特許第5688013号(P5688013)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5688013
(24)【登録日】2015年1月30日
(45)【発行日】2015年3月25日
(54)【発明の名称】発光機器
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/48 20100101AFI20150305BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20150305BHJP
【FI】
   H01L33/00 400
   H01L33/00 J
【請求項の数】15
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2011-511698(P2011-511698)
(86)(22)【出願日】2009年5月13日
(65)【公表番号】特表2011-522414(P2011-522414A)
(43)【公表日】2011年7月28日
(86)【国際出願番号】US2009043713
(87)【国際公開番号】WO2009146257
(87)【国際公開日】20091203
【審査請求日】2012年4月25日
(31)【優先権主張番号】12/127,749
(32)【優先日】2008年5月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509128074
【氏名又は名称】英特明光能股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】InterLight Optotech Corp
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【弁理士】
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,シー−ヤン
(72)【発明者】
【氏名】スー,ファ
(72)【発明者】
【氏名】リ,イ−チュン
【審査官】 村井 友和
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−215001(JP,A)
【文献】 特開2007−188942(JP,A)
【文献】 特開2007−213881(JP,A)
【文献】 特開2006−278730(JP,A)
【文献】 特開2007−250899(JP,A)
【文献】 特開2005−235779(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/083885(WO,A1)
【文献】 特開2005−100800(JP,A)
【文献】 特開2007−220737(JP,A)
【文献】 特開2008−047544(JP,A)
【文献】 特開2001−035239(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光ダイオード、及び、くぼみのアレイを有する絶縁基板を含む発光機器であって、
前記各くぼみが、前記発光ダイオードの各1個を、全体が収容され、前記絶縁基板の表面から突出しないように格納し、
前記各くぼみに格納された前記発光ダイオードが、前記くぼみ中から光を放出し、
前記基板が、選択された電気的機器内で発光ダイオードを接続し、そして、各々のくぼみの底部上に少なくとも2つの電気的接続部を与えるように構成された導電体のパターンを含み、
各々の発光ダイオードが少なくとも2つの電気的接続部に結合し、
前記各くぼみの壁は、前記基板により定義される面に対して実質的に直角をなし、
前記発光ダイオードを直接AC電源で作動させるための整流装置をさらに含み、
前記整流装置が、ブリッジ整流器構成で接続されている4個のダイオードを含み、前記整流装置の構成要素が、1個以上のくぼみ内に格納され、前記導電体のパターンが、前記発光ダイオードがブリッジの整流ノード間で直列接続されるように構成され
前記各くぼみを覆う少なくとも一つの蛍光体材料をさらに含み、前記蛍光体材料が前記発光ダイオードに接触しない、発光機器。
【請求項2】
前記基板の単位面積あたりの発光ダイオードの実装密度が1cmあたり30から100の範囲内にある、請求項1に記載の機器。
【請求項3】
前記発光ダイオードが、電気的接続部に少なくとも1つのボンディングワイヤにより電気的に結合している、請求項1に記載の機器。
【請求項4】
前記発光ダイオードが、電気的接続部にフリップチップボンディングにより電気的に結合している、請求項1に記載の機器。
【請求項5】
前記各々のくぼみの底部上に、前記各々の発光ダイオードを、それと熱的に授受可能なように実装するための熱伝導パッドをさらに含む、請求項1に記載の機器。
【請求項6】
前記基板が、前記熱伝導パッドから前記基板の外部に熱伝導させるためのサーマルビアをさらに含む、請求項5に記載の機器。
【請求項7】
前記各々の発光ダイオードを封入するために、前記各々のくぼみを実質的に充填する、実質的に透明な材料をさらに含む、請求項1に記載の機器。
【請求項8】
前記透明な材料が、紫外線硬化性ポリマー、熱硬化性ポリマー、エポキシ樹脂、及びシリコーン材料から成るリストから選択される、請求項7に記載の機器。
【請求項9】
直列接続されるか、前記発光ダイオードの対が反対の極性で並列接続されるか、前記発光ダイオードの複数のグループが直列接続され、そして、前記各グループが反対の極性で並列接続されるか、及び、ブリッジ構成で接続されるか、から成る複数のグループから選択される電気的機器内で、前記発光ダイオードが接続される、請求項1に記載の機器。
【請求項10】
前記ダイオードが、ケイ素、ゲルマニウム、炭化ケイ素、及び、窒化ガリウムダイオードから成るグループから選択される、請求項に記載の機器。
【請求項11】
前記絶縁基板が、低温同時焼成セラミックス、ケイ素、及び、高温用ポリマーから成るグループから選択される、請求項1に記載の機器。
【請求項12】
前記発光ダイオードが、窒化ガリウムベースの発光ダイオードチップを含む、請求項1に記載の機器。
【請求項13】
前記くぼみのアレイが、正方形のアレイとして構成される、請求項1に記載の機器。
【請求項14】
請求項1に記載の複数の発光機器が、長さ方向に配置されて、その上に実装されるように保持される細長い回路基板、及び、細長い実質的に透明な筐体を含み、前記回路基板が前記筐体内に収まるように構成されるAC光源。
【請求項15】
請求項1に記載の複数の発光機器が、円形のアレイとして構成され、その上に実装されるように保持されるリング形の回路基板、回路基板がそれと熱的に授受可能なようにその中に実装されるボディ、及び、光源をAC電源に接続するためのコネクタ、を含むAC光源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願はその出願の全てが本明細書に組み込まれる、2008年5月27日に出願されたHsi−yan Chouらによる「LIGHT EMITTING DEVICE」と題される米国特許出願番号12/127,749に基づく優先権を主張する。
【0002】
本発明は複数の発光ダイオード(LED)に基づく発光機器に関する。排他的にではないが、本発明はとりわけ高電圧(110/220V)電源で作動しうる交流電流(AC)駆動の発光機器に関係する。さらに、本発明は複数のそのような発光機器に基づくAC光源に関係する。
【背景技術】
【0003】
周知のように、LEDは本来単方向にのみ電流を通す直流電流(DC)機器であり、そして、伝統的に低電圧(例えば窒化ガリウムLEDのためには3.5V)DC電源で作動してきた。
【0004】
白色発光LED「白色LED」は比較的最近の革新であり、そして、エネルギー効率の良い照明システムの全て新らしい世代が出現するための潜在力を提示する。潜在的に何十万時間という長寿命の作動時間、及び低電力消費量という観点からの高効率性ゆえに、白色LEDが白熱灯、蛍光灯及び小型の蛍光灯光源に取って代わりうることが予測されている。LEDの電磁スペクトルの青色/紫外線部分における放出が開発されて、ようやくLEDに基づく白色光源の開発が実用的になってきた。例えば米国特許番号5,998,925で教示するように、白色LEDは、LEDによって放出される放射の一部を吸収し、そして、異なる色(波長)の放射を再放出する、1つ以上のフォトルミネセンス材料である蛍光体材料を含む。一般的に、LEDチップ又はダイは青色光を発生し、そして、蛍光体は青色光の何割かを吸収し、そして、黄色光、又は緑色光と赤色光の組み合わせ、緑色光と黄色光の組み合わせ、又は黄色光と赤色光の組み合わせを再放出する。LEDによって発生する青色光の、蛍光体によって吸収されない一部は、蛍光体によって放出される光と組み合わされ、人間の目にはほぼ白色とうつる光をもたらす。
【0005】
照明への応用においては、高価な電源及びドライバー回路を必要としない高電圧(110/250V)交流本線電源から、白色LEDを直接作動させうることが望ましい。米国特許公開番号2004/0080941は、高電圧(110/220V)AC電源を直接利用できて、2アレイ(ストリング)の直列接続した個々のLEDを含む単チップ統合LEDを開示する。ストリングは、LEDが自己整流可能なように、異極性のLEDを伴い、半波整流器の機器構成で並列接続される。充分な数のLED(例えば110V作動用には1ストリングあたり28個及び220V作動用には1ストリングあたり55個)が、総電源電圧をLEDに沿って受け取るためにストリング内に設置される。正の半サイクル部分の間は、LEDの第1ストリングの順方向にバイアスをかけられ、そして、励起され、一方第2ストリングは逆方向にバイアスをかけられる。負の半サイクル部分の間は、LEDの第2ストリングは順方向にバイアスをかけられ、そして、励起され、一方第1ストリングは逆方向にバイアスをかけられるが励起されない。従って、両ストリングは交流電源(50−60Hz)の周波数で交互に励起され、そして、単チップLEDは常時励起されているように見える。単チップ統合LEDは、単一のウエハ上で個々のLEDの境界を定めるために、n型半導体材料、光学活性層及び連続するp型半導体材料がエピタキシャルに堆積する層によって形成される。隣接するLEDは、個々のLEDの間で導電膜を堆積させることによって相互接続される。一般的に、個々のLEDは、LEDウエハ上で20μmの間隙で間隔を置いて配置される。このような構成は小型であるが、1回に1つのLEDストリングしか励起されないため、装置のペイロードが50%しかないという欠点を有する。
【0006】
米国特許公開番号2007/0273299は、各々の並列配置及びAC電源に直列接続された少なくとも1個のコンデンサを伴って、LEDの対又はLEDの直列接続されたストリングが向かい合わせの並列配置で接続されている、AC作動のLEDパッケージを教示する。LED及びコンデンサは、単一チップ、単一パッケージ、組立品、又はモジュールとして組み立てられうる。コンデンサは、ACドライバーによって供給される電圧及び周波数に基づいて、電流量及び1つ以上の向かい合わせの並列LEDに与えられる順電圧を調整する。どの時点においても同じ極性のストリングのみが励起されるので、装置のペイロードは50%しかない。
【0007】
現在、例えば米国特許公開番号2004/0080941で教示するように、AC作動のLEDは、複数の相互接続される別々のパッケージ化されたLEDから、又は複数の相互接続される個別の表面実装型機器(SMD)から、単チップ機器として組み立てられうる。単チップ機器の場合は、LEDは単一ウエハ上でモノリシックに組み立てられ、そして、LEDはLED間での導体のフォトリソグラフィ法による堆積によって直列接続される。そのような装置では非常に高いウエハ単位面積あたりのLED実装密度(LEDチップの寸法次第で1平方cm(cm)当たり100個から400個レベルの)を得ることができるものの、そこには、製造途中で1個でもLEDに不具合があると機器全体を破棄せざるをえなくなり、その結果製造原価が高くなるという根本的な欠点がある。その一方、別々のパッケージ化された機器の相互接続により構成されるAC作動のLED、特に波長変換のための蛍光体材料を含む白色LEDは、結果的に1cm当たり5個のレベルの非常に低い実装密度になる。各々のSMDのLEDを金属コア印刷回路板(MCPCB)上に、一般的にはんだ付けで実装することによりAC作動のLEDを製作することも知られており、そのような装置では1cm当たり10個のLEDの実装密度を得ることができる。しかしながら、一般的にそのような装置は、各々のLEDの発光面を覆う波長変換蛍光体層を追加として必要とする白色LEDには適していない。
【0008】
本発明は、既知の装置の限界を少なくとも部分的に克服するAC発光機器を提供しようとして生まれた。
【発明の概要】
【0009】
本発明の実施形態は絶縁基板のくぼみ内に実装される複数のLEDを含む発光機器を対象とする。
【0010】
本発明によると、複数の発光ダイオード及び、その各々が発光ダイオードの各々1個を格納するためのくぼみのアレイを有する絶縁基板を含む発光機器であって、前記基板が、選択された電気的機器構成内で発光ダイオードを接続し、そして、各々のくぼみの底部上に少なくとも2つの電気的接続部を与えるように構成された導電体のパターン含み、各々の発光ダイオードが少なくとも2つの電気的接続部に結合している発光機器である。一般的に、発光ダイオードの基板単位面積あたりの実装密度は、1cm当たり30から100の範囲内にある。1つの装置においては、発光ダイオードは少なくとも1つのボンディングワイヤによって電気的接続部に電気的に結合される。もう一つの方法として、発光ダイオードがそのベース層上に1つ以上の電気的接続部を有する場合には、発光ダイオードはフリップチップボンディングにより電気的接続部に電気的に結合されうる。
【0011】
さらにこの機器は、各々の発光ダイオードを熱的に授受可能なように実装するための、各々のくぼみの底部上にある熱伝導パッドを含みうる。望ましくは、基板はさらに熱伝導パッドから基板の外側へ熱を伝えるための複数のサーマルビアを含む。1つの実施態様では、このビアは絶縁基板内を基板の後面まで貫通する一連の穴を含みうる。各々の穴の内壁は、望ましくは金属のような熱伝導性の材料で、例えばめっき又は穴をはんだで充填することにより被覆される。
【0012】
発光ダイオードを環境から保護するために、各々のくぼみは、各々の発光ダイオードを封入するために、実質的に透明な材料、例えば紫外線硬化性又は熱硬化性シリコーン又はエポキシ樹脂のようなポリマーで実質的に充填されうる。有利なことには、少なくとも1つの蛍光体材料は透明な材料に組み込まれ、前記蛍光体材料は、その関連する発光ダイオードによって放出される光の少なくとも一部を吸収し、そして、異なる波長の光を再放出するよう機能しうる。
【0013】
発光ダイオードは直列接続されることができ、さらに反対の極性をもって並列に接続される対の発光ダイオードとして接続されることができて、発光ダイオードのグループが直列接続され、そして、反対の極性をもって並列に接続される半波整流器として接続されることができ、又は、自己整流ブリッジ配置で接続されることができる。
【0014】
発光ダイオードが自己整流装置で構成される実施態様と同様に、機器をAC電源で直接作動させることができるように、発光機器はさらに整流装置を含みうる。1つの実施態様では、整流装置の構成要素は基板の1つ以上のくぼみ内に格納される。望ましくは、整流装置は整流ブリッジ配置に接続される4個のダイオードを含み、そして、導電体パターン複数の発光ダイオードがブリッジの整流ノード間直列接続するように配置される。整流のために別々のダイオードを用いる長所は、発光ダイオードが、実質的に全AC周期にわたって作動し、そして、光を放出することである。整流ダイオードは、ケイ素、ゲルマニウム、炭化ケイ素、又は窒化ガリウム機器を含みうる。
【0015】
他の実施態様では絶縁基板はケイ素又は、高温用ポリマーを含みうるが、望ましくは、絶縁基板は低温同時焼成セラミックス(LTCC)である。有利なことには、導電体パターンは、銀合金を含む。
【0016】
本発明の機器である発光機器は、全般的な照明の中の特定の用途に使うことができて、そして、各々の発光ダイオードは、望ましくは、窒化ガリウムベースの電磁スペクトルの青色又は紫外線領域の光を放出する発光ダイオードチップを含む。
【0017】
基板の所定の面積に格納しうる発光ダイオードの数を最大化するために、くぼみのアレイは望ましくは正方形のアレイとして配置される。110V作動用に構成される1つの実施態様では、くぼみのアレイは49個の開口部の正方形のアレイを含み、そのうち45個は、各々の発光ダイオードを格納するように構成され、残りの4個は各々整流ダイオードを格納できる。
【0018】
本発明の追加的な態様によると、AC光源は、回路基板及び細長い実質的に透明な筐体の上部に実装され、そして、長さ方向に配置された、本発明による複数の発光機器を有する細長い回路基板を含み、前記回路基板は前記筐体内に収まるように構成される。
【0019】
本発明のさらに追加的な態様によると、AC光源は、本発明による複数の発光機器が実装され、そして、円形のアレイとして構成されるように保持されるリング形の回路基板、回路基板がそれと熱的に授受可能なようにその中に実装されるボディ、及びAC電源に光源を接続するためのコネクタを含む。
本発明がよりよく理解されるために、本発明の実施形態が添付図を参照して例示のみによってここで記載される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態による発光機器の回路図である。
図2】本発明の実施形態による発光機器の平面図である。
図3図2に記載の発光機器の「AA」線からの概略断面図である。
図4図2に記載の発光機器の透視部分断面図である。
図5】LEDと発光機器内のそれらの実際の位置の間の関係を示す発光機器の回路図である。
図6図2に記載の発光機器のサーマルビアを示す概略部分断面図である。
図7】本発明の追加的な実施形態による発光機器の概略断面図である。
図8】本発明のさらに追加的な実施形態による発光機器の概略断面図である。
図9】本発明のさらに追加的な代替実施形態による発光機器の概略断面図である。
図10】本発明の追加的な実施形態による発光機器の回路図である。
図11】本発明のさらに追加的な実施形態による発光機器の概略図である。
図12】本発明の発光機器を含む管状ランプの概略透視図である。
図13】本発明の発光機器を含む白色光源の概略透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の第1実施形態による白色光を放出するAC発光機器10が、添付図の図1から図5を参照してここ記載される。AC発光機器10は、北米でみられるような110V(実効値)AC(60Hz)本線電源より直接作動するように構成される。
【0022】
図1は本発明のAC発光機器10の回路図であり、そして、閉ループブリッジ機器構成内で直列接続される4個の整流ダイオード12、14、16、18(D1からD4)を含む。整流ダイオード(D1からD4)は、ケイ素、ゲルマニウム、炭化ケイ素、又は窒化ガリウム機器を含みうる。110VAC本線電源は、ブリッジの向かい合ったノード20及び22(AC1及びAC2)、及びダイオードブリッジの整流された正極(+)ノード26と負極(−)ノード28との間接続される、45個の直列接続された窒化ガリウムベースの青色又は紫外線を放出するLEDチップ24(LED1からLED45)に接続可能である。110Vで作動する場合は、各々のLEDチップ24のピーク電圧は3.426Vとなる[ACピーク電圧−整流ダイオードでの電圧降下÷LEDの個数: (110x1.414−2x0.68)/45=3.426]。
【0023】
図2を参照すると、AC発光機器10の望ましい実施態様は、横7列で縦7列の均一な正方形アレイとして配列される49個の円形のくぼみ(止まり穴又は空洞)のアレイを有する正方形のセラミック基板(パッケージ)30を含む。下記で記載するように、円形のくぼみ32は、LEDチップ24の各々1個、又は整流ダイオード12から18(D1からD4)のうち1個を格納するように構成される。一般的に、セラミックパッケージは1辺が12mmの正方形で、そして、各々の直径1mmのくぼみは隣接するくぼみとの中心の間に2mmの間隔を有する。そのような装置では基板1cm当たり最大34個までのLEDチップの実装密度を得る。比較するに、個々の表面実装型機器(SMD)LEDが金属コア印刷回路板(MCPCB)上にはんだ付けされている既知の装置においては、SMDのLED最高実装密度は基板1cm当たり6個のレベルである。当然のことながら、くぼみ32の寸法及び間隔はLEDチップの大きさに依存して構成され、一般的に0.3から2mmの範囲内である。単位面積当たりの実装密度を最適化するために、各々のくぼみはLEDチップをぴったり収容できるような寸法をとる。LEDチップが相互接続されている状態を維持しながら、基板の単位面積当たりのLEDチップの個数を最大化できるため、くぼみの正方形のアレイが望ましい。
【0024】
図3は、図2の機器10のAA平面からの概略断面図である。セラミック基板(パッケージ)30は多層構造であり、そして、例えば銀合金を含むことができて、LEDチップ24と図1に示されるブリッジ構成中の整流ダイオード(D1からD4)を相互接続するように構成される導電性トラック34のパターン含む低温同時焼成セラミックス(LTCC)を含む。導電性トラック34は、くぼみの底の上に、各々のLEDチップ又は整流ダイオードに電気的接続をするための1対の電極パッド36を設けるために、トラックの一部がくぼみの中に伸びるように構成される。当然のことながら、電極パッド36はくぼみ32の開口部を通じてアクセス可能である。機器10をAC電源に電気的に接続するために、そして、整流されたノード26と28の間の整流電源へのアクセスを可能にするために、パッケージの下面には1個以上のはんだのパッド40が設けられる。基板30はさらに、導電ビア44によってはんだのパッド及び/又は導電性トラック34に相互接続される、1つ以上の埋設された電極トラック42を含みうる。各々のくぼみ32の底部上に、LEDチップ24又は整流ダイオード(D1からD4)がその上に実装可能な、例えば銀合金のパッドのような熱伝導性の実装パッド46が設けられる。
【0025】
図4は、くぼみ32を含むセラミック基板の上部が、導電性トラック34及び電極パッド36を見えるようにさせるために取り除かれているAC発光機器10の透視部分断面図である。図で示されるように、熱伝導性の実装パッド46は、その表面積を最大にするために一般的に「H」型の形である。銀を含むエポキシ樹脂48のような熱伝導性の接着剤を用いて、又は金/錫はんだのような低融点はんだを用いてはんだ付けをすることにより、LED又はダイオードが実装パッド46と熱的に授受可能なように実装される。LEDチップ/ダイオードの上部(光を放出する)表面上の各々の電極50、52がボンディングワイヤ54、56によって、くぼみ32の底の上の各々の電極パッド36に接続される。LEDチップ24は、赤色、緑色、青色、琥珀色、又は白色の光を放出するLEDチップを含みうる。例示的な実施形態においては、各々のLEDチップは、青色又は紫外線発光の窒化ガリウムベースのLEDチップを含む。白色を発生することが求められているため、各々のくぼみは蛍光体(フォトルミネセンス材料)材料58で埋められる。明確性のために、図2及び図4には蛍光体材料58は含まれていない。一般的には粉体状である蛍光体材料は、ポリマー材料(例えば熱硬化性又は紫外線硬化性シリコーン又はエポキシ樹脂材料)のような透明な結合剤材料と混合され、そして、ポリマー/蛍光体混合物は各々のLEDチップの発光面に塗布される。本発明のAC作動のLEDは、例えば一般式がASi(OD)又はASi(OD)であるケイ酸塩ベースの蛍光体で、Siはケイ素、Oは酸素、Aはストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、マグネシウム(Mg)、又はカルシウム(Ca)を含み、そして、Dは塩素(Cl)、フッ素(F)、窒素(N)、又は硫黄(S)を含むような、無機蛍光体材料の使用に特に適している。ケイ酸塩ベースの蛍光体の例は、参考として本明細書に組み込まれる我々の同時係属特許出願である米国特許公開番号2006/0145123、2006/028122、2006/261309及び2007/029526で開示される。
【0026】
米国特許公開番号2006/0145123で教示するように、ユウロピウム(Eu2+)付活ケイ酸塩ベースの緑色蛍光体は、一般化学式(Sr,A(Si,A)(O,A2+x:Eu2+を有し、Aは、例えばMg、Ca、Ba、亜鉛(Zn)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、ビスマス(Bi)、イットリウム(Y)、又はセリウム(Ce)のような2+カチオン、1+及び3+カチオンの組み合わせの少なくとも1つであり、Aは、例えばホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、炭素(C)、ゲルマニウム(Ge)、N、又は燐(P)のような3+、4+、又は5+カチオンであり、Aは、例えばF、Cl、臭素(Br)、N、又はSのような1−、2−、又は3−アニオンである。この化学式はAカチオンがSrを置換し、AカチオンがSiを置換し、そして、カチオンがOを置換することを示すために書かれている。xの値は2.5と3.5の間の整数又は非整数である。
【0027】
米国特許公開番号2006/028122は、化学式ASiO:Eu2+Dを有し、AがSr、Ca、Ba、Mg、Zn、又はカドミウム(Cd)を含む二価の金属の少なくとも1つであり、DがF、Cl、Br、ヨウ素(I)、P、S、及びNを含むドーパントである、ケイ酸塩ベースの黄色−緑色蛍光体を開示する。ドーパントDは、0.01から20モルパーセントの範囲の量で蛍光体中に存在しうる。蛍光体は、MがCa、Mg、Zn又はCdを含む、(Sr1−x−yBa)SiO:Eu2+Fを含みうる。
【0028】
米国特許公開番号2006/261309は、M1及びM2が各々Sr、Ba、Mg、Ca、又はZnを含む、(M1)SiOと実質的に同じ結晶構造を伴う第1相、及び(M2)SiOと実質的に同じ結晶構造を伴う第2相を有する2相のケイ酸塩ベースの蛍光体を教示する。少なくとも1つの相は二価のユーロピウム(Eu2+)付活で、そして、相の少なくとも1つはF、Cl、Br、S、又はNを含むドーパントDを含む。少なくともドーパント原子のいくつかは、ホストケイ酸塩結晶の酸素原子格子サイト上に位置すると信じられる。
【0029】
米国特許公開番号2007/029526は、MがBa、Mg、Ca、又はZnを含む二価の金属の少なくとも1つであり、0<x<0.5、2.6<y<3.3、そして、0.001<z<0.5である、化学式(Sr1−xEuSiOを有する、ケイ酸塩ベースのオレンジ色蛍光体を開示する。この蛍光体は、約565nmより大きいピーク発光波長を有する可視光を放出するように構成される。
【0030】
この蛍光体は、その各々の内容が参考として、本明細書に組み込まれる我々の同時係属特許出願である米国特許公開番号2006/0158090及び2006/0027786で教示するような、アルミン酸塩ベースの材料も含みうる。
【0031】
米国特許公開番号2006/0158090は、MがBa、Sr、Ca、Mg、Mn、Zn、Cu、Cd、Sm、及びツリウム(Tm)を含む二価の金属の少なくとも1つであり、そして、0.1<x<0.9、そして、0.5≦y≦12である、化学式M1−xEuAl[2+3y/2]を有する、アルミン酸塩ベースの緑色蛍光体を教示する。
【0032】
米国特許公開番号2006/0027786は、MがBa又はSrを含む二価の金属の少なくとも1つである、化学式(M1−xEu2−zMgAl[2+3y/2]を有する、アルミン酸塩ベースの蛍光体を開示する。1つの構成においては、蛍光体は、約280nmから420nmの波長範囲の放射を吸収し、そして、約420nmから560nmの波長範囲の可視光を放出し、そして、0.05<x<0.5又は0.2<x<0.5、3≦y≦12及び0.8≦z≦1.2となるように構成される。蛍光体は、さらにCl、Br、又はIのようなハロゲンドーパントHによりドープされえて、そして、一般化学式(M1−xEu2−zMgAl[2+3y/2]:Hをとりうる。
【0033】
もう一つの方法として、蛍光体は可視スペクトルの赤色領域を放出するニトリドシリケートベースの蛍光体複合物を含みえて、そして、がMg、Ca、Sr、又はBaのような二価のアルカリ土類元素で、MがAl、Ga、Bi、Y、La、又はSmのような三価の金属で、MがSi、Ge、P、又はBのような四価の元素で、Nが窒素で、DがF、Cl、又はBrのようなハロゲンで、ZがユウロピウムEu2+のような活性化因子である、一般化学式M(N,D):Zをとりうる。
【0034】
当然のことながら、蛍光体は本明細書に記載の例に限定されるものではなく、そして、例えば窒化物及び硫酸塩蛍光体材料、オキシ窒化物及びオキシ硫酸塩蛍光体、又はガーネット材料(YAG)を含む任意の無機蛍光体材料を含みうる。
【0035】
セラミック基板30は、さらにパッケージ30の相対する端部に沿って配置される複数の試験孔60を含みうる。この孔60で、LEDチップ24のストリングを相互接続するノードに相当する下部の電極パッド38を電気的に検査することができる。
【0036】
図5は、LEDチップとそれに付随するくぼみ32の実際の位置との対応を示す、本発明に従うAC作動のLEDの回路図である。
【0037】
機器10外部の熱伝導を向上させるために、セラミック基板30は、例えば機器の後面(底面)上のはんだパッド40のような、熱的実装パッド46から機器の外表面への熱伝導路を与えるサーマルビア62をさらに含むことができる(図6)。図示されるように、サーマルビア62は、熱的実装パッド46に相当する各々のくぼみ32の底部から機器の底面に貫通する穴のアレイを含みうる。各々の穴の内壁は、例えばめっき又は穴をはんだで充填することにより、金属のような熱伝導材64で被覆される。
【0038】
図7は、LEDチップ24が、その発光表面上部に1個の電極52を、及びその底部表面に導電面66を有する、本発明の追加的な実施形態に従うAC発光機器10の概略断面図である。そのようなLEDチップ24のために、各々のくぼみの底面上の1個の電極68がくぼみ内に伸ばされ、そして、組み合わさった熱的実装パッド及び電極パッドを与える。LEDの導電面66は、例えば低温金/錫はんだ70を用いたはんだ付けによって、実装/電極パッド68に電気的に接続され、そして、電極52はボンディングワイヤ56によって電極パッド36に接続される。
【0039】
図8は、LEDチップ24が1対の電極72、74をその底部に有する、本発明のさらに追加的な実施形態に従うAC発光機器の概略断面図である。各々の電極72、74を電極パッド36の各々1つにフリップチップボンディング76させることにより、各々のLEDチップは電極パッド36に電気的に接続される。そのような装置のためには、1辺が300μmの正方形チップが納まるように、くぼみ32の直径は0.5mmでありえて、1平方cm当り100LEDチップの実装密度を実現するために、中心間の間隙が0.5mmの間隔を置いて配置される。
【0040】
図9は、本発明に従うAC発光機器の望ましい実施態様の概略断面図である。この実施形態においては、各々のLEDチップ24を覆い、そして、封入するために、各々のくぼみ32が透明材料78で充填される。適切な透明材料の例は、GE製のシリコーンRTV615又はエポキシ樹脂のような紫外線硬化性又は熱硬化性シリコーン材料である。透明材料78は、LEDチップ24及び、ボンディングワイヤ54、56の表面安定化被覆を構成し、そして、LEDチップ及びボンディングワイヤに環境からの保護を与える。一般的には、各々のくぼみ32を透明材料78で完全に充填することが望ましい。図9の実施形態においては、くぼみ32の各々を覆う蛍光体含有材料80の別の層が与えられる。望ましくは、蛍光体含有材料80の層は別々のシートとして製造され、その後適切な寸法の小片に切断され、その後例えば透明接着剤で基板30上の面に接着させうる。粉体状である蛍光体材料は、例えばポリカーボネート材料、エポキシ樹脂材料、又は熱硬化性又は紫外線硬化性透明シリコーンのような透明ポリマー材料と事前に選択した割合で混合される。適切なシリコーン材料の例は、GE製のシリコーンRTV615である。シリコーンに対する蛍光体混合物の添加重量比は、一般的にシリコーン100部に対して蛍光体混合物35から65部の範囲内であり、そして、正確な添加量は機器の目標相関色温度(CCT)によって決まる。蛍光体/ポリマー混合物は、その後その体積全般に蛍光体の均一な分布を伴う均質の蛍光体/ポリマーシートを形成するために押出成形される。一般的に、蛍光体/ポリマーシートは100μmレベルの厚みを有する。ポリマーに対する蛍光体の重量添加の場合、蛍光体層80(蛍光体/ポリマーシート)の厚みは最終機器の目標CCTによって決まる。図9の構成は、個々のくぼみが蛍光体含有材料で埋め込まれている機器との比較において多数の長所を提示する。それらはすなわち、
− 単発光機器のみを製造すればよいこと、及び適切な蛍光体含有材料のシートの使用により選択された機器により光のCCT及び/又は色調を発生させることによる製造コストの低減
− より均一なCCT及び/又は色調が得られうる、及び
− 蛍光体がLEDチップから隔たって位置するため、蛍光体の熱劣化が減少する
ことである。さらに当然のことながら、機器を環境から保護することと同様に、透明材料78は追加的に熱障壁の機能を果たし、さらに蛍光体への熱伝導を減少させる。
【0041】
図10は、12VAC電源から直接作動し、16個のLEDチップ(LED1からLED16)を含む発光機器の回路図である。図10に示すように、LEDチップは、AC電源のAC1及びAC2端子間並列に接続される2個の全波ブリッジ整流器回路82、84を含む、自己整流装置として接続されている。第1ブリッジ整流器82は、そのブリッジの各々の辺中に、LED1を第1辺に、直列接続されたLED2及びLED3を第2辺に、直列接続されたLED4及びLED5を第3辺に、及びLED6を第4辺に含む。残りの2個のLEDチップ、LED7及びLED8、は第1ブリッジの整流ノード(+、−)間並列接続される。同様に、第2ブリッジ整流器84は、そのブリッジの各々の辺中に、LED9、直列接続されたLED10及びLED11、直列接続されたLED12及びLED13、並びにLED14を含む。残りの2個のLEDチップ、LED15及びLED16、は第2ブリッジの整流ノード(+、−)間で並列接続される。本発明の他の実施形態におけるように、LEDチップはセラミック基板(パッケージ)30の各々のくぼみ32内に格納される。好都合なことに、基板は正方形の形状で、横4列、縦4列の正方形アレイを有する。自己整流装置は追加の整流器ダイオードを必要としないし、ブリッジの整流ノード(+、−)間のLED(すなわちLED7、LED8及びLED15、LED16)のみが交流周期の全部にわたって励起されるので、自己整流装置は回路のペイロードを低減する。その一方で、LED1、LED4、LED5、及びLED9、LED12、LED13は正の半サイクル部分で励起され、そして、LED2、LED3、LED6、及びLED10、LED11、LED15は負の半サイクル部分で励起され、そして、その各々は個々に時間の50%の間励起される。
【0042】
本発明は高電圧AC電源で作動可能なAC発光機器を提供しようとして生まれたが、当然のことながら、本発明は直流(DC)電源での作動の用途にも使うことができる。図11は、各々の機器が16個の直列接続されたLEDチップ(LED1からLED16)を有する、直列接続された2つの機器10を含む、110VDC電源で作動する白色光発光機器の概略図である。図11で示すように、各々の機器10は、横4列、縦4列の正方形アレイを構成する16個のくぼみを有する、正方形のセラミック基板30を含む。各々のくぼみ32は、LEDチップ(LED1からLED16)の各々1個を格納する。上記に記載のごとく、セラミック基板はさらに、LEDチップを直列に接続するように構成される電導性トラック34を含む。そのような機器10の利点は、2個又は4個のこの機器を各々直列に接続することにより、同じ機器がDC110V又はDC220Vで作動しうるという、そのモジュール式組立品としての特質にある。
【0043】
本発明の発光機器は、一般的な照明への応用において、特定の用途に使うことができ、そして、図12は本発明の発光機器10に基づく管状ランプ68の概略透視図である。ランプ68は、従来の白熱灯管状電球又は蛍光灯の代わりとして意図され、そして、AC110V本線で作動するように構成される。この例示的な実施形態においては、ランプ68は細長い形状で、そして、透明又は半透明な、実質的に管状の(円筒形の)筐体88を含む。管状の筐体は、ポリカーボネート材料のような透明プラスチック材料又はガラス材料で作ることができる。例えば図11記載の機器のような複数の発光機器10は、金属コア印刷回路基板(MCPCB)90の長さ方向に沿って等しい間隔で実装される。MCPCB90は細長い形状で、そして、管状の筐体88の中に収まるように構成される。MCPCB90の後面は実質的にランプの全長にわたる放熱板92と熱的に授受可能なように設けられている。その中にランプが装着される照明器具のような、より大きい熱質量に熱を散逸させられるように、放熱板はさらに各々の端部キャップ94と熱的に授受可能なようになっている。ランプを端部キャップ上の接続ピン96経由で本線電源から直接作動させることができるように、整流器回路(示されていない)は端部キャップ94内に格納できる。
【0044】
図13は、従来の白熱灯電球の直接代替品となることが意図される、本発明に従う電球98の透視図である。この実施形態においては、複数の発光機器10がリング形のMCPCB100上の円形のアレイ内に実装される。電球98は、本線AC110Vで作動することを意図され、そして、本線電源に直接接続するためのE26標準口金(ねじ込み式コネクタ)102を含む。当然のことながら、例えば英国でよく使われるバヨネットコネクタのような、他のコネクタを用いることができる。電球のボディ104は、外面に沿って軸方向に伸び、そして、中央穴108内で軸方向に伸びる複数の放熱フィン106を有する一般的には円錐状の放熱板104を含む。リング形のMCPCB100は、放熱板104のリング形の底面と熱的に授受可能なように設けられている。発光機器10が直接本線電源で作動するように、整流器回路(示されていない)はねじ込み式コネクタ102内に格納できる。電球は追加的に透明又は半透明のフロントカバー(示されていない)を含みうる。
【0045】
当然のことながら、さまざまな例示的な実施形態においては、LED24は、LEDの電極に接続するためにくぼみの底にある1対の電極パッド(導電体)36を有する各々のくぼみ32内に格納される。本発明の発光機器の特有の長所は、(a)一般的には1平方cmあたり30個から100個のLEDの、比較的高いLED実装密度を伴う機器を容易に製造することができること、及び(b)各々のLEDが各々のくぼみに格納されているため、放出される光の目的とする相関色温度及び色調を得るために、各々のくぼみを1つ以上の蛍光体材料で埋め込むことにより、蛍光体を容易に容器封入することができることである。
【0046】
当然のことながら、本発明は記載される特定の実施形態に限定されず、そして、本発明の範囲内で変化をさせることができる。例えば、LEDチップの数を適切に選択することにより、本発明のAC発光機器を、例えば欧州及びアジアで用いられるごときAC220V(50Hz)のような本線電源の他の高電圧で直接作動させることができる。さらには、各々の機器は、例えばAC12Vのようなより低電圧での動作に対応するように、そして、より高電圧のAC電源で動作する直列接続された機器のストリングに対応するように構成されうる。
【0047】
さらには、セラミック基板(パッケージ)は高電圧AC電源での作動には望ましいが、代替実施形態においては、パッケージは、良好な熱伝導性を有するケイ素又は高温用ポリマー材料のような他の電気的絶縁材料を含みうる。
図1
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図9
図10
図11
図12
図13