特許第5687007号(P5687007)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5687007
(24)【登録日】2015年1月30日
(45)【発行日】2015年3月18日
(54)【発明の名称】冷蔵ショーケース
(51)【国際特許分類】
   A47F 3/04 20060101AFI20150226BHJP
   F25D 23/02 20060101ALI20150226BHJP
   F25D 19/00 20060101ALI20150226BHJP
【FI】
   A47F3/04 D
   F25D23/02 302
   F25D19/00 560Z
   F25D19/00 560A
   A47F3/04 Q
【請求項の数】6
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2010-179231(P2010-179231)
(22)【出願日】2010年8月10日
(65)【公開番号】特開2011-104345(P2011-104345A)
(43)【公開日】2011年6月2日
【審査請求日】2012年12月27日
(31)【優先権主張番号】特願2009-240884(P2009-240884)
(32)【優先日】2009年10月19日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 健司
(72)【発明者】
【氏名】山崎 真
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 龍雄
【審査官】 植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭62−034514(JP,A)
【文献】 特開2000−310474(JP,A)
【文献】 特開2008−298382(JP,A)
【文献】 特開2004−358017(JP,A)
【文献】 特開2008−014513(JP,A)
【文献】 特開2005−233471(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 3/04
F25D 19/00
F25D 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納室(12)を画成すると共に該収納室(12)を冷却する冷却器を備えた断熱箱体(16)の側部に、圧縮機(81)および凝縮器(82)を有して前記冷却器に冷媒を循環供給する冷却機構(80)が配設される機械室(13)が画成され、
前記収納室(12)および機械室(13)の前面側を単一のフロントガラス(14)で覆うよう構成された冷蔵ショーケースにおいて、
前記冷却機構(80)は、前記機械室(13)から引き出し可能なユニットベース(38)に載置されて、前記冷却器から圧縮機(81)に冷媒を循環させる冷媒配管および凝縮器(82)から冷却器に冷媒を循環させる冷媒配管は、折れ曲がり蛇行状に形成されて、該冷媒配管の蛇行状部分が拡開するよう可撓変形することで、前記ユニットベース(38)が機械室(13)から引き出されるのを許容し、
前記機械室(13)の側部骨格をなす側部フレーム(53)および機械室(13)の上部骨格をなす上部フレーム(51)を組み付けて構成されたフレームユニット(50)が、前記断熱箱体(16)および機械室(13)を画成する断熱仕切り壁(19)と前記ユニットベース(38)との間に着脱可能に架設され、
前記機械室(13)の側面を着脱可能なサイドパネル(65)で画成して、該サイドパネル(65)およびフレームユニット(50)を取り外した状態で機械室(13)が側方に開口するよう構成すると共に
前記サイドパネル(65)およびフレームユニット(50)を取り外すことで開口した機械室(13)の側部開口部を介してユニットベース(38)を機械室(13)から引き出し得るよう構成した
ことを特徴とする冷蔵ショーケース。
【請求項2】
前記ユニットベース(38)の前部を案内するガイド手段(36)を前記機械室(13)内に設けると共に、前記ユニットベース(38)を機械室(13)に収容した状態で、該ユニットベース(38)の後部側がネジ固定されるよう構成した請求項1記載の冷蔵ショーケース。
【請求項3】
前記機械室(13)の底面をなす底板部材(25)は、上方開口する断面コ字状に樹脂一体成形され、該底板部材(25)の対向する対向面部(26,27)に沿って前記ユニットベース(38)が案内されるよう構成した請求項1または2記載の冷蔵ショーケース。
【請求項4】
収納室(12)を画成すると共に該収納室(12)を冷却する冷却器を備えた断熱箱体(16)の側部に、圧縮機(81)および凝縮器(82)を有して前記冷却器に冷媒を循環供給する冷却機構(80)が配設される機械室(13)が画成され、
前記収納室(12)および機械室(13)の前面側を単一のフロントガラス(14)で覆うよう構成された冷蔵ショーケースにおいて、
前記冷却機構(80)は、前記機械室(13)から引き出し可能なユニットベース(108)に載置されて、前記冷却器から圧縮機(81)に冷媒を循環させる冷媒配管および凝縮器(82)から冷却器に冷媒を循環させる冷媒配管は、折れ曲がり蛇行状に形成されて、該冷媒配管の蛇行状部分が拡開するよう可撓変形することで、前記ユニットベース(108)が機械室(13)から引き出されるのを許容し、
前記機械室(13)の側部骨格をなす側部フレーム(53)および機械室(13)の上部骨格をなす上部フレーム(51)を組み付けて構成されたフレームユニット(50)を備え、
前記機械室(13)の背面を着脱可能な背面カバー(57,61)で画成して、該背面カバー(57,61)およびフレームユニット(50)を取り外した状態で機械室(13)が後方に開口するよう構成すると共に、
前記背面カバー(57,61)を取り外すことで開口した機械室(13)の後方開口部を介してユニットベース(108)を機械室(13)から引き出し得るよう構成した
ことを特徴とする冷蔵ショーケース。
【請求項5】
前記機械室(13)内にガイド手段(106)を設けて、前記ユニットベース(108)においてサイドパネル(65)にネジ固定される壁部(109)に対向する壁部(110)を案内するよう構成した請求項4記載の冷蔵ショーケース。
【請求項6】
前記機械室(13)の側面を画成するサイドパネル(65)および前記ユニットベース(108)の間に、該機械室(13)の底面を画成する底板部材(25)に連設する固定板(102)を挟んだ状態で、両部材(65,108)をネジ固定するよう構成した請求項4または5記載の冷蔵ショーケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納室を画成する断熱箱体の側部に機械室を備えた冷蔵ショーケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
食品や飲料品等の物品を冷蔵保存する冷蔵ショーケースとしては、例えば鮨屋等のカウンタに設置され、収納した鮨ネタ等の生鮮食材を展示しながら冷蔵保存するネタケースと呼ばれるものがある(例えば、特許文献1参照)。一般的な冷蔵ショーケースは、断熱箱体に生鮮食材等の物品を冷蔵保存する収納室が画成されると共に、該断熱箱体の側部に隣接して設けられた機械室に、圧縮機や凝縮器等の冷却機構が配設されて、断熱箱体に設けられた冷却器に対して冷却機構から冷媒を循環供給することで、収納室内を冷却するよう構成されている。また、前記収納室の前面側は、内部に収納した物品を前側から確認し得るように透明なフロントガラスにより画成されている。ここで、前記フロントガラスは、収納室から機械室に亘って覆うよう構成されており、該収納室と機械室との繋ぎ目をなくすことで、継ぎ目部分に塵埃が付着するのを防止して清掃等を行ない易くしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−233471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述した冷蔵ショーケースでは、その構造上、故障等の不具合の多くは機械室内に収容された前記冷却機構において発生する。機械室内で不具合が生じた場合には、機械室を画成するパネル部材を取り外して機械室を開放することで作業を実施することになる。ここで、前述のように、前記機械室の前面側はフロントガラスで覆われていることから、パネル部材を取り外して機械室を単に一側部に開放しただけでは機械室奥側の作業性が困難になってしまう。すなわち、メンテナンス作業等に際しては、作業の阻害要因となるフロントガラスを事前に取り外す必要がある。しかしながら、前記フロントガラスは、収納室および機械室の前面を一体的に覆う大型部材であり、その重量も嵩むことから、フロントガラスの着脱作業は複数の作業員で作業を行なう必要があり、メンテナンス作業に要するコストを押し上げる要因となっていた。また冷却機構のメンテナンス作業等に際して、その都度フロントガラスを着脱する必要があるため、作業時間が長くなり、作業効率の低下を招くことにも繋がっていた。
【0005】
そこで、本発明は、従来の技術に内在する前記課題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、機械室に配設される冷却機構のメンテナンス作業等が容易な冷蔵ショーケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の冷蔵ショーケースは、収納室を画成すると共に該収納室を冷却する冷却器を備えた断熱箱体の側部に、圧縮機および凝縮器を有して前記冷却器に冷媒を循環供給する冷却機構が配設される機械室が画成され、
前記収納室および機械室の前面側を単一のフロントガラスで覆うよう構成された冷蔵ショーケースにおいて、
前記冷却機構は、前記機械室から引き出し可能なユニットベースに載置されて、前記冷却器から圧縮機に冷媒を循環させる冷媒配管および凝縮器から冷却器に冷媒を循環させる冷媒配管は、折れ曲がり蛇行状に形成されて、該冷媒配管の蛇行状部分が拡開するよう可撓変形することで、前記ユニットベースが機械室から引き出されるのを許容し、
前記機械室の側部骨格をなす側部フレームおよび機械室の上部骨格をなす上部フレームを組み付けて構成されたフレームユニットが、前記断熱箱体および機械室を画成する断熱仕切り壁と前記ユニットベースとの間に着脱可能に架設され、
前記機械室の側面を着脱可能なサイドパネルで画成して、該サイドパネルおよびフレームユニットを取り外した状態で機械室が側方に開口するよう構成すると共に
前記サイドパネルおよびフレームユニットを取り外すことで開口した機械室の側部開口部を介してユニットベースを機械室から引き出し得るよう構成したことを要旨とする。
【0007】
請求項1に係る発明によれば、サイドパネルを取り外して機械室を側方に開放した状態で冷却機構を載置したユニットベースを引き出すことにより、該機械室の外側でメンテナンス作業等を行なうことができる。すなわち、メンテナンス作業等に際して、フロントガラスを着脱する必要がなく、作業時間の短縮やコストの低減を図り得る。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記ユニットベースの前部を案内するガイド手段を前記機械室内に設けると共に、前記ユニットベースを機械室に収容した状態で、該ユニットベースの後部側がネジ固定されるよう構成したことを要旨とする。
【0009】
請求項2に係る発明によれば、ガイド手段によりユニットベースを案内することで、ユニットベースを機械室から安定して引き出すことができ、メンテナンス等の作業性向上を図り得る。また、ユニットベースの後部側をネジ固定するようにしたことで、固定部分が前面側から認識されることはなく、冷蔵ショーケースの意匠性を損なうことはない。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記機械室の底面をなす底板部材は、上方開口する断面コ字状に樹脂一体成形され、該底板部材の対向する対向面部に沿って前記ユニットベースが案内されるよう構成したことを要旨とする。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、ベース部材の対向する対向面部によりスライド部材が案内されることで、機械室からユニットベースを安定して引き出すことができ、メンテナンス作業等の作業性向上を図り得る。しかも、ベース部材を上方開口する断面コ字状に樹脂一体成形したことで軽量化が図られると共に、冷蔵ショーケースを構成する部品点数の削減が図られ、コストダウンを図り得る。
【0012】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項4に係る発明の冷蔵ショーケースは、収納室を画成すると共に該収納室を冷却する冷却器を備えた断熱箱体の側部に、圧縮機および凝縮器を有して前記冷却器に冷媒を循環供給する冷却機構が配設される機械室が画成され、
前記収納室および機械室の前面側を単一のフロントガラスで覆うよう構成された冷蔵ショーケースにおいて、
前記冷却機構は、前記機械室から引き出し可能なユニットベースに載置されて、前記冷却器から圧縮機に冷媒を循環させる冷媒配管および凝縮器から冷却器に冷媒を循環させる冷媒配管は、折れ曲がり蛇行状に形成されて、該冷媒配管の蛇行状部分が拡開するよう可撓変形することで、前記ユニットベースが機械室から引き出されるのを許容し、
前記機械室の側部骨格をなす側部フレームおよび機械室の上部骨格をなす上部フレームを組み付けて構成されたフレームユニットを備え、
前記機械室の背面を着脱可能な背面カバーで画成して、該背面カバーおよびフレームユニットを取り外した状態で機械室が後方に開口するよう構成すると共に
記背面カバーを取り外すことで開口した機械室の後方開口部を介してユニットベースを機械室から引き出し得るよう構成したことを要旨とする。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、背面カバーを取り外して機械室を後方に開放した状態で冷却機構を載置したユニットベースを引き出すことにより、該機械室の外側でメンテナンス作業等を行なうことができる。すなわち、メンテナンス作業等に際して、フロントガラスを着脱する必要がなく、作業時間の短縮やコストの低減を図り得る。
【0014】
請求項5に係る発明は、前記機械室内にガイド手段を設けて、前記ユニットベースにおいてサイドパネルにネジ固定される壁部に対向する壁部を案内するよう構成したことを要旨とする。
【0015】
請求項5に係る発明によれば、ガイド手段によりユニットベースを案内することで、ユニットベースを機械室から安定して引き出すことができ、メンテナンス等の作業性向上を図り得る。
【0016】
請求項6に係る発明は、前記機械室の側面を画成するサイドパネルおよび前記ユニットベースの間に、該機械室の底面を画成する底板部材に連設する固定板を挟んだ状態で、両部材をネジ固定するよう構成したことを要旨とする。
【0017】
請求項6に係る発明によれば、ユニットベースとサイドパネルとを一度に固定し得るから、作業性向上が図られる。また、ユニットベースの側部側をネジ固定するようにしたことで、固定部分が前面側から認識されることはなく、冷蔵ショーケースの意匠性を損なうことはない。
【発明の効果】
【0018】
本願発明に係る冷蔵ショーケースによれば、機械室に収容される冷却機構を機械室外部に引き出した状態で作業を行なうことができ、作業効率の向上やコスト低減を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施例1に係る冷蔵ショーケースを正面側から視た状態で示す斜視図であって、機械室を画成する第2サイドパネルを取り外した状態を示す。
図2】実施例1に係る冷蔵ショーケースを一部分解して示す概略斜視図である。
図3】実施例1に係る冷蔵ショーケースを収納室および機械室に対応する箇所を背面側から視た状態で示す断面図である。
図4】実施例1に係る冷蔵ショーケースの機械室側を拡大して示す概略斜視図であって、第2サイドパネル、トップカバーおよびルーバを取り外した状態で示す。
図5】実施例1に係る冷蔵ショーケースの機械室側内部を拡大して示す概略図である。
図6】実施例1に係る冷却機構を配設したユニットベースを示す斜視図である。
図7図4に示す状態からユニットベースを引き出した状態を示す概略斜視図である。
図8】実施例1に係る冷蔵ショーケースを機械室で縦断して示す側面図である。
図9図8において、機械室の前部および後部を拡大して示す断面図である。
図10】実施例1に係る側部フレームとユニットベースとの係合構造を示す概略図である。
図11】実施例1に係る第2上部フレームとトップカバーの係合構造を示す概略図である。
図12】実施例1に係る第2サイドパネルの係合取付け構造を示す断面図である。
図13】実施例1に係る電源コードの固定状態を示す概略図であって、(a)は冷蔵ショーケースを背面側からみた概略斜視図であり、(b)は電源コードの固定位置での横断平面図である。
図14】従来構成に係る電源コードのブッシングの構成を示す概略図であり、(a)は電源コードを示す斜視図であり、(b)は従来構成のブッシングの固定構造を示す概略図である。
図15】実施例2に係る冷蔵ショーケースを一部分解して示す概略斜視図である。
図16】実施例2に係る冷蔵ショーケースの機械室側内部を拡大して示す概略図である。
図17】実施例2に係る冷却機構を配設したユニットベースを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明に係る冷蔵ショーケースにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、明細書中の説明において「前後」「左右」とは、冷蔵ショーケースを正面側から視た状態で指称するものとする。
【実施例1】
【0021】
図1または図2に示す如く、実施例1の冷蔵ショーケース10は、物品を冷蔵保存する収納室12が断熱箱体16に画成されると共に、圧縮機81や凝縮器82、ファンモータ83等の冷却機構80の構成機器が収容配置される機械室13が断熱箱体16の一側部(実施例1では、断熱箱体16の左側部)に隣り合うよう画成された構造とされている。また前記冷蔵ショーケース10のフロントガラス14は、該冷蔵ショーケース10の左右幅方向の略全長に亘って延在する大きさに形成されて、前記収納室12および機械室13の前部および上部を一枚のフロントガラス14で画成するよう構成される。なお、フロントガラス14における機械室13に対応する部分には、印刷等により機械室13内を前側から視認不能とする処理が施されている。
【0022】
前記断熱箱体16は、図2または図3に示すように、前記収納室12の底面をなす底部断熱壁17と、該底部断熱壁17の一方の端部(冷蔵ショーケース10の外面側となる右端部)に設けられて収納室12の側面をなす側部断熱壁18と、該底部断熱壁17の他方の端部(機械室13側となる左端部)に設けられて収納室12の側面をなす断熱仕切り壁19と、該側部断熱壁18および断熱仕切り壁19の上端後部に設けられて収納室12の側面をなす上部断熱壁20とから箱状に形成される。ここで、前記断熱箱体16は、上部断熱壁20が前記側部断熱壁18および断熱仕切り壁19の上端後部に偏って位置することにより、前後および上方に開口するよう構成されており、該断熱箱体16の前方および上方開口をフロントガラス14で収納室12内を透視可能に塞ぐよう構成されている。また、前記断熱箱体16の後方開口は、収納室12に対する物品の出し入れを許容する物品出入口22として機能し、該物品出入口22に設けられた左右スライド式のスライド扉(図示せず)により開閉し得るよう構成される。そして、前記収納室12の内部に、前記冷却機構80から冷媒が循環供給される冷却器(図示せず)が配設されており、該冷却機構80から冷却器に循環供給される冷媒によって収納室12を冷却するようになっている。
【0023】
前記断熱箱体16における底部断熱壁17は、図3に示すように、上方および左右側方に開口する断面略コ字状に樹脂一体成形された底板部材25の上方開口端部に、前記収納室12の底面となるボトムパネル28を取り付けて、該底板部材25とボトムパネル28との間に発泡材を充填・発泡することで断熱材を形成して断熱壁を構成するようになっている。なお、前記底部断熱壁17に対して前記側部断熱壁18および断熱仕切り壁19の下端部が連通して、前記底板部材25とボトムパネル28との間に充填された発泡材が、側部断熱壁18および断熱仕切り壁19における収納室12の内面をなす内装板と、断熱箱体16の外面をなす外装板との間に注入されて、底部断熱壁17、側部断熱壁18および断熱仕切り壁19に対して発泡材を一度に充填・発泡するよう構成されている。また、前記側部断熱壁18および断熱仕切り壁19の上端後部には、長手方向の全長に亘って上方に開口する凹部31a,31aが凹設された第1上部フレーム31がネジ固定されており、該第1上部フレーム31の凹部31a,31aに断熱材34を取り付けて前記上部断熱壁20が構成されている。
【0024】
前記上部断熱壁20(第1上部フレーム31)の上面側は、前記冷蔵ショーケース10の左右幅方向の略全幅に亘って延在するトップカバー32で覆われると共に、前記側部断熱壁18の外面側は、装飾用の第1サイドパネル33により覆われている。前記第1サイドパネル33は、前記第1上部フレーム31の右端部に設けられた第1の係止部31bに、該第1サイドパネル33の上端部に設けられた第2の係止部33aを係脱可能に係合させた状態で下端部が側部断熱壁18にネジ固定される。ここで、前記トップカバー32は、前記第1サイドパネル33の外周縁部に形成された外周フランジ部33bと、前記第1上部フレーム31との間に右端部が挟持され、後述する第2サイドパネル65の外周フランジ部67と第2上部フレーム51との間に左端部が挟持されて固定される。
【0025】
図2図4図5図7に示すように、前記底部断熱壁17を形成する前記底板部材25は、前記断熱仕切り壁19よりも側方(機械室13側)に延在するよう形成されて、該底板部材25で前記機械室13の底面を画成するよう構成される。すなわち、前記底板部材25は、冷蔵ショーケース10全体の底面をなし、前記収納室12および機械室13の底面を一体的に画成している。また、前記底板部材25において冷蔵ショーケース10の前面側に臨む前面部26の上端部には、前記フロントガラス14の下端部を嵌合する嵌合溝26aが長手方向の全長に亘って一体形成されており、該嵌合溝26aにフロントガラス14の下端部を嵌合した状態で、前記上部断熱壁20(第1上部フレーム31)とトップカバー32との間にフロントガラス14の上端部を挟持することで、当該フロントガラス14が固定される。なお、前記フロントガラス14の右端部は前記第1サイドパネル33の外周フランジ部33bにより覆われる。
【0026】
そして、前記底板部材25において冷蔵ショーケース10の後面に臨む後面部27の上端部に、前記スライド扉の下部を摺動可能に支持する下部スライドレールが長手方向に沿って一体形成されると共に、前記上部断熱壁20(第1上部フレーム31)の後端部に、スライド扉の上部を摺動可能に支持する上部スライドレールが長手方向に沿って形成されており、該上下のスライドレールに沿ってスライド扉をスライドすることで前記物品出入口22が開閉される。なお、前記下部スライドレールは、前記底板部材25における後面部27の収納室12に対応する位置(すなわち側部断熱壁18と断熱仕切り壁19との間)にのみ形成されており、該底板部材25における機械室13に対応する位置には下部スライドレールは形成されていない。
【0027】
前記機械室13は、図3図5図7図9に示す如く、冷蔵ショーケース10の基部となる前記底板部材25と、構造部材として側壁を構成する側部フレーム53および前記断熱仕切り壁19と、天井壁を構成する第2上部フレーム51とから骨格が形成されている。そして、前記断熱仕切り壁19、底板部材25、側部フレーム53および第2上部フレーム51に対して、第2サイドパネル65、外装パネル57、ルーバ61、トップカバー32、フロントガラス14を組み付けることで機械室13を画成するようになっており、第2サイドパネル65を取り外すことで、機械室13が側方(実施例1では左側方)に開口して冷却機構80のメンテナンスを行ない得るよう構成される。
【0028】
図5図8図9に示すように、前記底板部材25には、前記機械室13の底面を画成する部分に補強板35が配設されて、該底板部材25(機械室13の底面)の補強がなされると共に、該補強板35上に、前記冷却機構80が設置されたユニットベース38が機械室13から引き出し可能な状態で設置されている。前記補強板35は、前記機械室13の底面全体を覆う底板35aの前後および右側端部から上方に延出する補強壁部35b,35c,35dを備えており、各補強壁部35b,35c,35dが底板部材25の前面部26、後面部27および断熱仕切り壁19に対して対応的にネジやリベット等で固定される。また、前記補強板35の前補強壁部35bには、前記ユニットベース38を引き出し可能に案内するガイド手段としてレール部36が形成されている。前記レール部36は、機械室13内部に略水平に延出する第1片36aと、該第1片36aの突出端部から下方へ延出する第2片36bからなり、該レール部36の第2片36bと補強板35の前補強壁部35bとの間にユニットベース38の前面壁39が差し込まれて、該ユニットベース38を左右方向に案内するようになっている。
【0029】
前記ユニットベース38は、図6図8図9に示すように、上方に開口する箱状に形成されて、前記圧縮機81や凝縮器82、ファンモータ83等の冷却機構80を固定する固定片が適宜位置に形成されている。ここで、前記補強板35のレール部36に差し込まれる前記ユニットベース38の前面壁39は、該ユニットベース38の左右の側面壁41よりも上方まで延在するよう形成されており、該ユニットベース38の側面壁41がレール部36に干渉することなく前面壁39を側方から差し込み得るようになっている。また、前記ユニットベース38における第2サイドパネル65側の側面壁41(実施例1では左側面壁41)には、機械室13の骨格構造をなす前記側部フレーム53に形成された第1の係合部(後述)に係脱可能に係合する第2の係合部が形成されており、該第1の係合部と第2の係合部とを係合することで、側部フレーム53がユニットベース38に対して位置決めされるようになっている。なお、実施例1では、前記第2の係合部として、前記ユニットベース38の左側壁に通孔41aが形成されている。
【0030】
また、前記ユニットベース38の後面壁40には、上端部に外方(後方)に延出する突出片40aが形成されている。ここで、前記ユニットベース38における前面壁39から突出片40aの突出端部までの寸法は、前記機械室13の前後の幅寸法に略合致するよう設定されており、該ユニットベース38の前面壁39を前記レール部36に差し込んだ状態で、該突出片40aの突出端部が前記底板部材25における後面部27の内面側に近接し、ユニットベース38を機械室13に対して引き出しまたは収納するに際して、該底板部材25の前面部26および後面部27がユニットベース38の案内手段として機能する。また、前記ユニットベース38の後面壁40には、左右方向に離間する位置に、後方に膨出する膨出部40b,40bが形成されると共に、該膨出部40b,40bの突出端面にネジ孔40cが形成されて、ユニットベース38を機械室13内に収納した状態で、当該膨出部40b,40bのネジ孔40cが前記底板部材25の後面部27に形成された通孔27b,27bと前後に整列し、各通孔27b,27bに挿通されたネジを対応のネジ孔40cに螺挿することで、ユニットベース38が機械室13内の所定位置に固定される。
【0031】
ここで、図2図6に示すように、前記冷却器から圧縮機81に冷媒を循環させる冷媒配管は、折れ曲がり蛇行状に形成されており、該冷媒配管の蛇行状部分が拡開するよう可撓変形することで、前記ユニットベース38の機械室13からの引き出しを許容している。なお、図2図6では、圧縮機81と冷却器とを接続する冷媒配管のみを図示したが、凝縮器82から冷却器に冷媒を循環させる冷媒配管に関しても同様に折れ曲がり蛇行状に形成されて、前記ユニットベース38の機械室13からの引き出しを許容するようになっている。
【0032】
また、図6図13に示すように、前記ユニットベース38における後面壁40の左段部には、前後に貫通するよう開設された貫通孔40dに、外部電源に接続される電源コード43がブッシング44を介して取り付けられている。ここで、前記ブッシング44は、前記貫通孔40dに嵌合する嵌合部45と、該嵌合部45の後部側に設けられて貫通孔40dより大径となる抜止部46とを備え、該ブッシング44に設けられて貫通孔(図示せず)を挿通された電源コード43が抜止部46の後端面から外部に延出するようになっている。
【0033】
また、前記底板部材25における後面部27および前記補強板35における後補強壁部35cには、前記ユニットベース38を機械室13に収納した状態で、前記貫通孔40dと前後に整列する位置に、前後に貫通すると共に左端部に開放する切欠部27a,27aが夫々形成されている。前記補強板35およびユニットベース38の各切欠部27aは、前記ブッシング44の抜止部46に整合する形状に形成されており、前記ユニットベース38を機械室13に収納した状態で、各切欠部27aにブッシング44の抜止部46が嵌合し、該ユニットベース38を機械室13から引き出す際にブッシング44の抜止部46が各切欠部27aの側方開口から抜け出されるようになっている。また、前記抜止部46は、前記各切欠部27aに嵌合した状態で、該抜止部46の後端面が底板部材25の後面部27と同一面上に位置するか、または抜止部46の後端面が底板部材25の後面部27よりも僅かに後方に突出するよう構成されている。そして、前記機械室13の側面を画成する第2サイドパネル65の下部後端に位置する外周フランジ部67が前記抜止部46の後端面に当接して、前記ユニットベース38の後面壁40と外周フランジ部67との間で抜止部46を挟持することでブッシング44を固定している。
【0034】
図2図3図12に示すように、前記機械室13の側部骨格をなす側部フレーム53および機械室13の上部骨格をなす第2上部フレーム51は、該側部フレーム53の上端部に第2上部フレーム51の側端部下面(実施例1では左側端部の下面)を対向させた状態で両フレームがネジ固定されて、一体に取扱い可能なフレームユニット50を構成している。なお、前記側部フレーム53および第2上部フレーム51の夫々には、補強用リブが適宜に形成されて機械室13の骨格構成部材としての剛性を確保するよう構成されている。そして、前記第2上部フレーム51の後端部には、機械室13の背面を画成する外装パネル57が取り付けられると共に、第2上部フレーム51の下面側には、前記冷蔵ショーケース10の動作を制御するコントロールボックス59が配設されている。なお、前記外装パネル57には、冷蔵ショーケース10の背面側に露出するよう電源スイッチ58が取り付けられている。
【0035】
なお、前記底板部材25の後面部27、外装パネル57、断熱仕切り壁19および第2サイドパネル65の背面側に位置する外周フランジ部67により画成される前記機械室13の後方開口部には、前後方向に貫通するスリット61aが複数形成されたルーバ61が着脱自在に取り付けられている。前記ルーバ61は、前記外装パネル57の裏側に上端部を挿入して、該ルーバ61の下端部に設けた下部係合部61bを、前記底板部材25の後面壁40の上端部に係脱可能に係合することで、前記機械室13の後部開口部を閉成する状態で取り付けられている。なお、前記凝縮器82のルーバ61には、該凝縮器82のルーバ61側に臨む面を略全面的に覆うフィルタ62が着脱可能に配設されており、該ルーバ61を取り外した状態で、機械室13の後方開口部からフィルタ62の着脱を行ない得るよう構成される。
【0036】
前記側部フレーム53には、該側部フレーム53における本体部54の左下端部から下方に延出する延出片55が形成されており、該延出片55に前記ユニットベース38に形成した第2の係合部に係脱可能に係合する第1の係合部としての係合爪55aが形成されている。そして、前記側部フレーム53の延出片55を前記ユニットベース38における側面壁41の外面側に対向させた状態で前記第1の係合部と第2の係合部とを係合することで、該側部フレーム53(フレームユニット50)がユニットベース38に対して位置決めされるようになっている。また、前記側部フレーム53(フレームユニット50)がユニットベース38に対して位置決めされた状態で、該側部フレーム53の本体部54の下面がユニットベース38の側面壁41の上端部に当接または近接して、側部フレーム53に作用する垂直荷重をユニットベース38で支持し得るようになっている。
【0037】
また、前記第2上部フレーム51は、前記収納室12と機械室13とを画成する断熱仕切り壁19の上端部に右端部をネジ固定するよう構成されている。すなわち、前記側部フレーム53の第1の係合部とユニットベース38の第2の係合部とを係合すると共に、前記第2上部フレーム51を断熱仕切り壁19に固定することで、ユニットベース38と断熱仕切り壁19との間に前記フレームユニット50が架設される。このとき、前記収納室12側の第1上部フレーム31と機械室13の第2上部フレーム51は直線状に位置するよう構成され、前記トップカバー32により第1および第2上部フレーム31,51の全体を一体的に覆い得るようになっている。そして、前記フロントガラス14における機械室13に対応する上端部は、前記第2上部フレーム51とトップカバー32との間に挟持されるようになっている。
【0038】
ここで、図3図4図7図11に示すように、前記第1上部フレーム31および第2上部フレーム51の上面には、弾性変形可能な第1フック31c,51aが形成されると共に、前記トップカバー32の下面側には、該第1フック31c,51aと対応する位置に、該第1フック31c,51aに対して係脱可能な第2フック32aが弾性変形可能に形成されている。そして、前記第1フック31c,51aおよび第2フック32aは、第1上部フレーム31および第2上部フレーム51の上面を覆うようトップカバー32の下面を当接させることで係合して、該第1上部フレーム31および第2上部フレーム51に対してトップカバー32が位置決めされるようになっている。なお、前記第1上部フレーム31および第2上部フレーム51の第1フック31c,51aは、左右方向の同一直線上に位置するよう形成される。また、前記第2上部フレーム51の左上端部には、第2上部フレーム51に固定される第1固定片52aと、該第2上部フレーム51の左端縁から上方に延出する第1係止片52bとからL字状に形成された第1の係止部材52が配設されており、該第1の係止部材52を介して第2サイドパネル65の上部を位置決め固定するようになっている。なお、前記第1の係止部材52の第1固定片52aは、前記第2上部フレーム51と側部フレーム53とを固定するネジを利用して固定される。
【0039】
前記第2サイドパネル65において前記機械室13の側部開口部を覆う遮蔽板66には、前記ファンモータ83の駆動により機械室13内に取り込まれた空気を排出するスリット66aが左右方向に貫通して多数形成されている。また、前記遮蔽板66の外周縁部には、その全周に亘って外周フランジ部67が形成されており、前記底板部材25や第2上部フレーム51、フロントガラス14の側端部を該外周フランジ部67で被覆するようになっている。また、前記遮蔽板66の内側上部には、前記フレームユニット50に設けた前記第1の係止部材52に係脱可能に係合する第2の係止部材69が取り付けられている。前記第2の係止部材69は、前記遮蔽板66に固定される第2固定片69aと、該第2固定片69aの上端縁から機械室13の内側に曲折されて前記第1の係止部材52の第1係止片52bを挿脱可能な係止孔69cが形成された第2係止片69bとから構成されている。そして、前記第2の係止部材69における第2係止片69bの係止孔69cに、前記第1の係止部材52の第1係止片52bを挿入係止させることで、第2サイドパネル65の上部がフレームユニット50に対して位置決めされ、この状態で第2サイドパネル65の下部を前記ユニットベース38の側面部にネジ止めすることで、当該第2サイドパネル65が固定される。
【0040】
このとき、前記フレームユニット50の側部フレーム53における前記延出片55が、前記第2サイドパネル65の遮蔽板66とユニットベース38の側面壁41との間に挟持固定される。また、前記第2サイドパネル65の外周フランジ部67と第2上部フレーム51との間に、第2上部フレーム51を覆う前記トップカバー32の側端部が挟持されると共に、前記第2サイドパネル65の外周フランジ部67が、前記電源コード43の抜止部46の後端面に当接して、該ブッシング44の抜止部46を前記ユニットベース38の後面壁40との間で挟持している。すなわち、前記第1サイドパネル33を側部断熱壁18から取り外すと共に、前記第2サイドパネル65をユニットベース38およびフレームユニット50から取り外した状態で、前記第1フック31c,51aおよび第2フック32aの係合を解除することで、前記トップカバー32を取り外し得るようになっている。
【0041】
〔実施例1の作用〕
次に、前述した実施例1に係る冷蔵ショーケース10の作用につき説明する。
前記冷却機構80のメンテナンス作業等を行なうに際しては、先ず前記第1サイドパネル33を前記断熱箱体16の側部断熱壁18に固定するネジを弛み外して、前記第1上部フレーム31に設けられた第1の係止部31bと第1サイドパネル33の第2の係止部33aとの係合を解除して、当該第1サイドパネル33が取り外される。そして、前記第2サイドパネル65をユニットベース38に固定するネジを弛み外して、前記フレームユニット50に設けた第1の係止部材52における第1係止片52bを、第2サイドパネル65に設けた第2の係止部材69における第2係止片69bの係止孔69cから抜き出して、当該第2サイドパネル65を取り外す。これにより、前記機械室13は、前記フレームユニット50(側部フレーム53)により一部が塞がれた状態で大部分が左側方に開口する。このとき、前記トップカバー32の両端の挟持固定が解除され、前記第1上部フレーム31およびフレームユニット50(第2上部フレーム51)に形成した第1フック31c,51aと、トップカバー32に形成した第2フック32aとの係合を解除することで、当該トップカバー32が取り外される。
【0042】
次いで、前記フレームユニット50(第2上部フレーム51)を前記断熱仕切り壁19に固定するネジを取り外し、該フレームユニット50の全体を、前記フロントガラス14の上端部下面に沿って機械室13の側方に引き抜くことにより、前記側部フレーム53の係合爪55aがユニットベース38の通孔41aから抜き出されて係合解除され、当該フレームユニット50が機械室13から取り外される。これにより、機械室13が側方に完全に開口することになる。そして、前記機械室13の側部開口部を完全に解放した状態で、前記底板部材25の後面部27に通孔27bを介して前記ユニットベース38の膨出部40b,40bのネジ孔40cに螺挿されたネジを弛み外すことで、該ユニットベース38の固定が解除され、当該機械室13の側部開口部からユニットベース38を引き出すことができる。
【0043】
このように、実施例1に係る冷蔵ショーケース10では、第2サイドパネル65を取り外すことにより機械室13が側方に開口され、機械室13の側方に前記ユニットベース38を引き出して冷却機構80のメンテナンス作業等を行なうことが可能になる。すなわち、フロントガラス14を取り外すことなく冷却機構80のメンテナンス作業等を行ない得るから、作業時間の短縮を図り得ると共に、一人の作業員で作業を行なうことができ、コスト低減を実現し得る。また、冷却機構80が設置されるユニットベース38を機械室13から引き出してメンテナンス作業等を実施できるから、作業性の向上が図られる。
【0044】
また、前記機械室13の底面を画成する底板部材25に配設された補強板35のレール部36に、前記ユニットベース38の前面壁39が差し込まれているから、該ユニットベース38を機械室13に対して引き出しまたは収納する際におけるユニットベース38の安定性が高くなり、作業性の向上が図られる。更に、前記ユニットベース38の前面壁39をレール部36に差し込んだことで、ユニットベース38の引き出しや収納を行なう際に、該ユニットベース38の浮き上がりを防止でき、機械室13に対してユニットベース38をスムーズに引き出したり収納することができる。しかも、前記ユニットベース38における前面壁39から突出片40aの突出端部までの寸法を、前記機械室13の前後の幅寸法(底板部材25の前面部26から後面部27までの距離)に略合致するよう設定して、該底板部材25の前面部26および後面部27がユニットベース38の案内手段として機能するよう構成したことで、引き出しおよび収納時のユニットベース38の安定性がより向上し、メンテナンス作業等の作業性を一層向上し得る。
【0045】
また、前記ユニットベース38を案内するレール部36を、機械室13の前側に位置するよう形成して、該ユニットベース38の後面壁40にネジ止め用の膨出部40b,40bを形成したことで、ショーケース前面側からユニットベース38の固定ネジを目視されることはなく、冷蔵ショーケース10の意匠性を高めることもできる。また、前記底板部材25は、上方および側方に開口する形状に樹脂一体成形してあるから、冷蔵ショーケース10を構成する部品点数の削減が図られると共に、組み付け工数やシール工数の削減にも繋がり、冷蔵ショーケース10の製造コストの低減を図り得る。しかも、前記底板部材25は、前記収納室12(断熱箱体16)および機械室13の底面を一体的に画成する大きさに形成され、該底板部材25だけで冷蔵ショーケース10の底面全体を構成しているから、大幅な軽量化が図られ、冷蔵ショーケース10の製造作業の作業性が向上する。また、底板部材25を単一の樹脂成形部品としたことで、複数パネルを組み付けて底板部材25が形成される従来構造のように部材同士の継ぎ目が冷蔵ショーケース10の外面に現れることはなく、該冷蔵ショーケース10の意匠性を向上することが可能となる。
【0046】
そして、前記冷却機構80に対するメンテナンス作業等の終了後には、前述した手順と反対の手順で各部材を組み付けることで、冷蔵ショーケース10が復元される。すなわち、先ず機械室13から引き出されたユニットベース38を、前記レール部36に沿って機械室13内に収納し、前記底板部材25の後面部27に形成した通孔27bを介して対応の膨出部40bのネジ孔40cにネジを螺挿して機械室13内の所定位置にユニットベース38を固定する。次いで、前記機械室13の側部開口部から前記フロントガラス14の上端部下面に沿ってフレームユニット50を挿入し、側部フレーム53に形成された係合爪55aをユニットベース38の通孔41aに挿入係合すると共に、第2上部フレーム51の右端部を前記断熱仕切り壁19の上端部にネジ止めした後に、前記第2上部フレーム51の第1フック51aに対して、前記トップカバー32の第2フック32aを係合させて第1上部フレーム31および第2上部フレーム51の夫々をトップカバー32で覆うよう取り付ける。そして、前記第1上部フレーム31の第1の係止部31bと、第1サイドパネル33の第2の係止部33aとを係合させて、該第1サイドパネル33を断熱箱体16の側部断熱壁18にネジ固定すると共に、前記フレームユニット50に設けた第1の係止部材52における第1係止片52bを、前記第2サイドパネル65に設けた第2の係止部材69における第2係止片69bの係止孔69cに挿入係合させて、該第2サイドパネル65をユニットベース38にネジ止めすることで、冷蔵ショーケース10が復元される。
【0047】
このように、前記機械室13の骨格構造をなす側部フレーム53と第2上部フレーム51とを組み付けてフレームユニット50として一体的に取り扱い得るよう構成したことで、該フレームユニット50を着脱するだけで機械室骨格の分解および復元をなし得るから、冷却機構80のメンテナンス作業等に要する作業時間の短縮を図り得るようになる。しかも、前記フレームユニット50の側部フレーム53は、前記延出片55をユニットベース38の側面壁41と、前記第2サイドパネル65との間に強固に挟持されるから、該側部フレーム53(延出片55)を単独でユニットベース38にネジ止めする必要がなく、フレームユニット50の着脱作業性の向上が図られる。
【0048】
ところで、電源コード43を固定するブッシングとしては、従来は図14に示すようなブッシング90の外周面に溝部90aを周設すると共に、該ブッシング90が固定される固定部材91に形成された貫通孔91aの内周縁部に環状の嵌合片92を形成するバーリング加工を施して、当該ブッシング90の溝部90aに嵌合片92を嵌合するよう構成されていたことから、固定部材91の加工コストが嵩む要因ともなっている。これに対して、実施例1のブッシング44は、ユニットベース38に形成した貫通孔40dに嵌合される嵌合部45と、該嵌合部45より大径な抜止部46とから構成されて、該抜止部46をユニットベース38の後面壁40と第2サイドパネル65の外周フランジ部67との間に挟持して固定するよう構成してある。すなわち、貫通孔40dにバーリング加工を施すことなく前記電源コード43を保持するブッシング44を固定することができ、コストの削減を図り得る。
【0049】
また、電源コード43が引っ張られたとしても、前記ブッシング44における抜止部46の後端面に、前記第2サイドパネル65の外周フランジ部67が当接することで、ブッシング44が離脱するのを確実に防止でき、電源コード43の取扱い性の低下を招来することはない。また、従来のブッシング90のように、固定部材91の嵌合片92を溝部90aに嵌合する構成では、必然的に固定部材91からブッシング90が突出することになり、見栄えが劣り商品の付加価値が低下することにも繋がる難点が指摘されるところ、実施例1のブッシング44では、前記ユニットベース38の貫通孔40dに嵌合部45を嵌合させた状態で、底板部材25の後面部27と抜止部46の後端面と略同一面に位置して、該後面部27からブッシング44が後方に突出しないよう構成してあるから、冷蔵ショーケース10の意匠性の向上が図られる利点もある。
【実施例2】
【0050】
次に、実施例2に係る冷蔵ショーケースにつき説明する。但し、実施例2に係る冷蔵ショーケース100の基本構成は、実施例1で説明した冷蔵ショーケース10と基本的に同一構成であり、同一の機能を有する部材・構成には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0051】
実施例2に係る冷蔵ショーケース100では、図15に示すように、前記機械室13の底面をなす底板部材25の後面部27は、前記側部断熱壁18から断熱仕切り壁19までの間にのみ形成されて、該機械室13を後方に完全に開口するよう構成されている。そして、前記底板部材25には、前記第2サイドパネル65側の側端部に、上方へ突出するよう固定板102が連設されている。すなわち、実施例2に係る冷蔵ショーケース100では、冷却機構80が設置されたユニットベース108を、前記機械室13の側部開口部からは引き出し不能に構成されて、当該ユニットベース108を機械室13の後方開口部から引き出し可能に構成される。また、前記底板部材25には、前記機械室13に臨む後端縁部に、上方に開口する係合溝103が左右方向に延在するよう形成されており(図16参照)、ルーバ61の下端部が着脱可能に差し込まれるようになっている。
【0052】
そして、実施例2に係る冷蔵ショーケース100では、前記底板部材25、外装パネル57、断熱仕切り壁19、第2サイドパネル65の背面側に位置する外周フランジ部67の夫々により画成される開口部に、実施例1と同様にルーバ61が着脱可能に配設される。実施例2に係るルーバ61は、実施例1と同様に前記外装パネル57の裏側に上端部を挿入した状態で、該ルーバ61の下端部に設けた下部係合部61bを前記底板部材25の係合溝103に係脱可能に上方から差し込むことで取り付けられる。すなわち、実施例2では、前記外装パネル57およびルーバ61が機械室13の背面を画成する背面カバーとして機能し、該ルーバ61および外装パネル57(フレームユニット50)を取り外すことにより、前記ユニットベース108を機械室13から引出し可能になっている。また、前記ルーバ61の凝縮器82側には、該ルーバ61を略全面的に覆うフィルタ62が着脱可能に配設されており、該ルーバ61を取り外した状態で、機械室13の後方開口部からフィルタ62の着脱を行ない得るよう構成される。なお、前記ルーバ61およびフィルタ62は、前記ユニットベース108に設けられた電源コード43に対応する角部分(図15の右下角部分)に切欠部61c,62aが形成されており、該ルーバ61およびフィルタ62と電源コード43との干渉を防止している。
【0053】
また、前記固定板102には、前記機械室13の骨格構造をなす前記フレームユニット50(側部フレーム53)に形成された係合爪(第1の係合部)55aに係脱可能に係合する第2の係合部が形成されており、該係合爪55aと第2の係合部とを係合することで、フレームユニット50(側部フレーム53)が底板部材25(固定板102)に対して位置決めされるようになっている。ここで、実施例2では、前記第2の係合部として、前記係合爪55aが嵌合する通孔102aが前記固定板102に形成されている。また、前記固定板102には、前後方向に離間する位置にネジ通孔102b,102bが形成されると共に、前記第2サイドパネル65において、該固定板102のネジ通孔102b,102bと左右に整列する位置にネジ通孔65a,65aが夫々形成されており、該第2サイドパネル65のネジ通孔65a,65aに挿通したネジを固定板102のネジ通孔102b,102bに挿通し得るよう構成されている。
【0054】
また、前記機械室13に配設される補強板105は、図16に示すように、前記機械室13の底面略全体を覆う底板105aの前端部および左右側端部から上方に延出する補強壁部105b,105cを備えており、各補強壁部105b,105cが底板部材25の前面部26、断熱仕切り壁19および固定板102に対して対応的にネジやリベット、接着等の図示しない固定手段により固定される。なお、図16では、前記補強板105において前記固定板102に固定される左補強壁部の図示を省略してある。また、前記固定板102に固定される左補強壁部には、該固定板102のネジ通孔102b,102bと対応する位置に通孔(図示せず)が形成されており、該ネジ通孔102b,102bに挿通したネジが機械室13内に挿入されるようになっている。
【0055】
図16に示すように、前記補強板105には、前記断熱仕切り壁19に固定される右補強壁部105cに、ユニットベース108を引き出し可能に案内するガイド手段としてのレール部106が形成されている。前記レール部106の基本構成は、実施例1のレール部36と同様であって、右補強壁部105cから機械室13内部に略水平に延出する第1片106aと、該第1片106aの突出端部から下方へ延出する第2片106bとからなり、該レール部106の第2片106bと右補強壁部105cとの間にユニットベース108の右側面壁110が差し込まれて、該ユニットベース108を前後方向に案内するようになっている。
【0056】
前記機械室13に収容されるユニットベース108は、実施例1と同様に、上方に開口する箱状に形成されている。そして、前記ユニットベース108を機械室13に収容した状態で、前記固定板102に対向する左側面壁109に、該固定板102のネジ通孔102b,102bと左右に整列するようネジ孔109a,109aが夫々形成されている(図17参照)。すなわち、前記第2サイドパネル65とユニットベース108(左側面壁109)との間に前記固定板102を挟んだ状態で、該第2サイドパネル65のネジ通孔65a,65aおよび固定板102のネジ通孔102b,102bに挿通したネジを、ユニットベース108(左側面壁109)の対応するネジ孔109a,109aに螺挿することで、ユニットベース108が機械室13内の所定位置に固定されると共に、第2サイドパネル65が固定されるようになっている。また、前記補強板105のレール部106に差し込まれる前記ユニットベース108の右側面壁110は、該ユニットベース108の前面壁111および後面壁112よりも上方まで延在するよう形成されており、該ユニットベース108の前面壁111および後面壁112がレール部106に干渉することなく右側面壁110を後方から差し込み得るようになっている。
【0057】
ここで、前記ユニットベース108における右側面壁110から左側面壁109までの寸法は、前記機械室13の左右の幅寸法(断熱仕切り壁19から固定板102までの距離。具体的には補強板105の右補強壁部105cから左補強壁部までの距離)に略合致するよう設定されている。すなわち、前記断熱仕切り壁19および固定板102がユニットベース108の案内手段として機能して、機械室13に対するユニットベース108の引き出しおよび収納時の安定性を高めている。
【0058】
〔実施例2の作用〕
次に、前述した実施例2に係る冷蔵ショーケース100の作用につき説明する。
前記冷却機構80のメンテナンス作業等を行なうに際しては、前記ルーバ61を上方に引き上げて下部係合部61bと前記底板部材25の係合溝103との係合を解除して、該ルーバ61およびフィルタ62を取り外した状態で、実施例1と同様に前記第1サイドパネル33および第2サイドパネル65を取り外す。これにより、前記機械室13は、前記フレームユニット50(側部フレーム53および外装パネル57)により一部が塞がれた状態で大部分が左側方および後方に開口する。更に前記トップカバー32およびフレームユニット50を取り外すことにより、機械室13が後方に完全に開口することになる。
【0059】
ここで、前記ユニットベース108は、前記第2サイドパネル65を固定板102に固定するネジを介して一体的に固定されているから、該第2サイドパネル65の取り外しに伴ってユニットベース108の固定が解除される。このように、実施例2に係る冷蔵ショーケース100では、前記第2サイドパネル65およびフレームユニット50(外装パネル57)を取り外すことにより、前記機械室13が後方に開口されると共にユニットベース108の固定が解除され、前記ユニットベース108を機械室13の後方に引き出して冷却機構80のメンテナンス作業等を行なうことが可能になる。すなわち、フロントガラス14を取り外すことなく冷却機構80のメンテナンス作業等を行ない得るから、作業時間の短縮を図り得ると共に、一人の作業員で作業を行なうことが可能となり、コスト低減を実現し得る。また、冷却機構80が設置されるユニットベース108を機械室13から引き出してメンテナンス作業等を実施できるから、作業性の向上が図られる。
【0060】
また、前記機械室13の底面を画成する底板部材25に配設された補強板105のレール部106に、前記ユニットベース108の右側面壁110が差し込まれているから、実施例1と同様に、該ユニットベース108を引き出したり収納したりする際の安定性向上を図り得る。また、前記第2サイドパネル65を固定するネジを利用してユニットベース108も固定したことで、ショーケース前面側からユニットベース108の固定ネジを目視されることはなく、冷蔵ショーケース100の意匠性を高めることもできる。しかも、前記第2サイドパネル65をネジ止めするだけでユニットベース108も同時に固定でき、また第2サイドパネル65を取り外すことでユニットベース108の固定も解除されるから、メンテナンス等における冷蔵ショーケース100の組み立て・分解の作業性が大幅に向上する。
【0061】
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.実施例1,2では、機械室の骨格をなす側部フレームと上部フレームとをユニット化して一体的に取り扱い得るよう構成したが、該側部フレームおよび上部フレームを独立した部材として単独で取り扱い得るようにしてもよい。
2.実施例1,2では、収納室(断熱箱体)および機械室の底面を単一の底板部材で形成するようにしたが、収納室(断熱箱体)および機械室の底面を個別に形成するようにしてもよい。
3.実施例1,2では、底板部材を樹脂一体成形するようにしたが、複数のパネル部材を組み付けて構成することもできる。
4.実施例1では、ユニットベースを案内するレール部を機械室の前側に形成したが、機械室の後部側にもレール部を形成して、ユニットベースの前後の壁部を案内するようにしてもよい。
5.実施例1では、側部フレームに形成した係合爪をユニットベースに形成した通孔に挿入係合させた状態で、ユニットベースとサイドパネルとの間に側部フレームの延出片を挟持するよう構成したが、該側部フレームの延出片をユニットフレームに個別にネジ止めするよう構成してもよい。また、側部フレームは、底板部材に固定することもできる。
6.実施例1,2では、冷却器を断熱箱体に固定的に配設するよう構成したが、収納室と機械室とを仕切る断熱仕切り壁に開口部を開設して、ユニットベースを引き出した際に、冷却器も一体的に引き出されるようにしてもよい。なお、この場合には、断熱箱体内に、冷却器を収容する冷却室を収納室とは独立して画成すると共に、ユニットベースを機械室内に収容した状態で断熱仕切り壁の開口部が密閉されるよう構成し、冷却室および機械室を隔絶することが好ましい。
7.実施例1,2では、収納室(断熱箱体)の左側部に機械室を設けて、ユニットベースを左側方に引き出すよう構成された冷蔵ショーケースを例示したが、収納室(断熱箱体)の右側部に機械室を設けて、ユニットベースを右側方に引き出すよう構成することもできるのは当然である。
8.実施例2では、フレームユニットを構成する外装パネルとルーバとにより、機械室の背面を画成する背面カバーを構成するようにしたが、ルーバ単体で背面カバーを構成するよう構成してもよく、またその他構成により背面カバーを形成するようにしてもよい。
9.実施例2では、ユニットベースを案内するレール部を、収納室と機械室とを仕切る断熱仕切り壁側に設けるよう構成したが、固定板側にもレール部を形成して、ユニットベースの左右の壁部を案内するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0062】
12 収納室,13 機械室,14 フロントガラス,16 断熱箱体
25 底板部材,26 前面部(対向面部),27 後面部(対向面部)
36 レール部(ガイド手段),38 ユニットベース,57 外装パネル,61 ルーバ
65 第2サイドパネル(サイドパネル),80 冷却機構
102 固定板,106 レール部(ガイド手段),108 ユニットベース
109 左側面壁(サイドパネルにネジ固定される壁部)
110 右側面壁(サイドパネルにネジ固定される壁部に対向する壁部)
図1
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