(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が商品コードに対応する場合に、読み取った商品コードに対応する商品に関する情報を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子棚札端末。
前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が商品コードに対応する場合に、読み取った商品コードに対応する棚位置を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子棚札端末。
前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が会員番号に対応する場合に、読み取った会員番号に対応する会員に関する情報を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子棚札端末。
前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が会員番号に対応する場合に、読み取った会員番号に対応する会員固有の前記関連付けられた商品に関する情報を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項5に記載の電子棚札端末。
前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が会員番号に対応する場合に、前記読み取った会員番号の会員に対する前記関連付けられた商品の特典情報を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の電子棚札端末。
前記制御部は、前記特典情報として、前記関連付けられた商品の価格から前記読み取った会員番号に対応する割引率を割り引いた会員価格、又は、前記関連付けられた商品の価格に応じた獲得ポイント数のうち少なくとも1つを前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項7に記載の電子棚札端末。
前記制御部は、前記従業員に関する情報として、前記読み取った従業員番号に対応する従業員のシフト、勤務時間又は担当場所のうち少なくとも1つを前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電子棚札端末。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された電子棚札端末は、紐付けられた商品に関する情報(例えば、商品名や商品価格等)のみを表示するものであって、各電子棚札端末それぞれの状況に応じて表示内容を変更することはできない、という問題がある。また、電子棚札端末と商品とを紐付ける際に、電子棚札端末に貼付されているバーコードと商品に貼付されているバーコードとを読み取るためのハンディーターミナル等の別の機器が必要になる。通常、電子棚札端末はサーバ装置等と無線通信するため、無線通信を行うハンディーターミナルを使用すると、無線通信の干渉が発生する場合がある。このため、電子棚札端末の設置台数が限られたり、データの送信に時間がかかったり、データの送信に失敗したりすることがある。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、各電子棚札端末それぞれ個別の状況に応じて表示内容を変更することができる電子棚札端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、バーコードを読み取るバーコードリーダと、表示部と、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別に基づいた情報を前記表示部に表示する制御部と、を備えることを特徴とする電子棚札端末である。
【0007】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札端末において、前記バーコードリーダにバーコードがかざされたことを明るさにより検知する検知部を備え、前記バーコードリーダは、検知部によりバーコードがかざされたことが検知されるとバーコードの読み取りを開始することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札端末において、前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が商品コードに対応する場合に、読み取った商品コードに対応する商品に関する情報を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札端末において、前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が商品コードに対応する場合に、読み取った商品コードに対応する棚位置を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札端末において、前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が会員番号に対応する場合に、読み取った会員番号に対応する会員に関する情報を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札端末において、前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が会員番号に対応する場合に、読み取った会員番号に対応する会員固有の前記関連付けられた商品に関する情報を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札端末において、前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が会員番号に対応する場合に、前記読み取った会員番号の会員に対する前記関連付けられた商品の特典情報を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札端末において、前記制御部は、前記特典情報として、前記関連付けられた商品の価格から前記読み取った会員番号に対応する割引率を割り引いた会員価格、又は、前記関連付けられた商品の価格に応じた獲得ポイント数のうち少なくとも1つを前記表示部に表示することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札端末において、前記制御部は、前記バーコードリーダにより読み取られたバーコードの種別が従業員番号に対応する場合に、読み取った従業員番号に対応する従業員に関する情報を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札端末において、前記制御部は、前記従業員に関する情報として、前記読み取った従業員番号に対応する従業員のシフト、勤務時間又は担当場所のうち少なくとも1つを前記表示部に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、電子棚札端末は、読み取ったバーコードの種別に基づく表示を行うため、各電子棚札端末それぞれ個別の状況に応じて表示内容を変更することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態による棚札管理システムの構成を示すブロック図である。
棚札管理システムは、電子棚札管理サーバ1と、複数の中継装置2と、複数の電子棚札端末3とを含んで構成される。そして、電子棚札管理サーバ1と中継装置2、および中継装置2と電子棚札端末3がそれぞれ通信ネットワークを介して接続される。なお、本実施形態においては、中継装置2と電子棚札端末3とは無線通信により接続される。
【0019】
図2は、本実施形態による電子棚札端末3の外観構成を示す正面図である。
電子棚札端末3は、表示部305の設置された面(以下、正面とする)にバーコードリーダ304と照度センサ307とを備える。バーコードリーダ304は、バーコードを光学的に読み取るスキャナである。表示部305は、例えば液晶表示器等の表示装置である。照度センサ(検知部)307は、照度を検知するセンサである。照度センサ307は、バーコードリーダ304の近傍に設置され、バーコードリーダ304のスキャン方向の照度を検出する。バーコードリーダ304にバーコードがかざされたときに照度センサ307が検知する照度と、バーコードリーダ304にバーコードがかざされていないときに照度センサ307が検知する照度とは異なる。すなわち、照度センサ307は、バーコードリーダ304にバーコードがかざされたことを明るさにより検知する。なお、本実施形態では、検知部を照度センサとしたが、検知部は、例えば明度等、明るさを検知するものであればよい。また、照度センサ307の検知方向はバーコードリーダ304のスキャン方向と厳密に一致していなくともよい。
【0020】
図3は、本実施形態による電子棚札端末3の構成を示すブロック図である。
電子棚札端末3は、制御部301と、記憶部302と、無線通信部303と、バーコードリーダ304と、表示部305と、電源部306と、照度センサ307とを含んで構成される。制御部301は、電子棚札端末3を統括して制御し、バーコードリーダ304により読み取られたバーコードの種別に基づいた情報を表示部305に表示させる。記憶部302は、各電子棚札端末を識別するための棚札IDを記憶する棚札ID記憶部と、後述するバーコード種別テーブルを記憶するバーコード種別記憶部と、後述する商品マスタを記憶する商品情報記憶部と、後述する会員マスタを記憶する会員情報記憶部と、後述する従業員マスタを記憶する従業員情報記憶部と、表示画面のテンプレートを記憶するテンプレート記憶部とを含んで構成される。無線通信部303は、中継装置2を介して電子棚札管理サーバ1と通信処理を行う。バーコードリーダ304は、バーコードを読み取る。表示部305は、紐付けられた(関連付けられた)商品の名称や商品価格等の商品情報を表示する。電源部306は、各部に電源を供給する。照度センサ307は、照度を検出する。
【0021】
図4は、本実施形態によるバーコード種別テーブルのデータ構成及びデータ例を示す概略図である。
バーコード種別テーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、バーコード種別と、処理コードとの各項目の列を有している。このテーブルの各行はバーコード種別毎に存在する。バーコード種別は、バーコードの種別である。処理コードは、各バーコード種別に対応する識別情報である。
図示する例では、バーコード種別「NW7」に対応する処理コードは「権限コード」であり、バーコード種別「JAN」及び「UPC」に対応する処理コードは「商品コード」であり、バーコード種別「CODE128」に対応する処理コードは「会員番号」であり、バーコード種別「CODE39」に対応する処理コードは「従業員番号」である。
【0022】
図5は、本実施形態による商品マスタのデータ構成及びデータ例を示す概略図である。
商品マスタは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、商品コードと、商品名と、販売価格と、棚位置と、テンプレートIDと、適正在庫と、発注単位と、現在庫数と、次回入荷日との各項目の列を有している。このテーブルの各行は商品コード毎に存在する。商品コードは、各商品を識別するための識別子である。棚位置は、商品を陳列する棚の位置を示す。テンプレートIDは、表示画面のテンプレートの識別子である。
【0023】
図6は、本実施形態による顧客マスタのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
顧客マスタは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、会員番号と、氏名と、会員種別と、割引率と、獲得ポイント数と、現在ポイント数と、テンプレートIDとの各項目の列を有している。このテーブルの各行は会員番号毎に存在する。会員番号は、会員を識別する識別子である。顧客マスタは、会員情報(会員に関する情報)として、各会員の氏名と、会員種別と、割引率と、ポイント率と、現在ポイント数とを保持する。ポイント率は、単位価格(本例では100円)に対する獲得ポイント数である。
【0024】
図7は、本実施形態による従業員マスタのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
従業員マスタは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、従業員番号と、氏名と、週間シフトと、勤務時間と、担当場所と、作業指示との各項目の列を有している。このテーブルの各行は従業員番号毎に存在する。従業員番号は、従業員を識別する識別子である。従業員マスタは、従業員情報(従業員に関する情報)として、各従業員の氏名と、週間シフトと、勤務時間と、担当場所と、作業指示とを保持する。
【0025】
次に、
図8から
図13を参照して、電子棚札端末3による表示処理について説明する。電子棚札端末3は、バーコードリーダ304により読み取られたバーコードの種別に対応する処理コードに基づく表示をする。
【0026】
図8は、本実施形態による商品情報表示処理の手順を示すフローチャートである。
本図に示す商品情報表示処理は、従業員が電子棚札端末3と商品とを棚に陳列する際、或いは、電子棚札端末3に表示させる商品を変更する際等に行われる。例えば、電子棚札端末3と商品とを棚に陳列する際には、従業員は、まず、電子棚札端末3のバーコードリーダ304に権利コードを示すバーコードをかざす。なお、この時点では、電子棚札端末3のバーコードリーダ304は、起動しておらず、読み取り処理をしていない。
【0027】
バーコードリーダ304にバーコードがかざされると、照度センサ307の検知する照度が通常より暗くなる。電子棚札端末3の制御部301は、照度センサ307の検知する照度が所定の閾値より小さくなると、バーコードリーダ304にバーコードがかざされたと判定し、バーコードリーダ304を起動して読み取り処理を開始させる。バーコードリーダ304は、照度センサ307の検知する照度が所定の閾値より小さくなると、かざされたバーコードの読み取りを開始する(ステップS101)。制御部301は、バーコードリーダ304により読み取られたバーコードのバーコード種別に対応する処理コードをバーコード種別テーブルから読み出し、読み出した処理コードが権限コードであるか否かを判定する(ステップS102)。つまり、制御部301は、バーコードリーダ304により読み取られたバーコードのバーコード種別が「NW7」であるか否かを判定する。処理コードが権限コードでない(ステップS102:No)には、他のバーコードの処理を行う(ステップS108)。
【0028】
一方、処理コードが権限コードである(ステップS102:Yes)には、バーコードリーダ304は読み取り処理を終了して、次のバーコードがかざされるまで待機する。従業員は、権利コードを示すバーコードをかざした後に、商品に貼付されているバーコード(商品コードを示すバーコード)をバーコードリーダ304にかざす。制御部301は、バーコードリーダ304にバーコードがかざされると、バーコードリーダ304を起動する。バーコードリーダ304は、かざされたバーコードを読み取る(ステップS103)。制御部301は、バーコードリーダ304が読み取ったバーコードのバーコード種別に対応する処理コードをバーコード種別テーブルから読み出し、読み出した処理コードが商品コードであるか否かを判定する(ステップS104)。つまり、制御部301は、バーコードリーダ304が読み取ったバーコードのバーコード種別が「JAN」又は「UPC」であるか否かを判定する。処理コードが商品コードでない場合(ステップS104:No)には、他のバーコードの処理を行う(ステップS108)。
【0029】
一方、制御部301は、処理コードが商品コードである場合(ステップS104:Yes)には、バーコードから読み取った商品コードに対応する棚位置を商品マスタから読み出し、読み出した棚位置を表示部305に表示する(ステップS105)。すなわち、従業員が、商品に貼付されているバーコードを電子棚札端末3のバーコードリーダ304に読み取らせると、商品を陳列する棚の位置が電子棚札端末3の表示部305に表示される。従業員は、表示された棚位置を確認して商品を棚に陳列する。また、このとき、制御部301は、バーコードから読み取った商品コードを自身の棚札IDに紐付けて記憶部302に記憶する。これにより、電子棚札端末3と商品とが紐付けられる。以下、電子棚札端末3に紐付けられた商品を紐付け商品と称する。
【0030】
次に、制御部301は、棚位置を表示してから予め設定された設定時間が経過したか否かを判定する(ステップS106)。設定時間経過していない場合(ステップS106:No)には、ステップS106へ戻る。
【0031】
一方、制御部301は、棚位置を表示してから設定時間経過した場合(ステップS106:Yes)には、ステップS103において読み取った商品コードに対応するテンプレートIDと商品情報(商品名や販売価格等)とを商品マスタから読み出す。次に、制御部301は、読み出したテンプレートIDに対応するテンプレートをテンプレート記憶部から読み出す。そして、制御部301は、読み出したテンプレートに読み出した商品情報を当てはめることにより商品情報表示画面(
図9(b)参照)を生成し、生成した商品情報表示画面を表示部305に表示する(ステップS107)。そして、制御部301は、この商品情報表示画面の表示を維持したまま、商品情報表示処理を終了する。
【0032】
なお、このとき、制御部301は、無線通信部303を介して電子棚札管理サーバ1に自身の棚札IDと紐付け商品の商品コードとを対応付けて送信してもよい。これにより、電子棚札管理サーバ1は、どの電子棚札端末3にどの商品が紐付いているかを管理することができる。
【0033】
図9は、本実施形態による電子棚札端末3の表示部305に表示される表示画面の一例を示す概略図である。
図9(a)は、電子棚札端末3に商品コードが紐付いていない状態、つまり、電子棚札端末3が商品コードを示すバーコードを読み取る前の初期表示画面の一例である。本図では、表示部305は、電子棚札端末3の棚札IDと棚札IDを示すバーコードとを表示する。
図9(b)は、上述したステップS107において、テンプレートに基づいて生成される商品情報表示画面の一例である。本図では、表示部305は、紐付け商品の商品名や販売価格等の商品に関する情報を表示する。
【0034】
このように、電子棚札端末3がバーコードリーダ304を備えるため、ハンディーターミナル等の専用機器を用いることなく電子棚札端末3と商品とを紐付けすることができる。
また、電子棚札端末3は、商品コードを読み込むと、商品コードに対応する棚位置を表示する。これにより、従業員は、例えば陳列レイアウトなどの帳票を用いることなく、商品を陳列する棚位置を把握することができるため、効率よく商品を陳列することができ、陳列時間を短縮することができる。また、帳票を用いる必要がないため、紙資源を節約することができる。
【0035】
なお、
図8に示すフローチャートでは、権限コードを読み込んだ後に商品コードを読み込む場合を示したが、電子棚札端末3は、権限コードを読み込まずに商品コードを読み込んだ場合には商品の紐付けを行わない。すなわち、電子棚札端末3は、権限コードが読み込まれた場合にのみ商品を紐付ける。電子棚札端末3に商品Aが紐付いている場合を例に説明する。このとき、電子棚札端末3は、商品Aの商品情報を表示している。権限コードを読み込ませずに他の商品Bの商品コードをこの電子棚札端末3に読み込ませると、電子棚札端末3は、商品Bを紐付けせずに、商品Bの商品情報を表示する。そして、電子棚札端末3は、設定時間経過すると、商品Aの商品情報に表示を戻す。これにより、例えば、顧客により他の商品のバーコードがかざされた場合であっても、紐付けされている商品が変更されることはない。本例に限らず、電子棚札端末3は、権限コードを読み込ませずに他の処理コードを読み込んだ場合には、他の処理コードによる表示画面を表示した後、設定時間経過したら表示を元に戻す。
【0036】
また、本実施形態では、電子棚札端末3が商品情報表示画面を生成しているが、電子棚札管理サーバ1が商品情報表示画面を生成してもよい。この場合、電子棚札管理サーバ1が、商品マスタと、会員マスタと、従業員マスタと、テンプレートとを保持し、電子棚札端末3はこれらの情報(商品マスタと会員マスタと従業員マスタとテンプレート)を保持する必要はない。電子棚札端末3は、商品コードを示すバーコードを読み取ると、読み取った商品コードと自身の棚札IDとを電子棚札管理サーバ1に送信する。電子棚札管理サーバ1は、商品コードと棚札IDとを受信すると、受信した商品コードと棚札IDとを紐付けて(関連付けて)記憶する。そして、電子棚札管理サーバ1は、受信した商品コードに対応する商品情報とテンプレートIDとを商品マスタから読み出し、読み出したテンプレートIDに対応するテンプレートと商品情報とに基づいて商品情報表示画面を生成する。そして、電子棚札管理サーバ1は、生成した商品情報表示画面と受信した商品コードに対応する棚位置とを電子棚札端末3に送信する。電子棚札端末3は、商品情報表示画面と棚位置を受信すると、まず、受信した棚位置を表示し、そして、設定時間経過後に受信した商品情報表示画面を表示する。
【0037】
図10は、本実施形態による会員情報表示処理の手順を示すフローチャートである。
本図に示す会員情報表示処理は、例えば、店の会員である顧客が、会員カード等に印刷されたバーコードを電子棚札端末3のバーコードリーダ304にかざした場合に行われる。この会員カードに印刷されたバーコードは、会員番号を示す。この時点では、電子棚札端末3のバーコードリーダ304は、起動しておらず、読み取り処理をしていない。
【0038】
電子棚札端末3の制御部301は、照度センサ307の検知する照度に基づき、バーコードリーダ304にバーコードがかざされたと判定すると、バーコードリーダ304を起動して読み取り処理を開始させる。バーコードリーダ304は、かざされたバーコードを読み取る(ステップS201)。制御部301は、バーコードリーダ304により読み取られたバーコードのバーコード種別に対応する処理コードをバーコード種別テーブルから読み出し、読み出した処理コードが会員番号であるか否かを判定する(ステップS202)。つまり、制御部301は、バーコードリーダ304により読み取られたバーコードのバーコード種別が「CODE128」であるか否かを判定する。処理コードが会員番号でない場合(ステップS202:No)には、他のバーコードの処理を行う(ステップS206)。
【0039】
一方、制御部301は、処理コードが会員番号である場合(ステップS202:Yes)には、バーコードから読み取った会員番号に対応する会員情報とテンプレートIDとを会員マスタから読み出す。次に、制御部301は、読み出したテンプレートIDに対応するテンプレートをテンプレート記憶部から読み出し、読み出したテンプレートと会員情報とに基づいて会員情報表示画面(
図11参照)を生成する。具体的には、制御部301は、自身に紐付け商品があるか否かを判定する。そして、制御部301は、紐付け商品がある場合には、会員に対する紐付け商品の特典情報(
図11(b)参照)を表示し、紐付け商品がない場合には、会員に関する情報(
図11(a)参照)を表示する。そして、制御部301は、生成した会員情報表示画面を表示部305に表示する(ステップS203)。
【0040】
次に、制御部301は、ステップS203において会員情報表示画面を表示してから予め設定された設定時間が経過したか否かを判定する(ステップS204)。設定時間経過していない場合(ステップS204:No)には、ステップS204へ戻る。
一方、制御部301は、会員情報表示画面を表示してから設定時間経過した場合(ステップS204:Yes)には、表示部305の表示を元に戻す(ステップS205)。
【0041】
図11は、本実施形態による電子棚札端末3の表示部305に表示される会員情報表示画面の一例を示す概略図である。
図11(a)は、電子棚札端末3に商品が紐付いていない状態における会員情報表示画面の一例である。本図では、表示部305は、会員に関する情報として、会員番号と、氏名と、会員種別と、現在ポイント数とを表示する。
図11(b)は、電子棚札端末3に商品が紐付いている状態における会員情報表示画面の一例である。表示部305は、会員番号と、氏名と、会員価格と、獲得ポイント数と、現在ポイント数とを表示する。会員価格は、会員番号に対応する会員(以下、該当会員とする)が、電子棚札端末3に紐付いている商品(以下、紐付け商品とする)を購入した場合の販売価格である。制御部301は、紐付け商品の販売価格から該当会員の割引率を割り引いた価格を会員価格とする。獲得ポイント数は、該当会員が紐付け商品を購入した場合に獲得できるポイント数である。制御部301は、紐付け商品の販売価格と該当会員のポイント率とに基づいて獲得ポイント数を算出する。会員価格と獲得ポイントとは、該当会員に対する紐付け商品の特典情報である。
【0042】
このように、電子棚札端末3は、会員番号を読み込むと、読み込んだ会員番号に対応する会員情報を表示する。これにより、会員は手軽に自身の会員情報を参照することができる。また、電子棚札端末3は、会員番号を読み込むと、読み込んだ会員番号に対応する会員に対する紐付け商品の特典情報(会員価格と獲得ポイント)を表示する。これにより、会員は、紐付け商品を購入した場合の価格や獲得ポイントを参照することができるため、商品の販売促進につながる。
【0043】
なお、本実施形態では、電子棚札端末3が会員情報表示画面を生成しているが、電子棚札管理サーバ1が会員情報表示画面を生成してもよい。この場合、電子棚札管理サーバ1が、商品マスタと、会員マスタと、従業員マスタと、テンプレートとを保持し、電子棚札端末3はこれらの情報(商品マスタと会員マスタと従業員マスタとテンプレート)を保持する必要はない。電子棚札端末3は、会員番号を示すバーコードを読み取ると、読み取った会員番号と紐付け商品の商品コードとを電子棚札管理サーバ1に送信する。電子棚札管理サーバ1は、会員番号と商品コードとを受信すると、受信した会員番号と商品コードとに基づいて会員情報表示画面を生成する。そして、電子棚札管理サーバ1は、生成した会員情報表示画面を電子棚札端末3に送信する。電子棚札端末3は、会員情報表示画面を受信すると、受信した会員情報表示画面を表示する。
【0044】
図12は、本実施形態による従業員情報表示処理の手順を示すフローチャートである。
本図に示す従業員情報表示処理は、例えば、店の従業員が、従業員番号を示すバーコードを電子棚札端末3のバーコードリーダ304にかざした場合に行われる。この時点では、電子棚札端末3のバーコードリーダ304は、起動しておらず、読み取り処理をしていない。
【0045】
電子棚札端末3の制御部301は、照度センサ307の検知する照度に基づき、バーコードリーダ304にバーコードがかざされたと判定すると、バーコードリーダ304を起動して読み取り処理を開始させる。バーコードリーダ304は、かざされたバーコードを読み取る(ステップS301)。制御部301は、バーコードリーダ304により読み取られたバーコードのバーコード種別に対応する処理コードをバーコード種別テーブルから読み出し、読み出した処理コードが従業員番号であるか否かを判定する(ステップS302)。つまり、制御部301は、バーコードリーダ304により読み取られたバーコードのバーコード種別が「CODE38」であるか否かを判定する。処理コードが従業員番号でない場合(ステップS302:No)には、他のバーコードの処理を行う(ステップS306)。
【0046】
一方、制御部301は、処理コードが従業員番号である場合(ステップS302:Yes)には、バーコードから読み取った従業員番号に対応する従業員情報を従業員マスタから読み出し、読み出した従業員情報に基づいて従業員情報表示画面(
図13参照)を生成する。具体的には、制御部301は、自身に紐付け商品があるか否かを判定する。そして、制御部301は、紐付け商品がある場合には、従業員に対する紐付け商品に関する情報(
図13(b)参照)を表示し、紐付け商品がない場合には、従業員に関する情報(
図13(a)参照)を表示する。そして、制御部301は、生成した従業員情報表示画面を表示部305に表示する(ステップS303)。
【0047】
次に、制御部301は、ステップS303において従業員情報表示画面を表示してから予め設定された設定時間が経過したか否かを判定する(ステップS304)。設定時間経過していない場合(ステップS304:No)には、ステップS304へ戻る。
一方、制御部301は、従業員情報表示画面を表示してから設定時間経過した場合(ステップS304:Yes)には、表示部305の表示を元に戻す(ステップS305)。
【0048】
図13は、本実施形態による電子棚札端末3の表示部305に表示される従業員情報表示画面の一例を示す概略図である。
図13(a)は、電子棚札端末3に商品が紐付いていない状態における従業員情報表示画面の一例である。本図では、表示部305は、従業員に関する情報として、従業員番号と、氏名と、週間シフトと、勤務時間とを表示する。なお、本例に示す作業員に関する情報の他に、例えば、作業指示等、他の従業員情報を表示してもよい。
図13(b)は、電子棚札端末3に商品が紐付いている状態における表示画面の一例である。表示部305は、従業員番号と、氏名と、適正在庫と、発注単位とを表示する。適正在庫は、紐付け商品の適正在庫である。発注単位は、紐付け商品の発注単位である。なお、本例では、適正在庫と発注単位とを表示しているが、従業員に対する商品に関する情報であれば、例えば、現在庫数や次回入荷日等他の商品情報を表示してもよい。
【0049】
このように、電子棚札端末3は、従業員情報を読み込むと、読み込んだ従業員番号に対応する従業員情報を表示する。これにより、従業員は、手軽に自身の従業員情報を参照することができる。また、電子棚札端末3は、従業員情報を読み込むと、紐付け商品の適正在庫や発注単位等を表示するため、従業員は商品が陳列された棚位置で発注要否等を確認することができる。
【0050】
なお、本実施形態では、電子棚札端末3が従業員情報表示画面を生成しているが、電子棚札管理サーバ1が従業員情報表示画面を生成してもよい。この場合、電子棚札管理サーバ1が、商品マスタと、会員マスタと、従業員マスタと、テンプレートとを保持し、電子棚札端末3はこれらの情報(商品マスタと会員マスタと従業員マスタとテンプレート)を保持する必要はない。電子棚札端末3は、従業員番号を示すバーコードを読み取ると、読み取った従業員番号と紐付け商品の商品コードとを電子棚札管理サーバ1に送信する。電子棚札管理サーバ1は、従業員番号と商品コードとを受信すると、受信した従業員番号と商品コードとに基づいて従業員情報表示画面を生成する。そして、電子棚札管理サーバ1は、生成した従業員情報表示画面を電子棚札端末3に送信する。電子棚札端末3は、従業員情報表示画面を受信すると、受信した従業員情報表示画面を表示する。
【0051】
このように、本実施形態によれば、電子棚札端末3は、バーコードリーダ304が読み取った処理コードに応じた表示処理を行うため、各電子棚札端末3それぞれの状況に応じて表示内容を変更することが可能になり、様々なサービスを提供することができる。
【0052】
また、
図8,
図10,
図12に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、商品情報表示処理、会員情報表示処理、及び従業員情報表示処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0053】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0054】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、電子棚札端末3は、バーコードリーダの代わりに、非接触ICと非接触による通信を行うリーダライタを設けてもよい。