【実施例1】
【0024】
図1は、本発明の実施例1に係る画面操作用スクリプト生成処理システムの基本構成を示したブロック図である。
【0025】
この画面操作用スクリプト生成処理システムは、複数(ここでは3台)の利用者端末10A〜10Cと、ネットワーク11を介して各利用者端末10A〜10Cに接続されたサーバ機能の情報処理装置とから構成される。
【0026】
情報処理装置は、問合せ応答機能部12、指示内容解析機能部13、画面操作生成機能部14、画面操作実行機能部15、応答内容編集機能部16、及び各種データベース18〜23を備えて構成されると共に、各利用者端末10A〜10Cが利用権限を持つ操作対象プログラム17A〜17Cを自動操作する機能を有している。尚、ここでの情報処理装置は、よく知られているように、略図するCPU、主メモリ、補助記憶部(HDD)等による記憶装置、表示装置、及びキーボードマウス等の操作用の入出力装置を備えて構成されるものである。また、各利用者端末10A〜10Cについても同様な構成である。
【0027】
このうち、問合せ応答機能部12は、各利用者端末10A〜10Cに対して操作選択画面を表示するもので、指示内容データベース18から読み出した問合せ指示内容のデータに対応する操作画面をネットワーク11経由で各利用者端末10A〜10Cの表示装置の表示画面上に表示し、そこで入力された結果の入力内容のデータをネットワーク11経由で受信して指示内容解析機能部13に送信する。
【0028】
指示内容解析機能部13では、問合せ応答機能部12の問合せ指示内容のデータ及びそれに対する入力内容のデータと、指示内容データベース18の指示内容データとに基づいて各利用者端末10A〜10Cの操作内容をチェックし、言語ルールデータベース22の言語ルールデータに基づいて生成した中間言語を画面操作生成機能部14と応答内容編集機能部16とに引き渡す。
【0029】
画面操作生成機能部14では、画面キャプチャデータベース19から操作対象画面情報、各画面における入力項目、出力項目を取得し、画面遷移情報データベース20から遷移対象の画面を正常時エラー発生時のそれぞれについて取得する。また、指示内容解析機能部13から引き渡された中間言語を言語ルールデータベース22の言語ルールデータを使って解析することにより画面操作用スクリプトの生成を行うと共に、入力フィールドの生成、読取対象フィールドから読取を行うための画面操作用スクリプトの生成を行い、正常時の画面遷移とエラー発生時の画面遷移とについての全てを包含する画面操作スクリプトとして纏めた上(この処理は技術的概念では操作内容を解析して該当する複数のアプリケーション操作に分解する場合に相当する)で画面操作実行機能部15に送信する。
【0030】
画面操作実行機能部15は、ユーザ情報データベース21からユーザ情報(データ)を読み出し、各操作対象プログラム17A〜17Cに対して画面操作生成機能部14が作成した画面操作用スクリプトを用いてログイン操作、画面操作、画面読取、表示結果編集、利用ログデータベース22に対するログ出力を行い、応答内容を応答内容編集機能部16に引き渡す。
【0031】
応答内容編集機能部16は、指示内容解析機能部13から提示された中間言語と、画面操作実行機能部15から引き渡された応答内容とを言語ルールデータベース22の言語ルールデータと突合せ、表示結果として編集してから問合せ応答機能部12に送信する。
【0032】
そこで、問合せ応答機能部12は、応答内容編集機能16から引き渡された表示結果(編集結果の応答結果)を各利用者端末10A〜10Cに送信する。
【0033】
即ち、上述した画面操作用スクリプト生成処理システムは、オペレーティングシステム上で動作するGUIしか持たない各操作対象プログラム17A〜17Cを使用するためのもので、各利用者端末10A〜10Cは操作者により各操作対象プログラム17A〜17Cをそれぞれ操作指示する。情報処理装置は、基本機能として各利用者端末10A〜10Cからの操作指示に応じて各操作対象プログラム17A〜17Cの一連の操作を集約処理する。
【0034】
情報処理装置の各部の細部機能について、問合せ応答機能部12は集約処理の
操作内容を
自装置の表示部の表示画面において1画面
で表示する第1の手段として働く。指示内容解析機能部13は1画面
の操作内容を解析して該当する複数のアプリケーション操作に分解する第2の手段として働く。画面操作生成機能部14は複数のアプリケーション操作に
対応して働く生成後の自動操作ソフトウェア
で運用
される自装置の表示部の表示画面に対する画面操作用スクリプトを生成する第3の手段として働く。画面操作実行機能部15は、
生成後の自動操作ソフトウェアに
従って働くように複数の操作対象プログラムを操作するために
必要な複数の利用者端末との間の接続情報及び認証情報を
管理する操作を実行する第4の手段と、
生成後の自動操作ソフトウェアに
従って働くように各操作対象プログラム17A〜17Cを操作するために
必要な各利用者端末10A〜10Cとの間の接続情報及び認証情報を
管理する操作を実行する第4の手段として働く。応答内容編集機能部16は、
生成後の自動操作ソフトウェアに
従って働くように各利用者端末10A〜10Cに対して結果表示するために必要な情報を各操作対象プログラム17A〜17Cを表示する表示画面から自動的に拾い出して結果表示用に編集した結果として、自動操作ソフトウェアを作成する第5の手段として働く。更に、上記問合せ応答機能部12は各利用者端末10A〜10Cに対して編集の結果として自動操作ソフトウェアを表示する第6の手段としても働く。
【0035】
また、この情報処理装置では、画像操作実行機能部15において各操作対象プログラム17A〜17Cを操作して所定の複合した回答を得る際、自動操作ソフトウェアに対して各操作対象プログラム17A〜17Cにおけるそれぞれの画面遷移について、指示内容解析機能部13で取得した中間言語を用いて編集の結果の表示を得る画面までを操作回数に依らずに表現すると共に、中間言語を解析して自動操作ソフトウェアが各操作対象プログラム17A〜17Cのそれぞれにおける画面遷移を行うように画面操作生成機能部14において画面操作用スクリプトを生成する機能と、中間言語を解析して自動操作ソフトウェアが各操作対象プログラム17A〜17Cのそれぞれに対してデータ入力を行うように画面操作生成機能部14において画面操作用スクリプトを生成する機能とを有する。
【0036】
その他、情報処理装置では、各操作対象プログラム17A〜17Cの全ての画面情報と、入力項目及び出力項目の操作内容に伴う画面遷移とエラー内容に伴う画面遷移とをデータベース化してそれぞれ必要な事項のデータを各種データベース(指示内容データベース18、画面キャプチャデータベース19、画面遷移情報データベース20、ユーザ情報データベース21、利用ログデータベース23)に格納すると共に、中間言語のルールをデータベース化して格納する言語ルールデータベース22とを有する。これにより、指示内容解析機能部13での中間言語の生成及び解析を実行可能とすると共に、画面操作生成機能部14での操作及び入力の不足情報の補完を実行可能とするように、画面操作実行機能部15での画面操作用スクリプトの生成を行わせる機能を構築している。
【0037】
図2は、画面操作用スクリプト生成処理システムに備えられる利用者端末10A〜10Cの細部構成を例示したブロック図である。
【0038】
利用者端末10A〜10Cは、CPU101、入出力装置を構成するキーボード102及びマウス103、表示装置104、内部メモリ105、略図する外部記憶装置を備え、内部メモリ105にはプログラム群106としてWWWブラウザ1061が記憶されている。
【0039】
図3は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる問合せ応答機能部12の細部構成を例示したブロック図である。
【0040】
問合せ応答機能部12は、ユーザ情報データベース21にリンクすることを基本とする他、指示内容データベース18及び指示内容解析機能部13にリンクする問合せ受付プログラム121と、応答内容編集機能部16にリンクする統合操作結果応答プログラム122と、を備えている。更に、問合せ受付プログラム121には統合操作選択画面送信部1211と統合操作データ入力画面送信部1212と統合操作データ入力受付部1213とが構築されており、統合操作結果応答プログラム122には統合操作応答画面送信部1221が構築されている。
【0041】
図4は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる指示内容解析機能部13の細部構成を例示したブロック図である。
【0042】
指示内容解析機能部13は、言語ルールデータベース22、画面操作生成機能部14、応答内容編集機能部16にリンクすることを基本とする他、指示内容データベース18にリンクする指示受付プログラム131を備えている。更に、指示受付プログラム131には操作画面チェック部1311と中間言語生成部1312とが構築されている。
【0043】
図5は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる画面操作生成機能部14の細部構成を例示したブロック図である。
【0044】
画面操作生成機能部14は、言語ルールデータベース22及び画面操作実行機能部15にリンクすることを基本とする他、画面キャプチャデータベース19及び画面推移情報データベース20にリンクする中間言語解析プログラム141と画面操作言語プログラム142とを備えている。更に、中間言語解析プログラム141には中間言語ルール読込部1411、中間言語解析部1412、不足情報補完部1413が構築され、画面操作言語プログラム142には画面操作実行機能言語ルール読込部1421、入力フィールド生成部1422、読取対象出力フィールド生成部1423、正常画面遷移生成部1424、エラー画面遷移生成部1425、全体画面遷移生成部1426が構築されている。
【0045】
図6は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる画面操作実行機能部15の細部構成を例示したブロック図である。
【0046】
画面操作実行機能部15は、利用ログデータベース22、ユーザ情報データベース21、操作対象プログラム17A〜17C、応答内容編集機能部16にリンクする画面操作プログラム151を備える。更に、画面操作プログラム151には、ログイン操作部1511、画面操作部1512、画面読取部1513、表示結果編集部1514、ログ出力部1515が構築されている。
【0047】
図7は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる応答内容編集機能部16の細部構成を例示したブロック図である。
【0048】
応答内容編集機能部16は、言語ルールデータベース22、問合せ応答機能部12、指示内容解析機能部13、画面操作実行機能部15にリンクすることを基本とし、応答内容設定プログラム161を備える。更に、応答内容設定プログラム161には、中間言語ルール読込部1611、中間言語解析部1612、応答内容待ち受け部1613、表示結果読出し部1614が構築されている。
【0049】
図8は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる指示内容データベース18に格納される指示内容データを例示した表示画面上での模式図である。
【0050】
上述した問合せ応答機能部12に接続される指示内容データベース18の指示内容データは、利用者端末10A〜10Cから指示される統合操作についての指示内容(番号)を識別する指示内容ID181とそれを支援する統合操作画面名称182、生成対象中間言語番号183を保有している。
【0051】
図9は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる画面キャプチャデータベース19に格納される画面キャプチャデータを例示した表示画面上での模式図である。
【0052】
画面キャプチャデータベース19の画面キャプチャデータは、各操作対象プログラム17A〜17Cの全画面に統一画面を持たせて入出力情報を格納するもので、具体的には統一画面番号191、操作対象プログラム内画面番号192、入力フィールド1・型193、入力フィールド1・データ長194、入力フィールド1・場所195、入力フィールド1・必須/任意別196から出力フィールド1・型197、出力フィールド1・データ長198、出力フィールド1・場所199、出力フィールド1・必須/任意別19Aに至る各種データを格納する。入力フィールド及び出力フィールドの何れについても、画面内にある全ての可変フィールドを格納する。また、入力フィールド・場所、出力フィールド・場所については、画面内の相対的な座標位置として格納する。
【0053】
図10は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる画面遷移情報データベース20に格納される画面遷移情報(データ)を例示した表示画面上での模式図である。
【0054】
画面遷移情報データベース20の画面遷移情報(データ)は、各操作対象プログラム17A〜17Cの画面遷移が画面遷移パターン毎に格納されるもので、具体的には画面遷移ID201、操作対象プログラム番号202、操作番号203、正常時画面遷移内容204、エラー発生時画面遷移内容205を格納する。
【0055】
図11は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられるユーザ情報データベース21に格納されるユーザ情報(データ)を例示した表示画面上での模式図である。
【0056】
ユーザ情報データベース21のユーザ情報(データ)は、各操作対象プログラム17A〜17Cを操作するために必要な情報を格納するもので、具体的にはログインID211、特権ユーザID212、ログイン先ID213、操作対象プログラム番号214、操作対象プログラムパスワード215を格納する。尚、これらのユーザ情報(データ)は、利用者単位に記憶されるものである。
【0057】
図12は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる言語ルールデータベース22に格納される言語ルールデータを例示した表示画面上での模式図である。
【0058】
言語ルールデータベース22の言語ルールデータは、言語種別毎にシンタクスを格納するもので、具体的には言語種別ID221、言語コードID222、シンタクス223を格納する。
【0059】
図13は、画面操作用スクリプト生成処理システムにおける利用者端末10A〜10Cからの要求に応じた情報処理装置のスクリプト生成処理により統合操作を行って結果を応答するまでのシーケンスを示した図である。
【0060】
図13では、画面操作用スクリプト生成処理システムにおいて、利用者端末10A〜10Cから統合操作を選択して統合操作用のデータ入力を行い、情報処理装置側で各操作対象プログラム17A〜17Cが自動的に画面上で操作され、操作結果を編集して各利用者端末10A〜10Cに応答して送信するまでの処理手順を示している。
【0061】
具体的に云えば、先ず利用者端末10A〜10Cから操作(ステップS3001)を行い、問合せ応答機能部12が各利用者端末10A〜10Cに対して統合操作の選択肢を表示することで統合操作選択(ステップS3002)が行われる。この後、選択内容に合わせた入力が選択内容入力(ステップS3003)として行われ、これについての選択内容判定(ステップS3004)を行い、具体的には選択内容に誤りがあるか否かを判定(ステップS3005)する。
【0062】
この判定の結果、選択内容に誤りがあれば選択内容入力(ステップS3003)の前にリターンするが、選択内容に誤りが無ければ、指示内容解析(ステップS3006)の処理、入力内容に合わせて中間言語生成(ステップS3007)を行う処理、中間言語から画面遷移の生成(ステップS3008)する処理、中間言語から実入力対象外、且つ操作対象プログラムへは入力が必要な項目(操作対象プログラム入力項目)を生成(ステップS3009)する処理、正常系画面遷移を行うための正常系画面遷移操作スクリプト生成(ステップS3010)の処理、エラー対応画面生成スクリプト生成(ステップS3011)の処理を順次行う。
【0063】
次に、各操作対象プログラム17A〜17Cを操作するためのログイン操作(ステップS3101)、画面操作(ステップS3102)を行った後、画面操作にエラーがありか否かを判定(ステップS3103)する。
【0064】
この判定の結果、画面操作にエラーがあれば、エラー対応画面操作(ステップS3201)を行い、エラー画面読取(ステップS3202)の処理、エラー表示結果編集(ステップS3203)の処理、エラー処理ログ出力(ステップS3204)の処理を順次行うが、エラーが無ければ正常画面読取(ステップS3104)の処理、正常表示結果編集(ステップS3105)の処理、正常処理ログ出力(ステップS3106)の処理を順次行う。
【0065】
この後は何れの場合もステップS3007で生成しておいた中間言語に合わせて出力結果編集(ステップS3107)の処理を行った後、出力結果(編集結果)を各利用者端末10A〜10CのWWWブラウザ1061に送って表示させることにより、出力結果表示(ステップS3108)の処理を行う。
【0066】
図14は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる問合せ応答機能部12に係る問合せ応答機能を説明するために示した各利用者端末10A〜10Cとの間のシーケンスを示した図である。
【0067】
図14では、各利用者端末10A〜10Cと問合せ応答機能部12との間のやりとりを示している。
【0068】
具体的に云えば、先ず利用者端末10A〜10Cにおいて、受け付けた統合操作選択画面(ステップS4001)の内容に合わせて統合操作選択(ステップS4002)を行い、その結果の入力画面についての選択内容送信(ステップS4003)を情報処理装置に対して行う。
【0069】
次に、情報処理装置では、問合せ応答機能部12が各利用者端末10A〜10Cより選択内容受信(ステップS4101)を行った後、受け付けた統合操作の選択内容に合わせた統合操作入力画面送信(ステップS4102)を行う。
【0070】
利用者端末10A〜10Cでは、受け付けた統合操作入力画面表示(ステップS4004)を行った後、統合操作入力画面に入力操作(ステップS4005)した結果得られる統合操作入力画面送信(ステップS4006)を情報処理装置に対して行う。
【0071】
情報処理装置の問合せ応答機能部12では、入力内容の受付(ステップS4103)を行うと、指示内容解析機能部13に入力内容を送信(ステップS4104)する。そこで、指示内容解析機能部13から画面操作生成機能部14、画面操作実行機能部15、応答内容編集機能部16に至る各部の処理結果により得られた統合操作応答画面送信(ステップS4105)を各利用者端末10A〜10Cに対して行い、各利用者端末10A〜10Cでは受け付けた統合操作応答画面をWWWブラウザ1061に送って表示させることにより、統合操作結果画面表示(ステップS4007)の処理を行う。
【0072】
図15は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる指示内容解析機能部13に係る中間言語作成を含む指示内容解析機能のシーケンスを示した図である。
【0073】
図15では、指示内容解析機能部13において指示内容を取り込んでから中間言語を生成するまでの処理内容を示している。
【0074】
具体的に云えば、指示内容解析機能部13では問合せ応答機能部12で作成された指示内容データベース18を参照しての指示内容の取り込み(ステップS5001)を行った後、操作画面チェック(ステップS5002)を行い、操作画面に誤りありか否かを判定(ステップS5003)する。
【0075】
この判定の結果、操作画面に誤りがあれば処理を問い合わせ応答機能部12に戻すが、操作画面に誤りが無ければ言語ルールデータベース22から中間言語生成用に中間言語ルール読出し(ステップS5004)を行った後、中間言語生成(ステップS5005)を行って画面操作生成機能部14及び応答内容編集機能部15へ引き渡す。
【0076】
図16は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる画面操作生成機能部14に係る画面操作用スクリプトの生成を含む画面操作生成機能のシーケンスを示した図である。
【0077】
図16では、画面操作生成機能14による各操作対象プログラム17A〜17Cを一連の操作として操作するための操作スクリプトを生成する処理内容を示している。
【0078】
具体的に云えば、画面操作生成機能14では、先ず指示内容解析機能部13が作成した中間言語の解釈するため、言語ルールデータベース22から中間言語ルール読込(ステップS6001)を行って中間言語解析(ステップS6002)し、補完すべき不足情報を洗い出して不足情報補完(ステップS6003)の処理を行う。
【0079】
次に、画面操作実行機能部15で使用される操作スクリプトを生成するため、そのための言語ルールを言語ルールデータベース22から読み込むことで画面操作実行機能言語ルール読込(ステップS6004)の処理を行う。
【0080】
引き続き、画面キャプチャデータベース22から各操作対象プログラム17A〜17Cの入力フィールド情報を読出して入力フィールド生成(ステップS6005)することにより、画面操作用スクリプトを生成する。
【0081】
また、画面キャプチャデータベース22から各操作対象プログラム17A〜17Cの読出し対象フィールド情報を読出して読出し対象フィールド生成(ステップS6006)することにより、画面操作用スクリプトを生成する。
【0082】
更に、画面遷移情報データベース20から画面遷移情報(データ)を読出し、正常時の正常画面遷移生成(ステップS6007)の処理、エラー発生時のエラー画面遷移生成(ステップS6008)の処理を行って画面操作用スクリプトに反映させた後、これらを纏める全体画面遷移生成(ステップS6009)の処理を行って画面操作用スクリプトの一本化生成を行い、生成した画面操作用スクリプトを画面操作実行機能部15に引き渡す。
【0083】
図17は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる画面操作実行機能部15に係る画面操作から画面より結果を取り出す処理に至る一連の処理を含む画面操作実行機能のシーケンスを示した図である。
【0084】
図17では、画面操作機能部15により実際に各操作対象プログラム17A〜17Cを操作し、所定の回答を得るまでの手順を示している。
【0085】
具体的に云えば、画面操作機能部15では、先ずユーザ情報データベース21を参照し、ログイン操作するためのユーザ情報(データ)を取得し、ログイン操作(ステップS7001)を行った後、画面操作生成機能部14で作成した画面操作用スクリプトを使用して各操作対象プログラム17A〜17Cの画面操作(ステップS7002)を自動的に実行し、画面操作にエラーありか否かを判定(ステップS7003)する。
【0086】
この判定の結果、画面操作にエラーがあればエラー対応画面操作(ステップS7101)を行った後、エラー画面読取(ステップS7102)の処理、エラー表示結果編集(ステップS7103)の処理、利用ログデータベース22に対するエラー処理ログ出力(ステップS7104)の処理を順次行うが、エラーが無ければ正常画面読取(ステップS7004)の処理、正常表示結果編集(ステップS7005)の処理、利用ログデータベース22に対する正常処理ログ出力(ステップS7006)の処理を順次行う。
【0087】
この後は何れの場合も操作終了か否かの判定(ステップS7007)を行い、その判定結果が操作終了でなければ画面操作(ステップS7002)の前にリターンして全操作が行われるまでループするが、操作終了であれば各操作対象プログラム17A〜17Cの各画面で表示された結果に基づいて、各利用者端末10A〜10Cに応答すべき内容に合わせて表示結果編集(ステップS7008)の処理を行い、編集結果として作成された自動操作ソフトウェアを応答内容編集機能部16に引き渡す。
【0088】
図18は、画面操作用スクリプト生成処理システムの情報処理装置に備えられる応答内容編集機能部16に係る応答結果編集機能のシーケンスを示した図である。
【0089】
図18では、応答内容編集機能部16が指示内容解析機能部13によって生成された中間言語より指定された応答指示内容と、画面操作実行機能部15で実際に各操作対象プログラム17A〜17Cを操作して得られた応答内容とを組合せて編集し、作成された自動操作ソフトウェアを問合せ応答機能部12を介して各利用者端末10A〜10Cに応答する手順を示すシーケンス図である。
【0090】
具体的に云えば、応答内容編集機能部16では、指示内容解析機能部13から生成された中間言語が引き渡されるため、先ずこれを解釈するため言語ルールデータベース22から中間言語ルール読込(ステップS8001)の処理を行った後、引き渡された中間言語の内容と中間言語ルールとを付き合わせ、中間言語解析(ステップS8002)を行って応答内容を特定する。
【0091】
更に、言語ルールデータベース22から中間言語ルールを読出し、各利用者端末10A〜10Cの入力対象外、且つ画面操作実行機能部15からも応答しない規定値の補完を行うことで応答内容補完(ステップS8003)の処理を行う。
【0092】
ここで、画面操作実行機能部15で実際に各操作対象プログラム17A〜17Cを操作して得られた応答内容(自動操作ソフトウェア)を取り込み、その中から表示結果読出し(ステップS8004)を行い、更に問合せ応答機能部12が扱う形式へと表示結果埋め込み(ステップS8005)の編集を行い、その編集結果(自動操作ソフトウェア)を問合せ応答実行機能部12に引き渡す。