特許第5678959号(P5678959)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 坂東機工株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000002
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000003
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000004
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000005
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000006
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000007
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000008
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000009
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000010
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000011
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000012
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000013
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000014
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000015
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000016
  • 特許5678959-ガラス板加工装置 図000017
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5678959
(24)【登録日】2015年1月16日
(45)【発行日】2015年3月4日
(54)【発明の名称】ガラス板加工装置
(51)【国際特許分類】
   C03C 19/00 20060101AFI20150212BHJP
   C03B 35/00 20060101ALI20150212BHJP
【FI】
   C03C19/00 Z
   C03B35/00
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-527455(P2012-527455)
(86)(22)【出願日】2010年8月3日
(86)【国際出願番号】JP2010004890
(87)【国際公開番号】WO2012017477
(87)【国際公開日】20120209
【審査請求日】2012年11月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000174220
【氏名又は名称】坂東機工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098095
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 武志
(72)【発明者】
【氏名】坂東 和明
【審査官】 原田 隆興
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−319983(JP,A)
【文献】 特開2008−087135(JP,A)
【文献】 特開平11−165247(JP,A)
【文献】 特開2006−159377(JP,A)
【文献】 特開昭61−270057(JP,A)
【文献】 特開平10−058293(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03C 19/00
C03B 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機台上の研削加工エリアにおいて、機台に対してガラス板の送り方向に沿って、かつガラス板全長に比して短い距離を往復移動する送り台と、この送り台に吸着されて送られるガラス板の両側において装置されていると共に研削ホイールを備えた研削ヘッドを有している研削装置と、研削加工されたガラス板を吸着して往動端に達した送り台からガラス板を持上げて受取り、搬出する第一の昇降パット装置及び空で復動端に達した送り台に搬送してきた次のガラス板を降下して渡す第二の昇降パット装置を有したガラス板受け渡し装置とを備えており、両側の研削ヘッドが、送り台の往復移動方向と平行往復移動を行うようになっていると共に、ガラス板を吸着した送り台の往動において、当該往動と同時に、機台に対して当該送り台の往動の方向とは反対の方向である往動方向に移動し、この往動方向の移動における研削ホイールとガラス板の両側エッヂとの互いの行き違い接触によりガラス板の両側エッヂに研削加工を行うようになっているガラス板加工装置。
【請求項2】
研削ホイールを備えた研削ヘッドの往動方向の移動の速度と、送り台の往動速度とを同速とした請求項1に記載のガラス板加工装置。
【請求項3】
送り台の往復移動間距離をガラス板の長さ距離のほぼ1/2とした請求項1又は2に記載のガラス板加工装置。
【請求項4】
両昇降パット装置の往復移動間距離を送り台の往復移動間距離と同一とした請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス板加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイ、液晶パネル用ガラス板、太陽電池用ガラス板、家具用ガラス板、建築用ガラス板等ガラス板の直線エッヂを直線研削するガラス板の加工装置に関する。
【0002】
ガラス板を直線搬送しながら、ガラス板の通路の両側に配置した研削装置により、ガラス板の両側対辺を同時研削加工する方式のガラス板加工装置に関する。つまり、ガラス板の両サイド同時研削加工装置の改良に係る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のガラス板両サイド同時研削加工装置は、図16に示すように、ガラス板の送り通路の途中、両側に配設され、送られて来るガラス板3の両側辺エッヂを研削する研削装置21及び21は、ガラス板の送り移動に対して固定した機構である。この固定した研削装置21及び21に対して、ガラス板3の方を移動させて行き、研削装置を通過させて研削加工を行う方式である。
【0004】
しかし、従来のように、固定した研削装置に対してガラス板を送り移動させる方式では、ガラス板全長GLを研削するには、研削装置に対してガラス板は、研削加工中少なくとも全長GL分移動しなければならない。このため、ガラス板一枚あたりの搬送距離が長くなり、搬送時間、つまり一枚あたりの研削加工時間が長くなり、サイクルタイムが長くなる。
【0005】
また、ガラス板の研削加工部のほか、搬入部、搬出部を含めたガラス板搬送装置が長くなり、重量も増加する。ガラス板の送りスパンが長くなる。上記サイクルタイムを短縮するため、ガラス板の搬送速度、加速度を倍加すると慣性荷重も大きくなり、機械剛性が不足する。
【0006】
そこで、本発明は、上記諸点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ガラス板の搬送速度、加速度を上げることなく、倍速スピードで研削加工が行われ得、さらに研削加工長さに比べ、必要なガラス板の搬送距離が非常に短く、生産のサイクルタイムが短縮され得るガラス板加工装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様のガラス板加工装置は、研削加工エリアにおいて、ガラス板の送り方向に沿ってかつ加工ガラス板全長に比して短い距離を往復移動する送り台と、送り台に吸着されて送られるガラス板の両側において装置された研削装置とを備え、両側の上記研削装置は研削ホイールを備えた研削ヘッドが上記送り台の往復移動ラインと平行して往復移動を行うように装置されており、上記送り台がガラス板を吸着しての往動において、同時して上記送り台に対して反対移動し、研削ホイールとガラス板の両側エッヂとを行き違い接触により研削加工を行うようになり、さらに、研削加工されたガラス板を吸着して往動端に達した送り台からガラス板を持ち上げて受取り、搬出する昇降パット装置と空で復動端に達した送り台に搬送してきた次のガラス板を降下して渡す昇降パット装置とを共に、かつ上記送り台の往復移動間の距離と同一の往復移動させて上記送り台との間でガラス板の受け渡しを行うようにしたガラス受け渡し装置を備えたものである。
【0008】
本発明の第二の態様のガラス板加工装置は、第一の態様のガラス板加工装置において、研削ヘッドの反対移動の速度と送り台の往動速度とを同速としたものである。
【0009】
本発明の第三の態様のガラス板加工装置は、第一の態様のガラス板加工装置において、送り台の往復移動間距離を加工ガラス板の長さ距離のほぼ1/2としたものである。
【0010】
本発明の第四の態様のガラス板加工装置は、第一の態様のガラス板加工装置において、研削ヘッドの反対移動の速度と送り台の往動速度とを同速とすると共に、送り台の往復移動間距離を加工ガラス板の長さ距離のほぼ1/2としたものである。
【0011】
本発明の第五の態様のガラス板加工装置は、第一の態様のガラス板加工装置において、研削ヘッドの反対移動の速度と送り台の往動速度とを同速とすると共に、送り台の往復移動間距離を加工ガラス板の長さ距離のほぼ1/2とし、さらに昇降パット装置の往復移動距離を送り台の往復移動間距離と同一としたものである。
【0012】
本発明の第六の態様のガラス板加工装置は、ガラス板の通過域に従って、ガラス板搬入エリア、研削加工エリア、ガラス板搬出エリアを備え、これらガラス板搬入エリア、研削加工エリア、ガラス板搬出エリアのそれぞれに対応してガラス板の送り台を備え、これら送り台どうしは、加工ガラス板長さより長く定めた間隔をもって直列に配置され、一体となって上記送り台間の間隔の1/2距離の往復移動を繰り返し、その往動の度にガラス板を吸着して移動するように装置され、上記研削加工エリアにおいて、送り台に吸着されて往動するガラス板の両側のそれぞれにおいて研削装置が装置され、これら研削装置は研削ホイールを備えたヘッドが上記送り台の往復移動ラインと平行して往復移動を行うように装置され、上記送り台がガラス板を吸着しての往動において、同時して上記送り台に対して反対移動し、研削ホイールとガラス板の両側エッヂとを行き違い接触により研削加工を行うようになり、さらに、上記送り台どうしの間隔と同間隔をもって配設され、かつ上記送り台の往復移動と同一距離間移動にして、反対の往復移動を一体として行う2基の昇降パット装置を備え、一方の昇降パット装置は上記ガラス板搬入エリア対応の送り台から研削加工エリア対応の送り台へ次のガラス板の移し渡しを、他方の上記昇降パット装置は研削加工エリア対応の送り台からガラス板搬出エリア対応の送り台へ研削加工されたガラス板の移し渡しを、それぞれ同時して行わせるガラス板受け渡し装置を備えたものである。
【0013】
本発明の第七の態様のガラス板加工装置は、第六の態様のガラス板加工装置において、研削ホイールを備えた研削ヘッドの反対移動の速度と送り台の往動速度とを同速としたものである。
【発明の効果】
【0014】
研削加工は、研削ホイールを備えた研削ヘッドが送り台に吸着されて送られて来るガラス板に対して反対移動して行われる。つまり、互いの行き違いによって行われる。このため、ガラス板全長研削加工に必要なガラス板の送り距離が短縮でき、研削加工時間も短縮される。
【0015】
ガラス板の送り速度と研削ヘッドの反対移動の速度とを同速とすると、研削加工速度は倍速となると共に、必要なガラス板の送り距離は1/2に半減され得る。
【0016】
そこで、本発明は、上記のように研削加工が研削ホイールを備えた研削ヘッドを、送り台に吸着されて送られて来るガラス板に対して反対移動させて行われると共に、加工ガラス板全長より短い距離の送り、即ち上記のように短縮されるガラス板の送り距離をもって、研削加工エリアのガラス板の送り距離、研削加工エリアへの搬入スパン、研削加工エリアからの搬出スパンを定められているため、一枚あたりの研削加工仕上がり時間、即ちサイクルタイムが非常に短縮される。また、ガラス板の送り機構は短くて済み、コンパクト化できる。
【0017】
さらに、研削加工速度は倍速となるにもかかわらず、機械においては、ガラス板の送り速度及び加工速度、研削ヘッドの移動速度及び加速度は、その1/2に過ぎず、機械剛性には余裕ができる。そして、安定した加工精度が繰返えされ得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、動作説明を兼ねた実施例1の平面図、
図2図2は、動作説明を兼ねた実施例1の平面図、
図3図3は、動作説明を兼ねた実施例1の平面図、
図4図4は、図1に示すA−A矢視図、
図5図5は、動作説明を兼ねた実施例1の側断面図、
図6図6は、動作説明を兼ねた実施例1の側断面図、
図7図7は、動作説明を兼ねた実施例1の側断面図、
図8図8は、動作説明を兼ねた実施例1の側断面図、
図9図9は、動作説明を兼ねた実施例1の側断面図、
図10図10は、動作説明を兼ねた実施例2の平面図、
図11図11は、動作説明を兼ねた実施例2の側断面図、
図12図12は、動作説明を兼ねた実施例2の側断面図、
図13図13は、動作説明を兼ねた実施例2の側断面図、
図14図14は、動作説明を兼ねた実施例2の側断面図、
図15図15は、動作説明を兼ねた実施例2の側断面図、そして、
図16図16は、動作説明を兼ねた従来のガラス板加工装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図によって説明する。
図1から図9には、実施例1のガラス板加工装置1が示してある。
図10から図15には、実施例2のガラス板加工装置2が示してある。
尚、この実施例1のガラス板加工装置1と実施例2のガラス板加工装置2とは、後述するが、ガラス板受け渡し装置の配置が相違するのみで、主要機構、主要動作は共に同一である。
【0020】
以下、主に実施例1のガラス板加工装置1について詳述する。
【実施例1】
【0021】
本ガラス板加工装置1は、ガラス板3の通過域に従って、入口側からガラス板搬入エリアL、研削加工エリアG、ガラス板搬出エリアOとなっている。
【0022】
研削加工エリアGには、ガラス板3の通路の両側S及びSには研削装置21及び21が装置されている。なお、研削装置21、21については後述する。
【0023】
さて、上記ガラス板搬入エリアL、研削加工エリアG、ガラス板搬出エリアOのそれぞれに対応して、ガラス板送り台として搬入エリア送り台4A、研削加工エリア送り台4B、搬出エリア送り台4Cを備える。
【0024】
以下上記搬入エリア送り台4Aは、送り台4Aと称し、研削加工エリア送り台4Bは、送り台4Bと称し、搬出エリア送り台4Cは、送り台4Cと称する。
【0025】
さて、これら送り台4A、送り台4B、送り台4Cは、共通の移動台5上に等間隔をもって、直列して設けられている。
【0026】
上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cの相互の間隔(テーブル中心間)は加工ガラス板の長さにより少しばかり長い距離となっている。
【0027】
また、上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cは、共通の上記移動台5と共に一体となって往復移動を行う。この往復移動間距離、即ち送り台4A、送り台4B、送り台4Cの往復移動間の距離は、これら送り台4A、4B、4Cの相互間の間隔距離のほぼ1/2距離となっている。
【0028】
そして、上記往復移動は、ガラス板3の送り方向への移動の往動又は往行程である。
【0029】
上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cを支持する共通の上記移動台5は、機台6に、ガラス板3の送り方向に沿って配設されたガイドレール7、7にスライドブロックを介して摺動自在(ガイドされて)に取付けられ、送りねじ8及びこの送りねじ8を駆動するサーボモータ9によって往復移動される。
【0030】
上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cのそれぞれは、上面両側10及び10には細長い吸盤体11及び11を備え、受取ったガラス板3を水平に吸着して固定するようになっている。
【0031】
往復移動する上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cのそれぞれは、復動端P1、P3、P5においてガラス板3を受取り、これを水平に吸着固定して往行程を往く、そして往動端P2、P4、P6において吸着を開放してガラス板3を渡す。上面が空になった送り台4A、送り台4B、送り台4Cのそれぞれは、往動端P2、P4、P6から復動端P1、P3、P5に復動する。
【0032】
なお、上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cは、往行程をガラス板3を、吸着固定して移動するが、もちろんどれかの送り台は空のときもある。
【0033】
ガラス板3の受け渡しは、後述のガラス板受け渡し装置12によって行い、このガラス板受け渡し装置12によってガラス板3は、送り台4Aから送り台4B、そして送り台4Cへと順次に移し渡されて送られて往く。
【0034】
上記送り台4A、送り台4B、送り台4Cのうち送り台4Bは、両側に研削装置21及び21を備えた研削加工エリアG内を往復移動する。そして、送り台4Bが上面にガラス板3を吸着固定して往動するとき、研削装置21、21によってガラス板3は両側辺が研削加工される。なお、この研削加工エリアGにおける研削加工の態様は後述する。
【0035】
送り台4Aから送り台4Bへ、送り台4Bから送り台4Cへのガラス板3の移し渡しを行うところのガラス板受け渡し装置12は、これら送り台4A、送り台4B及び送り台4Cの内方を貫いて架設されている。
【0036】
このガラス板受け渡し装置12は、上部に2基の昇降パット装置13A、13Bを備える。この2基の昇降パット装置13A、13Bのそれぞれは、ガラス板3を吸着する吸着パット14と、この吸着パット14を昇降させるエーアシリンダ15とよりなり、このエーアシリンダ15において後述の移動台16に取付けられている。
【0037】
2基の上記昇降パット装置13A、13Bは送り台4A内、送り台4B内及び送り台4C内において、ガラス板送り方向に平行往復移動する移動台16上に間隔をもって取付けられている。
【0038】
上記昇降パット装置13Aと13Bとの間隔距離は、送り台4A、送り台4B、送り台4Cの相互の間隔距離と同一としてある。
【0039】
また、上記移動台16は、送り台4A、送り台4B、送り台4Cの内方を貫いて架設された架設フレーム17上に、ガイドレール18、18及びこれらガイドレール18、18のスライドブロックを介して摺動自在に支持され、送りねじ19及びこの送りねじ19を駆動するサーボモータ20により往復移動される。上記架設フレーム17は、機台6の前後端においてフレーム21a、21aを介して機台6から固定支持されている。
【0040】
往復移動する移動台16に取付けられた昇降パット装置13A、13Bもまた移動台16と一体となって往復移動する。往復移動間距離は、送り台4A、送り台4B及び送り台4Cの往復移動間距離と同一である。
【0041】
昇降パット装置13Aはガラス板3を送り台4Aから送り台4Bへ移し渡し、昇降パット装置13Bは、研削加工エリアGでの研削加工済みガラス板3を送り台4Bから送り台4Cに移し渡しする。
【0042】
昇降パット装置13Aは図7に示すように復動端P2で待機し、送り台4Aがガラス板3を吸着してP2に往動して来たとき、吸着パット14を上昇させてガラス板3を持上げる。同時に一方の昇降パット装置13Bは復動端P4で待機し、送り台4Bが研削加工済みガラス板3を吸着固定して往動して来たとき、同じく吸着パット14を上昇させてそのガラス板3を持上げる。
【0043】
次に昇降パット装置13A、13Bは、ガラス板3を吸着持上げた状態で往動し、昇降パット装置13AはポジションP3に、昇降パット装置13BはポジションP5に移動する。同時に、P3での持上げガラス板3下には、送り台4Bが、P5での持上げガラス板3下には送り台4Cが夫々復帰する。すると、昇降パット装置13A、13Bは吸着パット14、14を降下させ、それぞれの送り台4B、4Cにガラス板3を渡し、空になった吸着パット14、14は降下位置を保持する。
【0044】
研削加工エリアGには、ガラス板3の通路を挟んで両側位置に研削装置21、21がそれぞれ装置してある。
【0045】
削装置21、21は、モータシャフトにデスク溝付の研削ホイール22を装置したスピンドルモータ23からなる研削ヘッド24と、この研削ヘッド24をガラス板3の送り方向に直交して進退させるスライド装置25と研削ヘッド24及びスライド装置25をガラス板3の送り方向に平行して水平に往復移動させる移動装置26とを備える。そして、移動装置26においてブラケット台27を介して機台6に固定支持されている。
【0046】
研削ヘッド24はブラケット28を介してスライド装置25に保持され、このスライド装置25に備えたサーボモータ29の駆動によって、研削ヘッド24延いては研削ホイール22をガラス板3の送り方向に直交する方向に進退する。
【0047】
さらに、研削ヘッド24延いては研削ホイール22をガラス板3の送り方向に平行に往復移動させる移動装置26は、ブラケット台27上に、ガラス板3の送りラインに平行して設けられたガイドレール30、30とこのガイドレール30、30を摺動するように装置された移動台31と、この移動台31を往復移動させる送りねじ32及びサーボモータ33とよりなる。そして上記移動台31に上記研削ヘッド24が搭載されている。
【0048】
即ち、研削装置21、21それぞれの研削ヘッド24延いては研削ホイール22は、送り台4A、送り台4B及び送り台4Cの往復移動方向に平行に同一速度で往復移動する。
【0049】
しかし、その研削ヘッド24延いては研削ホイール22は、機台6に対して、送り台4A、送り台4B、送り台4Cの往復移動に対して反対移動を行う。
【0050】
つまり、送り台4Bがガラス板3を吸着固定して往動するとき、研削ヘッド24及び研削ホイール22は反対移動の復動を行う。
【0051】
また、上記研削ヘッド24延いては研削ホイール22の往復移動間距離は送り台4A、送り台4B、送り台4Cの往動間距離と略々同一より少し長く定められている。図1図2に示すように研削ホイール22が待機点P4からP3に移動したとき、送り台4Bは(中心が)P3からP4へ移動し、研削ホイ−ル22が送り台4Bに吸着のガラス板3の後端から抜けるようになっている。
【0052】
研削加工時、研削ヘッド24延いては研削ホイール22はガラス板3(送り台4Bとも)の往動スタートと同一(同時)して復動スタートし、ガラス板3の送り速度と同一速度でガラス板3(送り台4Bとも)と反対移動(対面移動)し、行き違い状態でガラス板3の両側対辺エッヂを研削加工する。
【0053】
即ち研削ヘッド24延いては研削ホイール22は送り台4A、4B、4Cの往動速度と同速で上記反対移動する。
【0054】
本ガラス板加工装置1の動作の説明。
【0055】
本ガラス板加工装置1において、ガラス板3は、送り台4A、4B、4Cの往復移動間の距離ずつ、またガラス板受け渡し装置12の往復移動間の距離ずつの送りで、断続送りされてゆくので、上記往復移動間の距離をもってガラス板入込み位置P1からガラス板取出し位置P6までを区分割りP1−P2−P3−P4−P5−P6して、各送り台4A、4B、4C及びガラス板受け渡し装置12の往復移動、さらに研削ヘッドの往復移動を図1から図9図4は除く)において示した。
【0056】
そこで、先ず、図1から図9に基づき、送り台4A、送り台4B、送り台4Cそれぞれの担当往復移動範囲及び停止位置、ガラス板受け渡し装置12の昇降パット装置13A、13Bそれぞれの担当往復移動範囲及び停止位置、研削ヘッド24の往復移動範囲及び待機位置停止位置を説明する。更に送り台4A、送り台4B、送り台4Cそれぞれとガラス板受け渡し位置40の昇降パット装置13A、13Bとの関連動作を説明する。
【0057】
先ず、送り台4AはポジションP1からポジションP2の間を往復移動する。送り台4BはポジションP3からポジションP4の間を往復移動する。送り台4CはポジションP5からポジションP6の間を往復移動する。
【0058】
ガラス板受け渡し装置12の昇降パット装置13AはポジションP2からポジションP3の間を往復移動する。
【0059】
昇降パット装置13BはポジションP4からポジションP5の間を往復移動する。
【0060】
そして、両側の研削装置21、21の研削ヘッド24、24は共にポジションP3からポジションP4の間を往復移動する。研削直前ポジションP4に待機し、研削加工の時はポジションP4からポジションP3への移動を行う。
【0061】
図1図5には研削行程直前が示されている。
【0062】
送り台4AはポジションP1に、送り台4Bはガラス板吸着保持してポジションP3に待機し、送り台4Cはポジション5の位置にある。
【0063】
研削ヘッド24、24はポジションP4にて待機する。このとき、研削ヘッド24、24はガラス板の前端より前に位置する。
【0064】
次に研削行程で、送り台4AはポジションP1からポジションP2に往動する。
【0065】
送り台4Bはガラス板3を吸着してポジションP3からポジションP4に往動する。このとき、研削ヘッド24、24は送り台4Bと同一スピードでポジションP4からポジションP3に復動する。
【0066】
このとき、ガラス板3を吸着した送り台4Bと研削ヘッド24、24は同スピードで対面行き違いし、研削ホイール22とガラス板3の両側辺とは摺れ違い接触してガラス板3の両側辺エッヂが研削加工される。
【0067】
図6には研削加工行程の終了時における送り台4A、送り台4B、送り台4C、研削ヘッド24、24及びガラス板受け渡し装置12の昇降パット装置13A、13Bの位置が示されている。
【0068】
即ち、送り台4Aは次のガラス板3を吸着してポジションP2に達している。そして、そのガラス板3の下には昇降パット装置13Aが待機している。
【0069】
送り台4Bは研削加工を仕終わったガラス板3を吸着してポジションP4に達している。このガラス板3の下には昇降パット装置13Bが待機している。この間、送り台4Bはガラス板全長距離の1/2距離を移動しただけである。
【0070】
しかし、研削ヘッド24、24はポジションP3に達し、送り台4B、吸着のガラス板3の後端から抜け出ている。
【0071】
即ち、送り台4Bがガラス板全長距離の1/2距離の移動だけで、研削ヘッド24はガラス板3の全長を通り抜け、全長の研削加工が仕終わっている。
【0072】
図7、吸着パット14及び14が上昇し、ポジションP2で昇降パット装置13Aが送り台4Aから次のガラス板3を受取って吸着、持上げし、ポジションP4では昇降パット装置13Bが、送り台4Bから研削加工済ガラス板3を受取って吸着持上げしている。
【0073】
このとき、研削ヘッド24、24はポジションP3において研削加工ラインより少し後退する。
【0074】
図8、ガラス板受け渡し装置12が往動し、研削加工仕終えたガラス板3を吸着持上げた昇降パット装置13BはポジションP5へ、次のガラス板3を吸着持上げた昇降パット装置13AはポジションP3へ達する。
【0075】
同時に、送り台4A、送り台4B、送り台4Cは空で、一体となって復動し、送り台4Aは再びポジションP1へ、送り台4BはポジションP3へ、送り台4CはポジションP5に復帰する。
【0076】
同時に、研削ヘッド24、24はポジションP3からポジションP4に復帰する。
【0077】
送り台4AはポジションP1に戻って新しいガラス板を受取る。
【0078】
図9、ガラス板受け渡し装置12の昇降パット装置13A及び13Bが降下し、昇降パット装置13Aが保持していた次のガラス板3は送り台4Bに渡し、昇降パット装置13Bが保持していた研削加工済みガラス板3は送り台4Cに渡し、再び研削行程の直前体勢となる。
【0079】
即ち、送り台4Bは次のガラス板3を吸着し、ポジションP3において次の研削行程の往動を持つ。研削加工済みガラス板3を受取った送り台4Cは、次の研削行程でポジションP6に達し、研削加工済みガラス板は取出しされる。
【0080】
上記のようにして、ガラス板3は、そのガラス板3の長さ距離の1/2距離の短い距離ずつ送られ、取出しされる。即ち、短時間ずつで一枚ずつ取出しされる。この短時間ずつにおいて、研削加工エリアでは倍速の研削スピードでガラス板3の全長が研削加工されている。
【0081】
このため、一枚あたりの研削加工生産のサイクルタイムが短縮される。
【0082】
また従来のように、ガラス板全長距離を倍速送りを行うに比べ慣性小さく、送り精度が確保され、機械剛性にも余裕が得られるのである。
【実施例2】
【0083】
本実施例のガラス板加工装置2は図10から図15に示されている。
【0084】
本実施例2のガラス板加工装置2は図に示すとおり、送り台4A、送り台4B、送り台4C及び研削装置21の機構、往復移動、送り台4Bと研削装置との対面行き違い方式による研削加工、ガラス板受け渡し装置12また40による送り台4Aから送り台4B、送り台4Bから送り台4Cへのガラス板3の移し渡し等は、前記実施例1のガラス板加工装置1と同一である。ただ、ガラス板受け渡し装置40の配置を変化させたものである。もちろん、機構もほぼ同一である。そこで、以下ガラス板受け渡し装置40の機構、配置を述べるに留める。
【0085】
ラス板受け渡し装置40は、3基直列の送り台4A、送り台4B、送り台4C上方を貫いて架設され、かつガラス板3の送り方向と平行設けられている。
【0086】
これら送り台4A、送り台4B上のガラス板3を上から吸着し、持上げ、移動し、降下する昇降パット装置41A、41Bと、これら昇降パット装置41A、41Bが取付けられ、これら昇降パット装置41A、41Bをガラス板3の送り方向と平行往復移動する移動台42と、移動台42を保持し、往復移動を駆動する駆動手段43を備える。駆動手段43は、機台6より立設された支柱44、44を介して架設された架設フレーム45に、ガラス板3の送り方向に平行設けられたガイドレール46、46及びこのガイドレール46、46に取付けられた移動台42を往復移動させる送りねじ47及びこの送りねじ47に連絡させたサーボモータ48とよりなる。
【0087】
入込みテーブル4A、研削加工用テーブル4B上のガラス板3を吸着し、上下動する2基の昇降パット装置41A、41Bのそれぞれは、ガラス板3を上面から吸着する吸着パット49と、この吸着パット49を昇降させるエーアシリンダ50とよりなり、このエーアシリンダ50においてブラケット51を介して上記移動台42に取付けられている。もちろん、上記昇降パット装置41A及び41Bは一体となって往復移動する。
【0088】
また、昇降パット41A、41Bの往復動距離は実施例1のガラス板加工装置1と同一である。
【0089】
さらに、昇降パット装置41A、41Bのそれぞれと送り台4A、送り台4B及び送り台4Cのそれぞれとの関連対応位置、関連動き、ガラス板3の受け渡し関連及びタイミングは、実施例1のガラス板加工装置1と同一である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16