(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5677579
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】改良された振動部材を備えた振動式デンシトメーター
(51)【国際特許分類】
G01N 9/00 20060101AFI20150205BHJP
【FI】
G01N9/00 C
G01N9/00 E
【請求項の数】16
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-527053(P2013-527053)
(86)(22)【出願日】2010年11月5日
(65)【公表番号】特表2013-536945(P2013-536945A)
(43)【公表日】2013年9月26日
(86)【国際出願番号】US2010055587
(87)【国際公開番号】WO2012030353
(87)【国際公開日】20120308
【審査請求日】2013年4月26日
(31)【優先権主張番号】61/379,051
(32)【優先日】2010年9月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500205770
【氏名又は名称】マイクロ モーション インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン クレーブ, クレイグ ブレイナード
(72)【発明者】
【氏名】マクドナルド, ジョージ
【審査官】
東松 修太郎
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第04129031(US,A)
【文献】
特開平05−142134(JP,A)
【文献】
特開昭54−086371(JP,A)
【文献】
特開昭61−239143(JP,A)
【文献】
特開2009−281932(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 9/00−9/36
JSTPlus(JDreamIII)
JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のアパーチャ(420)を有している、振動式デンシトメーター(400)用の振動部材(402)を備えており、
前記1つ以上のアパーチャ(420)が、第一の振動ドライブモードの共振周波数と1つ以上の他の振動モードの共振周波数との間の周波数分離を増大させるようなサイズおよび前記振動部材(402)の部位に形成されている、装置。
【請求項2】
ハウジング(401)をさらに備えており、前記振動部材(402)が前記ハウジング(401)の内部に少なくとも部分的に配置されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記振動部材(402)が第一の端部(403)をさらに有しており、前記第一の端部(403)の反対側の第二の端部(404)が自由に振動することができるように、前記第一の端部(403)が前記ハウジング(401)に片持ばり状にマウントされている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記1つ以上のアパーチャ(420)が前記振動部材(402)の第二の端部(404)まで延びている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記1つ以上のアパーチャ(420)が、第二の端部(404)の近傍に形成されてはいるが、前記第二の端部(404)を貫通してはいない、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
ドライバ(407)と、1つ以上の振動センサー(408)とをさらに備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第一の振動ドライブモードが第一の3葉状半径方向振動モードであり、前記1つ以上の他の振動モードのうちの1つの第二の振動モードが第二の3葉状半径方向振動モードである、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
1つ以上の共振周波数で振動するように構成された振動部材を有する振動式デンシトメーターを形成するための方法であって、
第一の振動ドライブモードの共振周波数と少なくとも第二の振動モードの共振周波数との間の周波数分離を増大させるために前記振動部材に1つ以上のアパチャーを形成するステップを有する、方法。
【請求項9】
前記第一の振動ドライブモードおよび少なくとも前記第二の振動モードで前記振動部材を振動させるステップと、
前記第一の振動ドライブモードの共振周波数と少なくとも前記第二の振動モードの共振周波数との間の周波数分離を求めるステップと、をさらに有する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1つ以上のアパチャーが、望ましいサイズよりも小さなサイズを有する予備アパチャーであり、前記振動部材に1つ以上のアパチャーを形成するステップの後、前記方法が、
前記第一の振動ドライブモードで前記振動部材を振動させるステップと、
前記第一の振動ドライブモードの共振周波数を求めるステップと、
アパチャーサイズと周波数との間の相関関係に基づいて前記望ましいアパチャーサイズを求めるステップと、をさらに有する、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記振動部材の少なくとも一部分が前記ハウジング内に配置されるように、前記振動部材の第一の端部をハウジングと結合するステップをさらに有する、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記振動部材の第一の端部をハウジングと結合するステップが、前記第一の端部とは反対側にある前記振動部材の第二の端部が自由に振動可能となるように、前記第一の端部を前記ハウジングに片持ばり状にマウントする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ以上のアパチャーが第二の端部の近傍に形成されてはいるが、前記第二の端部を貫通してはいない、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記1つ以上のアパチャーが、前記振動部材の第二の端部を貫通している、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記振動部材の振動を誘発および感知するために、前記振動部材の近傍にドライバと1つ以上の振動センサーとを配置するステップをさらに有する、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
前記第一の振動ドライブモードが第一の3葉状半径方向振動モードであり、前記第二の振動モードが第二の3葉状半径方向振動モードである、請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デンシトメーターに関するものであり、特に、改良された振動部材を備えた振動式デンシトメーターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デンシトメーターは、当該技術分野において広く知られており、流体の密度を測定するために用いられる。流体は、液体、気体、浮遊粒子および/もしくは混入された気体を含む液体、またはこれらを組み合わせたものである。異なる原理に従って動作するさまざまなタイプのデンシトメーターが存在するが、商業上大きな成功をおさめている1つのタイプのデンシトメーターは振動式デンシトメーターである。振動式デンシトメーターは、シリンダ、導管、パイプ、チューブなどの、試験流体に露出される振動部材を備えることができる。振動式デンシトメーターの1つの例は、流入口端部が既存の配管または他の構想体と結合され、流出口端部が自由に振動することができるようになっている片持ばり状にマウントされた導管を備えている。それに代えて、導管の流入口と流出口との間の部分が振動するように流入口と流出口との両方が固定されてもよい。導管を共振点で振動させ、この共振周波数を測定することができる。当該技術分野において広く知られているように、試験流体の密度を、導管の共振周波数の減少を測定することにより求めることができる。周知の原理によれば、導管の共振周波数は、当該導管と接触する流体の密度に反比例して変化する。したがって、振動式デンシトメーターは液体の密度を測定することができるものの、シリンダの外部の液体によって引き起こされる粘性減衰により振動式デンシトメーターの測定能力が低下される場合がある。それ故に、液体用の振動式デンシトメーターは、内部にのみ流体を有する振動パイプまたはチューブを用いており、気体用の振動式デンシトメーターは、通常、流体に浸かっており、シリンダの内部および外部両方に気体を有している。したがって、通常、振動式デンシトメーターは気体の密度を測定するために用いられる。
【0003】
図1には、浸漬式の従来のデンシトメーター10が示されている。この従来のデンシトメーター10は、例えば液体または気体の如き流体の密度を測定するように構成されている。デンシトメーター10は、ハウジング11と、ハウジング11内に少なくとも部分的に配置される振動部材12とを備えている。ハウジング11の一部分は振動部材12を示すために切り取られている。例えば、デンシトメーター10は既存の配管にインラインで配置されてもよい。それに代えて、ハウジング11は、例えば流体サンプルを受け取るためのアパチャーを備えている閉じた端部を有していてもよい。したがって、フランジが図示されていないが、多くの場合、ハウジング11または振動部材12は、デンシトメーター10を配管またはそれと同様の流体移送デバイスと作用可能にかつ流体密封可能に結合させるためのフランジまたは他の部材を有していてもよい。図示されている例によれば、振動部材12はハウジング11に片持ばり状にマウントされている。振動部材12の流入口端部13は、流出口端部14が自由に振動することができる状態で、ハウジング11と結合されているように示されている。
【0004】
図示されている例では、振動部材12は、流入口端部13の近傍に複数の流体用アパチャー15を有している。これらの流体用アパチャー15は、デンシトメーター10に流入する流体の一部がハウジング11と振動部材12との間を流れ得るように設けることができる。したがって、流体は、振動部材12の外面と内面とに接触する。このことは、試験流体が気体である場合に特に有用である。というのは、より大きな表面積が気体に露出されることになるからである。他の例では、アパチャーをハウジング11に設けて振動部材12の外面に試験流体を露出させるようにしてもよい。したがって、アパチャー15は振動部材12には必要でなくなる。
【0005】
図1には、シリンダ50内に位置するドライバ16および振動センサー17がさらに示されている。ドライバ16および振動センサー17がコイルであるように図示されているが、このことは、当該技術分野では周知のことである。電流がコイルに流されると、振動部材12に磁界が誘発されて振動部材12を振動させるようになる。逆にいえば、振動部材12が振動すると、振動センサー17に電圧を誘発する。ドライバ16は、単純曲げタイプ、ねじれタイプ、放射状タイプ、またはそれらを組み合わせたタイプを含む複数の振動モードのうちの1つ振動モードにおける共振周波数のうちの1つの共振周波数で振動部材12を振動させるために、メーター電子機器18からドライブ信号を受け取る。振動センサー17は、振動部材12が振動する周波数を含む振動部材12の振動を検出し、その振動情報を処理のためにメーター電子機器18へ送る。振動部材12が振動するとき、振動部材の壁と接触している流体は振動部材12と共に振動する。振動部材12と接触している流体の付加的な質量により共振周波数が低下する。振動部材12の新しい、低い共振周波数は、当該技術分野において広く知られているように、例えば前に求められた相関関係に基づいて流体の密度を求めるために使用される。
【0006】
一般的に知られているように、正確な密度測定結果を得るためには、流体密度の測定に使用される共振周波数は非常に安定していなければならない。このことは、流体が気体である場合にとくに当てはまる。とういのは、液体と比較してその共振周波数がわずかしか変化しないからである。所望の安定性を達成するための従来の1つのアプローチは、半径方向振動モードを用いて振動部材12を振動させることである。例えば、振動部材の長手方向の軸線がその静止位置から平行移動および/または回転移動する曲げ振動モードとは対照的に、半径方向振動モードでは、振動部材の長手方向の軸線は実質的に静止したままであり、振動部材の壁の少なくとも一部がその静止位置から平行移動および/または回転移動する。半径方向振動モードが自己均衡型なので、
図1に示されている従来のデンシトメーター10の如き真っ直ぐな導管を用いるデンシトメーターでは、半径方向振動モードが好ましい。したがって、他のいくつかの振動モードと比較して、振動部材のマウント特性は重要ではなくなる。1つの例示的な半径方向振動モードは3葉状半径方向振動モードである。
図3には、3葉状半径方向振動モード中の振動部材の壁形状の変化の一例が示されている。
【0007】
振動部材12が、完全に円形で、完全に均一な壁厚を有している場合、3葉状半径方向振動モードは1つしかない。しかしながら、設計公差により、このことは通常現実的ではない。したがって、製造業者が、完全に円形でかつ完全に均一な壁厚を有した振動部材12を製造しようとした場合に小さな欠陥でも存在してしまうと、互いに非常に近い2つの異なる共振周波数で振動する2つの3葉状半径方向振動が引き起こされる。共振周波数の低い3葉状半径方向振動モードは、
図3に示されているピークおよび谷が薄い壁厚の部分と一致して振動し、共振周波数の高い3葉状半径方向振動モードは、ピークおよび谷が厚い壁厚の部分と一致して振動する。これらの2つのモード間の周波数分離は、通常非常に小さく、1ヘルツ未満である場合もある。これらの2つの共振周波数が非常に接近している場合、密度を求めるのは非実用的である。というのは、どのモードで振動がなされているか、ひいては正確な密度を決定するために、オペレータがこれらの振動周波数を識別することができないことが多いからである。
【0008】
従来のデンシトメーターでは、この問題は、少なくとも最小周波数分離を、2つの3葉状半径方向振動モード間に有するとともに、2葉状半径方向振動モードまたは4葉状半径方向振動モードの如き他のモードから有するように、半径方向モードをチューニングすることにより対処されている。このチューニングをさまざまな技術によって達成することができるが、従来のチューニング方法の1つのアプローチは、振動部材が異なる半径方向領域において異なる厚みを有するように、振動部材の壁を研磨して軸方向に沿って並行に並べられるストリップを形成することである。これは、
図1に示されているが、
図2にはさらに詳細に示されている。
【0009】
図2には、
図1の2−2線に沿って切断された振動部材12が示されている。
図2には、基準角度も共に示されている。これらの基準角度はドライバ16および振動センサー17の位置が0度に来るように決められている。しかしながら、これらの角度は単に一例として示されており、他の基準座標角度が用いられてもよい。
【0010】
図示されているように、振動部材12はその導管の周面のまわりの壁厚が変わっている。例えば、振動部材12がもともと約0.005インチ(0.125mm)の厚みを有している。ドライバ16および振動センサー17はこれらの厚い壁の領域のうちの1つに集中している。約15度からスタートし、振動部材12の周面のまわりに約30度の間隔で均一に並べるように、振動部材12の壁の6つの領域が約0.004インチ(0.100mm)まで削られる。通常、油圧によって適切な位置へ移動される移動可能セグメントを有したマンドレルを用いて、壁が薄く切削されていく。マンドレルが加圧されると、移動可能セグメントは、振動部材12と接触するために必要な量だけ移動し、厚みの薄い領域が切削により形成される。振動部材のさまざまな周面領域の壁厚を切削により形成することにより、2つの3葉状半径方向振動モードの共振周波数が互いに分離される。厚みの薄い領域の間隔が約30度であると、周波数の高い3葉状半径方向モードが周波数の低い3葉状半径方向モードから約15度だけオフセットされる。一例では、周波数の低い3葉状半径方向振動モードではピークおよび谷が厚みの薄い部分および厚みの厚い部分に集中する状態で振動し、周波数の高い3葉状半径方向振動モードでは、ピークおよび谷は厚みの薄い部分と厚みの厚い部分との間の中間に位置する。
【0011】
上述のプロセスはいくつかの問題を有している。油圧式マンドレルはその寸法能力の限界点にある。換言すれば、切削が、非常に厳格で、油圧駆動式マンドレルの設計能力に近いまたは設計能力を越えてさえいることが多い。さらに、振動部材の壁厚を非破壊的に測定することは非常に困難である。したがって受諾可能な製品歩度まりは低く、チューニング方法に関連するコストが増大する。それに加えて、周波数が低い3葉状半径方向振動モードで振動させるためには、ドライバ16は、厚みの厚い部分の対向側に位置する必要がある。しかしながら、厚みの厚い部分と厚みの薄い部分との間の差は、非常に小さく、0.001インチ(0.025mm)であるのが一般的である。したがって、適切な配置は非常に困難である。さらに、
図2に示されているように、壁の厚みの厚い部分の切削を相互に一致させるのは非常に困難である。
【0012】
したがって、振動式デンシトメーターを改良するための方法および装置の必要性が存在する。詳細にいえば、高い製品歩留りを維持しながら振動モードの分離を大きくした振動式デンシトメーターの必要性が存在する。本発明によって、この問題および他の問題が克服され、当該技術分野における技術進歩が達成される。
【発明の概要】
【0013】
本発明のある実施形態によれば、振動式デンシトメーター用の振動部材を有する装置が提供される。本発明のある実施形態によれば、振動部材は1つ以上のアパチャーを有しており、この1つ以上のアパチャーは、望ましい振動ドライブモードの共振周波数と1つ以上の望ましくない振動モードの共振周波数との間の周波数分離を増大させるようなサイズおよび振動部材の部位に形成される。
【0014】
本発明のある実施形態によれば、振動式デンシトメーターを形成するための方法が提供される。本発明のある実施形態によれば、振動式デンシトメーターは、1つ以上の共振周波数で振動するように構成された振動部材を有している。かかる方法は、望ましい振動ドライブモードの共振周波数と少なくとも第二の望ましくない振動モードの共振周波数との間の周波数分離を増大させるために振動部材に1つ以上のアパチャーを形成するステップを有している。
【0015】
態様
本発明のある態様によれば、装置は、1つ以上のアパチャーを有する振動式デンシトメーター用の振動部材を備えており、この1以上のアパチャーは、望ましい振動ドライブモードの共振周波数と1つ以上の望ましくない振動モードの共振周波数との間の周波数分離を増大させるようなサイズおよび振動部材の部位に形成されている。
【0016】
好ましくは、かかる装置はハウジングをさらに備えており、振動部材は、ハウジングの内部に少なくとも部分的に配置されている。
【0017】
好ましくは、振動部材は第一の端部をさらに有しており、第一の端部は、当該第一の端部の反対側の第二の端部が自由に振動することができるようにハウジングに片持ばり状にマウントされている。
【0018】
好ましくは、1つ以上のアパチャーは、振動部材の第二の端部まで延びている。
【0019】
好ましくは、1つ以上のアパチャーは、第二の端部の近傍に形成され、第二の端部を貫通するものではない。
【0020】
好ましくは、かかる装置は、ドライバと、1つ以上の振動センサーとをさらに備えている。
【0021】
好ましくは、望ましい振動ドライブモードは第一の3葉状半径方向振動モードであり、1つ以上の望ましくない振動モードのうちの1つの望ましくない振動モードは第二の3葉状半径方向振動モードである。
【0022】
本発明の他の態様によれば、1つ以上の共振周波数で振動するように構成された振動部材を有する振動式デンシトメーターを形成するための方法であって、望ましい振動ドライブモードの共振周波数と少なくとも第二の望ましくない振動モードの共振周波数との間の周波数分離を増大させるために振動部材に1つ以上のアパチャーを形成するステップを有している。
【0023】
好ましくは、かかる方法は、望ましい振動ドライブモードおよび少なくとも第二の望ましくない振動モードで振動部材を振動させるステップと、 振動ドライブモードの共振周波数と少なくとも第二の望ましくない振動モードの共振周波数との間の周波数分離を求めるステップとをさらに有している。
【0024】
好ましくは、1つ以上のアパチャーは、望ましいサイズよりも小さなサイズを有する予備アパチャーであり、かかる方法は、振動部材に1つ以上のアパチャーを形成するステップの後、望ましいドライブモードで振動部材を振動させるステップと、望ましいドライブモードの共振周波数を求めるステップと、 アパチャーサイズと周波数との間の相関関係に基づいて望ましいアパチャーサイズを求めるステップとをさらに有している。
【0025】
好ましくは、かかる方法は、振動部材の少なくとも一部分がハウジング内に配置されるように、振動部材の第一の端部をハウジングと結合するステップをさらに有している。
【0026】
好ましくは、振動部材の第一の端部をハウジングと結合するステップが、第一の端部とは反対側にある振動部材の第二の端部が自由に振動可能となるように、第一の端部をハウジングに片持ばり状にマウントすることを含んでいる。
【0027】
好ましくは、1つ以上のアパチャーは、第二の端部の近傍に形成され、第二の端部を貫通するものではない。
【0028】
好ましくは、1つ以上のアパチャーは、振動部材の第二の端部を貫通している。
【0029】
好ましくは、かかる方法は、振動部材の振動を誘発および感知するために、振動部材の近傍にドライバと1つ以上の振動センサーとを配置するステップをさらに有している。
【0030】
好ましくは、望ましいドライブモードは第一の3葉状半径方向振動モードであって、1つ以上の望ましくない振動モードのうちの1つの望ましくない振動モードは第二の3葉状半径方向振動モードである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】従来の振動式デンシトメーターを示す図である。
【
図4】本発明のある実施形態にかかる振動式デンシトメーターを示す図である。
【
図5】アパチャー深さ対周波数を示すグラフである。
【
図7】本発明の他の実施形態にかかる振動式デンシトメーターを示す図である。
【
図8】本発明のある実施形態にかかる振動式デンシトメーター用の振動部材を形成するためのプロセスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図4〜
図8および以下の記載には、本発明を最良のモードで実施および利用する方法を当業者に教示するための具体的な実施形態が示されている。本発明の原理を教示するために、従来技術の一部が単純化または省略されている場合もある。当業者にとって明らかなように、これらの実施形態の変形例もまた本発明の範囲内に含まれる。また当業者にとって明らかなように、以下に記載の特徴をさまざまな方法で組み合わせて本発明の複数の変形例を形成することもできる。したがって、本発明は、以下の記載の特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定されるものである。
【0033】
図4には、本発明のある実施形態にかかる振動式デンシトメーター400が示されている。振動式デンシトメーター400は、気体、液体、混入気体を含む液体、浮遊粒子を含む液体、またはこれらを組み合わせたものの如き流体の密度を求めるように構成されていてもよい。振動式デンシトメーター400は、粘性減衰のため、液体の密度ではなく気体の密度を測定するために用いられるのが一般的である。図示されている実施形態によれば、振動式デンシトメーター400は、ハウジング401と、ハウジング401内に少なくとも部分的に配置される振動部材402とを備えている。振動部材402はシリンダ形状のチューブとして図示されている。しかしながら、振動部材402は、例えば長方形状に形成された導管の如き他の形状を有していてもよい。振動部材402は片持ちばり状にマウントされている。すなわち、振動部材402は、第一の端部403でハウジング401と結合され、第二の端部404は、ハウジング401内で自由に振動できるようになっている。実施形態によっては、振動部材402の第一の端部403の一部分がハウジング401から延出するようになっている場合もある。このことにより、振動部材402を配管または他の液体移送システムと流体密封可能に結合することが可能となる。それに代えて、図示されている実施形態では、ハウジング401は、流体密封可能な状態を実現するためにフランジ(図示せず)などを備えるようになっていてもよい。さらに、実施形態によっては、ハウジング401における第二の端部404に近い部分を密封してハウジング401内に試験サンプル流体を保持するようになっている場合もある。本発明のある実施形態によれば、試験サンプル流体は、第一の端部403で振動式デンシトメーター400内へ入り込むようになっていてもよい。例えば、試験流体は、振動部材402の内部に流入してもよいし、または流体用アパチャー405を介して振動部材402の外部に沿って流れてもよい。それに代えて、試験サンプル流体は、ハウジング401に形成されている1つ以上の任意選択的な流体用アパチャー406を通じて振動式デンシトメーター400内へ入り込むようになっていてもよい。1つの流体用アパチャー406が示されているが、ハウジング401は、1を超える数の流体用アパチャー406を有していてもよいし、または、流体用アパチャー406を有していなくてもよい。流体用アパチャーにより、ハウジング401の第一の端部および第二の端部の両方を流体密封可能にシールすることが可能となる。他の実施形態では、液体は第二の端部404で振動式デンシトメーター400内へ入り込むようになっていてもよい。
【0034】
本発明のある実施形態によれば、振動式デンシトメーター400は1つ以上のドライバ407を有することができる。ドライバ407は、1つ以上の振動モードで振動部材402を振動させるように構成することができる。ドライバ407が第一の端部403に接近した位置に設けられているように示されているが、いうまでもなく、ドライバ407は、振動部材402に沿ったいかなる所望の位置に設けられてもよい。さらに、ドライバ407は、振動部材402の内部に位置する中央タワー450内に設けられているように示されているが、実施形態によっては、ドライバ407は、例えばハウジング401と振動部材402との間に位置している場合もある。図示されている実施形態では、ドライバ407はコイルである。コイルは、パス110上のドライブ信号の形態でメーター電子機器20から電気的信号を受け取り、望ましい振動ドライブモードで振動部材402を振動させることができる。
【0035】
本発明のある実施形態によれば、振動式デンシトメーター400は振動センサー408をさらに含むことができる。振動センサー408がドライバ407と同軸上に配置されているように示されているが、他の実施形態では、振動センサー408は、振動部材402の他の場所に結合されてもよい。振動センサー408は、パス111を介してメーター電子機器20に信号を送ることができる。メーター電子機器20は、振動センサー408によって受け取られた信号を処理して振動部材402の共振周波数を求めることができる。当該技術分野において知られているように、試験流体が存在している場合、振動部材402の共振周波数は流体密度に逆比例して変化する。この逆比例変化は、例えば初期校正時に求められてもよい。図示されている実施形態では、振動センサー408もコイルである。振動センサー408は、ドライバ407と類似している。しかし、ドライバ407は電流を受け取って振動部材402に振動を誘発するようになっているが、振動センサー408はドライバ407によって引き起こされた振動部材402の運動を用いて電圧を誘発するようになっている。コイル式のドライバおよびセンサーは当該技術分野において周知であるので、説明を簡潔にするために、ドライバおよびセンサーの作用についてはこれ以上説明しない。さらに、いうまでもなく、ドライバ407および振動センサー408がコイルに限定されるわけではなく、圧電センサーの如きさまざまな他の周知の振動要素であってもよい。したがって、本発明をコイルに限定するべきではない。さらに、当業者にとって明らかなように、ドライバ407およびセンサー408の配置を変更することもできるが、それらもまた本発明の範囲内に含まれる。
【0036】
本発明のある実施形態によれば、振動部材402は1つ以上のアパチャー420をさらに有していてもよい。本発明のある実施形態によれば、アパチャー420は、振動部材402の壁を実質的に完全に貫通する。これは、従来の振動部材12に存在する厚みの薄い領域と対照的である。本発明のある実施形態によれば、アパチャー420はレーザー切断手法を用いて形成することができるが、当業者にとって明らかなように、アパチャー420の形成に用いることができる方法は他にもあり、どのような方法が用いられるかということにより本発明の範囲が制限されるべきではない。図示されている実施形態では、アパチャー420は、振動部材402の第二の端部404に形成されている。しかしながら、いうまでもなく、他の実施形態では、アパチャー420は第二の端部404の近傍に形成されてもよいが、第二の端部404にまでずっと延びていなくともよい(例えば
図7を参照)。
図7に示されているアパチャー420は、第二の端部404の近傍に形成されているが、第二の端部404にまでずっと延びていないので、第二の端部404は、振動部材402の周面に沿って実質的に連続している。
【0037】
図4に戻って、本発明のある実施形態によれば、アパチャー420は、振動部材402の望ましい振動ドライブモードの共振周波数を1つ以上の望ましくない振動周波数から分離するために形成されている。例えば、従来の振動式デンシトメーター10に関して先に述べられているように、1つの望ましい振動モードは3葉状半径方向振動モード(three-lobed radial vibration mode)である。さらに具体的にいえば、望ましい振動モードの共振周波数は、周波数の低い3葉状半径方向振動モードである。したがって、本発明のある実施形態によれば、アパチャー420は、2つの3葉状半径方向振動モードの共振周波数を分離するために設けられている。しかしながらいうまでもなく、他の実施形態では、望ましい振動モードは、周波数の低い3葉状半径方向振動モードでない場合もあるので、本発明はこの特定の振動モードに制限されるべきではない。しかしながら、3葉状半径方向振動周波数が1つの具体的例として本出願では用いられている。他の望ましい振動モードの共振周波数を分離するためにどのように本出願を変更するかは当業者にとって明らかである。さらに、アパチャー420は、周波数の高い3葉状半径方向振動モードだけでなく、曲げモードの如き他の振動モードから望ましいドライブモード周波数を分離してもよい。
【0038】
本発明のある実施形態によれば、振動部材402は6つのアパチャー420を有している。一実施形態では、アパチャー420は、その中心から中心まで60度の間隔をおいて振動部材402の周面に配置されている。本発明のある実施形態によれば、6つのアパチャー420は、振動部材402の周面のまわりに実質的に等間隔で配置されている。例えば
図2に記載の角度を参照すると、アパチャー420は、15度から開始して60度毎に形成され、ドライバ407および/または振動センサー408は振動部材402における0度の反対側の部分の近傍に設けられる。本発明のある実施形態によれば、アパチャー420は、望ましいドライブモード振動周波数と少なくとも第二の振動周波数との間の周波数分離を増大させるようなサイズおよび部位に形成されている。上述のように、1例としては、アパチャー420は、周波数の低い3葉状半径方向モードと周波数の高い3葉状半径方向モードとの間の周波数分離を増大させるようなサイズおよび位置に形成される。有利には、振動部材402は、その壁厚が実質的に均一になるように(または、製造公差に従って実現可能な均一さにできるだけ近いものになるように)形成することができ、アパチャー420は、従来のシリンダ12に見られたような厚みの薄い軸方向ストリップに取って代わることができる。
【0039】
本発明のある実施形態によれば、アパチャー420は実質的に長方形である。したがって、図示されている実施形態では、アパチャー420は深さDと、幅Wとを有している。アパチャー420は高さをさらに有しているが、この高さは、振動部材の壁の厚さに明らかに依存する。本発明のある実施形態によれば、アパチャー深さDは、振動部材402の長手方向の軸線Lと実質的に平行に延びている。本発明のある実施形態によれば、アパチャー420幅Wは、振動部材402の周面に沿って実質的に延びている。他の向きが用いられてもよいが、本出願において用いられている向きは、本発明のある実施形態に従って所望の周波数分離を達成するための1つ以上のアパチャー420をどのように形成するかを理解する助けとなると考えられる。
【0040】
下記に説明されているように、アパチャー深さおよびアパチャー幅を形成する際に周波数分離とメーター感度との間にトレードオフが存在することが多い。アパチャー深さが増大するにつれて、振動部材402の共振周波数は減少するとともに、2つの3葉状半径方向振動の周波数間の分離が増大する。しかしながら、アパチャー深さが増大するにつれて、振動部材402の表面積が減少する。この表面積の減少により振動式デンシトメーターの感度が減少する。というのは、より少量の試験流体しか振動部材402の表面と接触することができないからである。同様に、アパチャー幅が増大するにつれて、周波数は当初は減少し、いったんアパチャー幅が閾値幅に到達すると、周波数は増大する。このことについては、下記の
図6に関する説明のところでさらに詳細に説明されている。
【0041】
図5には、本発明のある実施形態にかかるアパチャー深さ対周波数のグラフが示されている。
図5に示されているグラフは、約0.03インチ(0.75mm)のアパチャー幅を用いて作成されている。
図5および
図6では、f1は、低い3葉状半径方向振動周波数(この例では、望ましいドライブモード)であり、f2は、高い3葉状半径方向振動周波数である。しかしながら、同様のグラフを他のアパチャー幅を用いて生成することもできる。さらに、いうまでもなく、グラフ上に記載されている値は、限定するわけではないが例えばシリンダ402の材料、厚さ、長さ、半径などを含むさまざまな変数に依存する。したがって、図示されている特定の値によって本発明の範囲が制限されるべきではない。
【0042】
図5から分かるように、アパチャー深さが増大するにつれて、低い3葉状半径方向振動周波数と高い3葉状半径方向振動周波数との間の周波数分離が増大する。したがって、望ましい周波数分離が達成されるようにアパチャー深さを設定することができる。それに代えて、例えば低い3葉状半径方向振動周波数が望ましい公称振動ドライブ周波数に位置するように、アパチャー深さを設定することもできる。この場合、公称ドライブ周波数は約1950Hzに設定されている。この望ましいドライブ周波数では、アパチャー深さは約0.14インチ(3.6mm)となる。このアパチャー深さの場合、2つのモードは約65Hzだけ分離されることとなる。
【0043】
図6には、本発明のある実施形態にかかるアパチャー幅対周波数のグラフが示されている。いうまでもなく、
図6のグラフは、望ましいアパチャー幅を求めるために
図5のグラフと同じように用いることができる。
図6のグラフは、約0.14インチ(3.6mm)のアパチャー深さを用いて作成されているものの、異なるアパチャー深さを用いて同様のグラフを作成することができる。確認できるように、2つの3葉状半径方向振動モード間の周波数分離は、約0.03インチ(0.75mm)まで減少し、このポイントでは、周波数分離は、周波数の低い3葉状半径方向振動モードが増大するにつれて減少する。この周波数分離の減少は、当初はアパチャー420の広がりにより周波数の低い3葉状半径方向振動モードの最大の曲げ位置における剛性が減少するという事実に起因するものである。しかしながら、アパチャー420の位置は、最大振動振幅のポイントにも近い。したがって、結局のところ、アパチャー420の広がりにより、振動質量が減少され、それによって振動周波数が増大する。本発明のある実施形態によれば、アパチャー幅は、低い3葉状半径方向振動周波数と高い3葉状半径方向振動周波数との間の周波数分離を最大化するように選択することができる。
【0044】
上述のように、
図5および
図6に示されているチャートは、アパチャー420の深さおよび幅と周波数との間で作成可能な考えうる相関関係の一例にすぎない。例えば、他の相関関係が、ルックアップテーブルまたは式の形態で格納されていてもよい。したがって、望ましいドライブ周波数が分かっている場合、アパチャー420の相関する深さおよび幅を予め得られた相関関係に基づいて求めることができる。このことは複数の理由から有利である。1つの理由は、受諾可能な製品歩留まりが従来のアプローチと比べて劇的に高くなるということである。従来のアプローチでは、前もって壁厚が薄くされていないかぎりは振動部材12の試験を行うことができなかった。それに対して、本発明のある実施形態によれば、予備アパチャーを振動部材402に形成してもよい。本発明のある実施形態によれば、予備アパチャーは、アパチャー420の予定されている最終的なサイズよりも小さくてよい。したがって、予備アパチャーが振動部材402に形成される場合、振動部材402がアパチャー穿孔ツール(図示せず)内にある間に、振動部材402は、望ましい振動ドライブモードおよび望ましくない振動モードで共振周波数に加振することができる。1つ以上の望ましくないモードから共振周波数および周波数分離が求められると、最終的なアパチャーの深さおよび幅は、予め求められた相関関係から望ましい周波数または周波数分離を推定することによって求めることができる。したがって、最終的なアパチャーサイズをより正確に求めることができる。
【0045】
図8には、本発明のある実施形態にかかる振動部材を形成するためのプロセス800が示されている。プロセス800はステップ801から開始される。このステップでは、1つ以上のアパチャー420が振動部材402に形成される。アパチャー420は例えばレーザー穿孔手法を用いて形成されてもよい。本発明のある実施形態によれば、アパチャー420は、振動部材402の第二の端部404の近傍に形成される。アパチャー420は、第二の端部404にまでずっと延びていてもよいが、必ずしも第二の端部にまでずっと延びている必要はない。1つ以上のアパチャーが形成されると、プロセス800は、アパチャー420が予備アパチャーであるかまたは最終的なアパチャーであるかを判断する。予備アパチャーとは、意図する最終的なサイズよりも小さく形成されるアパチャーのことである。アパチャー420が予備アパチャーではない場合、したがって最終的なアパチャーサイズである場合、プロセス800はステップ802へ進む。このステップでは、望ましいドライブモードと少なくとも第二の振動モードとの間の周波数分離が求められる。
【0046】
本発明のある実施形態によれば、周波数分離を求めるために、振動部材402が望ましいドライブモードで振動させられる。望ましいドライブモードの共振周波数は測定することができる。次いで、ドライバ407および振動センサー408をアパチャー420と第二の端部404の一部の中心との中間の位置に再配置することができる。一実施形態では、再配置は約15度である。ドライバ407および振動センサー408が再配置されると、振動部材402を少なくとも第二の振動モードで振動させることができる。例えば、ドライバ407および振動センサー408を約15度だけ回転させると、メーター電子機器20は、振動部材402を周波数が高い3葉状半径方向振動モードで振動させることができる。望ましい周波数分離に基づいて前もって決められ得る閾値レベルに周波数分離が到達したたか否かを判断するために、望ましくない振動モードの共振周波数を求めることができる。
【0047】
本発明のある実施形態によれば、ステップ801で形成されるアパチャーが予備アパチャー(意図するアパチャーのフルサイズではないアパチャー)である場合、当該プロセスはステップ803へ進む。このステップでは、振動部材402は望ましいモードで振動される。振動部材402が望ましいモードで振動すると、この振動モードの共振周波数はステップ804で求められる。
【0048】
ステップ805では、予備アパチャー、振動モードの共振周波数、および、アパチャーサイズと周波数との間の予め求められた相関関係に基づいて、望ましいアパチャーサイズが求められる。予め求められた相関関係は、
図5および
図6の如きチャート、ルックアップテーブル、式などの形態を有していてもよい。例えば、予備アパチャーが、約0.03インチ(0.75mm)の幅と、約0.12インチ(3mm)の深さのサイズを有している場合、
図5に示されている相関関係によれば、望ましいドライブ周波数が1950Hzであるならば、アパチャー深さは0.02インチ(0.6mm)だけさらに大きくされるべきである。予備アパチャーを備えている振動部材402の周波数測定値が相関関係に正確に対応してないような場合、周波数測定値に基づいて相関関係を推定することができる。例えば、周波数測定値が、予め作成された相関関係に基づく予側周波数に近い場合、
図5のラインの傾斜を用いて、望ましいドライブ周波数における望ましいアパチャー深さを求めることができる。
【0049】
ステップ806では、アパチャー420が、ステップ805で求められたような望ましい深さおよび幅に形成される。
【0050】
ステップ807では、周波数分離が、ステップ802で概説されたステップと同様の方法で求められる。
【0051】
本発明により、望ましいドライブモード周波数と1つ以上の望ましくない振動モード周波数との間の周波数分離が増大された、振動式デンシトメーター400用の振動部材402が提供される。部品の製造が困難であり、受諾可能な製品歩留まりが低い、振動部材402の複数の振動周波数を分離するための従来のアプローチとは対照的に、本発明では、振動部材402の自由端部の近傍に1つ以上のアパチャー420が形成される。1つ以上のアパチャー420により、望ましい振動モードで振動部材402を振動させるためにドライバ407および振動センサー408の位置をどこにするのかがはっきりと分かるようになる。さらに、1つ以上のアパチャー420により、当該アパチャー420の完成以前に振動部材402の振動特性の試験を行うことが可能となる。このことにより、受諾可能な製品歩度まりを高くすることができる。
【0052】
上述の実施形態の詳細な記載は、本発明の範囲内に含まれるものとして本発明者が考えているすべての実施形態を完全に網羅するものではない。さらに正確にいえば、当業者にとって明らかなように、上述の実施形態のうちの一部の構成要素をさまざまに組み合わせてまたは除去してさらなる実施形態を作成してもよいし、また、このようなさらなる実施形態も本発明の範囲および教示内に含まれる。また、当業者にとって明らかなように、本発明の範囲および教示内に含まれるさらなる実施形態を作成するために、上述の実施形態を全体的にまたは部分的に組み合わせてもよい。
【0053】
以上のように、本明細書には本発明の具体的な実施形態または実施例が例示の目的で記載されているが、当業者にとって明らかなように、本発明の範囲内において、さまざまな均等な変更が可能である。本明細書に記載の教示は、上述されかつそれに対応する図面に例示されている実施形態だけでなく、他の振動式デンシトメーターにも適用することができる。したがって、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲から決定されるべきである。