【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の銀行口座貯蓄システムは、以下のような解決手段を備える。
預金者の預金口座から預金を引き出し自動的に貯蓄を行う銀行口座貯蓄システムであって、前記預金者の預金口座に対する入出金の取引が発生するたびに、予め前記預金者によって設定された所定の桁で前記預金口座の残高を切捨てて、前記切捨て金額がゼロでない場合は、前記切捨て金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させ、前記切捨て金額がゼロの場合は、前記預金口座の残高の対して予め前記預金者によって設定された所定の割合を端数として前記預金口座の残高から差し引き、前記所定の割合の金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させる、端数移動手段を備えることを特徴とする。
【0007】
上記発明によれば、本発明の銀行口座貯蓄システムは、端数移動手段を備え、預金者の口座に対して入金または出金の取引要求があった際に、端数移動手段が預金口座の残高を調べ、預金口座の残高に予め預金者によって設定された所定の桁以下の端数がある場合はその端数を、あるいは、預金残高に所定の桁以下の端数がない場合には預金口座の残高に予め設定された所定の割合を乗じることで生成した端数を、預金者の指定した積立口座に資金移動する。このようにすることで、預金口座の日々の取引において常に端数が生じ、その端数を預金者が意識することなく自動的にへそくり感覚で、預金者の積立口座に貯蓄させることができる。
【0008】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記端数移動手段は、前記預金口座の入出金後の残高と、前記預金口座の入出金前の残高を比較し、前記切捨て金額または前記所定の割合の金額が大きくなるほうを預金残高として選択することを特徴とする。
【0009】
上記発明によれば、本発明の銀行口座貯蓄システムの端数移動手段は、預金口座の入出金取引後の残高と、預金口座の入出金取引前の残高を比較し、切捨て金額または所定の割合の金額が大きくなるほうを預金残高として選択するので、その預金残高に基づいて計算する端数も常に大きいほうになるので、貯蓄効率を高めることができる。
【0010】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記端数移動手段は、前記預金口座の残高が予め前記預金者によって設定された金額以下になった場合は前記切捨てを行わないことを特徴とする。
【0011】
上記発明によれば、本発明の銀行口座貯蓄システムの端数移動手段は、預金者の口座残高が預金者によって予め設定された所定の金額以下になった場合には端数移動処理を行なわない。こうすることによって、自動貯蓄によって預金口座が残高不足となる危険性を少なくすることができる。
【0012】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記積立口座を管理する積立口座管理手段をさらに備え、前記積立口座管理手段は、前記所定の桁または前記所定の割合に応じて前記積立口座の金利を設定することを特徴とする。
【0013】
上記発明によれば、本発明の銀行口座貯蓄システムは、積立口座管理手段をさらに備え、積立口座管理手段は、端数を生成するために預金者が設定した所定の桁または所定の割合に応じて積立口座の金利を設定することができる。このようにすることで、多くの端数を積立口座に貯蓄するように設定すればするほど、積立口座の金利も上昇するので預金者の財蓄意欲を高めることができる。
【0014】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記積立口座管理手段は、前記預金者に前記積立口座の状況を通知するための専用サイトを設け、前記預金者が前記積立口座に関する設定を行う手段を提供することを特徴とする。
【0015】
上記発明によれば、積立口座管理手段は、預金者に積立口座の状況を通知するための専用サイトを設け、預金者が積立口座に関する設定を行なえる手段を提供する。このようにすることで、積立口座に関する情報提供や設定の場が一元化され、様々な貯蓄意欲を高めるためのサ−ビスを提供する土台とすることができる。
【0016】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記積立口座管理手段は、前記預金者が積立金額の表示条件として設定した、1)積立目標金額に達したとき、2)積立金額の表示期間であるとき、3)指定の商品またはサービスが積立金額で購入可能となったとき、のうち少なくとも一つの条件を満たした場合に前記積立金額を表示することを特徴とする。
【0017】
上記発明によれば、積立口座管理手段は、預金者が積立金額の表示条件として設定した、1)積立目標金額に達したとき、2)積立金額の表示期間であるとき、3)指定の商品またはサービスが積立金額で購入可能となったとき、のうち少なくとも一つの条件を満たした場合に積立金額を表示する。このようにすることで、預金者が積立口座の状況を調べる機会ごとに目標を再確認させることで、預金者が目標に対して途中で挫ける可能性を少なくすることができる。
【0018】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記積立口座管理手段は、前記積立口座から前記預金者が払い出しをする際、前記預金者が設定した条件を満たす場合にのみ払い出しを許可とすることを特徴とする。
【0019】
上記発明によれば、積立口座管理手段は、積立口座から預金者が払い出しをする際、預金者が設定した条件を満たす場合にのみ払い出しを許可とする。設定した条件とは、例えば、積立金額が目標額に達した場合等である。あるいは、積立預金の払い出しを預金者が設定した期間に定期的に行う(例えば月1回、年1回等)にしてもよい。このように払い出しを制限することで、預金者の知らないうちに貯蓄が溜まっていくことになる。
【0020】
上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の解決手段をさらに備えることができる。
前記積立口座の残高で購入可能な商品またはサービスの情報を提供するWebサイトを検索するWebサイト検索手段をさらに備えることを特徴とする。
【0021】
上記発明によれば、本発明の銀行口座貯蓄システムは、Webサイト検索手段をさらに備え、Webサイト検索手段は、積立金額で購入可能な商品等の情報を提供するサイトを検索する。検索した情報は、積立口座の情報に追加されるので、預金者は、購入できる商品等を見ることで積立金額を増やすことに楽しみを覚え、貯蓄意欲をさらに高めることができる。
【0022】
また、上記の銀行口座貯蓄システムは、以下の処理ステップを含む銀行口座貯蓄方法と捉えることができ、上記銀行口座貯蓄システムと同様な作用効果を奏する。
預金者の預金口座から預金を引き出し自動的に貯蓄を行う銀行口座貯蓄方法であって、
銀行システムのコンピュターが、前記預金者の預金口座に対する入出金の取引が発生したことを検出するステップと、予め前記預金者によって設定された所定の桁で前記預金口座の残高を切捨てるステップと、前記切捨て金額がゼロでない場合は、前記切捨て金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させるステップと、前記切捨て金額がゼロの場合は、前記預金口座の残高に対して予め前記預金者によって設定された所定の割合を端数として前記預金口座の残高から差し引き、前記所定の割合の金額を前記預金者の指定の積立口座に移動させるステップと、を
実行することを特徴とする。