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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5687788
(24)【登録日】2015年1月30日
(45)【発行日】2015年3月18日
(54)【発明の名称】カテーテル検出装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/095 20060101AFI20150226BHJP
   A61J 15/00 20060101ALI20150226BHJP
   A61B 5/06 20060101ALI20150226BHJP
【FI】
   A61M25/095
   A61J15/00 A
   A61B5/06
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-66520(P2014-66520)
(22)【出願日】2014年3月27日
【審査請求日】2014年5月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000137340
【氏名又は名称】株式会社マコメ研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】314003627
【氏名又は名称】エス・アンド・ブレイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100153110
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100131037
【弁理士】
【氏名又は名称】坪井 健児
(74)【代理人】
【識別番号】100099069
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】新井 栄作
(72)【発明者】
【氏名】澤 正章
(72)【発明者】
【氏名】近藤 礼
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 英男
【審査官】 安田 昌司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−149972(JP,A)
【文献】 特開2004−215992(JP,A)
【文献】 特開2008−099715(JP,A)
【文献】 特開2007−236949(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/00
A61B 5/06
A61J 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルの先端に配置した被検出部と、該被検出部の位置を検出する検出部とを備えたカテーテル検出装置であって、
前記被検出部は電磁波を発生する送信コイルからなり、
前記検出部は、直交する座標軸上で該座標軸の交点に対する対称な位置にそれぞれ配置され、それぞれのコイル軸が前記交点に向かう方向に一致する4個の第1検出コイルと、前記座標軸上で該座標軸の交点に対する対称な位置にそれぞれ配置され、それぞれのコイル軸が前記交点に向かう方向と直交する方向に一致する4個の第2検出コイルとを有し、
前記検出部の検出結果に基づいて前記被検出部の位置を表示する十字状の表示部をさらに備え、
該十字状の表示部の方向を前記座標軸に一致させると共に、前記十字状の表示部の交点を前記座標軸の交点に一致させた状態で、前記表示部を前記第1検出コイルおよび前記第2検出コイルの上側に配置したことを特徴とするカテーテル検出装置。
【請求項2】
前記検出部を搭載する基板をさらに備え、
前記第1検出コイルが前記基板の表面に、前記第2検出コイルが前記基板の裏面にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル検出装置。
【請求項3】
前記検出部を搭載する基板をさらに備え、
前記第1検出コイルおよび前記第2検出コイルが前記基板の片面にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル検出装置。
【請求項4】
4個の前記第1検出コイルのうち同じ座標軸上に配置された2個の前記第1検出コイルで得られた2つの出力信号の差信号に基づいた値を、前記2つの出力信号の和信号をn乗(ただしn>1の実数)した値で除算して前記被検出部の位置を求める、あるいは、4個の前記第2検出コイルのうち同じ座標軸上に配置された2個の前記第2検出コイルで得られた2つの出力信号の差信号に基づいた値を、前記2つの出力信号の和信号をn乗(ただしn>1の実数)した値で除算して前記被検出部の位置を求めることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカテーテル検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテルの先端に配置した被検出部と、被検出部の位置を検出する検出部とを備えたカテーテル検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カテーテルは、治療や検査を行うために血管、消化管、尿管などに挿入、留置される医療用の管である。例えばもっとも頻用されている消化管に用いられるカテーテル(経鼻栄養チューブ)は、経口摂取の困難な患者に使用し、患者の鼻から食道を経由して胃に留置され、このチューブから流動食の投与を行うことでカロリー摂取が行われる。経鼻栄養チューブは臨床の場で広く用いられているが、栄養チューブ先の先端が正しく胃内に留置されることが重要で、誤って気管に留置されると、気胸を生じたり、気づかずに流動食を投与した場合には窒息死や重症肺炎を惹起し、重大な医療過誤を引き起こす。
【0003】
従来、その確認方法は、留置したチューブから注射器で10ml程度の空気を注入し、その気泡音を聴取することでなされてきた。しかしながら、気泡音を聴取することのみでは不確実な場合があり、複数の方法を用いて確実に判定することが医療安全情報により推奨されている。現在、もう一つの確認方法としてチューブを吸引して吸引内容物が胃の内容物であることをpH試験紙で確認する方法や胸部エックス線写真を撮影して胃内に先端部位が存在することを確認する方法が行われている。しかし、留置部位が適切でもチューブを吸引しても胃内容物が引けない場合も多いこと、エックス線撮影装置を持たない施設も多いこと等などいずれの方法も十分とはいえない。また、エックス線撮影装置を所有している病院においても、患者の放射線被爆の問題、さらにエックス線撮影室に患者を移動し、撮影し、読影し、連れ帰る手間、を考慮するとより簡便な方法が求められている。例えば、特許文献1には、十字状に配置した送信コイルを患者の体外に、棒状の検出コイルをカテーテルと共に体内にそれぞれ配置しており、電磁誘導を利用してカテーテルの深さ、その先端の位置や方向を検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表平7−500979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術は、カテーテル先端の位置を送信コイルと検出コイルとの角度から特定しており、カテーテル先端の位置を平面座標で特定するものではない。
【0006】
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、不感帯に位置する検出コイルを無くし、カテーテル先端の位置を確実に検出できるカテーテル検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、カテーテルの先端に配置した被検出部と、該被検出部の位置を検出する検出部とを備えたカテーテル検出装置であって、前記被検出部は電磁波を発生する送信コイルからなり、前記検出部は、直交する座標軸上で該座標軸の交点に対する対称な位置にそれぞれ配置され、それぞれのコイル軸が前記交点に向かう方向に一致する4個の第1検出コイルと、前記座標軸上で該座標軸の交点に対する対称な位置にそれぞれ配置され、それぞれのコイル軸が前記交点に向かう方向と直交する方向に一致する4個の第2検出コイルとを有し、前記検出部の検出結果に基づいて前記被検出部の位置を表示する十字状の表示部をさらに備え、該十字状の表示部の方向を前記座標軸に一致させると共に、前記十字状の表示部の交点を前記座標軸の交点に一致させた状態で、前記表示部を前記第1検出コイルおよび前記第2検出コイルの上側に配置したことを特徴としたものである。
【0008】
第2の技術手段は、前記検出部を搭載する基板をさらに備え、前記第1検出コイルが前記基板の表面に、前記第2検出コイルが前記基板の裏面にそれぞれ配置されることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、前記検出部を搭載する基板をさらに備え、前記第1検出コイルおよび前記第2検出コイルが前記基板の片面にそれぞれ配置されることを特徴としたものである。
【0009】
第4の技術手段は、4個の前記第1検出コイルのうち同じ座標軸上に配置された2個の前記第1検出コイルで得られた2つの出力信号の差信号に基づいた値を、前記2つの出力信号の和信号をn乗(ただしn>1の実数)した値で除算して前記被検出部の位置を求める、あるいは、4個の前記第2検出コイルのうち同じ座標軸上に配置された2個の前記第2検出コイルで得られた2つの出力信号の差信号に基づいた値を、前記2つの出力信号の和信号をn乗(ただしn>1の実数)した値で除算して前記被検出部の位置を求めることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第1検出コイルのコイル軸と第2検出コイルのコイル軸とが互いに交差するように配置されるので、第1検出コイルが仮に不感帯に位置しても、同じ組に属する第2検出コイルは不感帯に位置しない。よって、カテーテル先端の位置を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係るカテーテル検出装置の受信機の外観斜視図である。
図2】(A)は図1の受信機の正面図、(B)は受信機の表示部を説明するための図である。
図3】(A)はカテーテルの正面図、(B)は送信機の構造を説明するための図である。
図4図1の受信機に適用可能な回路ブロック図である。
図5】不感帯の発生を説明するための図である。
図6】第1実施例による検出コイルの配置を説明するための図である。
図7】第1実施例による検出コイルおよび送信コイルの配置を説明するための図である。
図8図1の受信機による位置検出制御のフローチャートである。
図9図4の演算部の演算結果と送信コイルの位置との関係を示す図である。
図10図1の表示部によるカテーテル先端の位置表示を説明するための図である。
図11】第2実施例による検出コイルの配置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明のカテーテル検出装置について説明する。図1は、本発明に係るカテーテル検出装置の受信機の外観斜視図であり、図2(A)は図1の受信機の正面図、図2(B)は受信機の表示部を説明するための図である。
カテーテル検出装置1は、受信機20や後述する送信機を有した電磁波検出方式の位置検出装置であり、送信コイルの位置を複数個の検出コイルで得られた信号から求め、カテーテル先端の位置を検出することができる。
【0013】
図1に示すように、受信機20は、作業者が片手で把持可能な例えば直方体状の受信機本体21を有する。受信機本体21の上面には、カテーテル先端の位置を表示できる表示部40や、受信機本体21内に向けて押し下げ可能なスイッチ50が設けられている。
受信機20の電源オフ時にスイッチ50を押し下げると、受信機20の電源をオンにでき、受信機20の電源オン時にスイッチ50を例えば1秒間以上継続して押し下げると、受信機20の電源をオフにできる。
【0014】
図2(A)に示すように、表示部40は例えば十字状に開口した窓に樹脂パネルが嵌め込まれており、樹脂パネルの下側には例えばLEDが複数設置されている。詳しくは、図2(B)に示すように、樹脂パネルの下側には実装基板41が設けられ、例えば丸型の原点用LED44を中心にして例えば計20個の角型のLED42A〜42J,43A〜43Jが十字状に交差して配置されている。LED42A〜42Jは、図2(B)に示したX軸方向に沿って設けられ、原点用LED44を挟んでX軸の負方向と正方向とにそれぞれ5個ずつ配置されている。LED43A〜43Jは、Y軸方向に沿って設けられており、原点用LED44を挟んでY軸の負方向と正方向とにそれぞれ5個ずつ配置されている。
【0015】
図3(A)はカテーテルの正面図、図3(B)は送信機の構造を説明するための図である。図3(A)に示したカテーテル14は、例えば外径2〜4mm程度、長さ150cm程度で形成され、例えば消化管に用いられる。また、カテーテル14の例えば先端付近には貫通孔(図示省略)が設けられ、カテーテル14の側面には例えば20cm間隔で深度目盛(図示省略)が付され、カテーテル14の後端には注射筒(図示省略)に連結されるアダプタ15が設けられている。
【0016】
カテーテル14は、患者体内への挿入を容易にするために、ガイドワイヤ(スタイレットともいう)16と組み合わせて使用することができ、送信機10はこのガイドワイヤ16を利用している。具体的には、図3(B)に示すように、送信機10は発振回路12や送信コイル18を有し、送信コイル18は、カテーテル14の先端に配置できるようにガイドワイヤ16の先端に設置され、コード17を用いて発振回路12に接続されている。
【0017】
発振回路12は、送信機本体11内に設置されており、所定の周波数(例えば125kHz)の方形波を生成可能である。発振回路12と送信コイル18とはコンデンサ13を介して直列に接続されている。送信コイル18は、軸部材と、この軸部材の周囲に螺旋状に巻回される導体とからなり、軸部材は導体の巻回軸(コイル軸ともいう)に沿って延びている。送信コイル18の径は例えば1.2mm、長さは7mm、インダクタンスは230μH(1kHz)で形成される。送信コイル18で電磁波を発生させるために、コンデンサ13や送信コイル18は所定の周波数で共振するような定数が設定されている。
【0018】
図4は、図1の受信機に適用可能な回路ブロック図である。
受信機20は、表示部40の他、検出回路22や検出コイル23A〜23Hを有している。検出コイル23A〜23Hは同じ性能を有して検出回路22に接続され、検出回路22は、マルチプレクサ26、アンプ27、A/Dコンバータ28、およびマイコン29を有し、マイコン29が表示部40に接続されている。
【0019】
検出コイル23A〜23Hは例えば計8個で形成される。各検出コイル23A〜23Hは、いずれも軸部材と、この軸部材の周囲に螺旋状に巻回される導体とからなり、軸部材はコイル軸に沿って延びている。各検出コイル23A〜23Hの径は例えば1.2mm、長さは7mm、インダクタンスは230μH(1kHz)で形成される。また、各検出コイル23A〜23Hは、送信コイル18の駆動周波数(例えば125kHz)で共振するように、コンデンサ24A〜24Hとそれぞれ並列に接続されている。
【0020】
そして、送信コイル18が検出コイル23A〜23Hに近づき、送信コイル18から照射された電磁波の周波数が自己の共振周波数と同一である場合、検出コイル23A〜23Hには電磁誘導によって共振して起電力が発生し、所定の周波数の正弦波が発生する。検出コイル23A〜23Hに対する送信コイル18の向きが一定であれば、この正弦波の振幅は、送信コイル18が検出コイル23A〜23Hに近づくに連れて大きくなる。しかし、送信コイルと検出コイルとの位置に応じて不感帯が発生する。
【0021】
図5は、不感帯の発生を説明するための図である。図5(A)に示すように、送信コイル18のコイル軸(図中に一点鎖線で示す)が検出コイル23のコイル軸に対して中心で直交している場合、あるいは、図5(B)に示すように、検出コイル23のコイル軸(図中に一点鎖線で示す)が送信コイル18のコイル軸に対して中心で直交している場合、いずれも不感帯が発生し、送信コイル18と検出コイル23との距離が変わっても、検出コイル23には起電力が発生しない。
【0022】
この不感帯を避けるために、本発明の検出コイル23A〜23Hは、直交する座標軸上でこの座標軸の交点に対する対称な位置にそれぞれ配置され、それぞれのコイル軸が交点に向かう方向に一致する4個の第1検出コイル23B,23D,23F,23Hと、それぞれのコイル軸がこの交点に向かう方向と直交する方向に一致する4個の第2検出コイル23A,23C,23E,23Gとを有している。
【0023】
(第1実施例)
図6は、第1実施例による検出コイルの配置を説明するための図であり、図6(A)は実装基板の表面を、図6(B)は実装基板の裏面をそれぞれ示している。
図4で説明した計8個の検出コイル23A〜23Hは、送信コイル18を検出するための同じ座標軸上の正方向あるいは負方向に対して2個ずつの組をなし、同じ組に属する検出コイルのコイル軸が例えば直交方向に交差するように配置されており、例えば直径60mm程度の円形の検出範囲を形成できる。
【0024】
より具体的には、まず、図6に示すX軸の正方向の位置は第1検出コイル23Fと第2検出コイル23Eで1組をなし、X軸の負方向の位置は第1検出コイル23Bと第2検出コイル23Aで1組をなしている。一方、図6に示すY軸の正方向の位置は第1検出コイル23Hと第2検出コイル23Gで1組をなし、Y軸の負方向の位置は第1検出コイル23Dと第2検出コイル23Cで1組をなしている。
【0025】
次に、図6(A)に実線で示すように、第1検出コイル23B,23D,23F,23Hは実装基板25の表面25aに搭載され、各第1検出コイル23B,23Fのコイル軸が例えばX軸に沿って延び、各第1検出コイル23D,23Hのコイル軸が例えばY軸に沿って延びている。このため、各第1検出コイル23B,23D,23F,23Hのコイル軸が、XY座標の原点で交差するように十字状に配置されている。なお、実装基板25が、本発明の基板に相当し、例えば図2(B)で説明した実装基板41の下側に設けられ、丸型の原点用LED44を実装基板25のXY座標の原点に一致させている。
【0026】
これに対し、図6(B)に実線で示すように、第2検出コイル23A,23C,23E,23Gは実装基板25の裏面25bに搭載されており、各第2検出コイル23A,23C,23E,23Gのコイル軸が、XY座標の原点とは別の位置で交差するように十字状に配置されている。
X軸の正方向の位置を検出する第1検出コイル23Fと第2検出コイル23Eの例で説明すると、この同じ組に属する検出コイル23E,23Fのコイル軸は実装基板25を挟んで互いに交差している。より具体的には、第2検出コイル23EはX軸に対して垂直に、第1検出コイル23FはX軸に対して水平にそれぞれ配置されている。これにより、送信コイルに対し、仮に一方の検出コイルが不感帯に位置しても、他方の検出コイルは不感帯に位置しないようにできる。
【0027】
図7は、第1実施例による検出コイルおよび送信コイルの配置を説明するための図である。図6のY軸に沿うコイル軸を有した送信コイル18が、そのコイル軸に直交するX軸方向に沿って移動する場合(横方向ともいう)、X軸に水平に配置された第1検出コイル23B,23Fは不感帯の位置を含むことになるが、X軸に垂直に配置された第2検出コイル23A,23Eは不感帯の位置にはならない。そこで、Y軸に沿う送信コイル18に対するX軸方向の位置は、図7(A)に示すように、第2検出コイル23A,23Eで検出される。
【0028】
また、同じく横方向として、図6のX軸に沿うコイル軸を有した送信コイル18が、そのコイル軸に直交するY軸方向に沿って移動する場合、Y軸に水平に配置された第1検出コイル23D,23Hは不感帯の位置があるが、Y軸に垂直に配置された第2検出コイル23C,23Gは不感帯の位置にはならない。よって、X軸に沿う送信コイル18に対するY軸方向の位置も、同じく図7(A)に示すように、第2検出コイル23C,23Gで検出される。
【0029】
一方、図6のX軸に沿うコイル軸を有した送信コイル18が、そのコイル軸に一致するX軸方向に沿って移動する場合(縦方向ともいう)、Y軸に水平に配置された第2検出コイル23A,23Eは不感帯に位置するが、Y軸に垂直に配置された第1検出コイル23B,23Fは不感帯の位置にはならない。そこで、X軸に沿う送信コイル18に対するX軸方向の位置は、図7(B)に示すように、第1検出コイル23B,23Fで検出される。
【0030】
また、同じく縦方向として、図6のY軸に沿うコイル軸を有した送信コイル18が、そのコイル軸に一致するY軸方向に沿って移動する場合、X軸に水平に配置された第2検出コイル23C,23Gは不感帯に位置するが、X軸に垂直に配置された第1検出コイル23D,23Hは不感帯の位置にはならないので、Y軸に沿う送信コイル18に対するY軸の位置も、同じく図7(B)に示すように、第1検出コイル23D,23Hで検出される。
【0031】
このように、第1検出コイル23B,23D,23F,23Hのコイル軸と第2検出コイル23A,23C,23E,23Gのコイル軸とが直交するように配置されるので、不感帯の位置を確実に無くすことができ、送信コイルの検出精度がより一層向上する。特に、送信コイルおよび検出コイルが棒状に延びた構造では、本発明の不感帯解消効果がより有益となる。
【0032】
また、第1実施例では、同じ組に属する第1,2検出コイルのコイル軸が、実装基板を挟んで互いに交差する。言い換えれば、X軸の正方向の位置を検出する第1検出コイル23Fと第2検出コイル23Eの例を挙げて説明すると、第1実施例では、第1検出コイル23Fを例えば表面25aに、第2検出コイル23Eを例えば裏面25bに分けて配置しているので、いずれの検出コイルを実装基板の片面に配置する場合に比べて実装基板の面積を小さくでき、カテーテル検出装置の小型化を図ることができる。
【0033】
さらに、同じ組に属する第1検出コイル23Fと第2検出コイル23E、同じ組に属する第1検出コイル23Bと第2検出コイル23Aの例で説明すると、第1実施例では、第1検出コイル23Fの中心と第2検出コイル23Eの中心とを一致させ、第1検出コイル23Bの中心と第2検出コイル23Aの中心とを一致させている。このため、第2検出コイル23E(第1検出コイル23F)と第2検出コイル23A(第1検出コイル23B)とは、例えばX軸上の対称位置に互いに離間して配置されている。第2検出コイル23E(第1検出コイル23F)の中心と第2検出コイル23A(第1検出コイル23B)の中心との間の距離は例えば50mmに設定される。
【0034】
この第1実施例では、同じ組に属する第1検出コイル23Hと第2検出コイル23Gの各中心が一致すると共に、同じ組に属する第1検出コイル23Dと第2検出コイル23Cの各中心も一致しており、第2検出コイル23G(第1検出コイル23H)と第2検出コイル23C(第1検出コイル23D)とは、例えばY軸上の対称位置に互いに離間して配置されている。第2検出コイル23G(第1検出コイル23H)の中心と第2検出コイル23C(第1検出コイル23D)の中心との間の距離も50mmに設定される。ただし、例えば、X軸方向の検出コイル間の距離がY軸方向の検出コイル間の距離よりも長くなるように、X軸方向の検出コイル間の距離とY軸方向の検出コイル間の距離とを異なる値に設定してもよい。
【0035】
ここで、送信コイル18が、上記の横方向と縦方向を合成した方向に沿って、あるいは上記の横方向や縦方向に沿って移動し、例えば原点の位置から同じ座標軸上に位置する一方の第1検出コイル23B、第2検出コイル23A(第1検出コイル23D、第2検出コイル23C)に近づくと、一方の第1検出コイル23B、第2検出コイル23A(第1検出コイル23D、第2検出コイル23C)からの出力信号(検出値をαとする)が大きくなり、他方の第1検出コイル23F、第2検出コイル23E(第1検出コイル23H、第2検出コイル23G)からの出力信号(検出値をβとする)が小さくなる。
【0036】
これに対し、例えば原点の位置から他方の第1検出コイル23F、第2検出コイル23E(第1検出コイル23H、第2検出コイル23G)に近づくと、他方の第1検出コイル23F、第2検出コイル23E(第1検出コイル23H、第2検出コイル23G)からの出力信号βが大きくなり、一方の第1検出コイル23B、第2検出コイル23A(第1検出コイル23D、第2検出コイル23C)からの出力信号αが小さくなる。
【0037】
各第1,2検出コイル23A〜23Hからの検出信号α,β等は、図4に示したマルチプレクサ26で選択され、アンプ27で増幅された後、A/Dコンバータ28でデジタル変換されてマイコン29に入力される。マイコン29は演算部30や出力部31を有している。
演算部30は、同じ座標軸上に配置されてコイル軸が同じ方向を向いた、第1,2検出コイルで得られた2つの出力信号の差信号に基づいた値を、同じ第1,2検出コイルで得られた2つの出力信号の和信号をn乗(n>1の実数)した値で除算する。なお、nは送信コイル18の特性、検出コイル23A〜23Hの特性やマイコン29での処理のし易さなどで決定される。
【0038】
より詳しくは、第1,2検出コイル23A〜23Hからの検出信号α,β等を用い、所定の定数、例えば、送信コイル18や第1,2検出コイル23A〜23Hの構造や形状などに応じて設定される定数をkとすると、演算部30は式1に示すように演算する。
k(α−β)/(α+β) …式1
演算部30の演算結果は出力部31に入力され、出力部31は、この演算部30で得られた値から送信コイル18の位置を例えば表示部40に出力する。
【0039】
図8は、図1の受信機による位置検出制御のフローチャートである。
作業者が、先端に送信コイル18を設置したガイドワイヤ16をカテーテル14内に挿入し、送信コイル18をカテーテル14の先端に配置させる。次いで、カテーテル14の先端を先頭にして、カテーテル14を患者の例えば鼻腔から体内に挿入し、所定の目的位置(例えば胃)に向かうように操作する。そして、仮にカテーテル14の先端が所定の目的位置に到達したと推測できた場合、電源オン状態の受信機20を推測した位置の上方に配置する。カテーテル14の先端に位置する送信コイル18が第1,2検出コイル23A〜23Hに近づくと、第1,2検出コイル23A〜23Hでは所定の周波数の正弦波が発生する。
【0040】
マイコン29は、各検出コイルの設定信号をマルチプレクサ26に出力する(ステップS10)。具体的には、まず第2検出コイル23Aで生じた正弦波の振幅値を得るために、第2検出コイル23Aを選択する。第2検出コイル23Aからマルチプレクサ26に入力された信号は、アンプ27による増幅、A/Dコンバータ28によるデジタル化を経てマイコン29に入力されるが、第2検出コイル23Aの振幅値は、A/Dコンバータ28で複数回サンプリングした値を用いて算出される(ステップS11,S12)。
【0041】
この第2検出コイル23Aの振幅値を算出した時点では、第1検出コイル23Hまでの選択が未だ済んでいない(ステップS13のNO)。そこで、次に第1検出コイル23Bで生じた正弦波の振幅値を得るために、カウンタに1を加えてステップS10に戻る(ステップS14)。
マイコン29は、第2検出コイル23Aを第1検出コイル23Bに切り替えてマルチプレクサ26に出力し(ステップS10)、第1検出コイル23Bの振幅値が算出される(ステップS11,S12)。以降、第1検出コイル23Hで生じた正弦波の振幅値が算出されるまで、上記ステップS10〜S14を繰り返す。なお、第2検出コイル23A、第1検出コイル23B、第2検出コイル23C、第1検出コイル23D、第2検出コイル23E、第1検出コイル23F、第2検出コイル23G、第1検出コイル23Hの各振幅値をそれぞれA,B,C,D,E,F,G,Hとする。
【0042】
各振幅値A〜Hが得られた場合(ステップS13のYES)、演算部30は、実装基板25の表面25aに関する振幅値B,D,F,Hを用いた演算と、裏面25bに関する振幅値A,C,E,Gを用いた演算をそれぞれ実行する(ステップS15)。具体的には、例えば、まず送信コイル18のX軸上の位置を求めるために、演算部30は、第2検出コイル23A,23Eで得られた2つの出力信号の和信号(A+E)と、第1検出コイル23B,23Fで得られた2つの出力信号の和信号(B+F)を演算する。
【0043】
マイコン29は、演算した和信号(A+E)や和信号(B+F)が所定の閾値を下回るか否かを判別し、いずれも所定の閾値を超えない場合(ステップS16のYES)、X軸については検出なしと判定する。一方、所定の閾値を超えた場合(ステップS16のNO)、裏面25bに関する和信号(A+E)が表面25aに関する和信号(B+F)以上であるか否かを判別する(ステップS17)。
【0044】
演算部30は、裏面25bに関する和信号(A+E)あるいは表面25aに関する和信号(B+F)のうち、位置検出のために条件の良い方を採用する。詳しくは、和信号(A+E)が和信号(B+F)以上である場合(ステップS17のYES)、ステップS18に進んで裏面25bの値A,Eを採用する。この場合、k=900、n=1.5とし、式2のように演算される。
900×(A−E)/(A+E)1.5 …式2
【0045】
一方、和信号(A+E)が和信号(B+F)以上でない場合(ステップS17のNO)、ステップS19に進んで表面25aの値B,Fを採用する。この場合、k=6000、n=2とし、式3のように演算される。
6000×(B−F)/(B+F) …式3
演算部30の演算結果(X軸上の位置)は、例えば表示部40で表示するまで保持される(ステップS20)。
【0046】
続いて、送信コイル18のY軸上の位置の演算が未だ終了していないため(ステップS21のNO)、ステップS15に戻る。演算部30は、第2検出コイル23C,23Gで得られた2つの出力信号の和信号(C+G)と、第1検出コイル23D,23Hで得られた2つの出力信号の和信号(D+H)を演算する。なお、いずれも所定の閾値を超えない場合(ステップS16のYES)、Y軸については検出なしと判定する。
【0047】
一方、裏面25bに関する和信号(C+G)や表面25aに関する和信号(D+H)が所定の閾値を超えた場合(ステップS16のNO)、和信号(C+G)が和信号(D+H)以上であるか否かを判別する(ステップS17)。
演算部30は、和信号(C+G)が和信号(D+H)以上である場合(ステップS17のYES)、ステップS18に進んで裏面25bの値C,Gを採用する。この場合、k=900、n=1.5とし、式4のように演算される。
900×(C−G)/(C+G)1.5 …式4
【0048】
これに対し、和信号(C+G)が和信号(D+H)以上でない場合(ステップS17のNO)、ステップS19に進んで表面25aの値D,Hを採用する。この場合、k=6000、n=2とし、式5のように演算される。
6000×(D−H)/(D+H) …式5
演算部30の演算結果(Y軸上の位置)は、例えば表示部40で表示するまで保持される(ステップS20)。2方向の演算が終了しているので(ステップS21のYES)、表示部40の表示を更新する(ステップS22)。
【0049】
図9図4の演算部の演算結果と送信コイルの位置との関係を示す図である。
図9(A)は、送信コイル18をそのコイル軸に直交する方向に沿って移動させた場合(k=900、n=1.5)であり、演算部30の演算結果を送信コイル18の位置1mm刻みで求めている。図7(A)に示したCL=90mmを○印、CL=100mmを●印、CL=110mmを□印、CL=120mmを■印、CL=130mmを◇印で示すと、演算部30の演算結果は、いずれのCLの場合も+30mm以上や−30mm以下では、やや曲線を描いているが、−30mmから+30mmまでの範囲では、ほぼ直線を描いていると認められた。また、−10mmから+10mmまでの範囲については、各CLの違いはほとんど無いと認められた。
【0050】
図9(B)は、送信コイルをそのコイル軸に一致する方向に沿って移動させた場合(k=6000、n=2)であり、演算部30の演算結果を送信コイル18の位置1mm刻みで求めている。図7(B)に示したCL=90mmを○印、CL=100mmを●印、CL=110mmを□印、CL=120mmを■印、CL=130mmを◇印で示すと、演算部30の演算結果は、いずれのCLの場合も+25mm以上や−25mm以下では、やや曲線を描いているが、−25mmから+25mmまでの範囲では、ほぼ直線を描いていると認められた。また、−20mmから+20mmまでの範囲については、各CLの違いはほとんど無いと認められた。
【0051】
このように、送信コイル18の位置に対し、演算部30の演算結果が直線的に変化するため、演算部30の演算結果から送信コイル18の位置が分かる。そして、この演算部30の演算結果は、図2(B)で説明したLED42A〜42J,43A〜43Jの点灯位置に利用できる。
詳しくは、演算部30の演算結果が+5以上の場合、X軸方向ではLED42Jが、Y軸方向ではLED43Jが点灯する。演算結果が+5未満であるが+4以上の場合、X軸方向ではLED42Iが、Y軸方向ではLED43Iが点灯する。演算結果が+4未満であるが+3以上の場合、X軸方向ではLED42Hが、Y軸方向ではLED43Hが点灯する。演算結果が+3未満であるが+2以上の場合、X軸方向ではLED42Gが、Y軸方向ではLED43Gが点灯する。演算結果が+2未満であるが+1以上の場合、X軸方向ではLED42Fが、Y軸方向ではLED43Fが点灯する。
【0052】
ここで、演算結果が+1未満であるが−1以上の場合について、X軸方向だけがこの範囲に該当するときには、例えば、丸型の原点用LED44の両側に位置するLED42F,42Eが点灯し、Y軸方向だけがこの範囲に該当するときには、丸型の原点用LED44の両側に位置するLED43F,43Eが点灯し、X軸方向およびY軸方向の双方がこの範囲に該当するときには、丸型の原点用LED44が点灯する。
【0053】
また、演算結果が−1未満であるが−2以上の場合、X軸方向ではLED42Eが、Y軸方向ではLED43Eが点灯する。演算結果が−2未満であるが−3以上の場合、X軸方向ではLED42Dが、Y軸方向ではLED43Dが点灯する。演算結果が−3未満であるが−4以上の場合、X軸方向ではLED42Cが、Y軸方向ではLED43Cが点灯する。演算結果が−4未満であるが−5以上の場合、X軸方向ではLED42Bが、Y軸方向ではLED43Bが点灯する。そして、演算結果が−5未満の場合、X軸方向ではLED42Aが、Y軸方向ではLED43Aが点灯する。
【0054】
図10は、図1の表示部によるカテーテル先端の位置表示を説明するための図である。
受信機20を推測した位置の上方に配置すると、上述のように演算部30は第1,2検出コイル23A〜23Hの振幅値から送信コイル18の位置を求め、出力部31は送信コイル18の位置を表示部40に出力する。
例えば、X軸方向については、演算部30の演算結果が+5未満であるが+4以上となり、Y軸方向については、演算結果が+4未満であるが+3以上となった場合、図10(A)に示すように、X軸方向はLED42Iが点灯し、Y軸方向はLED43Hが点灯する。よって、現在のカテーテル14の先端は、点灯したLED42IとLED43Hとの交点付近にあると容易に分かる。
【0055】
続いて、この受信機20を、点灯したLED42IとLED43Hとの交点に向けて、言い換えると、図10(A)の右斜め上方に向けて移動させると、X座標用およびY座標用の各LEDが表示部40の交点に近づくように順に点灯する。そして、X軸方向およびY軸方向の双方の演算結果が+1未満であるが−1を超えた場合、図10(B)に示すように、丸型の原点用LED44が点灯する。
【0056】
なお、受信機20を推測した位置の上方に配置しても表示部40で点灯しない場合、この受信機20を例えば円を描くように移動させる。その後、X座標用のLEDやY座標用のLEDが点灯したときには、その交点が現在のカテーテルの先端の位置であると分かる。
そして、カテーテル14の先端が所定の目的位置に到達したことを確認後、作業者は、ガイドワイヤ16と共に送信コイルをカテーテル14から静かに引き抜く。
【0057】
なお、上記第1実施例では、第1検出コイル23B,23D,23F,23Hを実装基板25の表面25aに、第2検出コイルA,23C,23E,23Gを裏面25bに配置する例で説明した。しかし、第1検出コイル23B,23D,23F,23Hを表面25aと裏面25bとに例えば2個ずつに分けて配置し、第2検出コイル23A,23C,23E,23Gを表面25aと裏面25bとに例えば2個ずつに分けて配置することもできる。
【0058】
(第2実施例)
図11は、第2実施例による検出コイルの配置を説明するための図である。
上記第1実施例では、計8個の第1,2検出コイル23A〜23Hを実装基板25の表面25aおよび裏面25bにそれぞれ搭載したが、実装基板25の表面25aあるいは裏面25bにのみ搭載することもできる。具体的には、図11に示すX軸の正方向の位置は第1検出コイル23F、第2検出コイル23Eで1組をなし、X軸の負方向の位置は第1検出コイル23B、第2検出コイル23Aで1組をなし、Y軸の正方向の位置は第1検出コイル23H、第2検出コイル23Gで1組をなし、Y軸の負方向の位置は第1検出コイル23D、第2検出コイル23Cで1組をなしている。
【0059】
各第1検出コイル23B,23Fのコイル軸が例えばX軸に沿って延び、第1各検出コイル23D,23Hのコイル軸が例えばY軸に沿って延びており、各第1検出コイル23B,23D,23F,23Hのコイル軸が、XY座標の原点で交差するように十字状に配置されている。また、各第2検出コイル23A,23C,23E,23Gのコイル軸が、XY座標の原点とは異なる位置で交差するように十字状に配置されている。
【0060】
しかし、第2検出コイル23A,23C,23E,23Gは、第1検出コイル23B,23D,23F,23Hの例えば外側に配置されており、X軸の正方向の位置を検出する第1検出コイル23F、第2検出コイル23Eの例で説明すると、この同じ組に属する第1検出コイル23F、第2検出コイル23Eのコイル軸は実装基板25の例えば表面25a上で互いに交差している。これにより、送信コイルに対し、仮に一方の検出コイルが不感帯に位置しても、他方の検出コイルは不感帯に位置しないようにできる。また、この場合には、実装基板25の表面25aと裏面25bとに分けて配置する場合に比べて実装基板の厚み方向に要する長さを小さくでき、カテーテル検出装置の薄型化を図ることができる。
【0061】
なお、上記各実施例では、送信機と受信機とを分離した例で説明したが、送信機の発信回路を受信機に内蔵し、送信コイルがコードを介して受信機に接続されていてもよい。また、各実施例ではLEDの例を挙げて説明したが、表示部を液晶パネルで形成することもできる。
【符号の説明】
【0062】
1…カテーテル検出装置、10…送信機、11…送信機本体、12…発振回路、13…コンデンサ、14…カテーテル、15…アダプタ、16…ガイドワイヤ、17…コード、18…送信コイル、20…受信機、21…受信機本体、22…検出回路、23B,23D,23F,23H…第1検出コイル、23A,23C,23E,23G…第2検出コイル、24A〜24H…コンデンサ、25…実装基板、25a…表面、25b…裏面、26…マルチプレクサ、27…アンプ、28…A/Dコンバータ、29…マイコン、30…演算部、31…出力部、40…表示部、41…実装基板、42A〜42J…X軸方向のLED、43A〜43J…Y軸方向のLED、44…原点用LED、50…スイッチ。
【要約】
【課題】不感帯に位置する検出コイルを無くし、カテーテル先端の位置を確実に検出できるカテーテル検出装置を提供する。
【解決手段】カテーテルの先端に配置した被検出部と、被検出部の位置を検出する検出部とを備えたカテーテル検出装置である。被検出部は電磁波を発生する送信コイルからなり、検出部は、直交する座標軸上で座標軸の交点に対する対称な位置にそれぞれ配置され、それぞれのコイル軸が交点に向かう方向に一致する4個の第1検出コイル23B,23D,23F,23Hと、座標軸上で座標軸の交点に対する対称な位置にそれぞれ配置され、それぞれのコイル軸が交点に向かう方向と直交する方向に一致する4個の第2検出コイル23A,23C,23E,23Gとを有する。
【選択図】図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11