(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記不在通知登録部は、前記再配達荷物識別情報を前記配達管理装置へ通知して前記再配達対象の荷物の配達情報を取得し、前記不在通知に含めて前記不在通知記憶部に記憶し、
受け付けられた前記住戸識別情報に一致する再配達先住戸識別情報が前記不在通知記憶部に記憶され、かつ前記再配達依頼種別が自動である場合に、前記再配達先住戸識別情報が示す住戸の表示部への前記不在通知及び前記再配達依頼の表示を指示し、受け付けられた前記住戸識別情報に一致する再配達先住戸識別情報が前記不在通知記憶部に記憶され、かつ前記再配達依頼種別が手動である場合に、前記再配達先住戸識別情報が示す住戸の前記表示部への前記不在通知の表示を指示する表示指示部を更に備え、
前記再配達依頼通知部は、前記再配達依頼種別が自動であり、かつ前記再配達対象の荷物の再配達条件及び前記再配達荷物識別情報を再配達依頼として受け付けた場合、ネットワークを介して前記配達管理装置へ再配達依頼の更新を通知し、前記再配達依頼種別が手動である場合、前記再配達対象の荷物の再配達条件及び前記再配達荷物識別情報を再配達依頼として受け付け、ネットワークを介して前記配達管理装置へ通知することを特徴とする請求項9に記載の再配達依頼装置。
前記住戸識別情報を前記帰宅通知として受け付けた場合に前記住戸識別情報が示す住戸の警備モードを警備解除状態に切り替えるとともに、前記住戸識別情報を警備設定通知として受け付けた場合に前記警備モードを警備状態に切り替える切替部を更に備え、
前記不在通知登録部は、前記再配達荷物識別情報を不在通知削除通知として受け付けた場合に、受け付けた前記再配達荷物識別情報を含む不在通知を前記不在通知記憶部から削除し、
前記判定部は、前記警備モードが前記警備状態に切り替えられた住戸の住戸識別情報に一致する再配達先住戸識別情報が前記不在通知記憶部に記憶されているか否かを更に判定し、
前記警備モードが前記警備状態に切り替えられた住戸の前記住戸識別情報に一致する前記再配達先住戸識別情報が前記不在通知記憶部に記憶されている場合に、前記再配達荷物識別情報を再配達先住戸の外出通知として前記ネットワークを介して前記配達管理装置へ通知する外出通知部を更に備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の再配達依頼装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる再配達依頼装置及び再配達依頼方法の実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態では、集合住宅としてマンションを例に取り、再配達依頼装置を備える再配達依頼システムについて説明する。
【0014】
まず、本実施形態の再配達依頼システムの構成について説明する。
【0015】
図1は、本実施形態の再配達依頼システム1の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、再配達依頼システム1は、宅配ロッカー操作パネル10と、インターホン集合玄関機20と、配達管理装置30と、配達業者ポータブル端末40と、制御装置50(再配達依頼装置の一例)と、インターホン住戸親機60とを、備える。配達管理装置30、配達業者ポータブル端末40、及び制御装置50は、ネットワーク2を介して接続されている。ネットワーク2は、例えば、公衆通信回線などにより実現できる。
【0016】
宅配ロッカー操作パネル10、インターホン集合玄関機20、制御装置50、及びインターホン住戸親機60は、マンション内に設けられている。詳細には、宅配ロッカー操作パネル10及びインターホン集合玄関機20は、マンションの集合玄関に設けられており、インターホン住戸親機60は、マンションの各住戸(
図1では、住戸Aのみ図示)に設けられており、制御装置50は、マンションの共用部に設けられている。配達管理装置30は、例えば、配達業者の会社内に設けられている。配達業者ポータブル端末40は、配達業者の配達員が所有している。
【0017】
宅配ロッカー操作パネル10は、図示せぬ宅配ロッカーの操作パネルであり、例えば、タッチパネルディスプレイ、操作子、及び読取装置などにより実現できる。宅配ロッカー操作パネル10は、配達業者の配達人による宅配ロッカーへの荷物の預け入れ操作入力や住人による宅配ロッカーからの荷物の受け取り操作入力などに用いられる。
【0018】
本実施形態では、宅配ロッカー操作パネル10は、宅配ロッカーによる荷物の受領ができない場合に、配達人による不在通知の入力にも用いられる。例えば、宅配ロッカー操作パネル10は、配達人から再配達対象の荷物の送り状ナンバー(再配達荷物識別情報の一例)、再配達対象の荷物の再配達先住戸の再配達先住戸番号(再配達先住戸識別情報の一例)、訪問日時、及び再配達依頼用電話番号を不在通知の入力として受け付け、受け付けた不在通知を制御装置50に通知する。
【0019】
なお、宅配ロッカー操作パネル10にカメラなどの読取装置が備えられている場合には、再配達対象の荷物の送り状に印刷されているコード情報や配達人が所有している配達業者ポータブル端末40に表示されるコード情報を読取装置で読み取ることで、宅配ロッカー操作パネル10が不在通知の入力を受け付けるようにしてもよい。このようにすれば、配達人による不在通知の入力作業を軽減することができる。なお、コード情報とは、例えば、バーコードや多次元コードなどである。
【0020】
インターホン集合玄関機20は、インターホン住戸親機60との間で音声通信や映像通信を確立してインターホン機能を実現し、また、住人による集合玄関の電子錠の解錠操作入力などに用いられる。インターホン集合玄関機20は、例えば、カメラ、マイク、スピーカ、タッチパネルディスプレイ、操作子、及びカードリーダなどにより実現できる。
【0021】
インターホン集合玄関機20は、例えば、帰宅した住人からカードキーなどによる集合玄関の電子錠の解錠操作入力を受け付け、カードキーから読み取った住戸番号(住戸識別情報の一例)を帰宅通知として制御装置50に通知する。なお、解錠操作入力は、住戸番号が示す住戸の警備モードの警備状態から警備解除状態への切り替えを指示する警備解除設定入力を兼ねる。警備モードの詳細については後述する。
【0022】
配達管理装置30は、配達業者が配達を担当する荷物を管理する装置である。
図2は、本実施形態の配達管理装置30の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、配達管理装置30は、配達情報記憶部32と、配達管理サーバ34とを、備える。
【0023】
配達情報記憶部32は、配達業者が配達を担当する荷物の情報である配達情報を記憶するものであり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、光ディスク、RAM(Random Access Memory)などの磁気的、光学的、又は電気的に記憶可能な既存の各種記憶装置の少なくともいずれかにより実現できる。
【0024】
図3は、本実施形態の配達情報の一例を示す図である。
図3に示すように、配達情報は、配達対象荷物の送り状の送り状ナンバー、配達対象荷物の配達業者名、配達対象荷物の送り主氏名、送り主住所、送り主電話番号、配送対象荷物の宛先氏名、宛先住所、宛先電話番号、及びその他の情報などが対応付けられている。
図3に示す例では、その他の情報として配達対象荷物が割れ物であることや配達が夜間指定であることが設定されている。
【0025】
配達管理サーバ34は、制御装置50から問い合わせがあった送り状ナンバーの配達情報を配達情報記憶部32から検索して制御装置50へ通知したり、制御装置50から通知された再配達対象の荷物の再配達依頼を配達担当の配達員の配達業者ポータブル端末40に通知したりする。
【0026】
配達業者ポータブル端末40は、配達管理サーバ34から通知された再配達依頼を図示せぬディスプレイ上に表示する。これにより、配達業者ポータブル端末40を所有する配達員は、再配達対象の荷物の再配達依頼を把握し、再配達依頼に従って再配達を行う。
【0027】
制御装置50は、宅配ロッカーの制御、インターホンの制御、及び警備システムの制御などを行う制御装置である。
図4は、本実施形態の制御装置50の構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、制御装置50は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを、備える。
【0028】
通信部110は、宅配ロッカー操作パネル10、インターホン集合玄関機20、配達管理装置30、及びインターホン住戸親機60などと通信するものであり、通信インターフェースなどの既存の通信装置により実現できる。
【0029】
記憶部120は、制御装置50で実行される各種プログラムや制御装置50で行われる各種処理に使用されるデータなどを記憶する。記憶部120は、例えば、HDD、SSD、メモリカード、光ディスク、RAMなどの磁気的、光学的、又は電気的に記憶可能な既存の各種記憶装置の少なくともいずれかにより実現できる。記憶部120は、受取条件記憶部122と、不在通知記憶部124とを、含む。
【0030】
受取条件記憶部122は、マンションの住戸番号毎に、再配達対象の荷物の受取条件を対応付けて記憶する。
図5は、本実施形態の受取条件の一例を示す図である。
図5に示すように、受取条件は、住戸番号、再配達依頼種別、指定日時種別、指定日時、指定期間種別、指定期間、及び再配達日時決定ルールなどが対応付けられている。
【0031】
再配達依頼種別は、再配達依頼を自動で行う「自動」であるか再配達依頼を手動で行う「手動」であるかを示す。指定日時種別は、指定日時が受取可能日時である「受取可」であるか指定日時が受取不可能日時である「受取不可」であるかを示す。指定日時は、指定曜日における指定時間である。指定期間種別は、指定期間が受取不可能期間である「外出」であるか指定期間が受取可能期間である「在宅」であるかを示す。指定期間は、日をまたぐ期間である。再配達日時決定ルールは、再配達の日時を決定するルールであり、
図5に示す例では、住人の帰宅が15時以降の場合、翌日の再配達となることが住戸Aに定められている。
【0032】
不在通知記憶部124には、宅配ロッカー操作パネル10から通知される不在通知が記憶される。
【0033】
制御部130は、制御装置50の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)などにより実現できる。制御部130は、受取条件登録部132と、不在通知登録部134と、切替部135と、判定部136と、再配達条件決定部138と、再配達依頼通知部140と、表示指示部142と、外出通知部146とを、含む。
【0034】
受取条件登録部132は、インターホン住戸親機60から受取条件登録通知を受け付け、受取条件登録通知として通知された住戸番号及び受取条件を対応付けて受取条件記憶部122に登録する。
【0035】
不在通知登録部134は、宅配ロッカー操作パネル10から不在通知を受け付け、不在通知記憶部124に登録する。具体的には、不在通知登録部134は、受け付けた不在通知に含まれる送り状ナンバーを配達管理装置30に通知する。そして不在通知登録部134は、通知した送り状ナンバーを含む配達情報を配達管理装置30から取得し、少なくとも配達業者名、送り主氏名、送り主住所、送り主電話番号、及びその他の情報を不在通知に含めて不在通知記憶部124に登録する。
【0036】
また不在通知登録部134は、インターホン住戸親機60から不在通知削除通知を受け付け、不在通知削除通知として通知された再配達対象の荷物の送り状ナンバーを含む不在通知を不在通知記憶部124から削除する。
【0037】
切替部135は、インターホン集合玄関機20から帰宅通知を受け付け、帰宅通知として通知された住戸番号が示す住戸の警備モードを警備状態から警備解除状態に切り替える。また切替部135は、インターホン住戸親機60から警備設定通知を受け付け、警備設定通知として通知された住戸番号が示す住戸の警備モードを警備解除状から警備状態に切り替える。
【0038】
ここで、警備モードとは、制御装置50の状態を示すものであり、本実施形態では、警備状態と警備解除状態とを有する。警備モードが警備状態の場合、通常住人が不在であり、制御装置50は、異常を検知すると図示せぬ監視センタに警報を送信する。警備モードが警備解除状態の場合、通常住人がおり、制御装置50は、異常を検知しても監視センタに警報を送信しない。従って本実施形態では、警備モードが警備解除状態から警備状態に切り替えられた場合、住人が外出したものと推定する。
【0039】
判定部136は、インターホン集合玄関機20から帰宅通知を受け付け、帰宅通知として通知された住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されているか否かを判定する。そして判定部136は、帰宅通知として通知された住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されている場合、更に、受取条件の再配達依頼種別が自動であるか手動であるかを判定する。
【0040】
また判定部136は、切替部135により警備モードが警備解除状から警備状態に切り替えられた住戸の住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されているか否かを判定する。
【0041】
再配達条件決定部138は、帰宅通知として通知された住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されている場合、受取条件記憶部122から再配達先住戸番号に対応する受取条件を参照して、再配達対象の荷物の再配達条件を決定する。より詳細には、再配達条件決定部138は、帰宅通知として通知された住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶され、かつ受取条件の再配達依頼種別が自動である場合に、受取条件記憶部122から再配達先住戸番号に対応する受取条件を参照して、再配達対象の荷物の再配達条件を決定する。
【0042】
ここで、再配達条件決定部138は、受取条件の指定日時種別が受取可である場合、受取条件の再配達日時決定ルールを満足する指定日時のうち、帰宅通知が受け付けられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。また、再配達条件決定部138は、受取条件の指定日時種別が受取可であり、指定期間種別が在宅である場合、受取条件の再配達日時決定ルールを満足する指定日時及び指定期間のうち、帰宅通知が受け付けられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。また、再配達条件決定部138は、受取条件の指定日時種別が受取可であり、指定期間種別が外出である場合、指定期間以外の日時であって受取条件の再配達日時決定ルールを満足する指定日時のうち、帰宅通知が受け付けられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。なお、受取条件に再配達日時決定ルールが設定されていない場合は、指定日時等は再配達日時決定ルールを満足する必要はない。
【0043】
また、再配達条件決定部138は、受取条件の指定日時種別が受取不可である場合、指定日時以外の日時であって再配達日時決定ルールを満足する日時のうち、帰宅通知が受け付けられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。また、再配達条件決定部138は、受取条件の指定日時種別が受取不可であり、指定期間種別が外出である場合、指定日時及び指定期間以外の日時であって再配達日時決定ルールを満足する日時のうち、帰宅通知が受け付けられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。また、再配達条件決定部138は、受取条件の指定日時種別が受取不可であり、指定期間種別が在宅である場合、指定期間及び指定日時以外の日時であって再配達日時決定ルールを満足する日時のうち、帰宅通知が受け付けられた日時から最短の日時を再配達日時に決定する。
【0044】
再配達依頼通知部140は、受取条件の再配達依頼種別が自動である場合、再配達対象の荷物の送り状ナンバー及び再配達条件決定部138により決定された再配達条件を再配達依頼として配達管理装置30へ通知する。但し、再配達先住戸のインターホン住戸親機60により再配達依頼の再設定が行われた場合には、再配達依頼の更新を配達管理装置30へ通知する。また再配達依頼通知部140は、受取条件の再配達依頼種別が手動である場合、インターホン住戸親機60から再配達依頼を受け付け、配達管理装置30へ通知する。
【0045】
表示指示部142は、受取条件の再配達依頼種別が自動である場合、再配達先住戸のインターホン住戸親機60へ不在通知及び再配達依頼の表示を指示する。また表示指示部142は、帰宅通知として通知された住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶され、受取条件の再配達依頼種別が手動である場合、再配達先住戸のインターホン住戸親機60へ不在通知の表示を指示する。
【0046】
外出通知部146は、警備モードが警備解除状から警備状態に切り替えられた住戸の住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されている場合に、再配達対象の荷物の送り状ナンバーを再配達先住戸の外出通知として配達管理装置30へ通知する。
【0047】
インターホン住戸親機60は、インターホン集合玄関機20との間で音声通信や映像通信を確立してインターホン機能を実現し、受取条件の設定入力、不在通知や再配達依頼の表示、警備設定入力などに用いられる。
図6は、本実施形態のインターホン住戸親機60の構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、インターホン住戸親機60は、通信部62と、表示部64と、入力部66と、制御部68とを、備える。なお図示は省略するが、インターホン住戸親機60は、カメラ、マイク、及びスピーカなども備えている。
【0048】
通信部62は、インターホン集合玄関機20及び制御装置50などと通信するものであり、通信インターフェースなどの既存の通信装置により実現できる。
【0049】
表示部64は、各種画面表示を行うものであり、例えば、タッチパネルディスプレイや液晶ディスプレイなどにより実現できる。
【0050】
入力部66は、各種操作入力を行うものであり、例えば、タッチパネルディスプレイ、カードリーダ、及び操作子などにより実現できる。なお、表示部64及び入力部66をタッチパネルディスプレイで一体的に実現してもよい。
【0051】
制御部68は、インターホン住戸親機60の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)などにより実現できる。制御部68は、受取条件設定画面を表示部64に表示する。
図7は、本実施形態の受取条件設定画面210の一例を示す図である。
図7に示す受取条件設定画面210は、
図5に示す受取条件を設定するための画面となっている。制御部68は、入力部66から住人による受取条件設定画面210に対する受取条件の設定入力を受け付け、受け付けた受取条件の設定入力内容及びインターホン住戸親機60が設置された住戸の住戸番号を受取条件登録通知として制御装置50に通知する。
【0052】
また制御部68は、制御装置50から不在通知及び再配達条件の表示指示を受け付け、不在通知及び再配達依頼確認画面を表示部64に表示する。
図8は、本実施形態の不在通知及び再配達依頼確認画面220の一例を示す図である。
図8に示す例では、不在通知及び再配達依頼確認画面220に不在通知内容、再配達依頼内容、再配達依頼再設定ボタン222、及び確認ボタン224が表示されている。制御部68は、入力部66から住人による確認ボタン224の入力を受け付けると、不在通知及び再配達依頼確認画面220の表示を終了する。一方、制御部68は、入力部66から住人による再配達依頼再設定ボタン222の入力を受け付けると、入力部66から再配達依頼の再設定入力を受け付け、再配達依頼の更新を制御装置50に通知する。
【0053】
また制御部68は、制御装置50から不在通知の表示指示を受け付け、不在通知確認画面を表示部64に表示する。
図9は、本実施形態の不在通知確認画面230の一例を示す図である。
図9に示す例では、不在通知確認画面230に不在通知内容、再配達依頼設定ボタン232、及び確認ボタン234が表示されている。制御部68は、入力部66から住人による確認ボタン234の入力を受け付けると、不在通知確認画面230の表示を終了する。一方、制御部68は、入力部66から住人による再配達依頼設定ボタン232の入力を受け付けると、入力部66から再配達依頼の設定入力を受け付け、再配達依頼を制御装置50に通知する。
【0054】
また制御部68は、入力部66から住人による警備設定入力を受け付け、インターホン住戸親機60が設置された住戸の住戸番号を警備設定通知として制御装置50に通知する。
【0055】
また制御部68は、入力部66から住人による再配達対象の荷物の送り状ナンバーの入力を不在通知の削除入力として受け付け、受け付けた送り状ナンバーを不在通知削除通知として制御装置50へ通知する。
【0056】
次に、本実施形態の再配達依頼システムの動作について説明する。
【0057】
図10は、本実施形態の再配達依頼システム1で行われる受取条件登録処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0058】
まず、インターホン住戸親機60の制御部68は、入力部66から住人による再配達対象の荷物の受取条件の設定入力を受け付ける(ステップS100)。
【0059】
続いて、制御部68は、受け付けた受取条件の設定入力内容及びインターホン住戸親機60が設置された住戸の住戸番号を受取条件登録通知として制御装置50へ通知する(ステップS102)。
【0060】
続いて、制御装置50の受取条件登録部132は、受取条件登録通知として通知された住戸番号及び受取条件(受取条件の設定入力内容)を対応付けて受取条件記憶部122に登録する(ステップS104)。
【0061】
図11は、本実施形態の再配達依頼システム1で行われる不在通知登録処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0062】
まず、宅配ロッカー操作パネル10は、配達業者の配達員から再配達対象の荷物の送り状ナンバー、再配達先住戸番号、訪問日時、及び再配達依頼用電話番号を不在通知の入力として受け付ける(ステップS200)。
【0063】
続いて、宅配ロッカー操作パネル10は、受け付けた不在通知を制御装置50へ通知する(ステップS202)。
【0064】
続いて、制御装置50の不在通知登録部134は、通知された不在通知に含まれる送り状ナンバーを配達管理装置30へ通知する(ステップS204)。
【0065】
続いて、配達管理装置30の配達管理サーバ34は、通知された送り状ナンバーを含む配達情報を配達情報記憶部32から取得し、制御装置50へ通知する(ステップS206)。
【0066】
続いて、制御装置50の不在通知登録部134は、通知された配達情報のうちの少なくとも配達業者名、送り主氏名、送り主住所、送り主電話番号、及びその他の情報を不在通知に含めて不在通知記憶部124に登録する(ステップS208)。
【0067】
図12は、本実施形態の再配達依頼システム1で行われる再配達依頼処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0068】
まず、インターホン集合玄関機20は、帰宅した住人から集合玄関の電子錠の解錠操作入力を受け付ける(ステップS300)。
【0069】
続いて、インターホン集合玄関機20は、受け付けた解錠操作入力から解錠操作入力を行った住人の住戸番号を特定し、特定した住戸番号を帰宅通知として制御装置50に通知する(ステップS302)。
【0070】
続いて、制御装置50の切替部135は、帰宅通知として通知された住戸番号が示す住戸の警備モードを警備状態から警備解除状態に切り替える(ステップS304)。
【0071】
続いて、制御装置50の判定部136は、帰宅通知として通知された住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されているか否かを判定する(ステップS306)。
【0072】
ここで、帰宅通知として通知された住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されていない場合(ステップS306でNo)、処理は終了となる。
【0073】
一方、帰宅通知として通知された住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されている場合(ステップS306でYes)、判定部136は、更に、受取条件の再配達依頼種別は自動であるか否か判定する(ステップS308)。
【0074】
再配達依頼種別が自動である場合(ステップS308でYes)、再配達条件決定部138は、受取条件記憶部122から再配達先住戸番号に対応する受取条件を参照して、再配達対象の荷物の再配達条件を決定する(ステップS310)。
【0075】
続いて、再配達依頼通知部140は、再配達対象の荷物の再配達条件及び送り状ナンバーを再配達依頼として配達管理装置30へ通知するとともに(ステップS312)、表示指示部142は、再配達先住戸のインターホン住戸親機60へ不在通知及び再配達依頼の表示を指示する(ステップS314)。
【0076】
続いて、配達管理装置30の配達管理サーバ34は、通知された再配達依頼を再配達対象の荷物を配達する配達員の配達業者ポータブル端末40に通知する(ステップS316)。
【0077】
続いて、配達業者ポータブル端末40は、通知された再配達依頼を図示せぬディスプレイ上に表示する(ステップS318)。
【0078】
続いて、インターホン住戸親機60の制御部68は、不在通知及び再配達依頼の表示指示を受け付け、不在通知及び再配達依頼確認画面を表示部64に表示する(ステップS320)。
【0079】
ここで、インターホン住戸親機60の制御部68は、入力部66から再配達依頼の再設定入力を受け付けた場合、再配達依頼の更新を制御装置50に通知し、制御装置50は、配達管理装置30へ通知し、配達管理装置30は、再配達対象の荷物を配達する配達員の配達業者ポータブル端末40に通知する。
【0080】
なお、ステップS308において、再配達依頼種別が手動である場合(ステップS308でNo)、表示指示部142は、再配達先住戸のインターホン住戸親機60へ不在通知の表示を指示する(ステップS322)。
【0081】
続いて、インターホン住戸親機60の制御部68は、不在通知の表示指示を受け付け、不在通知確認画面を表示部64に表示する(ステップS324)。
【0082】
続いて、制御部68は、入力部66から住人による再配達対象の荷物の再配達条件の設定入力を受け付ける(ステップS326)。
【0083】
続いて、制御部68は、受け付けた再配達対象の荷物の再配達条件の設定入力内容及び再配達対象の荷物の送り状ナンバーを再配達依頼として制御装置50に通知する(ステップS328)。
【0084】
続いて、制御装置50の再配達依頼通知部140は、通知された再配達依頼を配達管理装置30へ通知する(ステップS330)。
【0085】
続いて、配達管理装置30の配達管理サーバ34は、通知された再配達依頼を再配達対象の荷物を配達する配達員の配達業者ポータブル端末40に通知する(ステップS332)。
【0086】
続いて、配達業者ポータブル端末40は、通知された再配達依頼を図示せぬディスプレイ上に表示する(ステップS334)。
【0087】
図13は、本実施形態の再配達依頼システム1で行われる不在通知削除処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0088】
まず、インターホン住戸親機60の制御部68は、入力部66から住人による再配達対象の荷物の送り状ナンバーの入力を不在通知の削除入力として受け付ける(ステップS400)。
【0089】
続いて、制御部68は、不在通知の削除入力として受け付けた送り状ナンバーを不在通知削除通知として制御装置50へ通知する(ステップS402)。
【0090】
続いて、制御装置50の不在通知登録部134は、不在通知削除通知として通知された送り状ナンバーを含む不在通知を不在通知記憶部124から削除する(ステップS404)。
【0091】
図14は、本実施形態の再配達依頼システム1で行われる再配達依頼キャンセル処理の手順の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0092】
まず、インターホン住戸親機60の制御部68は、入力部66から外出する住人による警備設定入力を受け付ける(ステップS500)。
【0093】
続いて、制御部68は、警備設定入力を受け付けると、インターホン住戸親機60が設置された住戸の住戸番号を警備設定通知として制御装置50へ通知する(ステップS502)。
【0094】
続いて、制御装置50の切替部135は、警備設定通知として通知された住戸番号が示す住戸の警備モードを警備解除状態から警備状態に切り替える(ステップS504)。
【0095】
続いて、制御装置50の判定部136は、警備モードが警備解除状態から警備状態に切り替えられた住戸の住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されているか否かを判定する(ステップS506)。
【0096】
ここで、警備設定通知として通知された住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されていない場合(ステップS506でNo)、処理は終了となる。
【0097】
一方、警備設定通知として通知された住戸番号に一致する再配達先住戸番号が不在通知記憶部124に記憶されている場合(ステップS506でYes)、外出通知部146は、再配達対象の荷物の送り状ナンバーを再配達先住戸の住人の外出通知として配達管理装置30へ通知する(ステップS508)。
【0098】
続いて、配達管理装置30の配達管理サーバ34は、通知された外出通知を再配達対象の荷物を配達する配達員の配達業者ポータブル端末40に通知する(ステップS510)。
【0099】
続いて、配達業者ポータブル端末40は、外出通知として通知された送り状ナンバーを含む再配達依頼のキャンセルを図示せぬディスプレイ上に表示する(ステップS512)。
【0100】
なお、再配達依頼がキャンセルされた場合には、住人の帰宅に伴い、再度、
図12に示す再配達依頼処理が行われる。
【0101】
以上のように本実施形態によれば、住人の帰宅に伴い配達業者への再配達依頼が自動的に行われるため、再配達依頼に伴う煩わしさを低減することができる。この結果、住人からの再配達依頼の連絡の遅れや連絡がないなどの事態も低減でき、更に、住人が不在通知を見逃したり紛失したりすることを原因とする荷物の受取り遅れや荷物を受取れないなどの事態も低減できる。このように本実施形態によれば、住人の帰宅に伴い配達業者への再配達依頼が自動的に行われるため、配達業者の再配達業務の負担を低減することができ、更に再配達依頼の遅延・忘れも低減できるため、配送業者は未配達の荷物を効率的に再配達することができる。例えば、配送業者は、住人の帰宅を確認してから再配達することができるので、住人の帰宅前に再配達を行ってしまうなどの事態を低減することができ、再配達業務の負担を低減することができる。
【0102】
なお、本実施形態の制御装置50は、CPUなどの制御装置、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置、HDD等の外部記憶装置、通信インターフェースなどの通信装置、及び入出力装置などを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0103】
(変形例)
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0104】
例えば上記実施形態では、制御装置50が、宅配ロッカーの制御、インターホンの制御、及び警備システムの制御を行う例について説明したが、例えば、制御装置50に代えて、宅配ロッカーの制御を行う制御装置、インターホンの制御を行う制御装置、警備システムの制御を行う制御装置を設けるようにしてもよい。
【0105】
また上記実施形態では、インターホン住戸親機60から受取条件を登録する例について説明したが、例えば、住人のPC(Personal Computer)から登録するようにしてもよい。
【0106】
また上記実施形態では、インターホン住戸親機60から不在通知を削除する例について説明したが、例えば、再配達対象の荷物の再配達完了後に配達管理装置30から削除するようにしてもよい。
【0107】
また、制御装置50からの再配達依頼に対して配達管理装置30が、再配達依頼を承認したことなどを通知するようにしてもよい。
【0108】
また、インターホン集合玄関機20や宅配ロッカー10操作パネル等に設けられたカメラが、荷物の送り状に記載されたバーコードを読取ることにより、不在通知の入力を受け付けるようにしてもよい。