【課題を解決するための手段】
【0006】
(請求項1)
クリスマスリース又はハロウィーンリース等の装飾用リースにおいて、可撓性を有する
シート部材で側部分を製された袋体と、前記袋体を略環状に保持するための保持体を備え
て、前記袋体の内部を被収納物を収納可能な収納部とし、前記保持体は少なくともその一
部に前記袋体を直接保持する保持本体部分を設けた任意形状とし、前記保持本体部分は前
記収納部に被収納物を収納した状態で前記袋体を前記保持体に装着した状態において前記
袋体の全体形状が装飾用リースのリング部としての所望の略環状に装着し保持できる位置
に設けられており、前記保持本体部分を利用し前記袋体をその全体形状が略環状となるよ
うに装着し、前記袋体と保持体は互いに接合されているか、又は、前記袋体と前記保持体
を互いに着脱もしくは分離可能とするための手段を前記袋体もしくは前記保持体の少なく
とも一方に、又は別体の部材として設けたことにより前記袋体と前記保持体を着脱もしく
は分離可能としたことを特徴とした、収納部付装飾用リースを作成する。
ここでいう可撓性を有するシート部材とは、例えば、布材であったり、柔らかな性質の
ナイロンやビニール等の合成樹脂材であったり、不織布や紙材によるシート素材等を示し
、無理に力を加えたり押したりしなくとも自然に撓む程度のシート部材であって縫合や圧
着、熱溶着や接着等の手段を用いて袋体(袋状)に作成可能な程度の厚みや柔らかさの可
撓性を有するシート部材であれば、特にその材質については限定されるものではない。つ
まり、布材、紙材、不織布、合成樹脂材等による軟質のシート素材を使用し、これらの材
質のうち二種類以上を組み合わせてもよく、自由に好きな形状の袋体に作成出来たり小さ
く折りたたむことが可能な撓む性質を有するシート部材であって、比較的細々とした小型
の菓子類や雑貨等を複数個詰めて入れる袋体を作成するのに好適な可撓性を有するシート
部材とする。更に、上記に示した材質による前記可撓性を有するシート部材が、伸縮性や
通気性や透明性を有するシート部材であってもよい。伸び縮みする特性のあるメッシュ材
のシート部材が適度に透けてみえた場合、ある程度の透明性も有することとなり、伸縮性
、通気性、透明性の三つの特性を併せ持った可撓性を有するシート部材となる。ここでい
う透明性とは、全く無色透明でなくともよいこととし、収納部内の被収納物がある程度透
けてみえる程度の透明性であればよく、先程述べたメッシュ材の他、着色や模様がある程
度付いてもよい。以上に述べた可撓性を有するシート部材で、収納部を擁する袋体の側部
分を製するということは、例えば、従来の収納部付クリスマスリースや収納部付ハロウィ
ーンリースを合成樹脂材等により周方向に略環状の中空胴体として形成することにより収
納部を構成してなるリング部の外側にもう一枚更に被せてなるカバー体や、前記リング部
外側表面に貼り付けたシート部材や、具備されてなる装飾用のオーナメントやリボン等を
指すのではなく、収納部を直接構成している袋体の側そのものに可撓性を有するシート部
材を直接使用し、本発明の収納部付装飾用リースを作成するということであり、可撓性を
有する前記シート部材が基本的に直接収納部を擁している袋体の側部分を構成していなけ
ればならない。ただし、ファスナー等の部分的な付属品はこの限りではない。
【0007】
前記可撓性を有するシート部材により側部分を製された袋体及び袋体内部に設けた収納
部の形状及び形態や作成方法については、前記袋体の内部を被収納物を収納可能な収納部
とし、前記保持本体部分を利用し前記収納部に被収納物を入れた状態で前記袋体をその全
体形状が略環状となるように装着することが可能な袋体であればどのような形状や形態の
袋体としてもよいが、例えば袋体の側部分の全体形状がはじめから周方向に略環状であっ
てその内部を被収納物を収納する収納部として作成してもよい。収納部を周方向に略環状
の袋体として製する場合、可撓性を有するシート部材を二枚重ね合わせたうえで、略環状
の袋体の全体形状を形どった、略環状の外周縁と略環状の内周縁を切り抜き、切り抜いた
二枚のシート部材の外周縁どうしと内周縁どうしをそれぞれ、縫着や、熱溶着、接着剤等
の手段により互いにくっつけて略環状の袋体として作成するとともに被収納物を収納部に
収めてもよい。或いは、可撓性を有するシート部材を、まず帯状に裁断し、前記帯状に裁
断したシート部材を使用し長尺状の袋体に作成し、長手方向の一方端と他方端を互いに接
続し略環状の袋体としてもよい。前記長尺状の袋体の、長手方向における一方端と他方端
は、被収納物を収納すると同時に閉塞したのち一方端と他方端を接続しても、又は一方端
と他方端を両方共開口部として作成し、被収納物を収納したのち一方端と他方端の開口部
どうしを互いに縫い合わせる等して接続することにより開口部を封じ略環状の袋体として
しても、前記一方端と他方端のうちどちらか一方を閉塞し他方を開閉自在な開口部として
もよい。被収納物の出し入れ可能な開口部や開閉可能な部分は別の所に設けてもよい。又
、この他の方法により袋体の側部分や収納部の全体形状を略環状に作成してもよい。
【0008】
尚、いわゆる箱体や容器としてある程度硬質の材質でもってはじめから一定の形状に形
作られており、使用時においてもそれ自体で常に一定の形状を保つことが可能なものであ
って、保持体があってもなくとも又は被収納物を収納してもしなくとも一定形状の空間を
有した収納部を擁する箱体や容器としてその形状が変化せず常に一定形状のものについて
はここでは袋体としては含まないこととし、蛇腹体についても、使用時において蛇腹体と
しての一定形状の収納部としての空間を被収納物のあるなしに関わらず常に保つことがで
きればここでは含まれないこととする。本発明の袋体とは、被収納物が入っていない場合
袋体は常に一定の定まった形状の収納部としての空間を有せずともよく、被収納物を収納
部に収納することで袋体の形状が変化したり膨らみを持つものであって、袋体の側部分の
全体形状をはじめから略環状に作成したものであったとしても、被収納物を入れるまでは
単にシート部材を重ねて縫い合わせてある状態で常に定まった膨らみや一定形状はなく重
ねてコンパクトに折りたたみが可能な、比較的柔らかな性質の可撓性を有するシート部材
により構成された袋体とする。又、前記袋体は、保持本体部分を利用し装着した全体形状
が略環状でありさえすればよいこととし、袋体を保持本体部分に沿って複数個連ねて装着
したその全体形状を略環状としてもよく、袋体の数は特には限定しない。略環状の袋体を
、周方向に一連以上、例えば、二連や三連に連なって、つまり複数の周方向に連なる袋体
として設けてもよい。ただし、例えば、キャンディやチョコレート、クッキー等を直接包
んでいる包み紙や個別包装の袋に相当するようなものは、ここでは収納部を擁する袋体と
しては含まれないこととする。つまり、個々のキャンディやチョコレート、クッキーや細
々したおもちゃや雑貨等の被収納物を複数個まとめて収納可能な袋体とする。
【0009】
保持本体部分を含めた保持体の形状については、基本的には、収納部付装飾用リースの
保持体として、前記可撓性を有するシート部材により製された前記袋体内部の収納部に被
収納物を収納した状態で前記袋体を略環状に装着しその状態を保持することができるもの
であれば任意形状としてどのような形状や形態の保持体であってもよく、その形状につい
ては特に限定しない。例えば、合成樹脂材や紙材や木材等を使用し平面や凹凸のある面や
湾曲した面のプレート状に作成したり、球形状やサイコロ形等の立方体に作成されていて
も、ハリガネ等の細長部材でメッシュ状や隙間のある枠体に形成されていてもよい。
保持体の少なくとも一部には、前記袋体を直接保持する保持本体部分があるものとして
、前記保持本体部分は、保持体の少なくとも一部を構成しており、保持体のどの部分に設
けられていてもよいが、保持体に前記袋体を装着した状態において、前記袋体の全体形状
が略環状となる位置において設けられていればよく、一般的には保持本体部分は任意形状
とした保持体全体の形状に対して相対的に保持体の外側端部(付近)や外周縁寄りの位置
に設けることが、袋体を保持体に装着した状態においてその袋体全体形状を略環状とする
為に望ましく、保持体に袋体を装着した時の位置関係も、保持本体部分の位置によって決
定し、保持本体部分を保持体のどの位置に設けるかにより保持体と袋体の位置関係もおの
ずと異なるが、任意形状とした保持体の一部に設けた保持本体部分が袋体と接触し前記袋
体を略環状に保持していれば特に問題はない。前記保持本体部分に沿って袋体は必ずしも
密に設けられていなくともよい。例えば、プレート状の保持体の外周部分を保持本体部分
とした場合、前記プレート状の保持体の外周部分全体が袋体と接して略環状に装着してい
ても、部分的に袋体と接触し袋体を略環状に装着していてもよく、前記袋体を略環状に装
着出来れば、前記保持本体部分と袋体は、全体的又は部分的に接していればよい。袋体が
保持本体部分と部分的に接している場合や、保持本体部分が断続的に設けられている場合
、一箇所のみでなく複数箇所でもってその隣り合う箇所を袋体によりつなげると略環状と
なる複数箇所とする。保持体は、前記保持体の少なくとも一部を保持本体部分とするため
、保持体全体を保持本体部分としても、保持本体部分とそれ以外の前記保持本体部分を支
えたり補強したり或いはデザインとして必要な部分としても存在する保持本体部分以外の
部分とからなるものとしてもよい。保持体の全体形状を正面側から見て周方向に略環状に
成形し保持体全体を保持本体部分としても、保持本体部分のみを周方向に略環状に設けた
り配置してもよく、前記保持体や保持本体部分を周方向に略環状とした場合、厳密にきれ
いな正円形や楕円でなくとも、正面から見て星型やひし形、トライアングル形に形成され
た略環状であってもよい。尚、本発明の収納部付装飾用リースとしてリング部がどこかを
指し示すのであれば、袋体と前記袋体と接触している保持本体部分がリング部を構成する
ものとする。つまり、前記袋体が収納部としてのみならず装飾体としてのリング部の役割
を兼ねてなる。リング部とは、ここでは、袋体と前記袋体が接触している保持本体部分に
より構成されている部分のことをさすものとする。
【0010】
保持体及び保持本体部分を形成している材質については、前記可撓性を有するシート部
材により製された袋体を略環状に装着し保持できるものであれば、硬質の合成樹脂等の材
質により成形した非変形性の保持体としても、或いは、保持体や保持本体部分の少なくと
も一部に弾性又は伸縮性又は湾曲性等の変形性を有する材質や部材を使用してもよい。
保持体に前記袋体を取り付ける場合、保持体に前記袋体を嵌め込む又は挟み込む等して取
付可能とするために保持体の形状にある程度の融通がきく変形性を有する材質でもって構
成し、その材質の特徴を活かして保持体を曲げたり引っ張って保持体に前記袋体をはめ込
む又は挟み込む等して取り付けが可能である。尚、ここでいう変形性を有する材質とは、
保持体や保持本体部分を形成している材質を指や手で押したり引っ張ったりして、他から
の力が加わることによって形や向きが変わる材質とする。又、曲げ伸ばし可能な材質でも
って略直線状に形成された保持部材を用いて、前記保持部材を略環状に曲げて一方端と他
方端を接続することにより、周方向に略環状の保持体としてもよい。保持体を曲げ伸ばし
可能な略直線状の保持部材を用いて作成する場合、前記保持部材を略環状に曲げて一方端
と他方端を接続する為の接続手段を一方端と他方端に設けて接続部としてもよい。更に、
一方端と他方端を接続する接続部にアジャスター部分を設け、前記アジャスター部分を利
用し略環状とした時の大きさの変更が可能なものとしてもよい。
【0011】
前記袋体と前記保持体は、互いに接合されているか、又は着脱もしくは分離可能な袋体
と保持体として設けることとし、前記袋体と前記保持体を互いに着脱もしくは分離可能と
する為の手段を、前記袋体もしくは保持体の少なくとも一方に、又は別体の部材として設
けて収納部付装飾用リースを作成する。前記袋体と保持体とは独立した状態であって、保
持体のなかに存在する保持本体部分を利用し、保持体と袋体は互いに接合されているか、
つまり、別々に作成された前記袋体と前記保持体は、例えば熱溶着や縫着接着剤等の方法
により互いに接合されているか、又は、袋体もしくは保持本体部分の少なくともどちらか
一方又は両方における、形状を工夫したり前述したような袋体や保持体の材質の特性を取
付手段として利用し着脱もしくは分離可能としても、或いは、袋体か保持体の少なくとも
どちらか一方又は両方に着脱もしくは分離可能な手段としての部材を設けたり、袋体や保
持体とはまったく分離した別体の部材として着脱や分離可能な手段としての部材を設けて
もよい。前記袋体もしくは前記保持本体部分の少なくともどちらか一方又は両方における
、形状や材質の特性を利用することで取付手段とした場合においては、保持本体部分の形
状を、凹状部等による袋体嵌め込み部を形成したり、ある程度曲げ伸ばしの利くハリガネ
や軟質の合成樹脂等でもって保持本体部分の少なくとも一部を作成することにより、袋体
を保持本体部分に挟み込む又は嵌め込むことにより着脱や分離可能としてもよい。更に、
前記保持本体部分として形成した凹部や押さえ片等により形成された袋体嵌め込み部に、
可撓性を有するシート部材の撓みやすく形状を変化出来る材質の特性を活かして、保持本
体部分に嵌め込む又は挟み込む又は押し込む等して着脱もしくは分離可能としてもよい。
いずれにしても、袋体と保持体は互いに取り付ける前はそれぞれ別体の袋体と保持体とし
て作成し、互いに分離して独立した状態とする。袋体か保持体の少なくともどちらか一方
又は両方に着脱もしくは分離可能な手段としての部材を設ける場合や、袋体や保持体とは
まったく分離した別体の部材として着脱や分離可能な手段としての部材を設ける場合、ど
のような部材をどのようにして設けるかといった形態や位置、個数等は、可撓性を有する
シート部材により製された袋体と保持体の形態によって当然異なるが、袋体か保持体のど
ちらか一方だけにフックやクリップ、ピン等による部材を設けて着脱や分離可能な手段と
してもよく、更に、着脱や分離が可能な手段としての部材が保持体の一部を兼ねていたり
袋体の一部を構成していてもよい。例えば、袋体の一部にボタンやクリップ等の取付手段
としての部材を設けるとともに、保持体を細長部材によりメッシュ状に形成し、前記袋体
に着脱手段として設けたボタンをメッシュ状とした細長部材に引っ掛けることにより係止
したりクリップを細長部材にはめ込んで係止したり外したりして袋体と保持体を互いに分
離や着脱可能としてもよい。又は保持体の方だけにクリップ、ピン等による部材を設けて
、袋体を構成している可撓性を有するシート部材そのものに挟み込み或いは差し込んで取
り付け保持体と袋体を着脱や分離可能としてもよい。或いは、袋体と保持体との両方に着
脱手段や分離手段としての部材を設けてもよく、更に、前記袋体と保持体とを、前記袋体
や前記保持体とは分離された別体の紐体やリボン、留め具等による部材を用いて、袋体と
保持体を互いに縛り、或いはくくりつける等して着脱や分離可能な手段としてもよい。
【0012】
以上に述べたように、本発明の収納部付装飾用リースは、可撓性を有するシート部材によ
る袋体と、保持体を備えて成り、前記袋体は、たとえ全体形状が略環状の袋体としてはじ
めから作成されたものであったとしても、しかしながら、例えば、浮き輪のように空気を
充填しその空気がもれないようにした上で被収納物を収納部にいれるとか、被収納物の全
体形状が袋体に適合した大きさや形をしたバームクーヘンのような環状であってある程度
の固さのものでない限り、こまごまとしたチョコやキャンディ等の菓子類や比較的小さな
おもちゃ類とか雑貨品等の被収納物を複数個収納部に被収納物として収納し、一般的な装
飾用リースと同様にそのまま壁やドア等に沿って掛けたり床や天井に対してほぼ垂直に吊
るすといった使用状態における使用時においては、袋体それ自体のみでは、可撓性を有す
るシート部材により側部分を構成された袋体ゆえ被収納物の重み(加重)や重力作用によ
り、前記可撓性を有するシート部材本来の撓みやすさによるしなりやすく型崩れしやすい
といった特性ゆえ前記袋体は空気の抜けた浮き輪のようにだらしなく型崩れし、その全体
の形状が特に縦方向に垂れ下がることによる型崩れを起こす場合が想定され、全体的に下
方向にのびた状態に垂れ下がり或いは部分的によじれたり皺になる等、クリスマスリース
やハロウィーンリース等の収納部付装飾用リースのリング部を構成するのに適した所望の
略環状としての一定の形状を前記袋体のみにより常に安定的かつ確実に保持するのは困難
な場合もあり、前記リング部を兼ねた前記袋体の側部分として使用する部材としては不向
きな材質であったものを、保持体の少なくとも一部に設けた保持本体部分の存在により、
保持体に装着した場合において、前記袋体の全体形状を所望の略環状に装着することが出
来、その状態を安定的に保持することが出来、その使用を可能なものとした。つまり、収
納部付装飾用リースのリング部としての、所望の略環状の形状を前記可撓性を有するシー
ト部材による袋体のみにより保つことは困難であったものを、保持体の一部としての保持
本体部分の存在により、前記袋体をその使用時において常に安定した状態で所望の略環状
の形状に前記保持本体部分に装着しその形状を保持することを可能とした。また、可撓性
を有するシート部材によりリング部を兼ねた収納部を構成する袋体を製することで、被収
納物によりリング部を兼ねた収納部の形状の変化が可能であるところの、言い換えれば、
収納部が被収納物の存在により膨らみ、被収納物の存在により収納部が立体的となり、前
記袋体と被収納物の存在がリング部及び収納部の形状を決定し、本発明の収納部付装飾用
リースのリング部の意匠として活きてくる重要な要素となる。可撓性を有するシート部材
が被収納物に合わせて撓み変形可能な収納部を有した前記袋体は被収納物に接触すること
で、被収納物と可撓性を有するシート部材による収納部内側の面とが接ことによる摩擦係
数が増え被収納物の納まりのよさも兼ね備える。更に、可撓性を有するシート部材により
リング部と収納部を兼ねた袋体を構成することで、始めから収納部としての一定形状の定
まった空間は存在せず或いは必要としないもので、型(鋳型、金型等)製造に係る設備を
従来品に比べ少なくあるいは必要としないことや保管場所に係る費用も少ない製品として
コストも安く、必要な分のみ効率よく完全に手作業で小ロットからの作成も可能とした。
【0013】
(請求項2)
前記保持体のうち少なくとも一部を透明部材により構成したことを特徴とした収納部付
装飾用リースを作成する。任意形状とした保持体全体を色のついた材質で構成した場合、
全体として見た場合、一見したところでは収納部付装飾用リースの、袋体を保持本体部分
を利用し略環状に装着することで構成している、リング部としての略環状の形状が目立た
なくなる場合もあり、袋体と前記袋体と直接接触している保持本体部分を主に構成してい
る略環状のリング部としての美観が若干損なわれることもありうる。そこで、保持体の少
なくとも一部を透明部材により構成することとし、特に袋体と接する保持本体部分以外の
箇所を透明部材により構成することにより、袋体を主に構成されているリング部の略環状
としての形状がきわだって見えることで、リング部としての略環状の形状を強調し装飾用
リースとしてのデザイン性を保つことが可能である。保持体がどのような形状のものであ
ろうと、収納部付装飾用リースとしてのリング部を構成している略環状部分のデザイン性
を重視しその美観を保つために、保持体の少なくとも一部であって特に保持本体部分以外
の箇所を透明部材により構成することは、見た目が重要な要素を占める本発明の収納部付
装飾用リースにおいては、とても大きな意義をもつものである。無論、収納部付装飾用リ
ースの形状やデザインによっては保持本体部分の方を透明部材により構成してもよく、基
本的には保持体のどの部分を透明部材により構成してもよいこととし、保持体もしくは保
持本体部分全体を透明部材により構成してもよい。
【0014】
(請求項3)
前記袋体の収納部内における被収納物をバランスよく収納する為の接合部を、前記袋体
の側部分を構成している前記可撓性を有するシート部材どうしを部分的に接合することで
、前記接合部を前記袋体の適宜箇所に設けたことにより、被収納物の一方向への移動や偏
りを防ぎバランスよく収納を可能としたことを特徴とした、収納部付装飾用リースを作成
する。袋体内側の収納部に被収納物として、例えば、キャンディやクッキー等の菓子類を
複数個収納し、壁やドアに掛けたり吊るしての使用時には、よほどぎっしりと詰め合わせ
るかもしくは収納部の形状にぴったり適合した形状の菓子類等に限定した被収納物でない
限りは、被収納物が収納部下方向に偏る恐れがあり、収納部全体にバランスよく収納し、
被収納物が部分的或いは全体的に一方向に移動し偏るのを防ぐには、袋体の側部分を構成
している可撓性を有するシート部材どうしを部分的に接合し接合部を袋体に施すことによ
り、偏り防止の役割を有する障害部となる部分を設ける。接合部として、接合点や接合面
や接合線を、被収納物の状態や大きさや形状に合わせて適宜箇所に施すこととし、前記接
合部としての接合点や接合面や接合線は、接着又は(熱)溶着又は縫着、圧着等の方法に
より施される。又、前記袋体に接合部としての接合点や接合面や接合線を入れることによ
て袋体内部を画設し複数の個室の収納部として分割してもよい。前記接合部により、被収
納物が一方向に偏るのを防ぎ、袋体内部の収納部に被収納物を均等にバランスよく収納す
ることで実際の量よりも多く見せる役割も果たす。この他、前記袋体を部分的に紐体等に
より縛ることで接合し、形状的に細い部分を設けて接合部とし袋体の中身としての被収納
物が偏らないように工夫してもよく、以上のような接合部により、収納部内の被収納物の
移動や偏りを防ぎバランスよく収納が可能とした。
【0015】
(請求項4)
前記保持本体部分に、前記袋体を略環状に装着するための案内棒としての突起を設けて
なる収納部付装飾用リースを作成する。前記可撓性を有するシート部材により、袋体の側
部分の全体形状を例えば長尺状や略環状等に製された袋体であって、その内部を被収納物
を収納する収納部とし、前記収納部に被収納物を収納した状態で、前記袋体を保持体に容
易にかつ誰がやってもほぼ均一な仕上がり具合に装着するための案内棒としての突起を前
記保持本体部分に有することを特徴とし、この突起を利用し保持体に袋体をその全体形状
が略環状となるように装着することにより、保持体と袋体を備えて収納部付装飾用リース
としたもので、この場合案内棒として設けた突起が保持本体部分を兼ねて存在する。保持
本体部分に、例えば、案内棒としての突起を適宜間隔を置いて複数箇所設け、前記長尺状
の袋体を、前記突起を目印や目安にして突起を挿みながら装着する等、案内棒としての突
起を袋体を装着する際の間隔等を定めるための目安とする他、袋体支え部分や軸部分とし
ても利用することで、袋体を簡単に均等な状態でしかも見た目にも突起と袋体との存在が
相まってデザイン性に優れ斬新かつきれいに保持体に略環状に装着することを可能とした
。前記案内棒としての突起は、前記袋体を、簡単に綺麗かつ均等に装着するためには保持
本体部分において等間隔に設けることが望ましいが、前記袋体に被収納物を納めた状態で
保持体に装着が簡便にかつ見た目によろしく仕上がる役割であればよいこととし、その突
起を設ける位置や方向や間隔や大きさ、形状については特に限定しない。
【0016】
(請求項5)
前記保持本体部分に、前記袋体を略環状に装着する為の案内孔を設けたことを特徴とし
た収納部付装飾用リースを作成する。前記可撓性を有するシート部材により、例えば、袋
体の側部分を長尺状や略環状等に製された袋体であって、前記袋体内部を被収納物を収納
する収納部とし、前記収納部に被収納物を収納した状態で、前記袋体を保持体に、きれい
にかつ簡単に取り付けるための案内孔を前記保持本体部分に設けこの案内孔を利用し保持
体に袋体を装着することにより、保持体と袋体を備えて収納部付装飾用リースとした。案
内孔の大きさは、前記袋体の収納部に被収納物を納めた状態で充分に通る大きさとする。
又、案内孔の一部に切り欠き部や切れ込み部等による袋体差込口を設けてもよい。更に、
案内孔の形状はきれいな円形や半円形であっても楕円形でも四角形等でもよく、案内孔を
設ける位置や間隔や向きは前記袋体を、案内孔を利用し通して装着したときの状態におい
て見た目によろしく仕上がればよいこととする。具体的に、保持本体部分に設けた案内孔
を利用し前記袋体を装着する方法として、例えば、保持体をプレート材により任意形状に
作成した前記保持体の外周縁を保持本体部分とし前記保持本体部分に案内孔を適宜間隔を
おいて又は連続して設け、長尺状とした袋体内部の収納部に被収納物を納めた状態で案内
孔に順番にくぐらせて挿通し、装着するといった方法がありこの他の装着方法でもよい。
前期案内孔を利用し前記袋体を装着することで、簡便に緩みや撓みなく誰がやっても容易
に均等な仕上がりとなり、かつ、見た目においても前記案内孔の存在と案内孔を利用し装
着した状態での袋体の存在が相まって斬新なデザインとなり、きれいに装着出来る。
【0017】
(請求項6)
前記保持体に分離又は着脱可能な手段を設けて二つ以上の部材により構成したことを特徴
とした収納部付装飾用リースを作成する。前記保持体のどの部分を分離や着脱が可能な二
つ以上の部材により構成してもよいが、例えば、前記保持体のうち保持本体部分を含む保
持本体部分周辺部のみ、又は、保持体のうち保持本体部分を除いた部分のみ、分離又は着
脱可能とする何らかの手段を設けて、分離や他の部材に着脱や付け替え可能な、二つ以上
の部材により構成しておくことにより、保持体の大きさやデザインの変更が部分的に可能
である。これにより、例えば、袋体の仕様の変更に伴い、保持本体部分のみの変更も可能
な保持体としたことで、袋体の条件に応じて保持体そのものを作り直す必要がなく、非常
に使い勝手のよいものとした。又、保持体に保持本体部分が断続的に設けられている場合
や、強度的な条件により、保持本体部分のみでは袋体を被収納物を収納した状態で略環状
に装着し保持できない場合においては、保持本体部分以外の保持体を構成しているプレー
ト部分や細長部材等は保持本体補強部や保持本体支え部の役割として保持本体部分を支え
るためにはなくてはならない部分として必要であるが、例えば、保持体のうち保持本体以
外の部分はあってもなくてもよいがあったほうがデザインとして見た場合において好まし
い場合や、保持体としての強度がより強くなる場合設けておいたほうが望ましく、保持体
のなかに存在する保持本体部分の他にも、保持本体部分に設けてなる取付手段としての部
材や前記案内棒としての突起や案内孔の存在も含めその他の部分についても、デザインの
変更やその他の条件や必要性に応じて分離や着脱可能な手段を設け二つ以上の部材により
構成することで、使い勝手のよい保持体とした。
【0018】
(請求項7)
前記袋体を前記可撓性を有するシート部材により側部分の全体形状を長尺状であってその
内部を被収納物を収納する収納部とした袋体として製し、前記保持体もしくは保持体の少
なくとも一部に設けた保持本体部分を、前記長尺状とした袋体を装着する際の袋体に対し
ての芯部として利用可能とするために、前記保持体もしくは保持本体部分の正面側からみ
た全体形状を周方向に略環状に形成し、前記略環状とした保持体もしくは保持本体部分全
体に、前記長尺状とした袋体の前記収納部に被収納物を収納した状態で、前記略環状とし
た保持体もしくは保持本体部分を芯部として利用し、前記長尺状とした袋体を前記略環状
とした保持体もしくは保持本体部分に対し径方向に回転させながら螺旋状(コイル状)に
巻き付けてゆき前記略環状とした保持体もしくは保持本体部分全体に装着したことにより
、装着した状態において前記長尺状の袋体の全体形状が装飾用リースのリング部としての
所望の略環状となるように装着したことを特徴とした、前記長尺状の袋体と、前記長尺状
の袋体を略環状に保持するために略環状の芯部として形成した保持体又は保持本体部分を
備えた、収納部付装飾用リースを作成する。前記長尺状とした袋体には、開閉又は開口可
能な開口部を設けておいてもよい。前記開口部を開閉するために紐体等の開閉手段として
の部材を開口部付近に取り付けておき収納部に被収納物を収納したのち開口部を縛って閉
塞してもよい。又、この紐体等の部材は、前記略環状の芯部とした保持体や保持本体部分
に前記長尺状の袋体を取り付けるための取付手段やオーナメントとして利用したり、接続
手段として利用し、前記長尺状とした袋体を保持体や保持本体部分に装着したあと、袋体
の一方端と他方端を互いに接続してもよい。前記長尺状とした袋体と保持体は、装着した
のち接着等により互いに接合しても或いは分離や着脱可能としてもよい。
保持本体部分に、案内棒としての突起や案内孔を設けた場合であれば、前記案内棒として
の突起や案内孔を利用し、前記長尺状とした袋体の収納部に被収納物を収納した状態で、
らせん状やコイル状に保持本体部分に巻装し装着する。例えば、案内棒としての突起を保
持本体部分に等間隔に設け、前記案内棒として突起の存在を袋体支え部分や巻きつけて装
着する際の間隔を決定する部分として利用し、前記案内棒としての突起を目印や目安に突
起を挿みながら、突起の間隔に合わせて前記長尺状の袋体を一定の方向に回しながら保持
本体部分に沿って螺旋状に巻き付け保持本体部分全体に巻装することで、素人であっても
誰がやってもきれいな仕上がり具合に装着できる。保持本体部分に、ほぼ等間隔に案内孔
を設けたものであれば、前記長尺状の袋体としたものを、前記案内孔に前記長尺状の袋体
を通して保持本体部分に沿って螺旋状に巻き付けて巻装し、前記長尺状の袋体をその全体
形状が略環状となるように装着し、収納部付装飾用リースを作成する。尚、前記案内棒と
しての突起や案内孔は、そのデザインによっては必ずしも等間隔に設ける必要はない。
【0019】
(請求項8)
前記保持体、又は、前記袋体と保持体とを着脱や分離可能に取り付ける取付手段として
の部材のうち、少なくとも一部をクリスマスリース又はハロウィーンリース等の年中歳事
に利用する装飾用リースに適した任意の形状に具象化し成形したことにより、前記袋体を
前記保持体に装着した状態において、又は、前記袋体を前記保持体より取り外した状態に
おいて、前記保持体、又は、前記袋体と前記保持体とを着脱や分離可能に取り付ける取付
手段としての部材それ自体が、クリスマス又はハロウィーン等年中歳事のオーナメントや
アクセサリーとしても利用可能としたことを特徴とする収納部付装飾用リースを作成する
。年中歳時に使用する装飾用リースとは、例えば、正月飾りリースやひな祭りリースや母
の日、バレンタイン、七夕、誕生日等の年中歳事に使用するリース飾りのことをいう。
保持体であれば、例えば、保持体の一部に設けた案内棒としての突起の形状を、単なる
円柱形や円球形といった単純形状として成形するのではなく、例として、ハロウィーンリ
ースであればかぼちゃの形状、ひな祭りリースであれば桃の花の形状に模して成形しオー
ナメントとして利用可能な形状の突起とする。一つの保持体に例えば突起が複数個存在す
る場合は、そのうちの少なくとも一つ以上をクリスマス又はハロウィーン等の年中歳事に
適した任意の形状に具象化すればよいこととする。保持体は元々、袋体を略環状に装着し
保持する為のものであるが、クリスマス又はハロウィーン等の年中歳事に適した任意の形
状に具象化し成形することにより保持体に袋体を装着した状態において、又は、保持体の
みの状態において、オーナメントとしての役割も併せ持つものとした。
前記袋体と保持体を分離や着脱可能に取り付ける為の取付手段としての部材についても
前記保持体の一部が袋体と保持体とを互いに着脱もしくは分離可能とするための部材を兼
ねている場合や、前記保持体や袋体とは別体の部材として、分離や着脱可能とする部材を
設けてある場合も含めて、同様に、例えばフックや係止ボタン等の取付手段としての部材
の形状を、単なる円弧形や球形や円柱形といった単純形状として成形するのではなく、例
として、クリスマスリースの場合であればフックをステッキの形状に模して成形や着色を
施して仕上げたり、ボタンを雪だるまの形状やサンタクロースの人形の形状、ポインセチ
アの花の形、もみの木、雪の結晶等、クリスマスシーズンに適した物品や風景を模した任
意の形状に具象化し成型し、更に必要に応じて図柄や着色等を施し仕上げることとする。
着色等とは、シールを貼り付けることによって仕上げてもよく、一つの収納部付装飾用リ
ースに対して取付手段としての部材が複数存在する場合は、そのうちの少なくとも一つ以
上をクリスマスリース又はハロウィーンリース等の装飾用リースに適し、オーナメントや
アクセサリーとしての役割も兼ねた任意の形状に具象化すればよい。
【0020】
(請求項9)
前記袋体と、前記保持体とを備えたことを特徴とした収納部付装飾用リースを製作する為
の請求項1から請求項8に記載の製作キットを作成する。製作キットは、主に本発明の、
可撓性を有するシート部材で側部分を製された袋体を構成するパーツと、前記袋体を保持
するための保持体を構成するパーツに分かれて、これらのパーツを備えてなるもので、そ
れを購入した消費者や使用者が、それぞれのパーツを縫い合わせたり組み立てる等により
完成する収納部付装飾用リース製作キットとする。前記袋体のパーツと前記保持体のパー
ツを主にして、その他必要に応じて袋体を保持体に装着する為に必要な部材や仕上げに取
り付けるリボン体等のオーナメント類等一揃いを予め収納部付装飾用リース組み立て用の
製作キットとして揃えておくことにより、それを購入したものが、見栄えの良好な収納部
付リースを簡単に作成が可能とした。被収納物は、前記収納部付装飾用リース製作キット
を購入者や使用者が作成する段階で袋体内部の収納部に収納することが出来るため、自分
が用意したお菓子や雑貨等を入れて、例えば、クリスマスプレゼントとして完成させたり
、誕生日プレゼントとして完成させて相手に贈るといった楽しみ方ができる。その他季節
ごとや月ごとのひな祭りや正月、バレンタイン等の年中歳事時に前記収納部付装飾用リー
ス製作キットを用意し季節の移り変わりを感じるといった楽しみ方もできる。袋体と保持
体は、それぞれが更に複数のパーツに分解されたものであって、袋体を構成する可撓性を
有するシート部材の型を縫い合わせて袋体とし、保持体も複数のパーツに分解されたもの
を使用者が組み立て、更にそのようにして組み立てた保持体に袋体を装着し、必要であれ
ば仕上げに取り付けるリボン体等のオーナメントを取り付けて仕上げて成るものとしても
、袋体と保持体と必要であればその他のオーナメント類のパーツが予めそれぞれ仕上がっ
た状態で、後は使用者が袋体に被収納物を収納し、保持体に装着し、必要に応じオーナメ
ント類を取り付け仕上げて完成する収納部付装飾用リース製作キットとしてもよい。