特許第5683164号(P5683164)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5683164
(24)【登録日】2015年1月23日
(45)【発行日】2015年3月11日
(54)【発明の名称】安全装置付きクイックカップリング
(51)【国際特許分類】
   F16L 37/24 20060101AFI20150219BHJP
   F16L 37/12 20060101ALI20150219BHJP
【FI】
   F16L37/24
   F16L37/12
【請求項の数】4
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2010-172887(P2010-172887)
(22)【出願日】2010年7月30日
(65)【公開番号】特開2011-64324(P2011-64324A)
(43)【公開日】2011年3月31日
【審査請求日】2013年7月5日
(31)【優先権主張番号】MI2009A001454
(32)【優先日】2009年8月7日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】509019934
【氏名又は名称】スタッキ エッセ.ピ.ア.
【氏名又は名称原語表記】STUCCHI S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【弁理士】
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一
(74)【代理人】
【識別番号】100066854
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 賢照
(74)【代理人】
【識別番号】100117938
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 謙二
(74)【代理人】
【識別番号】100138287
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 功
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【弁理士】
【氏名又は名称】境澤 正夫
(74)【代理人】
【識別番号】100068685
【弁理士】
【氏名又は名称】斎下 和彦
(72)【発明者】
【氏名】セルジオ ティベッリ
【審査官】 渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第02450527(US,A)
【文献】 米国特許第06799605(US,B1)
【文献】 米国特許第03224728(US,A)
【文献】 米国特許第07530607(US,B1)
【文献】 米国特許第02709093(US,A)
【文献】 特開2003−313943(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L37/00−37/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの圧力ライン(9、10、20、21)のためのクイックカップリング(100)は着脱自在の第1要素(50)と第2要素(60)から構成され、
第1要素(50)はらせん状溝(3)を有する外部スリーブ管(1)を備えていて、第2要素(60)の係合リングナット(70)に放射線状に固定される結合ピン13にらせん状溝(3)は結合され、前記第1要素(50)の外部スリーブ管(1)に対する係合リングナット(70)の回転によりこの結合は実現され、
前記第2要素(60)は、安全ピン(14)が固定された円周上に沿った安全リングナット(11)と、この安全リングナット(11)とともに軸方向に滑る前記安全ピン(14)とを備え、
第1要素(50)の外部スリーブ管(1)の前面に配置される設置部(4)に前記安全ピン(14)を押込むために、前記安全リングナット(11)は圧縮スプリング(15)によって係合リングナット(70)に押し付けられ、
それぞれの前記設置部(4)が斜面(42)を備え、この斜面(42)は、結合ピン(13)がらせん状溝(3)の端部に到達するまで係合リングナット(70)を回転させるために、結合回転の間に安全ピン14がそれぞれの設置部(4)から出られるようにするための斜面(42)であり、
それぞれの前記設置部(4)が肩部(41)を備え、この肩部(41)は解放回転の間に安全ピン(14)がそれぞれの設置部(4)から出ないようにするための肩部(41)であり、
第1要素(50)と第2要素(60)との連結を解除するために、設置部(4)から安全ピン(14)が係合解除するように安全リングナット(11)は後退する必要があり、その後結合回転に対して逆方向に前記安全リングナット(11)を回転させることができることを特徴とするクイックカップリング。
【請求項2】
第2要素(60)のコネクタ(12)が適度に外部ユーザー(122)と接続される不揃いの2つのライン(20、21)を設けた部品(12’)を備え、
第2要素(60)のコネクタ(12)が球状動作部(16)によって、連結に関して回転することを特徴とする請求項1に記載のクイックカップリング。
【請求項3】
第1要素(50)のコネクタ(2)が適度に外部ユーザー(25)と接続される2つの
ライン(9、10)を設けた部品(12’)を備え、
第1要素(50)のコネクタ(2)が球状動作部(16)によって、連結に関して回転することを特徴とする請求項1または2に記載のクイックカップリング。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のクイックカップリングにおいて、クイックカップリングが不揃いのライン(9、10、20、21)を備えたことを特徴とするクイックカップリング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全装置付きクイックカップリングに関する。
【背景技術】
【0002】
クイックカップリングが着脱自在の第1要素と第2要素から構成されていることは知られている。
【0003】
外面的に、第1要素は外部スリーブ管とコネクタから構成されている。外部スリーブ管は3つのらせん状の溝を設けた係合部からなる。コネクタはユーザーインターフェース(例えばチューブ、制御装置など)のねじ込み型の差し込み口を持っている。
【0004】
内部的に、第1要素は主に少なくとも1つのガイドピンとバルブを備えた互いに不整列の2つの連結部から構成される。
【0005】
バルブを備えた連結部のうちの1つを圧力ラインに挿入し、もう一方を排気ラインに挿入し、連結が外れた時に起きる流出を、バルブを閉じて防ぐ機能を持ち、また連結部が連結したときバルブを開ける機能を持っている。
【0006】
ガイドピンは連結過程の間に第2要素と組み合わされる。
【0007】
外面的に、第2要素は主に係合リングナットと安全リングナットとコネクタから構成されている。係合リングナットはリングナットの回転によってらせん状の溝に係合し、第1要素と第2要素を連結するために放射上に3つの固定ピンを持つ。
【0008】
内部的には、第2要素は主に少なくとも1つのガイドピンが設置される設置部とバルブを備えた互いに不整列の2つの連結部から構成される。
【0009】
バルブを備えた連結部のうちの1つを圧力ラインに挿入し、もう一方を排気ラインに挿入し、連結が外れた時に起きる流出を、バルブを閉じて防ぐ機能を持ち、また連結部が連結したときバルブを開ける機能を持っている。
【0010】
設置部はガイドピンが第1要素の係合過程の間に組み合わさるようにガイドピンを調整する。
【0011】
既知の継手の例は、特許EP-0744522、EP-0932791、EP-0542342、EP-0580233とEP-0686800で記述されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は前述の既知の結合システムを使用した、安全装置を伴った第1要素と第2要素からなるクイックカップリングを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
第1要素が主に結合部を設けた外部スリーブ管とユーザーインターフェースのコネクタと少なくとも1つの圧力ラインのバルブを備えた連結部から構成され、
第2要素が主に結合部と少なくとも1つの圧力ラインのバルブを備えた連結部とユーザーインターフェースのコネクタから構成され、
着脱自在の前記第1要素と前記第2要素からなるカップリングであって、
前記第2要素は外部スリーブ管の前記結合部の設置部に押し込まれるように設けられた安全ピンと、その円周に沿って設けられた安全リングナットから構成されることを特徴とする本発明によってその目的は達成される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本願発明の他の特徴は、添付の図面に非制限的な例として示されて、その実際的な具体化の以下の詳しい説明からさらに明らかになる:
図1】連結部の第1要素を示す斜視図である。
図2図4の左側を示す側面図である。
図3図4の右側を示す側面図である。
図4図3の線IV−IVに沿った部分を示す断面図である。
図5】連結部の第2要素を示す斜視図である。
図6図8の右側を示す側面図である。
図7図8の左側を示す側面図である。
図8図7の線VIII−VIIIに沿った部分を示す断面図である。
図9】最初の位置整列した第1要素と第2要素を示す断面図である。
図10】第2の位置に整列した第1要素と第2要素を示す断面図である。
図11】第3の位置に整列した第1要素と第2要素を示す断面図である。
図12】第4の位置に整列した第1要素と第2要素を示す断面図である。
図13】第5の位置に整列した第1要素と第2要素を示す断面図である。
図14】第6の位置に整列した第1要素と第2要素を示す断面図である。
図15図8の右側を示す側面図である。
図16図15の線XVI−XVIに沿った部分を示す断面図である。
図17】第1要素を示す側面図である。
図18図17の線XVIII−XVIIIに沿った部分を示す断面図である。
図19】第2要素を示す側面図である。
図20図19の線XX−XXに沿った部分を示す断面図である。
図21】固定シャッターを設けた連結部の断面図である。
【0015】
図は第1要素50、第2要素60から構成される連結部100を示している。
【0016】
外面的に、第1要素50(図1乃至4)は主に外部スリーブ管1とコネクタ2からなる。外部スリーブ管1は、先端に安全装置のための設置部4と3つのらせん状の溝3を設けた係合部で構成される。コネクタ2は2つのユーザーインターフェース(チューブ、制御装置など)のねじ込み型の差し込み口で構成される。
【0017】
内部的に、第1要素50は主に互いに不整列なバルブを備えた2つの連結部16とシャッター6とガイドピン7からなる。
【0018】
バルブを備えた連結部16は一方が圧力ライン9に挿入され、もう一方が排気ライン10に挿入され、連結部が連結されたときはバルブを開き、連結部が連結されていない時はバルブを閉じ、ラインの中の流れを防ぐ機能をもつ。
【0019】
シール8を用いて、シャッター6は軸を横断する伝達路91によって、圧力ライン9と連動して軸穴61を閉じる。(図4及び図18参照)
外面的に、第2要素60(図5乃至8)は主に係合リングナット70と安全リングナット11とコネクタ12からなる。係合リングナット70は自身の回転により、らせん状溝3と係合し、第1要素50と第2要素60を連結させるための放射線状に固定された3つのピン13を備える。
【0020】
3本の安全ピン14は自身とリングナット11と一緒に軸方向に滑り、安全リングナット11に固定される。安全リング11は圧縮スプリング15によって係合リングナット70に押し付けられる。
【0021】
内部的には、第2要素60は主にお互い不整列なバルブを備えた2つの連結部17とダイバータバルブ18とガイドピン7の設置部19から構成される。
【0022】
バルブを備えた連結部17の1つは圧力ライン20ともう一つは排気ライン21へ挿入され、連結部が連結されたときはバルブが開き、連結部が連結されていない時はバルブを閉じ流れを防ぐ機能をもつ。
【0023】
ダイバータバルブ18は連結部17が連結したとき、または連結部17が連結せず、バルブが閉じた時に圧力ライン20と排気ライン21の連動を可能にする。
【0024】
コネクタ12はユーザーインターフェース(チューブなど)122の一端に2つのねじ込み型の差し込み口を持ち、同時に第1要素50と接続される内部部品は同軸からなる2つの特色のあるライン20とライン21をもつ(図16図20参照)、そして球状動作部16によって、チューブと接続されているコネクタ12の回転パーツ12’は連結部1と関係することができる。(図16において、図8に関してパーツ12’が回転した後を示している。)カップリング2では第1要素に前記回転部品12’を定めたことに注目しなければならない。
【0025】
設置部19は連結過程の間に、第1要素を組み合わせることができるように第1要素のガイドピンを収容する。
【0026】
連結部を連結するために(図9乃至12)、第1要素の外部スリーブ管1は第2要素の結合リングナットに挿入され(図9)、ガイドピン7が設置部19に入るまで、そして同時に結合ピン13がらせん状溝3に入る間に、2つの部品の回転によって組み合わせは実行される。つまり、第1要素50は結合リングナット7が回転することによって、第2要素60に入れられる(図10及び11)。
【0027】
このように結合ピン13が動作の終わり(らせん状の溝の終わり)に達するまで結合リングナット70の回転は続き、安全ピン14に触れることによって、外部スリーブ管1の前面部品は安全リングナット11に押し出される。
【0028】
この位置で、連結動作は完了し、そして圧縮スプリング15によって、安全ピン14は、外部スリーブ管1の前面付近に配置された設置部4に押し込まれ、従って外部スリーブ管1に関しての回転から結合リングナット70を防ぎ、偶然連結部が外れてしまうことを避けることができる。(図12
第1要素50に置かれる雄部60の同軸回転コネクタ12は、回転する球状動作部16によって、回転している間に、第1要素50は第2要素60といっしょに防がれ、従って柔軟なチューブが捩れるのを避けることができる(図12)。
【0029】
連結部1を遮断するために、安全リングナット11は設置部4から安全ピン14をはずすために引っこむことが必要であり(図13)、従って、連結と反対方向への回転が必要となる。(図14
一方、外部スリーブ管1の前面設置部4はピン14が解放回転をしている間に出ないように、肩部41を持ち、もう一方で結合回転の間にピン14を出すために斜面42を持つ(図1)。
【0030】
第2要素60の転用装置は、伝達路31,32によって、連結部が連結した時に伝達を閉じ、連結部が連結から解放された時に排気ライン21と連動して、圧力ライン20に伝達を送るダイバータバルブ18からなる。
【0031】
連結部の連結が外れた時(図9)、圧力ラインからくる流れは、静水圧によって、バルブ18を前方に押し出し、その結果、その流れが伝達路31と32の上流、下流を通って排気ライン21まで流れるように区画33とする小道がバルブ18の区画34に作られる(図9乃至11、特に図11を拡大して参照)。この流動体の再循環は圧力ライン20で発生する圧力を防ぐ。連結時に、バルブ18は第1要素50のシャッター6と接続するように動作し(図10)、バルブを閉じるために設置部33に押し込められる。
【0032】
バルブ18が空いた状態で(図11)、第1要素のバルブ、すなわち密封スリーブ22は始めて開けられ、それによって、圧力が第2要素60に放出され、第1要素に圧力が発生し、したがって、バルブ18は圧力が排気ラインにはき出されることにより、開けられる。連結部が完全に連結するとき、シャッター6は密封設置部33に方へバルブ18を押し、それによって、圧力ライン20と排気ライン21の間の連動が閉じる(図12を拡大)。
【0033】
第1要素50のシャッター6はバルブ19の直径d2よりも大きい直径d1を持ち、したがって、シャッター6の静水圧区画もバルブ18よりも大きい。その結果として、確実に密閉された中で、設置部33の方へバルブ18を押す圧力がシャッター6の端に大きな力を発生させる。
【0034】
あるいは、図21で示すように、区画34に正確に合うバルブ18の直径であれば、設置部33にダイバータバルブ18を押し込む場合全てにおいて、シャッター6は固定される。
【0035】
連結部の結合が外れることは、バルブ18の上記の動作の一連と比較して逆にした動作になる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13
図14
図15
図16
図17
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図19
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