特許第5690004号(P5690004)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5690004収納部付装飾用リース及び収納部付装飾用リース製作キット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5690004
(24)【登録日】2015年2月6日
(45)【発行日】2015年3月25日
(54)【発明の名称】収納部付装飾用リース及び収納部付装飾用リース製作キット
(51)【国際特許分類】
   A47G 7/04 20060101AFI20150305BHJP
【FI】
   A47G7/04 E
   A47G7/04 A
   A47G7/04 D
   A47G7/04 Z
【請求項の数】9
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2014-83372(P2014-83372)
(22)【出願日】2014年4月15日
【審査請求日】2014年4月25日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591252703
【氏名又は名称】山本 敦子
(72)【発明者】
【氏名】山本 敦子
【審査官】 青木 良憲
(56)【参考文献】
【文献】 特許第3976175(JP,B2)
【文献】 特開2011−063316(JP,A)
【文献】 特開平08−295366(JP,A)
【文献】 特許第4950328(JP,B2)
【文献】 特開2000−325199(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリスマスリース又はハロウィーンリース等の装飾用リースを、可撓性を有するシート
部材で直接側部分を製された袋体と、前記袋体を装飾用リースのリング部としての所望の
略環状となるように保持するための保持体とで構成し、前期袋体の内部を被収納物を収納
可能な収納部とし、前記保持体は少なくともその一部に前記袋体を直接装着し保持する保
持本体部分を設け、前記保持本体部分は前記収納部に被収納物を収納した状態で前記保持
本体部分を利用し前記袋体を前記保持体に装着した状態で壁やドア等に掛けたり吊るした
りしての使用時において前記袋体全体の形状が装飾用リースとしての所望の略環状に保持
できる位置であって変形しない程度の硬性を有するものとして設けられており、前記収納
部に被収納物を収納した状態の前記袋体を前記保持本体部分に装着し保持することにより
装飾用リースのリング部を兼ねた前記袋体外観の形状を決定することを特徴としたもので
前記袋体と前記保持体は互いに接合されているか、又は、前記袋体と前記保持体を互い
に着脱もしくは分離可能に取り付ける取付手段を前記袋体もしくは保持体の少なくとも一
方に設け又は別体の部材として設けたことにより前記袋体と前記保持体を互いに着脱もし
くは分離可能とした、収納部付装飾用リース。


















【請求項2】
前記保持体のうち少なくとも一部を透明部材により構成したことを特徴とした、請求項
1に記載の収納部付装飾用リース。
【請求項3】
前記袋体の前記収納部内の被収納物に応じて、前記袋体の適宜箇所に、前記袋体の側部
分を構成している前記可撓性を有するシート部材どうしを部分的に接合することにより接
合部を設け、前記収納部内の被収納物の一方向への移動や偏りを防ぎバランスよく収納を
成し得たことを特徴とした、請求項1又は請求項2に記載の収納部付装飾用リース。
【請求項4】
前記保持本体部分に、前記袋体を略環状に装着する為の案内棒としての突起を設けたこ
とを特徴とした、請求項1から請求項3のうちいずれかに記載の収納部付装飾用リース。
【請求項5】
前記保持本体部分に、前記袋体を略環状に装着する為の案内孔を設けたことを特徴とし
た、請求項1から請求項4のうちいずれかに記載の収納部付装飾用リース。
【請求項6】
前記保持体を分離又は着脱が可能な手段を設けた二つ以上の部材により構成したことを
特徴とした請求項1から請求項5のうちいずれかに記載の収納部付装飾用リース。
【請求項7】
前記袋体の側部分の全体形状が長尺状であって内部を被収納物を収納可能な収納部とし
た袋体として製し、前記保持体もしくは保持本体部分を、前記長尺状とした袋体を装着す
る際の袋体に対しての芯部として利用可能とするために、前記保持体もしくは保持本体部
分の全体形状を周方向に略環状に形成し、前記長尺状とした袋体の前記収納部に被収納物
を収納した状態で、前記略環状とした保持体もしくは保持本体部分全体を芯部として前記
長尺状とした袋体を螺旋状に巻き付けてゆき、前記略環状とした保持体もしくは保持本体
部分全体に装着したことにより、装着した状態において前記長尺状とした袋体の全体形状
が装飾用リースのリング部としての所望の略環状となるように装着したことを特徴とした
、請求項1から請求項6のうちいずれかに記載の収納部付装飾用リース。
【請求項8】
前記保持体又は前記取付手段、としての部材のうち少なくとも一部を、クリスマスリー
ス又はハロウィーンリース等の年中歳事に使用する装飾用リースに適した任意の形状に具
象化し成形したことにより、前記袋体を前記保持体に装着した状態において、又は、前記
袋体を前記保持体より取り外した状態において、前記保持体又は前記取付手段としての部
材それ自体がクリスマス又はハロウィーン等年中歳事のオーナメントとしても利用可能と
したことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の収納部付装飾用リース。
【請求項9】
前記袋体と前記保持体とを備えた収納部付装飾用リースを製作するための請求項1から
請求項8のうちいずれかに記載の製作キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリスマスやハロウィーンの他、ひな祭り、正月、誕生日等年中歳事に関す
る装飾用リースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のクリスマスリースを構成するリング部を中空胴体とし、前記リング部の内部を被
収納物を収納する収納部とした収納部付クリスマスリースがある。(特許文献1参照)
又、ドーナツリング状の壁掛け型の収容体と、着脱自在に収容するように設けられた複
数の植物収容ボックスを備えた壁掛け型植物リース生育器具がある。(特許文献2参照)
更に、クリスマスリース又はハロウィーンリースを構成するリング部を中空胴体の収納
部とし、リング部内側の面に突起部を設けた収納部付リースがある。(特許文献3参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3976175号公報
【特許文献2】特開2000−325199号公報
【特許文献3】特許第4950328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の特許文献1における収納部付クリスマスリースについては、使用時に中空胴体と
した収納部内に被収納物を入れた状態で円環状としたリング部の形状を保つために、リン
グ部を構成する材質にある程度の硬さを必要とした。特許文献2におけるドーナツリング
状の壁掛け型の収容体と、着脱自在に収容するように設けられた複数の植物収容ボックス
を備えたものは、植物を生育しそれを鑑賞する為に必要な植物はもちろんのこと土や肥料
や水分、又は水分を含ませた土や肥料、吸水保水シート等の重さに耐えうるだけの、硬さ
や堅ろうさと、液体や肥料やりに対応できる型崩れしない材質により作成される必要があ
る。特許文献3における収納部付リースについても、収納部に被収納物を入れての使用時
に型崩れせずに当然リング部としての略環状の形状を保つことが可能な程度の硬さの材質
により収納部の中空胴体としての形状を決定し作成される必要があった。
【0005】
特許文献1、特許文献2、特許文献3における従来技術は、それぞれリング部を形作り
或いは構成している主な材質を、それ自体で初めから収納部や収容体や収容ボックスとし
ての一定形状の空間を有するリング部としての形状の安定が保たれ、かつ被収納物や収容
物を収納部や収容体に収納しての使用時に型崩れしない容器として作成される必要があり
、合成樹脂材やアルミ材、スチール材、パルプ材等の材質により、ある程度の硬さと厚み
を有し、被収納物を入れても型崩れしない硬度に成形し、リング部としての形状を保持す
るように形成する。その為に、その製造過程においてリング部を形成する元となる型(金
型、鋳型等)を必要とする場合がほとんどで、型の作成やその為の設備にコストが多くか
かり、よほど大量に生産販売しなければ採算がとれない上、被収納物の条件に合わせてそ
の都度型を変更し作成するとコストがかかり過ぎた。更に収納部や収容体としての一定形
状の空間を有し必要とするものである為、その保管場所に圧倒的なスペースを必要とし保
管場所自体にコストがかかる為在庫を多く作れないという欠点があった。本発明は、型(
金型、鋳型)を必要とする割合を少なくし、或いは全く必要とせずに、収納部付装飾用リ
ースを作成することを目的とし、更に、収納部の形状や大きさの変更が容易に可能で、コ
ストも安く製造可能な収納部付装飾用リースであって、かつ被収納物を入れて出荷するま
での保管場所を少なくしかさばることなく場所を取らずに保管出来る構造の製品とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(請求項1)
クリスマスリース又はハロウィーンリース等の装飾用リースにおいて、可撓性を有する
シート部材で側部分を製された袋体と、前記袋体を略環状に保持するための保持体を備え
て、前記袋体の内部を被収納物を収納可能な収納部とし、前記保持体は少なくともその一
部に前記袋体を直接保持する保持本体部分を設けた任意形状とし、前記保持本体部分は前
記収納部に被収納物を収納した状態で前記袋体を前記保持体に装着した状態において前記
袋体の全体形状が装飾用リースのリング部としての所望の略環状に装着し保持できる位置
に設けられており、前記保持本体部分を利用し前記袋体をその全体形状が略環状となるよ
うに装着し、前記袋体と保持体は互いに接合されているか、又は、前記袋体と前記保持体
を互いに着脱もしくは分離可能とするための手段を前記袋体もしくは前記保持体の少なく
とも一方に、又は別体の部材として設けたことにより前記袋体と前記保持体を着脱もしく
は分離可能としたことを特徴とした、収納部付装飾用リースを作成する。
ここでいう可撓性を有するシート部材とは、例えば、布材であったり、柔らかな性質の
ナイロンやビニール等の合成樹脂材であったり、不織布や紙材によるシート素材等を示し
、無理に力を加えたり押したりしなくとも自然に撓む程度のシート部材であって縫合や圧
着、熱溶着や接着等の手段を用いて袋体(袋状)に作成可能な程度の厚みや柔らかさの可
撓性を有するシート部材であれば、特にその材質については限定されるものではない。つ
まり、布材、紙材、不織布、合成樹脂材等による軟質のシート素材を使用し、これらの材
質のうち二種類以上を組み合わせてもよく、自由に好きな形状の袋体に作成出来たり小さ
く折りたたむことが可能な撓む性質を有するシート部材であって、比較的細々とした小型
の菓子類や雑貨等を複数個詰めて入れる袋体を作成するのに好適な可撓性を有するシート
部材とする。更に、上記に示した材質による前記可撓性を有するシート部材が、伸縮性や
通気性や透明性を有するシート部材であってもよい。伸び縮みする特性のあるメッシュ材
のシート部材が適度に透けてみえた場合、ある程度の透明性も有することとなり、伸縮性
、通気性、透明性の三つの特性を併せ持った可撓性を有するシート部材となる。ここでい
う透明性とは、全く無色透明でなくともよいこととし、収納部内の被収納物がある程度透
けてみえる程度の透明性であればよく、先程述べたメッシュ材の他、着色や模様がある程
度付いてもよい。以上に述べた可撓性を有するシート部材で、収納部を擁する袋体の側部
分を製するということは、例えば、従来の収納部付クリスマスリースや収納部付ハロウィ
ーンリースを合成樹脂材等により周方向に略環状の中空胴体として形成することにより収
納部を構成してなるリング部の外側にもう一枚更に被せてなるカバー体や、前記リング部
外側表面に貼り付けたシート部材や、具備されてなる装飾用のオーナメントやリボン等を
指すのではなく、収納部を直接構成している袋体の側そのものに可撓性を有するシート部
材を直接使用し、本発明の収納部付装飾用リースを作成するということであり、可撓性を
有する前記シート部材が基本的に直接収納部を擁している袋体の側部分を構成していなけ
ればならない。ただし、ファスナー等の部分的な付属品はこの限りではない。
【0007】
前記可撓性を有するシート部材により側部分を製された袋体及び袋体内部に設けた収納
部の形状及び形態や作成方法については、前記袋体の内部を被収納物を収納可能な収納部
とし、前記保持本体部分を利用し前記収納部に被収納物を入れた状態で前記袋体をその全
体形状が略環状となるように装着することが可能な袋体であればどのような形状や形態の
袋体としてもよいが、例えば袋体の側部分の全体形状がはじめから周方向に略環状であっ
てその内部を被収納物を収納する収納部として作成してもよい。収納部を周方向に略環状
の袋体として製する場合、可撓性を有するシート部材を二枚重ね合わせたうえで、略環状
の袋体の全体形状を形どった、略環状の外周縁と略環状の内周縁を切り抜き、切り抜いた
二枚のシート部材の外周縁どうしと内周縁どうしをそれぞれ、縫着や、熱溶着、接着剤等
の手段により互いにくっつけて略環状の袋体として作成するとともに被収納物を収納部に
収めてもよい。或いは、可撓性を有するシート部材を、まず帯状に裁断し、前記帯状に裁
断したシート部材を使用し長尺状の袋体に作成し、長手方向の一方端と他方端を互いに接
続し略環状の袋体としてもよい。前記長尺状の袋体の、長手方向における一方端と他方端
は、被収納物を収納すると同時に閉塞したのち一方端と他方端を接続しても、又は一方端
と他方端を両方共開口部として作成し、被収納物を収納したのち一方端と他方端の開口部
どうしを互いに縫い合わせる等して接続することにより開口部を封じ略環状の袋体として
しても、前記一方端と他方端のうちどちらか一方を閉塞し他方を開閉自在な開口部として
もよい。被収納物の出し入れ可能な開口部や開閉可能な部分は別の所に設けてもよい。又
、この他の方法により袋体の側部分や収納部の全体形状を略環状に作成してもよい。
【0008】
尚、いわゆる箱体や容器としてある程度硬質の材質でもってはじめから一定の形状に形
作られており、使用時においてもそれ自体で常に一定の形状を保つことが可能なものであ
って、保持体があってもなくとも又は被収納物を収納してもしなくとも一定形状の空間を
有した収納部を擁する箱体や容器としてその形状が変化せず常に一定形状のものについて
はここでは袋体としては含まないこととし、蛇腹体についても、使用時において蛇腹体と
しての一定形状の収納部としての空間を被収納物のあるなしに関わらず常に保つことがで
きればここでは含まれないこととする。本発明の袋体とは、被収納物が入っていない場合
袋体は常に一定の定まった形状の収納部としての空間を有せずともよく、被収納物を収納
部に収納することで袋体の形状が変化したり膨らみを持つものであって、袋体の側部分の
全体形状をはじめから略環状に作成したものであったとしても、被収納物を入れるまでは
単にシート部材を重ねて縫い合わせてある状態で常に定まった膨らみや一定形状はなく重
ねてコンパクトに折りたたみが可能な、比較的柔らかな性質の可撓性を有するシート部材
により構成された袋体とする。又、前記袋体は、保持本体部分を利用し装着した全体形状
が略環状でありさえすればよいこととし、袋体を保持本体部分に沿って複数個連ねて装着
したその全体形状を略環状としてもよく、袋体の数は特には限定しない。略環状の袋体を
、周方向に一連以上、例えば、二連や三連に連なって、つまり複数の周方向に連なる袋体
として設けてもよい。ただし、例えば、キャンディやチョコレート、クッキー等を直接包
んでいる包み紙や個別包装の袋に相当するようなものは、ここでは収納部を擁する袋体と
しては含まれないこととする。つまり、個々のキャンディやチョコレート、クッキーや細
々したおもちゃや雑貨等の被収納物を複数個まとめて収納可能な袋体とする。
【0009】
保持本体部分を含めた保持体の形状については、基本的には、収納部付装飾用リースの
保持体として、前記可撓性を有するシート部材により製された前記袋体内部の収納部に被
収納物を収納した状態で前記袋体を略環状に装着しその状態を保持することができるもの
であれば任意形状としてどのような形状や形態の保持体であってもよく、その形状につい
ては特に限定しない。例えば、合成樹脂材や紙材や木材等を使用し平面や凹凸のある面や
湾曲した面のプレート状に作成したり、球形状やサイコロ形等の立方体に作成されていて
も、ハリガネ等の細長部材でメッシュ状や隙間のある枠体に形成されていてもよい。
保持体の少なくとも一部には、前記袋体を直接保持する保持本体部分があるものとして
、前記保持本体部分は、保持体の少なくとも一部を構成しており、保持体のどの部分に設
けられていてもよいが、保持体に前記袋体を装着した状態において、前記袋体の全体形状
が略環状となる位置において設けられていればよく、一般的には保持本体部分は任意形状
とした保持体全体の形状に対して相対的に保持体の外側端部(付近)や外周縁寄りの位置
に設けることが、袋体を保持体に装着した状態においてその袋体全体形状を略環状とする
為に望ましく、保持体に袋体を装着した時の位置関係も、保持本体部分の位置によって決
定し、保持本体部分を保持体のどの位置に設けるかにより保持体と袋体の位置関係もおの
ずと異なるが、任意形状とした保持体の一部に設けた保持本体部分が袋体と接触し前記袋
体を略環状に保持していれば特に問題はない。前記保持本体部分に沿って袋体は必ずしも
密に設けられていなくともよい。例えば、プレート状の保持体の外周部分を保持本体部分
とした場合、前記プレート状の保持体の外周部分全体が袋体と接して略環状に装着してい
ても、部分的に袋体と接触し袋体を略環状に装着していてもよく、前記袋体を略環状に装
着出来れば、前記保持本体部分と袋体は、全体的又は部分的に接していればよい。袋体が
保持本体部分と部分的に接している場合や、保持本体部分が断続的に設けられている場合
、一箇所のみでなく複数箇所でもってその隣り合う箇所を袋体によりつなげると略環状と
なる複数箇所とする。保持体は、前記保持体の少なくとも一部を保持本体部分とするため
、保持体全体を保持本体部分としても、保持本体部分とそれ以外の前記保持本体部分を支
えたり補強したり或いはデザインとして必要な部分としても存在する保持本体部分以外の
部分とからなるものとしてもよい。保持体の全体形状を正面側から見て周方向に略環状に
成形し保持体全体を保持本体部分としても、保持本体部分のみを周方向に略環状に設けた
り配置してもよく、前記保持体や保持本体部分を周方向に略環状とした場合、厳密にきれ
いな正円形や楕円でなくとも、正面から見て星型やひし形、トライアングル形に形成され
た略環状であってもよい。尚、本発明の収納部付装飾用リースとしてリング部がどこかを
指し示すのであれば、袋体と前記袋体と接触している保持本体部分がリング部を構成する
ものとする。つまり、前記袋体が収納部としてのみならず装飾体としてのリング部の役割
を兼ねてなる。リング部とは、ここでは、袋体と前記袋体が接触している保持本体部分に
より構成されている部分のことをさすものとする。
【0010】
保持体及び保持本体部分を形成している材質については、前記可撓性を有するシート部
材により製された袋体を略環状に装着し保持できるものであれば、硬質の合成樹脂等の材
質により成形した非変形性の保持体としても、或いは、保持体や保持本体部分の少なくと
も一部に弾性又は伸縮性又は湾曲性等の変形性を有する材質や部材を使用してもよい。
保持体に前記袋体を取り付ける場合、保持体に前記袋体を嵌め込む又は挟み込む等して取
付可能とするために保持体の形状にある程度の融通がきく変形性を有する材質でもって構
成し、その材質の特徴を活かして保持体を曲げたり引っ張って保持体に前記袋体をはめ込
む又は挟み込む等して取り付けが可能である。尚、ここでいう変形性を有する材質とは、
保持体や保持本体部分を形成している材質を指や手で押したり引っ張ったりして、他から
の力が加わることによって形や向きが変わる材質とする。又、曲げ伸ばし可能な材質でも
って略直線状に形成された保持部材を用いて、前記保持部材を略環状に曲げて一方端と他
方端を接続することにより、周方向に略環状の保持体としてもよい。保持体を曲げ伸ばし
可能な略直線状の保持部材を用いて作成する場合、前記保持部材を略環状に曲げて一方端
と他方端を接続する為の接続手段を一方端と他方端に設けて接続部としてもよい。更に、
一方端と他方端を接続する接続部にアジャスター部分を設け、前記アジャスター部分を利
用し略環状とした時の大きさの変更が可能なものとしてもよい。
【0011】
前記袋体と前記保持体は、互いに接合されているか、又は着脱もしくは分離可能な袋体
と保持体として設けることとし、前記袋体と前記保持体を互いに着脱もしくは分離可能と
する為の手段を、前記袋体もしくは保持体の少なくとも一方に、又は別体の部材として設
けて収納部付装飾用リースを作成する。前記袋体と保持体とは独立した状態であって、保
持体のなかに存在する保持本体部分を利用し、保持体と袋体は互いに接合されているか、
つまり、別々に作成された前記袋体と前記保持体は、例えば熱溶着や縫着接着剤等の方法
により互いに接合されているか、又は、袋体もしくは保持本体部分の少なくともどちらか
一方又は両方における、形状を工夫したり前述したような袋体や保持体の材質の特性を取
付手段として利用し着脱もしくは分離可能としても、或いは、袋体か保持体の少なくとも
どちらか一方又は両方に着脱もしくは分離可能な手段としての部材を設けたり、袋体や保
持体とはまったく分離した別体の部材として着脱や分離可能な手段としての部材を設けて
もよい。前記袋体もしくは前記保持本体部分の少なくともどちらか一方又は両方における
、形状や材質の特性を利用することで取付手段とした場合においては、保持本体部分の形
状を、凹状部等による袋体嵌め込み部を形成したり、ある程度曲げ伸ばしの利くハリガネ
や軟質の合成樹脂等でもって保持本体部分の少なくとも一部を作成することにより、袋体
を保持本体部分に挟み込む又は嵌め込むことにより着脱や分離可能としてもよい。更に、
前記保持本体部分として形成した凹部や押さえ片等により形成された袋体嵌め込み部に、
可撓性を有するシート部材の撓みやすく形状を変化出来る材質の特性を活かして、保持本
体部分に嵌め込む又は挟み込む又は押し込む等して着脱もしくは分離可能としてもよい。
いずれにしても、袋体と保持体は互いに取り付ける前はそれぞれ別体の袋体と保持体とし
て作成し、互いに分離して独立した状態とする。袋体か保持体の少なくともどちらか一方
又は両方に着脱もしくは分離可能な手段としての部材を設ける場合や、袋体や保持体とは
まったく分離した別体の部材として着脱や分離可能な手段としての部材を設ける場合、ど
のような部材をどのようにして設けるかといった形態や位置、個数等は、可撓性を有する
シート部材により製された袋体と保持体の形態によって当然異なるが、袋体か保持体のど
ちらか一方だけにフックやクリップ、ピン等による部材を設けて着脱や分離可能な手段と
してもよく、更に、着脱や分離が可能な手段としての部材が保持体の一部を兼ねていたり
袋体の一部を構成していてもよい。例えば、袋体の一部にボタンやクリップ等の取付手段
としての部材を設けるとともに、保持体を細長部材によりメッシュ状に形成し、前記袋体
に着脱手段として設けたボタンをメッシュ状とした細長部材に引っ掛けることにより係止
したりクリップを細長部材にはめ込んで係止したり外したりして袋体と保持体を互いに分
離や着脱可能としてもよい。又は保持体の方だけにクリップ、ピン等による部材を設けて
、袋体を構成している可撓性を有するシート部材そのものに挟み込み或いは差し込んで取
り付け保持体と袋体を着脱や分離可能としてもよい。或いは、袋体と保持体との両方に着
脱手段や分離手段としての部材を設けてもよく、更に、前記袋体と保持体とを、前記袋体
や前記保持体とは分離された別体の紐体やリボン、留め具等による部材を用いて、袋体と
保持体を互いに縛り、或いはくくりつける等して着脱や分離可能な手段としてもよい。
【0012】
以上に述べたように、本発明の収納部付装飾用リースは、可撓性を有するシート部材によ
る袋体と、保持体を備えて成り、前記袋体は、たとえ全体形状が略環状の袋体としてはじ
めから作成されたものであったとしても、しかしながら、例えば、浮き輪のように空気を
充填しその空気がもれないようにした上で被収納物を収納部にいれるとか、被収納物の全
体形状が袋体に適合した大きさや形をしたバームクーヘンのような環状であってある程度
の固さのものでない限り、こまごまとしたチョコやキャンディ等の菓子類や比較的小さな
おもちゃ類とか雑貨品等の被収納物を複数個収納部に被収納物として収納し、一般的な装
飾用リースと同様にそのまま壁やドア等に沿って掛けたり床や天井に対してほぼ垂直に吊
るすといった使用状態における使用時においては、袋体それ自体のみでは、可撓性を有す
るシート部材により側部分を構成された袋体ゆえ被収納物の重み(加重)や重力作用によ
り、前記可撓性を有するシート部材本来の撓みやすさによるしなりやすく型崩れしやすい
といった特性ゆえ前記袋体は空気の抜けた浮き輪のようにだらしなく型崩れし、その全体
の形状が特に縦方向に垂れ下がることによる型崩れを起こす場合が想定され、全体的に下
方向にのびた状態に垂れ下がり或いは部分的によじれたり皺になる等、クリスマスリース
やハロウィーンリース等の収納部付装飾用リースのリング部を構成するのに適した所望の
略環状としての一定の形状を前記袋体のみにより常に安定的かつ確実に保持するのは困難
な場合もあり、前記リング部を兼ねた前記袋体の側部分として使用する部材としては不向
きな材質であったものを、保持体の少なくとも一部に設けた保持本体部分の存在により、
保持体に装着した場合において、前記袋体の全体形状を所望の略環状に装着することが出
来、その状態を安定的に保持することが出来、その使用を可能なものとした。つまり、収
納部付装飾用リースのリング部としての、所望の略環状の形状を前記可撓性を有するシー
ト部材による袋体のみにより保つことは困難であったものを、保持体の一部としての保持
本体部分の存在により、前記袋体をその使用時において常に安定した状態で所望の略環状
の形状に前記保持本体部分に装着しその形状を保持することを可能とした。また、可撓性
を有するシート部材によりリング部を兼ねた収納部を構成する袋体を製することで、被収
納物によりリング部を兼ねた収納部の形状の変化が可能であるところの、言い換えれば、
収納部が被収納物の存在により膨らみ、被収納物の存在により収納部が立体的となり、前
記袋体と被収納物の存在がリング部及び収納部の形状を決定し、本発明の収納部付装飾用
リースのリング部の意匠として活きてくる重要な要素となる。可撓性を有するシート部材
が被収納物に合わせて撓み変形可能な収納部を有した前記袋体は被収納物に接触すること
で、被収納物と可撓性を有するシート部材による収納部内側の面とが接ことによる摩擦係
数が増え被収納物の納まりのよさも兼ね備える。更に、可撓性を有するシート部材により
リング部と収納部を兼ねた袋体を構成することで、始めから収納部としての一定形状の定
まった空間は存在せず或いは必要としないもので、型(鋳型、金型等)製造に係る設備を
従来品に比べ少なくあるいは必要としないことや保管場所に係る費用も少ない製品として
コストも安く、必要な分のみ効率よく完全に手作業で小ロットからの作成も可能とした。
【0013】
(請求項2)
前記保持体のうち少なくとも一部を透明部材により構成したことを特徴とした収納部付
装飾用リースを作成する。任意形状とした保持体全体を色のついた材質で構成した場合、
全体として見た場合、一見したところでは収納部付装飾用リースの、袋体を保持本体部分
を利用し略環状に装着することで構成している、リング部としての略環状の形状が目立た
なくなる場合もあり、袋体と前記袋体と直接接触している保持本体部分を主に構成してい
る略環状のリング部としての美観が若干損なわれることもありうる。そこで、保持体の少
なくとも一部を透明部材により構成することとし、特に袋体と接する保持本体部分以外の
箇所を透明部材により構成することにより、袋体を主に構成されているリング部の略環状
としての形状がきわだって見えることで、リング部としての略環状の形状を強調し装飾用
リースとしてのデザイン性を保つことが可能である。保持体がどのような形状のものであ
ろうと、収納部付装飾用リースとしてのリング部を構成している略環状部分のデザイン性
を重視しその美観を保つために、保持体の少なくとも一部であって特に保持本体部分以外
の箇所を透明部材により構成することは、見た目が重要な要素を占める本発明の収納部付
装飾用リースにおいては、とても大きな意義をもつものである。無論、収納部付装飾用リ
ースの形状やデザインによっては保持本体部分の方を透明部材により構成してもよく、基
本的には保持体のどの部分を透明部材により構成してもよいこととし、保持体もしくは保
持本体部分全体を透明部材により構成してもよい。
【0014】
(請求項3)
前記袋体の収納部内における被収納物をバランスよく収納する為の接合部を、前記袋体
の側部分を構成している前記可撓性を有するシート部材どうしを部分的に接合することで
、前記接合部を前記袋体の適宜箇所に設けたことにより、被収納物の一方向への移動や偏
りを防ぎバランスよく収納を可能としたことを特徴とした、収納部付装飾用リースを作成
する。袋体内側の収納部に被収納物として、例えば、キャンディやクッキー等の菓子類を
複数個収納し、壁やドアに掛けたり吊るしての使用時には、よほどぎっしりと詰め合わせ
るかもしくは収納部の形状にぴったり適合した形状の菓子類等に限定した被収納物でない
限りは、被収納物が収納部下方向に偏る恐れがあり、収納部全体にバランスよく収納し、
被収納物が部分的或いは全体的に一方向に移動し偏るのを防ぐには、袋体の側部分を構成
している可撓性を有するシート部材どうしを部分的に接合し接合部を袋体に施すことによ
り、偏り防止の役割を有する障害部となる部分を設ける。接合部として、接合点や接合面
や接合線を、被収納物の状態や大きさや形状に合わせて適宜箇所に施すこととし、前記接
合部としての接合点や接合面や接合線は、接着又は(熱)溶着又は縫着、圧着等の方法に
より施される。又、前記袋体に接合部としての接合点や接合面や接合線を入れることによ
て袋体内部を画設し複数の個室の収納部として分割してもよい。前記接合部により、被収
納物が一方向に偏るのを防ぎ、袋体内部の収納部に被収納物を均等にバランスよく収納す
ることで実際の量よりも多く見せる役割も果たす。この他、前記袋体を部分的に紐体等に
より縛ることで接合し、形状的に細い部分を設けて接合部とし袋体の中身としての被収納
物が偏らないように工夫してもよく、以上のような接合部により、収納部内の被収納物の
移動や偏りを防ぎバランスよく収納が可能とした。
【0015】
(請求項4)
前記保持本体部分に、前記袋体を略環状に装着するための案内棒としての突起を設けて
なる収納部付装飾用リースを作成する。前記可撓性を有するシート部材により、袋体の側
部分の全体形状を例えば長尺状や略環状等に製された袋体であって、その内部を被収納物
を収納する収納部とし、前記収納部に被収納物を収納した状態で、前記袋体を保持体に容
易にかつ誰がやってもほぼ均一な仕上がり具合に装着するための案内棒としての突起を前
記保持本体部分に有することを特徴とし、この突起を利用し保持体に袋体をその全体形状
が略環状となるように装着することにより、保持体と袋体を備えて収納部付装飾用リース
としたもので、この場合案内棒として設けた突起が保持本体部分を兼ねて存在する。保持
本体部分に、例えば、案内棒としての突起を適宜間隔を置いて複数箇所設け、前記長尺状
の袋体を、前記突起を目印や目安にして突起を挿みながら装着する等、案内棒としての突
起を袋体を装着する際の間隔等を定めるための目安とする他、袋体支え部分や軸部分とし
ても利用することで、袋体を簡単に均等な状態でしかも見た目にも突起と袋体との存在が
相まってデザイン性に優れ斬新かつきれいに保持体に略環状に装着することを可能とした
。前記案内棒としての突起は、前記袋体を、簡単に綺麗かつ均等に装着するためには保持
本体部分において等間隔に設けることが望ましいが、前記袋体に被収納物を納めた状態で
保持体に装着が簡便にかつ見た目によろしく仕上がる役割であればよいこととし、その突
起を設ける位置や方向や間隔や大きさ、形状については特に限定しない。
【0016】
(請求項5)
前記保持本体部分に、前記袋体を略環状に装着する為の案内孔を設けたことを特徴とし
た収納部付装飾用リースを作成する。前記可撓性を有するシート部材により、例えば、袋
体の側部分を長尺状や略環状等に製された袋体であって、前記袋体内部を被収納物を収納
する収納部とし、前記収納部に被収納物を収納した状態で、前記袋体を保持体に、きれい
にかつ簡単に取り付けるための案内孔を前記保持本体部分に設けこの案内孔を利用し保持
体に袋体を装着することにより、保持体と袋体を備えて収納部付装飾用リースとした。案
内孔の大きさは、前記袋体の収納部に被収納物を納めた状態で充分に通る大きさとする。
又、案内孔の一部に切り欠き部や切れ込み部等による袋体差込口を設けてもよい。更に、
案内孔の形状はきれいな円形や半円形であっても楕円形でも四角形等でもよく、案内孔を
設ける位置や間隔や向きは前記袋体を、案内孔を利用し通して装着したときの状態におい
て見た目によろしく仕上がればよいこととする。具体的に、保持本体部分に設けた案内孔
を利用し前記袋体を装着する方法として、例えば、保持体をプレート材により任意形状に
作成した前記保持体の外周縁を保持本体部分とし前記保持本体部分に案内孔を適宜間隔を
おいて又は連続して設け、長尺状とした袋体内部の収納部に被収納物を納めた状態で案内
孔に順番にくぐらせて挿通し、装着するといった方法がありこの他の装着方法でもよい。
前期案内孔を利用し前記袋体を装着することで、簡便に緩みや撓みなく誰がやっても容易
に均等な仕上がりとなり、かつ、見た目においても前記案内孔の存在と案内孔を利用し装
着した状態での袋体の存在が相まって斬新なデザインとなり、きれいに装着出来る。
【0017】
(請求項6)
前記保持体に分離又は着脱可能な手段を設けて二つ以上の部材により構成したことを特徴
とした収納部付装飾用リースを作成する。前記保持体のどの部分を分離や着脱が可能な二
つ以上の部材により構成してもよいが、例えば、前記保持体のうち保持本体部分を含む保
持本体部分周辺部のみ、又は、保持体のうち保持本体部分を除いた部分のみ、分離又は着
脱可能とする何らかの手段を設けて、分離や他の部材に着脱や付け替え可能な、二つ以上
の部材により構成しておくことにより、保持体の大きさやデザインの変更が部分的に可能
である。これにより、例えば、袋体の仕様の変更に伴い、保持本体部分のみの変更も可能
な保持体としたことで、袋体の条件に応じて保持体そのものを作り直す必要がなく、非常
に使い勝手のよいものとした。又、保持体に保持本体部分が断続的に設けられている場合
や、強度的な条件により、保持本体部分のみでは袋体を被収納物を収納した状態で略環状
に装着し保持できない場合においては、保持本体部分以外の保持体を構成しているプレー
ト部分や細長部材等は保持本体補強部や保持本体支え部の役割として保持本体部分を支え
るためにはなくてはならない部分として必要であるが、例えば、保持体のうち保持本体以
外の部分はあってもなくてもよいがあったほうがデザインとして見た場合において好まし
い場合や、保持体としての強度がより強くなる場合設けておいたほうが望ましく、保持体
のなかに存在する保持本体部分の他にも、保持本体部分に設けてなる取付手段としての部
材や前記案内棒としての突起や案内孔の存在も含めその他の部分についても、デザインの
変更やその他の条件や必要性に応じて分離や着脱可能な手段を設け二つ以上の部材により
構成することで、使い勝手のよい保持体とした。
【0018】
(請求項7)
前記袋体を前記可撓性を有するシート部材により側部分の全体形状を長尺状であってその
内部を被収納物を収納する収納部とした袋体として製し、前記保持体もしくは保持体の少
なくとも一部に設けた保持本体部分を、前記長尺状とした袋体を装着する際の袋体に対し
ての芯部として利用可能とするために、前記保持体もしくは保持本体部分の正面側からみ
た全体形状を周方向に略環状に形成し、前記略環状とした保持体もしくは保持本体部分全
体に、前記長尺状とした袋体の前記収納部に被収納物を収納した状態で、前記略環状とし
た保持体もしくは保持本体部分を芯部として利用し、前記長尺状とした袋体を前記略環状
とした保持体もしくは保持本体部分に対し径方向に回転させながら螺旋状(コイル状)に
巻き付けてゆき前記略環状とした保持体もしくは保持本体部分全体に装着したことにより
、装着した状態において前記長尺状の袋体の全体形状が装飾用リースのリング部としての
所望の略環状となるように装着したことを特徴とした、前記長尺状の袋体と、前記長尺状
の袋体を略環状に保持するために略環状の芯部として形成した保持体又は保持本体部分を
備えた、収納部付装飾用リースを作成する。前記長尺状とした袋体には、開閉又は開口可
能な開口部を設けておいてもよい。前記開口部を開閉するために紐体等の開閉手段として
の部材を開口部付近に取り付けておき収納部に被収納物を収納したのち開口部を縛って閉
塞してもよい。又、この紐体等の部材は、前記略環状の芯部とした保持体や保持本体部分
に前記長尺状の袋体を取り付けるための取付手段やオーナメントとして利用したり、接続
手段として利用し、前記長尺状とした袋体を保持体や保持本体部分に装着したあと、袋体
の一方端と他方端を互いに接続してもよい。前記長尺状とした袋体と保持体は、装着した
のち接着等により互いに接合しても或いは分離や着脱可能としてもよい。
保持本体部分に、案内棒としての突起や案内孔を設けた場合であれば、前記案内棒として
の突起や案内孔を利用し、前記長尺状とした袋体の収納部に被収納物を収納した状態で、
らせん状やコイル状に保持本体部分に巻装し装着する。例えば、案内棒としての突起を保
持本体部分に等間隔に設け、前記案内棒として突起の存在を袋体支え部分や巻きつけて装
着する際の間隔を決定する部分として利用し、前記案内棒としての突起を目印や目安に突
起を挿みながら、突起の間隔に合わせて前記長尺状の袋体を一定の方向に回しながら保持
本体部分に沿って螺旋状に巻き付け保持本体部分全体に巻装することで、素人であっても
誰がやってもきれいな仕上がり具合に装着できる。保持本体部分に、ほぼ等間隔に案内孔
を設けたものであれば、前記長尺状の袋体としたものを、前記案内孔に前記長尺状の袋体
を通して保持本体部分に沿って螺旋状に巻き付けて巻装し、前記長尺状の袋体をその全体
形状が略環状となるように装着し、収納部付装飾用リースを作成する。尚、前記案内棒と
しての突起や案内孔は、そのデザインによっては必ずしも等間隔に設ける必要はない。
【0019】
(請求項8)
前記保持体、又は、前記袋体と保持体とを着脱や分離可能に取り付ける取付手段として
の部材のうち、少なくとも一部をクリスマスリース又はハロウィーンリース等の年中歳事
に利用する装飾用リースに適した任意の形状に具象化し成形したことにより、前記袋体を
前記保持体に装着した状態において、又は、前記袋体を前記保持体より取り外した状態に
おいて、前記保持体、又は、前記袋体と前記保持体とを着脱や分離可能に取り付ける取付
手段としての部材それ自体が、クリスマス又はハロウィーン等年中歳事のオーナメントや
アクセサリーとしても利用可能としたことを特徴とする収納部付装飾用リースを作成する
。年中歳時に使用する装飾用リースとは、例えば、正月飾りリースやひな祭りリースや母
の日、バレンタイン、七夕、誕生日等の年中歳事に使用するリース飾りのことをいう。
保持体であれば、例えば、保持体の一部に設けた案内棒としての突起の形状を、単なる
円柱形や円球形といった単純形状として成形するのではなく、例として、ハロウィーンリ
ースであればかぼちゃの形状、ひな祭りリースであれば桃の花の形状に模して成形しオー
ナメントとして利用可能な形状の突起とする。一つの保持体に例えば突起が複数個存在す
る場合は、そのうちの少なくとも一つ以上をクリスマス又はハロウィーン等の年中歳事に
適した任意の形状に具象化すればよいこととする。保持体は元々、袋体を略環状に装着し
保持する為のものであるが、クリスマス又はハロウィーン等の年中歳事に適した任意の形
状に具象化し成形することにより保持体に袋体を装着した状態において、又は、保持体の
みの状態において、オーナメントとしての役割も併せ持つものとした。
前記袋体と保持体を分離や着脱可能に取り付ける為の取付手段としての部材についても
前記保持体の一部が袋体と保持体とを互いに着脱もしくは分離可能とするための部材を兼
ねている場合や、前記保持体や袋体とは別体の部材として、分離や着脱可能とする部材を
設けてある場合も含めて、同様に、例えばフックや係止ボタン等の取付手段としての部材
の形状を、単なる円弧形や球形や円柱形といった単純形状として成形するのではなく、例
として、クリスマスリースの場合であればフックをステッキの形状に模して成形や着色を
施して仕上げたり、ボタンを雪だるまの形状やサンタクロースの人形の形状、ポインセチ
アの花の形、もみの木、雪の結晶等、クリスマスシーズンに適した物品や風景を模した任
意の形状に具象化し成型し、更に必要に応じて図柄や着色等を施し仕上げることとする。
着色等とは、シールを貼り付けることによって仕上げてもよく、一つの収納部付装飾用リ
ースに対して取付手段としての部材が複数存在する場合は、そのうちの少なくとも一つ以
上をクリスマスリース又はハロウィーンリース等の装飾用リースに適し、オーナメントや
アクセサリーとしての役割も兼ねた任意の形状に具象化すればよい。
【0020】
(請求項9)
前記袋体と、前記保持体とを備えたことを特徴とした収納部付装飾用リースを製作する為
の請求項1から請求項8に記載の製作キットを作成する。製作キットは、主に本発明の、
可撓性を有するシート部材で側部分を製された袋体を構成するパーツと、前記袋体を保持
するための保持体を構成するパーツに分かれて、これらのパーツを備えてなるもので、そ
れを購入した消費者や使用者が、それぞれのパーツを縫い合わせたり組み立てる等により
完成する収納部付装飾用リース製作キットとする。前記袋体のパーツと前記保持体のパー
ツを主にして、その他必要に応じて袋体を保持体に装着する為に必要な部材や仕上げに取
り付けるリボン体等のオーナメント類等一揃いを予め収納部付装飾用リース組み立て用の
製作キットとして揃えておくことにより、それを購入したものが、見栄えの良好な収納部
付リースを簡単に作成が可能とした。被収納物は、前記収納部付装飾用リース製作キット
を購入者や使用者が作成する段階で袋体内部の収納部に収納することが出来るため、自分
が用意したお菓子や雑貨等を入れて、例えば、クリスマスプレゼントとして完成させたり
、誕生日プレゼントとして完成させて相手に贈るといった楽しみ方ができる。その他季節
ごとや月ごとのひな祭りや正月、バレンタイン等の年中歳事時に前記収納部付装飾用リー
ス製作キットを用意し季節の移り変わりを感じるといった楽しみ方もできる。袋体と保持
体は、それぞれが更に複数のパーツに分解されたものであって、袋体を構成する可撓性を
有するシート部材の型を縫い合わせて袋体とし、保持体も複数のパーツに分解されたもの
を使用者が組み立て、更にそのようにして組み立てた保持体に袋体を装着し、必要であれ
ば仕上げに取り付けるリボン体等のオーナメントを取り付けて仕上げて成るものとしても
、袋体と保持体と必要であればその他のオーナメント類のパーツが予めそれぞれ仕上がっ
た状態で、後は使用者が袋体に被収納物を収納し、保持体に装着し、必要に応じオーナメ
ント類を取り付け仕上げて完成する収納部付装飾用リース製作キットとしてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、クリスマス又はハロウィーン等の年中歳事に使用する装飾用リースを、可撓
性を有するシート部材で側部分を製された袋体と、前記袋体を保持するための保持体を備
えて、前記袋体の内部を被収納物を収納可能な収納部とし、前記保持体は少なくともその
一部に前記袋体を直接保持する保持本体部分を設けた任意形状とし、前記保持本体部分を
利用し記袋体を略環状に装着することとし、前記袋体と保持体は互いに接合されているか
、又は着脱もしくは分離可能としたことを特徴とした、収納部付装飾用リースとしたこと
により、その製作段階において、袋体と保持体は、それぞれを独立したものとしてまず別
々に作成するため、例えば袋体のみ、或いは保持体のみ、大きさやデザインの変更が容易
に出来る為、その分コストを安く仕上げることを可能とした。結果、被収納物の大きさや
形状に応じて、保持体のみ或いは袋体のみ形状や大きさの変更であることからバリエーシ
ョン豊富な収納部付装飾用リースの作成やデザイン変更が容易に可能であり、かつ、元と
なる型(金型、鋳型)を必要とする割合を少なくしたり或いは全く必要とせずに、製作可
能としたことにより、鋳型にかかるコストを大幅に削減できることから、少数の製品の作
成も可能とした。更に、袋体に被収納物をいれて出荷するまで袋体と保持体を別々に保管
出来る上、袋体に被収納物をいれるまで袋体は小さく折りたたんだり重ねて保管場所をと
らずに効率よく保管出来る。可撓性を有するシート部材による袋体は、それのみでは使用
時において壁やドア等に沿って床や天井に対してほぼ垂直に吊るすと、被収納物の重みや
重力作用により、型崩れし全体的に下方向にのびた状態に垂れ下がる等、所望の略環状の
形状を袋体のみにより常に一定に保つことが困難であり、クリスマスリースやハロウィー
ンリース等の装飾用リースのリング部を兼ねた袋体の側部分として使用するには不適切な
材質であったものを、保持体の一部としての保持本体部分の存在により、前記可撓性を有
するシート部材の欠点をカバーしその特性を活かしたことで、前記袋体を所望の略環状の
形状に装着しその形状を安定的に保持することを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1-1】本発明の収納部付クリスマスリース111を構成する、(a)保持体111cの斜視図、(b)袋体111dの一部を切欠した状態での斜視図、(c)保持体111cの展開図、(d)袋体111dをそのまま壁に掛けた状態を示す使用図である。
図1-2】収納部付クリスマスリース111の、(a)斜視図、(b)A−A’線で切った断面図、(c)B−B’で切った断面図である。
図1-3】保持体112c(a)正面図、(b)収納部付クリスマスリース112の一部を透視した全体図、(c)C−C’線で切った断面図である。
図1-4】(a)袋体111dを一部切欠した全体図、(b)袋体113の一部省略図、(c)袋体114の一部省略図、(d)袋体115dの一部切欠全体図である。
図1-5】袋体112dの作成図である。
図1-6】(a)保持体116cの一部を透視した斜視図及び、(b)収納部付クリスマスリース116斜視図である。
図1-7】収納部付クリスマスリース117の(a)正面図及び、(b)D−D’線で切った断面図である。
図1-8】(a)保持体118cの一部省略図、(b)別体の取付部材118gの斜視図、(c)収納部付クリスマスリース118の斜視図である。
図2-1】(a)保持体211cの斜視図、(b)袋体211dの斜視図、(c)収納部付クリスマスリース211の斜視図、(d)断面図、(e)使用図である。
図3-1】略環状の袋体に接合部を設けた(a)概念図、(b)断面図である。
図3-2】(a)、(b)長尺状の袋体に接合部を設けた概念図である。
図4-1】(a)保持体411cの斜視図である。(b)収納部付クリスマスリース411の一部を透視した状態で全体を表わした斜視図である。
図5-1】(a)保持体511cの斜視図である。(b)収納部付クリスマスリース511全体を表わした斜視図である。
図5-2】(a)保持体512cの斜視図である。(b)収納部付クリスマスリース512の一部を透視した状態で全体を表わした斜視図である。
図6-1】保持体611cの(a)斜視図、(b)一部を分離した斜視図である。
図6-2】(a)保持体612cの分解図、(b)保持体613c正面図である。
図7-1】(a)保持体711cの斜視図である。(b)袋体711dを一部切欠した状態の斜視図である。(c)保持体711cに袋体711dを巻き付ける様子を示した作成図である。(d)収納部付クリスマスリース711を一部透視した斜視図である。
図7-2】(a)保持体712cの斜視図である。(b)収納部付クリスマスリース712の一部を透視した状態で全体を表わした斜視図である。
図7-3】(a)保持体713cの斜視図である。(b)収納部付クリスマスリース713の一部を透視した状態で全体を表わした斜視図である。
図8-1】(a)収納部付クリスマスリース811の正面図、(b)収納部付クリスマスリース811の一部拡大図、(c)収納部付クリスマスリース812の正面図、(d)収納部付ハロウィーンリース813の斜視図である。
図8-2】保持体811c等や留め具813gの使用例を表した使用図である。
図9-1】収納部付クリスマスリース製作キットを組み立てる前の各パーツを表した斜視図及び平面図である。
図9-2】収納部付クリスマスリース911の完成図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は収納部付装飾用リースで
あればクリスマスリースでもハロウィーンリースでも或いはひな祭りや正月に使用するリ
ース飾りでもよいが、実施形態については主にクリスマスリースで説明する。
請求項1に係る本発明を実施する為の実施形態を、図1−1から図1−8に基づいて説
明する。
図1−1及び図1−2は、本発明の収納部付装飾用リースの実施形態の一例として収納
部付クリスマスリース111の保持体111cと袋体111dに関する図面である。図1
−1(a)の方は、厚紙により任意形状に形成した保持体111cの全体を表わす斜視図
であり、図1−1(b)は収納部付クリスマスリース111の収納部111bを構成して
いる可撓性を有するシート部材111aにより製された全体形状を略環状とした袋体11
1dを一部切り欠いた状態で全体を示した斜視図である。図1−1(c)は、図1−1(
a)において示した保持体111cの展開図であり、図1−1(a)において示した保持
体111cを作成する前の状態の一枚の厚紙の型を示すもので、図1−1(c)に示した
折線111nに従い、一部を糊等で貼り合わせながら組み立てることにより一枚の厚紙か
ら、図1−1(a)に示す保持体111cを完成させることができる。図1−1(d)は
図1−1(b)において示した被収納物111hを収納部111bに収納した状態にお
ける袋体111dのみを、壁111s等に取り付けられたフック111pに掛止紐111
gを掛けて飾った場合の使用状態を示した斜視図である。袋体111dは、そのままでは
壁111sやドア等に掛けたり吊るしての使用時に、可撓性を有するシート部材111a
の撓む性質の特徴により、収納部付クリスマスリースのリング部としての所望の略環状の
形状を維持することが困難であり、たいていの場合、図1−1(d)に示したように、重
力や被収納物111hの重みも加わり、略環状をかたどった袋体111d内周縁により形
成される中央部分の孔の形状がつぶれて、だらしなく縦方向に垂れ下がり、結果、所望の
略環状としての形状は維持されず収納部付クリスマスリースとしての体をなさなくなって
しまう。或いはこのようなひどい型崩れといかないまでも、可撓性を有するシート部材1
11aにより製された袋体111dゆえ、なにかの拍子に部分的によじれ或いは潰れたり
ねじれる等、使用時において常に、所望の略環状の形状を安定的に保ち続けることが困難
になる場合もある。そうなった場合、装飾品としての収納部付クリスマスリースとしては
興ざめである。そこで図1−1(a)に示した保持体111cの存在により、袋体111
dを所望の略環状に安定した状態で装着しその状態を維持する。
【0024】
図1−2(a)は、先の図1−1(a)において示した保持体111cに図1−1(b)
において示した袋体111dを装着した状態を示した収納部付クリスマスリース111の
全体を示す斜視図であり、図1−2(b)は図1−2(a)において示した収納部付クリ
スマスリース111のA−A’線において、図1−2(c)はB−B’線において切った
断面図である。図1−1(a)及び図1−1(c)及び図1−2に基づいて説明すれば、
保持体111cの中央部分107cより続く厚紙による側板部101cと側板部102c
の間の折線111nに従い中央部分107cに対しほぼ垂直に側板部102cを上方向に
立てた状態に折り曲げ、中央部分107cより続く側板部103cは、中央部分107c
と側板部103cの間に存在する折線111nに従い中央部分107cに対しほぼ直角に
上方向に向かって立てた状態に折り曲げて、続く側板部103cと側板部104cの間に
存在する折線111nにより今度は下方向に折り曲げて側板部103cと側板部104c
の裏面どうしを合わせた状態で、糊等を使用し互いに接着することで中央部分107cに
対し厚紙による側板部103cと側板部104cを垂直に立てた状態とし、側板部104
cと側板部105cの間の折線111nに従い今度は側板部104cに対しほぼ直角に折
り曲げ他の側板部においても同様にして組み立てることにより図1−1(a)に示したよ
うな、保持体111cの外周を保持本体部分111eとして完成することができる。この
場合、保持体111cの側板部101cと側板部102c及び側板部104cと側板部1
05c及び側板部106cの一部が直接袋体111dと接触し略環状に袋体111dを装
着しその状態を保持する保持本体部分111eとして該当する。
このように、保持体には保持本体部分があることとし、この場合、保持体111cの外
周部分を保持本体部分111eとして図1−1(a)に示したように形成したことにより
設け、前記保持本体部分111eが直接袋体111dを保持して成る。保持本体部分11
1eは基本的に保持体111cの一部を構成しており直接袋体111dと接触して保持す
る部分のことを指すものとする。ただし、前記袋体111dは、保持本体部分111e全
体に沿って必ずしも密に設けられていなくともよいこととする。例えば袋体の形状や材質
の特徴であったり保持体及び保持本体部分の形状等の条件によっては、実際、保持本体部
分と袋体の間には部分的に隙間は出来るものであり、図1−2に示した、保持体111c
の外周部を保持本体部分111eとした場合においても、袋体111dと保持本体部分1
11eが部分的に接着層111kにより接合していることで、保持体111cが袋体11
1dを略環状に保持することができる。
【0025】
図1−1及び図1−2において示したように、本発明の収納部付クリスマスリース111
は、図1−1(b)において示した可撓性を有するシート部材111aにより側部分を製
された略環状の袋体111dと、図1−1(a)において示した任意形状とした保持体1
11cとを備えて、前記袋体111dの内部を被収納物111hを収納可能な収納部11
1bとし、前記収納部111bに被収納物111hを収納した状態で、図1−2に示した
ように任意形状とした保持体111cの中央部分107c外周に設けた側板部101cと
側板部102c及び側板部104cと側板部105c及び側板部106cからなる保持本
体部分111eに袋体111dをセットし更に前記保持本体部分111eと袋体111d
の一部を図1−2(b)及び図1−2(c)において示した接着剤による接着層111k
を設け部分的に接合したことにより、その全体形状が所望の略環状となるように装着し使
用時においても常にその状態を安定的に保持することが可能な状態に取り付けて成る。収
納部111bに被収納物111hを入れた際の膨らみにより自然にドーナツリング形状の
袋体111dとなったものを、保持本体部分111eに接合したものである。袋体111
d等それ自体では先の図1−1(d)において示したように、使用時において所望の一定
の略環状形状を保つことが困難であって、特に袋体111d等の内縁部によりかたどった
袋体111d中央部の孔の形状がつぶれる等による型崩れを防ぐために、図1−2に示し
たように前記袋体111d中央部の孔を保持体111c及びその一部に設けた保持本体部
分111eの存在により押し広げて略環状に形を整え、保持体111cに袋体111dを
略環状に装着し保持することが出来る。尚、可撓性を有するシート部材111aが伸縮性
や通気性や透明性を有するものであってもよく、通気性を有する材質の場合、袋体111
dの内側と外側の通気性をよくし、収納部111bが密閉されるという状態をさけること
が出来、可撓性を有するシート部材111aに透明性を持つ材質を使用した場合、可撓性
を有するシート部材111a外側より収納部111bの中身の状態をある程度確認出来、
被収納物をデザインとして活かすといった利点がある。図1−1(b)に示したような通
常のクリスマスリースに具備されているような装飾用鈴飾り111f等のオーナメントや
壁等に掛けて使用するための掛止紐111gは、保持体か袋体のどちらかに必要に応じ通
常のクリスマスリースと同じく自由に取り付けてよいこととする。また、保持体111c
は、厚紙の他、合成樹脂その他の材質を用いて作成してもよく、保持体の形状についても
図1−1(a)に示した保持体111cの実施形態に限定するものではない。
【0026】
図1−3(a)は、保持体112cを合成樹脂材による細長部材により任意形状に作成
したものの一例を示した正面図である。細長部材の外端部を次の図1−3(b)に示す袋
体112dを装着しやすくする為にその形状を工夫した保持本体部分112eとして設け
、袋体112dを接着する為の部材として両面テープ112gを保持本体部分112eに
設けたもので、図1−3(b)は、図1−3(a)に示した保持体112cに、可撓性を
有するシート部材112aにより全体形状を略環状とした袋体112dを、両面テープ1
12gにより接合した状態をその片方半分を透視した状態で表した収納部付クリスマスリ
ース112正面図であり、図1−3(c)は、C−C’線で切った断面図である。袋体1
12d内部の収納部112bには、被収納物112hが収納された状態で、袋体112d
を両面テープ112gによる取付手段としての部材により保持体112cに接合されてな
る。以上、図1−1から図1−3に示した収納部付クリスマスリース111や収納部付ク
リスマスリース112は、主にプレート状の部材や細長部材により作成した任意形状の保
持体111cや保持体112cの外周部分(外端部)の位置に保持本体部分111eや保
持本体部分112eを設け、袋体111dや袋体112dを備えたものであるが、袋体を
保持体に装着した状態において袋体の全体形状が略環状となる位置において保持本体部分
が設けられていればよく、保持体111cの保持本体部分111eや保持体112cの保
持本体部分112eのように袋体111dや袋体112dを装着する際に接合しやすい形
状や形態、仕様として工夫し利用しやすく形成しておくことが望ましい。
【0027】
ここで前記袋体111dや袋体112dの作成方法について主な方法を次に説明する。
図1−4(a)は可撓性を有するシート部材111aを使用し、袋体111dの全体形状
を略環状とする以前の状態であって、まず長尺状の袋体111dとして作成し、前記袋体
111dの、長手方向における一方端と他方端は、被収納物111hを収納部111bに
収納すると同時に接着線122aと122bにより閉塞したもので、その一部を切り欠い
た状態での袋体111d全体の様子を示す斜視図である。先の図1−1(b)に示した略
環状の袋体111dは、図1−4(a)に示した長尺状の袋体111dの、一方端と他方
端を互いに縫着により接続し全体形状を略環状とした袋体111dとして完成させたもの
にオーナメントとしての鈴飾り111f及び掛止紐111gを取り付けたものである。図
1−4(b)は、図1−4(a)において示した袋体111dをアレンジしたもので一方
端と他方端に、飾り用のオーナメントとして帯状の布体113fが具備されてなる袋体1
13dとしたものの一部省略図である。図1−4(c)は、やはり図1−4(a)におい
て示した袋体111dの一方端と他方端をアレンジし、飾り用のオーナメントとしてのリ
ボン体114fを設けて袋体114dとしたものの一部省略図であり、布体113fやリ
ボン体114fが、袋体113dや袋体114dの一方端と他方端を接続し略環状の袋体
とするための接続部材を兼ねたものとして利用し布体113fどうしやリボン体114f
どうしを互いに絡み合わせることにより接続してもよい。図1−4(d)は図1−4(a
)において示した袋体111dの一方端と他方端を両方共開口部115eとして作成した
袋体115dを一部切欠したものである。袋体115内部は被収納物115hを収納する
収納部115bで、袋体115dの一方端と他方端は端部を折り返して縫製してあるが、
袋体115dの一方端と他方端を被収納物115hを収納したのち互いに縫いあわせて接
続し袋体115dの全体形状を略環状として完成してもよい。図1−5は、先の図1−3
(b)及び図1−3(c)に示した、袋体側部分の全体形状が略環状であってその内部を
被収納物を収納する収納部とした袋体112dの作成方法を示した作成図である。可撓性
を有するシート部材112aを二枚重ね合わせて、略環状の袋体112dの全体形状を形
どった略環状の外周縁112nと略環状の内周縁112mを切り抜いたもので、切り抜い
た二枚のシート部材の外周縁112nどうしと内周縁112mどうしをそれぞれ縫合や、
熱溶着、接着剤等の手段により互いにくっつけて先の図1−3(b)及び図1−3(c)
に示したような全体形状が略環状の袋体112dとした。
【0028】
袋体111dや袋体112dの他、保持本体部分111e等を利用し装着した状態にお
いて全体形状が略環状となるように装着が可能であればどのような形状や形態の袋体とし
てもよい。袋体に開口部を設ける場合についても、袋体115dのように袋体長手方向に
おける両端の位置に限るものではなく、中程の位置に設けてもよくどの位置にどれくらい
の大きさの開口部を設けるかや、開口部の形態については被収納物との兼ね合いにもよる
が、通常考えられるものであればよく、本実施形態による作成方法に限定するものではな
い。又、袋体111dや袋体112dは一つの略環状の袋体として製したが、袋体を保持
本体部分を利用し連続的に複数個連ねた複合体全体形状を所望の略環状のリング部として
もよく、袋体の数は特に問題ではない。複数個の袋体を略環状に連ねた複合体全体を略環
状の袋体によるリング部とした場合、個々の袋体どうしが隣同士密に連続していることが
望ましいが、部分的に多少の隙間や間隔が存在していても全体として見た場合において略
環状に配置されていればよい。袋体111dや袋体112dは、それ自体では、壁やドア
等に掛けたり吊るしての使用時に、図1−1(d)に示したように所望の略環状の全体形
状を、維持することが困難であって、保持体111cや保持体112cの存在により、袋
体111dや袋体112dを所望の略環状に装着し保持することが可能である。袋体11
1d等は、収納部111b等を擁するものであるとともに収納部付クリスマスリース11
1等のリング部を構成しており、可撓性を有するシート部材111aや可撓性を有するシ
ート部材112aにより側部分を製された袋体111dや袋体112dは前記リング部の
ボリュームを出したり径の太さや大きさを多少変えることも袋体111dや袋体112d
の形状や大きさの範囲内において被収納物の量や形状や大きさの調整により可能である。
【0029】
前記袋体と前記保持体を互いに着脱もしくは分離可能に取り付ける取付手段、もしくは
手段としての部材を、前記袋体もしくは保持体の少なくとも一方に、又は別体の部材とし
て設けた収納部付装飾用リースについて図1−6、図1−7及び図1−8に基づき説明す
る。先の図1−1に示した袋体111dと保持体111cにおいて、袋体111dと保持
体111cを着脱もしくは分離可能に取り付ける取付手段として、前記保持体111cの
保持本体部分111eの形状を、図1−6(a)に示すように、袋体はめ込み部を形成す
るための翼部分116gを有する保持本体部分116eを設けた保持体116cとして変
更し、かつ、袋体111dの可撓性を有するシート部材111aの撓む特徴を利用し、袋
体111dを保持本体部分116eにはめ込むことにより保持体116cと袋体111d
を分離や着脱が可能な状態とした。翼部分116gは、先の図1−1に示した側板部10
1cや側板部105cに対しほぼ平行に張り出して設けて成る。図1−6(b)は、図1
−6(a)において示した保持体116cの保持本体部分116eに被収納物を入れた状
態の袋体111dをはめ込み装着した様子を示す斜視図である。保持本体部分116eの
形状を、袋体111dをはめ込みやすくかつ使用中においても意図的に袋体111dを引
っ張り出したりしない限り外れにくい形状として袋体はめ込み部を形成するための翼部分
116gを設けたものとしたことにより、保持体116cと袋体111dを互いに着脱も
しくは分離可能に取り付ける取付手段とした。図1−7(a)は、先の図1−3において
示した保持体112cの保持本体部分112eに取付手段としてクリップ117gを設け
て保持体117cとしたものに、先の図1−3に示した袋体112dを、保持体117c
に設けた保持本体部分117eのクリップ117gを利用し挟み込んで装着し、収納部付
クリスマスリース117としたものの正面図である。図1−7(b)は、図1−7(a)
におけるD−D’線で切った保持体117cと袋体112dの様子を示す断面図である。
図1−7(a)及び図1−7(b)に示したように細長部材により成形した保持体117
cの先端部を保持本体部分117eとし前記保持本体部分117eには、袋体112dと
保持体117cを互いに着脱もしくは分離可能に取り付ける取付手段として、洗濯バサミ
のような構造のバネを利用したクリップ117gをそれぞれ取付手段としての部材として
設けており、保持体117cの一部に設けたクリップ117gによる取付手段としての部
材により、被収納物112hを収納部112bに収納した袋体112dの一部を挟み込ん
で装着し、前記袋体112dと保持体117cを互いに着脱もしくは分離可能にとした。
図1−3に示した袋体112dは図1−7においても共通したものとする。
【0030】
図1−8(a)は保持体118cを略環状とする以前の全体の様子をその一部を省略し
て表した平面図である。保持体118cは、曲げ伸ばし可能な材質により略直線状に形成
されており、略環状に曲げて一方端と他方端を接続することにより、図1−8(c)に示
すようなその全体形状を周方向に略環状の保持体118cとし、接続手段を一方端と他方
端に設けて接続部とし、前記接続部は、突設部118nと突設部118nをはめ込んで係
止するアジャスター部分118eを兼ねた孔118m四つから成り、前記アジャスター部
分118eを利用し略環状とした時の保持体118cの径の大きさの変更が可能なものと
した。図1−8(b)は、図1−8(c)に示した保持体118cや袋体113dとは分
離した別体の取付手段としての部材としての留め具118gの斜視図である。ある程度の
軟質性と弾性を有する合成樹脂材によりC字型に形成した留め具118g先端部には係止
用ボタン118f及び係止用輪状ゴム118kを設けて成る。図1−8(c)は、図1
8(a)に示した略直線状の保持体118cの一方端と他方端を接続して略環状の状態と
した保持体118cに、先の図1−4(b)に示した袋体113dを、図1−8(b)に
示した留め具118gを用いて装着し、収納部付クリスマスリース118としたものの全
体の様子を一部を透視した状態で表した斜視図である。図1−8(c)において示したよ
うに、袋体113dと保持体118cとは、別体の取付部材として図1−8(b)に示し
た留め具118gを、前記保持体118c外側部分に袋体113dを重ねて取り付けた状
態で、留め具118gを袋体113dと保持体118cとを径方向に縛り付けるように、
数箇所更にその外側より挟み前記係止用ボタン118fに係止用輪状ゴム118kを引っ
掛けて留めたことにより保持体118cに袋体113dを略環状に装着してなる。図1
6、図1−7図及び図1−8において説明した様に、取付手段を袋体もしくは保持体の少
なくとも一方に、又は、別体の部材として設けたことにより、例えば、接着剤を用意し袋
体と保持体を接合したりミシン等を使用し袋体と保持体を縫合する手間がかからず、或い
は、大型の熱溶着機を用意し袋体と保持体を熱溶着するといった設備も必要なく、あらか
じめ設けられた取付手段を利用し手作業で簡単に保持体に袋体を装着が可能である。
【0031】
以上に述べた本発明の収納部付クリスマスリース111等は、可撓性を有するシート部
材111a等により側部分を製された袋体111d等により収納部111b等を構成して
成る為、従来の収納部付リース等に比べ、製造過程においてその元となる収納部や収容体
としての一定形状の空間を有する型(鋳型、金型等)の割合を削減又は必要とせず、安価
に製造が可能である。更に、保持体111c等と袋体111d等をその製造過程において
は別々に作成してなることや、収納部付クリスマスリース117のように袋体112dと
保持体117cを着脱もしくは分離可能に取り付ける取付手段を設けたことで、被収納物
の変更等に応じて袋体112dと保持体117cそれぞれの形状や大きさを簡単に交換や
変更が出来る。収納部としての形状が変形可能な可撓性を有するシート部材111a等に
より製した袋体11d等は、収納部111b等に被収納物を入れるまで一定の収納部とし
ての空間を有せず都合のよい形状に小さく折り畳んで、袋体と保持体はそれぞれコンパク
トにまとめて保管できるため、収納部111b等に被収納物が収納されているか否かに関
らず収納部としての一定形状の空間を有し必要とするものではなく、出荷するまでの保管
スペースも少なくて済むといった利点がある。保管スペースが少なくてすむことで保管場
所に圧倒的スペースを必要とした従来品に比べ保管にかかる費用と場所を大幅に削減縮小
することができる上、在庫を多く所有しておくことも可能となった。使用時に被収納物を
収納部111b等に収納することで、袋体111d等内部の被収納物の存在により袋体1
11d等によるリング部にドーナツリング状の膨らみを持たせることが可能であり、装飾
品としての収納部付クリスマスリース111等のリング部として適切なボリュームを出し
リング部の形状を立体的なものとして決定する要素となり、所望の形状を形作ることに、
可撓性を有するシート部材111a等により作成された袋体111d等と袋体内部の収納
部11b等の被収納物111h等が重要な役割を果たす。又、可撓性を有するシート部材
111a等による袋体111d等をその使用時においてリング部としての所望の略環状の
形態を保ち安定した状態で保持することを、保持体111c等と前記保持体111c等の
少なくとも一部に設けた保持本体部分111e等の存在により可能とした。しなりやすく
型崩れしやすい可撓性を有するシート部材111a等は細々とした菓子類や雑貨等を入れ
るための袋体としてその側部分に使用し袋体111d等を作成するには好適な材質ではあ
る反面、クリスマスリースとしてのリング部を兼ねた袋体111dとして収納部111b
に被収納物を収納し壁やドアに沿って掛けたり吊るしての使用時においては、クリスマス
リースのリング部としての所望の略環状の一定の形状を常に安定した状態で保ち続けるこ
とには本来適さない材質であったものを、被収納物の重み等により袋体が特に縦方向に垂
れ下がり型崩れし所望の形状が保てなくなるのを防ぎ、袋体111d等が略環状のリング
部としての所望の形状を保つことを、保持体111c等の少なくとも一部に設けた保持本
体部分111e等の存在により可能とした。又、保持体は任意形状とすれば、保持体11
1cのように真ん中に八角形のプレート部分を設けてその外周部分を保持本体部分111
eとしたり、保持体112cのように細長部材による先端を保持本体部分112eとして
、保持体が保持本体部分とそれ以外の部分とから成るものとしても、又は、保持体118
cのように保持体全体を保持本体部分118eとして単に略環状の保持体としても、或い
はどのような形状のものであってもよいが、保持体111cや保持体112cのように保
持本体部分以外の部分であって保持本体部分を支えたり補強したりするための保持本体支
え部や保持本体補強部が設けられている場合においては、もしくはデザインとして保持本
体部分以外の部分が設けられている場合であってもよいが、保持本体部分以外の部分が存
在するものにおいては、袋体111dによって保持体111cにかかる力が、保持体11
1c全体に分散されることで、単に略環状として形成した保持体118cの場合と比べて
保持体を作成するための材質や強度やデザインの幅が広がり、紙材や合成樹脂のプレート
材でもってより薄い材質のものを使用しそれを折り曲げたり切ったりして作成することで
、型(鋳型、金型)を必要とせずに機械に頼らず手作業で作成可能なものもある為、従来
の型を使用し作成したものに比べ材質や型にかけるコストを大幅に削減した製品の提供が
可能であり家内製造で小ロットからの製作も可能とした。
【0032】
請求項2に係る実施形態を図2−1に基づいて説明する。
図2−1(a)は任意形状とした保持体211cの少なくとも一部を透明部材により構
成した一例として、保持体211cのプレート部分211mを透明部材211kにより構
成してなるものでその全体形状を表わす斜視図である。図2−1(b)に示す可撓性を有
するシート部材211aにより製された袋体211dと、先の図2−1(a)に示す保持
体211cを備えて、図2−1(c)に示す収納部付クリスマスリース211となるもの
で、図2−1(d)は図2−1(c)をA−A’線で切った断面図である。更に詳しく説
明すれば、収納部付クリスマスリース211は、図2−1(b)に示すように、可撓性を
有するシート部材211aを略環状の袋体211dに作成し、前記袋体211d内部には
収納部211bを設け、図2−1(a)に示す任意形状とした保持体211cは、透明部
材211kにより構成した合成樹脂によるプレート部分211mと、同じく合成樹脂によ
り形成した保持弧211gを数箇所プレート部分211mの外周縁211nに沿って略環
状に配置し設けてなるものであって、保持弧211gと外周縁211nのみ色の付いた合
成樹脂により形成してなる。この場合、保持弧211gと、外周縁211nと、プレート
部分211mのうち袋体211dの背面側と直接接しているプレート部分211mが略環
状の保持本体部分211eであるといえる。保持本体部分211eとしての保持弧211
gは、袋体211dを所望の略環状に装着し保持する役割を有し、収納部211bに被収
納物211hを入れた袋体211dを挟みながら装着するもので、前記袋体211dと保
持体211cは着脱自在とした。図2−1(e)に示す断面図のように、保持弧211g
の材質をある程度の軟質性を有する合成樹脂によってその形状を湾曲した形状に形成した
一方端を固定し、他方端を上下に可動可能であって上げ下げして袋体211dを挟み込み
装着し保持する。図2−1(e)はその作用を示した断面図である。このように、保持体
211cはプレート部分211mと外周縁211nと保持弧211gによって構成されて
いるが、プレート部分211mを透明部材211kにより作製したことで、一見したとこ
ろにおいては、略環状に製された袋体211dと同じく略環状に配置した保持弧211g
と外周縁211nの形状のみ目に入ることによって、略環状のリング部を構成している袋
体211dと保持弧211gと外周縁211nが本発明の収納部付クリスマスリース21
1を構成しているものと錯覚し、クリスマスリースとしての基本的な形状である略環状の
形状の意匠として効果的に印象付けられ、クリスマスリースとしてより親しみやすくデザ
イン性にも優れたものとなる。先の図1−1(a)に示した保持体111cにおいても中
央部に位置する八角形のプレート部分107cを透明部材により構成してもよい。
【0033】
請求項3に係る実施形態を図3−1及び図3−2に基づいて説明する。
次の図3−1、図3−2は前記袋体111dや袋体112dに接合部を施す際の具体的な
方法及び概念を示した平面図である。図3−1(a)に示す袋体311dは、先の図1
5で示した袋体112dの作成方法と同様に略環状をかたどった内周縁311mどうしと
外周縁311nどうしをそれぞれ縫い合わせて作成した略環状の袋体311dであって、
前記袋体311dには、収納部311b内における被収納物311hの移動や偏りを防ぎ
バランスよく収納を可能とする為の接合部321を、接合点321g、接合面321p、
接合線321kとして、被収納物の状態や大きさや形状に応じ、前記袋体311dの適宜
箇所に、袋体311dの側部分を構成している可撓性を有するシート部材311aどうし
を部分的に縫着による手段を用いて接合することにより、設けるととともに被収納物31
1hを収納部311bに収めたものである。接合点321gや接合面321pや接合線3
21kによる接合部321を設けたことにより、区割り線や区分け面を施し、袋体311
d内部の収納部311b内における被収納物311hの移動や偏りを防ぎバランスよく収
納が可能とした。図3−1(b)は、図3−1(a)のA−A’線で切った袋体311d
の断面図である。袋体311dを先の図1−3に示したような保持体112cに装着し壁
やドア等に掛けたり吊るしての使用時において、接合部321としての接合点321gや
接合面321pや接合線321kの存在によりが、各接合部321より上位部にある被収
納物311hが各接合部321より下方向に移動することを防ぐ障害部分となることで重
力作用により被収納物311hが収納部311b内下方向に偏るのを防ぎ、収納部311
b内においてバランスよく収納可能とした。接合部321は接着(熱溶着)やホチキスの
針等によって袋体311dの側部分どうしを接合し接合部321としてもよい。
図3−2(a)は、先の図1−4(a)で示した袋体111dと同様の形態の長尺状の袋
体312dとして作成したものに、接合部322として、袋体312dの側部分を構成し
ている可撓性を有するシート部材312aどうしを互いに部分的にミシン目による接合線
322kを施すことで接合し、袋体312d内部の被収納物312hが収納部312b内
において一方向に偏るのを防ぎ、バランスよく収納を可能としたものの概念を示した平面
図である。図3−2(b)は、やはり可撓性を有するシート部材313aにより長尺状と
した袋体313dに接合部323としての圧着面323pを施した状態を袋体313dの
一部を切欠した状態で示した概念図である。袋体313d内部が更に複数の個室の収納部
313bとして分割されていることで、被収納物313hが一方向に偏るのを防ぎ、バラ
ンスよく分けて収納するための役割を果たすものである。接合部323としての圧着面3
23pは区割りの役割を有し、収納部313bを複数個の個室に画設した状態に設けてな
る。以上、図3−1及び図3−2において示したように、袋体311dや袋体312dや
袋体313dの側部分を構成している可撓性を有するシート部材どうしを互いに部分的に
接合し、偏り防止手段としての接合部321や接合部322や接合部323を設けたこと
で、袋体311d等の中身としての被収納物311h等の偏りを防ぎ、バランスよく被収
納物311h等の収納が可能であるとともに、被収納物311h等を全体にバランスよく
収納することにより被収納物311h等の総量を実際よりも多く見せる効果もある。
【0034】
請求項4に係る、前記保持本体部分に案内棒としての突起を設けた実地形態を図4−1
に基づいて説明する。図4−1(a)に示すものは、透明部材の丸いプレート部分411
kと、前記プレート部分411kの外周縁部分411fと、前記外周縁部分411fに沿
って案内棒としての突起411eを正面からみて手前側の方向に向けて突出したものを等
間隔に複数個設けたものであって、前記外周縁部分411f及び突起411eは色の付い
た部材から成る、保持体411cを表した斜視図である。図4−1(b)は、先の図1
4(b)に示した長尺状の袋体113dの、大きさや長手方向の長さを予め保持体411
cの外周縁部分411f及び突起411eの形状及び大きさに合わせて作成したものを、
図4−1(a)に示した突起411eを利用し袋体113d内部に被収納物を収納した状
態で、突起411eの間を通して挟み込みながら保持体411cに略環状に装着すること
により、保持体411cと袋体113dを備えて、収納部付クリスマスリース411とし
たものでその一部を透視した斜視図である。袋体113dは保持体411cの案内棒とし
ての突起411eの間を左右に交互にくねらせながら通して突起411eを挟みこみなが
らはめ込みその一方端と他方端を帯状の布体113fをリボン状に結んで接続したことに
より装着した。この場合、保持体411cの外周縁部分411f付近と突起411eが、
袋体113dと接触し袋体113dを直接保持している部分として保持本体部分411g
ということができる。ちなみに、保持体411cと袋体113dは、着脱や分離が可能な
状態としても、接着剤等の使用により接合してもよい。袋体113dは、案内棒としての
突起411eの存在により簡便に保持体411cに所望の略環状に装着することが出来、
使用時においてもその状態を保持することが出来る。更に、デザイン面においても、突起
411eの存在により、袋体113dと突起411eの絡み合う形状が相まって、今まで
にない新しいデザインのリング部を呈するものとした。突起411eは、袋体113dを
装着する為の案内棒としての役割のみならず、袋体113dを装着時のリング部のデザイ
ンを決定し、突起411eの存在自体が、保持体411cに装着した袋体113dと相ま
ってリング部のデザインを決める役割を有しデザインの一部となる。又、突起411eは
透明部材としてもよく、案内棒としての突起は、特に図4−1に示した実施形態に限定さ
れるものではなく、袋体113d等を突起を目印や目安にして前後又は左右に交互に突起
を挿みながら装着する等の装着方法や、袋体113d等の作成方法によっても、突起41
1eの形状はもちろん向きや大きさや、突起411eの並び方つまり突起を設ける位置や
間隔や方向については異なり、本実施形態の他にも様々なバリエーションが考えられる。
【0035】
請求項5に係る、前記保持本体部分に案内孔を設けた実施形態を図5−1及び図5−2
に基づいて説明する。図5−1(a)に示すものは、楕円形状のプレート部分511k外
周縁に沿って袋体を装着する為の案内孔511eを連続して設けてなる保持体511cの
斜視図である。図5−1(b)は、先の図5−1(a)に示した保持体511cに袋体1
14dを装着し収納部付クリスマスリース511としたものである。先の図1−4(c)
において示した長尺状の袋体114dを予め保持体511cに設けた案内孔511eの大
きさや形状等に合わせて作成したものを、前記保持体511cに設けた案内孔511eに
正面から見て前後に一つずつ順番に挿通しながら取り付け、袋体114dの一方端と他方
端に設けたオーナメントとしてのリボン体114fを利用し絡み合わせて接続し、保持体
511cに袋体114dをその全体形状が略環状となるように装着したことにより保持体
511cに袋体114dを備えて収納部付クリスマスリース511とした。この場合、プ
レート部分511kの外周縁部分に形成された案内孔511eが、直接袋体114dと接
触し保持しており保持本体部分511fであるといえる。つまり、保持本体部分511f
に案内孔511eを設けたことを特徴とした収納部付クリスマスリース511とした。
図5−2(a)に示すものは、五角形のプレート部分512k外周縁に部分的に輪状部5
12gを突出して形成したことにより案内孔512eを設けた保持体512cの正面図で
ある。図5−2(b)は、図5−2(a)に示した保持体512cに、袋体114dを、
案内孔512eに通して略環状に装着し収納部付クリスマスリース512としたものの一
部を透視した状態での正面図である。この場合、プレート部分512kの外周縁部分と、
輪状部512gにより形成された案内孔512eが、直接袋体114dと接触し保持して
おり保持本体部分512fであるといえる。つまり、保持本体部分512fが案内孔51
2eを有することを特徴とした収納部付クリスマスリース512とした。前記袋体114
dは、当然被収納物を収納した状態で保持体511cや保持体512cに装着してなる。
図5−1(b)や図5−2(b)に示した方法以外の取付方法により前記案内孔511e
や512eを利用し袋体114dを装着してもよいこととする。案内孔511eや案内孔
512eは、その一部に切り欠き部や切れ込み部等による袋体差込部を設けたものであっ
てもよく、前記袋体差込部を利用し案内孔511eや案内孔512eに袋体114dを差
込み装着してもよい。又、保持体511cのプレート部分511kは設けても設けなくと
もよい。以上、図5−1(a)や図5−2(a)に示した案内孔511eや案内孔512
eの存在により袋体114dを簡便に装着することが出来、誰がやっても均一にきれいな
仕上がりとなる上、案内孔511eや案内孔512eがリング部を構成するデザインの一
部となってリング部のデザインを決定する役割を有し案内孔511eや案内孔512eと
袋体114dの存在が相まって見た目にもデザイン性に優れた斬新な印象のものとなる。
【0036】
請求項6に係る実施形態を図6−1、図6−2により説明する。
図6−1(a)に示す保持体611cは、先の図1−1(a)に示した保持体111c
と同様の形状の保持体であって、保持体611cにおいて保持本体部分611e以外の箇
所であって保持本体部分611eより少し離れた内側寄りの中央部分の位置に存在する八
角形のプレート部分611hのみを切り離す為の破線611mを予め入れておくことによ
り、必要に応じプレート部分611hを分離可能としたものである。図6−1(b)は、
図6−1(a)に示した破線611mにより保持体611cの一部であるプレート部分6
11hを取り外し分離した状態の斜視図である。保持体611cに、直接袋体を保持する
保持本体部分611e以外の部分であって八角形のプレート部分611hを分離可能とす
る為の手段として破線611mを予め入れておくことで、保持体611cのうち保持本体
部分611e以外の箇所であるプレート部分611hは、あったほうが被収納物の重さ等
の条件によっては保持体611cの強度がより安定する場合や保持本体部分611e以外
の箇所に絵を印刷するなどデザイン的に存在したほうがよい場合保持本体部分補強部とし
ての役割も兼ねて付けておき、必要でなければプレート部分611hを分離し保持体61
1cの全体形状を略環状の保持体611cとしてもよい。プレート部分611hには、予
め絵を印刷しておき、破線611mによりプレート部分611hを分離し、シーズン中飾
っておいたり、紙製で比較的小さいものであれば、コースターとして利用してもよい。
図6−2(a)は、先の図1−3(a)に示した細長部材により作成した保持体112c
の一部である保持本体部分112eを含めた保持本体部分112e周辺部を分離や着脱可
能な構造として作成した保持体612cであって、保持本体部分612eを含む保持本体
部分612e周辺部のみ、キャップ式のさやにより保持体612cより取り外し分離した
状態を示した分解図である。図6−2(b)は、先の図6−2(a)に示した保持体61
2cの保持本体部分612eを含む保持本体部分612e周辺部のみを取り外し分離した
状態に、別の取付手段としてのクリップ613gを設けた保持本体部分613eを含む保
持本体部分613e周辺部をやはりキャップ式のさやにより着脱可能に取り付けて保持体
613cとした正面図である。図6−2(a)及び図6−2(b)に示したように、保持
体612cの一部である保持本体部分612eを含む保持本体部分612e周辺部を着脱
や分離可能としておくことで、例えば、保持体と袋体の着脱もしくは分離の形態や保持体
に装着する袋体の大きさや形状の変更に応じて、保持体612c全体を改めて作り直すこ
となく、保持本体部分612eを含めたその周辺部のみ、別の保持本体部分613eとし
たものに付け替え保持体613cとしただけで、袋体の状態や着脱もしくは分離の形態の
変更に適応可能となり、非常に使い勝手のよいものとした。尚、図6−2(a)及び図6
−2(b)に示した保持体612cや保持体613cにおいては、保持本体部分612e
周辺部や保持本体部分613e周辺部をキャップ式としたさやの穴部分を細長部材にはめ
込んで着脱可能な手段としたものであるが、この他の方法を用いて保持本体部分612e
周辺部や保持本体部分613e周辺部を着脱や分離が可能としてもよい。
【0037】
請求項7に係る実施形態を図7−1に基づいて説明する。
図7−1(a)は正面側からみた全体形状を周方向に略環状に形成した保持体711c
の斜視図である。図7−1(b)は、図1−4(d)において示した袋体115dと同様
に長手方向の一方端と他方端を両方共開閉自在な開口部711fとして作成した袋体71
1d内部の収納部711bに被収納物711hを収納した状態を一部切欠して表した状態
の斜視図である。図7−1(c)は、図7−1(a)に示した保持体711cを芯部とし
て利用し、図7−1(b)に示した袋体711dを、保持体711cに沿って径方向に回
転させながら螺旋状(コイル状)に巻き付けてゆく様子を示した作成図である。図7−1
(b)及び図7−1(c)において示すように、袋体711d内部は、被収納物711h
を収納する収納部711bで、袋体711dの一方端は端部に可撓性を有するシート部材
111aを折り返して縁部を縫製することで紐体711pを通すための周穴711gを形
成し、他方端も同様にして折り返して縁部を縫製することで周穴711gを形成しており
、この周穴711gはそれぞれ紐体711p取り出し用の口を設けて成る。図7−1(b
)及び図7−1(c)に示した紐体711pは引っ張って袋体711dの一方端と他方端
の開口部711fをすぼめたり緩めて開けたりして開閉する開閉部材として利用する他、
長尺状の袋体711dを保持体711c全体に巻装した後一方端と他方端を互いに結びつ
ける接続手段や、保持体711cに着脱可能に取り付ける取付手段としての部材としても
利用出来、図7−1(d)に示すように紐体711pを蝶結びに結びつけ、収納部付クリ
スマスリース711のオーナメントとして利用してもよい。図7−1(d)は、以上の様
にして袋体711dの全体形状を略環状とした収納部付クリスマスリース711を完成し
た完成時の全体の様子を一部透視した状態で表わした斜視図である。
以上、図7−1(a)から図7−1(d)に示したように、保持体711cを略環状の芯
部として形成し、袋体711dを図7−1(d)のように装着した状態において保持体7
11c全体に装着するのに適した長手方向の長さに製し、前記袋体711d内部の収納部
711bに被収納物711hを収納した状態で、袋体711dを前記保持体711cを芯
部として利用し保持体711cに沿って一定方向に巻きつけてゆき袋体711dの全体形
状を略環状に装着したことで、袋体711dと保持体711cによりボリューム感のある
リング部の収納部付クリスマスリース711とした。略環状に形成した保持体711cは
、この場合、保持体711c全体が保持本体部分711eであり、保持体711cを袋体
711dを巻装するための芯部として利用し袋体711dを装着する。袋体711d内部
の被収納物711hの存在と、袋体711dを保持体711c全体に径方向に螺旋状(コ
イル状)に巻きつけるという作成条件により、保持体711c自体は細くて単純な形状で
あるにもかかわらず、保持体711cに袋体711dを装着し収納部付クリスマスリース
711として仕上げた状態において、ボリューム感があり、又、長尺状の袋体711dを
保持体711c全体にらせん状(コイル状)に巻きつけてリング部とすることにより、今
までにない斬新な見栄えのする外観や構造を呈するリング部を有する収納部付クリスマス
リース711を提供する。更に、保持体711cを芯部としての簡単かつ簡素な形状に形
成できることから保持体711cにかかるコストが少なく、本発明の収納部付クリスマス
リース711の全体にかかる作成費用を安く仕上げることが出来る。
【0038】
請求項7に係る別の実施形態を図7−2に基づいて説明する。
図7−2(a)は保持体712cを略環状に形成し、先の図1−4(b)において示し
た長尺状の袋体113dを略環状に装着する際の案内棒としての突起712gを複数個等
間隔に設けたことを特徴としたものの一例を表わした斜視図である。図7−2(b)は図
7−1(a)に示した前記保持体712cを芯部として利用し、前記袋体113d内に被
収納物を入れた状態で、前記袋体113dを前記保持体712cに、案内棒としての突起
712gの存在を利用し突起712gの間隔に合わせて突起712gを間に挟みながら螺
旋状に保持体712c全体に巻き付け袋体113dの全体形状が略環状となるように装着
したことにより保持体712cに袋体113dを備えて、収納部付クリスマスリース71
2とした完成時の全体の様子を表わした斜視図である。この場合、保持体712c全体が
袋体113dと直接接触し保持している為、保持本体部分712eに該当し、保持本体部
分712eに案内棒としての突起712gを設けた保持体712cとなる。袋体113d
は、長手方向の長さを保持体712cに巻きつけて装着した状態において保持体712c
全体に巻装できる長さとし袋体113dの一方端と他方端に設けた帯状の布体113fを
利用し、図7−2(b)に示すように保持体712cに絡ませて取り付け互いに蝶結びに
結び付けて縛ることにより袋体113dの一方端と他方端を処理しつつ仕上げてなる。前
記布体113fは、袋体113dの一方端と他方端を結びつける接続手段としての部材で
あると共に保持体712cに袋体113dを取り付ける取付手段としての部材であり更に
、収納部付クリスマスリース712のリボンとしてオーナメントの役割も兼ねてなる。前
記保持体712cに設けた案内棒としての突起712gの存在を利用し、前記案内棒とし
ての突起712gの間隔に合わせて保持体712cに沿って前記袋体113dを保持体7
12cに対して一定の方向に回しながら巻き付け装着することで、素人であっても誰がや
っても同じ間隔に巻きつけることが出来、きれいな仕上がり具合に装着できる。突起71
2gは、袋体113dを螺旋状に回転させながら巻きつけて装着する際の回転の幅や間隔
を定める目安や目印となり、袋体巻付けの際の補助軸としても利用し袋体113dをきれ
いに全体的に偏りなくバランスのとれた巻き方を補助する役割を果たすものである。
【0039】
請求項7に係る更に別の実施形態の例を図7−3に基づき説明する。
図7−3(a)は先の図1−4(b)に示した長尺状の袋体113dを略環状に装着す
る為の案内孔713gを、円盤状に形成したプレートの外周寄りの位置において、等間隔
に設けた、保持体713cの全体の様子を表わした斜視図である。図7−3(b)は、前
記袋体113dを、図7−3(a)に示した保持体713cに設けた案内孔713gに通
しながら保持体713cに沿って径方向に巻きつけてゆき、保持体713c全体に袋体1
13dを装着したあと、帯状の布体113fを利用し互いに結び付け袋体113dの一方
端と他方端を接続したことにより、保持体713cに袋体113dをその全体形状が略環
状となるように装着し、保持体713cと袋体113dを備えて収納部付クリスマスリー
ス713として仕上げた全体の様子を表わした斜視図である。この場合、保持体713c
に設けた案内孔713gを形成している保持体713c外周寄りの袋体113dと接して
いる部分が全体が保持本体部分713eである。このように保持体713cにほぼ等間隔
に案内孔713gを設け、前記案内孔713gに前記袋体113dを通して保持体713
cの径方向に螺旋状に巻き付け保持体713c全体に装着することにより、素人でも撓み
なくきれいに簡単に袋体113dをその全体形状が略環状となるように安定した状態でず
れたり外れたりすることなくしっかりと装着し収納部付クリスマスリースリース713を
完成させることが可能である上、デザイン面においても、案内孔713gの存在と前記案
内孔713gに袋体713dを通して保持体713c全体に螺旋状に巻き付けて装着する
という作成条件により、斬新で見栄えのするものとなる。前記袋体113dには当然、被
収納物を入れた状態で巻装してなり、袋体113dは、長手方向の長さを保持体713c
に巻きつけて装着した状態において保持体713c全体に巻装できる長さとし、幅は前記
案内孔713gに被収納物を入れて装着した場合に通る大きさのものとする。尚、第七実
施形態においては、前記案内棒としての突起712gや案内孔713gを保持体に等間隔
に設けて成るが、デザインによっては、必ずしも等間隔に設けなくともよい。
【0040】
請求項8に係る実施形態を図8−1及び図8−2に基づいて説明する。図8−1は、本
発明の収納部装飾用付リースの保持体又は取付手段、としての部材のうち少なくとも一部
を、クリスマス又はハロウィーン等の年中歳事に適した形状に模したものである。図8
1(a)は保持体811cを正面から見てやや平べったい形状の立体的なサンタクロース
の人形に模した収納部付クリスマスリース811の全体を表した正面図である。前記保持
体811cの一部であってサンタクロースの人形の帽子の上部の一部と両手の手袋の部分
と楕円形のスノーボードに模した台座部の底の部分を保持本体部分811eとし、前記保
持本体部分811eには、保持体811cと先の図1−1に示した袋体111dと同様の
袋体811dとを互いに分離や着脱可能に取り付ける取付手段として面ファスナー(メス
)811gaを設け、袋体811dにも対応する位置に面ファスナー811gb(オス)
を設け前記保持体811cと袋体811dを互いに分離や着脱可能としてある。図8−1
(b)は、図8−1(a)の部分拡大図であり、保持本体部分811eであってサンタク
ロースの人形に模した保持体811cの帽子の上部に面ファスナー(メス)811gaを
、対応する袋体の一部に面ファスナー(オス)811gbを取り付けてなる。図8−1(
c)は先の図1−7において示した保持体117c及び保持本117cの一部に設けた取
付手段としての部材としてのクリップ117gを、雪の結晶の形状に模した保持体812
c及びクリップ812gとして形成した収納部付クリスマスリース812の正面図である
図8−1(d)は、先の図1−8(b)において示した留め具118gに設けた係止ボ
タン118fを、ハロウィーンリースに適した形状に模した係止ボタン813fとして形
成した各留め具813gを設けた収納部付ハロウィーンリース813の様子を表わした斜
視図である。クリスマスリースやハロウィーンリース等に適した形状に模した保持体81
1c等は、袋体811d等を保持体811c等に装着した状態において、又は、袋体81
1d等を保持体811c等より分離し保持体811c等や取付手段としての部材として留
め具813g等のみの状態でそれぞれクリスマスやハロウィーンの室内飾りのオーナメン
トやアクセサリーやマスコット等の装飾品として利用可能としたものである。
【0041】
図8−2はその使用例を示した図である。保持体811c等は単体でも室内に置いたり窓
辺や壁にかけて壁飾りとして利用するなど装飾品として利用可能であり、図8−2に示す
保持体811cは、先の図8−1(a)に示した保持体811cを取付手段としての部材
を介して、袋体811dを保持体811cより分離し、保持体811cは、それ自体では
、スノーボートに模した台座部に立ってポーズを決めているサンタクロースの置物として
利用が可能である。図8−2に示す保持体812cは、着脱や分離可能な取付手段として
の部材であるクリップ812gを含む保持体812c全体を雪の結晶に模して形成してあ
るため、窓辺に飾ってクリスマスシーズンに利用可能なオーナメントとして、図8−2に
示す留め具813gは、先の図8−1(d)に示した保持体813cや袋体813dより
留め具813gを取り外して分離し、留め具813gをカーテンの留め具として利用した
りかばん等にぶら下げて係止ボタン813fをアクセサリーとして飾り付けた例を示した
使用例である。この他、ドアノブにぶら下げたりして飾り付ける等、室内や身の回りの雑
貨や日用品の装飾品の他、車内等のアクセサリーとして使用してもよい。保持体813c
や袋体813dとは、別体の取付手段としての部材813gは、それ自体がハロウィーン
の時期に利用や使用が可能な室内装飾品やアクセサリーやマスコット用品となる。
【0042】
請求項9に係る実施形態を図9−1及び図9−2に基づいて説明する。
図9−1に示すものは、先の図4−1に示した収納部付クリスマスリース411と同じく
袋体を略環状に装着するための案内棒としての突起を保持本体部分に設けて成る収納部付
クリスマスリース911を作成するための収納部付装飾用リース製作キットである。主に
図9−1(a)及び図9−1(b)に示す保持体911cとしての部材と、図9−1(c
)及び図9−1(d)に示す鈴飾り911fと、図9−1(e)に示す袋体911dを作
成するための部材とに分かれており、保持体911cは図9−1(a)に示す透明部材に
よる円形状のプレート部分911pの外周縁の保持本体部分911eに設けた案内棒とし
ての突起911gの台座部911gaと、図9−1(b)に示す、前記台座部911ga
に被せて一体ずつ着脱可能に取り付けるものであってクリスマスリースに適した形状とし
てポインセチアの花の形状及びカラーボールの形状及び星の形状に模した三種類からなる
突起上位部911gbとのパーツに分かれている。図9−1(c)に示す鈴飾り911f
は袋体911dを保持体911cに装着した場合において前記袋体911dの一方端と他
方端を接続する部材であると共に収納部付クリスマスリース911のオーナメントの役割
も兼ねた部材として鈴飾り911f裏側には安全ピン911faを図9−1(d)に示す
ように取り付けて成る。図9−1(d)は鈴飾り911f裏側の様子を表したものである
図9−1(e)に示す袋体911dのパーツは、前記保持体911cの保持本体部分9
11eに装着した際にぴったりと収まるように、可撓性を有するシート部材911aを長
尺状の袋体911dとして製する際の長手方向の寸法及び長手方向の一方端と他方端の寸
法を予め計算して決定し裁断し、長手方向に沿った一方側の縁及び、長手方向の左右両端
における一方端及び他方端をそれぞれ折り返したり縫い合わせて閉じた状態としたものを
袋体911dのパーツとしたものである。製作キット購入者や作成者が図9−1(e)に
示すように袋体911d内部の収納部911bに被収納物911hを収納し、縫いしろ9
11sに設けた点線に沿って縫い合わせて仕上げるものとした。袋体911dには被収納
物911hをバランスよく収納するための接合部として接合線911kを設けて成る。
【0043】
図9−2は図9−1に示した収納部付クリスマスリース装飾用製作キットを使用して収
納部付クリスマスリース911を完成させた状態を正面からみた完成図である。
購入者は図9−1(a)及び図9−1(b)に示した保持体911cを構成する各パーツ
を組み立て、図9−1(e)に示した袋体911d内部の収納部911bに被収納物91
1hを収納し縫いしろ部分911sを縫い合わせて長尺状の袋体911dとして完成させ
、前記保持体911cに、案内棒としての突起911gを利用し、前記袋体911dを突
起911gの間を左右に交互にくねらせながら通して突起911gを挟みこみながらはめ
込み略環状に装着し、仕上げに図9−1(c)及び9−1(d)に示した鈴飾り911f
を取り付けて収納部付クリスマスリース911を完成させる。このような、主に保持体9
11cと袋体911dと鈴飾り911fからなる製作キットは、使用者や購入者が、仕上
がったときに不具合がないように例えば予め袋体911dを製作する可撓性を有するシー
ト部材911aのサイズを保持体911cに装着した時にぴったりと収まるように計算し
てパーツとしてあるため、素人であっても失敗なくきれいな仕上がり具合となる。その上
、収納部付クリスマスリース911を作成するのに必要な材料をわざわざ買い揃える手間
が省けるとともに、必要な材料のみ予め用意された製作キットであるからして、材料の無
駄をなくし、材料費を安く抑えることが出来る。尚、図9−1の収納部付クリスマスリー
ス製作キットにおいては、保持本体部分911eに案内棒としての突起911gを設ける
という構成要素や袋体911dに接合部として接合線911kを設けてなる構成要素の他
にも保持体911cのプレート部分911pを透明部材とした構成要素や、保持体911
cを分離又は着脱可能な二つ以上の部材により構成してなる他、保持体911cの一部を
クリスマスリースに適した形状に模した構成要素を含んだ製作キットとした。
【0044】
以上、本発明の収納部付装飾用リースについての実施形態を図面に基づき記述したが、上
記の実地形態に限られるものではなく、様々な形態の変形例が本願特許請求の範囲内にお
いて可能である。収納部付装飾用リース製作キットについても、図9−1において示した
収納部付装飾用リース製作キットの他、図1−2において示した収納部付装飾用リース1
11や、図7−1に示した収納部付装飾用リース711等の組み立て前の各パーツを揃え
て収納部付装飾用リース製作キットとしてもよい。
【符号の説明】
【0045】
111 収納部付クリスマスリース
111a 可撓性を有するシート部材
111b 収納部
111c 保持体
111d 袋体
111e 保持本体部分
117g 取付部材としてのクリップ
211 収納部付クリスマスリース
211c 保持体
211k 透明部材
311a 可撓性を有するシート部材
311b 収納部
311d 袋体
321 接合部
411 収納部付クリスマスリース
411c 保持体
411e 案内棒としての突起
411f 保持本体部分
511 収納部付クリスマスリース
511c 保持体
511e 案内孔
511f 保持本体部分
611 収納部付クリスマスリース
611c 保持体
611h プレート部分
711 収納部付クリスマスリース
711a 可撓性を有するシート部材
711c 略環状に形成した保持体
711d 長尺状とした袋体
811 収納部付クリスマスリース
811c サンタクロースの人形に模した保持体
813g ハロウィーンに適した任意の形状に模した取付手段としての部材
911c 収納部付装飾用リース製作キットとしての保持体
911d 収納部付装飾用リース製作キットとしての袋体
911 収納部付装飾用リース製作キットによる収納部付クリスマスリース
【要約】      (修正有)
【課題】従来の収納部付クリスマスリースや壁掛け型植物生育器具や収納部付リースは、収納部や収容体や収容ボックスとしての一定形状の安定が保たれ、かつ被収納物や収容物を収納部や収容体に収納しての使用時に型崩れしない硬度の容器として形成してなる為、元となる型(金型、鋳型等)を必要とし非常にコストがかかる上、被収納物が収納部に収納されているか否かに関わらず収納部や収容体としての一定形状の空間を有し必要とした。
【解決手段】クリスマスリース又はハロウィーンリース等の装飾用リースを、可撓性を有するシート部材で側部分を製された袋体111dと、前記袋体111dを保持するための保持体111cを備えて、前記袋体111dの内部を被収納物を収納可能な収納部とし、前記保持体111cは少なくともその一部に前記袋体111dを所望の略環状に直接保持する保持本体部分111eを設けた収納部付装飾用リース111とした。
【選択図】図1−2
図1-1】
図1-2】
図1-3】
図1-4】
図1-5】
図1-6】
図1-7】
図1-8】
図2-1】
図3-1】
図3-2】
図4-1】
図5-1】
図5-2】
図6-1】
図6-2】
図7-1】
図7-2】
図7-3】
図8-1】
図8-2】
図9-1】
図9-2】