特許第5688134号(P5688134)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックヘルスケアホールディングス株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5688134-情報端末装置、及び生体試料測定装置 図000002
  • 特許5688134-情報端末装置、及び生体試料測定装置 図000003
  • 特許5688134-情報端末装置、及び生体試料測定装置 図000004
  • 特許5688134-情報端末装置、及び生体試料測定装置 図000005
  • 特許5688134-情報端末装置、及び生体試料測定装置 図000006
  • 特許5688134-情報端末装置、及び生体試料測定装置 図000007
  • 特許5688134-情報端末装置、及び生体試料測定装置 図000008
  • 特許5688134-情報端末装置、及び生体試料測定装置 図000009
  • 特許5688134-情報端末装置、及び生体試料測定装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5688134
(24)【登録日】2015年1月30日
(45)【発行日】2015年3月25日
(54)【発明の名称】情報端末装置、及び生体試料測定装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20130101AFI20150305BHJP
   H03M 11/04 20060101ALI20150305BHJP
   G06F 3/023 20060101ALI20150305BHJP
   G01N 33/66 20060101ALI20150305BHJP
【FI】
   G06F3/048 658B
   G06F3/023 310L
   G01N33/66 D
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-502177(P2013-502177)
(86)(22)【出願日】2012年2月20日
(86)【国際出願番号】JP2012001123
(87)【国際公開番号】WO2012117689
(87)【国際公開日】20120907
【審査請求日】2013年8月8日
(31)【優先権主張番号】特願2011-43484(P2011-43484)
(32)【優先日】2011年3月1日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314005768
【氏名又は名称】パナソニックヘルスケアホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】松村 圭介
【審査官】 佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−058148(JP,A)
【文献】 特開2004−354207(JP,A)
【文献】 特開2010−069193(JP,A)
【文献】 安原 健一郎,我が竜を見よ PRIDE OF THE DRAGON PEACE Software Manual,株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント,2004年10月28日,P.09
【文献】 ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン,SQUARE ENIX,2006年 4月27日,P.10
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/023,3/0481
G01N 33/48,33/66
H03M 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
示部と、
力部と、
前記入力部及び前記表示部に接続され、前記表示部の表示を制御する制御部と、
生体試料を点着するセンサを装着するセンサ装着部と、
前記制御部に接続され、前記生体試料を定する測定部と、
を備え、
前記表示部は、
測定に係る表示と入力情報の入力に係る表示とを切り替えて表示し、
前記入力情報の入力に係る表示の場合には、
前記制御部の指令に基づき、
複数の文字キーと、
前記複数の文字キーを選択することによって入力される一以上の文字を含む前記入力情報を確定させる確定キーと、
前記複数の文字キー及び前記確定キーのうちいずれかを選択することを示す選択標示と、
を表示し、
前記入力部は、前記制御部に対し、
前記表示部に表示された選択標示を動させて、いずれかの文字キーを選択させる選択キーと、
前記表示部の表示内容を変更させる変更キーと、
を有し、
前記制御部は、
前記表示部に前記入力情報の入力に係る表示をさせている場合に、
記入力部を介して前記入力情報の入力を受け付け
記変更キーが操作されたとき、前記表示部に表示された選択標示を、選択されている文字キーから確定キーに直接移動させ
前記センサ装着部に前記センサが装着された状態で前記確定キーの入力後に前記変更キーが入力されたときは、前記表示部の表示を測定に係る表示に切り替え、
前記入力情報は、生体試料の測定者の識別情報、前記生体試料の被測定者の識別情報、及び生体試料を点着するセンサの識別情報の少なくとも一つである、
生体試料測定装置。
【請求項2】
前記入力部は、前記制御部に対し、前記選択キーにより選択された文字を決定させる決定キーを更に有し、
前記選択キーは、十字キーにより構成され、
前記決定キーは、前記十字キーの中央の第1の押圧キーにより構成され、
前記変更キーは、前記十字キーの周辺に設けた第2の押圧キーによって構成された、
請求項に記載の生体試料測定装置。
【請求項3】
前記測定に係る表示は、前記センサに前記生体試料の点着を促す画像である、
請求項1又は2に記載の生体試料測定装置。
【請求項4】
前記選択キーにより、前記表示部に表示された選択標示を、前記確定キーから前記確定キーに隣接する文字キーに移動可能である、
請求項1から3のいずれかに記載の生体試料測定装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末装置、特に血糖値等の生体試料を測定する生体試料測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、血糖値を測定する生体試料測定装置を病院で活用しようと考えた場合、測定者も患者も多くいるので、測定者および患者を特定することが求められる。従って、測定者および患者には、それぞれIDを付与し、入力する必要がある。
そこで、従来は、文字等を入力するために、情報端末装置の表示部の下方に文字や番号を示す複数の文字キーを整列配置していた(例えば、下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−293797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような端末装置における文字等が入力するための構成を生体試料測定装置に適用した場合、装置が大型化し、使い勝手が悪くなる。すなわち、患者や測定者のIDを入力するために、上述のごとく、表示部の下方に、文字や番号を示す複数の文字キーを整列配置すると、その分装置が大型化してしまう。
そこで、文字キーを表示部内に表示させ、この表示部の周辺に設けた入力手段により表示部内の文字キーを選択することで、小型化を図ることが検討されている。この場合、先ず、入力部の選択キーを操作することにより、表示部内の文字上でカーソルを順次移動させる。そして、表示部内の選択しようとする文字キーを順次選択し、複数の番号からなるIDを入力する。次に、入力部の選択キーで、カーソルを更に移動させて表示部内の確定キーを選択し、入力されたIDを確定する。
【0005】
しかしながら、選択され入力された最後の文字キーと確定キーとが表示部内において、離れた場所に表示されていた場合、カーソルの移動量が大きくなるため、結果的に確定キーまでの到達に多くの時間を要する。その結果、生体試料測定装置の操作性が悪かった。
そこで、本発明は、情報端末装置における入力操作の効率を高めることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示される情報端末装置は、本体ケースと、この本体ケースの表面に設けられた表示部と、本体ケースの表面に設けられ、表示部の周辺に設けられた入力部と、この入力部及び表示部に接続され、表示部の表示を制御する制御部と、を備える。表示部は、制御部の指令に基づき、複数の文字キーと、複数の文字キーを選択することによって入力される一以上の文字を含む入力情報を確定させる確定キーと、複数の文字キーのうちいずれかを選択することを示す選択標示と、を表示する。入力部は、制御部に対し、表示部に表示された選択標示を複数の文字キー上を順次移動させて、いずれかの文字キーを選択させる選択キーと、表示部の表示内容を変更させる変更キーと、を有する。制御部は、表示部に入力情報が表示されている状態で、変更キーが操作されたとき、表示部に表示された選択標示を、選択されている文字キーから確定キーに直接移動させる。
【発明の効果】
【0007】
上記情報端末装置によれば、情報端末装置における入力操作の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態における携帯型生体試料測定装置の外観を示す斜視図
図2】同生体試料測定装置の制御ブロック図
図3A】同生体試料測定装置の動作フローチャート
図3B】同生体試料測定装置の動作フローチャート
図4】同生体試料測定装置の表示部の表示例を示す図
図5】同生体試料測定装置によるID入力操作を示す図
図6】同生体試料測定装置の表示部の表示例を示す図
図7】同生体試料測定装置の表示部の表示例を示す図
図8】同生体試料測定装置の表示部の表示例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を、血糖値を測定する携帯型生体試料測定装置を例に挙げ、添付図面を用いて説明する。
<1.実施の形態1>
<1.1 血糖値測定装置100の外観>
図1は、本実施形態に係る携帯型の血糖値測定装置100(情報端末装置又は生体試料測定装置の一例)を示す。血糖値測定装置100は、略長方形状の本体ケース1と、この本体ケース1の上面に設けられた表示部2と、この表示部2の下方に設けられた入力部3と、本体ケース1の下端に設けられた、血糖値センサ(図示せず)が挿入される挿入口4と、を備える。
【0010】
入力部3は、選択キーとして用いる十字キー5と、十字キー5の中央に設けられ押圧により操作される決定キー6(第1の押圧キーの一例)と、十字キー5の周辺に設けられ押圧により操作される電源スイッチ7と、同じく十字キー5の周辺に設けられ押圧により操作されるHomeキー8(変更キー又は第2の押圧キーの一例)と、を有する。十字キー5は、後述するように、表示部2内のカーソル(選択標示の一例)を移動させるために用いる。決定キー6は、カーソルで選択した情報を決定するために用いる。電源スイッチ7は電源をオン/オフするためのスイッチとして機能する。Homeキー8は表示部2の表示内容を変更するために用いる。
【0011】
<1.2 血糖値測定装置100の制御ブロック>
図2は、血糖値測定装置100の制御ブロック図である。入力部3は、制御部9に接続されている。また、制御部9(制御部の一例)には、表示切替部10(制御部の一例)を介して、表示部2が接続されている。さらに、この制御部9には、測定部11を介してセンサ装着部12が接続されている。センサ装着部12は、上記挿入口4の後方の本体ケース1内に配置されたものである。さらに、制御部9には、バーコードリーダ13が接続されている。このバーコードリーダ13は、本体ケース1の挿入口4とは反対側の端部に設けられる。さらにまた、制御部9には、時刻取得部14、充電端子15、バッテリー16等が接続されている。
【0012】
<1.3 血糖値測定装置100の動作>
<1.3.1 測定処理>
図3Aおよび図3Bは、血糖値を測定するときの表示部2の動作フローチャートを示す。以下、図1図3を参照しながら、表示部2の動作について説明する。
ステップS101:図3Aに示すように、ユーザが電源スイッチ7を押す(或いはセンサ装着等に応じてでもよい)ことで、電源がオンの状態となる。
ステップS102:制御部9は電源がオンになったこと応じて、表示切替部10に指令し、表示部2において、図4(a)に示すようなメニュー画面を表示させる。メニュー画面には、図4(a)に示すように、測定メニューエリア17と管理メニューエリア18とが表示される。メニュー画面が表示されたときには、測定メニューエリア17がフォーカスされた状態、つまり選択された状態となっている。
【0013】
ステップS103:測定を行う場合、ユーザが決定キー6を押すことで、表示部2においてフォーカスされた測定メニューが決定される。測定を行わず管理メニューが選択される場合は、後述するステップS111に進む。
ステップS104:決定キー6が操作されると、制御部9は、表示切替部10に指令し、表示部2において測定者ID(入力情報又は測定者の識別情報の一例)の入力画面を表示させ、測定者IDの入力を受け付ける。測定者IDの入力は、後述するが、各文字キーへのカーソルの移動、選択及び決定の操作を繰り返すことにより行われる。
【0014】
ステップS105〜S106:測定者IDの最後の文字キーの入力が完了すると、ユーザによってHomeキー8が押圧される。このとき、制御部9は表示切替部10に指令して、表示部2におけるカーソルを確定キー20に直接移動させる。
ステップS107:決定キー6が操作されると測定者IDの入力が確定される。測定者IDの認証後、制御部9は次いで、表示切替部10に指令し、表示部2において患者ID入力画面を表示させ、患者ID(入力情報又は被測定者の識別情報の一例)の入力を受け付ける。入力操作については測定者IDの入力と同様である。
【0015】
ステップS108〜S109:患者IDの最後の文字キーの入力が完了すると、ユーザによってHomeキー8が押圧される。このとき、制御部9は表示切替部10に指令して、表示部2におけるカーソルを確定キー20に直接移動させる。
ステップS110:決定キー6が操作されると患者IDの入力が確定される。患者IDの認証後、制御部9は次いで、表示切替部10に指令し、表示部2においてセンサID入力画面を表示させ、センサID(入力情報又はセンサの識別情報の一例)の入力を受け付ける。入力操作については測定者IDの入力と同様である。
【0016】
ステップS111〜S112:センサIDの最後の文字キーの入力が完了すると、ユーザによってHomeキー8が押圧される。このとき、制御部9は表示切替部10に指令して、表示部2におけるカーソルを確定キーに直接移動させる。
ステップS113:以上のようにID情報の入力が全て完了すると、制御部9は次いで、図3Bに示すように、表示切替部10を制御して血液の点着待ち画面を表示させる。
【0017】
ステップS114:血液の点着がセンサ装着部12に装着されたセンサを介して測定部11により検知されると、制御部9は、表示切替部10を制御して測定画面を表示させる。
ステップS115:測定部11により測定結果が出力されると、制御部9は、表示切替部10を制御して測定結果を画面に表示させる。
ステップS116:ユーザが電源スイッチ7を押すことにより(或いはタイマー等に応じてでもよい)、制御部9は電源をオフにする。
【0018】
<1.3.2 管理メニューの入力処理>
ステップS121:一方、ステップS103において管理メニューが選択された場合は、図8(a)に示す管理メニューが表示部2に表示される。管理メニューは、履歴メニューエリア23と設定変更メニューエリア24とを含み、このうち、履歴メニューエリア23がフォーカスされている。
ステップS122:表示部2に管理メニューが表示された状態で、ユーザが決定キー6を押すと、制御部9が表示切替部10に指令して、表示部2において図8(b)に示すごとく、履歴表示25を表示させる。更に、履歴表示25の下方には、戻りメニューエリア26が表示される。
【0019】
ステップS123:一方、ステップS121において、設定変更メニューエリア24を選択し、ユーザが決定キー6を押すと、図8(c)に示すごとく、設定変更のための表示が行われる。具体的には、設定変更の表示は、ブザー音メニューエリア27、画面輝度メニューエリア28、ID設定メニューエリア29を含む。
なお、このステップS121〜ステップS123において、Homeキー8が押されると、制御部9が表示切替部10を制御して表示部2の画面を測定者ID入力画面(ステップS104)に切替えさせる。
【0020】
<1.3.3 IDの入力処理>
以下、図3AにおけるステップS104〜S112の各ID入力を、患者IDの入力を例にとって説明する。
図4(b)は、測定者のID入力が完了した後、患者のIDを入力するための表示部2の表示状態を示している。この図に示すように、表示部2の上部には、文字列表示部19が表示され、その下方には、0〜9までの数字を示すキー(説明の煩雑化を避けるために符号は省略)と、文字列表示部19に表示された文字列を確定させる確定キー20等が表示されている。図5は、患者ID(例えば、1239)の入力操作を示すものである。図6(a)は、患者IDの先頭の「1」を表示させた状態を示すものである。
【0021】
なお、本実施形態において、「文字」はcharacterを意味し、数字、符号、記号等も含む。
ステップS201:図4(b)の表示が行われたとき、「5」のキーに、カーソルがフォーカスされている。先ず、ユーザが十字キー5を操作することにより、制御部9及び表示切替部10を介して、表示部2において「1」のキーにカーソル移動させる。
【0022】
ステップS202:次に、図1に示す決定キー6が押されると、図6(a)に示すように、文字列表示部19には、「1」が表示される。
ステップS203:次に、ユーザが十字キー5を操作することにより、制御部9及び表示切替部10を介して、表示部2において「2」のキーにカーソル移動させる。
【0023】
ステップS204:そして、図1に示す決定キー6が押されると、図6(b)に示すように、文字列表示部19には「12」が表示される。
ステップS205:次に、ユーザが十字キー5を操作することにより、制御部9及び表示切替部10を介して、表示部2において「3」のキーにカーソル移動させる。
【0024】
ステップS206:そして、図1に示す決定キー6が押されると、図6(c)に示すように、文字列表示部19には「123」が表示される。
ステップS207:次に、ユーザが十字キー5を操作することにより、制御部9及び表示切替部10を介して、表示部2において「9」のキーにカーソル移動させる。
ステップS208:そして、図1に示す決定キー6が押されると、図6(d)に示すように、文字列表示部19には「1239」が表示される。
【0025】
ステップS209:以上の操作で、患者ID「1239」の入力が完了したので、この患者ID(1239)を確定させることとなる。
このとき、従来であれば、最後の9のキーに位置するカーソルを十字キー5の操作により、キーを「9」、「8」、「7」、「4」、「1」、確定キー20へと順次カーソル移動させ、その状態で決定キー6を押すことで、患者ID(1239)を確定していた。しかし、このように、最後の「9」のキーにカーソル移動していたものを確定キー20へとカーソル移動させることは時間がかかりすぎ、操作性の悪いものとなってしまう。
【0026】
そこで、本実施形態では、図3AのステップS104、S107、S110の入力画面が表示されている時に図1のHomeキー8が押されると、図6(e)に示すように、表示部2における数字の「9」から確定キー20へとカーソルを瞬時に直接移動させる。
ステップS210:最後に、決定キー6が押されることにより、患者IDが確定される。
【0027】
ステップS211:表示部2に入力完了画面が表示される。このとき、表示部2は、図7(a)に示すごとく、文字列表示部19に患者ID「1239」が表示され、その下方には、確認メニューエリア21と、やり直しメニューエリア22とが表示されている。またこのとき、確認メニューエリア21が、フォーカスされている。決定キー6が押されると、制御部9により入力された患者IDの認証が行われる。
【0028】
なお、図7(b)は、患者ID入力「1239」の入力を失敗した場合に決定キー6を押した状態を示す。これは、登録されている患者IDと入力された患者IDとが異なることを制御部9が判定したとき(つまり、ID情報の認証の失敗したとき)に、表示される。このとき、表示部2の下方にはやり直しメニューエリア22がフォーカスされている。この状態で決定キー6を押すと、患者ID入力画面が表示され、入力をやり直すことができる。
以上のようにして、図3AのステップS104、S107、S110により、測定者ID、患者ID、センサIDが入力されるようになっている。なお、センサIDは、図2に示したバーコードリーダ13によって、入力されるようになっている。
【0029】
<1.4 特徴>
以上のように本実施形態に係る血糖値測定装置100においては、
(i)制御部9の指令に基づき、表示部2は、複数の文字キーと、複数の文字キーを選択することによって入力される一以上の文字を含む入力情報を確定させる確定キー20と、複数の文字キーのうちいずれかを選択することを示すカーソルと、を表示し、
(ii)入力部3は、制御部9に対し、表示部2に表示されたカーソルを複数の文字キー上を順次移動させて、いずれかの文字キーを選択させる十字キー5と、表示部2の表示内容を変更させるHomeキー8と、を有し、
(iii)制御部9は、表示部2に入力情報が表示されている状態で、Homeキー8が操作されたとき、表示部2に表示されたカーソルを、選択されている文字キーから確定キー20に直接移動させる。
【0030】
このため、本実施形態においては、血糖値測定装置におけるID情報の入力操作の効率を高めることができる。特に、多忙な病院等において、一つの血糖値測定装置に多数の使用者があるにも関わらずそれぞれのID認証が必須である場合、この入力操作の効率を高める必要性が高い。また、最後の文字入力後に確定キー20への到達が瞬時に行われることにより、十字キー5の誤操作による入力ミスの可能性も軽減することができる。
【0031】
<2 その他実施形態>
なお、上記実施形態においては、血糖値測定装置を例に挙げているが、その他の生体試料の測定装置であってもよく、更に携帯電話や携帯型の情報端末装置等にも適用できる。更に、携帯型の機器でなくとも、設置型の情報端末装置にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、情報端末装置や、例えば、病院内において、血糖値などの生体試料を測定する携帯型生体試料測定装置としての活用が期待されるものとなる。
【符号の説明】
【0033】
1 本体ケース
2 表示部
3 入力部
4 挿入口
5 十字キー
6 決定キー
7 電源スイッチ
8 Homeキー
9 制御部
10 表示切替部
11 測定部
12 センサ装着部
13 バーコードリーダ
14 時刻取得部
15 充電端子
16 バッテリー
17 測定メニューエリア
18 管理メニューエリア
19 文字列表示部
20 確定キー
21 確認メニューエリア
22 やり直しメニューエリア
23 履歴メニューエリア
24 設定変更メニューエリア
25 履歴表示
26 戻りメニューエリア
27 ブザー音メニューエリア
28 画面輝度メニューエリア
29 ID設定メニューエリア
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8