特許第5689622号(P5689622)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ KDDI株式会社の特許一覧

特許5689622リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム
<>
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000002
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000003
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000004
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000005
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000006
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000007
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000008
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000009
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000010
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000011
  • 特許5689622-リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5689622
(24)【登録日】2015年2月6日
(45)【発行日】2015年3月25日
(54)【発明の名称】リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2668 20110101AFI20150305BHJP
【FI】
   H04N21/2668
【請求項の数】8
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2010-153327(P2010-153327)
(22)【出願日】2010年7月5日
(65)【公開番号】特開2012-15971(P2012-15971A)
(43)【公開日】2012年1月19日
【審査請求日】2013年3月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100122426
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 清志
(72)【発明者】
【氏名】青木 圭子
(72)【発明者】
【氏名】米山 暁夫
【審査官】 後藤 嘉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−169704(JP,A)
【文献】 特開2008−9220(JP,A)
【文献】 特開平11−265191(JP,A)
【文献】 特開2009−146005(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/005004(WO,A1)
【文献】 特開2006−190010(JP,A)
【文献】 特開2004−199241(JP,A)
【文献】 特開平9−154122(JP,A)
【文献】 Song Requester Winamp Plugin Version 2.5,2010年 6月12日,URL,https://web.archive.org/web/20100612202442/http://oddsock.org/tools/gen_songrequester/
【文献】 Do Something Winamp Plugin Version 2.10,2001年 6月 2日,URL,https://web.archive.org/web/20010602064359/http://www.oddsock.org/tools/dosomething/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
H04N 7/16− 7/173
H04H 20/00−60/98
G10K 15/00−15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた制限条件を満たすか否かを判別する制御手段と、
前記制御手段により前記制限条件を満たすと判別された場合に、ユーザからのリクエストを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているリクエストの中から、リクエストを行った回数の少ないユーザからのリクエストから順にリクエストを抽出するリクエスト抽出手段と、
前記リクエスト抽出手段により抽出されたリクエストを、リストに追加するリスト生成手段と、を備え、
前記記憶手段は、ユーザごとに割り当てられたユーザ別記憶領域を備え、
前記ユーザ別記憶領域のそれぞれには、記憶できるリクエストの数の上限値が予め定められ、
前記制限条件とは、前記ユーザ別記憶領域に記憶されているリクエストの数が前記上限値未満であることであり、
前記記憶手段は、前記制限条件を満たす場合に、当該制限条件を満たすユーザからのリクエストを、当該ユーザに割り当てられたユーザ別記憶領域に記憶することを特徴とするリクエスト受付装置。
【請求項2】
予め定められた制限条件を満たすか否かを判別する制御手段と、
前記制御手段により前記制限条件を満たすと判別された場合に、ユーザからのリクエストを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているリクエストの中から、リクエストを行った回数の少ないユーザからのリクエストから順にリクエストを抽出するリクエスト抽出手段と、
前記リクエスト抽出手段により抽出されたリクエストを、リストに追加するリスト生成手段と、を備え、
前記記憶手段が記憶できるリクエストの数は、ユーザの総数に応じて、ユーザごとに予め定められ、
前記制限条件とは、ユーザから受付けて前記記憶手段に記憶されているリクエストの数が、当該ユーザに対して予め定められた値未満であることであり、
前記記憶手段は、前記制限条件を満たす場合に、当該制限条件を満たすユーザからのリクエストを記憶することを特徴とするリクエスト受付装置。
【請求項3】
予め定められた制限条件を満たすか否かを判別する制御手段と、
前記制御手段により前記制限条件を満たすと判別された場合に、ユーザからのリクエストを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているリクエストの中から、リクエストを行った回数の少ないユーザからのリクエストから順にリクエストを抽出するリクエスト抽出手段と、
前記リクエスト抽出手段により抽出されたリクエストを、リストに追加するリスト生成手段と、を備え、
前記記憶手段は、ユーザごとに割り当てられたユーザ別記憶領域を備え、
前記ユーザ別記憶領域のそれぞれには、リクエストの種類ごとに、記憶できるリクエストの数の上限値が予め定められ、
前記制限条件とは、
前記ユーザ別記憶領域に記憶されているリクエストのうち、ユーザから受付けたリクエストと同じ種類のリクエストの数が、前記上限値未満であり、
かつ、
前記リストに含まれているリクエストのうち、ユーザから受付けたリクエストと同じ種類のリクエストの数が、予め定められた閾値未満であることであり、
前記記憶手段は、前記制限条件を満たす場合に、当該制限条件を満たすユーザからのリクエストを、当該ユーザに割り当てられたユーザ別記憶領域に記憶することを特徴とするリクエスト受付装置。
【請求項4】
前記リクエスト抽出手段は、前記記憶手段に記憶されているリクエストのうち、受信したタイミングの早いリクエストから順に抽出することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のリクエスト受付装置。
【請求項5】
前記リストに含まれているリクエストに基づいてコンテンツを配信するコンテンツ配信手段を備え、
前記リクエスト抽出手段は、前記記憶手段に記憶されているリクエストのうち、前記コンテンツの視聴を開始したタイミングの遅いユーザからのリクエストから順に抽出することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のリクエスト受付装置。
【請求項6】
前記リクエスト抽出手段は、前記記憶手段に記憶されているリクエストのうち、受信したリクエストの数が少ないユーザからのリクエストから順に抽出することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のリクエスト受付装置。
【請求項7】
制御手段、記憶手段、リクエスト抽出手段、およびリスト生成手段を備えるリクエスト受付装置におけるリクエスト受付方法であって、
前記制御手段が、予め定められた制限条件を満たすか否かを判別する第1ステップと、
前記記憶手段が、前記第1ステップにおいて前記制限条件を満たすと判別された場合に、ユーザからのリクエストを記憶する第2ステップと、
前記リクエスト抽出手段が、前記第2ステップにおいて記憶されたリクエストの中から、リクエストを行った回数の少ないユーザからのリクエストから順にリクエストを抽出する第3ステップと、
前記リスト生成手段が、前記第3ステップにおいて抽出されたリクエストを、リストに追加する第4ステップと、を備え、
前記記憶手段が記憶できるリクエストの数は、ユーザの総数に応じて、ユーザごとに予め定められ、
前記制限条件とは、ユーザから受付けて前記記憶手段に記憶されているリクエストの数が、当該ユーザに対して予め定められた値未満であることであり、
前記第2ステップでは、前記記憶手段が、前記制限条件を満たす場合に当該制限条件を満たすユーザからのリクエストを記憶することを特徴とするリクエスト受付方法。
【請求項8】
制御手段、記憶手段、リクエスト抽出手段、およびリスト生成手段を備えるリクエスト受付装置におけるリクエスト受付方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記制御手段が、予め定められた制限条件を満たすか否かを判別する第1ステップと、
前記記憶手段が、前記第1ステップにおいて前記制限条件を満たすと判別された場合に、ユーザからのリクエストを記憶する第2ステップと、
前記リクエスト抽出手段が、前記第2ステップにおいて記憶されたリクエストの中から、リクエストを行った回数の少ないユーザからのリクエストから順にリクエストを抽出する第3ステップと、
前記リスト生成手段が、前記第3ステップにおいて抽出されたリクエストを、リストに追加する第4ステップと、をコンピュータに実行させ、
前記記憶手段が記憶できるリクエストの数は、ユーザの総数に応じて、ユーザごとに予め定められ、
前記制限条件とは、ユーザから受付けて前記記憶手段に記憶されているリクエストの数が、当該ユーザに対して予め定められた値未満であることであり、
前記第2ステップでは、前記記憶手段が、前記制限条件を満たす場合に当該制限条件を満たすユーザからのリクエストを記憶するためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ユーザからのリクエストに応じて、動画像や音声といったコンテンツを配信する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、各ユーザからのリクエストを所定のルールで集計し、例えばリクエスト数の多いコンテンツを配信する手法が示されている。この手法によれば、ユーザからのリクエストを受付けるオペレータがいなくても、ユーザからのリクエストに応じたコンテンツを配信できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−358680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1に示されている手法では、同一のユーザがリクエストを何度でも行うことができる。このため、配信されるコンテンツに、多数のリクエストを行った一部のユーザのリクエスト内容が強く反映され、他のユーザのリクエスト内容が反映されにくくなり、場合によっては、他のユーザが実質的にリクエストを行うことができなくなるおそれがあった。
【0006】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させるリクエスト受付装置、リクエスト受付方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
【0008】
(1) 本発明は、予め定められた制限条件を満たすか否かを判別する制御手段(例えば、図2の制御部12に相当)と、前記制御手段により前記制限条件を満たすと判別された場合に、ユーザからのリクエストを記憶する記憶手段(例えば、図2の記憶部13に相当)と、前記記憶手段に記憶されているリクエストの中からリクエストを抽出するリクエスト抽出手段(例えば、図2の配信リスト生成部14に相当)と、前記リクエスト抽出手段により抽出されたリクエストを、リスト(例えば、後述の配信リストに相当)に追加するリスト生成手段(例えば、図2の配信リスト生成部14に相当)と、を備えることを特徴とするリクエスト受付装置を提案している。
【0009】
この発明によれば、リクエスト受付装置に、制御手段、記憶手段、リクエスト抽出手段、およびリスト生成手段を設けた。そして、制御手段により、予め定められた制限条件を満たすか否かを判別し、記憶手段により、制御手段により制限条件を満たすと判別された場合に、ユーザからのリクエストを記憶することとした。そして、リクエスト抽出手段により、記憶手段に記憶されているリクエストの中からリクエストを抽出し、リスト生成手段により、リクエスト抽出手段により抽出されたリクエストを、リストに追加することとした。このため、制限条件を設定することにより、リストに対して、一部のユーザのリクエストが強く反映されてしまうことと、他のユーザのリクエストが反映されにくくなってしまうことと、を抑制できる。したがって、リストに基づいて配信内容を決定することで、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
【0010】
(2) 本発明は、(1)のリクエスト受付装置について、前記記憶手段は、ユーザごとに割り当てられたユーザ別記憶領域(例えば、図2のユーザ別記憶領域131〜13nに相当)を備え、ユーザ別記憶領域のそれぞれには、記憶できるリクエストの数の上限値(例えば、第1実施形態の「3」に相当)が予め定められ、前記制限条件とは、前記ユーザ別記憶領域に記憶されているリクエストの数が前記上限値未満であることであり、前記記憶手段は、前記制限条件を満たす場合に、当該制限条件を満たすユーザからのリクエストを、当該ユーザに割り当てられたユーザ別記憶領域に記憶することを特徴とするリクエスト受付装置を提案している。
【0011】
この発明によれば、記憶手段に、ユーザごとに割り当てられたユーザ別記憶領域を設け、ユーザ別記憶領域のそれぞれには、記憶できるリクエストの数の上限値を予め定めることとした。そして、制限条件として、ユーザ別記憶領域に記憶されているリクエストの数が上限値未満であることを採用した。そして、記憶手段により、制限条件を満たす場合に、制限条件を満たすユーザからのリクエストを、ユーザに割り当てられたユーザ別記憶領域に記憶することとした。このため、リクエストを行うことのできる回数がユーザごとに制限されることになるので、同一のユーザが多数のリクエストを行うのを防止できる。したがって、リストに対して、一部のユーザのリクエストが強く反映されてしまうことと、他のユーザのリクエストが反映されにくくなってしまうことと、を抑制できる。よって、リストに基づいて配信内容を決定することで、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
【0012】
(3) 本発明は、(1)のリクエスト受付装置について、前記記憶手段が記憶できるリクエストの数が、ユーザの総数に応じて、ユーザごとに予め定められ、前記制限条件とは、ユーザから受付けたリクエストが前記記憶手段に記憶されている数が、当該ユーザに対して予め定められた値未満であることであり、前記記憶手段は、前記制限条件を満たす場合に、当該制限条件を満たすユーザからのリクエストを記憶することを特徴とするリクエスト受付装置を提案している。
【0013】
この発明によれば、記憶手段が記憶できるリクエストの数が、ユーザの総数に応じて、ユーザごとに予め定められることとした。そして、制限条件として、ユーザから受付けたリクエストが記憶手段に記憶されている数が、このユーザに対して予め定められた値未満であることを採用した。そして、記憶手段により、制限条件を満たす場合に、制限条件を満たすユーザからのリクエストを記憶することとした。このため、リクエストを行うことのできる回数がユーザごとに制限されることになるので、同一のユーザが多数のリクエストを行うのを防止できる。したがって、リストに対して、一部のユーザのリクエストが強く反映されてしまうことと、他のユーザのリクエストが反映されにくくなってしまうことと、を抑制できる。よって、リストに基づいて配信内容を決定することで、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
【0014】
また、この発明によれば、上述のように、記憶手段が記憶できるリクエストの数が、ユーザの総数に応じて、ユーザごとに予め定められることとした。このため、例えば、ユーザ数が増加するに従って、記憶手段が記憶できるユーザごとのリクエストの数を小さく設定する。これによれば、ユーザ数が増加した場合に、各ユーザがリクエストを行うことのできる数は少なくなるが、できる限り多くのユーザに対して、リクエストがリストに追加される環境を提供することができる。したがって、複数のユーザからのリクエストを配信内容にさらに効率的に反映させることができる。
【0015】
(4) 本発明は、(1)のリクエスト受付装置について、前記記憶手段は、ユーザごとに割り当てられたユーザ別記憶領域(例えば、図2のユーザ別記憶領域131〜13nに相当)を備え、前記ユーザ別記憶領域のそれぞれには、リクエストの種類ごとに、記憶できるリクエストの数の上限値(例えば、第2実施形態の「3」に相当)が予め定められ、前記制限条件とは、ユーザから受付けたリクエストと同じ種類のリクエストが前記ユーザ別記憶領域に記憶されている数が、前記上限値未満であり、かつ、ユーザから受付けたリクエストと同じ種類のリクエストが前記リストに含まれている数が、予め定められた閾値未満(例えば、第2実施形態の「3」に相当)であることであり、前記記憶手段は、前記制限条件を満たす場合に、当該制限条件を満たすユーザからのリクエストを、当該ユーザに割り当てられたユーザ別記憶領域に記憶することを特徴とする請求項1に記載のリクエスト受付装置を提案している。
【0016】
この発明によれば、記憶手段に、ユーザごとに割り当てられたユーザ別記憶領域を設け、ユーザ別記憶領域のそれぞれには、リクエストの種類ごとに、記憶できるリクエストの数の上限値を予め定めることとした。そして、制限条件として、ユーザから受付けたリクエストと同じ種類のリクエストがユーザ別記憶領域に記憶されている数が、上限値未満であり、かつ、ユーザから受付けたリクエストと同じ種類のリクエストがリストに含まれている数が、予め定められた閾値未満であることを採用した。そして、記憶手段により、制限条件を満たす場合に、制限条件を満たすユーザからのリクエストを、このユーザに割り当てられたユーザ別記憶領域に記憶することとした。このため、同じ種類のリクエストを行うことのできる数が、ユーザごとに制限されるとともに、リストによっても制限されることになるので、リストに同じ種類のリクエストが多数追加されるのを防止できる。したがって、リストに基づいて配信内容を決定することで、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
【0017】
(5) 本発明は、(1)のリクエスト受付装置について、前記制限条件とは、前記リストに含まれているリクエストを行ったユーザの総数が、予め定められた上限値(例えば、第3実施形態の「50」に相当)未満であることであり、前記記憶手段は、前記制限条件を満たす場合に、ユーザからのリクエストを記憶することを特徴とするリクエスト受付装置を提案している。
【0018】
この発明によれば、制限条件として、リストに含まれているリクエストを行ったユーザの総数が、予め定められた上限値未満であることを採用した。そして、記憶手段により、制限条件を満たす場合に、ユーザからのリクエストを記憶することとした。このため、リクエストがリストに追加されたユーザの総数が上限値に達すると、ユーザは、新たにリクエストを行うことができなくなる。したがって、リクエストを行うことのできるユーザの総数を制限することができる。よって、リストに基づいて配信内容を決定することで、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
【0019】
(6) 本発明は、(1)〜(5)のいずれかのリクエスト受付装置について、前記リクエスト抽出手段は、前記記憶手段に記憶されているリクエストの中から、受信したタイミングの早いリクエストから順に抽出する(例えば、後述の先着順に相当)ことを特徴とするリクエスト受付装置を提案している。
【0020】
この発明によれば、リクエスト抽出手段により、記憶手段に記憶されているリクエストの中から、受信したタイミングの早いリクエストから順に抽出することとした。このため、リクエストを行ったタイミングの早いユーザからのリクエストを、優先的にリストに追加することができる。
【0021】
(7) 本発明は、(1)〜(5)のいずれかのリクエスト受付装置について、前記リストに含まれているリクエストに基づいてコンテンツを配信するコンテンツ配信手段(例えば、図2の通信部11および制御部12に相当)を備え、前記リクエスト抽出手段は、前記記憶手段に記憶されているリクエストの中から、前記コンテンツの視聴を開始したタイミングの遅いユーザからのリクエストを順に抽出する(例えば、第4実施形態の視聴時間順に相当)ことを特徴とするリクエスト受付装置を提案している。
【0022】
この発明によれば、リクエスト受付装置に、リストに含まれているリクエストに基づいてコンテンツを配信するコンテンツ配信手段を設けた。そして、リクエスト抽出手段により、記憶手段に記憶されているリクエストの中から、コンテンツの視聴を開始したタイミングの遅いユーザからのリクエストを順に抽出することとした。このため、新たに視聴を開始したユーザからのリクエストを、優先的にリストに追加することができる。
【0023】
(8) 本発明は、(1)〜(5)のいずれかのリクエスト受付装置について、前記リクエスト抽出手段は、前記記憶手段に記憶されているリクエストの中から、受信したリクエストの数が少ないユーザからのリクエストを順に抽出する(例えば、第5実施形態のリクエスト回数順に相当)ことを特徴とするリクエスト受付装置を提案している。
【0024】
この発明によれば、リクエスト抽出手段により、記憶手段に記憶されているリクエストの中から、受信したリクエストの数が少ないユーザからのリクエストを順に抽出することとした。このため、リクエストを行った回数が少ないユーザからのリクエストを、優先的にリストに追加することができる。
【0025】
(9) 本発明は、予め定められた制限条件を満たすか否かを判別する第1ステップ(例えば、図4のステップS21に相当)と、前記第1ステップにおいて前記制限条件を満たすと判別した場合に、ユーザからのリクエストを記憶する第2ステップ(例えば、図4のステップS22に相当)と、前記第2ステップにおいて記憶したリクエストの中からリクエストを抽出する第3ステップ(例えば、図5のステップS31に相当)と、前記第3ステップにおいて抽出したリクエストを、リスト(例えば、後述の配信リストに相当)に追加する第4ステップ(例えば、図5のステップS31に相当)と、を備えることを特徴とするリクエスト受付方法を提案している。
【0026】
この発明によれば、第1ステップにおいて、予め定められた制限条件を満たすか否かを判別し、第2ステップにおいて、第1ステップにおいて制限条件を満たすと判別した場合に、ユーザからのリクエストを記憶することとした。そして、第3ステップにおいて、第2ステップにおいて記憶したリクエストの中からリクエストを抽出し、第4ステップにおいて、第3ステップにおいて抽出したリクエストを、リストに追加することとした。このため、制限条件を設定することにより、リストに対して、一部のユーザのリクエストが強く反映されてしまうことと、他のユーザのリクエストが反映されにくくなってしまうことと、を抑制できる。したがって、リストに基づいて配信内容を決定することで、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
【0027】
(10) 本発明は、予め定められた制限条件を満たすか否かを判別する第1ステップ(例えば、図4のステップS21に相当)と、前記第1ステップにおいて前記制限条件を満たすと判別した場合に、ユーザからのリクエストを記憶する第2ステップ(例えば、図4のステップS22に相当)と、前記第2ステップにおいて記憶したリクエストの中からリクエストを抽出する第3ステップ(例えば、図5のステップS31に相当)と、前記第3ステップにおいて抽出したリクエストを、リスト(例えば、後述の配信リストに相当)に追加する第4ステップ(例えば、図5のステップS31に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0028】
この発明によれば、プログラムをコンピュータに実行させることで、第1ステップにおいて、予め定められた制限条件を満たすか否かを判別し、第2ステップにおいて、第1ステップにおいて制限条件を満たすと判別した場合に、ユーザからのリクエストを記憶することとした。そして、第3ステップにおいて、第2ステップにおいて記憶したリクエストの中からリクエストを抽出し、第4ステップにおいて、第3ステップにおいて抽出したリクエストを、リストに追加することとした。このため、制限条件を設定することにより、リストに対して、一部のユーザのリクエストが強く反映されてしまうことと、他のユーザのリクエストが反映されにくくなってしまうことと、を抑制できる。したがって、リストに基づいて配信内容を決定することで、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
【発明の効果】
【0029】
リストに基づいて配信内容を決定することで、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
本発明によれば、
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の第1実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
図2】前記コンテンツ配信システムが備えるリクエスト受付装置の構成を示すブロック図である。
図3】前記リクエスト受付装置が実行する楽曲配信処理のフローチャートである。
図4】前記リクエスト受付装置が実行するリクエスト受付処理のフローチャートである。
図5】前記リクエスト受付装置が実行する配信リスト生成処理のフローチャートである。
図6】前記コンテンツ配信システムが備えるユーザ端末に表示されるリクエスト受付画面を示す図である。
図7】本発明の第2実施形態に係るリクエスト受付装置が実行するリクエスト受付処理のフローチャートである。
図8】本発明の第3実施形態に係るリクエスト受付装置が実行する楽曲配信処理のフローチャートである。
図9】前記リクエスト受付装置が実行するリクエスト受付処理のフローチャートである。
図10】本発明の第4実施形態に係るリクエスト受付装置が実行する視聴開始時刻記録処理のフローチャートである。
図11】本発明の第5実施形態に係るリクエスト受付装置が実行するリクエスト受付処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0032】
<第1実施形態>
[コンテンツ配信システムAAの構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ配信システムAAの構成を示すブロック図である。コンテンツ配信システムAAは、インターネットラジオサービスにより楽曲をストリーミング配信するリクエスト受付装置1と、ユーザU1〜Un(nは、n≧1を満たす整数)のそれぞれが所有するユーザ端末T1〜Tnと、を備える。ユーザ端末T1〜Tnのそれぞれと、リクエスト受付装置1とは、例えばインターネット回線や電話回線を介して、互いに通信可能に設けられる。
【0033】
[リクエスト受付装置1の構成]
図2は、リクエスト受付装置1の構成を示すブロック図である。リクエスト受付装置1は、通信部11、制御部12、記憶部13、配信リスト生成部14、およびコンテンツ記憶部15を備える。
【0034】
通信部11は、ユーザ端末T1〜Tnのそれぞれから送信されたリクエストを受信したり、ユーザ端末T1〜Tnのそれぞれに楽曲を配信したりする。
【0035】
コンテンツ記憶部15は、多数の楽曲が蓄積された楽曲データベースを記憶する。
【0036】
記憶部13は、ユーザ別記憶領域131〜13nを備える。これらユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれは、ユーザ端末T1〜Tnのそれぞれに対応して設けられ、ユーザ端末T1〜Tnのそれぞれから受信したリクエストを記憶する。なお、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれには、記憶できるリクエストの数の上限値が予め定められており、本実施形態では、この上限値として「3」が設定されているものとする。
【0037】
配信リスト生成部14は、ユーザ端末T1〜Tnに配信する楽曲のリストである配信リストを、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれに記憶されているリクエストと、予め定められた抽出条件と、に基づいて生成し、記憶部13に記憶させる。配信リストには、コンテンツ記憶部15に記憶されている楽曲のうちユーザ端末T1〜Tnに配信するものの名前が、ユーザ端末T1〜Tnに配信する楽曲の順序に応じて記述される。
【0038】
上述の抽出条件としては、例えば、多数決や先着順を採用できる。多数決を採用した場合には、予め定められた期間ごとに、ユーザ別記憶領域131〜13nに記憶されているリクエストを集計する。そして、リクエスト数の多い楽曲から順に、リクエストに応じた楽曲の名前を配信リストに追加する。
【0039】
一方、先着順を採用した場合には、予め定められた期間ごとに、通信部11により受信されたタイミングの早いリクエストから順に、リクエストに応じた楽曲の名前を配信リストに追加する。
【0040】
なお、本実施形態では、上述の抽出条件として、多数決を採用したものとする。
【0041】
また、配信リスト生成部14は、配信リストに名前を追加した楽曲のリクエストを、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれから削除するとともに、楽曲の配信が開始されると、配信の開始された楽曲の名前を配信リストから削除する。
【0042】
制御部12は、通信部11によりユーザ端末Tk(kは、1≦k≦nを満たす任意の整数)からリクエストを受信すると、ユーザ端末Tkに割り当てられたユーザ別記憶領域13kに、リクエストがいくつ記憶されているかを確認する。そして、記憶されているリクエストの数が「3」未満である場合には、ユーザ端末Tkから受信したリクエストを、ユーザ別記憶領域13kに記憶させる。一方、記憶されているリクエストの数が「3」である場合には、ユーザ端末Tkから受信したリクエストを、破棄する。
【0043】
また、制御部12は、配信リスト生成部14により生成された配信リストに基づいて、コンテンツ記憶部15からコンテンツを読み出し、通信部11を介してユーザ端末T1〜Tnのそれぞれに配信する。
【0044】
また、制御部12は、図6を用いて後述するリクエスト受付画面を表示させるためのデータを、通信部11を介してユーザ端末T1〜Tnのそれぞれに送信する。
【0045】
また、制御部12は、以前にリクエストを受信したことのないユーザ端末からリクエストを受信すると、このユーザ端末に割り当てられたユーザ別記憶領域を、記憶部13に新たに確保する。
【0046】
以上の構成を備えるリクエスト受付装置1は、図3を用いて後述する楽曲配信処理を実行して、配信リストに基づいて楽曲を配信する。また、図4を用いて後述するリクエスト受付処理を実行して、ユーザ端末から送信されたリクエストを受信する。また、図5を用いて後述する配信リスト生成処理を実行して、配信リストを生成する。
【0047】
[楽曲配信処理]
図3は、楽曲配信処理のフローチャートである。楽曲配信処理は、リクエスト受付装置1がインターネットラジオサービスを提供している期間において、常時、リクエスト受付装置1で実行される。
【0048】
まず、ステップS11において、制御部12は、配信リストの最上位に名前のある楽曲について、配信を開始する。具体的には、記憶部13に記憶されている配信リストを読み出し、配信リストの最上位に名前のある楽曲をコンテンツ記憶部15から読み出す。そして、インターネットラジオサービスを利用中である全てのユーザ端末に対して、読み出した楽曲のデータの送信を開始して、楽曲のストリーミング配信を開始する。これによれば、インターネットラジオサービスを利用中である全てのユーザ端末では、同一の楽曲が略同一のタイミングで再生されることとなる。
【0049】
次に、ステップS12において、制御部12は、ステップS11において配信を開始した楽曲の名前を、配信リストの最上位から削除する。
【0050】
次に、ステップS13において、制御部12は、配信中の楽曲が終わったか否か、すなわちステップS11において配信を開始した楽曲について最後まで配信したか否かを判別する。そして、最後まで配信した場合には、ステップS11に処理を移し、最後まで配信していない場合には、ステップS13の処理を繰り返す。
【0051】
[リクエスト受付処理]
図4は、リクエスト受付処理のフローチャートである。リクエスト受付処理は、リクエスト受付装置1がインターネットラジオサービスを提供している期間において、ユーザ端末からリクエストを受信するたびに、リクエスト受付装置1で実行される。なお、図4では、ユーザ端末Ta(aは、1≦a≦nを満たす任意の整数)から送信されたリクエストを通信部11が受信したものとして、説明する。
【0052】
まず、ステップS21において、制御部12は、ユーザ端末Taに割り当てられたユーザ別記憶領域13aに空きがあるか否かを判別する。具体的には、ユーザ別記憶領域13aに記憶されているリクエストの数が「3」未満であるか否かを判別する。そして、「3」未満である場合には、ステップS22に処理を移し、「3」である場合には、リクエスト受付処理を終了する。これによれば、ユーザ別記憶領域13aにリクエストが3つ記憶されている場合には、ユーザ端末Taから受信したリクエストは、配信リストに反映されることなく破棄されることとなる。
【0053】
次に、ステップS22において、制御部12は、ユーザ別記憶領域13aに、ユーザ端末Taから受信したリクエストを記憶させる。
【0054】
[配信リスト生成処理]
図5は、配信リスト生成処理のフローチャートである。配信リスト生成処理は、リクエスト受付装置1がインターネットラジオサービスを提供している期間において、予め定められた期間ごとに、リクエスト受付装置1で実行される。
【0055】
まず、ステップS31において、配信リスト生成部14は、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれに記憶されているリクエストと、上述の予め定められた抽出条件と、に基づいて配信リストを生成し、記憶部13に記憶させる。
【0056】
次に、ステップS32において、配信リスト生成部14は、ステップS31において配信リストに名前の追加された楽曲のリクエストを、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれから削除する。
【0057】
図6は、インターネットラジオサービスを利用中である全てのユーザ端末において表示される、リクエスト受付画面を示す図である。
【0058】
画像IMG1は、ストリーミング配信中である楽曲のアーティスト名および曲名を示す。画像IMG2は、インターネットラジオを聴きたい場合にユーザが操作するアイコンを示す。この画像IMG2のアイコンをユーザが操作すると、このユーザのユーザ端末への楽曲のストリーミング配信が開始され、このユーザ端末でのインターネットラジオの再生が開始されることとなる。
【0059】
画像IMG3は、インターネットラジオを聴くのを辞める場合にユーザが操作するアイコンである。この画像IMG3のアイコンをユーザが操作すると、このユーザのユーザ端末への楽曲のストリーミング配信が停止され、このユーザ端末でのインターネットラジオの再生が停止されることとなる。
【0060】
画像IMG4は、インターネットラジオを聴く際の音量を調節する場合にユーザが操作するアイコンである。この画像IMG4のアイコンをユーザが操作すると、このユーザのユーザ端末では、再生されているインターネットラジオの音量が操作に応じて変化することとなる。
【0061】
画像IMG5は、配信リストに記述されている楽曲の曲名およびアーティスト名を示す。
【0062】
画像IMG6、IMG7は、リクエストを行う場合にユーザが操作する画像である。リクエストを行う場合、ユーザは、まず、画像IMG6を操作して、リクエストしたいアーティスト名を選択する。すると、画像IMG7には、選択されたアーティストの楽曲の曲名が表示される。ユーザは、次に、画像IMG7を操作して、リクエストしたい楽曲の曲名を選択する。これによれば、リクエストしたい楽曲が決定され、この楽曲のリクエストがリクエスト受付装置1に送信されることとなる。
【0063】
以上のリクエスト受付装置1によれば、ユーザUaが楽曲M1をリクエストしようとした際に、ユーザ別記憶領域13aにリクエストが3つ記憶されている場合には、ユーザUaはリクエストを行うことができない。このため、リクエストを行うことのできる回数がユーザごとに制限されることになるので、同一のユーザが多数のリクエストを行うのを防止できる。したがって、配信リストに対して、一部のユーザのリクエストが強く反映されてしまうことと、他のユーザのリクエストが反映されにくくなってしまうことと、を抑制できる。リクエスト受付装置1は、配信リストに基づいて配信する楽曲を決定するので、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
【0064】
<第2実施形態>
[リクエスト受付装置1Aの構成]
以下、本発明の第2実施形態に係るリクエスト受付装置1Aについて説明する。リクエスト受付装置1Aは、図2に示した本発明の第1実施形態に係るリクエスト受付装置1とは、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれが記憶できるリクエスト数の上限値と、制御部12の代わりに制御部12Aを備える点と、が異なる。なお、リクエスト受付装置1Aにおいて、リクエスト受付装置1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0065】
ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれが記憶できるリクエスト数の上限値は、リクエスト受付装置1では、リクエストされる楽曲の種類によらず「3」と設定する。これに対して、リクエスト受付装置1Aでは、リクエストされる楽曲の種類ごとに「3」と設定する。これによれば、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれは、同一種類の楽曲を3つまで記憶できることとなる。
【0066】
制御部12Aは、制御部12とは、通信部11によりユーザ端末Tkからリクエストを受信した際の動作が異なる。具体的には、制御部12は、ユーザ端末Tkからリクエストを受信すると、ユーザ端末Tkに割り当てられたユーザ別記憶領域13kに、リクエストがいくつ記憶されているかを確認する。これに対して、制御部12Aは、ユーザ端末Tkからリクエストを受信すると、以下の第1条件および第2条件について確認する。そして、第1条件および第2条件を満たす場合には、ユーザ端末Tkから受信したリクエストをユーザ別記憶領域13kに記憶させる。一方、第1条件または第2条件のうち少なくともいずれかを満たさない場合には、ユーザ端末Tkから受信したリクエストを、破棄する。
【0067】
なお、上述の第1条件とは、受信したリクエストと楽曲の種類が同じであるリクエストについて、ユーザ別記憶領域13kに記憶されている数が「3」未満であるということである。
【0068】
また、上述の第2条件とは、受信したリクエストの楽曲と同じ種類の楽曲について、配信リストに名前の記述されている数が「3」未満であるということである。
【0069】
以上の構成を備えるリクエスト受付装置1Aは、図3を用いて上述した楽曲配信処理を実行して、配信リストに基づいて楽曲を配信する。また、図7を用いて後述するリクエスト受付処理を実行して、ユーザ端末から送信されたリクエストを受信する。また、図5を用いて上述した配信リスト生成処理を実行して、配信リストを生成する。
【0070】
[リクエスト受付処理]
図7は、リクエスト受付処理のフローチャートである。リクエスト受付処理は、リクエスト受付装置1Aがインターネットラジオサービスを提供している期間において、ユーザ端末からリクエストを受信するたびに、リクエスト受付装置1Aで実行される。なお、図7では、ユーザ端末Tb(bは、1≦b≦nを満たす任意の整数)から送信されたリクエストを通信部11が受信したものとして、説明する。
【0071】
まず、ステップS41において、図4のステップS21と同様に、制御部12Aは、ユーザ端末Tbに割り当てられたユーザ別記憶領域13aに空きがあるか否かを判別する。
【0072】
次に、ステップS42において、制御部12Aは、配信リストに空きがあるか否かを判別する。具体的には、配信リストに名前の記述されている楽曲のうち、ユーザ端末Tbから受信したリクエストの楽曲と種類が同じである楽曲の数が、「3」未満であるか否かを判別する。そして、「3」未満である場合には、ステップS43に処理を移し、「3」である場合には、リクエスト受付処理を終了する。これによれば、ユーザ端末Tbから受信したリクエストの楽曲と同じ種類の楽曲の名前が、配信リストに3つ記述されている場合には、ユーザ端末Tbから受信したリクエストは、配信リストに反映されることなく破棄されることとなる。
【0073】
次に、ステップS43において、図4のステップS22と同様に、制御部12Aは、ユーザ別記憶領域13bに、ユーザ端末Tbから受信したリクエストを記憶させる。
【0074】
以上のリクエスト受付装置1Aによれば、ユーザUbが楽曲M1をリクエストしようとした際に、楽曲M1と同じ種類の楽曲のリクエストがユーザ別記憶領域13bに3つ記憶されている場合と、楽曲M1と同じ種類の楽曲の名前が配信リストに3つ記述されている場合とには、ユーザUbはリクエストを行うことができない。このため、同じ種類の楽曲のリクエストを行うことのできる数が、ユーザごとに制限されるとともに、配信リストによっても制限されることになるので、配信リストに同じ種類の楽曲が多数追加されるのを防止できる。リクエスト受付装置1Aは、配信リストに基づいて配信する楽曲を決定するので、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
【0075】
<第3実施形態>
[リクエスト受付装置1Bの構成]
以下、本発明の第3実施形態に係るリクエスト受付装置1Bについて説明する。リクエスト受付装置1Bは、図2に示した本発明の第1実施形態に係るリクエスト受付装置1とは、記憶部13の代わりに記憶部13Bを備える点と、制御部12の代わりに制御部12Bを備える点と、が異なる。なお、リクエスト受付装置1Bにおいて、リクエスト受付装置1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0076】
記憶部13Bは、ユーザ別記憶領域131〜13nを備えておらず、受信したリクエストを、どのユーザ端末から受信したかで区別することなく記憶する。
【0077】
制御部12Bは、制御部12とは、通信部11によりユーザ端末Tkからリクエストを受信した際の動作が異なる。具体的には、制御部12は、ユーザ端末Tkからリクエストを受信すると、ユーザ端末Tkに割り当てられたユーザ別記憶領域13kに、リクエストがいくつ記憶されているかを確認する。これに対して、制御部12Bは、ユーザ端末Tkからリクエストを受信すると、ユーザリストを確認する。そして、ユーザリストに名前の記述されているユーザの数が「50」である場合には、ユーザ端末Tkから受信したリクエストを、破棄する。
【0078】
一方、ユーザリストに名前の記述されているユーザの数が「50」未満である場合には、ユーザ端末Tkから受信したリクエストの楽曲の名前が配信リストに記述されているか確認する。そして、記述されている場合には、ユーザ端末Tkから受信したリクエストを、破棄する。一方、記述されていない場合には、ユーザ端末Tkから受信したリクエストを記憶部13に記憶させる。
【0079】
なお、上述のユーザリストとは、記憶部13に記憶され、配信リストに名前の記述されている楽曲についてリクエストを行ったユーザのリストである。このユーザリストには、記憶部13にリクエストが記憶されると、このリクエストを行ったユーザの名前が追加される。また、このユーザリストからは、楽曲の配信が開始されると、この楽曲のリクエストを行ったユーザの名前が削除される。
【0080】
以上の構成を備えるリクエスト受付装置1Bは、図8を用いて後述する楽曲配信処理を実行して、配信リストに基づいて楽曲を配信する。また、図9を用いて後述するリクエスト受付処理を実行して、ユーザ端末から送信されたリクエストを受信する。また、図5を用いて上述した配信リスト生成処理を実行して、配信リストを生成する。
【0081】
[楽曲配信処理]
図8は、楽曲配信処理のフローチャートである。楽曲配信処理は、リクエスト受付装置1Bがインターネットラジオサービスを提供している期間において、常時、リクエスト受付装置1Aで実行される。この楽曲配信処理が実行されることにより、リクエスト受付装置1Aが提供しているインターネットラジオサービスを利用中である全てのユーザ端末に対して、楽曲がストリーミング配信されることとなる。
【0082】
まず、ステップS51、S52のそれぞれにおいて、図3のステップS11、S12のそれぞれと同様に、制御部12Bは、配信リストの最上位に名前のある楽曲について、配信を開始した後に、配信を開始した楽曲の名前を、配信リストの最上位から削除する。
【0083】
次に、ステップS53において、制御部12Bは、ステップS51において配信を開始した楽曲についてリクエストを行ったユーザの名前を、ユーザリストから削除する。
【0084】
次に、ステップS54において、図3のステップS13と同様に、制御部12Bは、配信中の楽曲が終わったか否かを判別し、判別結果に応じた処理を行う。
【0085】
[リクエスト受付処理]
図9は、リクエスト受付処理のフローチャートである。リクエスト受付処理は、リクエスト受付装置1Bがインターネットラジオサービスを提供している期間において、ユーザ端末からリクエストを受信するたびに、リクエスト受付装置1Bで実行される。なお、図9では、ユーザ端末Tc(cは、1≦c≦nを満たす任意の整数)から送信されたリクエストを通信部11が受信したものとして、説明する。
【0086】
まず、ステップS61において、制御部12Bは、規定ユーザ数に達したか否かを判別する。具体的には、ユーザリストに名前の記述されているユーザの数が「50」未満であるか否かを判別する。そして、「50」未満である場合には、ステップS62に処理を移し、「50」である場合には、リクエスト受付処理を終了する。これによれば、ユーザリストに名前の記述されているユーザの数が「50」である場合には、ユーザ端末Tcから受信したリクエストは、配信リストに反映されることなく破棄されることとなる。
【0087】
次に、ステップS62において、制御部12Bは、同一楽曲が配信リストにあるか否かを判別する。具体的には、ユーザ端末Tcから受信したリクエストの楽曲の名前が配信リストに記述されているか否かを判別する。そして、記述されていない場合には、ステップS63に処理を移し、記述されている場合には、リクエスト受付処理を終了する。これによれば、ユーザ端末Tcから受信したリクエストの楽曲の名前が配信リストに記述されている場合には、ユーザ端末Tcから受信したリクエストは、配信リストに反映されることなく破棄されることとなる。
【0088】
次に、ステップS63において、制御部12Bは、ユーザ端末Tcから受信したリクエストを、記憶部13に記憶させる。
【0089】
次に、ステップS64において、制御部12Bは、ユーザUcの名前をユーザリストに追加する。
【0090】
以上のリクエスト受付装置1Bによれば、ユーザUcが楽曲M1をリクエストしようとした際に、配信リストに名前の記述されている楽曲についてリクエストを行ったユーザの数が「50」である場合と、配信リストに楽曲M1の名前が記述されている場合とには、ユーザUcはリクエストを行うことができない。このため、配信リストに名前の追加される楽曲にリクエストが反映されているユーザの数が「50」になると、リクエストの新たな受付けを停止して、リクエストを行うことはできたが配信リストにリクエストが反映されていないユーザが増加し過ぎるのを防止できる。また、同一の楽曲が重複して配信リストに記述されるのを防止できる。リクエスト受付装置1Bは、配信リストに基づいて配信する楽曲を決定するので、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。このため、リクエストが配信リストに反映されているユーザの総数が「50」に達すると、ユーザは、新たにリクエストを行うことができなくなる。したがって、リクエストを行うことのできるユーザの総数を制限することができる。また、リクエストを行おうとした楽曲の名前が配信リストに既に記述されている場合には、ユーザは、この楽曲のリクエストを行うことができなくなる。よって、リストに基づいて配信内容を決定することで、複数のユーザからのリクエストを配信内容に効率的に反映させることができる。
【0091】
<第4実施形態>
[リクエスト受付装置1Cの構成]
以下、本発明の第4実施形態に係るリクエスト受付装置1Cについて説明する。リクエスト受付装置1Cは、図2に示した本発明の第1実施形態に係るリクエスト受付装置1とは、制御部12の代わりに制御部12Cを備える点と、配信リスト生成部14の代わりに配信リスト生成部14Cを備える点と、が異なる。なお、リクエスト受付装置1Cにおいて、リクエスト受付装置1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0092】
制御部12Cは、制御部12とは、ユーザUkがインターネットラジオを聴き始めた時刻を記録する点が異なる。具体的には、制御部12Cは、図6の画像IMG2の操作が行われたことを示す情報について、通信部11によりユーザ端末Tkから受信した時刻を記録する。
【0093】
配信リスト生成部14Cは、配信リスト生成部14とは、配信リストを生成する際に用いる抽出条件が異なる。具体的には、配信リスト生成部14は、抽出条件として多数決を採用したが、配信リスト生成部14Cは、抽出条件として視聴時間順を採用したものとする。
【0094】
抽出条件として、視聴時間順を採用した場合には、予め定められた期間ごとに、ユーザ別記憶領域131〜13nに記憶されているリクエストを集計する。そして、インターネットラジオを聴き始めた時刻の遅いユーザのリクエストから順に、リクエストに応じた楽曲の名前を配信リストに追加する。
【0095】
以上の構成を備えるリクエスト受付装置1Cは、図3を用いて上述した楽曲配信処理を実行して、配信リストに基づいて楽曲を配信する。また、図4を用いて上述したリクエスト受付処理を実行して、ユーザ端末から送信されたリクエストを受信する。また、図10を用いて後述する視聴開始時刻記録処理を実行して、各ユーザがインターネットラジオを聴き始めた時刻を記録する。また、図5を用いて上述した配信リスト生成処理を実行して、配信リストを生成する。
【0096】
[視聴開始時刻記録処理]
図10は、視聴開始時刻記録処理のフローチャートである。視聴開始時刻記録処理は、リクエスト受付装置1Cがインターネットラジオサービスを提供している期間において、画像IMG2の操作が行われたことを示す情報をユーザ端末で受信するたびに、リクエスト受付装置1Cで実行される。なお、図10では、図6の画像IMG2の操作が行われたことを示す情報を、ユーザ端末Td(dは、1≦d≦nを満たす任意の整数)から通信部11が受信したものとして、説明する。
【0097】
ステップS71において、制御部12Cは、ユーザUdが視聴開始した時刻を記録する。具体的には、図6の画像IMG2の操作が行われたことを示す情報をユーザ端末Tdから受信した時刻を、記憶部13に記憶させる。
【0098】
以上のリクエスト受付装置1Cによれば、インターネットラジオを聴き始めた時刻の遅いユーザのリクエストから順に、リクエストに応じた楽曲の名前を配信リストに追加する。このため、新たに視聴を開始したユーザからのリクエストを、配信内容に優先的に反映させることができる。
【0099】
<第5実施形態>
[リクエスト受付装置1Dの構成]
以下、本発明の第5実施形態に係るリクエスト受付装置1Dについて説明する。リクエスト受付装置1Dは、図2に示した本発明の第1実施形態に係るリクエスト受付装置1とは、制御部12の代わりに制御部12Dを備える点と、配信リスト生成部14の代わりに配信リスト生成部14Dを備える点と、が異なる。なお、リクエスト受付装置1Dにおいて、リクエスト受付装置1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0100】
制御部12Dは、制御部12とは、リクエストが行われた回数をユーザごとに計数する点が異なる。具体的には、ユーザ端末T1〜Tnのそれぞれに対応して設けられたリクエスト計数カウンタが、記憶部13に記憶されており、通信部11によりユーザ端末Tkからリクエストを受信すると、ユーザ端末Tkに対応して設けられたリクエスト計数カウンタに「1」を加算する。
【0101】
配信リスト生成部14Dは、配信リスト生成部14とは、配信リストを生成する際に用いる抽出条件が異なる。具体的には、配信リスト生成部14は、抽出条件として多数決を採用したが、配信リスト生成部14Cは、抽出条件としてリクエスト回数順を採用したものとする。
【0102】
抽出条件として、リクエスト回数順を採用した場合には、予め定められた期間ごとに、ユーザ別記憶領域131〜13nに記憶されているリクエストを集計する。そして、リクエスト計数カウンタの値の小さいユーザ別記憶領域に記憶されているリクエストから順に、リクエストに応じた楽曲の名前を配信リストに追加する。
【0103】
以上の構成を備えるリクエスト受付装置1Dは、図3を用いて上述した楽曲配信処理を実行して、配信リストに基づいて楽曲を配信する。また、図11を用いて後述するリクエスト受付処理を実行して、ユーザ端末から送信されたリクエストを受信する。また、図5を用いて上述した配信リスト生成処理を実行して、配信リストを生成する。
【0104】
[リクエスト受付処理]
図11は、リクエスト受付処理のフローチャートである。リクエスト受付処理は、リクエスト受付装置1Dがインターネットラジオサービスを提供している期間において、ユーザ端末からリクエストを受信するたびに、リクエスト受付装置1Dで実行される。なお、図11では、ユーザ端末Te(eは、1≦e≦nを満たす任意の整数)から送信されたリクエストを通信部11が受信したものとして、説明する。
【0105】
まず、ステップS81において、図4のステップS21と同様に、制御部12Dは、ユーザ端末Teに割り当てられたユーザ別記憶領域13eに空きがあるか否かを判別し、判別結果に応じた処理を行う。
【0106】
次に、ステップS82において、図4のステップS22と同様に、制御部12Dは、ユーザ別記憶領域13eに、ユーザ端末Teから受信したリクエストを記憶させる。
【0107】
次に、ステップS83において、制御部12Dは、ユーザ端末Teに対応して設けられたリクエスト計数カウンタに、1を加算する。
【0108】
以上のリクエスト受付装置1Dによれば、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれについて、リクエストが行われた回数をユーザごとに計数し、回数の少ないユーザに対応するユーザ別記憶領域に記憶されているリクエストから順に、リクエストに応じた楽曲の名前を配信リストに追加する。このため、リクエストを行った回数が少ないユーザのリクエストを、配信内容に優先的に反映させることができる。
【0109】
なお、本発明のリクエスト受付装置1、1A、1B、1C、1Dの処理を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶し、記録媒体に記録されたリクエスト受付装置1、1A、1B、1C、1Dに読み込ませ、実行させることによって、本発明を実現できる。
【0110】
また、上述のプログラムは、このプログラムを記憶装置などに格納したリクエスト受付装置1、1A、1B、1C、1Dから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネットなどのネットワーク(通信網)や電話回線などの通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0111】
また、上述のプログラムは、上述の機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述の機能をリクエスト受付装置1、1A、1B、1C、1Dにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0112】
以上、本発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
【0113】
例えば、上述の各実施形態では、配信するコンテンツとして楽曲を用いたが、これに限らず、例えば、動画像、静止画像、音声などであってもよい。
【0114】
また、例えば、上述の各実施形態では、楽曲データベースは、リクエスト受付装置に設けられたコンテンツ記憶部15に記憶されているものとしたが、これに限らず、リクエスト受付装置とは別個に設けられた記憶部に記憶されているものとしてもよい。
【0115】
また、例えば、上述の各実施形態では、配信リストに名前の追加した楽曲のリクエストを、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれから削除することとしたが、これに限らない。例えば、予め定められた時間が経過するたびに、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれに記憶されている全てのリクエストを削除してもよい。また、例えば、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれに記憶されているリクエストと、予め定められた抽出条件と、に基づいて配信リストを生成した後に、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれに記憶されている全てのリクエストを削除してもよい。
【0116】
また、例えば、上述の各実施形態では、リクエスト受付装置において、配信リストの生成と、楽曲の配信と、を行うこととしたが、これに限らず、配信リストの生成と、楽曲の配信と、を別個の装置で行うこととしてもよい。
【0117】
また、例えば、上述の各実施形態では、制御部は、ユーザ別記憶領域13kに記憶されているリクエストの数や、ユーザリストに名前の記述されているユーザの数に応じて、ユーザ端末Tkから受信したリクエストを、ユーザ別記憶領域13kに記憶させたり破棄したりしたが、これに限らない。例えば、ユーザ端末131〜13nのそれぞれから送信されたリクエストを受付ける受付期間を、ユーザ端末131〜13nに対して一律に設定し、受付期間内に受信したリクエストはユーザ別記憶領域13kに記憶させ、受付期間外に受信したリクエストは破棄することとしてもよい。また、上述の受付期間については、受付時間の開始時間を、ユーザ端末131〜13nに対して一律に設定し、受付けたリクエストが予め定められた数に達したり、予め定められた時間が経過したりすると、受付時間を終了させることとしてもよい。
【0118】
また、例えば、上述の第1実施形態では、ユーザ別記憶領域131〜13nのそれぞれが記憶できるリクエストの数の上限値を「3」としたが、これに限らず、例えば「2」や「5」であってもよい。また、リクエスト受付装置1が提供しているインターネットラジオサービスを利用中であるユーザ端末の総数や、リクエスト受付装置1に対してリクエストを送信したユーザ端末の総数に応じて、設定してもよい。
【0119】
また、例えば、上述の第4実施形態において、各ユーザがインターネットラジオを聴き始めた時刻を記録することとしたが、例えば日付が変わるとこの記録をリセットしてもよい。
【0120】
また、例えば、上述の第5実施形態において、リクエストが行われた回数をユーザごとに計数するリクエスト計数カウンタを設けたが、例えば日付が変わるとリクエスト計数カウンタをリセットしてもよい。
【符号の説明】
【0121】
1、1A、1B、1C、1D;リクエスト受付装置
11;通信部
12、12A、12B、12C、12D;制御部
13、13B;記憶部
131〜13n;ユーザ別記憶領域
14、14C、14D;配信リスト生成部
15;コンテンツ記憶部
AA;コンテンツ配信システム
T1〜Tn;ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11