【実施例】
【0017】
図1は、本発明による整列装置の平面図である。キャップ整列装置100は、傾斜して回転する円板である内側ローター3と、内側ローター3の上部の外側を同じ方向(ここでは時計回り)に回転する環状の外側ローター4を備えている。キャップ1は、キャップ投入口5から投入される。内側ローター3の周囲は円筒状に囲まれており、
図1の左下側が深く右上側が浅い。そのため、内側ローター3の上部は多量のキャップ1が収容されるホッパー部2となる。ホッパー部2の底部が回転する内側ローター3となっている。
【0018】
キャップ1は、内側ローター3の回転による遠心力により外周方向に寄せられて上昇し、
図1の上側付近から外側ローター4に乗り移る。乗り上げたキャップ1は、
図2に示すように、開口部が下向き状態のキャップ1a、開口部が上向き状態のキャップ1b、開口部が横向き状態のキャップ1cのいずれかとなる。
図1に示すように、外側ローター4の上部には、進入阻止ガイド板7が吊り下げられている。進入阻止ガイド板7と外側ローター4の隙間は、開口部が下向き状態のキャップ1aと開口部が上向き状態のキャップ1bは通過できるが、開口部が横向き状態のキャップ1cは通過できない高さに設定されている。そのため、外側ローター4の外周側には、開口部が下向き状態のキャップ1aと開口部が上向き状態のキャップ1bが集まる。
【0019】
キャップ整列部6は、一列化第1ガイド板6aによって、開口部が下向き状態のキャップ1aと開口部が上向き状態のキャップ1bが、外側ローター4の内周側に寄せられる。また、一列化第2ガイド板6bによって、開口部が下向き状態のキャップ1aと開口部が上向き状態のキャップ1bが一列とされ、再び外側ローター4の内周側に寄せられる。開口部が横向き状態のキャップ1cは、通過阻止ガイド板6cによりホッパー部2に落下して戻る。通過阻止ガイド板6cは、上から吊り下げられており、開口部が下向き状態のキャップ1aと開口部が上向き状態のキャップ1bは通過できて、開口部が横向き状態のキャップ1cは通過できない高さに設定されている。
【0020】
キャップ区分け部8は、キャップ整列部6からの一列となったキャップ1を受けて、開口部が上向き状態のキャップ1bを外側ローター4の外周側の第1搬送路11にそのまま進行するようガイドし、開口部が下向き状態のキャップ1aは、三角カム9(多角形カムの一例)で押し出して、外側ローター4の内周側の第2搬送路12にガイドする。キャップ1は、開口部が下向き状態のキャップ1aかどうかセンサで検知される。開口部が下向き状態のキャップ1aの場合、三角カム駆動モータ10を作動させて、三角カム9を120度だけ回転させる。これにより、開口部が下向き状態のキャップ1aが第2搬送路12に押し出される。
【0021】
図1に示すように、キャップシュート13は、第1搬送路11に連続して開口部が上向き状態のキャップ1bを下向き状態に反転して通過させるツイストシュート13bと、ツイストシュート13bと並列して設けられ第2搬送路12に連続して開口部が下向き状態のキャップ1aをそのまま通過させるストレートシュート13aからなる。キャップ整列装置100のキャップシュート13は、キャップ1の向きを揃える。本実施例では、開口部が下向き状態のキャップ1aとなるように揃えている。
【0022】
図3は、
図1のA−A断面図である。内側ローター3は、傾斜して設けられ、駆動モータ14で回転される。内側ローター3の上部には、キャップ掻き上げ部材16が取り付けられており、ホッパー部2に投入されたキャップ1を掻き上げる。キャップ掻き上げ部材16は、引出し円の中に示すように半径方向に沿って設けられた板状の部材である。キャップシュート13は、取り付け角度を示すため仮に表示したものである。進入阻止ガイド板7は、円弧状(
図1参照)に設けられ、進入阻止ガイド板7と外側ローター4の隙間は、開口部が下向き状態のキャップ1aと開口部が上向き状態のキャップ1bが通過できる高さで、開口部が横向き状態では通過できない。
【0023】
図3に示すように、外側ローター4は、駆動モータ15で駆動され内側ローター3より遅い速度(約75%)で回転される。
図3の右上はキャップ区分け部8である。向き検知センサ26でキャップ1の開口部が上向き状態か下向き状態かを検出する。キャップ1が、開口部が下向き状態のキャップ1aであれば、三角カム駆動モータ10で駆動された三角カム9によって、外側ローター4の上の第2搬送路12に移動される。外側ローター4の上の第1搬送路11には、開口部が上向き状態のキャップ1bが残る。第1搬送路11、第2搬送路12は、上から吊り下げた仕切り板で区切られている。
【0024】
図4は、
図1のキャップシュート13及び経路切換え部19の側面図である。キャップシュート13は、始端側から終端側に向かって、下方に約30度の角度で傾斜させている。このため、キャップシュート13に送られたキャップ1は、
図4の右上から左下に向かって自重で滑り落ちることができる。キャップ検知センサ18は、ストレートシュート用の検知センサ18aとツイストシュート用の検知センサ18bが設けられ、キャップ1の通過あるいは滞留を検知する。経路切換え部19の下流側にもキャップ検知センサ18cが設けられる。
【0025】
図5は、
図1のキャップシュート13及び経路切換え部19の平面図である。キャップシュート13は、ストレートシュート13aとツイストシュート13bからなり、並行して設置される。キャップ1は、経路切換え部19を経由して下流の搬送路24に出る。第1搬送路11の開口部が上向き状態のキャップ1bがツイストシュート13bに搬送され、第2搬送路12の開口部が下向き状態のキャップ1aが、ストレートシュート13aに送られる。
【0026】
経路切換え部19は、経路切換え部材22、駆動シリンダ20およびストッパ21からなる。
図5では、シリンダ20のアームが伸びて、経路切換え部材22がストレートシュート13aの出口と下流の搬送路24をつないで、ツイストシュート13bの出口を塞いでいる。シリンダ20のアームが縮むと、経路切換え部材22がスライドされ、ツイストシュート13bの出口と下流の搬送路24をつないで、ストレートシュート13aの出口を塞ぐ。
【0027】
ストッパ21は、ストレートシュート出口用のストッパ21aとツイストシュート出口用のストッパ21bで構成される。ストッパ21は経路切換え部材22を駆動シリンダ20で動かす場合、経路切換え部材22がキャップ1を噛み込まないようにできる。経路切換え部材22を動かす場合、まず、ストッパ21をキャップシュートの出口を遮る方向に動かす。ストッパ21には傾斜板25が突出しており、キャップ1を進行方向とは逆の方向にキャップ1を押し戻すことができる。このような状態にした後、経路切換え部材22を動かす。なお、キャップ検知センサ18cが、下流側でのキャップ1の滞留を検知しているなら、ストッパ21a(21b)を動かして、キャップ1が経路切換え部19に入らないようにしてもよい。
【0028】
経路切換え部材22をスライドさせての経路の切り換えは、キャップ検知センサ18a(18b)が、キャップシュート13の内部のキャップ1を検知しているなら、キャップ1が滞留しているので、滞留しているストレートシュート13aまたはツイストシュート13bの出口を下流の搬送路24につなぐ。両方とも滞留しているか、または両方とも滞留していないなら適時に切り換えることができる。
【0029】
図6は、(A)が経路切換え部材22の平面図で、(B)は右側面図である。
経路切換え部材22は、第1経路27、第2経路28、遮蔽板23からなる。符号22aは、ストレートシュート出口との接続口である。符号22bは、ツイストシュート出口との接続口である。符号22cは、第1経路の出口で、符号22dは第2経路の出口である。遮蔽板23は、切り換えられて遮断されたキャップシュートの出口を塞ぐものである。
【0030】
図7は、(A)がストレートシュート13aの部分斜視図、(B)がツイストシュート13bの部分斜視図である。キャップシュート13は、上下左右をそれぞれ2本のロッドで囲み、ロッドで囲まれた空間をキャップ1が滑って下降する。ストレートシュート13aのロッドはまっすぐに設けられ、ツイストシュート13bのロッドは、中心軸を中心に外側を180度ねじったものである。キャップを反転させるには、半円弧状のシュートにすることもできるが、キャップの進行方向が出口端で逆になるため折り返す必要があり、キャップを滞留させることが難しく、キャップの動きも不連続となりやすい。
【0031】
図8は、本発明によるキャップ整列方法を示すフローチャートである。S1は、傾斜して回転する内側ローターでキャップを掻き上げ、内側ローターの外側を回転する外側ローターに移動させ、開口部が上向き状態のキャップと開口部が下向き状態のキャップを外側ローター上で一列に整列させる段階である。S2は、整列されたキャップを受け、開口部が上向き状態のキャップをそのまま外側ローター上の外周側の第1搬送路に送ると共に、開口部が下向き状態のキャップを三角カムで外側ローター上の内周側の第2搬送路に送り、キャップを向きに応じて区分けする段階である。S3は、第1搬送路からのキャップをツイストシュートに送り、開口部が上向き状態のキャップを下向き状態に反転して通過させ、これと並行して第2搬送路からのキャップを第2のストレートシュートに送り、そのまま通過させるキャップの向きを揃える段階である。S4は、ツイストシュートまたはストレートシュートのいずれか一方の出口を適時に経路切換え部材で切り換えて下流の搬送路につなぐ段階である。
【0032】
本実施例では、下流の装置に開口部が下向き状態のキャップを一列に整列させて送るとした。下流の装置に開口部が上向き状態のキャップを一列に整列させて送るのであれば、キャップ区分け部8で、第2搬送路12に開口部が上向き状態のキャップ1bを選んで送り出すことで実現できる。