特許第5686102号(P5686102)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5686102異種内容物を混合して使用する化粧品容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5686102
(24)【登録日】2015年1月30日
(45)【発行日】2015年3月18日
(54)【発明の名称】異種内容物を混合して使用する化粧品容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/00 20060101AFI20150226BHJP
【FI】
   A45D34/00 510
   A45D34/00 510Z
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2011-553934(P2011-553934)
(86)(22)【出願日】2010年2月18日
(65)【公表番号】特表2012-520118(P2012-520118A)
(43)【公表日】2012年9月6日
(86)【国際出願番号】KR2010001011
(87)【国際公開番号】WO2010104272
(87)【国際公開日】20100916
【審査請求日】2012年11月29日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0020496
(32)【優先日】2009年3月10日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505475921
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】リー,カン−ミン
【審査官】 青木 良憲
(56)【参考文献】
【文献】 実開平01−085256(JP,U)
【文献】 特開2009−029513(JP,A)
【文献】 特開2005−126144(JP,A)
【文献】 特開2004−090990(JP,A)
【文献】 実開平01−147982(JP,U)
【文献】 特開2002−186519(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3097937(JP,U)
【文献】 特表2002−544084(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第2651485(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側には内側方向に傾斜した楕円形の傾斜面を形成することにより、化粧品が混合される混合部(110)が形成され、他側にはボタン嵌合孔(130)が垂直に貫通形成され、前記混合部(110)の傾斜面上部には一対の化粧品吐出部(120、120’)が垂直に貫通形成される混合容器(100)と;
前記ボタン嵌合孔(130)に設置され、下部にはスプリング(210、210’)がそれぞれ設置され、下部へ押圧することにより前記一対の化粧品吐出部(120、120’)から化粧品を吐出させる一対のボタン(200、200’)と;
前記混合容器(100)の下部に設置される外容器(300)と;
前記外容器(300)の内部に設置され、内部にはそれぞれ異種の化粧品が貯蔵され、下部にはそれぞれピストン(411、411’)が設置される一対のハウジング(410、410’)と、前記ハウジング(410、410’)の上部に嵌合され、中心部にはそれぞれ挿入孔(421、421’)が貫通形成される一対の固定具(420、420’)と、中心部が前記挿入孔(421、421’)の直径より太く、垂直に貫通形成されて前記化粧品吐出部(120、120’)に連結され、下部はそれぞれ前記挿入孔(421、421’)に挿入される一対のピストンロッド(430、430’)と、前記固定具(420、420’)と前記ピストンロッド(430、430’)の上部の間それぞれに設置される一対の復元スプリング(440、440’)と、前記ピストンロッド(430、430’)それぞれの下部に嵌合され、下部には化粧品の圧力によって開放または閉鎖されるチェックバルブ(451、451’)がそれぞれ設置される一対のディスペンサー(450、450’)と、を含む一対の保管容器(400、400’)と;
前記外容器(300)の下部に設置されて、前記外容器(300)の下端を閉鎖する下部容器(500)と;を含む化粧品容器であって、2つの異種内容物各々の所定量を吐出させることにより、混合部(110)で混合して使用することを特徴とする化粧品容器。
【請求項2】
前記化粧品吐出部(120、120’)の上端には、前記化粧品吐出部(120、120’)の上部に結合されて、前記化粧品吐出部(120、120’)から吐出される化粧品が前記混合部(110)の傾斜面に沿って吐出されるように案内するラバーチップ(140)が備えられることを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【請求項3】
前記外容器(300)の上部に設置され、上部から下方向に固定部(610)が延長して形成されて、前記保管容器(400、400’)の外周面に結合される固定パネル(600)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は異種内容物を混合して使用する化粧品容器に関し、化粧品容器の上部に内側方向に傾斜面を形成する楕円形の混合部が形成されて、一対の吐出部から吐出される異種の化粧品を所定量吐出するとともに、簡単に混合して使用することができる化粧品容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、化粧品容器は内容物が収容される本体と、前記本体の上端に結合されて、前記本体に収容された化粧品を外部に吐出する吐出部とで構成される。最近には、生活の質が向上するにつれて、老若男女なく皮膚美容に対する関心が増加し、同時に、使用者により良い皮膚美容効果を提供するための多様な化粧品が開発されており、これとともに、使用者に便宜を提供するために前記化粧品を収容する多様な化粧品容器が発売されている。
【0003】
しかし、使用者がエッセンス及び水分クリームなどのように、適量を混合して化粧品を使用する時には、手や一般容器にそれぞれの化粧品を吐出して使わなければならないため、それぞれの化粧品を混合して使用することが煩雑であるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上述した問題点を解決するために創出されたもので、化粧品容器の上部に内側方向に傾斜面を形成する楕円形の混合部が形成されて、一対の吐出部から吐出される異種の化粧品を所定量吐出するとともに、簡単に混合して使用することが可能な化粧品容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記のような問題点を解決するために、本発明による異種内容物を混合して使用する化粧品容器は、一側には内側方向に楕円形傾斜面を形成し、化粧品が混合される混合部が形成され、他側にはボタン結合孔が垂直に貫通して形成され、前記混合部の傾斜面上部には一対の化粧品吐出部が垂直に貫通形成される混合容器と;前記ボタン結合孔に設置され、下部にはスプリングがそれぞれ設置される一対のボタンと;前記混合容器の下部に設置される外容器と;前記外容器の内部に一対が設置され、内部には化粧品が貯蔵され、下部にはピストンが設置されるハウジングと、前記ハウジングの上部に挟まれ、中心部には挿入孔が貫通して形成される固定具と、中心部が前記挿入孔の直径以上に垂直貫通して形成されて前記化粧品吐出部に連結され、下部は前記挿入孔に挿入されるピストンロッドと、前記固定具と前記ピストンロッドの上部の間に設置される復元スプリングと、前記ピストンロッドの下部に挟まれ、下部には化粧品の圧力によって開放または閉鎖されるチェックバルブが設置されるディスペンサーとを含む保管容器と;前記外容器の下部に設置されて、前記外容器の下端を閉鎖する下部容器と;を含むことを特徴とする。
【0006】
また、前記化粧品吐出部の上端には前記化粧品吐出部の上部に結合されて前記化粧品吐出部から吐出される化粧品が前記混合部の傾斜面に沿って吐出されるように案内するラバーチップが備えられることを特徴とする。
【0007】
また、前記外容器の上部に設置され、上部から下方向に固定部が延長して形成され、前記保管容器の外周面に結合される固定パネルをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上述したように、本発明によれば、化粧品容器の上部に内側方向に傾斜面を形成する楕円形の混合部が形成されて、一対の吐出部から吐出される異種の化粧品を所定量吐出し、同時に簡単に混合して使用することが可能な長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の好ましい実施形態による異種内容物を混合して使用する化粧品容器の斜視図である。
図2】本発明の好ましい実施形態による異種内容物を混合して使用する化粧品容器の側断面図である。
図3】本発明の好ましい実施形態による異種内容物を混合して使用する化粧品容器の正断面図である。
図4】本発明の好ましい実施形態による異種内容物を混合して使用する化粧品容器の使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳しく説明する。各図面に提示された符号は同じ部材を示す。
【0011】
図1は本発明の好ましい実施形態による異種内容物を混合して使用する化粧品容器の斜視図を示し、図2は本発明の好ましい実施形態による異種内容物を混合して使用する化粧品容器の側断面図を示し、図3は本発明の好ましい実施形態による異種内容物を混合して使用する化粧品容器の正断面図を示している。
【0012】
図1図3によれば、本発明の好ましい実施形態による異種内容物を混合して使用する化粧品容器は、混合容器100、ボタン200、200’、外容器300、保管容器400、下部容器500を含み、ラバーチップ140と固定パネル600がさらに含まれることができる。
【0013】
混合容器100は、一側には内側方向に楕円形の傾斜面が形成される混合部110が形成され、他側にはボタン結合孔130が垂直に貫通して形成されるもので、使用者が異種の化粧品を吐出した後、使用者は前記混合部110で異種の化粧品を混合する。前記混合部110は吐出される化粧品が前記混合部110の外部に流れない形状であれば何れの形状でも可能であるが、図2に示すように、使用者が指先で異種の化粧品を混合し易いように柔らかい楕円形に形成されることが好ましく、使用しない時には、キャップ10を前記混合容器100の上部に結合して保管する。
【0014】
前記混合部110の傾斜面の上部には化粧品吐出部120、120’が一対が垂直に貫通形成される。また、後述するボタン200、200’を加圧すれば、前記化粧品吐出部120、120’から化粧品が吐出されるが、図4に示すように、前記のように吐出された化粧品は前記混合部110の上端に吐出される。従って、使用者は異種の化粧品をそれぞれ吐出した後、前記混合部110で異種の化粧品を混合して使用することができることが本発明の最大の特徴であると言える。
【0015】
また、前記混合容器100の一側にはボタン結合孔130が垂直に貫通形成され、前記ボタン結合孔130には後述するボタン200、200’がそれぞれ結合されて、ボタン200、200’の加圧によって化粧品を外部に吐出する。
【0016】
一方、前記化粧品吐出部120、120’の上端にはラバーチップ140が嵌合されることが特徴で、前記化粧品吐出部120、120’から吐出される化粧品が前記混合部110の傾斜面に沿って流れるように案内することができる。前記ラバーチップ140は軟質の材質に形成されることが好ましく、結合部141と蓋部142を含む。
【0017】
前記結合部141は前記化粧品吐出部120、120’に挟まれ、前記結合部141の直径は前記化粧品吐出部120、120’の直径より小さく形成されて、化粧品が前記化粧品吐出部120、120’の枠部に吐出されるようにすることが好ましい。
【0018】
また、前記ラバーチップ140の上端には蓋部142が形成されて、前記化粧品吐出部120、120’から吐出される化粧品が前記混合部110の傾斜面に沿って流れるように案内する。前記蓋部142は前記化粧品吐出部120、120’の直径より大きく形成されて、化粧品が吐出される時に前記混合部110の傾斜面に沿って流れるように誘導することが特徴である。
【0019】
ボタン200、200’は前記ボタン結合孔130にそれぞれ一対が設置され、使用者は前記ボタン200、200’を加圧して化粧品を吐出させる。前記ボタン200、200’の下部にはスプリング210、210’がそれぞれ設置されて、使用者が前記ボタン200、200’を加圧してもスプリングの弾性復元力で前記ボタン200、200’が上部に復元される。
【0020】
外容器300は前記混合容器100の下部に設置され、内部には後述する保管容器400、400’が収容される。前記外容器100の上部は前記スプリング210、210’の下端に接触されて、前記ボタン200、200’が前記スプリング210、210’の弾性復元力によって上部に復元されることができるようにする。
【0021】
一方、前記外容器300には固定パネル600が設置されて、後述する保管容器400、400’を前記外容器300の内部に固定させることができる。前記固定パネル600の直径は前記外容器300の直径より小さく形成されて、前記外容器300の外部に突出されないようにすることが好ましく、前記固定パネル600の下部には固定部610が下方向に突出して形成されて、前記外容器300の外周面に結合される。従って、前記固定パネル600は後述する保管容器400、400’を前記外容器300の内部に堅固に固定させることが特徴であると言える。
【0022】
保管容器400、400’は前記外容器300の内部に一対が設置されて、内部に化粧品が保管され、使用者が前記ボタン200、200’を下部に加圧すると化粧品が吐出される。前記保管容器400、400’は前記外容器300から解体及び結合可能であるので、化粧品を使い切った場合、いくらでも取り替えて詰め替えることができることが特徴である。前記保管容器400、400’はハウジング410、410’、固定具420、420’、ピストンロッド430、430’、復元スプリング440、440’、ディスペンサー450、450’が含まれる。
【0023】
前記ハウジング410、410’は内部に化粧品が保管される容器である。前記保管容器400、400’は内部に各種化粧品(アイクリーム、保湿クリームなど)が収容される。前記保管容器400、400’は主にプラスチック系合成樹脂材で製造され、下部にはピストン411、411’が設置される。前記ピストン411、411’は使用者が化粧品を使うことで、使われた化粧品の量だけ圧縮されることによって、前記ハウジング410、410’の上部に上昇する。したがって、使用者は化粧品を使い切るまで化粧品は常に前記ハウジング410、410’の上部に位置することになる。また、前記ピストン411、411’は軟質の材質で形成されて、前記ハウジング410、410’の内部で化粧品が貯蔵される部分を外部空気と遮断することによって、化粧品が貯蔵される部分を常に真空状態に保持させることが好ましい。
【0024】
前記固定具420、420’は前記ハウジング410、410’の上部に挟まれ、中心部には挿入孔421、421’が垂直に貫通して形成されている。前記固定具420、420’は前記ハウジング410、410’の内部に貯蔵された化粧品を密閉し、前記挿入孔421、421’には後述するピストンロッド430、430’がそれぞれ挿入される。
【0025】
前記ピストンロッド430、430’は前記挿入孔421、421’に挿入され、前記ピストンロッド430、430’中心部の直径は前記ハウジング410、410’の内部に貯蔵された化粧品が排出されないように前記挿入孔421、421の直径と同一に形成される。前記ピストンロッド430、430’上部の直径は前記挿入孔421、421’の直径以上に形成されて、前記ピストンロッド430、430’が前記挿入孔421、421’を貫通して前記ハウジング410、410’の内部に離脱されることを防止する。
【0026】
前記復元スプリング440、440’は前記固定具420、420’と前記ピストンロッド430、430’との間に設置される。前記復元スプリング440、440’は前記固定具420、420’が後述するボタン430、430’によって上部に加圧された後に前記固定具420、420’をスプリングの弾性復元力によって復元させる。
【0027】
ディスペンサー450、450’は前記ピストンロッド430、430’の下部に挟まれて、前記挿入孔421、421’の直径より大きく形成されることが好ましい。また、前記ディスペンサー450、450’は前記ピストンロッド430、430’が前記挿入孔421、421’の上部に離脱されることを防止する。また、前記ディスペンサー450、450’の下部にはチェックバルブ451、451が設置されて、前記チェックバルブ451、451’に圧力が加えられると、化粧品が前記ディスペンサー450、450’の内部に流入される。前記のように流入された化粧品は前記ピストンロッド430、430’の中心部を経って前記化粧品吐出部120、120’を通じて前記混合部110に吐出される。
【0028】
下部容器500は前記外容器300の下部に設置され、前記外容器300の下端を閉鎖する。前記下部容器500の上端には前記保管容器400、400’がそれぞれ載置されることができるように前記保管容器400、400’の外径に相応する固定部が突出して形成された方が良い。
【0029】
以上で、図面と明細書に最適な実施形態が開示された。ここで、特定の用語が用いられているが、これはただ本発明を説明するための目的で用いられたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたのではない。そこで、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、今後多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解すべきである。従って、本発明の真の技術保護範囲は添付された特許請求の範囲の技術思想によって決めるべきである。
図1
図2
図3
図4