(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳しく説明する。図面において、同一の構成要素は、できるだけ同一の符号で示している。また、本発明の要旨を不明瞭にする可能性のある公知機能及び構成に対する詳細な説明は省略する。
【0011】
本発明の実施形態による携帯端末機は、マルチタッチ操作が可能なタッチスクリーンを備えた携帯端末機に基づくものであり、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、CDMA(Code Division Multiple Access)端末機、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)端末機、GSM(Global System For Mobile Communication)端末機、IMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)端末機、スマートフォン(Smart Phone)端末機、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)端末機、パソコン(Personal Computer)、ノートパソコン(Notebook Computer)等に適用することができる。
【0012】
本発明の実施形態において‘マルチタッチ’は、タッチスクリーン上の少なくとも2つ以上の地点でタッチ信号が発生することを意味し、この信号をマルチタッチ信号と称する。即ち、タッチスクリーン上で同時にタッチが起きた場合にマルチタッチ信号が発生したと判断する。また、2つのタッチ間の時間が予め設定された時間区間内の場合にもこれらのタッチによりマルチタッチ信号が発生したと判断する。
【0013】
本発明の実施形態において‘活性化時間’は、タッチスクリーンにマルチタッチ信号の入力が予め設定された時間の間に持続する時間を意味する。活性化時間は、コンテンツの全体リスト又は特定部分のリストを変更するための基準時間になり、マルチタッチ信号の入力時間と比較される。マルチタッチ信号が活性化時間以上持続して入力された場合、入力されたマルチタッチ信号を“長く入力されたマルチタッチ信号”として判断し、コンテンツの特定部分のリストを拡張するか又は縮約する。反対に、マルチタッチ信号が活性化時間の間に持続して入力されない場合、入力されたマルチタッチ信号を“短く入力されたマルチタッチ信号”として判断し、コンテンツの全体リストを拡張するか又は縮約する過程を行う。
【0014】
本発明の実施形態において‘ジェスチャー(Gesture)’は、マルチタッチ信号によって、コンテンツのリストを上位階層から下位階層に拡張するか、或いはコンテンツのリストを下位階層から上位階層に縮約するための動作又は動作信号を意味する。即ち、動作信号は、タッチスクリーンにマルチタッチ信号の入力が感知された後に発生したマルチドラッグ(Drag)信号によって最初にマルチタッチ信号が発生した2つの地点間の距離の値の変化を利用して判断される。最初にタッチ信号が発生した2つの地点間の距離の値がタッチドラッグ信号によって最初の距離の値より大きくなった場合、入力されたジェスチャーをリスト拡張のための動作信号として判断する。反対に、最初にタッチ信号が発生した2つの地点間の距離の値がドラッグ信号によって最初の距離の値より小くなった場合、入力されたジェスチャーをリスト縮約のための動作信号として判断する。
【0015】
なお、ジェスチャーは、単一タッチ信号によって発生する動作又は動作信号でもあることが理解できる。その場合、単一タッチは、最初にマルチタッチ信号が入力された地点のうちの1つの地点で発生したドラッグ信号を利用することによっても、リストを拡張するか又は縮約する動作信号として判断することができる。
【0016】
本発明の実施形態において、特定のコンテンツとして音楽を代表例に説明する。しかし、特定コンテンツは、これに限定されるものではなく、映画、写真、電子本、住所録、及びライブラリなどに多様な方法で適用可能である。
【0017】
本発明の実施形態において、リスト拡張は、リスト構造を上位階層から下位階層に展開してタッチスクリーンに表示することを意味する。リスト拡張信号が感知された場合、該当する上位階層に含まれた項目は下位階層のサブ項目に展開されてタッチスクリーンに表示される。この時、最下位階層で発生するリスト拡張に対するイベントは、実行しなくてもよい。
【0018】
また、本発明の実施形態において、リスト縮約は、リスト構造を下位階層から上位階層に組み込んでタッチスクリーンに表示することを意味する。リスト縮約信号が感知された場合、該当する下位階層に含まれたサブ項目は上位階層の項目に組み込まれてタッチスクリーンに表示される。この時、最上位階層で発生するリスト縮約に対するイベントは、実行しなくてもよい。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態による携帯端末機を示す概略構成図である。
【0020】
図1を参照すると、本実施形態による携帯端末機は、制御部100、入力部110、表示部120、及び保存部130を含んで構成される。表示部120は、タッチセンサー122と表示窓124を含む。
【0021】
入力部110は、数字又は文字情報などを入力する多数の入力キー及び各種機能を設定するための多数の機能キーを含む。機能キーには、方向キー、サイドキー、ホイール(Wheel)キー、及び各種設定キーなどを含むことができる。ここで、入力部110は、タッチスクリーンで構成することができる。この場合、入力部110は、表示部120の機能を行うことができる。また、入力部110は、ユーザ設定及び携帯端末機の制御と関連して入力されたキー信号を制御部100に伝達する。
【0022】
表示部120は、携帯端末機で実行されるアプリケーション及びプログラムとして、一連の動作状態、動作結果、及び他の形態を表示する。また、表示部120は、携帯端末機のメニュー、ユーザが入力したユーザデータ、機能設定情報、及び多様な情報を表示する。ここで、表示部120は、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diodes)などのディスプレイ装置で構成することができる。また、本発明の一実施形態において、表示部120は、タッチスクリーンで構成される。特に、表示部120は、タッチセンサー122と表示窓124で構成される。この場合、表示部120は、入力部110の機能を行うことができる。
【0023】
本発明の一実施形態において、タッチセンサー122は、タッチパネル(Touch panel)が押圧された位置に該当する電圧又は電流信号を発生することによって、ユーザが指定する命令又はグラフィック情報を入力するようになる。タッチセンサー122は、入力される信号の物理量、例えば、抵抗、静電容量などの変化を検出し、タッチ信号の発生を感知する。タッチセンサー122は、タッチパネル、液晶パネル、バックライトが順次に積層されるような工程で形成される。ここで、タッチセンサー122は、タッチパネルからの信号を制御部100に供給する信号線と、液晶パネルの下部基板に連結されて液晶パネル駆動部に電気的信号を供給するTCP(Tape Carrier Package)を更に備えることができる。タッチスクリーンパネルの構造は従来技術としてよく知られておりここではその詳細な説明を省略する。
【0024】
表示窓124には、携帯端末機の状態及び動作と関連した各種情報を表示する。本発明の一実施形態において、表示窓124には、特定コンテンツのリストとユーザのマルチタッチ信号入力による当該リストをハイライトして表示する。また、表示窓124には、マルチタッチ信号により、コンテンツのリスト構造を、上位階層から下位階層に拡張されるか、又は下位階層から上位階層に縮約されることによって表示する。
【0025】
保存部130は、本発明による携帯端末機の動作に必要なアプリケーション又はプログラムを保存し、プログラム領域とデータ領域を含む(図示せず)。
【0026】
プログラム領域は、携帯端末機を起動するためのオペレーティングシステム(OS:Operating System)を保存し、また、入力されるマルチタッチ信号によって特定コンテンツのリスト構造を上位階層から下位階層に拡張するか又は下位階層から上位階層に縮約するためのプログラムを保存する。更に、プログラム領域は、拡張されるか又は縮約されたリスト構造をタッチスクリーンに表示するためのプログラム、活性化時間に応じてコンテンツの全体リストを選択するか又は特定部分のリストを選択するかを判断するプログラム、及びマルチタッチ信号によってジェスチャーを識別するプログラムなどを保存する。特に、本発明の実施形態において、マルチタッチによってコンテンツのリスト構造を拡張するか又は縮約する場合、データ領域は拡張又は縮約されたリスト構造を保存する。
【0027】
制御部100は、携帯端末機の全般的な動作及び内部ブロック間の信号フローを制御する。特に、制御部100は、入力部110を通じてリスト管理モード実行のための入力信号を感知し、リスト管理モードにおける特定コンテンツのリストを管理する。
【0028】
制御部100は、感知されたマルチタッチ信号によって該当するイベントを実行する。即ち、制御部100は、表示部120のコンテンツリストに適用されるマルチタッチ信号を感知し、マルチタッチ信号が入力される時間と活性化時間とを比較する。この時、制御部100は、マルチタッチ信号の時間と活性化時間の長さを比較し、全体リスト構造を変更するための信号に該当するマルチタッチ信号であるか、或いは特定部分のリスト構造を変更するための信号であるかを判断する。ここで、制御部100は、マルチタッチ信号が入力される時間が活性化時間以上であることを確かめると、入力されたマルチタッチ信号を“長く入力されたマルチタッチ信号”として識別し、後述するように、ジェスチャーの方向に対応してコンテンツの部分リストを拡張するか又は縮約する。しかし、制御部100は、マルチタッチ信号入力の時間の長さが活性化時間より短いことを確かめると、入力されたマルチタッチ信号を“短く入力されたマルチタッチ信号”として識別し、後述するように、ジェスチャーの方向に対応してコンテンツの全体リストを拡張するか又は縮約する。
【0029】
制御部100は、特定部分のリストに入力されたマルチタッチ信号が特定部分のリスト変更のための信号であることを確かめると、特定部分のリストをハイライトして表示するように制御する。また、制御部100は、マルチタッチ信号が入力された特定部分のリストを選択範囲として指定する。
【0030】
制御部100は、マルチタッチ信号のジェスチャーによる機能を行う。より具体的に、制御部100は、最初にマルチタッチ信号が発生したタッチスクリーン上の少なくとも2つの地点間の距離である最初の距離を感知する。制御部100は、マルチタッチ信号間の距離がドラッグ信号によって最初の距離より大きくなったことを感知すると、入力されたジェスチャーをリスト拡張のための信号として判断する。なお、最初のタッチ地点から第2のタッチ地点に継続した入力を感知した場合にドラッグ信号として判断する。ここで、制御部100は、拡張ジェスチャーによって全体リスト又は特定部分のリストを上位階層から下位階層に拡張して表示するように制御する。同様に、制御部100は、最初の距離がドラッグ信号によって小さくなったことを感知すると、入力されたジェスチャーを縮約のための信号として識別する。そして、制御部100は、リスト縮約ジェスチャーによって全体リスト又は特定部分のリストを下位階層から上位階層に縮約して表示するように制御する。
【0031】
制御部100は、アイコン(icon)やサムネイル(Thumbnail)でコンテンツのリスト構造を表示することができる。特に、制御部100は、マルチタッチ信号によってアイコンが選択されたことを確かめると、選択されたアイコンを選択範囲として指定する。ここで、選択範囲は、マルチタッチによって、1つのアイコンとして統合されて縮約された複数のアイコンを含む範囲に属するか、又は各々のアイコンに分離されて展開された範囲に属することができる。この後、制御部100は、選択範囲のアイコンをハイライトして表示する。
【0032】
制御部100は、マルチタッチ信号に応じて選択されて識別されたアイコンを、縮約するか又は展開するための目標対象として認識する。
【0033】
例えば、制御部100は、選択されたアイコンを1つのアイコンに統合するためのジェスチャーが発生すると、選択範囲に指定されたアイコンを縮約し、1つの縮約されたアイコンとして生成する。即ち、制御部100は、最初にマルチタッチ信号が発生した2つの地点間の距離である最初の距離がドラッグ信号によって減少したことを確かめると、選択範囲のアイコンを統合し、縮約された統合アイコンとして生成する。その後、制御部100は、選択範囲のアイコンが縮約されて生成された統合アイコンを表示するための表示部120を制御する。同様に、制御部100は、選択されたアイコンを展開するためのジェスチャーが発生すると、選択範囲のアイコンを各々のアイコンに分離して展開する。即ち、制御部100は、最初にマルチタッチ信号が発生した2つの地点間の距離である最初の距離がドラッグ信号によって増加したことを確かめると、選択範囲のアイコンを展開し、各々のアイコンとして生成する。その後、制御部100は、複数のアイコンが縮約されて構成された1つの縮約されたアイコンを各々のアイコンに分離し、これらを表示部120のタッチスクリーンに表示するように制御する。
【0034】
制御部100は、少なくとも2つのアイコンを表す一つのアイコン、又は各々に展開されたアイコンを整列オプションによってタッチスクリーンに表示するように制御する。整列オプションは位置固定整列方式と自動整列方式を含む。
【0035】
また、本発明の一実施形態において、制御部100は、コンテンツの特定リストが表示されたタッチスクリーンから単一のタッチ信号が感知されると、タッチ信号の感知によって、特定部分に該当するリスト構造を、上位階層から下位階層に拡張して表示するように制御する。この時、制御部100は、ダブルクリック(Double Click)やスイング(swing)などの多様なタッチに対応するタッチ信号を感知することができる。
【0036】
また、本発明の一実施形態において、制御部100は、カテゴリー毎にタッチスクリーンに表示されたコンテンツのリストでタッチ信号が感知されると、カテゴリー毎のリストを統合することができる。例えば、音楽題目、作曲家、アーティスト、ジャンル(Genre)、及びアルバムなどに分類することができる。その場合、制御部100は、1つの曲を、このような多様なカテゴリーに基づいてタッチスクリーンに表示し、その後、タッチ信号を感知すると、この曲のカテゴリーを統合し、統合されたカテゴリーをタッチスクリーンに表示するように制御する。
【0037】
以下の記述では、携帯端末機のマルチタッチを利用したリスト管理方法について
図2〜
図21を参照して詳しく説明する。
【0038】
図2の(a)〜(e)は、本発明の一実施形態によるジェスチャーを説明するための図である。
【0039】
図2の(a)に示したように、制御部100は、タッチスクリーンにマルチタッチ信号入力を感知する。この時、制御部100は、マルチタッチ信号が入力された2つの点201、203間の距離を‘x’と定める。ここで、2つの点間の距離は、その後に入力されるマルチタッチ信号のジェスチャーによってリスト構造を上位階層から下位階層に拡張するか、又は下位階層から上位階層に縮約するために比較される。
【0040】
図2の(b)に示したように、制御部100は、最初にマルチタッチ信号が入力された点201、203からドラッグ信号によって移動する点205、207の位置を感知する。この時、ユーザのドラッグ信号入力によって移動した点205、207間の距離は、‘x+α’である。制御部100は、最初にマルチタッチ信号が入力された2つの点201、203間の距離よりドラッグ信号によって移動した点205、207間の距離が‘α’分だけ大きくなったことを確かめる。その場合、制御部100は、入力されたドラッグ信号をリスト拡大のためのジェスチャーとして識別し、リスト構造を上位階層から下位階層に拡張する。
【0041】
図2の(c)に示したように、制御部100は、最初にマルチタッチ信号が入力された点201、203からドラッグ信号によって移動した点209、211の位置を感知する。この時、ユーザのドラッグ信号入力によって移動した点209、211間の距離は、‘x−α’である。制御部100は、最初にマルチタッチ信号が入力された2つの点201、203間の距離よりドラッグ信号によって移動した点209、211間の距離が‘α’分だけ小くなったことを確かめる。その場合、制御部100は、入力されたドラッグ信号をリスト縮約のためのジェスチャーとして識別し、リスト構造を下位階層から上位階層に縮約する。
【0042】
図2の(d)に示したように、制御部100は、最初にマルチタッチ信号が入力された点201、203からドラッグ信号によって移動した点213の位置を感知する。即ち、制御部100は、マルチタッチ信号が入力された点201、203のうちのタッチされた1つの点201がドラッグ信号によって移動したことを感知する。この時、ユーザのドラッグ信号入力によって移動した点213と最初にマルチタッチ信号が入力された点203との間の距離は、‘x+α’である。制御部100は、最初にマルチタッチ信号が入力された2つの点201、203間の距離より‘α’分だけ大きくなったことを確かめる。その場合、制御部100は、入力されたドラッグ信号をリスト拡張のためのジェスチャーとして識別し、リスト構造を上位階層から下位階層に拡大する。
【0043】
図2の(e)に示したように、制御部100は、最初にマルチタッチ信号が入力された点201、203からドラッグ信号によって移動した点217の位置を感知する。即ち、制御部100は、マルチタッチ信号が入力された点201、203のうちのタッチされた1つの点201がドラッグ信号によって移動したことを感知する。この時、ユーザのドラッグ信号入力によって移動した点217と最初にマルチタッチ信号が入力された点203との間の距離は、‘x−α’である。制御部100は、最初にマルチタッチ信号が入力された2つの点201、203間の距離より‘α’分だけ小くなったことを確かめる。その場合、制御部100は、入力されたドラッグ信号をリスト縮約のためのジェスチャーとして識別し、リスト構造を下位階層から上位階層に縮約する。
【0044】
図3は、本発明の一実施形態による携帯端末機のマルチタッチを利用したリスト管理方法を説明するための流れ図である。
【0045】
図3を参照すると、301段階で、制御部100は、特定コンテンツのリストを表示部120に表示するように制御する。この時、特定コンテンツは、リスト管理のためのコンテンツであって、本実施形態では、音楽を特定コンテンツとして説明する(
図4参照)。しかし、特定コンテンツは、これに限定されるものではなく、多様なコンテンツにも適用可能である。
【0046】
303段階で、制御部100は、マルチタッチ信号を感知する。マルチタッチ信号が感知されると、305段階で、制御部100は、タッチ信号が入力された時間が活性化時間以上タッチされたか否かを判断する。即ち、制御部100は、マルチタッチ信号入力時間と活性化時間とを比較し、全体リスト構造の変更のための信号であるか、又は特定部分のリスト構造を変更するための信号であるかを判断する。例えば、制御部100は、マルチタッチ信号が活性化時間以上より長く入力されたことを確かめると、特定部分のリスト構造を変更するための機能を遂行し、反対に、マルチタッチ信号が活性化時間より短く入力されたことを確かめると、コンテンツの全体リスト構造を変更する機能を遂行する。
【0047】
より具体的には、入力されたマルチタッチ信号が活性化時間より長いことを確かめると、307段階で、制御部100は、マルチタッチされた特定部分のリストをハイライトして表示する。その後、制御部100は、309段階で、コンテンツの特定部分のリストをリスト構造変更のための選択範囲として識別して活性化する。しかし、入力されたマルチタッチ信号が活性化時間より短いことを確かめると、311段階で、制御部100は、コンテンツの全体リストをリスト構造変更のための目標対象として活性化する。
【0048】
なお、本実施形態において、制御部100は、コンテンツリストの選択された特定部分を選択範囲と指定して活性化し、マルチタッチされた選択範囲のリストをハイライトして表示することもできる。その場合、制御部100は、マルチタッチ信号によって選択された特定部分のリストを選択範囲として指定して活性化する過程と活性化された選択範囲をハイライトする過程を同時に実行することもできる。
【0049】
制御部100は、313段階で、タッチスクリーン上の移動信号に基づいてジェスチャーを識別し、入力されたタッチ信号によってジェスチャーの機能を判断する。即ち、制御部100は、コンテンツのリストが表示されたタッチスクリーン上にマルチタッチ信号が入力された後に発生するドラッグ信号によってリスト構造を拡張するか又は縮約するジェスチャーを判断する。ここで、制御部100は、最初にマルチタッチ信号が発生した2つの地点間の距離がドラッグ信号によって大きくなったことを確かめると、入力されたタッチ信号をリスト構造拡張のためのジェスチャーとして識別する。しかし、制御部100は、最初にマルチタッチ信号が発生した2つの地点間の距離がドラッグ信号によって小くなったことを確かめると、入力されたタッチ信号をリスト構造縮約のためのジェスチャーとして識別する。例えば、制御部100は、特定部分のリストが選択範囲で活性化された後に入力されたドラッグ信号によってリスト構造を上位階層から下位階層に拡張するか、又はリスト構造を下位階層から上位階層に縮約するかのジェスチャーを識別して判断することができる。
【0050】
制御部100は、313段階で、マルチタッチ信号がリスト構造拡張のためのジェスチャーであることを確かめると、315段階で、該当するリスト構造を上位階層から下位階層に拡張する。例えば、制御部100は、全体リストがリスト構造変更のために活性化されていると、全体リスト構造を上位階層から下位階層に拡張する。また、制御部100は、特定部分のリストが選択範囲で活性化されていると、特定部分のリスト構造を上位階層から下位階層に拡張する。
【0051】
制御部100は、317段階で、拡張されたリスト構造をタッチスクリーンに表示するように表示部120を制御する。例えば、制御部100は、全体リストがリスト構造変更のために活性化されていると、拡張された全体リスト構造をタッチスクリーンに表示する。また、制御部100は、特定部分のリストが選択範囲で活性化されていると、拡張された特定部分のリスト構造をタッチスクリーンに表示するように制御する。
【0052】
しかし、制御部100は、313段階で、マルチタッチ信号がリスト構造縮約のためのジェスチャーであることを確かめると、319段階で、該当するリスト構造を下位階層から上位階層に縮約する。例えば、制御部100は、全体リストがリスト構造変更のために活性化されていると、全体リスト構造を下位階層から上位階層に縮約する。また、制御部100は、特定部分のリストが選択範囲で活性化されていると、特定部分のリスト構造を下位階層から上位階層に縮約する。
【0053】
制御部100は、321段階で、縮約されたリスト構造をタッチスクリーンに表示するように表示部120を制御する。例えば、制御部100は、全体リストがリスト構造変更のために活性化されていると、縮約された全体リスト構造をタッチスクリーンに表示する。また、制御部100は、特定部分のリストが選択範囲で活性化されていると、縮約された特定部分のリスト構造をタッチスクリーンに表示するように制御する。
【0054】
以下の記述では、上述したマルチタッチを利用したリスト管理方法を実行するタッチスクリーンの例を、図面を参照して説明する。
【0055】
図4〜
図8は、本発明の一実施形態によるコンテンツの全体リストの変更を説明するためのユーザインタフェース(UI)である。
【0056】
図4に示したように、制御部100は、コンテンツリスト構造を最上位階層としてタッチスクリーンに表示する。制御部100は、コンテンツリストが表示されたタッチスクリーン上にマルチタッチ信号を感知すると、マルチタッチ信号のジェスチャーによってコンテンツのリスト構造を変更する。例えば、制御部100は、マルチタッチ信号がリスト構造拡張のための信号であることを確かめると、
図5に示したように、コンテンツリスト構造を上位階層から下位階層に拡張して表示する。しかし、制御部100は、マルチタッチ信号が下位階層に拡張されたリスト構造縮約のためのマルチタッチ信号であることを感知すると、
図6に示したように、コンテンツリスト構造を下位階層から上位階層に縮約して表示する。
【0057】
制御部100は、マルチタッチ信号が短く入力され、最初にマルチタッチ信号が発生した2つの地点間の距離がドラッグ信号によって変化するイベントを通じてリスト構造を変更のためのジェスチャーを識別する。例えば、制御部100は、マルチタッチ信号がリスト拡張のためのジェスチャーであることを確かめると、
図7に示したように、全体リスト構造を上位階層から下位階層に拡張して画面に表示する。反対に、制御部100は、マルチタッチ信号がリスト縮約のためのジェスチャーであることを確かめると、
図8に示したように、全体リスト構造を下位階層から上位階層に縮約してタッチスクリーンに表示する。
【0058】
図9〜
図14は、本発明の一実施形態によるコンテンツの特定部分のリスト変更を説明するためのユーザインタフェース(UI)である。
【0059】
図9〜
図14を参照すると、制御部100は、マルチタッチ信号が長く入力されると、特定部分にのリストをハイライトして表示し、選択範囲として指定して活性化する。
【0060】
その後、制御部100は、最初にマルチタッチされた2つの地点間の距離がドラッグ信号によって大きくなったことを感知すると、特定部分のリスト構造を拡張するためのジェスチャーであることを確かめる。例えば、
図9に示したように、制御部100は、タッチスクリーンに表示されたリストの‘B’と‘D’にマルチタッチ信号が入力されたことを確かめると、‘B’から‘D’をハイライトして表示し、これらを選択範囲として指定して活性化する。その後、制御部100は、拡張ジェスチャーに該当するマルチタッチ信号によって、上位階層の部分リストである‘B’を拡張して下位階層の‘Bx’をタッチスクリーンに表示し、上位階層の部分リストである‘C’を拡張して下位階層の‘Cx’と‘Cy’を表示し、そして上位階層の部分リストである‘D’を拡張して下位階層の‘Dx’を表示する。
【0061】
しかし、制御部100は、最初にマルチタッチされた2つの地点間の距離がドラッグ信号によって小くなったことを感知すると、特定部分のリスト構造を縮約するためのジェスチャーであることを確かめる。例えば、
図10に示したように、制御部100は、タッチスクリーンに表示されたリストの‘B’と‘D’にマルチタッチ信号が入力されたことを確かめると、‘B’から‘D’をハイライトして表示し、これらを選択範囲として指定して活性化する。その後、制御部100は、縮約ジェスチャーに該当するマルチタッチ信号によって、下位階層に拡張された部分リスト構造を上位階層の‘B’、‘C’及び‘D’のリスト構造に各々縮約してタッチスクリーンに表示する。
【0062】
また、制御部100は、上位階層に表示された特定部分のリストにマルチタッチ信号が入力されると、選択された部分のリストを縮約して表示することができる。この時、制御部100は、上位階層のリスト構造が表示されたタッチスクリーンにマルチタッチ信号が入力されると、特定部分のリストをハイライトして表示し、選択範囲として指定して活性化する。例えば、
図11に示したように、制御部100は、上位階層のリスト構造で‘B’と‘D’にマルチタッチ信号入力が感知されると、選択された‘B’から‘D’をハイライトし、選択範囲として指定して活性化する。その後、制御部100は、縮約ジェスチャーに該当するマルチタッチ信号によってリスト構造を縮約する。その場合、
図11に示したように、‘B’から‘D’は、1つのグループリストで表示される。
【0063】
また、本発明の一実施形態において、単一タッチ信号を利用した場合にも、リスト構造を変更する機能を行うことができる。例えば、
図12に示したように、制御部100は、タッチ信号によってタッチスクリーン上の‘C’が選択されると、‘C’をハイライトし、選択範囲として指定して活性化する。その後、制御部100は、‘C’に含まれるサブ項目である‘Cx’と‘Cy’を表示するように制御する。また、
図13に示したように、制御部100は、タッチ信号によってタッチスクリーン上の‘B−C’が選択されると、‘B−C’をハイライトし、選択範囲として指定して活性化する。その後、制御部100は、‘B’に含まれるサブ項目である‘Bx’と、‘C’に含まれる‘Cx’及び‘Cy’を各々拡張して表示するように制御する。
【0064】
また、本発明の一実施形態において、制御部100は、カテゴリー毎にコンテンツリストが表示されたタッチスクリーン上に入力されるタッチ信号を感知すると、リストのカテゴリーを統合することができる。制御部100は、リスト縮約のためのジェスチャーを感知すると、該当するタッチ信号によってカテゴリーを統合する。例えば、
図14に示したように、制御部100は、ジャンル、題目、及びアーティストのカテゴリーが表示されたタッチスクリーン上に入力されたタッチ信号を感知すると、タッチ信号によって、カテゴリーの題目毎に分類されたこれらのカテゴリーを統合し、タッチスクリーンに表示するように制御する。
【0065】
図15〜
図21は、本発明の一実施形態によるアイコン構造の変更を説明するためのユーザインタフェース(UI)である。
【0066】
図15〜
図21を参照すると、制御部100は、アイコン形態で表現したリスト構造に変更することができる。
【0067】
制御部100は、マルチタッチ信号によって入力されたアイコンを1つのアイコンに縮約する。例えば、
図15に示したように、制御部100は、マルチタッチ信号によって選択された‘C’と‘H’アイコンを識別する。この時、
図16に示したように、制御部100は、 ‘C’から‘H’間のアイコンをハイライトし、選択範囲として指定して活性化する。制御部100は、マルチタッチ信号によってジェスチャーを識別する。
【0068】
制御部100は、アイコン統合のためのジェスチャーが感知されると、選択範囲内のアイコンを縮約し、整列オプションによってタッチスクリーンに縮約されたアイコンを表示する。制御部100は、選択範囲内のアイコンを拡張して統合する機能が遂行されると、選択範囲内のアイコンをアイコン整列オプションによって整列して表示する。整列オプションは位置固定整列方式と自動整列方式を含む。例えば、制御部100は、縮約されたアイコンと他のアイコンを、
図17に示したように位置固定整列方式で整列して表示するか、又は
図18に示したように自動整列方式で、整列して表示することができる。
【0069】
また、制御部100は、縮約されたアイコンを各々のアイコンに分離して展開する機能を行う。例えば、
図19に示したように、制御部100は、マルチタッチ信号によって選択された‘C−H’と‘I’アイコンを識別する。この時、
図20に示したように、制御部100は、 ‘C−H’と‘I’間のアイコンをハイライトし、選択範囲として指定して活性化する。制御部100は、マルチタッチ信号によってジェスチャーを識別する。
【0070】
制御部100は、アイコン展開のためのジェスチャーが感知されると、選択範囲内のアイコンを展開し、整列オプションによってタッチスクリーンにこれらを表示する。制御部100は、選択範囲内のアイコンを展開する機能が遂行されると、選択範囲内のアイコンを予め設定されたアイコン整列オプションによって整列して表示する。整列オプションは位置固定整列方式と自動整列方式を含む。例えば、
図21に示したように、制御部100は、縮約されたアイコンを各々のアイコンに分離して展開することができる。
【0071】
上述したような本発明による方法は、多様なコンピュータ手段を用いて実行することができるプログラム命令形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、及び磁気テープのような磁気媒体(Magnetic Media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(Optical Media)、フロップチカルディスク(Floptical Disk)のような磁気−光媒体(Magneto−Optical Media)、及びROM(Read Only Memory)、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存し実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。また、プログラム命令には、コンパイラによって作成されるもののような機械語コードだけでなく、インタープリターなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。上述したようなハードウェア装置は、本発明の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができる。
【0072】
本明細書と図面に開示した本発明の実施例は、本発明の技術内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示した実施例以外にも、本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であることは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に自明である。