特許第5684311号(P5684311)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5684311スケジュール管理装置、方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5684311
(24)【登録日】2015年1月23日
(45)【発行日】2015年3月11日
(54)【発明の名称】スケジュール管理装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20150219BHJP
【FI】
   G06Q10/06 100
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-50372(P2013-50372)
(22)【出願日】2013年3月13日
(65)【公開番号】特開2014-178725(P2014-178725A)
(43)【公開日】2014年9月25日
【審査請求日】2013年7月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】中本 光宏
(72)【発明者】
【氏名】河田 修
(72)【発明者】
【氏名】秋山 広行
【審査官】 山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−157463(JP,A)
【文献】 特開2003−316951(JP,A)
【文献】 特開2009−193470(JP,A)
【文献】 特開2004−013410(JP,A)
【文献】 特開2012−252422(JP,A)
【文献】 特開2011−181084(JP,A)
【文献】 特開2009−069897(JP,A)
【文献】 特開2010−066991(JP,A)
【文献】 特開2007−164365(JP,A)
【文献】 特開2011−215726(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークフローにおける案件の担当者に対応して、当該案件に伴う稟議の承認者を特定する特定部と、
前記特定部により特定された承認者のスケジュールデータから、承認可能日を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された承認可能日を、前記稟議の承認予定日として設定する設定部と、
前記設定部により設定された承認予定日に応じた前記案件の終了見込み日が前記案件の依頼データに含まれる期限日を超える場合、前記担当者へ警告データを通知する通知部と、を備えるスケジュール管理装置。
【請求項2】
前記特定部は、前記案件の依頼データに含まれる区分に基づいて、前記承認者を特定する請求項1に記載のスケジュール管理装置。
【請求項3】
過去の作業時間の実績を、案件区分と対応付けて記憶する記憶部を備え、
前記設定部は、前記担当者の作業見込み時間を前記実績に基づいて算出し、当該算出した作業見込み時間に基づいて前記稟議の開始日を設定する請求項1又は請求項2に記載のスケジュール管理装置。
【請求項4】
前記案件毎の稟議の進行段階を示す表示データを出力する出力部を備え、
前記表示データは、前記案件それぞれに対応する所定の画像を含み、当該所定の画像が前記進行段階毎に設けられた各々異なる領域のいずれかに配置される請求項1から請求項のいずれかに記載のスケジュール管理装置。
【請求項5】
前記進行段階に応じた領域は、前記案件の依頼元毎に設けられる請求項に記載のスケジュール管理装置。
【請求項6】
前記所定の画像は、前記担当者毎に区別して設けられる請求項又は請求項に記載のスケジュール管理装置。
【請求項7】
前記所定の画像は、前記案件の作業量の大きさ毎に区別して設けられる請求項から請求項のいずれかに記載のスケジュール管理装置。
【請求項8】
ワークフローにおける案件の担当者に対応して、当該案件に伴う稟議の承認者を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにおいて特定された承認者のスケジュールデータから、承認可能日を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにおいて抽出された承認可能日を、前記稟議の承認予定日として設定する設定ステップと、
前記設定ステップにおいて設定された承認予定日に応じた前記案件の終了見込み日が前記案件の依頼データに含まれる期限日を超える場合、前記担当者へ警告データを通知する通知ステップと、をコンピュータが実行するスケジュール管理方法。
【請求項9】
ワークフローにおける案件の担当者に対応して、当該案件に伴う稟議の承認者を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにおいて特定された承認者のスケジュールデータから、承認可能日を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにおいて抽出された承認可能日を、前記稟議の承認予定日として設定する設定ステップと、
前記設定ステップにおいて設定された承認予定日に応じた前記案件の終了見込み日が前記案件の依頼データに含まれる期限日を超える場合、前記担当者へ警告データを通知する通知ステップと、をコンピュータに実行させるためのスケジュール管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークフローシステムにおける案件のスケジュールを管理する装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子化された申請書や通知書をあらかじめ決められた決裁ルートに従い、集配信するワークフローシステムが利用されている。ワークフローシステムでは、稟議・報告書・届出申請等の承認手続きが電子化され、業務効率が図られる。
【0003】
また、一連の承認手続きの中で承認者が出張、休暇又は会議等で不在にしていると、案件の処理期限を超過してしまう場合がある。そこで、スケジュールを確認し、不在となる処理担当者の代理を設定するシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−013321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、稟議の承認者を設定する際に、組織の構成又は稟議の内容等によっては、処理期限に間に合わせるために、代理を設けられない又は好ましくない場合もある。
【0006】
本発明は、稟議を含む案件の終了予定日を仮設定でき、案件の進行前に決済スケジュールの確認又は見直しを可能とするスケジュール管理装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るスケジュール管理装置は、ワークフローにおける案件の担当者に対応して、当該案件に伴う稟議の承認者を特定する特定部と、前記特定部により特定された承認者のスケジュールデータから、承認可能日を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された承認可能日を、前記稟議の承認予定日として設定する設定部と、を備える。
【0008】
前記特定部は、前記案件の依頼データに含まれる区分に基づいて、前記承認者を特定してもよい。
【0009】
前記スケジュール管理装置は、過去の作業時間の実績を、案件区分と対応付けて記憶する記憶部を備え、前記設定部は、前記担当者の作業見込み時間を前記実績に基づいて算出し、当該算出した作業見込み時間に基づいて前記稟議の開始日を設定してもよい。
【0010】
前記スケジュール管理装置は、前記設定部により設定された承認予定日に応じた前記案件の終了見込み日が前記案件の依頼データに含まれる期限日を超える場合、前記担当者へ警告データを通知する通知部を備えてもよい。
【0011】
前記スケジュール管理装置は、前記案件毎の稟議の進行段階を示す表示データを出力する出力部を備え、前記表示データは、前記案件それぞれに対応する所定の画像を含み、当該所定の画像が前記進行段階に応じた領域に配置されてもよい。
【0012】
前記進行段階に応じた領域は、前記案件の依頼元毎に設けられてもよい。
【0013】
前記所定の画像は、前記担当者毎に区別して設けられてもよい。
【0014】
前記所定の画像は、前記案件の作業量の大きさ毎に区別して設けられてもよい。
【0015】
本発明に係るスケジュール管理方法は、ワークフローにおける案件の担当者に対応して、当該案件に伴う稟議の承認者を特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定された承認者のスケジュールデータから、承認可能日を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにおいて抽出された承認可能日を、前記稟議の承認予定日として設定する設定ステップと、をコンピュータが実行する。
【0016】
本発明に係るスケジュール管理プログラムは、ワークフローにおける案件の担当者に対応して、当該案件に伴う稟議の承認者を特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定された承認者のスケジュールデータから、承認可能日を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにおいて抽出された承認可能日を、前記稟議の承認予定日として設定する設定ステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、担当者は、進行前に案件の終了予定日を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態に係るワークフローシステムの構成を示す概略図である。
図2】実施形態に係る管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
図3】実施形態に係る案件処理手順を示す業務フロー図である。
図4】実施形態に係るスケジュールの設定例を示す図である。
図5】実施形態に係る案件処理状況を表す画面例を示す図である。
図6】実施形態に係る通知処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るワークフローシステム1の構成を示す概略図である。
【0020】
本実施形態のワークフローシステム1では、スケジュール管理装置としての管理サーバ10により依頼案件それぞれのスケジュール及び進捗状況が管理される。管理サーバ10には、各担当者が利用する端末20が所定のネットワークを介して接続され、端末20から予定又は実績の入力、並びに端末20へ進捗状況の出力が行われる。
【0021】
また、管理サーバ10は、ユーザのスケジュールデータを記憶するスケジュールDB(データベース)30を参照可能であり、このスケジュールデータに基づいて、依頼案件の稟議スケジュールを自動設定し、端末20へ通知する。
【0022】
図2は、本実施形態に係る管理サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
管理サーバ10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、表示部15とを備える。
【0023】
制御部11は、管理サーバ10の全体を制御する部分であり、記憶部12に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各種機能を実現している。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)であってよい。
【0024】
記憶部12は、ハードウェア群を管理サーバ10として機能させるための各種プログラム、及び各種データ等の記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ又はハードディスク(HDD)等であってよい。具体的には、記憶部12は、本実施形態の各機能を制御部11に実行させるプログラムを記憶する他、案件の処理実績を蓄積する実績DB121を格納する。
【0025】
通信部13は、管理サーバ10が他の装置と通信する場合のネットワーク・アダプタである。具体的には、通信部13は、制御部11の制御に従い、所定のプロトコルを用いて端末20と通信する。
【0026】
入力部14は、管理サーバ10に対するユーザからの指示入力を受け付けるインタフェース装置である。入力部14は、例えば、キーボード及びマウス等により構成される。
【0027】
表示部15は、制御部11による表示制御に従って、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、制御部11による処理結果の画面を表示したりする。表示部15は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機ELディスプレイ等のディスプレイ装置であってよい。
【0028】
また、制御部11は、特定部111と、抽出部112と、設定部113と、通知部114と、出力部115とを備える。
【0029】
特定部111は、ワークフローにおける案件の担当者に対応して、この案件に伴う稟議の承認者を特定する。具体的には、特定部111は、案件の依頼データに含まれる区分に基づいて、承認者を特定する。なお、特定部111は、案件の担当者から指定入力を受け付けて、承認者を設定又は変更してもよい。
また、特定部111は、複数の承認者、及びこれら複数の承認者の承認順序を特定する。
【0030】
抽出部112は、スケジュールDB30を参照し、特定部111により特定された承認者のスケジュールデータから、承認可能日を抽出する。
【0031】
設定部113は、抽出部112により抽出された承認可能日を、稟議の承認予定日として設定する。このとき、設定部113は、実績DB121に記憶されている作業実績から算出される担当者の作業見込み時間に基づいて稟議の開始日を設定する。実績DB121には、作業実績として、過去の作業時間の実績が案件の区分と対応付けて記憶されている。したがって、設定部113は、担当者本人又は前任者による同種の案件に対する作業実績を統計処理することで、作業見込み時間を算出する。
【0032】
図3は、本実施形態に係るワークフローシステム1における案件処理手順を示す業務フロー図である。
【0033】
依頼元の担当者Aから依頼先の管理者aへ案件の依頼メールが送信されると(ステップ1)、依頼メールを受信した管理者aが担当者bを決定し(ステップ2)、担当者bへ作業依頼を行う(ステップ3)。
【0034】
担当者bが稟議の承認者を確定すると、管理サーバ10により、一次承認者c及び最終承認者dのスケジュールに基づいて承認予定日が設定される(ステップ4、5)。
【0035】
担当者bが稟議前の事前作業を終えて稟議を開始すると(ステップ6)、一次承認者cに承認依頼が通知され、一次承認者cが承認すると、最終承認者dへ承認依頼が通知される。
【0036】
最終承認者dが承認すると(ステップ7)、担当者bが依頼元の担当者Aへ回答メールを送信する(ステップ8)。
【0037】
図4は、本実施形態に係るスケジュールの設定例を示す図である。
設定データは、管理サーバ10により生成され、記憶部12に記憶される。
【0038】
ステップ1で依頼メールが送信されると、依頼元情報(依頼元組織、依頼元担当者、依頼日、期限日、手法)及び依頼先情報の組織が設定される。この依頼メールがステップ2で受信されると、依頼先情報の受領日が設定される。
【0039】
ステップ3で依頼先の管理者aが担当者bへ作業依頼を行うと、依頼先情報の担当者が設定され、承認状況は未承認に初期設定される。
【0040】
ステップ4で一次承認者cのスケジュールから一次承認予定日が設定され、続いて、ステップ5で最終承認者dのスケジュールから最終承認予定日が設定される。
【0041】
ステップ6で担当者bが作業を終えて稟議を開始すると、承認状況が承認中に変更される。その後、ステップ7で最終承認者dが承認すると、承認日が設定され、承認状況が承認済みに変更される。
そして、ステップ8で担当者bが回答メールを依頼元へ送信すると、回答日が設定される。
【0042】
通知部114は、設定部113により設定された承認予定日に応じた案件の終了見込み日が案件の依頼データに含まれる期限日を超える場合、担当者及び承認者へ警告データを通知する。これにより、端末20で警告データを受け取った担当者が期限日又は承認者の再設定を行ったり、承認者がスケジュールを調整したりといった対策を事前に取ることができる。
【0043】
出力部115は、案件毎の稟議の進行段階を示す表示データを出力し、端末20に表示させる。
表示データは、案件それぞれに対応する所定の画像を含み、この所定の画像が案件の進行段階に応じた領域に配置される。進行段階に応じた領域は、案件の依頼元毎に設けられる。また、所定の画像は、案件の担当者毎、及び作業量の大きさ毎に区別して設けられる。
【0044】
図5は、本実施形態に係る案件処理状況を表す画面例を示す図である。
端末20は、ユーザからの要求に応じて、又は所定のタイミングで管理サーバ10からデータを受信し、画面表示を行う。
【0045】
この画面例では、案件の依頼元(例えば、総務部、企画部)及び進行段階(例えば、稟議開始前、一次承認中、最終承認中)に応じた領域が設けられている。
【0046】
例えば、総務部から依頼された案件それぞれに対応する画像は、まず進行段階によらず領域41に表示され、これらの案件のうち、承認待ちの案件は、承認段階に応じた領域42又は領域43に表示される。
【0047】
案件に対応する画像は、作業量の大きさ(例えば、「大」、「中」、「小」)に応じた大きさで、さらに、案件の担当者毎に色分けして表示される。
【0048】
また、例えば、図5(A)における案件B−2が承認されると、図5(B)のように、総件数及び最終承認中に配置されていた案件B−2の画像が削除される。このようにして、依頼元毎の案件数と、それぞれの担当者、作業量及び進行段階とがグラフ表示される。
【0049】
図6は、本実施形態に係る承認予定日及び警告の通知処理を示すフローチャートである。
【0050】
ステップS11において、特定部111は、案件の区分又は担当者による指定入力に基づいて、稟議の承認者を特定する。
【0051】
ステップS12において、抽出部112は、ステップS11で特定された承認者の行動予定が格納されたスケジュールデータを、スケジュールDB30から読み込む。
【0052】
ステップS13において、抽出部112は、作業量、作業区分に応じた稟議の開始日以降で、承認者が承認可能な日を抽出し、承認予定日として設定する。
【0053】
ステップS14において、通知部114は、ステップS13で設定された承認予定日に基づいて、案件が期限内に終了するか否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS15に移り、判定がNOの場合、処理はステップS16に移る。
【0054】
ステップS15において、通知部114は、稟議の承認予定日を含む案件スケジュールを端末20へ通知する。
【0055】
ステップS16において、通知部114は、案件の終了予定日が期限日を超える旨の警告を端末20へ通知する。
【0056】
以上のように、本実施形態によれば、ワークフローシステム1において、管理サーバ10は、稟議の承認者が特定されると、この承認者のスケジュールに基づいて承認予定日を設定する。したがって、管理サーバ10は、稟議を含む案件の終了予定日を仮設定できるので、担当者は、案件の進行前に稟議スケジュールを確認又は見直しができる。
【0057】
また、管理サーバ10は、案件の依頼データに含まれる区分に基づいて、1又は複数の承認者を承認順序と共に承認者を特定できるので、担当者の負担を軽減して稟議スケジュールを自動設定できる。
【0058】
また、管理サーバ10は、担当者の作業見込み時間に基づいて稟議の開始日を設定できるので、より正確に承認予定日を設定できる。
さらに、管理サーバ10は、過去の作業時間の実績を案件区分と対応付けて記憶することにより、実績に基づいて作業見込み時間を算出できるので、稟議スケジュールの精度を向上できる。
【0059】
また、管理サーバ10は、案件の終了見込み日が依頼データに含まれる期限日を超える場合、担当者へ警告データを通知するので、端末20で警告データを受け取った担当者は、期限日又は承認者を見直す等の対策を事前に行うことができる。
【0060】
また、管理サーバ10は、案件それぞれに対応する画像を稟議の進行段階を示す領域に配置した表示を行うことにより、管理者や担当者に、処理待ちの総件数とその進行段階とを容易に把握させることができる。
さらに、表示データは、案件の依頼元、担当者及び作業量の大きさを区別して生成されるので、管理サーバ10は、稟議の状況をより詳細に報知できる。
【0061】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0062】
管理サーバ10は、ネットワークに接続可能な情報処理装置の一例であり、サーバ装置又はPC(Personal Computer)等、様々な情報処理装置(コンピュータ)であってよく、前述の各機能は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、上記情報処理装置にインストールされる。また、これらのプログラムは、CD−ROMのようなリムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。
【0063】
また、管理サーバ10及びスケジュールDB30は、一体の情報処理装置であってもよいし、機能毎にさらに複数の情報処理装置に分散されてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 ワークフローシステム
10 管理サーバ(スケジュール管理装置)
11 制御部
12 記憶部
20 端末
30 スケジュールDB
111 特定部
112 抽出部
113 設定部
114 通知部
115 出力部
121 実績DB
図1
図2
図3
図4
図5
図6