(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5689188
(24)【登録日】2015年2月6日
(45)【発行日】2015年3月25日
(54)【発明の名称】アラーム方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G04G 13/02 20060101AFI20150305BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20150305BHJP
【FI】
G04G13/02 S
G04G13/02 E
H04M1/00 R
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-558285(P2013-558285)
(86)(22)【出願日】2011年6月22日
(65)【公表番号】特表2014-509734(P2014-509734A)
(43)【公表日】2014年4月21日
(86)【国際出願番号】CN2011076094
(87)【国際公開番号】WO2011150880
(87)【国際公開日】20111208
【審査請求日】2013年9月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】512165101
【氏名又は名称】▲華▼▲為▼終端有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI DEVICE CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】徐 建▲華▼
【審査官】
井上 昌宏
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2003/0142591(US,A1)
【文献】
特開2002−181964(JP,A)
【文献】
特開2011−043401(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04G
G04C
H04M1/00;1/24〜1/82;99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アラームクロックが最初にトリガーされた時、最初のアラームクロック音を鳴らすステップと、
遅延時間後に前記アラームクロックが再度トリガーされた時、遅延アラームクロック音を鳴らすステップとを有し、
前記最初のアラームクロック音を鳴らすステップの前に、
ユーザにより設定された前記最初のアラームクロック音と前記遅延アラームクロック音とを保存するステップと、
前記保存された遅延アラームクロック音が前記保存された最初のアラームクロック音と同じであるとき、前記最初のアラームクロック音または前記遅延アラームクロック音を修正するようにユーザにリマインドするステップと、
をさらに有する、
アラーム方法。
【請求項2】
前記アラームクロック音が鳴らされる時に前記遅延アラームクロック音が無いとき、デフォルト音を鳴らす、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザにより設定された遅延アラームクロック音を保存するステップは、
アラームクロック遅延時間の数に応じて、第1の遅延アラームクロック音から第Nの遅延アラームクロック音を保存する、Nは正の整数であるステップを有し、
前記遅延時間後に前記アラームクロックが再びトリガーされた時、前記遅延アラームクロック音を鳴らすステップは、
第Nの遅延時間後に前記アラームクロックが再びトリガーされた時、前記第Nの遅延アラームクロック音を鳴らすステップを有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザにより設定された遅延アラームクロック音を保存するステップは、
所定遅延時間の数に応じて、第1の遅延アラームクロック音から第Nの遅延アラームクロック音までを保存する、Nは正の整数であるステップを有し、
前記遅延時間後に前記アラームクロックが再びトリガーされた時、前記遅延アラームクロック音を鳴らすステップは、
第Nの所定遅延時間後に前記アラームクロックが再びトリガーされた時、前記第Nの遅延アラームクロック音を鳴らすステップを有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
アラームクロックが最初にトリガーされた時、最初のアラームクロック音を鳴らすように構成された第1のプレイモジュールと、
遅延時間後に前記アラームクロックが再度トリガーされた時、遅延アラームクロック音を鳴らすように構成された第2のプレイモジュールと
前記第1のプレイモジュールが前記最初のアラームクロック音を鳴らす前に、ユーザにより設定された前記最初のアラームクロック音と前記遅延アラームクロック音とを保存するように構成された保存モジュールと、
前記保存モジュールにより保存された前記遅延アラームクロック音と前記最初のアラームクロック音とが同じものであるとき、前記最初のアラームクロック音または前記遅延アラームクロック音を変更するようにユーザにリマインドするように構成されたリマインドモジュールと
を含む、アラーム装置。
【請求項6】
前記遅延アラームクロック音が鳴らされる時、前記遅延アラームクロック音が無い場合、前記第2のプレイモジュールはデフォルト音を鳴らす、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記保存モジュールは、前記ユーザが設定した前記遅延アラームクロック音を保存するように構成されている場合、アラームクロック遅延時間の数に応じて、第1の遅延アラームクロック音から第Nの遅延アラームクロック音までを保存するように構成され、Nは正の整数であり、
したがって、前記第2のプレイモジュールは、前記遅延時間後に前記アラームクロックが再びトリガーされた時に前記遅延アラームクロック音を鳴らすように構成されているとき、第Nの遅延時間後に前記アラームクロックが再びトリガーされたとき、第Nの遅延アラームクロック音を鳴らすように構成されている、
請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記保存モジュールは、前記ユーザが設定した前記遅延アラームクロック音を保存するように構成されている場合、所定遅延時間の数に応じて、第1の遅延アラームクロック音から第Nの遅延アラームクロック音までを保存するように構成され、Nは正の整数であり、
したがって、前記第2のプレイモジュールは、前記遅延時間後に前記アラームクロックが再びトリガーされた時に前記遅延アラームクロック音を鳴らすように構成されているとき、第Nの所定遅延時間後に前記アラームクロックが再びトリガーされたとき、第Nの遅延アラームクロック音を鳴らすように構成されている、
請求項5に記載の装置。
【請求項9】
コンピュータにより実行されたとき、前記コンピュータに請求項1ないし4いずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子製品の分野に関し、具体的には、アラーム方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、ほとんどの携帯電話はアラームクロック機能を提供し、人々は従来の時計を使ってアラームクロックを設定することはほとんどなく、それより頻繁に携帯電話を用いてアラームクロックを設定している。ユーザが携帯電話においてアラームクロックのリングタイムとアラームクロック音とを設定すると、リングタイムになると、アラームクロック音が鳴る。現在、ほとんどの携帯電話のアラームクロックは、さらに遅延機能をサポートしている。すなわち、アラームクロックが最初に鳴っても、ユーザがストップを選択しなければ、遅延時間が過ぎるとアラームクロックが再び鳴る。アラームクロックは、ユーザがストップを選択するまで、複数回遅延できる。
【0003】
本発明の開発時、発明者は、先行技術の少なくとも次の欠点を見いだした:現在の携帯電話では、1つのアラームクロック音のみが許される。すなわち、最初に鳴る音が、遅延時間後に鳴る音と同じであり、ユーザにとって単調である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
先行技術の問題を解決するため、本発明の実施形態はアラーム方法と装置を提供する。技術的解決策は次の通りである:一態様では、アラーム方法が提供される。該方法は、アラームクロックが最初にトリガーされた時、最初のアラームクロック音を鳴らすステップと、遅延時間後に前記アラームクロックが再度トリガーされた時、遅延アラームクロック音を鳴らすステップとを含む。
【0005】
他の一態様では、アラーム装置が提供される。本装置は、アラームクロックが最初にトリガーされた時、最初のアラームクロック音を鳴らすように構成された第1のプレイモジュールと、遅延時間後に前記アラームクロックが再度トリガーされた時、遅延アラームクロック音を鳴らすように構成された第2のプレイモジュールとを含む。
【0006】
本発明の実施形態において提供される技術的解決策の有利な効果は次の通りである:最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音とを別々に設定することにより、アラームクロックが最初にトリガーされる時に最初のアラームクロック音が鳴り(played)、アラームクロックが再びトリガーされる時に遅延アラームクロック音が鳴る(played)。アラームクロックが鳴った時に、ユーザは、まどろんでいる状態であっても、鳴ったのが最初の音か遅延音か、アラームクロックの音の違いにより判断することができ、起きる時間か知ることができる。そのため、ユーザはちょうどよい時間に起床でき、ユーザ体験が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明や技術的解決策をよりよく例示するため、本発明の実施形態において、本発明で用いる必要がある図面を提示する。言うまでもなく、図面は本発明の応用を示しているだけである。当業者は、創造的努力をしなくても、これらの図面に基づき他の図面を得ることができる。
【
図1】本発明の第1の実施形態によるアラーム方法を示すフローチャートである。
【
図2】本発明の第2の実施形態によるアラーム方法を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の第3の実施形態によるアラーム装置を示す構造図である。
【
図4】本発明の第3の実施形態による他のアラーム装置を示す構造図である。
【
図5】本発明の第3の実施形態によるさらに他のアラーム装置を示す構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の目的、技術的解決策、利点をより明確にするため、以下に本発明の実施形態を、対応する図面を参照しつつ、さらに説明する。
【0009】
実施形態1
本発明の一実施形態では、ユーザにより設定された最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音を事前保存するアラーム方法を提供する。
図1に示したように、方法フローは次のステップを含む:
101:アラームクロックが最初にトリガーされた時、最初のアラームクロック音を鳴らす(play)ステップ。
【0010】
102:遅延時間後に前記アラームクロックが再びトリガーされた時、遅延アラームクロック音を鳴らす(play)ステップ。
【0011】
本発明のこの実施形態で提供される方法によると、最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音とを別々に設定することにより、アラームクロックが最初にトリガーされる時に最初のアラームクロック音が鳴らされ(played)、アラームクロックが再びトリガーされる時に遅延アラームクロック音が鳴らされる(played)。アラームクロックが鳴った時に、ユーザは、まどろんでいる状態であっても、鳴ったのが最初の音か遅延音か、アラームクロックの音の違いにより判断することができ、起きる時間か知ることができる。そのため、ユーザはちょうどよい時間に起床でき、ユーザ体験が向上する。
【0012】
実施形態2
本発明の一実施形態により、アラームクロック機能を提供する携帯電話やPDA(パーソナルデジタルアシスタント)などの電子装置に適用できるアラーム方法を提供する。本発明のこの実施形態では、この方法の携帯電話への応用を一例として挙げて、この方法を説明するが、この方法は携帯電話には限定されない。
図2に示したように、方法フローは次のステップを含む:
201: ユーザにより設定された最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音を保存する。
【0013】
具体的に、ユーザは、アラームクロックを設定すると、最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音とを別々に設定してもよいし、同じ音または違う音に設定することもできる。アラームクロック音により起床する時間であるかユーザが判断できるようにする効果を実現するために、この実施形態では、遅延アラームクロック音が最初のアラームクロック音とは異なる場合を説明のための一例として取り上げる。保存された遅延アラームクロック音が最初のアラームクロック音と同じであれば、ユーザは、最初のアラームクロック音または遅延アラームクロック音を修正するようにリマインドされる。
【0014】
例えば、ユーザは、アラームクロックメニューの設定メニューから音設定を選択し、音設定用のメニューにおいて、最初のアラームクロック音として「111.MP3」を選択し、遅延アラームクロック音として「222.MP3」を設定できる。ユーザが選択を終えると、携帯電話はユーザにより設定された音を保存する。また、ユーザが設定したアラームクロックリングタイムは7:00であるとする。
【0015】
さらに、アラームクロックが最初にトリガーされると、最初のアラームクロック音が鳴らされる。遅延時間の後、アラームクロックが再びトリガーされると、遅延アラームクロック音が鳴らされる。具体的な実施方法は、ステップ202、203及び204を参照されたい。
【0016】
202: アラームクロックがトリガーされた時、現在トリガーされたクロックが最初のアラームクロックか遅延アラームクロックか判断する。最初のアラームクロックであれば、ステップ203に進む。遅延アラームクロックであれば、ステップ204に進む。
【0017】
具体的に、ユーザにより設定されたアラームクロックリングタイムになると、アラームクロックが初めてトリガーされる。ユーザがストップを選択せず、遅延を選択した場合、遅延時間が経過すると、アラームクロックが再びトリガーされる。ユーザにより設定されたアラームクロックリングタイム(ring time)は、第1トリガー条件として用いられる。携帯電話は、第1トリガー条件に応じて、今トリガーされたアラームクロックは最初のアラームクロックであると判断する。アラームクロックリングタイム(ring time)に遅延時間を加えたものが、第2トリガー条件として用いられる。携帯電話は、第2トリガー条件に応じて、今トリガーされたアラームクロックは遅延アラームクロックであると判断する。例えば、ユーザにより設定されたアラームクロックリングタイムが7:00時であり、遅延時間が10分であるとする。すると、7:00時になると、最初のアラームクロックがトリガーされる。ユーザが遅延を選択し、7:10時になると、遅延アラームクロックがトリガーされる。ユーザが続けて遅延した場合、7:20時になると、ユーザがアラームクロックをストップしなければ、遅延アラームクロックが再びトリガーされる。
【0018】
203:最初のアラームクロックがトリガーされると、最初のアラームクロック音が鳴らされ、最初のアラームクロックがストップされると、プロセスは終了する。最初のアラームクロックが遅延されると、ステップ202に進む。
【0019】
具体的に、今トリガーされているクロックが最初のアラームクロックである時、アラームクロックがトリガーされた時に、ユーザにより設定された最初のアラームクロックが鳴らされる。以下、引き続きステップ201と202の例を用いる。ユーザが設定したアラームクロックリングタイムは7:00である。時間が7:00時になると、アラームクロックが鳴り(ring)、鳴る音は最初のアラームクロック音「111.MP3」である。この時、ユーザは、再び鳴らないように、アラームクロックをストップする、すなわち止めることを選択するか、またはしばらくたってから再び鳴るように、アラームクロックを遅延するか、または自動的に遅延するように、アラームクロックに対して何の操作もしない。アラームクロックが再び鳴った時、ステップ202の判断プロセスを実行する必要がある。
【0020】
204:遅延アラームクロックがトリガーされると、遅延アラームクロック音が鳴らされ、遅延アラームクロックがストップされると、プロセスは終了する。遅延アラームクロックが遅延されると、ステップ202に進む。
【0021】
具体的に、今トリガーされているクロックが遅延アラームクロックである時、アラームクロックがトリガーされた時に、ユーザにより設定された遅延アラームクロックが鳴らされる。遅延アラームクロック音が無い場合、またはユーザが遅延アラームクロック音を設定しない場合、携帯電話システムのデフォルト音が鳴らされる。以下、引き続きステップ203の例を用いる。最初のアラームクロックが遅延された後、時間が7:10時になると、アラームクロックが再び鳴り、鳴る音(played ring)は遅延アラームクロック音「222.MP3」である。
【0022】
あるいは、本発明のこの実施形態で与えられる方法では、ユーザにより設定された遅延アラームクロック音を保存する時、アラームクロック遅延時間の数に応じて、第1のアラームクロック音から第Nの遅延アラームクロック音までを保存する。ここでNは正の整数である。したがって、N回の遅延時間後にアラームクロックがトリガーされると、N番目の遅延アラームクロック音が鳴らされる(played)。例えば、ユーザは、起床しなければならない時間になる前に、一般的に3回アラームクロックを遅延すると仮定する。その場合、ユーザは、第1の遅延アラームクロック音を「222.MP3」とし、第2の遅延アラーム音を「333.MP3」とし、第3の遅延アラーム音を「444.MP3」とする。ユーザは、「444.MP3」の音を聞いたら、起きなければならない。
【0023】
あるいは、本発明のこの実施形態で与えられる方法では、所定遅延時間に応じて、第1のアラームクロック音から第Nの遅延アラームクロック音をさらに保存する。ここでNは正の整数である。したがって、N回の遅延時間後にアラームクロックが再びトリガーされると、N番目の遅延アラームクロック音が鳴らされる(played)。例えば、第1の所定遅延時間が5分であり、対応する第1の遅延アラームクロック音は「222.MP3」であり、第2の所定遅延時間が10分であり、対応する第2の遅延アラームクロック音は「333.MP3」であり、第3の所定遅延時間が15分であり、対応する第3の遅延アラームクロック音は「444.MP3」であり、以下同様である。ユーザがアラームクロックの遅延時間を第2の所定遅延時間に設定したと仮定する。すると、遅延時間が経過すると、「333.MP3」の音(ring)が鳴らされる(played)。
【0024】
本実施形態で提供される方法では、最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音を別々に設定することにより、最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音を同じ音に設定してもよいし、異なる音に設定してもよく、携帯電話では1つのアラームクロック音しか設定できないという従来技術の欠点を克服して、ユーザ体験を改善できる。最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音を異なる音に設定すると、アラームクロックが鳴った時、ユーザはまどろんでいる状態であっても、アラームクロックの音が異なることにより鳴っている音が最初の音なのか遅延の音なのか判断でき、起床する時間か知ることができる。これによりユーザは正しい時間に起きることができる。また、各遅延時間のアラームクロック音を異なる音に設定して、アラームクロックが何回鳴ったか、起床しなければならないか、より正しく知ることができるようにしてもよい。
【0025】
実施形態3
図3に示したように、本発明の一実施形態では、アラーム装置が提供される。この装置は、アラームクロック機能を提供する携帯電話やPDAなどの電子装置に適用できる。本装置は、アラームクロックが最初にトリガーされた時、最初のアラームクロック音を鳴らすように構成された第1のプレイモジュール301と、遅延時間後に前記アラームクロックが再度トリガーされた時、遅延アラームクロック音を鳴らすように構成された第2のプレイモジュール302とを含む。
【0026】
さらに、
図4に示すように、本装置は、さらに、第1のプレイモジュール301が最初のアラームクロック音を鳴らす前に、ユーザにより設定された前記最初のアラームクロック音と前記遅延アラームクロック音を保存するように構成された保存モジュール303を有する。
【0027】
保存モジュール303により保存された遅延アラームクロック音と最初のアラームクロック音は、異なるものであっても、同じものであってもよい。同じものである場合、
図5に示したように、本装置はさらに、前記保存モジュール303により保存された前記遅延アラームクロック音と前記最初のアラームクロック音が同じものであるとき、前記最初のアラームクロック音または前記遅延アラームクロック音を変更(modify)するようにユーザにリマインドするように構成されたリマインドモジュール304を有する。ユーザは、変更しない場合、遅延アラームクロック音と最初のアラームクロック音を同じ音として保存してもよい。
【0028】
さらに、第2のプレイモジュール302は、遅延アラームクロック音を鳴らすとき、遅延アラームクロック音が無ければ、デフォルト音(default ring)を鳴らす。
【0029】
あるいは、保存モジュール303は、ユーザが設定した遅延アラームクロック音を保存するように構成されている場合、アラームクロック遅延時間の数に応じて、第1の遅延アラームクロック音を第Nの遅延アラームクロック音に保存するように構成されてもよい。ここでNは正の整数である。
【0030】
したがって、第2のプレイモジュール302は、遅延時間後にアラームクロックが再びトリガーされた時に遅延アラームクロック音を鳴らすように構成されているとき、N番目の遅延時間後にアラームクロックが再びトリガーされたとき、第Nの遅延アラームクロック音を鳴らすように構成されている。
【0031】
あるいは、保存モジュール303は、ユーザが設定した遅延アラームクロック音を保存するように構成されている場合、さらに、所定遅延時間の数に応じて、第1の遅延アラームクロック音を第Nの遅延アラームクロック音に保存するように構成されてもよい。ここでNは正の整数である。
【0032】
したがって、第2のプレイモジュール302は、遅延時間後にアラームクロックが再びトリガーされた時に遅延アラームクロック音を鳴らすように構成されているとき、N番目の所定遅延時間後にアラームクロックが再びトリガーされたとき、第Nの遅延アラームクロック音を鳴らすように構成されていてもよい。
【0033】
要約すると、本実施形態では、最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音を別々に設定することにより、最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音を同じ音に設定してもよいし、異なる音に設定してもよく、携帯電話では1つのアラームクロック音しか設定できないという従来技術の欠点を克服して、ユーザ体験を改善できる。最初のアラームクロック音と遅延アラームクロック音を異なる音に設定すると、アラームクロックが鳴った時、ユーザはまどろんでいる状態であっても、アラームクロックの音が異なることにより鳴っている音が最初の音なのか遅延の音なのか判断でき、起床する時間か知ることができる。これによりユーザは正しい時間に起きることができる。また、各遅延時間のアラームクロック音を異なる音に設定して、アラームクロックが何回鳴ったか、起床しなければならないか、より正しく知ることができるようにしてもよい。
【0034】
留意すべき点として、上記のモジュールは、前出の実施形態で提供したアラーム装置のアラームクロック音を設定し鳴らす(play)ことを説明するための単なる例として挙げたものである。実際の応用では、機能の分配は必要に応じて異なる機能モジュールにより行われもよい。すなわち、装置の内部構造は、異なる機能モジュールに分割され、既述の機能の全部または一部を行う。また、前記実施形態で提供されるアラーム装置と、アラーム方法の実施形態とは同じアイデアに属するものである。実施プロセスの詳細については、方法の実施形態を参照されたい。具体的な実施プロセスはここには再度の記載はしない。
【0035】
本発明の実施形態の順番は、説明のためであり、実施形態の好ましさを示唆するものではない。
【0036】
本発明の実施形態の全部または一部のステップは、ハードウェアを用いて、または関係ハードウェアに命令するプログラムを用いて実施できる。プログラムは、コンパクトディスクやハードディスクなどの読み取り可能記憶媒体に記憶できる。
【0037】
上述の実施形態は、本発明の実施形態の単なる例であり、本発明を限定するものではない。本発明は、その精神と原理から逸脱することない変更、等価置換、改良をすべてカバーするものである。