特許第5678181号(P5678181)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5678181チャネル状態情報基準信号の送信の存在時におけるレートマッチングモードの変更
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5678181
(24)【登録日】2015年1月9日
(45)【発行日】2015年2月25日
(54)【発明の名称】チャネル状態情報基準信号の送信の存在時におけるレートマッチングモードの変更
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20150205BHJP
   H04W 28/18 20090101ALI20150205BHJP
【FI】
   H04W72/04 137
   H04W28/18 110
【請求項の数】20
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2013-515801(P2013-515801)
(86)(22)【出願日】2011年6月1日
(65)【公表番号】特表2013-529869(P2013-529869A)
(43)【公表日】2013年7月22日
(86)【国際出願番号】EP2011059004
(87)【国際公開番号】WO2011160926
(87)【国際公開日】20111229
【審査請求日】2013年2月25日
(31)【優先権主張番号】12/803,376
(32)【優先日】2010年6月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】フミエル ミエシュコ
(72)【発明者】
【氏名】ローマン ティモ
【審査官】 田畑 利幸
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−527631(JP,A)
【文献】 特表2009−520385(JP,A)
【文献】 特表2012−506213(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/093542(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 72/04
H04W 28/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことが確認される前に、第1のレートマッチングモードに従って前記ネットワークアクセスノードを用いてユーザ装置を動作させるステップと、
前記ネットワークアクセスノードが前記ユーザ装置の能力を正しく取得したことが前記ユーザ装置に対して確認された後にのみ、前記レートマッチングモードを第2のレートマッチングモードに変更するステップと、
を含み、
前記第1のレートマッチングモードが、リソース要素の組を用いてダウンリンク共有チャネル送信をパンクチャするステップを含み、前記第2のレートマッチングモードが、前記リソース要素の組のメンバであるリソース要素の周辺で前記ダウンリンク共有チャネルをレートマッチングするステップを含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記リソース要素の組が、基準シンボル及びミューティングされたリソース要素の少なくとも一方を含む、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記基準シンボルが、前記ネットワークアクセスノード及び前記ユーザ装置の多入力多出力動作をサポートして送信されるチャネル状態情報基準シンボルである、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記確認が、シグナリングに明示的に基づくこと、シグナリングに非明示的に基づくこと、及びルールを適用することのうちの1つによって行われる、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記確認が、無線リソース制御能力転送手順の一部を含む確認メッセージ、又は前記レートマッチングモードを定義する無線リソース制御接続再構成メッセージの一部を含むパラメータの一方を使用する無線リソース制御シグナリングの1つに明示的に基づいて行われる、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記確認が、少なくとも1ビットを使用して前記レートマッチングモードを示すダウンリンク制御情報シグナリングに明示的に基づいて行われる、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記確認が、無線リソース制御接続再構成シグナリング手順の実行に非明示的に基づいて行われ、前記ルールが、前記ネットワークアクセスノードが前記ユーザ装置から無線リソース制御接続再構成完了メッセージを受け取った後にのみ、前記ユーザ装置に対する前記基準シンボル周辺のレートマッチングを開始することを含む、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
基準信号構成の指示を、システム情報ブロックに含めて、又は専用無線リソース制御シグナリングを使用することによって前記ユーザ装置に送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
ミューティングされたリソース要素の構成を、システム情報ブロックに含めて、又は専用無線リソース制御シグナリングを使用することによって前記ユーザ装置に送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
ソフトウェアプログラム命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記ソフトウェアプログラム命令が少なくとも1つのデータプロセッサにより実行されることにより、請求項1からのいずれか1項に記載の方法を実行することを含む動作が行われる、
ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項11】
プロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含むメモリと、
を備えた装置であって、前記メモリ及びコンピュータプログラムコードが、前記プロセッサを用いて前記装置に、
ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことが確認される前に、第1のレートマッチングモードに従って前記ネットワークアクセスノードを用いてユーザ装置を動作させるステップと、
前記ネットワークアクセスノードが前記ユーザ装置の能力を正しく取得したことが前記ユーザ装置に対して確認された後にのみ、前記レートマッチングモードを第2のレートマッチングモードに変更するステップと、
を少なくとも実行させるように構成され
前記第1のレートマッチングモードが、リソース要素の組を用いてダウンリンク共有チャネル送信をパンクチャするステップを含み、前記第2のレートマッチングモードが、前記リソース要素の組のメンバであるリソース要素の周辺で前記ダウンリンク共有チャネルをレートマッチングするステップを含む、
ことを特徴とする装置。
【請求項12】
前記リソース要素の組が、基準シンボル及びミューティングされたリソース要素の少なくとも一方を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記基準シンボルが、前記ネットワークアクセスノード及び前記ユーザ装置の多入力多出力動作をサポートして送信されるチャネル状態情報基準シンボルである、
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記確認が、シグナリングに明示的に基づくこと、シグナリングに非明示的に基づくこと、及びルールを適用することのうちの1つによって行われる、
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記確認が、無線リソース制御能力転送手順の一部を含む確認メッセージ、又は前記レートマッチングモードを定義する無線リソース制御接続再構成メッセージの一部を含むパラメータの一方を使用する無線リソース制御シグナリングの1つに明示的に基づいて行われる、
ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記確認が、少なくとも1ビットを使用して前記レートマッチングモードを示すダウンリンク制御情報シグナリングに明示的に基づいて行われる、
ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記確認が、無線リソース制御接続再構成シグナリング手順の実行に非明示的に基づいて行われ、前記ルールが、前記ネットワークアクセスノードが前記ユーザ装置から無線リソース制御接続再構成完了メッセージを受け取った後にのみ、前記ユーザ装置に対する前記基準シンボル周辺のレートマッチングを開始することを含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項18】
基準信号構成の指示を、システム情報ブロックに含めて、又は専用無線リソース制御シグナリングを使用することによって前記ユーザ装置に送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする前記請求項11から17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
ミューティングされたリソース要素の構成を、システム情報ブロックに含めて、又は専用無線リソース制御シグナリングを使用することによって前記ユーザ装置に送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項11から18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
ロングタームエボリューションアドバンストプロトコル及び仕様とともに動作するよう構成される、
ことを特徴とする請求項11から19のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の例示的かつ非限定的な実施形態は、一般に無線通信システム、方法、装置及びコンピュータプログラムに関し、より詳細には、Rel−10(LTE−Advanced)のユーザ装置などのユーザ装置へのダウンリンク基準信号及びデータの送信に関する。
【背景技術】
【0002】
本節には、特許請求の範囲に記載する本発明に至るまでの背景又は状況を示す。本明細書における説明は、追求できる概念を含むことができるが、この概念が必ずしも以前に考案、実施又は追求されたものであるとは限らない。従って、本節で説明する内容は、本明細書において特に示さない限り、本出願における説明及び特許請求の範囲にとっての先行技術ではなく、本節に含まれることにより先行技術であると認められるものではない。
【0003】
本明細書及び/又は図面の図で見出すことができる以下の略語については以下のように定義する。
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
BS 基地局
BW 帯域幅
CRS 共通基準信号
CSI チャネル状態情報
CQI チャネル品質インジケータ
DCI ダウンリンク制御情報
DL ダウンリンク(eNBからUE方向)
DM−RS 復調基準信号(別称URS)
eNB E−UTRAN Node B(進化型Node B)
EPC 進化型パケットコア
E−UTRAN 進化型UTRAN(LTE)
FDMA 周波数分割多元接続
HSPA 高速パケットアクセス
IMTA 国際移動体電気通信連合
ITU−R 国際電気通信連合−無線通信部門
LTE UTRANのロングタームエボリューション(E−UTRAN)
LTE−A LTEアドバンスト
MAC 媒体アクセス制御(レイヤ2、L2)
MCS 変調符号化方式
MIB マスタ情報ブロック
MIMO 多入力多出力
MM/MME モビリティ管理/モビリティ管理エンティティ
NodeB 基地局
OFDMA 直交周波数分割多元接続
O&M 運用及び保守
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDCP パケットデータ収束プロトコル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PHY 物理(レイヤ1、L1)
PMI プリコーディングマトリクスインジケータ
PRB 物理リソースブロック
RACH ランダムアクセスチャネル
RE リソース要素
Rel リリース
RI ランクインジケータ
RLC 無線リンク制御
RRC 無線リソース制御(レイヤ3、L3)
RRM 無線リソース管理
RS 基準信号
SGW サービングゲートウェイ
SIB システム情報ブロック
TM 伝送モード
SC−FDMA シングルキャリア周波数分割多元接続
UE 移動局、移動ノード又は移動端末などのユーザ装置
UL アップリンク(UEからeNB方向)
UMTS ユニバーサル移動体電気通信システム
UPE ユーザプレーンエンティティ
URS UE固有の基準信号
UTRAN ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク
【0004】
1つの最新の通信システムは、進化型UTRAN(E−UTRAN、UTRAN−LTE又はE−UTRAとも呼ばれる)として知られている。このシステムでは、DLアクセス技術はOFDMAであり、ULアクセス技術はSC−FDMAである。
【0005】
1つの興味深い仕様書に、3GPP TS 36.300、V8.11.0(2009年12月)、第3世代パートナーシッププロジェクト、技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク、進化型ユニバーサル地上波無線アクセス(E−UTRA)及び進化型ユニバーサル地上波アクセスネットワーク(EUTRAN)、全容、ステージ2(リリース8)があり、この使用書はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。便宜上、このシステムをLTE Rel−8と呼ぶことができる。一般に、大まかに3GPP TS 36.xyz(36.211、36.311、36.312など)として与えられる一連の仕様書は、リリース8のLTEシステムを説明しているものと見なすことができる。つい最近、3GPP TS 36.300,V9.1.0(2010年3月)を含むこれらの仕様書の少なくとも一部のリリース9バージョンが公開された。
【0006】
図1Aは、3GPP TS 36.300 V8.11.0の図4.1を再現したものであり、EUTRANシステム(Rel−8)の全体的アーキテクチャを示している。図1Bを参照することもできる。E−UTRANシステムは、UE方向のE−UTRANユーザプレーン(PDCP/RLC/MAC/PHY)及び制御プレーン(RRC)のプロトコル終端を提供するeNBを含む。eNBは、X2インターフェイスにより相互接続される。eNBは、S1インターフェイスによってEPCにも接続され、より具体的には、S1 MMEインターフェイスによってMMEに、S1インターフェイスによってS−GWに接続される(MME/S−GW4)。S1インターフェイスは、MME/S−GW/UPEとeNBの間の多対多の関係をサポートする。
【0007】
eNBは、以下の機能をホストする。
RRMのための機能:RRC、無線アドミッション制御、接続モビリティ制御、UL及びDLの両方におけるUEへの動的リソース割り当て(スケジューリング)
ユーザデータストリームのIPヘッダの圧縮及び暗号化
UE接続時におけるMMEの選択
EPC(MME/S−GW)へ向けたユーザプレーンデータのルーティング
(MMEを発信元とする)ページングメッセージのスケジューリング及び送信
(MME又はOAMを発信元とする)ブロードキャスト情報のスケジューリング及び送信
モビリティ及びスケジューリングのための測定及び測定レポート構成
【0008】
本明細書では、便宜上単純にLTE−Advanced(LTE−A)と呼ぶ将来的なIMTAシステムを対象にした3GPP LTEのさらなるリリース(LTE Rel−10など)が特に興味深い。これについては、3GPP TR 36.913、V9.1.0(2009年12月)、第3世代パートナーシッププロジェクト、技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク、EUTRAのさらなる高度化(LTE−Advanced)(リリース9)を参照することができる。3GPP TR 36.912、V9.3.0(2010年6月)、技術レポート第3世代パートナーシッププロジェクト、技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク、E−UTRAのさらなる高度化(LTE−Advanced)(リリース9)の実現可能性研究を参照することもできる。
【0009】
LTE−Aの目的は、コストを下げるとともにより高いデータレート及びより短いレイテンシによって大幅に強化されたサービスを提供することである。LTE−Aは、3GPP LTE Rel−8無線アクセス技術を拡張及び最適化して、より低いコストでより高いデータレートを提供することに向けて進められている。LTE−Aは、LTE Rel−8との後方互換性を維持しながらIMT−AdvancedのITU−R要件を満たす、より最適化された無線システムになると思われる。
【0010】
3GPP TR 36.913に規定されるように、LTE−Aは、LTE Rel−8のものよりも広いスペクトル割り当て(最大100MHzなど)を含む様々なサイズのスペクトル割り当てで動作して、高モビリティでは100Mbit/sの、低モビリティでは1Gbit/sのピークデータレートを達成するはずである。LTE−Aでは、20MHzを超える帯域幅をサポートするためにキャリアアグリゲーションを検討すべきことが合意された。LTE−Aでは、20MHzを超える伝送帯域幅をサポートするために、2又はそれ以上のコンポーネントキャリア(CC)を束ねるキャリアアグリゲーション(CA)が検討されている。キャリアアグリゲーションは、隣接したものであっても又は隣接していないものであってもよい。この帯域幅拡張としての技術は、LTE Rel−8で行われるような非アグリゲート動作と比較した時に、ピークデータレート及びセルスループットの観点からかなりの利得をもたらすことができる。
【0011】
端末は、その能力に応じて、1又は複数のコンポーネントキャリアを同時に受け取ることができる。20MHzを超える受信能力を備えたLTE−A端末は、複数のコンポーネントキャリア上で送信を同時に受け取ることができる。LTE Rel−8端末は、コンポーネントキャリアの構造がRel−8の仕様に準拠する場合、単一のコンポーネントキャリア上でしか送信を受け取ることができない。さらに、LTE−AシステムではRel−8 LTE端末を動作可能とすべきであり、Rel−8 LTEシステムではLTE−A端末を動作可能とすべきであるという意味で、LTE−Aは、Rel−8 LTEと後方互換性があることが求められる。
【0012】
LTE−A DL MIMOの強化においては、2種類のダウンリンク基準信号を導入することが決まっている。第1のDL基準信号は、DM−RSと呼ばれる。DM−RSは、最大8空間レイヤのデータ検出/復調に使用されるプリコーディングされたUE固有の基準信号である。第2のDL基準信号は、CSI−RSと呼ばれる。CSI−RSは、CQI/PMI/RIの決定及びチャネルサウンディングに使用されるセル固有の基準信号である。CSI−RSは、例えばリリース8で使用するように指定されたCRSに比べ、時間/周波数密度が低い。
【0013】
3GPP TSG−RAN作業グループ1、会議#57の2、R1−092474、米国、ロサンジェルス、2009年5月8日〜6月29日、議題項目:15.1、ソース:ZTE、表題:「CSI RSのRel8PDSCHに対する影響の性能評価(Performance Evaluation for the Impact of CSI RS on Rel8 PDSCH)」を参照することができる。この文献には、LTEリリース8PDSCHに対するCSI−RS挿入の影響が記載されている。レガシーUEは、対応するREをデータ通りに処理し、これをPDSCHチャネルの復号に含めるので、LTE−AのCSI−RS送信にリリース8のPDSCH REを代用すると、リリース8のPDSCHの性能に害を及ぼす可能性があると言われている。この状況は、一般に消失を伴う復号よりも悪いと言われている。シミュレーション結果に基づいて、CSI−RSの送信間隔が5ms未満の場合には、変調指数又は符号化速度が高い場合にリリース8PDSCHに対するパフォーマンスインパクトが明らかであると結論付けられた。CSI−RSは、2ms又は5msの間隔にわたって良好な性能を維持するには、6RE未満などの低い周波数密度を有するべきである。他の改善策には、RBにCSI−RSを挿入した時にリリース8のPDSCHパケットに対して行うMCS調整がある。また、CSI−RSが均一に分散していると、リリース8のPDSCHの性能損失が連続的な分散よりも小さくなる。
【0014】
3GPP RAN1では、CSI−RSの密度を、サブフレーム当たりのPRB当たりのアンテナポート当たり1REとすることが同意されている。図1Cに、CSI−RSサブフレームパターンの2つの例を示している。CSI−RSは、各DLサブフレームに必ずしも存在するわけでなく、2ms、5ms又は10msのデューティサイクルで構成することができる。これについては、例えば、3GPP TSG−RAN WG1会議#61、R1−102956、カナダ、モントリオール、2010年5月10日〜14日、議題項目:6.3.2.1、ソース:ノキア、ノキアシーメンスネットワーク、表題:「セル内CSI−RS設計(Intra−cell CSI−RS design)」を参照することができる。
【0015】
RAN1#60の2の期間中に、リリース10のUEのCSI−RSロケーションにレートマッチングを適用すべきであること、及びサービングセルのPDSCHのREマッピングによってサービングセルのCSI−RSを避けることが同意された。これについては、3GPP TSG RAN WG1会議#61、R1−102601、カナダ、モントリオール、2010年5月10日〜14日、議題項目3、表題:3GPP TSG RAN WG1#60bis v1.0.0(中国、北京、2010年4月12日〜16日)の最終報告、ソース:MCCサポートを参照することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0016】
【非特許文献1】3GPP TS 36.300、V8.11.0(2009年12月)、第3世代パートナーシッププロジェクト、技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク、進化型ユニバーサル地上波無線アクセス(E−UTRA)及び進化型ユニバーサル地上波アクセスネットワーク(EUTRAN)、全容、ステージ2(リリース8)
【非特許文献2】3GPP TS 36.300 V8.11.0
【非特許文献3】3GPP TR 36.913、V9.1.0(2009年12月)、第3世代パートナーシッププロジェクト、技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク、EUTRAのさらなる高度化(LTE−Advanced)(リリース9)
【非特許文献4】3GPP TR 36.912、V9.3.0(2010年6月)、技術レポート第3世代パートナーシッププロジェクト、技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク、E−UTRAのさらなる高度化(LTE−Advanced)(リリース9)の実現可能性研究
【非特許文献5】3GPP TSG−RAN作業グループ1、会議#57の2、R1−092474、米国、ロサンジェルス、2009年5月8日〜6月29日、議題項目:15.1、ソース:ZTE、表題:「CSI RSのRel8PDSCHに対する影響の性能評価(Performance Evaluation for the Impact of CSI RS on Rel8 PDSCH)」
【非特許文献6】3GPP TSG−RAN WG1会議#61、R1−102956、カナダ、モントリオール、2010年5月10日〜14日、議題項目:6.3.2.1、ソース:ノキア、ノキアシーメンスネットワーク、表題:「セル内CSI−RS設計(Intra−cell CSI−RS design)」
【非特許文献7】3GPP TSG RAN WG1会議#61、R1−102601、カナダ、モントリオール、2010年5月10日〜14日、議題項目3、表題:3GPP TSG RAN WG1#60bis v1.0.0(中国、北京、2010年4月12日〜16日)の最終報告、ソース:MCCサポート
【非特許文献8】3GPP TS 36.331の11.2節、「RRC手順の処理遅延要件(Processing delay requirements for RRC procedures)」
【非特許文献9】3GPP TS36.331の5.3.5.4節、「UEによるmobilityControlInfoを含むRRCConnectionReconfigurationの受信(ハンドオーバ)(Reception of an RRCConnectionReconfiguration including the mobilityControlInfo by the UE (handover))」
【非特許文献10】2010年4月12日〜16日、中国、北京の3GPP TSG RAN WG1会議#60の2、R1−102291、ソース:NTT DOCOMO、表題:CIF構成中のUE割り当て方法(UE Assignment Methods During CIF Configuration)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の例示的な実施形態を使用することにより、上記の及びその他の問題が克服され、その他の利点が実現される。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の例示的な実施形態は、その第1の態様では、ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことが確認される前に、第1のレートマッチングモードに従ってネットワークアクセスノードを用いてユーザ装置を動作させるステップと、ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことがユーザ装置に対して確認された後にのみ、レートマッチングモードを第2のレートマッチングモードに変更するステップとを含む方法を提供する。
【0019】
本発明の例示的な実施形態は、その別の態様では、プロセッサとコンピュータプログラムコードを含むメモリとを備えた装置を提供する。このメモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサを用いて装置に、ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことが確認される前に、第1のレートマッチングモードに従ってネットワークアクセスノードを用いてユーザ装置を動作させるステップと、ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことがユーザ装置に対して確認された後にのみ、レートマッチングモードを第2のレートマッチングモードに変更するステップとを少なくとも実行させるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1A】3GPP TS 36.300の図4.1を再現した、EUTRANシステムのアーキテクチャ全体を示す図である。
図1B】EUTRANシステムの別の表現を示す図である。
図1C】8TXの通常のCPのセル内CSI−RSパターンの例を示す図である。
図2】本発明の例示的な実施形態の実施における使用に適した様々な電子デバイスの簡略ブロック図である。
図3】UE能力の転送手順を示す、3GPP TS36.331の図5.6.3.1−1を再現した図である。
図4】1つの例示的かつ非限定的なCSI−RSパターンのレートマッチング及びパンクチャリングの例を示す図である。
図5】RRC接続再構成手順(成功)を示す、3GPP TS36.331の図5.3.5.1−1を再現した図である。
図6】本発明の例示的な実施形態による、方法の動作、及びコンピュータ可読メモリ上に具体化されるコンピュータプログラム命令の実行結果を示す論理フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
上述した背景技術での説明に関連して、CSI−RSの存在を認識しないリリース8/9のUE(端末)では、PDSCH REマッピングによってサービングセルのCSI−RSロケーションを避けることができない。従って、CSI−RSを含むサブフレーム内にリリース8/9端末へのPDSCH送信が存在する場合、UEデコーダが経験する付加的なPDSCH干渉のソースをリリース8/9端末が認識することなく、CSI−RS REは、リリース8/9のPDSCH REをパンクチャする(無効にする)。
【0022】
eNBは、このような干渉を緩和するために措置を講じることができる。例えば、eNBは、CSI−RSに起因する干渉を克服するために、CSI−RSを含むサブフレーム内におけるリリース8/9UEのスケジューリングを避けることができ、或いは影響を受けたUEのMCSレベルを調整する(下げる)ことができる。すなわち、eNBは、CSI−RSが存在することに起因してUEが経験する付加的な干渉をある程度まで緩和するために、リリース8/9UEをよりロバストなMCSで動作させることができる。
【0023】
さらに、本発明の例示的な実施形態に関連して、LTE仕様のリリース8/9バージョンでは、どの時点でネットワークがその無線能力を正しく取得したか、及びUEのリリース情報(リリース8又はリリース9など)が分かるかをUEに知らせる明確なシグナリング機構が存在しない。
【0024】
図3に、3GPP TS 36.331 V9.3.0(2010年6月)5.6.3節、技術仕様書第3世代パートナーシッププロジェクト、技術仕様書グループ無線アクセスネットワーク、進化型ユニバーサル地上波無線アクセス(E−UTRA)、無線リソース制御(RRC)、プロトコル仕様書(リリース9)に記載されているUE能力転送手順を示す。図5には、3GPP TS 36.331V9.3.0の5.3.5節に記載されているUE RRC接続再構成手順を示す。
【0025】
図3に示すように、UE能力転送には、上位層の肯定応答が成されない(またL1エラーに起因して、不具合が起きたことをUEが知らないまま失敗することがある)。このようなエラーイベントが起きた場合、CSI−RS送信が可能なセルに入ったリリース10のUEは、リリース8/9のUEのようにCSI−RSからの干渉を経験する可能性がある。また、このUEは、CSI−RSの周囲でレートデマッチングを実行できる一方で、能力転送シグナリングの障害によってUEのリリース10の能力に気付かないeNBは、このUEがあたかもリリース8/9対応であるかのようにPDSCHにレートマッチングを継続する。これにより、送信が失敗に終わる可能性がある。
【0026】
例えば、eNBは、UEの能力を要求し、UE能力転送手順が成功した後でRRC接続再構成手順(図5)を使用して、UEをリリース9固有の(又はリリース10固有の)伝送モード(TM)8(又はTMx、この場合x≧8であり、これはリリース10仕様の一部であると予想される)に構成することができる。この一連のイベントは、ネットワークがそのUEの無線能力を正しく取得し、ネットワークがUEのリリースを認識していることをUEに非明示的に示すものとなる。一方、UEの能力転送に失敗した場合(図3)、この失敗した能力転送の後に、UEをTM0又は1などに構成するためのRRC接続再構成手順(図5)を続けることが可能である。これらの例示的なTMはリリースに依存せず、実際の無線能力/UEのリリースをネットワークが認識せずに(何らかの制限付きで)動作することができる。このような一連のイベントが起きた後には、UEは、ネットワークがUEの無線能力を実際に及び正しく取得したと確信することはできない。すなわち、UEをTM0又は1などに構成するRRC接続再構成手順をUEが受け取ることで、ネットワークがUE構成パラメータを前もって実際に取得していたことをUEに対して保証するものではない。
【0027】
上述の説明の背景によれば、PDSCHで送信される情報ビットはターボ符号化され、その後循環バッファにレートマッチングされる。すなわち、利用可能なRE(シンボル)の数に応じて、循環バッファ(CB)から正しい数の符号化ビットが送信のために取り出される(コードレートが1/3の場合にはCB全体、コードレートが1/3を上回る場合にはCBビットの一部が伝送され、コードレート<1/3の場合には、CBビットが循環バッファを一周することによって繰り返される)。従って、「CSI RS周辺のレートマッチング」は、一般にUE及びeNBがいずれも特定のRE(符号)をPDSCHに利用できないと認識していることを意味し、このことがレートマッチング処理において考慮される。CSI−RSによってPDSCHをパンクチャすることは、レートマッチング処理において、CSI−RS RE(シンボル)がPDSCHに対して利用可能であると仮定されるが、次のステップでは、CSI−RSシンボルがCSI−RS RE内のPDSCHシンボルを無効にすることを意味する。パンクチャリング及びレートマッチングのいずれの場合においても、同じ数のPDSCH REが送信されるが、レートマッチングは、特に高コードレートの場合に良好に機能する。
【0028】
これについては(以下でさらに詳細に説明する)図4を参照することができるが、この図には単純化及び一般化のために循環バッファは図示していない。すなわち、図4は、1つの例示的なCSI−RSパターンのためのレートマッチング及びパンクチャリングの例であり、左側では、DM−RSベースのPDSCH送信を前提としており、右側では、CRSベースのPDSCH送信を前提としている。
【0029】
上述したCSI−RS周辺のレートマッチングに関する合意は、性能の観点から理にかなっている。しかしながら、上述のシナリオを考慮すると、少なくとも以下の問題点が生じる。
【0030】
eNBは、所与のPDSCH送信がリリース10のUEを対象にしていると知った場合、CSI−RS周辺のPDSCHレートマッチングを使用すべきである。しかしながら、上記で明らかになったように、eNBが対象のUEの無線能力を正しく取得した(従ってUEのリリースを認識した)ことをUEがどの時点で知るかは明確に定義されていない。eNBは、CSI−RSの再構成を実行する(例えば、エネルギー節約を動機としてアンテナポートの数をオンザフライで変更する)ことができる。しかしながら、CSI−RSポートの数をオンザフライで増やすと、PDSCHがパンクチャされ、UEにおける干渉が増し、従って性能損失が生じる恐れがある。
【0031】
或いは、変更前にPDSCHがCSI−RS REの組の周辺でレートマッチしていると仮定した場合、CSI−RSポートの数を減らすと、ミューティングされたREが生成される可能性があり、この場合には全体的なスペクトル効率が低下する。eNBがREミューティングを作動/停止し、又はセル間CSI測定のためのREミューティングパラメータを(再使用係数の増加又は減少などによって)修正した場合、CSI−RSポートの数をオンザフライで変更する場合と同様に、性能劣化を避けるために、ミューティングされたREの組の周辺でPDSCHのレートマッチングを行うべきである。
【0032】
本発明の例示的な実施形態の観点からすれば、ミューティングされたREは、CSI−RS REと同じ影響を有すると考えることができる。すなわち、これらはいずれも(及びCSI−RSと共にいくつかのサブフレーム内で可能である)PDSCHのパンクチャリングを引き起こし、或いはミューティングされたREの周辺でPDSCHがレートマッチされる。一般に、ミューティングされたREとは、あるセルからのパワーがゼロのREのことであり、ミューティングされたREが存在することで、複数のセルの参加を必要とするDL送信スキームのために、UEのCSI−RSに対するセル間測定を改善することができる。
【0033】
PDSCH送信にどのレートマッチングが使用されるかについてUEとeNBの間に共通理解がない場合、UEがPDSCH送信を正しく復号できないという結果になる。
【0034】
本発明の例示的な実施形態は、これらの様々な問題及び困難に対処してこれを解決する。なお、上述したレートマッチングに関する問題は、(リリース10固有のTMだけでなく)全ての伝送モードに当てはまり得る。
【0035】
本発明の例示的な実施形態についてさらに詳細に説明する前に、本発明の例示的な実施形態の実施における使用に適した様々な電子デバイス及び装置の簡略ブロック図を示す図2を参照する。図2では、無線ネットワーク1が、Node B(基地局)、及びより詳細にはeNB12などのネットワークアクセスノードを介して、UE10と呼ぶことができる移動体通信デバイスなどの装置と無線リンク11を介して通信するようになっている。ネットワーク1は、図1に示すMME/SGW機能を含むことができるネットワーク制御要素(NCE)14を含むことができ、このNCE14は、電話網及び/又はデータ通信網(例えば、インターネット)などのさらなるネットワークとの接続性を提供する。UE10は、少なくとも1つのコンピュータ又はデータプロセッサ(DP)10Aなどのコントローラと、コンピュータ命令のプログラム(PROG)10Cを記憶するメモリ(MEM)10Bとして具体化される少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体と、1又はそれ以上のアンテナを介してeNB12と双方向無線通信を行うのに適した少なくとも1つの無線周波数(RF)トランシーバ10Dと、を含む。eNB12も、少なくとも1つのコンピュータ又はデータプロセッサ(DP)12Aなどのコントローラと、コンピュータ命令のプログラム(PROG)12Cを記憶するメモリ(MEM)12Bとして具体化される少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体と、多入力/多出力(MIMO)動作の使用時に複数のアンテナポート及びアンテナを介してUE10と通信するのに適したRFトランシーバ12Dとを含む。eNB12は、データ/制御パス13を介してNCE14に結合される。パス13は、図1Aに示すS1インターフェイスとして実現することができる。eNB12は、図1Aに示すX2インターフェイスとして実現できるデータ/制御パス15を介して別のeNBに接続することもできる。
【0036】
本発明の例示的な実施形態の説明においては、UE10を、RRC/PHY(L1)機能10Eも含むと想定することができ、eNB12を、対応するRRC/PHY(L1)機能12Eを含むと想定することができる。eNB12RRC/PHY(L1)機能12Eは、PDSCHのCSI−RSパンクチャリング、レートマッチング及び関連する動作を行うとともに、UE10との間でRRCシグナリングを実施すると想定することができ、以下でさらに詳細に説明するような本発明の例示的な実施形態を用いた動作に合わせて拡張される。UE10RRC/PHY(L1)機能10Eは、PDSCHのCSI−RSパンクチャリングを受け取って解釈し、レートデマッチング及び関連する動作を実行するとともに、eNB12との間でRRCシグナリングを実施すると想定することができ、以下でさらに詳細に説明するような本発明の例示的な実施形態を用いた動作に合わせて拡張される。
【0037】
以下でより詳細に説明するように、PROG10C及び12Cの少なくとも一方は、関連するDPによる実行時に、デバイスが本発明の例示的な実施形態に従って動作できるようにするプログラム命令を含むと想定される。すなわち、本発明の例示的な実施形態は、UE10のDP10A及び/又はeNB12のDP12Aによって実行可能なコンピュータソフトウェア又はハードウェア、或いはソフトウェアとハードウェア(及びファームウェア)の組み合わせによって少なくとも部分的に実施することができる。
【0038】
一般に、UE10の様々な実施形態は、以下に限定されるわけではないが、携帯電話機、無線通信能力を有する携帯情報端末(PDA)、無線通信能力を有するポータブルコンピュータ、無線通信能力を有するデジタルカメラなどの画像取り込みデバイス、無線通信能力を有するゲーム機、無線通信能力を有する音楽保存再生機器、無線インターネットアクセス及び閲覧が可能なインターネット機器、並びにこのような機能の組み合わせを内蔵したポータブル装置又は端末を含むことができる。
【0039】
コンピュータ可読MEM10B及び12Bは、ローカル技術環境に適したいずれのタイプのものであってもよく、半導体ベースのメモリ素子、ランダムアクセスメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルムリードオンリメモリ、フラッシュメモリ、磁気メモリ素子及びシステム、光メモリ素子及びシステム、固定メモリ及び取り外し可能メモリなどのあらゆる好適なデータ記憶技術を使用して実現することができる。DP10A及び12Aは、ローカル技術環境に適したいずれのタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1又はそれ以上を含むことができる。
【0040】
本発明の例示的な実施形態によれば、eNB12がUE10の無線能力(従ってUEのリリース(リリース8、リリース10など))を正しく取得したとUE10が認識する前に、CSI−RS REによってUE10へのPDSCH送信がパンクチャリングされ、eNB12及びUE10(すなわち、UE10及びeNB12RRC/PHY(L1)機能10E、12E)はいずれも、PDSCH及びCSI−RSが偶然同じサブフレームで送信される場合には常に、送信時/レートマッチング時及び受信時/デレートマッチング時にそれぞれこの前提を使用する。
【0041】
UE10が、eNB12がUEの無線能力を正しく取得したと認識した後で、UEへのPDSCH送信は、CSI−RS RE周辺でレートマッチされる。
【0042】
レートマッチングモードが上記のように変更される時点は、明示的ダウンリンクシグナリング又は非明示的シグナリング/ルールにより定義される。
【0043】
例示的な実施形態をさらに詳細に説明すると、方法及び装置の実施構成には、少なくとも2つの態様があると考えられる。
【0044】
図4に、CSI−RS周辺のPDSCHレートマッチング及びCSI−RSによるPDSCHパンクチャリングを示している。これらの2つのモードは、どのREの組がPDSCH送信に利用可能であるかを指示することによって定義することができる(3GPP TS36.211)。また、セル間又は干渉測定を容易にするためにいくつかのREがミューティングされる場合(図4には図示せず)、これらのミューティングされたREはCSI−RS REと同様に扱われ、すなわちPDSCHレートマッチングも、ミューティングされたRE又はミューティングされたREのパンクチャPDSCHの周辺で実行される。
【0045】
図4には、1つの例示的なCSI−RSパターンのレートマッチング及びパンクチャリングの例を示している。図4には、(図1Cと比較して)単純化するために、PDCCH、CRS、UE固有のRS及びCSI−RSは図示していない。図4では、左側(図4A)が、DM−RSベースのPDSCH送信を前提としており、右側(図4B)が、CRSベースのPDSCH送信を前提としている。
【0046】
第2の態様では、例えば、RRC(L3)シグナリングとして実施される明示的なシグナリングによって、レートマッチングモードが変更される時点の定義を行うことができる。この場合、UE10の能力転送手順(図3)に新たな追加のDL確認メッセージを追加すること、又はCSI−RSを定義するRRC接続再構成メッセージ(図5)及び/又はREミューティングに関するレートマッチングモードに新たなパラメータを追加することのいずれかを行うことができる。DCI(L1/L2)シグナリングにより、レートマッチングモードを示すリリース10のDLグラント内の1ビットを使用することなどによって(又は他の何らかのDCIフィールドとの結合符号化によって)明示的シグナリングを行うこともできる。
【0047】
第2の態様では、非明示的ルールの使用を通じて(場合によってはシグナリングと組み合わせて)レートマッチングモードが変更される時点の定義を行うことができる。1つの例示的な非明示的ルールは以下の通りとすることができる。
【0048】
ルール:REミューティングの可能性を潜在的に含むCSI−RSをサポートするリリース10のネットワークは、リリース10ネットワークがUE10の無線能力を正しく取得した後にのみRRC接続再構成手順(図5)を使用する。従って、UE10は、RRC接続再構成手順の使用を、CSI−RSに関するレートマッチングモードが変更された旨の非明示的な指示として解釈する。より詳細には、非同期性及び/又はエラーの可能性に起因して、eNB12は、所与のUE10からRRC接続再構成完了メッセージを受信した後にのみ、このUE10に関するCSI−RS周辺のレートマッチングを開始する。
【0049】
代替の実施形態では、UE10が、若干残った構成の曖昧性を含むRRC手順遅延ルールに従ってレートマッチングモード変更を適用し、又はセル内ハンドオーバを介して、同期されたRRC再構成を使用して残った構成の曖昧性を避ける。
【0050】
より詳細には、リリース8及びリリース9のRRC接続再構成には、及びRRC手順遅延に起因して、UE10において新たな構成が適用された時点に関する若干の(例えば、数msの)曖昧性がeNBとUEの間に存在することがある。この曖昧性は、許容される場合もあるが、許容できない場合には、UEにおける同期的再構成を保証する(時間的曖昧性がない)方法としてセル内ハンドオーバが使用される。例えば、上記で引用した3GPP TS 36.331の11.2節、「RRC手順の処理遅延要件(Processing delay requirements for RRC procedures)」、並びに3GPP TS36.331の5.3.5.4節、「UEによるmobilityControlInfoを含むRRCConnectionReconfigurationの受信(ハンドオーバ)(Reception of an RRCConnectionReconfiguration including the mobilityControlInfo by the UE (handover))」を参照することができる。(異なる文脈における)セル内ハンドオーバに関するさらなる一般的情報を、2010年4月12日〜16日、中国、北京の3GPP TSG RAN WG1会議#60の2、R1−102291、ソース:NTT DOCOMO、表題:CIF構成中のUE割り当て方法(UE Assignment Methods During CIF Configuration)、詳細には「方法2:RACH(例えば、eノードB内ハンドオーバ)を使用した時間同期の利用(Method 2: Employ time−synchronization using RACH (e.g., intra−eNodeB handover))」という節に見出すことができる。
【0051】
eNB12が、リリース10のUE10のための変更されたレートマッチングモードを適用する前に、UEがCSI−RS(及び指定/作動された場合に潜在的にREミューティング)構成を認識している場合、UE10は、(ページング、RACH応答及びシステム情報送信などのための)パンクチャリング干渉のいくらかを緩和することができる。従って、さらに例示的な実施形態によれば、CSI−RS(及びREミューティング)構成が、SIB内の(又はMIB内の)システム情報に含まれて送信される。少なくともCSI−RSアンテナポートの数及び/又はミューティングパラメータをオンザフライで変更するという観点から見れば、SIB(MIB)にこの情報を含めることは望ましい。この場合、CRSアンテナポート数のオンザフライによる変更の検討される仕様及び実施態様によって類似性が実現される。しかしながら、CSI−RS(及びREミューティング)構成が専用RRCシグナリングを介して提供される場合には、この例示的な実施形態が除外されない。
【0052】
上記の内容に基づいて、及び本発明の例示的な実施形態を説明する目的で、第1のレートマッチングモードは、リソース要素の組を用いてダウンリンク共有チャネル送信をパンクチャリングすることを含むことができ、第2のレートマッチングモードは、リソース要素の組のメンバであるリソース要素の周辺でダウンリンク共有チャネルをレートマッチングすることを含むことができる。リソース要素の組は、例えば、CSI−RSシンボルを含む1又はそれ以上のRE、及び場合によっては1又はそれ以上のミューティングされたREを含むことができる。
【0053】
本発明の例示的な実施形態を使用することにより、いくつかの技術的効果、利点及び利益を実現することができる。例えば、CSI−RS送信及び/又はREミューティングの存在時に使用されるレートマッチングモードに関して、eNB12とUE10間に不一致がない。さらに、CSI−RS及び/又はミューティングされたRE周辺の最適化されたレートマッチングの使用が、最も早い実行可能時点で適用される。さらに、DLシグナリングオーバヘッドをほんのわずかしか又は全く伴わずに例示的な実施形態を実施することができる。また、CSI−RSパンクチャリングによる干渉を、UE10により、初期にはRRC_IDLE状態で、又は直後にRRC_CONNECTED状態に入って緩和することができる。
【0054】
図6は、本発明のさらなる例示的な実施形態による方法の動作、及びコンピュータプログラム命令の実行結果を示す論理フロー図である。これらの例示的な実施形態によれば、方法が、ブロック6Aにおいて、ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことが確認される前に、第1のレートマッチングモードに従ってネットワークアクセスノードを用いてユーザ装置を動作させるステップを実行する。ブロック6Bにおいて、ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことがユーザ装置に対して確認された後にのみ、レートマッチングモードを第2のレートマッチングモードに変更するステップが実行される。
【0055】
図6の方法では、第1のレートマッチングモードが、リソース要素の組を用いてダウンリンク共有チャネル送信をパンクチャするステップを含み、第2のレートマッチングモードが、リソース要素の組のメンバであるリソース要素の周辺でダウンリンク共有チャネルをレートマッチングするステップを含む。
【0056】
前段落の方法では、リソース要素の組が、基準シンボル及びミューティングされたリソース要素の少なくとも一方を含むことができる。
【0057】
前段落の方法では、基準シンボルが、ネットワークアクセスノード及びユーザ装置の多入力多出力動作をサポートして送信されるチャネル状態情報基準シンボルである。
【0058】
図6の方法では、確認が、シグナリングに明示的に基づくこと、シグナリングに非明示的に基づくこと、及びルールを適用することのうちの1つによって行われる。
【0059】
前段落の方法では、確認が、無線リソース制御能力転送手順の一部を含む確認メッセージ、又は前記レートマッチングモードを定義する無線リソース制御接続再構成メッセージの一部を含むパラメータの一方を使用する無線リソース制御シグナリングに明示的に基づいて行われる。
【0060】
前段落の方法では、確認が、少なくとも1ビットを使用してレートマッチングモードを示すダウンリンク制御情報シグナリングに明示的に基づいて行われる。
【0061】
前段落の方法では、確認が、無線リソース制御接続再構成シグナリング手順の実行に非明示的に基づいて行われ、ルールが、ネットワークアクセスノードがユーザ装置から無線リソース制御接続再構成完了メッセージを受け取った後にのみ、ユーザ装置に対する基準シンボル周辺のレートマッチングを開始することを含む。
【0062】
図6の方法では、確認が、無線リソース制御接続再構成の実行に非明示的に基づいて行われ、レートマッチングモードが、無線リソース制御手順遅延ルールに準拠して変更され、残った構成の曖昧性を含み、或いはユーザ装置のセル内ハンドオーバを使用する同期無線リソース制御再構成手順により変更されて、残った構成の曖昧性を大幅に排除する。
【0063】
前段落の方法では、方法が、システム情報ブロックに含めて、又は専用無線リソース制御シグナリングを使用することによってユーザ装置に送信するステップをさらに含む。
【0064】
前段落の方法では、ミューティングされたリソース要素の構成を、システム情報ブロックに含めて、又は専用無線リソース制御シグナリングを使用することによってユーザ装置に送信するステップをさらに含む。
【0065】
例示的な実施形態は、ソフトウェアプログラム命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体にも関し、このソフトウェアプログラム命令が少なくとも1つのデータプロセッサにより実行されることにより、上記段落のいずれか1つの方法を実行することを含む動作が行われる。
【0066】
例示的な実施形態は、ソフトウェアプログラム命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体にも関し、このソフトウェアプログラム命令が少なくとも1つのデータプロセッサにより実行されることにより、上記の及び図6に示す方法を実行することを含む動作が行われる。
【0067】
図6に示す様々なブロックは、方法ステップとして、及び/又はコンピュータプログラムコードの動作結果により生じる動作として、及び/又は関連する(単複の)機能を実施するよう構成された複数の結合論理回路要素として見なすことができる。
【0068】
従って、例示的な実施形態は、プロセッサと、コンピュータプログラムコードを含むメモリとを備えた装置にも少なくとも部分的に関し、このメモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサを用いて装置に、ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことが確認される前に、第1のレートマッチングモードに従ってネットワークアクセスノードを用いてユーザ装置を動作させるステップと、ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことがユーザ装置に対して確認された後にのみ、レートマッチングモードを第2のレートマッチングモードに変更するステップとを少なくとも実行させるように構成される。
【0069】
従って、例示的な実施形態は、ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことが確認される前に、第1のレートマッチングモードに従ってネットワークアクセスノードを用いてユーザ装置を動作させる手段を備えた装置にも少なくとも部分的に関する。この装置は、ネットワークアクセスノードがユーザ装置の能力を正しく取得したことがユーザ装置に対して確認された後にのみ、レートマッチングモードを第2のレートマッチングモードに変更する手段をさらに備える。
【0070】
一般に、様々な例示的な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理回路、又はこれらのあらゆる組み合わせの形で実現することができる。例えば、ハードウェアの形で実現できる態様もあれば、コントローラ、マイクロプロセッサ、又はその他のコンピュータ装置が実行できるファームウェア又はソフトウェアの形で実現できる態様もあるが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フロー図、又は他の何らかの図的記述を使用して図示し説明することができるが、本明細書で説明したこれらのブロック、装置、システム、技術、又は方法を、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理回路、汎用ハードウェア又はコントローラ又はその他のコンピュータ装置、又はこれらのいくつかの組み合わせの形で実現できることを十分に理解されたい。
【0071】
従って、本発明の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様を、集積回路チップ及びモジュールなどの様々な構成要素内で実施することもでき、また本発明の例示的な実施形態を、集積回路として具体化された装置内で実現することもできると理解されたい。1又は複数の集積回路は、本発明の例示的な実施形態に従って動作するように構成できる1又は複数のデータプロセッサ、1又は複数のデジタルシグナルプロセッサ、ベースバンド回路及び無線周波数回路のうちの1又はそれ以上を具体化するための回路(及び場合によってはファームウェア)を含むことができる。
【0072】
添付図面とともに上述の説明を読めば、当業者には上述の説明に照らして本発明の上述の例示的な実施形態への様々な修正及び適応が明らかになるであろう。しかしながら、本発明の非限定的な及び例示的な実施形態の範囲にはあらゆる修正も含まれる。
【0073】
例えば、上記では、(UTRAN−LTA−A)システムとの関連において例示的な実施形態を説明したが、本発明の例示的な実施形態がこれらのいつの特定の種類の無線通信システムのみとの使用に限定されないこと、及び本発明の例示的な実施形態を使用して、他の無線通信システムで優位性を発揮できることを理解されたい。
【0074】
なお、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なもの、論理的なもの、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電子接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、2つの要素が互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0075】
さらに、説明したパラメータ及び信号要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらのパラメータ、チャネル及び信号要素に使用している様々な名称(CSI−RS、CRSなど)は、いかなる点においても限定的なものではない。さらに、様々なチャネルは、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの異なるチャネルに割り当てられる様々な名称(PDSCH、PDCCHなど)は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0076】
さらに、本発明の様々な非限定的な例示的な実施形態の特徴の一部を、その他の特徴を対応して使用することなく有利に使用することができる。従って、上述の説明は、本発明の原理、教示及び例示的な実施形態を例示したものにすぎず、これらを限定するものではないとみなすべきである。
図1A
図1B
図2
図3
図5
図6
図1C
図4