特許第5684893号(P5684893)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イーライ リリー アンド カンパニーの特許一覧

特許5684893神経性疾患の検出のためのイメージング剤
この文献は図面が300枚以上あるため,図面を表示できません.
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5684893
(24)【登録日】2015年1月23日
(45)【発行日】2015年3月18日
(54)【発明の名称】神経性疾患の検出のためのイメージング剤
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20150226BHJP
   A61K 51/00 20060101ALI20150226BHJP
   A61K 49/00 20060101ALI20150226BHJP
【FI】
   C07D487/04 144
   C07D487/04CSP
   A61K49/02 A
   A61K49/00 A
【請求項の数】11
【全頁数】226
(21)【出願番号】特願2013-501382(P2013-501382)
(86)(22)【出願日】2011年3月22日
(65)【公表番号】特表2013-522365(P2013-522365A)
(43)【公表日】2013年6月13日
(86)【国際出願番号】US2011029368
(87)【国際公開番号】WO2011119565
(87)【国際公開日】20110929
【審査請求日】2012年11月26日
(31)【優先権主張番号】13/035,405
(32)【優先日】2011年2月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/661,777
(32)【優先日】2010年3月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】594197872
【氏名又は名称】イーライ リリー アンド カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100068526
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 恭生
(74)【代理人】
【識別番号】100100158
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100138900
【弁理士】
【氏名又は名称】新田 昌宏
(74)【代理人】
【識別番号】100162684
【弁理士】
【氏名又は名称】呉 英燦
(74)【代理人】
【識別番号】100176474
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 信彦
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル カート キャッション
(72)【発明者】
【氏名】ガン チェン
(72)【発明者】
【氏名】ダナラクシュミ カシ
(72)【発明者】
【氏名】ハートムート ツェー. コルプ
(72)【発明者】
【氏名】チャンフィ リウ
(72)【発明者】
【氏名】アンジャナ シンハ
(72)【発明者】
【氏名】アンナ カトリン サーデニングズ
(72)【発明者】
【氏名】エリック ワン
(72)【発明者】
【氏名】チュル ユー
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ウーメッシュ ビー. ガンガダルマト
(72)【発明者】
【氏名】ジョゼフ シー. ウォルシュ
【審査官】 小出 直也
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/011964(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/102498(WO,A1)
【文献】 英国特許第00496258(GB,B)
【文献】 特表2012−521988(JP,A)
【文献】 Shin-Shyong Tsengら,Journal of Heterocyclic Chemistry,1987年,Vol.24, No.3,pp837-843
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 201/00−521/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Vb’:
[この文献は図面を表示できません]
(Vb’)
[式中、
15は、H、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキル、アルキルアリール、アルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、アルコキシ、NR10COOアルキル、NR10COOアリール、NR10COアルキル、NR10COアリール、COOアルキル、COOアリール、COアルキル、COアリール、アリール、シクロアルキルであり、ここで、R10は、H、非置換の又は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アミノ、−OSO2アルキル、−OSO2アリール、−OSi(アルキル)3、−OTHP又は放射性標識で置換されたアルキル、アルケン、アリールであり、ここで、少なくとも1つのHは、ハロゲン又は放射性同位体によって置き換えられている]で示される化合物。
【請求項2】
15が、C1〜C6−アルキルであり、その際、少なくとも1つのHが、ハロゲンによって置き換えられている、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
15が、C1〜C6−アルキルであり、その際、少なくとも1つのHが、放射性同位体によって置き換えられている、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
15が、C2〜C6−アルキル−18Fである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
15が、18F又は11Cである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
脳組織中の神経原線維濃縮体及び/又は老人斑のイメージング及び検出のための方法であって、該組織を、化合物中の一つのHが放射性同位体によって置き換えられている、請求項1に記載の式(Vb’)の化合物で処理し、そして放射性シグナル又は蛍光強度を測定することを含む前記方法。
【請求項7】
検出を、ガンマ線イメージング又はPETもしくはSPECTもしくは蛍光によって行う、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
式:
[この文献は図面を表示できません]
[式中、F*は、F又は18Fである]
で示される請求項1に記載の化合物又はその製剤学的に許容性の塩。
【請求項9】
式:
[この文献は図面を表示できません]
[式中、F*は、F又は18Fである]
で示される請求項1に記載の化合物又はその製剤学的に許容性の塩。
【請求項10】
以下の式:
2−(1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)エタノール:
[この文献は図面を表示できません]
;
2−(1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)エチル メタンスルホネート:
[この文献は図面を表示できません]
;
1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オール:
[この文献は図面を表示できません]
;
1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル メタンスルホネート:
[この文献は図面を表示できません]
;および
2−(4−ブロモ−1−ピペリジル)ピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール:
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれる化合物。
【請求項11】
2−(1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)エチル メタンスルホネートを無水[F−18]フッ化物イオンと反応させることを含む、F*が、18Fである請求項8に記載の化合物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連特許出願
本願は、2010年3月23日出願のUSSN12/661,777の一部継続出願であり、それは、その全体において参照を以て本願に開示されたものとする。USSN12/661,777は、2009年3月23日出願の米国仮出願第61/162,421を基礎とするものであり、その優先権利益を主張しており、それは、その全体において参照を以て本願に開示されたものとする。
【0002】
前述の出願とそこに引用されたもしくはその中間段階で引用された全ての刊行物("出願引用刊行物")並びに該出願引用刊行物に引用されたもしくはそこで参照された全ての刊行物並びに本願に引用されたもしくは本願で参照された全ての刊行物("本願引用刊行物")並びに該本願引用刊行物に引用されたもしくはそこで参照された全ての刊行物は、本願に挙げられる任意の製品又は本願に参照を以て開示されたものとした任意の刊行物に挙げられる任意の製品のための任意の製造元の指示、記載、製品仕様及びプロダクトシートと一緒になって、それにより参照を以て本願に開示されたものとし、かつ本発明の実施において使用してよい。
【0003】
技術分野
本発明は、一般に、神経性疾患の検出のためのイメージング剤に関する。より特定すれば、本発明は、アルツハイマー病(AD)の検出のための、症状発現前診断のための及びその進行の追跡のための、老人斑(SPs)及び/又は神経原線維濃縮体(NFTs)をターゲットとする新規の診断イメージング剤を発見することに関する。
【0004】
背景技術
近年、痴呆の主な原因であるアルツハイマー病(AD)は、65歳から69歳の間の人口の1パーセントに発生し、95歳以上になると40〜50%に増加する。AD患者は、認知障害と記憶機能の欠損を含む特徴的な臨床的症状を示す。最近の研究モデルにおいては、ADに関連する3つの"ステージ"がある。第一に、ニューロン細胞は、シナプスの/代謝の機能不全の結果として病気になり、それによりニューロン欠乏が引き起こされる。第二に、組織学的ステージにおいては、神経原線維濃縮体及びβ−アミロイド斑の蓄積が始まり、それにより脳内の不溶性タンパク質の不時の凝集がもたらされる。最後に、ADは、最終的にはニューロン死と脳容積の収縮を引き起こす。AD患者は、典型的には、重度の老人斑(SP)負荷を有し、それは大脳皮質に見られ、死後の病理組織学的試験によって検証されている。SPは、β−アミロイドペプチドを含む細胞外沈積物であり、より長いアミロイド前駆体タンパク質から開裂されて、40〜43個のアミノ酸ペプチドが生成されている。脳内のアミロイド凝集物は、ADを引き起こす事象のカスケードにおいて主要な役割を担う。興味深いことに、通常の認知機能を有する年配の人たちに老人斑が発生し存在するにもかかわらず、NFT及び老人斑沈積の重度は、その称するところでは、認知機能の喪失及びニューロン回路の低下と相関している。
【0005】
AD脳の死後の試験の主要な神経病理学的な考察は、細胞外のβ−アミロイドペプチドと細胞内の神経原線維濃縮体(NFT)の検出を通じたADの存在を確認する。NFTは、過剰リン酸化されたタウタンパク質のフィラメントに由来する。NTFの存在と重度は、痴呆及び認知障害の重度と相関している(Dickinson,D.W.,Neurobiol.Aging 1997,18[4 suppl]:S21−S26)。ADの病理学的プロセスは、痴呆の臨床的症状が現れる前に始まるはずである。
【0006】
アルツハイマー病が米国で4番目に主要な死因であるにもかかわらず、薬剤による介入は、まだ治療的療法を商品化する必要がある。最近では、Marwan N.Sabbaghは、ADの薬物療法の臨床開発の最近の状況の概要を公表した(The American Journal of Geriatric Pharmacotherapy,2009,7(3),p.167)。ジメボン(dimebon)、フペルジン(huperzine)A、静脈内免疫グロブリン及び塩化メチルチオニウムの完全なフェーズII試験からの有望な結果は、ICAD 2008で報告されている。19種の化合物が最近ではフェーズII試験中であり、かつ3種の化合物(AN 1792、レコゾタン(lecozotan)SR及びSGS742)は、この開発段階で失敗に終わった。
【0007】
ADの効果を抑えるための薬学的アプローチに加えて、研究者たちは、早期検出のための技術の確立を含む他の手段によってADを検出することを試みている。最近では、細胞の病気か又は該疾病の組織学的ステージかのいずれかをターゲティングすることによってAD関連の病理を同定することを試みる多くのストラテジーが存在する。よく確立されたADの症状発現を潜在的に確認するADイメージング剤のアレイが存在するが、この後期段階の診断は、過去36ヶ月に更なる疾病進行に対する防御をほとんど提供しない。興味深いことに、老人斑及び脳内の濃縮体の検出は、患者がADにかかったことを必ずしも裏付けるものではない。
【0008】
2006年12月5日の最近のディスカッショングループ(Biochemical Pharmacology Discussion Group,cosponsored by the American Chemical Society’s New York section)からのまとめとして、研究者たちは、目下、β−アミロイドタンパク質(BAP)産生のブロッキングか又は突然変異タウタンパク質形成の制御のいずれかによってAD前駆体をターゲティングする方法に焦点を置いている。明らかに、この焦点を置かれた研究努力は、ADを潜在的に引き起こすAD前駆体の形成を制御することを意図しており、この新たなストラテジーは、最近の治療よりも効率的に完全発症ADを遅らせるかもしれない。並行して、神経学的イメージングは、AD療法開発を補完することに加えて、前駆症状にあるリスクのあるAD患者を同定するという二重の努力でAD前駆体を同定することによって療法トレンドを反映せねばならない。最近の薬物開発は、前駆症状にあるAD患者におけるSPsとNFTsの蓄積を防ぐことに狙いを定めている。このように、生きているヒトの脳内の病変のレベルを測定する能力は、このようにADの前駆症状にある診断にとって望ましく、また該疾病の進行のモニタリングのためにも望ましい。
【0009】
不幸にも、ADはその患者において組織学的試験が行われるまで確認できないので、これらのトレーサーの摂取と、入り組んだ関連の生化学的プロセスとの間の連係を理解することは、長年にわたって未解決のままであった。
【0010】
このように、NFTsの生体内イメージングと組み合わせたSPsのイメージングは、ADの早期かつ正確な診断のために有用であることを裏付けることができる。タウ病理学の定量的評価は、また、痴呆の重度の追跡のために有用ともなりえた。それというのも、神経炎の病理の形成は、痴呆の臨床的重度とよく相関しているからである(Dickson,1997)。嗅内皮質にあるNFT沈積は、非常に早期のAD患者におけるニューロンの喪失と密に関連している(Gomez−Isla et al,1996)。神経原線維濃縮体の病理学的な形成を防ぐ新規の治療が臨床適用に変わり得たら、このイメージング技術は、治療効率の評価に適用できるであろう。
【0011】
最近では、ADの神経学的イメージングは、斑及びフィブリルに媒介されるトレーサーの取り込みを基礎とするADの存在を確認するように見えるイメージングトレーサーの出現と思われ、その後、最近になって大規模な臨床試験を受けている。これらのトレーサーの多くは、蛍光色素から誘導された化学型を含有する。
【0012】
生きている脳内でAβ凝集物を検出するための可能性のあるリガンドは、インタクトな血液脳関門を越えねばならない。このように、脳内取り込みは、比較的小さい分子サイズと高められた親油性とを有するリガンドを使用することによって改善することができる。
【0013】
以前の神経病理学的な研究は、NFTsの沈積は、ADの臨床症状が現れる前に生ずることを示唆している。ADの非常に早期段階であったとしても、患者は、ADの神経病理学的な診断に十分な、かなり多数のNFTsを嗅内皮質及び海馬中に示す。このように、NFTsの生体内イメージングとSPsのイメージングとを組み合わせると、ADの早期かつ正確な診断のために、該疾病の進行のモニタリングのために、かつ治療効率の評価のために有用であることが証明できた。
【0014】
タウ凝集物もしくはAβ凝集物を特異的に結合する新規化合物の最近の候補の最適化と新規化合物の発見は、神経性疾患の検出のための、特に患者におけるADのイメージング及び検出のための、生体内のタウイメージング剤及びAβイメージング剤の開発に高い関心が持たれる。
【0015】
発明の概要
本発明は、SPs及びNFTsに対する高められた結合特性を有する一連の式(I)の化合物を開示している。本発明は、また、式(I)の放射性標識された化合物及び製剤学的に認容性の担体もしくは希釈剤を含む診断用医薬組成物を提供する。更に、本発明は、アミロイド沈積物及び/又はタウ凝集物のイメージング及び検出の方法であって、式(I)の標識された化合物又はその製剤学的に認容性の塩の検出可能な量を、それを必要とする被験体に投与し、アミロイド沈積物もしくはタウ凝集物と関連する標識された化合物を検出することを含む前記方法に関する。
【0016】
本発明の一実施態様は、式(I)のビアリール化合物もしくは二芳香族化合物又はその製剤学的に認容性の塩に関する。
【0017】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)の化合物であって、少なくとも1つのアリール成分が放射性標識を有する側鎖で置換されている化合物に関する。
【0018】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)の化合物であって、放射性標識が18Fである化合物に関する。
【0019】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)の化合物であって、少なくとも1つのアリール成分が非置換もしくは置換されたフェニル、ピリジン、ピリミジンもしくはピラジンである化合物に関する。
【0020】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)の化合物であって、少なくとも1つのアリール成分が非置換もしくは置換された縮合されたヘテロアリールである化合物に関する。
【0021】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、前記の式(I)の化合物であって、少なくとも1つの縮合されたヘテロアリールが二環である化合物に関する。
【0022】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、前記の式(I)の化合物であって、少なくとも1つの縮合されたヘテロアリールが三環である化合物に関する。
【0023】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、前記の式(I)の放射性標識された化合物又はその製剤学的に認容性の塩及び製剤学的に認容性の担体もしくは希釈剤を含む診断用医薬組成物に関する。
【0024】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、アミロイド斑及び/又はタウタンパク質凝集に関連した神経性疾患のイメージング及び検出の方法であって、前記の式(I)の標識された化合物又はその製剤学的に認容性の塩の検出可能な量を、それを必要とする被験体に投与し、そしてアミロイド沈積物及び/又はタウ凝集物と会合した標識された化合物を検出することを含む前記方法に関する。
【0025】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、アミロイド斑凝集に関連した神経性疾患のイメージング及び検出の方法であって、前記の式(I)の標識された化合物又はその製剤学的に認容性の塩の検出可能な量を、それを必要とする被験体に投与し、そしてアミロイド沈積物と会合した標識された化合物を検出することを含む前記方法に関する。
【0026】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、タウタンパク質凝集に関連した神経性疾患のイメージング及び検出の方法であって、前記の式(I)の標識された化合物又はその製剤学的に認容性の塩の検出可能な量を、それを必要とする被験体に投与し、そしてタウ凝集物と会合した標識された化合物を検出することを含む前記方法に関する。
【0027】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、アミロイド斑及び/又はタウタンパク質凝集に関連したアルツハイマー病のイメージング及び検出の方法であって、前記の式(I)の標識された化合物又はその製剤学的に認容性の塩の検出可能な量を、それを必要とする被験体に投与し、そしてアミロイド沈積物及び/又はタウ凝集物会合した標識された化合物を検出することを含む前記方法に関する。
【0028】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、アミロイド斑凝集に会合したアルツハイマー病のイメージング及び検出の方法であって、前記の式(I)の標識された化合物又はその製剤学的に認容性の塩の検出可能な量を、それを必要とする被験体に投与し、そしてアミロイド沈積物と会合した標識された化合物を検出することを含む前記方法に関する。
【0029】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、タウタンパク質凝集に会合したアルツハイマー病のイメージング及び検出の方法であって、前記の式(I)の標識された化合物又はその製剤学的に認容性の塩の検出可能な量を、それを必要とする被験体に投与し、そしてタウ凝集物と会合した標識された化合物を検出することを含む前記方法に関する。
【0030】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、式(IV)の化合物に関する。
【0031】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、式(V)の化合物に関する。
【0032】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、式(IV)の化合物の使用方法に関する。
【0033】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、式(V)の化合物の使用方法に関する。
【0034】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、式(IV)の化合物の合成方法に関する。
【0035】
本発明の更なるもう一つの実施態様は、式(V)の化合物の合成方法に関する。
【0036】
この開示内容において、特に特許請求の範囲及び/又は段落において、"含む(comprises)"、"含んだ(comprised)"、"含んでいる(comprising)"などの語句は、米国特許法においてそれに属する意味を有してよい;例えばそれらの語句は、"含む(includes)"、"含んだ(included)"、"含んでいる(including)"などを意味してよく、そして"本質的にからなっている(consisting essentially of)"及び"本質的にからなる(consis essentially of)"などの語句は、米国特許法においてそれらに帰する意味を有する、例えばそれらの語句は、明示的に列挙されていない要素を許容するが、先行技術において見出される要素又は本発明の基礎的なもしくは新規の特徴に影響する要素は排除することに留意する。
【0037】
これらの実施態様及び他の実施態様は、以下の詳細な説明によって、付随の図面と共に解釈して明らかになり、かつそれにより包含されることとなる。本願を通じて引用された全ての特許及び参考文献の全開示は、その全内容において参照を以て本願に開示されたものとする。
【0038】
図面の簡単な説明
出願ファイルは、カラーで処理された少なくとも1つのイメージを含む。このカラーイメージを伴う特許出願のコピーは、要求と必要な料金の支払いの後に庁によって提供される。
【0039】
以下の詳細な説明は、例として示されているものであって、記載される特定の実施態様のみに本発明を制限する意図はなく、付随の図面と共に最良の理解が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1a図1aは、W366及び関連化合物のIC50値の測定に使用される脳スライスアッセイの一例を示す。
図1b図1bは、W366及び関連化合物のIC50値の測定に使用される脳スライスアッセイの一例を示す。
図2図2は、タウ抗体もしくはAβ抗体(100μMでのT482の二重標識)による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T482のAD脳切片への全タウ結合を示している。
図3図3は、好ましい化合物T482のエクスビボ(ex vivo)のオートラジオグラフイメージを示す。
図4a図4aは、蛍光化合物T540の、Aβ抗体もしくはタウ抗体(100μMでのT540の二重標識)による免疫染色によって確認されたAβ斑及びタウ凝集物を含有するAD脳切片への結合を示す。
図4b図4bは、蛍光化合物T540の、Aβ抗体もしくはタウ抗体(100μMでのT540の二重標識)による免疫染色によって確認されたAβ斑及びタウ凝集物を含有するAD脳切片への結合を示す。
図5図5は、好ましい化合物T540の、3種の異なるタイプの脳切片におけるエクスビボのオートラジオグラフイメージを示す:Aβ+/タウ−脳は、Aβ斑を含むが、タウ凝集物を含まない(ブレインバンクによって非ADドナーとして診断);Aβ+/タウ+脳は、Aβ斑とタウ凝集物の両方を含む(ブレインバンクによってAD患者として診断)と、正常な脳(対照)。Aβ及び/又はタウの存在もしくは不在は、免疫染色によって確認した。
図6a図6aは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T542の、AD脳切片への結合を示している。
図6b図6bは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T542の、AD脳切片への結合を示している。
図6c図6cは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T542の、AD脳切片への結合を示している。
図7図7は、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T544のAD脳切片への結合を示している。
図8a図8aは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T520の、AD脳切片への結合を示している。
図8b図8bは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T520の、AD脳切片への結合を示している。
図9a図9aは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T522の、AD脳切片への全結合を示している。
図9b図9bは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T522の、AD脳切片への全結合を示している。
図10a図10aは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T541の、AD脳切片への結合を示している。
図10b図10bは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T541の、AD脳切片への結合を示している。
図11図11は、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T527のAD脳切片への結合を示している。
図12図12は、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T539のAD脳切片への結合を示している。
図13a図13aは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T499の、AD脳切片への結合を示している。
図13b図13bは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T499の、AD脳切片への結合を示している。
図14図14は、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T525のAD脳切片への結合を示している。
図15図15は、好ましい化合物T525のエクスビボのオートラジオグラフイメージを示す。
図16図16は、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T543のAD脳切片への結合を示している。
図17図17は、トレーサーT114についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図18図18は、トレーサーT442についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図19図19は、トレーサーT549についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図20図20は、トレーサーT525についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図21図21は、トレーサーT482についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図22図22は、トレーサーT510についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図23図23は、18F−T777のオートラジオグラフィーを示す。
図24図24は、18F−T777とタウ負荷及びアミロイド負荷との相関を示す。
図25図25は、マウスにおける18F−T777 PKを示す。
図26図26は、18F−T808のオートラジオグラフィーを示す。
図27図27は、18F−T808とタウ負荷及びアミロイド負荷との相関を示す。
図28図28は、トレーサーT557についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図29図29は、トレーサーT620についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図30図30は、トレーサーT684についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図31図31は、トレーサーT704についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図32図32は、トレーサーT713についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図33図33は、トレーサーT721についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
図34図34は、トレーサーT730についての脳画像(脳内取り込み)を示す。
【0041】
詳細な説明
以下の詳細な説明は、本発明をその好ましい実施態様に関して説明している。本発明は、これらの好ましい実施態様に決して制限されるものではない。それというのも、それらの実施態様は、純粋に本発明を例示するために含まれているからであり、かつ本発明は、当業者に容易に明らかにする考えられる別形及び変更を、本発明の範囲から逸脱することなく含むことを意図している。
【0042】
本発明の実施態様の1つは、一般式(I)
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Aは、結合、C1〜C4−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C2〜C4−アルケン又はC1〜C4−アルキンである;
Zは、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択されるアリールである;
前記式中、
1及びX13は、それぞれ独立して、C、CH、N、OもしくはSである;
2〜X12及びX14〜X18は、それぞれ独立して、C、CHもしくはNである;
1は、N、OもしくはSである;
1〜R2は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキル、アルコキシ、−(O−CH2−CH2n−、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、ジアリールアミノ、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、NR10COOアルキル、NR10COOアリール、NR10COアルキル、NR10COアリール、COOアルキル、COOアリール、COアルキル、COアリール、アリール、飽和ヘテロシクリルであり、
前記の最後の17個の基は、非置換であるか、又はハロゲン、離脱基もしくは、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、R10、放射性標識もしくは放射性標識で置換されたアルキルからなる群から選択される1もしくはそれより多くの基によって置換されている;又は
1及びR2は、一緒になって、5員もしくは6員の飽和もしくは不飽和の環を形成し、該環は、場合により、N、O及びSから選択される環中の追加のヘテロ原子を含み、前記環は、非置換であるか、又はハロゲン、又はハロゲン、アルキル、ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、R10、放射性標識もしくは放射性標識で置換されたアルキルからなる群から選択される1もしくはそれより多くの基によって置換されている;
3〜R9は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキル、アルコキシ、−(O−CH2−CH2n−、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、ジアリールアミノ、NR10COOアルキル、NR10COOアリール、NR10COアルキル、NR10COアリール、COOアルキル、COOアリール、COアルキル、COアリール、アリール、ヘテロシクリルであり、
前記の最後の17個の基は、非置換であるか、又はハロゲン、離脱基もしくは、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、R10、放射性標識もしくは放射性標識で置換されたアルキルからなる群から選択される1もしくはそれより多くの基によって置換されている;
10は、H、非置換の又は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アミノ、−OSO2アルキル、−OSO2アリール、−OSi(アルキル)3、−OTHP又は放射性標識で置換されたアルキル、アルケン、アリールである;
nは、1、2もしくは3である;
mは、0もしくは1である]の化合物及びその製剤学的に認容性の塩に関する。
【0043】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のZが
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
であり、かつX9〜X13の少なくとも1つが窒素であり、かつmが1である化合物に関する。
【0044】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のR1〜R6の少なくとも1つが、−(O−CH2−CH22−である化合物に関する。
【0045】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のZが
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
であり、かつX9〜X16の少なくとも1つが窒素であり、かつmが1である化合物に関する。
【0046】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のZが
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
であり、かつX9〜X18の少なくとも1つが窒素であり、かつmが1である化合物に関する。
【0047】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のZが
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
であり、かつX9〜X12の少なくとも1つが窒素であり、かつmが1である化合物に関する。
【0048】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のZが
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Aがアセチレンであり、かつX9〜X16の少なくとも1つが窒素である化合物に関する。
【0049】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のAが結合であり、かつZがキノリンである化合物に関する。
【0050】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のR1〜R9の少なくとも1つが飽和複素環である化合物に関する。
【0051】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のmが1であり、かつR1が飽和複素環である化合物に関する。
【0052】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のZが
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
であり、その際、X9〜X16の少なくとも2つが窒素である化合物に関する。
【0053】
本発明の更にもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のAが結合であり、かつZが
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
であり、その際、X1〜X16の少なくとも3つが窒素である化合物に関する。
【0054】
本発明の更にもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のAが結合であり、かつZが
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
であり、その際、X9〜X18の少なくとも2つが窒素である化合物に関する。
【0055】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のAがC2アルキンもしくはアセチレンであり、かつZが
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
であり、その際、X9〜X13もしくはY1の少なくとも2つが窒素である化合物に関する。
【0056】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のR1〜R2の少なくとも1つが複素環を含む化合物に関する。
【0057】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のR1〜R2の少なくとも1つが飽和複素環を含む化合物に関する。
【0058】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のR1〜R9の少なくとも1つが、−(O−CH2−CH22−もしくは−(O−CH2−CH23−を含む化合物に関する。
【0059】
本発明のもう一つの実施態様は、前記の式(I)で示され、その式中のR1〜R9の少なくとも1つが、11C、13N、15O、18F、123I、124I、125I、131I、76Br及び77Brからなる群から選択される放射性標識を含む化合物に関する。
【0060】
もう一つの実施態様において、本発明は、前記の式(I)で示される化合物であって、式(II)として表すことができる化合物を提供する。式(II)は、W366を表し、分子の左手部分に標識エレメントを含む関連化合物:
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Xは、NもしくはCである;
Yは、SもしくはOである;
Zは、結合、S、O、アルキル、−(OCH2CH2n−、アリールもしくはヘテロアリールである;
*は、放射性標識である;
Arは、任意にO、S、ハロゲン、アルキルもしくは−(OCH2CH2n−で置換された、アリール、ヘテロアリールである;
Gは、H、S、O、ハロゲン、アルキル、−(OCH2CH2n−もしくはアリールである;及び
nは、1、2もしくは3である]を表す。
【0061】
もう一つの実施態様においては、本発明は、前記の式(I)の化合物であって、式(III)として表すことができる化合物を提供し、該化合物は、W366を表し、分子の右手部分に標識エレメントを含む関連化合物:
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Xは、NもしくはCである;
Yは、SもしくはOである;
Zは、S、O、アルキル、−(OCH2CH2n−、任意にO、S、ハロゲン、アルキル、アリールもしくは−(OCH2CH2n−で置換された、アリールもしくはヘテロアリールである;
*は、放射性標識である;
Jは、結合、S、O、アルキル、−(OCH2CH2n−、アリールもしくはヘテロアリールである;
Arは、任意にO、S、ハロゲン、アルキルもしくは−(OCH2CH2n−で置換された、アリール、ヘテロアリールである;
Gは、H、S、O、ハロゲン、アルキル、−(OCH2CH2n−もしくはアリールである;及び
nは、1、2もしくは3である]を表す。
【0062】
もう一つの実施態様においては、本発明は、W366と、標識エレメント及び置換されたピリジル部を含む関連化合物:
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
を提供する。
【0063】
もう一つの実施態様においては、本発明は、標識エレメント(11C−NHMeもしくは18Fのいずれか)を含む式(II)及び(III)の以下の化合物:
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
を提供する。
【0064】
スキーム1. 式(II)及び式(III)のAβイメージング剤の代表例
本発明は、また、式(I)の化合物の立体異性体を含む。かかる立体異性体は、それらに制限されないが、エナンチオマー及びジアステレオマーの混合物並びに個々のエナンチオマー及びジアステレオマーを含む。
【0065】
任意の変数及び置換基が式(I)の任意の構成成分中に1回より多く存在する場合に、それぞれの事例におけるその定義は、任意の他の事例のその定義とは無関係である。また、置換基及び/又は変数の組み合わせは、かかる組み合わせが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容できる。
【0066】
式(I)の化合物は、また、溶媒和されても、特に水和されてもよい。水和は、式(I)の化合物の製造の間に又は式(I)の化合物を含む組成物の製造の間に生じることがあり、又は水和は、該化合物の吸湿的性質のため経時的に生ずることがある。
【0067】
式(I)の化合物は、公知法(すなわち、従来使用されていた方法(実験例のセクションに詳細に示した方法A〜S))又は化学文献に記載される方法の適用もしくは適合によって調製することができる。
【0068】
本発明のもう一つの実施態様は、アミロイド沈積物及び/又はタウ凝集物のイメージング方法に関する。式(I)の化合物をイメージング剤として使用する場合に、該化合物は、好適な放射性同位体で、例えば放射性ハロゲン、例えば18F、放射性金属、そして他の検出可能な放射性原子、例えば11Cで標識される。
【0069】
もう一つの実施態様においては、本発明は、イメージング剤としての式(II)及び式(III)の放射性標識された化合物に関する。これらのイメージング剤は、アルキンリンカーを通じてしっかりとつながった新たな結合部を含むので独特である。これらの結合モチーフは、AD患者に関連する生化学的現象のより完全な概要を提供する直交結合部位と同時に相互作用しうる。
【0070】
本発明のもう一つの実施態様は、ベンゾチアゾールとアセチレン結合モチーフの両方を含む化合物、例えばW366及び関連化合物であって、老人斑の直交結合部位と、潜在的にはNFTsの直交結合部位と相互作用するように設計された化合物に関する。この点で、これらのイメージング剤は、生化学的情報のより完全なデータセットを提供する可能性を与える。図1a及び図1bは、W366及び関連化合物のIC50値の測定に使用される脳スライスアッセイの例を示す。
【0071】
本発明のもう一つの実施態様は、タウ凝集物用のイメージング剤としての式(I)の化合物に関する。
【0072】
本発明の化合物の溶液は、通常のマウス中に静脈内注射した場合に、優れた脳内取り込みを示すことが示された。これらの化合物は、またタウフィブリルに対して高い結合親和性を示す。本発明の化合物を使用したオートラジオグラフィーは、AD脳切片におけるNFTsの標識を実証した。蛍光アッセイデータは、これらの剤がタウ凝集物及びAβフィブリルに結合する結合能を示している。神経病理学的染色において、本発明の化合物は、アミロイド斑及び/又はタウ凝集物を染色した。
【0073】
本願に示される結果は、脳切片の染色研究と3種の異なるタイプの脳切片(タウ+/Aβ+、タウ−/Aβ+及びタウ−/Aβ−)におけるトレーサーのオートラジオグラフィーを基礎としている。これらの結果は、図2〜16及び第1表〜第3表に示されている。
【0074】
本発明のもう一つの実施態様は、式(I)で示されるキノリン化合物であって、スキーム2に図示される放射性標識を含む拡張された側鎖を有する化合物に関する。スキーム2と第1表に示されるように、このクラスの化合物は、タウタンパク質に結合する。これらの化合物は、拡張された側鎖、特にピペリジンもしくはモルホリン及び/又はポリエーテル、例えばポリエチレングリコール(PEGもしくは−(OCH2CH2n−、式中のnは1〜10、好ましくは1〜3であってよい)を含む側鎖を導入する。これらの構造的特徴は、これらの化合物がタウ凝集物に結合する結合親和性において役割を担うことがある。蛍光アッセイデータは、これらの剤がタウ凝集物に結合する結合能を示している。
【0075】
図12、13a〜13b及び14は、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認して、好ましい蛍光化合物T539、T499及びT525が、AD脳切片に結合することを示している。図15は、3種の異なるタイプの脳切片におけるT525のエクスビボのオートラジオグラフイメージを示す:Aβ+/タウ−脳は、Aβ斑を含むが、タウ凝集物を含まない(ブレインバンクによって非ADドナーとして診断);Aβ+/タウ+脳は、Aβ斑とタウ凝集物の両方を含む(ブレインバンクによってAD患者として診断)と、正常な脳(対照)。Aβ及び/又はタウの存在もしくは不在は、免疫染色によって確認される。
【0076】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0077】
スキーム2. 脳切片における蛍光化合物のタウ/Aβ(本願でAbとしても用いられる)結合の定性的結果(4+が最も強く、1+が最も弱い)
【0078】
第1表. 本発明のキノリン化合物の代表例
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0079】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0080】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0081】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0082】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0083】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0084】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0085】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0086】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0087】
本発明のもう一つの実施態様は、式(I)で示されるアセチレン化合物であって、スキーム3に図示される、二環式ヘテロアリール部と放射性標識を含む拡張された側鎖とを有する化合物に関する。スキーム3と第2表に示されるように、このクラスの化合物は、タウタンパク質に高い結合親和性を有する。これらの化合物は、拡張された側鎖、特にPEGなどのポリエーテルを含む側鎖をビアリールアルキンのコア構造に導入し、その際、アリール成分の1つは、置換されたベンゾイミダゾールである。かかる構造改質は、これらの化合物の高められた選択性をもたらす。
【0088】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0089】
スキーム3. 脳切片における蛍光化合物のタウ/Aβ結合の定性的結果(4+が最も強く、1+が最も弱い)
【0090】
第2表. 本発明のアセチレン化合物の代表例
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0091】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0092】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0093】
図2及び図4a〜4bは、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T482及びT540の、AD脳切片への結合を示している。図3及び図5は、好ましい化合物T482及びT540の、3種の異なるタイプの脳切片におけるエクスビボのオートラジオグラフイメージを示す:Aβ+/タウ−脳は、Aβ斑を含むが、タウ凝集物を含まない(ブレインバンクによって非ADドナーとして診断);Aβ+/タウ+脳は、Aβ斑とタウ凝集物の両方を含む(ブレインバンクによってAD患者として診断)と、正常な脳(対照)。Aβ及び/又はタウの存在もしくは不在は、免疫染色によって確認される。
【0094】
本発明のもう一つの実施態様は、三環式のアリール部を含む式(I)の化合物に関する。例えば、スキーム4に示されるベンゾイミダゾールピリミジン類は、タウタンパク質に高い結合親和性を示す。図6a〜6c、図7図8a〜8b、図9a〜9b、図10a〜10b及び図11は、タウ抗体もしくはAβ抗体による免疫染色によって確認された、蛍光化合物T542、T544、T520、T522、T541及びT527の、AD脳切片への結合を示している。
【0095】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0096】
スキーム4. 脳切片における蛍光性化合物のタウ/Aβ結合の定性的結果(4+が最も強く、1+が最も弱い)
【0097】
第3表. 本発明のベンゾイミダゾール及び三環式ベンゾイミダゾール化合物の代表例
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0098】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0099】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0100】
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【0101】
本発明のもう一つの実施態様は、三環式のアリール部を含む式(I)の付加的な化合物に関する。例えば、スキーム5に示されるベンゾイミダゾールピリミジン類は、タウタンパク質に高い結合親和性を示す。
【0102】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、フッ素は、18Fなどの放射性同位体によって置き換えられてよい]
スキーム5. 脳切片における蛍光性化合物のタウ/Aβ結合の定性的結果(4+が最も強く、1+が最も弱い)
【0103】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0104】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0105】
前記化合物において、R1及び/又はR2は、第一級アミン又は第二級アミンであってよい。例えば、R1及び/又はR2は、−NH−(Cn2nn−であってよい。
【0106】
"F"は、18Fもしくは別の放射性標識によって置き換えられてよいと解される。
【0107】
もう一つの実施態様においては、本発明は、一般式(IV)
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
Aは、結合、C1〜C4−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、C2〜C4−アルケンもしくはC1〜C4−アルキンである;
Zは、
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択されるアリールであり、
前記式中、
19〜X24は、それぞれ独立して、CH2、N、NH、O、NH、S、SHであり、
13は、それぞれ独立して、C、N、OもしくはSであり、
5〜X12及びX14〜X18は、それぞれ独立して、CもしくはNであり、
1は、N、OもしくはSであり、
1〜R2は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキル、アルコキシ、−(O−CH2−CH2n−、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、ジアリールアミノ、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、複素環、多環式複素環、C1〜C6−OH、NR10COOアルキル、NR10COOアリール、NR10COアルキル、NR10COアリール、COOアルキル、COOアリール、COアルキル、COアリール、アリール、飽和ヘテロシクリルであり、
前記の最後の17個の基は、非置換であるか、又はハロゲン、離脱基もしくは、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、R10、放射性標識もしくは放射性標識で置換されたアルキルからなる群から選択される1もしくはそれより多くの基によって置換されている;又は
1及びR2は、一緒になって、5員もしくは6員の飽和もしくは不飽和の環を形成し、該環は、場合により、N、O及びSから選択される環中の追加のヘテロ原子を含み、前記環は、非置換であるか、又は1もしくはそれより多くのハロゲンによって、又はハロゲン、アルキル、ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、R10、放射性標識もしくは放射性標識で置換されたアルキルからなる群から選択される1もしくはそれより多くの基によって置換されている;
3〜R9は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキル、アルコキシ、−(O−CH2−CH2n−、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モノアリールアミノ、ジアリールアミノ、NR10COOアルキル、NR10COOアリール、NR10COアルキル、NR10COアリール、COOアルキル、COOアリール、COアルキル、COアリール、アリール、ヘテロシクリル、複素環、多環式複素環であり、
前記の最後の17個の基は、非置換であるか、又はハロゲン、離脱基もしくは、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、R10、放射性標識もしくは放射性標識で置換されたアルキルからなる群から選択される1もしくはそれより多くの基によって置換されている;
10は、H、非置換の又は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アミノ、−OSO2アルキル、−OSO2アリール、−OSi(アルキル)3、−OTHP又は放射性標識で置換されたアルキル、アルケン、アリールである;
nは、1、2もしくは3である;
mは、0もしくは1である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩である。
【0108】
例えば、スキーム6に示されるベンゾイミダゾールピリミジン類は、タウタンパク質に高い結合親和性を示す。
【0109】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0110】
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【0111】
"F"は、18Fもしくは別の放射性標識によって置き換えられてよいと解される。
【0112】
本発明の化合物は、式(V):
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
25〜X28は、それぞれ独立して、CH、CR11もしくはNである;
29は、CH、N、OもしくはSである;
30は、CH、CもしくはNである;
31〜X34は、それぞれ独立して、CH、CR12、CR13もしくはNである;
11〜R13は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキル、アルキルアリール、アルキルアミノ、アルキルアミン、アリールアミン、アリールアミノ、アルコキシ、−(O−CH2−CH2n−、アルケニル、アルキニル、アリールオキシ、NR10COOアルキル、NR10COOアリール、NR10COアルキル、NR10COアリール、COOアルキル、COOアリール、COアルキル、COアリール、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミン、二環式の飽和複素環及び不飽和複素環であり、
その際、少なくとも1つの炭素は、任意に、N、O、S、トリアゾールもしくはハロゲンと置き換えられ、かつ少なくとも1つの水素は、任意に、ハロゲン、アミン、アミノ、アルコキシ、ニトロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールオキシ、アルキルアリール、アルキルアミノ、アルキルアミン、NR10COOアルキル、NR10COOアリール、NR10COアルキル、NR10COアリール、COOアルキル、COOアリール、COアルキル、COアリール、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミン、二環式の飽和複素環及び不飽和複素環、離脱基、CN、OHもしくは放射性同位体と置き換えられている]、その製剤学的に認容性の塩もしくはその立体異性体の一般構造を有してもよい。
【0113】
本発明の化合物は、式(Va):
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
29は、CH、N、OもしくはSである;
30は、CH、CもしくはNである;
31〜X34は、それぞれ独立して、CH、CR12、CR13もしくはNである;
11〜R13は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキル、アルキルアリール、アルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アルキルアミン、アリールアミン、アリールアミノ、アルコキシ、NR10COOアルキル、NR10COOアリール、NR10COアルキル、NR10COアリール、COOアルキル、COOアリール、COアルキル、COアリール、アリール、シクロアルキル、飽和複素環及び不飽和複素環であり、その際、少なくとも1つの炭素は、任意に、N、O、Sもしくはハロゲンと置き換えられており、かつ少なくとも1つの水素は、任意に、ハロゲン、アミノ、アルコキシもしくは放射性同位体と置き換えられている]、その製剤学的に認容性の塩、その立体異性体の一般構造を有してもよい。
【0114】
本発明の化合物は、式(Vb):
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
31〜X34は、それぞれ独立して、CH、CR12、CR13、N、OもしくはSである;
11〜R13は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、アルキル、アルキルアリール、アルキルアミノ、アルキルアミン、アリールアミン、アリールアミノ、アルコキシ、NR10COOアルキル、NR10COOアリール、NR10COアルキル、NR10COアリール、COOアルキル、COOアリール、COアルキル、COアリール、アリール、シクロアルキル、飽和複素環及び不飽和複素環であり、その際、少なくとも1つの炭素は、任意に、N、O、Sもしくはハロゲンと置き換えられており、かつ少なくとも1つの水素は、任意に、ハロゲン、アミノ、アルコキシもしくは放射性同位体と置き換えられている]、その製剤学的に認容性の塩、その立体異性体の一般構造を有してもよい。
【0115】
本発明の化合物は、
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R14は、アルキル、アルキルアリール、ハロゲンもしくは放射性同位体である]の一般構造を有してもよい。
【0116】
当業者は、前記の一般構造に変更をしてよいと解される。例えば、以下の構造は、好ましい特性を示しうる:
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0117】
更に、放射性標識(例えば18F)は、蛍光タグによって置き換えられてよいと解される。かかるタグは、エチジウムブロミド、フルオレセイン、緑色蛍光タンパク質などを含んでよい。
【0118】
本発明は、また、式IV及び式Vの化合物の使用方法に関する。
【0119】
一実施態様において、本発明は、脳組織中の老人斑及び/又は神経原線維濃縮体のイメージング及び検出のための方法であって、該組織を、神経性疾患の検出のための式(IV)〜(V)の任意の化合物で処理することを含む前記方法である。
【0120】
一実施態様において、本発明は、前記方法であって、神経性疾患が、式(IV)〜(V)の任意の化合物の老人斑についての親和性を測定することによって検出される前記方法である。
【0121】
一実施態様において、本発明は、前記方法であって、神経性疾患が、式(IV)〜(V)の任意の化合物のタウ凝集物についての親和性を測定することによって検出される前記方法である。
【0122】
一実施態様において、本発明は、脳組織中のアミロイド沈積物のエクスビボもしくはインビトロの検出のための方法であって、該組織を、アミロイド沈積物の検出のための式(IV)〜(V)の任意の化合物で処理することを含む前記方法である。
【0123】
一実施態様において、本発明は、患者におけるアミロイド沈積物のインビボでの検出のための方法であって、式(IV)〜(V)の任意の放射性標識された化合物の有効量を前記患者に投与し、そして該患者にアミロイド沈積物に対する該化合物の結合レベルを検出することを含む前記方法である。
【0124】
一実施態様において、本発明は、脳組織中のタウタンパク質のエクスビボもしくはインビトロでの検出のための方法であって、該組織を、神経原線維濃縮体の検出のための式(IV)〜(V)の任意の化合物で処理することを含む前記方法である。
【0125】
一実施態様において、本発明は、患者における神経原線維濃縮体のインビボでの検出のための方法であって、式(IV)〜(V)の任意の放射性標識された化合物の有効量を前記患者に投与し、そしてタウタンパク質に対する該化合物の結合レベルを検出することを含む前記方法である。
【0126】
一実施態様において、本発明は、疾患がアルツハイマー病(AD)である前記方法である。
【0127】
一実施態様においては、本発明は、検出が、ガンマ線イメージング、磁気共鳴イメージング、磁気共鳴分光法又は蛍光分光法を使用して行われる前記方法である。
【0128】
一実施態様においては、本発明は、ガンマ線イメージングによる検出がPETもしくはSPECTである前記方法である。
【0129】
もう一つの実施態様においては、本発明は、本願に開示される式を含む化合物及び組成物であって、該化合物がアミロイド及び/又はタウタンパク質を結合する化合物であるものに関する。本発明のアミロイド及び/又はタウタンパク質を結合する化合物は、アミロイド沈積物及び/又はNTFsのインビボでのイメージングに適した量で患者に投与でき、かつアミロイド沈積物及び/又はNTFsを有する神経組織と通常の神経組織との間を区別できる。
【0130】
Aβ化合物は、典型的には、合成Aβ1−42フィブリルを使用した競合結合アッセイで評価される(IC50)。その状況は、タウについてはより複雑である。それというのも、単独のタウ遺伝子の択一的なスプライシングの産物としてAD脳内に潜在的に存在するタウのイソ型が6種類あるからである。従って、文献におけるほとんどの報告は、たった1種の組み換えイソ型のTau−441によるものである。より複雑性を加えるために、様々なタウのイソ型は、インビボで過剰リン酸化され、時としてインビトロで模倣することが困難である。更に、これらのタウフィブリルに対する構造的情報は欠けており、化合物の結合の理解を困難にする。
【0131】
タウのネイティブな形態(過剰リン酸化された様々なイソ型)及びアミロイド凝集物は脳切片内に存在するので、それは化合物の試験のために好ましい。試験化合物の自己蛍光を使用して、該化合物がタウ濃縮体/PHFs及び/又はアミロイド斑に結合するかどうかの指標を与えることができる。これは、更に、Aβ抗体及びタウ抗体による免疫染色と、それらのイメージの重ね合わせとによって確認される。欠点は、該蛍光シグナルは定量化のために使用できないことである。それというのも、幾つかの化合物は、他よりも強い蛍光シグナルを示し、かつAD脳内でAβ斑とタウ濃縮体との共存を示すことがあるからである。しかしながら、シグナル強度を定性的に"見積もって"、これらの凝集物への結合を示す化合物を判別することができる。
【0132】
更に、選択性は、Aβ斑だけを有し/タウ凝集物を有さない脳において、Aβ斑を有し/タウ凝集物を有する脳において、かつ対照脳において評価することができる。不幸にも、タウだけを有し、Aβが存在しないAD脳はない。これらの脳切片における放射性標識されたトレーサーの試験によって、様々な試験化合物の相対的な結合強度(シグナル強度)と選択性とをより定量的に評価することができる。それというのも、それら全ては同じ放射性トレーサーを含むからである。例えば、試験トレーサーがタウだけに結合してアミロイドには結合しない場合には、脳切片でAβ斑のみにシグナルを示さないべきである。ある化合物がアミロイドのみに結合する場合に、両方の脳のタイプにおいて取り込みを示すべきである。選択的な化合物を同定し、更に定量化することの困難性は、測定が困難なアミロイド対タウの相対存在度にある。
【0133】
本発明の実施態様の一つでは、式(I)の化合物の自己蛍光は、該化合物が脳切片においてタウ/アミロイドに結合するかどうかの測定に使用され、そして定性的な見積もりを与えるために使用される。次のステップは、更なる評価及び定量化のために種々の脳のタイプを使用してオートラジオグラフィーの作業に入ることである。
【0134】
本発明のアミロイド及び/又はタウのタンパク質プローブは、それらに制限されないが、地中海熱、マックル−ウェルズ症候群、突発性骨髄腫、アミロイドポリニューロパシー、アミロイド心筋症、全身性老人性アミロイドーシス(systemic senile myloidosis)、アミロイドポリニューロパシー、アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血、ダウン症候群、スクレイピー、クロイツフェルト・ヤコブ病、クールー病、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー症候群、甲状腺の髄様癌、限局性心房アミロイド、透析患者におけるβ2−ミクログロブリンアミロイド、封入体筋炎、筋肉消耗病におけるβ2−アミロイド沈積、慢性外傷性脳障害(CTE)及びランゲルハンス島II型糖尿病インスリノーマを含む疾病におけるアミロイド及び/又はNTFsの沈積を検出及び定量化するために使用できる。
【0135】
本発明の化合物及びプローブは、アミロイド及び/又は関連の病気のイメージング(診断、検出、定量化及び評価を含む)に有効な投与量で低い毒性を示すことが好ましい。
【0136】
実施態様の1つにおいて、本発明は、式(I)の放射性標識された化合物又はその製剤学的に認容性の塩を、好適なビヒクルもしくは希釈剤中に含む、神経性疾患のイメージング及び検出のための医薬診断製剤に関する。
【0137】
もう一つの実施態様においては、本発明は、アミロイドペプチドの検出のための医薬診断製剤に関する。
【0138】
もう一つの実施態様においては、本発明は、神経原線維濃縮体のタウタンパク質の検出のための医薬診断製剤に関する。
【0139】
もう一つの実施態様においては、本発明は、神経性疾患の検出のための医薬診断製剤に関する。
【0140】
もう一つの実施態様においては、本発明は、アルツハイマー病の検出のための医薬診断製剤に関する。
【0141】
本発明のもう一つの実施態様においては、放射性診断剤組成物は、任意の添加剤、例えばpH調整剤(例えば酸、塩基、緩衝液)、安定剤(例えばアスコルビン酸)又は等張剤(例えば塩化ナトリウム)を含有してよい。
【0142】
更にもう一つの実施態様においては、本発明は、脳組織における老人斑及び/又は神経原線維濃縮体のイメージング及び検出のための方法であって、前記組織を式(V)の化合物で処理することを含む前記方法に関する。
【0143】
更なるもう一つの実施態様において、本発明は、更に、脳組織中のアミロイド沈積物のエクスビボもしくはインビトロでの検出のための方法であって、該組織を、アミロイド沈積物の検出のための式(V)の化合物で処理することを含む前記方法に関する。
【0144】
更なるもう一つの実施態様において、本発明は、更に、患者におけるアミロイド沈積物のインビボでの検出のための方法であって、式(V)の化合物の有効量を前記患者に投与し、そして該患者にアミロイド沈積物に対する該化合物の結合レベルを検出することを含む前記方法に関する。
【0145】
更なるもう一つの実施態様において、本発明は、更に、脳組織中のタウタンパク質のエクスビボもしくはインビトロでの検出のための方法であって、該組織を、神経原線維濃縮体の検出のための式(V)の化合物で処理することを含む前記方法に関する。
【0146】
更なるもう一つの実施態様において、本発明は、更に、患者における神経原線維濃縮体のインビボでの検出のための方法であって、式(V)の化合物の有効量を前記患者に投与し、そしてタウタンパク質に対する該化合物の結合レベルを検出することを含む前記方法に関する。
【0147】
更なるもう一つの実施態様において、本発明は、更に、神経性疾患に特徴的なSPs及びNTFsを検出する方法に関する。
【0148】
更なるもう一つの実施態様において、本発明は、更に、アルツハイマー病(AD)の検出方法に関する。
【0149】
更なるもう一つの実施態様において、本発明は、更に、ガンマ線イメージング、磁気共鳴イメージング、磁気共鳴分光法又は蛍光分光法の使用によって行われる神経性疾患のイメージング及び検出の方法に関する。
【0150】
更なるもう一つの実施態様において、本発明は、更に、SPs及びNTFsのイメージング及び検出の方法であって、該検出がPETもしくはSPECTによるものである前記方法に関する。
【0151】
本発明の特定の一実施態様によれば、本発明の化合物及び方法は、イメージングのために、特に医用イメージングのために使用される。
【0152】
核医学における診断技術は、体内からガンマ線を放出する放射性トレーサーを使用する。これらのトレーサーは、一般に、短寿命の同位体を、特定の生理学的プロセスの調査を可能にする化学的化合物に結合させたものである。それらは、注射によって、吸入によってもしくは経口的に投与できる。第一のタイプは、単光子をガンマ線カメラにより検出し、それによって多くの異なる角度から器官を見ることができるものである。そのカメラは、放射が放出される複数の点からイメージを作り上げる;このイメージは、コンピュータによって強調され、異常な状態の指標のためにモニタ上で医師によって見られる。
【0153】
ポジトロンエミッショントモグラフィー(PET)は、サイクロトロンで生成された同位体を用いた正確かつ洗練された技術である。
【0154】
ポジトロンを放出する放射性核種は、通常は注射によって導入され、標的組織中に蓄積する。崩壊に伴い該核種はポジトロンを放出し、それは即座に近くの電子と結合して、2つの同定可能なガンマ線が反対方向に同時に放出される。これらのガンマ線は、PETカメラによって検出され、それらの起源の非常に正確な示度を与える。PETの最も重要な臨床的役割は、腫瘍学にあり、トレーサーとしてフッ素18が用いられる。それというのも、PETは、ほとんどの癌を検出及び評価する最も正確で非侵襲性の方法であることが分かっているからである。PETは、心臓イメージング及び脳イメージングにおいても使用される。
【0155】
PET及びSPECTを含む多くの医用の診断法は、放射性標識された化合物を利用し、それらは当業者によく知られている。PET及びSPECTは、非常に感度の高い技術であり、少量の放射性標識された化合物(トレーサーと呼ばれる)しか必要としない。標識された化合物は、相応の非放射性化合物と全く同じようにインビボで輸送、蓄積、そして変換される。トレーサー又はプローブは、PETイメージングに有用な放射性核種、例えば11C、13N、15O、18F、64Cu及び124I又はSPECTイメージングに有用な放射性核種、例えば99Tc、77Br、61Cu、153Gd、123I、125I、131I及び32Pで放射性標識することができる。
【0156】
PETは、患者の組織中の、ポジトロンを放出する同位体を有する分子イメージングトレーサーの分布に基づいてイメージを生成する。PET法は、調査された組織又は器官における細胞レベルでの機能不全を検出する可能性を有する。PETは、臨床腫瘍学において、例えば腫瘍及び転移のイメージングのために使用されており、一定の脳疾患の診断のために、並びに脳及び心臓の機能のマッピングのために使用されている。同様に、SPECTは、あらゆるガンマ線イメージング研究を補足するために使用でき、その際、真の3D表現は、例えば腫瘍、感染(白血球)、甲状腺又は骨のイメージングに役立ちうる。
【0157】
もう一つの実施態様によれば、本発明は、また、アミロイド沈積物及びNTFsのイメージング方法に関する。本発明の化合物がイメージング剤として使用される場合に、これらの化合物は、好適な放射性同位体もしくは放射性標識もしくは放射性ラベル、例えば放射性ハロゲン、例えば18F又は放射性金属及び他の検出可能な放射性原子、例えば11Cで標識される。
【0158】
放射性ハロゲンに関しては、125I同位体は、研究室の試験には役に立つが、それらは、一般に診断目的には役に立たない。それというのも、125Iは、半減期が比較的長く(60日)、かつガンマ線放出が低い(30〜65Kev)からである。同位体123Iは、13時間の半減期と159Kevのガンマ線エネルギーを有するため、診断目的に使用されるべきリガンドの標識はこの同位体もしくは18F(半減期2時間)によるものと予想される。使用できる他の同位体は、131I、77Br及び76Brを含む。
【0159】
もう一つの実施態様においては、本発明の化合物は、放射性標識として炭素の放射性同位体を含んでもよい。これは、1もしくはそれより多くの放射性炭素原子、好ましくは11Cを含み、その原子についてのバックグラウンドレベルより高い比活性を有する化合物を指す。天然に存在する元素は、様々な同位体の形で存在し、その幾つかは放射性であることはよく知られている。天然に存在する元素の放射性は、これらの同位体の天然の分布又は存在度の結果であり、それは通常バックグラウンドレベルと呼ばれている。本発明の炭素標識された化合物は、天然の存在度より高い比活性を有するため、バックグラウンドレベルより高い。本発明の炭素標識された組成物は、トレーシング、イメージング、放射線療法などに使用できる。
【0160】
当業者は、イメージング目的のために標識された化合物を検出するための様々な方法に精通している。例えば、ポジトロンエミッショントモグラフィー(PET)又は単光子放射型コンピューター断層撮影法(SPECT)は、放射性標識された化合物の検出に使用できる。化合物中に導入される標識は、所望の検出法に依存しうる。当業者は、ポジトロンを放出する原子、例えば18FのPET検出に精通している。本発明は、また、本願に記載の特定の化合物であって、18F原子が、放射性標識されていないフッ素原子と置き換えられている前記化合物に関する。当業者は、光子を放出する原子、例えば123Iもしくは99mTcのSPECT検出に精通している。
【0161】
放射性診断剤は、信頼できる診断を保証しうるに十分な放射性及び放射性濃度を有するべきである。放射性の所望のレベルは、式Iの化合物の製造について本願で提供される方法によって達成できる。アミロイド沈積物及びNTFsのイメージングは、定量的に実施することもできるので、アミロイド沈積物及びNTFsの量を測定することができる。
【0162】
脳のインビボでのイメージング剤にとっての主要な前提条件の一つは、静脈内ボーラス投与の後にインタクトな血液脳関門を越える能力である。本発明のイメージング方法の第一段階において、式Iの標識された化合物は、組織又は患者へと検出可能な量で導入される。該化合物は、典型的には、医薬組成物の一部であり、かつ組織又は患者へと当業者によく知られた方法によって投与される。例えば、該化合物は、経口的に、直腸に、非経口的に(静脈内で、筋内で、もしくは皮下で)、槽内で、膣内で、腹腔内で、膀胱内で、局所的に(粉剤、軟膏剤もしくは滴剤)又はバッカル剤としてもしくはスプレー式点鼻薬としてのいずれかで投与することができる。
【0163】
本発明の他の実施態様においては、標識された化合物は患者へと検出可能な量で投与され、そして該化合物がアミロイド沈積物及び/又はタウタンパク質と会合するのに十分な時間が経過した後に、その標識された化合物を非侵襲的に検出する。本発明のもう一つの実施態様においては、式Iの標識された化合物を患者へと導入し、該化合物がアミロイド沈積物と会合するのに十分な時間をとり、次いで患者からの組織試料を取り除き、そして該組織中の標識された化合物を患者から離して検出する。本発明のもう一つの実施態様においては、組織試料を患者から取り除き、式Iの標識された化合物を、該組織試料へと導入する。該化合物がアミロイド沈積物及び/又はタウタンパク質と結合するのに十分な時間量の後に、その化合物は検出される。
【0164】
検出可能な量は、選択された検出法によって検出するのに必要な標識された化合物の量である。検出の提供のために患者に導入されるべき標識された化合物の量は、当業者によって容易に決定できる。例えば、選択された検出法によって化合物が検出されるまで、標識された化合物の量を高めて投与することができる。標識は、化合物の検出をもたらすために該化合物へと導入される。
【0165】
必要な時間量は、式Iの標識された化合物の検出可能な量を患者に導入し、次いで該標識された化合物を投与後の様々な時間で検出することによって決定できる。
【0166】
標識された化合物の患者への投与は、全身投与経路又は局所的な投与経路によるものであってよい。例えば、標識された化合物は、患者へと、身体全体に送達されるように投与してよい。選択的に、標識された化合物は、該当する特定の器官又は組織に投与することができる。例えば、それは、患者におけるアルツハイマー病の進行を診断又は追跡するために、脳内のアミロイド沈積物を突き止めるのに及び定量化するのに望ましい。
【0167】
本願で使用される語句"製剤学的に認容性の塩"は、本発明の化合物のカルボン酸塩又は酸付加塩であって、堅実な医学的判断(sound medical judgement)の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを伴わずに患者の組織との接触した使用に適した、妥当な損益比に見合った、そしてそれらの意図される使用に有効な塩並びに本発明の化合物の、可能であれば両性イオン形を指す。用語"塩"は、比較的無毒の、本発明の化合物の無機の及び有機の酸付加塩を指す。また、無毒性の有機酸、例えば脂肪族のモノカルボン酸及びジカルボン酸、例えば酢酸、フェニル置換されたアルカン酸、ヒドロキシアルカン酸及びアルカン二酸、芳香族酸並びに脂肪族の及び芳香族のスルホン酸から誘導されるこれらの塩も含まれる。これらの塩は、インサイチューで該化合物の最後の単離及び精製の間に製造でき、又は個別に、精製されたその遊離塩基形の化合物と好適な有機酸もしくは無機酸とを反応させて、こうして形成された塩を単離することによって製造できる。更なる代表的な塩は、それらに制限されないが、臭化水素塩、塩化水素塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプト酸塩、ラクトビオン酸塩及びラウリルスルホン酸塩、プロピオン酸塩、ピバル酸塩、シクラミン酸塩、イソチオン酸塩などを含む。これらは、アルカリ金属及びアルカリ土類金属、例えばナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどを基礎とするカチオン、並びに無毒性のアンモニウムカチオン、第四級アンモニウムカチオン及びアミンカチオン、例えばそれらに制限されないが、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミンなどのカチオンを含んでよい。(例えば、Berge S.M.,et al.,Pharmaceutical Salts,J.Pharm.Sci.66:1−19(1977)を参照のこと、それは参照をもって本願に開示されたものとする)。
【0168】
本願でそれ自身で又は他の基の部分として使用される用語"アルキル"は、6個までの炭素の、好ましくは4個までの炭素の、直鎖状と分枝鎖状の基の両方を指す。
【0169】
本願でそれ自身で又は他の基の部分として使用される用語"アルケン"は、6個までの炭素の、好ましくは4個までの炭素の、直鎖状と分枝鎖状の基の両方であって、任意の2個の炭素原子の間に二重結合を有する基を指す。
【0170】
本願でそれ自身で又は他の基の部分として使用される用語"アルキン"は、6個までの炭素の、好ましくは4個までの炭素の、直鎖状と分枝鎖状の基の両方であって、任意の2個の炭素原子の間に三重結合を有する基を指す。アルキンは、古典的にはアセチレンとして知られているが、アセチレンという名称は、C22を特化して指す。
【0171】
用語"アルコキシ"は、本願において、前記定義の直鎖状のもしくは分枝鎖状のアルキル基であって、鎖長がそれに制限されることなく、酸素原子に結合されている基、例えばそれらに制限されないが、メトキシエトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシなどを意味するために使用される。好ましくは、アルコキシ鎖は、長さ1〜4炭素原子、より好ましくは長さ1もしくは2炭素原子である。
【0172】
本願でそれ自体でもしくは他の基の部分として使用される用語"ハロ"もしくは"ハロゲン"は、明細書及び/又は特許請求の範囲での特定な使用において他の定義がなされていない限りは、塩素、臭素、フッ素もしくはヨウ素を指す。
【0173】
本願でそれ自体でもしくは他の基の部分として使用される用語"放射性ハロゲン"は、18F、123I、125I、131I、76Br及び77Brを指す。
【0174】
本願で使用される用語"ハロアルキル"は、1もしくはそれより多くの塩素、臭素、フッ素もしくはヨウ素(フッ素が好ましい)によって置換された前記アルキル基のいずれかを指す。最も好ましくは、該アルキルは、フッ素などの単独のハロゲンで、そのアルキルの遠位端で置換されている。
【0175】
用語"放射性ハロアルキル"は、ハロゲンの放射性同位体を含む前記定義のハロアルキル基を指す。このタイプの一例は、18F−C1〜C4−アルキル−である。
【0176】
本願でそれ自体でもしくは他の基の部分として使用される用語"ヒドロキシアルキル"は、−OH置換基を含む直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基を指す。
【0177】
本願でそれ自体でもしくは他の基の部分として使用される用語"アリール"は、環部中に5〜14個の炭素原子を含む単環式の、二環式の、三環式のもしくは多環式の芳香族基を指す。本発明のアリール化合物は、それらに制限されないが、非置換のもしくは更に置換されたフェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチルなどを含む。該アリール基は、少なくとも1つのヘテロ原子、例えばN、SもしくはOを含んで、"ヘテロアリール"を形成することもできる。ヘテロアリールの例は、それらに制限されないが、非置換のもしくは更に置換された、チエニル基、ベンゾ[b]チエニル基、ベンゾチアゾリル基、フリル基、ピラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾオキサゾリル基、2H−ピロリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾイミダゾール基、ピリミジン基、イミダゾイミダゾール基、ピリジン基、ベンゾフロピリジン基、ベンゾフロピリミジン基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリジニル基、イソインドリル基、3H−インドリル基、インドリル基、インダゾリル基、4H−キノリジニル基、イソキノリル基、キノリル基、キナゾリニル基、イソチアゾリル基、フェノチアジニル基、イソキサゾリル基、フラザニル基、フェノキサジニル基などを含む。
【0178】
本願で使用される用語"アリールオキシ"は、酸素原子に結合された"アリール"基を指し、それは、更に置換されていてよいベンジルオキシ及びフェノキシなどを含む。
【0179】
用語"組織"は、患者の身体の一部を意味する。それは、必ずしも同じではないが、同じ起源からの細胞の集合体であって、一緒になって特定の機能を実行するものである。組織の例は、それらに制限されないが、脳、心臓、肝臓、血管及び動脈を含む。
【0180】
用語"患者"又は"被験体"は、ヒト及び他の動物を意味する。
【0181】
当業者は、また、イメージングの目的のために、ある化合物がアミロイド沈積物と会合するのに十分な時間量を決定することに精通している。
【0182】
用語"会合"とは、標識された化合物とアミロイド沈積物との間の化学的相互作用を意味する。会合の例は、共有結合、イオン性結合、親水性−親水性相互作用、疎水性−疎水性相互作用及び錯体を含む。
【0183】
以下の実施例は、本発明の方法及び組成物を概説するものであって、それらを制限するものではない。条件及びパラメータの選択肢の他の好適な変更及び適合であって、通常行われる当業者に明らかなものは、本発明の趣旨及び範囲に含まれる。
【0184】
実験例:
注釈:当量は、モル当量を指す。実容量は、そのモル当量にリットルをかけることによって計算される。こうして、1ミリモルに5容量をかけて、5ミリモルである。
【0185】
1. 開示された化合物の製造のための一般的な実験手順:
方法A: スズキカップリング反応のための一般的手順:
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
アリール/複素環式ハロゲン化物(1.0当量)、ボロン酸もしくはボロン酸エステル(1.1〜1.5当量)、K2CO3(3.0当量)及びPd[PPh34(0.01〜0.05当量)をDMF(30mL)中に入れた混合物を、Biotage Emrys Initiatorマイクロ波反応器(250W)において100℃で30分にわたり照射した。室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類又はEtOAc:DCMもしくはMeOH:DCMを使用して精製することで、所望のビアリール生成物が得られた。
【0187】
方法B: ソノガシラカップリング反応のための一般的手順:
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0188】
ハロゲン化物(1.0当量)、アセチレン(1.1〜1.5当量)、CuI(0.05当量)、Pd[PPh34もしくはPdCl2(PPh32(0.01〜0.05当量)及びDIPEA(3.0当量)をACN(30mL)中に入れた混合物を、Biotage Emrys Initiatorマイクロ波反応器(250W)において100℃で30分にわたり照射した。室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類又はEtOAc:DCMもしくはMeOH:DCMを使用して精製することで、二置換されたアセチレン誘導体が得られた。
【0189】
方法C: フェノール性アルキル化のための一般的手順:
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0190】
フェノール誘導体(1.0当量)、アルキル化剤(1.1当量)及びCs2CO3(3.0当量)をDMF(10ml)中に入れた混合物を、60℃でAr下で1〜3時間にわたり加熱した。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類又はEtOAc:DCMもしくはMeOH:DCMを使用して精製することで、アルキル化された生成物が得られた。
【0191】
方法D: 塩基としてNaHを使用したN−アルキル化のための一般的手順:
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0192】
アミン(1.0当量)をDMF(10mL)中に溶かした溶液に、NaH(1.5〜6当量)を添加し、引き続きアルキル化剤(1.1〜2当量)を添加した。該反応混合物を、室温で1〜15時間にわたり撹拌させ、LCMSによってモニタリングした。該反応混合物を、次いで水(50mL)中に注ぎ、EtOAc(4×20mL)で抽出した。合した有機層を、H2O(3×20mL)で、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類又はEtOAc:DCMもしくはMeOH:DCMを使用して精製することで、N−アルキル化された生成物が得られた。
【0193】
方法E: 塩基としてCs2CO3を使用したN−アルキル化のための一般的手順:
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0194】
アミン(1.0当量)をDMF(10mL)中に溶かした溶液に、アルキル化剤(1.1〜2当量)及びCs2CO3(2〜3当量)を添加した。該反応混合物を、60℃で1〜15時間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物に水(30mL)を添加した。所望の生成物が固体として沈殿したら、それらを濾過し、水で洗浄し、そして乾燥させることで、純粋な生成物が得られる。所望の生成物が析出されない場合に、該混合物は、EtOAc(4×40mL)で抽出される。合した有機層を、H2O(3×40mL)で、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類又はEtOAc:DCMもしくはMeOH:DCMを使用して精製することで、N−アルキル化された生成物が得られた。
【0195】
方法F: アルコールのトシル化の一般的手順:
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0196】
アルコール(1.0当量)をDCM(20mL)中に溶かした冷却された溶液に、Ts2O(1.5当量)及びEt3N(3.0当量)を添加した。該反応混合物を、0℃で撹拌し、次いで室温にまで徐々に温め、そして室温で1〜5時間にわたり撹拌した。反応が完了した後に、DCMを真空中で除去した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類を使用して精製することで、最終トシル酸塩が得られた。
【0197】
方法G: アリールメチルエーテルの脱メチル化のための一般的手順:
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0198】
アリールメチルエーテル(1.0当量)をDCM(10mL)中に溶かした冷却された溶液に、BBr3(5.0当量)をゆっくりと添加した。得られた混合物を、0℃で撹拌し、次いで室温にまで徐々に温め、そして室温で15時間にわたり撹拌した。反応が完了した後に、該反応をNaHCO3溶液(50mL)でクエンチングし、そしてDCM(4×10mL)で抽出した。合した有機層を、H2O(3×10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮することで、期待されたフェノールが得られた。
【0199】
方法H: アジドとアセチレンとの間のCuI及びDIPEAを用いたクリック反応のための一般的手順:
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0200】
アジド誘導体(1.0当量)をTHF(29mL)中に溶かした溶液に、アセチレン誘導体(1.0当量)、CuI(0.2当量)、DIPEA(0.4当量)を添加した。該反応混合物を、室温でAr下で、LCMSにより反応の完了が判断されるまで撹拌させた。該反応混合物を、次いで真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類を使用して精製することで、最終トリアゾールが得られた。
【0201】
方法I: K2CO3を用いたシリル脱保護のための一般的手順:
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0202】
シリル保護された化合物(1.0当量)をMeOH(20mL)中に溶かした溶液に、K2CO3(1.2当量)を添加した。該反応混合物を、室温で1時間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類を使用して精製することで、脱保護された生成物が得られた。
【0203】
方法J: TBAFによるシリル脱保護のための一般的手順:
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
シリル保護された化合物(1.0当量)をTHF(20mL)中に溶かした溶液に、TBAFをTHF中に溶かした溶液(1.0M、1.0当量)を添加した。該反応混合物を、室温で10分間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類を使用して精製することで、脱保護された生成物が得られた。
【0205】
方法K: Boc、THP及びケタール誘導体の脱保護のための一般的手順:
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
保護された誘導体(1.0当量)を1,4−ジオキサン(20mL)中に溶かした溶液に、HClを1,4−ジオキサン中に溶かした溶液(4.0M、3.8mL)を添加した。該反応混合物を、室温で撹拌させ、そしてLCMSによってモニタリングした。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去することで、所望の脱保護された生成物が得られた。
【0207】
方法L: ニトロピリジルのフルオロピリジル化合物への転化のための一般的手順:
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
ニトロピリジル誘導体(1.0当量)をDMSO(10mL)中に溶かした溶液に、KF(5当量)を添加した。該反応混合物を、140℃で1.5時間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、該反応を水(10mL)でクエンチングし、そしてDCM(4×10mL)で抽出した。合した有機層を、H2O(3×10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類又はEtOAc:DCMもしくはMeOH:DCMを使用して精製することで、F−ピリジル化合物が得られた。
【0209】
方法M: フルオロピリジルのアミノピリジル化合物への転化のための一般的手順:
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
フルオロピリジル誘導体(1.0当量)及びアミン誘導体(過剰)の懸濁液を、Biotage Emrys Initiatorマイクロ波反応器(250W)において120℃で10分にわたり照射した。反応が完了した後に、該反応を水(10mL)でクエンチングし、そしてDCM(4×10mL)で抽出した。合した有機層を、H2O(3×10mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:DCMを使用して精製することで、アミノピリジル化合物が得られた。
【0211】
方法N: アジドとアセチレンとの間のCuSO4・H2O及びアスコルビン酸ナトリウムを用いたクリック反応のための一般的手順:
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
アジド誘導体(1.0当量)をt−BuOH:H2Oの混合物(1:1、100mL)中に溶かした溶液に、アセチレン(0.9〜1.2当量)、CuSO4・5H2O(0.2当量)及びL−アスコルビン酸ナトリウム(0.4当量)を添加した。得られた反応混合物を、室温でAr下で、LCMSにより反応の完了が判断されるまで撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を水(100mL)と混合し、0℃に冷却し、そして濾過した。回収した固体を、エーテル(5×10mL)で洗浄し、そして真空中で乾燥させることで、最終トリアゾールが得られた。
【0213】
方法O: フッ素化のための一般的手順:
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
前駆体(アルキルトシレート/ブロミド、1.0当量)をアセトニトリル(1.0mL)中に溶かした溶液に、Bu4NFをTHF中に溶かした溶液(4M、1.0当量)を添加した。該反応混合物を、90℃で30分間にわたり撹拌させ、そして冷却した。該反応混合物を、水/アセトニトリル(1mL)で希釈し、0.45μmのフィルタを通して濾過してから、0.05%TFAを含むACN:水を用いたHPLCによって精製することで、フッ素化された生成物が得られた。
【0215】
方法P: TFAを用いたBoc及びケタール脱保護のための一般的手順:
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
保護された化合物(1.0当量)をDCM(100mL)中に溶かした溶液に、TFA(10mL)を添加した。得られた反応混合物を、室温で15時間にわたり撹拌し、それを次いで水(200mL)中に注いだ。該混合物をDCM(2×100mL)で抽出した。合した有機層を、飽和NaHCO3溶液(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルを介したフラッシュカラムクロマトグラフィーで、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類を使用して精製することで、脱保護された生成物が得られた。
【0217】
方法Q: アニリンのアルコールからのワンポット還元的アミノ化のための一般的手順:
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
アルコール(0.2ミリモル)をDCE(1mL)中に溶かした溶液に、デス・マーチン試薬(0.2ミリモル)を添加した。該混合物を、室温で15分間にわたり撹拌し、そしてシリンジフィルターを用いて固体を濾別した。その濾液を、置換アニリン(0.1ミリモル)及びNaBH(OAc)3(0.3ミリモル)をDCE(1ml)中に溶かした溶液に添加した。該混合物を、室温で5〜10分間にわたり撹拌し、そして1NのNaOH溶液(1mL)で素早くクエンチングした。DCE層を分離し、そして真空中で濃縮した。その残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%のEtOAc/DCM)によって精製することで、所望のモノアルキル化アニリンが得られた。
【0219】
方法R: アニリンのパラホルムアルデヒドによる還元的ジメチル化のための一般的手順:
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
パラホルムアルデヒド(1.0ミリモル)をTHF(5mL)中に入れた懸濁液に、濃硫酸(98%、0.1mL、1.9ミリモル)を添加した。該混合物を、室温で撹拌する一方で、アニリン(0.1ミリモル)及びNaBH4(1.0ミリモル)をTHF(5mL)中に入れた懸濁液を、前記のパラホルムアルデヒド懸濁液に添加した。該混合物を室温で30分間にわたり撹拌し、そして1NのNaOH溶液(1mL)を添加することによってクエンチングした。該混合物を濃縮し、その残留物をDCMと水との間で分けた。DCM層を分離し、そして真空中で濃縮した。その残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜10%のEtOAc/DCM)によって精製することで、所望のN,N−ジメチルアニリンが得られた。
【0221】
方法S: ベンゾイミダゾール誘導体の製造のための一般的手順:
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0222】
2−アミノアニリン(1.0当量)、ベンズアルデヒド/アルデヒド誘導体(1.0当量)及び1,4−ベンゾキノン(1.0当量)をEtOH(10mL)中に溶かした溶液を、95℃で4〜6時間にわたり加熱し、次いで冷却し、そして真空中で濃縮した。その残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜5%のEtOAc/DCM)によって精製することで、所望の生成物が得られた。
【0223】
2. 上記の一般的手順による特許請求の範囲に記載の化合物の製造:
W366の製造
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
2−ヨード−6−メトキシベンゾ[d]チアゾール(2)の製造
磁気撹拌棒を備えた100mLの丸底フラスコに、ACN(33.0mL)及びPTSA(6.3g、33.33ミリモル)、化合物1(2.0g、11.11ミリモル)を、0℃で添加し、そして15分間にわたり撹拌した。ここに、NaNO2(1.5g、22.22ミリモル)及びKI(4.6g、27.78ミリモル)をH2O(7mL)中に溶かした溶液を添加し、そして室温で4時間にわたり撹拌した。該反応混合物に、H2O(175mL)を添加し、次いで飽和NaHCO3(pH=9)及びNa223(2M、23mL)を用いて塩基性にした。得られた反応混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合した有機抽出物を、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。その残留物を、シリカゲルを介して溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類(0.5:9.5)を用いて精製することで、化合物2(1.62g、50%)が白色の結晶性の固体として得られた。
【0225】
[この文献は図面を表示できません]
【0226】
4−ブロモ−2−フルオロ−N−メチルアニリン(4)の製造
磁気撹拌棒を備えた100mLの丸底フラスコに、室温で、MeOH(26.0mL)、化合物3(0.5g、2.63ミリモル)、NaOMe(0.71g、13.16ミリモル)及びパラホルムアルデヒド(0.394g、13.16ミリモル)を添加した。反応を2時間にわたり還流させた。該反応混合物を次いで0℃に冷却し、そしてNaHB4(0.5g、13.16ミリモル)を分けて添加した。その添加後に、該反応混合物を再び1時間にわたり還流させた。反応が完了した後に、MeOHを除去し、水(50mL)を添加し、そしてEtOAc(3×30mL)で抽出した。合した有機抽出物を、水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。その残留物を、シリカゲルを介して溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類(0.5:9.5)を用いて精製することで、化合物4(0.5g、93%)が褐色の油状物として得られた。
【0227】
[この文献は図面を表示できません]
【0228】
2−フルオロ−N−メチル−4−((トリメチルシリル)エチニル)アニリン(6)の製造
5mLのマイクロ波チューブに、化合物4(0.5g、2.45ミリモル)、化合物5(0.7mL、4.9ミリモル)、[Pd(PPh34](0.3g、0.245ミリモル)、CuI(0.07g、0.37ミリモル)及びNH(C252(0.8mL、7.35ミリモル)をDMF(2.5mL)中に入れたものを充填した。該懸濁液を、Biotage Emrys Optimizerマイクロ波反応器(250W)において100℃で15分にわたり照射した。室温に冷却した後に、水(50mL)を添加し、次いでEtOAc(3×30mL)で抽出した。合した有機抽出物を、水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、そしてその粗製混合物を後続工程のために使用した。MS(ESI):222.1(M+H+)。
【0229】
4−エチニル−2−フルオロ−N−メチルアニリン(7)の製造
磁気撹拌棒を備えた25mLの丸底フラスコに、化合物6(粗製0.4g)、MeOH(9mL)及びK2CO3(0.5g、3.62ミリモル)を添加した。該反応を室温で30分間にわたり撹拌した。該反応混合物に、シリカゲルを添加し(約10g)、そして真空中で濃縮した。その残留物を、シリカゲルを介して溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類(1:3)を用いて精製することで、化合物7(0.26g、96%)が褐色の油状物として得られた。MS(ESI):150.1(M+H+)。
【0230】
2−フルオロ−4−{(6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−2−イル)エチニル)−N−メチルアニリン(8)の製造
5mLのマイクロ波チューブに、化合物2(0.2g、0.68ミリモル)、化合物7(0.1g、0.68ミリモル)の[Pd(PPh34](0.08g、0.034ミリモル)、CuI(0.02g、0.05ミリモル)及びTEA(0.28mL、2.04ミリモル)をACN(2.0mL)中に入れたものを充填した。該懸濁液を、Biotage Emrys Optimizerマイクロ波反応器(250W)において100℃で5分にわたり照射した。室温に冷却した後に、溶剤を真空中で蒸発させた。その残留物を、シリカゲルを介して溶出剤としてヘキサン類:ジクロロメタン(DCM)(0〜100%)を用いて精製することで、カップリング生成物8(0.084g、39%)が黄色の固体として得られた。
【0231】
[この文献は図面を表示できません]
【0232】
2−((3−フルオロ−4−(メチルアミノ)フェニル)エチニル)ベンゾ[d]チアゾール−6−オール(W366)の製造
DCM(5.2mL)を含んだ、磁気撹拌棒を備えた25mLの丸底フラスコに、化合物8(0.08g、0.26ミリモル)を入れた。該反応混合物を、0℃に冷却し、そしてBBr3(DCM中1Mの0.75mL)を滴加した。該反応を室温で8時間にわたり撹拌した。該反応を、次いで飽和NaHCO3で中和し、そしてDCM(2×10mL)中に抽出した。合した有機抽出物を、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。その残留物を、シリカゲルを介して溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類(1:3)を用いて精製することで、W366(0.02g、2.6%)が褐色の固体として得られた。
【0233】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
W378の製造(標準):
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0235】
2−ヨード−5−メトキシチアゾロ[5,4−b]ピリジン(10)の製造
磁気撹拌棒を備えた25mLの丸底フラスコに、ACN(4.0mL)、PTSA(0.79g、4.14ミリモル)及び化合物9(0.25g、1.38ミリモル)を、0℃で添加し、そして15分間にわたり撹拌した。ここに、NaNO2(0.19g、2.76ミリモル)及びKI(0.57g、3.45ミリモル)をH2O(0.9mL)中に溶かした溶液を添加し、そして室温で4時間にわたり撹拌した。該反応混合物を次いでH2O(15mL)に添加し、飽和NaHCO3(pH=9)で塩基性にし、そしてNa223(2M、3mL)を添加した。得られた反応混合物を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合した有機抽出物を、水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。その残留物を、シリカゲルを介して溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類(1:4)を用いて精製することで、化合物10(0.12g、30%)が白色の結晶性の固体として得られた。
【0236】
[この文献は図面を表示できません]
【0237】
2−フルオロ−4−((5−メトキシチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)エチニル)−N−メチルアニリン(W378)の製造
5mLのマイクロ波チューブに、化合物10(0.12g、0.041ミリモル)、化合物7(0.06g、0.041ミリモル)の[Pd(PPh34](0.05g、0.004ミリモル)、CuI(0.012g、0.06ミリモル)及びTEA(0.2mL、1.23ミリモル)をACN(2.0mL)中に入れたものを充填した。該懸濁液を、Biotage Emrys Optimizerマイクロ波反応器(250W)において100℃で5分にわたり照射した。室温に冷却した後に、溶剤を真空中で蒸発させた。その残留物を、シリカゲルを介して溶出剤としてヘキサン類:DCM(0〜100%)を用いて精製することで、カップリング生成物W378(0.04g、31%)が黄色の固体として得られた。MS(ESI):314.0(M+H+)。
【0238】
W366の標識する前駆体の製造:
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0239】
4−((6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−2−イル)エチニル)−N−メチル−2−ニトロアニリンの製造
5mLのマイクロ波チューブに、化合物2(1当量)、4−エチニル−N−メチル−2−ニトロアニリン(1当量)、[Pd(PPh34](0.05当量)、CuI(0.05当量)及びTEA(5当量)をACN(5容量)中に入れたものを充填する。該懸濁液を、Biotage Emrys Optimizerマイクロ波反応器(250W)において100℃で5分にわたり照射する。室温に冷却した後に、溶剤を真空中で蒸発させる。その残留物を、シリカゲルを介して、溶出剤としてヘキサン類:DCM(0〜100%)を用いて精製することで、カップリング生成物が得られる。
【0240】
2−((4−(メチルアミノ)−3−ニトロフェニル)エチニル)ベンゾ[d]チアゾール−6−オールの製造
DCM(5容量)を含む、磁気撹拌棒を備えた丸底フラスコに、4−((6−メトキシベンゾ[d]チアゾール−2−イル)エチニル)−N−メチル−2−ニトロアニリン(1当量)を入れる。該反応混合物を、0℃に冷却し、BBr3(DCM中1Mの5当量)を滴加し、そして該反応を室温で8時間にわたり撹拌する。該反応を、飽和NaHCO3で中和し、DCM(2×5容量)中に抽出する。合した有機抽出物を、水(5容量)、ブライン(5容量)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、そして真空中で濃縮する。その残留物を、シリカゲルを介して、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類(1:3)を用いて精製することで、所望の生成物が得られる。
【0241】
4−((6−(エトキシメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)エチニル)−N−メチル−2−ニトロアニリンの製造
Ar下に2−((4−(メチルアミノ)−3−ニトロフェニル)エチニル)ベンゾ[d]チアゾール−6−オール(1当量)を含む丸底フラスコに、THF(5容量)を添加する。この溶液に、NaH(1.3当量)を添加する。該溶液を室温で30分間にわたり撹拌する。この溶液に、MOM−Cl(1.5当量)を添加する。該反応を、室温で一晩撹拌する。該反応を、水(10容量)に注ぎ、そしてDCM(10容量)中に抽出する。有機層を、水(10容量)で洗浄し、乾燥(MgSO4)させ、濾過し、そして濃縮乾涸させる。該材料を、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類を用いてシリカゲルを介して精製することで、最終生成物が得られる。
【0242】
N−(4−((6−(エトキシメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)エチニル)−2−ニトロフェニル)−N−メチルホルムアミド(W366の標識する前駆体)の製造
4−((6−(エトキシメトキシ)ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)エチニル)N−メチル−2−ニトロアニリン(1当量)を含む丸底フラスコに、ギ酸(5当量)、無水酢酸(5当量)及びDCM(5容量)を添加する。該反応を、7日間にわたって60℃に温める。該反応を次いで真空中で濃縮し、そして該材料を、溶出剤としてEtOAc:ヘキサン類を用いてシリカゲルを介して精製することで、最終生成物が得られる。
【0243】
2−(ピリジン−4−イル)キノリン(T123)の製造
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
2−(ピリジン−4−イル)キノリンT123を、一般的手順Aを用いて、2−クロロキノリン(82mg、0.5ミリモル)及びピリジン−4−イルボロン酸(61.5mg、0.5ミリモル)から製造した。該生成物は、オフホワイト色の固体(100mg、97%)として得られた。
【0245】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
5−(キノリン−2−イル)ピコリノニトリル(T124)の製造
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0247】
2−(キノリン−2−イル)ピコリノニトリルT124を、一般的手順Aを用いて、2−クロロキノリン(82mg、0.5ミリモル)及び5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリノニトリル(115mg、0.5ミリモル)から製造した。該生成物は、黄色の固体(3mg、3%)として得られた。
【0248】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
N,N−ジメチル−5−(キノリン−2−イル)ピリジン−2−アミン(T125)の製造
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
N,N−ジメチル−5−(キノリン−2−イル)ピリジン−2−アミンT125を、一般的手順Aを用いて、2−クロロキノリン(82mg、0.5ミリモル)及び(6−(ジメチルアミノ)−ピリジン−3−イル)ボロン酸(83mg、0.5ミリモル)から製造した。該生成物は、黄色の固体(90mg、72%)として得られた。
【0251】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
2−(4−フルオロピリジン−3−イル)キノリン(T126)の製造
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
2−(4−フルオロピリジン−3−イル)キノリンT126を、一般的手順Aを用いて、2−クロロキノリン(82mg、0.5ミリモル)及び(5−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(70mg、0.5ミリモル)から製造した。該生成物は、白色の固体(80mg、71%)として得られた。
【0254】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)キノキサリン(T127)の製造
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)キノキサリンT127を、一般的手順Aを用いて、2−(6−フルオロピリジン−3−イル)キノキサリン(82mg、0.5ミリモル)及び2−フルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(111mg、0.5ミリモル)から製造した。該生成物は、白色の固体(93mg、82%)として得られた。
【0257】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
2−(ピリジン−3−イル)キノキサリン(T128)の製造
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
2−(ピリジン−3−イル)キノキサリンT128を、一般的手順Aを用いて、2−クロロキノリン(82mg、0.5ミリモル)及び(5−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(70mg、0.5ミリモル)から製造した。該生成物は、白色の固体(80mg、71%)として得られた。
【0260】
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
以下の化合物の製造
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0262】
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−メトキシキノリンT138を、一般手順Aを用いて、2−クロロ−6−メトキシキノリン(65mg、0.33ミリモル)及び2−フルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(75mg、0.33ミリモル)から製造した。該生成物は、黄色の固体(30mg、35%)として得られた。
【0263】
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
以下の化合物の製造
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
4−(6−メトキシキノリン−2−イル)−N,N−ジメチルアニリンT139を、一般的手順Aを用いて、2−クロロ−6−メトキシキノリン(65mg、0.33ミリモル)及び(4−(ジメチルアミノ)フェニル)ボロン酸(55mg、0.33ミリモル)から製造した。該生成物は、黄色の固体(30mg、33%)として得られた。
【0266】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
以下の化合物の製造
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0268】
t−ブチル 5−(キノリン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレートT432を、一般的手順Aを用いて、2−クロロキノキサリン(24mg、0.145ミリモル)及びt−ブチル 5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(50mg、0.145ミリモル)から製造した。該生成物は、白色の蝋様物(30mg、60%)として得られた。
【0269】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
以下の化合物の製造
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
2−(1H−インドール−5−イル)キノリンT433を、一般的手順Pを用いて製造した。該反応を、10mg規模のT432で実施した。T433は、黄色の固体(5mg、35%)として単離された。
【0272】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
以下の化合物の製造
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
2−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)キノリンT453を、一般的手順Aを用いて、2−クロロキノリン(32mg、0.2ミリモル)及び1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(51mg、0.2ミリモル)から製造した。該生成物は、オフホワイト色の固体(22mg、42%)として得られた。
【0275】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
2−(1−(3−フルオロプロピル)−1H−インドール−5−イル)キノリン(T461)の製造
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
2−(1H−インドール−5−イル)キノリンを、一般的手順Aを用いて、2−クロロキノリン(32mg、0.2ミリモル)及び1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール(51mg、0.2ミリモル)から製造した。該生成物は、オフホワイト色の固体(22mg、42%)として得られた。MS(ESI):245(M+H+)。
【0278】
2−(1−(3−フルオロプロピル)−1H−インドール−5−イル)キノリン−T461を、一般的手順Eを用いて製造した。該反応は、24mg規模の2−(1H−インドール−5−イル)キノリンで実施した。T461は、黄色の蝋状物(0.8mg、2.6%)として単離された。
【0279】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
4−(4−フルオロキノリン−2−イル)−N−メチルアニリン(T466)の製造
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
t−ブチル メチル(4−(4−ニトロキノリン−2−イル)フェニル)カルバメート
4−ニトロキノリン 1−オキシド(940mg、4.9ミリモル)をクロロホルム(12mL)中で0℃に冷却した。この溶液に、POBr3(1.77g、6.2ミリモル)を少量にわけて添加した。該混合物を0℃で2時間にわたり撹拌し、DCM(50mL)で希釈し、そして氷(50g)上に注いだ。この懸濁液に、1MのNaOHを添加して、pHを約9に調整した。相分離し、そして有機層を水(2×50mL)で洗浄し、そしてMgSO4上で乾燥させ、そして濃縮した。粗生成物を、シリカクロマトグラフィーによって精製することで、2−ブロモ−4−ニトロキノリンが黄色の固体(620mg、50%)として得られた。
【0282】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
2−ブロモ−4−ニトロキノリン(50mg、0.2ミリモル)及びt−ブチル メチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメート(66mg、0.2ミリモル)を、一般的手順(A)を用いて反応させることで、t−ブチル メチル(4−(4−ニトロキノリン−2−イル)フェニル)カルバメートが黄色の油状物(52mg、68%)として得られた。
【0284】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
4−(4−フルオロキノリン−2−イル)−N−メチルアニリンT466
t−ブチル メチル(4−(4−フルオロキノリン−2−イル)フェニル)カルバメートを、一般的手順Mを用いて、t−ブチル メチル(4−(4−ニトロキノリン−2−イル)フェニル)カルバメート(10mg、0.026ミリモル)及びKF(60mg、1ミリモル)から製造した。t−ブチル(4−(4−フルオロキノリン−2−イル)フェニル)(メチル)カルバメートは、澄明な油状物(4.5mg、49%)として単離された。
【0286】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
t−ブチル(4−(4−フルオロキノリン−2−イル)フェニル)(メチル)カルバメート(4.5mg、0.013ミリモル)を、TFAで一般的手順Pを用いて処理した。粗生成物を、HPLCによって精製することで、T466が橙色の固体(1.8mg、55%)として得られた。
【0288】
[この文献は図面を表示できません]
【0289】
N−メチル−4−(キノリン−3−イル)アニリン(T477)の製造
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
3−ブロモキノリン(42mg、0.2ミリモル)及びt−ブチル メチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメート(66mg、0.2ミリモル)を、一般的手順(A)を用いて反応させることで、t−ブチル メチル(4−(キノリン−3−イル)フェニル)カルバメートが澄明な蝋状物(44mg、66%)として得られた。
【0291】
[この文献は図面を表示できません]
【0292】
t−ブチル メチル(4−(キノリン−3−イル)フェニル)カルバメート(44mg、0.13ミリモル)を、次いでTFAで一般的手順Pを用いて処理した。粗生成物を、HPLCによって精製することで、T477が橙色の蝋状物(13mg、29%)として得られた。
【0293】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
以下の化合物の製造
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
5−(4−フルオロキノリン−2−イル)−N,N−ジメチルピリジン−2−アミンT480を、一般的手順Mを用いて、N,N−ジメチル−5−(4−ニトロキノリン−2−イル)ピリジン−2−アミン(4mg、0.014ミリモル)及びKF(16mg、0.28ミリモル)から製造した。粗生成物を、シリカクロマトグラフィーによって精製することで、5−(4−フルオロキノリン−2−イル)−N,N−ジメチルピリジン−2−アミンが淡褐色の固体(1.4mg、37%)として得られた。
【0296】
[この文献は図面を表示できません]
【0297】
以下の化合物の製造
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
4−(4−フルオロキノリン−2−イル)アニリンT492を、一般的手順Mを用いて、4−(4−ニトロキノリン−2−イル)アニリン(6mg、0.02ミリモル)及びKF(26mg、0.45ミリモル)を製造した。粗生成物を、シリカクロマトグラフィーによって精製することで、4−(4−フルオロキノリン−2−イル)アニリンが、黄色の固体(2mg、42%)として得られた。
【0299】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
以下の化合物の製造
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
4−(イソキノリン−3−イル)−N,N−ジメチルアニリンT500を、一般的手順Aを用いて、3−クロロイソキノリン(41mg、0.25ミリモル)及び(4−(ジメチルアミノ)フェニル)ボロン酸(41mg、0.25ミリモル)から製造した。該生成物T500は、白色の固体(11mg、17%)として得られた。
【0302】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
以下の化合物の製造
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
3−クロロイソキノリン(33mg、0.2ミリモル)及びt−ブチル メチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメート(66mg、0.2ミリモル)を、一般的手順Aを用いて反応させることで、t−ブチル (4−(イソキノリン−3−イル)フェニル)(メチル)カルバメートが澄明な油状物(12mg、18%)として得られた。
【0305】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
4−(イソキノリン−3−イル)−N−メチルアニリンT501を、一般的手順Kを用いて製造した。該反応は、12mg規模のt−ブチル (4−(イソキノリン−3−イル)フェニル)(メチル)で実施した。T501は、オフホワイト色の固体(7mg、72%)として単離された。
【0307】
[この文献は図面を表示できません]
【0308】
以下の化合物の製造
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
N,N−ジメチル−4−(キノリン−7−イル)アニリンT504を、一般的手順Aを用いて、7−ブロモキノリン(52mg、0.25ミリモル)及び(4−(ジメチルアミノ)フェニル)ボロン酸(41mg、0.25ミリモル)から製造した。該生成物T504は、黄色の固体(52mg、83%)として得られた。
【0310】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
以下の化合物の製造
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0312】
N,N−ジメチル−4−(キノリン−6−イル)アニリンT505を、一般的手順Aを用いて、6−ブロモキノリン(52mg、0.25ミリモル)及び(4−(ジメチルアミノ)フェニル)ボロン酸(41mg、0.25ミリモル)から製造した。該生成物T505は、黄色の固体(42mg、67%)として得られた。
【0313】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
以下の化合物の製造
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
N−メチル−4−(キノリン−6−イル)アニリンT514を、一般的手順Aを用いて、6−ブロモキノリン(41mg、0.2ミリモル)及びN−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(46mg、0.2ミリモル)から製造した。該生成物T514は、黒色の固体(20mg、43%)として得られた。
【0316】
[この文献は図面を表示できません]
【0317】
以下の化合物の製造
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
N−メチル−4−(キノリン−7−イル)アニリンT515を、一般的手順Aを用いて、7−ブロモキノリン(41mg、0.2ミリモル)及びN−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(46mg、0.2ミリモル)から製造した。T515は、黄色の蝋状物(18mg、38%)として得られた。
【0319】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
以下の化合物の製造
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0321】
4−(6−メトキシキノリン−2−イル)−N−メチルアニリンT523を、一般的手順Aを用いて、2−クロロ−6−メトキシキノリン(39mg、0.2ミリモル)及びN−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(46mg、0.2ミリモル)から製造した。T523は、褐色の固体(27mg、51%)として得られた。
【0322】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
以下の化合物の製造
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
1−(4−(6−フルオロピリジン−3−イル)フェニル)エタノンT405を、一般的手順Aを用いて、1−(4−ブロモフェニル)エタノン(117mg、0.5ミリモル)及び2−フルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(100mg、0.5ミリモル)から製造した。T405は、黄色の固体(64mg、59%)として得られた。
【0325】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
5−((1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)ピリジン−2−アミン(T568)の製造
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
t−ブチル (5−エチニルピリジン−2−イル)カルバメートを、t−ブチル (5−((トリメチルシリル)エチニル)ピリジン−2−イル)カルバメート(200mg、0.69ミリモル)から、一般的手順Jを用いて製造した。該生成物は、白色の固体(98mg、65%)として得られた。
【0328】
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
t−ブチル (5−エチニルピリジン−2−イル)カルバメート(22mg、0.1ミリモル)及び2−ブロモ−1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(24.3mg、0.1ミリモル)を、一般的手順Bを用いて反応させることで、t−ブチル (5−((1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)ピリジン−2−イル)カルバメート(12mg、31%)が得られた。
【0330】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
5−((1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)ピリジン−2−アミンを、一般的手順Pを用いて、t−ブチル (5−((1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)ピリジン−2−イル)カルバメート(10mg、0.026ミリモル)から製造した。該生成物T568は、黄色の固体(0.5mg、5%)として得られた。
【0332】
[この文献は図面を表示できません]
【0333】
以下の化合物の製造
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0334】
t−ブチル−4−(6−メトキシキノリン−2−イル)フェニル)(N−メチル)カルバメートT406を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.1g規模で実施した。T406は、オフホワイト色の固体(0.118g、62%)として単離された。
【0335】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
以下の化合物の製造
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
4−(6−メトキシキノリン−2−イル)−N−メチルアニリンの二TFA塩T407を、一般的手順Pを用いて製造した。反応は、0.045g規模で実施した。粗製混合物を、HPLC(アセトニトリル:H2O:0.05%TFA)システムによって精製した。T407は、橙色の固体(0.018g、33%)として単離された。
【0338】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
以下の化合物の製造
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
t−ブチル 4−(6−フルオロエトキシ)キノリン−2−イル)−N−メチルアニリン カルバメートT408を、一般的手順A及び一般的手順Cを順次用いて製造した。反応は、0.042g規模で実施した。T408は、オフホワイト色の固体(0.070g、76%、2工程で)として単離された。
【0341】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
以下の化合物の製造
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0343】
4−(6−フルオロエトキシ)キノリン−2−イル)−N−メチルアニリンの二塩酸塩T409を、一般的手順Kを用いて製造した。反応は、0.045g規模で実施した。T409は、橙色の固体(0.035g、83%)として単離された。
【0344】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
以下の化合物の製造
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
t−ブチル (4−(キノリン−2−イル)フェニル)カルバメートT410を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.164g規模で実施した。T410は、オフホワイト色の固体(0.203g、64%)として単離された。
【0347】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
以下の化合物の製造
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
N−(2−フルオロエチル)−4−(キノリン−2−イル)アニリンの二塩酸塩T411を、一般的手順A及び一般的手順Dを順次用いて製造した。反応は、0.036g規模で実施した。T411は、橙色の固体(0.018g、48%、2工程で)として単離された。
【0350】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
以下の化合物の製造
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
t−ブチル−(2−(2−(2−アジドエトキシ)エトキシ)エチル)(4−(キノリン−2−イル)フェニルカルバメート(AS−5306−190 Boc)を、一般的手順Dを用いて製造した。反応は、0.020g規模で実施した。AS−5332−190 Bocは、オフホワイト色(off)の半固体(0.020、70%)として単離された。
【0353】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
以下の化合物の製造
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
N−(2−(2−(2−アジドエトキシ)エトキシ)エチル)(4−(キノリン−2−イル)アニリンT412を、一般的手順Kを用いて製造した。反応は、0.020g規模で実施した。粗生成物を、NaHCO3で中和し、そして精製した。T412は、黄色の油状物(0.010g、63%)として単離された。
【0356】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
以下の化合物の製造
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
4−(イソキノリン−1−イル)−N,N−ジメチルアニリンT420を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.105g規模で実施した。T420は、オフホワイト色の固体(0.115g、72%)として単離された。
【0359】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
以下の化合物の製造
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
t−ブチル(4−(イソキノリン−1−イル)フェニル)−N−メチル)カルバメートT426を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.082g規模で実施した。T426は、無色の油状物(0.078g、46%)として単離された。
【0362】
[この文献は図面を表示できません]
【0363】
以下の化合物の製造
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
4−(イソキノリン−1−イル)フェニル)−N−メチルアニリンの二塩酸塩T427を、一般的手順Kを用いて製造した。反応は、0.048g規模で実施した。T427は、黄色の固体(0.038g、72%)として単離された。
【0365】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
以下の化合物の製造
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
3(4−(キノリン−2−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オンT428は、塩基としてのNaH(0.010g、33%)を用いたT−410のN−アルキル化の間に副生成物として単離された。
【0368】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
以下の化合物の製造
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
N−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル−4−(キノリン−2−イル)アニリンT442を、一般的手順Dを用いて製造した。反応は、0.031g規模で実施した。T442は、黄色の油状物(0.015g、42%)として単離された。
【0371】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
以下の化合物の製造
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
2−フルオロ−4−(キノリン−2−イル)アニリンT445を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.090g規模で実施した。T445は、白色の固体(0.120g、91%)として単離された。
【0374】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
以下の化合物の製造
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0376】
T445(0.024g、0.95ミリモル)及びパラホルムアルデヒド(0.06g、2.0当量)をDCE−AcOH(10:1、5mL)中に入れた混合物を、室温で2時間にわたり撹拌し、次いでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.061g、3.0当量)を添加した。得られた混合物を一晩撹拌した。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去し、生成物を、Combiflash精製システム(シリカゲル、0〜10% EtOAc:DCM)上で精製した。T458は、オフホワイト色の半固体(0.005g、20%)として単離された。
【0377】
[この文献は図面を表示できません]
【0378】
以下の化合物の製造
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
N−メチル−2−ニトロ−4−(キノリン−2−イル)アニリンT463を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.045g規模で実施した。T463は、黄色の固体(0.068g、88%)として単離された。
【0380】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
以下の化合物の製造
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
2−フルオロ−4−(6−メトキシキノリン−2−イル)アニリンT467を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.1g規模で実施した。T467は、オフホワイト色の固体(0.112g、81%)として単離された。
【0383】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
以下の化合物の製造
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0385】
N,N−ジメチル−4−(キノリン−2−イル)アニリンT476を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.092g規模で実施した。T−467は、黄色の固体(0.120g、86%)として単離された。
【0386】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
以下の化合物の製造
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
2−フルオロ−4−(6−メトキシキノリン−2−イル)−N−メチルアニリンの二塩酸塩T483を、一般的手順D及び一般的手順Kを順次用いて製造した。反応は、0.030g規模で実施した。T483は、橙色の固体(0.025g、86%、2工程で)として単離された。
【0389】
[この文献は図面を表示できません]
【0390】
以下の化合物の製造
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
4−(4−フルオロキノリン−2−イル)−N,N−ジメチルアニリンT484を、一般的手順Lを用いて製造した。反応は、0.030g規模で実施した。T484は、淡黄色の固体(0.012g、44%)として単離された。
【0392】
[この文献は図面を表示できません]
【0393】
以下の化合物の製造
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0394】
3−フルオロプロピル 4−(4−(6−メトキシキノリン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートT498を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.032g規模で実施した。T498は、オフホワイト色の固体(0.030g、70%)として単離された。
【0395】
[この文献は図面を表示できません]
【0396】
以下の化合物の製造
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0397】
2−(4−(4−(3−フルオロプロピル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−6−メトキシキノリンT499を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.032g規模で実施した。T499は、オフホワイト色の固体(0.005g、13%)として単離された。
【0398】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
以下の化合物の製造
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0400】
t−ブチル−(4−(6−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エトキシ)キノリン−2−イル)フェニル)カルバメートT509を、一般的手順C及び一般的手順Aを順次用いて製造した。反応は、0.045g規模で実施した。T509は、オフホワイト色の固体(0.010g、8.4%、2工程で)として単離された。
【0401】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
以下の化合物の製造
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0403】
4−(6−(2−(2−(フルオロエトキシ)エトキシ)エトキシ)キノリン−2−イル)−N,N−ジメチルアニリンT510を、一般的手順C及び一般的手順Aを順次用いて製造した。反応は、0.037g規模で実施した。T510は、淡黄色の固体(0.006g、7.2%、2工程で)として単離された。
【0404】
[この文献は図面を表示できません]
【0405】
以下の化合物の製造
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0406】
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルキノリン−6−アミンT513を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.036g規模で実施した。T513は、黄色の固体(0.015g、54%)として単離された。
【0407】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
以下の化合物の製造
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0409】
2−(4−(4−(2−フルオロエチル)ピペリジン−1−イル)−6−メトキシキノリンT519を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.050g規模で実施した。T519は、オフホワイト色の固体(0.010g、17.5%)として単離された。
【0410】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
以下の化合物の製造
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0412】
2−(4−(4−(2−(2−フルオロエトキシ)エチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−6−メトキシキノリンT530を、一般的手順Dを用いて製造した。反応は、0.032g規模で実施した。T530は、オフホワイト色の半固体(0.004g、9%)として単離された。
【0413】
[この文献は図面を表示できません]
【0414】
以下の化合物の製造
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0415】
2−(4−ジメチルアミノ)フェニル)キノリン−6−オールT531を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.236g規模で実施した。T531は、黄色の固体(0.218g、53%)として単離された。
【0416】
[この文献は図面を表示できません]
【0417】
以下の化合物の製造
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
4−フルオロ−2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルキノリンT559を、一般的手順Lを用いて製造した。反応は、0.005g規模で実施した。T559は、淡黄色の固体(0.004、89%)として単離された。
【0419】
[この文献は図面を表示できません]
【0420】
以下の化合物の製造
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0421】
6−メトキシ−2−(4−(ピペリジン−1−イル)フェニル)キノリンAS−5332−52を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.194g規模で実施した。AS−5332−52は、オフホワイト色の固体(0.269g、84%)として単離された。
【0422】
[この文献は図面を表示できません]
【0423】
以下の化合物の製造
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−4−ニトロキノリンAS−5332−80を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.06g規模で実施した。AS−5332−80は、赤色の固体(0.062g、75%)として単離された。
【0425】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
以下の化合物の製造
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0427】
N−メチル−N−(2−ニトロ−4−(キノリン−2−イル)フェニル)ホルムアミドAS−5332−30
無水酢酸(0.600g、22当量)及びHCO2H(0.252g、22当量)の混合物を、60℃で15分にわたり加熱した。この混合物に、T463(0.078g)をDCM(5mL)中に溶かした溶液を添加した。得られた混合物を、80℃で2日間にわたり加熱した。揮発分を、真空中で除去した。粗生成物を、Combiflash精製システム(シリカゲル、0〜20% EtOAc:DCM)上で精製した。AS−5332−30は、黄色の固体(0.054g、70%)として単離された。
【0428】
[この文献は図面を表示できません]
【0429】
以下の化合物の製造
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
t−ブチル 2−フルオロ−4−(6−メトキシキノリン−2−イル)フェニル)カルバメートAS−5332−32:
T467(0.050g、0.186ミリモル)をTHF(3.0mL)中に溶かした溶液に、Boc無水物(0.82g、0.373ミリモル)を添加した。得られた反応混合物を、100℃で一晩加熱した。揮発分を真空中で除去し、そして残留物を、Combiflash精製システム(シリカゲル、0〜20% EtOAc:DCM)上で精製した。AS−5332−32は、オフホワイト色の固体(0.040g、58%)として単離された。
【0431】
[この文献は図面を表示できません]
【0432】
以下の化合物の製造
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0433】
N,N−ジメチル−4−(4−ニトロキノリン−2−イル)アニリンAS−5332−36を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.126g規模で実施した。AS−5332−36は、黄色の固体(0.103g、70%)として単離された。
【0434】
[この文献は図面を表示できません]
【0435】
以下の化合物の製造
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0436】
4−(6−メトキシキノリン−2−イル)−N−メチル−2−ニトロアニリンAS−5332−42を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.050g規模で実施した。AS−5332−42は、黄色の固体(0.080g、100%)として単離された。
【0437】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
以下の化合物の製造
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0439】
N−(4−(6−メトキシキノリン−2−イル)−2−ニトロフェニル)−N−メチルホルムアミドAS−5332−43:
無水酢酸(0.305g、22当量)及びHCO2H(0.137g、22当量)の混合物を、60℃で15分にわたり加熱した。この混合物に、AS−5332−42(0.042g)をDCM(5mL)中に溶かした溶液を添加した。得られた混合物を、80℃で3日間にわたり加熱した。揮発分を、真空中で除去した。その残留物を、Combiflash精製システム(シリカゲル、0〜20% EtOAc:DCM)上で精製することで、AS−5332−43が黄色の固体(0.034g、74%)として得られた。
【0440】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
以下の化合物の製造
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
t−ブチル 4−(6−メトキシキノリン−2−イル)−2−ニトロフェニル(メチル)カルバメートAS−5332−46:
AS−5332−42(0.030g、0.186ミリモル)をTHF(3.0mL)中に溶かした溶液に、Boc無水物(0.063g、0.291ミリモル)及びDMAP(0.012g、0.097ミリモル)を添加した。得られた反応混合物を、100℃で30分間にわたり加熱した。揮発分を真空中で除去し、そして残留物を、Combiflash精製システム(シリカゲル、0〜7% EtOAc:DCM)上で精製することで、AS−5332−43が、オフホワイト色の固体(0.040g、100%)として得られた。
【0443】
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
以下の化合物の製造
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
N,N−ジメチル−5−(6−ニトロキノリン−2−イル)ピペリジン−2−アミンAS−5332−49を、一般的手順Aを用いて、スズキカップリング(方法A)に従って製造した。反応は、0.104g規模で実施した。AS−5332−49は、橙赤色の固体(0.1g、68%)として単離された。
【0446】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
以下の化合物の製造
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0448】
2−(4−アジドフェニル)キノリン*TFA:T446
4−(キノリン−2−イル)アニリン二塩酸塩(29.0mg、0.1ミリモル)を1NのHCl(1mL)中に溶かした溶液に、NaNO2溶液(0.3mLの水中7.0mg、0.1ミリモル)を0℃で添加した。該混合物を、0℃で2時間にわたり撹拌してから、NaN3(1.0mLの水中7.8mg、0.12ミリモル)を0℃で添加した。該混合物を、0℃で1時間にわたり撹拌し、そして濃縮させた。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、T446が、淡黄色の固体(23.0mg、64%)として得られた。
【0449】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
以下の化合物の製造
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
2−(4−(4−(3−フルオロプロピル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)キノリン*TFA:T443を、一般的手順Nを用いて製造した。反応は、4.0mg規模のT446で実施した。T443は、褐色の固体(2.7mg、39%)として単離された。
【0452】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
以下の化合物の製造
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0454】
4−(キノリン−2−イルエチニル)アニリン:T444を、一般的手順Bを用いて製造した。反応は、16.0mg規模の2−クロロキノリンで実施した。T444は、淡黄色の固体(6.0mg、25%)として単離された。
【0455】
[この文献は図面を表示できません]
【0456】
以下の化合物の製造
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
N−(4−(キノリン−2−イル)フェニル)ベンゼン−1,4−ジアミン*3TFA:T447
4−(キノリン−2−イル)アニリン二塩酸塩(7.6mg、0.026ミリモル)をDCM(1.0mL)中に溶かした溶液に、4−(t−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸(12.4mg、0.052ミリモル)、Cu(OAc)2(4.8mg、0.026ミリモル)及びトリエチルアミン(0.036mL、0.26ミリモル)を添加した。該混合物を、室温で3時間にわたり撹拌した。LCMSによって、所望の生成物が形成されたことが示された。該混合物に、4Nの、ジオキサン中のHCl(1.0mL)を添加し、そして更にもう1時間にわたり撹拌した。該混合物を真空中で濃縮させ、そしてHPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、T447が、褐色の固体(4.3mg、25%)として得られた。
【0458】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
以下の化合物の製造
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
N−(3−フルオロプロピル)−4−(キノリン−2−イルエチニル)アニリン:T454を、一般的手順Qを用いて製造した。反応は、4.0mg規模のT444で実施した。T454は、淡黄色の固体(2.3mg、46%)として単離された。
【0461】
[この文献は図面を表示できません]
【0462】
以下の化合物の製造
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
4−((1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)アニリン:T464を、一般的手順Bを用いて製造した。反応は、60.0mg規模の2−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールで実施した。T464は、淡黄色の固体(35.9mg、51%)として単離された。
【0464】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
以下の化合物の製造
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0466】
4−((1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)−N−(3−フルオロプロピル)アニリン:T465を、一般的手順Qを用いて製造した。反応は、33.3mg規模のT464で実施した。T465は、白色の固体(8.9mg、21%)として単離された。
【0467】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
以下の化合物の製造
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0469】
2−(6−(ベンジルオキシ)ナフタレン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール:T469を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、100mg規模の2−ブロモ−1H−ベンゾ[d]イミダゾールで実施した。T469は、白色の固体(75.0mg、42%)として単離された。
【0470】
[この文献は図面を表示できません]
【0471】
以下の化合物の製造
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
6−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)ナフタレン−2−オール*ギ酸塩:T470
2−(6−(ベンジルオキシ)ナフタレン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(73mg、0.21ミリモル)をTHF(2mL)中に溶かした溶液に、MeOH(2mL)、Pd−C(10%、30mg)及びギ酸(0.30mL)を添加した。該混合物を、アルゴンでフラッシングし、マイクロ波バイアル中で密封した。該混合物を、マイクロ波合成装置中で100℃で5分間にわたり加熱した。該混合物からPd−Cを濾別し、その濾液を濃縮することで、T470が白色の固体(60mg、94%)として得られた。
【0473】
[この文献は図面を表示できません]
【0474】
以下の化合物の製造
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
2−(6−(2−フルオロエトキシ)ナフタレン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール*TFA:T473を、一般的手順を用いて製造した。反応は、16mg規模のT470で実施した。T473は、淡黄色の固体(1.9mg、8.6%)として単離された。
【0476】
[この文献は図面を表示できません]
【0477】
以下の化合物の製造
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0478】
2−(6−(2−フルオロエトキシ)ナフタレン−2−イル)−1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール*TFA:T474を、一般的手順Cを用いて製造した。反応は、16mg規模のT470で実施した。T474は、淡黄色の固体(9.4mg、39%)として単離された。
【0479】
[この文献は図面を表示できません]
【0480】
以下の化合物の製造
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
4−((1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)−N,N−ジメチルアニリン:T481を、一般的手順Rを用いて製造した。反応は、26.0mg規模のT464で実施した。T481は、淡黄色の固体(11.2mg、39%)として単離された。
【0482】
[この文献は図面を表示できません]
【0483】
以下の化合物の製造
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
4−((1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)−N,N−ジメチルアニリン:T482を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、10.1mg規模のT481で実施した。T482は、淡黄色の固体(9.6mg、81%)として単離された。
【0485】
[この文献は図面を表示できません]
【0486】
以下の化合物の製造
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
5−(キノリン−2−イル)ピリジン−2−アミン:T490を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、106mg規模の2−クロロキノリンで実施した。T490は、白色の固体(135mg、94%)として単離された。
【0488】
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
以下の化合物の製造
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
N−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)−N−メチル−5−(キノリン−2−イル)ピリジン−2−アミン:T502を、一般的手順Sを用いて製造した。反応は、7.4mg規模のT502前駆体で実施した。T502は、淡黄色の油状物(3.8mg、73%)として得られた。
【0491】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
以下の化合物の製造
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
t−ブチル 5−(キノリン−2−イル)ピリジン−2−イル−カルバメートT503:
5−(キノリン−2−イル)ピリジン−2−アミン(130mg、0.59ミリモル)をDCM(5mL)中に溶かした溶液に、Boc2O(154mg、0.71ミリモル)、DIEA(76mg、0.59ミリモル)及びDMAP(14mg、0.11ミリモル)を添加した。該混合物を、室温で24時間にわたり撹拌した。LCMSによって、モノ−Boc、ジ−Boc生成物及び出発物質が存在することが示された。溶剤を除去し、その残留物を、酢酸エチル及びDCMの混合物中に溶解させた。DCMを蒸発させることで、針状結晶が形成された。その結晶を、濾過によって回収し、酢酸エチルで洗浄し、そして乾燥させることで、T503が、白色の針状物(67mg、35%)として得られた。
【0494】
[この文献は図面を表示できません]
【0495】
以下の化合物の製造
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
4−((6−フルオロピリジン−3−イル)エチニル)−N,N−ジメチルアニリン:T516を、一般的手順Bを用いて製造した。反応は、90mg規模の5−ブロモ−2−フルオロピリジンで実施した。T516は、淡黄色の固体(50mg、41%)として単離された。
【0497】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
以下の化合物の製造
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
N−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)−5−(キノリン−2−イル)ピリジン−2−アミン:T525を、一般的手順Dを用いて製造した。反応は、22.0mg規模のT490で実施した。T525は、淡黄色の油状物(3.3mg、9.3%)として単離された。
【0500】
[この文献は図面を表示できません]
【0501】
以下の化合物の製造
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
2−((5−((4−(ジメチルアミノ)フェニル)エチニル)ピリジン−2−イル)(メチル)アミノ)エタノール:T526を、一般的手順Mを用いて、2−フルオロピリジン誘導体及び2−(メチルアミノ)エタノールから製造した。反応は、45mg規模のT516で実施した。T526は、淡黄色の固体(40mg、72%)として単離された。
【0503】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
以下の化合物の製造
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0505】
2−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)キノリン*3TFA:T535を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、17.0mg規模の2−クロロキノリンで実施した。T535は、淡黄色の固体(10.0mg、42%)として単離された。
【0506】
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
以下の化合物の製造
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0508】
2−ブロモ−1−(4−(4−(キノリン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エタノンT536:
2−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)キノリン*3TFA(8.6mg、0.014ミリモル)をDCM(2mL)中に溶かした溶液に、TEA(9.0mg、0.089ミリモル)を添加し、引き続き2−ブロモアセチルブロミド(12.0mg、0.059ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間にわたり撹拌し、そしてNaHCO3溶液の添加によってクエンチングした。DCM層を分離し、そして濃縮させた。その残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜30% 酢酸エチル/DCM)によって精製することで、T536が白色の固体(3.7mg、66%)として得られた。
【0509】
[この文献は図面を表示できません]
【0510】
以下の化合物の製造
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
2−フルオロ−1−(4−(4−(キノリン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エタノン:T537を、一般的手順Oを用いて製造した。反応は、2.8mg規模のT536で実施した。T537は、白色の固体(1.9mg、80%)として単離された。
【0512】
[この文献は図面を表示できません]
【0513】
以下の化合物の製造
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0514】
N−(3−フルオロプロピル)−4−((1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)アニリン:T540を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、6.7mg規模のT465で実施した。T540は、白色の固体(5.9mg、84%)として単離された。
【0515】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
以下の化合物の製造
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0517】
5−((4−(ジメチルアミノ)フェニル)エチニル)−N−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)−N−メチルピリジン−2−アミン:T546を、一般的手順Oを用いて製造した。反応は、30.2mg規模のT546前駆体で実施した。T546は、淡黄色のゴム状物(11.6mg、53%)として単離された。
【0518】
[この文献は図面を表示できません]
【0519】
以下の化合物の製造
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
6−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)キノリン:T550を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、38.6mg規模の2−クロロ−6−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エトキシ)キノリンで実施した。T550は、白色の結晶(7.2mg、13%)として単離された。
【0521】
[この文献は図面を表示できません]
【0522】
以下の化合物の製造
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0523】
2−(4−(6−フルオロピリジン−3−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール:T468を、一般的手順Sを用いて製造した。反応は、0.029g規模の2−アミノアニリンで実施した。所望の生成物T468は、黄色の固体(0.043g、55%)として単離された。
【0524】
[この文献は図面を表示できません]
【0525】
以下の化合物の製造
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0526】
2−(4−(2−フルオロピリジン−4−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール:T460を、一般的手順Sを用いて製造した。反応は、0.027g規模の2−アミノアニリンで実施した。所望の生成物T460は、黄色の固体(0.010g、14%)として得られた。
【0527】
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
以下の化合物の製造
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
4′−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチル−[1,1′−ビフェニル]−4−アミン:EW5338−028を、一般的手順Sを用いて製造した。反応は、0.052g規模の2−アミノアニリンで実施した。EW5338−028は、黄色の固体(0.076g、50%)として単離された。
【0530】
[この文献は図面を表示できません]
【0531】
以下の化合物の製造
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
4′−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−カルボニトリル:EW5338−043を、一般的手順Sを用いて製造した。反応は、0.052g規模の2−アミノアニリンで実施した。EW5338−043は、黄色の固体(0.076g、50%)として単離された。
【0533】
[この文献は図面を表示できません]
【0534】
以下の化合物の製造
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
4′−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチル−[1,1′−ビフェニル]−3−アミン:EW5338−036を、一般的手順Sを用いて製造した。反応は、0.052g規模の2−アミノアニリンで実施した。EW5338−036は、黄色の固体(0.076g、50%)として単離された。
【0536】
[この文献は図面を表示できません]
【0537】
以下の化合物の製造
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
2−(ベンゾフラン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール:T488を、一般的手順Sを用いて製造した。反応は、0.34g規模の2−アミノアニリンで実施した。
【0539】
T488は、黄色の固体(0.1g、14%)として単離された。
【0540】
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
以下の化合物の製造
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
2−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール:T493を、一般的手順Sを用いて製造した。反応は、0.4g規模の2−アミノアニリンで実施した。T493は、黄色の固体(0.7g、76%)として単離された。
【0543】
[この文献は図面を表示できません]
【0544】
以下の化合物の製造
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0545】
2−(ベンゾフラン−2−イル)−4−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール:T495を、一般的手順Sを用いて製造した。反応は、0.34g規模の2−アミノアニリンで実施した。T495は、固体(0.3g、50%)として単離された。
【0546】
[この文献は図面を表示できません]
【0547】
以下の化合物の製造
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0548】
1−(2−フルオロエチル)−2−(4−(6−フルオロピリジン−3−イル)フェニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール:T538を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.01g規模のT468で実施した。T538は、白色の固体(0.012g、100%)として単離された。
【0549】
[この文献は図面を表示できません]
【0550】
以下の化合物の製造
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0551】
4′−(1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチル−[1,1′−ビフェニル]−4−アミン:T543を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.030g規模のEW5338−028で実施した。T543は、黄色の固体(0.007g、20%)として単離された。
【0552】
[この文献は図面を表示できません]
【0553】
以下の化合物の製造
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
4′−(1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−[1,1′−ビフェニル]−4−カルボニトリル:T556を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.036g規模のEW5338−043で実施した。T556は、黄色の固体(0.009g、22%)として単離された。
【0555】
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
以下の化合物の製造
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0557】
4′−(1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチル−[1,1′−ビフェニル]−3−アミン:T548を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.036g規模のEW5338−036で実施した。T548は、黄色の固体(0.014g、33%)として単離された。
【0558】
[この文献は図面を表示できません]
【0559】
以下の化合物の製造
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
2−(ベンゾフラン−2−イル)−1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール:T489を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.052g規模のT488で実施した。T489は、黄色の固体(0.076g、50%)として単離された。
【0561】
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
以下の化合物の製造
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0563】
2−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール:T494を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.052g規模のT493で実施した。T494は、黄色の固体(0.076g、50%)として単離された。
【0564】
[この文献は図面を表示できません]
【0565】
以下の化合物の製造
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
6−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール:T532を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.08g規模の6−ブロモベンゾイミダゾールで実施した。T532は、黄色の固体(0.025g、29%)として単離された。
【0567】
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
以下の化合物の製造
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0569】
4−(1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)−N,N−ジメチルアニリン:T533を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.08g規模の6−ブロモ−N−2−フルオロエチルベンゾイミダゾールで実施した。T533は、黄色の固体(0.025g、29%)として単離された。
【0570】
[この文献は図面を表示できません]
【0571】
以下の化合物の製造
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)キノリン:T455を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.1g規模で実施した。T455は、白色の固体(0.14g、100%)として単離された。
【0573】
[この文献は図面を表示できません]
【0574】
以下の化合物の製造
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
4−フルオロ−2−(1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)キノリン 2,2,2−トリフルオロアセテート:T485を、一般的手順Lを用いて製造した。反応は、0.017g規模で実施した。生成物を、HPLCによってACN(0.05%TFA)/H2O(0.05%TFA)を用いて精製した。T485は、白色の固体(0.09g、58%)として単離された。
【0576】
[この文献は図面を表示できません]
【0577】
以下の化合物の製造
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
5−(1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−N,N−ジメチルピリジン−2−アミン 2,2,2−トリフルオロアセテート:T487を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.02g規模で実施した。生成物を、HPLCによってACN(0.05%TFA)/H2O(0.05%TFA)を用いて精製した。T487は、白色の固体(0.018g、77%)として単離された。
【0579】
[この文献は図面を表示できません]
【0580】
以下の化合物の製造
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0581】
N,N−ジメチル−4−(キノリン−6−イルエチニル)アニリン:T517を、一般的手順Bを用いて製造した。反応は、0.1g規模で実施した。T517は、黄色の固体(0.1g、76%)として単離された。
【0582】
[この文献は図面を表示できません]
【0583】
以下の化合物の製造
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
2−フルオロ−4−(1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アニリン:T524を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.1g規模で実施した。
【0585】
T524は、白色の固体(0.09g、76%)として単離された。
【0586】
[この文献は図面を表示できません]
【0587】
以下の化合物の製造
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
4−(5−(6−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エトキシ)キノリン−2−イル)ピリジン−2−イル)モルホリン:T539を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.037g規模で実施した。T539は、白色の固体(0.04g、77%)として単離された。
【0589】
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
以下の化合物の製造
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0591】
6−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−(6−(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)キノリン:T545を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.039g規模で実施した。T545は、白色の固体(0.035g、66%)として単離された。
【0592】
[この文献は図面を表示できません]
【0593】
以下の化合物の製造
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0594】
4−(イソキノリン−1−イルエチニル)−N,N−ジメチルアニリン:T547を、一般的手順Bを用いて製造した。反応は、0.064g規模で実施した。T547は、黄色の固体(0.1g、76%)として単離された。
【0595】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
以下の化合物の製造
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0597】
4−(4−(6−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エトキシ)キノリン−2−イル)フェニル)モルホリン:T549を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.033g規模で実施した。T549は、白色の固体(0.035g、76%)として単離された。
【0598】
[この文献は図面を表示できません]
【0599】
以下の化合物の製造
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
T450:
1,2−フェニレンジアミン(80mg、0.740ミリモル)及び4−ジメチルアミノベンゾイルクロリド(80mg、0.436ミリモル)をDMF(1.0mL)中に入れた混合物を、200℃でマイクロ波中で15分間にわたり加熱した。粗生成物を、分取HPLCによって精製し、そしてNaHCO3で中和することで、T450(20mg、19.35%)が得られた。
【0601】
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
以下の化合物の製造
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0603】
T452
2−ブロモベンゾイミダゾール(0.05g、0.254ミリモル)、2−フルオロピリジン−5−ボロン酸(0.036g、0.254ミリモル)、炭酸カリウム(0.190ml、0.381ミリモル)及びPdCl2(dppf)2DCM(10.36mg、0.013ミリモル)をDMF(1.0mL)中に入れた混合物を、150℃で15分間にわたり加熱した。粗生成物を、分取HPLCによって精製することで、T452(6mg、11.09%)が得られた。
【0604】
[この文献は図面を表示できません]
【0605】
以下の化合物の製造
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
T497を、一般的手順Dを用いて製造した。該反応を、20mg規模のT450で実施した。T497のTFA塩が単離された(6mg、25.1%)。
【0607】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
以下の化合物の製造
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0609】
T555:
5−ブロモ−7−アザインドール(0.1g、0.508ミリモル)、4−ジメチルアミノフェニルボロン酸(0.084g、0.508ミリモル)、ヨウ化銅(I)(9.67mg、0.051ミリモル)及び炭酸カリウム(0.508ml、1.015ミリモル)をDMF(2.0mL)中に溶かした溶液に、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.021g、0.025ミリモル)をDCM(2.0mL)中に溶かした溶液を添加した。得られた混合物を、120℃でマイクロ波中で30分間にわたり加熱し、次いで室温に冷却した。粗生成物を、分取HPLCによって精製することで、T555のTFA塩(0.010g、5.61%)が得られた。
【0610】
[この文献は図面を表示できません]
【0611】
以下の化合物の製造
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0612】
T558:
6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.08g、0.404ミリモル)、4−ジメチルアミノフェニルボロン酸(0.087g、0.525ミリモル)、ヨウ化銅(I)(7.69mg、0.040ミリモル)及び炭酸カリウム(0.404ml、0.808ミリモル)をDMF(2.0mL)中に溶かした溶液に、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.016g、0.020ミリモル)をDCM(2.0mL)中に溶かした溶液を添加した。得られた混合物を、120℃で30分間にわたりマイクロ波にかけ、冷却し、そして濾過した。濾液を、真空中で濃縮した。その残留物を、分取HPLCで精製することで、T558のTEA塩(0.008g、0.023ミリモル、5.62%収率)が得られた。
【0613】
[この文献は図面を表示できません]
【0614】
以下の化合物の製造
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0615】
T496を、一般的手順Bを用いて製造した。反応は、50mg規模で実施した。濾過し、そして分取HPLCで精製することで、T496のTFA塩(0.02g、30.8%)が得られた。
【0616】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
以下の化合物の製造
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0618】
T508を、一般的手順Dを用いて、T481及び2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル 4−メチルベンゼンスルホネートから製造した。該反応を、60mg規模のT481で実施した。粗生成物を、分取HPLCにより精製することで、T508(5mg、5.51%)が得られた。
【0619】
[この文献は図面を表示できません]
【0620】
以下の化合物の製造
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0621】
T527を、一般的手順Bを用いて、2−ブロモ−1−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール及び5−エチニル−7−アザインドールから製造した。該反応を、105mg規模の2−ブロモ−1−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールで実施した。粗生成物を、分取HPLCによって精製することで、T527のTFA塩(0.01g、6.24%)が得られた。
【0622】
[この文献は図面を表示できません]
【0623】
以下の化合物の製造
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0624】
T528を、一般的手順Bを用いて製造した。反応は、63mg規模で実施した。粗生成物を、分取HPLCによって精製することで、T528のTFA塩(0.005g、4.21%)が得られた。
【0625】
[この文献は図面を表示できません]
【0626】
以下の化合物の製造
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
T534を、一般的手順Bを用いて、2−ブロモ−1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール及びt−ブチル メチル−4−(エチニル)フェニルカルバメートから製造した。該反応は、53mg規模の2−ブロモ−1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールで実施した。粗生成物をISCOカラムによって精製することで、t−ブチル 4−((1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)フェニル(メチル)カルバメート(0.03g、35.3%)が得られた。それを、アセトニトリル(0.5mL)中に溶解させた。この溶液に、20%硫酸の溶液(1.5mL、5.63ミリモル)を添加した。得られた混合物を室温で20分間にわたり撹拌し、水(2.0mL)で希釈し、そして分取HPLCによって精製することで、T534がTFA塩(0.004g、12.88%)として得られた。
【0628】
[この文献は図面を表示できません]
【0629】
以下の化合物の製造
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0630】
T541を、一般的手順Bを用いて、2−ブロモ−1−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール及びt−ブチル メチル−4−(エチニル)フェニルカルバメートから製造した。該反応を、72mg規模の2−ブロモ−1−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールで実施した。粗生成物をISCOカラムによって精製することで、t−ブチル 4−((1−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)フェニル(メチル)カルバメート(0.02g、19.21%)が得られた。それを、次いで、アセトニトリル(1.0mL)中に溶解させた。この溶液に、20%硫酸(1.0mL、3.75ミリモル)を添加した。該反応混合物を、室温で30分間にわたり撹拌した。粗生成物を、分取HPLCによって精製することで、T541のTFA塩(0.004g、19.44%)が得られた。
【0631】
[この文献は図面を表示できません]
【0632】
以下の化合物の製造
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0633】
T551を、一般的手順Bを用いて、2−エチニル−1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール及び3−ブロモピリジンから製造した。該反応は、40mg規模の2−エチニル−1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールで実施した。粗生成物を、分取HPLCによって精製することで、T551のTFA塩(0.006g、7.44%)が得られた。
【0634】
[この文献は図面を表示できません]
【0635】
以下の化合物の製造
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0636】
2−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−1−(4−(ジエチルアミノ)フェニル)エタノン:
2−アミノベンゾイミダゾール(197mg、1.5ミリモル)及び2−ブロモ−4′−(ジエチルアミノ)アセトフェノン(402mg、1.5ミリモル)をMeOH(7mL)中に溶かした溶液を、室温で18時間にわたり撹拌した。揮発分を真空中で除去し、そしてNaHCO3(飽和水溶液、30mL)を添加した。その水性混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合したEtOAc抽出物を、MgSO4で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲル上で、5:95(MeOH:DCM)までの勾配で希釈して精製することで、2−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−1−(4−(ジエチルアミノ)フェニル)エタノン(176mg、36%)がベージュ色の固体として単離された。
【0637】
以下の化合物の製造
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0638】
4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾ[1,2−a]イミダゾール−2−イル)−N,N−ジエチルアニリン トリフルオロアセテートT506:
2−(2−アミノ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−1−(4−(ジエチルアミノ)フェニル)エタノン(50mg、0.155ミリモル)の溶液を、AcOH(2mL)中で数時間にわたり加熱還流させた。揮発分を、真空中で除去した。残留物を、ACN中に溶解させ、半分取HPLCによって精製することで、T506(15mg、24%)がベージュ色の固体として単離された。
【0639】
[この文献は図面を表示できません]
【0640】
以下の化合物の製造
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0641】
T552を、一般的手順Bを用いて製造した。反応は、40mg規模で実施した。粗生成物を、分取HPLCによって精製することで、T552のTFA塩(0.006g、6.98%)が得られた。
【0642】
[この文献は図面を表示できません]
【0643】
以下の化合物の製造
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
T553を、一般的手順Bを用いて製造した。反応は、40mg規模で実施した。粗生成物を、分取HPLCによって精製することで、T553のTFA塩(0.006g、7.42%)が得られた。
【0645】
[この文献は図面を表示できません]
【0646】
以下の化合物の製造
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
T554を、一般的手順Bを用いて製造した。反応は、40mg規模で実施した。粗生成物を、分取HPLCによって精製することで、T554のTFA塩(0.006g、6.85%)が得られた。
【0648】
[この文献は図面を表示できません]
【0649】
以下の化合物の製造
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
T564を、一般的手順Bを用いて、5−ブロモ−1−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン及びt−ブチル 5−エチニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレートから、引き続きNaOHで加水分解することで製造した。該反応は、85mg規模の5−ブロモ−1−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジンで実施した。T564のTFA塩が単離された(0.007g、5.40%)。
【0651】
[この文献は図面を表示できません]
【0652】
以下の化合物の製造
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0653】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N−メチルアニリン ビストリフルオロアセテートT522:
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミン−2−イル)アニリン(25mg、0.10ミリモル)をMeOH(3mL)中に入れた懸濁液に室温で、パラホルムアルデヒド(110mg、3.7ミリモル)を添加し、引き続きNaCNBH3(40mg、0.63ミリモル)を添加した。該混合物を、マイクロ波反応器中で100℃で20分間にわたり加熱した。揮発分を、真空中で除去した。残留物を、EtOAc(15mL)中に溶解させ、NaHCO3(2×15mL)で洗浄し、そしてブライン(15mL)で洗浄した。EtOAc層を、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして蒸発させることで、油状物が得られ、それを半分取HPLCによって精製した。4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルアニリン ビストリフルオロアセテート(2.0mg、4%)が、橙色の固体として得られた。
【0654】
[この文献は図面を表示できません]
【0655】
以下の化合物の製造
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルアニリン ビストリフルオロアセテートT521は、また前述の反応から得られた(1mg、2%)。
【0657】
[この文献は図面を表示できません]
【0658】
以下の化合物の製造
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0659】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリンT520:
4−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(35mg、0.12ミリモル)をMeOH:THF:H2O(1:1:3、2mL)中に溶かした溶液に、大過剰のNa224を添加した。該反応を、NaHCO3(飽和水溶液)でクエンチングし、そしてEtOAcで抽出した。EtOAc層を、H2Oで洗浄し、次いでブラインで洗浄した。EtOAc層を、MgSO4で乾燥させた。残留物を、半分取HPLCによって精製することで、T520がTFAの塩(3mg、7%)として得られた。
【0660】
[この文献は図面を表示できません]
【0661】
以下の化合物の製造
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0662】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリンT518:
2−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(58mg、0.20ミリモル)をエタノール(3mL)中に入れた懸濁液に、SnCl2・2H2O(361mg、1.6ミリモル)を添加した。その溶液を、1.5時間にわたり還流させ、次いで揮発分を真空下で除去した。残留物をDCM中に溶解させ、1NのNaOHで洗浄し、次いでH2Oで洗浄した。DCM層を、MgSO4で乾燥させた。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、5%MeOH/DCM)上で精製することで、T518が、黄色の固体(35mg、67%)として得られた。
【0663】
[この文献は図面を表示できません]
【0664】
以下の化合物の製造
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0665】
2−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンT511:
(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)プロパ−2−エン−1−オン(410mg、1.9ミリモル)及び1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(248mg、1.9ミリモル)をAcOH(10mL)中に溶かした溶液を、一晩加熱還流させた。揮発分を、回転蒸発によって除去し、その残留物を、DCMと水性NaHCO3との間で分けた。該混合物を濾過することで、純粋な2−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(85mg、15%)が、黄色の固体として得られた。
【0666】
[この文献は図面を表示できません]
【0667】
以下の化合物の製造
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0668】
4−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンT512:
前述の反応からのDCM層を、H2Oで洗浄し、そして乾燥(MgSO4)させた。その残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、100%EtOAc)によって精製することで、4−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(120mg、22%)が、黄色の固体として得られた。
【0669】
[この文献は図面を表示できません]
【0670】
以下の化合物の製造
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0671】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N−(3−フルオロプロピル)アニリンT542:
3−フルオロプロパン−1−オール(4mg、0.05ミリモル)を0.5mLのDCM中に入れたものに、デス・マーチン試薬(42mg、0.1ミリモル)を添加した。該混合物を、室温で1時間にわたり撹拌し、そして撹拌しながら直接濾過して4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(4mg、0.015ミリモル)及びNaBH(OAc)3(43mg、0.2ミリモル)の混合物に入れた。5分間にわたり激しく撹拌した後に、反応を、0.5MのNaOH(2mL)の添加によってクエンチングした。その混合物を、EtOAc(3×10mL)で抽出し、そして有機相を、MgSO4上で乾燥させ、そして濃縮させた。粗生成物を、HPLCによって精製することで、4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N−(3−フルオロプロピル)アニリンが、黄色の固体(2.7mg、33%)として得られた。
【0672】
[この文献は図面を表示できません]
【0673】
以下の化合物の製造
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
【0674】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)−N−(3−フルオロプロピル)アニリンT544を、4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N−(3−フルオロプロピル)アニリンのための、4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(10mg、0.038ミリモル)及び3−フルオロプロパン−1−オール(8mg、0.1ミリモル)からの手順を用いて製造した。該生成物T544は、黄色の固体(7mg、33%)として得られた。
【0675】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
以下の化合物の製造
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0677】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)アニリンT557:
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)アニリンを、4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N−(3−フルオロプロピル)アニリンのための、4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(10mg、0.038ミリモル)及び2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル 4−メチルベンゼンスルホネート(23mg、0.075ミリモル)からの手順を用いて製造した。該生成物T557は、黄色の固体(1.2mg、5.1%)として得られた。
【0678】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
以下の化合物の製造
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0680】
GC−5333−63の合成:
4−ブロモアニリン(10g、58ミリモル)を、MeOH(20mL)中に溶解させた。該反応混合物に、パラホルムアルデヒド(5.18mL、174ミリモル)及び25%のナトリウムメトキシド溶液(48.3mL、291ミリモル)を添加した。その混合物を、65℃で1時間にわたり加熱し、そして室温にまで冷却させた。ホウ水素化ナトリウム(6.17mL、174ミリモル)を、該反応混合物中に小分けにして添加した。該反応混合物を、更に2時間にわたり加熱した。該混合物を、濃縮し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を合し、乾燥させ、そして真空中で濃縮させた。その残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%EtOAc/DCM)上で精製することで、GC−5333−63(7.5g、69%)が得られた。
【0681】
[この文献は図面を表示できません]
【0682】
GC−5333−65を、一般的手順Dを用いて製造した。反応は、4g規模で実施した。GC−5333−65は、20%のEtOAc:ヘキサン類の混合物中で勾配溶出においてBiotage精製システム(500mg、10%)で無色の油状物として溶出した。
【0683】
[この文献は図面を表示できません]
【0684】
T478を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、30mg規模で実施した。T78は、固体(8mg、23%)として単離された。
【0685】
[この文献は図面を表示できません]
【0686】
3. 放射性標識する前駆体の製造:
以下の化合物の製造
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0687】
2−((t−ブトキシカルボニル)(4−(キノリン−2−イル)フェニル)アミノ)エチル−4−メチル−ベンゼン−スルホネートT411Pを、一般的手順Dを用いて製造した。反応は、0.187g規模で実施した。T411Pは、油状物(0.014g、6%)として単離された。
【0688】
[この文献は図面を表示できません]
【0689】
以下の化合物の製造
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0690】
2,2−ジメチル−4−オキソ−5−(4−(キノリン−2−イル)フェニル)−3,8,11−トリオキサアザトリデカン−13−イル−4−メチルベンゼンスルホネートT442Pを、一般的手順Dを用いて製造した。反応は、0.032g規模で実施した。T442Pは、淡黄色の油状物(0.028g、46%)として単離された。
【0691】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
以下の化合物の製造
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0693】
3−(トシルオキシ)プロピル−4−(4−(6−メトキシキノリン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレートT498Pを、塩基としてCs2CO3を使用したN−アルキル化のための一般的な実験手順E(方法E)を用いて製造した。反応は、0.032g規模で実施した。生成物を、20%のEtOAc:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。T498Pは、僅かに黄色の固体(0.010g、18%)として単離された。
【0694】
[この文献は図面を表示できません]
【0695】
以下の化合物の製造
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0696】
2−(2−(2−((2−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)キノリン−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル−4−メチルベンゼンスルホネートT510Pを、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.050g規模で実施した。T510Pは、黄色の固体(0.030g、29%)として単離された。
【0697】
[この文献は図面を表示できません]
【0698】
以下の化合物の製造
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0699】
2−(4−(4−(2−(6−メトキシキノリン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)エトキシ)エチル−4−メチルベンゼンスルホネートT530Pを、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.1g規模で実施した。T530Pは、オフホワイト色の油状物(0.046g、24%)として単離された。
【0700】
[この文献は図面を表示できません]
【0701】
以下の化合物の製造
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0702】
2−(2−((4−(ミメチルアミノ)フェニル)エチニル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチル−4−メチルベンゼンスルホネート:T482を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、140mg規模のT481で実施した。T482Pは、白色の固体(135mg、55%)として単離された。
【0703】
[この文献は図面を表示できません]
【0704】
以下の化合物の製造
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0705】
2−(メチル(5−(キノリン−2−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)エタノール:T491を、一般的手順Mを用いて製造した。反応は、110mg規模のT455で実施した。T491は、淡黄色の固体(120mg、88%)として単離された。
【0706】
[この文献は図面を表示できません]
【0707】
以下の化合物の製造
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
2−(2−(2−メチル(5−(キノリン−2−イル)ピリジン−2−イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル 4−メチルベンゼンスルホネート:T502Pを、一般的手順Dを用いて製造した。反応は、94mg規模のT491で実施した。T502Pは、淡黄色の油状物(86mg、49%)として単離された。
【0709】
[この文献は図面を表示できません]
【0710】
以下の化合物の製造
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0711】
2,2−ジメチル−4−オキソ−5−(5−(キノリン−2−イル)ピリジン−2−イル)−3,8,11−トリオキサ−5−アザトリデカン−13−イル 4−メチルベンゼンスルホネート:T525Pを、一般的手順Dを用いて製造した。反応は、67.0mg規模のT503で実施した。T525Pは、無色の油状物(80.5mg、65%)として単離された。
【0712】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
以下の化合物の製造
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0714】
4−((1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)アニリン:T540PのためのCL−5311−144中間体を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、277mg規模のT464で実施した。CL−5311−144は、淡黄色の固体(140mg、48%)として単離された。
【0715】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
以下の化合物の製造
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0717】
3−(4−((1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)フェニルアミノ)プロピル 4−メチルベンゼンスルホネート:T540Pを、一般的手順Qを用いて製造した。反応は、80.0mg規模のCL−5311−144で実施した。T540Pは、淡黄色の固体(83.0mg、56%)として単離された。
【0718】
[この文献は図面を表示できません]
【0719】
以下の化合物の製造
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0720】
2−(2−(2−((5−((4−(ジメチルアミノ)フェニル)エチニル)ピリジン−2−イル)(メチル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル 4−メチルベンゼンスルホネート:T546Pを、一般的手順Dを用いて製造した。反応は、35mg規模のT526で実施した。T546Pは、無色のゴム状物(30.2mg、47%)として単離された。
【0721】
[この文献は図面を表示できません]
【0722】
以下の化合物の製造
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0723】
2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)キノリン−6−オール:T550PのためのCL−5311−146中間体を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、208mg規模の2−クロロキノリン−6−オールで実施した。CL−5311−146は、灰色の固体(214mg、58%)として単離された。
【0724】
[この文献は図面を表示できません]
【0725】
以下の化合物の製造
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0726】
2−(2−(2−(2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)キノリン−6−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4−メチルベンゼンスルホネート:
T550Pを、一般的手順Cを用いて製造した。反応は、101mg規模のCL−5311−146で実施した。T550Pは、白色の固体(90.0mg、47%)として単離された。
【0727】
[この文献は図面を表示できません]
【0728】
以下の化合物の製造
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0729】
2−(2−(4′−(ジメチルアミノ)−[1,1′−ビフェニル]−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチル−4−メチルベンゼンスルホネートT543Pを、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.082g規模で実施した。T543Pは、黄色の固体(0.050g、38%)として単離された。
【0730】
[この文献は図面を表示できません]
【0731】
以下の化合物の製造
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0732】
2−クロロキノリン−6−オール:DHK−6−71を、一般的手順Gを用いて製造した。反応は、2g規模で実施した。DHK−6−71は、黄色の固体(1.72g、93%)として単離された。MS(ESI):180.0(M+H+)。
【0733】
2−(4−モルホリノフェニル)キノリン−6−オール:DHK−6−77を、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.2g規模で実施した。DHK−6−77は、黄色の固体(0.31g、91%)として単離された。MS(ESI):307.1(M+H+)。
【0734】
2−(2−(2−((2−(4−モルホリノフェニル)キノリン−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル 4−メチルベンゼンスルホネート:T549Pを、一般的手順Cを用いて製造した。反応は、0.19g規模で実施した。T549Pは、白色の固体(0.1g、27%)として単離された。
【0735】
[この文献は図面を表示できません]
【0736】
以下の化合物の製造
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0737】
5−((6−ニトロピリジン−3−イル)エチニル)ベンゾ[d]チアゾール:T114Pを、一般的手順Aを用いて製造した。反応は、0.04g規模で実施した。T114Pは、黄色の固体(0.070g、99%)として単離された。
【0738】
[この文献は図面を表示できません]
【0739】
以下の化合物の製造
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0740】
T508Pを、一般的手順Dを用いて製造した。該反応は、0.2g規模で実施した。T508Pは、固体(0.18g、42.9%)として単離された。
【0741】
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
以下の化合物の製造
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0743】
T527Pを、一般的手順Dを用いて、ブチル 5−((1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレート及び2,2′−(エタン−1,2−ジイルビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル) ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)から製造した。該反応は、0.21g規模のブチル 5−((1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボキシレートで実施した。T527Pは、無色の油状物(0.07g、18.53%)として単離された。
【0744】
[この文献は図面を表示できません]
【0745】
以下の化合物の製造
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0746】
(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)プロパ−2−エン−1−オン:
1−(4−ニトロフェニル)エタノン(2.2g、13ミリモル)及びN,N−ジメチルホルムアミド ジメチルアセタール(25mL)の溶液を、密閉されたチューブ中で120℃に一晩加熱した。揮発分を除去した。その残留物を、DCM中に溶解させ、そしてH2Oで2回洗浄した。DCM層を、MgSO4で乾燥させた。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、100%EtOAc)によって精製することで、(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)プロパ−2−エン−1−オン(2.2g)が黄色の固体として得られた。
【0747】
[この文献は図面を表示できません]
【0748】
以下の化合物の製造
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0749】
t−ブチル (4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)フェニル)カルバメート:
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリン(350mg、1.3ミリモル)をジ−t−ブチル ジカーボネート(4mL)中に溶かした溶液を、密閉したチューブ中で15分間にわたり120℃で加熱した。該反応混合物を、DCMで希釈し、そして直接的にフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、100%EtOAc)によって精製することで、t−ブチル (4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)フェニル)カルバメート(249mg、53%)が、橙色の固体として得られた。
【0750】
[この文献は図面を表示できません]
【0751】
以下の化合物の製造
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0752】
3−((4−ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)フェニル)(t−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル 4−メチルベンゼンスルホネートT544P
表題化合物を、一般的手順Dを用いて、4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリン及びプロパン−1,3−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)から製造した。T554Pは、固体(130mg、21%)として単離された。
【0753】
[この文献は図面を表示できません]
【0754】
以下の化合物の製造
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0755】
N,N−ジメチル−5−(4−ニトロキノリン−2−イル)ピリジン−2−アミンT480Pを、一般的手順Aを用いて、2−ブロモ−4−ニトロキノリン(50mg、0.2ミリモル)及び(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)ボロン酸(34mg、0.2ミリモル)から製造した。該生成物は、黄色の固体(40mg、68%)として得られた。
【0756】
[この文献は図面を表示できません]
【0757】
以下の化合物の製造
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【0758】
4−(4−ニトロキノリン−2−イル)アニリンT492Pを、一般的手順Aを用いて、2−ブロモ−4−ニトロキノリン(50mg、0.2ミリモル)及び4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(44mg、0.2ミリモル)から製造した。該生成物は、暗褐色の固体(31mg、58%)として得られた。
【0759】
[この文献は図面を表示できません]
【0760】
以下の化合物の製造
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0761】
N−メチル−4−(4−ニトロキノリン−2−イル)アニリンT466Pを、一般的手順Aを用いて、2−ブロモ−4−ニトロキノリン(50mg、0.2ミリモル)及びN−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(46mg、0.2ミリモル)から製造した。該生成物T466Pは、褐色の固体(37mg、66%)として得られた。
【0762】
[この文献は図面を表示できません]
【0763】
以下の化合物の製造
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0764】
6−メトキシ−2−(4−(4−(3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)プロピル)ピペラジン−1−イル)フェニル)キノリンAS−5332−79を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.032gで実施した。AS−5332−79は、オフホワイト色の固体(0.025g、54%)として単離された。
【0765】
[この文献は図面を表示できません]
【0766】
以下の化合物の製造
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0767】
2−(4−(4−(3−クロロプロピル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−6−メトキシキノリンAS−5332−94、T499(Cl)を、一般的手順Eを用いて製造した。反応は、0.025gで実施した。T−99P(Cl)は、オフホワイト色の固体(0.010g、32%)として単離された。
【0768】
[この文献は図面を表示できません]
【0769】
4. 放射生化学のための一般的手順
放射性標識の製造方法とプロセス制御の説明
[F−18]フッ化物イオンの製造のための一般的方法
18F−放射性標識:
サイクロトロンターゲットにおいて生成された水性[F−18]フッ化物イオンを、アニオン交換樹脂カートリッジに通過させる。[O−18]H2Oは、そのアニオン交換樹脂を迅速に通過する一方で、[F−18]フッ化物は保持される。[F−18]フッ化物は、カラムから、炭酸カリウム(3mg)を水(0.4mL)中に溶かした溶液を用いて溶出され、そして反応容器中で回収される。Kryptofix(登録商標)222(20mg)であってアセトニトリル(1mL)中に溶解されたものを、水性[F−18]フッ化物混合物に前記反応容器中で添加する。Kryptofixは、カリウムイオンを封鎖し、それにより強力なK+/Fイオン対の形成が抑制される。これにより、[F−18]フッ化物イオンの化学的反応性が高められる。該混合物を、不活性ガス流下でかつ/又は減圧下(250ミリバール)で70〜115℃で加熱することによって乾燥させ、そしてフッ化物混合物の完全な乾燥を確実なものとするために追加のアリコートのアセトニトリルを添加してよい。この蒸発工程により水を除去し、そして[F−18]は、水性[F−18]フッ化物より一層反応性の高い無水物形に変換される。
【0770】
フッ化物−18[F−18]は、安定な同位体である酸素−18(O−18)の水中でのプロトン衝撃によって生成される。衝撃のために、富化されたO−18の化学形は、[O−18]H2Oである。生成された[F−18]フッ素は、水性[F−18]フッ化物イオンである。ターゲット水を、約1〜2mLのターゲット中に装填し、約350psiに加圧する。タンタルターゲット体を、高強度の耐久性のある金属箔で外装させる。その箔は、"Havar(登録商標)"と呼ばれる合金である。Havar(登録商標)の主成分は、コバルト、ニッケル、クロム及び鉄である。この薄いHavar(登録商標)箔ウィンドウは、プロトンが入ることを可能にし、加圧された水とプロトン照射に耐えるのにまだ十分に耐久性である。設備は、40〜60マイクロアンペアのビーム電流で11MeVのプロトンを生成する2つのSiemens RDS−111 Eclipse cyclotronを用いる。両方のターゲットは、タンタル金属製であり、もっぱらF−18の生成のために用いられる。プロトン衝撃の後に、[F−18]フッ化物イオンを含む[O−18]H2Oを、遮蔽したエンクロージャ("ホットセル(hot cell)")に移す。水性[F−18]フッ化物を、次いで[O−18]H2Oから分離する。
【0771】
[F−18]フッ化物の抽出及び無水物形への変換
前述のセクションに記載のようにサイクロトロンターゲットにおいて生成された水性[F−18]フッ化物イオンを、アニオン交換樹脂カートリッジに通過させる。[O−18]H2Oは、そのアニオン交換樹脂を迅速に通過する一方で、[F−18]フッ化物は保持される。[F−18]フッ化物は、カラムから、炭酸カリウム(3mg)を水(0.4mL)中に溶かした溶液を用いて溶出され、そして反応容器中で回収される。Kryptofix(登録商標)222(20mg)であってアセトニトリル(1mL)中に溶解されたものを、水性[F−18]フッ化物混合物に前記反応容器中で添加する。Kryptofixは、カリウムイオンを封鎖し、それにより強力なK+/Fイオン対の形成が抑制される。これにより、[F−18]フッ化物イオンの化学的反応性が高められる。
【0772】
該混合物を、不活性ガス流下でかつ/又は減圧下(250ミリバール)で70〜115℃で加熱することによって乾燥させ、そしてフッ化物混合物の完全な乾燥を確実なものとするために追加のアリコートのアセトニトリルを添加してよい。この蒸発工程により水を除去し、そして[F−18]は、水性[F−18]フッ化物より一層反応性の高い無水物形に変換される。
【0773】
無水[F−18]フッ化物とW366前駆体との反応
ニトロ前駆体(1〜20mg)を、無水DMSO(0.5〜2.5mL)中に溶かした溶液を、無水[F−18]フッ化物を含む反応容器に添加する。その容器を約150±10℃に15±5分間にわたり加熱することで、以下のスキームに概説されるように、芳香族のニトロ離脱基が[F−18]フッ化物によって置き換わることを誘導する。該反応混合物を、次いで2NのHCl(1mL)で処理し、そして105℃で10分間にわたり還流させる。
【0774】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0775】
[F−18]W366のHPLC精製
粗製[F−18]W366を含む反応混合物を冷却し、そしてまずAl23カートリッジに通過させ、引き続きMeCN(1±0.5mL)及びH2O(2±1.0mL)を通過させる。次いで、最終溶液を、HPLCサンプルループに移し、半分取HPLCカラム(ACE C18 Pyramid,7μ,250×10mm,Phenomenex Luna,C18,5μ,10×250mm又はPhenomenex Synergi Hydro−RP C18,250×10mmのいずれか、5.5mL/分までの勾配系を使用するが、高い背圧がある場合にはより低い流速を使用してよく、又は該システムは、より低い流速で開始し、次いで最大流速に高めてよい)を使用してクロマトグラフィー分離を介して精製する。第一のカラムは、5%MeCN(0.1%ギ酸):95%H2O(0.1%ギ酸)の100mg/Lのアスコルビン酸を含むもので出発して、それらの溶剤の95:5ミックスまでの線形勾配を30分間で用いる。カラム流出物を、UV(220nm、254nmもしくは280nm)と放射検出器とが直列に接続されたものを用いてモニタリングする。精製された[F−18]W366を、カラムから、W366参照スタンダードについて測定された、放射検出器がメインピークを示し始める時間に一致する保持時間ウィンドウで回収する。生成物が溶出した後に、それを回収し、HPLCロードループにロードし、そして再び精製する(ACE C18 Pyramid,7μ,250×10mm,Phenomenex Luna,C18,5μ,10×250mm又はPhenomenex Synergi Hydro−RP C18,250×10mmのいずれか、W366の精製に適した定組成溶剤系、例えば40%MeCN:水の0.1%ギ酸及び100mg/Lのアスコルビン酸を有するものを、5.5mL/分までで使用するが、高い背圧がある場合にはより低い流速を使用してよく、又は該システムは、より低い流速で開始し、次いで最大流速に高めてよい)。
【0776】
精製された[F−18]W366の配合、滅菌濾過及び無菌充填
第二のHPLC精製カラムからの精製された[F−18]W366フラクション流出物を、5±5mg/mLのアスコルビン酸を含む水(40 100mL)で希釈し、C18 SepPakカートリッジ上に捕集する。そのC18 SepPakカートリッジを、5±5mg/mLのアスコルビン酸を含む水(10mL)で洗浄し、引き続きその生成物を、0.5〜0.9mLのEtOHで溶出させる。サンプルを、次いで25±25mg/mLのアスコルビン酸を含む滅菌水(4.5〜9.0mLの水)で希釈することで、10%のEtOH:水の最大値において[F−18]W366の最終配合物が得られる。その溶液を次いで、0.45μmの滅菌フィルタを通じて処理して、プリロードされた回収バイアル中に入れる。
【0777】
生物学的データ
開示された化合物は、以下に示されるように18F−PiBに対する結合に対して有利に競合する。手短に言うと、5ミクロンの薄さの、高いアミロイド斑及びフィブリル負荷量を有する脳の領域からのヒトの脳の切片を、2.5%:2.5%:95%のDMSO:EtOH:PBS中の放射性標識されたトレーサー約20μCiと一緒に、ブロッカー(2.5μM及び0.25μMの全体濃度)の存在下で又はブロッカーの不在下(対照)でインキュベートした。その切片を、室温で90分間にわたりインキュベートした。それらの切片を、次いで、PBS中で迅速に洗浄し、引き続き70%EtOH:PBS中で2分間にわたり洗浄し、次いで30%EtOH:PBS中で2分間にわたり洗浄し、次いでPBSで迅速に洗浄した。それらの切片を、30分間にわたり乾燥させ、次いでオートラジオグラフフィルム上で20分間にわたり曝した。それらの脳切片を次いで、スライドから取り除き、そして放射性をガンマ線カウンターにおいて計数した。カウントを正規化し、ブロッキングのパーセンテージを測定して、IC50値を測定する。その数が低いほど、化合物がトレーサーを置き換える効率はより高い。
【0778】
無水[F−18]フッ化物とT114前駆体との反応
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【0779】
[F−18]フッ化物を、K2CO3及びKryptofix−2.2.2を用いて前記の一般的手順に従って製造した。T114P(10mg)を無水DMSO(1.0mL)中に溶かした溶液を、無水[F−18]フッ化物を含む反応容器に添加する。その容器を、約150℃に20分間にわたり加熱する。反応を、水(4mL)を含むバイアルにロードし、そして得られた溶液を、次いでHPLCサンプルループ(5mL)に移し、そして半分取HPLCカラム(Phenomenex Gemini C18,250×10mm)を使用したクロマトグラフィー分離を介して精製した。このカラムは、5mL/分の流速を使用し、水1000mL当たりに12NのHClを0.85mL含む40%MeCN:60%H2Oの定組成溶媒系を使用する。カラム流出物を、UV(254nM)と放射検出器とが直列に接続されたものを用いてモニタリングする。精製された[F−18]T114を、カラムから、T114参照スタンダードについて測定された、放射検出器がメインピークを示し始める時間に一致する保持時間ウィンドウで回収する。この系における[F−18]T114の保持時間は、ほぼ39分である。
【0780】
精製された[F−18]T114の配合
HPLC精製カラムから溶出された精製された[F−18]T114フラクションを、水(50mL)で希釈し、そしてC18 SepPakカートリッジを通して濾過する。そのC18 SepPakカートリッジを、水(10mL)で洗浄し、引き続き生成物を0.5mLのエチルアルコールで溶出させる。サンプルを次いで4.5mLの水で希釈することで、[F−18]T114の最終配合物が、水中10%のエチルアルコールの最大値で得られる。
【0781】
脂肪族トシル酸塩の[F−18]標識のための一般的手順
[F−18]フッ化物を、K2CO3及びKryptofix−2.2.2を用いて前記の一般的手順に従って製造した。冷却後に、トシル酸塩前駆体(5mg〜20mg)を無水DMSOもしくはMeCN(1mL)中に溶かした溶液を、"乾燥"反応性[F−18]フッ化物イオンの残留物に、Explora RN合成モジュールの反応容器中で添加し、そして反応を(80℃〜110℃)10〜15分間にわたり加熱した。該反応を、70℃に冷却した。
【0782】
前駆体が酸不安定性の保護基を含む場合に、1NのHCl(1mL)を、該反応混合物に添加し、そして100℃に加熱した。5分後に、該反応を室温に冷却し、そして2MのNaOAc(0.5mL)を添加した。得られた混合物を、水(1.5mL)を含む個別のバイアルに添加し、そしてHPLCサンプルループにロードして、精製を開始させた。
【0783】
前駆体が塩基性不安定性の保護基を含む場合に、1:1のMeOH:1NのNaOH(1mL)を、該反応混合物に添加し、そして100℃に加熱した。5分後に、該反応を、水(2mL)を含む個別のバイアルに添加し、そしてHPLCサンプルループにロードして、精製を開始させた。
【0784】
前駆体が保護基を含まない場合に、得られた反応混合物を、水(3mL)を含む個別のバイアルに添加し、そしてHPLCサンプルループにロードして、精製を開始させた。
【0785】
精製は、半分取HPLC(Phenomenex Gemini C18,250×10mm,流速5mL/分)によって実施した。最終生成物の溶出を、H2O(0.05%TFA)中5%MeCN(0.05%TFA)で、MeCN(0.05%TFA)の最終濃度に、15〜20分の時間内で達するまで開始する。MeCN(0.05%TFA)の最終濃度に達したら、[F−18]生成物が回収されるまで、溶出を定組成で行わせる。回収されたら、前記の最終配合を引き続き行う。
【0786】
第4表: 脂肪族トシル酸塩の放射性標識の結果
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【0787】
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0788】
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0789】
開示された化合物の製造のための一般的な実験手順:
一般的な実験手順A: スズキカップリング
磁気撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、アリール/複素環式ハロゲン化物(1当量)、ボロン酸もしくはボロン酸エステル(1.1当量)、K2CO3(3当量)、P[PPh34(0.05当量)及びDMF(30容量)を入れた。該懸濁液を、Biotage Emrys Initiatorマイクロ波反応器(250W)において100℃で30分にわたり照射した。室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲル上で、ヘキサン類:EtOAc又はDCM:EtOAc又はDCM:MeOHを溶出剤として用いて精製することで、ビアリールが得られた。
【0790】
一般的な実験手順B: ソノガシラカップリング
磁気撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、アリール/複素環式ハロゲン化物(1当量)、アセチレン(1.1〜1.5当量)、CuI(0.05当量)、P[PPh34もしくはPdCl2(PPh32(0.01〜0.05当量)、DIPEA(3当量)及びACN(30容量)を入れた。該懸濁液を、Biotage Emrys Initiatorマイクロ波反応器(250W)において120℃で30分にわたり照射した。室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲル上で、ヘキサン類:EtOAc又はDCM:EtOAc又はDCM:MeOHを溶出剤として用いて精製することで、二置換アセチレンが得られた。
【0791】
一般的な実験手順C: フェノール性のアルキル化
磁気撹拌棒、ゴム隔膜及びアルゴン入口を備えたDMF(10容量)を含む丸底フラスコに、フェノール(1当量)を入れた。この溶液に、アルキル化剤(1.1当量)、Cs2CO3(3当量)を添加し、そして該反応を、60℃で1〜3時間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲル上で、ヘキサン類:EtOAc又はDCM:EtOAc又はDCM:MeOHを溶出剤として用いて精製することで、アルキル化生成物が得られた。
【0792】
一般的な実験手順D: NaHを用いるN−アルキル化
磁気撹拌棒、ゴム隔膜及びアルゴン入口を備えたDMF(10容量)を含む丸底フラスコに、アミン(1当量)を入れた。この溶液に、NaH(1.5〜6当量)、アルキル化剤(1.1〜2当量)を添加し、そして該反応を、室温で1〜15時間にわたり撹拌させた。該反応を、次いで水(50容量)中に注ぎ、EtOAc(4×40容量)中に抽出した。合した有機抽出物を、H2O(3×40容量)で、ブライン(50容量)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲル上で、ヘキサン類:EtOAc又はDCM:EtOAc又はDCM:MeOHを溶出剤として用いて精製することで、N−アルキル化生成物が得られた。
【0793】
一般的な実験手順E: Cs2CO3を用いたN−アルキル化
磁気撹拌棒を備えたDMF(10容量)を有する丸底フラスコに、アミン(1当量)を入れた。この溶液に、アルキル化剤(1.1〜2当量)、Cs2CO3(2〜3当量)を添加し、そして該反応を、60℃で1〜15時間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。該反応混合物を、次いで水(50容量)中に注いだ。生成物が固体であるときは、濾過し、水で洗浄し、そして乾燥させる。
【0794】
生成物が水に可溶性であれば、EtOAc(4×40容量)中に抽出する。合した有機抽出物を、H2O(3×40容量)で、ブライン(50容量)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲル上で、ヘキサン類:EtOAc又はDCM:EtOAc又はDCM:MeOHを溶出剤として用いて精製することで、N−アルキル化生成物が得られた。
【0795】
一般的な実験手順F: アルコールのトシル化
磁気撹拌棒を備えたDMF(17容量)を含む丸底フラスコに、アルコール(1当量)を入れて、0℃に冷却した。この溶液に、Ts2O(1.5当量)、Et3N(3当量)を添加し、そして該反応を、室温で1時間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、DCMを真空中で除去した。残留物を、シリカゲルを介して、溶出剤としてヘキサン類:EtOAcを使用して精製することで、最終トシル酸塩が得られた。
【0796】
一般的な実験手順G: アリールメチルエーテルの脱メチル化
磁気撹拌棒、ゴム隔膜及びアルゴン入口を備えたDMF(5容量)を含む丸底フラスコに、メチルエーテル(1当量)を入れて、0℃に冷却した。この溶液に、BBr3(5当量)をゆっくりと添加し、そして該反応を、室温で15時間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、該反応をNaHCO3溶液(50容量)でクエンチングし、そしてDCM(4×10容量)中に抽出した。合した有機抽出物を、H2O(3×10容量)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮することで、フェノールが得られた。
【0797】
一般的な実験手順H: CuIとDIPEAを用いたアジドとアセチレンとの間の"クリック"反応
磁気撹拌棒、ゴム隔膜及びアルゴン入口を備えたTHF(29容量)を含む丸底フラスコに、アジド(1当量)を入れた。この溶液に、アセチレン(1当量)、CuI(0.2当量)、DIPEA(0.4当量)を添加し、その反応を、室温で、LCMSにより反応の完了が判断されるまでの間撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲルを介して、溶出剤としてヘキサン類:EtOAcを使用して精製することで、最終トリアゾールが得られた。
【0798】
一般的な実験手順I: K2CO3を用いたシリル脱保護
磁気撹拌棒を備えた丸底フラスコに、MeOH(20容量)中のシリル保護された化合物(1当量)を入れた。この化合物に、K2CO3(1.2当量)を添加し、そして該反応を、室温で1時間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲルを介して、溶出剤としてヘキサン類:EtOAcを使用して精製することで、脱保護された生成物が得られた。
【0799】
一般的な実験手順J: TBAFでのシリル脱保護
磁気撹拌棒を備えた丸底フラスコに、シリル保護された化合物(1当量)を入れた。この化合物に、TBAF(THF中1Mの溶液)(1当量)を添加し、そして該反応を、室温で10分間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲルを介して、溶出剤としてヘキサン類:EtOAcを使用して精製することで、脱保護された生成物が得られた。
【0800】
一般的な実験手順K: Boc、THP及びケタールの脱保護
磁気撹拌棒を備えた丸底フラスコに、保護された材料(1当量)を入れた。この溶液に、HCl(ジオキサン中4M溶液、3.8容量)を添加し、そして該反応を、室温で2時間にわたり撹拌させた。この溶液に、MeOH(3.8容量)中の濃HCl(0.08容量)を添加し、そして該反応を、室温で2時間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去することで、最終化合物が得られた。
【0801】
一般的な実験手順L: ニトロピリジルのフルオロピリジル化合物への転化
磁気撹拌棒を備えたDMSO(10容量)を有する丸底フラスコに、ニトロ化合物(1当量)を入れた。この溶液に、KF(5当量)を添加し、そして該反応を、140℃で1.5時間にわたり撹拌させた。反応が完了した後に、該反応を水(10容量)でクエンチングし、そしてDCM(4×10容量)中に抽出した。合した有機抽出物を、H2O(3×10容量)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲル上で、ヘキサン類:EtOAc又はDCM:EtOAc又はDCM:MeOHを溶出剤として用いて精製することで、F−ピリジル化合物が得られた。
【0802】
一般的な実験手順M: フルオロピリジルのアミノピリジル化合物への転化
磁気撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、フルオロピリジル誘導体(1当量)、アミン(過剰)を入れた。該懸濁液を、Biotage Emrys Initiatorマイクロ波反応器(250W)において120℃で10分にわたり照射した。反応が完了した後に、該反応を水(10容量)でクエンチングし、そしてDCM(4×10容量)中に抽出した。合した有機抽出物を、H2O(3×10容量)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルを介して、溶出剤としてEtOAc:DCMを使用して精製することで、アミノピリジル化合物が得られた。
【0803】
一般的な実験手順N: CuSO4・H2Oとアスコルビン酸ナトリウムを用いたアジドとアセチレンとの間の"クリック"反応
磁気撹拌棒、ゴム隔膜及びアルゴン入口を備えたt−BuOH:H2O(1:1、100容量)を含む丸底フラスコに、アジド(1当量)を入れた。この溶液に、アセチレン(0.9〜1.2当量)、CuSO4・5H2O(0.2当量)、L−アスコルビン酸ナトリウム(0.4当量)を添加し、その反応を、室温で、LCMSにより反応の完了が判断されるまでの間撹拌させた。反応が完了した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、水(100容量)で洗浄し、0℃に冷却し、濾過し、エーテル(50容量)で洗浄し、真空中で乾燥させることで、最終トリアゾールが得られた。
【0804】
一般的な実験手順O: TBAFによるフッ素化
磁気撹拌棒を備えた丸底フラスコ又はバイアルに、前駆体(1当量)を入れた。この化合物に、Bu4NF(THF中4Mの溶液、20容量)を添加し、そして該反応を、90℃で30分間にわたり撹拌させた。この反応に、HCl(1N、40容量)を添加し、その反応を、65℃で30分間にわたり撹拌させた。該反応混合物を、水/アセトニトリル(1mL)で希釈し、0.45μmのフィルタを通して濾過してから、0.05%TFAを含むACN:水の両方を用いたHPLCによって精製することで、フッ素化された生成物が得られた。
【0805】
一般的な実験手順P: TFAを用いたBoc及びケタールの脱保護
磁気撹拌棒を備えた丸底フラスコに、DCM(200容量)中の保護された材料(1当量)を入れた。この化合物に、TFA(10容量)を添加し、そして該反応を、室温で15時間にわたり撹拌させた。該反応を、次いで水(200容量)中に注ぎ、DCM(2×100容量)中に抽出した。合した有機抽出物を、ブライン(50容量)、NaHCO3溶液(50容量)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルを介して、溶出剤としてヘキサン類:EtOAcを使用して精製することで、脱保護された材料が得られた。
【0806】
一般的な実験手順Q: 2−及び4−アリールベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンの製造
2−ブロモ−1−アリールエタノン(20ミリモル)を30mLの1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン中に溶かした溶液を、110℃で15時間にわたり加熱し、そして室温に冷却した。揮発分を、減圧下に除去し、そして残留物を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製することで、3−(ジメチルアミノ)−1−アリールプロパ−2−エン−1−オンが得られた。
【0807】
3−(ジメチルアミノ)−1−アリールプロパ−2−エン−1−オン(10ミリモル)及び1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(10ミリモル)を40mLの酢酸中に入れた混合物を、15時間にわたり加熱還流させ、そして室温に冷却した。揮発分を減圧下で除去した。残留物を、EtOAc(50mL)中に懸濁させ、そして飽和Na2CO3(2×50mL)で洗浄した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー又は逆相HPLCによって精製することで、線形状の2−アリール ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンと、"L"字形の4−アリール ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンが得られた。
【0808】
一般的な実験手順R: SnCl2を用いたニトロベンゼンのアニリンへの還元
ニトロベンゼン(1ミリモル)及びSnCl2・2H2O(5ミリモル)を30mLのEtOH中に入れた懸濁液を、2時間にわたり加熱還流させ、そして室温に冷却した。揮発分を、減圧下に除去し、そして残留物を1MのNaOH(30mL)に取った。その混合物を、DCM(3×30mL)で抽出し、そして有機相を、MgSO4上で乾燥させ、そして濃縮させた。粗生成物を、シリカクロマトグラフィーもしくは逆相HPLCによって精製した。
【0809】
一般的な実験手順S: 還元的アミノ化を介したアニリンのアルキル化
アルコール(1ミリモル)を3mLのo−DCM中に溶かした撹拌された溶液に室温で、デス・マーチン試薬(1.5ミリモル)を添加した。該混合物を、室温で1時間にわたり撹拌し、そして3mLのDCEを添加した。それを、コットンパッドを通じて濾過して、アニリン(0.5ミリモル)及びNaBH(AcO)3(1.5ミリモル)を3mLのDCE中に入れた撹拌された混合物中に入れた。その反応を、5分間にわたり激しく撹拌し、そしてNa2CO3(30mL、飽和)の添加によってクエンチングした。該混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出し、そして合した有機相を、水(2×50mL)で洗浄し、そしてMgSO4上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。粗生成物を、シリカクロマトグラフィーもしくは逆相HPLCによって精製した。
【0810】
上記の一般的手順による開示された化合物の製造:
T698の合成:
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0811】
2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:DHK−7−8の製造:
磁気撹拌棒を備えたAcOH(2mL)を含む丸底フラスコに、1H−ベンゾイミダゾール−2−アミン(0.13g、0.974ミリモル、1.0当量)を入れた。この溶液に、(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(4−メトキシフェニル)プロパ−2−エン−1−オン(0.2g、0.974ミリモル、1当量)を添加し、そして該反応を、120℃で24時間にわたって撹拌させた。該反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させ、そして反応混合物を、NaHCO3溶液で中和し、DCM(3×)で抽出し、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮した。粗生成物を、Combiflash精製システムによって、60%のEtOAc:ヘキサン類の混合物を使用して勾配溶出で精製することで、0.05g(20%)のメトキシ化合物DHK−7−8が、黄色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:276.1[M+H]-
【0812】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)フェノール臭化水素酸塩:DHK−7−10の製造:
磁気撹拌棒を備えたHBr(H2O(10mL)中40%)を含む丸底フラスコに、DHK−7−8(0.02g、0.0727ミリモル、1.0当量)を入れた。該反応を、135℃で15時間にわたり撹拌させた。該反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に除去することで、0.023g(82%)のDHK−7−10が褐色の固体として得られ(MS(ESI,ポジティブ) m/z:262.0[M+H]+)、それは0.02gの規模で実施した。0.015g(83%)のDHK−7−10が単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z 261.0(M+H)+
【0813】
2−(4−(2−フルオロエトキシ)フェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T698の製造:
フェノール性のアルキル化(C)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.01g規模で実施した。6mg(55%)のT698が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z 308.1(M+H)+
【0814】
T705の合成:
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0815】
(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(3−ニトロフェニル)プロパ−2−エン−1−オン:DHK−7−12の製造:
磁気撹拌棒を備えた、1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(50mL)を含む密閉したチューブに、1−(3−ニトロフェニル)エタノン(5g、30ミリモル、1.0当量)を入れた。該反応を、115℃で15時間にわたり撹拌させた。反応がLCMSにより完了した後に、固体生成物を濾過し、そしてエーテルで洗浄することで、5.3g(80%)のDHK−7−12が、黄色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:221.1[M+H]+
【0816】
2−(3−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:DHK−7−16の製造:
磁気撹拌棒を備えたAcOH(20mL)を含む丸底フラスコに、1H−ベンゾイミダゾール−2−アミン(1g、7.5ミリモル、1.0当量)を入れた。この溶液に、(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(3−ニトロフェニル)プロパ−2−エン−1−オン(1.7g、7.5ミリモル、1当量)を添加し、そして該反応を、120℃で24時間にわたって撹拌させた。該反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させ、その反応混合物を、NaHCO3溶液で中和した。黄色の固体を濾過し、DCMで洗浄することで、ニトロ化合物DHK−7−16(0.83g)(39%)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:291.1[M+H]+
【0817】
3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン:T711の製造:
磁気撹拌棒を備えたEtOH(50mL)を含む丸底フラスコに、DHK−7−16(0.825g、2.8ミリモル、1.0当量)を入れた。この溶液に、SnCl2・2H2O(0.87g、17ミリモル、6当量)を添加し、その反応を、80℃で2時間撹拌させた。該反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させ、そして1NのNaOHを添加した。黄色の固体を濾過し、そして水で洗浄することで、アミノ化合物T711(0.74g)(100%)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:261.1[M+H]+
【0818】
3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N−(3−フルオロプロピル)アニリン:T705の製造:
還元的アミノ化(Q)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.023g規模で実施した。18mg(64%)のT705が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:321.1[M+H]+
【0819】
T721の合成:
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【0820】
(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−(3−メトキシフェニル)プロパ−2−エン−1−オン:DHK−7−15の製造:
磁気撹拌棒を備えた、1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルメタンアミン(50mL)を含む密閉したチューブに、1−(3−メトキシジフェニル)エタノン(5g、30ミリモル、1.0当量)を入れた。該反応を、115℃で15時間にわたり撹拌させた。反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を蒸発させた。粗生成物を、Combiflash精製システムによって、70%のEtOAc:ヘキサン類の混合物を使用して勾配溶出で精製することで、5.5g(81%)のメトキシ化合物DHK−7−15が、黄色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:206.1[M+H]+
【0821】
4−(3−メトキシフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンT715及び2−(3−メトキシフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T716の製造:
磁気撹拌棒を備えたAcOH(20mL)を含む丸底フラスコに、1H−ベンゾイミダゾール−2−アミン(1g、7.5ミリモル、1.0当量)を入れた。この溶液に、DHK−7−15(1.5g、7.5ミリモル、1当量)を添加し、その反応を、135℃で24時間にわたり撹拌させた。該反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させ、そして反応混合物を、NaHCO3溶液で中和し、DCMで抽出し、有機層を、水で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、Combiflash精製システムによってEtOAc:ヘキサン類の60〜70%混合物を用いて勾配溶出で精製することで、0.42g(81%)のT716が、黄色の固体として得られた。MS:[M+H]+:276.1。カラムの溶出を100%のEtOAcで行うことで、0.58g(81%)のT715が黄色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:276.1[M+H]+
【0822】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)フェノール臭化水素酸塩:DHK−7−23の製造:
磁気撹拌棒を備えたHBr(H2O(10mL)中40%)を含む丸底フラスコに、T716(0.34g、1.2ミリモル、1.0当量)を入れた。該反応を、135℃で2時間にわたり撹拌させた。その反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させることで、0.35g(83%)のDHK−7−23が、褐色の固体として得られた。MS:[M+H]-:262.0。
【0823】
2−(3−(2−フルオロエトキシ)フェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T721の製造:
フェノール性のアルキル化(C)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.023g規模で実施した。15mg(75%)のT721が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:308.1(M+H)+
【0824】
T727の合成:
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0825】
3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)フェノール臭化水素酸塩:DHK−7−25の製造:
磁気撹拌棒を備えたHBr(H2O(10mL)中40%)を含む丸底フラスコに、T715(0.55g、2.0ミリモル、1.0当量)を入れた。該反応を、135℃で15時間にわたり撹拌させた。その反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させることで、0.58g(85%)のDHK−7−25が、褐色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z 262.0(M+H)+
【0826】
4−(3−(2−フルオロエトキシ)フェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T727の製造:
フェノール性のアルキル化(C)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.03g規模で実施した。0.02mg(74%)のT727が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:308.1(M+H)+
【0827】
T745の合成:
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【0828】
3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N−(3−フルオロプロピル)−N−メチルアニリン T745の製造:
磁気撹拌棒を備えたMeOH(2mL)を含む丸底フラスコに、T705(0.003g、0.012ミリモル、1.0当量)を入れた。この溶液に、水中のHCHO(0.007g、0.23ミリモル、20当量)及びNaCNBH3(0.002mg、0.035ミリモル、3当量)を添加し、その反応を、室温で10分間にわたり撹拌させた。その反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させ、そしてHPLCにより精製することで、1.5mg(50%)のT745が、黄色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:335.0(M+H)+
【0829】
T746の合成:
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0830】
5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロアニリン:DHK−7−62の製造:
スズキカップリング(A)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.05g規模で実施した。0.015g(27%)のDHK−7−62が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:279.1(M+H)+
【0831】
5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−(3−フルオロプロピル)アニリン:T746の製造:
還元的アミノ化(Q)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.014g規模で実施した。8mg(47%)のT746が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:339.1(M+H)+
【0832】
T752の合成:
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0833】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−メトキシアニリン:DHK−7−64の製造:
スズキカップリング(A)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.078g規模で実施した。0.09g(99%)のDHK−7−64が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:291.3(M+H)+
【0834】
5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−(3−フルオロプロピル)アニリン:T752の製造:
還元的アミノ化(Q)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.036g規模で実施した。2mg(4%)のT752が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:351.1(M+H)+
【0835】
T756の合成:
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
【0836】
2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T756の製造:
スズキカップリング(A)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.078g規模で実施した。0.09g(95%)のT756が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:294.1(M+H)+
【0837】
T760の合成:
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
【0838】
2−アミノ−5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)フェノール臭化水素酸塩:DHK−7−65の製造:
磁気撹拌棒を備えたHBr(H2O(10mL)中40%)を含む丸底フラスコに、DHK−7−64(0.05g、0.17ミリモル、1.0当量)を入れた。該反応を、130℃で15時間にわたり撹拌させた。その反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させることで、0.06g(98%)のDHK−7−65が、褐色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:277.1(M+H)+
【0839】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−(2−フルオロエトキシ)アニリン:T760の製造:
フェノール性のアルキル化(C)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.06g規模で実施した。0.004mg(7%)のT760が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:323.1(M+H)+
【0840】
T770の合成:
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
【0841】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロフェノール:DHK−7−90の製造:
脱メチル化反応(G)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.03g規模で実施した。0.028g(98%)のDHK−7−90が単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:280.1(M+H)+
【0842】
2−(3−フルオロ−4−(2−フルオロエトキシ)フェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T770の製造:
フェノール性のアルキル化(C)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.04g規模で実施した。0.010mg(28%)のT770が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:326.1(M+H)+
【0843】
T777の合成:
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0844】
2−(4−フルオロピペリジン−1−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T777の製造:
磁気撹拌棒を備えたDMF(1mL)を含むマイクロ波バイアルに、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.02g、0.089ミリモル、1.0当量)、4−フルオロピペリジン塩酸塩(0.019g、0.133ミリモル、1.5当量)及びトリエチルアミン(0.037ml、0.266ミリモル、3.0当量)を入れた。該懸濁液を、Biotage Initiatorマイクロ波反応器(250W)において100℃で15分にわたり照射した。室温に冷却した後に、粗生成物をHPLCによって精製することで、0.015g(63%)のT777が、オフホワイト色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:271.1(M+H)+
【0845】
T780の合成:
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0846】
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:DHK−7−100の製造:
スズキカップリング(A)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.058g規模で実施した。0.06g(97%)のDHK−7−100が、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:265.1(M+H)+
【0847】
2−(6−(4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T780の製造:
磁気撹拌棒を備えたDMF(1mL)を含むマイクロ波バイアルに、DHK−7−100(0.025g、0.095ミリモル、1.0当量)、4−フルオロピペリジン塩酸塩(0.020g、0.142ミリモル、1.5当量)及びトリエチルアミン(0.040ml、0.284ミリモル、3.0当量)を入れた。該懸濁液を、Biotage Initiatorマイクロ波反応器(250W)において100℃で15分にわたり照射した。室温に冷却した後に、粗生成物をHPLCによって精製することで、0.025g(76%)のT780が、黄色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:348.1(M+H)+
【0848】
T802の合成:
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0849】
N−(2−フルオロエチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−アミン:T802の製造:
磁気撹拌棒を備えたDMF(1mL)を含むマイクロ波バイアルに、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.02g、0.081ミリモル、1.0当量)、2−フルオロエチルアミン塩酸塩(0.012g、0.121ミリモル、1.5当量)及びトリエチルアミン(0.034ml、0.242ミリモル、3.0当量)を入れた。該懸濁液を、Biotage Initiatorマイクロ波反応器(250W)において100℃で10分にわたり照射した。室温に冷却した後に、粗生成物をHPLCによって精製することで、0.015g(81%)のT802が、オフホワイト色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:331.1(M+H)+
【0850】
T808の合成:
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0851】
2−(1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)エタノール:DHK−7−140の製造:
磁気撹拌棒を備えたDMF(1mL)を含むマイクロ波バイアルに、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.108g、0.435ミリモル、1.0当量)及び2−(ピペリジン−4−イル)エタノール(0.067g、0.522ミリモル、1.2当量)を入れた。該懸濁液を、Biotage Initiatorマイクロ波反応器(250W)において100℃で10分にわたり照射した。室温に冷却した後に、水を添加し、そして生成物を濾過により回収することで、0.07g(54%)のDHK−7−140が、褐色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z 297.1(M+H)+
【0852】
2−(4−(2−フルオロエチル)ピペリジン−1−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T808の製造:
磁気撹拌棒を備えたDCM(1mL)を含む丸底フラスコに、DHK−7−140(0.01g、0.034ミリモル、1.0当量)を入れ、その混合物を、0℃に冷却した。この溶液に、DAST(0.041mL、0.34ミリモル、10当量)を添加し、その反応を、室温で10分間にわたり撹拌させた。その反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させ、そしてHPLCにより精製することで、5mg(50%)のT808が、白色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:299.0(M+H)+
【0853】
T809の合成:
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0854】
1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オール:DHK−7−107の製造:
磁気撹拌棒を備えたDMF(1mL)を含むマイクロ波バイアルに、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.15g、0.604ミリモル、1.0当量)及びピペリジン−4−オール(0.092g、0.906ミリモル、1.5当量)を入れた。該懸濁液を、Biotage Initiatorマイクロ波反応器(250W)において100℃で15分にわたり照射した。室温に冷却した後に、水を添加し、そして生成物を濾過により回収することで、0.095g(59%)のDHK−7−107が、褐色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:269.1(M+H)+
【0855】
2−(4−(3−フルオロプロポキシ)ピペリジン−1−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T809の製造:
磁気撹拌棒を備えたアルゴン下でDMF(1mL)を含む丸底フラスコに、DHK−7−107(0.017g、0.063ミリモル、1.0当量)を入れ、その混合物を、0℃に冷却した。この溶液に、NaH(60%)(0.003g、0.127ミリモル、2当量)及び3−フルオロプロピルメタンスルホネート(0.02g、0.127ミリモル、2当量)を添加し、その反応を、室温で15時間にわたり撹拌させた。その反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させ、そしてHPLCにより精製することで、5mg(24%)のT809が、白色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:329.1(M+H)-
【0856】
T819の合成:
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【0857】
2−(4−(2−(2−フルオロエトキシ)エチル)ピペリジン−1−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T819の製造:
磁気撹拌棒を備えたアルゴン下でDMF(1mL)を含む丸底フラスコに、DHK−7−140(0.02g、0.066ミリモル、1.0当量)を入れ、その混合物を、0℃に冷却した。この溶液に、NaH(60%)(0.016g、0.675ミリモル、10当量)及び1−ブロモ−2−フルオロエタン(0.086g、0.675ミリモル、10当量)を添加し、その反応を、室温で1時間にわたり撹拌させた。その反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させ、そしてHPLCにより精製することで、3mg(13%)のT819が、白色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:343.1(M+H)-
【0858】
前駆体の合成:
T698前駆体の合成:
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0859】
2−(4−(2−ブロモエトキシ)フェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:T698Pの製造:
フェノール性のアルキル化(C)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.2g規模で実施した。0.030mg(14%)のT698Pが、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:368.1(M+H)+
【0860】
T705前駆体の合成:
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0861】
3−((3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)アミノ)プロピル 4−メチルベンゼンスルホネート:T705Pの製造:
還元的アミノ化(Q)のための一般的な実験手順に従った。反応は、0.12g規模で実施した。30mg(14%)のT705Pが、黄色の固体として単離された。MS(ESI,ポジティブ) m/z:473.1(M+H)+
【0862】
T777前駆体1の合成:
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0863】
1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル メタンスルホネート:T777P1の製造:
磁気撹拌棒を備えたDCM(1mL)を含む丸底フラスコに、DHK−7−107(0.03g、0.112ミリモル、1.0当量)を入れた。この溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.064g、0.559ミリモル、5当量)及びEt3N(0.113g、1.11ミリモル、10当量)を添加し、その反応を、室温で10分間にわたり撹拌させた。その反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させ、そしてHPLCにより精製することで、30mg(77%)のT777P1が、白色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:347.1(M+H)+
【0864】
T777前駆体2の合成:
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【0865】
2−(1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)エタノール:T777P2の製造:
磁気撹拌棒を備えたDMF(1mL)を含むマイクロ波バイアルに、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.067g、0.27ミリモル、1.0当量)、4−ブロモピペリジン塩酸塩(0.099g、0.405ミリモル、1.5当量)及びトリエチルアミン(0.113ml、0.810ミリモル、3.0当量)を入れた。該懸濁液を、Biotage Initiatorマイクロ波反応器(250W)において100℃で10分にわたり照射した。室温に冷却した後に、粗生成物をHPLCによって精製することで、0.06g(67%)のT777P2が、白色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:332.1(M+H)+
【0866】
T808前駆体の合成:
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0867】
2−(1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)エチル メタンスルホネート:T808Pの製造:
磁気撹拌棒を備えたDCM(1mL)を含む丸底フラスコに、DHK−7−140(0.06g、0.202ミリモル、1.0当量)を入れた。この溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.158mL、2.02ミリモル、10当量)及びEt3N(0.564mL、4.05ミリモル、20当量)を添加し、その反応を、室温で10分間にわたり撹拌させた。その反応がLCMSにより完了した後に、溶剤を完全に蒸発させ、そしてHPLCにより精製することで、35mg(46%)のT808Pが、白色の固体として得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z 375.1(M+H)+
【0868】
5−(2−フルオロエチル)−3−(4−メトキシフェニル)−1−オキソ−1H,5H−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T626
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0869】
1−ブロモ−2−フルオロエタンを用いたN−アルキル化反応のための一般的な実験手順(E)に従った。反応は、10.0mg規模の3−(4−メトキシフェニル)−1−オキソ−1H,5H−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾールで実施した。3.8mg(33%)のT626が、白色の固体として単離された。
【0870】
[この文献は図面を表示できません]
【0871】
1−クロロ−3−(4−メトキシフェニル)−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T639
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【0872】
T628(108mg、0.37ミリモル)をPOCl3(1ml)中に入れた懸濁液を、100℃で3時間にわたり加熱した。該混合物を、水に注ぎ、そして重炭酸ナトリウムの固体を用いて約8のpHにまで塩基性化した。該混合物を、DCMを用いて3回抽出した。合したDCM層を濃縮し、そして残留物をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/DCM、0〜20%)によって精製することで、37.0mg(32%)のT639が、橙色の固体として得られた。
【0873】
[この文献は図面を表示できません]
【0874】
2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T640
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0875】
マイクロ波バイアルに、2−エチニル−1H−ベンゾイミダゾール(10mg、0.070ミリモル)及び酢酸(2mL)を添加した。該混合物を、マイクロ波合成装置中で120℃で10分間にわたり加熱した。酢酸を除去し、残留物を、NaHCO3溶液で中和した。該混合物を濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM、0〜10%)で精製することで、5.0mg(50%)のT640が、白色の固体として得られた。
【0876】
[この文献は図面を表示できません]
【0877】
2−[1−(2−フルオロエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T644
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0878】
1−ブロモ−2−フルオロエタンを用いたN−アルキル化反応のための一般的な実験手順(E)に従った。反応は、3.2mg規模のT640で実施した。2.5mg(68%)のT644が、白色の固体として単離された。
【0879】
[この文献は図面を表示できません]
【0880】
1−アミノ−3−(4−メトキシフェニル)−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T662
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0881】
1−アジド−3−(4−メトキシフェニル)−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール(12.0mg、0.038ミリモル)をベンゼン(2mL)中に溶かした溶液に、トリフェニルホスフィン(15.0mg、0.057ミリモル)を添加した。該混合物を、室温で3時間にわたり撹拌し、そして濃縮して残留物とした。メタノール(2mL)を、前記残留物に添加し、引き続きHCl(濃塩酸、1mL)を添加した。該反応混合物を、60℃で2時間にわたり加熱し、そして濃縮させた。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、4.6mg(42%)のT662が、淡黄色の固体として得られた。
【0882】
[この文献は図面を表示できません]
【0883】
1−ヒドロキシル−3−(4−ヒドロキシフェニル)−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール*HBr:T664
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0884】
T628(60mg、0.21ミリモル)を48%のHBr/H2O(1.0mL)及び48%のHBr/HOAc(1.0mL)中に入れた懸濁液を、140℃で1時間にわたり密封されたチューブにおいて加熱した。その混合物を冷却し、そして得られた固体沈殿物を、濾過によって回収した。その固体をエーテルで洗浄し、高真空下で乾燥させることで、35mg(47%)のT664が、灰色の固体として得られた。
【0885】
[この文献は図面を表示できません]
【0886】
1−ヒドロキシル−3−(4−(2−フルオロエチル)フェニル)−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール*TFA:T665
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
【0887】
1−ブロモ−2−フルオロエタンを用いたフェノール性のアルキル化のための一般的な実験手順(C)に従った。反応は、40mg規模のT664で実施した。10.8mg(22%)のT665が、淡黄色の固体として単離された。
【0888】
[この文献は図面を表示できません]
【0889】
3−(4−(2−フルオロエチル)フェニル)−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール*TFA:T666
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
【0890】
3−(4−メトキシフェニル)−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール*TFA(4.6mg、0.012ミリモル)を48%のHBr/H2O(1.0mL)及び48%のHBr/HOAc(1.0mL)中に入れた懸濁液を、140℃で1時間にわたり密封されたチューブにおいて加熱した。その混合物を濃縮乾涸させることで、中間体フェノールが得られた。次いで、1−ブロモ−2−フルオロエタンを用いたフェノール性のアルキル化のための一般的な実験手順(C)に従った。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、1.5mg(30%)のT666が、白色の固体として得られた。
【0891】
[この文献は図面を表示できません]
【0892】
1−(4−アミノフェニル)−3−メチルピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル*TFA:T672
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0893】
4−アミノフェニルボロン酸を用いたスズキカップリング反応についての一般的な実験手順(A)に従った。反応は、241mg規模の1−クロロ−3−メチルピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリルで実施した。100mg(34%)のT672が、黄色の固体として単離された。
【0894】
[この文献は図面を表示できません]
【0895】
1−(4−(3−フルオロプロピルアミノ)フェニル)−3−メチルピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル*TFA:T679
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
【0896】
3−フルオロプロパノールを用いたワンポットの還元的アミノ化についての一般的な実験手順(Q)に従った。反応は、3.2mg規模のT672で実施した。2.4mg(65%)のT679が、黄色の固体として単離された。
【0897】
[この文献は図面を表示できません]
【0898】
1−(4−(3−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)プロピルアミノ)フェニル)−3−メチルピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール−4−カルボニトリル:T679前駆体
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0899】
3−ヒドロキシプロピル 4−メチルベンゼンスルホネートを用いたワンポットの還元的アミノ化についての一般的な実験手順(Q)に従った。反応は、100mg規模のT672で実施した。40mg(23%)のT679前駆体が、黄色の固体として単離された。
【0900】
[この文献は図面を表示できません]
【0901】
5−((2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル))−3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキソ−1H,5H−ピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール*TFA:T682
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0902】
2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチルトシレートを用いたN−アルキル化についての一般的な実験手順(E)に従った。反応は、40mg規模のT664で実施した。7.9mg(13%)のT682が、白色の固体として単離された。
【0903】
[この文献は図面を表示できません]
【0904】
7−アミノ−2−(4−メトキシフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T696
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0905】
2−(4−メトキシフェニル)−7/8−ニトロ−ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール(40mg、0.125ミリモル)をEtOH(6mL)中に入れた懸濁液に、SnCl2・2H2O(169mg、0.75ミリモル)を添加した。該混合物を、95℃で2時間にわたり加熱し、そして濃縮させた。その残留物を3NのNaOH溶液で処理し、次いでDCM(3×10mL)で抽出した。DCM層を合し、そして蒸発させて、残留物とし、それをHPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、18.0mg(36%)のT696が、橙色の固体として得られた。
【0906】
[この文献は図面を表示できません]
【0907】
8−アミノ−2−(4−メトキシフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T697
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【0908】
2−(4−メトキシフェニル)−7/8−ニトロ−ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール(40mg、0.125ミリモル)をEtOH(6mL)中に入れた懸濁液に、SnCl2・2H2O(169mg、0.75ミリモル)を添加した。該混合物を、95℃で2時間にわたり加熱し、そして濃縮させた。その残留物を3NのNaOH溶液で処理し、次いでDCM(3×10mL)で抽出した。DCM層を合し、そして蒸発させて、残留物とし、それをHPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、10.0mg(20%)のT697が、黄色の固体として得られた。
【0909】
[この文献は図面を表示できません]
【0910】
7−(3−フルオロプロピルアミノ)−2−(4−メトキシフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T699
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0911】
3−フルオロプロパノールを用いたワンポットの還元的アミド化についての一般的な実験手順(Q)に従った。反応を、HPLC精製の前に1NのHClを添加しつつ5.5mg規模のT696で実施した。1.3mg(22%)のT699が、黄色の固体として単離された。
【0912】
[この文献は図面を表示できません]
【0913】
6−クロロ−7−(3−フルオロプロピルアミノ)−2−(4−メトキシフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T700
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0914】
3−フルオロプロパノールを用いたワンポットの還元的アミド化についての一般的な実験手順(Q)に従った。反応を、HPLC精製の前に1NのHClを添加しつつ5.5mg規模のT696で実施した。2.0mg(33%)のT699が、黄色の固体として単離された。
【0915】
[この文献は図面を表示できません]
【0916】
2−(4−シアノフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T709
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0917】
(E)−4−(3−(ジメチルアミノ)アクリロイル)ベンゾニトリル(2.0g、10.0ミリモル)及び2−アミノベンゾイミダゾール(1.33g、10ミリモル)を酢酸(15mL)中に溶かした溶液に、120℃で16時間にわたり加熱した。その混合物を濃縮して残留物とし、そして重炭酸ナトリウムで処理して、残りの酢酸を中和した。得られた懸濁液にEtOAcを添加し、超音波処理し、そして濾過した。固体を回収し、それを水、エーテルで洗浄し、そして高真空下で乾燥させることで、630mg(23%)のT709が、黄色の固体として得られた。少量を、HPLC(アセトニトリル/H2O)によってNMR及びバイオアッセイのために精製した。
【0918】
[この文献は図面を表示できません]
【0919】
8−(3−フルオロプロピルアミノ)−2−(4−メトキシフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T723
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0920】
3−フルオロプロパノールを用いたワンポットの還元的アミド化についての一般的な実験手順(Q)に従った。反応は、2.0mg規模のT697で実施した。0.6mg(25%)のT699が、黄色の固体として単離された。
【0921】
[この文献は図面を表示できません]
【0922】
7−アミノ−2−(4−(2−フルオロエトキシ)フェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T729
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0923】
T696(10.0mg、0.034ミリモル)を48%のHBr/H2O(1.0mL)及び48%のHBr/HOAc(1.0mL)中に入れた懸濁液を、140℃で1時間にわたり密封されたチューブにおいて加熱した。その混合物を濃縮乾涸させることで、中間体フェノールが得られた。次いで、1−ブロモ−2−フルオロエタンを用いたフェノール性のアルキル化のための一般的な実験手順(C)に従った。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、2.8mg(25%)のT729が、黄色の固体として得られた。
【0924】
[この文献は図面を表示できません]
【0925】
8−アミノ−2−(4−(2−フルオロエトキシ)フェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T730
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0926】
T697(6.1mg、0.021ミリモル)を48%のHBr/H2O(1.0mL)及び48%のHBr/HOAc(1.0mL)中に入れた懸濁液を、140℃で1時間にわたり密封されたチューブにおいて加熱した。その混合物を濃縮乾涸させることで、中間体フェノールが得られた。次いで、1−ブロモ−2−フルオロエタンを用いたフェノール性のアルキル化のための一般的な実験手順(C)に従った。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、1.9mg(28%)のT730が、黄色の固体として得られた。
【0927】
[この文献は図面を表示できません]
【0928】
8−Boc−アミノ−2−(4−(2−(4−メチルスルホニルオキシ)エトキシ)フェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T730前駆体
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
【0929】
8−アミノ−2−(4−(2−(4−メチルスルホニルオキシ)エトキシ)フェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール*3TFA(80mg、0.098ミリモル)をTHF(10mL)中に入れた懸濁液に、Boc2O(367mg、1.68ミリモル)及びTEA(85mg、0.841ミリモル)を添加した。その混合物を、60℃で6時間にわたり加熱した。その残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/DCM、0〜40%)によって精製することで、21.2mg(38%)のT730前駆体が、黄色の固体として得られた。
【0930】
[この文献は図面を表示できません]
【0931】
2−(4−アミノメチルフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T732
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【0932】
4−(t−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルボロン酸を用いたスズキカップリングについての一般的な実験手順(A)に従った。反応は、40mg規模の2−クロロピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾールで実施した。スズキ反応後に、その混合物を、ジオキサン/DCM中の4NのHClで処理して、Boc基を除去した。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、8.7mg(16%)のT732が、白色の固体として得られた。
【0933】
[この文献は図面を表示できません]
【0934】
2−(2−フルオロピリジン−4−イル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T737
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0935】
2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸を用いたスズキカップリング反応についての一般的な実験手順(A)に従った。反応は、40mg規模の2−クロロピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾールで実施した。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、6.2mg(12%)のT732が、白色の固体として得られた。
【0936】
[この文献は図面を表示できません]
【0937】
7−N,N−ジメチルアミノ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T767
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【0938】
T696(54.0mg、0.186ミリモル)を48%のHBr/H2O(1.0mL)及び48%のHBr/HOAc(1.0mL)中に入れた懸濁液を、140℃で1時間にわたり密封されたチューブにおいて加熱した。その混合物を濃縮乾涸させることで、フェノールアミンが得られた。その残留物を、メタノール(10mL)中に溶解させ、そしてホルムアルデヒド溶液(水中37%、1mL)を添加した。その混合物に、NaBH3CN(60mg、0.955ミリモル)を添加し、そして室温で10分間にわたり撹拌した。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、36mg(64%)のT767が、赤色の固体として得られた。
【0939】
[この文献は図面を表示できません]
【0940】
7−N,N−ジメチルアミノ−2−(4−(2−フルオロエトキシル)フェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T769
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【0941】
1−ブロモ−2−フルオロエタンを用いたフェノール性のアルキル化のための一般的な実験手順(C)に従った。反応は、6.8mg規模のT767で実施した。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、4.9mg(63%)のT769が、赤色の固体として得られた。
【0942】
[この文献は図面を表示できません]
【0943】
8−N,N−ジメチルアミノ−2−(4−(2−フルオロエトキシ)フェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T772
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【0944】
T730(6.0mg、0.0186ミリモル)をメタノール(2mL)中に溶かした溶液に、ホルムアルデヒド溶液(水中37%、0.1mL)及びNaBH3CN(6.0mg、0.0952ミリモル)を添加した。該混合物を、室温で10分間にわたり撹拌した。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製することで、1.0mg(15%)のT772が、赤色の固体として得られた。
【0945】
[この文献は図面を表示できません]
【0946】
(8−メトキシピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル メタンスルホネート:T798前駆体1
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【0947】
(8−メトキシピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール−3−イル)ピペリジン−4−オール(66.3mg、0.223ミリモル)をDCM(6.0mL)中に溶かした溶液に、メタンスルホニルクロリド(51mg、0.445ミリモル)及びTEA(45mg、0.446ミリモル)を添加した。その混合物を、10分間にわたり撹拌してから、重炭酸ナトリウム溶液(飽和、6mL)を添加した。該混合物を、室温で更に30分間にわたり撹拌した。DCM層を分離し、そして濃縮させた。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製し、次いでNaHCO3で中和することで、65.6mg(52%)のT798前駆体1が、白色の固体として得られた。
【0948】
[この文献は図面を表示できません]
【0949】
2−(4−ブロモピペリジン−1−イル)−8−メトキシピリド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T798前駆体2
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0950】
T798前駆体1(3.0mg、0.008ミリモル)をDMF(1.0mL)中に溶かした溶液に、LiBr(14mg、0.163ミリモル)を添加した。その混合物を、80℃で24時間にわたり加熱した。その残留物を、HPLC(アセトニトリル/水)によって精製し、次いでNaHCO3で中和することで、1.4mg(48%)のT798前駆体2が、白色の固体として得られた。
【0951】
[この文献は図面を表示できません]
【0952】
T704の合成:
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0953】
シアノホウ水素化ナトリウム(15.93mg、0.254ミリモル)を、T557(10mg、0.025ミリモル)及びMeOH(2mL)中のホルムアルデヒド溶液(0.041ml、0.507ミリモル)を含有する溶液に添加した。20分間にわたり撹拌した。分取HPLCによって精製することで、T704(2mg、4.90マイクロモル、19.31%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:409.1[M+H]+
【0954】
T717及びT718の合成
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【0955】
2−アミノベンゾイミダゾール(0.345g、2.59ミリモル)及び(E)−1−(4−ブロモフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロパ−2−エン−3−オン(0.5g、2.59ミリモル)を酢酸(容量:12mL)中で合した。その反応を2時間にわたり加熱した。該反応を室温に冷やした。濃縮し、水で希釈した。濾過し、そして固体を乾燥させた。希釈し、そして分取HPLCによって精製することで、T717(0.1g、0.380ミリモル、14.68%収率)MS(ESI,ポジティブ) m/z:264.0[M+H]-及びT718(0.1g、0.380ミリモル、14.68%収率)MS(ESI,ポジティブ) m/z:264.0[M+H]-が得られた。
【0956】
T720の合成:
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【0957】
シアノホウ水素化ナトリウム(19.62mg、0.312ミリモル)を、T542(10mg、0.031ミリモル)及びMeOH(1mL)中のホルムアルデヒド溶液(0.019ml、0.624ミリモル)を含有する溶液に添加した。20分後に、分取HPLCによって精製することで、T720(1.4mg、4.19マイクロモル、13.41%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:335.1[M+H]+
【0958】
T768の合成:
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【0959】
t−ブチル (2−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)カルバメートの製造
1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン ジクロロパラジウム(II),w/DCM(0.033g、0.040ミリモル)を、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.2g、0.806ミリモル)と、t−ブチル (2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメート(0.386g、1.209ミリモル)と、ヨウ化銅(I)(0.015g、0.081ミリモル)と、炭酸カリウム(0.806ml、1.612ミリモル)とをDMF中に含む溶液に添加した。その溶液を、マイクロ波中で120℃で15分間にわたって加熱した。該反応を、室温に冷却した。水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機分を合し、乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。Combiflashカラムによって、0%〜80%のヘキサン中酢酸エチルを用いて精製することで、t−ブチル (2−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)カルバメート(0.13g、0.361ミリモル、44.7%収率)が得られた。
【0960】
T768の製造
水素化ナトリウム60%(0.028g、0.721ミリモル)を、t−ブチル (2−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)フェニル)カルバメート(0.13g、0.361ミリモル)をDMF(容量:2ml)中に含む溶液に添加した。5分後に、1−ブロモ−3−フルオロプロパン(0.102g、0.721ミリモル)を、前記混合物に添加し、そして4時間にわたって撹拌した。その反応を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機分を合し、乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。TFA(トリフルオロ酢酸)(1ml、12.98ミリモル)を、その得られた残留物に添加した。5分後に、その溶液を濃縮し、そして生成物を、分取HPLCによって精製することで、T768(0.007g、0.022ミリモル、6.06%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:321.0[M+H]+
【0961】
T776及びT778の合成:
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【0962】
2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−7−ニトロベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンの製造
赤煙硝酸90%(0.076ml、1.514ミリモル)を、T695(0.2g、0.757ミリモル)が硫酸(0.5ml、9.38ミリモル)中に0℃で溶けた先の溶液に滴加した。該反応を、15分間にわたり撹拌した。反応を水で希釈し、そして得られた沈殿物を真空濾過することで、2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−7−ニトロベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.234g、0.757ミリモル、100%収率)が得られた。
【0963】
T776の製造
シアノホウ水素化ナトリウム(0.041g、0.647ミリモル)を、2−(6−フルオロピリジン−3−イル)−7−ニトロベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.1g、0.323ミリモル)をTHF(比:10.00、容量:1ml)及びMeOH(比:1.000、容量:0.1ml)中に含む溶液に添加した。該反応を、30分間にわたり撹拌した。メタノールで希釈し、濾過し、そして分取HPLCによって精製することで、T776(0.007g、0.025ミリモル、7.75%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:280.0[M+H]+
【0964】
T778の製造
シアノホウ水素化ナトリウム(0.023g、0.358ミリモル)を、ホルムアルデヒド溶液(0.029ml、0.358ミリモル)及びT776(0.01g、0.036ミリモル)をMeOH(容量:2ml)中に含む溶液に添加した。該反応を、10分間にわたり撹拌した。分取HPLCによって精製することで、T778(0.002g、6.51マイクロモル、18.17%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:308.0[M+H]+
【0965】
T812の合成:
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【0966】
1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−オールの製造
アゼチジン−3−オール塩酸塩(0.022g、0.202ミリモル)、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.05g、0.202ミリモル)及びトリエチルアミン(0.028ml、0.202ミリモル)を、マイクロ波中で100℃に10分間にわたり加熱した。該反応を室温に冷やした。水で希釈し、そして沈殿物を真空濾過した。水で洗浄することで、1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−オール(0.048g、0.200ミリモル、99%収率)が得られた。
【0967】
1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル 4−メチルベンゼンスルホネートの製造
p−トルエンスルホン酸無水物(0.098g、0.300ミリモル)を、1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル 4−メチルベンゼンスルホネート(0.079g、0.200ミリモル、100%収率)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.070ml、0.400ミリモル)をDCM(容量:0.666ml)中に含む溶液に添加した。反応を30分間にわたり撹拌させた。反応を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機分を合し、乾燥し、濾過し、そして濃縮することで、粗製の1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル 4−メチルベンゼンスルホネート(0.079g、0.200ミリモル、100%収率)が得られた。
【0968】
T812の製造
TBAF(テトラブチルアンモニウムフルオリド 1MのTHF)(1ml、1.000ミリモル)及び1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−イル 4−メチルベンゼンスルホネート(0.035g、0.089ミリモル)を、室温で一晩撹拌した。濃縮し、そして分取HPLCによって精製することで、T812(0.002g、8.26マイクロモル、9.30%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:243.0[M+H]+
【0969】
T814の合成:
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【0970】
T814の製造
水素化ナトリウム60%(6.70mg、0.291ミリモル)を、1−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アゼチジン−3−オール(0.035g、0.146ミリモル)及び1−ブロモ−2−フルオロエタン(0.037g、0.291ミリモル)をDMF(容量:0.486ml)中に含む溶液に添加した。反応を一晩撹拌させた。分取HPLCによって精製することで、T814(0.002g、6.99マイクロモル、4.80%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:287.0[M+H]+
【0971】
T815の合成:
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【0972】
3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル(メチル)アミノ)プロパン−1−オールの製造
2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.2g、0.806ミリモル)、3−(メチルアミノ)プロパン−1−オール(0.072g、0.806ミリモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.141ml、0.806ミリモル)を、マイクロ波中で100℃に10分間にわたり加熱した。該反応を室温に冷やした。反応を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機分を合し、乾燥させ、濾過し、そして濃縮することで、粗製の3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル(メチル)アミノ)プロパン−1−オール(0.207g、0.808ミリモル、100%収率)が得られた。
【0973】
T815の製造
水素化ナトリウム60%(3.59mg、0.156ミリモル)を、3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル(メチル)アミノ)プロパン−1−オール(0.02g、0.078ミリモル)及び1−ブロモ−2−フルオロエタン(0.020g、0.156ミリモル)をDMF(容量:0.390ml)中に含む溶液に添加した。反応を一晩撹拌させた。濃縮し、そして分取HPLCによって精製することで、T815(0.002g、6.61マイクロモル、8.48%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:303.0[M+H]+
【0974】
T816の合成
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【0975】
3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル(メチル)アミノ)プロピル 4−メチルベンゼンスルホネートの製造
p−トルエンスルホン酸無水物(0.382g、1.170ミリモル)を、3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル(メチル)アミノ)プロパン−1−オール(0.2g、0.780ミリモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.273ml、1.561ミリモル)をDCM(容量:1.951ml)中に含む溶液に添加した。該反応を、30分間にわたり撹拌した。濃縮し、そして分取HPLCによって精製することで、3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル(メチル)アミノ)プロピル 4−メチルベンゼンスルホネート(0.02g、0.049ミリモル、6.24%収率)が得られた。
【0976】
T816の製造
DAST(0.206ml、1.561ミリモル)を、3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル(メチル)アミノ)プロパン−1−オール(0.1g、0.390ミリモル)をDCM(容量:1.951ml)中に0℃で溶かした溶液に添加した。該反応を、30分間にわたり撹拌した。該反応を室温にまで温めた。飽和NaHCO3で希釈し、DCMで抽出し、有機分を合し、乾燥させ、濾過し、濃縮し、そして分取HPLCによって精製することで、T816(0.003g、0.012ミリモル、2.98%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:259.0[M+H]+
【0977】
T818の合成
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0978】
T818の製造
水素化ナトリウム60%(9.27mg、0.403ミリモル)を、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.05g、0.202ミリモル)、3−フルオロプロパン−1−オール(0.031g、0.403ミリモル)をDMF(容量:1.008ml)中に含む溶液に添加した。反応を1時間にわたり撹拌させた。分取HPLCによって精製することで、T818(0.003g、0.012ミリモル、6.07%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:246.0[M+H]+
【0979】
2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンの合成
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
【0980】
2−(トリクロロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンの製造
(E)−1,1,1−トリクロロ−4−エトキシブテ−3−エン−2−オン(6.1g、28.0ミリモル)を、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(3.73g、28.0ミリモル)及びトリエチルアミン(3.91mL、28.0ミリモル)をトルエン(容量:100mL)中に含む溶液に添加した。その反応を2時間にわたり120℃に加熱した。該反応を室温にまで冷やし、そして真空下で濃縮した。水で希釈し、そして濾過した。固体を回収し、そして真空下で乾燥させることで、粗製の2−(トリクロロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(8.04g、28.1ミリモル、100%収率)が得られた。
【0981】
ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−オールの製造
水酸化ナトリウム(36.5ml、36.5ミリモル)を、2−(トリクロロメチル)−ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(8.04g、28.1ミリモル)をアセトニトリル(容量:122ml)中に含む溶液に添加した。該反応を30分間にわたり90℃に加熱した。該反応を室温に冷やし、そして濃縮した。得られた残留物に氷を添加し、引き続き35mLの1MのHClを添加した。固体を濾過し、そして真空下で乾燥させることで、粗製のベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−オール(5.2g、28.1ミリモル、100%収率)が得られた。
【0982】
2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンの製造
オキシ臭化リン(25g、87ミリモル)を、ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−オール(5.2g、28.1ミリモル)をDCE(比:1.000、容量:93ml)及びDMF(比:0.01、容量:0.927ml)中に入れた懸濁液に添加した。その反応混合物を3時間にわたり100℃に加熱した。該反応を室温に冷やし、そして濃縮した。氷水で希釈し、濃水酸化アンモニウムで約8のpHへとクエンチングした。得られた残留物を濾過し、そして水で洗浄し、引き続きエチルエーテルで洗浄した。真空下で乾燥させることで、粗製の2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(6.97g、28.1ミリモル、100%収率)が得られた。
【0983】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
【0984】
5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ペンタ−4−イン−1−オール
2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(40mg、0.2ミリモル)、ペンタ−4−イン−1−オール(22mg、0.26ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(23mg、0.02ミリモル)、DIPEA(50mg、0.4ミリモル)を2mLのジオキサン中に入れた混合物を、マイクロ波反応器中で20分間にわたり120℃で加熱し、次いで室温に冷やした。それをEtOAc(20mL)で希釈し、そしてブライン(30mL)及び水(2×30mL)で洗浄し、そして濃縮した。残留物を、シリカクロマトグラフィー(DCM中EtOAc、10%〜100%)によって精製することで、5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ペンタ−4−イン−1−オールが、黄色の固体(28mg、56%)として得られた。
【0985】
[この文献は図面を表示できません]
【0986】
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【0987】
2−(6−(3−フルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)ピリジン−2−オール(8mg、0.03ミリモル)及び3−フルオロプロピル 4−メチルベンゼンスルホネート(21mg、0.09ミリモル)を0.3mLのNMP中に入れたものに、Cs2CO3(15mg、0.045ミリモル)を添加した。該反応を、室温で4時間にわたり撹拌し、そしてEtOAc(10mL)で希釈した。該混合物を、水(3×10mL)で洗浄し、そしてMgSO4上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮させた。残留物を、逆相HPLC(水/MeCNとTFAバッファー)によって精製することで、2−(6−(3−フルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンが、オフホワイト色の固体(3mg、31%)が得られた。
【0988】
[この文献は図面を表示できません]
【0989】
5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−1−(3−フルオロプロピル)ピリジン−2(1H)−オン(T567)
[この文献は図面を表示できません]
【0990】
表題化合物は、前記の精製からの副生成物として、白色の固体(2mg、20%)として単離された。
【0991】
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
【0992】
2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
表題化合物を、2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)エタノンから一般的手順Qを用いて1ミリモル規模で製造した。Na2CO3による中和の後に、固体を濾過により回収し、そしてEtOAc(3×10mL)で洗浄することで、2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンが、黄色の固体(55mg、20%)として得られた。
【0993】
[この文献は図面を表示できません]
【0994】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【0995】
4−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(T572)
表題化合物を、2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)エタノンから一般的手順Qを用いて1ミリモル規模で製造した。Na2CO3での中和の後に、懸濁液を濾過し、そして濾液を濃縮し、そしてシリカクロマトグラフィー(DCM中EtOAc、5%〜80%)によって精製することで、4−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンが、黄色の固体(42mg、15%)として得られた。
【0996】
[この文献は図面を表示できません]
【0997】
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
【0998】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)フェノール(T582)
4−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(12mg、0.043ミリモル)を0.5mLのDCM中に入れたものに、1mLのBBr3溶液(DCM中1M)を添加した。該反応を、室温で15時間にわたり撹拌し、そして氷(10g)でクエンチングした。該混合物を、飽和Na2PO4で中和し、そしてEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機相を、MgSO4上で乾燥させ、そして濃縮した。粗生成物を、逆相HPLC(TFA緩衝された水/MeCN)によって精製することで、4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)フェノールが、淡黄色の固体として得られた。
【0999】
[この文献は図面を表示できません]
【1000】
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
【1001】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロベンゾニトリル(T747)
表題化合物を、一般的な実験手順A(スズキカップリング反応)を用いて、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン及び(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ボロン酸から0.1ミリモル規模で製造した。残留物を、水(3×5mL)、EtOAc(3×2mL)、そしてDCM(3×2mL)で洗浄し、そして高真空下で乾燥させることで、4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロベンゾニトリル(T747)が、橙色の固体(10mg、35%)として得られた。
【1002】
[この文献は図面を表示できません]
【1003】
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【1004】
5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロベンゾニトリル(T748)
表題化合物を、一般的な実験手順A(スズキカップリング反応)を用いて、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン及び(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ボロン酸から0.1ミリモル規模で製造した。残留物を、水(3×5mL)、EtOAc(3×2mL)、そしてDCM(3×2mL)で洗浄し、そして高真空下で乾燥させることで、4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロベンゾニトリル(T747)が、橙色の固体(12mg、41%)として得られた。
【1005】
[この文献は図面を表示できません]
【1006】
I. 3−アリール置換されたピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール系の化合物(T590、T591、T592、T600、T601、T602、T621、T622)の製造
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
【1007】
それらの化合物は、一般に、前記のスキームを介して、標準的なスズキ法及びアルキル化法(又は還元的アミノ化法)を使用して製造した。
【1008】
3−(4−フルオロエチルオキシフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール:T590
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【1009】
[この文献は図面を表示できません]
【1010】
3−(4−アミノフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール,TFA塩;T591
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【1011】
[この文献は図面を表示できません]
【1012】
3−(4−2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール,TFA塩:T592
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【1013】
[この文献は図面を表示できません]
【1014】
3−(4−ヒドロキシフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール,TFA塩:T600
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
【1015】
[この文献は図面を表示できません]
【1016】
3−(4(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)フェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール,TFA塩:T601
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
【1017】
[この文献は図面を表示できません]
【1018】
3−(3−(2−フルオロピリジル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール,TFA塩:T602
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【1019】
[この文献は図面を表示できません]
【1020】
3−(4−フルオロエチルアミノフェニル)ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール,TFA塩:T621
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【1021】
[この文献は図面を表示できません]
【1022】
3−(4−N−(2−(2−(2−フルオロエトキシ)エトキシ)エチル)アミノフェニル ピリミド[1,2−a]ベンゾイミダゾール,TFA塩:T622
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
【1023】
[この文献は図面を表示できません]
【1024】
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【1025】
4−(8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン
表題化合物を、一般的な手順Q及びRを用いて、2−ブロモ−1−(4−ニトロフェニル)エタノン及び5−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミンを0.1ミリモル規模で製造した。4−(8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(T581)が、黄色の固体(1.2mg、0.4%)として得られた。
【1026】
[この文献は図面を表示できません]
【1027】
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【1028】
N−ジBoc 4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリン
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリン(521mg、2ミリモル)を、5mLのジ−t−ブチル ジカーボネート中に入れた懸濁液を、120℃で2時間にわたり加熱し、そして室温に冷やした。該混合物を、シリカクロマトグラフィーに供することで、表題化合物が、黄色の蝋状物(550mg、60%)として得られた。MS(ESI) m/z[M+H]+461。
【1029】
t−ブチル (4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)フェニル)カルバメート
N−ジBoc 4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリン(532mg、1.15ミリモル)及びK2CO3(828mg、6ミリモル)を6mLのMeOH中に入れた混合物を、1時間にわたり還流させ、そして室温に冷やした。揮発分を減圧下で除去し、そして残留物をDCMと水との間で分けた。有機相を、MgSO4上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。粗生成物を、シリカクロマトグラフィーによって精製することで、表題化合物が、黄色の固体(300mg、72%)として得られた。MS(ESI) m/z[M+H]+361。
【1030】
3−((4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)フェニル)(t−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル 4−メチルベンゼンスルホネート
t−ブチル (4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)フェニル)カルバメート(300mg、0.83ミリモル)をDMF(9ml)中に0℃で溶かした溶液に、NaH(38mg、0.91ミリモル、60%で油中分散させた)を添加した。0℃で5分間にわたり撹拌した後に、氷浴を取り除き、反応を室温で20分間にわたり撹拌した。該反応を、再び0℃で冷却し、そしてプロパン−1,3−ジイル ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)(653mg、1.7ミリモル)を、6回に分けて添加した。0℃で5分間にわたり撹拌した後に、反応を、室温で2時間にわたり撹拌させ、そして飽和NH4Cl溶液(40mL)でクエンチングした。該混合物をDCM(3×30mL)で抽出した。合した有機相を、水(2×50mL)で洗浄し、そしてMgSO4上で乾燥させ、そして濃縮した。残留物を、まずシリカクロマトグラフィー(DCM中THF、0%〜18%)により精製し、次いで逆相HPLC(TFA緩衝された水/MeCN)により精製することで、表題化合物が、橙色の固体(160mg、34%)として得られた。MS(ESI) m/z[M+H]+573。
【1031】
t−ブチル (3−アジドプロピル)(4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)フェニル)カルバメート
3−((4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)フェニル)(t−ブトキシカルボニル)アミノ)プロピル 4−メチルベンゼンスルホネート(130mg、0.23ミリモル)をDMF(2mL)中に溶かした溶液に、NaN3(83mg、1.3ミリモル)を添加した。その混合物を、室温で2時間にわたり撹拌し、そして減圧下で濃縮して、揮発分を除去した。残留物を、DCM(50mL)に取り、水(2×50mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、そして濃縮することで、表題化合物が、黄色の固体として得られた。該生成物は、更なる精製を行うことなく後続の反応のために直接使用した。MS(ESI) m/z[M+H]+444。
【1032】
N−(3−アジドプロピル)−4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリン
t−ブチル (3−アジドプロピル)(4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)フェニル)カルバメート(上述の材料)を3mLのDCM中に溶かした溶液に、TFA(1mL)を添加した。その混合物を、室温で1.5時間にわたり撹拌し、そして減圧下で濃縮させた。その残留物を、逆相HPLC(TFA緩衝された水/MeCN)によって精製することで、表題化合物が、橙色の油状物(61mg、TFA塩)が得られた。MS(ESI) m/z[M+H]+344。
【1033】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)−N−(3−(4−(3−フルオロプロピル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロピル)アニリン
N−(3−アジドプロピル)−4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリン(9mg、0.026ミリモル)をTHF(0.25mL)中に室温で溶かした溶液に、5−フルオロペンタ−1−イン(2滴)、CuI(1mg、0.005ミリモル)及びDIPEA(10mg、0.08ミリモル)を添加した。その混合物を、室温で5時間にわたり撹拌し、そして減圧下で濃縮させた。その残留物を、逆相HPLC(TFA緩衝された水/MeCN)によって精製することで、表題化合物が、橙色の固体(5mg、44%)が得られた。MS(ESI) m/z[M+H]+430。
【1034】
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【1035】
N−(3−フルオロプロピル)−4−(7−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(T620)
3−フルオロプロパン−1−オール(5mg、0.05ミリモル)を0.3mLのo−DCM中に室温で溶かして撹拌した溶液に、デス・マーチン試薬(42mg、0.1ミリモル)を添加した。該混合物を、室温で1時間にわたり撹拌し、そして0.3mLのDCEを添加した。それをコットンパッドを通じて濾過して、4−(7−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(5mg、0.017ミリモル、一般的な実験手順Q及びRに従って製造した)及びNaBH(AcO)3(42mg、0.2ミリモル)を0.3mLのDCE中に入れて撹拌した混合物中に入れた。その反応を、5分間にわたり激しく撹拌し、そしてNa2CO3(30mL、飽和)の添加によってクエンチングした。該混合物を、EtOAc(3×5mL)で抽出し、そして合した有機相を、水(2×10mL)で洗浄し、そしてMgSO4上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。粗生成物を、逆相HPLC(TFA緩衝された水/MeCN)によって精製することで、表題化合物が、橙色の固体(5mg、53%、TFA塩)が得られた。MS(ESI) m/z[M+H]+351。
【1036】
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
【1037】
4−(7−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルアニリン(T646)及び4−(7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルアニリン(T647)
4−(7−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(20mg、0.069ミリモル)を1mLのDCE中に入れた懸濁液に、パラホルムアルデヒド(11mg、0.35ミリモル)を添加し、引き続きNaBH(AcO)3(102mg、0.48ミリモル)を添加した。その反応を、室温で60時間にわたり撹拌し、そしてNa2CO3(5mL、飽和)の添加によってクエンチングした。該混合物を、EtOAc(2×10mL)で抽出し、そして合した有機相を、水(2×20mL)で洗浄し、そしてMgSO4上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。その残留物を、逆相HPLC(TFA緩衝された水/MeCN)に供することで、表題化合物が、TFA塩として得られた:4−(7−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルアニリン(T646、1.5mg、7%)、橙色の固体。
【1038】
[この文献は図面を表示できません]
【1039】
4−(7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルアニリン(T647、7mg、27%)、黄色の固体。MS(ESI) m/z[M+H]+323。
【1040】
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【1041】
1−(1,1−ジメトキシエチル)−4−ニトロベンゼン
1−(4−ニトロフェニル)エタノン(5g、30ミリモル)をMeOH中に溶かした溶液に、トリメトキシメタン(3.2g、30ミリモル)を添加し、引き続き4−メチルベンゼンスルホン酸(29mg、0.15ミリモル)を添加した。その混合物を、72時間にわたり撹拌し、そして固体のNa2CO3(16mg、0.15ミリモル)を添加することによってクエンチングした。撹拌を30分間にわたり継続し、その混合物を中性アルミナパッドを通じて濾過した。濾液を濃縮し、粗生成物をMeOHで再結晶化させることで、表題化合物が、白色の固体(6.4g、100%)として得られた。MS(ESI) m/z[M+H]+212。
【1042】
1,1,1−トリフルオロ−4−メトキシ−4−(4−ニトロフェニル)ブタ−3−エン−2−オン
1−(1,1−ジメトキシエチル)−4−ニトロベンゼン(2.9g、14ミリモル)をCHCl3(70mL)中に溶かした溶液に、ピリジン(2.2g、28ミリモル)を0℃で添加し、引き続き2,2,2−トリフルオロ酢酸無水物(5.9g、28ミリモル)を滴加した。次いで、その溶液を、密閉したチューブに移し、90℃に4時間にわたり加熱した。室温に冷却した後に、それを0.1NのHCl(3×70mL)及び水(70mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、そして減圧下に濃縮した。粗生成物をシリカクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc、5%〜20%)によって精製することで、表題化合物(1.7g、44%)が得られた。MS(ESI) m/z[M+H]+276。
【1043】
2−(4−ニトロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン及び4−(4−ニトロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミン(479mg、3.6ミリモル)をトルエン(36mL)中に溶かした溶液に、TEAを添加した。それを、室温で15分間にわたり撹拌し、引き続き1,1,1−トリフルオロ−4−メトキシ−4−(4−ニトロフェニル)ブタ−3−エン−2−オン(1g、3.6ミリモル)を添加した。次いで、その混合物を、15分間にわたり還流で加熱し、そして室温に冷却した。揮発分を減圧下で除去し、そして残留物をDCMと水との間で分けた。有機層を、MgSO4上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。2種の異性体を含む粗生成物を、更なる精製をすることなく後続の反応のために直接使用した。MS(ESI) m/z[M+H]-359。
【1044】
4−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン及び4−(2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリン
前記材料を、一般的な実験手順Rを用いてSnCl2で処理した。粗生成物を、シリカクロマトグラフィー(DCM中EtOAc、5%〜60%)に供することで、表題化合物が個別に、橙色の固体として得られた:
4−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(236mg、20%)、MS(ESI) m/z[M+H]+329;
4−(2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリン(940mg、80%)、MS(ESI) m/z[M+H]+329。
【1045】
N−(3−フルオロプロピル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(T693)
表題化合物を、一般的手順Sを用いて、4−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アミン及び3−フルオロプロパン−1−オールから、0.03ミリモル規模で製造した。N−(3−フルオロプロピル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(T693)が、橙色の固体(3.9mg、33%)として得られた。
【1046】
[この文献は図面を表示できません]
【1047】
N−(3−フルオロプロピル)−4−(2−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アニリン
表題化合物を、一般的手順Sを用いて、−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−4−イル)アミン及び3−フルオロプロパン−1−オールから、0.03ミリモル規模で製造した。N−(3−フルオロプロピル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(T693)が、橙色の固体(5mg、43%)として得られた。
【1048】
[この文献は図面を表示できません]
【1049】
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
【1050】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロアニリン(T713)
表題化合物を、一般的な実験手順A(スズキカップリング反応)を用いて、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン及び(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ボロン酸から0.059ミリモル規模で合成した。4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロアニリンが、橙色の固体(10mg、61%)として得られた。
【1051】
[この文献は図面を表示できません]
【1052】
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【1053】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−(3−フルオロプロピル)アニリン(T725)
表題化合物を、まず一般的な実験手順A(スズキカップリング反応)を用いて2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン及び(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ボロン酸から、そして次にアルキル化のための一般的な実験手順Sを用いて製造した。4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−(3−フルオロプロピル)アニリンが、橙色の固体として得られた。
【1054】
[この文献は図面を表示できません]
【1055】
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【1056】
5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロアニリン(T736)
表題化合物を、一般的な実験手順A(スズキカップリング反応)を用いて、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン及び(3−アミノ−4−フルオロフェニル)ボロン酸から製造した。5−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロアニリンが、橙色の固体として得られた。
【1057】
[この文献は図面を表示できません]
【1058】
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【1059】
2−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−4−フルオロアニリン(T739)
表題化合物を、一般的な実験手順A(スズキカップリング反応)を用いて、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン及び(2−アミノ−5−フルオロフェニル)ボロン酸から製造した。2−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−4−フルオロアニリンが、橙色の固体として得られた。
【1060】
[この文献は図面を表示できません]
【1061】
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【1062】
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−メチルアニリン
4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロアニリン(20mg、0.072ミリモル)を1mLのDCE中に入れた懸濁液に、パラホルムアルデヒド(4.5mg、0.14ミリモル)を添加し、NaBH(AcO)3(51mg、0.24ミリモル)を添加した。その反応を、室温で6時間にわたり撹拌し、そしてNa2CO3(5mL、飽和)の添加によってクエンチングした。該混合物を、EtOAc(2×10mL)で抽出し、そして合した有機相を、水(2×20mL)で洗浄し、そして減圧下で濃縮した。その残留物を、逆相HPLC(TEA緩衝された水/MeCN)に供することで、4−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−2−フルオロ−N−メチルアニリンが、橙色の固体(4.5mg、21%)として得られた。
【1063】
[この文献は図面を表示できません]
【1064】
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【1065】
2−(1H−インドール−5−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(T759)
表題化合物を、一般的な実験手順A(スズキカップリング反応)を用いて、2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン及び(1H−インドール−5−イル)ボロン酸から0.12ミリモル規模で製造した。粗生成物を、逆相HPLC(TFA緩衝された水/MeCN)に供することで、2−(1H−インドール−5−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(T759)が、橙色の固体(20mg、50%)として得られた。
【1066】
[この文献は図面を表示できません]
【1067】
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
【1068】
8−メトキシ−2−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
表題化合物を、一般的な実験手順Qを用いて、2−ブロモ−1−(4−ニトロフェニル)エタノン及び5−メトキシ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−アミンから6ミリモル規模で製造した。8−メトキシ−2−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジンが、橙色の固体(50mg、2.6%)として得られた。
【1069】
[この文献は図面を表示できません]
【1070】
4−(8−(2−フルオロエトキシ)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(T761)
8−メトキシ−2−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(20mg、0.062ミリモル)を0.5mLのDCM中に0℃で入れたものに、BBr3(0.31mL、0.31ミリモル、1.0MのDCM溶液)を添加した。その混合物を、0℃で1時間にわたり撹拌し、そして減圧下で濃縮させた。粗生成物を、逆相HPLC(TFA緩衝された水/MeCN)に供することで、2−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−8−オールが、橙色の固体(5mg、21%、TFA塩)として得られた。MS(ESI) m/z[M+H]+307。
【1071】
2−(4−ニトロフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−8−オール(2mg、0.007ミリモル)及びSnCl2・2H2O(6mg、0.026ミリモル)を0.1mLのEtOH中に入れた懸濁液を、2.5時間にわたり還流で加熱した。一般的な実験手順Rに従った。粗生成物の2−(4−アミノフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−8−オールは、更なる精製をすることなく、後続の反応のために直接使用した。
【1072】
2−(4−アミノフェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−8−オール(0.5mg、0.002ミリモル)をDMF(0.1mL)中に溶かした溶液に、1−ブロモ−2−フルオロエタン(5mg、0.04ミリモル)及びCs2CO3(3.5mg、0.01ミリモル)を添加した。その混合物を室温で30分間にわたり撹拌した。一般的な実験手順Cに従った。粗生成物を、逆相HPLC(TFA緩衝された水/MeCN)に供することで、4−(8−(2−フルオロエトキシ)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)アニリン(T761)が、橙色の固体(0.6mg、100%)として得られた。
【1073】
[この文献は図面を表示できません]
【1074】
3−(4−(2−フルオロエチル)ピペリジン−1−イル)−8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(AS−5357−59、T−821)
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
【1075】
ブッフバルト反応(方法)のための一般的な実験方法に従った。反応を、0.060g規模で実施し、反応混合物を、2時間半にわたり加熱した。生成物T−821を、Combiflash精製システム(DCM−MeOH)により、引き続きHPLC(アセトニトリル:H2O:0.05TFA)によって精製することで、0.008g(11%)の固体が、淡黄色の固体として得られた:
[この文献は図面を表示できません]
【1076】
3−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジンTFA塩(AS−5357−11、T798)
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
【1077】
Et3Nを塩基として使用し、マイクロ波加熱を用いるN−アルキル化のための一般的な実験手順を、使用した(方法D)。反応は、0.035g規模で実施した。生成物T−798は、HPLCによって0.05%TFAを有するACN及びH2Oを用いて、白色の固体0.006g(12%)として精製された。
【1078】
[この文献は図面を表示できません]
【1079】
3−(6−(4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジンTFA塩(AS−5357−6,T−797)
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
【1080】
Et3Nを塩基として使用し、マイクロ波加熱を用いるN−アルキル化のための一般的な実験手順(方法D)により、T−797が得られた。反応を、0.127g規模で実施し、そして生成物T−797は、HPLCによって0.05%TFAを有するACN及びH2Oを用いて、白色の固体0.006mgとして精製された。
【1081】
[この文献は図面を表示できません]
【1082】
8−(2−フルオロエトキシ)3−(2−メトキシピリジン−3−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(AS−5332−187、T−774)
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【1083】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に引き続きフェノール性アルキル化(方法C)を使用することで、T−774を製造した。反応は、0.036g規模で実施した。生成物を、35%のEtOAc:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.005g(10%、2工程)のT−774が、オフホワイト色の固体として単離された。
【1084】
[この文献は図面を表示できません]
【1085】
3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(AS−5332−183、T−771)
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【1086】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従って、T−771を製造した。反応は、0.126g規模で実施した。生成物を、40%のEtOAc:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.025g(19%)のT−771が、黄色の固体として単離された。
【1087】
[この文献は図面を表示できません]
【1088】
4−(8−(2−フルオロエトキシ)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)−N−メチルアニリン(AS−5332−181、T−766)
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
【1089】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)を使用して、T−766を合成した。反応は、0.040g規模で実施した。生成物を、45%のEtOAc:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.025g(19%)のT−766が、黄色の固体として単離された。
【1090】
[この文献は図面を表示できません]
【1091】
3−(6−フルオロピリジン−2−イル)−8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(AS−5332−176、T−765)
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
【1092】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従って、T−765を合成した。反応は、0.076g規模で実施した。生成物を、30%のEtOAc:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.025g(19%)のT−765が、黄色の固体として単離された。
【1093】
[この文献は図面を表示できません]
【1094】
4−(8−(2−フルオロエトキシ)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)アニリニン(AS−5332−175、T−764)
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
【1095】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従って、T−764を合成した。反応は、0.042g規模で実施した。生成物を、10%のMeOH:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.032g(74%)のT−764が、黄色の固体として単離された。
【1096】
[この文献は図面を表示できません]
【1097】
2−フルオロ−4−(8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)アニリン(AS−5332−174、T−763)
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【1098】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従って、T−763を合成した。反応は、0.100g規模で実施した。生成物を、10%のMeOH:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.006g(5.4%)のT−763が、淡黄色の固体として単離された。
【1099】
[この文献は図面を表示できません]
【1100】
N−(3−フルオロプロピル)−3−(8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)アニリンTFA塩(AS−5332−171、T−761)
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
【1101】
塩基としてNaHを用いるN−アルキル化のための一般的な実験手順(方法D)に引き続き、Bocの脱プロトン化(方法K)を行うことで、T−761が得られた。反応は、0.039g規模で実施した。後処理の後に、生成物T−761は、HPLCによって0.05%TFAを有するACN及びH2Oを用いて白色の固体0.022mg(49%)として精製された。
【1102】
[この文献は図面を表示できません]
【1103】
2−フルオロ−4−(8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ベンゾニトリル(AS−5332−164、T−751)
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
【1104】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従って、T−751を合成した。反応は、0.080g規模で実施した。生成物を、24%のEtOAc:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.018g(20%)のT−749が、淡黄色の固体として単離された。
【1105】
[この文献は図面を表示できません]
【1106】
3−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(AS−5332−166、T−749)
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
【1107】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従って、T−749を合成した。反応は、0.085g規模で実施した。生成物を、25%のEtOAc:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.018g(18%)のT−749が、淡黄色の固体として単離された。
【1108】
[この文献は図面を表示できません]
【1109】
2−フルオロ−4−(8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)N−メチルアニリン(AS−5332−159、T−708)
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
【1110】
塩基としてNaHを用いるN−アルキル化のための一般的な実験手順(方法D)に引き続き、T−707のBocの脱プロトン化(方法K)を行うことで、T−708が得られた。反応は、0.031g規模で実施した。通常の後処理の後に、生成物をMeOHで擦り、固体0.003g(12%)を濾過した。
【1111】
[この文献は図面を表示できません]
【1112】
t−ブチル (2−フルオロ−4−(8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)フェニル)カルバメート(AS−5332−158、T−707)
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【1113】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従った。反応は、0.167g規模で実施した。生成物を、8%のMeOH:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.040g(16%)のT−707が、淡黄色の固体として単離された。
【1114】
[この文献は図面を表示できません]
【1115】
3−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジンフルオロプロピル(AS−5332−137、T−671)
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
【1116】
T−669を、一般的な実験手順(方法C)を用いてO−アルキル化した。反応は、0.090g規模で実施した。T−669トリフレートを、30%のEtOAc:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.016g(12%)が単離された。
【1117】
[この文献は図面を表示できません]
【1118】
T−669トリフレート(0.016g、0.039ミリモル)をDMF(1mL)中に溶かした溶液に、PPh3(0.005g、0.019ミリモル、0.5当量)、Et3N(0.016mL、0.117ミリモル、3.0当量)、Pd(OAc)2(0.005g、0.019ミリモル、0.5当量)を添加し、引き続きギ酸(0.0005mL、0.117ミリモル、3.0当量)を添加した。その反応混合物を、60℃で1時間にわたり撹拌した。反応が完了した後に、残留物を、MeOHで希釈し、そしてHPLCによって0.05%TFAを有するACN−水の系を用いて希釈することで、T−671固体0.005g(49%)が得られた。
【1119】
[この文献は図面を表示できません]
【1120】
3−(6−フルオロピリジン−3−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−オールTFA塩(AS−5332−131、T−669)
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
【1121】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従った。反応は、0.048g規模で実施した。生成物T−669は、HPLCによって0.05%TFAを有するACN及びH2Oを用いて、白色の固体0.005g(7%)として精製された。
【1122】
[この文献は図面を表示できません]
【1123】
3−(6−フルオロピリジン−3−イル)−8−メトキシベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(AS−5332−125、T−663)
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
【1124】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従った。反応は、0.339g規模で実施した。生成物を、10%のMeOH:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.035g(9%)のT−663が、控えめな黄色の固体として単離された。
【1125】
[この文献は図面を表示できません]
【1126】
8−メトキシ−3−(6−ニトロピリジン−3−イル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(AS−5332−149、T−663P)
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
【1127】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従った。反応は、0.155g規模で実施した。生成物を、10%のMeOH:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.015g(9%)のT−663Pが、黄色の固体として単離された。
【1128】
[この文献は図面を表示できません]
【1129】
8−メトキシ−3−(4−(4−メチルピペリジン−1−イル)フェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(AS−5332−124、T−657)
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
【1130】
塩基としてCs2CO3を用いたT−656のO−アルキル化のための一般的な実験手順(方法A)を使用した。反応は、0.070gの規模で実施した。生成物を、12%のMeOH:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.005g(7%)のT−657が、オフホワイト色の固体として単離された。
【1131】
[この文献は図面を表示できません]
【1132】
3−(4−(4−メチルピペリジン−1−イル)フェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−オールTFA塩(AS−5332−121、T−656)
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
【1133】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)に従った。反応は、0.130g規模で実施した。生成物T−656は、HPLCによって0.05%TFAを有するACN及びH2Oを用いて、白色の固体0.012mg(14%)として精製された。
【1134】
[この文献は図面を表示できません]
【1135】
8−(2−フルオロエトキシ)−3−(4−(4−メトキシピペリジン−1−イル)フェニル)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(AS−5332−118、T−643)
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
【1136】
スズキカップリングのための一般的な実験手順(方法A)を使用した。反応は、0.013g規模で実施した。生成物は、Combiflash精製システムによって11%のMeOH:DCM混合物を用いて勾配溶出において精製することで、0.006g(35%)のT−643が、オフホワイト色の固体として得られた。
【1137】
[この文献は図面を表示できません]
【1138】
3−ブロモ−8−(2−フルオロエトキシ)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン(AS−5332−117、T−635)
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
【1139】
塩基としてCs2CO3を用いたフェノール性アルキル化のための一般的な実験手順(方法C)に従った。反応は、0.104g規模で実施した。その生成物は、Combiflash精製システムによって、17%のEtOAc:ヘキサン類混合物を用いて勾配溶出において精製することで、0.015g(12%)のT−635が、淡黄色の固体として得られた。
【1140】
[この文献は図面を表示できません]
【1141】
1−(4−(2−フルオロエトキシ)フェニル)−3−メチルベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(AS−5332−168、T−750)
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
【1142】
塩基としてNaHを用いたN−アルキル化のための一般的な実験手順に従って、T−750を製造した。反応は、0.010g規模で実施した。生成物を、15%のEtOAc:DCM混合物中で勾配溶出においてCombiflash精製システム上で溶出させた。0.002g(17%)のT−750が、オフホワイト色の固体として単離された。
【1143】
[この文献は図面を表示できません]
【1144】
1−(ジメチルアミノ)−3−メチルベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(AS−5332−141、T−677)
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
【1145】
5mLのマイクロ波バイアルに、1−クロロ−3−メチルベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(1、0.048g、0.200ミリモル)及び40%のN(Me)2を水(1mL)中に入れたものを装入し、そして100℃で1時間にわたり加熱した。その反応混合物を冷却し、そして0.030g(60%)の固体T−677が濾過された。
【1146】
[この文献は図面を表示できません]
【1147】
1−アミノ−3−メチルベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(AS−5332−140、T−676)
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
【1148】
5mLのマイクロ波バイアルに、1−クロロ−3−メチルベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(1、0.048g、0.200ミリモル)及び7%のNH3をMeOH(1mL)中に入れたものを装入し、そして100℃で1時間にわたり加熱した。その反応混合物を冷却し、そして0.022g(49%)の固体T−676が濾過された。
【1149】
[この文献は図面を表示できません]
【1150】
3−メチル−1−(メチルアミノ)ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(AS−5332−139、T−675)
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
【1151】
5mLのマイクロ波バイアルに、1−クロロ−3−メチルベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(1、0.048g、0.200ミリモル)及び40%のメチルアミンを水(1mL)中に入れたものを装入し、そして100℃で1時間にわたり加熱した。残留物を、MeOHで希釈することで、T−675が、オフホワイト色の固体0.022g(47%)として得られ、それを濾過により回収した。
【1152】
[この文献は図面を表示できません]
【1153】
3−メチル−1−モルホリノベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(AS−5332−138、T−674)
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
【1154】
5mLのマイクロ波バイアルに、1−クロロ−3−メチルベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(1、0.048g、0.200ミリモル)及びモルホリン(0.100mL、0.600ミリモル、3当量)をDMF(3mL)中に入れたものを装入した。該懸濁液を、Biotage Emrys Optimizerマイクロ波反応器(250W)において100℃で15分にわたり照射した。残留物を、MeOHで希釈することで、T−674が、オフホワイト色の固体0.040g(69%)として得られ、それを濾過により回収した。
【1155】
[この文献は図面を表示できません]
【1156】
1−(4−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル)ピペリジン−1−イル−3−メチルベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(AS−5332−133、T−670)
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
【1157】
5mLのマイクロ波チューブに、1−クロロ−3−メチルベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−カルボニトリル(1、0.120g、0.5ミリモル)及び2−(2−ピペリジン−1−イル)エトキシ)エタノール(2、0.260g、1.5ミリモル)をDMF(3mL)中に入れたものを装入した。該懸濁液を、Biotage Emrys Optimizerマイクロ波反応器(250W)において100℃で15分にわたり照射した。残留物を、MeOHで希釈することで、T−670が、褐色の固体0.145g(77%)として得られ、それを濾過により回収した。
【1158】
[この文献は図面を表示できません]
【1159】
T815の合成:
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
【1160】
3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル(メチル)アミノ)プロパン−1−オールの製造
2−ブロモベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(0.2g、0.806ミリモル)、3−(メチルアミノ)プロパン−1−オール(0.072g、0.806ミリモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.141ml、0.806ミリモル)を、マイクロ波中で100℃に10分間にわたり加熱した。該反応を室温に冷やした。反応を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機分を合し、乾燥させ、濾過し、そして濃縮することで、粗製の3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル(メチル)アミノ)プロパン−1−オール(0.207g、0.808ミリモル、100%収率)が得られた。
【1161】
T815の製造
水素化ナトリウム60%(3.59mg、0.156ミリモル)を、3−(ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル(メチル)アミノ)プロパン−1−オール(0.02g、0.078ミリモル)及び1−ブロモ−2−フルオロエタン(0.020g、0.156ミリモル)をDMF(容量:0.390ml)中に含む溶液に添加した。反応を一晩撹拌させた。濃縮し、そして分取HPLCによって精製することで、T815(0.002g、6.61マイクロモル、8.48%収率)が得られた。MS(ESI,ポジティブ) m/z:303.0[M+H]+
【1162】
ヒトのアルツハイマー病(AD)脳切片のオートラジオグラフィー
5ミクロンの薄さのヒトのアルツハイマー病(AD)脳切片を、まずAβ及びタウについての抗体を用いて検査して、試験されたヒトの脳がAβ及びタウを含むかどうかを決定した。こうして、3種のヒトの脳切片を、オートラジオグラフィーのために選択した:Aβ+/タウ+と、Aβ+/タウ−と、Aβ−/タウ−(対照)。
【1163】
実験プロトコールは次のとおりである:
各タイプについて1つの脳切片を選んで、フード中で空気乾燥させる。希釈されたF−18標識されたトレーサー(40μCi/mL、500μL)の溶液であって、F−18トレーサーを、2.5%EtOH及び2.5%DMSOを含む1×PBSで希釈したものから得られた溶液を、各スライド上に適用して、組織切片全体を覆った。得られたスライドを、室温で90分間にわたりインキュベートし、水抜きをして、スライドホルダ上に置いた。次いで、それらのスライドを、1×PBSで1分間、1×PBS中70%EtOHで2分間、1×PBS中30%EtOHで2分間、そして1×PBSで1分間で連続的に洗浄した。それらのスライドを、フード中で30分間にわたり乾燥させ、次いで富士イメージングプレート上において、一晩露出した。次いで、それらのイメージングプレートを、スキャンし、富士ソフトウェアを用いて測定して、脳切片のオートラジオグラフィー像を生成した。(PBS−リン酸緩衝食塩水)
合成のβ−アミロイド及びタウのKdのためのプロトコール
F−18標識された化合物及びその元となる未標識の化合物を、5%エタノール及び5%DMSOを含む1×PBS(pH7.4)中に溶かした様々な濃度の溶液を、合成のβ−アミロイド又は合成のタウと一緒に室温でガラスチューブにおいて90分間にわたりインキュベートした。各チューブ中の反応混合物を、真空下でマイクロファイバフィルタを通して濾過した。各チューブは、PBS中の20%EtOHの溶液で洗浄した。そのPBS洗浄溶液は、真空下でそのフィルタを通して濾過した。次いで、各フィルタを、PBS中の20%EtOHの溶液で洗浄し、次にCPM計数用のガンマカウンターバイアル中に入れた。得られたデータをKd測定についてプロットした。
【1164】
ヒトの脳切片上でのタウ蛍光性化合物染色(タウとβ−アミロイドについての二重標識又は三重標識の免疫組織化学(IHC))
OCTで包埋された凍結された前頭葉のブロックからの一連の切片(6μmの薄さ)を、染色のために使用した(OCT−最適切削温度(optimal cutting temperature))。固定と自己蛍光の消光の後に、組織切片を、50%エタノールPBS中のタウ化合物100μM中で60分間にわたりインキュベートした。次いで、切片を、軽く水中に浸し、PBS中ですすぎ、PBS中の5%正常ウマ血清で室温で1時間にわたりブロッキングした。ブロッキング後に、それらの組織を、タウもしくはβ−アミロイドの一次抗体と一緒に湿潤チャンバー中で4℃において一晩インキュベートした。翌日に、それらの切片を、PBSで洗浄し、次いで二次抗体と一緒に1時間にわたりインキュベートした。それらの切片を、洗浄し、カバーし、それらを、紫のフィルタと、青のフィルタと、緑のフィルタを備えたニコン社(東京、日本)のEclipse顕微鏡で観察した。
【1165】
マウスとラットの脳のmicroPETイメージング
野生型のマウス及びラットに、候補トレーサーを静注した。マウス(体重範囲25〜45g)に、200μLの生理食塩溶液中180μCi及び300μCiの用量で注射した。ラット(体重範囲300〜400g)に、400μLの生理食塩水中300μCi及び500μCiのトレーサーの用量で注射した。麻酔の導入をし、そして麻酔をイソフルランで保持した。CT及びPETスキャンを、MM INVEONスキャナー(SIEMENS(商標))で実施した。CT像収集をPETスキャニングに先行し、5分間継続した。PET収集の開始のわずか数分後に、放射性用量を、尾静脈を通じて動物に注射した。像は、典型的には30分間にわたり継続するダイナミックスキャンとして生成した。初期の像解析は、脳内のトレーサーの取り込みがあったかどうかを決めるという、それが血液脳関門を通過する能力を立証することからなる。全ての測定は、トレーサーの注射の5分後の時点で実施した。脳内の取り込みの度合いは、頸筋の領域内のトレーサーの取り込みと比較して見積もった。脳内の1グラムあたりの注射された用量のパーセンテージと、頸筋領域のその用量のパーセンテージとの間の比率は、脳内取り込みの推定値として提供した。式(I)の代表トレーサーの脳内イメージを、図17〜22に示す。
【1166】
このように本発明を詳細な好ましい実施態様で説明したが、前記段落によって定義された本発明は、前記詳細な説明に示される特定の詳細に限定されるべきではないと解釈されるべきである。それというのも、それらの多くの明らかな変更は、本発明の趣旨もしくは範囲から逸脱しない限り可能だからである。
図1a
[この文献は図面を表示できません]
図1b
[この文献は図面を表示できません]
図2
[この文献は図面を表示できません]
図3
[この文献は図面を表示できません]
図4a
[この文献は図面を表示できません]
図4b
[この文献は図面を表示できません]
図5
[この文献は図面を表示できません]
図6a
[この文献は図面を表示できません]
図6b
[この文献は図面を表示できません]
図6c
[この文献は図面を表示できません]
図7
[この文献は図面を表示できません]
図8a
[この文献は図面を表示できません]
図8b
[この文献は図面を表示できません]
図9a
[この文献は図面を表示できません]
図9b
[この文献は図面を表示できません]
図10a
[この文献は図面を表示できません]
図10b
[この文献は図面を表示できません]
図11
[この文献は図面を表示できません]
図12
[この文献は図面を表示できません]
図13a
[この文献は図面を表示できません]
図13b
[この文献は図面を表示できません]
図14
[この文献は図面を表示できません]
図15
[この文献は図面を表示できません]
図16
[この文献は図面を表示できません]
図17
[この文献は図面を表示できません]
図18
[この文献は図面を表示できません]
図19
[この文献は図面を表示できません]
図20
[この文献は図面を表示できません]
図21
[この文献は図面を表示できません]
図22
[この文献は図面を表示できません]
図23
[この文献は図面を表示できません]
図24
[この文献は図面を表示できません]
図25
[この文献は図面を表示できません]
図26
[この文献は図面を表示できません]
図27
[この文献は図面を表示できません]
図28
[この文献は図面を表示できません]
図29
[この文献は図面を表示できません]
図30
[この文献は図面を表示できません]
図31
[この文献は図面を表示できません]
図32
[この文献は図面を表示できません]
図33
[この文献は図面を表示できません]
図34
[この文献は図面を表示できません]