特許第5677675号(P5677675)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5677675
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】照明器具の取付装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 21/03 20060101AFI20150205BHJP
   H01R 13/46 20060101ALI20150205BHJP
【FI】
   F21V21/03 451
   F21V21/03 456
   H01R13/46 303E
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2011-89096(P2011-89096)
(22)【出願日】2011年4月13日
(65)【公開番号】特開2012-221874(P2012-221874A)
(43)【公開日】2012年11月12日
【審査請求日】2014年2月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】510083979
【氏名又は名称】鶴橋 和久
(74)【代理人】
【識別番号】100114731
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 重男
(74)【代理人】
【識別番号】100108408
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 信孝
(72)【発明者】
【氏名】鶴橋 和久
【審査官】 三島木 英宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−092023(JP,A)
【文献】 特開平06−103805(JP,A)
【文献】 特開2008−277191(JP,A)
【文献】 実開昭58−183720(JP,U)
【文献】 実開昭51−054981(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 21/03
H01R 13/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に雄螺子が形成され上下方向開口の貫通孔が形成された支持筒と、
該支持筒の外周面に螺合された円筒状係合部と、該円筒状係合部の周面から下向き円錐状に形成された下向押え円板とからなる押え部材と、
上記支持筒の下面側に固定され下面に引掛孔を有する引掛コンセントと、
上記引掛コンセントに電気線を以って電気的に接続され、上記支持筒の上記貫通孔を通って上記支持筒の上側の開口から該支持筒外に引き出し可能な引掛プラグと、
上記支持筒の上面側に設けられ、該支持筒を天井面の取付部に接続するための上部取付具とから構成され、
上記引掛プラグを天井面の引掛シーリングコンセントに接続し、上記支持筒を上記上部取付具を以って上記天井面の取付部に固定すると共に、上記引掛コンセントの上記引掛孔に照明器具の引掛プラグを接続した状態において、
上記押え部材を上記支持筒に対して一方向に回転して該押え部材を上記照明器具の方向に移動させることにより、上記下向押え円板の下縁を上記照明器具の上面に当接し得るように構成したものであることを特徴とする照明器具の取付装置。
【請求項2】
上記上部取付具と上記天井面の取付部とをビスにて接続するように構成し、上記押え部材の上記下向押え円板に上記ビスの締め付け用のドライバの挿入孔を貫設したものである請求項1記載の照明器具の取付装置。
【請求項3】
上記押え部材の上記下向押え円板は透明素材により形成されたものである請求項1又は2記載の照明器具の取付装置。
【請求項4】
上記押え部材の上記下向押え円板の下縁の半径は、上記照明器具の中心から外側端までの距離の1/2以上である請求項1〜3の何れかに記載の照明器具の取付装置。
【請求項5】
上記支持筒の下面側に照明器具を接続するための下部取付具を設け、上記照明器具の上記引掛プラグを上記支持筒の上記引掛コンセントの上記引掛孔に接続すると共に、上記下部取付具に上記照明器具の取付部を接続固定したものであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の照明器具の取付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井面を汚すことなく、しかも照明器具を安定して取り付け可能な照明器具の取付装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、天井面に照明器具を取り付ける場合、例えば図11(a)に示すように、天井面1に引掛シーリングコンセント2及びリング状取付金具3を固定し、照明器具4の引掛シーリングプラグ5から突出する金具5a,5aを同図(b)に示すように上記引掛シーリングコンセント2に接続し、照明器具4側の取付金具6を上記リング状取付金具3に接続固定することで、天井面1に上記照明器具4を取り付けることが行われていた(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−228816号公報
【特許文献2】特開2000−348526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような従来の照明器具の取り付け構造によると、照明器具4と天井面1とが近接しているので、長期間照明器具4を使用した後、該照明器具4の取替え、或いは引越し等によって照明器具4を天井面1から取り外したとき、照明器具4に対応する天井面1の部分が黒ずんでしまうという課題がある。このような天井面の黒ずみ(変色)は洗剤等により容易に洗浄できないため、例えば賃貸住宅等の場合において新たに物件として売り出すには、天井のクロスの張替えを必要とし、そのための大きなコストが発生するという課題がある。
【0005】
このような天井面の汚れを未然に防止する方法としては、天井面1と照明器具4との間隔を大きくする方法がある。この場合、上記引掛シーリングコンセント2と上記照明器具4との間に何らかの吊下げ部材7を用いて照明器具4’を天井面1から大きく離すこといなるが(図11(b)吊下げ部材7参照)、照明器具4’が安定せず、ぐら付きが生じるため、室内照明の設置方法としては好ましくないという課題がある。
【0006】
また、特許文献2に示すように、照明器具と天井面との間にぐら付き防止具を設置すると照明器具のぐら付きは抑えられるが、当該防止具が天井面1に常時接しているため、長期間の使用により、当該防止具の接触部及びその近傍の天井面が汚れてしまうという課題がある。
【0007】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、長期間使用しても天井面の黒ずみ等の汚れ(変色等)を抑制し得ると共に、照明器具のぐら付きも抑制可能な照明器具の取付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、外周面に雄螺子が形成され上下方向開口の貫通孔が形成された支持筒と、該支持筒の外周面に螺合された円筒状係合部と、該円筒状係合部の周面から下向き円錐状に形成された下向押え円板とからなる押え部材と、上記支持筒の下面側に固定され下面に引掛孔を有する引掛コンセントと、上記引掛コンセントに電気線を以って電気的に接続され、上記支持筒の上記貫通孔を通って上記支持筒の上側の開口から該支持筒外に引き出し可能な引掛プラグと、上記支持筒の上面側に設けられ、該支持筒を天井面の取付部に接続するための上部取付具とから構成され、上記引掛プラグを天井面の引掛シーリングコンセントに接続し、上記支持筒を上記上部取付具を以って上記天井面の取付部に固定すると共に、上記引掛コンセントの上記引掛孔に照明器具の引掛プラグを接続した状態において、上記押え部材を上記支持筒に対して一方向に回転して該押え部材を上記照明器具の方向に移動させることにより、上記下向押え円板の下縁を上記照明器具の上面に当接し得るように構成したものであることを特徴とする照明器具の取付装置により構成される。
【0009】
上記引掛コンセントは例えば支持筒(13)下部の引掛コンセント(16)により構成することができる。上記天井面の引掛シーリングコンセントは例えば引掛シーリングコンセント(11)により構成することができる。上記上部取付具は例えば上部リング状金具(14)により構成することができる。上記天井面の取付部は、例えば天井面(10)に固定された引掛シーリングコンセント(11)の係合金具(11b)とすることができる。このように構成すると、天井面に照明器具を取り付けた状態で、照明器具は押え部材の下向押え円板の下縁にて保持されるので、照明器具のぐら付きを抑制することができると共に、照明器具と天井面との間に上記押え部材の下向き円錐状の下向き押え円板が位置しているので、照明器具に対応する天井面の黒ずみ等の汚れ(変色等)を防止することができる。
【0010】
第2に、上記上部取付具と上記天井面の取付部とをビスにて接続するように構成し、上記押え部材の上記下向押え円板に上記ビスの締め付け用のドライバーの挿入孔を貫設したものである上記第1記載の照明器具の取付装置により構成される。
【0011】
このように構成すると、押え部材の下向押え円板の挿入孔からドライバーの先端部を挿入して上記ビスを回転させて上記上部取付具を天井面の取付部に固定することができるので、照明器具の取付装置の天井面への取付作業を円滑に行うことができる。
【0012】
第3に、上記押え部材の上記下向押え円板は透明素材により形成されたものである上記第1又は2記載の照明器具の取付装置により構成される。
【0013】
このように構成すると、照明器具の取付装置を天井面に取り付ける際、透明素材の下向押え円板を通して上部取付具や天井面の取付部を目視しながら作業を行うことができるので、取り付け作業性を向上することができる。
【0014】
第4に、上記押え部材の上記下向押え円板の下縁の半径は、上記照明器具の中心から外側端までの距離の1/2以上である上記第1〜3の何れかに記載の照明器具の取付装置により構成される。
【0015】
上記照明器具の中心から外側端までの距離の1/2以上とは、照明器具の中心から外側端までの距離(T)の1/2以上であって最大上記距離(T)までの長さをいう。このように構成すると、下向き押え部材の下縁が広い範囲で照明器具の上面を被覆するので、照明器具を安定して保持し得て照明器具のぐら付きを確実に抑制し得ると共に、天井面の黒ずみをも確実に防止することができる。
【0016】
第5に、上記支持筒の下面側に照明器具を接続するための下部取付具を設け、上記照明器具の上記引掛プラグを上記支持筒の上記引掛コンセントの上記引掛孔に接続すると共に、上記下部取付具に上記照明器具の取付部を接続固定したものであることを特徴とする上記第1〜4の何れかに記載の照明器具の取付装置により構成される。
【0017】
上記下部取付具は例えば下部リング状金具(15)により構成することができる。上記照明器具の取付部は、例えば照明器具(21)の接続部(21a)とすることができる。このように構成すると、支持筒(13)と照明器具とを確実に固定することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は上述のように、天井面に照明器具を取り付けた状態で、照明器具は押え部材の下向押え円板の下縁にて保持されるので、照明器具のぐら付きを効果的に抑制することができる。
【0019】
また、照明器具と天井面との間に上記押え部材の下向き円錐状の下向き押え円板が位置しているので、照明器具に対応する天井面の黒ずみ等の汚れを効果的に防止することができる。
【0020】
また、挿入孔からドライバを挿入して当該装置を天井面の取付部に固定することができるので、照明器具の取付装置の天井面への取り付け作業を円滑に行うことができる。
【0021】
また、透明素材の下向押え円板を通して上部取付具や天井面の取付部を目視可能であるため、円滑に取り付け作業を行うことができる。
【0022】
また、下向押え部材の下縁が広い範囲で照明器具の上面を被覆するので、照明器具のぐら付きを確実に抑制し得ると共に、天井面の黒ずみをも確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明に係る照明器具の取付装置の分解側面断面図である。
図2】(a)は同上装置の天井面の引掛シーリングコンセントの斜視図、(b)は同上コンセントの底面図である。
図3】同上装置の支持筒、上部取付金具、下部取付金具の分解斜視図である。
図4】同上装置の支持筒下面、支持筒の引掛コンセントの分解斜視図である。
図5】同上装置の支持筒における引掛コンセントを取り外した状態の底面図である。
図6】同上装置を天井面の引掛シーリングコンセントに取り付ける状態の同上装置の斜視図である。
図7】(a)は同上装置の一部断面側面図、(b)は同上装置の底面図である。
図8】同上装置を天井面に取り付ける状態を示す同上装置の側面断面図である。
図9】同上装置に照明器具を取り付けた状態を示す同上装置の側面図である。
図10】同上装置に照明器具を取り付けた状態を示す同上装置他の実施形態の側面図である。
図11】(a)は従来の照明器具を天井面に取り付ける状態の側面図、(b)従来の照明器具を天井面に取り付けた状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係る照明器具の取付装置を詳細に説明する。
【0025】
図1は同上取付装置の側面断面図を示すものであり、まず当該図面により本発明の全体を説明する。尚、図1において押え部材17の下向押え円板17bの外周部は省略して示している。
【0026】
10は天井面であり、該天井面10に円板形の引掛シーリングコンセント11が埋設固定されている。この引掛シーリングコンセント11は、図2(a)(b)に示すようにその下面に円弧状の一対の引掛孔11a,11aが設けられており、後述の引掛シーリングプラグ20のL型金属端子20a,20aを挿入して回転させることにより、上記金属端子20a,20aとコンセント11本体とが係合すると共に、上記金属端子20a,20aと上記コンセント11内部の金属端子が電気的に接続し得るように構成されている。尚、上記L型金属端子20a,20aのL型部が上記引掛孔11a,11aに係合するため、上記プラグ20は上記コンセント11に抜け止めされた状態で接続される。
この引掛シーリングコンセント11にはその外周部の180度の角度を隔てた対称位置に外側方向に突出するL型の係合金具11b,11bが突設されている。また、上記係合金具11b,11bには取付孔11b’,11b’が貫通形成されている。
【0027】
12は照明器具の取付装置の本体であり、外周面全体(外周面)に雄螺子13aが形成された円筒状の支持筒13と(図3参照)、上記引掛シーリングコンセント11の係合金具11b,11bに係合するための上部リング状金具14と(図3参照)、下側に取り付けられる照明器具21(図8参照)に接続するための下部リング状金具15(図3参照)と、上記リング状金具15と接続されるものであって、照明器具21の引掛プラグ22が接続される引掛コンセント16(図4参照)と、上記支持筒13に螺合された透明部材からなる傘状の押え部材17(図6参照)とから構成されている。
尚、本発明において、天井面に設置されるコンセントを引掛シーリングコンセント11といい、支持筒13下面における照明器具21が接続されるコンセントを引掛コンセント16という。また、上記各コンセントに接続されるプラグは、本体12のプラグ、照明器具21のプラグ共に、引掛プラグ20(本体12、図1参照)、引掛プラグ22(照明器具21、図8参照)という。
【0028】
上記支持筒13は、図3に示すように、上下方向開口の貫通孔13bを有しており、該貫通孔13bの内壁の対向面には一対の取付用ボス18,18が中心方向に突出形成されており、当該取付用ボス18,18の上下面(ビス孔18a,18a)に上記上部リング状金具14及び下部リング状金具15が各々ビスB1,B1、B3,B3にて取り付けられるように構成されている。
【0029】
上記上部リング状金具(上部取付具)14は、その外周の180度の角度を隔てた対称位置に、外側方向に突出するL型取付部14a,14aが突設されており、当該L型取付部14a,14aの水平面には取付孔14a’,14a’が貫設されている。また、上記L型取付部14a,14aに対応する金具本体14には、円形挿入部19aと円弧状長孔部19bから構成された一対の係合用長孔19,19が対称位置に貫設されている。そして、かかるリング状金具14は上記支持筒13上(上面側)に載置された状態で、ビスB1,B1を上記係合用長孔19,19を介して上記支持筒13の取付用ボス18,18(ビス孔18a,18a)に螺合することで、上記支持筒13上面に固定される(図7(a)参照)。尚、上記リング状金具14の取り付けは、予め上記ビス孔18a,18aに上記ビスB1,B1を螺子込んでおき、上記円形挿入部19a,19a内に上記ビスB1,B1の頭を挿入して上記リング状金具14を回転し、上記ビスB1,B1の頭を円弧状長孔部19b,19bに係合させることで簡単に行うことができる。尚、上記リング状金具14の内側開口を符号14bで表す。
【0030】
上記下部リング状金具(下部取付具)15は、上記上部リング状金具14と同様に、その外周の180度の角度を隔てた対称位置に、外側方向に突出するL型取付部15a,15aが突設されており、当該L型取付部15a,15aの水平面には取付孔15a’,15a’が貫設されている。また、上記L型取付部15a,15aに対応する金具本体15には、円形挿入部19aと円弧状長孔部19bから構成された一対の係合用長孔19,19が対称位置に貫設けられている。そして、かかるリング状金具15は上記支持筒13下(下面側)に接した状態で、ビスB3,B3を上記係合用長孔19,19を介して上記支持筒13の取付用ボス18,18(ビス孔18a,18a)に螺合することで、上記支持筒13下面に固定される(図7(a)参照)。尚、上記リング状金具15の取り付けは、上記上部リング状金具14と同様に、予め上記ビス孔18a,18aに上記ビスB3,B3を螺子込んでおき、上記円形挿入部19a,19a内に上記ビスB3,B3の頭を挿入して上記リング状金具15を回転し、上記ビスB3,B3の頭を円弧状長孔部19b,19bに係合させることで簡単に行うことができる。尚、上記リング状金具15の内側開口を符号15bで表す。
【0031】
上記引掛コンセント16は、図4に示すように、円板状の本体16aと、該本体16aの中央部より下方に突出した円筒状コンセント部16bとにより構成されており、上記円筒状コンセント部16bの下面には、円弧状の一対の引掛孔16c,16cが設けられており、後述の照明器具21の引掛プラグ22のL型の金属端子22a,22a(図8参照)を挿入して回転させることにより、上記金属端子22a,22aと上記コンセント16本体の電気接続部(金属端子)16d(図1参照)とが係合すると共に、上記金属端子22a,22aと上記コンセント16内部の上記電気接続部16dが電気的に接続し得るように構成されている。
【0032】
この引掛コンセント16は、その本体16aに2箇所のビス孔16e,16eが貫設されており(図4参照)、当該ビス孔16e,16eを介してビスB4,B4を上記リング状金具15の板面の螺子孔15c,15cに螺合することにより上記リング状金具15の下面に固定されるものである。(図7(b)参照)
【0033】
また、この引掛コンセント16の上記電気接続部16dには電気線23が接続されており(図1参照)、該電気線23の端部には上記引掛プラグ20が接続されている。よって、上記引掛プラグ20のL型の金属端子20a,20aを上記天井面10の上記引掛シーリングコンセント11に接続することにより、上記引掛コンセント16と上記引掛シーリングコンセント11とを電気的に接続し得るように構成されている。上記電気線23及び上記引掛プラグ20は上記下部リング状金具15の内側開口15b、上記支持筒13の貫通孔13b、上部リング状金具14の内側開口14bを介して上記支持筒13の上側の開口から支持筒13外に引き出され、上記天井面10の上記引掛シーリングコンセント11に接続される(図1参照)。
【0034】
上記押え部材17は、内部に雌螺子17dが形成された円筒状係合部17aと、当該円筒状係合部17aの下縁(周面の下縁)より下向き円錐状に広がった略円錐形状の下向押え円板17bとにより形成されており、上記支持筒13に上記円筒状係合部17aを螺合することにより、上記支持筒13に接続されている。この押え部材17の位置は、上記支持筒13に対する螺合位置により調整することができ、下側に接続される照明器具21の形状等に応じて、上記支持筒13に対して上記円筒状係合部17aを一方向又は逆方向に回転することにより当該押え部材17を上記支持筒13に対して下方(後述の照明器具21の方向)又は上方(天井面10の方向)に移動させ、上端位置(図1位置a)、中間位置(図1位置b)、下端位置(図1位置c)等の任意の位置に固定し得るものである。
【0035】
上記下向押え円板17bの上記円筒状係合部17aとの接続部における180度の角度を隔てた対称位置には方形の挿入孔17c,17cが形成されている(図7(b)参照)。この挿入孔17c,17cは、上記本体12を上記引掛シーリングコンセント11に取り付ける際、上記リング状金具14のL型取付部14a,14aと上記シーリングコンセント11のL型の係合金具11b,11bとを接合してビスB2,B2で両者を下側から固定する作業を行うが、このとき、上記挿入孔17c,17cからドライバーの先端を挿入して上記両L型取付部14a,14a、係合金具11b,11bを締結するビスB2,B2を回転可能とするためのものである。このように挿入孔17c,17cにドライバーの先端を挿入してビスB2,B2の締結作業を行うことができるので、本体12の天井面10への取り付け作業を円滑に行うことができる。
【0036】
この押え部材17は、樹脂製の成形品であり、透明素材により形成することが好ましい。特に、上記押え円板17bの全体を透明にすることにより、上記天井面10側の上記引掛シーリングコンセント11が上記透明の押え円板17bを介して目視できるため、上記コンセント11への本体12の取り付け作業を容易に行うことができる(図6参照)。
【0037】
上記押え部材17の下向押え円板17bの円周の下縁17b’は、図9に示すように取り付けられる照明器具21の上面21bに全周が当接して、当該照明器具21のぐら付きを抑えるものである。上記下向押え部材17bの下端17b’は、上記照明器具21の中心軸(中心)Cを中心として、照明器具21の上面21b全体の半径T(上記中心Cから外側端までの距離T)の1/2以上の範囲の円を超える広い円(半径T’の円)となっており、このように下端17b’が上記半径T’の広い範囲に亘って上記照明器具21の上面21bに当接することにより、当該照明器具21を確実に支持し、当該照明器具21のぐら付きを抑制することができる。
【0038】
また、上記押え部材17の上記下向押え円板17bは上記半径T’の円において、広い範囲で上記照明器具21の上面21bに当接することで、上記下向押え円板17bに対応する範囲の上記天井面10の汚れを防止することができる。
【0039】
本発明は上述のように構成されるものであるから、本発明の照明器具の取付装置を使用して照明器具21を天井10に取り付けるには、まず照明器具の取付装置の本体12を以下の手順で組み立てる。
【0040】
支持筒13の上面に上部リング状金具14を載置し、ビスB1,B1を係合用長孔19,19を介して取付用ボス18,18のビス孔18a,18aに螺子込むことにより、上記上部リング状金具14を上記支持筒13の上面に固定する。その後、上記上部リング状金具14を少し回転させることにより、上記ボスB1,B1の頭を円弧状長孔部19b,19bに係合することにより固定する。
【0041】
その後、押え部材17の円筒状係合部17aを下向押え円板17bを下側として上記本体13の下側から該支持筒13に螺合し、右方向に所定量回転して適所(例えば図1の位置b)に係止しておく。
【0042】
その後、上記支持筒13の下側に下部リング状金具15を宛がい、ビスB3,B3を係合用長孔19,19を介して取付用ボス18,18のビス孔18a,18aに螺子込むことにより、上記下部リング状金具15を上記支持筒13の下面に固定する。尚、当該下部リング状金具15も、少し回転することにより、上記ビスB3,B3の頭を上記円弧状長孔部19b,19bに係合することにより当該金具15を上記支持筒13下面に固定する。
【0043】
その後、上記下部リング状金具15の下面に引掛コンセント16を宛がい、該コンセント16の電気線23及び引掛プラグ20を上記支持筒13の貫通孔13b内に挿入し、上部の開口から支持筒13より上方に引き出した状態(図1の状態)で、図4に示すように、ビスB4,B4をビス孔16e,16eを介して上記下部リング状金具15の螺子孔15c,15cに螺子込むことにより、当該コンセント16を上記下部リング状金具15の下面に固定する(図7(b)参照)。
【0044】
かかる手順により、図8に示す照明器具の取付装置の本体12を構成することができた。次に、この本体12を天井面10の引掛シーリングコンセント11に固定する手順を説明する。
【0045】
まず、本体12の貫通孔13bから引き出された引掛プラグ20の金属端子20a,20aを天井面10の上記引掛シーリングコンセント11の引掛孔11a,11aに接続し、当該プラグ20と上記コンセント11を電気的に接続する。
【0046】
その後、押え部材17を右又は左に回転し、2箇所の挿入孔17c,17cの位置を上部リング状金具14のL型取付部14a,14aの位置に合わせる。尚、上記位置を合わせた状態を図6図7(a)(b)に示す。この状態において、当該本体12の上部リング状金具14のL型取付部14a,14aを天井面10の引掛シーリングコンセント11のL型の係合金具11b,11bに宛がい(図9参照)、上記押え部材17の挿入孔17c,17cの下側からドライバーの先端を上記挿入孔17c,17c内に挿入し、当該挿入したドライバーの先端にてビスB2,B2を上部L型取付部14a,14aの取付孔14a’,14a’を介して上記引掛シーリングコンセント11の上記係合金具11b,11bの取付孔11b’,11b’に螺子込むことにより、図9に示すように、当該本体12を上記引掛シーリングコンセント11に固定する。これで、本発明に係る照明器具の固定装置の本体12が天井面10の引掛シーリングコンセント11に固定することができた。
【0047】
以降は、照明器具(21等)を当該本体12に接続すれば良い。例えば図9に示す照明器具21を接続する場合は、まず照明器具21の引掛プラグ22のL型金属端子22a,22a(図8)を上記本体12の引掛コンセント16の引掛孔16c,16cに接続して上記プラグ22と上記コンセント16の電気接続部16dとを電気的に接続し、その後、上記照明器具21の接続部21aを上記本体12のL型取付部15a,15aにビスB5,B5によって固定する(図9参照)。
【0048】
尚、上記L型金属端子22a,22aを上記コンセント16の引掛孔16c,16cに係合すると、上記照明器具21の引掛プラグ22と上記引掛コンセント16は引掛状態で係合するので、これらプラグ22とコンセント16の係合のみで、照明器具21を上記支持筒13に接続しても良い。他方、照明器具21が大型或いは重い場合等は、上記プラグ22とコンセント16との係合と共に、上記下部リング状金具15と上記照明器具21の接続部21aとを接続固定することが好ましい。この場合、接続部21aと上記L型取付部15a,15aとをビスB5,B5等により固定する(図9参照)。
【0049】
その後、上記押え部材17を左方向に回転することで当該押え部材17の支持筒13に対する位置を下降させて行き、上記押え部材17の下向押え円板17bの下縁17b’を上記照明器具21の上面21bに当接させる。このように、下向押え円板17bの下縁17b’が上記照明器具21の上面21bに当接することで、上記照明器具21は上記押え部材17によってその上面に半径T’の円の下縁17b’が当接することになり、上記照明器具21の上面21bが広い範囲に亘って抑えられるため、照明器具21のぐら付きを抑制することができる。
【0050】
上記押え部材17の円筒状係合部17aは上記支持筒に確実に螺合しており、かつ本体12自体は天井面10の係合金具11b,11bに確実に固定されているため、上記下向押え円板17bによって上記照明器具21は確実に支持され、ぐら付きが抑えられる。
【0051】
また、上記下向押え円板17bが半径T’の広い範囲に亘って、上記照明器具21の上面の半分以上を被覆するため、照明器具21の上面21bに対応する天井面10に汚れが付着することを防止することができる。
【0052】
図10は本発明に係る照明器具の固定装置の他の実施形態であり、図9の実施形態と同一部分については同一符号を付している。この実施形態では、天井面10と照明器具21の上面21bとの間隔T2を図9の実施形態の場合(間隔T1)に比較して非常に短く設定し、照明器具21を天井面10に近接して取り付けたものである。
【0053】
そのため上記支持筒13の上下幅が非常に短く形成されており、押え部材17の円筒状係合部17aの上下幅も短く形成され、上記下向押え円板17bの水平面に対する開き角度も小さく形成しており、照明器具の取付装置の本体12自体の上下幅が全体として短く形成されている。
【0054】
そして、同図の照明器具21はその引掛プラグ22が照明器具21の上面21bより下方に設けられており、その接続部21aが上記L型取付部15a,15aにビスB5,B5を以って固定されている。
【0055】
この実施形態においても、下向押え円板17bの下縁17b’が上記照明器具21の上面21bに当接することで、上記照明器具21は上記押え部材17によってその上面に半径T’の下縁17b’が当接することになり、上記照明器具21の上面21bが広い範囲に亘って抑えられるため、照明器具21のぐら付きを抑制することができる。
【0056】
また、上記下向き押え円板17bが半径T’の範囲に亘って、上記照明器具21の上面の半分以上を被覆するため、照明器具21と天井面10とがこのように近接している場合であっても、照明器具21の上面21bに対応する天井面10に汚れが付着することを防止することができる。
【0057】
以上のように、本発明によれば、天井面10に照明器具21を取り付けた状態で、照明器具21は押え部材17の下向押え円板17bの下縁17b’にて保持されるので、照明器具21のぐら付きを効果的に抑制することができる。
【0058】
また、押え部材17は支持筒13に対して回転することにより、その下向押え部材17bの下縁17b’の支持筒13に対する位置を、支持筒13の軸方向に移動し得るため、各種の形状、大きさの照明器具であっても、上記下縁17b’の位置を調整することによって、確実に上記下縁17b’を照明器具21の上面21bに当接させて照明器具を保持することができ、よってどのような形状、大きさの照明器具であっても確実にぐら付きを防止することができる。
【0059】
また、照明器具21と天井面10との間に上記押え部材17の下向円錐状の下向押え円板17bが位置しているので、照明器具21に対応する天井面10の黒ずみ等の汚れを効果的に防止することができる。
【0060】
また、挿入孔17cからドライバーを挿入して当該装置を天井面10の取付部(引掛シーリングコンセント11)に固定することができ、照明器具の取付装置の天井面10への取り付け作業を円滑に行うことができる。
【0061】
また、透明素材の下向押え円板17bを通して上部取付具(上部リング状金具14)や天井面の取付部(引掛シーリングコンセント11)を目視可能であるため、円滑に取り付け作業を行うことができるので、
【0062】
また、下向押え部材17bの下縁17b’が広い範囲で照明器具21の上面21bを被覆するので、照明器具21のぐら付きを確実に抑制し得ると共に、天井面10の黒ずみをも確実に防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明の照明器具の取付装置は、一般家庭の室内照明、アパート等の賃貸住宅の室内照明、オフィスビル、店舗等の室内照明等、各種の照明器具の取付装置として広く利用することができる。
【符号の説明】
【0064】
10 天井面
11 引掛シーリングコンセント
11b 係合金具
12 照明器具の取付装置
13 支持筒
13a 雄螺子
13b 貫通孔
14 上部リング状金具(上部取付具)
15 下部リング状金具(下部取付具)
16 引掛コンセント
16c 引掛孔
17 押え部材
17a 円筒状係合部
17b 下向押え円板
17b’ 下縁
17c 挿入孔
20 引掛プラグ(支持筒)
21 照明器具
21a 接続部
21b 上面
22 引掛プラグ(照明器具)
23 電気線
B2 ビス
T 照明器具の中心から外側端までの距離
T’ 下縁の半径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11