(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
AOGが前記端末アプリケーションプロキシ、前記第1のデータリンク及び前記第2のデータリンクを介して、前記端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントと前記少なくとも1つのアプリケーションサーバの間でアプリケーションデータを転送する、前記ステップが、
AOGが前記第1のデータリンクを介して端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントの第1のアプリケーションデータパケットを受信するステップであって、ここで、前記第1のアプリケーションデータパケットは、端末アプリケーションプロキシによって転送され、常時オンラインプロトコルAOPでエンカプセル化されかつ端末の国際移動体加入者識別子IMSI番号及びアプリケーションID番号を携帯している、前記ステップと、
前記ID番号に応じて、前記第1のアプリケーションデータパケットを、前記第2のデータリンクを介して対応のアプリケーションサーバに転送するステップとを含む、
請求項1に記載の方法。
AOGが前記端末アプリケーションプロキシ、前記第1のデータリンク及び前記第2のデータリンクを介して、前記端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントと前記少なくとも1つのアプリケーションサーバの間でアプリケーションデータを転送する、前記ステップが、
AOGが前記第2のデータリンクを介して、前記少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された、第2のアプリケーションデータパケットを受信するステップであって、ここで、第2のアプリケーションデータパケットは、AOPでエンカプセル化されかつ端末番号及びアプリケーションID番号を携帯している、前記ステップと、
前記端末番号に応じて前記第2のアプリケーションデータパケットを、前記第1のデータリンクを介して前記端末アプリケーションプロキシに転送し、前記端末アプリケーションプロキシは前記ID番号に応じて前記第2のアプリケーションデータパケットを対応のアプリケーションクライアントに転送するステップとを含む、
請求項1に記載の方法。
前記アプリケーションデータ受信ユニットが、更に、前記第2のデータリンクを介して、前記少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された、第2のアプリケーションデータパケットを受信し、該第2のアプリケーションデータパケットは、AOPでエンカプセル化されかつ端末番号及びアプリケーションID番号を携帯しており、
前記アプリケーション転送ユニットが、更に、前記端末番号に応じて前記第2のアプリケーションデータパケットを、前記第1のデータリンクを介して前記端末アプリケーションプロキシに転送し、前記端末アプリケーションプロキシは、前記ID番号に応じて前記第2のアプリケーションデータパケットを対応のアプリケーションクライアントに転送する、
請求項6に記載の常時オンラインゲートウェイ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これに鑑みて、本発明の主要な目的は、ネットワークリソースを節約し、ネットワークの利用性能を向上させるような、モバイルインターネットサービスの実現方法、ゲートウェイ、プロキシ及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的問題を解決するために、本発明の技術的スキームは、以下のように実現される。
AOGのモバイルインターネットサービスの実現方法であって、常時オンラインゲートウェイAOGは、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントとAOGの間にアプリケーションデータを転送するように構成される端末アプリケーションプロキシから送信された第1の登録要求を受信し、前記第1の登録要求に応じて端末アプリケーションプロキシとの第1のデータリンクを確立するステップと、AOGが少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された第2の登録要求を受信し、前記第2の登録要求に応じて前記少なくとも1つのアプリケーションサーバとの第2のデータリンクを確立するステップと、AOGが前記端末アプリケーションプロキシ、前記第1のデータリンク及び前記第2のデータリンクを介して、前記端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントと前記少なくとも1つのアプリケーションサーバとの間にアプリケーションデータを転送するステップと、を含む。
【0008】
AOGが前記端末アプリケーションプロキシ、前記第1のデータリンク及び前記第2のデータリンクを介して、前記端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントと前記少なくとも1つのアプリケーションサーバとの間にアプリケーションデータを転送する前記ステップが、AOGが前記第1のデータリンクを介して、前記端末アプリケーションプロキシから転送された前記端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントの、常時オンラインプロトコルAOPでエンカプセル化されかつ端末の国際移動体加入者識別子IMSI番号及びアプリケーションID番号を含んでいる第1のアプリケーションデータパケットを受信するステップと、前記ID番号によって前記第1のアプリケーションデータパケットを、前記第2のデータリンクを介して対応のアプリケーションサーバに転送するステップとを含む。
【0009】
AOGが前記端末アプリケーションプロキシ、前記第1のデータリンク及び前記第2のデータリンクを介して、前記端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントと前記少なくとも1つのアプリケーションサーバの間にアプリケーションデータを転送する前記ステップが、AOGが前記第2のデータリンクを介して、前記少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された、AOPでエンカプセル化されかつ端末番号及びアプリケーションID番号を含んでいる第2のアプリケーションデータパケットを受信するステップと、前記端末番号によって前記第2のアプリケーションデータパケットを、前記第1のデータリンクを介して前記端末アプリケーションプロキシに転送し、前記端末アプリケーションプロキシが前記ID番号によって前記第2のアプリケーションデータパケットを対応するアプリケーションクライアントに転送するステップとを含む。
【0010】
端末番号によって前記第2のアプリケーションデータパケットを、前記第1のデータリンクを介して端末アプリケーションプロキシに転送する前記ステップの前に、更に、AOGがウェイクアップメッセージを前記端末アプリケーションプロキシに送信し、前記端末アプリケーションプロキシが前記ウェイクアップメッセージによってAOGと前記第1のデータリンクを確立するステップを含む。
前記AOGがアプリケーションデータを転送することは、具体的に、AOGがアプリケーションデータの優先度に応じてアプリケーションデータを転送する。
【0011】
モバイルインターネットサービスの実現方法であって、端末アプリケーションプロキシが端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントを登録するステップと、常時オンラインゲートウェイドメイン名システムAOG DNSから端末ユーザの属するAOGのIPアドレスを取得するステップと、前記IPアドレスを含む第1の登録要求を前記AOGに送信し、前記AOGが前記第1の登録要求に応じて当該端末アプリケーションプロキシとの第1のデータリンクを確立するステップと、前記第1のデータリンクを介して、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントとAOGの間にアプリケーションデータを転送し、AOGが、対応するアプリケーションサーバと確立した第2のデータリンクを介して、前記アプリケーションデータを前記対応するアプリケーションサーバに転送するステップと、を含む。
【0012】
モバイルインターネットサービスのゲートウェイは、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントとゲートウェイとの間にアプリケーションデータを転送することに用いられる端末アプリケーションプロキシから送信された第1の登録要求を受信し、前記第1の登録要求に応じて端末アプリケーションプロキシとの第1のデータリンクを確立し、少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された第2の登録要求を受信し、前記第2の登録要求に応じて前記少なくとも1つのアプリケーションサーバとの第2のデータリンクを確立することに用いられるデータリンク確立モジュールと、前記端末アプリケーションプロキシ、前記第1のデータリンク及び前記第2のデータリンクを介して、前記端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントと前記少なくとも1つのアプリケーションサーバの間にアプリケーションデータを転送することに用いられるアプリケーションデータ転送モジュールと、を含む。
【0013】
前記アプリケーションデータ転送モジュールは、前記第1のデータリンクを介して、前記端末アプリケーションプロキシから転送された前記端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントの、AOPでエンカプセル化されかつ端末のIMSI番号及びアプリケーションID番号を含んでいる第1のアプリケーションデータパケットを受信することに用いられるアプリケーションデータ受信ユニットと、前記ID番号に応じて前記第1のアプリケーションデータパケットを、前記第2のデータリンクを介して対応のアプリケーションサーバに転送することに用いられるアプリケーションデータ転送ユニットと、を含む。
【0014】
前記アプリケーションデータ受信ユニットは、更に、前記第2のデータリンクを介して、前記少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された、AOPでエンカプセル化されかつ端末番号及びアプリケーションID番号を含んでいる第2のアプリケーションデータパケットを受信することに用いられる。
前記アプリケーション転送ユニットは、更に、前記端末番号に応じて前記第2のアプリケーションデータパケットを、前記第1のデータリンクを介して前記端末アプリケーションプロキシに転送し、前記端末アプリケーションプロキシが前記ID番号によって前記第2のアプリケーションデータパケットを対応のアプリケーションクライアントに転送することに用いられる。
【0015】
前記アプリケーションデータ転送モジュールは、更に、アプリケーションデータ転送ユニットが前記端末番号によって前記第2のアプリケーションデータパケットを、前記第1のデータリンクを介して前記端末アプリケーションプロキシに転送する前に、ウェイクアップメッセージを前記端末アプリケーションプロキシに送信し、前記端末アプリケーションプロキシが前記ウェイクアップメッセージによって前記ゲートウェイと前記第1のデータリンクを確立することに用いられるウェイクアップユニットを含む。
モバイルインターネットサービスの端末アプリケーションプロキシは、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントを登録することに用いられるアプリケーションクライアント登録ユニットと、AOG DNSから前記端末ユーザの属するAOGのIPアドレスを取得することに用いられるアドレス情報取得ユニットと、前記IPアドレスを含む第1の登録要求を前記AOGに送信し、前記AOGが前記第1の登録要求に応じて当該端末アプリケーションプロキシとの第1のデータリンクを確立することに用いられる登録要求送信ユニットと、前記第1のデータリンクを介して、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントとAOGの間にアプリケーションデータを転送し、AOGが、対応のアプリケーションサーバと確立した第2のデータリンクを介して、アプリケーションデータを対応するアプリケーションサーバに転送することに用いられるデータ転送ユニットと、を含む。
【0016】
モバイルインターネットサービスのシステムは、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントを登録し、前記AOGに第1の登録要求を送信することに用いられる端末アプリケーションプロキシと、端末アプリケーションプロキシから送信された第1の登録要求を受信し、前記第1の登録要求に応じて端末アプリケーションプロキシとの第1のデータリンクを確立し、少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された第2の登録要求を受信し、前記第2の登録要求に応じて前記少なくとも1つのアプリケーションサーバとの第2のデータリンクを確立し、前記端末アプリケーションプロキシ、前記第1のデータリンク及び前記第2のデータリンクを介して、前記端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントと前記少なくとも1つのアプリケーションサーバの間にアプリケーションデータを転送することに用いられるAOGと、を含む。
前記システムは、更に、端末アプリケーションプロキシに端末ユーザの属するAOGのIPアドレスを提供することに用いられるAOG DNSを含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るモバイルインターネットサービスの実現方法、ゲートウェイ、プロキシ及びシステムでは、端末とAOGの間にAOIシステムを設定することで、それぞれAOGと端末とのアプリケーションプロキシ、及びAOGとアプリケーションサーバとのデータリンクを確立し、AOGが、確立されたデータリンクを介して、端末上の各アプリケーションクライアントとアプリケーションサーバの間にアプリケーションデータを転送する。従来技術に比べて、本発明は、次の利点を持っている。
1、端末上の各アプリケーションクライアントとアプリケーションサーバに統一的なデータ伝送チャネルを提供して、従来のモバイルインターネットに存在している大量のデータリンクを収斂し、その中に存在している大量のリンクテストパケットを減らし、ネットワーク負荷を軽減し、モバイルインターネットアプリケーションによるネットワークリソースの消費量を減らして、モバイルインターネットの利用性能を向上させる;
2、アプリケーションサービスプロバイダーに対して、端末と確立する必要な接続数を減らし、構築コストと難しさを低減させる;
3、更にアプリケーションデータのアクセス管理と最適化制御を提供し、優先度の高いアプリケーションに優先的な処理を提供できる;
4、更にデータ圧縮機能を提供して、アプリケーション伝送のデータ量を減らし、ネットワーク負荷を軽減する;
5、端末のアプリケーションクライアントにウェイクアップ機能を提供して、端末のアプリケーションクライアントが通常時に起動しないままで、アプリケーションサーバと通信する必要がある時に、端末アプリケーションプログラムを起動してサーバとデータインタラクションを行い、これにより端末の日常の電池消費量を減らし、且つアプリケーションクライアントに常時オンラインモードを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態における解決策は、主に、それぞれAOG(Always Online Gateway:常時オンラインゲートウェイ)と端末上の各アプリケーションクライアントとのデータリンク、及びAOGとアプリケーションサーバとのデータリンクを確立し、AOGが、確立されたデータリンクを介して、端末上の各アプリケーションクライアントとアプリケーションサーバとの間にアプリケーションデータを転送して、それによって端末上の各アプリケーションクライアントとアプリケーションサーバに統一的なデータ伝送チャネルを提供して、モバイルインターネットアプリケーションによるネットワークリソースの消費量を減らし、同時にアプリケーションデータのアクセス管理と最適化制御を提供して、モバイルインターネットの利用性能を向上させる。
本発明の技術的スキームをより明らかで、明瞭にするために、以下、添付図面を参照しながら更に詳細に説明する。
【0020】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るAOGに基づくモバイルインターネットサービスの実現方法は、以下のステップを含む。
ステップ101:AOGは、端末アプリケーションプロキシから送信された第1の登録要求を受信し、第1の登録要求に応じて端末アプリケーションプロキシとの第1のデータリンクを確立する。
前記方法において、端末アプリケーションプロキシは、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントとAOGとの間にアプリケーションデータを転送することに用いられる。
ステップ102:AOGは、少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された第2の登録要求を受信し、第2の登録要求に応じて少なくとも1つのアプリケーションサーバとの第2のデータリンクを確立する。
【0021】
本実施形態の方法の実行環境はモバイルインターネットに関し、本実施形態では、モバイルインターネットに統一的にアクセスして制御される1つのAOI(Always Online Infrastructure:常時オンラインインフラストラクチャ)システムを増加させ、当該AOIシステムにより、端末とアプリケーションサーバとのアプリケーション接続数の収斂と集中処理制御を実現する。
AOIシステムは、AOG端末ミドルウェア即ち本実施形態における端末アプリケーションプロキシ、AOG及びAOG DNS(Always Online Gateway Domain Name System:常時オンラインドメイン名システム)を含む。
【0022】
端末アプリケーションプロキシは、インテリジェント端末例えば携帯電話に予め設定された汎用ソフトウェアモジュールであり、プログラムとしてインテリジェント端末に取り付けられ、インテリジェント端末が毎回起動する時に自動的にバックグラウンドによって実行されることを保証することができる。それは、主に、インテリジェント端末におけるアプリケーションに対する制御及び管理機能、例えばインテリジェント端末におけるアプリケーションクライアントの登録に対する管理、AOGへの接続の確立、端末におけるアプリケーションクライアントとAOGとの間のメッセージに対する転送などを提供する。
AOGは、モバイルインターネットに実行されている機能エンティティである。AOGは、一側が、端末アプリケーションプロキシが取り付けられたインテリジェント端末にアクセスするが、他側がアプリケーションサーバにアクセスするという2つの部分のアクセスを外部に提供し、且つ当該2つの部分のアクセスエンティティ間のアプリケーションデータに対する転送及び制御を提供する。AOGは、アプリケーションデータの転送に対して専用のAOP(Always Online Protocol:常時オンラインプロトコル)を用いて、当該プロトコルがネットワーク層の上に定義され、どのようにアプリケーションの上りメッセージ及び下りメッセージを処理して転送するかを定めるが、プロトコル自体は、アプリケーションデータの内容を変更しない。
【0023】
AOG DNSは、端末アプリケーションプロキシ及びAOGにドメイン名アクセスサービスを提供することに用いられ、端末アプリケーションプロキシは、AOG DNSに、端末の属するAOGのIPアドレス及びサービス機能を取得することを要求し、AOGはAOG DNSに端末番号などの関連属性を取得することを要求する。
本実施形態では、端末は、端末アプリケーションプロキシ機能ソフトウエアが取り付けられたインテリジェント端末、即ちAOG端末であって、携帯電話端末を例にとして、端末アプリケーションプロキシは、携帯電話端末に予め設定され、又はダウンロードの方式で携帯電話端末にダウンロードされることができ、携帯電話操作システムは、毎回携帯電話が起動する時に自動的にバックグラウンドによって当該プログラムを実行する。携帯電話端末におけるアプリケーションプログラムクライアント、即ちアプリケーションクライアントは、プログラムが取り付けられた又は起動された後に端末アプリケーションプロキシへ登録及び登記を行って、端末アプリケーションプロキシの管理を受ける。具体的に、まず、携帯電話端末にアプリケーションクライアントプログラムを取り付け、アプリケーションクライアントプログラムが取り付けられた後に登記要求を端末アプリケーションプロキシに送信し、次に、端末アプリケーションプロキシが登記メッセージの応答をアプリケーションクライアントに返し、端末アプリケーションプロキシがAOGに登記情報を報告し、最後に、AOGが登記の応答を端末アプリケーションプロキシに返す。本実施形態では、端末アプリケーションプロキシのソフトウエア機能は、端末により実行して完了される。
【0024】
本実施形態では、端末アプリケーションプロキシ、AOG、AOG DNS及びアプリケーションサーバで構成されたシステムは、統一的なデータ伝送チャネルを介して、端末上の各アプリケーションクライアントとアプリケーションサーバとの間のアプリケーションデータの転送を実現する。
まず、端末アプリケーションプロキシとAOGのデータリンク、及びアプリケーションサーバとAOGのデータリンクを確立するように、端末アプリケーションプロキシとアプリケーションサーバは、それぞれAOGへ登録する必要がある。
【0025】
端末アプリケーションプロキシがAOGへ登録する場合、次の方式により実現される。
端末は、ショートメッセージをショートメッセージセンタに送信し、着信番号が予め設定されたAOG DNSのアクセス番号であり、ショートメッセージの内容が端末のIMSI(International Mobile Subscriber Identification Number:国際移動加入者識別子)番号であり、その後、ショートメッセージセンタは、当該ショートメッセージをショートメッセージゲートウェイに転送し、ショートメッセージゲートウェイにより当該ショートメッセージをAOG DNSに転送し、AOG DNSは当該IMSI番号とショートメッセージ発信の端末番号、例えばMSISDN(Mobile Subscriber International ISDN Number:モバイル加入者国際ISDN番号)との対応関係を記録する。
【0026】
その後、端末アプリケーションプロキシは、端末のIMSI番号を含んでいる登録メッセージをAOG DNSに送信し、AOG DNSは、端末アプリケーションプロキシから送信された登録メッセージを受信した後、端末ユーザの属するAOGのIPアドレス及びポート番号などのメッセージを含む登録応答メッセージを端末アプリケーションプロキシに送信する。
その後、端末アプリケーションプロキシは、AOGが端末アプリケーションプロキシから送信された第1の登録要求に応じて端末アプリケーションプロキシに対して認証、登録及び登記などを行うように、端末ユーザの属するAOGのIPアドレス及びポート番号のメッセージを含む第1の登録要求をAOGに送信する。
同様に、AOGは、アプリケーションサーバに対して認証、登録及び登記などを行うように、アプリケーションサーバから送信された第2の登録要求を受信する。
【0027】
本実施形態では、AOGは、端末アプリケーションプロキシから送信された第1の登録要求を受信した後、当該第1の登録要求における端末ユーザの属するAOGのIPアドレス及びポート番号などの情報によって端末のIDを認証し、成功であると認証した場合、当該第1の登録要求を登記し、要求登記が成功した後、端末アプリケーションプロキシとAOGとの間に1本のデータリンク、即ち本実施形態で呼ばれる第1のデータリンクを確立し、当該第1のデータリンクは当該端末上の各アプリケーションクライアントのアプリケーション共有リンクとされる。要求登記が成功した後、AOGは、さらにAOG DNSへ端末の番号を要求する。続いて、端末上のあるアプリケーションクライアントがアプリケーションサーバにアプリケーションデータを送信する必要がある場合、単独でアプリケーションサーバとの接続を確立する必要がなく、伝送すべきアプリケーションデータを、端末アプリケーションプロキシにより当該第1のデータリンクを介してAOGに送信し、AOGによってこのアプリケーションデータを、アプリケーションサーバとAOGとの第2のデータリンクを介して対応のアプリケーションサーバに転送すればよい。
【0028】
AOGがアプリケーションサーバとの第2のデータリンクを確立する場合、同様に、AOGはアプリケーションサーバから送信された第2の登録要求を認証し、例えばアプリケーションサーバから提供されたユーザ名又はパスワードが正しいかどうかを認証し、正しいと認証した場合、AOGとアプリケーションサーバとの第2のデータリンクを確立し、当該第2のデータリンクは1本、2本又は複数本であってよく、これらのリンクは、全ての端末上のアプリケーションクライアントと当該アプリケーションサーバが共有するリンクとされる。
ステップ103:AOGは、端末アプリケーションプロキシ、第1のデータリンク及び第2のデータリンクを介して、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントと前記少なくとも1つのアプリケーションサーバとの間にアプリケーションデータを転送する。
【0029】
本実施形態では、端末におけるアプリケーションクライアントは対応のアプリケーションサーバに送信する必要があるアプリケーションデータがある場合、まず、端末アプリケーションプロキシは、アプリケーションクライアントのアプリケーションデータをAOPでエンカプセル化して、AOPレポート、即ち本実施形態で呼ばれる第1のアプリケーションデータパケットを形成し、第1のアプリケーションパケットには端末のIMSI番号及びアプリケーションIDなどの情報が含まれている。エンカプセル化が完了した場合、端末アプリケーションプロキシは、第1のデータリンクを介してAOPメッセージで第1のアプリケーションデータパケットをAOGに送信する。
AOGが端末アプリケーションプロキシから送信されたAOPメッセージを受信した場合、まず認証処理を行い、例えば注文関係に基づいて端末アプリケーションプロキシが当該アプリケーションクライアントへメッセージの送信権限を持つかどうかを判定する。権限があると認証した場合、AOGは、AOPメッセージヘッダにおけるアプリケーションIDによってルーティングを行って、対応のアプリケーションサーバを見付けた後、当該アプリケーションサーバとAOGと確立した第2のデータリンクから一つを選択して、その後AOPメッセージを、当該リンクを介して対応のアプリケーションサーバに送信する。
【0030】
アプリケーションサーバがAOPメッセージを受信した場合、AOPメッセージにおける第1のアプリケーションデータパケットを解析し、その中のアプリケーションデータを抽出して、その後、対応のサービスフローに応じて後続の処理を行うことができる。
同様に、アプリケーションサーバが端末アプリケーションクライアントにアプリケーションデータを送信する必要がある場合、アプリケーションサーバは、アプリケーションデータをAOPでエンカプセル化して、第2のアプリケーションデータパケットを形成し、その後、AOGと確立した第2のデータリンクのうちの一つを選択して、当該リンクを介して、端末番号及びアプリケーションIDなどのメッセージを含んでいるAOPメッセージで第2のアプリケーションデータパケットをAOGに送信する。
【0031】
AOGがアプリケーションサーバから送信されたAOPメッセージを受信した場合、予めAOG DNSから取得された端末番号などの情報によって当該AOPメッセージを認証し、当該アプリケーションサーバが端末アプリケーションプロキシへアプリケーションデータの送信権限を持つかどうかを判定する。権限があると認証した場合、AOGは、端末番号によって、当該端末アプリケーションプロキシがAOGと確立した第1のデータリンクを見つけ出し、そしてAOPメッセージを、当該第1のデータリンクを介して端末アプリケーションプロキシに送信し、端末アプリケーションプロキシは、AOGから送信されたAOPメッセージを受信した後、AOPメッセージ中の第2のアプリケーションデータパケットを解析して、その中のアプリケーションデータを抽出して、その後AOPメッセージヘッダにおけるアプリケーションIDによって判断し、アプリケーションデータを端末におけるどのアプリケーションクライアントに送信するかを判定して、それによってアプリケーションデータを対応のアプリケーションクライアントに転送する。
前記アプリケーションデータ伝送プロセスでは、アプリケーションデータに対して圧縮機構を用い、即ちアプリケーションデータをエンカプセル化した。そのため、ネットワーク負荷を軽減し、アプリケーションデータの伝送トラフィックを減らすために、端末アプリケーションプロキシ又はアプリケーションサーバは、アプリケーションデータを圧縮し、そしてAOPメッセージヘッダに圧縮するかどうかこと及び圧縮アルゴリズムなどに関する制御情報を含むことができる。
【0032】
更に、アプリケーションサーバから送信されたアプリケーションデータについて、AOGは、アプリケーションの優先度に応じて、異なるアプリケーションのアプリケーションデータを異なるレベルで処理することを決定してもよい。優先度の高いアプリケーションに対して、そのアプリケーションデータを優先的に処理して転送し、又は、優先度の重みに応じて、異なる優先度のアプリケーションのアプリケーションデータを異なる重み割合で処理する。
図2に示すように、ステップ103は、以下のステップを含む。
ステップ1031:AOGは、第1のデータリンクを介して、端末アプリケーションプロキシにより転送された端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントの第1のアプリケーションデータパケットを受信し、第1のアプリケーションデータパケットがAOPでエンカプセル化され、端末のIMSI番号及びアプリケーションID番号を含んでいる。
ステップS1032:アプリケーションID番号によって、第1のアプリケーションデータパケットを、第2のデータリンクを介して対応のアプリケーションサーバに転送する。
【0033】
ステップS1033:AOGは、第2のデータリンクを介して、少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された第2のアプリケーションデータパケットを受信し、第2のアプリケーションデータパケットがAOPでエンカプセル化され、端末番号及びアプリケーションID番号を含んでいる。
ステップ1034:端末番号によって、第2のアプリケーションデータパケットを、第1のデータリンクを介して端末アプリケーションプロキシに転送し、端末アプリケーションプロキシが前記ID番号に応じて第2のアプリケーションデータパケットを対応のアプリケーションクライアントに転送する。
図3に示すように、他の実施形態として、ステップ103には、ステップ1032の後、更にステップ10321を含んでもよい。
ステップ10321:対応のアプリケーションサーバから返された応答メッセージを受信し、応答メッセージを端末アプリケーションプロキシに転送し、端末アプリケーションプロキシにより当該応答メッセージを端末上の対応のアプリケーションクライアントに転送する。
本ステップにおいて、アプリケーションクライアントが端末アプリケーションプロキシとのインタラクティブ情報に、アプリケーションデータパケットの最終送信結果を取得する必要があることを示すパラメータを含んでいる場合、端末アプリケーションプロキシは、アプリケーションサーバから返された応答メッセージをアプリケーションクライアントに転送する。アプリケーションクライアントがアプリケーションデータパケットの最終送信結果を取得する必要がない場合、端末アプリケーションプロキシは、アプリケーションデータパケットを受信した後、直ちに応答メッセージをアプリケーションクライアントに返す。
【0034】
ステップ1034の前に、更にステップ10341を含んでもよい。
ステップ10341:AOGは、ウェイクアップメッセージを端末アプリケーションプロキシに送信し、端末アプリケーションプロキシがウェイクアップメッセージによってAOGと第1のデータリンクを確立する。
本ステップにおいて、アプリケーションサーバがアプリケーションデータをAOGに送信した後、この場合に、端末アプリケーションプロキシがまだAOGへの接続を確立しないと、AOGは、ウェイクアップメッセージを端末アプリケーションプロキシに送信して、端末アプリケーションプロキシがメッセージ内容によって、指定されたアプリケーションクライアントのプログラムを起動するようにすることができ、その後、端末アプリケーションプロキシは、AOGへの接続即ち第1のデータリンクを確立する。接続が確立された後、AOGは、当該第1のデータリンクを介して、アプリケーションデータを端末アプリケーションプロキシに送信し、更に端末アプリケーションプロキシによりアプリケーションデータを対応のアプリケーションクライアントに転送する。
【0035】
なお、前記アプリケーション伝送プロセスでは、アプリケーションサーバがアクセスするAOGと端末アプリケーションプロキシがアクセスするAOGは、同一のAOGではない場合、端末アプリケーションプロキシがアプリケーションデータを端末ユーザの属するAOGに送信した後、端末ユーザの属するAOGによりアプリケーションデータをアプリケーションサーバがアクセスしたAOGに転送し、更にアプリケーションサーバがアクセスしたAOGによりアプリケーションデータを当該アプリケーションサーバに転送する。
アプリケーションサーバがAOGを介してアプリケーションデータを端末アプリケーションプロキシに転送するプロセスでは、この原理によって処理することができる。
ステップS1034の後、アプリケーションサーバがAOGとのインタラクティブ情報に、アプリケーションデータパケットの最終送信結果を取得する必要があることを示すパラメータが含まれている場合、AOGは、端末アプリケーションプロキシから返された応答メッセージをアプリケーションサーバに転送する。アプリケーションサーバがアプリケーションデータパケットの最終送信結果を取得する必要がない場合、AOGは、アプリケーションサーバから送信されたアプリケーションデータパケットを受信した後、直ちに応答メッセージをアプリケーションサーバに返す。
【0036】
上述したように、従来のモバイルインターネットにおいて、端末アプリケーションプロキシとアプリケーションサーバとのサービス確立に用いられるエンドツーエンドモードと比較して、アプリケーションサーバは、エンドツーエンドの接続を介して端末のアプリケーションクライアントとデータインタラクションを行い、端末の数をMとし、アプリケーションサービスの数をNとすると、1つの端末上の最大利用可能なアプリケーションの数もNであり、M個の端末の総接続数はM*Nに達することができる。端末の数Mとアプリケーション数Nの増加に伴い、接続数M*Nがより幾何学的に大きくなり、モバイルインターネットに大きな影響を与えている。
【0037】
本実施形態では、端末アプリケーションプロキシとAOGに基づくモードで、端末アプリケーションプロキシとアプリケーションサーバとの間に統一的なメッセージ伝送チャネルと制御管理機構を提供し、その特徴は、次の通りである。1)端末上の複数のアプリケーションクライアントが1つのデータ接続を共有することができ、それによって、効果的に従来のモバイルインターネットに存在する大量のデータ接続を収斂し、前に分析したように、端末の数をMとし、アプリケーションサービスの数をNとすると、本実施形態の方法を用いた場合、接続数を最低でもM+Nに低減することができる;2)リンク数の減少により、モバイルインターネットにおけるシグナリング負荷の数を減らすとともに、ネットワークデータ負荷と端末電池の電力消費量を低減することができる;3)データ接続を共有することで、端末に常時オンラインモードを提供して、メッセージウェイクアップ機構を提供し、それによって、アプリケーションサーバがリアルタイムでデータを端末のアプリケーションクライアントに能動的に送信することができる;4)圧縮、優先的なサービス、フロー制御などの様々な機能を提供して、より効果的にユーザのサービス体験を向上させる;5)アプリケーションサーバと複数の端末のアプリケーションクライアントがデータ接続を共有して、アプリケーションサーバの接続処理能力に対する要求を低下させる。
【0038】
図4に示すように、本発明の他の実施形態に係るAOGに基づくモバイルインターネットサービスの実現方法は、以下のステップを含む。
ステップ401:端末アプリケーションプロキシは、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントを登録する。
ステップ402:AOG DNSから端末ユーザの属するAOGのIPアドレスを取得する。
ステップ403:IPアドレスが含まれる第1の登録要求をAOGに送信し、AOGが第1の登録要求に応じて当該端末アプリケーションプロキシとの第1のデータリンクを確立する。
ステップ404:第1のデータリンクを介して、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントとAOGとの間でアプリケーションデータを転送し、AOGが、対応のアプリケーションサーバと確立した第2のデータリンクを介して、アプリケーションデータを対応のアプリケーションサーバに転送する。
【0039】
図5に示すように、本発明の一実施形態に係るモバイルインターネットサービスのゲートウェイは、データリンク確立モジュール501及びアプリケーションデータ転送モジュール502を含む。
データリンク確立モジュール501は、端末アプリケーションプロキシから送信された第1の登録要求を受信し、前記第1の登録要求に応じて端末アプリケーションプロキシとの第1のデータリンクを確立し、少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された第2の登録要求を受信し、第2の登録要求に応じて少なくとも1つのアプリケーションサーバとの第2のデータリンクを確立し、ここで、端末アプリケーションプロキシは端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントと当該ゲートウェイの間にアプリケーションデータを転送することに用いられる。
本実施形態におけるゲートウェイはAOGであり、本実施形態では、端末アプリケーションプロキシ、AOG、AOG DNS及びアプリケーションサーバで構成されたシステムは、統一的なデータ伝送チャネルを介して端末上の各アプリケーションクライアントとアプリケーションサーバとの間のアプリケーションデータの転送を実現する。
まず、端末アプリケーションプロキシとアプリケーションサーバは、それぞれAOGへ登録して、端末アプリケーションプロキシとAOGとのデータリンク及びアプリケーションサーバとAOGとのデータリンクを確立するようにする。
【0040】
端末アプリケーションプロキシがAOGへ登録する場合、以下の方式により実現する。
端末は、ショートメッセージをショートメッセージセンタに送信し、着信番号が予め設定されたAOG DNSのアクセス番号であり、ショートメッセージ内容が端末のIMSI番号であり、その後、ショートメッセージセンタが当該ショートメッセージをショートメッセージゲートウェイに転送し、ショートメッセージゲートウェイにより当該ショートメッセージをAOG DNSに転送し、AOG DNSが当該IMSI番号とショートメッセージ発信MSISDNとの対応関係を記録する。
次に、端末アプリケーションプロキシは、端末のIMSI番号が含まれる登録メッセージをAOG DNSに送信し、AOG DNSは、端末アプリケーションプロキシから送信された登録メッセージを受信した後、端末ユーザの属するAOGのIPアドレス及びポート番号などの情報が含まれる登録応答メッセージを端末アプリケーションプロキシに送信する。
【0041】
その後、端末アプリケーションプロキシは、端末ユーザの属するAOGのIPアドレス及びポート番号の情報が携帯される第1の登録要求をAOGに送信して、AOGが端末アプリケーションプロキシから送信された第1の登録要求に応じて端末アプリケーションプロキシに対して認証、登録及び登記などを行うようにする。
同様に、AOGは、アプリケーションサーバから送信された第2の登録要求を受信して、アプリケーションサーバに対して認証、登録及び登記などを行うようにする。
【0042】
本実施形態では、AOGが端末アプリケーションプロキシから送信された第1の登録要求を受信した後、当該第1の登録要求における端末ユーザの属するAOGのIPアドレス及びポート番号などの情報によって端末IDを認証し、成功であると認証した場合、当該第1の登録要求を登記し、要求登記が成功した場合、端末アプリケーションプロキシとAOGの間に1つのデータリンク、即ち本実施形態で呼ばれる第1のデータリンクを確立し、当該第1のデータリンクは当該端末上の各アプリケーションクライアントのアプリケーション共有リンクとされる。続いて、端末上のあるアプリケーションクライアントがアプリケーションデータをアプリケーションサーバに送信する必要がある場合、単独でアプリケーションサーバとの接続を確立する必要がなく、伝送すべきアプリケーションデータを、端末アプリケーションプロキシにより当該第1のデータリンクを介してAOGに送信し、AOGがこのアプリケーションデータを、アプリケーションサーバとAOGとの第2のデータリンクを介して対応のアプリケーションサーバに転送することであればよい。
【0043】
AOGがアプリケーションサーバとの第2のデータリンクを確立した場合、同様にAOGによりアプリケーションサーバから送信された第2の登録要求を認証し、成功であると認証した場合、AOGとアプリケーションサーバとの第2のデータリンクを確立し、当該第2のデータリンクは1本、2本又は複数本であってもよく、これらのリンクは、全ての端末上のアプリケーションクライアントと当該アプリケーションサーバが共有するリンクとされる。
アプリケーションデータ転送モジュール502は、端末アプリケーションプロキシ、第1のデータリンク及び第2のデータリンクを介して、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントと少なくとも1つのアプリケーションサーバとの間にアプリケーションデータを転送することに用いられる。
【0044】
本実施形態では、端末におけるアプリケーションクライアントがアプリケーションデータを対応のアプリケーションサーバに送信する必要がある場合、まず、端末アプリケーションプロキシは、アプリケーションクライアントのアプリケーションデータをAOPでエンカプセル化して、AOPレポート、即ち本実施形態で呼ばれる第1のアプリケーションデータパケットを形成し、第1のデータパケットには端末のIMSI番号及びアプリケーションIDなどの情報が含まれる。エンカプセル化が完了した場合、端末アプリケーションプロキシは、第1のデータリンクを介してAOPメッセージで第1のアプリケーションデータパケットをAOGに送信する。
AOGが端末アプリケーションプロキシから送信されたAOPメッセージを受信した場合、まず認証処理を行って、端末アプリケーションプロキシが当該アプリケーションクライアントへのメッセージの送信権限を持つかどうかを判定する。権限があると認証した場合、AOGは、AOPメッセージヘッダにおけるアプリケーションIDによってルーティングを行って、対応のアプリケーションサーバを見付けた後、当該アプリケーションサーバとAOGと確立した第2のデータリンクから一つを選択して、その後AOPメッセージを、当該リンクを介して対応するアプリケーションサーバに送信する。
【0045】
アプリケーションサーバがAOPメッセージを受信した場合、AOPメッセージにおける第1のアプリケーションデータパケットを解析し、その中のアプリケーションデータを抽出して、その後対応のサービスフローに応じて後続の処理を行う。
同様に、アプリケーションサーバが端末のアプリケーションクライアントにアプリケーションデータを送信する必要がある場合、アプリケーションサーバは、アプリケーションデータをAOPでエンカプセル化して、第2のアプリケーションデータパケットを形成し、その後、AOGと確立した第2のデータリンクのうちの一つを選択して、当該リンクを介してAOPメッセージで第2のアプリケーションデータパケットをAOGに送信し、当該AOPメッセージに端末番号及びアプリケーションIDなどのメッセージが含まれている。
【0046】
AOGがアプリケーションサーバから送信されたAOPメッセージを受信した場合、予めにAOG DNSから取得された端末番号などの情報によって当該AOPメッセージを認証し、当該アプリケーションサーバが端末アプリケーションプロキシへアプリケーションデータの送信権限を持つかどうかを判定する。権限があると認証した場合、AOGは、端末番号によって、当該端末アプリケーションプロキシがAOGと確立した第1のデータリンクを見つけ出し、AOPメッセージを、当該第1のデータリンクを介して端末アプリケーションプロキシに送信し、端末アプリケーションプロキシは、AOGから送信されたAOPメッセージを受信した後、AOPメッセージにおける第2のアプリケーションデータパケットを解析して、その中のアプリケーションデータを抽出して、その後、AOPメッセージヘッダにおけるアプリケーションIDによって、アプリケーションデータを端末におけるどのアプリケーションクライアントに送信するかを判定して、それによって、アプリケーションデータを対応のアプリケーションクライアントに転送する。
【0047】
前記アプリケーションデータ伝送プロセスでは、アプリケーションデータに対して圧縮機構を用い、即ちアプリケーションデータをエンカプセル化した。そのため、ネットワーク負荷を軽減し、アプリケーションデータの伝送とトラフィックを減らすために、端末アプリケーションプロキシ又はアプリケーションサーバは、アプリケーションデータを圧縮して、そしてAOPメッセージヘッダに圧縮するかどうか及び圧縮アルゴリズムなどに関する制御情報を含むことができる。
更に、アプリケーションサーバから送信されたアプリケーションデータに対して、AOGは、アプリケーションの優先度に応じて、異なるアプリケーションのアプリケーションデータを異なるレベルで処理することを決定することができる。優先度の高いアプリケーションに対して、そのアプリケーションデータを優先的に処理して転送し、又は優先度の重みに応じて、異なる優先度のアプリケーションのアプリケーションデータを異なる重み割合で処理する。
【0048】
図6に示すように、アプリケーションデータ転送モジュール502は、アプリケーションデータ受信ユニット5021とアプリケーションデータ転送ユニット5022を含む。
アプリケーションデータ受信ユニット5021は、前記第1のデータリンクを介して、端末アプリケーションプロキシから転送された端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントの第1のアプリケーションデータパケットを受信することに用いられ、第1のアプリケーションデータパケットがAOPでエンカプセル化され、端末のIMSI番号及びアプリケーションID番号を含んでいる。
アプリケーションデータ転送ユニット5022は、アプリケーションID番号によって、第1のアプリケーションデータを第2のデータリンクを介して対応のアプリケーションサーバに転送することに用いられる。
【0049】
更に、アプリケーションデータ転送モジュール502は、更に、アプリケーションデータ転送ユニット5022がID番号によって第2のアプリケーションデータパケットを、第1のデータリンクを介して端末アプリケーションプロキシに転送する前に、ウェイクアップメッセージを端末アプリケーションプロキシに送信し、端末アプリケーションプロキシがウェイクアップメッセージよってAOGと第1のデータリンクを確立することに用いられるウェイクアップユニット5023を含む。
更に、アプリケーション受信ユニット5021は、さらに、第2のデータリンクを介して、少なくとも1つのアプリケーションサーバから送信された第2のアプリケーションデータパケットを受信することに用いられ、第2のアプリケーションデータパケットがAOPでエンカプセル化され、そして端末のIMSI番号及びアプリケーションID番号を含んでいる。
アプリケーションデータ転送ユニット5022は、さらに、端末番号によって第2のアプリケーションデータパケットを、第1のデータリンクを介して端末アプリケーションプロキシに転送し、端末アプリケーションプロキシがID番号によって第2のアプリケーションデータパケットを対応のアプリケーションクライアントに送信することに用いられる。
【0050】
図7に示すように、本発明の一実施形態に係るAOGに基づくモバイルインターネットサービスの端末アプリケーションプロキシは、アプリケーションクライアント登録ユニット701、アドレス情報取得ユニット702、登録要求送信ユニット703及びデータ転送ユニット704を含む。
アプリケーションクライアント登録ユニット701は、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントを登録することに用いられる。
アドレス情報取得ユニット702は、AOG DNSから端末ユーザの属するのAOGのIPアドレスを取得することに用いられる。
登録要求送信ユニット703は、IPアドレスが携帯される第1の登録要求をAOGに送信し、AOGが第1の登録要求に応じて当該端末アプリケーションプロキシとの第1のデータリンクを確立することに用いられる。
データ転送ユニット704は、第1のデータリンクを介して、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントとAOGの間にアプリケーションデータを転送し、AOGが、当該AOGと対応のアプリケーションサーバと確立した第2のデータリンクを介して、アプリケーションデータを対応するアプリケーションサーバに転送することに用いられる。
【0051】
図8に示すように、本発明の一実施形態に係るAOGに基づくモバイルインターネットサービスのシステムは、端末アプリケーションプロキシ801、アプリケーションサーバ802、及びアプリケーションサーバ802に接続されるAOG803を含む。
端末アプリケーションプロキシ801は、端末上の少なくとも1つのアプリケーションクライアントを登録し、前記AOG803に第1の登録要求を送信することに用いられる。
アプリケーションサーバ802は、AOG803に第2の登録要求を送信することに用いられる。
AOG803は、端末アプリケーションプロキシ801から送信された第1の登録要求を受信し、第1の登録要求に応じて端末アプリケーションプロキシ801との第1のデータリンクを確立し、少なくとも1つのアプリケーションサーバ802から送信された第2の登録要求を受信し、第2の登録要求に応じて少なくとも1つのアプリケーションサーバ802との第2のデータリンクを確立し、端末アプリケーションプロキシ801、第1のデータリンク及び第2のデータリンクを介して、端末上の少なくともアプリケーションクライアントと少なくとも1つのアプリケーションサーバ802との間でアプリケーションデータを転送することに用いられる。
更に、当該システムは、さらに、端末アプリケーションプロキシ801及びAOG803にドメイン名アクセスサービスを提供することに用いられるAOG DNS804を含む。
【0052】
本実施形態では、AOG803は、上記の実施形態に記載のゲートウェイとしてもよい。
本発明の実施形態に係るモバイルインターネットの実現方法、ゲートウェイ及びシステムでは、端末アプリケーションプロキシとAOGとの間にAOIシステムを設定することで、それぞれAOGと端末アプリケーションプロキシ、及びAOGとアプリケーションサーバとのデータリンクを確立し、AOGは、確立されたデータリンクを介して、端末上の各アプリケーションクライアントとアプリケーションサーバとの間でアプリケーションデータを転送する。従来技術に比べて、本発明は、端末とアプリケーションサーバに統一的なデータ伝送チャネルを提供し、従来のモバイルインターネットに存在する大量のデータ接続を収斂し、その中に存在する大量のリンクテストパケットを減らし、ネットワーク負荷を軽減し、モバイルインターネットアプリケーションによるネットワークリソースの消費量を減らし、モバイルインターネットの利用性能を向上する;アプリケーションサービスプロバイダーに対して、端末と確立する必要な接続数を減らし、構築コストと難しさを低減させる;アプリケーションデータのアクセス管理と最適化制御を提供して、優先度の高いアプリケーションに優先的処理を提供できる;データ圧縮機能を提供し、アプリケーション伝送のデータ量を減らし、ネットワーク負荷を軽減する;端末のアプリケーションクライアントにウェイクアップ機能を提供して、端末のアプリケーションクライアントが通常は起動しないままで、アプリケーションサーバと通信する必要がある時に、ある機構により端末アプリケーションプログラムを起動してサーバとデータインタラクションを行う。これにより、端末の日常の電池消費量を減らし、且つアプリケーションクライアントに常時オンラインモードを提供する。
【0053】
以上は、本発明の最適的な実施例に過ぎなく、本発明を制限せず、本分野の当業者に対して、本発明が各種類の変更と変化がある。本発明の主旨精神と原則以内に、いかなる改修、同等入れ替わり、改良等が、本発明の保護範囲以内に含まれるべきである。