッチ回路1をオンする場合には、制御電圧Vctrl(+)がハイレベル(電源電圧VDD)とされ、反転制御電圧Vctrl(−)がローレベル(接地電圧GND)とされる。このような電圧の印加によってアナログスイッチS1がオンとなり、入力電圧Vinの印加端と出力電圧Voutの印加端との間が導通される。このとき、アナログスイッチS2はオフとなるので、アナログスイッチS1の第1端に印加されるノード電圧Vaが不必要に引き下げられることはなく、通常信号パスに悪影響が及ぶことはない。
【0029】
一方、アナログスイッチ回路1をオフする場合には、制御電圧Vctrl(+)がローレベル(接地電圧GND)とされ、反転制御電圧Vctrl(−)がハイレベル(電源電圧VDD)とされる。このような電圧の印加によりアナログスイッチS1がオフとなり、入力電圧Vinの印加端と出力電圧Voutの印加端との間が遮断される。このとき、アナログスイッチS2はオンとなるので、ノード電圧Vaは、入力電圧Vinを抵抗R1及びR2で分圧した電圧値(=Vin×R2/(R1+R2))まで引き下げられる。
【0030】
なお、ノード電圧Vaを十分に引き下げるためには、抵抗R1の抵抗値を抵抗R2の抵抗値よりも大きい値(例えばR1=19.1kΩ、R2=3kΩ)に設定しておくことが望ましい。
【0031】
このような構成とすることにより、入力電圧Vinが通常範囲(電源電圧VDDから接地電圧GNDまで)に収まっている場合はもちろん、何らかの理由で、電源電圧VDDよりも少なくともトランジスタP(図9Aを参照)のオンスレッショルド電圧Vthだけ高い入力電圧Vin(≧VDD+Vth)が印加された場合であっても、ノード電圧Vaが(VDD+Vth)以上とならないようにすることができるので、アナログスイッチS1に含まれるトランジスタPの意図に反した誤オンを防止することが可能となる。また、何らかの理由で接地電圧GNDよりも少なくともトランジスタN(図11Aを参照)のオンスレッショルド電圧Vthだけ低い入力電圧Vin(≦GND−Vth)が印加された場合であっても、ノード電圧Vaが(GND−Vth)以下とならないようにすることができるので、アナログスイッチS1に含まれるトランジスタNの意図に反した誤オンを防止することが可能となる。
【0032】
従って、第1実施形態のアナログスイッチ回路1をオフさせる際には、いかなる入力電圧Vinが印加されている場合であっても、アナログスイッチS1を確実にオフさせることができるので、入力電圧Vinの印加端と出力電圧Voutの印加端との間を確実に遮断することが可能となる。
【0033】
図2は、アナログスイッチ回路の第2実施形態を示す図である。第2実施形態のアナログスイッチ回路1は、先出の第1実施形態とほぼ同様の構成であり、アナログスイッチS3をさらに有する点に特徴を有している。そこで、第1実施形態と同様の構成要素については、図1と同一の符号を付すことで重複した説明を割愛し、以下では、第2実施形態の特徴部分についての重点的な説明を行う。
【0034】
アナログスイッチS3は、抵抗R1と入力電圧Vinの印加端の間に挿入されており、アナログスイッチS1と同相でオン/オフされる。このような構成であれば、アナログスイッチ回路1のオフ期間において、入力電圧Vinが通常範囲に収まっている場合には、アナログスイッチS3がオフとなるので、入力電圧Vinの印加端から抵抗R1及びR2を切り離して、入力電圧Vinの印加端に接続される前段回路への影響を抑えることが可能となる。一方、アナログスイッチ回路1のオフ期間において、(VDD+Vth)以上または(GND−Vth)以下の入力電圧Vinが印加された場合には、アナログスイッチS3が意図せずにオンとなるものの、先述のように、抵抗R1及びR2を用いてノード電圧Vaを(VDD+Vth)以下または(GND−Vth)以上とすることができるので、アナログスイッチS1を確実にオフさせて、入力電圧Vinの印加端と出力電圧Voutの印加端との間を確実に遮断することが可能となる。
【0035】
図3は、アナログスイッチ回路の第3実施形態を示す図である。第3実施形態のアナログスイッチ回路1は、先出の第2実施形態とほぼ同様の構成であり、抵抗R3をさらに有する点に特徴を有している。そこで、第2実施形態と同様の構成要素については、図2と同一の符号を付すことで重複した説明を割愛し、以下では、第3実施形態の特徴部分についての重点的な説明を行う。
【0036】
抵抗R3は、アナログスイッチS3と入力電圧Vinの印加端の間に挿入されている。このような構成であれば、抵抗R3の抵抗値を任意に設定(例えば1kΩ)することにより、アナログスイッチ回路1のオン期間において、入力電圧Vinの印加端から出力電圧Voutの印加端に流れる電流量を任意に調整したり、内部素子を保護したりすることが可能となる。
【0037】
<モータ駆動装置>
図4はモータ駆動装置の一構成例を示す図である。本構成例のモータ駆動装置10は、三相モータ(三相ブラシレスモータ)20の駆動制御を行う主体であって、セレクタ11と、フィルタ12と、コンパレータ13と、コントローラ14と、ドライバ15と、を有する。
【0038】
セレクタ11は、切替信号SW(U/V/W)に応じて三相モータ20の各相駆動電圧U/V/Wを順次選択して出力する。より具体的に述べると、セレクタ11は、駆動電圧UのM期間(L期間からH期間またはH期間からL期間への遷移期間)に駆動電圧Uを選択して出力し、駆動電圧VのM期間に駆動電圧Vを選択して出力し、駆動電圧WのM期間に駆動電圧Wを選択して出力する。すなわち、セレクタ11は、三相モータ20の各相コイルに生じる逆起電圧を選択して出力する。また、セレクタ11は、切替信号SW(C)に応じて三相モータ20のコモン電圧COMを常時選択して出力する。
【0039】
フィルタ12は、セレクタ11とコンパレータ13との間に挿入されており、セレクタ11で選択された三相モータ20のコモン電圧COMと各相駆動電圧U/V/Wからノイズ成分を除去する。フィルタ12としては、例えば、抵抗とキャパシタを用いたRCフィルタを用いることができる(図8を参照)。なお、フィルタ12のカットオフ周波数は、どのような値に設定しても構わないが、例えば15kHzに設定すればよい。
【0040】
コンパレータ13は、反転入力端(−)に印加される三相モータ20のコモン電圧COMと、非反転入力端(+)に順次印加される各相駆動電圧U/V/Wを比較して比較信号aを生成する。比較信号aは、コモン電圧COMが各相駆動電圧U/V/Wよりも高ければローレベルとなり、低ければハイレベルとなる。
【0041】
コントローラ14は、比較信号aに基づいて三相モータ20の回転速度に応じた周波数の速度信号Aを内部生成し、この速度信号Aに基づいて三相モータ20の回転速度の帰還制御を行うように、各相駆動制御信号(UH/UL、VH/VL、WH/WL)を生成する。より具体的に述べると、コントローラ14は、速度信号Aの周波数が所定の目標周波数よりも高いときには三相モータ20の回転速度を下げるように、逆に、速度信号Aの周波数が所定の目標周波数よりも低いときには三相モータ20の回転速度を上げるように、各相駆動制御信号(UH/UL、VH/VL、WH/WL)を生成する。なお、コントローラ14は、三相モータ20の速度制御に際して各相駆動制御信号(UH/UL、VH/VL、WH/WL)のPWM[pulse width modulation]制御を行う。
【0042】
ドライバ15は、三相モータ20の各相毎に、ハーフブリッジ接続されたパワートランジスタ(図示せず)を含み、各々のゲートに入力される各相駆動制御信号(UH/UL、VH/VL、WH/WL)に基づいて、各相駆動電圧U/V/Wを生成する。
【0043】
図5は、モータ駆動装置10の一動作例を示すタイムチャートであり、上から順番に、駆動電圧U、駆動電圧V、駆動電圧W、切替信号SW(U)、切替信号SW(V)、切替信号SW(W)、切替信号SW(C)、及び、速度信号Aが描写されている。なお、図5において、各相駆動電圧U/V/Wの縦ハッチングは、各相駆動電圧U/V/WがPWM制御されていることを示している。
【0044】
切替信号SW(U)は、駆動電圧UのM期間にハイレベル(電源電圧VDD)とされてその余の期間にローレベル(接地電圧GND)とされる。切替信号SW(V)は、駆動電圧VのM期間にハイレベル(電源電圧VDD)とされて、その余の期間にローレベル(接地電圧GND)とされる。切替信号SW(W)は、駆動電圧WのM期間にハイレベル(電源電圧VDD)とされて、その余の期間にローレベル(接地電圧GND)とされる。切替信号SW(C)は、常時ハイレベル(VDD)とされる。
【0045】
セレクタ11は、切替信号SW(U)のH期間に駆動電圧Uを選択して出力し、切替信号SW(V)のH期間に駆動電圧Vを選択して出力し、切替信号SW(W)のH期間に駆動電圧Wを選択して出力する。また、セレクタ11は、常時ハイレベルとされている切替信号SW(C)に応じてコモン電圧COMを常時選択して出力する。
【0046】
セレクタ11から出力されるコモン電圧COMと各相駆動電圧U/V/Wは、フィルタ12を介してコンパレータ13に入力される。コンパレータ13では、コモン電圧COMと各相駆動電圧U/V/Wを比較して比較信号aが生成される。コントローラ14では、比較信号aに基づいて三相モータ20の回転速度に応じた周波数の速度信号Aが内部生成される。
【0047】
なお、速度信号Aの理想波形は、各相駆動電圧U/V/WがL期間からH期間に遷移する過程でコモン電圧COMを上回ったときにローレベルからハイレベルに立ち上がり、逆に、各相駆動電圧U/V/WがH期間からL期間に遷移する過程でコモン電圧COMを下回ったときにハイレベルからローレベルに立ち下がる矩形波となる。
【0048】
ただし、セレクタ11の回路構成によっては、速度信号Aの立上がりタイミングや立下りタイミングが本来のタイミングからずれてしまい、コントローラ14による出力帰還制御(延いては、三相モータ20の駆動制御)に支障を生じる場合がある。以下では、このような課題について具体的に説明する。
【0049】
図6は、セレクタ11の第1構成例(上記の課題を生じ得る構成)を示す図である。第1構成例のセレクタ11は、アナログスイッチS1(C)、S1(U)、S1(V)、S1(W)を含む。アナログスイッチS1(C)は、コモン電圧COMの印加端とフィルタ12の第1入力端(延いてはコンパレータ13の反転入力端(−))との間に接続されている。アナログスイッチS1(U)、S1(V)、S1(W)は、それぞれ、各相駆動電圧(U、V、W)の印加端とフィルタ12の第2入力端(延いてはコンパレータ13の非反転入力端(+))との間に接続されている。
【0050】
アナログスイッチS1(C)、S1(U)S1(V)、S1(W)は、それぞれ、図11AのアナログスイッチASWと同じく、並列に接続されたNチャネル型MOS電界効果トランジスタNとPチャネル型MOS電界効果トランジスタPを有し、各々のゲートに印加される切替信号SW(C)、SW(U)、SW(V)、SW(W)(それぞれ、先述の制御電圧Vctrl(+)に相当)と、反転切替信号SWB(C)、SWB(U)、SWB(V)、SWB(W)(それぞれ、先述の反転制御電圧Vctrl(−)に相当)に応じてオン/オフされる。なお、セレクタ11では、アナログスイッチS1(C)が常時オンとされ、アナログスイッチS1(U)、S1(V)、S1(W)については、いずれか一つのみが順次オンとされる。
【0051】
図7A及び図7Bは、それぞれ、出力帰還動作の第1例(正常時)と第2例(異常時)を示すタイムチャートであり、上から順に、駆動電圧U、切替信号SW(U)、比較信号a、フィルタ処理済みの比較信号b、マスク信号c、及び、速度信号Aが示されている。なお、以下では説明の便宜上、セレクタ11で駆動電圧Uが選択出力される場合を例に挙げて説明を行うが、駆動電圧Vや駆動電圧Wが選択される場合についても同様である。
【0052】
まず、図6及び図7Aを参照しながら、出力帰還動作の第1例(正常時)について説明する。駆動電圧UのM期間には、切替信号SW(U)がハイレベルとされてアナログスイッチS1(U)がオンとなり、切替信号SW(V)及びSW(W)がローレベルとされてアナログスイッチS1(V)及びS1(W)がオフとなる。従って、セレクタ11からは駆動電圧Uが選択出力され、コンパレータ13では、駆動電圧Uとコモン電圧COMとを比較することにより比較信号aが生成される。
【0053】
コンパレータ13から比較信号aが入力されるコントローラ14の内部では、まず、比較信号aに対して所定のフィルタ処理が施される。フィルタ処理済みの比較信号bは、元の比較信号aに比べて、駆動電圧UのPWM成分に起因する不要パルスが一部除去された波形となる。次に、コントローラ14の内部では、所定の信号検出期間(マスク信号cのハイレベル期間)にわたって比較信号bの検出(論理レベル判定)が行われ、その検出結果に応じて速度信号Aの論理レベルが切り替えられる。このようなコントローラ14の内部信号処理によって生成される速度信号Aの理想的な波形は、駆動電圧UがL期間からH期間に遷移する過程でコモン電圧COMを上回ったときにローレベルからハイレベルに立ち上がる矩形波となる。
【0054】
次に、図6及び図7Bを参照しながら、出力帰還動作の第2例(異常時)について説明する。先にも述べたように、駆動電圧UのM期間には、切替信号SW(U)がハイレベルとされてアナログスイッチS1(U)がオンとなり、セレクタ11から駆動電圧Uが選択出力される。このとき、切替信号SW(V)及びSW(W)は、いずれもローレベルとされているので、本来であればアナログスイッチS1(V)及びS1(W)はいずれもオフとなっていなければならず、コンパレータ13では、駆動電圧Uのみとコモン電圧COMとが比較されて比較信号aが生成されなければならない。
【0055】
しかしながら、何らかの理由で、電源電圧VDDよりも少なくともトランジスタPのオンスレッショルド電圧Vthだけ高い駆動電圧VまたはW(≧VDD+Vth)が印加された場合には、アナログスイッチSW(V)及びSW(W)をオフするために、切替信号SW(V)及びSW(W)をローレベル(接地電圧GND)としていても、トランジスタPが意図に反してオンとなり、本来であれば駆動電圧Uのみを選択出力すべきところに、不要な駆動電圧VまたはWを加算して出力してしまうおそれがあった。例えば、モータ駆動条件(モータの特性や駆動電流値)によっては、PWM駆動されている相(モニタ対象とされていない相)の駆動電圧が電源電圧VDDよりも高い電圧値まで大きく振れることがあり、その電圧値が(VDD+Vth)を超えると、上記の異常状態に陥るおそれがあった。また、接地電圧GNDよりも少なくともトランジスタNのオンスレッショルド電圧Vthだけ低い駆動電圧VまたはW(≦GND−Vth)が印加された場合にも、上記と同様の異常状態に陥るおそれがあった。
【0056】
このような異常状態に陥ると、コモン電圧COMよりも駆動電圧(U+V)または(U+W)の平均値の方が高くなるので、コンパレータ13で生成される比較信号aやコントローラ14の内部で生成されるフィルタ処理後の比較信号bがほぼハイレベルに維持される状態となる。その結果、所定の信号検出期間が開始されると同時に、速度信号Aの論理レベルが切り替えられることになるので、速度信号Aの立上がりタイミングが本来のタイミングからずれてしまい、コントローラ14による出力帰還制御(延いては、三相モータ20の駆動制御)に支障を生じるおそれがある。
【0057】
図8は、セレクタ11の第2構成例(上記課題を解消し得る構成)を示す図である。第2構成例のセレクタ11は、アナログスイッチ回路11C、11U、11V、11Wを含む。アナログスイッチ回路11Cは、コモン電圧COMの印加端とフィルタ12の第1入力端(延いてはコンパレータ13の反転入力端(−))との間に接続されている。アナログスイッチ回路11U、11V、11Wは、それぞれ、各相駆動電圧(U、V、W)の印加端とフィルタ12の第2入力端(延いてはコンパレータ13の非反転入力端(+))との間に接続されている。
【0058】
アナログスイッチ回路11U、11V、11Wは、それぞれ、基本的に図3のアナログスイッチ回路1と同様の構成から成る。ただし、アナログスイッチ回路11U、11V、11Wは、各相毎に抵抗R2を有する構成ではなく、単一の抵抗R2を全ての相で共有する構成とされている。このような構成とすることにより、セレクタ11の回路規模を縮小することが可能となる。もちろん、各相毎に抵抗R2を有する構成としても構わない。
【0059】
また、アナログスイッチ回路11Cは、常時オン状態とされることに鑑みてアナログスイッチS2と抵抗R2が取り除かれていること以外、アナログスイッチ回路11U、11V、11Wと全く同様の構成から成る。このように、コモン電圧COMの印加端とフィルタ12の第1入力端(延いてはコンパレータ13の反転入力端(−))との間に、常時オン状態とされるダミーのアナログスイッチ回路11Cを挿入した構成とすることにより、セレクタ11内部におけるコモン電圧COMと各相駆動電圧U/V/Wとの信号ロス分を合わせ込むことができるので、コントローラ14による出力帰還制御の精度を高めることが可能となる。
【0060】
なお、図8では、図示の便宜上、図3で描写されている制御電圧Vctrl(+)及びVctrl(−)が省略されているが、アナログスイッチ回路11C、11U、11V、11Wのいずれにおいても、図3と同様にして、制御電圧Vctrl(+)に相当する切替信号SWと、反転制御電圧Vctrl(−)に相当する反転切替信号SWBが印加されているものとする。すなわち、アナログスイッチS1及びS2は互いに逆相でオン/オフされ、アナログスイッチS1及びS3は互いに同相でオン/オフされる。
【0061】
第2構成例のセレクタ11において、例えば駆動電圧Uを選択して出力する場合には、アナログスイッチ回路11Uがオンとされて、アナログスイッチ回路11V及び11Wがオフとされる。オンとされるアナログスイッチ回路11Uにおいては、アナログスイッチS1(U)及びS3(U)がオンとなり、駆動電圧Uの印加端とフィルタ12の第2入力端(延いてはコンパレータ13の非反転入力端(+))との間が導通される。このとき、アナログスイッチS2(U)はオフとなるので、アナログスイッチS1(U)の第1端に印加されるノード電圧U’が不必要に引き下げられることはなく、通常信号パスに悪影響が及ぶことはない。
【0062】
一方、オフとされるアナログスイッチ回路11Vでは、アナログスイッチS1(V)及びS3(V)がオフとされ、アナログスイッチS2(V)がオンとされる。ここで、(VDD+Vth)以上または(GND−Vth)以下の出力電圧Vが印加された場合には、アナログスイッチS3(V)が意図せずにオンとなるものの、先にも述べた通り、抵抗R1及びR2を用いてノード電圧V’を(VDD+Vth)以下または(GND−Vth)以上とすることができるので、アナログスイッチS1(V)を確実にオフさせて、駆動電圧Vの印加端とフィルタ12の第2入力端(延いては、コンパレータ13の非反転入力端(+))との間を確実に遮断することが可能となる。なお、オフとされるアナログスイッチ回路11Wについても、上記と同様である。
【0063】
従って、第2構成例のセレクタ11であれば、選択出力すべき相の駆動電圧のみを確実にコンパレータ13に伝達することができるので、コントローラ14による出力帰還制御(延いては、三相モータ20の駆動制御)の誤動作を回避することが可能となる。
【0064】
なお、上記では、第2構成例のセレクタ11において、駆動電圧Uを選択して出力する場合を例に挙げて説明を行ったが、駆動電圧V及びWを選択して出力する場合についても上記と同様の効果を享受することが可能であることは言うまでもない。
【0065】
また、アナログスイッチ回路11C、11U、11V、11Wの構成については、図3の構成に限らず、図1図2の構成を採用することも可能である。
【0066】
<モータ駆動装置の適用対象>
以上で説明したモータ駆動装置10は、電気自動車やハイブリッド自動車などの電動車両X(図9を参照)、エアコンなどの家電機器Y(図10を参照)、或いは、産業機器などに搭載することが可能である。
【0067】
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、例えば、三相モータの駆動制御を行うモータ駆動装置において、出力帰還制御時の誤動作を防止するための技術として好適に利用することが可能である。
【符号の説明】
【0069】
1 アナログスイッチ回路
10 モータ駆動装置
11 セレクタ
11U、11V、11W、11C アナログスイッチ回路
12 フィルタ
13 コンパレータ
14 コントローラ
15 ドライバ
20 三相モータ(三相ブラシレスモータ)
S1、S2、S3 アナログスイッチ
R1、R2、R3 抵抗
X 電動車両
Y 家電機器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11A
図11B