特許第5678082号(P5678082)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5678082
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】軌間可変車台用装置
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/02 20060101AFI20150205BHJP
   B62D 55/084 20060101ALI20150205BHJP
【FI】
   E02F9/02 C
   B62D55/084
【請求項の数】13
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-539194(P2012-539194)
(86)(22)【出願日】2009年11月19日
(65)【公表番号】特表2013-511633(P2013-511633A)
(43)【公表日】2013年4月4日
(86)【国際出願番号】EP2009065506
(87)【国際公開番号】WO2011060824
(87)【国際公開日】20110526
【審査請求日】2012年11月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】511148396
【氏名又は名称】キャタピラー コマーシャル ソシエテ ア レスポンサビリテ リミテ
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルイジ ガッリニャーニ
【審査官】 ▲高▼橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−113003(JP,A)
【文献】 特開平10−258782(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/02
B62D 55/084
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軌間可変台車(54)の遊び除去装置(5)であって、
協働する伸縮部材(50、52)の間の相対的運動を発生させる油圧シリンダ(60)と、
伸縮部材と係合して伸縮部材(50、52)の間の遊びを除去するロック部材(10、110)と、
ロック部材(10、110)と油圧シリンダ(60)とに接続されて、ロック部材(10、110)と油圧シリンダ(60)とを逐次的に作動させる制御回路(64)と、
ロック部材(110)を伸縮部材との係合状態から解除されるように付勢する弾性要素(142)と、
を備える遊び除去装置(5)。
【請求項2】
制御回路(64)が、油圧シリンダ(60)が伸展した後に、ロック部材(10、110)を作動させて、伸縮部材と係合させるように構成されている、請求項1に記載の装置(5)。
【請求項3】
制御回路(64)が、油圧シリンダ(60)が収縮する前に、ロック部材(10、110)を作動させて、伸縮部材から係合解除するように構成されている、請求項1または2に記載の装置(5)。
【請求項4】
制御回路(64)が、油圧シリンダ(60)が収縮する前に、ロック部材(110)を伸縮部材との係合から解放させるように構成されている、請求項1に記載の装置(5)。
【請求項5】
ロック部材(10、110)が、伸縮部材に配置された、それに対応する開口部と係合する接触要素(16、116)を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置(5)。
【請求項6】
ロック部材(10、110)が伸縮部材と、その変位方向を横切る方向に係合する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置(5)。
【請求項7】
ロック部材(10、110)が、協働する伸縮部材に設置されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置(5)。
【請求項8】
ロック部材(10、110)が、協働する伸縮部材(50、52)の間の間隙が最も大きい領域に設置される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置(5)。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置(5)を備える軌間可変車台(54)。
【請求項10】
軌間可変車台(54)の遊びを除去する方法であって、
油圧シリンダ(60)を、協働する伸縮部材(50、52)の間の相対的運動を発生させるように構成するステップと、
ロック部材(10、110)を、伸縮部材と係合して、伸縮部材(50、52)の間の遊びを除去するように構成するステップと、
制御回路(64)をロック部材(10、110)と油圧シリンダ(60)とに連結して、ロック部材(10、110)と油圧シリンダ(60)とを逐次的に作動させるステップと、
ロック部材(110)を伸縮部材との係合状態から解除されるように付勢するステップと、
を含む方法。
【請求項11】
油圧シリンダ(60)が伸展した後に、ロック部材(10、110)を作動させて、伸縮部材と係合させるステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
油圧シリンダ(60)が収縮する前に、ロック部材(10、110)を作動させて、伸縮部材から係合解除させるステップを含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
油圧シリンダ(60)が収縮する前に、ロック部材(110)を伸縮部材との係合から解放させるステップを含む、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の軌間可変車台に関し、特に、軌間可変車台の軌間を変化させるために設置された構造の摺動部品同士の間の相対的運動を制限する装置および方法に関する。より詳しくは、本発明は、軌間可変車台の伸縮部材同士の間の間隙を補償する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
軌間が変化する車台は一般に知られている。このような車台は、土木機械やクレーン等の作業機械を支持するようになされていてもよい中央フレームと、無限軌道を支持してもよい側部サブフレームとを備えていてもよい。サブフレームは中央フレームの側面に位置付けられていてもよい。
【0003】
クレーン、掘削機または土木機械等、各種の作業用車両に、軌間可変車台が取り入れられているかもしれない。軌間可変車台は、作業用車両の運搬時には幅が制限されているかもしれないが、その一方で、作業中は作業用車両の車台は伸展されるかもしれず、これは、特定の機能、たとえば掘削や土砂運搬または、機械の一般的性能が地面の安定性に左右される可能性のあるその他の機能を果たすことが車両に要求されるかもしれないからである。特に、作業中には、地面安定性を得るための寸法を大きくとるために、車台の幅、すなわち2つの側部無限軌道間の距離が増大されるかもしれない。
【0004】
サブフレームの側方運動を通じた車台の幅の変化は、車両に取り付けられた油圧シリンダによって実現されてよい。油圧シリンダは、クロスメンバ等の伸縮部材内で動作する。中央フレームとサブフレームとは、これらの伸縮部材を通じて相互に連結されていてもよく、この伸縮部材は、相互に反対方向に摺動することによって、サブフレームを中央フレームから遠ざけるようにさらに伸展させ、またはサブフレームを中央フレームにより近くなるように収縮させてもよい。
【0005】
軌間可変車台の伸縮部材には間隙が設けられていてもよく、これによって、協働する伸縮部材同士の間に遊びが生じる。しかしながら、軌間可変車台を有する車両の動作中、間隙は好ましくない影響を及ぼす可能性があり、たとえば、重さによるシフトが生じ、その結果として、車両の精度および安定性が低下し、または失われるかもしれない。
【0006】
Caterpillar Incの名義の特許文献1は、相対的に摺動する梁要素の間の遊びを補償する装置を開示している。この装置は、1対の協働する楔状部材によって構成され、この楔状部材が摺動する梁要素を一緒に梁を横切る方向に圧迫して、梁要素間の遊びを補償する。楔状部材には、推力要素によって摺動要素を圧迫するのに必要な力が提供される。推力要素は、手動または遠隔操作によって作動させてもよく、遠隔操作はまた、梁を機械的にロックする装置の作動も制御する。
【0007】
特許文献2は、油圧式に動作する緊定装置を開示している。クロスメンバは、案内手段内に変位可能に取り付けられる。この緊定装置は、クロスメンバを、クロスメンバの変位方向に対して直角に固定してもよく、それによって案内手段とクロスメンバとの間のはめあいに間隙が発生することが回避される。緊定装置は、案内手段の上に配置され、クロスメンバの表面と接触する挟持部を有する。
【0008】
既知の間隙補償装置は、協働する梁要素の作動とは別に作動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第6,145,610号明細書
【特許文献2】米国特許第6,796,391号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、少なくとも部分的に、先行技術によるシステムの1つまたはそれ以上の態様を改良または克服することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第一の態様において、本発明は、軌間可変車台の遊びを除去する装置を説明し、この装置は、協働する伸縮部材同士の間の相対的運動を発生させるための油圧シリンダと、伸縮部材と係合して、伸縮部材間の遊びを除去するためのロック部材と、ロック部材と油圧シリンダとに接続されて、ロック部材と油圧シリンダとを逐次的に作動させる制御回路と、を備える。
【0012】
本発明による装置は、油圧シリンダおよびロック部材が共通の制御回路によって制御されるようになされる。制御回路は、油圧シリンダとロック部材とが逐次的に作動され、軌間可変車台を有する車両の使用者によるそれ以上の介入を必要としないように構成されていてもよい。
【0013】
その制御回路は、油圧シリンダが伸展した後に、ロック部材を作動させて伸縮部材と係合させるように構成されていてもよい。
【0014】
その制御回路は、油圧シリンダが収縮する前に、ロック部材を作動させて伸縮部材から係合解除させるように構成されていてもよい。
【0015】
この装置は、ロック部材を伸縮部材との係合から付勢するための弾性要素をさらに備えていてもよい。
【0016】
その制御回路は、油圧シリンダが収縮する前に、ロック部材を伸縮部材との係合から解放されるように構成されていてもよい。
【0017】
そのロック部材は、伸縮部材上に配置された、これに対応する開口部内に係合する接触部を有していてもよい。
【0018】
そのロック部材は、伸縮部材と、その変位を横切る方向に係合してもよい。
【0019】
そのロック部材は、協働する伸縮部材に設置されていてもよい。
【0020】
そのロック部材は、協働する伸縮部材間の間隙が最大の領域に配置されていてもよい。
【0021】
第二の態様において、本発明は、遊びを除去する装置を備える軌間可変車台を提供する。
【0022】
第三の態様において、本発明は、軌間可変車台の遊びを除去する方法を提供し、この方法は、油圧シリンダを、協働する伸縮部材間の相対的運動を発生させるように構成するステップと、ロック部材を、伸縮部材と係合して伸縮部材間の遊びを除去するように構成するステップと、制御回路をロック部材と油圧シリンダとに接続して、ロック部材と油圧シリンダとを逐次的に作動させるステップと、を含む。
【0023】
この方法は、油圧シリンダが伸展した後に、ロック部材を作動させて、伸縮部材と係合させるステップを含んでいてもよい。
【0024】
この方法は、油圧シリンダが収縮する前に、ロック部材を作動させて、伸縮部材から係合解除させるステップを含んでいてもよい。
【0025】
この方法は、ロック部材を伸縮部材との係合から付勢するステップを含んでいてもよい。
【0026】
この方法は、油圧シリンダが収縮する前に、ロック部材を伸縮部材との係合から解放するステップを含んでいてもよい。
【0027】
本発明のその他の特徴および利点は、各種の実施形態に関する以下の説明を、添付の図面を参照しながら読むことによって明らかとなるであろう。
【0028】
本発明の上記およびその他の特徴および利点は、各種の実施形態に関する以下の説明を、添付の図面を参照しながら読むことによって、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明による遊びを除去する装置のロック部材の第一の実施形態の断面図である。
図2】本発明による、伸縮部材に取り付けられた図1のロック部材の等角図である。
図3】本発明による、前進した位置にある図1のロック部材の等角図である。
図4】本発明による、協働する伸縮部材に沿って位置付けられた伸縮部材に取り付けられた図1のロック部材の等角図である。
図5】本発明による遊びを除去する装置のある実施形態を取り入れた軌間可変車台の断面図である。
図6】本発明による遊びを除去するための装置を制御する制御回路の概略図である。
図7図6の制御回路の、軌間可変車台を伸展させるように作動させたときの概略図であり、油圧シリンダへの油圧油の流れを示す。
図8図6の制御回路の、軌間可変車台を進展させるように作動させたときの概略図であり、油圧シリンダおよびロック部材への油圧油の流れを示す。
図9図6の制御回路の、軌間可変車台を収縮させるように作動させたときの概略図であり、油圧シリンダおよびロック部材への油圧油の流れを示す。
図10図6の制御回路の、軌間可変車台を収縮させるように作動させたときの概略図であり、ロック部材への、それを伸展させるためにさらに供給され油圧油の流れを示す。
図11】本発明によるロック部材の第二の実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明は一般に、軌間可変車台の、協働する伸縮部材同士の間の遊びを除去するための装置に関する。本発明による装置は、ロック部材10と、油圧シリンダ60と、制御回路64と、を備えていてもよい。
【0031】
図1は、本発明による第一の実施形態のロック部材10を示す。ロック部材10は、油圧作動式であってもよく、筐体12と、ピストン14と、接触要素16とを備えていてもよい。
【0032】
筐体12は、空間18を画定する壁を有していてもよく、空間18の中でピストン14が直線方向に移動してもよい。筐体の壁20は開口部を有していてもよく、そこからピストン14が筐体12の外に突出してもよい。ピストン14が壁20を通過する位置にあるとき、空間18は壁20の開口部から密閉されていてもよい。ガスケット22を、筐体12の壁とピストン14とに設置してもよい。筐体12は、チャネル24および25を備えていてもよく、これは空間18と連続していてもよい。チャネル24および25は、それぞれポート26および28につながる。筐体12には、カラー29が設けられていてもよく、これを通じて筐体12が軌間可変車台の中で支持されてもよい。
【0033】
ピストン14は、ロッド部30とベース部32とを有していてもよい。ロッド部30は、ベース部32に関して幅が小さくてもよく、ベース部32の中央に位置付けられていてもよく、それによってロッド部30の長手方向の側面がベース部32の周囲より内側に配置されて、肩部33を形成する。ロッド部30は壁20を通って移動してもよく、その一方で、ベース部32は空間18内で移動してもよい。ピストン14の移動は、筐体12の壁によって制限されてもよい。肩部33は行程の終了時に壁20に接触してもよく、ベース部32は次の行程の終了時に反対の壁に接触してもよい。ベース部32により、空間18は2つのチャンバ、すなわちベース側チャンバとロッド側チャンバとに分割されてもよい。
【0034】
油圧油は、両方のチャンバにおいてピストン14に作用してもよい。ポート26はベース側チャンバと、その一方でポート28はロッド側チャンバと、それぞれチャネル24および25を通じて連通していてもよい。油圧油は、それぞれのポート26、28を通じて、チャンバ内に流入し、またチャンバから流出してもよく、それによってピストン14を空間内および壁20の開口部を通って移動させてもよい。
【0035】
ポート26を通ってベース側チャンバへと加圧された油圧油が流れることによって、ピストン14が移動してもよく、それによってピストン14は壁20の開口部を通って空間18から出て、最終的に肩部33がピストン14の前進した位置において壁20と接触する。加圧された油圧油がポート28を通ってロッド側チャンバに流れると、ピストン14が移動してもよく、それによってピストン14は壁20の開口部を通って空間18に入り、最終的にベース部32がピストン14の初期位置において筐体12と接触する。
【0036】
ロッド部30の、ベース部32とは反対の端から、フランジ34が延びていてもよい。フランジ34は、ピストン14と一体に形成してもよい。ある実施形態において、フランジ34は、当初はピストン14と別に形成してもよく、その後、両方の構成部品を機械的または化学的接合手段によって一体化してもよい。ある実施形態において、フランジ34はロッド部30の中央に位置付けてもよく、そこでフランジ34はピストン14の中心軸に沿って軸方向に延びる。
【0037】
接触要素16をピストン14のロッド部30に設置してもよい。接触要素16は、ピストン14と一体に形成してもよい。ある実施形態において、接触要素16は、当初はピストン14と別に形成してもよく、その後、両方の構成部品を機械的または化学的接合手段によって一体化してもよい。接触要素16は、開口部36を有していてもよく、この開口部からフランジ34が突出する。
【0038】
接触要素16は、伸縮部材に連結するのに適した方法で形成してもよい。他の実施形態において、接触要素16は伸縮部材と接触し、これを支持してもよい。他の実施形態において、接触要素16は、雄部材または雌部材の形態で、伸縮部材の上の相補的部分と接触し、結合してもよい。ある実施形態において、接触要素16はディスクであってもよく、このディスクが伸縮部材に配置された、それと対応する形状の窓と結合する。
【0039】
保持要素38がフランジ34と係合してもよく、それによって接触要素16がピストン14から予期せず外れることが防止される。保持要素38とフランジ34は逆に接続してもよい。保持要素38をフランジ34から切り離して、ピストン14とは別のユニットとして形成された接触要素16を取り外せるようにしてもよい。接触要素16の開口部36は、保持要素38を収容するような形状および寸法であってもよい。
【0040】
ロック部材10は、係合位置と係合解除位置との間で移動可能であってもよい。係合位置において、ピストン14は前進した位置にあってもよく、接触要素16が伸縮部材と係合してもよく、それによって協働する伸縮部材間の遊びが縮小される。係合解除位置において、ピストン14および接触要素16はどちらも初期位置にあってもよく、それによって協働する伸縮部材間に遊びが生じる。
【0041】
ロック部材10は軌間可変車台の中の、協働する伸縮部材間の遊びを縮小させるのに適した位置に設置してもよい。軌間可変車台の、1対の協働する伸縮部材間の間隙は、車台の種類によって領域ごとに異なるかもしれない。車台の中で、1対の伸縮部材間の間隙は、より地面に近い側の方が大きく、その一方で、地面から遠い側の間隙はより小さいかもしれない。ロック部材10は、軌間可変車台のうち、協働する伸縮部材間の間隙が最も大きい領域に設置してもよい。
【0042】
ロック部材10は、車台の種類に応じて、軌間可変車台の中に適当に取り付けてもよい。ある実施形態において、ロック部材10は、伸縮部材に配置してもよい。
【0043】
図2は、軌間可変車台のシャーシの伸縮部材50の上に取り付けられているロック部材10を示す。ロック部材10は、伸縮部材50の、協働する伸縮部材間の重複領域に設置してもよく、初期位置における接触要素16は、伸縮部材50の表面と同一平面であってもよい。
【0044】
図3は、軌間可変車台のシャーシの伸縮部材50に取り付けられたロック部材10を描いたものであり、接触要素16が前進した位置にあり、伸縮部材50の表面より突出した状態にある。
【0045】
図4は、伸縮部材50に取り付けられたロック部材10を示す。伸縮部材50は、協働する伸縮部材52に沿って位置付けてもよい。
【0046】
別の実施形態において、軌間可変車台は、案内手段と複数の伸縮部材とを備えていてもよい。ロック部材10は、案内手段に設置して、伸縮部材を相互に当たるようにして固定してもよい。
【0047】
ロック部材10は、伸縮部材の伸縮変位の方向を略横切る方向で伸縮部材と係合する。ロック部材10が伸縮部材と係合することによって、協働する伸縮部材間の遊びが除去される。他の実施形態において、協働する伸縮部材の各集合を、複数のロック部材10と関連付けてもよい。
【0048】
図5は、本発明の装置を備える車両のための軌間可変車台54を示す。軌間可変車台54は、中央シャーシ56と2つの側部キャリッジ58とを備える。中央シャーシ56は、複数の伸縮部材50を有していてもよく、キャリッジ58は、複数の協働する伸縮部材52を有していてもよい。協働する伸縮部材の集合を油圧シリンダ60に関連付けてもよい。各キャリッジ58は、油圧シリンダ60の作動によって、シャーシ56に関して移動してもよい。油圧シリンダ60は、それぞれのキャリッジ58を動かすことによって、軌間可変車台を伸展または収縮するように作動させてもよい。
【0049】
油圧シリンダ60に適当な油圧を加えることによって、シリンダ60がキャリッジ58を動かしてもよい。油圧シリンダ60の伸展によって、協働する伸縮部材が伸展し、これに対応してキャリッジ58がシャーシ56から移動する。逆に、油圧シリンダ60が収縮すると、協働する伸縮部材が収縮し、これに対応してキャリッジ58がシャーシ56に向かって移動する。
【0050】
支持手段62をキャリッジ58の各々に設置してもよい。各支持手段62は、各油圧シリンダ14に連結し、これを保持するようにしてもよい。案内手段は、中央シャーシ56の端と2つの側部キャリッジ58とに設置してもよく、プリズム形のタイプであってもよく、これによって伸縮式の構成部品の間に必要な整合性が確保されてもよい。
【0051】
ある実施形態において、各ロック部材10を伸縮部材の集合と油圧シリンダ60とに関連付けてもよい。軌間可変車台の種類に応じて、2つまたは4つの油圧シリンダ60と、少なくともこれに対応する数のロック部材10とがあってもよい。ロック部材10を伸縮部材50および52に関連付けてもよく、伸縮部座50の上の、軌間可変車台の中で地面から離れた側である上側部分に位置付けてもよい。
【0052】
図6は、キャリッジ58のロック部材10と油圧シリンダ60とを制御する装置5の油圧系統を示す。制御回路64は、油圧シリンダ60とロック部材10とに、前記構成部品の動作および制御にとって適当であるように接続してもよい。制御回路64は、車両の運転台から作動させるのに適当であるように構成していてもよく、それによって制御回路64は運転台にいるオペレータによって操作されてもよい。
【0053】
制御回路64は、油圧油を送出するためのディストリビュータ66と、油圧油を油圧シリンダ60およびロック部材10へ、またはこれらから流すためのラインとを備えていてもよい。制御回路64を作動させることによって、油圧ライン内の圧力が上昇するかもしれず、これは、油圧シリンダ60およびロック部材10に作用するかもしれない。油圧シリンダ60およびロック部材10の動作は、前記構成部品を制御回路64に接続するライン内の油圧油を加圧することによって発生させてもよい。油圧は、油圧シリンダ60が伸展し、収縮し、それによってそれに対応して軌間可変車台54の運動を発生させるための力と、ロック部材10が前進位置へと移動して伸縮部材と係合するか、または初期位置へと移動するための力とを提供する。
【0054】
制御回路64は、ロック部材10と油圧シリンダ60とを逐次的に作動させるように構成してもよい。制御回路64は、ロック部材10を作動させる前に油圧シリンダ60を作動させて、協働する伸縮部材50および52を伸展させ、また油圧シリンダ60の前にロック部材10を作動させて、協働する伸縮部材50および52を収縮させるように構成してもよい。
【0055】
制御回路64は、ロック部材10と油圧シリンダ60とに逐次的に油圧を提供するように構成してもよい。制御回路64は、ロック部材10の前に油圧シリンダ60に油圧作動圧を提供して、協働する伸縮部材50および52を伸展させ、また、油圧シリンダ60の前にロック部材10に油圧作動圧を提供して、協働する伸縮部材50および52を収縮させるように構成してもよい。
【0056】
ある実施形態において、制御回路64は、ディストリビュータ66によって制御回路64の油圧ラインを通じて同時に初期油圧を提供するように構成してもよい。その後、シーケンスバルブ68と、図6の油圧系統に描かれているような制御回路64の中の油圧シリンダ60とロック部材10との物理的な相違によって、油圧シリンダ60とロック部材10とを逐次的に作動させてもよい。
【0057】
ある実施形態において、制御回路64は、油圧油の流路の制御し、選択するブロックバルブ72をさらに備えていてもよい。
【0058】
熟練者であれば、図7図10から、制御回路64の具体的な動作がわかるであろう。
【0059】
図7は、軌間可変車台54を伸展させるように作動させた制御回路64を示し、油圧シリンダ60およびシーケンスバルブ68への油圧油の流れを示している。制御回路64を作動させて、協働する伸縮部材50および52ならびにそれぞれのキャリッジ58を伸展させようとすると、油圧油が油圧シリンダ60およびシーケンスバルブ68に流れるかもしれず、その際、伸展用流路61(図7中、太線で示す)を画定する油圧ラインを通る。シーケンスバルブ68は、ロック部材10への油圧油の流れを制御してもよい。
【0060】
より多くの油圧油が油圧ラインの中に流れると、伸展用流路61の中の油圧ライン内の油圧が上昇するかもしれない。油圧は、油圧シリンダ60に作用して、ピストンロッドを伸展させるかもしれない。油圧シリンダ60のピストンロッドは、伸縮部材50および52の最大伸展長さまで延びるかもしれない。キャリッジ58の最大伸展位置において、油圧シリンダ60のピストンロッドはそれ以上伸展できず、油圧油がそれ以上油圧シリンダ60に流れ込み、油圧シリンダ内および油圧ラインの油圧油の圧力を上昇させるのを防止する。
【0061】
図8は、軌間可変車台54を伸展させるように作動させた制御回路64を示し、伸展用流路61においてシーケンスバルブ68を通って、ロック部材10に至る油圧油の流れを示している。伸展用流路61の油圧ラインの圧力が、シーケンスバルブ68の閾値圧力を超える点まで上昇すると、油圧油はロック部材10へと流れることが可能となり、これを作動させるかもしれない。油圧油は、ポート26を通ってロック部材10の中のベース側チャンバ内に流れてもよく、これによってピストン14が筐体12から出て、接触要素16を伸縮部材と係合させる。油圧がブロックバルブ72によって制御回路64内で維持されて、ロック部材10が係合位置に保持されてもよい。
【0062】
図9は、軌間可変車台54を収縮させるように作動させた制御回路を示し、油圧シリンダ60、ロック部材10およびシーケンスバルブ70への油圧油の流れを示している。制御回路64を作動させて、協働する伸縮部材50および52とそれぞれのキャリッジ58とを収縮させようとすると、油圧油が油圧シリンダ60とシーケンスバルブ70とに流れるかもしれず、その際、収縮用流路63(図9中、太線で示す)を画定する油圧ラインを通る。より多くの油圧油が収縮用流路63に流れると、油圧ライン内の油圧が上昇する。これと同時に、油圧油は伸展用流路61の油圧ラインから流れ出て、それによってこれらのライン内の油圧が低下する。
【0063】
油圧油は、ポート28を通ってロック部材10の中のロッド側チャンバに流れてもよく、これによってピストン14が初期位置に戻り、接触要素16が伸縮部材から外れる。ピストン14が初期位置に戻ると、ベース部32が筐体12と接触し、油圧油がそれ以上ロッド側チャンバに流れて、チャンバの中および油圧ライン内の油圧油の圧力が上昇するのを防止する。ある実施形態において、その後、油圧の上昇が油圧シリンダ60に作用して、ピストンロッドが収縮してもよい。
【0064】
ピストン14の重量は油圧シリンダ60のピストンロッドより軽くてもよく、したがって、同等の油圧で起こされるピストン14および油圧シリンダ60のピストンロッドの運動は異なっていてもよい。
【0065】
ある実施形態において、ロック部材10の接触要素16が外れるのは、油圧シリンダ60のピストンロッドが収縮する前であってもよい。他の実施形態において、ピストン14が初期位置に戻るのは、油圧シリンダ60のピストンロッドが移動を開始する前に完了してもよい。油圧シリンダ60は、伸縮部材50および52を収縮させて、キャリッジ58をシャーシ56に関して収縮した位置へと移動させてもよい。
【0066】
ある実施形態において、油圧が制御回路64の中でブロックバルブ72によって維持されて、ロック部材10が外れた位置に保持されてもよい。
【0067】
図10は、軌間可変車台54を収縮させるように作動させた制御回路16の実施形態を示し、ロック部材10への油圧油のさらなる流れを示している。収縮用流路63の中の油圧は、ピストン14および油圧シリンダ60内のピストンロッドがそれぞれ完全に収縮した状態で、さらに上昇するかもしれない。収縮用流路63の油圧ライン内の圧力がシーケンスバルブ70の閾値圧力を超える点まで上昇すると、油圧油がロック部材10へと流れ、これを作動させる。
【0068】
油圧油は、ポート26からロック部材10に流れ、ロッド側チャンバ内に既にある油圧油に対抗してベース側チャンバへと流れてもよい。ベース側チャンバ内の油圧油の動作に利用可能なピストン14の面積のほうが、ベース側チャンバ内の油圧油の動作に利用できるピストン14の面積より大きい。ピストン14に作用する油圧は、ロッド側チャンバよりベース側チャンバ内のほうが高くてもよく、それによってピストン14が筐体12から外へと前進し、伸縮部材50および52が完全に収縮した位置にある状態で、接触要素16を伸縮部材と係合させる。
【0069】
油圧は、制御回路64内でブロックバルブ72によって維持されて、ロック部材10が係合した位置に保持されてもよい。油圧油が収縮用流路63から放出されると、接触要素16は伸縮部材から外れるかもしれない。
【0070】
他の実施形態において、油圧シリンダ60とロック部材10とを逐次的に作動させるためにバルブを設けてもよい。シリンダバルブは、油圧シリンダ60への油圧油の流れを制御してもよく、シーケンスバルブはロック部材10への油圧油の流れを制御してもよい。シーケンスバルブの圧力閾値は、シリンダバルブのそれより低くてもよい。シーケンスバルブは、その圧力閾値が低いことにより、シリンダバルブが油圧油を油圧シリンダ60へと流す前に、油圧油をロック部材10へと流すことができる。
【0071】
図11は、本発明による第二の実施形態のロック部材110を示す。ロック部材110は、筐体112と、ピストン114と、接触要素116と、を備えていてもよく、能動および受動作動メカニズムを有していてもよい。
【0072】
筐体112は空間118を画定する壁を有していてもよく、この空間118の中でピストン114が直線方向に移動してもよい。側面において、筐体112には壁がなく、開口部120を提示してもよい。ピストン114は、開口部120を通じて筐体112から突出してもよい。ガスケット122を筐体112の壁とピストン114とに設置してもよい。筐体112はチャネル124を有していてもよく、これは空間118と連続していてもよい。チャネル124は、ポート126につながっていてもよい。筐体112にはカラー129を設けてもよく、このカラー129を通じて筐体112が軌間可変車台の中に支持されていてもよい。
【0073】
ピストン114は、ロッド部130とベース部132とを有していてもよい。ロッド部130は、幅がベース部132と比較して小さくてもよく、ベース部132の中央に位置付けられていてもよく、これによってロッド部130の長手方向の側面がベース部132の周辺より内側に配置され、肩部133を形成する。ロッド部130およびベース部132は、空間118の中で移動する。ピストン114の移動は、筐体112の壁と、開口部120に隣接して設置された制限リング140とによって制限されてもよい。ベース部132は行程の終了時に筐体112の壁に接触してもよく、肩部133は次の行程の終了時に制限リング140に接触してもよい。ベース部132により、空間118は2つのチャンバ、すなわちベース側チャンバとロッド側チャンバとに分けられていてもよい。ベース側チャンバは、ベース部132と筐体112の壁とによって密閉されていてもよく、その一方で、ロッド側チャンバは開口部120を通じて筐体112の外部へと開放している。
【0074】
油圧油は、ベース側チャンバにおいて、ピストン114に作用する。ポート126は、チャネル124を通じてベース側チャンバと連通する。油圧油は、それぞれのポート126を通じて下側のチャンバに流れ込んでもよく、それによってピストン114を、空間118の中と開口部120を通じて伸展させてもよい。
【0075】
筐体112の中に弾性要素142を設置して、ピストン114に連結してもよい。弾性要素142は、ロッド部130を通って延びてもよく、弾性要素142の両端を空間118の中で筐体112の対向する壁に取り付けてもよい。他の実施形態において、弾性要素142の一端を空間118の中で筐体112の1つの壁に連結してもよく、反対の端をピストン114に連結してもよい。どちらの実施形態にも、複数の弾性要素142を設けてよい。
【0076】
ある実施形態において、弾性要素はバネであってもよい。
【0077】
弾性要素142は、筐体112の壁とピストン114との間に連結してもよく、それによって空間118の中でピストン114を付勢して、ベース部132を筐体112の壁に接触させる。
【0078】
ピストン114は、ポート126とチャネル124とを通じてベース側チャンバへと油圧油が流れることによって、当初位置から移動してもよく、これによってロッド部130は開口部120を通って空間118から出るように移動してもよく、最終的に肩部133が制限リング140と接触する。ベース側チャンバ内で油圧により発せられる圧力は、弾性要素142によって発せられる力に対抗し、これより勝っていてもよい。ピストン114が前進した位置にあるとき、弾性要素142は開口部120を通じてピストン114を初期位置に戻すように作用してもよい。
【0079】
ロッド部130の、ベース部132とは反対の端から、フランジ134が延びていてもよい。フランジ134は、ピストン114と一体に形成してもよい。他の実施形態において、フランジ134は、当初はピストン114と別に形成してもよく、その後、両方の構成部品を機械的または化学的接合手段によって一体化してもよい。ある実施形態において、フランジ134はロッド部130の中央に位置付けてもよく、そこでフランジ134はピストン114の中心軸に沿って軸方向に延びる。
【0080】
接触要素116をピストン114のロッド部130に設置してもよい。接触要素116は、ピストン114と一体に形成してもよい。他の実施形態において、接触要素116は、当初はピストン114と別に形成してもよく、その後、両方の構成部品を機械的または化学的接合手段によって一体化してもよい。接触要素116は、開口部136を有していてもよく、この開口部からフランジ134が突出する。
【0081】
接触要素116は、伸縮部材に連結するのに適した方法で形成してもよい。ある実施形態において、接触要素116は伸縮部材と接触し、これを支持してもよい。他の実施形態において、接触要素116は、雄部材または雌部材の形態で、伸縮部材の上の相補的部分と接触し、結合してもよい。ある実施形態において、接触要素116はディスクであってもよく、このディスクが伸縮部材に配置された、それと対応する形状の窓と結合する。
【0082】
保持要素138がフランジ134と係合してもよく、それによって接触要素116がピストン114から予期せず外れることが防止される。保持要素138とフランジ134は逆に接続してもよい。保持要素138をフランジ134から切り離して、ピストン114とは別のユニットとして形成された接触要素116を取り外せるようにしてもよい。接触要素116の開口部136は、保持要素138を収容するような形状および寸法であってもよい。
【0083】
ある実施形態において、油圧制御回路64は、ロック部材110と接続されるようになされていてもよい。収縮用流路63の油圧ラインは、ロック部材110に接続されていなくてもよい。
【0084】
ロック部材110に接続された制御回路64を作動させて、協働する伸縮部材50および52とそれぞれのキャリッジ58とを伸展させようとすると、油圧油は油圧シリンダ60およびシーケンスバルブ68へと流れてもよく、その際、伸展用流路61を画定する油圧ラインを通る。
【0085】
より多くの油圧油が油圧ラインの中に流れると、伸展用流路61の中の油圧ライン内の油圧が上昇するかもしれない。油圧は、油圧シリンダ60に作用して、ピストンロッドを伸展させるかもしれない。油圧シリンダ60のピストンロッドは、伸縮部材50および52の最大伸展長さまで延びるかもしれない。キャリッジ58の最大伸展位置において、油圧シリンダ60のピストンロッドはそれ以上伸展できず、油圧油がそれ以上油圧シリンダ60に流れ込み、油圧シリンダ内および油圧ラインの油圧油の圧力を上昇させるのを防止する。
【0086】
伸展用流路61の中の油圧ラインの圧力がシーケンスバルブ68の閾値圧力を超える点まで上昇すると、油圧油はロック部材110に流れ、ロック部材を作動させるかもしれない。油圧油は、ポート126からロック部材110に流れ、ベース側チャンバ内に入るかもしれない。ベース側部内の油圧は、ピストン114を初期位置に保持しようとする弾性要素142の力より大きくてもよく、それによってピストン114を筐体112から前進させて、接触要素116を伸縮部材と係合させる。油圧は、制御回路64の中で保持されてもよく、それによってロック部材110が係合位置に保持される。
【0087】
ロック部材110に接続された制御回路64を作動させて、協働する伸縮部材50および52とそれぞれのキャリッジ58とを収縮させようとすると、油圧油は油圧シリンダ60へ流れてもよく、その際、収縮用流路63を画定する油圧ラインを通り、油圧が油圧ライン内で上昇するかもしれない。同時に、油圧油は伸展用流路61の油圧ラインから流出するもしれず、それによってこれらのライン内の油圧が低下する。
【0088】
伸展用流路61の油圧ライン内の油圧が低下すると、ロック部材110のベース側チャンバの圧力がこれに対応して低下するかもしれない。圧力は、弾性要素142によってピストン114にかけられるかもしれない力のレベル未満まで低下するかもしれない。弾性要素142はピストン114に作用して、ピストン114を初期位置に戻し、接触要素116を伸縮部材から係合解除する。
【0089】
熟練者であれば、上記の実施形態を改変しても本発明の装置が得られることがわかるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本願は、軌間可変車両のための装置5を開示する。
【0091】
軌間可変車両の動作において、キャリッジは、作業上の要求または外的な要求に応じて、油圧シリンダによって伸展または収縮されてもよい。キャリッジは、車両の運搬時には収縮し、作業現場では伸展してもよい。キャリッジは、必要に応じた最大位置まで伸展させてもよい。装置5により、ロック部材10、110とこれに関連する油圧シリンダ60を、共通の制御回路によって逐次的に自動的に作動させることができる。ロック部材10、110は伸縮部材と係合して、協働する伸縮部材間の遊びを除去する。
【0092】
本明細書で開示する装置5の産業上の利用可能性は、上記の説明から容易にわかるであろう。
【0093】
したがって、本願は、適用法により可能な範囲で、付属の特許請求の範囲に記載された主題のすべての改変物と均等物を含む。さらに、上記の要素のあらゆる可能な変形の任意の組み合わせは、本明細書中に別段のことわりがないかぎり、本発明によって包含される。
【0094】
特許請求の範囲のいずれかの項に記載された技術的特徴が参照用符号により示されている場合、この参照用符号は、特許請求の範囲をよりわかりやすくするためのみに含められており、したがって、参照符号も、またはそれがなくても、上記の技術的特徴またはいずれかの請求項の要素の範囲を限定するいかなる効果もない。
【0095】
当業者は、本発明が、本発明かまたはその本質的特徴から逸脱することなく、その他の具体的な形態でも実施できることがわかるであろう。したがって、上記の実施形態は、あらゆる点において、本明細書で説明する発明を限定するのではなく、例示のためであると考えるべきである。それゆえ、本発明の範囲は上記の説明ではなく、付属の特許請求の範囲により示されており、したがって、特許請求の範囲の均等物の意味および範囲に入るすべての変更がこの中に含められるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11