(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1導電性ビア電極又は第2導電性ビア電極の少なくともいずれか1つは、前記基板を完全に貫通して延長されないことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ電子構造体。
前記第1導電性ビア電極又は第2導電性ビア電極の少なくともいずれか1つは、前記基板を完全に貫通して延長されることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ電子構造体。
前記第1導電性ビア電極又は第2導電性ビア電極の少なくともいずれか1つの露出した部分は、前記導電性パッドの反対側の前記基板の表面から突出することを特徴とする請求項9に記載のマイクロ電子構造体。
前記導電性パッド内の前記第1開口又は第2開口の少なくともいずれか1つは、前記基板内に延長されるテーパード(tapered)開口を備えることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ電子構造体。
前記マルチチップモジュールは、システムインパッケージ(SIP)モジュールを含み、前記第1、第2及び第3半導体チップのうち一つは、メモリ素子を含み、他のものは、メモリ制御器を含むことを特徴とする請求項15に記載のマルチチップモジュール。
前記第2導電性ビア電極を形成する工程は、前記絶縁層が前記第2導電性ビア電極を前記導電性パッドから電気的に絶縁させるように、前記絶縁層上に前記第2導電性ビア電極を形成する工程を含むことを特徴とする請求項20に記載の集積回路素子の製造方法。
前記第1及び第2導電性ビア電極を形成する工程は、前記導電性パッドを貫通して前記基板内に延長される垂直伸張部分と、前記導電性パッドの表面に沿って延長される側面伸張部分とを含む前記第1導電性ビア電極を形成する工程と、
前記導電性パッドを貫通して前記基板内に延長される垂直伸張部分と、前記導電性パッドの表面に沿って延長される側面伸張部分とを含む前記第2導電性ビア電極を形成する工程とをさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の集積回路素子の製造方法。
前記第1導電性ビア電極又は第2導電性ビア電極の少なくともいずれか1つが前記基板を完全に貫通するように、前記導電性パッドの反対側の前記基板の表面の一部分を除去する工程をさらに有することを特徴とする請求項20に記載の集積回路素子の製造方法。
前記導電性パッド内に前記第1及び第2開口を形成する工程は、前記基板内に延長される第1及び第2テーパード(tapered)開口を形成する工程を含むことを特徴とする請求項20に記載の集積回路素子の製造方法。
前記第1及び第2テーパード開口を形成する工程は、前記第1及び第2開口を形成するように、前記導電性パッド及び前記基板を異方性エッチングする工程を含むことを特徴とする請求項28に記載の集積回路素子の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明に係るマイクロ電子構造体、マルチチップモジュール及びそれを含むメモリカードとシステム並びに集積回路素子の製造方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0016】
しかし、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではなく、相異なる多様な形態で具現されるものであり、但し、本実施形態は、本発明の開示を完全にし、当業者に発明の範囲を完全に知らせるために提供される。図面で、構成要素は、説明の便宜上、そのサイズが誇張されうる。
本発明の実施形態で使われる用語は、当業者に通常的に知られた意味として理解されうる。例えば、低誘電率層は、酸化物及び窒化物より低い誘電定数を有する絶縁層を指し、高誘電率層は、酸化物及び窒化物より高い誘電定数を有する絶縁層を指すことができる。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施形態によるマイクロ電子構造体を示す平面図である。
図1を参照すると、マイクロ電子構造体、例えば、半導体チップ100は、半導体基板110と半導体基板110上に提供された複数の導電性パッド130とを備えうる。
【0018】
導電性パッド130は、半導体チップ100の信号を入出力するために利用される。例えば、導電性パッド130は、半導体チップ100内の集積回路をテストするか、またはこれを外部製品と接続するのに利用される。
導電性パッド130は、半導体チップ100の中心付近に配されるように図に示したが、本実施形態の範囲は、これに制限されない。例えば、導電性パッド130は、半導体チップ100のエッジ付近に配されることも可である。また、導電性パッド130の数は、例示的に図示され、実施形態の範囲を制限しない。
【0019】
図2は、本発明の第1の実施形態によるマイクロ電子構造体の部分拡大図であり、
図3は、
図2のマイクロ電子構造体のIII−III’線に沿った断面図である。
例えば、
図2及び
図3は、
図1の導電性パッド130のうちいずれか一つを図示しうる。
【0020】
図2及び
図3を参照すると、半導体基板110上に少なくとも一つの導電性パッド130が提供される。例えば、導電性パッド130は、絶縁層120上に提供され、少なくともその上面が絶縁層120から露出される。導電性パッド130は、多層配線パターン(図示せず)を通じて半導体チップ内の集積回路と電気的に接続される。
【0021】
例えば、半導体基板110は、半導体ウェーハであり、例えば、IV族物質またはIII−V族化合物を含みうる。絶縁層120は、便宜上、一つの層として図示したが、本実施形態は、これに制限されない。例えば、絶縁層120は、酸化層、窒化層、低誘電率層及び高誘電率層の中から選択された一つまたは二つ以上の積層構造を含みうる。絶縁層120は、半導体基板110と導電性パッド130とを離隔させるか、または半導体チップを外部の湿気から保護する役割を行うこともできる。
【0022】
少なくとも二つの導電性ビア電極(150、160)は、導電性パッド130の相異なる部分を貫通して半導体基板110の内部に延長される。例えば、第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160は、導電性パッド130上から、ビアホール135を埋め込むように導電性パッド130の直下の半導体基板110の内部に延長される。ビアホール135は、相互離隔して配置される。
【0023】
第1及び第2導電性ビア電極150、160は、導電性パッド130を貫通して基板110の内部に延長された垂直伸張部分と、ビアホール135の外側の導電性パッド130の表面に沿って延びる側面伸張部分とを備える。第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160は、導電性パッド130を垂直に貫通しうるが、本実施形態は、必ずしもこれに制限されるものではない。
【0024】
第1導電性ビア電極150は、導電性パッド130と電気的に接続されずに絶縁される。したがって、第1導電性ビア電極150は、導電性パッド130を通じてその半導体チップの信号伝達に利用されない。その代わりに、第1導電性ビア電極150は、その半導体チップを通じて他の半導体チップの信号を伝達する中継ラインの役割を行える。さらに、第1導電性ビア電極150は、半導体基板110と絶縁されうる。
【0025】
例えば、分離絶縁層140は、半導体基板110と第1導電性ビア電極150との間、及び導電性パッド130と第1導電性ビア電極150との間に介在する。例えば、分離絶縁層140は、絶縁層120の上面から第1導電性ビア電極150の表面に沿って導電性パッド130及び絶縁層120を貫通して半導体基板110の内部に延長される。分離絶縁層140は、シリコン酸化物層、ポリマー層または他の絶縁層でありうる。一部の実施形態において、分離絶縁層140は、1μmまたはそれ以下の厚さを有しうる。
【0026】
第1再配線ライン155は、第1導電性ビア電極150と接続されるように半導体基板110上に提供されうる。第1再配線ライン155は、第1導電性ビア電極150を導電性パッド130から離れている半導体基板110上の適切な位置に延ばせうる。これにより、第1導電性ビア電極150は、導電性パッド130の位置に関係なく、その半導体チップ上の適切な位置に再配置されうる。しかしながら、第1導電性ビア電極150を再配置させる必要がない場合には、第1再配線ライン155は、省略することもある。
【0027】
第2導電性ビア電極160は、導電性パッド130と電気的に接続され、第1導電性ビア電極150と離隔して配置される。したがって、第2導電性ビア電極160は、導電性パッド130を通じてその半導体チップの信号を入出力するのに利用される。例えば、第2導電性ビア電極160は、導電性パッド130の上面と接触した連結部166を備える。例えば、連結部166は、導電性パッド130と第2導電性ビア電極160との接触面積を広めるためにリング形状を有しうるが、本実施形態の範囲がこれら形状に制限されるものではない。第2導電性ビア電極160は、半導体基板110とは絶縁される。
【0028】
分離絶縁層140は、半導体基板110と第2導電性ビア電極160との間に介在する。さらに、分離絶縁層140は、導電性パッド130と第2導電性ビア電極160との間に延長され、連結部166を規定する連結ホール145を備える。連結ホール145は、
図2に示すように、四角枠形状またはリング形状を有し、連結部166は、連結ホール145を埋め込むように配される。例えば、分離絶縁層140は、連結部166から第2導電性ビア電極160の表面に沿って導電性パッド130及び絶縁層120を貫通して半導体基板110の内部に延長される。第2導電性ビア電極160の連結部166は、分離絶縁層140の連結ホール145により露出した導電性パッド130と電気的に接続される。
【0029】
第2再配線ライン165は、第2導電性ビア電極160と連結するように半導体基板110上に提供される。第2再配線ライン165は、第2導電性ビア電極160を導電性パッド130から半導体基板110上の適切な位置に延長させる。これにより、第2導電性ビア電極160は、導電性パッド130の位置に関係なく、その半導体チップ上の適切な位置に再配置されうる。しかしながら、第2導電性ビア電極160を再配置させる必要がない場合には、第2再配線ライン165は、省略することもある。
【0030】
本実施形態によれば、一つの導電性パッド130を貫通するように第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160が配置される。導電性パッド130の直下には、集積回路が配置されないため、第1及び第2導電性ビア電極150、160が集積回路に損傷を与える可能性は、ほとんどない。さらに、導電性パッド130の数が少ない場合にも、第1導電性ビア電極150を利用して半導体チップに損傷を与えずに信号を仲介しうる。もし、導電性パッド130以外の他の領域に第1導電性ビア電極150を形成すれば、集積回路に損傷を及ぼす可能性が大きく、半導体チップの収率が低下する可能性がある。したがって、本実施形態による半導体チップは、安定的に高集積化しうる。
【0031】
図4は、本発明の第2の実施形態によるマイクロ電子構造体の部分拡大図であり、
図5は、
図4のマイクロ電子構造体のV−V’線に沿った断面図であり、
図6は、本発明の第3の実施形態によるマイクロ電子構造体の部分拡大図である。これら実施形態によるマイクロ電子構造体は、
図1〜
図3のマイクロ電子構造体を参照し、したがって、重複説明は省略する。
【0032】
図4及び
図5を参照すると、半導体チップ200は、半導体基板110と第1導電性ビア電極150との間に介在する分離絶縁層140を備える。特に、分離絶縁層140は、導電性パッド130から第1導電性ビア電極150を電気的に絶縁するように、導電性パッド130と第1導電性ビア電極150との間にも介在する。
【0033】
第1再配線ライン155は、半導体基板110上に提供され、第1導電性ビア電極150と連結するように半導体基板110の表面に沿って側方向に延長される。これと同様に、第2再配線ライン165は、第2導電性ビア電極160と連結するように半導体基板110の表面に沿って側方向に延長される。第1再配線ライン155及び/または第2再配線ライン165は、導電性パッド130の位置とは関係なく延長されうる。しかし、第1再配線ライン155及び/または第2再配線ライン165は、省略することもある。
【0034】
連結ホール145aは、第2導電性ビア電極160下の導電性パッド130を露出させる。例えば、連結ホール145aは、第2導電性ビア電極160下のビアホール135を取り囲むように配置される。連結部166aは、連結ホール145aを埋め込む。これにより、第2導電性ビア電極160と導電性パッド130との接触面積が大きくなり、接触抵抗が小さくなる。第2導電性ビア電極160の連結部166aは、分離絶縁層140の連結ホール145より露出した導電性パッド130と電気的に接続され、第1導電性ビア電極150とは、電気的に接続されないこともある。
【0035】
連結ホール145aは、
図4に示したように、四角形状を有しうる。しかし、これは例示的であり、下側に位置した導電性パッド130との電気的な接続を許容する多様な形状が可能である。連結ホール145aは、例えば、六角形、円形、楕円形、またはリング形の形状を有しうる。これにより、第2導電性ビア電極160は、半導体チップ200から導電性パッド130を通じて信号を伝達するために使われる。
【0036】
したがって、マルチチップモジュール内の半導体チップのうちいずれか一つが信号伝達のための導電性パッド130を通じて信号を伝達するために使われうる。したがって、マルチチップモジュール内の半導体チップのうちいずれか一つが信号伝達のための導電性パッド130を十分に有していない場合、本発明の実施形態では、導電性パッド130を通じて延長された第1導電性ビア電極150と第2導電性ビア電極160とを提供することによって、導電性パッド130を通じて複数の信号を伝達しうる。
【0037】
図6に示す構造体は、
図4に示した構造体と類似しているが、但し、第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160が円形である構造である。第2導電性ビア電極160と電気的に接続される連結ホール145aは、円形を有する。
【0038】
図7は、本発明の第4の実施形態による極小電子構造の部分拡大図であり、
図8は、
図7のマイクロ電子構造体のVII−VII’線に沿った断面図であり、
図9は、本発明の第5の実施形態によるマイクロ電子構造体の部分拡大図である。これら実施形態によるマイクロ電子構造体は、
図1〜
図3のマイクロ電子構造体を参照し、したがって、重複説明は省略する。
【0039】
図7及び
図8を参照すると、半導体チップ300は、導電性パッド130内の開口を通じて半導体基板110に延長される二つの第1導電性ビア電極150を備える。すなわち、二つの第1導電性ビア電極150が導電性パッド130の相異なる部分を貫通して半導体基板110の内部に延長するように配置される。第1再配線ライン155は、それぞれの第1導電性ビア電極150と連結される。二つの第1導電性ビア電極150が導電性パッド130から電気的に絶縁されるように導電性パッド130と第1導電性ビア電極150との間に分離絶縁層140が延長される。これにより、第1導電性ビア電極150は、導電性パッド130と電気的に接続されない。
【0040】
図9に示す構造体は、
図7に示した構造体と類似しているが、但し、第1導電性ビア電極150が円形である構造である。
【0041】
図7〜
図9に示した実施形態で、導電性パッド130は、その半導体チップ300の製造工程でテスト用途としてのみ使われ、その半導体チップ300を外部装置と接続するのには使われない。したがって、第2導電性ビア電極160(
図1〜
図6)を配置する必要がないため、そこに第1導電性ビア電極150が配置されうる。したがって、一つの導電性パッド130内に二つの第1導電性ビア電極150が配置されうる。
これら実施形態で、第1導電性ビア電極150の数及び配置は、例示的に提供された。したがって、一つの導電性パッド130内に三つ以上の第1導電性ビア電極150が配置することも可能である。
【0042】
図10及び
図11は、本発明の第6及び第7の実施形態によるマイクロ電子構造体の部分拡大図である。これら実施形態によるマイクロ電子構造体は、
図1〜
図3のマイクロ電子構造体を参照し、したがって、重複説明は省略する。
【0043】
図10及び
図11を参照すると、二つの半導体チップ400a、400bがマルチチップモジュール内に積層される。半導体チップ400a、400bは、基板上に配置された導電性パッド130a、130bをそれぞれ備える。導電性パッド130aは、自身を通じて延長された二つの第1導電性ビア電極150a、150a’及び一つの第2導電性ビア電極160aを有する。導電性パッド130bは、自身を通じて延長された三つの第1導電性ビア電極150b、150b’、150b”及び一つの第2導電性ビア電極160bを有する。
【0044】
図10において、第1導電性ビア電極150a、150a’は、導電性パッド130aから絶縁される。第2導電性ビア電極160aは、導電性パッド130aと連結ホール145aを通じて電気的に接続される。
図11において、第1導電性ビア電極150b、150b’、150b”は、導電性パッド130bから絶縁される。第2導電性ビア電極160bは、導電性パッド130bと連結ホール145bを通じて電気的に接続される。
【0045】
図10を参照すると、第1再配線ライン155は、第1導電性ビア電極150a、150a’と連結され、第2再配線ライン165は、第2導電性ビア電極160aと連結される。本実施形態によれば、
図1〜
図3に比べて、一つの第1導電性ビア電極150a’をさらに備える。したがって、導電性パッド130を追加せずとも、半導体チップ400aを利用した信号仲介効率を高めうる。
【0046】
図11を参照すると、第1再配線ライン155は、第1導電性ビア電極150b、150b’、150b”と連結され、第2再配線ライン165は、第2導電性ビア電極160bと連結される。本実施形態によれば、
図1〜
図3に比べて、二つの第1導電性ビア電極150b’、150b”をさらに備える。したがって、導電性パッド130を追加せずとも、半導体チップ400bを利用した信号仲介効率を高めうる。
【0047】
上述した
図10及び
図11で、第1導電性ビア電極150a、150a’、150b、150b’、150b”及び第2導電性ビア電極160a、160bの数及び配置は、例示的に図示した。したがって、一つの導電性パッド130内に4つ以上の第1導電性ビア電極と一つ以上の第2導電性ビア電極とを配置することも可能である。
【0048】
図12は、本発明の第8の実施形態によるマイクロ電子構造体の部分断面図である。本実施形態によるマイクロ電子構造体は、
図1〜
図3のマイクロ電子構造体を参照し、したがって、重複説明は省略する。
【0049】
図12を参照すると、ビアホール135aの直径は、導電性パッド130の表面から半導体基板110の内部へ行くほど順次に小さくなるテーパード(tapered)形状を有しうる。これにより、第1導電性ビア電極150a及び第2導電性ビア電極160aは、導電性パッド130の表面から半導体基板110の内部へ行くほどその直径が順次に小さくなるテーパード形状を有しうる。
【0050】
図13は、本発明の第9の実施形態によるマイクロ電子構造体の部分断面図である。本実施形態によるマイクロ電子構造体は、
図1〜
図3のマイクロ電子構造体を参照し、したがって、重複説明は省略する。
【0051】
図13を参照すると、導電性バンプ170が第1再配線ライン155及び第2再配線ライン165上にさらに提供される。導電性バンプ170は、半導体チップを他の装置と接続する時に接着力を増加させるために利用される。第1再配線ライン155及び第2再配線ライン165が省略された場合には、導電性バンプ170は、第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160上に提供することも可能である。
【0052】
図14は、本発明の第10の実施形態によるマイクロ電子構造体の部分断面図である。本実施形態によるマイクロ電子構造体は、
図1〜
図3のマイクロ電子構造体を参照し、したがって、重複説明は省略する。
【0053】
図14を参照すると、第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160は、半導体基板110を貫通する。第1導電性ビア電極150の底面152及び第2導電性ビア電極160の底面162は、半導体基板110及び分離絶縁層140から露出する。さらに、第1導電性ビア電極150の底面152及び第2導電性ビア電極160の底面162は、半導体基板110の底面上に突出することも可である。これにより、第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160は、半導体基板110を貫通して信号を伝達できる。
【0054】
図15は、本発明の第11の実施形態によるマイクロ電子構造体の部分断面図である。本実施形態によるマイクロ電子構造体は、
図1〜
図3のマイクロ電子構造体を参照し、したがって、重複説明は省略する。
【0055】
図15を参照すると、ビアホール135bは、導電性パッド130及び半導体基板110を貫通し、さらに、導電性パッド130の表面から半導体基板110の底面へ行くほど順次にその直径が小さくなるテーパード形状を有しうる。これにより、第1導電性ビア電極150b及び第2導電性ビア電極160bは、半導体基板110を貫通し、さらに、導電性パッド130の表面から半導体基板110の底面へ行くほど順次にその直径が小さくなるテーパード形状を有しうる。
【0056】
図16は、本発明の第12の実施形態によるマイクロ電子構造体の部分断面図である。この実施形態によるマイクロ電子構造体は、
図1〜
図3のマイクロ電子構造体を参照し、したがって、重複説明は省略する。
【0057】
図16を参照すると、ビアホール135cの直径は、導電性パッド130の表面から半導体基板110の底面へ行くほど順次に大きくなる。第1導電性ビア電極150c及び第2導電性ビア電極160cは、半導体基板110を貫通する。さらに、第1導電性ビア電極150c及び第2導電性ビア電極160cは、導電性パッド130の表面から半導体基板110の底面へ行くほどその直径が大きくなる形状を有しうる。
【0058】
図17〜
図19は、本発明の一実施形態によるマルチチップモジュールを構成する半導体チップを示す平面図である。
図20は、
図17〜
図19の半導体チップで構成されるマルチチップモジュールを示す断面図である。
【0059】
図17〜
図20を参照すると、マルチチップモジュール1000は、モジュール基板210上に第1半導体チップ100a、100b、100cが積層される。第1半導体チップ100a、100b、100cの数は、例示的に示しており、本実施形態の範囲を制限しない。例えば、第1半導体チップ100a、100b、100cのうち一つまたは二つが省略されるか、または複数の他の第1半導体チップ(図示せず)が第1半導体チップ100a、100b、100c上にさらに提供することも可である。
【0060】
例えば、モジュール基板210は、印刷回路基板、またはテープ基板でありうる。
第1半導体チップ100a、100b、100cは、
図1〜
図16の半導体チップを参照しうる。例示的に、
図17〜
図19に示したように、第1半導体チップ100aの上面は、
図2の半導体チップに対応し、第1半導体チップ100bの上面は、
図10の半導体チップに対応し、第1半導体チップ100cの上面は、
図11の半導体チップに対応し、第1半導体チップ100a、100b、100cの断面は、
図14の半導体チップに対応する。
【0061】
第1半導体チップ100a、100b、100cは、その導電性パッド130がモジュール基板210側に向くように配置される。したがって、第1半導体チップ100a、100b、100cは、
図1〜
図16の半導体チップがひっくり返された状態でモジュール基板210上に積層される。
【0062】
例えば、第1半導体チップ100a、100b、100cは、同種の製品であり、第1導電性ビア電極150a、150b、150b’、150c、150c’、150c”は、チップ選択信号を伝達しうる。この場合、第1半導体チップ100aから第1半導体チップ100cへ行くほど、または第1半導体チップ100cから第1半導体チップ100aへ行くほど、第1導電性ビア電極の数が減少しうる。第1導電性ビア電極の数は、第1半導体チップの数によって適切に選択されうる。
【0063】
第1半導体チップ100cの第1導電性ビア電極150c、150c’、150c”は、その上の第1半導体チップ100a、100bと選択的に接続されうる。したがって、第1半導体チップ100a、100b、100cのチップ選択信号は、第2導電性ビア電極160a、160b、160cを通じて該当半導体チップに伝達され、第1導電性ビア電極150a、150b、150cを通じてモジュール基板210に伝達されうる。
選択的に、モジュール基板210の底面上に少なくとも一つ以上の導電性バンプ220がさらに提供される。導電性バンプ220は、モジュール基板210からの信号を外部装置に伝達させる役割を行う。
【0064】
図21は、本発明の第2の実施形態によるマルチチップモジュールを示す断面図である。
図21を参照すると、モジュール基板210上に第1半導体チップ100d、100e、100f及び第2半導体チップ200aが積層される。第2半導体チップ200aは、第1半導体チップ100d、100e、100fの最上部に配置される。選択的に、モールディング部材230は、第1半導体チップ100d、100e、100f、及び第2半導体チップ200aを覆うようにモジュール基板210上に提供されうる。第1半導体チップの数は、例示的に示しており、本実施形態の範囲を制限しない。
【0065】
第1半導体チップ100d、100e、100fは、同種の製品であり、第2半導体チップ200aは、これらと異なる製品でありうる。例えば、第1半導体チップ100d、100e、100fは、メモリ素子であり、第2半導体チップ200aは、これらメモリ素子を制御するための制御素子でありうる。第1半導体チップ100d、100e、100fは、
図1〜
図16の半導体チップを参照でき、例示的に
図3の半導体チップと同じ上面構造、
図14の半導体チップと同じ断面構造を有しうる。したがって、マルチチップモジュールは、メモリ素子と制御素子とが組み合わされたシステムインパッケージ(System In Package:SIP)を構成しうる。
【0066】
第1半導体チップ100d、100e、100fは、その導電性パッド130d、130e、130fがモジュール基板210に向くように配置される。第1半導体チップ100d、100e、100fは、第2導電性ビア電極160d、160e、160fを通じてモジュール基板210と接続される。第2半導体チップ200aは、第1導電性ビア電極150d、150e、150fを通じてモジュール基板210と接続される。
【0067】
図22は、本発明の第3の実施形態によるマルチチップモジュールを示す断面図である。
図22を参照すると、モジュール基板210上に第1半導体チップ100g、100h、及び第2半導体チップ200bが積層される。第2半導体チップ200bは、第1半導体チップ100g、100h上に配置される。第1半導体チップの数は、例示的に示したもので、本実施形態の範囲を制限しない。さらに、第2半導体チップ200b上に少なくとも一つの第1半導体チップ及び/または少なくとも一つの第2半導体チップ(図示せず)をさらに配置することもできる。
【0068】
第1半導体チップ100g、100hは、同種の製品であるか、または異種の製品でありうる。第2半導体チップ200bは、第1半導体チップ100g、100hとは異なる製品でありうる。第1半導体チップ100g、100hは、
図1〜
図16の半導体チップを参照しうる。マルチチップモジュールは、異種の製品を結合したSIPを構成しうる。
【0069】
第2半導体チップ200bの導電性パッド240の数は、第1半導体チップ100g、100hの導電性パッド130の数より大きいこともある。しかしながら、第1半導体チップ100g、100hの第1導電性ビア電極150g、150hの数を調節することによって、第2半導体チップ200bの信号は、第1半導体チップ100g、100hの導電性パッド130g、130hを貫通してモジュール基板210に伝達しうる。したがって、本実施形態によるマルチチップモジュールによれば、導電性パッド130g、130h、240の数が相異なる異種の製品を信頼性を有して積層することができる。
【0070】
図23は、本発明の一実施形態によるメモリカードを示すブロック図である。
図23を参照すると、メモリカード400の制御器410とメモリ420とは、電気的な信号を交換しうる。例えば、制御器410の命令によって、メモリ420と制御器410とは、データを交換しうる。これにより、メモリカード400は、メモリ420にデータを保存、又はメモリ420からデータを出力しうる。
【0071】
このようなメモリカード400は、多様な携帯用機器等のデータ保存媒体として利用されうる。例えば、メモリカード400は、マルチメディアカード(MMC:Multi Media Card)または保安デジタル(Secure Digital Card:SD)カードを含みうる。
【0072】
例えば、メモリカード400は、
図21のマルチチップモジュールと同じ構造で提供されうる。この場合、メモリ420は、モジュール基板210(
図21)上に積層された第1半導体チップ100d、100e、100f(
図21)を備え、制御器410は、第2半導体チップ200a(
図21)を備えうる。
他の例として、メモリ420は、
図1〜
図16の半導体チップのうちいずれか一つを含むように提供される。メモリ420と制御器410とは、互いに積層されるか、またはモジュール基板210(
図21)の同じ平面上に離隔配置されることもある。
【0073】
図24は、本発明の一実施形態による電子システムを示す概略図である。
図24を参照すると、プロセッサ510、入/出力装置530、及びメモリ520は、バス540を利用して互いにデータを通信する。プロセッサ510は、プログラムを実行し、システム505を制御する役割を行う。入/出力装置530は、システム505のデータの入力または出力に利用される。システム505は、入/出力装置530を利用して外部装置、例えば、パソコンまたはネットワークと接続され、外部装置とデータを相互交換しうる。
【0074】
メモリ520は、プロセッサ510の動作のためのコード及びデータを保存しうる。例えば、メモリ520は、
図1〜
図16の半導体チップのうちいずれか一つを備えるように提供される。
例えば、このようなシステム505は、メモリ520を必要とする多様な電子制御装置を構成でき、例えば、携帯電話、MP3プレイヤ、ナビゲーション、固相ディスク(Solid state Disk:SSD)、または電化製品に利用されうる。
【0075】
図25〜
図28は、本発明の第1の実施形態による集積回路素子の製造方法を説明するための断面図である。
図25を参照すると、半導体基板110上に絶縁層120を形成する。絶縁層120は、適切な絶縁層の蒸着方法、例えば、化学気相蒸着(CVD:Chemical Vapor Deposition)法を利用して形成する。選択的に、絶縁層120は、蒸着工程後に平坦化しうる。平坦化は、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法、またはエッチバックを利用して行える。
【0076】
次いで、絶縁層120上に導電性パッド130を形成する。例えば、絶縁層120をエッチングしてトレンチ(図示せず)形成した後、このトレンチを埋め込むように導電層(図示せず)を形成した後、この導電層を平坦化することによって導電性パッド130を形成する。他の例として、導電性パッド130は、絶縁層120上に導電層を形成した後、これをパターニングして形成することもできる。
【0077】
次いで、導電性パッド130の相異なる部分を貫通して半導体基板110の内部に延長される少なくとも二つのビアホール135を形成する。ビアホール135は、導電性パッド130、絶縁層120及び半導体基板110を順次に、または同時にエッチングすることによって形成しうる。
例えば、ビアホール135の形成は、レーザドリリング及び/またはドライエッチングを利用しうる。
【0078】
レーザドリリングは、焦点設定が可能であるので、レーザドリリングを利用する場合、マスクパターンなしにレーザをビアホール135が形成される部分に選択的に照射してビアホール135を形成することができる。ドライエッチングを利用する場合、ビアホール135が形成される部分を露出するマスクパターン(図示せず)を導電性パッド130上に形成した後、これをエッチングマスクとして導電性パッド130、絶縁層120及び半導体基板110を異方性エッチングしてビアホール135を形成する。
【0079】
半導体基板110の底面の一部分が今後除去されることを考慮して、このステップで、ビアホール135は、半導体基板110を貫通しないように形成されうる。ビアホール135の形状は、エッチング条件またはドリリング条件によって多様な形状を有しうる。例えば、ビアホール135は、比較的均一な筒状を有することもでき、又は、
図12に示したように、上から下へ行くほど、その幅が次第に狭くなる形状を有するようにすることもできる。
【0080】
図26を参照すると、導電性パッド130の表面及びビアホール135の内側壁上に分離絶縁層140を形成する。例えば、分離絶縁層140は、絶縁層120上から導電性パッド130上に延長し、ビアホール135の内面上に延長される。例えば、分離絶縁層140は、適切な絶縁層、例えば、酸化層、窒化層、ポリマー、またはパリレン等を含み、低温蒸着法、例えば、低温CVD、ポリマースプレイング、低温物理気相蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)方法等を利用して形成しうる。
【0081】
選択的に、分離絶縁層140は、ビアホール135のうち少なくとも一つの周囲に連結ホール145を備える。連結ホール145によって、導電性パッド130の一部が分離絶縁層140から露出される。例えば、分離絶縁層140は、導電性パッド130の連結ホール145を露出するようにパターニングされる。導電性パッド130が露出した連結ホール145は、導電性パッド130との電気的な接続のために多様な形状を有しうる。連結ホール145は、例えば、六角形、円形、楕円形、またはリング形の形状を有しうる。
【0082】
図27を参照すると、ビアホール135を埋め込む第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160を形成する。第1導電性ビア電極150は、ビアホール135を埋め込む導電層を形成した後、これをパターニングして形成する。第2導電性ビア電極160は、ビアホール135と連結ホール145とを埋め込む導電層を形成した後、これをパターニングして形成する。第2導電性ビア電極160は、連結ホール145を埋め込む連結部166によって導電性パッド130と電気的に接続される。
【0083】
第1再配線ライン155は、第1導電性ビア電極150と連結するように形成され、第2再配線ライン165は、第2導電性ビア電極160と連結するように形成される。例えば、第1導電性ビア電極150、第1再配線ライン155、第2導電性ビア電極160、及び第2再配線ライン165は、導電層を形成した後、これをパターニングして同時に形成することができる。
【0084】
例えば、導電層は、バリヤメタル及び/または配線金属を含みうる。バリヤメタルは、Ti、Ta、TiN、及びTaNの中から選択されるいずれか一つ、または二つ以上の積層構造を含みうる。配線金属は、W、Al、及びCuの中から選択されるいずれか一つ、または二つ以上の積層構造を含みうる。Cuは、メッキ法を利用して形成でき、この場合、Cuシード層を先に形成した後、Cuメッキ層を形成する。Al及びWは、シード層なしに蒸着工程を利用して形成することができる。
【0085】
図28を参照すると、半導体基板110の底面側をエッチングして第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160を半導体基板110の底面から露出させる。この場合、第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160の底面を取り囲む分離絶縁層140の当該部分も除去できる。
【0086】
半導体基板110の除去は、CMP、等方性エッチング、及び異方性エッチングのうちの一つまたは二つ以上を組み合わせて行うことができる。例えば、CMPを利用して除去される半導体基板110の該当部分を除去し、次いで、等方性エッチング、例えば、ウェットエッチングで半導体基板110を第1導電性ビア電極150及び第2導電性ビア電極160の底面よりリセスさせる。
【0087】
図29及び
図30は、本発明の第2の実施形態によるによる集積回路素子の製造方法を説明するための断面図である。
図29及び
図30は、前述した
図25〜
図28の製造方法と適切に組み合わせて行うことができる。
【0088】
図29及び
図30を参照すると、導電性パッド130、絶縁層120及び半導体基板110を貫通するビアホール135bを形成する。例えば、ビアホール135bは、導電性パッド130、絶縁層120及び半導体基板110を順次に異方性エッチングして形成する。例えば、ビアホール135bは、導電性パッド130から半導体基板110の底面へ行くほどその幅が狭くなる。分離絶縁層140、第1導電性ビア電極150b及び第2導電性ビア電極160bを
図25〜
図28を参照して説明した方法によって形成する。
【0089】
ビアホール135bが導電性パッド130から半導体基板110に向かってその幅が狭くなるようにテーパードされているので、第1導電性ビア電極150b及び第2導電性ビア電極160bは、導電性パッド130から半導体基板110の底面へ行くほどその幅が次第に狭くなる。これにより、
図15に示したようなマイクロ電子構造体、例えば、半導体チップを製造することができる。
【0090】
図31及び
図32は、本発明の第3の実施形態による集積回路素子の製造方法の一部を説明するための断面図である。
図31及び
図32は、前述した
図25〜
図28の製造方法と適切に組み合わせて行うことができる。
【0091】
図31及び
図32を参照すると、導電性パッド130、絶縁層120及び半導体基板110を貫通するビアホール135cを形成する。例えば、ビアホール135cは、半導体基板110の底面上より半導体基板110、絶縁層120及び導電性パッド130を順次に異方性エッチングして形成する。例えば、ビアホール135cは、導電性パッド130から半導体基板110の底面へ行くほどその幅が広くなる。
【0092】
分離絶縁層140、第1導電性ビア電極150c、及び第2導電性ビア電極160cを
図25〜
図28を参照して説明した方法によって形成する。ビアホール135cが導電性パッド130から半導体基板110に向かってその幅が広くなるようにテーパードされているので、第1導電性ビア電極150c及び第2導電性ビア電極160cは、導電性パッド130から半導体基板110の底面へ行くほどその幅が次第に広くなる。これにより、
図16に示したような集積回路素子を製造することができる。
【0093】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。