【文献】
Motorola,Evaluation of Proposed RACH Signatures[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯5 R1-99670,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_05/Docs/Zip/R1-99670.zip>
【文献】
Motorola, Texas Instruments,Proposal for RACH Preambles[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯6 R1-99893,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_06/Docs/Pdfs/R1-99893.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は無線の音声・データ通信システム、特にカバレッジエリアあるいは「セル」内で無線ユニットが移動する場合における無線音声・データ通信システムに関連して記述される。また、本発明に関する特定の好ましい実施例は、符号分割多重アクセス(CDMA)タイプの多重通信をセル内の基地局で取り扱うようなシステムに関連して記述される。しかしながら、本発明は、他の通信システム、例えば時分割多重アクセス(TDMA)や他のスペクトル拡散または広帯域技術を採用する移動無線通信にも適用することが考慮されている。したがって、以下の記述は単なる例示であって、本発明の特許請求範囲に記載された範囲を制限することを意図しない。
【0020】
発明の好ましい実施例による無線通信システムの開発例が
図1に図示される。
図1に示されるように、基地局10はカバレッジエリアあるいはセル14の中央寄りに配置される。基地局10は従来技術と同様に、セル14内に物理的に位置する無線ユニットUEとの間で広帯域またはスペクトル拡散無線通信を行う固定施設である。
図1で示されるように、当該分野で典型的なものとして、無線ユニットUEはデジタル携帯電話などの移動無線ユニットである。セル14内の無線ユニットUEの台数は、時間帯や曜日のほか、セル14内の無線電話密度に影響する出来事に大きく依存して変動する。
【0021】
一般に、セル14内の無線ユニットUEの大部分が移動機であり、任意の時刻にセル14内の伝送領域のいたるところに散在する。例えば、無線ユニットUE
2は基地局10のごく近くに位置するが、無線ユニットUE
nは基地局10から比較的離れたセル14の周縁部近くに位置する。その上、無線ユニットUEはセル14内を移動することが可能である。例えば、無線ユニットUE
1は速度vで基地局10から遠ざかることもある。従来技術では、無線ユニットUEの相互距離とそれらの移動速度の変動によって、接続要求のためのプリアンブルコードの識別が困難になる。後述するように、発明の好ましい実施例のプリアンブルコーディングによれば、相当な速度で移動する移動体によって相異なる距離から伝送されるコード化プリアンブルを十分に効率的に識別することができる。
【0022】
この例では、基地局10と無線ユニットUEの間で行われる通信は、無線ユニットUEの1つと電話ネットワーク内における別の電話との間で交わされる音声通話である。したがって、後述のように基地局10は無線ユニットUEと広帯域通信するための適切な回路を有する。さらに、基地局10は個々の無線ユニットUEと一般交換電話網(PSTN)の間で通信リンクの交換をある程度のレベルで実行する交換システム12を有する。
【0023】
上述のように無線ユニットUEは移動無線電話セットに対応している。
図2は典型的な移動無線ユニットUE
jの電子回路のブロック配線図である(一般的に、添え字jは
図1で示される無線ユニットUEの1つを表す)。もちろん、
図1で示されるような全体的なシステムにおける無線ユニットUEは、それぞれ異なった回路で構成されると考えられる。したがって、
図2で示される無線ユニットUE
jの回路構成は単なる例示であって、他の代替的回路構成を本発明で使用することも可能である。
【0024】
図2に示される代表的な回路構成はTDMAおよびCDMAの広帯域通信を実行するのに通常使用されるようないわゆる「第2世代」または「2G」ベースバンド構成に対応している。無線ユニットUE
jの無線サブシステム22は直接アンテナAに接続されており、アンテナAを介して送受信される信号の電力増幅とアナログ処理を行う。送信側では、無線サブシステム22の変調器27は送信用信号をRF(無線周波数)インターフェース回路30から入力して、シンセサイザ25の制御によって広帯域の変調アナログ信号を生成する。パワーアンプ21はアンテナAからの送信用として変調器27の出力を増幅する。受信側では、アンテナAからの入力信号をレシーバ23で受信し、シンセサイザ25の制御によってフィルタにかけられ、処理されて、RFインターフェース回路30に送られる。
【0025】
RFインターフェース回路30は無線ユニットUE
jのアナログのベースバンド範囲で入力、出力の両信号を処理する。送信側において、RFインターフェース回路30はデジタル信号プロセッサ(DSP)32からデジタル信号を入力し、特定の伝送プロトコルに適した適切なフィルタリングと位相変調を実行する。例えば、コード化デジタルビットストリームの多重チャンネルをDSP32からRFインターフェース回路30に送ることができる。RFインターフェース回路30はこれらのディジタルデータをアナログ変換し、選択された変換ビットストリームを位相偏移によって同相(I)および直交(Q)アナログ信号成分の両方を生成し、上記無線サブシステム22の変調器27に送るための適切な信号になるようにアナログフィルタリングを施す。
【0026】
受信側では、無線サブシステム22のレシーバ23で受信したアナログ信号をRFインターフェース回路30がDSP32による処理に適したデジタル形式に変換する。例えば、受信信号の同相(I)、直交(Q)成分は分離されてフィルタにかけられる。そして、RFインターフェース回路30によってA/D変換を実行して、別々にフィルタにかけられた受信信号の各成分に対応するデジタルビットストリームをDSP32に入力することができる。
【0027】
DSP32は送信用信号と受信信号の両方に適切なデジタル信号処理を施す。これに関係して、DSP32はオーディオインターフェース34に接続され、そのオーディオインターフェースは入出力用のマイクロホンMとスピーカSにそれぞれ接続される。オーディオインターフェース34は必要なA/D変換回路を有し、マイクロホンMから入力される音に基づいてサンプリングされたビットストリームディジタル信号を生成するためにフィルタリングを行う一方、D/A変換回路を有し、受信、処理された通信に対応するアナログの信号でスピーカSを駆動するためにフィルタリングおよび増幅を行う。
【0028】
DSP32によって実行されるデジタル機能は当然、無線ユニットUE
jが使用する通信プロトコルに依存する。受信側において、DSP32は受信したデジタル拡散信号からデータ信号を検索するためにRFインターフェース回路30からのデータをチャンネルデコーディングするなどの機能を実行し、続いて、チャンネルデコードされたデータからのスピーチシンボルのデコーディングを逆離散フーリエ変換(IDFT)等の手法によって実行する。また、受信信号に対するイコライゼーション、エラー修正、復号の各処理も適宜実行される。受信側のDSP32によって処理された信号はつぎに、オーディオインターフェース34に入力され、増幅の後、スピーカSから出力される。
【0029】
送信側では、実質的に逆の動作が行われる。マイクロホンMからオーディオインターフェース34を経て入力されるデジタルサンプリングされた音声入力は、例えばシンボルDFT動作によってコード化され、そのシンボルはチャンネルコードでデジタルスペクトル拡散信号にコード化される。そして、必要なプレイコライゼーションやフィルタリングと共に、スクランブリングあるいは他の暗号化処理が実行される。このように処理されたデジタル信号は上述のようにRFインターフェース回路30に入力される。
【0030】
本発明の好ましい実施例によれば、DSP32は無線ユニットUE
jから送信されるプリアンブルコードの生成機能を備えている。これらのプリアンブルコードは、無線電話通話などの通信セッションの開始を要求するためにアンテナAから送信される。この好ましい実施例によると、無線ユニットUE
jが自動車、列車、飛行機などの高速輸送手段上で使用されている場合に基地局10(
図1)から無線ユニットUE
jまでの広い距離範囲にわたって識別可能なように、これらの直交プリアンブルコードが選択される。これらのプリアンブルの生成については以下に詳しく述べる。
【0031】
これに関連して、DSP32は送受信の両動作に必要なかなりのデジタル処理能力を備えることが好ましい。DSP32としての使用するために好適なデジタル信号プロセッサの一例に、テキサス・インスツルメンツ社製デジタル信号プロセッサのTMS320c5xファミリがある。
【0032】
図2に示されるように、無線ユニットUE
jには、その他の支援回路も設けられる。この例では、マイクロコントローラ36はデータ経路以外の無線ユニットUE
jを制御する。そのようなコントロール機能には、リソース管理、オペレーティングシステム管理、ヒューマンインターフェース管理が含まれ、これに関係して、マイクロコントローラ36はフラッシュメモリ33(オペレーティングシステムおよびユーザ設定の記憶用)、SIMカード35(拡張機能用)、キーパッド37、ユーザディスプレイ38のようなファンクションと一緒に動作する。さらに、
図1に示されるように、無線ユニットUE
jは無線ユニットUE
jのバッテリ状態をモニタし、スリープモード等の節電機能を実行するためにバッテリ・インターフェースおよび電力制御サブシステム31を有する。
【0033】
第二/第三世代トランシーバ基地局用として、発明の好ましい実施例による基地局の構造例について
図3を参照しながら説明する。当業者には明らかな通り、この特定の構成は単なる例示であって、他の基地局構成も本発明に従って使用可能である。
【0034】
図3に示されるように、基地局10は増幅送信信号を1つ以上の基地局アンテナBSAから送出するとともに、それらアンテナBSAから受信した信号を増幅するための増幅器42を有する。RFインターフェース・ファンクション44は、適切な送受信フォーマッティング/フィルタリング回路を含む。さらに、RFインターフェース・ファンクション44は、増幅された受信信号をデジタル化するA/D変換器と、伝送信号をアナログ化するD/A変換器を含む。このように、RFインターフェース・ファンクション44がベースバンド・インターフェース45とデジタル的に接続されることにより、RFインターフェース・ファンクション44とベースバンド装置40の間で適切な信号フォーマッティングが行われる。
【0035】
ベースバンド装置40は物理層インターフェース55およびネットワークインターフェースアダプター56を介してE1またはT1クラス等の末端ネットワークあるいは
図3で示されるパケットネットワークと通信する。物理層インターフェース55およびネットワークインターフェースアダプター56は従来のサブシステムであって、ネットワークタイプおよび基地局10に好適な対応インターフェースに従って選択される。
図1の構成では、ネットワークインターフェースアダプター56は交換システム12とのインターフェースを行う。
【0036】
ベースバンド装置40は基地局10で無線通信を処理する際にデジタル信号処理機能を実行する。このファンクションを実行するために、ベースバンド装置40は、1つ以上の高性能デジタル信号プロセッサ(DSP)装置、例えばテキサス・インスツルメンツ社製DSPのTMS320c5xおよびTMS320c6xクラスのものと、基地局10のデジタル処理条件に好適なメモリおよび外部ファンクションとを含むサブシステムになると考えられる。
図3では、ベースバンド装置40の構造面よりも機能面の構成を示しているが、当業者には明らかなとおり、この機能的説明により、従来の集積回路を使用して基地局10の所要能力に応じたベースバンド装置40を容易に実現することができる。
【0037】
送信側において、ベースバンド装置40は
図3で示されるように、物理層インターフェース55とベースバンド・インターフェース45の間に接続されるエンコード/変調ファンクション54を含む。エンコード/変調ファンクション54は物理層インターフェース55からディジタルデータを受け取って、特定のプロトコルに適したデジタル処理機能を実行する。例えば、エンコード/変調ファンクション54は最初に、受信ディジタルデータをシンボルにコード化する。これらのシンボルは選択されたチップレートに従って拡散コードによってチップシーケンスに拡散され、また、この過程でシンボルが多重サブチャネルに拡散されることもある。通常、受信側の無線ユニットUEがこの基地局10からの送信と隣接セルからの送信を区別することができるように、拡散シンボルにセル特定のスクランブリングコードが適用される。つぎに、拡散シンボルが変調されるが、一般に多重サブチャネルは同相(I)および直交(Q)グループに分割されるので、最終的な変調信号には両方の成分が含まれる。スペクトル拡散信号はチャンネルひずみに対する適切なフィルタリングおよびプレイコライゼーションの後にベースバンド・インターフェース45に印加され、RFインターフェース・ファンクション44および増幅器42を経てアンテナBSAから送出される。
【0038】
受信側では、RFインターフェース・ファンクション44で受信信号のデジタル化の後、入力デジタル信号がベースバンド・インターフェース45からベースバンド装置40に送られる。これらの信号は、詳細に後述するチップレート復調/逆拡散ファンクション48に印加され、デジタル化された受信データから伝送シンボルが得られる。基地局10がそのセル14内の複数の無線ユニットUEから複数チャンネルを介して信号を受信することを考慮して、チャンネル推定ファンクション46はランダムなチャンネル変化を想定する。チャンネル推定ファンクション46およびチップレート復調・逆拡散ファンクション48の出力はシンボルユーザ検出・結合ファンクションに供給されて、復調データが各チャンネルに関連づけられた後、チャンネル毎すなわち通話毎にシンボルデコードファンクション52によって受信シンボルは物理層インターフェース55およびネットワークインターフェース・ファンクション56を介するネットワーク通信に適したビットストリームにデコードされる。
【0039】
上述のように、本発明は
図1に例示する無線電話ユニットUEなどの移動機による接続要求の生成と、対応の基地局10における接続要求の受信およびデコーディングとに関するものである。
図4、
図5を用いて、発明の好ましい実施例による接続要求プリアンブル生成動作の原理を以下に説明する。
【0040】
例えば
図2のように構成された移動体ユーザユニットUEなどの送信要素を
図1のシステムにおいて使用する場合のデータフローを
図4に示す。この例では、データビットストリームx(k)は、例えば最終データメッセージの一部としての伝送シンボルストリームに対応する。このビットストリームx(k)は動作58で拡散コードh(k)と乗算される。ビットストリームx(k)の各ビットは当該分野で周知のように、拡散動作58によって複数の「チップ」に拡散される。実際は、拡散動作58においてビットストリームx(k)の各ビットは特定のコードh(k)で変調された一連のサンプルすなわちチップに変換され、この動作58におけるチップレートはビットストリームx(k)のデータレートの整数倍である。そして、特定のチャンネルのパワーを調整するために、利得段60において動作58による拡散出力に利得率βが適用される。
【0041】
ビットストリームx(k)に対応するチャンネルは、加算器62でつぎに直交成分(Q)と結合される同相成分(I)である。当該分野で周知のように、
図4で示すような単独のデータチャンネルは、加算器62によってそのデータチャンネルとは位相が90°異なる制御チャンネルと結合して伝送することが可能であり、この直交構成によって受信側でデータとコントロール情報の分離が可能になる。また、当該分野で周知のように、伝送は多重データチャンネル上に実行され、分離を可能にするために各チャンネルは直交拡散コードh(k)のセットのうち、それぞれ異なったコードを受信する。多重データチャンネルを同相と直交グループに分離し、加算器62の前段で結合することも当該分野で周知である。記述を簡潔にするため、
図4ではビットストリームx(k)に対する1つだけのデータチャンネルが示されているが、当業者には容易に理解されるように、本発明は多重チャンネル伝送にも実施することができる。
【0042】
つぎに、加算器62からのIおよびQ成分は、動作64においてスクランブルコードc(k)でスクランブルされる。同一セル(例えば、
図1のセル14)で行われるすべての送信が同一スクランブルコードを使用するという意味で、スクランブルコードc(k)はセル特定である。したがって、スクランブルコードc(k)を使用することによって、それぞれのシステム要素は、そのセル内の通信と、他のセルから受信したかもしれない通信とを識別することができる。通常、スクランブルコードc(k)は「長」コード、例えば4096チップ長のコードである。
【0043】
スクランブル動作64の後、スクランブルされた拡散信号は、動作66、68において送信用としてそれぞれ同相および直交成分に変調される。一般にスクランブルコードc(k)に複素係数が含まれると、動作66、68による同相、直交出力成分は一般に、加算器62への同相、直交入力成分に対応しない。
【0044】
伝送に適用される
図4のコーディングはもちろん受信側で完全に復元可能である。
【0045】
音声またはデータ通信ペイロードのほかに、基地局10との接続を要求するために
図4のスキームにしたがって無線ユニットUEでプリアンブルが生成される。
図1との関連で述べたように、本発明によると、基地局10から大きく離れた場所をかなりな速度で移動する無線ユニットUEから同時に要求された場合でも直交性が得られるように、特定の拡散コードh(k)が選択される。
【0046】
発明の好ましい実施例によると、動作58で適用される拡散コードh(k)は1セットの直交ウォルシュ・アダマール・コードから選択された1つの反復に相当する。実際に、入力ビットストリームx(k)を「1」と仮定しているので、動作58の出力はウォルシュ・アダマール・コードシンボルそのものである。そして、この拡散コード出力とセル特定のスクランブルコードが動作64で乗算される。詳細は後述するが、受信側における変換動作を容易にする意味で、ウォルシュ・アダマール・コードの選択は特に有用である。
【0047】
代表的な発明の好ましい実施例によると、スクランブルコードc(k)は長さ2
25−1の実数値ゴールドコードの4096チップセグメントである。同相専用チャンネルアップリンクスクランブルコードと同じ方法でセル特定のスクランブルコードc(k)を形成し、それを、直交ゴールドコードの256の直交4096チップセグメントの1つとして選択するのが好ましい。なお、その256のコードはコード生成時に異なる初期シフトレジス値から決定される。その結果として得られたスクランブルコードc(k)は、それぞれ異なるウォルシュ・アダマール・コードに対応する16の可能なプリアンブルコードh(k)と関連づけられる。
【0048】
周知のように、長さ16のウォルシュ・アダマール・コードh
m(k)は、m=0、1、..、15として以下のように表される。
【表1】
この代表例によると、選択されたプリアンブルコードh(k)はつぎに説明するようなインタリーブ方式で256回繰り返される。
【0049】
もちろん、これ以外のプリアンブルコード長と反復の組み合わせも同様に使用可能である。例えば、長さ32のアダマール・コードを128回繰り返しても、4096チップ・スクランブルコードに対応する。アプリケーションによっては、長さの異なるスクランブルコードが使用可能であって、その場合、さらに多くのコード長と反復回数の組み合わせが得られる。
【0050】
m=0、1、…、15としたとき、16のウォルシュ・アダマール・コードh
m(k)のセットを想定し、n=0、1、…、255としたとき、256のスクランブルコードC
n(k)のセットを想定する。ただし、各コードh
mは16チップ長、各コードC
nは4096チップ長である。
図4の動作64で出力されるm番目のプリアンブルはn番目のスクランブルコードs
mnに対応し、次のように表される。
【数1】
は、長さ16のウォルシュ・アダマール・コードの256回反復に相当する。
図5で示されるように、発明の好ましい実施例によるプリアンブル70の構成は、16の可能なウォルシュ・アダマール・コードシンボルh
mを256回繰り返して作成した4096チップの1つから成る。言い換えれば、256コードシンボルh
mのそれぞれの中で第1ビットが同じであり、256コードシンボルh
mのそれぞれの中で第2ビットが同じであり、以下同様になる。ゴールドコードの場合は、シンボルの各ビットは複数チップ分だけ繰り返され、続いて次のビットはそのチップ分だけ繰り返され、以下同様であり、この点において、プリアンブルシンボル70の上記構成は、従来のゴールドコード化プリアンブルと好対照を示している。また、
図5で示されるように、プリアンブルシンボル70は上述のとおり、送信前に特定のセル特定スクランブルコードc
nと乗算される。
【0051】
もちろん、ウォルシュ・アダマール・コードシンボルの反復数は適用される「長」コードの長さによって異なり、
図5に関わる上記構成は単なる例示である。現在の規格に対応する別の例では3840チップ長コードが使用される。その場合、長さ16のウォルシュ・アダマール・コードが240回繰り返される。
【0052】
発明の好ましい実施例に従って接続を要求する際に無線ユニットUEおよび基地局10で行われる全体的な動作について、
図6を用いて説明する。以下の記述から明らかにされる通り、
図6で示される動作は、発明の好ましい実施例による
図2の無線ユニットUEの構成に含まれるDSP32によって主として実行される。もちろん、
図6の動作を実行する特定の回路は、無線ユニットUEを実現するために使用される特定の構成に依存する。
図6で示されるように、この動作は、例えば基地局10のサービスエリアであるセル14に無線ユニットUEが入ったときに無線ユニットUEがセル14からセル特定のスクランブルコードc
nを受信する過程72で開始される。このセル特定のスクランブルコードc
nは無線ユニットUEによって接続要求用プリアンブルおよびペイロードの送信用に使用される。
【0053】
過程74において、無線ユニットUEは、任意の無線ユニットUEが接続要求のためにプリアンブルを伝送することのできる特定の周期的タイムスロットを示すブロードキャスト・メッセージを基地局10から受信する。当該分野で周知のとおり、基地局10からのブロードキャストは周期的に行われ、無線ユニットUEは接続要求に現在利用可能なタイムスロットに関する最新情報を受信することができる。もちろん、使用可能時間スロットの数は、セル内で発生する呼の瞬時トラフィックに依存して時間的に変化する。デシジョン過程76において、無線ユニットUEは、そのユーザが発呼するか否かを決定する。否(デシジョン76がNO)の場合、無線ユニットUEは、接続要求に使用可能なタイムスロットに関する次のブロードキャストを受信するために過程74に戻ってデシジョン76を繰り返す。
【0054】
ユーザが発呼する場合(デシジョン76はYES)、無線ユニットUEは過程78において、接続要求の発信に使用可能なタイムスロットの1つを選択するとともに、プリアンブルを構成するためにウォルシュ・アダマール・コードh
mの1つを選択する。発明の好ましい実施例によると、同一セル14内の別の無線ユニットUEが接続要求のために同じタイムスロットと同じウォルシュ・アダマール・コードを選択する確率を最小にするために、過程78における選択動作は擬似ランダム選択アルゴリズムによって実行される。その結果、長さ16のウォルシュ・アダマール・コードh
mが利用可能な上述の好ましい実施例では、選択過程78において上記リストの16コードh
mの1つがランダムに選択される。
【0055】
過程80において、無線ユニットUEのDSP32は、最後のサンプリングコードの長さを合わせるために十分な回数だけコードシンボルを繰り返すことにより、選択されたウォルシュ・アダマール・コードh
mをインタリーブ形式で拡散する。4096チップ・スクランブルコードc
nを使用するこの例では、長さ16のウォルシュ・アダマール・コードh
mが256回繰り返され(16×256=4096)。
図5に関連して上述したインタリーブ形式でコードシンボルが効果的に拡散される。つぎに、基地局10から受信したセル特定のスクランブルコードc
nにしたがって拡散コードシンボルを多重化するために、無線ユニットUEは過程82を実行する。また、スクランブルされた信号を必要に応じてオーバサンプリングすることも可能である。このプリアンブルは変調され、過程78で選択された使用可能タイムスロット期間中に無線ユニットUEから基地局10へ送信される。
【0056】
過程86において基地局10はプリアンブルを受信する。
図2に示される代表的構成の基地局10に含まれる増幅器42、RFインターフェース44、ベースバンド・インターフェース46などの回路において、このプリアンブルに対応する受信信号に増幅、A/D変換、フィルタリング等の処理が施される。その結果として得られたデジタル信号は、基地局10のチップレート復調・逆拡散ファンクションによって逆スクランブル、復調、逆拡散され、無線ユニットUEが選択、送信した特定のウォルシュ・アダマール・コードシンボルh
mは復元される。
【0057】
発明の好ましい実施例によるチップレート復調・逆拡散ファンクション48の代表的構造が
図7に示されており、これは
図6の方法に従って動作する。
【0058】
詳細は後述するが、この構造によると、入力デジタル信号は最初に、発明の好ましい実施例による過程88における様々なインタリーブ拡散コードシンボルをデインタリーブするために、一連のタップ付き遅延線100に印加される。
図7で示されるように、例示遅延線100
0の各遅延線100は一連の遅延段Dを含む。オーバサンプリング・ファクタをnとして、各遅延線100の長さは16nである。タップは最初の遅延段Dの前に位置し、その後はn番目ごとの遅延段の前に位置する。
図7に示される遅延線100
0の例では、タップ間に2つの遅延段Dが入るように、オーバサンプリング・ファクタはn=2である。遅延線100
0の出力は遅延線100
1の入力に印加され、順次次の遅延線に印加される。長さ16のウォルシュ・アダマール・コードを256回拡散するこの例では、チップレート復調・逆拡散ファンクション48に含まれる遅延線100の個数は、図のシーケンスにおける最後の遅延線が100
255であることから明らかなように256である。
【0059】
遅延線100からのタップは、逆拡散器102のうち適当な何個かに接続される。入力ビットストリームの対応ビットを合成してコードシンボル用ビット値に戻すための回路または機能が逆拡散器102で形成され、それによって各ビットのチップ数が単一ビット値に「逆拡散」される。さらに、逆拡散器102は送信時に実行された拡散コードとスクランブルコードc
nの乗算の逆操作を行うためにセル特定のスクランブルコードの適切な係数を入力ビットに加える。長さ16のウォルシュ・アダマール・コードのこの例において、逆拡散器102を16インスタンス(すなわち、逆拡散器102
0〜102
15)設けると、各逆拡散器102は
図7に示すように256の長さになる。シンボルの繰り返しを行う発明の好ましい実施例によると、シンボル内のビットは上述のように反復の間にインタリーブされる。一連の逆拡散器102
0〜102
15の逆拡散器102の位置に対応するタップ位置から256の遅延線100の各タップに接続される各逆拡散器102によって
図6のフローに示すデインタリーブ動作が実行される。例えば、第1の逆拡散器102
0は図示されるように遅延線100
0から第1タップと、さらに遅延線100
1〜100
255の255個のそれぞれからも第1タップが接続される。第2の逆拡散器102
1は図示されるように遅延線100
0からn遅延段後の第2タップと、さらに遅延線100
1〜100
255の255個のそれぞれからも第2タップが接続される。この例では、残りの逆拡散器102
2〜102
15のすべてに対して、この構成が続く。各逆拡散器102への入力タップの組み合わせが分析されて出力ビットが生成され、逆拡散器102からの出力の組み合わせによって、この実施例における16ビットのシンボルが構成される。
【0060】
16の逆拡散器102
0〜102
15の出力は16ビットシンボルとして変換・コード相関ファンクション104に印加され、変換・コード相関ファンクション104は過程94で例えば相関に基づいてこのシンボルとセット中の可能なウォルシュ・アダマール・コードh
mのそれぞれとを比較する。この例では、変換・コード相関ファンクション104は長さ16のウォルシュ・アダマール変換を実行して、その結果を可能なコードh
mのための各変換に関連させる。16の出力が生成され、各出力は可能なコードh
mの1つと関連づけられていて、受信ビットストリームとその関連コードh
mとの相関程度を表す。そして、これらの出力は基地局10において例えばシンボルユーザ検出・合成ファンクション50(
図3)で解析され、デコードされたプリアンブルに対応する要求を送信した無線ユニットUEのアイデンティティが識別される。このデコードされたプリアンブルが有効であると仮定して、過程96で基地局10が要求元無線ユニットUEから要求された接続を開始することにより、音声またはデータペイロード情報の通信が可能になる。
【0061】
この好ましい実施例によると、プリアンブルコードの分解能において大きな利点が得られる。
図5に例示される拡散プリアンブルコードのインターリービングにより、コード化シンボルがコヒーレントである期間が短くなり、直交状態が維持される。上記例では、それぞれのシンボルは16チップの期間(の適用オーバサンプリング・ファクタ倍)はコヒーレントで、256回繰り返される。このようにコヒーレントな期間が短いと、その期間中の蓄積ドップラ位相シフトの影響が小さいので、高速で移動する移動機のプリアンブルが確実に識別される。一方、長いコード長にわたってシンボルの反復を行うと、セル内の様々な距離に位置する無線ユニットから伝送されるプリアンブルを識別することができる。上記例では、長さ16のコードシンボルが256回繰り返され、その結果、4096チップシンボルが得られ、受信遅延時間に大きな変動がある場合でも識別することができる。
【0062】
さらに、
図7に関する例で述べたように、発明の好ましい実施例によるプリアンブルコーディングはデコードの際に特に効率的である。
図7において、それぞれの逆拡散器102を互いに並列動作させることにより、全体の逆拡散過程90(
図6)を一度に実行することができる。また、発明の好ましい実施例のプリアンブルコーディングのための予想計算量は従来のゴールドコーディング以下と推測される。その結果、高速で移動し距離も様々に異なる場合にプリアンブルを正確に識別する本発明の利益は、計算費用をかけることなく実現され、さらに計算量も軽減される。
【0063】
上述のように、本発明は様々な構成で実行することができる。さらに、上記のコーディングおよびデコーディングは、上述した従来の長コヒーレントコードやセグメントコードを含めた従来のアプローチと組み合わせて実行可能なように考慮されている。そのような組み合わせでは、基地局は本発明によるプリアンブルや従来技術によるプリアンブルの受信、デコードを行い、その場合、最大相関が得られるアプローチを基地局で使用するように考慮されている。
【0064】
これに関連して、
図8に第2の好ましい発明実施例によるチップレート復調・逆拡散ファンクション48’の構造の詳細を示す。この第2実施例は入力プリアンブルのセグメント型ノンコヒーレント・デコーディングに対応しており、この特定例では、4つのセグメントはそれぞれ64シンボル長であって、各シンボルは長さ16のウォルシュ・アダマール・コードである。もちろん、他のセグメント長も、必要に応じて異なるコード長と組み合わせて使用することができる。代替例として4096チップ長コードと長さ16のウォルシュ・アダマール・コードの場合、セグメントの長さおよび数はそれぞれ、32シンボルが8セグメントと、128シンボルが2セグメントからなる。
【0065】
図8で示されるように、ここでも入力データストリームは、
図7の例と同様に遅延線100で受信される。前述と同様に、遅延線100は256個の遅延線100
0〜100
255を備えており、オーバサンプリング・ファクタをnとして、各遅延線には16×nの遅延段Dが含まれる。前述と同様に、遅延線100からは長さ方向に沿ってタップが引き出され、この例では4096の出力タップT(0)〜T(4093)が引き出されている。これらの出力Tはインタリーブ形式で逆拡散器122
0〜122
63に印加される。なお、この実施例では逆拡散器の長さ64である。
【0066】
この第2の好ましい発明実施例によると、各コードシンボルは、4096チップ長のコード全体の長さにわたってコヒーレントであると言うよりも、64シンボルのセグメントとして考えられる。したがって、逆拡散器122への入力は遅延線100のサブセットからだけである。例えば、最初の逆拡散器122
0は最初の64の遅延線100
0〜100
63の各第1タップ(すなわち、第1遅延段Dの前にあるタップ)に接続され、
図8の用語に従えば、これらの入力は入力T(0)、T(16)、T(32)、...、T(1008)である。次の逆拡散器122
1は最初の64の遅延線100
0〜100
63の第2タップ、すなわちT(1)、T(17)、...、T(1009)に接続される。このように、逆拡散器122
0〜122
15は最初の64の遅延線100の各タップ、すなわち線T(0)〜T(1023)上の最初の1024タップに接続される。したがって、この発明実施例によれば、これら最初の16の逆拡散器が長さ16のウォルシュ・アダマール・コードシンボルの最初の64反復のインタリーブサンプルを逆拡散することにより、4つのセグメントの第1セグメントのシンボルが逆拡散される。
【0067】
64反復の次のセグメントは、次グループの遅延線100(すなわち、遅延線100
64〜100
127)の各第1タップに接続される逆拡散器122
16から始まる。なお、これら第1タップは線T(1024)〜T(2032)上にある。長さ64の各逆拡散器122
0〜122
15の第1セグメントと同様に、残りの逆拡散器122
16〜122
63はさらに3つのセグメントで構成される。シンボルに適用される4セットの逆拡散器122は入力されたセル特定のコードを、送信時に64シンボルのセグメントにセグメント化されたセル特定のコードが適用された程度に分割する。
図8の用語に従えば、逆拡散器122
0の出力は線V(0)上に現れ、逆拡散器122
1の出力は線V(1)上に現れ、以下同様に、最後の逆拡散器122
63の出力はV(63)上に現れる。
【0068】
この例においては、逆拡散器122からの64の出力V(0)〜V(63)は長さ16のウォルシュ・アダマール・コードシンボルを表す16のグループで、4つのウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
0〜124
3の1つに印加される。具体的には、最初のウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
0にはV(15)から出力V(0)、2番目のウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
1にはV(31)から出力V(16)、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
2にはV(47)から出力V(32)、そしてウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
3にはV(63)から出力V(48)がそれぞれ供給される。
図7に関連して述べた通り、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124は、入力シンボルを変換してその変換シンボルと長さ16の可能な16のウォルシュ・アダマール・コード値とを比較し、そして各ファンクション124は、入力シンボルが出力に対応するコード値と整合する程度を表す16の出力Xを生成する。
【0069】
この第2の好ましい実施例では、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124からの出力Xは、それぞれのシンボル値との対応を決定するためにセグメント論理ファンクション126
0〜126
15に印加される。長さ16のコードに対する可能なウォルシュ・アダマール・コード値の数は16であるので、この実施例では、セグメント論理ファンクション126の数は16である。これに関連して、セグメント論理ファンクション126
0は、表の上部に示されるウォルシュ・アダマール・コード値h
0に対応し、一般的に表現すれば、セグメント論理ファンクション126
mは、ウォルシュ・アダマール・コード値h
mに対応する。
図8で示されるように、セグメント論理ファンクション126
0には、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
0から出力X(0)、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
1からの出力X(1)、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
2からの出力X(2)、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
3からの出力X(3)がそれぞれ供給される。これらの出力X(0)〜X(3)はそれぞれ、対応するウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124に印加されるシンボルとウォルシュ・アダマール・コードシンボル値h
0との整合度を表す。同様に、残り15のセグメント論理ファンクション126
1〜126
15にも、対応するシンボルに対してウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124のそれぞれから入力が印加される。
【0070】
この第2の好ましい実施例では、セグメント論理ファンクション126はそれぞれの入力信号振幅の電力加算を実行する。具体的に、セグメント論理ファンクション126
0の例をとれば、電力加算は以下のようになる。
【数2】
それぞれ対応するウォルシュ・アダマール・コードシンボルhに対してセグメント論理ファンクション126から得られる加算結果は、どのシンボルがプリアンブルとして無線ユニットUEからの伝送されたのかを表すよい指標になる。発明のこの実施例によると、コヒーレンシを必要とする期間が64シンボルに制限されるので、デコーディングのセグメント化によって、さらにドップラーシフト偏移の影響を受け難くし、その一方で、それぞれのセグメントがコード識別動作に寄与する。
【0071】
ここで
図9を用いて、第3の好ましい実施例によるチップレート復調/逆拡散ファンクション48”の構造について説明する。ファンクション48”の要素のうち、
図8のファンクション48’と共通する要素には同じ参照符号が付けられており、それら要素については新たに説明を加えない。
【0072】
この第3の好ましい実施例によると、セグメント論理ファンクション136は差動符号化コードシンボルを検出し、また、この例では64シンボルのセグメントに配列される。この実施例では、プリアンブルはセグメントごとのシンボルについて最大化された一連の相違に対応している。
【0073】
この例では、
図9で示されるチップレート復調/逆拡散ファンクション48”の信号経路は、
図8におけるファンクション48’の信号経路と同じである。同様に、セグメント論理ファンクション136
0には、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
0からの出力X(0)、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
1からの出力X(1)、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
2からの出力X(2)、ウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124
3からの出力X(3)がそれぞれ印加される。同様に、残り15のセグメント論理ファンクション136
1〜136
15にも、対応するシンボルに対してウォルシュ・アダマール変換・コード相関ファンクション124のそれぞれから入力が印加される。
【0074】
この好ましい実施例に従って差分値を求める際に、セグメント論理ファンクション136
0によって実行される機能は下記に対応する。
【数3】
ただし、*は複素共役を表す。残りのセグメント論理ファンクション136
1〜136
15も、それぞれの入力に応答して同じ差動動作を実行する。このようにして、セグメント論理ファンクション136のうち、差動動作に基づいて最大振幅出力を生成するものが、差動符号化された伝送プリアンブル値を示す。
【0075】
コーディング、デコーディングに関する上記および他の代替実施例を本発明に適用しても、演算操作を効果的にして様々な伝送処理および移動体速度で良好な性能を達成することができる。
【0076】
好ましい実施例に従って本発明を記述してきたが、これら実施例は変更や代替が可能であって、本発明の利点および恩恵を受けるそれら変更、代替物は当業者には明らかなように、この明細書および付図にに関連するものである。それら変更および代替物は特許請求の範囲に記載された発明の範囲に包含される。
【0077】
(関連出願)
本願は、米国特許法119条(e)(1)のもとで、1999年6月11日出願の予備出願No.60/138,713(TI−29324PS)1999年6月15日出願の予備出願No.60/139,334(TI−29324PS1)1999年7月8日出願の予備出願No.60/142,889(TI−29324PS2)の利益を主張する。これらの内容は、参照し本願に組み込まれる。