(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5682023
(24)【登録日】2015年1月23日
(45)【発行日】2015年3月11日
(54)【発明の名称】ニューハイブリッドスタンド
(51)【国際特許分類】
E04H 3/02 20060101AFI20150219BHJP
【FI】
E04H3/02 D
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2010-182606(P2010-182606)
(22)【出願日】2010年7月30日
(65)【公開番号】特開2012-31708(P2012-31708A)
(43)【公開日】2012年2月16日
【審査請求日】2013年6月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】596091576
【氏名又は名称】川合 常雄
(72)【発明者】
【氏名】川合 ちえ子
【審査官】
新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】
特開平05−294214(JP,A)
【文献】
特開2001−325669(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 3/02
B60S 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガンリンスタンド内の排水溝の外側に車が通れる程のスペースを、ドライ
ブスルー用通路として設け、このスペースの外側と一般道路の間に充電スタンドや自動車用クリーナー、自動販売機等電気関連設備を一体的に設け、設置順は一般道路からスタンド内への入口から、先に自動販売機、次に充電スタンドと自動車用クリーナー等を設ける。特に、排水溝の外側に設けた電気自動車用駐車場として、数箇所設けた充電用パーキングに、充電や車の掃除や手入れ等ができる充電スタンドや自動車用クリーナー等を近接して設置し、充電スタンドは各充電用パーキングに設置し、自動車用クリーナーは各充電用パーキングの間に設置する。自動販売機等各機器の操作部と使用面はドライブスルー用通路側に向けて設置し、操作や使用がしやすいようにしたことを特徴とする電気自動車用充電スタンドと従来のガソリンスタンドが共存して構築できたことを特徴とするニューハイブリッドスタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエコに向けた電気自動車の充電スタンドと現在のガソリンスタンドが共存可能にするべき、発想を変え、従来にないニューハイブリッドスタンドを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、地球温暖化が世界的な大きな問題となり、CO2の排出抑制、省エネ等エコに対する高まりが世界各国で推進中である。中でも日本は25%削減と政府は大きな目標を掲げ推進中である。このような中、自動車業界もハイブリッド車、電気自動車と各社開発促進と発売を競っているのが現状である。又、ガソリンスタンドメーカーも当然ながら近い将来ガソリンスタンドの縮小、継続しながら新規に電気自動車に対する充電設備の設置が可及的速やかにインフラの充実として必要である。本発明はこれらの課題を安全に、かつ、現在の充電設備の実力を把握しながら使用者であるお客様にも喜んでもらえるシステムとして、ガソリンスタンドと充電スタンドが共存できるニューハイブリッドスタンドを提供するものである。
【0003】
又、電気自動車用充電スタンドに関する技術は充電設備を各社競って開発中であることはTV、新聞等で得ているが、充電スタンドとなるとコンビニや駐車場等への設置の実地試験を開始した等の情報として把握している。尚、本提案に関するニューハイブリッドスタンドに関する技術、情報は見受けられないが、ガソリンスタンドでの販売管理システムや自動販売機等関する文献は下記の通り知ることができる。
【特許文献1】特開平11−105996号公報
【特許文献2】特開平 2−266496号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地球温暖化対応として、自動車業界の電気自動車への市場参入は始まったばかりで、一部のメーカーが発売しだしたが、これから数年で各社が一斉に市場参入しようと開発に邁進しているのが現状である。併せて、電気自動車の普及に合わせての充電スタンド(設備)のインフラは不十分で、国、地方自治体、業界等が一部実地試験に入り始めており、実地試験を始めた業界にはコンビニから駐車場事業者、ガソリンスタンドメーカー等があり、従来のガソリンスタンドとの共存をいかに確立するかが、大きな課題である。そのような中、ガソリンスタンドでの安全性は従来通り確保し、併せて、充電スタンドの安全性の確保と、さらにはガソリンスタンドでのガソリンの給油時間が約5分以内であるのに対し、現在の充電スタンドでは高速充電システムでも約15分〜30分程かかると言われており、その間のお客様へのサービスをどうするかが、大きな課題である。
【0005】
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、その主たる目的はお客様には安心して、安全に、今まで通りのガソリン自動車にはガソリンの給油が簡単にでき、電気自動車にも、安全に安心して充電できるように、そして、約15分〜30分程かかる充電時間中に飲み物等が容易にニューハイブリッドスタンド内で購入できたり、又、充電中に車の中を手軽に掃除できる等、新しいシステムの提供と従来のガソリンスタンドにはなかった電気関連設備を一体的に設けることにより、より効率よく有効に、お客様には利用しやすいニューハイブリッドスタンドを構築提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、従来のガソリンスタンドでは、今まで通り安心して、安全に使用してもらえると共にガソリンスタンド内の排水溝の外側には従来とは発想を180度変え、従来考えられなかった車が通れる程のスペースを設け、このスペースはドライブスルー用通路としても利用可能なものを設ける。同時に排水溝の外側には充電用電気自動車が駐車できるパーキングを数箇所設け、各パーキングには駐車した電気自動車に対して充電や手入れができるように充電スタンドや自動車用クリーナー等を使用可能範囲内に設置し、さらに、充電スタンドや自動車用クリーナー等の設置場所はドライブスルー用通路の外側に設置してある。併せて、充電スタンドの近辺には、今までのガソリンスタンドの事務棟外では見ることができなかった自動販売機がドライブスルー用通路の外側に新規に構築されている。これにより充電スタンド、自動車用クリーナー、自動販売機等がお客様にすぐわかる場所に設置されたことになる。これらすべての電気関連設備は手軽に利用できるように一体的に構築されている。
【0007】
これにより、充電スタンドは排水溝を境にガソリンスタンドから離し、より安全に、安心してお客様は充電することができる。又、自動販売機も充電スタンドの近辺で、すぐ見える場所に設けられており大変便利になった。今までのガソリンスタンドでは自動販売機は目に見える場所にはなく、スタンド内の事務棟内に設置してあり大変不便であった。これを充電スタンドの近くに設けたことにより約15分〜30分程の充電時間を、飲み物を飲みながら休息等、一時の憩い時間にもできるし、又、近くに自動車クリーナーが設置されたことにより、手軽に充電時間中に車内をきれいにすることもできる従来にないニューハイブリッドスタンドを構築でき、提供できる。
【0008】
そして、本発明はさらにお客様に便利さを感じてもらうための工夫としてドライブスルー用通路を一般の道路とほぼ平行に設けて、充電スタンドや自動車用クリーナー及び自動販売機をドライブスルー通路と一般道路との間に設け、操作面、使用面をドライブスルー側に向けることにより、お客様にはドライブスルーで自動販売機のみの使用もできるようになり、大変楽で安心して、車から降りずに購入することもできるし、一般道路からはすぐに充電スタンド、自動販売機、自動車用クリーナー等がわかり、設置のPRもできる。又、自動販売機の背面はニューハイブリッドスタンドの広告展示も可能になり、お客様には大変便利な安心なニューハイブリッドスタンドが提供できる。
【0009】
併せて、充電スタンドや自動車用クリナー、自動販売機等を一体的に設けたことにより例えば、自動販売機からのスタンドメーカー側の売上げ、利益は従来の事務棟内にあった場合に比べ、使いやすくしたことにより売上げが増し、利益が増加すると共に、この利益を充電するお客様に、お客様が飲み物を自動販売機から購入した量に対して充電時の電気料金の値下げをすることも可能になる。方法は磁気カード等を介したり、ネット上で行ってもよいが、充電スタンドと自動販売機はすぐ近くに設置できたため、ケーブル等で接続することにより、より簡単になり、充電スタンド、自動販売機、自動車用クリーナー等の電気関連設備を一体的にまとめた技術的効果は大きくなり、従来になかった革新的なシステムの構築が可能になった。又、同様に充電するお客様には自動車用クリーナーの使用料金を値下げすることも可能になった。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来のガソリンスタンドと新規の充電スタンドが共存できる新しい発想、仕組み、技術によりニューハイブリッドスタンドを提供でき、具体的効果を出すためには、本システムを構築する時のキーポイントとなったのが、充電スタンドを併設する時に、ガソリンスタンドに対する安全と安心を確保することが、最も大事なポイントであった。
【0011】
従って、従来の発想にはなかったガソリンスタンド内の排水溝の外側に車が通れるぐらいの空間、スペースを設けて、その外側に充電ができる駐車スペースであるパーキングを数箇所確保し、パーキングに駐車した自動車に対して充電、手入れ等ができる範囲内に充電スタンドや自動車用クリーナー等を設ければ、より安全に電気充電が可能になる。この従来にはなかった発想、工夫により最もキーポイントであった安全性を確保することが可能になった。併せて、電気充電には現状約15分〜30分かかる実態を考慮し、お客様には充電時間中車内の掃除が手軽にできるように充電スタンドの近くに自動車用クリーナーも設置し、充電時間を有効に利用できるように電気設備関連装置を一体的に設けた。
【0012】
これをさらに改善、改革するために従来考えられなかった発想を180度変え、今までのガソリンスタンドと共存を可能にするため、ガソリンスタンド内の排水溝の外側に車が通れる程のスペース、つまりドライブスルー用通路として、かつ、ドライブスルー用通路と主要道路や一般道路との間に新規採用した充電スタンドや充電時間中のお客様へのサービスを拡充するための自動車用クリーナー、自動販売機を近辺に一体的に設け、今までにない、ガソリンスタンドと充電スタンドが共存し、お客様が使用時には安全に、安心して、使用できるニューハイブリッドスタンドを構築したものである。
【0013】
中でも、従来、お客様や従業員のサービス用として事務棟内に設置されていた自動販売機について、発想を180度変えて自動販売機を今までの事務棟内から事務棟外に設置し、且つ、お客様の使い易い場所に設置し、使い易い方法を提供することで自動販売機の売上高は従来に比し大幅に増加することができる。特に平成10年度に解禁になったセルフガソリンスタンドと組み合わせることにより、より自動販売機の効果が大幅にアップする。自動販売機の設置場所はお客様の使い易い場所で、使い易い方法にするため、充電スタンドからすぐ近くで見える場所への設置が可能になった。
併せて、ドライブスルー用通路を有効にするためには、一般道路からスタンド内への入口からの設置順は、先に自動販売機、次に充電スタンド、自動車用クリーナー等を設置することにより使いやすく、設置面積を極力少なくでき、設置効率の良いものになる。
この場合、スタンド内へ車が入った時の幅は自動販売機とドライブスルー用通路の幅があれば可能である。次に充電スタンドの方に進みますとパーキングと充電スタンドとドライブスルー用通路の幅が必要になります。つまり、スタンド内に入った時は車が通れる位の幅から段々と幅が広がってゆくのが自然であります。又、スタンドメーカー側から見ますとスタンド内に入った時、ドライブスルー用通路と自動販売機、次にドライブスルー用通路とパーキング及び充電スタンドを配置した方が効率がよく、設置面積から見ますと省スペース対応になります。設置順を逆にすると、お客様から見て、特に、給油する場合は、少しムダの動きになります。飲み物のみ購入したい時は自動販売機がすぐになく違和感を感じます。スタンドメーカー側から見ますと、一般道路からスタンド内に入った時、ドライブスルー用通路と充電スタンドとパーキングの幅のスペースの確保が必要になります。この場合、先に説明した設置順に対して、最初から大きな幅が必要になり、進行方向に対しても同様に大きな幅の確保が必要になりますので、設置面積が大きくなり、大変不効率になります。【0014】
これにより、例えば、自動販売機からのスタンドメーカー側の利益は増加すると共に、この利益を充電するお客様に、お客様が飲み物を自動販売機から購入した量に対して
充電時の電気料金の値下げをすることも可能になる。方法は磁気カード等を介したり、ネット上で行ってもよいが、充電スタンドと自動販売機はすぐ近くに設置できたため、ケーブル等で接続することにより、より簡単になり、充電スタンド、自動販売機、自動車用クリーナー等の電気関連設備を一体的にまとめた技術的効果は大きくなり、従来になかった革新的なシステムの構築が可能になった。又、同様に充電するお客様には自動車用クリーナーの使用料金を値下げすることも可能になった。
【0015】
以上のような結果、このニューハイブリッドスタンドを導入することにより、ガソリンスタンドは今までのように安全で、普通に使用できるし、充電スタンドは今までの発想では考えられなかった排水溝の外側に車が通れるぐらいのスペース、ドライブスルー用通路を設けることにより、心配した安全性は前述したように確保でき、又、充電スタンド、自動車用クリーナー、自動販売機等の電気関連設備を一体的に確立することもでき、安全、安心を確保し、且つ、充電時間の長さもお客様に対して、一時の休息や楽しみを与え、この楽しく過ごせる設備や従来になかった新しい仕組み、工夫を織り込み改善することができたので、ガソリン給油や電気充電が共存できるニューハイブリッドスタンドを新規に提供できる。
併せて、スタンド内への入口からの設置順を、先に自動販売機にしたことにより、前述のようにニューハイブリッドスタンドの設置スペースが省スペースになり、自動販売機のみのお客様にもドライブスルーしやすくなり、お客様、スタンドメーカー側双方に有益な構成のニューハイブリッドスタンドを提供できる。【0016】
又、一般道路側に新しい充電スタンドの設置や今まで外からは見ることのできなかった自動販売機の設置、さらにはお客様の車の車内を短時間に掃除できる自動車用クリーナーを設置することで、今までにないニューハイブリッドスタンドの提供となる。さらに、ドライブスルーにしたことにより自動販売機はガソリン給油、電気充電の目的なしに手軽にスタンド内の自動販売機を利用しやすくなる。特に、最近増えつつあるセルフガソリンスタンドとの併設の場合はスタンドの見える場所にはスタンドメーカー側の従業員を見ることもなく、恥かしくなく飲み物のみの購入ができ、自然にドライブスルー通路の利用がしやすくなる。
特に、スタンド内への入口に対して設置順が、先に自動販売機を設置し、次に充電スタンドと自動車用クリーナーを設けることにより、お客様に対して、目に見える形になり、不安の解消ができ、自動販売機のみの使用時、充電スタンドのみの使用時でも安心して使用してもらえる。よって、本発明のニューハイブリッドスタンドは従来にない、目に見える形に工夫と革新的発想、技術が織り込まれたニューハイブリッドスタンドとして提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の第1実施例について
図1ないし
図4を参照して説明する。
本発明のニューハイブリッドスタンドは
図1ないし
図4に示すように概略的には一般のガソリンスタンドがベースになっており、一般のガソリンスタンドにプラスして、温暖化対応の電気自動車用充電スタンドを安心、安全に、お客様に利用してもらえる便利な工夫を織り込み共存できるように設置されている。よって、本発明はガソリン、電気の両方が利用可能なニューハイブリッドスタンドを提供できるものである。今までのガソリンスタンドの配置は一般道路の交差点の角地を利用して設置されているのがベターであった。角地に設置されたガソリンスタンドをベースにニューハイブリッドスタンドについて
図2により説明すると、スタンドの一端側は通常のお客様が利用しやすいように入口、出口を設けられており、他端側もお客様がガソリンスタンドで給油したり、充電スタンドで充電できるように、出口、入口が設けられている。
【0018】
次に本発明のニューハイブリッドスタンドについて、具体的に
図2により説明すると、ニューハイブリッドスタンドは主要道路1と一般道路2の角地に設けられており、道路に面してない側は隣家への安全のため防護壁3を設けている。そして、ガソリンスタンドのほぼ中央にガソリン等を販売する給油機4が数台並列に設けられている。防護壁3側には事務所兼整備所用の事務棟5が設置されている。主要道路1、一般道路2には入口6や出口7が設けられ、出入口6、7以外には高さが20cm位の低い安全壁8が設けている。
【0019】
又、ニューハイブリッドスタンド内のガソリン給油側(ガソリンスタンド)には給油機4が設置してある。給油時にガソリン等が漏れた場合の危険防止のため排水溝13が給油機4の給油ホース給油口から約1m以上離れた最適な位置に略L字状に設けられている。漏れたガソリン等はこの排水溝13で集められ外部に漏れない工夫がしてある。排水溝13の外側には従来のガソリンスタンドにはなかった約4m以上の幅で車が通れる程度のスペース、ドライブスルー用通路14が設けてある。
【0020】
このスペース、ドライブスルー用通路14の外側には電気自動車用充電用パーキング12が数箇所設けてある。各パーキング12には駐車した車に対し、充電や手入れ等ができる範囲内に充電スタンド10や自動車用クリーナー11等が設置してある。さらには他端側一般通路2に面しては自動販売機9が背面側を一般道路側2に面して、操作部20側がドライブスルー用通路14側に向くように、ガソリンスタンドや充電スタンド利用者等が利用し易いように数台設置されている。
現在、一般の高速充電スタンドは充電に約15分〜30分かかり、今までのガソリンスタンド(約5分以内)に比べ充電時間が長いため、新たに、お客様には充電時間中の時間へのサービスが必要になった。
【0021】
従って、前述の通り、パーキング12に設置してある充電スタンド10の近辺には充電時間中にお客様の自動車内を手軽に掃除ができる自動車用クリーナー11を設置してある。自動車用クリーナー11は当然吸塵ホースが車内に届く範囲内に設置されてあり、これにより、充電時間の約15分〜30分を有効に利用でき、充電後にはお客様は充電を終わり、さらには車内がきれいになった車で気持ちよくお帰りいただけることになる。場合によっては自動車用クリーナー11は各パーキング12の間に設置し、隣接したパーキング12に止めたどちらの自動車の手入れも出来るように工夫をしてある。
【0022】
又、本発明のニューハイブリッドスタンドに隣接する他のガソリンスタンドの販売戦略の動向を把握しながら、充電スタンド10を使用するお客様には、自動車用クリーナー11の使用料金の値下げ又は無料化等の提供ができるように、お客様へのメリットを拡充できる戦略も可能になるシステムを構築してある。
【0023】
そして、一般道路2側に面した所に自動販売機9を設置した場合は次のようなメリットがある。
この自動販売機9はドライブスルー形式に設置されており、車に乗ったまま飲食品等が購入できるように工夫されている。
図2と
図3、図4にて説明すると自動販売機9は一般道路2にほぼ平行に設けられているため安全上約20cm以上の高さの台上15に設置されている。又、自動販売機9は自動車の車種への対応のため、利用する高さ(台の高さを変え)を変えて自動販売機9が設けられている。
【0024】
自動販売機9は、今まではスタンド内の事務棟5内に設けられていたが、誰もがすぐに見える場所である事務棟5外に設けることにより、お客様にはすぐあることがわかり、手軽に、すぐに利用いただける新しい提案を実施した。つまり、従来、お客様や従業員のサービス用として事務棟5内に設置していた自動販売機9が、発想を180度変えて今までの事務棟5内から事務棟5外に設置し、且つ、お客様の使い易い場所に設置し、使い易い方法を提供することで自動販売機9の売上高は従来に比し大幅に増加することができる。
【0025】
特に平成10年度に解禁になったセルフガソリンスタンドと組み合わせることにより、より自動販売機9の効果が大幅にアップする。自動販売機9の設置場所はお客様の使い易い場所で、使い易い方法にするため、充電スタンド10からすぐ近くで見える場所への設置が可能になった。自動販売機9が事務棟5内にあると、あるかどうかが分かりにくいし、改めて、分かってもわざわざ事務棟5内まで飲み物を買いたいと思う人は非常に少ない。
【0026】
よって、ニューハイブリッドスタンド内に入った時、
特に、スタンド内への入口6から設置順が先に自動販売機9が設置してあるため、自動販売機9の有無がすぐわかることがお客様にとっても、飲みたい時にはありがたいことである。又、スタンドメーカー側としても本発明通りにすることにより自動販売機9の利用率がアップし、売上げ増に繋がり、大変ありがたいことになる。つまり、充電スタンド10から、目に見える場所に設置することにより、充電時間中にお客様に飲み物を飲んでもらい、一時の休息と憩いの時間を手軽に提供することが可能になる。
【0027】
これにより、例えば、自動販売機9からのスタンドメーカー側への利益は増加すると共に、戦略として、この利益を充電するお客様に、お客様が飲み物を自動販売機9から購入した量に対して、充電時の電気料金の値下げをすることも可能になる。方法は磁気カード等を介したり、ネット上で行ってもよいが、充電スタンドと自動販売機はすぐ近くに設置できたため、ケーブル等で接続することにより、より簡単になり、充電スタンド、自動販売機、自動車用クリーナー等の電気関連設備を一体的にまとめた技術的効果は大きく、従来になかった革新的なシステムの構築が可能になった。特に、磁気カード等をキーにして、充電スタンドで充電した場合の電気料金は前述のように自動販売機での飲物の販売によるスタンドメーカー側の利益をお客様に還元(キャシュバック)したり、電気充電するお客様のみ、自動車用クリーナーの使用料金を値下げしたり、無料化する等電気関連設備を一体的に設けることにより、従来考えられなかった仕組みや工夫を織り込むことができ、今までなかったシステムを提供することができる。
【0028】
次にドライブスルーと最近の自動販売機9について説明すると自動販売機9は全体の高さが約1.8mと各メーカーほぼ一定である。この一定の高さの容積に出来る限り効率良く多くの商品を保存出来るように工夫されており、商品選別の操作部20の高さは約1m〜1.4m位の高さに設けられているが、逆に商品の取り出し口は出来る限り低くして約0.2m〜0.3mの高さに設けられ、購入者が膝を曲げて取り出す位に設定されているのが多い。
【0029】
一方ドライブスルー時の車の方は一般的に中型車以下を対象に考えると乗用車タイプから最近流行のRV車タイプ等までいろいろある。これに伴い車のドアーのガラス窓の高さは個々に異なるが、大別すると乗用車タイプとRV車タイプに分けることができる。乗用車タイプのドアーの窓から手の届く最低の高さは約0.6m前後である。同様にRV車タイプの手の届く最低高さは約0.9m前後である。
【0030】
従って、現状の自動販売機9を対象にしたドライブスルー形式の自動販売機9の場合、自動販売機9の設置高さを乗用車タイプは地面から約0.4m〜0.3m位、RV車タイプには約0.7m〜0.6m位の台15を敷いて高くして設置しておく必要がある。場合によっては若干の調整を行い対応の必要がある。
【0031】
又、この自動販売機9はドライブスルー形式になっており、特に、セルフスタンドにおいてはガソリンスタンドで給油、充電スタンドで充電するだけでなく、飲食品等だけを購入するのみでも気楽に入れるようになっており、飲食品等を車に乗ったまま購入できるシステムになっている。
【0032】
次に、ニューハイブリッドスタンド内での車の流れは
図2より入口6から入り、実線矢印16、17に沿って走り自動販売機9の前で停車して任意の飲食物等を購入して出口7へと流れるシステムになっている。よって、ガソリン等を購入しない時も気がねせずに購入できるシステムとなっている。電気充電の場合はさらに進み充電スタンド10のパーキング12で止まり、受電スタンド10により充電を行う。充電中は近接して設置してある自動車用クリーナー11で車内の掃除をしたり、場合によっては目の前に設置され、だれでもわかる自動販売機9から飲み物を購入し、一時の休息と憩いの時間を過ごせるように従来にない工夫を織り込んである。又、ガソリン等を購入する場合は入口6から入り矢印18に沿い走り給油機4まで進み停車して、給油後出口7に向けて走り去る経路が構成されている。
【0033】
次に第2実施例として
図3にて説明するとニューハイブリッドスタンドは第1実施例のような交差点の角地に設置した実施例ではなく、一般道路2に面している実施例を第2実施例として説明する。第2実施例は第1実施例に対して道路に面しているのは当然ながら一端側のみであるため、充電スタンド10、自動販売機9、自動車用クリーナー11はニューハイブリッドスタンド内の給油機4側の排水溝13の外側に設けた車が通れる程のスペース、ドライブスルー用通路14と一般道路2との間に設置し、
特に、スタンド内への入口6から先に自動販売機9、そして充電スタンド10と自動車用クリーナー11等が一体的に設けてあるため、ドライブスルー用通路14の効果はすでに説明したように第1実施例と同じである
が第2実施例の方がよくわかりやすく、効果も大きいものになる。
【0034】
以上が本発明の構成の説明であるが、地球温暖化対応として、自動車業界の電気自動車の市場への普及に合わせての充電設備のインフラは不十分で、国、地方自治体、業界等が一部実地試験に入り始めており、実地試験の業界もコンビニから駐車場事業者、ガソリンスタンド等が検討に入りはじめたばかりである。そのような中、ニューハイブリッドスタンドでは石油関連商品に対する安全性の確保、さらにはガソリンスタンドでのガソリンの給油時間が約5分以内であるのに対して、現在の充電設備(充電スタンド)では高速充電システムでも約15分〜30分程かかると言われており、その間のお客様へのサービスをどうするかが、大きな課題であった。
【0035】
これを改善、改革するために従来考えられなかった発想を180度変え、今までのガソリンスタンドと共存可能にするため、ガソリンスタンド内の排水溝13の外側に車が通れる程のスペース、ドライブスルー用通路14を設け、かつ、主要道路1や一般道路2との間に新規採用した充電スタンド10、さらには充電時間中のお客様へのサービスを拡充するための自動車用クリーナー11、自動販売機9を近辺に一体的に設け、
特に、スタンド内への入口6から設置順が、先に自動販売機9、そして、充電スタンド10、自動車用クリーナー11等を設けることにより、今までにない、共存可能にしたガソリンスタンドと充電スタンドを設け、使用時には安全に、安心して、お客様に喜ばれ、エコの推進と電気自動車の普及をはかるべき、インフラ整備に多大な貢献ができるニューハイブリッドスタンドを構築したものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図2】 ニューハイブリッドスタンドの実施例1の斜視図
【
図3】 ニューハイブリッドスタンドの実施例2の斜視図
【
図4】 ニューハイブリッドスタンドの要素実施例の斜視図
【符号の説明】
【0037】
図面中、1は主要道路、2は一般道路、3はガソリンスタンドの防護壁、4は給油機、5は事務棟、6はガソリンスタンドの入口、7は出口、8は安全壁、9は自動販売機、10は充電スタンド、11は自動車用クリーナー、12は充電する電気自動車のパーキング、13はガソリンスタンドの給油機周囲に設けられた安全上の排水溝、14は車が通れる程のスペース、ドライブスルー用通路、15は自動販売機の設置用台、16はニューハイブリッドスタンドへの入口部の矢印、17はドライブスルー用通路への矢印、18はガソリン給油機への矢印、19はニューハイブリッドスタンドから出るための矢印、20は自動販売機の操作部を示す。