【実施例】
【0048】
<3.実施例>
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0049】
[実施例1]
<末端アミン活性PI[a-ODPA(56.7mol%)/x22-9409(66.7mol%)]の重合>
窒素導入管と、ディーンスタークトラップを付与した100mLのセパラブルフラスコA中へジアミノシロキサン 26.80g(20.00mmol、信越化学社製、品名x22−9409、アミン価670)、γ−ブチロラクトン(GBL) 10gを入れ、良く攪拌した後、酸二無水物モノマーである
2,3,3’,4’−オキシジフタル酸無水物(a−ODPA) 5.273g(17.00mmol)を徐々に加えた。この分散液へ、
副生する縮合水の共沸剤であるトルエン 5gを加え、内温を180℃まで昇温して、30分保持した後
、水とトルエンをトラップから除去し、さらに30分間180℃にて攪拌して
水とトルエンを
トラップから除去しながら、溶液イミド化を実施し、下記(6)式で表されるアミン末端ポリイミド樹脂を生成させた。このアミン末端ポリイミド樹脂のイミド化率は100%(FT−IR)であった。
【0050】
【化6】
【0051】
<末端酸無水物活性PI[a-ODPA(43.3mol%)/BAPP(33.3mol%)]の重合>
一方、窒素導入管と、ディーンスタークトラップを付与した新たな100mLセパラブルフラスコB中へ2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン(BAPP) 4.105g(10.00mmol)、GBL15gを入れ、完全に溶解させ、a−ODPA 4.032g(13.00mmol)を徐々に加えた。この分散液へ、
副生する縮合水の共沸剤であるトルエン 5gを加え、内温を180℃まで昇温して、30分保持した後
、水とトルエンをトラップから除去し、さらに30分間180℃にて攪拌して
水とトルエンを
トラップから除去しながら、溶液イミド化を実施し、下記(7)式で表される酸二無水物末端ポリイミド樹脂を生成させた。この酸二無水物末端ポリイミド樹脂のイミド化率は100%(FT−IR)であった。
【0052】
【化7】
【0053】
<PI〔[a-ODPA(56.7mol%)/x22-9409(66.7mol%)]/[a-ODPA(43.3mol%)/BAPP(33.3mol%)
]〕の重合>
セパラブルフラスコA中で合成されたアミン末端ポリイミド樹脂(固形分濃度76%)を酸二無水物末端ポリイミド樹脂(固形分濃度34%)が生成しているセパラブルフラスコB中へGBL 1.8gで洗い流しながら全て投入し、良く攪拌した後、
副生する縮合水の共沸剤であるトルエン 5gを加え、内温を180℃まで昇温して、30分保持した後
、水とトルエンをトラップから除去し、さらに30分間180℃にて攪拌して
水とトルエンを
トラップから除去しながら、溶液イミド化を実施して下記(8)式で表される目的物質を得た。
【0054】
【化8】
【0055】
[実施例2]
<末端アミン活性PI[a-ODPA(50.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]の重合>
a−ODPAを4.653g(15.00mmol)加えた以外は、実施例1と同様にして、アミン末端ポリイミド樹脂を生成させた。このアミン末端ポリイミド樹脂のイミド化率は100%(FT−IR)であった。
【0056】
<末端酸無水物活性PI[a-ODPA(50.0mol%)/BAPP(33.3mol%)]の重合>
a−ODPAを4.653g(15.00mmol)加えた以外は、実施例1と同様にして、酸二無水物末端ポリイミド樹脂を生成させた。この酸二無水物末端ポリイミド樹脂のイミド化率は100%(FT−IR)であった。
【0057】
<PI〔[a-ODPA(50.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]/[a-ODPA(50.0mol%)/BAPP(33.3mol%)]〕の重合>
アミン末端ポリイミド樹脂[a-ODPA(50.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]を酸二無水物末端ポリイミド樹脂[a-ODPA(50.0mol%)/BAPP(33.3mol%)]に投入し、実施例1と同様にして、目的物質を得た。
【0058】
[実施例3]
<末端アミン活性PI[a-ODPA(40.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]の重合>
a−ODPAを3.722g(12.00mmol)加えた以外は、実施例1と同様にして、アミン末端ポリイミド樹脂を生成させた。このアミン末端ポリイミド樹脂のイミド化率は100%(FT−IR)であった。
【0059】
<末端酸無水物活性PI[a-ODPA(60.0mol%)/BAPP(33.3mol%)]の重合>
a−ODPAを5.584g(18.00mmol)加えた以外は、実施例1と同様にして、酸二無水物末端ポリイミド樹脂を生成させた。この酸二無水物末端ポリイミド樹脂のイミド化率は100%(FT−IR)であった。
【0060】
<PI〔[a-ODPA(40.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]/[a-ODPA(60.0mol%)/BAPP(33.3mol%)]〕の重合>
アミン末端ポリイミド樹脂[a-ODPA(40.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]を酸二無水物末端ポリイミド樹脂[a-ODPA(60.0mol%)/BAPP(33.3mol%)]に投入し、実施例1と同様にして、目的物質を得た。
【0061】
[実施例4]
<末端アミン活性PI[s-ODPA(40.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]の重合>
a-ODPAの代わりに
3,4,3’,4’−オキシジフタル酸無水物(s−ODPA)を3.722g(12.00mmol)加えた以外は、実施例3と同様にして、アミン末端ポリイミド樹脂を生成させた。このアミン末端ポリイミド樹脂のイミド化率は100%(FT−IR)であった。
【0062】
<末端酸無水物活性PI[s-ODPA(60.0mol%)/BAPP(33.3mol%)]の重合>
a-ODPAの代わりにs−ODPAを5.584g(18.00mmol)加えた以外は、実施例3と同様にして、酸二無水物末端ポリイミド樹脂を生成させた。この酸二無水物末端ポリイミド樹脂のイミド化率は100%(FT−IR)であった。
【0063】
<PI〔[s-ODPA(40.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]/[s-ODPA(60.0mol%)/BAPP(33.3mol%)]
〕の重合>
アミン末端ポリイミド樹脂[s-ODPA(40.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]を酸二無水物末端ポリイミド樹脂[s-ODPA(60.0mol%)/BAPP(33.3mol%)]に投入し、GBL7.9gで洗い流しながら全て投入し、良く攪拌した後、
副生する縮合水の共沸剤であるトルエン 5gを加え、内温を180℃まで昇温して、30分保持した後
、水とトルエンをトラップから除去し、さらに30分間180℃にて攪拌して
水とトルエンを
トラップから除去しながら、溶液イミド化を実施して、目的物質を得た。重量平均分子量(Mw)は48947、数平均分子量(Mn)は10229であった。
【0064】
[実施例5]
<末端アミン活性PI[a-ODPA(40.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]の重合>
実施例3と同様にして、アミン末端ポリイミド樹脂を生成させた。このアミン末端ポリイミド樹脂のイミド化率は100%(FT−IR)であった。
【0065】
<末端酸無水物活性PI[a-ODPA(60.0mol%)/4,4’-ODA(33.3mol%)]の重合>
BAPPの代わりに4,4’−オキシジアニリン(4,4’−ODA)を2.002g(10.00mmol)加えた以外は実施例3と同様にして、酸二無水物末端ポリイミド樹脂を生成させた。この酸二無水物末端ポリイミド樹脂のイミド化率は100%(FT−IR)であった。
【0066】
<PI〔[a-ODPA(40.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]/[a-ODPA(60.0mol%)/4,4'-ODA(33.3
mol%)]〕の重合>
アミン末端ポリイミド樹脂[a-ODPA(40.0mol%)/x22-9409(66.7mol%)]を酸二無水物末端ポリイミド樹脂[a-ODPA(60.0mol%)/4,4'-ODA(33.3mol%)]に投入し、GBL0.4gで洗い流しながら全て投入し、良く攪拌した後、
副生する縮合水の共沸剤であるトルエン 5gを加え、内温を180℃まで昇温して、30分保持した後
、水とトルエンをトラップから除去し、さらに30分間180℃にて攪拌して
水とトルエンを
トラップから除去しながら、溶液イミド化を実施して、目的物質を得た。重量平均分子量(Mw)は33013、数平均分子量(Mn)は8724であった。
【0067】
[合成例1]
<シロキサンポリイミド樹脂
PI〔a-ODPA/x22-9409〕の重合>
窒素導入管と、ディーンスタークトラップを付与した500mLのセパラブルフラスコ中へジアミノシロキサン 64.96g(48.48mmol、信越化学社製、品名x22−9409、アミン価670)、GBL 20gを入れ、良く攪拌した後、酸二無水物モノマーであるa−ODPA 15.04g(48.48mmol)を徐々に加えた。この分散液へ、
副生する縮合水の共沸剤であるトルエン 5gを加え、内温を180℃まで昇温して、30分保持した後
、水とトルエンをトラップから除去し、さらに30分間180℃にて攪拌して
水とトルエンをトラップから除去しながら、溶液イミド化を実施し、下記(9)式で表されるホモポリマーのポリイミド樹脂を生成させた。
【0068】
【化9】
【0069】
[合成例2]
<芳香族ポリイミド樹脂
PI〔a-ODPA/BAPP〕の重合>
窒素導入管と、ディーンスタークトラップを付与した500mLセパラブルフラスコ中へBAPP 25.62g(62.46mmol)、GBL 55gを入れ、完全に溶解させ、a−ODPA 19.36g(62.46mmol)を徐々に加えた。この分散液へ、
副生する縮合水の共沸剤であるトルエン 5gを加え、内温を180℃まで昇温して、30分保持した後
、水とトルエンをトラップから除去し、さらに30分間180℃にて攪拌して
水とトルエンを
トラップから除去しながら、溶液イミド化を実施し、下記(10)式で表されるホモポリマーのポリイミド樹脂を生成させた。
【0070】
【化10】
【0071】
[比較例1]
<ブレンド>
合成例1及び合成例2で得られたポリイミド樹脂ワニスをそれぞれ10g秤取り、直径5mmのZr攪拌ビーズを適量用いて、株式会社シンキー製の遊星式攪拌装置(2000rpm、自転公転比=2:5)にて混合した。
【0072】
[比較例2]
<ランダム共重合
体PI〔a-ODPA/x22-9409,BAPP〕の重合>
窒素導入管と、ディーンスタークトラップを付与した500mLセパラブルフラスコ中へジアミノシロキサン 79.98g(59.69mmol、信越化学社製、品名x22−9409、アミン価686)、BAPP 12.25g(29.85mmol)、GBL 80gを入れ、良く攪拌した後、a−ODPA 27.78g(89.54mmol)を徐々に加えた。この分散液へ、
副生する縮合水の共沸剤であるトルエン 30gを加え、内温を180℃まで昇温して、30分保持した後
、水とトルエンをトラップから除去し、さらに30分間180℃にて攪拌して
水とトルエンを
トラップから除去しながら、溶液イミド化を実施し、下記(11)式で表されるランダム共重合体の均一な溶液を得た。
【0073】
【化11】
【0074】
[分子量測定]
実施例1〜3のアミン末端ポリイミド樹脂(ポリイミド樹脂A)、酸二無水物末端ポリイミド樹脂(ポリイミド樹脂B)、シロキサン変性ブロックポリイミド樹脂、及び比較例2のランダム共重合体の一部を抽出し、これらをそれぞれTHF(テトラヒドロフラン)で0.5wt%に希釈して、GPC(Gel Permeation Chromatography ;ゲル浸透クロマトグラフ)システム(昭和電工(株)製、Shodex GPC system-21)により分析を行い、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、多分散度(Mw/Mn)を測定した。また、実施例3のシロキサン変性ブロックポリイミド樹脂及び比較例2のランダム共重合体について、還元粘度(ηred)を測定した。カラム(KF−G、KF−606、KF−605、KF−604、KF−601、KF−600D)の温度は40℃、流量は1mL/minとし、標準ポリスチレンで校正した。
【0075】
表1に、実施例1〜3のアミン末端ポリイミド(ポリイミドA)、酸二無水物末端ポリイミド(ポリイミドB)のGPC測定結果を示す。また、表2に、実施例1〜3のシロキサン変性ブロックポリイミド樹脂、及び比較例2のランダム共重合体のGPC測定結果を示す。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
また、
図4は、実施例1〜3及び比較例2のポリイミド樹脂のGPCチャートである。実施例1〜3のブロックポリイミド樹脂のGPCチャートも比較例2のランダムポリマーのGPCチャートもほとんど一致していた。また、ブロックサイズに関係なく、保持時間21.5minに小さいピークが観測されているが、これは、官能基を持たないシロキサンがモノマーに含まれていたためだと考えられる。
【0079】
[弾性率等の測定]
動的粘弾性測定装置(TAインスツルメンツ社製DMA−Q800)に実施例3及び比較例2の試料(長さ30mm、幅10mm、厚さ50μm)を装着し、昇温速度5℃/minの条件下で、温度範囲−100〜200℃の貯蔵弾性率(E’)及び損失弾性率(E”)を測定した。また、周波数10MHzの測定条件で得られたtanδ(損失弾性率/貯蔵弾性率)の最大点における温度をガラス転移温度(Tg)とした。
【0080】
図5に、実施例3のポリイミド樹脂のDMAカーブ(a)及び比較例3のポリイミド樹脂のDMAカーブ(b)を示す。両者の貯蔵弾性率E’は、−30℃以下では約2GPaで一定となった。これは、シロキサンセグメントが−30℃以下で凍結してしまったためだと考えられる。また、実施例3のポリイミド樹脂は、比較例2のランダム共重合体よりも、室温における貯蔵弾性率(E’)が低いため、実施例3のポリイミド樹脂への架橋剤の添加量を増加させることができ、弾性率、耐薬品性、ガラス転移温度などの特性を大きく制御することが可能であることが分かる。
【0081】
また、熱重量分析(TGA)を用い、窒素雰囲気下又は空気雰囲気下で10℃/分の昇温速度で測定し、5%重量損失温度を熱分解温度(Td
5)とした。また、
熱機械分析(TMA)により窒素雰囲気下でガラス転移温度(Tg)を測定した。
【0082】
また、引っ張り試験機(東洋ボールドウィン社製テンシロンUTM−II)を用いて、8mm/minの引張り速度にて試験し、実施例3及び比較例2の試料(長さ30mm、幅10mm、厚さ50μm)の引張弾性係数(E)、破断伸び(ε
b)、引張強度(σ
b)を測定した。
【0083】
表3に、実施例3及び比較例3の測定結果を示す。
【0084】
【表3】
【0085】
[特性評価]
次に、実施例1〜3、合成例1、2、及び比較例1、2について、重合溶液の状態、フィルム化した際の内部の相分離状態、相分離構造、及びタックを評価した。
【0086】
重合溶液の状態は、重合後、室温で14日間静置後、外観を目視で確認した。ここで、溶液にムラが無く透明な液体を「均一透明」と評価した。また、溶液にムラは無いが、濁っている状態を「均一濁り」と評価した。また、溶液が二層に分離している状態を「液分離」と評価した。
【0087】
フィルム化した際の内部の相分離状態は、重合溶液をガラス板上へドクターブレードによって流延し、強制対流式オーブンによって100℃10分で乾燥させた。このとき、激しい液分離が生じて流延できない場合を「成膜不可」と評価した。乾燥後、減圧オーブンによって200℃で1時間ベークした。得られたフィルムをガラス板から剥がして、液体窒素中で凍結させた後、断面を切って、金属顕微鏡、及び走査型電子顕微鏡(SEM)によって観察した。このとき、膜が柔らかすぎてガラス基板から剥がすことができなかった場合を「剥離不可」と評価した。
【0088】
相分離構造の観察は、SEMによって断面観察ができた試料は、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EXD)によって、スポット元素分析を行った。ケイ素をモニターすることで、相分離を形成している相がシロキサンPIか芳香族PIか判断した。
【0089】
タックは、200℃で1時間ベークして得られたフィルムをガラス面へ張り、その密着の程度を0〜5の6段階で評価した。0は全くタックが無い状態、5はタックが非常に強い状態を示し、その間を数値で評価した。
【0090】
表4に、これらの評価結果を示す。また、
図6〜8は、それぞれ実施例1のフィルムの金属顕微鏡写真、SEM写真、及び相分離構造の模式図である。また、
図9〜11は、それぞれ実施例2のフィルムの金属顕微鏡写真、SEM写真、及び相分離構造の模式図である。
【0091】
【表4】
【0092】
比較例1のような従来のポリマーブレンドでは、本反応系のような場合、瞬時に液分離が生じてしまい流延による成膜が不可能であった。また、合成例1のホモポリイミド樹脂は、γ−ブチロラクトン溶媒で固形分濃度が80%以上であり、印刷特性が優れることが期待されたが、膜が柔らかく、ガラス転移温度が室温を下回るため、フィルム化が困難であった。また、合成例2のホモポリイミド樹脂は、ガラス転移温度が高く、弾性率も高いため、FPCのカバーレイとして使用した場合、反発力の増大が懸念される。
【0093】
比較例2は、ポリイミド樹脂成分の
a−ODPAと、シロキサン
及びBAPPとをランダム共重合させたものであるため、フィルム化が可能であったが、両ポリイミド樹脂の性質が平均化され、タック性も高くなかった。
【0094】
実施例1〜3、及び比較例2は、ポリイミド樹脂を構成する全モノマーの構成比は同じであるが、重合溶液の状態、フィルムの相分離状態、タック性が異なることが分かった。すなわち、実施例1〜3では、比較例2のランダム共重合体では見られない特性(タック性の増加など)が発現した。これは、末端活性基を残しつつ、異種ポリマーを形成させ、両ポリマーを重合させるブロック操作によって相分離構造を変化させた結果であると考えられる。
【0095】
例えば、表1に示すポリイミドAの数平均分子量において、4000以上の数平均分子量が大きくなるに伴い、タック力が向上した。また、
図6〜8に示す実施例1の相分離構造と、
図9〜11に示す実施例2の相分離構造とから、実施例1の方が海島構造における芳香族ポリイミドの島が小さく、タック力が大きいことが分かった。
【0096】
[スクリーン印刷性]
図12は、スクリーン印刷のテストパターンを示す模式図である。固形分濃度60%の実施例3のポリイミド樹脂ワニスにチキソトロピー調整剤(日本アエロジル社製、アエロジルRY200)を10phr添加した。これを、スペース400μm、PIライン600μmの間隔でコーティング後、100℃で10分間乾燥させた。光学顕微鏡で観察したところ、スクリーン印刷性が良好であることが分かった。
【0097】
同様に、固形分濃度55%の実施例4のポリイミド樹脂ワニス、および固形分濃度60%の実施例5のポリイミド樹脂ワニスへ、それぞれチキソトロピー調整剤(日本アエロジル社製、アエロジルRY200)を15phr、消泡剤(信越化学社製、FA−600)を175ppm添加し、スクリーン印刷性を確認したところ実施例3と比較して同等の良好な印刷性を確認できた。