(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記出力部は、前記受信部が受信した前記特定情報が前記第1のモードを示す場合、前記4:2:0フォーマットで、かつ60fpsで3840×2160画素または4096×2160画素の解像度の映像を出力する、
請求項1に記載の映像送信機器。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、映像受信機器及び映像送信機器の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態にかかる映像受信機器10及び映像送信機器20の接続例を示す外観図である。
図1に示すように、映像受信機器10は、例えばHDMIケーブル30を介して映像送信機器20に接続される。
【0010】
映像受信機器10は、例えば4K解像度(4K2K)のデジタルテレビである。具体的には、映像受信機器10の解像度は、4K(4096×2160)、又はFHD(フルHD:1920×1080)の4倍の画素数のQFHD(クアッド・フルHD:3840×2160)である。また、映像受信機器10は、HDMIの規格に準拠しており、HDMI入力端子を備えたシンク機器と称される。また、映像受信機器10は、リモコン40を介して入力される信号にも応じて動作する。
【0011】
映像送信機器20は、例えば4K解像度の映像を生成して送信する。また、映像送信機器20は、HDMIの規格に準拠しており、HDMI出力端子を備えたソース機器と称される。また、映像送信機器20は、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc:BD)などの媒体に記録された映像を再生し、HDMIケーブル30を介して映像受信機器10へ映像を送信する。
【0012】
また、映像送信機器20は、色信号又はフレームレートのどちらを優先させた伝送を行うかを特定する特定情報を映像受信機器10から受信し、再生などにより生成した映像を、色信号又はフレームレートのいずれかを特定情報に応じて優先させた映像に変換して映像受信機器10へ伝送する機能を有する。なお、特定情報は、映像送信機器20が映像受信機器10に対して伝送する映像のフォーマット(Y,Cb,Cr)とフレームレートの組合せを一意に特定する情報である。例えば、特定情報は、映像のフォーマットとフレームレートの組合せごとに対応付けられた固有のコード値などである。例えば、コード値“1”及び“0”を、映像のフォーマットが4:2:0で60fpsのフレームレートの組合せ、及び、映像のフォーマットが4:4:4で30fpsのフレームレートの組合せ、にそれぞれ対応付けた特定情報を用いることができる。また、例えば、「美しさ優先」及び「動き優先」などのユーザの嗜好を表す情報を特定情報としてもよい。映像送信機器20は、変換テーブルなどを用いて、受信した特定情報を対応する設定情報に変換する。設定情報とは、映像送信機器20が映像受信機器10に対して伝送する映像のフォーマット(Y,Cb,Cr)を示す値と、フレームレートを示す値との組合せからなる情報である。映像送信機器20が、設定情報自体を映像受信機器10から受信し、受信した設定情報に従って映像のフォーマット及びフレームレートを設定するように構成されてもよい。そして、色信号又はフレームレートのどちらを優先させた映像の伝送をユーザが希望しているかを示す情報が映像受信機器10を介して映像送信機器20へ送信されると、映像送信機器20は、ユーザの希望に応じて色信号又はフレームレートのどちらかを優先させた映像を映像受信機器10へ送信する。また、映像受信機器10は、映像送信機器20が送信した映像を受信して表示することも可能である。また、映像送信機器20は、色信号であるY,Cb,Crと、フレームレートとの組合せからなる4:2:2 30Hzモード、4:2:0 60Hzモード及び4:4:4 30Hzモードの少なくとも2つ以上の動作モードの映像をHDMIケーブル30に対して出力する。
【0013】
図2は、映像受信機器10及び映像送信機器20の構成例を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように、映像受信機器10は、テレビ機能部110、第1通信部100、記憶部130、セレクタ12、表示部11、表示駆動部13、スピーカー14A,14B、音声駆動部15、制御部18及び入力部10Bを有する。テレビ機能部110は、テレビジョン放送信号を受信する。第1通信部100は、HDMI規格に準拠したデジタル映像信号を受信する通信装置である。記憶部130は、設定情報を送信した履歴である設定履歴、又は特定情報を選択した履歴である選択履歴を記憶する。セレクタ12は、テレビ機能部110及び第1通信部100の出力を選択する。表示駆動部13は、セレクタ12が出力する映像信号に基づいて表示部11に映像を表示させる。音声駆動部15は、セレクタ12が出力する音声信号に基づいてスピーカー14A,14Bに音声を出力させる。制御部18は、映像受信機器10の各部を制御する。入力部10Bは、映像受信機器10に対する設定などの入力を受入れる。
【0014】
ここで、記憶部130が記憶する設定履歴とは、例えば映像のジャンル毎に、色信号又はフレームレートのいずれを優先させ映像をユーザが好んで設定したかを対応付けたデータである。具体的には、動きが激しいスポーツなどのジャンルの映像に対して、ユーザが例えばフレームレートを優先させた映像(例えば4:2:0 60Hzモードの映像)が伝送されるように設定した履歴を示すデータや、24fpsのBDの映画に対して、ユーザが例えば色信号を優先させた映像(例えば4:4:4 30Hzモードの映像)が伝送されるように設定した履歴を示すデータが設定履歴である。また、記憶部130は、設定履歴を記憶する代わりに、映像のジャンル毎などに、色信号又はフレームレートのいずれを優先させた映像をユーザが設定したかを特定する特定情報を記憶するように構成されてもよい。また、特定情報は、選択肢から選択されることによって色信号又はフレームレートのどちらを優先させた伝送を行うかを特定された情報であってもよい。
【0015】
テレビ機能部110は、TV(Television)入力端子111にアンテナ線50を介して接続されるアンテナ112によってテレビジョン放送信号を受信し、所定のチャンネルの信号を抽出するチューナ部113と、チューナ部113が出力する受信信号を受入れて映像信号V1及び音声信号A1に復元する信号処理部114とを有する。
【0016】
第1通信部100は、コネクタ121にHDMIケーブル30を介して接続される映像送信機器20の第2通信部200から受信したHDMI規格のデジタル映像信号を映像成分と音声成分とに分離し、映像信号V2と、音声信号A2として出力する。また、第1通信部100は、第2通信部200との間で通信可能なMC(マイクロコンピュータ)150を有する。
【0017】
セレクタ12は、テレビ機能部110から出力された映像信号V1及び音声信号A1と第1通信部100から出力された映像信号V2及び音声信号A2とを選択的に切り替えて表示駆動部13及び音声駆動部15に出力する機能を有する。
【0018】
映像送信機器20は、コネクタ201に接続されるHDMIケーブル30を介して映像受信機器10の第1通信部100と接続される通信装置である第2通信部200と、ブルーレイディスク等の記録媒体202に対する記録及び再生を行う記録再生部203と、記録再生部203から供給されるエンコードデータを、ベースバンドの映像信号と音声信号にMPEGデコードし、そのベースバンドの映像信号と音声信号を、第2通信部200に供給するコーデック204とを有する。つまり、記録媒体202、記録再生部203及びコーデック204は、映像を生成する映像生成部を構成する。また、記録再生部203は、コーデック204から出力されるエンコードデータや、第2通信部200から出力されるエンコードデータを記録することも可能である。
【0019】
第2通信部200は、第1通信部100との間で通信可能なMC(マイクロコンピュータ)250を有している。
【0020】
図3は、映像受信機器10の第1通信部100と、映像送信機器20の第2通信部200の構成例を示すブロック図である。第2通信部200は、MC(マイクロコンピュータ)250及びTMDSエンコーダ(伝送部)252を有する。また、MC250は、双方向通信部254を有する。双方向通信部254は、特定情報を映像受信機器10から受信する受信部としての機能と、受信部が特定情報を受信する前などにコンテンツ情報を映像受信機器10へ送信する送信部としての機能を有する。双方向通信部254は、MC250に含まれていてもよいし、独立して設けられてもよい。第1通信部100は、MC(マイクロコンピュータ)150、TMDSデコーダ(映像受信部)152及びEDID記憶部154を有する。MC150は、特定情報を映像送信機器20へ送信する送信部としての機能を有する。
【0021】
TMDSエンコーダ252には、記録媒体202、記録再生部203及びコーデック204が生成した映像である一例をあげるとRGB各8ビットの映像データが入力される。そしてTMDSエンコーダ252は、入力された映像データを、色信号又はフレームレートのいずれかを特定情報に応じて優先させた映像データ(映像)に変換し、変換により生成したピクセルクロックを出力する。例えば、TMDSエンコーダ252は、特定情報がコード値“1”である場合、入力された映像データを、フォーマットが4:2:0である60fpsの映像データに変換する。そして図示しない差動アンプが、TMDSエンコーダ252から出力されたピクセルクロックを差動信号に変換し、HDMIケーブル30のCH0〜CH2の伝送ラインに出力する。なお、差動アンプはCH0〜CH2の伝送ラインの夫々に対応するように設けられる。そして当該差動信号は、CH0〜CH2の伝送ラインを介して第1通信部100に伝送される。なお、TMDSエンコーダ252は、コンテンツ情報に応じて映像データを変換するように構成されてもよい。例えば、TMDSエンコーダ252は、24fpsの映画コンテンツに対しては、色信号を優先する変換をするように予め定められてもよい。
【0022】
第1通信部100には、CH0〜CH2の夫々に対して差動アンプ(不図示)が設けられている。そして当該差動アンプは、CH0〜CH2からの差動信号を受信すると、当該差動信号をデータに変換してTMDSデコーダ152に出力する。そしてTMDSデコーダ152は、これらデータをRGB各8ビットの映像データに復号し、セレクタ12に対して出力する。
【0023】
映像送信機器20のMC250は、CEC線及びHPD線によって映像受信機器10のMC150に接続される。そして、MC250及びMC150は、機器間の相互制御を行うための情報をCEC線を介して伝送する。CEC線は、特定情報を含むCECコマンド及びCECコマンド群などを双方向に伝送する。また、MC250は、HPD線を介して、映像受信機器10の電源投入完了に応じた信号伝送準備完了を映像送信機器20に通知する。MC250の双方向通信部254は、DDC線を介して映像受信機器10のEDID記憶部154と接続される。そして双方向通信部254は、EDID記憶部154からEDIDを読み出す。なお、EDIDは、映像受信機器10が利用可能なフォーマットなどを含んでおり、映像受信機器10のケーパビリティ(Capability)を示すデータとなっている。
【0024】
図4は、フォーマットが4:2:0である60fpsの映像データのフォーマット形式、及び差動アンプからCH0〜CH2に出力される差動信号の形式例を示す図である。
図4(A)は、3840×2160ピクセルの4:2:0フォーマットの映像のフォーマット形式例を示す。ここで、輝度情報Y00は、画素P1の輝度情報を示す。第1色差情報Cb00は、画素P1、当該画素P1に隣接する画素P2、画素P1及びP2に対して下方向で隣接する画素P5及びP6の4画素についての色差Cbを示す。なお第1色差情報Cb00は、画素P1のみについての色差Cbを示すものであっても良い。第2色差情報Cr10は、画素P5、当該画素P5に隣接する画素P6、画素P5及びP6に対して上方向で隣接する画素P1及びP2の4画素についての色差Crを示す。なお第2色差情報Cr10は、画素P5のみについての色差Crを示すものであっても良い。そして輝度情報Y01は画素P2の、輝度情報Y10は画素P5の、輝度情報Y11は画素P6の輝度を示す。
【0025】
同様に、輝度情報Y02は、画素P3の輝度を示す。第1色差情報Cb02は、画素P3、当該画素P3に隣接する画素P4、画素P3及びP4に対して下方向で隣接する画素P7及びP8の4画素についての色差Cbを示す。なお第1色差情報Cb02は、画素P3のみについての色差Cbを示すものであっても良い。第2色差情報Cr12は、画素P7、当該画素P7に隣接する画素P8、画素P7及びP8に対して上方向で隣接する画素P3及びP4の4画素についての色差Crを示す。なお第2色差情報Cr12は、画素P7のみについての色差Crを示すものであっても良い。そして輝度情報Y03は画素P4の、輝度情報Y12は画素P7の、輝度情報Y13は画素P8の輝度を示す。
【0026】
図4(B)は、図示しない差動アンプからHDMIケーブル30のCH0〜CH2の伝送ラインに出力する信号の例を示す図である。第2送信部200は、
図4(A)のフォーマットのデータのうち輝度成分YをCH0〜CH2の伝送ラインのうち2ラインを用いて出力し、色差成分CbCrを1チャンネルに纏めて出力する。即ち
図4(B)の例において第2送信部200は、第1色差情報Cb00と輝度情報Y00と輝度情報Y10とを同一のクロックタイミングで出力し、第2色差情報Cr10と輝度情報Y01と輝度情報Y11とを同一のクロックタイミングで出力する。そして第2送信部200は、その後も同様に、第1又は第2色差情報と二つのピクセルの輝度情報とを同一のクロックタイミングで出力する。
【0027】
次に、映像送信機器20が映像受信機器10へ映像を送信する動作について説明する。
図5は、映像送信機器20が映像受信機器10へ映像(AVストリーム)を送信する動作の一例を示すシーケンス図である。映像送信機器20は、映像受信機器10が接続されたことを認識すると、ステップ100(S100)に示すように映像受信機器10のケーパビリティを問い合わせる。
【0028】
ステップ102(S102)において、映像受信機器10は、映像送信機器20に対してケーパビリティ情報(EDID等)を送信する応答を行う。
【0029】
ステップ104(S104)において、映像送信機器20は、映像受信機器10のケーパビリティに応じて映像受信機器10(シンク側)に対して映像伝送を開始するための初期設定を指示する。
【0030】
ステップ106(S106)において、映像受信機器10は、指示された設定が完了したことを示すデータを映像送信機器20に対して送信する。なお、S106の処理は、省略されてもよい。
【0031】
ステップ108(S108)において、映像送信機器20は、映像受信機器10に対して送信しようとしている映像の属性を示すコンテンツ情報を映像受信機器10に対して送信する。ここで、コンテンツ情報には、例えば映像送信機器20が出力する映像のジャンル、解像度、及び記録再生部203が映像を再生する媒体の種類などが含まれる。また、映像送信機器20から映像受信機器10へ伝送される映像について、色信号又はフレームレートのいずれを優先させた映像にしたいかを、ユーザの嗜好に応じてユーザが容易に判断することができる情報がコンテンツ情報に含まれていてもよい。
【0032】
ステップ110(S110)において、映像受信機器10は、S108の処理で送信されたコンテンツ情報に対応する特定情報を映像送信機器20に対して送信する。例えば、動きが激しい映像コンテンツにはフレームレートを優先する特定情報が対応し、動きが少ない映像コンテンツには色信号を優先する特定情報が対応する。また、映像受信機器10は、例えば記憶部130が記憶している選択履歴に含まれる特定情報からコンテンツ情報に対応する特定情報を選択し、選択した特定情報がユーザの嗜好を反映させた情報であるとして、選択した特定情報を映像送信機器20へ送信してもよい。
【0033】
ステップ112(S112)において、映像送信機器20は、S110の処理で送信された特定情報に応じて第2通信部200が色信号又はフレームレートのいずれかを優先させるように変換した映像(AVストリーム)を映像受信機器10に対して送信する。
【0034】
ステップ114(S114)において、映像受信機器10は、例えばリモコン40を介して受入れるユーザからの入力に応じて、映像送信機器20から送信される映像が色信号又はフレームレートのどちらを優先させるべきであるかを新たに選択する。
【0035】
図6は、映像受信機器10が色信号又はフレームレートのどちらを優先させた映像が送信されるべきであるかを選択する場合に、表示部11が表示する画面(ユーザインターフェイス)例である。
図6に示した画面は、例えばリモコン40を介して受入れたユーザからの入力に応じて表示部11に表示される。S114の処理において、まず、表示部11は、画質優先(色信号優先)のプレビュー画像Aと、フレームレート優先のプレビュー画像Bとを並べて表示する。表示部11に表示される映像のジャンルと、プレビュー画像A,Bの比較に応じて、ユーザが「美しさ優先画像」又は「動き優先画像」のいずれかをリモコン40を介して選択すると、映像受信機器10は、ユーザの選択に対応するように、映像送信機器20から送信される映像が色信号又はフレームレートのどちらを優先させるべきであるかを選択する。映像受信機器10が選択した結果は、特定情報となる。
【0036】
ステップ116(S116:
図5)において、映像受信機器10は、S114の処理で選択した結果を映像の品質設定変更依頼として映像送信機器20へ送信する。
【0037】
ステップ118(S118)において、映像送信機器20は、S116の処理で送信された品質設定変更依頼に応じて、色信号又はフレームレートのいずれかを優先させた映像を新たな設定のAVストリームとして映像受信機器10へ送信する。
【0038】
なお、
図5に示した動作例においては、S108の処理で送信されたコンテンツ情報に対応する特定情報を、記憶部130が記憶している特定情報から選択して映像受信機器10が送信する場合を例に説明したが、これに限定されない。
【0039】
例えば、映像受信機器10は、S108の処理においてコンテンツ情報が送信されると、
図6に示した画面を表示部11が表示し、ユーザの入力に応じてS110の処理を行うように構成されてもよい。また、映像受信機器10は、S110の処理において、特定情報の代わりに設定情報を送信してもよい。また、S110の処理において、映像受信機器10が上述した特定情報を映像送信機器20へ送信し、映像送信機器20が特定情報に応じて映像の色信号又はフレームレートを具体的に設定してもよい。
【0040】
(表示部11が表示する他の画面例)
次に、映像受信機器10が色信号又はフレームレートのどちらを優先させた映像が送信されるべきであるかを選択する場合に、表示部11が表示する画面の他の例について説明する。
図7は、S114(
図5)の処理などにおいて、表示部11が表示する画面の第2例である。
図7に示すように、表示部11は、スポーツなどの動きが激しい映像のジャンル、自然映像などの動きが少なく色信号を優先可能なジャンル、及び写真静止画のジャンルなどの各ジャンル毎に、過去に設定された色信号(Y,Cr,Cb)とフレームレートとの組合せを表示し、ユーザの過去の選択履歴に応じてユーザの選択を促すように構成されてもよい。また、表示部11は、ユーザが視聴しようとしているコンテンツの属性をコンテンツ情報に応じて表示するとともに、選択カーソル(太実線枠)Cの配置によって推薦される色信号とフレームレートとの組合せを変更可能に表示するように構成されてもよい。推薦される色信号とフレームレートとの組合せは、例えばユーザの過去の選択履歴、又はコンテンツ情報に応じて決められている。
【0041】
図8は、S114(
図5)の処理などにおいて、表示部11が表示する画面の第3例である。表示部11は、例えば色信号を優先して伝送されている映像が、映像コンテンツの内容がフレームレートを優先して伝送されることが好まれる可能性がある映像に切り替わる前に、色信号又はフレームレートのいずれを優先させるかをユーザに選択させる表示を行うように構成されてもよい。
【0042】
なお、第1通信部100及び第2通信部200は、各機能がプログラムなどにより構成されてもよいし、ハードウェアによって構成されてもよい。
【0043】
以上説明した実施形態によれば、映像送信機器から映像受信機器へ映像を伝送する場合に、色信号又はフレームレートのどちらを優先させた伝送を行うかを映像受信機器において設定可能にすることができる。
【0044】
また、上記実施形態においては、色信号又はフレームレートのどちらかを優先させ、優先されなかった色信号(色差信号)又はフレームレートに対応するデータは削減される可能性がある場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、伝送されるデータ量がHDMIケーブル30による伝送の帯域制限内に収まれば、解像度、画角情報、VIC情報、色深度情報、色域などを変更してデータ量を変更してもよい。また、伝送されるデータ量がHDMIケーブル30による伝送の帯域制限内に収まれば、超解像をシンク機器で行ってもよい。一連の説明ではHDMIケーブル30(Display Port用ケーブルなどでもよい)による有線接続の例を示したが、本発明は、無線接続においても同様である。その場合は、HDMIケーブル30が不要となり、第1通信部100及び第2通信部200がそれぞれ無線通信を行う機能を有していればよい。
【0045】
また、本発明の実施形態を複数の組合せによって説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。