特許第5679498号(P5679498)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5679498
(24)【登録日】2015年1月16日
(45)【発行日】2015年3月4日
(54)【発明の名称】ウェハ搬送装置及びウェハ供給排出装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20150212BHJP
   B65G 49/07 20060101ALI20150212BHJP
【FI】
   H01L21/68 A
   B65G49/07 F
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-94741(P2014-94741)
(22)【出願日】2014年5月1日
【審査請求日】2014年5月1日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591048070
【氏名又は名称】上野精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(72)【発明者】
【氏名】原 佳明
(72)【発明者】
【氏名】櫨木 智啓
【審査官】 青山 純
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−158948(JP,A)
【文献】 特表2002−521825(JP,A)
【文献】 特開平05−338728(JP,A)
【文献】 特開平05−283502(JP,A)
【文献】 特開2013−161802(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/67−21/687
B65G 49/00−49/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マガジンとリングホルダとの間に介在し、マガジンから取り出したウェハリングをリングホルダに渡し、リングホルダから取り出したウェハリングをマガジンに戻すウェハ搬送装置であって、
ウェハリングを保持する2機の保持部と、
前記2機の保持部が前記マガジンと前記リングホルダの少なくとも一方に対して交互に向かい合わせになるように、前記2機の保持部の位置をシフトする第1の駆動部と、
を備え
前記2機の保持部は、
前記リングホルダが既に保持しているウェハリングからデバイスの取り出し中、一方がウェハリングを保持したまま、他方が空のまま待機し、
既に保持しているウェハリングからデバイスの取り出しを前記リングホルダが終了すると、前記他方が前記リングホルダからウェハリングを取り出し、前記一方が新たなウェハリングを前記リングホルダにセットし、
前記リングホルダが前記新たなウェハリングからデバイスの取り出し中、前記他方が前記リングホルダから取り出したウェハリングを前記マガジンに戻し、前記一方または前記他方が新たなウェハリングを前記マガジンから取り出し、前記リングホルダに向かって戻ること、
を特徴とするウェハ搬送装置。
【請求項2】
前記2機の保持部を共に前記マガジンと前記リングホルダとの間で移動させる第2の駆動部を更に備えること、
を特徴とする請求項1記載のウェハ搬送装置。
【請求項3】
前記2機の保持部は、相対的に接近又は離反可能な一対のプレートをそれぞれ有し、前記ウェハリングを当該一対のプレートで挟み込み、
前記一対のプレートを前記マガジン及び前記リングホルダに向けてそれぞれ進退させる第3の駆動部を更に備えること、
を特徴とする請求項1記載のウェハ搬送装置。
【請求項4】
ウェハリングからデバイスをピックアップする処理装置に対してウェハリングを供給するウェハ供給排出装置であって、
ウェハリングを収容するとともに、デバイスが取り出されたウェハリングが戻されるマガジンと、
前記処理装置がピックアップする特定箇所に各デバイスを位置させるように、ウェハリングを移動させるリングホルダと、
前記マガジンと前記リングホルダとの間でウェハリングを搬送するウェハ搬送部と、
を備え、
前記ウェハ搬送部は、
ウェハリングを保持する2機の保持部と、
前記2機の保持部が前記マガジンと前記リングホルダの少なくとも一方に対して交互に向かい合わせになるように、前記2機の保持部の位置をシフトする第1の駆動部と、
を備え
前記2機の保持部は、
前記リングホルダが既に保持しているウェハリングからデバイスの取り出し中、一方がウェハクリングを保持したまま、他方が空のまま待機し、
前記リングホルダが既に保持しているウェハリングからデバイスの取り出しを終了すると、前記他方が前記リングホルダからウェハリングを取り出し、前記一方が新たなウェハリングを前記リングホルダにセットし、
前記リングホルダが前記新たなウェハリングからデバイスの取り出し中、前記他方が前記リングホルダから取り出したウェハリングを前記マガジンに戻し、前記一方または前記他方が新たなウェハリングを前記マガジンから取り出し、前記リングホルダに向かって戻ること、
を特徴とするウェハ供給排出装置。
【請求項5】
前記2機の保持部を共に前記マガジンと前記リングホルダとの間で移動させる第2の駆動部を更に備えること、
を特徴とする請求項記載のウェハ供給排出装置。
【請求項6】
前記2機の保持部は、相対的に接近又は離反可能な一対のプレートをそれぞれ有し、前記ウェハリングを当該一対のプレートで挟み込み、
前記一対のプレートを前記マガジン及び前記リングホルダに向けてそれぞれ進退させる第3の駆動部を更に備えること、
を特徴とする請求項記載のウェハ供給排出装置。
【請求項7】
前記マガジンは、複数のウェハリングを収容する棚を高さ方向に積層して有し、前記積層方向に沿って可動であり、
前記リングホルダは、位置が固定されており、
前記第1の駆動部は、前記リングホルダと前記2機の保持部を交互に向かい合わせること、
を特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載のウェハ供給排出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マガジンとリングホルダとの間に介在し、マガジンから取り出したウェハリングをリングホルダに渡し、リングホルダから取り出したウェハリングをマガジンに戻すウェハ搬送装置、及びこれを備えるウェハ供給排出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LED等の半導体デバイスは、ダイシング、マウンティング、ボンディング、及びシーリング等の各組み立て工程を経て個片に分離された後、各種検査等の工程が行われる。この工程は、ハンドラと呼ばれ、各種処理ユニットを搭載した電子部品搬送装置で行われる。一般的には、デバイスは、ウェハシートに貼着されており、このウェハシートがリングに保持されることで、ウェハリングとして電子部品搬送装置に供給される。電子部品搬送装置は、吸着ノズル等のピックアップ手段を有し、ウェハリングから個別にデバイスを取り出し、各種検査等を行う。
【0003】
この電子部品搬送装置に対するウェハリングの供給、及びデバイスを取り終えたウェハリングの排出は、電子部品供給排出装置により行われる。電子部品供給排出装置は、マガジン、ローダ及びリングホルダにより構成される(例えば、特許文献1参照)。マガジンは、デバイスが貼着されたウェハリングを収容しており、またデバイスを取り終えたウェハリングが排出される。リングホルダは、ウェハリングを保持し、ピックアップ手段がデバイスを受け取る特定箇所に順次デバイスを位置させるように、ウェハリングを移動させる。ローダは、マガジンとリングホルダとの間に介在し、マガジンから取り出したウェハリングをリングホルダに渡し、リングホルダから取り出したウェハリングをマガジンに戻す。
【0004】
ローダは、ウェハリングを左右幅方向において挟持する搬送レールを、上側レール及び下側レールとして左右一対備える従来方式が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。上側レールと下側レールは、それぞれ一対のプーリと当該プーリに巻回されるベルトを有する。上側レールと下側レールは、両ベルトを対面させ、ウェハリングを上下2本のベルトで挟み込み、マガジンやリングホルダへウェハリングを進退させる。この上側レールと下側レールは、マガジンとリングホルダへ向けて移動可能となっている。
【0005】
このローダによる従来の搬送方法は、次の通りである。すなわち、リングホルダにてデバイスがウェハリングから取り終えると、第1ステップとして、そのウェハリングをローダでリングホルダから排出する。そして、ローダは、第2ステップとして、デバイスが取り終えたウェハリングをマガジンに戻し、上側レールと下側レールをマガジンへ戻す。そして、ローダは、第3ステップとして、ベルトを稼動させて保持していたウェハリングをマガジンに戻し、第4ステップとして、新たなウェハリングをマガジンから取り出す。そして、第5ステップとして、上側レールと下側レールをリングホルダへ移動させ、第6ステップとして、新たなウェハリングをリングホルダへ供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開2011/125116号
【特許文献2】特開2009−158948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ローダによる従来の搬送方法では、第1ステップから第6ステップまでの間、リングホルダは新たなウェハリングを保持してはおらず、電子部品搬送装置に対するデバイスの供給は停止状態にある。近年、デバイスの搬送速度の向上により、各デバイスは平均的には0.25秒ごとに電子部品搬送装置に供給される。一方で第1ステップから第6ステップが終了するまでの時間はおよそ90秒である。従って、ローダによる従来の搬送方法では、ウェハリングの入れ替え作業のために、従来の約360個のデバイスの生産に遅滞が生じていることとなる。そのため、ウェハリングの入れ替え作業によるデバイスに対する処理作業の中断時間が大幅に短縮されれば、生産性が向上することとなる。
【0008】
本発明は、上記のような問題点を解決するために提案されたもので、ウェハリングの入れ替え作業によるデバイスの供給中断時間を削減し、デバイスの生産性を向上させることのできるウェハ搬送装置及びウェハ供給排出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るウェハ搬送装置は、マガジンとリングホルダとの間に介在し、マガジンから取り出したウェハリングをリングホルダに渡し、リングホルダから取り出したウェハリングをマガジンに戻すウェハ搬送装置であって、ウェハリングを保持する2機の保持部と、前記2機の保持部が前記マガジンと前記リングホルダの少なくとも一方に対して交互に向かい合わせになるように、前記2機の保持部の位置をシフトする第1の駆動部と、を備え、前記2機の保持部は、前記リングホルダが既に保持しているウェハリングからデバイスの取り出し中、一方がウェハリングを保持したまま、他方が空のまま待機し、既に保持しているウェハリングからデバイスの取り出しを前記リングホルダが終了すると、前記他方が前記リングホルダからウェハリングを取り出し、前記一方が新たなウェハリングを前記リングホルダにセットし、前記リングホルダが前記新たなウェハリングからデバイスの取り出し中、前記他方が前記リングホルダから取り出したウェハリングを前記マガジンに戻し、前記一方または前記他方が新たなウェハリングを前記マガジンから取り出し、前記リングホルダに向かって戻ること、を特徴とする。
【0010】
前記2機の保持部を共に前記マガジンと前記リングホルダとの間で移動させる第2の駆動部を更に備えるようにしてもよい。
【0012】
前記2機の保持部は、相対的に接近又は離反可能な一対のプレートをそれぞれ有し、前記ウェハリングを当該一対のプレートで挟み込み、前記一対のプレートを前記マガジン及び前記リングホルダに向けてそれぞれ進退させる第3の駆動部を更に備えるようにしてもよい。
【0013】
また、本発明に係るウェハ供給排出装置は、ウェハリングからデバイスをピックアップする処理装置に対してウェハリングを供給するウェハ供給排出装置であって、ウェハリングを収容するとともに、デバイスが取り出されたウェハリングが戻されるマガジンと、前記処理装置がピックアップする特定箇所に各デバイスを位置させるように、ウェハリングを移動させるリングホルダと、前記マガジンと前記リングホルダとの間でウェハリングを搬送するウェハ搬送部と、を備え、前記ウェハ搬送部は、ウェハリングを保持する2機の保持部と、前記2機の保持部が前記マガジンと前記リングホルダの少なくとも一方に対して交互に向かい合わせになるように、前記2機の保持部の位置をシフトする第1の駆動部と、を備え、前記2機の保持部は、前記リングホルダが既に保持しているウェハリングからデバイスの取り出し中、一方がウェハクリングを保持したまま、他方が空のまま待機し、前記リングホルダが既に保持しているウェハリングからデバイスの取り出しを終了すると、前記他方が前記リングホルダからウェハリングを取り出し、前記一方が新たなウェハリングを前記リングホルダにセットし、前記リングホルダが前記新たなウェハリングからデバイスの取り出し中、前記他方が前記リングホルダから取り出したウェハリングを前記マガジンに戻し、前記一方または前記他方が新たなウェハリングを前記マガジンから取り出し、前記リングホルダに向かって戻ること、を特徴とする。
【0014】
前記2機の保持部を共に前記マガジンと前記リングホルダとの間で移動させる第2の駆動部を更に備えるようにしてもよい。
【0016】
前記2機の保持部は、相対的に接近又は離反可能な一対のプレートをそれぞれ有し、前記ウェハリングを当該一対のプレートで挟み込み、前記一対のプレートを前記マガジン及び前記リングホルダに向けてそれぞれ進退させる第3の駆動部を更に備えるようにしてもよい。
【0017】
前記マガジンは、複数のウェハリングを収容する棚を高さ方向に積層して有し、前記積層方向に沿って可動であり、前記リングホルダは、位置が固定されており、前記第1の駆動部は、前記リングホルダと前記2機の保持部を交互に向かい合わせるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ウェハリングの入れ替え作業によるデバイスに対する処理作業の中断時間が大幅に短縮され、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係るウェハ供給排出装置の側面図である。
図2】本実施形態に係るローダの第1の変形態様を示す斜視図である。
図3】本実施形態に係るローダの第2の変形態様を示す斜視図である。
図4】本実施形態に係るローダの動作の第1のプロセスを示す模式図である。
図5】本実施形態に係るローダの動作の第2のプロセスを示す模式図である。
図6】本実施形態に係るローダの動作の第3のプロセスを示す模式図である。
図7】本実施形態に係るローダの動作の第4のプロセスを示す模式図である。
図8】本実施形態に係るローダの動作の第5のプロセスを示す模式図である。
図9】本実施形態に係るローダの動作の第6のプロセスを示す模式図である。
図10】本実施形態に係るローダの動作の第7のプロセスを示す模式図である。
図11】本実施形態に係るローダの動作の第8のプロセスを示す模式図である。
図12】本実施形態に係るローダの動作の第9のプロセスを示す模式図である。
図13】本実施形態に係るローダの動作の第10のプロセスを示す模式図である。
図14】本実施形態に係るローダの動作の第11のプロセスを示す模式図である。
図15】本実施形態に係るローダの動作の第12のプロセスを示す模式図である。
図16】本実施形態に係るローダの動作の第13のプロセスを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(構成)
本発明の実施形態に係るウェハ搬送装置及びウェハ供給排出装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、ウェハ搬送装置はマガジン3とリングホルダ4との間に介在するローダ2である。このローダ2、マガジン3及びリングホルダ4によりウェハ供給排出装置1が構成される。ローダ2に対してマガジン3は真横に位置し、ローダ2に対してリングホルダ4は上方に位置する。ウェハ供給排出装置1では、マガジン3が収容するウェハリングWnをリングホルダ4で保持し、リングホルダ4から電気特性検査等の処理を施す処理ユニットにデバイスを供給し、デバイスの全部または一部を取り出し終えたウェハリングをマガジン3に戻す。ローダ2は、このウェハリングをマガジン3とリングホルダ4との間で搬送する。
【0021】
ウェハリングWnは、デバイスが貼着されたシートを保持するリングである。デバイスは、ダイシングされたウェハの各個片である。以下、デバイスが貼着するウェハリングを単にウェハリングWnと呼ぶ。また、全部または一部のデバイスが取り出されてリングホルダ4からマガジン3に戻されるウェハリングを特に排出リングWoと呼ぶ。
【0022】
マガジン3は、複数のウェハリングWnを収容した収容容器であり、また排出リングWoが戻される排出容器である。このマガジン3は、水平な棚を複数段積み重ねて備え、各棚にウェハリングWn及び排出リングWoを収容する。ウェハリングWn及び排出リングWoは盤面を水平にして収容される。リングホルダ4は、ウェハリングWnを移動させて、吸着ノズル等のピックアップ手段を有する処理ユニットによりデバイスがピックアップされる特定箇所に各デバイスを順次位置させる。このリングホルダ4は、ウェハリングWnを其の盤面を垂直にして保持するリング保持部を有し、下方にリング保持部へ通じる開口が形成されている。
【0023】
ローダ2は、棚からウェハリングWnを水平にスライドさせてマガジン3から取り出し、また棚内へ排出リングWoを水平にスライドさせて各棚に収容する。また、ローダ2は、下方から開口にウェハリングWnを垂直に挿入することでリング保持部へ供給し、また排出リングWoを下方へ垂直にスライドすることでリング保持部から取り出す。
【0024】
そのため、図2及び3に示すように、ローダ2は、搬送中にウェハリングWnを保持する保持手段であるウェハクランプ21a、21bを有する。各ウェハクランプ21a、21bは、それぞれ2本の歯を平行に並べたフォーク211を間隔を隔てて対向させて成り、フォーク211を接近及び離反させることでウェハリングWn及び排出リングWoを挟持及び解放する。
【0025】
また、ローダ2は、ウェハクランプ21a、21bを共に横倒し及び直立させ、ウェハクランプ21a、21bを同時に同じマガジン3又はリングホルダ4の方向に移動させる第2の駆動手段である回転駆動部22を有する。回転駆動部22は、一対の回動アーム25を90度回転させる回転モータ222を主とする。一対の回動アーム25はウェハクランプ21a、21bの両脇に延び、ウェハクランプ21a、21bは回動アーム25間に渡されるベース板232に固定されている。回転モータ222の駆動により回動アーム25が回動することで、各ベース板232を介在させてウェハクランプ21a、21bが横倒し及び直立する。この回転駆動部22は、マガジン3に向けてウェハクランプ21a、21bを横倒しにし、リングホルダ4に向けてウェハクランプ21a、21bを直立させる。
【0026】
更に、ローダ2は、マガジン3及びリングホルダ4の方向にウェハクランプ21a、21bを進退させる第3の駆動手段である進退駆動部23a、23bを有する。進退駆動部23a、23bは両回動アーム25に沿って取り付けられたベルト231を主とし、ベース板232は一対のベルト231に架橋されている。ベルト231を走行させることでベース232が移動し、これによりウェハクランプ21a、21bはベース232と共に移動する。
【0027】
ウェハクランプ21a、21bは、計2機が連なって配置される。片方のウェハクランプ21aは、リングホルダ4から排出リングWoを取り出すために初回駆動以外は空である。他方のウェハクランプ21bは、排出リングWoが取り出された後にリングホルダ4に収容する新たなウェハリングWnを保持する。両方のウェハクランプ21a、21bの役割は交互に入れ替わる。
【0028】
そのため、排出リングWoをマガジン3に排出し、代わりに新たなウェハリングWnをマガジン3から引き出すウェハクランプ21a、21bに対して、マガジン3は位置合わせ可能に棚の積層方向に可動である。また、排出リングWoを取り出すウェハクランプ21aと新たなウェハリングWnを供給するウェハクランプ21bとを順番にリングホルダ4に位置合わせするために、ローダ2は、2連のウェハクランプ21a、21bの位置を入れ替える第1の駆動手段であるシフト駆動部24を備えている。
【0029】
シフト駆動部24は、回動アーム25を回動軸ごと平行移動させるレール242を主とする。回動アーム25が直立した際に回動アーム25を回動軸ごと平行移動させると、回動アーム25の延びと直交する方向に積層されたウェハクランプ21a、21bは、その積層方向にシフトする。
【0030】
各部を詳述する。まず、ウェハクランプ21aは、2本の歯を平行に並べた2基のフォーク211を歯の並ぶ各平面を対向させて配置される。各フォーク211は、両歯の根元を基部に固定し、両歯の先端は自由端となっている。例えば、一方のフォーク211は空気圧シリンダによりシャフトを伸縮させる機構を有し、空気圧シリンダ内の空気圧変化によりシャフトを伸縮させることで、他方のフォーク211に対して接近及び離反し、間隔を拡大及び縮小させる。ウェハクランプ21aは、マガジン3及びリングホルダ4への進出により2基のフォーク211の間に画成されるウェハ支持部に排出リングWo及びウェハリングWnを差し込み、2枚のフォーク211の間隔を狭めることで排出リングWo及びウェハリングWnを挟持する。
【0031】
ウェハクランプ21bもウェハクランプ21aと同様に2本の歯を平行に並べた2基のフォーク211を間隔を隔てて対向させ、フォーク211の間隔を接近及び離反させることで、ウェハ支持部で排出リングWo及びウェハリングWnを挟持及び解放する。2連のウェハクランプ21a、21bは、計4基のフォーク211を積み重ねるように配置される。
【0032】
ウェハクランプ21a、21bの両脇には、フォーク211の延び方向に沿って一対のレール212が延設されている。換言すると、一対のレール212の間に2連のウェハクランプ21a、21bが配置される。レール212は、ウェハクランプ21a、21bを臨む内側面に並列な2本の溝213が形成されており、ウェハクランプ21a、21bに挟持されたウェハリングWnの両端を支持する。すなわち、一方のウェハクランプ21aと一方の溝213、及び他方のウェハクランプ21bと他方の溝213とはそれぞれ同一平面に延びる。レール212の間隔は、ウェハリングWnの径と同一か若干広く調整されている。
【0033】
進退駆動部23a、23bは2機設けられ、ウェハクランプ21a、21b毎に設けられ、ウェハクランプ21a、21bを独立して進退させる。ウェハクランプ21aに対する進退駆動部23aは、2本のベルト231A、231aと1枚のベース板232aからなる。2本のベルト231A、231aは、それぞれ駆動プーリ233と従動プーリ234に巻回される。ここで、回動アーム25は、一対のレール212を挟み込むように其の外側に設けられ、レール212やフォーク211の延び方向と一致する。ベルト231Aと其の駆動プーリ233と従動プーリ234、及びベルト231aと其の駆動プーリ233と従動プーリ234は、2本の回動アーム25に分かれて設置される。
【0034】
駆動プーリ233と従動プーリ234は、各回動アーム25の両端部に分かれて設置され、ベルト231A、231aは各回動アーム25に沿って走行する。ベース板232aは、2本のベルト231Aとベルト231aを架橋する長板である。ウェハクランプ21aはベース板232aに固定され、ベース板232aの長辺とフォーク211の向きとを直交させている。駆動プーリ233が回転してベルト231A、231aが走行すると、ベース板232aは長手方向に直交する方向に平行移動する。そのため、進退駆動部23aは、フォーク211を其の延び方向に沿って進退させる。
【0035】
ウェハクランプ21bに対する進退駆動部23bも進退駆動部23aと同一の構成であり、ベルト231Bと其の駆動プーリ233と従動プーリ234、及びベルト231bと其の駆動プーリ233と従動プーリ234が、一対の回動アーム25に設置され、ウェハクランプ21bが固定されるベース板232bがベルト231Bとベルト231bに架橋される。進退駆動部23aと進退駆動部23bが設置される回動アーム25は共通であり、回動アーム25の厚み方向に並列配置される。そのため、回動アーム25は、巻回されたベルト231が2本並列に配置可能な厚みを有する。
【0036】
回転駆動部22は、回動アーム25から直交して延びるアームブラケット221の端部を回転モータ222の回転軸で締結してなる。この回転駆動部22は、回転モータ222を駆動させて回転軸を90度回転させることで、アームブラケット221を介して回転フレームを上方に直立させ、または横倒しにする。回動アーム25にはベルト231とベース板232を介してウェハクランプ21a、21bが連結しており、ウェハクランプ21a、21bは、回転フレームに連動してフォーク211の歯先を上方に直立させ、またはフォーク211の歯先を横倒しにする。
【0037】
尚、回動アーム25には、レール212を臨む内側面に回動アーム25の延びと直交する梁板が固定されている。梁板は、回動アーム25からレール212まで延び、レール212を支持する。レール212は、この梁板を介して回動アーム25と連動して直立及び横倒しになる。
【0038】
シフト駆動部24は、回動アーム25が直立した際に、回動アーム25の延びと直交する方向に2連のウェハクランプ21a、21bをシフトさせることで、2連のウェハクランプ21a、21bの一方をリングホルダ4に向かい合わせにする。つまり移動量は、ウェハクランプの配置間隔に等しい。このシフト駆動部24は、固設された基台241の底面にレール242を備える。レール242は、回動アーム25が直立した際の2連のウェハクランプ21a、21bの並び方向に沿う。レール242には摺動板243の一平面が摺動可能に懸架される。この摺動板243は、レール242に沿って屈曲した摺動板ブラケット243aを有し、コの字状となっている。摺動板ブラケット243aは、基台241と反対方向に屈曲している。
【0039】
この摺動板243は、摺動板ブラケット243aの両内側面を両アームブラケット221の両外側面と面接触させるように回動アーム25に被せられる。面接触した摺動板ブラケット243aとアームブラケット221は、それぞれ同一のシャフトが通っている。この枢結関係は、回動アーム25を直立及び横倒しにする軸と共通でよい。すなわち、一方の摺動板ブラケット243aには回転モータ222が固定され、その回転軸が摺動板ブラケット243aを遊貫してアームブラケット221と固定されている。他方の摺動板ブラケット243aには、回転モータ222と軸線を共通にするピン軸が遊貫し、そのピン軸が他方のアームブラケット221と固定されている。
【0040】
このシフト駆動部24は、レール242に沿って摺動板243を移動させることで、摺動板243と枢結軸を介してアームブラケット221に固定された回動アーム25を移動させる。回動アーム25には、ベルト231及びベース板232を介してウェハクランプ21a、21bが連結されているため、摺動板243の移動によって、2連のウェハクランプが其の積層方向に移動する。
【0041】
(動作)
このローダ2及び当該ローダ2を備えるウェハ供給排出装置1の動作について初回駆動と初回以降駆動に分けて説明する。図4に示すように、初回のウェハリングWnの供給時、まず、回転駆動部22は、ウェハクランプ21a、21bを横倒しにし、フォーク211先端をマガジン3に向ける。このとき、マガジン3は、上下方向に移動し、一方のウェハクランプ21aと一枚のウェハリングWnを向かい合わせにする。
【0042】
ウェハクランプ21a、21bが横倒しにされると、進退駆動部23aは、対向させたウェハクランプ21aをマガジン3に向けて進出させ、フォーク211の間にウェハリングWnを潜り込ませる。ウェハ支持部内にウェハリングWnが位置すると、ウェハクランプ21aは、一方のフォーク211を稼動させて他方のフォーク211に接近させることにより、ウェハ支持部内のウェハリングWnをフォーク211で挟持する。
【0043】
ウェハクランプ21aがウェハリングWnを挟持すると、進退駆動部23aは、このウェハクランプ21aを後退させる。ウェハクランプ21aの後退時、ウェハリングWnは、レール212内の溝213に案内されつつ、マガジン3から引き出される。マガジン3からウェハリングWnが引き出されると、図5に示すように、マガジン3は、上下方向に移動し、他のウェハリングWnを他方のウェハクランプ21bに向かい合わせにする。
【0044】
進退駆動部23bは、他方のウェハクランプ21bをマガジン3に向けて進出させ、ウェハ支持部内にウェハリングWnを位置させる。ウェハクランプ21bは、一方のフォーク211を稼動させて他方のフォーク211に接近させることにより、ウェハリングWnを挟持する。他方のウェハクランプ21bが2枚目のウェハリングWnを挟持すると、進退駆動部23bは、このウェハクランプ21bを後退させる。ウェハクランプ21bが後退すると、2枚目のウェハリングWnは、レール212内の溝213に案内されつつ、マガジン3から引き出される。
【0045】
これにより、初回駆動時には、双方のウェハクランプ21a、21bが計2枚のウェハデバイスを所有する。次のステップで、図6に示すように、回転駆動部22は、ウェハクランプ21a、21bを直立させ、フォーク211を上方のリングホルダ4に向ける。このとき、一方のウェハクランプ21bとリングホルダ4は、同一平面上に並ぶ。ウェハクランプ21a、21bが直立されると、図7に示すように、進退駆動部23bは、リングホルダ4と向かい合ったウェハクランプ21bをリングホルダ4に向けて進出させる。ウェハリングWnは、レール212に案内されながら、リング保持面にセットされる。リング保持面にウェハリングWnがセットされると、ウェハリングWnをセットしたウェハクランプ21bは、一方のフォーク211を他方のフォーク211から離間するように移動させ、ウェハリングWnの挟持を解除する。
【0046】
そして、進退駆動部23bは、ウェハリングWnを置き去りにさせるように、ウェハクランプ21bをリングホルダ4から後退させる。図8に示すように、セットしたウェハリングWnからデバイスが取り出される間、ローダ2は、ウェハクランプ21a、21bを直立させたまま待機する。ウェハリングWnからのデバイスの取り出しが終了すると、図9に示すように、ウェハリングWnをリングホルダ4に渡して空となったウェハクランプ21bは、進退駆動部23bによりリングホルダ4へ向けて再度進出し、排出リングWoを挟持して元の位置へ後退する。
【0047】
排出リングWoを挟持したウェハクランプ21bが元に戻ると、図10に示すように、シフト駆動部24は、2連のウェハクランプ21a、21bを移動させて、もう一枚のウェハリングWnを保持したままの他方のウェハクランプ21aをリングホルダ4の真下に位置させる。このウェハクランプ21aがリングホルダ4と同一平面上に並ぶと、進退駆動部23aは、このウェハクランプ21aをリングホルダ4に向けて進出させる。2枚目のウェハリングWnは、レール212に案内されながら、リング保持面にセットされる。
【0048】
リング保持面にウェハリングWnがセットされると、ウェハクランプ21aは、一方のフォーク211を他方のフォーク211から離間するように移動させ、ウェハリングWnの挟持を解除する。そして、進退駆動部23aは、ウェハリングWnを置き去りにさせるように、もう一方のウェハクランプ21aもリングホルダ4から後退させる。
【0049】
初回駆動以降、リングホルダ4が保持するウェハリングWnからデバイスが取り出される間、図11に示すように、回転駆動部22は、ウェハクランプ21a、21bを横倒しにする。マガジン3は、ウェハリングWnが取り出されて空となっている棚と排出リングWoを保持するウェハクランプ21bとを対向させる。そして、図12に示すように、進退駆動部23bは、排出リングWoを保持するウェハクランプ21bをマガジン3に向けて進出させる。ウェハクランプ21bの進出により、排出リングWoはマガジン3の棚に載置される。進出したウェハクランプ21bは、一方のフォーク211を稼動させて他方のフォーク211から離間させることにより、排出リングWoの挟持を解除する。挟持を解除すると、進退駆動部23bは、このウェハクランプ21bを後退させる。
【0050】
次に、図13に示すように、マガジン3は、排出リングWoを載置したウェハクランプ21bに対して、新たなウェハリングWnを一致させるように移動する。この移動の後、一度後退したウェハクランプ21bは、マガジン3に対する再度の進退と新たなウェハリングWnの挟持により、新たなウェハリングWnを保持する。新たなウェハリングWnが保持されると、図14に示すように、回転駆動部22は、ウェハクランプ21a、21bをリングホルダ4に向けて直立させる。このとき、一方のウェハクランプ21aは、ウェハリングWnを保持しておらず、ウェハ支持部内は空である。
【0051】
シフト駆動部24は、回転駆動部22がウェハリングWnを直立させた後、空のウェハクランプ21aをリングホルダ4に一致させる。ローダ2は、この状態でリングホルダ4が保持しているウェハリングWnからデバイスが採り出し終えるまで待機する。ウェハリングWnからのデバイスの取り出しが終了すると、図15に示すように、空のウェハクランプ21aのリングホルダ4へ向けた進退と排出リングWoの挟持とにより、排出リングWoをリングホルダ4から排出する。
【0052】
リングホルダ4から排出リングWoが取り出されると、図16に示すように、シフト駆動部24は、新たなウェハリングWnを保持しているウェハクランプ21bをリングホルダ4に一致させる。そして、新たなウェハリングWnを保持しているウェハクランプ21bは、リングホルダ4へ向けた進退とウェハリングWnの挟持の解除により、新たなウェハリングWnをリングホルダ4にセットする。
【0053】
以降、リングホルダ4が保持するウェハリングWnからデバイスが取り出される間、ローダ2は、同じ動作を繰り返す。すなわち、デバイスの取り出し中に、排出リングWoをマガジン3に戻し、マガジン3から新たなウェハリングWnを取り出す。そして、デバイスの取り出しが終了すると、排出リングWoを空のウェハクランプ21bでリングホルダ4から取り出し、他方のウェハクランプ21aで新たなウェハリングWnをリングホルダ4にセットする。
【0054】
(作用)
従来は、第1ステップとして、排出リングWoをローダでリングホルダ4から排出する。そして、ローダは、第2ステップとして、排出リングWoをマガジン3に戻しに、上側レールと下側レールをマガジン3へ戻す。そして、ローダは、第3ステップとして、ベルト231を稼動させて保持していた排出リングWoをマガジン3に戻し、第4ステップとして、新たなウェハリングWnをマガジン3から取り出す。そして、第5ステップとして、上側レールと下側レールをリングホルダ4へ移動させ、第6ステップとして、新たなウェハリングWnをリングホルダ4へ供給する。以上の第1ステップから第6ステップまでを経ることにより完了するウェハリングWnの入れ替え時間は、およそ90秒かかっていた。
【0055】
一方、本実施形態のローダ2では、従来の第2ステップ、第3ステップ、第4ステップ、第5ステップが排除され、排出リングWoを保持したウェハクランプ21aと新たなウェハクランプ21bを入れ替える時間が追加されることとなる。すなわち、本実施形態のローダ2では、空のウェハクランプ21aで排出リングWoをリングホルダ4から抜き取り、新たなウェハリングWnを保持するウェハクランプ21bをリングホルダ4に一致させ、一致させたウェハクランプ21bをリングホルダ4に進出させて新たなウェハリングWnをリングホルダ4にセットするまでにおよそ60秒で足りる。
【0056】
従来の方法に比べれば、およそ30秒の短縮となり、各デバイスが平均的には0.25秒ごとに電子部品搬送装置に供給されるとすれば、このウェハリングWnの入れ替え作業の時間短縮により、ウェハリングWnの入れ替えごとに約120個のデバイスの生産数の向上を見込める。
【0057】
(効果)
以上のように、本実施形態に係るウェハ供給排出装置1は、ウェハリングWnを保持する2連のウェハクランプ21a、21b等の2機の保持部を備えるようにした。そして、この2機の保持部をマガジン3とリングホルダ4との間で移動させ、リングホルダ4に対して交互に向かい合わせになるように位置をシフトさせるようにした。
【0058】
これにより、リングホルダ4から排出リングWoを取り出した後は、この排出リングWoの戻しと新たなウェハリングWnの保持及び搬送と経ることなく、速やかに新たなウェハリングWnをリングホルダ4に供給することができる。そのため、ウェハリングWnの入れ替え作業によるデバイスに対する処理作業の中断時間が大幅に短縮され、生産性が向上する。
【0059】
例えば、2機の保持部は、リングホルダ4が既に保持しているウェハリングWnからデバイスの取り出し中、一方がウェハリングWnを保持したまま、他方が空のまま待機する。リングホルダ4が既に保持しているウェハリングWnからデバイスの取り出しを終了すると、他方がリングホルダ4からウェハリングWnを取り出し、一方が新たなウェハリングWnをリングホルダ4にセットする。そして、リングホルダ4が新たなウェハリングWnからデバイスの取り出し中、他方がリングホルダ4から取り出したウェハリングWnをマガジン3に戻し、一方または他方が新たなウェハリングWnをマガジン3から取り出し、リングホルダ4に向かって戻るようすればよい。
【0060】
これにより、リングホルダ4と処理ユニットとの間でデバイスの受け渡しが行われている最中に、排出リングWoのマガジン3への戻しと、新たなウェハリングWnの準備とを完了させることができる。
【0061】
特に、保持部をウェハクランプ21a、21bとし、相対的に接近又は離反可能な一対のフォーク状のプレートをそれぞれ有し、ウェハリングWnを当該一対のプレートで挟み込むようにした。そして、このウェハクランプ21a、21bをマガジン3及びリングホルダ4に向けてそれぞれ進退させる進退駆動部23a、23bを備えるようにした。
【0062】
これにより、進退駆動部23b、進退駆動部23bを配置するフレーム、及び保持部の合計重量は、従来に比べて飛躍的に軽量化される。すなわち、上下のベルトで1枚のウェハリングWnを挟み込むことで保持し、この2本のベルトの走行により1枚のウェハリングWnをマガジン3やリングホルダ4へ向けて進退させる従来方式において、2機の保持部を設けることは、回動アーム25に対して其の厚み方向に4本のベルトを並列配置させることとなる。その分、回動アーム25は2倍程度厚くなり、重量は過大となる。一方、本実施形態の方式では、この従来方式に比べて飛躍的に軽量化されるので、精度の高い移動が可能となって歩留まりが向上し、また駆動エネルギーの低減により回転モータ222の数等の部品点数も減少して装置の製造コストも低減する。
【0063】
尚、本実施形態では、マガジン3は、複数のウェハリングWnを収容する棚を高さ方向に積層して有し、積層方向に沿って可動とした。一方、リングホルダ4は、位置が固定されているようにした。そこで、シフト駆動部24は、リングホルダ4と2連のウェハクランプを交互に向かい合わせるようにし、マガジン3と2連のウェハクランプの位置合わせはマガジン3の移動により処置した。これに限られず、ローダ2は、位置が固定されたマガジン3に対して2連のウェハクランプ21a、21bを位置合わせするようにシフトする機構を備えるようにしてもよく、当該機構とシフト駆動部24の一方又は両方を備えるようにしてもよい。
【0064】
また、ローダ2は、ウェハクランプ21a、21bを共に同じマガジン3又はリングホルダ4の方向に移動させるようにしたが、互いに異なる機器、すなわち一方がマガジン3の方向に向くときには他方がリングホルダ4の方向に向くようにしてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 ウェハ供給排出装置
2 ローダ
21a ウェハクランプ
21b ウェハクランプ
211 フォーク
212 レール
213 溝
22 回転駆動部
221 アームブラケット
222 回転モータ
23a 進退駆動部
231A ベルト
231a ベルト
232a ベース板
23b 進退駆動部
231B ベルト
231b ベルト
232b ベース板
233 駆動プーリ
234 従動プーリ
24 シフト駆動部
241 基台
242 レール
243 摺動板
243a 摺動板ブラケット
25 回動アーム
26 梁板
3 マガジン
4 リングホルダ
Wn ウェハリング
Wo 排出リング
【要約】
【課題】ウェハリングの入替作業によるデバイス供給中断時間を削減し、デバイスの生産性を向上させる。
【解決手段】マガジン3とリングホルダ4との間に介在するローダ2は、ウェハリングWnを保持する2連のウェハクランプ21a、21bを備える。2連のウェハクランプ21a、21bは、回転駆動部22によりマガジン3とリングホルダ4との間を移動し、進退駆動部23bにより独立してマガジン3とリングホルダ4に向けて進退する。この2機のウェハクランプ21a、21bは、シフト駆動部24によりリングホルダ4に対して交互に対向するように位置をシフトする。片方のウェハクランプ21aは、リングホルダ4から排出リングWoを取出用に空であり、他方は、排出リングWoの取り出し後にリングホルダ4に収容するウェハリングWnを保持する。両方のウェハリングWnの役割は交互に入れ替わる。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16