【実施例1】
【0021】
本ガラス板加工装置1は、ガラス板3の通過域に従って、入口側からガラス板搬入エリアL、研削加工エリアG、ガラス板搬出エリアOとなっている。
【0022】
研削加工エリアGには、ガラス板3の通路の両側S及びSには研削装置21及び21が装置されている。なお、研削装置21、21については後述する。
【0023】
さて、上記ガラス板搬入エリアL、研削加工エリアG、ガラス板搬出エリアOのそれぞれに対応して、ガラス板送り台として搬入エリア送り台4A、研削加工エリア送り台4B、搬出エリア送り台4Cを備える。
【0024】
以下上記搬入エリア送り台4Aは、送り台4Aと称し、研削加工エリア送り台4Bは、送り台4Bと称し、搬出エリア送り台4Cは、送り台4Cと称する。
【0025】
さて、これら送り台4A、送り台4B、送り台4Cは、共通の移動台5上に等間隔をもって、直列して設けられている。
【0026】
上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cの相互の間隔(テーブル中心間)は加工ガラス板の長さにより少しばかり長い距離となっている。
【0027】
また、上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cは、共通の上記移動台5と共に一体となって往復移動を行う。この往復移動間距離、即ち送り台4A、送り台4B、送り台4Cの往復移動間の距離は、これら送り台4A、4B、4Cの相互間の間隔距離のほぼ1/2距離となっている。
【0028】
そして、上記往復移動は、ガラス板3の送り方向への移動の往動又は往行程である。
【0029】
上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cを支持する共通の上記移動台5は、機台6に、ガラス板3の送り方向に沿って配設されたガイドレール7、7にスライドブロックを介して摺動自在(ガイドされて)に取付けられ、送りねじ8及びこの送りねじ8を駆動するサーボモータ9によって往復移動される。
【0030】
上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cのそれぞれは、上面両側10及び10には細長い吸盤体11及び11を備え、受取ったガラス板3を水平に吸着して固定するようになっている。
【0031】
往復移動する上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cのそれぞれは、復動端P1、P3、P5においてガラス板3を受取り、これを水平に吸着固定して往行程を往く、そして往動端P2、P4、P6において吸着を開放してガラス板3を渡す。上面が空になった送り台4A、送り台4B、送り台4Cのそれぞれは、往動端P2、P4、P6から復動端P1、P3、P5に復動する。
【0032】
なお、上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cは、往行程をガラス板3を、吸着固定して移動するが、もちろんどれかの送り台は空のときもある。
【0033】
ガラス板3の受け渡しは、後述のガラス板受け渡し装置12によって行い、このガラス板受け渡し装置12によってガラス板3は、送り台4Aから送り台4B、そして送り台4Cへと順次に移し渡されて送られて往く。
【0034】
上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cのうち送り台4Bは、両側に研削装置21及び21を備えた研削加工エリアG内を往復移動する。そして、送り台4Bが上面にガラス板3を吸着固定して往動するとき、研削装置21、21によってガラス板3は両側辺が研削加工される。なお、この研削加工エリアGにおける研削加工の態様は後述する。
【0035】
送り台4Aから送り台4Bへ、送り台4Bから送り台4Cへのガラス板3の移し渡しを行うところのガラス板受け渡し装置12は、これら送り台4A、送り台4B及び送り台4Cの内方を貫いて架設されている。
【0036】
このガラス板受け渡し装置12は、上部に2基の昇降パット装置13A、13Bを備える。この2基の昇降パット装置13A、13Bのそれぞれは、ガラス板3を吸着する吸着パット14と、この吸着パット14を昇降させるエーアシリンダ15とよりなり、このエーアシリンダ15において後述の移動台16に取付けられている。
【0037】
2基の上記昇降パット装置13A、13Bは送り台4A内、送り台4B内及び送り台4C内において、ガラス板送り
方向に平行
に往復移動する移動台16上に間隔をもって取付けられている。
【0038】
上記昇降パット装置13Aと13Bとの間隔距離は、送り台4A、送り台4B、送り台4Cの相互の間隔距離と同一としてある。
【0039】
また、上記移動台16は、送り台4A、送り台4B、送り台4Cの内方を貫いて架設された架設フレーム17上に、ガイドレール18、18及びこれらガイドレール18、18のスライドブロックを介して摺動自在に支持され、送りねじ19及びこの送りねじ19を駆動するサーボモータ20により往復移動される。上記架設フレーム17は、機台6の前後端においてフレーム21a、21aを介して機台6から固定支持されている。
【0040】
往復移動する移動台16に取付けられた昇降パット装置13A、13Bもまた移動台16と一体となって往復移動する。往復移動間距離は、送り台4A、送り台4B及び送り台4Cの往復移動間距離と同一である。
【0041】
昇降パット装置13Aはガラス板3を送り台4Aから送り台4Bへ移し渡し、昇降パット装置13Bは、研削加工エリアGでの研削加工済みガラス板3を送り台4Bから送り台4Cに移し渡しする。
【0042】
昇降パット装置13Aは
図7に示すように復動端P2で待機し、送り台4Aがガラス板3を吸着してP2に往動して来たとき、吸着パット14を上昇させてガラス板3を持上げる。同時に一方の昇降パット装置13Bは復動端P4で待機し、送り台4Bが研削加工済みガラス板3を吸着固定して往動して来たとき、同じく吸着パット14を上昇させてそのガラス板3を持上げる。
【0043】
次に昇降パット装置13A、13Bは、ガラス板3を吸着持上げた状態で往動し、昇降パット装置13AはポジションP3に、昇降パット装置13BはポジションP5に移動する。同時に、P3での持上げガラス板3下には、送り台4Bが、P5での持上げガラス板3下には送り台4Cが夫々復帰する。すると、昇降パット装置13A、13Bは吸着パット14、14を降下させ、それぞれの送り台4B、4Cにガラス板3を渡し、空になった吸着パット14、14は降下位置を保持する。
【0044】
研削加工エリアGには、ガラス板3の通路を挟んで両側位置に研削装置21、21がそれぞれ装置してある。
【0045】
研削装置21、21は、モータシャフトにデスク溝付の研削ホイール22を装置したスピンドルモータ23からなる研削ヘッド24と、この研削ヘッド24をガラス板3の送り方向に直交して進退させるスライド装置25と研削ヘッド24及びスライド装置25をガラス板3の送り
方向に平行して水平に往復移動させる移動装置26とを備える。そして、移動装置26においてブラケット台27を介して機台6に固定支持されている。
【0046】
研削ヘッド24はブラケット28を介してスライド装置25に保持され、このスライド装置25に備えたサーボモータ29の駆動によって、研削ヘッド24延いては研削ホイール22をガラス板3の送り
方向に直交する方向に進退する。
【0047】
さらに、研削ヘッド24延いては研削ホイール22をガラス板3の送り
方向に平行に往復移動させ
る移動装置26は、ブラケット台27上に、ガラス板3の送りラインに平行して設けられたガイドレール30、30とこのガイドレール30、30を摺動するように装置された移動台31と、この移動台31を往復移動させる送りねじ32及びサーボモータ33とよりなる。そして上記移動台31に上記研削ヘッド24が搭載されている。
【0048】
即ち
、研削装置21、21それぞれの研削ヘッド24延いては研削ホイール22は、送り台4A、送り台4B及び送り台4Cの往復移動
方向に平行
に同一速度で往復移動する。
【0049】
しかし、その研削ヘッド24延いては研削ホイール22は、
機台6に対して、送り台4A、送り台4B、送り台4Cの往復移動に対して反対移動を行う。
【0050】
つまり、送り台4Bがガラス板3を吸着固定して往動するとき、研削ヘッド24及び研削ホイール22は反対移動の復動を行う。
【0051】
また、上記研削ヘッド24延いては研削ホイール22の往復移動間距離は送り台4A、送り台4B、送り台4Cの往動間距離と略々同一より少し長く定められている。
図1、
図2に示すように研削ホイール22が待機点P4からP3に移動したとき、送り台4Bは(中心が)P3からP4へ移動し、研削ホイ−ル22が送り台4Bに吸着のガラス板3の後端から抜けるようになっている。
【0052】
研削加工時、研削ヘッド24延いては研削ホイール22はガラス板3(送り台4Bとも)の往動スタートと同一(同時)して復動スタートし、ガラス板3の送り速度と同一速度でガラス板3(送り台4Bとも)と反対移動(対面移動)し、行き違い状態でガラス板3の両側対辺エッヂを研削加工する。
【0053】
即ち研削ヘッド24延いては研削ホイール22は送り台4A、4B、4Cの往動速度と同速で上記反対移動する。
【0054】
本ガラス板加工装置1の動作の説明。
【0055】
本ガラス板加工装置1において、ガラス板3は、送り台4A、4B、4Cの往復移動間の距離ずつ、またガラス板受け渡し装置12の往復移動間の距離ずつの送りで、断続送りされてゆくので、上記往復移動間の距離をもってガラス板入込み位置P1からガラス板取出し位置P6までを区分割りP1−P2−P3−P4−P5−P6して、各送り台4A、4B、4C及びガラス板受け渡し装置12の往復移動、さらに研削ヘッドの往復移動を
図1から
図9(
図4は除く)において示した。
【0056】
そこで、先ず、
図1から
図9に基づき、送り台4A、送り台4B、送り台4Cそれぞれの担当往復移動範囲及び停止位置、ガラス板受け渡し装置12の昇降パット装置13A、13Bそれぞれの担当往復移動範囲及び停止位置、研削ヘッド24の往復移動範囲及び待機位置停止位置を説明する。更に送り台4A、送り台4B、送り台4Cそれぞれとガラス板受け渡し位置40の昇降パット装置13A、13Bとの関連動作を説明する。
【0057】
先ず、送り台4AはポジションP1からポジションP2の間を往復移動する。送り台4BはポジションP3からポジションP4の間を往復移動する。送り台4CはポジションP5からポジションP6の間を往復移動する。
【0058】
ガラス板受け渡し装置12の昇降パット装置13AはポジションP2からポジションP3の間を往復移動する。
【0059】
昇降パット装置13BはポジションP4からポジションP5の間を往復移動する。
【0060】
そして、両側の研削装置21、21の研削ヘッド24、24は共にポジションP3からポジションP4の間を往復移動する。研削直前ポジションP4に待機し、研削加工の時はポジションP4からポジションP3への移動を行う。
【0061】
図1、
図5には研削行程直前が示されている。
【0062】
送り台4AはポジションP1に、送り台4Bはガラス板吸着保持してポジションP3に待機し、送り台4Cはポジション5の位置にある。
【0063】
研削ヘッド24、24はポジションP4にて待機する。このとき、研削ヘッド24、24はガラス板の前端より前に位置する。
【0064】
次に研削行程で、送り台4AはポジションP1からポジションP2に往動する。
【0065】
送り台4Bはガラス板3を吸着してポジションP3からポジションP4に往動する。このとき、研削ヘッド24、24は送り台4Bと同一スピードでポジションP4からポジションP3に復動する。
【0066】
このとき、ガラス板3を吸着した送り台4Bと研削ヘッド24、24は同スピードで対面行き違いし、研削ホイール22とガラス板3の両側辺とは摺れ違い接触してガラス板3の両側辺エッヂが研削加工される。
【0067】
図6には研削加工行程の終了時における送り台4A、送り台4B、送り台4C、研削ヘッド24、24及びガラス板受け渡し装置12の昇降パット装置13A、13Bの位置が示されている。
【0068】
即ち、送り台4Aは次のガラス板3を吸着してポジションP2に達している。そして、そのガラス板3の下には昇降パット装置13Aが待機している。
【0069】
送り台4Bは研削加工を仕終わったガラス板3を吸着してポジションP4に達している。このガラス板3の下には昇降パット装置13Bが待機している。この間、送り台4Bはガラス板全長距離の1/2距離を移動しただけである。
【0070】
しかし、研削ヘッド24、24はポジションP3に達し、送り台4B、吸着のガラス板3の後端から抜け出ている。
【0071】
即ち、送り台4Bがガラス板全長距離の1/2距離の移動だけで、研削ヘッド24はガラス板3の全長を通り抜け、全長の研削加工が仕終わっている。
【0072】
図7、吸着パット14及び14が上昇し、ポジションP2で昇降パット装置13Aが送り台4Aから次のガラス板3を受取って吸着、持上げし、ポジションP4では昇降パット装置13Bが、送り台4Bから研削加工済ガラス板3を受取って吸着持上げしている。
【0073】
このとき、研削ヘッド24、24はポジションP3において研削加工ラインより少し後退する。
【0074】
図8、ガラス板受け渡し装置12が往動し、研削加工仕終えたガラス板3を吸着持上げた昇降パット装置13BはポジションP5へ、次のガラス板3を吸着持上げた昇降パット装置13AはポジションP3へ達する。
【0075】
同時に、送り台4A、送り台4B、送り台4Cは空で、一体となって復動し、送り台4Aは再びポジションP1へ、送り台4BはポジションP3へ、送り台4CはポジションP5に復帰する。
【0076】
同時に、研削ヘッド24、24はポジションP3からポジションP4に復帰する。
【0077】
送り台4AはポジションP1に戻って新しいガラス板を受取る。
【0078】
図9、ガラス板受け渡し装置12の昇降パット装置13A及び13Bが降下し、昇降パット装置13Aが保持していた次のガラス板3は送り台4Bに渡し、昇降パット装置13Bが保持していた研削加工済みガラス板3は送り台4Cに渡し、再び研削行程の直前体勢となる。
【0079】
即ち、送り台4Bは次のガラス板3を吸着し、ポジションP3において次の研削行程の往動を持つ。研削加工済みガラス板3を受取った送り台4Cは、次の研削行程でポジションP6に達し、研削加工済みガラス板は取出しされる。
【0080】
上記のようにして、ガラス板3は、そのガラス板3の長さ距離の1/2距離の短い距離ずつ送られ、取出しされる。即ち、短時間ずつで一枚ずつ取出しされる。この短時間ずつにおいて、研削加工エリアでは倍速の研削スピードでガラス板3の全長が研削加工されている。
【0081】
このため、一枚あたりの研削加工生産のサイクルタイムが短縮される。
【0082】
また従来のように、ガラス板全長距離を倍速送りを行うに比べ慣性小さく、送り精度が確保され、機械剛性にも余裕が得られるのである。