特許第5690413号(P5690413)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5690413ステアリングホイールのリム表面に導電性加熱要素を塗布する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5690413
(24)【登録日】2015年2月6日
(45)【発行日】2015年3月25日
(54)【発明の名称】ステアリングホイールのリム表面に導電性加熱要素を塗布する方法
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/06 20060101AFI20150305BHJP
   B05D 5/12 20060101ALI20150305BHJP
   B05D 7/00 20060101ALI20150305BHJP
【FI】
   B62D1/06
   B05D5/12 B
   B05D7/00 K
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-540876(P2013-540876)
(86)(22)【出願日】2011年4月20日
(65)【公表番号】特表2014-504226(P2014-504226A)
(43)【公表日】2014年2月20日
(86)【国際出願番号】KR2011002809
(87)【国際公開番号】WO2012111879
(87)【国際公開日】20120823
【審査請求日】2013年5月23日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0012865
(32)【優先日】2011年2月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513099522
【氏名又は名称】ファジン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョ、マン ホ
【審査官】 田々井 正吾
(56)【参考文献】
【文献】 特表2005−512881(JP,A)
【文献】 特表2002−535811(JP,A)
【文献】 特開2010−076556(JP,A)
【文献】 特表2011−504442(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第2003−0066573(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2006−0005316(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2010−0090621(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0096850(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2009−0095849(KR,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0155029(US,A1)
【文献】 特開2001−048024(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 1/06
B05D 5/12
B05D 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
革が結合される処理溝が形成されたステアリングホイールのリム表面に導電性ペーストの加熱要素を塗布する方法において、
a)軟質の第1パッド部材の表面に所定パターンの前記加熱要素を付着させる段階と、
b)前記第1パッド部材を前記リム表面に加圧して、前記加熱要素を前記リム表面に移転して付着させる段階と、
c)前記処理溝に接する前記リム表面の端部円周エッジに沿って、前記各加熱要素を電気的に連結し、かつ隣接する第1連結要素を塗布する段階と、
d)前記処理溝の壁面及び底面に導電性ペーストである第2連結要素を塗布して、隣接する前記各第1連結要素を電気的に連結させる段階と、を含んでなり、
前記d)段階で、軟質の第2パッド部材の表面に前記第2連結要素を付着した後、前記第2パッド部材を前記処理溝に進入させることで、前記処理溝の壁面及び底面に導電性ペーストである第2連結要素を塗布することを特徴とするステアリングホイールのリム表面に導電性加熱要素を塗布する方法。
【請求項2】
前記第1連結要素及び第2連結要素を前記加熱要素より厚く塗布することを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイールのリム表面に導電性加熱要素を塗布する方法。
【請求項3】
革が結合される処理溝が形成されたステアリングホイールのリム表面に導電性ペーストである加熱要素を塗布する方法において、
a)軟質の第1パッド部材の表面に所定パターンの前記加熱要素を付着させる段階と、
b)前記第1パッド部材を前記リム表面に加圧して、前記加熱要素を前記リム表面に移転して付着させる段階と、
c)前記処理溝に接する前記リム表面の端部円周エッジ、前記処理溝の壁面及び底面に導電性ペーストである第3連結要素を塗布して、隣接する第1連結要素を電気的に連結させる段階と、を含んでなり、
前記c)段階で、軟質の第3パッド部材の表面に前記第3連結要素を付着した後、前記第3パッド部材を前記処理溝に進入させることで、前記処理溝に接する前記リム表面の端部円周エッジ、前記処理溝の壁面及び底面に、導電性ペーストである第3連結要素を塗布することを特徴とするステアリングホイールのリム表面に導電性加熱要素を塗布する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリングホイールのリム表面に導電性加熱要素を塗布する方法に係り、さらに詳細には、リムの全体表面が加熱されるように加熱要素が塗布されて冬期に暖かい感じで把持可能にし、特に、リムを構成する成形物間の離隔空間に導電性連結要素が塗布されて、各成形物の加熱要素が電気的に連結されるようにした、ステアリングホイールのリム表面に導電性加熱要素を塗布する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車操向装置の一要素であるステアリングホイールのリムは、運転手が常に把持して操作するものであり、外観の審美化、把持の便利性及び機能的要素の採択など多角度で研究開発されている。
【0003】
特に、冬期の運転初期にはステアリングホイールが体温よりも低温状態にあって、把持の感覚が不便で安全運転に妨害要素として作用している。
【0004】
これにより、ステアリングホイールリムを体温よりも高温に加熱するための多様な装置が開発されている。
【0005】
このようにステアリングホイールリムを加熱させる技術の一例を見れば、韓国実用新案出願番号第1989−0020599号、韓国特許出願番号第1992−0000945号、韓国実用新案出願番号第1996−16958号に記述されたステアリングホイールリムの構造(図1)でのように、ステアリングホイールリム10部分に熱線3を埋設することである。
【0006】
熱線3の埋設方式では、図2のように、コア1の外側に絶縁被覆材2を被覆して熱線3を絶縁被覆材2の外周面に接着させた後、合成樹脂材などの仕上げ部材4で仕上げるものである。
【0007】
しかし、図3に示したように、革101などの審美的な装飾要素を採用するステアリングホイール100の場合には、加熱要素である熱線の採択が困難である。すなわち、ステアリングホイールを審美化するためにステアリングホイールの外周面に革で包むが、革で包む革ステアリングホイールの場合、革の損失を最小化するために革を小さく裁断してミシンで裁縫して継いで使用するため、継ぎ目が必然的である。
【0008】
ところが、図4に示したように、革101の継ぎ目部分101aは、重なる革部位の厚さによって突出するため、ハンドル操作が不便である。
【0009】
そのために、図5に示したように、革の継ぎ目部分101aを処理するための処理溝105をリム110に形成している。
【0010】
これにより、リム110に熱線を埋設しても、処理溝105によって、埋設された熱線同士を電気的に連結し難い。
【0011】
また、ステアリングホイールをさらに審美化する場合、図6に示したように、一部の区間を発泡ウレタン102(第1成形物)にして天然革101で包み、残りの区間をABSまたは硬質ウレタン103(第2成形物)で硬質化し、この部分を水圧転写などで木目、ヘアパターン、大理石紋などの多様な紋106を施して審美化している勢いである。
【0012】
この場合にも図5のように、革101の端部を処理するための処理溝が形成されることで、埋設された熱線同士の電気的な連結に困難である。
【0013】
特に、この時に形成される処理溝は、図5のように、革の継ぎ目処理のための溝より深さが2倍以上深く(革を仕上げるために接着剤107を使用するが、接着力の保持のための最小限の溝)、間隔も1/2しか(図5のように、革の仕上げ溝には2層の革が入るが、図6のように、材料区分溝は、単層の革しか入らない)ならず、発熱体の埋設がさらに困難である。
【0014】
一方、リム110に熱線を埋設する代わりに、ステアリングホイールの表面に加熱要素である導電性塗料をスプレー(SPRAY)方式で塗布するか、またはパッドプリンティング方式で印刷した後、これを乾燥して加熱要素を作る方式が採択されるが、スプレーする場合には、処理溝105の部分でスプレー塗膜120の厚さが相対的に薄くなるか、またはパッドプリントする場合には、溝の内部が印刷されない問題点が発生している。
【0015】
すなわち、図7に示したように、処理溝105の角部分で表面張力による導電性塗料の偏り現象で塗膜が厚くなるか(A)、または、静電気現象で角部分に導電性塗料の厚さが薄くなる(B)現象が発生するが、これは、処理溝105の部分で電気のフローが円滑でなくなり、かつ革の包み作業などの後工程で導電性塗料が剥離されるという問題点を引き起こす。
【0016】
また、処理溝105へのスプレーによる塗膜形成の場合、スプレーによるバブル現象が発生して、電気的通電の不良及び塗膜厚さのバラツキなど不良率が高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は前記のような問題点を解決するためになされたものであり、リムを構成する複数の成形物が離隔空間を持つとしても、各成形物を加熱させる加熱要素同士の電気的連結を円滑にした、ステアリングホイールのリム及びステアリングホイールのリム表面に導電性加熱要素を塗布する方法を提供するところに目的がある。
【0018】
本発明の他の目的は、各成形物の間に離隔空間が形成されても、各成形物に塗布された加熱要素同士の電気的フローを円滑にした、ステアリングホイールのリム及びステアリングホイールのリム表面に導電性加熱要素を塗布する方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記目的を達成する本発明は、革が結合される処理溝が形成されたステアリングホイールのリム表面に導電性ペーストの加熱要素を塗布する方法において、a)軟質の第1パッド部材の表面に所定パターンの前記加熱要素を付着させる段階と、b)前記第1パッド部材を前記リム表面に加圧して、前記加熱要素を前記リム表面に移転して付着させる段階と、c)前記処理溝に接する前記リム表面の端部円周エッジに沿って、前記各加熱要素を電気的に連結させる第1連結要素を塗布する1次塗布段階と、d)前記処理溝の壁面及び底面に導電性ペーストである第2連結要素を塗布して、隣接する前記各第1連結要素を電気的に連結させる段階と、を含んでなることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の方法において、前記第1連結要素及び第2連結要素を前記加熱要素より厚く塗布することを特徴とする。
【0021】
また、本発明において、前記d)段階で、軟質の第2パッド部材の表面に前記第2連結要素を付着した後、前記第2パッド部材を前記処理溝に進入させることで、前記処理溝の壁面及び底面に導電性ペーストである第2連結要素を塗布することを特徴とする。
【0022】
また、本発明において、前記d)段階で、前記第2連結要素が吐出されるノズル孔が形成されたノズルを通じて、前記処理溝の壁面及び底面に導電性ペーストである第2連結要素を塗布することを特徴とする。
【0023】
また、本発明において、前記d)段階で、前記革のエッジに導電性ペーストを塗布し、かつ革のエッジを前記処理溝に結合させることで、前記隣接する各第1連結要素を電気的に連結させることを特徴とする。
【0024】
一方、前記目的を達成する本発明は、革が結合される処理溝が形成されたステアリングホイールのリム表面に導電性ペーストである加熱要素を塗布する方法において、a)軟質の第1パッド部材の表面に所定パターンの前記加熱要素を付着させる段階と、b)前記第1パッド部材を前記リム表面に加圧して、前記加熱要素を前記リム表面に移転して付着させる段階と、c)前記処理溝に接する前記リム表面の端部円周エッジと、前記処理溝の壁面及び底面に導電性ペーストである第3連結要素を塗布して、隣接する前記各第1連結要素を電気的に連結させる段階と、を含んでなることを特徴とする。
【0025】
また、本発明は、前記c)段階で、軟質の第3パッド部材の表面に前記第3連結要素を付着した後、前記第3パッド部材を前記処理溝に進入させることで、前記処理溝に接する前記リム表面の端部円周エッジと前記処理溝の壁面及び底面に、導電性ペーストである第3連結要素を塗布することを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
第1に、本発明の方法は、加熱要素が採用されて冬期に運転手が暖かく把持可能にして安全運転に寄与し、リムを構成する成形物の間に革の端部を仕上げるための処理溝が形成されるとしても加熱要素の電気的連結を容易にする。
【0027】
第2に、連結要素をパッド部材により塗布することで、従来のスプレー塗布による処理溝部分の角における表面張力及び静電気による加熱要素の厚さのバラツキを解決できる。
【0028】
第3に、ノズルを通じて処理溝の内部に連結要素を塗布することで、塗布作業の連続性を具現して生産性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】従来の加熱構造を持つステアリングホイールを示す概略図である。
図2】従来の加熱構造を持つステアリングホイールを示す概略図である。
図3】一般的なステアリングホイールを示す概略図である。
図4】革の継ぎ目部分による問題点を説明するリムの概略図である。
図5図4の継ぎ目部分の問題点が解決されたリムの概略図である。
図6】従来の他の形態のリムを示す概略図である。
図7】処理溝における従来の問題点を説明する概略図である。
図8A】本発明の実施形態の方法を説明する工程図である。
図8B】本発明の実施形態の方法を説明する工程図である。
図8C】本発明の実施形態の方法を説明する工程図である。
図8D】本発明の実施形態の方法を説明する工程図である。
図9】本発明の工程中処理溝部分における工程状態を示す概略図である。
図10】本発明の他の実施形態の概略図である。
図11】本発明の方法に使われるパッド部材を示す概略図である。
図12】本発明の方法に使われるパッド部材を示す概略図である。
図13】本発明の方法に使われるノズル及びノズルガンを示す概略図である。
図14】ノズルガンに結合されるノズルを示す概略図である。
図15】ノズルガンに結合されるノズルを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の実施形態の方法により製造されたステアリングホイールリムは、加熱要素を採用して冬期に体温以上に加熱させて、体感的に暖かい感じで運転可能にし、特に、リムに革などの仕上げ材を挿入して仕上げるための処理溝が形成されるとしても、リム表面に塗布される加熱要素間の電気的連結を円滑にする。
【0031】
また、本発明の実施形態のステアリングホイールリムは、加熱要素の表面に直接装飾紋層を持つ転写フィルムの転写を可能にし、木目などの審美的な装飾紋層を採択可能にすると同時に、リムの把持時にソフトな感じを得られるようにする。
【0032】
本発明の実施形態のステアリングホイールリムは、図8Dに示したように、各リム110の外周面に導電性ペーストで形成される複数の加熱要素201、202が塗布されており、処理溝105を通じて革150の端部(継ぎ目)150aが結合された構造を持つ。
【0033】
各加熱要素201、202には電源が供給されて発熱され、運転手が把持した時に熱が伝えられるようになっており、いずれか一部分が断線されても電源供給されるように、例えば、格子紋の形態に塗布されている。
【0034】
前記処理溝105に接する前記リム110の端部円周エッジに沿って、前記格子紋の形態に塗布された各加熱要素201、202を電気的に連結させる第1連結要素301、302が塗布されており、前記処理溝105を形成する前記リム110の端部及び処理溝の壁面及び底面には、前記リム110に塗布された第1連結要素301、302を電気的に連結させる導電性ペーストで形成される第2連結要素303が塗布されている。
【0035】
図9を参照すれば、処理溝105の端部、すなわち、エッジ部分では前記第1及び第2連結要素301、302、303の塗布厚を前記加熱要素201、202の塗布厚よりも相対的に厚く塗布して、エッジ部分を通じる電流のフローを円滑にした。
【0036】
他の実施形態のステアリングホイールリムは、図10に示したように、前記処理溝105に接する前記リム110の端部円周エッジに沿って、前記格子紋の形態に塗布された各加熱要素201、202を電気的に連結させる第1連結要素301、302が塗布され、導電性ペースト150bが塗布された革150のエッジ150aを前記処理溝105に結合させることで、前記隣接する各第1連結要素301、302を電気的に連結させた構造を持つ。この場合、狭い処理溝105の内部に、前述した実施形態における第2連結要素303(図9参照)を塗布する困難点を解消する。
【0037】
一方、前記のようなステアリングホイールのリム表面に導電性加熱要素を塗布する方法は、次の通りである。
【0038】
まず、図11のような軟質の第1パッド部材210の表面に、図8Bに図示されている所定パターンの前記加熱要素201、202を付着させる。これは、加熱要素201、202のパターンが形成された金属板(図示せず)に導電性ペーストを塗布し、前記第1パッド部材210をパターンの形成された金属板に加圧することで、第1パッド部材210に加熱要素201、202をパターン通りに付着させる。
【0039】
次いで、図8Bのように、前記第1パッド部材210を前記リム110の表面に加圧して、前記加熱要素201、202を前記リム110の表面に移転して付着させる。
【0040】
一方、図8Aに示したように、前記リム110の表面の端部円周エッジを遮蔽部材130でマスキングし、前記付着過程を進めてもよいが、これは、工程などを考慮すれば、当業者によって選択可能な技術的構成段階でマスキングする過程が含まれた場合にも、本発明の権利範囲に属するということは自明な事実である。
この時、図8Bのように遮蔽部材130が除去された後、そこには加熱要素201、202の塗布は行われなくなる。すなわち、処理溝105のエッジには加熱要素が塗布されず、表面張力及び静電気現象による加熱要素201、202の厚さバラツキを解消する。
【0041】
前記遮蔽部材130は、加熱要素201、202が乾燥された後で除去することが望ましい。
【0042】
次いで、図8Cのように、前記処理溝105に接する前記リム110の表面の端部円周エッジに沿って、前記各加熱要素201、202を電気的に連結させる第1連結要素301、302を塗布する1次塗布段階を施す。
【0043】
次いで、図8Dに示したように、前記処理溝105の壁面及び底面に導電性ペーストである第2連結要素303を塗布して、隣接する前記各第1連結要素301、302を電気的に連結させる。
【0044】
前記の過程で前記第1連結要素301、302及び第2連結要素303を前記加熱要素201、202より厚く塗布して、処理溝105の角部分における電気のフローを円滑にする。
【0045】
一方、前記処理溝105の壁面及び底面に導電性ペーストである第2連結要素303を塗布する方法では、図12のような軟質の第2パッド部材220の表面に前記第2連結要素303を付着した後、前記第2パッド部材220を前記処理溝105に進入させることで、第2連結要素303を前記処理溝105の壁面及び底面に塗布させることができる。
【0046】
前記処理溝105の壁面及び底面に導電性ペーストである第2連結要素303を塗布する他の方法では、図13に示したように、前記第2連結要素303が吐出されるノズル孔401が形成されたノズル400を通じて、前記処理溝105の壁面及び底面に導電性ペーストである第2連結要素303を塗布してもよい。前記ノズル400の形状は、処理溝105の形状によって、図14及び図15に示したように多様に形成できる。
【0047】
それ以外にも導電性ペーストを塗布できる多様な方法が適用できるということは明らかである。
【0048】
一方、前記遮蔽部材130を除去した後、前記処理溝105に接する前記リム表面の端部円周エッジ(遮蔽部材が除去されたところ)、前記処理溝105の壁面及び底面に、導電性ペーストである第3連結要素(図示せず)を一回に塗布して、前記のように第1、2連結要素を他の工程を通じて塗布する面倒さも解消する。この場合、図12のような軟質のパッド部材220を用いられる。
【0049】
以上で説明した本発明は、前述した実施形態及び添付した図面により限定されるものではない。本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内でいろいろ変形及び変更が可能であるというのは、当業者には明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図8c
図8d
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15