特許第5683670号(P5683670)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5683670
(24)【登録日】2015年1月23日
(45)【発行日】2015年3月11日
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/77 20110101AFI20150219BHJP
   H01R 13/639 20060101ALI20150219BHJP
【FI】
   H01R12/77
   H01R13/639 Z
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-219416(P2013-219416)
(22)【出願日】2013年10月22日
【審査請求日】2013年10月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077838
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 憲保
(74)【代理人】
【識別番号】100082924
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100129023
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 敬
(72)【発明者】
【氏名】本田 洋輔
【審査官】 山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−129861(JP,A)
【文献】 特開2002−063959(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3124505(JP,U)
【文献】 特開2002−367699(JP,A)
【文献】 特開2011−154834(JP,A)
【文献】 特開2009−064743(JP,A)
【文献】 実開平06−077186(JP,U)
【文献】 特開2007−194017(JP,A)
【文献】 特開2010−049999(JP,A)
【文献】 特開2010−061927(JP,A)
【文献】 特開2013−048086(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/77
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の接続対象と接続するコネクタであって、
コンタクトと、前記コンタクトを保持したハウジングと、前記接続対象と前記コンタクトとを接続させるための操作部材とを備え、
前記操作部材は、左右方向で互いに離間した一対の回転軸部を有し、初期位置と接続位置との間で変位可能なように前記ハウジングに回転自在に支持され、
前記ハウジングは、上方に向けて開口した収容部を有し、
前記収容部は、前記収容部に前記収容部の前方から前記接続対象が挿入されるのを受け入れ、かつ、前記操作部材が前記接続位置にある時に前記操作部材を収容するものであり、
前記ハウジングは、さらに、前記収容部の後部に、前記前方に向けて突出する少なくとも一つの突出部を有し、
前記突出部は、前記一対の回転軸部の間に位置し、前記収容部に挿入された前記接続対象の前記上方への煽りを防止する
ことを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記収容部は、前記接続対象の挿入をガイドする一対の挿入ガイドを有し、前記一対の挿入ガイドは前記一対の回転軸部の間に位置し、かつ前記突出部は前記一対の挿入ガイドの間に位置している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記突出部は、前記ハウジングの上壁及び底壁の両方に結合されている、請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記操作部材は、前記初期位置から、前記ハウジングに対し前記前方に倒されて前記接続位置に至るものである、請求項1から3のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項5】
前記操作部材は、前記左右方向で前記突出部に対応する位置に、前記突出部を逃げる切欠き部を有する、請求項1から4のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項6】
前記突出部はその上面に平面部を有し、前記操作部材は、前記初期位置にあるときに前記突出部の平面部に対向する平面部を有する、請求項1から5のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項7】
前記コンタクトは、前記左右方向に並設された、形状の異なる2種類の端子を含む、請求項1から6のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項8】
前記突出部は、前記一対の回転軸部の各々に前記左右方向で隣接して配置されている、請求項1から7のいずれかに記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、FFC(flexible flat cable)やFPC(flexible printed circuit)などの板状の接続対象を接続するためのコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
板状の接続対象を接続するため、コンタクトを保持したハウジングに、回転移動可能な操作部材を備えたコネクタが知られている。そのコネクタにおいては、操作部材が開いた初期位置にある状態で接続対象をハウジングの所定位置に挿入する。その後、操作部材を初期位置から接続位置に回転移動させて、接続対象とコンタクトとを接続させる。これによると、接続対象の挿入力が小さくてすみ、かつ、操作部材の操作に要する力も小さくてすむ。
【0003】
この種のコネクタは、操作部材の操作方向に着目すると2つのタイプに分かれる。一つは、操作部材を接続対象の挿入口とは反対側に回転移動させるタイプ(以下、「リアフリップタイプ」と呼ぶ)である。もう一つは、特許文献1に開示されているように、操作部材を接続対象の挿入口側に回転移動させるタイプ(以下、「フロントフリップタイプ」と呼ぶ)である。
【0004】
リアフリップタイプのコネクタは、接続対象の挿入口がハウジングによって狭く規定されてしまうため、接続対象の挿入性が劣るという欠点がある。一方、フロントフリップタイプのコネクタは、操作部材が初期位置にあるときには、挿入口が大きく開放されるため、接続対象の挿入性において優れているが、挿入された接続対象の煽り(即ち、接続対象の一部が板厚方向に受ける移動)に一般的に弱いという問題がある。
【0005】
ここで図10を参照して、特許文献1に開示されたコネクタを簡単に説明する。
【0006】
図10のコネクタは、コンタクト1と、コンタクト1を保持したハウジング2と、操作部材3とを含む。操作部材3は、ハウジング2に回動可能に係合する軸部4を一体に有する。ハウジング2は、ガイド溝5と、ガイド溝5に引き続く係合溝6とを有する。コンタクト1と係合溝6とが協働して操作部材3を回転自在に支える。
【0007】
ハウジング2の挿入口7から板状の接続対象(図示せず)が挿入される。その際、接続対象の端部はガイド溝5に挿入される。接続対象が所定位置に挿入された後に操作部材3を挿入口7側に回転移動させると、接続対象がコンタクト1に圧接される。
【0008】
なお、接続対象の端部がガイド溝5に挿入されるので、ガイド溝5の溝幅を規定する突片8が接続対象の煽りを防止する役目を果たす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−143827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、図10のコネクタでは、突片8はハウジング2の挿入口7の近傍に設けたものであるため、接続対象の挿入の邪魔になって接続対象の挿入性が劣り、また、強度を高めることが困難であって接続対象の煽りによって破損する虞もある。
【0011】
それ故に本発明の目的は、接続対象の挿入性が優れ、かつ、接続対象の煽りによって破損される虞も少ないコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一態様によるコネクタは、板状の接続対象と接続するコネクタであって、コンタクトと、前記コンタクトを保持したハウジングと、前記接続対象と前記コンタクトとを接続させるための操作部材とを備え、前記操作部材は、左右方向で互いに離間した一対の回転軸部を有し、初期位置と接続位置との間で変位可能なように前記ハウジングに回転自在に支持され、前記ハウジングは、上方に向けて開口した収容部を有し、前記収容部は、前記収容部に前記収容部の前方から前記接続対象が挿入されるのを受け入れ、かつ、前記操作部材が前記接続位置にある時に前記操作部材を収容するものであり、前記ハウジングは、さらに、前記収容部の後部に、前記前方に向けて突出する少なくとも一つの突出部を有し、前記突出部は、前記一対の回転軸部の間に位置し、前記収容部に挿入された前記接続対象の前記上方への煽りを防止することを特徴とする。
【0013】
前記収容部は、前記接続対象の挿入をガイドする一対の挿入ガイドを有し、前記一対の挿入ガイドは前記一対の回転軸部の間に位置し、かつ前記突出部は前記一対の挿入ガイドの間に位置していてもよい。
【0014】
前記突出部は、前記ハウジングの上壁及び底壁の両方の壁に結合されていてもよい。
【0015】
前記操作部材は、前記初期位置から、前記ハウジングに対し前記前方に倒されて前記接続位置に至るものであってもよい。
【0016】
前記操作部材は、前記左右方向で前記突出部に対応する位置に、前記突出部を逃げる切欠き部を有してもよい。
【0017】
前記突出部はその上面に平面部を有し、前記操作部材は、前記初期位置にあるときに前記突出部の平面部に対向する平面部を有してもよい。
【0018】
前記コンタクトは、前記左右方向に並設された、形状の異なる2種類の端子を含んでもよい。
【0019】
前記突出部は、前記一対の回転軸部の各々に前記左右方向で隣接して配置されていてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一態様によるコネクタは、接続対象の挿入性において優れ、かつ、接続対象の煽りによって破損される虞も少ないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1A】本発明の一実施形態に係るコネクタを一側から見た斜視図。
図1B図1Aのコネクタを反対側から見た斜視図。
図2図1AのII−II線に沿った断面図。
図3図1Aのコネクタのハウジングを示す斜視図。
図4A図3のIV−IV線に沿った断面図。
図4B図3の要部のみの拡大図。
図5A図1Aのコネクタの操作部材を示し、一側から見た斜視図。
図5B図5Aの操作部材を反対側から見た斜視図。
図6図5AのVI−VI線に沿った断面図。
図7図1Aのコネクタの操作部材が初期位置から接続位置に変位する過程を示し、(1)〜(5)はいずれも断面図。
図8A図1のコネクタにFPCを挿入した状態を示す斜視図。
図8B図8Aの断面側面図。
図9A図1のコネクタにFPC接続した状態を示す斜視図。
図9B図9Aの断面側面図。
図10】特許文献1(特開2001−143827号公報)に開示されたコネクタの一部のみを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図面を参照して、本発明の実施形態に係るコネクタについて説明する。説明の便宜上、コネクタの左右方向(第1の方向)をA1で表し、前後方向(第2の方向)をA2で表し、上下方向(第3の方向)をA3で表す。
【0023】
図1A図1B、及び図2を参照すると、このコネクタは、FFCやFPCなどの板状の接続対象を接続するためのコネクタであり、絶縁材料から形成されたハウジング11、絶縁材料から形成された操作部材12、導電材料から形成された複数のコンタクト13、及び導電材料から形成され、ハウジング11の左右端部に圧入により保持された二つのホールドダウン14を含んでいる。ハウジング11は、右側壁11A、左側壁11B、後壁11D、上壁11E、及び下壁11Fを有している。
【0024】
図3をも参照すると、ハウジング11の比較的前部には、操作部材12を収容するため前面11C及び上壁11Eの上面に向けて開口した収容部15が形成されている。収容部15の底壁15A(下壁11F)には、複数本の溝16が左右方向A1に並べて形成されている。収容部15の後方には、溝16に対応してコンタクト保持孔17が左右方向A1に並べて形成されている。コンタクト保持孔17は後壁11Dに開口している。
【0025】
ハウジング11の収容部15の左右端近傍には、挿入ガイド18と突出部19とが、それぞれ形成されている。接続対象は、前方から収容部15の底壁15Aに沿って挿入される。収容部15が前面11C及び上面(上壁11E)に向けて開口しているため、接続対象の位置あわせが容易で、また斜め上方から挿入でき、接続対象の挿入作業は容易である。挿入ガイド18は前後方向A2及び上下方向A3に広がった壁よりなる。接続対象の挿入は左右の挿入ガイド18によりガイドされる。したがって、左右の挿入ガイド18の間隔は、好ましくは、接続対象の幅寸法と同じ若しくは少し大きく設計される。左右方向A1において、挿入ガイド18の外側に回転軸部22が配置される構成なので、回転軸部22の幅等を大きくすることができ、回転軸部22の強度UPが図れるため、操作部材12の強度もUPする。なお、接続対象は突き当て面21に突き当たることで挿入を停止される(図4A参照)。
【0026】
図4A及び4Bをも参照すると、突出部19は、ハウジング11の収容部15の前後方向A2における中央付近から後方に形成され、突き当て面21に至るまで延長されている。さらに突出部19は、挿入ガイド18付近及び突き当て面21付近に連結され、これによりハウジング11と一体に形成されている。即ち、突出部19は、ハウジング11の底壁15Aに連結された挿入ガイド18の壁を介して及びハウジング11の上壁11Eの前方の端部の両方の壁に結合されている。したがって、突出部19を丈夫に作ることができる。なお、突出部19の上面にはハウジング11の上面(上壁11E)と実質的に平行な平面部19Bが形成されている。
【0027】
収容部15の底壁15Aに沿って挿入された接続対象の両側部は、突出部19の下方に入り込む。この結果、挿入された接続対象の上方への煽りが突出部19によって防止される。なお、収容部15の底壁15Aと突出部19の下面19Aとの間隔は、好ましくは、接続対象の厚み寸法より若干大きく設計される。
【0028】
図5A図5B、及び図6をも参照すると、操作部材12は、左右方向A1の両端に一対の回転軸部22をそれぞれ有している。回転軸部22の各々は、左右方向A1にのびた軸心上で互いに離間している。
【0029】
操作部材12は、さらに、一対の回転軸部22の内側にそれぞれ隣接して、突出部19に対応するように形成された切欠部24、突出部19の平面部19Bに対応するように切欠部24内に形成された平面部25、及び接続対象を加圧するための複数の加圧部23を有している。一対の切欠部24の間には、次に説明するように複数のコンタクト13に引っ掛かる複数の支持部26が加圧部23と隣接して形成されている。
【0030】
図1A図1B、及び図2に戻ると、複数のコンタクト13はハウジング11に左右方向A1に並べてかつ互いに離間して保持されて電気的に絶縁されている。これらのコンタクト13は、交互に配置された形状の異なる2種類の端子を含むものである。各コンタクト13は、ハウジング11のコンタクト保持孔17に圧入固定された固定部31と、固定部31からハウジング11の内部にのびた可動部32と、固定部31からハウジング11の外部にのびた端子部33とを有している。可動部32はハウジング11内で弾力的に可動にされている。この可動部32の一部32Aに支持部26が引っ掛かることと、ハウジング11に一対の回転軸部22が引っ掛かることとで、操作部材12はハウジング11に対し回転自在にされている。即ち、ハウジング11とコンタクト13とが協働して、操作部材12を回転自在に支持している。なお、操作部材12の回転可能な角度は、ハウジング11により制限されている。
【0031】
この状態で、突出部19は操作部材12の切欠部24の内側に入り込んでいる。即ち、切欠部24により突出部19を逃げている。こうして、突出部19を、収容部15の奥側即ち後部でかつ操作部材12の一対の回転軸部22の内側に設けたので、接続対象の挿入性が向上し、突出部19の強度を高めることもできる。
【0032】
次に図7を参照して、コネクタの操作部材12が開状態即ち初期位置(1)から閉状態即ち接続位置(5)に変位する過程を説明する。
【0033】
まず、操作部材12が初期位置(1)にあるときには、操作部材12の平面部25が突出部19の平面部19Bに上下方向A3で対向している。したがって、たとえ操作部材12に下方に向かう荷重が加わった場合でも、その荷重は突出部19の平面部19Bに受けられることになり、操作部材12の破損を防止できる。
【0034】
操作部材12を前方に倒す操作により、操作部材12は中間位置(2)〜(4)を経て接続位置(5)に変位する。中間位置(2)〜(4)及び接続位置(5)のいずれにおいても、操作部材12の移動が突出部19に邪魔されることのないように、切欠部24の形状及び寸法が設計されている。なお、操作部材12は接続位置(5)にあるときには収容部15に収容される。
【0035】
図8A及び図8Bを参照すると、上述したコネクタに接続対象としてのFPC36が挿入されている。このとき、操作部材12は初期位置にある。この状態でFPC36を煽った場合(図8Bで矢印37方向の力をFPC36に加えた場合)には、突出部19がFPC36に干渉することになる。突出部19がFPC36の挿入口の奥側に形成されているため、煽り力37の負荷が低くなり突出部19の破損を低減するこができる。FPC36に加わる煽り力37により操作部材12が過度に変位することを防止し、またその煽り力が操作部材12を通してコンタクト13へ伝わる負荷、あるいは煽り力が直接コンタクト13へ伝わる負荷を低減でき、破損や変形を起すことも防止できる。
【0036】
図9A及び図9Bを参照すると、上述したコネクタにFPC36が挿入された上に、操作部材12が接続位置に変位している。即ち、コネクタにFPC36が接続された状態である。この状態でFPC36を煽った場合には、操作部材12が多少変位するが、突出部19がFPC36に干渉することは操作部材12が初期位置にあるときと同じである。したがって、この状態でも、突出部19の破損が低減でき、またコンタクト13の破損や変形も防止できる。更に、操作部材12が初期位置方向に戻ることも防止できるようになる。
【0037】
なお、ここではFPC36を接続する場合を説明したが、接続対象としてFFCを用いる場合でも同様である。
【0038】
なお、上述では特定の実施の形態について説明したが、即ち、突出部19は両端部に2箇所(一対の挿入ガイド18のそれぞれに)設けた場合で説明したが、一対の挿入ガイド18の一方のみに突出部19を一つ設ける、即ち一つ、あるいは一対の突出部19の間に1以上の突出部19を更に設ける等、様々な変形が可能なことは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、ノートパソコンの内部に使用されるコネクタなど、様々なコネクタに利用できる。
【符号の説明】
【0040】
1 コンタクト
2 ハウジング
3 操作部材
4 軸部
5 ガイド溝
6 係合溝
7 挿入口
8 突片
11 ハウジング
11A 右側壁
11B 左側壁
11C 前面
11D 後壁
11E 上壁
11F 下壁
12 操作部材
13 コンタクト
14 ホールドダウン
15 収容部
15A 底壁
16 溝
17 コンタクト保持孔
18 挿入ガイド
19 突出部
19A 下面
19B 平面部
21 突き当て面
22 回転軸部
23 加圧部
24 切欠部
25 平面部
26 支持部
31 固定部
32 可動部
32A 一部
33 端子部
36 FPC
37 煽り力
A1 左右方向(第1の方向)
A2 前後方向(第2の方向)
A3 上下方向(第3の方向)
【要約】
【課題】接続対象の挿入性が優れ、かつ、接続対象の煽りによって破損される虞も少ないコネクタを提供すること。
【解決手段】板状の接続対象と接続するコネクタであって、コンタクト13と、コンタクトを保持したハウジング11と、接続対象とコンタクト13とを接続させるための操作部材12とを備えている。操作部材12は、左右方向A1で互いに離間した一対の回転軸部22を有し、初期位置と接続位置との間で変位可能なようにハウジング11に対し回転自在にされている。ハウジング11は、上方に向けて開口した収容部15を有する。収容部15は、接続対象の斜め前方からの挿入を受け入れ、かつ、操作部材12が接続位置にある時に操作部材12を収容するものである。ハウジング11は、さらに、収容部15の後部に、接続対象の上方への煽りを防止する突出部19を有する。突出部19は、一対の回転軸部22の間に位置している。
【選択図】図1A
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10