【実施例】
【0072】
次に本発明を実施例および参考例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例−1
【0073】
【化12】
アルゴン雰囲気下で、2,4−ジクロロアニリン(162mg、1.00mmol)、フェロセン(19mg、0.10mmol)、ジメチルスルホキシド(5.0mL)およびブロモジフルオロ酢酸エチル(385μL、3.00mmol)を混合した後、混合物に30%過酸化水素水(0.2mL)を加えた。室温で3時間撹拌後、生成物を酢酸エチルに抽出した。有機層を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色油状の(2−アミノ−3,5−ジクロロフェニル)ジフルオロ酢酸エチルを得た(125mg、収率44%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ1.22(3H,t,J=7.1Hz),4.33(2H,q,J=7.1Hz),5.43(2H,brs),7.28−7.31(1H,m),7.63−7.66(1H,m).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ13.7,64.0,113.0(t,J
CF=251.8Hz),117.0(t,J
CF=24.3Hz),119.7,120.7,124.8(t,J
CF=8.8Hz),131.8,141.1(t,J
CF=2.9Hz),162.6(t,J
CF=34.5Hz).
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−103.1.
MS(m/z):283[M]
+.
実施例−2
【0074】
【化13】
アルゴン雰囲気下で、(2−アミノ−3,5−ジクロロフェニル)ジフルオロ酢酸エチル(213mg、0.750mmol)および硫酸のジメチルスルホキシド溶液(1.0mol/L、1.5mL)を混合した。室温で12時間撹拌後、生成物を酢酸エチルに抽出した。有機層を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色固体の5,7−ジクロロ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンを得た(176mg、収率99%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ7.80−7.83(1H,m),7.86−7.89(1H,m),11.83(1H,brs).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ110.5(t,J
CF=250.9Hz),117.1,122.1(t,J
CF=23.5Hz),124.2,128.1,133.5,139.8(t,J
CF=7.5Hz),165.7(t,J
CF=29.1Hz).
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−110.6.
MS(m/z):237[M]
+.
実施例−3
【0075】
【化14】
アルゴン雰囲気下で、2,4−ジクロロアニリン(162mg、1.00mmol)、フェロセン(19mg、0.10mmol)、ジメチルスルホキシド(5.0mL)およびブロモジフルオロ酢酸エチル(385μL、3.00mmol)を混合した後、混合物に30%過酸化水素水(0.2mL)を加えた。室温で12時間撹拌した。この混合物に、硫酸のジメチルスルホキシド溶液(1.0mol/L、2.0mL)を加え、さらに室温で24時間撹拌した。その後、生成物を酢酸エチルに抽出し、濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色固体の5,7−ジクロロ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンを得た(164mg、収率69%)。
実施例−4
【0076】
ブロモジフルオロ酢酸エチルをヨードジフルオロ酢酸エチル(294μL、2.00mmol)に換えた以外は実施例−3と同じ操作を行い、
19F−NMRにより5,7−ジクロロ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率46%)。
実施例−5
【0077】
フェロセンを硫酸鉄(II)水溶液(1.0mol/L、0.3mL)に換えた以外は実施例−3と同じ操作を行い、
19F−NMRにより5,7−ジクロロ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率50%)。
実施例−6
【0078】
30%過酸化酸素水溶液を過酸化水素−尿素複合体(188mg、2.00mmol)に換えた以外は実施例−3と同じ操作を行い、
19F−NMRにより5,7−ジクロロ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率56%)。
実施例−7
【0079】
反応を空気中で行った以外は実施例−3と同じ操作を行い、
19F−NMRにより5,7−ジクロロ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率45%)。
実施例−8
【0080】
ジメチルスルホキシドをジメチルスルホキシド(2.0mL)とアセトン(4.0mL)の混合溶媒に換えた以外は実施例−3と同じ操作を行い、
19F−NMRにより5,7−ジクロロ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率30%)。
実施例−9
【0081】
ジメチルスルホキシドをジメチルスルホキシド(4.0mL)とN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)の混合溶媒に換えた以外は実施例−3と同じ操作を行い、
19F−NMRにより5,7−ジクロロ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率47%)。
実施例−10
【0082】
【化15】
2,4−ジクロロアニリンを2−ブロモ−4−メチルアニリン125μL(1.00mmol)に換えた以外は実施例−1と同じ操作を行い、淡黄色油状の(2−アミノ−3−ブロモ−5−メチルフェニル)ジフルオロ酢酸エチルを得た(123mg、収率40%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ1.21(3H,t,J=7.1Hz),2.20(3H,s),4.31(2H,q,J=7.1Hz),4.96(2H,brs),7.13−7.16(1H,m),7.46−7.49(1H,m).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ13.8,19.5,63.7,110.6,113.8(t,J
CF=250.6Hz),116.4(t,J
CF=23.5Hz),126.1(t,J
CF=8.1Hz),127.1,136.0,140.3(t,J
CF=2.9Hz),163.2(t,J
CF=34.8Hz).
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−102.6.
MS(m/z):307[M]
+.
実施例−11
【0083】
【化16】
アルゴン雰囲気下で、(2−アミノ−3−ブロモ−5−メチルフェニル)ジフルオロ酢酸エチル(62mg、0.20mmol)、ジメチルスルホキシド(0.4mL)および塩酸のジメチルスルホキシド溶液(1.0mol/L、0.6mL)を混合した。室温で12時間撹拌後、生成物に酢酸エチルした。有機層を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色固体の7−ブロモ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−5−メチルインドール−2−オンを得た(37mg、収率70%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ2.29(3H,s),7.51(1H,s),7.57(1H,s),11.42(1H,brs)
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ20.1,103.8,111.4(t,J
CF=249.5Hz),121.0(t,J
CF=23.1Hz),124.7,135.1,136.9,139.6(t,J
CF=7.6Hz),166.0(t,J
CF=29.3Hz).
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−110.1.
MS(m/z):261[M]
+.
実施例−12
【0084】
【化17】
アルゴン雰囲気下で、2−ブロモ−4−メチルアニリン(125μL、1.00mmol)、フェロセン(19mg、0.10mmol)、ジメチルスルホキシド(5.0mL)およびブロモジフルオロ酢酸エチル(385μL、3.0mmol)を混合した後、混合物に30%過酸化水素水(0.2mL)を加えた。室温で12時間撹拌した。この混合物に、硫酸のジメチルスルホキシド溶液(1.0mol/L、2.0mL)を加え、さらに室温で24時間撹拌した。その後、生成物を酢酸エチルに抽出し、た。有機層を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色固体の7−ブロモ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−5−メチルインドール−2−オンを得た(197mg、収率75%)。
実施例−13
【0085】
フェロセンを硫酸鉄(II)水溶液(1.0mol/L、0.3mL)に換えた以外は実施例−12と同じ操作を行い、
19F−NMRにより7−ブロモ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−5−メチルインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率40%)。
実施例−14
【0086】
フェロセンを硫酸鉄(II)アンモニウム水溶液(1.0mol/L、0.3mL)に換えた以外は実施例−12と同じ操作を行い、
19F−NMRにより7−ブロモ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−5−メチルインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率12%)。
実施例−15
【0087】
フェロセンをテトラフルオロホウ酸鉄(II)水溶液(1.0mol/L、0.3mL)に換えた以外は実施例−12と同じ操作を行い、
19F−NMRにより7−ブロモ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−5−メチルインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率29%)。
実施例−16
【0088】
フェロセンを塩化鉄(II)水溶液(1.0mol/L、0.3mL)に換えた以外は実施例−12と同じ操作を行い、
19F−NMRにより7−ブロモ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−5−メチルインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率11%)。
実施例−17
【0089】
フェロセンを臭化鉄(II)水溶液(1.0mol/L、0.3mL)に換えた以外は実施例−12と同じ操作を行い、
19F−NMRにより7−ブロモ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−5−メチルインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率15%)。
実施例−18
【0090】
フェロセンを鉄粉末(17mg、0.30mmol)に換え、硫酸(1.0mol/L、1.0mL)ジメチルスルホキシド溶液(4.0mL)を用いた以外は実施例−12と同じ操作を行い、
19F−NMRにより7−ブロモ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−5−メチルインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率16%)。
実施例−19
【0091】
フェロセンをビス(アセチルアセトナト)鉄(II)(76mg、0.30mmol)に換えた以外は実施例−12と同じ操作を行い、
19F−NMRにより7−ブロモ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−5−メチルインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率18%)。
実施例−20
【0092】
【化18】
2,4−ジクロロアニリンをp−アミノ安息香酸エチル165mg(1.00mmol)に換えた以外は実施例−1と同じ操作を行い、淡黄色固体の3−エトキシカルボニルジフルオロメチル安息香酸エチルを得た(110mg、収率38%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ1.23(3H,t,J=7.1Hz),1.27(3H,t,J=7.1Hz),4.23(2H,q,J=7.1Hz),4.33(2H,q,J=7.1Hz),6.08(2H,brs),6.81−6.85(1H,m),7.74−7.81(2H,m).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ13.8,14.4,60.3,63.7,112.9(t,J
CF=24.1Hz),114.3(t,J
CF=250.3Hz),116.5,116.7,128.4(t,J
CF=8.2Hz),133.2,150.4,163.2(t,J
CF=35.0Hz),165.2.
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−103.0.
MS(m/z):287[M]
+.
実施例−21
【0093】
【化19】
アルゴン雰囲気下で、3−エトキシカルボニルジフルオロメチル安息香酸エチル(58mg(0.20mmol)、ジメチルスルホキシド(0.4mL)、硫酸のジメチルスルホキシド溶液(1.0mol/L、0.6mL)を混合した。室温で12時間撹拌後、生成物を酢酸エチルに抽出した。有機層を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色固体の3,3−ジフルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボン酸エチルを得た(46mg、収率95%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ1.31(3H,t,J=7.1Hz),4.30(2H,q,J=7.1Hz),7.09−7.13(1H,m),8.10−8.14(2H,m),11.59(2H,brs).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ14.2,61.1,110.7(t,J
CF=249.5Hz),112.1,119.6(t,J
CF=23.1Hz),125.1,125.6,135.9,147.0(t,J
CF=7.3Hz),164.7,166.1(t,J
CF=29.4Hz).
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−111.6.
MS(m/z):241[M]
+.
実施例−22
【0094】
【化20】
2,4−ジクロロアニリンをp−アミノ安息香酸エチル(165mg、1.00mmol)に換えた以外は実施例−3と同じ操作を行い、淡黄色固体の3,3−ジフルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボン酸エチルを得た(140mg、収率58%)。
実施例−23
【0095】
【化21】
2,4−ジクロロアニリンをp−アミノアセトフェノン(135mg、1.00mmol)に換えた以外は実施例−1と同じ操作を行い、淡黄色固体の(2−アミノ−5−アセチルフェニル)ジフルオロ酢酸エチルを得た(80mg、収率31%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ1.23(3H,t,J=7.1Hz),2.43(3H,s),4.32(2H,q,J=7.1Hz),6.11(2H,brs),6.80−6.85(1H,m),7.77−7.84(2H,m).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ13.8,26.0,63.7,112.9(t,J
CF=24.1Hz),114.3(t,J
CF=250.3Hz),116.2,125.0,127.6(t,J
CF=8.0Hz),132.8,150.5,163.3(t,J
CF=35.1Hz),195.0.
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−102.8.
MS(m/z):257[M]
+.
実施例−24
【0096】
【化22】
アルゴン雰囲気下で、(2−アミノ−5−アセチルフェニル)ジフルオロ酢酸エチル77mg(0.30mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)、トリフルオロ酢酸(115μL、1.50mmol)を混合した。室温で12時間撹拌後、生成物を酢酸エチルに抽出した。有機層を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色固体の5−アセチル−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンを得た(62mg、収率98%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ2.55(3H,s),7.08(1H,d,J=8.3Hz),8.11(1H,d,J=8.3Hz),8.19(1H,s),11.57(1H,brs).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ26.7,110.9(t,J
CF=249.5Hz),112.0,119.6(t,J
CF=23.0Hz),125.2,132.5,135.1,146.9(t,J
CF=7.3Hz),166.3(t,J
CF=29.4Hz),196.1.
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−111.5.
MS(m/z):211[M]
+.
実施例−25
【0097】
【化23】
2,4−ジクロロアニリンをp−アミノアセトフェノン(135mg、1.00mmol)、に換えた以外は実施例−3と同じ操作を行い、淡黄色固体の5−アセチル−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンを得た(91mg、収率43%)。
実施例−26
【0098】
【化24】
2,4−ジクロロアニリンを4−アミノベンゾニトリル(118mg、1.00mmol)に換えた以外は実施例−1と同じ操作を行い、淡黄色油状の(2−アミノ−4−シアノフェニル)ジフルオロ酢酸エチルを得た(65mg、収率27%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ1.22(3H,t,J=7.1Hz),4.32(2H,q,J=7.1Hz),6.24(2H,brs),6.84−6.89(1H,m),7.55−7.62(2H,m).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ13.8,63.9,96.8,113.6(t,J
CF=250.9Hz),113.7(t,J
CF=24.4Hz),117.2,119.5,131.3(t,J
CF=8.4Hz),135.5,150.162.8(t,J
CF=34.8Hz).
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−103.1.
MS(m/z):240[M]
+.
実施例−27
【0099】
【化25】
アルゴン雰囲気下で、(2−アミノ−4−シアノフェニル)ジフルオロ酢酸エチル(120mg、0.500mmol)、ジメチルスルホキシド(2.0mL)およびトリフルオロ酢酸(115μL、1.50mmol)を混合した。室温で12時間撹拌後、生成物を酢酸エチルに抽出した。有機層を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、無色固体の3,3−ジフルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリルを得た(88mg、収率91%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ7.13(1H,d,J=8.3Hz),7.97(1H,d,J=8.3Hz),8.25(1H,s),11.68(1H,brs).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ105.9,110.2(t,J
CF=250.3Hz),113.1,118.4,120.3(t,J
CF=23.3Hz),129.3,139.3,147.0(t,J
CF=7.3Hz),165.8(t,J
CF=29.2Hz).
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−111.8.
MS(m/z):194[M]
+
実施例−28
【0100】
【化26】
2,4−ジクロロアニリンを4−アミノベンゾニトリル(118mg、1.00mmol)に換えた以外は実施例−3と同じ操作を行い、無色固体の3,3−ジフルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−カルボニトリルを得た(87mg、収率45%)。
実施例−29
【0101】
【化27】
2,4−ジクロロアニリンをN−メチル−p−トルイジン(126μL、1.00mmol)に換えた以外は実施例−3と同じ操作を行い、無色固体の3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,5−ジメチルインドール−2−オンを得た(75mg、収率38%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ2.32(3H,s),3.14(3H,s),7.10(1H,d,J=8.0Hz),7.41(1H,d,J=8.0Hz),7.51(1H,s).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ20.4,26.4,110.6,111.5(t,J
CF=248.0Hz),118.9(t,J
CF=22.6Hz),124.9,133.6,134.4,141.7(t,J
CF=7.4Hz),164.4(t,J
CF=30.0Hz).
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−111.2.
MS(m/z):197[M]
+.
実施例−30
【0102】
【化28】
2,4−ジクロロアニリンを4−クロロアニリン(128mg、1.00mmol)に換えた以外は実施例−3と同じ操作を行い、淡黄色固体の5−クロロ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロインドール−2−オンを得た(102mg、収率50%)。
1H−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ6.98−7.02(1H,m),7.55−7.59(1H,m),7.81−7.84(1H,m),11.31(1H,brs).
13C−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ110.8(t,J
CF=250.0Hz),113.7,121.0(t,J
CF=23.0Hz),125.3,127.5,134.2,141.6(t,J
CF=7.6Hz),165.6(t,J
CF=29.2Hz).
19F−NMR(重ジメチルスルホキシド):δ−111.4.
MS(m/z):203[M]
+.
実施例−31
【0103】
アルゴン雰囲気下で、(2−アミノ−3,5−ジクロロフェニル)ジフルオロ酢酸エチル156mg(0.550mmol)、ジクロロメタン(3.0mL)、トリエチルアミン(0.50mL、3.6mmol)を混合した。室温で12時間撹拌後、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色固体の5,7−ジクロロ−2−オキソ−3,3−ジフルオロインドリンを得た(128mg、収率98%)。
実施例−32
【0104】
アルゴン雰囲気下で、(2−アミノ−3−ブロモ−5−メチルフェニル)ジフルオロ酢酸エチル(77mg、0.25mmol)、ジクロロメタン(2.0mL)およびトリエチルアミン(0.50mL、3.6mmol)を混合した。室温で6時間撹拌後、生成物を酢酸エチルに抽出した。有機層を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色固体の5−メチル−7−ブロモ−2−オキソ−3,3−ジフルオロインドリンを得た(53mg、収率81%)。
実施例−33
【0105】
アルゴン雰囲気下で、(2−アミノ−3,5−ジクロロフェニル)ジフルオロ酢酸エチル(85mg、0.30mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(3.0mL)および炭酸カリウム(124mg、0.900mmol)を混合した。室温で24時間撹拌後、生成物を酢酸エチルに抽出した。有機層を濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色固体の5,7−ジクロロ−2−オキソ−3,3−ジフルオロインドリンを得た(70mg、収率98%)。
実施例−29
【0106】
アルゴン雰囲気下で、(2−アミノ−3,5−ジクロロフェニル)ジフルオロ酢酸エチル(85mg、0.30mmol)およびジメチルスルホキシド(1.0mL)を加えた。100℃で4時間撹拌後、
19F−NMRにより7−ブロモ−3,3−ジフルオロ−2,3−ジヒドロ−5−メチルインドール−2−オンの生成を確認した(NMR収率17%)。