(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5677599
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】USBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタ、ロッキング・コネクタを動作させる方法および製造する方法
(51)【国際特許分類】
H01R 13/639 20060101AFI20150205BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-35988(P2014-35988)
(22)【出願日】2014年2月26日
(62)【分割の表示】特願2010-121520(P2010-121520)の分割
【原出願日】2010年5月27日
(65)【公開番号】特開2014-130836(P2014-130836A)
(43)【公開日】2014年7月10日
【審査請求日】2014年2月28日
(31)【優先権主張番号】12/479946
(32)【優先日】2009年6月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512231004
【氏名又は名称】東芝グローバルコマースソリューション・ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】ノーマン・ビー・デスロシアーズ
(72)【発明者】
【氏名】ディーン・エフ・ヘリング
(72)【発明者】
【氏名】ポール・ディー・カンガス
(72)【発明者】
【氏名】ジェフ・ディー・トーマス
【審査官】
関 信之
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3133122(JP,U)
【文献】
特開平11−54187(JP,A)
【文献】
特開2003−243093(JP,A)
【文献】
特開2007−188794(JP,A)
【文献】
特開2006−294260(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/639
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
USBレセプタクルと係合し、少なくとも一部が前記USBレセプタクル内に配置され得るロッキング・コネクタであって、
一側面にロッキング・カム開口を有し、前記ロッキング・コネクタの縦軸に沿って分割されて前記ロッキング・カム開口と同一の側面にコネクタ・ハウジング・ギャップを形成し得る、コネクタ・ハウジングと、
前記コネクタ・ハウジングと接し、前記ロッキング・カム開口に位置するロッキング・カム表面と、
ロック位置およびアンロック位置を有するロッキング・カム作動レバーを含み、前記ロッキング・カム作動レバーが前記ロック位置にある場合に前記ロッキング・カム表面が前記コネクタ・ハウジングを拡げる位置にあり、前記ロッキング・カム作動レバーが前記アンロック位置にある場合に前記ロッキング・カム表面が前記コネクタ・ハウジングを拡げない弛緩位置にある、ロッキング・コネクタ。
【請求項2】
スライド可能なロッキング・スリーブをさらに含み、前記ロッキング・スリーブは、前記コネクタ・ハウジングの周囲で前記ロッキング・カム作動レバーと接して位置し、前記ロッキング・スリーブは、第1ロッキング・スリーブ位置と第2ロッキング・スリーブ位置との間で前記ロッキング・コネクタの前記縦軸に沿ってスライドするようにさらに位置し、前記ロッキング・カム作動レバーは、前記ロッキング・スリーブが前記第1ロッキング・スリーブ位置にあるときに前記アンロック位置にあり、前記ロッキング・カム作動レバーは、前記ロッキング・スリーブが前記第2ロッキング・スリーブ位置にあるときに前記ロック位置にある、請求項1に記載のロッキング・コネクタ。
【請求項3】
USBレセプタクルと係合し、少なくとも一部が前記USBレセプタクル内に配置され得るロッキング・コネクタを動作させる方法であって、
前記ロッキング・コネクタをUSBレセプタクルに挿入するステップであって、前記ロッキング・コネクタは、一側面にロッキング・カム開口を有し、前記ロッキング・コネクタの縦軸に沿って分割されて前記ロッキング・カム開口と同一の側面にコネクタ・ハウジング・ギャップを形成し得る、コネクタ・ハウジングと、前記コネクタ・ハウジングと接し、前記ロッキング・カム開口に位置するロッキング・カム表面を有し、
ロック位置およびアンロック位置を有するロッキング・カム作動レバーが前記ロック位置にある場合に前記ロッキング・カム表面が前記コネクタ・ハウジングを拡げる位置にあり、前記ロッキング・カム作動レバーが前記アンロック位置にある場合に前記ロッキング・カム表面が前記コネクタ・ハウジングを拡げない弛緩位置にある、方法。
【請求項4】
スライド可能なロッキング・スリーブをスライドさせるステップをさらに含み、前記ロッキング・スリーブは、前記コネクタ・ハウジングの周囲で前記ロッキング・カム作動レバーと接して位置し、前記スライドさせるステップは、第1ロッキング・スリーブ位置と第2ロッキング・スリーブ位置との間で前記ロッキング・コネクタの前記縦軸に沿って前記ロッキング・スリーブをスライドさせるステップを含み、前記ロッキング・カム作動レバーは、前記ロッキング・スリーブが前記第1ロッキング・スリーブ位置にあるときに前記アンロック位置にあり、前記ロッキング・カム作動レバーは、前記ロッキング・スリーブが前記第2ロッキング・スリーブ位置にあるときに前記ロック位置にある、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
USBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタを製造する方法であって、
一側面にロッキング・カム開口を有し、前記ロッキング・コネクタの縦軸に沿って分割されて前記ロッキング・カム開口と同一の側面にコネクタ・ハウジング・ギャップを形成し得るコネクタ・ハウジングを製造するステップと、
前記ロッキング・カム開口内に前記コネクタ・ハウジングと接してロッキング・カム表面を位置決めするステップと、
ロッキング・カム作動レバーを接続するステップを含み、
前記ロッキング・カム作動レバーがロック位置およびアンロック位置を有し、前記ロッキング・カム作動レバーが前記ロック位置にある場合に前記ロッキング・カム表面が前記コネクタ・ハウジングを拡げる位置にあり、前記ロッキング・カム作動レバーが前記アンロック位置にある場合に前記ロッキング・カム表面が前記コネクタ・ハウジングを拡げない弛緩位置にある、方法。
【請求項6】
スライド可能なロッキング・スリーブを前記コネクタ・ハウジングの周囲で前記ロッキング・カム作動レバーと接して位置決めするステップをさらに含み、前記ロッキング・スリーブは、第1ロッキング・スリーブ位置と第2ロッキング・スリーブ位置との間で前記ロッキング・コネクタの前記縦軸に沿ってスライドするようにさらに位置決めされ、前記ロッキング・カム作動レバーは、前記ロッキング・スリーブが前記第1ロッキング・スリーブ位置にあるときに前記アンロック位置にあり、前記ロッキング・カム作動レバーは、前記ロッキング・スリーブが前記第2ロッキング・スリーブ位置にあるときに前記ロック位置にあり、前記スライド可能なロッキング・スリーブは、さらに、前記コネクタ・ハウジング・ギャップが配置される前記コネクタ・ハウジングの第1側面に隣接する第1内側寸法と、前記第1内側寸法に対向し、前記コネクタ・ハウジングの前記第1側面に対向する前記コネクタ・ハウジングの第2側面に隣接する第2内側寸法とを含み、前記第1内側寸法は、前記コネクタ・ハウジングの前記第1側面の拡大に対処するために前記第2内側寸法より幅広い、請求項5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、USB(「Universal Serial Bus」)デバイスのコネクタである。
【背景技術】
【0002】
USB(「Universal Serial Bus」)は、デバイスにインターフェースするためのシリアル・バス標準規格である。USBは、マウス・デバイス、キーボード、PDA、ゲームパッドおよびジョイスティック、スキャナ、ディジタル・カメラ、ならびにプリンタのようなコンピュータ周辺機器を接続することができる。USBは、コンピュータを再起動することなくデバイスを接続/切断できるようにしてプラグアンドプレイ機能を改善して、単一の標準化されたインターフェース・ソケットを使用して周辺機器を接続することが可能となるように設計された。接続されたUSB周辺デバイスを備えるコンピュータを移動したり出荷したりする場合があり、そのためにUSB周辺デバイスの意図しない切断が生じることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的の1つは、改善されたUSBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタ、ロッキング・コネクタを動作させる方法および製造する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
USBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタが提供される。ロッキング・コネクタは、少なくとも一部がUSBレセプタクル内に配置され得る。ロッキング・コネクタは、一側面にロッキング・カム開口を有し、ロッキング・コネクタの縦軸に沿って分割されてロッキング・カム開口と同一の側面にコネクタ・ハウジング・ギャップを形成し得る、コネクタ・ハウジングと、コネクタ・ハウジングと接し、ロッキング・カム開口に位置するロッキング・カム表
面を含む
。ロック位置およびアンロック位置を有
するロッキング・カム作動レバーを含み、ロッキング・カム作動レバーがロック位置にある場合にロッキング・カム表面がコネクタ・ハウジングを拡げ
る位置にあり、ロッキング・カム作動レバーがアンロック位置にある場合にロッキング・カム表面がコネクタ・ハウジングを拡げない弛緩位置にあるようにされる。
【0005】
本発明の前述および他の目的、特徴、および利益は、添付図面に示された本発明の例示の実施形態の次のより詳細な説明から明白になり、添付図面では、類似する符号が、一般に、本発明の例の実施形態の類似する部分を表している。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明によるUSBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタの実施形態の例を示す図である。
【
図2】本発明によるUSBレセプタクルと係合する例のロッキング・コネクタのロッキング・カムおよびロッキング・カム作動レバーを示す図である。
【
図3】ロッキング・カム作動レバーが弛緩位置にある、本発明によるUSBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタの例の実施形態を示す図である。
【
図4】ロッキング・カム作動レバーが弛緩位置にある、本発明によるUSBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタの例の実施形態を示す図である。
【
図5】ロッキング・カム作動レバーがロック位置にある、本発明によるUSBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタの例の実施形態を示す図である。
【
図6】ロッキング・カム作動レバーがロック位置にある、本発明によるUSBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタの例の実施形態を示す図である。
【
図7】本発明によるUSBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタの例の実施形態を示す図である。
【
図8】本発明によるUSBレセプタクルと係合するためにロッキング・コネクタを動作させる例の方法を示す流れ図である。
【
図9】本発明によるUSBレセプタクルと係合するためにロッキング・コネクタを動作させる追加の例の方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明による、USBレセプタクルと係合する例のロッキング・コネクタ、USBレセプタクルに係合されたUSBロッキング・コネクタをロックする方法、およびUSBレセプタクルに係合されるロッキング・コネクタを製造する方法を、
図1から添付図面を参照して説明する。
図1に、本発明による未組立状態のUSBレセプタクルと係合するロッキング・コネクタ(100)の例の実施形態の図を示す。
図1の例のロッキング・コネクタ(100)は、USB(「Universal Serial Bus」)レセプタクル(
図5の502)と係合することができる。USBレセプタクルを、コンピュータ(図示せず)または任意のUSB対応デバイスに接続することができる。
【0008】
図1の例のロッキング・コネクタ(100)は、USBケーブル(102)に接続される。本明細書のUSBケーブル(102)の例は、例のみのためのものであって限定のためのものではない。たとえば、本発明の別の実施形態によるロッキング・コネクタは、キードライブまたは「フラッシュ」ドライブとも呼ばれるUSBメモリ・スティックに接続される。本発明によるロッキング・レセプタクルを介してコンピュータに接続できるUSBデバイスの例は、マウス・デバイス、キーボード、携帯情報端末(「PDA」)、ゲームパッドおよびジョイスティック、スキャナ、ディジタル・カメラ、プリンタ、ならびに当業者が想起し得るさらなる多数の例を含む。
【0009】
ロッキング・コネクタ(100)は、USBレセプタクル(
図5の502)に係合し、少なくともその一部がUSBレセプタクル内に配置され得る。オーバーモールド(104)は、コネクタ・ハウジング(108)とUSBケーブル(102)との間でロッキング・コネクタ(100)の上側を保護するために位置決めされ、ゴム、プラスチック、または当業者が想起し得る他の材料から製造することができる。
【0010】
ロッキング・コネクタ(100)は、USBデバイスの間の通信を可能にする電気コネクタ(図示せず)をカバーするコネクタ・ハウジング(108)を含む。コネクタ・ハウジング(108)は、コネクタ・ハウジング(108)の片側にロッキング・カム開口(114)を含む。
図1の例の実施形態では、ロッキング・カム開口(114)は、実質的に二等辺三角形の形状すなわち、実質的に同一の長さの2辺および最初の2辺より短い第3辺を形成する。
図1の例の実施形態では、ロッキング・カム開口(114)の上辺は、他の2辺より短い。コネクタ・ハウジング(108)は、ロッキング・コネクタ(100)の縦軸(116)に沿って分割され、コネクタ・ハウジングの、ロッキング・カム開口(114)と同一の側にコネクタ・ハウジング・ギャップ(110)を形成する。コネクタ・ハウジング・ギャップ(110)は、USBレセプタクル内のコネクタ・ハウジング(108)の拡大が、コネクタ・ハウジング・ギャップ(110)とUSBレセプタクルの内側との間の摩擦を増大させることを可能にする。コネクタ・ハウジング(108)は、当業者が思い浮かべるように、薄い金属または任意の他の多少柔軟な材料から作ることができる。本発明のいくつかの実施形態によれば、コネクタ・ハウジング(108)の側面は、くぼみを作られ、ギザギザをつけられ、または他の形で表面模様をつけられて、コネクタ・ハウジング(108)とUSBレセプタクルの内側との間の摩擦をさらに増大させる。
【0011】
ロッキング・コネクタ(100)は、さらに、アンロック位置およびロック位置を有するロッキング・カム作動レバー(106)を含む。例のロッキング・カム作動レバー(106)は、コネクタ・ハウジング(108)の表面に沿ってスライドする丸められた先端を有する平らなブレードを含む。しかし、当業者は、本発明によるロッキング・カム作動レバーを、当業者が想起し得る多数の代替の形状およびサイズで実施できることを了解するであろう。
【0012】
ここで
図2を参照すると、ロッキング・カム作動レバー(106)は、ロッキング・カム表面に接続される。ロッキング・カム表面は、
図2に示された2つの部分すなわち、ロッキング・カム表面の曲がった係合表面(204)およびロッキング・カム表面の平らな係合表面(202)を含む。
図2の例の実施形態は、さらに、ロッキング・カム表面の最下部に接続されたカム保持表面を含む。カム保持表面(206)は、
図4および6に示されているように、コネクタ・ハウジング内に配置され、ロッキング・カム表面およびロッキング・カム作動レバー(106)をロッキング・コネクタ(100)に固定するように位置決めされる。
【0013】
もう一度
図1を参照すると、ロッキング・コネクタ(100)は、さらに、ロッキング・スリーブ(112)を含む。ここで
図3を参照すると、ロッキング・コネクタ(100)に組み立てられたときに、ロッキング・スリーブ(112)は、ロッキング・コネクタ(100)の縦軸(116)に沿ってスライド可能であり、コネクタ・ハウジング(108)の周囲でロッキング・カム作動レバー(106)と接して位置決めされる。ロッキング・スリーブ(112)は、ロッキング・コネクタ(100)の縦軸(116)に沿ってオーバーモールド(104)に向かってロッキング・スリーブ(112)をスライドさせることによって、ロッキング・スリーブ(112)が第1位置に位置決めされ、ロッキング・カム作動レバー(106)がアンロック位置に位置決めされ、USBレセプタクル(
図5に図示)に向かってロッキング・スリーブ(112)をスライドさせることによって、ロッキング・スリーブ(112)が第2位置に位置決めされ、ロッキング・カム作動レバー(106)がロック位置に位置決めされるように位置決めされる。
図3は、ロッキング・スリーブ(112)およびロッキング・カム作動レバー(106)がアンロック位置にある、組み立てられたロッキング・コネクタ(100)を示す。
【0014】
図4に、ロッキング・カム機構を便利に参照するためにロッキング・スリーブ(112)が除去された、
図3に示されたアンロック位置の例のロッキング・コネクタ(100)のより詳細な図を示す。
図4では、ロッキング・カム作動レバー(106)は、アンロック位置にある。ロッキング・カム表面は、「弛緩」位置でコネクタ・ハウジング(108)と接してロッキング・カム開口(114)内に位置決めされる。すなわち、ロッキング・カム表面の平らな係合表面(202)部分は、三角形のロッキング・カム開口(114)の最短の「上」辺でコネクタ・ハウジング(108)と接して位置決めされる。ロッキング・カム表面の曲がった係合表面(204)部分は、三角形のロッキング・カム開口の残りの「角度のついた」辺の両方と接して位置決めされる。この構成では、コネクタ・ハウジング(108)およびコネクタ・ハウジング・ギャップ(110)は、弛緩し拡げられていない状態のままになる。
図4の例の実施形態では、拡げられていない状態のコネクタ・ハウジング・ギャップ(110)は、約0.4mm幅である。
【0015】
図5に、ロッキング・スリーブ(112)およびロッキング・カム作動レバー(106)がロック位置にある、その一部がUSBレセプタクル(502)内に係合された組み立てられたロッキング・コネクタ(100)を示す。この構成では、コネクタ・ハウジング・ギャップ(110)は、拡げられ、コネクタ・ハウジング(108)の側面は、わずかに外に押しやられ、コネクタ・ハウジング(108)とUSBレセプタクル(502)の内側との間の摩擦を増大させる。
【0016】
図6に、ロッキング・カム機構を便利に参照するためにロッキング・スリーブ(112)が除去された、
図5に示されたロック位置の例のロッキング・コネクタ(100)のより詳細な図を示す。
図6では、ロッキング・カム作動レバー(106)は、ロック位置にある。ロッキング・カム表面は、ロッキング・カム開口(114)内で、「回転された」位置でコネクタ・ハウジング(108)に接して位置決めされる。すなわち、ロッキング・カム表面の曲がった係合表面(204)部分は、三角形のロッキング・カム開口の3つすべての辺と接して位置決めされる。この構成では、回転されたロッキング・カム表面をロックすることによって、コネクタ・ハウジング・ギャップ(110)およびコネクタ・ハウジング(108)が拡大され、コネクタ・ハウジング(108)とUSBレセプタクル(502)との間の摩擦を増大させる。
図6の例の実施形態では、コネクタ・ハウジング・ギャップ(110)は、その拡大された状態で約1.2mm幅である。
【0017】
図7に、例のロッキング・コネクタ(100)の端の図を示す。ロッキング・スリーブ(112)の内側開口は、ロッキング・コネクタ(100)がロック状態であるときのコネクタ・ハウジング(108)の拡大に対処するために、片側でより幅広い。カム保持表面206は、コネクタ・ハウジング(108)内に配置され、ロッキング・カム表面およびロッキング・カム作動レバー(106)に接続されて、ロッキング・カム表面およびロッキング・カム作動レバー(106)をロッキング・コネクタ(100)上で定位置に保持する。
【0018】
さらなる説明のために、
図8に、本発明によるUSBデバイスをロックする例の方法を示すフローチャートを示す。
図8の方法は、ロッキング・コネクタをUSBレセプタクルに挿入すること(802)を含む。ロッキング・コネクタをUSBレセプタクルに挿入すること(802)は、USBケーブルまたはジャンプ・ドライブに接続されたロッキングUSBコネクタを使用することと、USBコネクタを受けることができる任意のUSBレセプタクルにロッキングUSBコネクタを挿入することとによって実行することができる。
図8の方法は、さらに、ロッキング・カム作動レバーをロック位置にピボット回転すること(804)を含む。ロッキング・カム作動レバーのピボット回転は、人が1つまたは複数の指を使用してロッキング・カム作動レバーをピボット回転することによって、および当業者が想起し得る他の形態で実施することができる。
【0019】
さらなる説明のために、
図9に、本発明によるUSBデバイスをロックする追加の例の方法を示すフローチャートを示す。
図9の方法は、ロッキング・コネクタをUSBレセプタクルに挿入すること(902)を含む。
図8の実施形態と同様に、ロッキング・コネクタをUSBレセプタクルに挿入すること(902)は、USBケーブルまたはジャンプ・ドライブに接続されたロッキングUSBコネクタを使用することと、USBコネクタを受けることができる任意のUSBレセプタクルにロッキングUSBコネクタを挿入することとによって実行することができる。
図9の方法は、さらに、ロッキング・スリーブを第2のすなわち「ロック」ロッキング・スリーブ位置にスライドすること(904)を含む。ロッキング・スリーブのスライドは、人が1つまたは複数の指を使用してロッキング・コネクタの縦軸に沿ってロッキング・スリーブをスライドさせることによって、および当業者が想起し得る他の形態で実施することができる。
【0020】
前述の説明から、本発明の真の趣旨から逸脱せずに、本発明のさまざまな実施形態において修正および変更を行うことができることを理解されたい。本明細書の説明は、例示のみのためのものであって、限定的な意味で解釈されてはならない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の文言によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0021】
100 ロッキング・コネクタ
102 USBケーブル
104 オーバーモールド
106 ロッキング・カム作動レバー
108 コネクタ・ハウジング
110 コネクタ・ハウジング・ギャップ
112 ロッキング・スリーブ
114 ロッキング・カム開口
116 縦軸
202 ロッキング・カム表面の平らな係合表面
204 ロッキング・カム表面の曲がった係合表面
206 カム保持表面
502 USBレセプタクル