【実施例】
【0020】
図1は、本発明によるスライド機構駆動装置100を島枠9の下方から見た図である。スライド機構駆動装置100は、上部取付装置30に連接される装置で、調整棒14と、複数の歯車からなるスライドボルトの駆動手段22と、ガイド具16を含んで構成される。駆動手段22の第1歯車11の係合部11aには、調整棒14の先端が嵌め込まれる。駆動手段22(構成例1)は、調整棒14を回転させると、これによって回転される第1歯車11と、第1歯車11と歯合して回転する第3歯車12と、スライドボルト1に取り付けられ、第3歯車12と歯合して回転する第2歯車13と、からなる。
図1に示すように、上部取付装置30は、島枠9の上部の背面側の側面にネジ固定され、島枠9の天井面側に張り付いて、台枠10を島枠9にスライド可能に固定する装置である。上部取付装置30は、スライドボルト1を備える。
【0021】
図1に示すように、ガイド具16は、島枠9の上部下面(天井面)に取り付けられる。ガイド具16は矩形体で、長尺な垂直側面をガイド面16aとし、調整棒14の先端を第1歯車11の係合部11aに導く。調整棒14を係合部11aに係合させた状態で、調整棒14を回転させると、第1歯車11が回転し、第3歯車12を介して第2歯車13が回転する。
【0022】
図2は、
図1のスライド機構駆動装置100を島枠9の背面上方から見た図である。例えば、調整棒14によって第1歯車11を右回りに回転させると、第3歯車12は左回りに回転し、第2歯車13は右回りに回転する。第2歯車13が右回りに回転すると、スライドボルト1が右回りに回転する。この実施例では第1歯車11と第2歯車13の間に第3歯車12を設けたが、好ましくは第1歯車11と第2歯車13の径を大きくして、第1歯車11と第2歯車13が直接歯合するように構成することができる。その場合、第1歯車11を右回りに回転させると、第2歯車13は左回りに回転する。なお、第1歯車と第2歯車の間が大きく離れるような場合は、第3歯車ではなくチェーンやベルトを使用してもよい。
【0023】
図2において、スライドボルト1は、回転はしても両端が前後動しないように支持されるので、スライドボルト1に螺合したスライドタップ2が、矢印で示す方向に移動する。スライドタップ2の底部は、グリップベース5に溶接されており、さらにグリップベース5の下側には、
図1示すように、台枠10を噛み込む噛み込み部6が連結されているので、スライドタップ2が前後動すれば台枠10がスライドする。
【0024】
図3は、島枠9に台枠10が組み込まれた状態で、スライド機構駆動装置100を上方から見た図である。島枠9の上部と台枠10の上部の間には隙間15が設けられる。隙間15に、正面側から調整棒14が挿入される。
図3に示すように、調整棒14を回転させると、駆動手段22を介してスライドボルト1が回転し、スライドタップ2が前後動して、台枠10がスライドするから、最終的に台枠10に取り付けられたパチンコ台本体40を傾斜させることができる。
【0025】
図4は、
図3の隙間15の拡大斜視図である。隙間15は、調整棒14、ガイド具16が挿入できる。ガイド具16は矩形体なので、隙間が一定の高さとなるようにできる。調整棒14には、目盛21が刻印されており、台枠10がどれくらい傾斜しているか読み取ることができる。上部取付装置30とスライド機構駆動装置100は、台枠10の上部の左右2箇所に設けられるので、読み取った2本の調整棒14の目盛を比較すれば、台枠がねじれて傾斜しているか判定できる。
【0026】
図5は、調整棒14の他の構成例を示す斜視図である。調整棒14は、
図1に示すようなL字形のハンドル14aに限らず、
図5に示すようなT字形のハンドル14aとしてもよい。ハンドルではなく、径太のつまみでもよい。いずれも、調整棒14に大きな回転力を与えることができる。なお、調整棒14の係合部14bは、第1歯車11の係合孔部18に嵌め込むため六角柱としたが、この形状もこれに限られるものではない。
【0027】
図6は、ガイド具16の他の構成例を示す斜視図である。ガイド具16は
図1に示すような矩形体ではない構成にもできる。例えば、
図6(A)に示すような断面がL字形の長尺な部材を使用できる。この場合、ガイド面16aは、長尺な垂直側面及び天井面の両方がガイド面となるので、島枠9の表面が荒れているような場合でも調整棒14をなめらかに係合部11aに導ける。同様に、
図6(B)に示すような断面がL字形の長尺な部材を使用し、長尺な垂直側面をガイド面としてもよい。
図6(B)は、矩形体ではないので、1本では、隙間を左右方向に安定に維持できないが、
図6(B)のガイド具を島枠9の上部下面の左右二カ所に設けられるので、安定して隙間の高さを確保できる。なお、ガイド具16は、断面がL字形に限られるものではなくコ字形としてもよい。
【0028】
図7は、シャッター20の説明図である。
図7(A)はシャッター20を閉じれば、入り口が遮断されるので、調整棒14が第1歯車の係合部11aの係合孔部18に係合できない状態にできる。
図7(B)は、シャッター20を開けば、調整棒14が係合孔部18に係合可能な状態にできる。シャッター20は、セキュリティを向上させ、不正な操作を防止できる。なお、シャッター20の開閉はワイヤなどで遠隔から行なう。本実施では、シャッターは、係合孔部18を塞ぐ板状のものとしたが、棒状の突起で係合孔部18を塞ぐように構成してもよい。
【0029】
図8は、上部取付装置30とスライド機構駆動装置100(構成例1)の斜視図である。スライドボルト1は、両端が垂直支持部材3である第1垂直支持部材3aと第2垂直支持部材3bで回転可能に、かつ前後動は不可に支持される。第1垂直支持部材3aと第2垂直支持部材3bは、底部が2枚のスライドベース19、19で連結される。第1垂直支持部材3aには長孔が設けられ、スライドボルト1が上下動可能となるようにバネ(図示せず)で支持されている。スライドベース19、19の間は、スライドタップ2の前後動が可能なように開口している。なお、スライドベース19、19の下側にベースレール4、4が取り付けられる。
【0030】
図8に示すように、グリップベース5の下側には、台枠10を噛み込むグリップ機構が連接される。このグリップ機構は、レバー7を操作して噛み込み部6を台枠10に噛み込むことができる。なお、ラチェットボルト8を操作すれば、噛み込み部6の開口度合いが調節できる。
図8ではスライド機構駆動装置100を構成する第1歯車11、第3歯車12、及び第2歯車13が、第2垂直支持部材3bの背面側に設置される。調整棒14の先端は、第1歯車11の係合部11aの係合孔部18に嵌め込まれる。第2歯車13は、スライドボルト1が上下動しても、第3歯車12との歯合は、整合して維持できるものとする。なお、この実施例では台枠を噛み込むグリップ機構を示したが、台枠の一端を引っ掛けるフック機構が採用されてもよい。
【0031】
図9は、上部取付装置30とスライド機構駆動装置100(構成例2)の斜視図である。構成例1は、スライドボルト1を回転してスライドタップ2を前後動させたが、構成例2では、調整棒14でスライドタップ2を回転してスライドタップ2を前後動させる。駆動手段22は、第1歯車11と、第1歯車11と歯合して回転する第3歯車12と、第3歯車12と歯合して回転する第2歯車13と、からなる。この実施例では第1歯車11と第2歯車13の間に、第3歯車12を設けたが、第1歯車11と第2歯車13の径を大きくして、第1歯車11と第2歯車13が歯合するように構成してもよい。
【0032】
図9において、スライドタップ2と第2歯車13は一体に形成されており、スライドボルト1に回転可能に螺合される。第1歯車11、第3歯車12及び第2歯車13は、両側を支持板23、23に挟まれるように取り付けられており、歯車は所定の位置関係を維持して回転する。第2歯車13が回転すると、一体に形成されたスライドタップ2が回転してスライドボルト1に沿って前後動し、支持板23、23が押されて動く。そのため、調整棒14の先端が係合する第1歯車11の係合部11aは、一定の位置にはない。グリッドベース5は、ハンガー24、24でスライドボルト1に上下動可能に吊り下げられるので、スライドタップ2が前後動すれば、ハンガー24、24を前後方向に押すので、グリップベース5がスライドできる。
【0033】
本実施例では駆動手段を歯車からなるとしたが、これに限らず調整棒14でスライドボルト1を直接で回転させるようにもできる。具体的には、
図8に示す第1歯車11の回転軸の位置に、係合孔部18を備えたスライドボルト1を取り付け、調整棒14の先端の係合部14bを係合孔部18に嵌め込むようにする。スライドタップ2は、スライドボルト1にネジ着し、スライドボルト1の回転でスライドさせると共に、スライドタップ2の側面を延長して貫通孔を設け、該貫通孔を第1垂直支持部材3aと第2垂直支持部材3bに掛け渡された支持棒にスライド可能に通す。
【0034】
この他にも
図10に示すようなワイヤで駆動してもよい。具体的には、スライドボルト1の一端にボルトヘッドを設け、これにキャップをかぶせてワイヤを接続し、ワイヤの他端には調整棒14の先端が係合する係合孔部を設ける。