(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記印刷枚数積算手段は、前記フリー印刷情報発行手段で発行されたフリー印刷情報を含まない印刷結果を前記画像処理装置から受信した場合には、前記記憶手段に記憶された印刷枚数を積算することを特徴とする請求項1に記載の印刷管理システム。
前記フリー印刷情報発行手段は、任意の授業を履修しているユーザごとに前記フリー印刷情報を発行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷管理システム。
前記フリー印刷情報発行手段は、任意の授業を履修しているユーザに課される課題ごとに前記フリー印刷情報を発行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。尚、本発明の実施形態においては、大学における印刷管理を実施例として説明する。具体的には、大学における授業で教授から指示される課題に対しては、印刷枚数の積算を行わない仕組みについて説明する。本実施例においてユーザは大学の学生であり、管理者が本実施例における印刷管理システムの管理者である。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態係る印刷管理システム100のシステム構成の一例を示す構成図である。
図1に示す通り、印刷管理システム100は、管理者端末101と、印刷管理サーバ102と、画像処理装置103と、利用者端末104から構成されており、各種装置はLAN(Local Area Network)105を介して、通信可能に接続されている。
【0016】
図1のネットワーク上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。例えば、管理者端末101と利用者端末104は一つの端末であってもよいし、管理者端末101が印刷管理サーバ102を含んでもよい。
【0017】
管理者端末101は、印刷管理システム100を管理する管理者が操作する端末である。管理者端末101では各種データの登録や照会、印刷枚数の積算を行わないフリー印刷キーの発行や再発行を行うことができる。フリー印刷キーを発行することで、対象のユーザは印刷枚数を積算せずに文書の印刷を行うことができる。
【0018】
印刷管理サーバ102は、各種データの管理を行うサーバである。管理者端末101からの各種データの登録や照会の受け付け、利用者端末104からの印刷ジョブ受け付け、画像処理装置103からの印刷ジョブ取得要求受け付け等を行う。
【0019】
画像処理装置103は、ユーザから送信された印刷ジョブを印刷管理サーバ102から取得し、出力する。また、出力した印刷ジョブの枚数をカウントし、印刷管理サーバ102に対して送信する。こうすることで、印刷枚数をユーザごとにカウントする。
【0020】
利用者端末104は、ユーザ(学生)が利用する端末である。利用者端末104からユーザの印刷ジョブを印刷管理サーバ102に送信し、印刷ジョブを蓄積しておく。
【0021】
次に、管理者端末101、印刷管理サーバ102、及び利用者端末104のハードウェア構成の一例について
図2を用いて説明する。
【0022】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0023】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0024】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。尚、タッチパネルを備えた装置では、後述するCRTディスプレイ(CRT)210上に入力C205が備えられており、CRT210上に触れることで各種操作を行うことができる。ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。
【0025】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるCFメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0026】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0027】
本発明を実現するための管理者端末101、印刷管理サーバ102、及び利用者端末104において実行される各種プログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わる前記プログラムが用いる管理者端末101、印刷管理サーバ102、及び利用者端末104上の定義ファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0028】
次に、画像処理装置103のハードウェア構成の一例について
図3を用いて説明する。
【0029】
コントローラユニット316は、画像入力デバイスとして機能するスキャナ部314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部312と接続する一方、LANやWAN(Wide Area Network)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0030】
CPU301は、システム全体を制御するプロセッサである。RAM302は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリである。
【0031】
ROM303は、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。ハードディスクドライブ(HDD)304は、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
【0032】
操作部インタフェース(操作部I/F)307は、操作部308とのインタフェース部であり、操作部308に表示する画像データを操作部308に対して出力する。また、操作部I/F307は、操作部308から本システム使用者が入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU301に伝える役割をする。なお、操作部308はタッチパネルを有する表示部を備え、該表示部に表示されたボタンを、ユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種指示を行うことができる。
【0033】
ネットワークインタフェース(Network I/F)305は、ネットワーク(LAN)に接続し、データの入出力を行う。モデム(MODEM)306は、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0034】
外部インタフェース(外部I/F)318は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)、プリンタポート、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においては認証で必要となるICカードの読み取り用のカードリーダ319が外部I/F318に接続されている。
【0035】
更に、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ319によるICカードからの情報読み取りを制御し、当該ICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
【0036】
イメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)320は、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0037】
画像バス315は、PCIバス(Peripheral Components Interconnect bus)またはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
【0038】
ラスタイメージプロセッサ(RIP)310は、ベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0039】
プリンタインタフェース(プリンタI/F)311は、プリンタ部312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0040】
スキャナインタフェース(スキャナI/F)313は、スキャナ部314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0041】
画像処理部317は、入力画像データに対し補正、加工及び編集やプリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)、2値画像データはJBIG(Joint Bi−level Image Experts Group)等の圧縮伸張処理を行う。
【0042】
スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ部314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0043】
プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットを備える。
【0044】
操作部308は、LCD(Liquid Crystal Display)表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0045】
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0046】
以上のような構成によって、画像処理装置103は、スキャナ部314から読み込んだ画像データをNetwork I/F305からLANに送信し、LANから受信した印刷データをNetwork I/F305を経由してプリンタ部312より印刷出力することができる。
【0047】
また、スキャナ部314から読み込んだ画像データをモデム306により、公衆回線上にFAX送信し、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部312により出力することできる。
【0048】
次に、管理者端末101、印刷管理サーバ102、画像処理装置103、及び利用者端末104のモジュール構成を示す機能構成図について、
図4を用いて説明する。尚、
図4の各種端末あるいはサーバのモジュール構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0049】
管理者端末101は、管理情報送信部401、及びフリー印刷キー発行部402を備える。管理情報送信部401は、管理者端末により入力された各種データを送信するモジュールである。フリー印刷キー発行部402は、フリー印刷キーを発行する課題を選択すると、該当するユーザ(学生)にフリー印刷キーを発行するモジュールである。
【0050】
画像処理装置103は、印刷デバイス部411、印刷実行部412、フリー印刷キー入力部413、及びフリー印刷キー問い合わせ部414を備える。印刷デバイス部411は、画像処理装置103の各種機能を制御するためのモジュールである。印刷実行部412は、印刷管理サーバ102から印刷ジョブを取得して、紙に出力するためのモジュールである。フリー印刷キー入力部413は、出力する印刷ジョブの印刷枚数を積算されないように入力を受け付けるモジュールである。フリー印刷キー問い合わせ部414は、印刷管理サーバ102から利用可能なフリー印刷キーを問い合わせ、取得するモジュールである。
【0051】
利用者端末104は、印刷指示部421、及び印刷情報表示部422を備える。印刷指示部421は、出力したい文書データを印刷指示するためのモジュールである。印刷情報表示部422は、印刷指示した印刷ジョブの一覧を確認できるモジュールである。
【0052】
印刷管理サーバ102は、管理情報更新部431、フリー印刷キー管理部432、印刷データ管理部433、印刷指示受付部434、印刷枚数管理部435、及びテーブル記憶部436(記憶手段)を備える。
【0053】
管理情報更新部431は、テーブル記憶部436に記憶された各種データを登録、更新、削除を行うためのモジュールである。フリー印刷キー管理部432は、フリー印刷キーの発行要求があった場合に、フリー印刷キーを発行し、利用可能なフリー印刷キーの問い合わせがあった場合に、取得できるフリー印刷キーを送信するモジュールである。印刷データ管理部433は、利用者端末104から送信された印刷ジョブ(印刷データ)を受信して、記憶しておくモジュールである。印刷指示受付部434は、画像処理装置103からの印刷指示を受け付けると、印刷データ管理部433によって記憶された印刷ジョブを取得して、画像処理装置103に送信するモジュールである。印刷枚数管理部435では、画像処理装置103によって印刷された枚数をユーザごとに管理するモジュールである。テーブル記憶部436(記憶手段)は、
図6に示す授業情報テーブル600、学生情報テーブル610、出席情報テーブル620、課題情報テーブル630、
図12に示すフリー印刷キーテーブル1200、及び仮印刷キーテーブル1210を記憶している。
【0054】
授業情報テーブル600(
図6参照)は、授業番号601、及び授業名602から構成される。授業番号601は、授業ごとに一意に割り振られる番号である。授業名602は、授業の名称を示すデータである。本実施例では、授業情報テーブル600の1レコードを授業情報と示すこととする。
【0055】
学生情報テーブル610(
図6参照)は、学生番号611、学生名612、メールアドレス613、印刷枚数614、及び制限枚数615から構成される。学生番号611は、学生ごとに一意に割り振られる番号である。学生名612は、学生の名前を示すデータである。メールアドレス613は、当該学生の連絡先を示すデータである。印刷枚数614は、一定期間における印刷枚数を示すデータである。当該印刷枚数を元に課金される金額を決定するが、計算方法については特に問わない。制限枚数615は、一定期間において印刷可能な枚数を示すデータである。本実施例では、学生情報テーブル610の1レコードを学生情報と示すこととする。
【0056】
出席情報テーブル620(
図6参照)は、授業番号621、学生番号622、及び授業回623から構成される。授業番号621は、授業情報テーブル600の授業番号601に対応するデータである。学生番号622は、学生情報テーブル610に対応するデータである。授業回623は、当該学生が出席した授業の回を示すデータである。授業回623は、当該授業が開催される数だけ項目が増える。本実施例では、出席情報テーブル620の1レコードを出席情報と示すこととする。
【0057】
課題情報テーブル630(
図6参照)は、授業番号631、課題番号632、課題名633、提出期限634、枚数635、授業回636、及び対象者637から構成される。授業番号631は、授業情報テーブル600の授業番号601に対応するデータである。課題番号632は、課題ごとに一意に割り振られる番号である。課題名633は、課題の名称を示すデータである。提出期限634は、当該課題の提出期限を示すデータである。枚数635は、当該課題で提出すべき印刷物の枚数を示すデータである。授業回636は、当該課題を課す授業の回を示すデータである。対象者637は、当該課題を課すべき対象の学生を示すデータである。本実施例では、課題情報テーブル630の1レコードを課題情報と示すこととする。
【0058】
フリー印刷キーテーブル1200(
図12参照)は、フリー印刷キー1201、学生番号1202、使用可能回数1203、使用可能枚数1204、仮印刷キー1205、課題番号1206、開始年月日1207、終了年月日1208、及び使用済1209から構成される。フリー印刷キー1201は、フリー印刷キーごとに一意に割り振られるデータであって、当該フリー印刷キーを学生に選択させることで、印刷枚数を積算させないようにする。このようにすることで、無駄な課金を防ぐことができる。つまり、課金の原因は印刷枚数が積算されるからであり、この印刷枚数への積算を行わないことで無駄な課金を防ぐ。学生番号1202は、学生情報テーブル610に対応するデータである。使用可能回数1203は、当該フリー印刷キーを使用可能な回数を示すデータである。使用可能枚数1204は、当該フリー印刷キーを使用可能な枚数を示すデータである。仮印刷キー1205は、仮印刷キーを発行するか否かを示すデータである。仮印刷キーを発行することにより、教授の承認が下りてから当該フリー印刷キーの利用を可能にすることができる。例えば、フリー印刷キーを課題以外の目的に使用されてしまうことがあるので、教授が提出されたレポートを確認して、承認が下りた場合にフリー印刷キーを発行することが望ましい。よって、仮印刷キーを使用して印刷ジョブを出力し、承認が下りてからフリー印刷キーを使用することで、印刷枚数を減算させることができる。課題番号1206は、課題情報テーブル630の課題番号632に対応するデータである。開始年月日1207は、当該フリー印刷キーが有効になる開始年月日を示すデータである。終了年月日1208は、当該フリー印刷キーの有効期限である終了年月日を示すデータである。使用済1209は、当該フリー印刷キーの使用がなされたか否かを示すデータである。本実施例では、フリー印刷キーテーブル1200の1レコードをフリー印刷キー情報と示すこととする。
【0059】
仮印刷キーテーブル1210(
図12参照)は、仮印刷キー1211、フリー印刷キー1212、学生番号1213、使用可能回数1214、使用可能枚数1215、承認1216、課題番号1217、開始年月日1218、終了年月日1219、使用済1220、及び解除済1221から構成される。仮印刷キー1211は、仮印刷キーごとに一意に割り振られるデータであって、当該仮印刷キーを選択することで仮印刷キーの使用ができる。フリー印刷キー1212は、フリー印刷キーテーブル1200のフリー印刷キー1201に対応するデータである。学生番号1213は、フリー印刷キーテーブル1200の学生番号1202に対応するデータである。使用可能回数1214は、フリー印刷キーテーブル1200の使用可能回数1203に対応するデータである。使用可能枚数1215は、フリー印刷キーテーブル1200の使用可能枚数1204に対応するデータである。承認1216は、当該仮印刷キーを使用して出力された印刷物を教授が承認したか否かを示すデータである。課題番号1217は、フリー印刷キーテーブル1200の課題番号1206に対応するデータである。開始年月日1218は、フリー印刷キーテーブル1200の開始年月日1207に対応するデータである。終了年月日1219は、フリー印刷キーテーブル1200の終了年月日1208に対応するデータである。使用済1220は、フリー印刷キーテーブル1200の使用済1209に対応するデータである。解除済1221は、当該仮印刷キーに対応するフリー印刷キーを使用したか否かを示すデータである。本実施例では、仮印刷キーテーブル1210の1レコードを仮印刷キー情報と示すこととする。
【0060】
これらのテーブルの構成はあくまで一例であり、必要に応じて他の項目が含まれてもよい。以上が、各種端末またはサーバのモジュール構成の一例である。
【0061】
次に、管理者端末101によって実行されるデータ登録・照会、フリー印刷キー発行、及びフリー印刷キー再発行の一連の処理手順について説明する。
図5は、
図1に示す管理者端末101によるデータ登録・照会、フリー印刷キー発行、及びフリー印刷キー再発行の一連の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、ROM202に読み出し、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0062】
ステップS101では、管理者端末101は、管理者からのログインを受け付ける。ログインはユーザIDやパスワードの入力を受け付けてログインするものでもよいし、ICカードのようなものでログインしてもよい。ログインの方法や形態はこれに限らない。
【0063】
ステップS102では、管理者端末101は、管理者画面700(
図7参照)を表示させ、管理者からの入力を受け付ける。管理者画面700には、データ登録・照会ボタン701、フリー印刷キー発行ボタン702、フリー印刷キー再発行ボタン703、及び終了ボタン704が配置されている。管理者画面700の構成はこれに限らない。
【0064】
ステップS103では、管理者端末101は、データ登録・照会ボタン701の押下を検知したか否かを判定する。データ登録・照会ボタン701の押下を検知した場合には、ステップS104に処理を進め、データ登録・照会ボタン701の押下を検知できなかった場合には、ステップS105に処理を進める。
【0065】
ステップS104では、管理者端末101は、各種データの登録及び照会を行う。具体的には、テーブル記憶部436に記憶された授業情報テーブル600、学生情報テーブル610、出席情報テーブル620、及び課題情報テーブル630の各種データを登録する。データの登録方法は、画面から入力する形式でもなんでもよい。本実施例においては、
図6に示す通り、各種データが入力されたものとして、説明を行う。
【0066】
ステップS105では、管理者端末101は、フリー印刷キー発行ボタン702の押下を検知したか否かを判定する。フリー印刷キー発行ボタン702の押下を検知した場合には、ステップS106に処理を進め、フリー印刷キー発行ボタン702の押下を検知できなかった場合には、ステップS107に処理を進める。
【0067】
ステップS106では、管理者端末101は、フリー印刷キーを発行すべく、フリー印刷キー発行処理を実行する。フリー印刷キー発行処理の詳細は、後述する
図8に示す。
【0068】
ステップS107では、管理者端末101は、フリー印刷キー再発行ボタン703の押下を検知したか否かを判定する。フリー印刷キー再発行ボタン703の押下を検知した場合には、ステップS108に処理を進め、フリー印刷キー再発行ボタン703の押下を検知できなかった場合には、ステップS109に処理を進める。
【0069】
ステップS108では、管理者端末101は、フリー印刷キーを再発行すべく、フリー印刷キー再発行処理を実行する。フリー印刷キー再発行処理の詳細は、後述する
図13に示す。
【0070】
ステップS109では、管理者端末101は、終了ボタン704の押下を検知したか否かを判定する。終了ボタン704の押下を検知した場合には、本一連の処理を終了し、終了ボタン704の押下を検知できなかった場合には、ステップS103に処理を戻し、ボタンが押下されるまでステップS103乃至ステップS109を繰り返す。
【0071】
次に、管理者端末101、及び印刷管理サーバ102によって実行されるフリー印刷キー発行処理の一連の処理手順について説明する。
図8は、
図1に示す管理者端末101、及び印刷管理サーバ102によるフリー印刷キー発行処理の一連の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、ROM202に読み出し、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0072】
ステップS201では、管理者端末101は、印刷管理サーバ102に対してフリー印刷キー発行要求を送信する。
【0073】
ステップS202では、印刷管理サーバ102は、管理者端末101から送信されたフリー印刷キー発行要求を受信し、ステップS203では、テーブル記憶部436に記憶された授業情報テーブル600に格納された授業情報を管理者端末101に送信する。
【0074】
ステップS204では、管理者端末101は、印刷管理サーバ102から送信された授業情報を受信し、ステップS205では、受信した授業情報を元に授業選択画面900(
図9参照)を表示させ、管理者からの入力を受け付ける。授業選択画面900は、フリー印刷キーを発行する授業の選択を受け付ける画面である。授業選択画面900には、受信した授業情報が表示され、授業情報ごとに選択ボタン901が備えられている。また、フリー印刷キーの発行を取りやめる場合のキャンセルボタン902も備えられている。キャンセルボタン902が押下された場合には、本一連の処理を終了し、ステップS106に処理を戻す。
【0075】
ステップS206では、管理者端末101は、選択ボタン901が押下された授業情報を印刷管理サーバ102に送信する。
【0076】
ステップS207では、印刷管理サーバ102は、管理者端末101から送信された授業情報を受信し、ステップS209では、授業情報に対応する課題情報を課題情報テーブル630から取得し、管理者端末101に送信する。具体的には、授業情報に含まれる授業番号601と、課題情報テーブル630の授業番号631とが一致する課題情報を送信する。
【0077】
ステップS208では、管理者端末101は、印刷管理サーバから送信された課題情報を受信し、ステップS209では、受信した課題情報を元に課題選択画面1000(
図10参照う)を表示させ、管理者からの入力を受け付ける。課題選択画面1000は、フリー印刷キーを発行する課題の選択を受け付ける画面である。課題選択画面1000には、受信した課題情報が表示され、課題情報ごとに選択ボタン1001が備えられている。
【0078】
ステップS211では、管理者端末101は、管理者により選択された課題情報をRAM203に一時的に記憶しておく。記憶した課題情報は後述するステップS215において使用する。
【0079】
ステップS212では、管理者端末101は、フリー印刷キー発行画面1100(
図11参照)を表示させ、管理者からの入力を受け付ける。フリー印刷キー発行画面1100は、選択された課題のフリー印刷キーの各種設定を行う画面である。フリー印刷キー発行画面1100には、フリー印刷キー発行のための各種入力項目が表示され、各入力フォームは管理者からの入力を受け付ける。本実施例では、フリー印刷キーの使用可能回数、使用可能枚数、仮印刷キーを発行するか否か、フリー印刷キーの有効期限を設定できる。設定項目はこれ以外に存在してもよい。その場合、フリー印刷キーテーブル1200に格納する項目が増える。また、フリー印刷キー発行画面1100には発行ボタン1101が備えられており、押下を受け付けると、各入力フォームに入力されたデータを取得し、印刷管理サーバ102に送信することとなる。
【0080】
ステップS213では、管理者端末101は、管理者から発行ボタン1101が押下されたか否かを判定する。管理者から発行ボタン1101が押下されたと判定した場合には、ステップS214に処理を進め、管理者から発行ボタン1101が押下されたと判定できない場合には、発行ボタン1101やキャンセルボタンが押下されるまで待機する。
【0081】
ステップS214では、管理者端末101は、発行ボタン1101が押下されたので、フリー印刷キー発行画面1100の各入力フォームに入力されたデータと、ステップS211においてRAM203に記憶された課題情報とを取得し、ステップS215では、これらを印刷管理サーバ102に送信する。
【0082】
ステップS216では、印刷管理サーバ102は、管理者端末101から送信された入力内容と、課題情報とを受信する。ステップS217では、受信した課題情報に基づいて、フリー印刷キーを発行する学生を抽出し、当該学生の学生情報を取得する。例えば、授業名「英会話A」の課題「クラウドについて」のフリー印刷キーを発行する場合、当該課題の授業回636は「1」であるので「第1回」を示す。また、対象者637は「全員」となっているので、授業名「英会話A」の授業回「第1回」に関する課題で、授業名「英会話A」の受講者全員にフリー印刷キーを発行するということになる。ここで、出席情報テーブル620の授業番号621を参照し、当該「英会話A」を履修している学生の学生番号622を抽出し、当該学生番号622が示す学生情報を学生情報テーブル610から取得することになる。本実施例の場合、「山田 太郎」と「田中 花子」の学生情報が取得されることになる。
【0083】
ステップS218では、印刷管理サーバ102は、受信した入力内容や課題情報、取得した学生情報から、フリー印刷キーテーブル1200を更新する(フリー印刷キー発行手段)。具体的には、フリー印刷キーテーブル1200に新たなレコードを作成し、フリー印刷キー1201を人数分、一意の番号で割り振る。学生番号1202には、取得した学生情報の学生番号611を格納し、課題番号1206には、受信した課題情報の課題番号632を格納する。使用済1209には「未使用」を格納し、その他の項目には受信した入力内容を格納する。
【0084】
ステップS219では、印刷管理サーバ102は、仮印刷キーの発行要求があったか否かを判定する。具体的には、フリー印刷キーテーブル1200の仮印刷キー1205に「発行」と格納されたか否かで判定する。仮印刷キーの発行要求があったと判定した場合には、ステップS220に処理を進め、仮印刷キーの発行要求があったと判定できない場合には、フリー印刷キー発行処理を終了する。
【0085】
ステップS220では、印刷管理サーバ102は、フリー印刷キーテーブル1200の格納内容に基づいて、仮印刷キーテーブル1210を更新する(仮印刷キー発行判定手段)。具体的には、仮印刷キーテーブル1210に新たなレコードを作成し、仮印刷キーの発行要求のあったフリー印刷キー分、仮印刷キー1211に一意の番号を割り振る。承認1216には、何も格納せず、解除済1221には「未解除」と格納する。その他の項目は、フリー印刷キーテーブル1200の対応する項目を格納する。更新が完了したら、フリー印刷キー発行処理を終了する。このようにして、フリー印刷キーと仮印刷キーを発行することができる。
【0086】
次に、管理者端末101、及び印刷管理サーバ102によって実行されるフリー印刷キー再発行処理の一連の処理手順について説明する。
図13は、
図1に示す管理者端末101、及び印刷管理サーバ102によるフリー印刷キー再発行処理の一連の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、ROM202に読み出し、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0087】
フリー印刷キー再発行処理は、フリー印刷キー発行処理によって発行されたフリー印刷キーを使用してしまった学生に対して、もう一度フリー印刷キーを発行するための処理である。例えば、学生が一度提出したレポートを教授の都合でもう一度提出してほしい場合などに有効である。
【0088】
ステップS301では、管理者端末101は、印刷管理サーバ102に対してフリー印刷キー再発行要求を送信する。
【0089】
ステップS302では、印刷管理サーバ102は、管理者端末101から送信されたフリー印刷キー再発行要求を受信し、ステップS303では、テーブル記憶部436に記憶された授業情報テーブル600に格納された授業情報を管理者端末101に送信する。
【0090】
図13に示すフリー印刷キー再発行処理のステップS204乃至ステップS210の各処理は、
図8に示すフリー印刷キー発行処理のステップS204乃至ステップS210の各処理と同様であるので説明は省略する。
【0091】
ステップS304では、管理者端末101は、ステップS210において選択された課題情報を取得し、印刷管理サーバ102に送信する。
【0092】
ステップS305では、印刷管理サーバ102は、管理者端末101から送信された課題情報を受信し、ステップS306では、受信した課題情報に対応するフリー印刷キー情報をフリー印刷キーテーブル1200から取得する。具体的には、課題情報に含まれる課題番号632と一致する課題番号1206をフリー印刷キーテーブル1200から取得する。
【0093】
ステップS307では、印刷管理サーバ102は、取得したフリー印刷キー情報と、当該フリー印刷キー情報の対象者である学生の学生情報とを管理者端末101に送信する。
【0094】
ステップS308では、管理者端末101は、印刷管理サーバ102から送信されたフリー印刷キー情報と学生情報とを受信し、ステップS309では、受信したデータを元にフリー印刷キー再発行画面1400(
図14参照)を表示させ、管理者からの入力を受け付ける。フリー印刷キー再発行画面1400は、受信したフリー印刷キー情報ごとにチェックボックス1401が表示されている。フリー印刷キーを再発行したい学生のチェックボックス1401にチェックを入れ、再発行ボタン1402の押下を受け付けると、フリー印刷キーの再発行を行う。尚、まだフリー印刷キーを使用しいていない場合には、チェックボックス1401にチェックを入れられないように制御することができる。
【0095】
ステップS310では、管理者端末101は、フリー印刷キー再発行画面1400に備えられた再発行ボタン1402が押下されたか否かを判定する。再発行ボタン1402が押下されたと判定した場合には、ステップS311に処理を進め、再発行ボタン1402が押下されたと判定できない場合には、再発行ボタン1402やキャンセルボタンが押下されるまで待機する。
【0096】
ステップS311では、管理者端末101は、選択されたフリー印刷キー情報を印刷管理サーバ102に送信する。
【0097】
ステップS312では、印刷管理サーバ102は、管理者端末101から送信されたフリー印刷キー情報を取得し、ステップS313では、フリー印刷キーテーブル1200に格納された当該フリー印刷キー情報の使用済1209を「未使用」に更新する(フリー印刷キー再発行手段)。これにより再発行が完了する。再発行が完了したら、フリー印刷キー再発行処理を終了する。
【0098】
次に、画像処理装置103、及び印刷管理サーバ102によって実行されるフリー印刷キーを使用した印刷の一連の処理手順について説明する。
図15及び
図16は、
図1に示す画像処理装置103、及び印刷管理サーバ102によるフリー印刷キーを使用した印刷の一連の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理を実行させるためのプログラムは外部メモリ211やHDD304に記憶されており、本処理の実行要求を受け付けた場合に、ROM202やROM303に読み出し、当該プログラムを起動させ、当該プログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0099】
本一連の処理では、画像処理装置103において印刷を実行する場合の、フリー印刷キーを使用する場合や、仮印刷キーを使用する場合、仮印刷キーを使用した場合に印刷履歴からフリー印刷キーで解除する場合等を説明する。
【0100】
ステップS401では、画像処理装置103は、学生からのログインを受け付ける。ログインの方法は特に問わない。
【0101】
ステップS402では、印刷管理サーバ102は、ログインした学生の印刷ジョブ一覧を取得して、ステップS403では、取得した印刷ジョブ一覧を画像処理装置103に送信する。
【0102】
ステップS404では、画像処理装置103は、送信された印刷ジョブ一覧を受信し、ステップS405では、印刷ジョブ選択画面1700(
図17参照)を表示させ、学生から入力を受け付ける(印刷形式受付手段)。印刷ジョブ選択画面1700は、受信した印刷ジョブ一覧を表示し、印刷ボタン1701、フリー印刷ボタン1702、印刷履歴ボタン1703、及びログアウトボタン1704が備えられている。
【0103】
ステップS406では、画像処理装置103は、印刷ボタン1701が押下されたか否かを判定する。印刷ボタン1701が押下されたと判定された場合には、ステップS407に処理を進め、印刷ボタン1701が押下されたと判定できなかった場合には、ステップS409に処理を進める。
【0104】
ステップS407では、画像処理装置103は、印刷ボタン1701が押下されたので、選択された印刷ジョブを印刷管理サーバ102から取得し、画像処理装置において紙に出力し(通常印刷)、印刷した枚数を印刷管理サーバ102に送信する。
【0105】
ステップS408では、印刷管理サーバ102は、受信した印刷枚数に基づいて、当該印刷した学生の印刷枚数614に積算し、ステップS405に処理を戻す。このステップS407及びステップS408の処理が通常の印刷時の動作である。
【0106】
ステップS409では、画像処理装置103は、フリー印刷ボタン1702が押下されたか否かを判定する。フリー印刷ボタン1702が押下されたと判定した場合には、フリー印刷キー情報を取得すべく印刷管理サーバ102に要求を行い(フリー印刷キー要求手段)、ステップS410に処理を進め、フリー印刷ボタン1702が押下されたと判定できなかった場合には、ステップS417に処理を進める。
【0107】
ステップS410では、印刷管理サーバ102は、ログインしている学生に対して発行されたフリー印刷キー情報を取得する。具体的には、フリー印刷キーテーブル1200の学生番号1202とログイン中の学生の学生番号611が一致するで、現在日時が開始年月日1207から終了年月日1208までに収まる有効期限内のもの、更に、使用済1209が「未使用」のフリー印刷キー情報を取得する。
【0108】
ステップS411では、印刷管理サーバ102は、取得したフリー印刷キー情報を画像処理装置103に送信する(フリー印刷キー送信手段)。
【0109】
ステップS412では、画像処理装置103は、印刷管理サーバ102から送信されたフリー印刷キー情報を受信し(フリー印刷キー受信手段)、フリー印刷キー選択画面1800(
図18参照)を表示させ、学生からの入力を受け付ける。フリー印刷キー選択画面1800は、受信したフリー印刷キー情報を表示し、印刷ボタン1801、仮印刷キーボタン1802、及びキャンセルボタン1803が備えられている。
【0110】
ステップS413では、画像処理装置103は、フリー印刷キーが選択され、フリー印刷キー選択画面1800に備えられた印刷ボタン1801が押下されたか否かを判定する。フリー印刷キーが選択され、印刷ボタン1801が押下されたと判定した場合には、ステップS414に処理を進め、フリー印刷キーが選択され、印刷ボタン1801が押下されたと判定できなかった場合には、ステップS418に処理を進める。
【0111】
ステップS414では、画像処理装置103は、選択された印刷ジョブを印刷管理サーバ102から取得し、出力(フリー印刷)を行う(フリー印刷実行手段)。ステップS415では、選択されたフリー印刷キー情報を印刷管理サーバ102に送信する(フリー印刷通知手段)。
【0112】
ステップS416では、印刷管理サーバ102は、画像処理装置103から送信されたフリー印刷キー情報を受信し、ステップS417では、フリー印刷キーテーブル1200の当該フリー印刷キー情報の使用可能回数1203を満たすか否か、また、使用可能枚数1204を超える印刷がなされているか否かを確認又は判定する。確認の結果、ステップS418では、使用可能回数1203を満たす場合には、使用済1209を「使用済」に更新する。また、使用可能枚数1204を超える印刷がなされている場合には、超えた枚数分を学生の印刷枚数614に積算する(印刷枚数更新手段)。これにより、条件を満たした場合に、フリー印刷キー情報を使用済みにすることができる。フリー印刷キーテーブル1200の更新が完了したら、処理をステップS405に戻す。
【0113】
ステップS419では、画像処理装置103は、フリー印刷キー選択画面1800に備えられた仮印刷キーボタン1802が押下されたか否かを判定する。仮印刷キーボタン1802が押下されたと判定した場合には、仮印刷キーを取得すべく、印刷管理サーバ102に要求を行い(仮印刷キー要求手段)、ステップS420に処理を進め、仮印刷キーボタン1802が押下されたと判定できない、またはキャンセルボタン1803が押下されたと判定した場合には、
図16のステップS429に処理を進める。
【0114】
ステップS420では、印刷管理サーバ102は、画像処理装置103にログインしている学生の仮印刷キー情報を仮印刷キーテーブル1210から取得する。具体的には、仮印刷キーテーブル1210の学生番号1213を参照して、当該学生の学生番号611と一致する仮印刷キー情報であって、現在日時が開始年月日1218から終了年月日1219の間であり、かつ使用済1220が「未使用」、解除済1221が「未解除」のものをすべて取得する。ステップS421では、取得した仮印刷キー情報を画像処理装置103に送信する(仮印刷キー送信手段)。
【0115】
ステップS422では、画像処理装置103は、印刷管理サーバ102から送信された仮印刷キー情報を受信し(仮印刷キー受信手段)、受信した仮印刷キー情報を元に仮印刷キー選択画面1900(
図19参照)を表示し、ユーザからの選択を受け付ける。ユーザから使用する仮印刷キーが選択され、印刷ボタン1901が押下された場合に、ステップS423では、仮印刷キー確認画面2000(
図20参照)を表示し、ユーザからの入力を受け付ける。仮印刷キー確認画面2000では、仮印刷キー情報から仮印刷キーの使用可能な有効期限を表示する。具体的には、仮印刷キー情報の終了年月日1219を表示させる。印刷ボタン2001が押下された場合には、ステップS424では、印刷ジョブを印刷管理サーバ102から取得して印刷を実行し(仮印刷)、印刷枚数をカウントする(仮印刷実行手段)。そして、ステップS425では、使用した仮印刷キー情報と印刷した枚数を印刷管理サーバ102に送信する(仮印刷通知手段)。
【0116】
ステップS426では、印刷管理サーバ102は、画像処理装置103から送信された仮印刷キー情報と印刷した枚数を受信し、ステップS427では、仮印刷キーテーブル1210を更新する。具体的には、前述したステップS417と同様に使用可能回数1214を確認し、使用可能回数1214を満たす場合には、使用済1220を「使用済」に更新する。ステップS428では、印刷が完了したので、一旦印刷枚数を積算する。具体的には、学生情報テーブル610の印刷枚数614に受信した印刷枚数を積算する。仮印刷キーは前述した通り、教授による承認が下りた場合にフリー印刷キーを使用可能にし、印刷履歴から印刷枚数を減算するものであるので、ステップS428では、一旦印刷枚数を積算する。ステップS428が完了したら、ステップS405に処理を戻す。
【0117】
次に説明を
図16に移す。ステップS413またはステップS419が終了すると、ステップS429では、画像処理装置103は、印刷ジョブ選択画面1700に備えられた印刷履歴ボタン1703が押下されたか否かを判定する。印刷履歴ボタン1703が押下されたと判定した場合には、ステップS430に処理を進め、印刷履歴ボタン1703が押下されたと判定できなかった場合には、ステップS448に処理を進める。
【0118】
ステップS430では、印刷管理サーバ102は、ログインしている学生の印刷履歴を取得する。印刷履歴は、印刷管理サーバ102において管理されており、出力した印刷ジョブの印刷ジョブ名と、仮印刷キーの使用の有無、また仮印刷キーを使用した場合にはどの仮印刷キーを使用したのかが管理されており、当該印刷履歴からログインしている学生の印刷履歴を取得する。ステップS431では、取得した印刷履歴と、印刷履歴に対応する仮印刷キー情報を画像処理装置103に送信する。
【0119】
ステップS432では、画像処理装置103は、印刷管理サーバ102から送信された印刷履歴と仮印刷キー情報を受信し、ステップS433では、受信した印刷履歴と仮印刷キー情報を元に印刷履歴画面2100(
図21参照)を表示させ(印刷履歴表示手段)、ユーザからの選択を受け付ける(印刷履歴選択受付手段)。印刷履歴画面2100に備えられた仮印刷キー選択ボタン2101に「使用済」と表示されている印刷ジョブは、仮印刷キーを使用して出力した印刷ジョブである。当該仮印刷キー選択ボタン2101の押下を受け付けると、ステップS434では、当該選択された仮印刷キー情報を印刷管理サーバ102に送信する。
【0120】
ステップS435では、印刷管理サーバ102は、画像処理装置103から送信された仮印刷キー情報を受信し、ステップS436では、受信した仮印刷キー情報の有効期限が切れていないか(有効期限内か)否かを判定する(有効期限判定手段)。具体的には、仮印刷キー情報の終了年月日1219を超えていないか否かを判定する。つまり、仮印刷キー情報の終了年月日1219を超えているということは、積算された印刷枚数を減算可能な期限を過ぎていると言える。受信した仮印刷キー情報の有効期限が切れていない(有効期限内)と判定した場合には、ステップS438に処理を進め、受信した仮印刷キー情報の有効期限が切れている(有効期限切れ)と判定した場合には、ステップS437に処理を進める。
【0121】
ステップS437では、画像処理装置103は、仮印刷キー情報の有効期限が切れているので、有効期限切れ画面2200(
図22参照)を表示させる。このようにして、ユーザに有効期限切れの仮印刷キーであることを通知する。
【0122】
ステップS438では、印刷管理サーバ102は、当該仮印刷キー情報に対応するフリー印刷キーが使用可能か否かを判定する(フリー印刷キー使用可否判定手段)。具体的には、当該仮印刷キー情報の承認1216が「承認」となっているか否かを判定する。本実施例では、教授による承認によりフリー印刷キーが使用可能になる。具体的には、まず教授が学生からレポートを受領する。教授は当該レポートに問題がないか確認し、問題がないようであれば当該学生の仮印刷キー情報の承認1216を「承認」に変更する。変更の方法は、前述したステップS104のデータ登録・照会で変更を受け付けてもよいし、他の方法でもよい。承認の方法はこれに限らない。このようにすることで、学生が目的外使用によるフリー印刷キーの乱用を防ぐことができる。当該仮印刷キー情報に対応するフリー印刷キーが使用可能であると判定した場合には、ステップS440に処理を進め、当該仮印刷キー情報に対応するフリー印刷キーが使用可能でないと判定した場合には、ステップS439に処理を進める。
【0123】
ステップS439では、画像処理装置103は、未承認画面2300(
図23参照)を表示させ、当該仮印刷キーはまだ教授から承認がおりていない旨を通知する。
【0124】
ステップS440では、印刷管理サーバ102は、仮印刷キー情報のフリー印刷キー1212に対応するフリー印刷キー1201を含むフリー印刷キー情報を取得し、画像処理装置103に送信する。
【0125】
ステップS441では、画像処理装置103は、印刷管理サーバ102から送信されたフリー印刷キー情報を受信し、ステップS442では、受信したフリー印刷キー情報を元に仮印刷キー解除画面2400(
図24参照)を表示し、ユーザからの操作を受け付ける。
【0126】
ステップS443では、画像処理装置103は、実行ボタン2401が押下されると、表示されたフリー印刷キー情報のうち、ユーザから選択されたフリー印刷キー情報を印刷管理サーバ102に送信する。
【0127】
ステップS444では、印刷管理サーバ102では、画像処理装置103から送信されたフリー印刷キー情報を受信し、フリー印刷キーテーブル1200に格納された当該受信したフリー印刷キー情報の使用済1209を「使用済」に変更する。
【0128】
ステップS445では、印刷管理サーバ102では、仮印刷キーテーブル1210の当該仮印刷キー情報の使用済1220を「使用済」に変更し、解除済1221を「解除済」に変更する。
【0129】
ステップS447では、画像処理装置103は、フリー印刷キーが使用されたので、当該フリー印刷キー情報の使用可能枚数1204に格納された枚数を印刷枚数614から減算する(印刷枚数減算手段)。こうすることで、教授から承認のあったもののみを後で減算することができる。ステップS447が終了したら、ステップS405に処理を戻す。
【0130】
ステップS448では、画像処理装置103は、印刷ジョブ選択画面1700に備えられたログアウトボタン1704が押下されたか否かを判定する。ログアウトボタン1704が押下されたと判定された場合には、ステップS449に処理を進め、ログアウトボタン1704が押下されたと判定できなかった場合には、ステップS405に処理を戻す。
【0131】
ステップS449では、画像処理装置103は、ログアウトボタン1704が押下されたので、当該画像処理装置103からのログアウトを行う。ログアウトの方法は特に問わない。ステップS449の処理が完了すると、本一連の処理を終了する。
【0132】
以上説明したように、本実施形態によれば、公的な印刷物に対して印刷枚数を柔軟に管理することができるため、公的な文書は印刷枚数が積算されず、私的な文書にのみ印刷枚数が積算でき、無駄な課金がなされない効果を奏する。
【0133】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【0134】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記録媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0135】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0136】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0137】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0138】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリーカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0139】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0140】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0141】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0142】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0143】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0144】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。