(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5684263
(24)【登録日】2015年1月23日
(45)【発行日】2015年3月11日
(54)【発明の名称】補剛リブを備えたソリッドコアガラスビードシール
(51)【国際特許分類】
H01R 9/16 20060101AFI20150219BHJP
G11B 33/14 20060101ALI20150219BHJP
【FI】
H01R9/16 101
G11B33/14 501
【請求項の数】21
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-528835(P2012-528835)
(86)(22)【出願日】2010年9月1日
(65)【公表番号】特表2013-504856(P2013-504856A)
(43)【公表日】2013年2月7日
(86)【国際出願番号】US2010047521
(87)【国際公開番号】WO2011031609
(87)【国際公開日】20110317
【審査請求日】2013年9月2日
(31)【優先権主張番号】12/555,899
(32)【優先日】2009年9月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500510010
【氏名又は名称】エマソン エレクトリック コー.
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100095441
【弁理士】
【氏名又は名称】白根 俊郎
(74)【代理人】
【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(72)【発明者】
【氏名】バンデンアインデン、ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】カドキカー、プラサド・エス.
(72)【発明者】
【氏名】シュックマン、スコット
(72)【発明者】
【氏名】サン、ジャン
(72)【発明者】
【氏名】レイクナー、ゲイブリエル
【審査官】
武山 敦史
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2009/086435(WO,A2)
【文献】
実開昭51−100847(JP,U)
【文献】
特開2006−324229(JP,A)
【文献】
特開平09−205174(JP,A)
【文献】
実開昭59−096776(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に延びている長さと、側方方向に延びている幅とを有し、前記長さは、前記幅よりも長いハウジングであって、このハウジングを貫通し、前記長手方向に細長い開口と、前記開口の周りに位置された周縁フランジとを有するハウジングと、
前記開口を通って延びている複数の導電ピンと、
前記開口を完全に充填し、前記複数の導電ピンの各々を前記ハウジングにハーメチックシールし、前記導電ピンの各々を前記ハウジングから、及び互いに電気的に絶縁するシングルピースのガラス構成部品を有するガラスシールとを具備し、
前記シングルピースのガラス構成部品は、複数の予め形成された開口を規定しているガラスビードにより形成され、前記複数の導電ピンが、前記複数の予め形成された開口を夫々貫通し、
前記シングルピースのガラス構成部品は、ガラス構成部品の熱亀裂を軽減するための凹み部分が形成された表面を有している、ハーメチックフィードスルー。
【請求項2】
前記複数の導電ピンは、複数の導電ピンを含む第1のグループと、複数の導電ピンを含む第2のグループとに分けられ、
前記第1のグループと前記第2のグループとは、前記長手方向に沿って互いに離間されている請求項1のハーメチックフィードスルー。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記長手方向に延び、側方方向に互いに離間された2つの側壁と、前記2つの側壁の間に延び、前記長手方向に互いに離間された2つの端壁とをさらに具備し、
前記2つの側壁は、第1の厚さを有し、前記2つの端壁は、前記第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有する請求項1又は2のハーメチックフィードスルー。
【請求項4】
前記シングルピースのガラス構成部品は、前記複数の導電ピンに対応している複数の開口を規定している請求項1乃至3のいずれか1のハーメチックフィードスルー。
【請求項5】
前記シングルピースのガラス構成部品は、1.8:1乃至3.8:1のアスペクト比の細長い形状を有する請求項1乃至4のいずれか1のハーメチックフィードスルー。
【請求項6】
前記複数の導電ピンは、複数の導電ピンを含む第1のグループと、複数の導電ピンを含む第2のグループとに分けられ、
前記シングルピースのガラス構成部品は、第1のシングルピースのガラス構成部品と、第2のシングルピースのガラス構成部品とに分けられ、
前記第1のシングルピースのガラス構成部品は、前記第1のグループの導電ピンを前記ハウジングにシールし、
前記第2のシングルピースのガラス構成部品は、前記第2のグループの導電ピンを前記ハウジングにシールする請求項1のハーメチックフィードスルー。
【請求項7】
前記第1のシングルピースのガラス構成部品と前記第2のシングルピースのガラス構成部品とは、前記ハウジングの長手方向に沿ってアライメントされ、
前記ハウジングは、前記開口を横切って延び、前記第1のシングルピースのガラス構成部品と前記第2のシングルピースのガラス構成部品との間に位置されたブリッジ部材をさらに有し、
前記第1のシングルピースのガラス構成部品は、前記第1のグループの導電ピンを前記ハウジング及び前記ブリッジ部材にシールし、
前記第2のシングルピースのガラス構成部品は、前記第2のグループの導電ピンを前記ハウジング及び前記ブリッジ部材にシールしている請求項6のハーメチックフィードスルー。
【請求項8】
前記ブリッジ部材は、前記ハウジングの前記長手方向に垂直な横手方向に前記開口を横切って延びている請求項7のハーメチックフィードスルー。
【請求項9】
前記第1のシングルピースのガラス構成部品及び前記第2のシングルピースのガラス構成部品の各々は、前記複数の導電ピンの半分をシールしている請求項7のハーメチックフィードスルー。
【請求項10】
前記複数の導電ピンは、前記長手方向に沿って2列でアライメントされている請求項7のハーメチックフィードスルー。
【請求項11】
前記シングルピースのガラス構成部品の表面で前記複数の導電ピンの少なくとも1つの周りに複数のコーティングをさらに具備する請求項1ないし10のいずれか1のハーメチックフィードスルー。
【請求項12】
細長い開口を規定しているハウジング本体であって、このハウジング本体の長手方向に沿って延びている1対の長手壁と、前記長手方向に垂直な横手方向に沿って延びている1対の端壁とを有する、ハウジング本体と、
前記細長い開口を貫通している複数の導電ピンの第1のグループと、
前記細長い開口を貫通している複数の導電ピンの第2のグループと、
前記横手方向に前記開口を横切って延び、前記第1のグループの導電ピンを前記第2のグループの導電ピンから分離するブリッジ部材と、
前記第1のグループの導電ピンに対応している複数の開口を規定し、前記第1のグループの導電ピンを前記ハウジング本体の前記細長い開口にハーメチックシールし、前記第1のグループの導電ピンの各々を前記ハウジング本体から、及び互いに電気的に絶縁する第1のシングルピースのガラス構成部品と、
前記第2のグループの導電ピンに対応している複数の開口を規定し、前記第2のグループの導電ピンを前記ハウジング本体の前記細長い開口にハーメチックシールし、前記第2のグループの導電ピンの各々を前記ハウジング本体から、及び互いに電気的に絶縁する第2のシングルピースのガラス構成部品とを具備し、
前記第1のシングルピースのガラス構成部品と前記第2のシングルピースのガラス構成部品とは、前記ハウジング本体の前記長手方向に沿ってアライメントされているハーメチックフィードスルー。
【請求項13】
開口を規定し、長手方向に沿って延びている1対の長手壁と、前記長手方向に垂直な横手方向に沿って延びている1対の端壁とを有し、前記各々の端壁は、前記各々の長手壁よりも薄いハウジング本体と、
前記開口を通って延びている複数の導電ピンと、
前記複数の導電ピンの各々を前記本体にハーメチックシールし、前記複数の導電ピンの各々を前記本体から、及び互いに電気的に絶縁するために、前記開口に設けられたシール構造体とを具備し、
前記複数の導電ピンは、複数の導電ピンを含む第1のグループと、複数の導電ピンを含む第2のグループとに分けられ、
前記シール構造体は、第1のシングルピースのガラス構成部品と、第2のシングルピースのガラス構成部品とを有し、
前記第1のシングルピースのガラス構成部品は、前記第1のグループの導電ピンを前記本体にハーメチックシールし、前記第1のグループの導電ピンの各々を前記本体から、及び互いに電気的に絶縁し、
前記第2のシングルピースのガラス構成部品は、前記第2のグループの導電ピンを前記本体にハーメチックシールし、前記第2のグループの導電ピンの各々を前記本体から、及び互いに電気的に絶縁するハーメチックフィードスルー。
【請求項14】
開口と、前記開口を第1の受けスペースと第2の受けスペースとに分離するブリッジ部材とを有する本体と、
前記本体の前記第1の受けスペースを通って延びている第1の複数の導電ピンと、
前記本体の前記第2の受けスペースを通って延びている第2の複数の導電ピンと、
前記複数の導電ピンを前記本体にハーメチックシールするシール構造体とを具備し、
前記シール構造体は、
前記第1の複数の導電ピンの各々を前記本体にハーメチックシールすることと、前記第1の複数の導電ピンの各々を前記本体から、及び互いに電気的に絶縁することとの両方をする第1のシングルピースのガラス構成部品と、
前記第2の複数の導電ピンの各々を前記本体にハーメチックシールすることと、前記第2の複数の導電ピンの各々を前記本体から、及び互いに電気的に絶縁することとの両方をする第2のシングルピースのガラス構成部品とを有するハーメチックフィードスルー。
【請求項15】
前記第1及び第2のシングルピースのガラス構成部品の少なくとも一方は、少なくとも1:1ないし4:1よりも大きなアスペクト比を有する請求項12ないし14のいずれか1のハーメチックフィードスルー。
【請求項16】
前記第1及び第2のシングルピースのガラス構成部品の少なくとも一方は、1.8:1ないし3.8:1のアスペクト比を有する請求項15のハーメチックフィードスルー。
【請求項17】
前記ブリッジ部材は、前記本体の長手方向を横切って延びている請求項14のハーメチックフィードスルー。
【請求項18】
前記第1の複数の導電ピンの導電ピンの数と、前記第2の複数の導電ピンの導電ピンの数とは、同じである請求項14ないし17のいずれか1のハーメチックフィードスルー。
【請求項19】
ハウジング本体と、
前記ハウジング本体を通って延びている複数のグループの導電ピンと、
前記複数のグループの導電ピンの対応するピンを前記ハウジング本体にハーメチックシールし、前記複数のグループの導電ピンの対応するピンの各々を前記ハウジング本体から、及び互いに電気的に絶縁する複数のシングルピースのガラス構成部品とを具備し、
前記複数のシングルピースのガラス構成部品は、前記ハウジング本体の長手方向に沿ってアライメントされ、
前記ハウジング本体は、各々が前記複数のシングルピースのガラス構成部品の隣接している2つを分離している複数のブリッジ部材を有するハーメチックフィードスルー。
【請求項20】
前記複数のガラス構成部品は、異なるサイズを有する請求項19のハーメチックシール。
【請求項21】
請求項1ないし20のいずれか1のハーメチックフィードスルーを具備するハードディスクドライブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガラスの圧縮シールを有するハーメチックシールされた電気マルチピンフィードスルーに関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションで述べることは、単に、本開示に関する背景技術の情報を与えるものであり、従来技術を構成するものではない。
【0003】
図1を参照すると、圧縮シールを有するタイプであり、ハーメチックシールされた電気装置での使用のために設計された従来のマルチピンフィードスルー10は、金属製のハウジング11と、複数の導電ピン16とを有する。金属製のハウジング11は、周縁部分12と中心部分14とを有する。中心部分14は、結合されるこれら導電ピン16を受けるための複数の開口を規定している。複数のガラスビード18が、これら複数の開口に挿入されて、気密結合を与えるために、これら導電ピン16及び中心部分14に溶融される。結果として生じるガラス−金属シールは、結合されたこれら導電ピン16を中心部分14にハーメチックシールする。
【0004】
図1に示されるのと同様の従来のマルチピンフィードスルーが、米国特許第7,123,440号(‘440特許)に開示されている。例えば、‘440特許の
図3A並びに
図3Bを参照する。‘440特許に開示されているように、フィードスルー10は、ハードディスクドライブのような(
図1に示されない)ハーメチックシールされた装置に装着されることができ、例えば、この結果、これら導電ピン16の端部の一方が、ハーメチックシールされた装置の内部に位置され、これら導電ピン16の端部の他方が、ハーメチックシールされた装置の外側に位置されている。
【0005】
図1の代表的なフィードスルーの製造の際には、金属製のハウジング11の中心部分14に対してこれら導電ピン16の多く(例えば、28本)及びこれらの結合されるガラスビード18を配置することは、困難であり、時間がかかる。さらに、それぞれのガラスビード18のサイズは、これら導電ピン16と開口の壁との間の間隔により制限される。導電性の材料が製造プロセスの間それぞれのガラスビード18に望ましくないようにトラップされると、トラップされた導電性の材料は、これらの間の短い距離により、金属製の挿入部14からこれら導電ピン16の電気絶縁に不都合な影響を及ぼしうる。
【発明の概要】
【0006】
このセクションは、本開示の概要を与えるものであり、その完全な範囲又はその特徴部分の全ての包括的な開示ではない。
【0007】
一形態では、ハーメチックフィードスルーは、中空スペースを規定しているハウジング本体と、前記中空スペースを通って延びている複数の導電ピンと、シール構造体とを具備する。前記シール構造体は、前記中空スペースに設けられ、少なくとも2つの導電ピンを前記ハウジング本体にハーメチックシールするためのシングルピースのガラス構成部品を有する。前記シール構造体は、前記ハウジング本体から、及び互いから前記少なくとも2つの導電ピンを電気的に絶縁する。
【0008】
他の形態では、ハーメチックフィードスルーは、ハウジング本体と、複数の導電ピンを含む第1のグループと、複数の導電ピンを含む第2のグループと、ブリッジ部材と、第1のシングルピースのガラス構成部品と、第2のシングルピースのガラス構成部品とを具備する。前記ハウジング本体は、細長い中空スペースを規定し、前記ハウジング本体の長手方向に沿って延びている1対の長手壁と、前記長手方向に垂直な横手方向に沿って延びている1対の端壁とを有する。前記第1のグループの導電ピン及び前記第2のグループの導電ピンは、細長い中空スペースを貫通している。前記ブリッジ部材は、前記横手方向に前記中空スペースを横切って延び、前記第1のグループの導電ピンを前記第2のグループの導電ピンから分離している。前記第1のシングルピースのガラス構成部品は、前記第1のグループの導電ピンに対応している複数の開口を規定し、前記第1のグループの導電ピンを前記ブリッジ部材及び前記ハウジング本体にシールしている。前記第2のシングルピースのガラス構成部品は、前記第2のグループの導電ピンに対応している複数の開口を規定し、前記第2のグループの導電ピンを前記ブリッジ部材及び前記ハウジング本体にシールしている。前記第1のシングルピースのガラス構成部品及び前記第2のシングルピースのガラス構成部品は、前記ハウジング本体の長手方向に沿ってアライメントされている(一直線状に整列されている)。前記端壁は、前記長手壁よりも薄い。
【0009】
さらなる他の形態では、ハーメチックフィードスルーは、中空のハウジング本体と、複数の導電ピンを含む複数のグループと、複数のシングルピースのガラス構成部品とを具備する。前記複数のグループの導電ピンは、前記中空のハウジング本体を通って延び、各グループは、少なくとも2つの導電ピンを含む。前記複数のシングルピースのガラス構成部品は、前記複数のグループの導電ピンの対応している1つを前記ハウジング本体にシールするために、前記複数のグループの導電ピンに対応している。前記複数のシングルピースのガラス構成部品は、前記中空のハウジング本体の長手方向に沿ってアライメントされている。複数のブリッジ部材が、前記複数のシングルピースのガラス構成部品の隣接している2つを分離している。
【0010】
さらなる適用可能性のある分野が、ここに与えられる説明から自明となる。この概要の説明及び特定の例は、単なる説明の目的を意図しており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0011】
ここに説明される図面は、選択された実施の形態の単なる図示を目的としており、全ての可能な実施(implementation)ではなく、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、従来技術のフィードスルーの斜視図である。
【
図2】
図2は、本開示の第1の実施の形態に係るフィードスルーの斜視図である。
【
図3】
図3は、本開示の第2の実施の形態に係るフィードスルーの上面図である。
【
図4】
図4は、
図3のA−A線に沿って得られるフィードスルーの横断面図である。
【
図5】
図5は、本開示の第2の実施の形態に係るフィードスルーの斜視図である。
【
図6】
図6は、本開示の第2の実施の形態に係るフィードスルーの上面図である。
【
図7】
図7は、
図6のB−B線に沿って得られるフィードスルーの横断面図である。
【
図8】
図8は、本開示の第3の実施の形態に係るフィードスルーの部分的な横断面の斜視図である。
【
図9】
図9は、本開示の第4の実施の形態に係るフィードスルーの部分的な横断面の斜視図である。
【
図10】
図10は、本開示の第5の実施の形態に係るフィードスルーの部分的な横断面の斜視図である。
【
図11】
図11は、導電ピン及びシール構造体の部分的な概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
対応する参照符号は、図面のいくつかの図全体を通して対応する構成部を示している。
【0014】
例のいくつかの実施の形態では、添付図面を参照してより完全に説明される。
【0015】
ここに示される述語は、特定の例のいくつかの実施の形態を説明する目的のためのものであり、限定することを意図したものではない。ここに使用されるような、単数形(英語でいうa、an及びthe)は、本文中に明確に示されない限り、複数形も同様に含むことが意図されることができる。用語「具備する」、「具備している」、「含む」並びに「有する」は、包括的であり、それ故、述べられる特徴部分、整数、工程、動作、要素及び構成要素の少なくとも1つの存在を特定するが、少なくとも1つの他の特徴部分、整数、工程、動作、要素、構成要素及びこれらグループの少なくとも1つの存在又は追加を排除しない。ここに説明される本発明の工程、プロセス及び動作は、実行の順序として特に明らかにされない限り、説明される又は図示される特定の順序でのこれらの実行を必ず必要とするとしては解釈されない。追加の又は代わりの工程が利用されることができることもまた理解されるべきである。
【0016】
第1、第2、第3などの用語は、さまざまな要素、構成要素、領域、層及びセクションの少なくとも1つを説明するためにここに使用されることができるが、これらの要素、構成要素、領域、層及びセクションの少なくとも1つがこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素、構成要素、領域、層又はセクションを他の領域、層又はセクションと区別するためにのみ使用されることができる。「第1」、「第2」のような用語、及び他の数詞の用語は、ここに使用されるとき、本文中に明確に示されない限り、連続又は順番を含まない。従って、以下に説明される第1の要素、構成要素、領域、層又はセクションは、例のいくつかの実施の形態の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層又はセクションを称することができる。
【0017】
「内側」、「外側」、「下に」、「下側」、「上に」、「上側」などのような、空間的に相対的な用語は、図面に示されるような他の(1又は複数の)要素又は(1又は複数の)特徴部分に対してある要素又は特徴部分の関係を説明するために、説明を容易にするためにここに使用されることができる。空間的に相対的な用語は、使用時の装置のさまざまな向き、又は図に示される向きに加えた動作を包含することを意図されることができる。例えば、こ図における装置がひっくり返されるのであれば、他の構成要素又は特徴部分の「下に」、又は「下側」として説明される要素は、他の構成要素又は特徴部分の「上に」向けられる。従って、例の用語「下に」は、上及び下の向きの両方を包含することができる。装置は、向きを合わせられ(90度又は他の向きで回転され)、それに応じて、ここに使用される空間的に相対的な記述語が解釈される。
【0018】
図2ないし
図4を参照すると、本開示の第1の実施の形態に係るハーメチックフィードスルー20は、金属製のハウジング本体22と、複数の導電ピン24と、複数の導電ピン24を金属製のハウジング本体22にハーメチックシールするためのシール構造体26とを有する。
【0019】
ハウジング本体22は、冷間圧延鋼でできており、電解質のニッケルでめっきされることができる。ハウジング本体22は、長手方向Xに沿って細長い形状を規定している。例えば、細長い形状は、高いアスペクト比、即ち長さ対幅を有する。ハウジング本体22は、長手方向Xに沿って延びている細長い中空スペースを規定している。ハウジング本体22は、第1の表面28と、第1の表面28に対向している第2の表面30とを有する。周縁フランジ32は、ハウジング本体22の内周縁の周りに形成され、第1の表面28及び第2の表面30から外向きかつ垂直に延びている。フィードスルー20は、例えば、ハードディスクドライブである(例えば、‘440特許を参照)ハーメチックシールされた装置(図示されない)に装着されることができる。導電ピン24の端部の一方(一端)は、ハーメチックシールされた装置の内側に位置され、導電ピン24の端部の他方(他端)は、ハーメチックシールされた装置の外側に位置されている。ハウジング本体22は、長手方向Xに沿って延びている1対の長手壁34と、長手方向Xに垂直な横手方向Yに延びている1対の端壁36とを有する。
【0020】
複数の導電ピン24は、中空スペースを貫通し、ハウジング本体22の内周縁面にシール構造体26によってハーメチックシールされている。これら導電ピン24は、電気的に導電性の金属材料でできていることができる。さらに、導電ピン24は、特定のめっき金属によって決定される、これら導電ピン24の電気的性能を改良するために、銅、金、銀、白金又はパラジウムのような金属でめっきされることができる。めっきは、これら導電ピン24がハウジング本体22にシールされる前か後に果されることができる。これら導電ピン24は、ハーメチックシールされた装置の外側からハーメチックシールされた装置の内側への電力又は電気信号の伝達を与える。
【0021】
図示される例では、28本の導電ピン24が設けられ、これら導電ピン24がハウジング本体22の長手方向Xに沿って2列で配置されている。これら導電ピン24は、ハウジング本体22の端壁36の一方に隣接している4本の導電ピン24を除いて一定の間隔で離間されている。4本の導電ピン24は、間隔Sだけ他の2つの4本の導電ピン24から分離されている。導電ピン24が0.46mmの直径を有するとき、導電ピン24とハウジング本体22の隣接している壁(即ち、長手壁34又は端壁36)の間の距離は、少なくとも0.5mmである。
【0022】
シール構造体26は、対応する複数の導電ピン24が貫通する複数の予め形成された開口27を規定しているガラスビードの形態のシングルピースのガラス構成部品である。シール構造体26は、ハウジング本体22の内周縁面にシールされている。ハウジング本体22は、一般的に、ハーメチックシールされた装置の開口に挿入されて、ハーメチックシールされた装置の隣接している壁に溶着(など)される。それ故、ハウジング22のデザインは、設置されるハーメチックシールされた装置に設けられる開口の形状及びサイズにより制限される。ハウジング22のデザインの制限により、シール構造体26のデザインもまた制限される。一般的に、‘440特許に開示されているハードディスクドライブのようなアプリケーションのためのフィードスルーでのシール構造体26は、シングルピースのシール構造体が望まれるのであれば、少なくとも約
1.8:1ないし3.8:1、実質的に4:1よりも大きくないアスペクト比(即ち、長さ/幅の比)を有することができる。
【0023】
シール構造体26は、周知技術のシーリングガラス材料を含む。例えば、シーリングガラス材料は、フューサイト(Fusite)(本特許出願の譲受人及び権利者のエマーソンエレクトリックカンパニーの一部門)、ショット(Schott AG)及びカミングインコーポレイテッド(Coming Incorporated)から一般的に入手可能である。選択的には、シーリングガラス材料は、機械的な補強作用物質として機能し、かつ、シール構造体26の破損に対する強固さを高めるために機能する少なくとも1つの非反応性の添加物を含むことができ、これにより、熱サイクルの間の亀裂発生の可能性を低減させる。このような添加物の1つは、アルミナである。
【0024】
フィードスルー20は、全ての導電ピン24をハウジング本体22にシールするために、中空スペースでシングルピースのガラス構成部品を使用することによって、シール構造体26の導電ピン24の容易な挿入を可能にする。それ故、ハウジング本体22に対する導電ピン24の方向損失(disorientation)が防止されることができる。さらに、28本のガラス構成部品を置き換えるために1つのシングルピースのガラス構成部品を使用することは、組み立て時間を減少させ、この結果、製造コストを削減させる。
【0025】
図5ないし
図7を参照すると、本開示の第2の実施の形態に係るハーメチックフィードスルー40は、金属製のハウジング本体42と、複数の導電ピン24と、シール構造体46と有する。ハーメチックフィードスルー40は、ブリッジ部材48及びシール構造体の構造の準備を除いて、第1の実施の形態と同様である。同じ参照符号が、同じ構成要素を参照するために使用され、その説明は、簡略化のために省略される。
【0026】
特に、ハウジング本体42は、中空スペースを横切って設けられたブリッジ部材48を有し、中空スペースを第1の受けスペース52と第2の受けスペース54とに分けるために、長手方向Xに垂直な横手方向Yに沿って延びている。ブリッジ部材48は、ハウジング本体22の中間部分の近くに設けられている。それ故、第1の受けスペース52及び第2の受けスペース54は、ほぼ等しいサイズである。
【0027】
導電ピン24は、第1のグループ56と第2のグループ58とに分けられることができ、各グループは、14本の導電ピン24を含む。第1のグループ56は、第1の受けスペース52に挿入され、第2のグループ58は、第2の受けスペース54に挿入される。
【0028】
シール構造体46は、第1のシール部分60と、長手方向Xに沿って配置された第2のシール部分62とを有する。第1のシール部分60及び第2のシール部分62の各々は、ガラスビードの形態のシングルピースのガラス構成部品として形成されている。第1の実施の形態でのように、シール構造体46は、亀裂発生の可能性を低減させるように、シール構造体46の破損に対する強固さを改良するために、アルミナ添加物で充填されることができる。第1のシール部分60及び第2のシール部分62の各々は、導電ピン24が貫通することを可能にする予め形成された開口を規定している。第1のシール部分60及び第2のシール部分62は、第1のグループ56及び第2のグループ58の導電ピン24を、それぞれ、ハウジング本体42及びブリッジ部材48にハーメチックシールする。第1のシール部分60及び第2のシール部分62もまた、第1及び第2のグループ56、58の導電ピン24を、それぞれ、ハウジング本体42及びブリッジ部材48から電気的に絶縁する。
【0029】
ブリッジ部材48と組み合せたシール構造体46は、例えば、3.8:1を超えるアスペクト比である比較的高いアスペクト比を有する中空スペースを規定しているハウジング本体で特に効果的である。全ての導電ピン24をシールするための単一のガラスビードが望まれるのであれば、比較的高いアスペクト比を有する中空スペースは、比較的高いアスペクト比を備えたガラスシールを必要とする。圧縮ガラスシールでは、熱亀裂が、変動する温度に晒されることにより、比較的高いアスペクト比を有するシール構造体46に起こる可能性がある。
【0030】
細長い圧縮ガラスシール構造体を備えたフィードスルーでは、シール構造体46は、長手方向Xに沿って、及び横手方向Yに沿って、さまざまな応力を受ける。長手方向Xの、及び横手方向Yの応力の間の差がかなりあるとき、亀裂が、特に、比較的高いアスペクト比を備えたシール構造体の領域で起こりうる。例えば、応力の差は、長手壁34とこれらの隣接している導電ピン24との間の領域でかなりありうる。亀裂は、これらの領域で導電ピン24の外周縁に隣接して、又は接線方向に起こりうる。
【0031】
それ故、ハウジング本体42を横切るブリッジ部材48を与えることによって、導電ピン24とハウジング本体42との間の領域のガラス構造体46のアスペクト比が減少される。長手方向X及び横手方向Yの引張応力の差もまた減少される。それ故、熱亀裂を発生させる可能性が減少されることができる。第2の実施の形態のフィードスルー40は、長期の熱サイクルに耐えることができる。例えば、本開示のハーメチックフィードスルーは、−40℃ないし80℃の温度で100回を超える熱サイクルに耐えることができ、1×10
−1cc/ secHeのハーメチック性(hermeticity)を維持することができる。
【0032】
図8を参照すると、本開示の第3の実施の形態に係るハーメチックフィードスルー70は、第2の実施の形態のハーメチックフィードスルー40と同様の構造を有するが、ブリッジ部材の位置が異なっている。第3の実施の形態のハーメチックフィードスルー70は、中心を外れたオフセンターブリッジ部材72を有し、これは、端壁36の一方の近くに配置されている。
【0033】
図2ないし
図4に戻ってこれら図を参照すると、比較的大きな間隔Sが、端壁36の一方に隣接している4本の導電ピン24の間に形成され、残りは、24本の導電ピン24である。第3の実施の形態のブリッジ部材72は、この間隔Sで形成されることができる。
【0034】
図8に示されるように、ブリッジ部材72は、ハウジング本体74の中空スペースを第1の受けスペース76と第2の受けスペース78とに分けている。第1の受けスペース76は、第2の導電スペース78よりも多くの導電ピン24を受けるように、第2の受けスペース78よりも大きい。例えば、図示される例では、第1のグループとして示される24本の導電ピン24が、第1の受けスペース76に受けられ、第2のグループとして示される4本の導電ピン24が、第2の受けスペース78に受けられる。
【0035】
第1のシール部分80及び第2のシール部分82は、第1のグループ及び第2のグループの導電ピン24を、それぞれ、ハウジング本体74及びブリッジ部材72にハーメチックシールする。第1のシール部分80及び第2のシール部分82の各々は、単一のガラスビードの形態でシングルピースのガラス構成部品として形成されている。
【0036】
図9を参照すると、本開示の第4の実施の形態に係るハーメチックフィードスルー90は、変更されたハウジング本体92と、単一のガラス構成部品94と、複数の導電ピン24とを有する。変更されたハウジング本体92は、変更されたハウジング本体92が均一でない厚さの長手壁及び端壁を有する点で、第1ないし第3の実施の形態のハウジング本体とは異なっている。変更されたハウジング本体92は、ハウジング本体92の長手方向Xに沿って延びている1対の長手壁95と、長手壁94の対向端98を接続している1対の端壁96とを有する。端壁96は、長手壁95よりも薄い。
【0037】
既に説明されたように、亀裂は、シール構造体がその長手方向X及びその横手方向Yにさまざまな応力に晒されたとき、そのシール構造体に起こりうる。圧縮シールであるガラス−金属シールでは、応力は、ハウジング本体とシール構造体との間の熱膨張率の差の結果として、シール構造体に発生される。金属でできたハウジング本体は、シール構造体の熱膨張係数よりも大きな熱膨張係数を有し、これは、本開示で説明されるようなガラスでできていることができる。シール構造体のアスペクト比が1:1であるとき、シール構造体の長手方向及び横手方向の応力は、ほとんど同じである。シール構造体のアスペクト比が1:1から増加するのに従って、横手方向Yの引張応力が亀裂への感受性(susceptiility)を生じる。
【0038】
再び
図9を参照すると、フィードスルー90は、高いアスペクト比のフィードスルーのシール構造体で長手方向及び横手方向の応力を保つという望みに対処する。その端壁96でハウジング本体112の厚さを減少させることによって、これら領域でのシール構造体の圧縮応力が対応して減少される。結果として、シール構造体の長手方向及び横手方向の応力の間の変化が、減少されるかなくされる。変更されたハウジング本体92は、シール構造体に亀裂の発生する可能性を低減させ、従って、全ての導電ピン24をシールするために、比較的高いアスペクト比を備えた単一のガラス構成部品の使用を与える。
【0039】
図10を参照すると、本開示の第5の実施の形態に係るハーメチックフィードスルー110は、
図8と同様のオフセンターブリッジ部材72と、
図9と同様の変更されたハウジング本体92とを有する。
【0040】
特に、ハーメチックフィードスルー110は、ハウジング本体112と、複数の導電ピン24と、第1のシール部分114及び第2のシール部分116を有するシール構造体と、第1のシール部分114と第2のシール部分116との間に位置されたブリッジ部材118とを有する。ハウジング本体112は、
図9よりも短い長手壁を有する。第5の実施の形態のハーメチックフィードスルー90は、第2の実施の形態及び第4の実施の形態に関して既に述べられたように、ブリッジ部材及び比較的薄い端壁の効果を有する。
【0041】
図11を参照すると、シールガラスでの熱亀裂の発生の可能性をさらに低減させるために、ガラスシール構造体26、46、80、94、114、116の表面には、上に説明される実施の形態の凹み部分130が設けられることができる。凹み部分130は、不規則な熱応力の影響を緩和させるために、応力軽減部として機能する。さらに、コーティング層132が、ガラスシール構造体26、46、80、94、114、116の強度を高めるために、導電ピン24の各々の周りでシール構造体の表面に設けられることができる。
【0042】
第2、第3及び第5の実施の形態に関して1つのブリッジ部材のみが説明されているが、複数のブリッジ部材が、ガラスシール構造体のアスペクト比をさらに減少させるために横手方向Yに沿って設けられることができることが理解され認識される。
【0043】
この説明は、単なる例示であり、従って、本開示の要旨を逸脱しない変形が、本開示の範囲内に含まれることが意図されている。本発明の適用可能性のあるさらなる分野は、以下に与えられる詳細な説明から明らかになる。説明及び特定の例は、本発明の好ましい実施の形態を示すものであり、説明の目的のみを意図するものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではないことが理解されるべきである。
以下に、本出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]中空スペースを規定しているハウジング本体と、前記中空スペースを通って延びている複数の導電ピンと、前記中空スペースに設けられたシール構造体とを具備し、前記シール構造体は、少なくとも2つの導電ピンを前記ハウジング本体にハーメチックシールし、かつ、前記ハウジング本体から、及び互いから前記少なくとも2つの導電ピンを電気的に絶縁するためのシングルピースのガラス構成部品を具備するハーメチックフィードスルー。
[2]前記シール構造体は、1つのシングルピースのガラス構成部品のみを有し、前記1つのシングルピースのガラス構成部品は、前記中空スペースの形状に対応する形状を有する[1]のハーメチックフィードスルー。
[3]前記シングルピースのガラス構成部品は、前記複数の導電ピンに対応している複数の開口を規定している[2]のハーメチックフィードスルー。
[4]前記シングルピースのガラス構成部品は、少なくとも1:1ないし約4:1よりも大きなアスペクト比を有する[2]のハーメチックフィードスルー。
[5]前記シングルピースのガラス構成部品は、約1.8:1ないし約3:8:1のアスペクト比を有する細長い形状を有する[4]のハーメチックフィードスルー。
[6]前記シングルピースのガラス構成部品は、約1.8:1のアスペクト比を有する細長い形状を有する[2]のハーメチックフィードスルー。
[7]前記複数の導電ピンは、複数の導電ピンを有する第1のグループと、複数の導電ピンを有する第2のグループとに分けられ、前記シール構造体は、第1のシングルピースのガラス構成部品と第2のシングルピースのガラス構成部品とを有し、前記第1のシングルピースのガラス構成部品は、前記第1のグループの導電ピンを前記ハウジング本体にシールし、前記第2のシングルピースのガラス構成部品は、前記第2のグループの導電ピンを前記ハウジング本体にシールする[1]のハーメチックフィードスルー。
[8]前記第1のシングルピースのガラスの構成要素及び第2のシングルピースのガラスの構成要素は、前記ハウジング本体の長手方向に沿ってアライメントされている[7]のハーメチックフィードスルー。
[9]前記第1のシングルピースのガラス構成部品と前記第2のシングルピースのガラス構成部品の間にさらにブリッジ部材を具備する[7]のハーメチックフィードスルー。
[10]前記第1のシングルピースのガラス構成部品は、前記第1のグループの導電ピンを前記ハウジング本体及び前記ブリッジ部材にシールし、前記第2のシングルピースのガラス構成部品は、前記第2のグループの導電ピンを前記ハウジング本体及び前記ブリッジ部材にシールしている[9]のハーメチックフィードスルー。
[11]前記ブリッジ部材は、前記ハウジング本体の長手方向に垂直な横手方向に前記中空スペースを横切って延びている[10]のハーメチックフィードスルー。
[12]前記第1のシングルピースのガラス構成部品及び前記第2のシングルピースのガラス構成部品の各々は、前記複数の導電ピンの半分をシールしている[11]のハーメチックフィードスルー。
[13]前記導電ピンは、前記長手方向に沿って2列でアライメントされている[12]のハーメチックフィードスルー。
[14]前記ハウジング本体は、前記ハウジング本体の長手方向に沿って延びている1対の長手壁と、前記長手壁を接続している1対の端壁とを有し、前記長手壁は、前記端壁の厚さとは異なる厚さを有する[1]のハーメチックフィードスルー。
[15]前記端壁は、前記長手壁よりも薄い[14]のハーメチックフィードスルー。
[16]前記シングルピースのガラス構成部品は、凹み部分を有するようにして形成された表面を有する[1]のハーメチックフィードスルー。
[17]前記シングルピースのガラス構成部品の表面で前記複数の導電ピンの少なくとも1つの周りに複数のコーティングをさらに具備する[1]のハーメチックフィードスルー。
[18]細長い中空スペースを規定しているハウジング本体であって、ハウジング本体の長手方向に沿って延びている1対の長手壁と、前記長手方向に垂直な横手方向に沿った1対の端壁とを有する、ハウジング本体と、前記細長い中空スペースを貫通している複数の導電ピンの第1のグループと、前記細長い中空スペースを貫通している複数の導電ピンの第2のグループと、前記横手方向に前記中空スペースを横切って延び、前記第1のグループの導電ピンを前記第2のグループの導電ピンから分離しているブリッジ部材と、前記第1のグループの導電ピンに対応している複数の開口を規定し、前記第1のグループの導電ピンを前記ブリッジ部材及び前記ハウジング本体にシールしている第1のシングルピースのガラス構成部品と、前記第2のグループの導電ピンに対応している複数の開口を規定し、前記第2のグループの導電ピンを前記ブリッジ部材及び前記ハウジング本体にシールしている第2のシングルピースのガラス構成部品とを具備し、前記第1のシングルピースのガラス構成部品及び前記第2のシングルピースのガラス構成部品は、前記ハウジング本体の前記長手方向に沿ってアライメントされ、前記端壁は、前記長手壁よりも薄いハーメチックフィードスルー。
[19]中空のハウジング本体と、前記中空のハウジング本体を通って延び、各グループが少なくとも2つの導電ピンを有する複数の導電ピンを含む複数のグループと、前記複数のグループの導電ピンの対応する1つを前記ハウジング本体にシールするために、前記複数のグループの導電ピンに対応し、前記中空のハウジング本体の長手方向に沿ってアライメントされている複数のシングルピースのガラス構成部品と、前記複数のシングルピースのガラス構成部品の隣接している2つを分離している複数のブリッジ部材とを具備するハーメチックフィードスルー。
[20]前記複数のシール構成要素は、異なるサイズを有する[19]のハーメチックシール。