特許第5690580号(P5690580)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ビジネス・ブレークスルーの特許一覧

特許5690580視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム
<>
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000002
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000003
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000004
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000005
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000006
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000007
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000008
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000009
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000010
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000011
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000012
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000013
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000014
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000015
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000016
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000017
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000018
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000019
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000020
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000021
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000022
  • 特許5690580-視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム 図000023
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5690580
(24)【登録日】2015年2月6日
(45)【発行日】2015年3月25日
(54)【発明の名称】視聴覚端末、視聴覚認証システム及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/442 20110101AFI20150305BHJP
   H04N 21/422 20110101ALI20150305BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20150305BHJP
【FI】
   H04N21/442
   H04N21/422
   H04N21/24
【請求項の数】13
【全頁数】97
(21)【出願番号】特願2010-288665(P2010-288665)
(22)【出願日】2010年12月24日
(65)【公開番号】特開2011-244419(P2011-244419A)
(43)【公開日】2011年12月1日
【審査請求日】2013年9月9日
(31)【優先権主張番号】特願2010-96472(P2010-96472)
(32)【優先日】2010年4月19日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】399014716
【氏名又は名称】株式会社ビジネス・ブレークスルー
(74)【代理人】
【識別番号】100097320
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 貞二
(74)【代理人】
【識別番号】100100398
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 茂夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131820
【弁理士】
【氏名又は名称】金井 俊幸
(74)【代理人】
【識別番号】100106437
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100155192
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 美代子
(72)【発明者】
【氏名】大前 研一
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 泰史
(72)【発明者】
【氏名】原 秀文
【審査官】 古川 哲也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−041458(JP,A)
【文献】 特開2003−228272(JP,A)
【文献】 国際公開第00/059226(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
H04N 7/14 − 7/15
H04N 7/18
G09B 5/08 − 5/14
G06Q 50/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
視聴覚番組の視聴者が操作する視聴覚端末であって;
前記視聴覚番組を再生する再生手段と;
前記視聴覚番組を提供する番組提供主体が前記視聴覚番組に固有のタイミングで前記視聴者に所定の動作を要求する前記視聴覚番組に固有の動作指示情報に基づき、前記視聴者に前記動作を指示する動作指示手段と;
前記視聴者が前記視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために前記動作指示手段により前記動作が指示されるたびに前記視聴者がおこなう前記視聴者の応答動作を検出するモーションセンサと;
前記視聴覚端末が出力する情報を前記視聴の認証を得るために前記視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信する送信手段と;
前記モーションセンサにより検出した検出結果から得られる前記視聴者の応答動作に関する情報を前記送信手段で送信可能な信号に信号化する信号化手段と;
前記モーションセンサにより検出した検出結果を応答動作履歴として記録する応答動作記録手段と;
前記モーションセンサが最後に検出した検出結果と前記応答動作記録手段が記録する応答動作履歴の中の前記モーションセンサが最後に検出した検出結果を除く他の検出結果とを比較する応答動作比較手段と;
前記応答動作比較手段による比較の結果に基づき、前記モーションセンサが最後に検出した検出結果が前記応答動作履歴に含まれる他の検出結果と所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、前記視聴者を前記視聴覚番組の番組提供主体が前記視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人として認証する視聴者認証を出力する視聴者認証手段とを備える;
視聴覚端末。
【請求項2】
前記信号化手段は、前記モーションセンサにより検出した前記視聴者の応答動作と前記動作指示手段により前記視聴者に指示した前記動作とが所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、前記視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める動作認証を出力する動作の認証部を有する;
請求項1に記載の視聴覚端末。
【請求項3】
前記信号化手段は、
前記モーションセンサにより検出した前記視聴者の応答動作と前記動作指示手段により前記視聴者に指示した前記動作とが所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、前記視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める動作認証を出力する動作の認証部と;
前記動作指示情報の総数と前記モーションセンサにより検出した前記視聴者の応答動作の検出の総数とを比較する動作応答率が所定の基準を満たす場合に、動作応答率に基づく視聴認証を出力する応答の認証部と;
前記視聴覚端末が制御処理をおこなう時刻を出力するクロックを備え、前記クロックが出力する前記動作指示手段により前記視聴者に前記動作を指示した時刻から前記クロックが出力する前記モーションセンサにより前記視聴者の応答動作を検出した時刻までの前記視聴者が応答に要した時間が所定の基準を満たす場合に、前記視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証を出力する時間の認証部との;
3つの前記認証部からなる群から選ばれたいずれか1以上の認証部を有し;
前記認証部により出力される認証結果に基づき、前記視聴者の応答動作に関する情報を出力し、前記視聴者の応答動作に関する情報を信号化するように構成された;
請求項1に記載の視聴覚端末。
【請求項4】
前記動作指示手段は前記視聴覚番組を提供する番組提供主体が前記視聴覚番組に固有のタイミングで前記視聴者に所定のタッチを要求する前記視聴覚番組に固有のタッチ指示情報に基づき、前記視聴者に前記タッチを指示するように構成され;
前記認証主体に伝達するために前記動作指示手段により前記タッチが指示されるたびに前記視聴者がおこなう前記視聴覚端末へのタッチを検出するタッチスクリーン検出手段を備え;
前記信号化手段は前記タッチスクリーン検出手段により検出した検出結果から得られる前記視聴者のタッチに関する情報を前記送信手段で送信可能な信号に信号化するように構成された;
請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の視聴覚端末。
【請求項5】
前記送信手段は、前記視聴者による前記視聴覚番組の視聴中に前記送信をおこなうように構成された;
請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の視聴覚端末。
【請求項6】
前記送信手段は、前記視聴者による前記視聴覚番組の再生終了後に前記送信をおこなうように構成された;
請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の視聴覚端末。
【請求項7】
視聴覚番組の視聴者が操作する視聴覚端末を制御するためのプログラムであって;
前記視聴覚番組を再生する処理と;
前記視聴覚番組を提供する番組提供主体が前記視聴覚番組に固有のタイミングで前記視聴者に所定の動作を要求する前記視聴覚番組に固有の動作指示情報に基づき、前記視聴者に前記動作を指示する処理と;
前記視聴者が前記視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために前記動作が指示されるたびに前記視聴者がおこなう前記視聴者の応答動作をモーションセンサにより検出する処理と;
前記モーションセンサにより検出した検出結果から得られる前記視聴者の応答動作に関する情報を送信可能な信号に信号化する処理と;
前記視聴覚端末が出力する情報を前記視聴の認証を得るために前記視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信する処理と
前記モーションセンサにより検出した検出結果を応答動作履歴として記録する応答動作記録処理と;
前記モーションセンサが最後に検出した検出結果と前記応答動作記録処理が記録する応答動作履歴の中の前記モーションセンサが最後に検出した検出結果を除く他の検出結果とを比較する応答動作比較処理と;
前記応答動作比較処理による比較の結果に基づき、前記モーションセンサが最後に検出した検出結果が前記応答動作履歴に含まれる他の検出結果と所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、前記視聴者を前記視聴覚番組の番組提供主体が前記視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人として認証する視聴者認証を出力する視聴者認証処理をおこなうように構成された;
プログラム。
【請求項8】
視聴覚番組の視聴者が前記視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚認証システムであって;
前記視聴覚番組を前記視聴者の要求に応じて前記視聴者が操作する視聴覚端末に送信する番組送信手段と;
前記視聴覚番組を提供する番組提供主体が前記視聴覚番組に固有のタイミングで前記視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる前記視聴覚番組に固有の動作指示情報を作成する動作指示情報作成手段と;
前記視聴者が操作する視聴覚端末に前記動作指示情報を送信する動作指示情報送信手段と;
前記視聴者が前記視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、前記視聴者が操作する視聴覚端末が出力する前記視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる前記視聴者の応答動作に関する情報を受信する受信手段と;
受信した前記視聴者の応答動作に関する情報を前記視聴者が前記視聴覚番組を前記視聴したことを認証する情報に加工する受信情報加工手段と;
前記視聴を認証するために、前記視聴覚認証システムが出力する前記視聴者が前記視聴覚番組を前記視聴したことを認証する情報を記録する認証記録手段とを備え;
前記受信情報加工手段は、受信した前記視聴者の応答動作に関する情報を解析し、前記視聴者の応答動作を特定する動作解析特定部を有
前記受信手段により受信した前記視聴者が操作する前記視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果を応答動作履歴として記録する応答動作記録手段と;
前記モーションセンサが最後に検出した検出結果と前記応答動作記録手段が記録する応答動作履歴の中の前記モーションセンサが最後に検出した検出結果を除く他の検出結果とを比較する応答動作比較手段と;
前記応答動作比較手段による比較の結果に基づき、前記モーションセンサが最後に検出した検出結果が前記応答動作履歴に含まれる他の検出結果と所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、前記視聴者を前記視聴覚番組の番組提供主体が前記視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人として認証する視聴者認証を出力する視聴者認証手段とを備える;
視聴覚認証システム。
【請求項9】
前記受信情報加工手段は、前記視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる前記視聴者の応答動作と前記動作指示情報送信手段により送信した動作指示情報が指示する前記動作とが所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、前記視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める動作認証を出力する動作の認証部を有する;
請求項に記載の視聴覚認証システム。
【請求項10】
前記視聴覚認証システムが制御処理をおこなう時刻を出力するクロックを備え;
前記受信情報加工手段は、前記クロックが出力する前記動作指示情報送信手段により前記動作指示情報を送信した時刻から前記クロックが出力する前記受信手段により前記視聴者が操作する視聴覚端末が送信する前記視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる前記視聴者の応答動作に関する情報を受信した時刻までの前記視聴者との通信に要した時間が所定の時間の範囲内である場合に、前記視聴者との通信に要した時間が適正であるものと認める前記視聴者との通信に要した時間に基づく時間認証を出力する第1の時間の認証部を有する;
請求項又は請求項に記載の視聴覚認証システム。
【請求項11】
前記受信情報加工手段は、前記受信手段により受信した前記視聴者が操作する視聴覚端末が備えるクロックが出力する前記視聴覚端末が前記視聴者に前記動作を指示した時刻から前記受信手段により受信した前記視聴者が操作する視聴覚端末が備えるクロックが出力する前記視聴者の応答動作を前記視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した時刻までの前記視聴者が応答に要した時間が所定の時間の範囲内である場合に、前記視聴者が応答に要した時間が適正であるものと認める前記視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証を出力する第2の時間の認証部を有する;
請求項乃至請求項10のいずれか1項に記載の視聴覚認証システム。
【請求項12】
前記動作指示情報作成手段は前記視聴覚番組を提供する番組提供主体が前記視聴覚番組に固有のタイミングで前記視聴者に所定のタッチを要求する情報によりなる前記視聴覚番組に固有のタッチ指示情報を作成するように構成され;
前記動作指示情報送信手段は前記視聴者が操作する視聴覚端末に前記タッチ指示情報を送信するように構成され;
前記受信手段は前記視聴者が前記視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、前記視聴者が操作する視聴覚端末が出力する前記視聴覚端末が備えるタッチスクリーン検出手段により検出した検出結果から得られる前記視聴者のタッチに関する情報を受信するように構成され;
前記受信情報加工手段は前記受信した前記視聴者のタッチに関する情報を前記視聴者が前記視聴覚番組を前記視聴したことを認証する情報に加工するように構成された;
請求項乃至請求項11のいずれか1項に記載の視聴覚認証システム。
【請求項13】
視聴覚番組の視聴者が前記視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚認証システムを制御するためのプログラムであって;
前記視聴者の要求に応じて前記視聴覚番組を前記視聴者が操作する視聴覚端末に送信する処理と;
前記視聴覚番組を提供する番組提供主体が前記視聴覚番組に固有のタイミングで前記視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる前記視聴覚番組に固有の動作指示情報を作成する処理と;
前記動作指示情報を前記視聴者が操作する視聴覚端末に送信する処理と;
前記視聴者が前記視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、前記視聴者が操作する視聴覚端末が出力する前記視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる前記視聴者の応答動作に関する情報を受信する処理と;
受信した前記視聴者の応答動作に関する情報を前記視聴者が前記視聴覚番組を前記視聴したことを認証する情報に加工する処理と;
受信した前記視聴者の応答動作に関する情報を解析し、前記視聴者の応答動作を特定する処理と;
前記視聴を認証するために、前記視聴覚認証システムが出力する前記視聴者が前記視聴覚番組を前記視聴したことを認証する情報を記録する処理と
前記受信手段により受信した前記視聴者が操作する前記視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果を応答動作履歴として記録する応答動作記録処理と;
前記モーションセンサが最後に検出した検出結果と前記応答動作記録処理が記録する応答動作履歴の中の前記モーションセンサが最後に検出した検出結果を除く他の検出結果とを比較する応答動作比較処理と;
前記応答動作比較処理による比較の結果に基づき、前記モーションセンサが最後に検出した検出結果が前記応答動作履歴に含まれる他の検出結果と所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、前記視聴者を前記視聴覚番組の番組提供主体が前記視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人として認証する視聴者認証を出力する視聴者認証処理をおこなうように構成された;
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通信教育、自習型教育等の遠隔教育に関し、特に視聴者が実際の遠隔教育番組を視聴しているか否か認証をするための装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
遠隔教育では、テレビ放送やラジオ放送等の電波媒体、VTR、CD−ROM又はDVD等の磁気・光記録媒体、書籍や冊子などの紙媒体、インターネット等の電子媒体を利用した番組の提供を通じて、受講者の学習がおこなわれている。従来、通信教育、自習型教育等の遠隔教育では、受講者に試験問題を出し、その解答を提出させることによって内容の理解度を確認し、それを受講者の学習度の判断基準としている。
【0003】
図22は電波媒体である衛星放送を用いて遠隔教育を実施する場合の、視聴覚認証の方式を示す図である。図において、1は番組の映像素材、2は放送局、3は放送衛星で静止軌道衛星でもよくまた低軌道衛星でもよい。4は衛星放送受信チューナ、5はテレビである。8は通信回線で、公衆回線でもよくまた専用回線でもよい。12は回答用紙、13はファクシミリ、14は郵送で、民間事業者による宅配便でもよい。15は遠隔教育の管理センターである。
【0004】
このように構成された遠隔教育において、教育教材である映像素材1は番組として放送局2、放送衛星3を経由し放映される。視聴者は衛星放送受信チューナ4を介しテレビ5より番組を視聴する。視聴者は番組を視聴した後に、回答用紙12に回答を記入して、通信回線8を介してファクシミリ13により管理センター15に送信するか、郵送14で回答用紙12を管理センター15に送る。
【0005】
しかしながら、従来の遠隔教育では、受講者の視聴の有無を確実に捕捉することができなかった。即ち、遠隔教育による視聴の確認をするために確認試験をしているが、この試験問題に対する解答の理解度の確認だけでは、本当に番組を見ているかどうかが分からないという課題があった。受講者は番組を視聴していなくても、知っていることであれば正しい解答を出すことが可能である。
【0006】
また、試験問題の回答として提出された回答用紙12について本人確認をすることができないという課題もある。
【0007】
さらに、回答の回収は郵送14、ファクシミリ13等によるので視聴の確認までに時間がかかるという課題もあった。
【0008】
これら従来の遠隔教育の課題を解決する発明として、特許文献1に開示される発明が知られている。特許文献1では、視聴覚番組の視聴者が視聴する該視聴覚番組に固有の所定の文字列からなる視聴確認コードを、該視聴者が視聴覚の認証主体に伝達することにより該視聴者による該視聴覚番組の視聴を認証する発明の開示がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許第3498057号公報 (請求項1、図1図3参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に開示される発明は、発明の開示の以前に知られた発明と比較して優れた発明である一方で、視聴覚番組の視聴者が所定の文字列からなる視聴確認コードを視聴者が操作する視聴覚端末を通じて視聴覚の認証主体に伝達する際に、視聴者が視聴中の視聴覚番組から暫時視線を外して、視聴覚端末を操作する視聴者の手元を確認する必要が生じる可能性があるという課題があった。特に、視聴覚の認証主体による視聴の認証は、視聴覚番組における重要な情報部分を提示するタイミングにおいておこなわれることが効果的であるが、視聴者が視聴覚番組における重要な情報部分において視聴者に提示された視聴確認コードを視聴者が操作する視聴覚端末に入力するために視聴者が視聴覚番組から暫時視線を外した結果、視聴者が視聴覚番組で提示される重要な映像や字幕による説明などを見逃してしまうという可能性を指摘することができる。
【0011】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、視聴者による視聴覚番組の視聴覚の確認、特に遠隔教育における視聴覚の認証をおこなうために適した視聴覚端末並びに視聴覚認証システム及びこれらの装置を制御するためのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、第1の態様の視聴覚端末は、例えば図1に示す視聴覚番組の視聴者が操作する視聴覚端末20であって;該視聴覚番組を再生する再生手段21と;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する該視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)に基づき、該視聴者に該動作を指示する動作指示手段22と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために動作指示手段22により該動作が指示されるたびに該視聴者がおこなう該視聴者の応答動作を検出するモーションセンサ23と;視聴覚端末20が出力する情報を該視聴の認証を得るために該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信する送信手段29と;モーションセンサ23により検出した検出結果から得られる「該視聴者の応答動作に関する情報」を送信手段29で送信可能な信号に信号化する信号化手段24とを備える。
【0013】
例えば図1に示す再生手段21は、視聴者が操作する視聴覚端末20に番組提供主体が提供する視聴覚番組を映像と音声とにより提示する。再生手段21は、液晶表示画面(図6参照)と空気伝導スピーカー(不図示)とを有し、視聴者に映像と音声とにより視聴覚番組を提示する。
【0014】
例えば図1に示す動作指示手段22は、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングにおいて視聴者に所定の動作を要求する視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)に基づき、視聴者に動作を指示する。動作指示手段22は再生手段21が有する液晶表示画面(図6参照)の一部に視聴者がおこなうべき所定の動作の見本をアニメーションや文字(図6参照)により指示する。また、視聴者の注意を喚起するために再生手段21が有する空気伝導スピーカー(不図示)により通知音を発生する。
【0015】
例えば図1に示すモーションセンサ23は、視聴者が視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために、動作指示手段22により動作が指示されるたびに視聴者がおこなう視聴者の応答動作を検出する検出装置である。ここで、動作とは、視聴者の身体又はその一部、特に手の動きそのものをいう。この動きは、一次元、二次元又は三次元的なものである。言い換えれば、モーションセンサ23で検出できるものをいう。モーションセンサ23は、例えば、3軸6自由度加速度センサ(不図示)を有するとともに、視聴者を撮影することで視聴者の応答動作を検出するカメラ(不図示)を補助的に有する。
【0016】
例えば図1に示す送信手段29は、視聴覚端末20が出力する情報を視聴の認証を得るために視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信する。具体的には、送信手段29は公衆無線LAN(Local‐Area‐Network)(不図示)に無線により接続して情報通信をおこなう情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))(不図示)である。
【0017】
例えば図1に示す信号化手段24は、モーションセンサ23により検出した検出結果から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」を送信手段29で送信可能な信号に信号化する。信号化手段24は、モーションセンサ23により検出した視聴者の応答動作の検出を、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づき、まず、検出結果(1次情報)として取得する。また、信号化手段24は、「認証基準」に基づき、検出結果(1次情報)から視聴者による応答動作を指標化した情報である2次情報(派生情報)を作成する。また、信号化手段24は、「認証基準」に基づき、視聴者による応答動作を指標化した2次情報から認証結果である3次情報(派生情報)を作成する。このように、信号化手段24は、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づいて、モーションセンサ23により検出した検出結果から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」を送信手段29により送信可能な信号として信号化する。
【0018】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える該視聴覚番組を再生する再生手段により、該視聴覚番組を再生して視聴することができる。また、該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する該視聴覚番組に固有の動作指示情報に基づき、該視聴者に該動作を指示する動作指示手段により、該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴者に要求する該動作を、該動作指示手段により指示される該動作の指示として把握することができる。また、該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために該動作指示手段により該動作が指示されるたびに該視聴者がおこなう該視聴者の応答動作を検出するモーションセンサにより、該視聴者がおこなう応答動作を該モーションセンサによる検出として検出させることができる。また、該視聴覚端末が出力する情報を該視聴の認証を得るために該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信する送信手段により、該視聴覚端末が出力する情報を該視聴覚の認証主体に送信することができる。また、該モーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報を該送信手段で送信可能な信号に信号化する信号化手段により、該モーションセンサにより検出した該視聴者の応答動作の検出を、該モーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報として該送信手段で送信可能な信号に信号化することができる。このため、該送信手段により送信された該モーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報に基づき、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0019】
また、第2の態様の視聴覚端末は、第1の態様の視聴覚端末において、例えば図1に示す視聴覚端末20が備える信号化手段24は、モーションセンサ23により検出した該視聴者の応答動作と動作指示手段22により該視聴者に指示した該動作とが所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、該視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める「動作認証」を出力する動作の認証部24a(図2参照)を有する。
【0020】
例えば図1及び図2に示す信号化手段24は、モーションセンサ23が検出した視聴者の応答動作と動作指示手段22により視聴者に指示した動作とが視聴覚の認証主体が定める所定の基準(例えば、「加速度の差異が最大で所定の値(指標値)(例えば、1.2G(地球上における重力加速度の1.2倍))以下の場合に動作が一致すると認める」と定める「認証基準」)に照らして一致することを認証する動作の認証部24a(図2参照)を有する。また、信号化手段24が有する動作の認証部24aは、モーションセンサ23が検出した視聴者の応答動作と動作指示手段22が視聴者に指示した動作とが視聴覚の認証主体が定める所定の基準に照らして一致するものと認証する場合に、「動作認証(視聴覚端末)103a」(図5参照)(3次情報)を出力する。
【0021】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える該信号化手段が、該モーションセンサにより検出した該視聴者の応答動作と該動作指示手段により該視聴者に指示した該動作とが所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、該視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める動作認証を出力する動作の認証部を有することにより、該視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める動作認証を得ることができる。また、該動作認証は、該視聴覚端末が備える送信手段により該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信することができる。このため、該動作認証に基づき、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0022】
また、第3の態様の視聴覚端末は、第1の態様の視聴覚端末において、例えば図1に示す視聴覚端末20が備える信号化手段24は、モーションセンサ23により検出した該視聴者の応答動作と動作指示手段22により該視聴者に指示した該動作とが所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、該視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める「動作認証(視聴覚端末)103a」(図5参照)を出力する動作の認証部24a(図2参照)と;動作指示情報101(図3参照)の総数とモーションセンサ23により検出した該視聴者の応答動作の検出の総数とを比較する「動作応答率」が所定の基準を満たす場合に、「動作応答率」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)105a」(図5参照)を出力する応答の認証部24b(図2参照)と;視聴覚端末20が制御処理をおこなう時刻を出力するクロック28を備え、クロック28が出力する動作指示手段22により該視聴者に該動作を指示した時刻からクロック28が出力するモーションセンサ23により該視聴者の応答動作を検出した時刻までの「該視聴者が応答に要した時間」が所定の基準を満たす場合に、「該視聴者が応答に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚端末)104a」(図5参照)を出力する時間の認証部24c(図2参照)との;3つの該認証部からなる群から選ばれたいずれか1以上の認証部を有し;該認証部により出力される認証結果に基づき、「該視聴者の応答動作に関する情報」を出力し、「該視聴者の応答動作に関する情報」を信号化するように構成されている。
【0023】
例えば図1に示す視聴覚端末20は、視聴覚端末20が制御処理をおこなう時刻を出力するクロック28を備える。
【0024】
また、図1(及び図2)に示す信号化手段24は、前述の動作の認証部24a(図2参照)の他に、応答の認証部24b(図2参照)と時間の認証部24c(図2参照)とを有する。
【0025】
例えば図1(及び図2)に示す信号化手段24が有する応答の認証部24b(図2参照)は、「動作指示情報101」(図3参照)の総数とモーションセンサ23により検出した視聴者の応答動作の検出の総数とを比較する「動作応答率」(2次情報)が視聴覚の認証主体が定める所定の基準(例えば、「動作応答率」に基づく視聴の認証は、「動作応答率」が所定の値(例えば、「80%」)以上の場合に認証する」と定める「認証基準」)を満たす場合に、「動作応答率」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)105a」(図5参照)(3次情報)を出力する。
【0026】
例えば図1(及び図2)に示す信号化手段24が有する時間の認証部24c(図2参照)は、クロック28が出力するモーションセンサ23により視聴者の応答動作を検出した時刻が、クロック28が出力する動作指示手段22により視聴者に動作を指示した時刻から視聴覚の認証主体が定める所定の時間の範囲内(例えば、「認証基準」に基づき、「視聴者が応答に要した時間」が所定の値(例えば3分間)以内の時間の範囲内)である場合に、「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)が適正であるものと認める「視聴者が応答に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚端末)104a」(図5参照)(3次情報)を出力する。
【0027】
例えば図1(及び図2)に示す信号化手段24は、動作の認証部24a(図2参照)と応答の認証部24b(図2参照)と時間の認証部24c(図2参照)との、3つの認証部からなる群から選ばれたいずれか1以上の認証部を有し、認証部により出力される認証結果に基づき、「視聴者の応答動作に関する情報」(例えば、「動作の認証、応答の認証、時間の認証の全ての認証基準を満たす」ものとする肯定的な情報、あるいは、例えば、「動作の認証基準を満たさない」とする否定的な情報等)(3次情報)を作成して信号化する。
【0028】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する該視聴覚端末が制御処理をおこなう時刻を出力するクロックを備えることにより、該クロックが出力する該視聴覚端末が制御処理をおこなう時刻に基づき、視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。また、該視聴覚端末が備える該信号化手段は、該モーションセンサにより検出した該視聴者の応答動作と該動作指示手段により該視聴者に指示した該動作とが所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、該視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める動作認証を出力する動作の認証部を有することにより、該視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める動作認証を得ることができる。また、該動作認証を該視聴覚端末が備える送信手段により視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信することができる。このため、該動作認証に基づき、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。また、該視聴覚端末が備える該信号化手段は、該動作指示情報の総数と該モーションセンサにより検出した該視聴者の応答動作の検出の総数とを比較する動作応答率が所定の基準を満たす場合に、動作応答率に基づく視聴認証を出力する応答の認証部を有することにより、該動作応答率に基づく視聴認証を得ることができる。また、該動作認証率に基づく視聴認証を該視聴覚端末が備える送信手段により該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信することができる。このため、該動作応答率に基づく視聴認証に基づき、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。また、該視聴覚端末が備える該信号化手段は、該クロックが出力する該モーションセンサにより該視聴者の応答動作を検出した時刻が、該クロックが出力する該動作指示手段により該視聴者に該動作を指示した時刻から所定の時間の範囲内である場合に、該視聴者が応答に要した時間が適正であるものと認める該視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証を出力する時間の認証部を有することにより、該視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証を得ることができる。また、該視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証を該視聴覚端末が備える該送信手段により該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信することができる。このため、該視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証に基づき、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。また、該視聴覚端末が備える該信号化手段が、該動作の認証部、該応答の認証部、該時間の認証部との3つの該認証部からなる群から選ばれたいずれか1以上の認証部を有し、該認証部により出力される認証結果に基づき、該視聴者の応答動作に関する情報を出力し、該視聴者の応答動作に関する情報を信号化するように構成されたことにより、該動作認証、該視聴認証、該時間認証の情報に基づく派生複合的な該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0029】
また、第4の態様の視聴覚端末は、第1乃至第3の態様のいずれか1の態様の視聴覚端末において、例えば図1に示す視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23により検出した検出結果を「応答動作履歴」として記録する応答動作記録手段25と;モーションセンサ23が最後に検出した検出結果と応答動作記録手段25が記録する「応答動作履歴」の中のモーションセンサ23が最後に検出した検出結果を除く他の検出結果とを比較する応答動作比較手段26と;応答動作比較手段26による比較の結果に基づき、モーションセンサ23が最後に検出した検出結果が「応答動作履歴」に含まれる他の検出結果と所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、該視聴者を該視聴覚番組の番組提供主体が該視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人として認証する「視聴者認証」を出力する視聴者認証手段27とを備える。
【0030】
例えば図1に示す応答動作記録手段25は、モーションセンサ23により検出した検出結果をその構成情報(「応答動作」)として記録する「動作応答情報102」(図4参照)を応答動作記録手段25に接続された大容量記憶装置(ハードディスク/メモリ)である応答動作履歴データベース31に記録するデータベース管理システムである。応答動作履歴データベース31は、モーションセンサ23により検出した検出結果をその構成情報(「応答動作」)として含む「動作応答情報102」の情報を「応答動作履歴」として記録しておくことができる。「動作応答情報102」は、「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報としてモーションセンサ23により視聴者の応答動作を検出した検出結果(1次情報)を記録している。
【0031】
例えば図1に示す応答動作記録手段25は、応答動作履歴データベース31が記録する「応答動作履歴」(すなわち、モーションセンサ23により視聴者の応答動作を検出した検出結果(1次情報)をその構成情報として含む「動作応答情報102」(図4参照))の情報を任意の検索条件により検索して抽出することができる。具体的に例えば、応答動作記録手段25は、同一の視聴者がおこなった同一の動作の指示に基づく他の検出結果(「動作応答情報102」)を「応答動作履歴」から検索して抽出する。
【0032】
さらに具体的には、図1に示すモーションセンサ23により検出した検出結果(「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報)は、信号化手段24により関連情報が付加されることにより、「動作応答情報102」として応答動作履歴データベース31に記録されている。「動作応答情報102」を構成する情報としては、「動作応答情報102」に対応する情報である「動作指示情報101」(図3参照)が記録されている。また、「動作指示情報101」を構成する情報としては、「視聴者ID」、「指示動作」、「指示ID」の情報が記録されている。このため、応答動作記録手段25は、「動作応答情報102」を構成する「視聴者ID」及び「指示動作」の個別の情報が同一で、かつ、「指示ID」の情報が異なることを検索条件として「応答動作履歴」を検索することで、同一の視聴者がおこなった同一の動作の指示に基づくモーションセンサ23により検出した他の検出結果を検索して抽出する。
【0033】
例えば図1に示す応答動作比較手段26は、モーションセンサ23が最後に検出した検出結果(「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報)と応答動作記録手段25により検索されて抽出された他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)とを比較する。応答動作比較手段26は、複数の「動作応答情報102」を相互に比較することによりモーションセンサ23により検出した検出結果の差異(2次情報)を定量的に把握する。
【0034】
例えば図1に示す視聴者認証手段27は、応答動作比較手段26により定量的に把握された応答動作の差異(2次情報)を視聴覚の認証主体が定める所定の基準(「認証基準」(図3参照))に照らして評価する認証装置である。視聴者認証手段27は、モーションセンサ23が最後に検出した検出結果(「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)と応答動作記録手段25により検索されて抽出された他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)の平均値との差異(2次情報)が視聴覚の認証主体が定める基準の範囲内(例えば、「認証基準」に基づき、「加速度の差異が最大で1.2G(地球上における重力加速度の1.2倍)以下」の範囲内)であると認める場合に、最後にモーションセンサ23により検出した検出結果に係る応答動作をおこなった視聴者を、視聴覚番組の番組提供主体が視聴覚番組を提供する視聴者本人であるものと認証する。視聴者認証手段27は、最後に応答動作をおこなった視聴者が視聴者本人であるものと認証する場合に、「視聴者認証(視聴覚端末)106a」(図5参照)(3次情報)を出力する。出力された「視聴者認証(視聴覚端末)106a」(3次情報)は送信手段29により視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信される。
【0035】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える該モーションセンサにより検出した検出結果を応答動作履歴として記録する応答動作記録手段により、該モーションセンサにより検出した検出結果を応答動作履歴として記録するとともに、該モーションセンサにより検出した検出結果を任意の条件により検索して抽出することができる。また、該モーションセンサが最後に検出した検出結果と該応答動作記録手段が記録する該応答動作履歴の中の該モーションセンサが最後に検出した検出結果を除く他の検出結果とを比較する応答動作比較手段により、該視聴者が最後におこなった応答動作と該視聴者が以前におこなった応答動作との差異を定量的に把握することができる。また、該応答動作比較手段による比較の結果に基づき、該モーションセンサが最後に検出した検出結果が該応答動作履歴に含まれる他の検出結果と所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、該視聴者を該視聴覚番組の番組提供主体が該視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人として認証する視聴者認証を出力する視聴者認証手段により、該視聴者が該視聴覚の認証主体が定める認証基準により該視聴覚番組の番組提供主体が該視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人であることを認証する該視聴者認証を得ることができる。また、該視聴者認証を該視聴覚端末が備える送信手段により該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信することができる。このため、該視聴者認証に基づき、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0036】
また、第5の態様の視聴覚端末は、第1乃至第4の態様のいずれか1の態様の視聴覚端末において、例えば図20に示す視聴覚端末20aが備える動作指示手段22は該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定のタッチを要求する該視聴覚番組に固有の「タッチ指示情報」(不図示)に基づき、該視聴者に該タッチを指示するように構成され;該認証主体に伝達するために動作指示手段22により該タッチが指示されるたびに該視聴者がおこなう視聴覚端末20aへのタッチを検出するタッチスクリーン検出手段35を備え;信号化手段24はタッチスクリーン検出手段35により検出した検出結果から得られる「該視聴者のタッチに関する情報」を送信手段29で送信可能な信号に信号化するように構成される。
【0037】
例えば図20に示す視聴覚端末20aが備える動作指示手段22は、前述の「動作指示情報101」(図3参照)による動作の指示と同様に、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングで視聴者に所定のタッチを要求する、視聴覚番組に固有の「タッチ指示情報」(不図示)に基づき、視聴者にタッチをおこなうように指示する。また、視聴覚端末20aが備えるタッチスクリーン検出手段35は、動作指示手段22により所定のタッチが指示されるたびに視聴者が視聴覚の認証主体に伝達するためにおこなう視聴覚端末20aへの所定のタッチを検出する。また、視聴覚端末20aが備える信号化手段24は、前述の「視聴者の応答動作に関する情報」と同様に、タッチスクリーン検出手段35により検出した検出結果から得られる「視聴者のタッチに関する情報」を送信手段29で送信可能な信号に信号化する。
【0038】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定のタッチを要求する該視聴覚番組に固有のタッチ指示情報に基づき、該視聴者に該タッチを指示する該動作指示手段により、該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴者に要求する該タッチを、該動作指示手段により指示される該タッチの指示として把握することができる。また、該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために該動作指示手段により該タッチが指示されるたびに該視聴者がおこなう該視聴者のタッチを検出するタッチスクリーン検出手段により、該視聴者がおこなう該視聴者のタッチを該タッチスクリーン検出手段による検出として検出させることができる。また、該タッチスクリーン検出手段により検出した検出結果から得られる該視聴者のタッチに関する情報を該送信手段で送信可能な信号に信号化する信号化手段により、該タッチスクリーン検出手段により検出した該視聴者のタッチの検出を、該タッチスクリーン検出手段により検出した検出結果から得られる該視聴者のタッチに関する情報として該送信手段で送信可能な信号に信号化することができる。また、該視聴覚端末が出力する情報を該視聴の認証を得るために該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信する送信手段により、該視聴覚端末が出力する情報を該視聴覚の認証主体に送信することができる。
【0039】
このため、例えば、該視聴者は該動作指示手段による動作の指示に対応して該指示された動作をおこなって応答するよりも、該動作指示手段による該タッチの指示に対応して該タッチスクリーン検出手段に該指示されたタッチをおこなって応答する方が該視聴者の状況に照らして容易又は適切である場合に、該視聴覚端末が備える該タッチスクリーン検出手段に該タッチをおこなうことを選択して応答することができる。例えば、一時的に該視聴者が人込みで混雑した場所等に居る場合や該視聴者が図書館内等に居るために、該応答のための動作をおこなうことによって他者の注意を集めたくないような場合等に選択的に該タッチの指示に対応して該タッチスクリーン検出手段に該タッチをおこなうことで静寂に応答することができる。このため、該送信手段により送信された該タッチスクリーン検出手段により検出した検出結果から得られる該視聴者のタッチに関する情報に基づき、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0040】
また、第1乃至第5の態様のいずれか1の態様の視聴覚端末において、例えば図1に示す視聴覚端末20は、該視聴者が所持する携帯端末として設けることができる。
【0041】
例えば図1に示す視聴覚端末20は、特に、電子回路集積技術を用いることにより、小型化、軽量化が実現されている。このため、視聴覚端末20を操作する視聴者が片手で手軽に視聴覚端末20を把持又は所持をして操作をおこなうことができる。
【0042】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が、該視聴者が所持する携帯端末として設けられることにより、該視聴覚端末を使用する時間や場所等の条件について大きく制限を受けることがなく、該視聴者が有するより多くの機会を利用して、該視聴覚番組を視聴することができる。特に、該視聴者が該視聴覚端末を使用して遠隔教育番組を視聴することで、該遠隔教育番組を提供する番組提供主体による遠隔教育がおこなわれる場合には、該視聴者が有するより多くの機会を利用して該遠隔教育をおこなうことができる。また、該遠隔教育番組の受講者である該視聴者による該遠隔教育番組の該視聴は視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムを用いて客観的に認証することができるから、該視聴者並びに該遠隔教育番組を提供する番組提供主体は好適に通信教育、自習型教育等の該遠隔教育を実現することができる。
【0043】
また、第1乃至第5の態様のいずれか1の態様の視聴覚端末において、例えば図1に示す視聴覚端末20が備える再生手段21は、放送された該視聴覚番組を受信して再生するように構成することができる。
【0044】
例えば図1に示す再生手段21は、放送通信衛星又は地上に設けられた電波発信塔又は有線通信ケーブルのいずれかを介して視聴覚番組の番組提供主体がおこなう無線放送又は有線放送により伝達される視聴覚番組並びに「動作指示情報101」(図3参照)の情報の放送を受信することができるチューナ(不図示)を有する。このため、受信した視聴覚番組を再生手段21が有するチューナにより再生して視聴者に提示することができる。また、再生手段21が有するチューナが受信した「動作指示情報101」を再生手段21が動作指示手段22に伝達することにより、動作指示手段22は視聴者に動作の指示をおこなうことができる。
【0045】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える再生手段が、放送された該視聴覚番組を受信して再生するように構成されたことにより、該視聴者が有するより多くの機会を利用して、該放送された該視聴覚番組並びに動作指示情報を受信して該視聴覚番組を視聴することができる。
【0046】
また、第1乃至第5の態様のいずれか1の態様の視聴覚端末において、例えば図1に示す視聴覚端末20が備える再生手段21は、再生可能な記録媒体に記録された視聴覚番組を再生するように構成することができる。
【0047】
例えば図1に示す再生手段21は、また、CD‐R(Compact‐Disc‐Recordable)、DVD(Digital‐Versatile‐Disc)、光磁気ディスク(Magneto‐Optical‐disc)、ROM(Read‐Only‐Memory)の電磁気学的又は光学的に再生可能な記録媒体に記録された、視聴覚番組の番組提供主体により提供される視聴覚番組を再生することができるマルチメディア・プレイヤ(不図示)を有する。また、再生可能な記録媒体には、「動作指示情報101」(図3参照)の情報も視聴覚の認証主体によりあらかじめ記録されて提供されている。このため、再生手段21は、再生手段21が有するマルチメディア・プレイヤにより再生可能な記録媒体から「動作指示情報101」を読み取って、「動作指示情報101」を再生手段21から動作指示手段22に受け渡すことができる。これにより、動作指示手段22は視聴者への動作の指示をおこなうことができる。
【0048】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える再生手段が、再生可能な記録媒体に記録された視聴覚番組を再生するように構成されたことにより、再生可能な記録媒体に記録された該視聴覚番組並びに「動作指示情報」の情報を再生して利用することができる。このため、該視聴者が有するより多くの機会を利用して、該視聴覚番組を再生して視聴することができる。
【0049】
また、第1乃至第5の態様のいずれか1の態様の視聴覚端末において、例えば図1に示す視聴覚端末20が備える再生手段21は、電気通信回線を通じて送信可能化された視聴覚番組を再生するように構成することができる。
【0050】
例えば図1に示す再生手段21は、また、無線通信又は有線通信によりワイド・エリア・ネットワーク(WAN)(Wide‐Area‐Network)に接続可能な情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))(不図示)を有する。このため、再生手段21は、電気通信回線を通じて視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)により送信可能化された視聴覚番組についても、情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))を用いて視聴覚番組を再生して視聴者に視聴覚番組を提示することができる。また、電気通信回線を通じて「動作指示情報101」(図3参照)を得ることができる。特に、再生手段21が有する情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))は、視聴者が視聴覚端末20を高速電気通信回線網に接続して用いることができる場合には、ストリーミング(ストリーム配信)及びプログレッシブ・ダウンロード他の情報通信技術を用いることで、電気通信回線を通じて送信可能化された視聴覚番組を再生して視聴者に提示することができる。
【0051】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える再生手段が、電気通信回線を通じて送信可能化された該視聴覚番組を再生するように構成されたことにより、電気通信回線を通じて送信可能化された該視聴覚番組の情報並びに動作指示情報を得ることができる。このため、該視聴者が有するより多くの機会を利用して、該視聴覚番組を再生して視聴することができる。
【0052】
また、第6の態様の視聴覚端末は、第1乃至第5の態様のいずれか1の態様の視聴覚端末において、例えば図1に示す視聴覚端末20が備える送信手段29は、該視聴者による該視聴覚番組の視聴中に該送信をおこなうように構成されている。
【0053】
例えば図1に示す送信手段29は、視聴者による視聴覚番組の視聴中においても、随時、視聴覚端末20が出力する情報(1次情報、2次情報、3次情報)を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信することができる。このため、視聴覚端末20が高速電気通信回線網を用いた双方向の高速情報通信をおこなうことができる場合には、特に好適に、送信手段29は、随時、視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に、視聴覚端末20が出力する情報(1次情報、2次情報、3次情報)を送信することができる。
【0054】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える送信手段が、該視聴者による該視聴覚番組の視聴中に該送信をおこなうように構成されたことにより、該視聴覚端末が出力する情報を、随時、視聴覚の認証主体に送信することができる。このため、該視聴覚番組の視聴と略同時に、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0055】
また、第7の態様の視聴覚端末は、第1乃至第5の態様のいずれか1の態様の視聴覚端末において、例えば図1に示す視聴覚端末20が備える送信手段29は、該視聴者による該視聴覚番組の再生終了後に該送信をおこなうように構成されている。
【0056】
例えば図1に示す視聴覚端末20を高速電気通信回線網に接続できない場合も存在する。具体的には、視聴覚端末20がナロー・バンドに接続されているために、視聴覚の認証主体がWANにおいておこなうストリーミング(ストリーム配信)を利用して視聴覚番組を視聴することができない場合等である。このような場合においても、視聴者は前述の放送又は再生可能な記録媒体を介して伝達される視聴覚番組を視聴覚端末20により視聴することができる。
【0057】
例えば図1に示す視聴覚端末20が備える記録手段32は、視聴者が視聴覚番組を視聴している間においては、視聴覚端末20が出力する情報(1次情報、2次情報、3次情報)を、視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信することなく、随時、記録しておく。
【0058】
また、視聴者は視聴覚番組の再生終了後に、図1に示す視聴覚端末20が十分な通信能力を有する高速電気通信回線網に接続した状態において、送信手段29により、視聴者による手動操作に従って、記録手段32に記録された視聴覚端末20が出力する情報(1次情報、2次情報、3次情報)を、視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に、一括して、一時に送信する。
【0059】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える該送信手段が、該視聴者による該視聴覚番組の再生終了後に該送信をおこなうように構成されたことにより、該視聴覚端末が高速電気通信回線網に接続できない場合においても、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴覚端末により再生して視聴した後に、該送信手段により該視聴覚端末が出力する情報を、一括して、一時に視聴覚の認証主体に送信することができる。
【0060】
また、第8の態様のプログラムは、例えば図7に示すように、視聴覚番組の視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)を制御するためのプログラムであって;該視聴覚番組を再生する処理と;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する該視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)に基づき、該視聴者に該動作を指示する処理と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために該動作が指示されるたびに該視聴者がおこなう該視聴者の応答動作をモーションセンサ23により検出する処理と;該モーションセンサにより検出した検出結果から得られる「該視聴者の応答動作に関する情報」を送信可能な信号に信号化する処理と;該視聴覚端末が出力する情報を該視聴の認証を得るために該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信する処理とをおこなうように構成されている。
【0061】
例えば、図7に示す制御プログラムが視聴覚端末20(図1参照)を制御する主要な処理を挙げれば、制御プログラムは、再生手段21(図1参照)を用いて視聴覚番組を再生する(ステップM01)。また、「動作指示情報101」(図3参照)に基づき、動作指示手段22(図1参照)を用いて視聴者に動作を指示する(ステップM02)。また、モーションセンサ23(図1参照)を用いて視聴者の応答動作を検出する(ステップM03)。また、信号化手段24(図1参照)を用いてモーションセンサ23による検出を信号化して検出結果(1次情報)として取得する。(ステップM04)。また、信号化手段24を用いて取得した検出結果(1次情報)に基づき、「動作応答情報102」(図4参照)を作成するとともに、送信手段29により送信可能な信号に信号化する(ステップM05)。また、送信手段29(図1参照)を用いて「動作応答情報102」を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信する(ステップM06)。
【0062】
このように構成することにより、プログラムは、視聴者が操作する視聴覚端末を適切に制御して、該視聴覚番組を再生する処理により、該視聴者に該視聴覚番組を再生して提示することができる。また、該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する該視聴覚番組に固有の動作指示情報に基づき、該視聴者に該動作を指示する処理により、該視聴者に該番組提供主体が要求する所定の動作を指示することができる。また、該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために該動作が指示されるたびに該視聴者がおこなう該視聴者の応答動作をモーションセンサにより検出する処理により、該モーションセンサを用いて該視聴者がおこなう応答動作を検出することができる。また、該モーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報を送信可能な信号に信号化する処理により、該モーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の動作応答に関する情報を視聴覚の認証主体に送信可能な信号として取得あるいは作成することができる。また、該視聴覚端末が出力する情報を該視聴の認証を得るために該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信する処理により、該視聴覚端末が出力する情報を該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信することができる。このため、該モーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報に基づき、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0063】
また、第9の態様の視聴覚認証システムは、例えば図8に示す視聴覚番組の視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚認証システム40であって;該視聴覚番組を該視聴者の要求に応じて該視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)に送信する番組送信手段41と;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる該視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)を作成する動作指示情報作成手段42と;該視聴者が操作する視聴覚端末20に「動作指示情報101」を送信する動作指示情報送信手段43と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、該視聴者が操作する視聴覚端末20が出力する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「該視聴者の応答動作に関する情報」を受信する受信手段44と;受信した「該視聴者の応答動作に関する情報」を「該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報」に加工する受信情報加工手段45と;該視聴を認証するために、視聴覚認証システム40が出力する「該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報」を記録する認証記録手段53とを備え;受信情報加工手段45は、受信した「該視聴者の応答動作に関する情報」を解析し、該視聴者の応答動作を特定する動作解析特定部45aを有する。
【0064】
例えば図8に示す視聴覚認証システム40は、WAN(Wide‐Area‐Network)に接続された視聴覚の認証主体が有する専用サーバーである。視聴覚認証システム40は視聴者に対して視聴覚番組の情報を提供することができるHTML言語(HyperText‐Markup‐Language)で作成された専用の「情報提供ホームページ」(不図示)を有する。視聴覚認証システム40は専用の「情報提供ホームページ」を通じて視聴者からの「番組送信要求100」(図10参照)を受信する。視聴覚認証システム40は、また、「番組送信要求100」を送信した視聴者が、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人であるかどうかを専用の「情報提供ホームページ(視聴者簡易認証ページ)」を提示して確認する。視聴者本人は、あらかじめ視聴覚の認証主体が発行した「視聴者ID」(図3参照)並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)(不図示)の双方の情報を通知されている。視聴者は、視聴覚認証システム40が公開する専用の「情報提供ホームページ」の適切な入力欄に「視聴者ID」並びに「パスワード」の双方の情報を入力する。
【0065】
例えば図8に示す番組送信手段41は、「視聴者ID」(図3参照)並びに「パスワード」(不図示)を用いて簡易的に視聴覚認証システム40(図8参照)により視聴者本人であるものと認証された視聴者からの「番組送信要求100」(図10参照)に基づき視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)に視聴覚番組を送信する、WANに接続されたストリーミング・サーバーである。なお、視聴覚番組の情報は、番組送信手段41に接続される番組データベース51に記録されている。
【0066】
例えば図8に示す動作指示情報作成手段42は、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングで視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)を作成する。動作指示情報作成手段42は、動作指示情報作成手段42に接続された番組データベース51に記録されている視聴覚番組の番組提供主体により決定された視聴覚番組に固有のタイミングを示す情報を参照することにより、視聴覚番組に固有のタイミングにおいて、「動作指示情報101」を作成する。
【0067】
例えば図8に示す動作指示情報送信手段43は、視聴覚番組に固有のタイミングで、「動作指示情報101」(図3参照)を視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)に送信する情報通信装置である。具体的には、動作指示情報送信手段43はWANに接続された情報通信機(高速有線情報通信機(ルーター))である。動作指示情報送信手段43は、視聴覚番組に固有のタイミングにおいて動作指示情報作成手段42により作成された「動作指示情報101」を視聴者が操作する視聴覚端末20に送信する。
【0068】
例えば図8に示す受信手段44は、視聴者が視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備える送信手段29(図1参照)を用いて視聴者が返信する、視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」(1次情報、2次情報、3次情報)を受信する情報通信装置である。具体的には、受信手段44は、動作指示情報送信手段43と同様に、WANに接続された情報通信機(高速有線情報通信機(ルーター))である。
【0069】
また、例えば図8(及び図9)に示す受信情報加工手段45は、受信手段44により受信した視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」(2次情報、3次情報)を作成する情報処理装置である。
【0070】
例えば図8(及び図9)に示す受信情報加工手段45は、まず、「認証基準」に基づいて1次情報(モーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果)を加工することにより、例えば1次情報を数値解析して作成した定量的な視聴者又は視聴覚端末の運動の情報などの2次情報未満の1次情報の派生情報を作成する。また、受信情報加工手段45は、1次情報(又は派生情報)から「認証基準」に基づいて視聴者の応答動作を指標化した指標値である2次情報を作成する。また、受信情報加工手段45は、2次情報(視聴者の応答動作を指標化した情報)から、「認証基準」に基づいて視聴者による視聴覚番組の視聴を認証する情報(3次情報)を作成する。
【0071】
また、例えば図8(及び図9)に示す受信情報加工手段45は、受信手段44により受信した視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が出力するモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)を解析し、視聴覚端末20の3次元空間における運動(該視聴者の応答動作)を特定する動作解析特定部45a(図9参照)を有する。受信情報加工手段45が有する動作解析特定部45aは、検出結果(1次情報)から視聴覚端末20の3次元空間における運動(該視聴者の応答動作)を数値解析をおこなうことにより加速度、角加速度、速度、角速度、変位(直交座標3軸上)、変位(直交座標3軸周り)の各次元において特定する。
【0072】
例えば図8に示す認証記録手段53は、視聴覚の認証主体が視聴者による視聴覚番組の視聴を認証する根拠となる情報を「認証記録107」(図5参照)として集積して記録するデータベース装置である。認証記録手段53は、視聴者による視聴覚番組の視聴を認証するために、視聴覚認証システム40及び視聴覚端末20(図1参照)が出力する「視聴者が視聴覚番組を視聴したことを認証する情報」(1次情報、2次情報、3次情報)を、「認証記録107」を構成する情報として集積して記録する。
【0073】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムが記録して保有する該視聴覚番組を該視聴者の要求に応じて該視聴者が操作する視聴覚端末に送信する番組送信手段により、該視聴者が操作する視聴覚端末に該視聴覚番組を送信することができる。また、該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる該視聴覚番組に固有の動作指示情報を作成する動作指示情報作成手段により、該視聴者に該動作を要求する該動作指示情報を作成することができる。また、該動作指示情報を該視聴者が操作する視聴覚端末に送信する動作指示情報送信手段により、該視聴者が操作する視聴覚端末に該動作指示情報を送信することができる。また、該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、該視聴者が操作する視聴覚端末が出力する該視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報を受信する受信手段により、該視聴者が操作する視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報を受信することができる。また、受信した該視聴者の応答動作に関する情報を該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報に加工する受信情報加工手段により、受信した該視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した該視聴者の応答動作に関する情報を加工して、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報を得ることができる。また、該視聴を認証するために、該視聴覚認証システムが出力する該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報を記録する認証記録手段を備えることにより、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する根拠となる情報を集積して認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該認証記録に基づき、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0074】
また、第10の態様の視聴覚認証システムは、第9の態様の視聴覚認証システムにおいて、例えば図8に示す視聴覚認証システム40が備える受信情報加工手段45は、視聴覚端末20(図1参照)が備えるモーションセンサ23により検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作と動作指示情報送信手段42により送信した「動作指示情報101」(図3参照)が指示する該動作とが所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、該視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める「動作認証」を出力する動作の認証部45b(図9参照)を有する。
【0075】
例えば図8に示す受信情報加工手段45が有する動作の認証部45b(図9参照)は、モーションセンサ23(図1参照)が検出した検出結果から得られる視聴者の応答動作(1次情報)と「動作指示情報101」(図3参照)が視聴者に指示する動作とが視聴覚の認証主体が定める所定の基準(例えば、「加速度の差異が最大で1.2G以下である場合に動作が一致するものと認める」と定める「認証基準」)に照らして一致することを認証する場合に、「動作認証(視聴覚認証システム)103b」(図5参照)(3次情報)を出力する。
【0076】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムが備える該受信情報加工手段が、該視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作と該動作指示情報送信手段により送信した動作指示情報が指示する該動作とが所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、該視聴者の該応答動作が有効な応答動作であることを認める動作認証を出力する動作の認証部を有することにより、該視聴者の応答動作が有効な応答動作であることを認める動作認証を得ることができる。また、該動作認証は、該視聴覚認証システムが備える認証記録手段により認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該動作認証に基づき、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0077】
また、第11の態様の視聴覚認証システムは、第9又は第10の態様の視聴覚認証システムにおいて、例えば図8に示す視聴覚認証システム40が制御処理をおこなう時刻を出力するクロック49を備え;受信情報加工手段45は、クロック49が出力する動作指示情報送信手段43により「動作指示情報101」(図3参照)を送信した時刻からクロック49が出力する受信手段44により該視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が送信する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「該視聴者の応答動作に関する情報」を受信した時刻までの「該視聴者との通信に要した時間」が所定の時間の範囲内である場合に、「該視聴者との通信に要した時間」が適正であるものと認める「該視聴者との通信に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚認証システム)104b」(図5参照)を出力する第1の時間の認証部45c(図9参照)を有する。
【0078】
例えば図8に示す視聴覚認証システム40は、視聴覚認証システム40が制御処理をおこなう時刻を出力するクロック49を備える。
【0079】
また、図8に示す受信情報加工手段45が有する第1の時間の認証部45c(図9参照)は、クロック49が出力する動作指示情報送信手段43により「動作指示情報101」(図3参照)を送信した時刻(送信時刻)から受信手段44により視聴覚端末20(図1参照)が送信する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」を受信した時刻(受信時刻)までの「視聴者との通信に要した時間」(2次情報)が所定の時間の範囲内(例えば、「認証基準」に基づき、「視聴者との通信に要した時間」が「5分間以内」の時間の範囲内)である場合に、「視聴者との通信に要した時間」が適正であるものと認める「視聴者との通信に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚認証システム)104b」(図5参照)(3次情報)を出力する。
【0080】
また、図8に示す視聴覚認証システム40が備える認証記録手段53は、受信情報加工手段45が有する第1の時間の認証部45c(図9参照)が出力する「視聴者との通信に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚認証システム)104b」(図5参照)(3次情報)を「認証記録107」(図5参照)を構成する情報として記録する。
【0081】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、視聴覚の認証主体が有する該視聴覚認証システムが制御処理をおこなう時刻を出力するクロックを備えることにより、該クロックが出力する該視聴覚認証システムが制御処理をおこなった時刻の情報を視聴者による視聴覚番組の視聴の認証をおこなうために用いることができる。また、該視聴覚認証システムが備える該受信情報加工手段が、該クロックが出力する該動作指示情報送信手段により動作指示情報を送信した時刻から該クロックが出力する該受信手段により該視聴者が操作する該視聴覚端末が送信する該視聴覚端末が備える該モーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報を受信した時刻までの該視聴者との通信に要した時間が所定の時間の範囲内である場合に、該視聴者との通信に要した時間が適正であるものと認める該視聴者との通信に要した時間に基づく時間認証を出力する第1の時間の認証部を有することにより、該視聴者との通信に要した時間に基づく時間認証を、該視聴覚認証システムが備える認証記録手段が記録する認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該視聴者との通信に要した時間に基づく時間認証に基づき、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0082】
また、第12の態様の視聴覚認証システムは、第9乃至第11の態様のいずれか1の態様の視聴覚認証システムにおいて、例えば図8に示す視聴覚認証システム40が備える受信情報加工手段45は、受信手段44により受信した該視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備えるクロック28(図1参照)が出力する視聴覚端末20が該視聴者に該動作を指示した時刻から受信手段44により受信した該視聴者が操作する視聴覚端末20が備えるクロック28が出力する該視聴者の応答動作を視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した時刻までの「該視聴者が応答に要した時間」が所定の時間の範囲内である場合に、「該視聴者が応答に要した時間」が適正であるものと認める「該視聴者が応答に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚認証システム)104b」(図5参照)(3次情報)を出力する第2の時間の認証部45d(図9参照)を有する。
【0083】
例えば図8に示す受信情報加工手段45が備える第2の時間の認証部45d(図9参照)は、受信手段44により受信した視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備えるクロック28(図1参照)が出力する動作指示手段22(図1参照)により視聴者に動作を指示した時刻から受信手段44により受信した視聴者が操作する視聴覚端末20が備えるクロック28が出力する視聴者の応答動作を視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した時刻までの「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)が所定の時間の範囲内(例えば、「認証基準」に基づき、「視聴者が応答に要した時間」が「3分間以内」の時間の範囲内)である場合に、「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)が適正であるものと認める「視聴者が応答に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚認証システム)104b」(図5参照)(3次情報)を出力する。
【0084】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴覚の認証主体が有する該視聴覚認証システムが備える該受信情報加工手段が、該受信手段により受信した該視聴者が操作する該視聴覚端末が備えるクロックが出力する該視聴覚端末が該視聴者に該動作を指示した時刻から該受信手段により受信した該視聴者が操作する視聴覚端末が備えるクロックが出力する該視聴者の応答動作を該視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した時刻までの該視聴者が応答に要した時間が所定の時間の範囲内である場合に、該視聴者が応答に要した時間が適正であるものと認める該視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証を出力する第2の時間の認証部を有することにより、該視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証を得ることができる。また、該視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証を、該視聴覚端末が備える認証記録手段により認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証に基づき、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0085】
また、第13の態様の視聴覚認証システムは、第9乃至第12の態様のいずれか1の態様の視聴覚認証システムにおいて、図8に示す視聴覚認証システム40は、受信手段44により受信した視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果を「応答動作履歴」として記録する応答動作記録手段46と;モーションセンサ23が最後に検出した検出結果と応答動作記録手段46が記録する「応答動作履歴」の中のモーションセンサ23が最後に検出した検出結果を除く他の検出結果とを比較する応答動作比較手段47と;応答動作比較手段47による比較の結果に基づき、モーションセンサ23が最後に検出した検出結果が該「応答動作履歴」に含まれる他の検出結果と所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、該視聴者を該視聴覚番組の番組提供主体が該視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人として認証する「視聴者認証(視聴覚認証システム)106b」(図5参照)を出力する視聴者認証手段48とを備える。
【0086】
例えば図8に示す応答動作記録手段46は、前述の視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備える応答動作記録手段25(図1参照)と同様に、受信手段44が受信した視聴者が操作する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)が最後に検出した検出結果(1次情報)を応答動作記録手段46に接続された大容量記憶装置(ハードディスク)である応答動作履歴データベース52に記録するデータベース管理システムである。このため、応答動作履歴データベース52は、受信手段44が受信した全ての視聴者が操作する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23が検出した検出結果(1次情報)を「応答動作履歴」として記録しておくことができる。
【0087】
例えば図8に示す応答動作記録手段46は、前述の視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備える応答動作記録手段25(図1参照)と同様に、応答動作履歴データベース52が記録する「応答動作履歴」(視聴者が操作する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)が検出した検出結果(1次情報))の情報を任意の検索条件により検索して抽出することができる。具体的に例えば、応答動作記録手段46は、同一の視聴者がおこなった同一の動作の指示に基づく他の検出結果(1次情報)を「応答動作履歴」から検索して抽出する。
【0088】
さらに具体的に例えば、モーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)は、図8に示す受信手段44により受信されて受信情報加工手段45により情報が加工されることにより、「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報として応答動作履歴データベース52に記録されている。また、「動作応答情報102」を構成する情報としては、「動作応答情報102」に対応する情報である「動作指示情報101」(図3参照)が記録されているとともに、「動作指示情報101」を構成する情報としては、「視聴者ID」、「指示動作」、「指示ID」の情報が記録されている。このため、応答動作記録手段25は、「視聴者ID」及び「指示動作」が同一で、かつ、「指示ID」が異なることを検索条件として「応答動作履歴」を検索することで、同一の視聴者がおこなった同一の動作の指示に基づく他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)を検索して抽出することができる。
【0089】
例えば図8に示す応答動作比較手段47は、前述の視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備える応答動作比較手段26(図1参照)と同様に、モーションセンサ23(図1参照)が最後に検出した検出結果(「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)と応答動作記録手段46により検索されて抽出された他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)とを比較する。応答動作比較手段47は、複数の「動作応答情報102」を相互に比較することによりモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)の差異(2次情報)を定量的に把握することができる。
【0090】
例えば図8に示す視聴者認証手段48は、前述の視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備える視聴者認証手段27(図1参照)と同様に、応答動作比較手段47により定量的に把握された「応答動作」(1次情報)の差異(2次情報)を視聴覚の認証主体が定める所定の基準に照らして評価する認証装置である。視聴者認証手段48は、モーションセンサ23(図1参照)が最後に検出した検出結果(「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)と応答動作記録手段46により検索されて抽出された他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)との「応答動作」(1次情報)の差異(2次情報)が視聴覚の認証主体が定める基準の範囲内(例えば、「認証基準」に基づき、「加速度の差異が最大で1.2G以下」の範囲内)であると認める場合に、最後に応答動作をおこなった視聴者を、番組提供主体が視聴覚番組を提供する視聴者本人であるものと認証する。視聴者認証手段48は、最後に応答動作をおこなった視聴者が視聴者本人であるものと認証する場合に、「視聴者認証(視聴覚認証システム)106b」(図5参照)(3次情報)を出力する。また、出力された「視聴者認証(視聴覚認証システム)106b」を、認証記録手段53により「認証記録107」(図5参照)を構成する情報として記録する。
【0091】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムが備える該受信手段により受信した該視聴者が操作する該視聴覚端末が備える該モーションセンサにより検出した検出結果を応答動作履歴として記録する応答動作記録手段により、該モーションセンサにより検出した検出結果を応答動作履歴として記録するとともに、任意の条件により該モーションセンサにより検出した検出結果を検索して抽出することができる。また、該モーションセンサが最後に検出した検出結果と該応答動作記録手段が記録する応答動作履歴の中の該モーションセンサが最後に検出した検出結果を除く他の検出結果とを比較する応答動作比較手段により、該視聴者が最後におこなった応答動作と該視聴者が以前におこなった応答動作との差異を定量的に把握することができる。また、該応答動作比較手段による比較の結果に基づき、該モーションセンサが最後に検出した検出結果が該応答動作履歴に含まれる他の検出結果と所定の基準に照らして一致するものと認める場合に、該視聴者を該視聴覚番組の番組提供主体が該視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人として認証する視聴者認証を出力する視聴者認証手段により、該視聴者が該視聴覚の認証主体が定める認証基準に基づき該視聴覚番組の番組提供主体が該視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人であることを認証する視聴者認証を得ることができる。また、該視聴者認証を該視聴覚認証システムが備える認証記録手段により認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該視聴者認証に基づき、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0092】
また、第14の態様の視聴覚認証システムは、第9乃至第13の態様のいずれか1の態様の視聴覚認証システムにおいて、例えば図8に示す視聴覚認証システム40が備える動作指示情報作成手段42は該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定のタッチを要求する情報によりなる該視聴覚番組に固有の「タッチ指示情報」(不図示)を作成するように構成され;動作指示情報送信手段43は該視聴者が操作する視聴覚端末20a(図20参照)に該「タッチ指示情報」を送信するように構成され;受信手段44は該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、該視聴者が操作する視聴覚端末20aが出力する視聴覚端末20aが備えるタッチスクリーン検出手段35により検出した検出結果から得られる「該視聴者のタッチに関する情報」を受信するように構成され;受信情報加工手段45は該受信した「該視聴者のタッチに関する情報」を「該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報」に加工するように構成される。
【0093】
例えば図8に示す視聴覚認証システム40が備える動作指示情報作成手段42は、前述の「動作指示情報101」(図3参照)と同様に、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングで視聴者に所定のタッチを要求する情報によりなる、視聴覚番組に固有の「タッチ指示情報」(不図示)を作成する。また、視聴覚認証システム40が備える動作指示情報送信手段43は、前述の「動作指示情報101」と同様に、視聴者が操作する視聴覚端末20a(図20参照)に「タッチ指示情報」を送信する。また、視聴覚認証システム40が備える受信手段44は、前述の「視聴者の応答動作に関する情報」と同様に、視聴者が視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、視聴者が操作する視聴覚端末20aが備えるタッチスクリーン検出手段35により検出した検出結果から得られる「視聴者のタッチに関する情報」を受信する。また、視聴覚認証システム40が備える受信情報加工手段45は、前述の「視聴者の応答動作に関する情報」と同様に、受信した「視聴者のタッチに関する情報」を「視聴者が視聴覚番組を視聴したことを認証する情報」に加工する。
【0094】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定のタッチを要求する情報によりなる該視聴覚番組に固有のタッチ指示情報を作成する動作指示情報作成手段により、該視聴者に該タッチを要求する該タッチ指示情報を作成することができる。また、該タッチ指示情報を該視聴者が操作する視聴覚端末に送信する動作指示情報送信手段により、該視聴者が操作する視聴覚端末に該タッチ指示情報を送信することができる。また、該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、該視聴者が操作する視聴覚端末が出力する該視聴覚端末が備えるタッチスクリーン検出手段により検出した検出結果から得られる該視聴者のタッチに関する情報を受信する受信手段により、該視聴者が操作する視聴覚端末が備えるタッチスクリーン検出手段により検出した検出結果から得られる該視聴者のタッチに関する情報を受信することができる。また、受信した該視聴者のタッチに関する情報を該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報に加工する受信情報加工手段により、受信した該視聴覚端末が備えるタッチスクリーン検出手段により検出した該視聴者のタッチに関する情報を加工して、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報を得ることができる。このため、該視聴覚認証システムにより、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0095】
また、第15の態様のプログラムは、例えば図10に示すように、視聴覚認証システム40(図8参照)を制御するために用いる視聴覚番組の視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚認証システムを制御するためのプログラムであって;該視聴者の要求に応じて該視聴覚番組を該視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)に送信する処理と;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる該視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)を作成する処理と;「動作指示情報101」を該視聴者が操作する視聴覚端末20に送信する処理と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、該視聴者が操作する視聴覚端末20が出力する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「該視聴者の応答動作に関する情報」を受信する処理と;受信した「該視聴者の応答動作に関する情報」を「該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報」に加工する処理と;受信した「該視聴者の応答動作に関する情報」を解析し、該視聴者の応答動作を特定する処理と;該視聴を認証するために、該視聴覚認証システムが出力する「該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報」を記録する処理とをおこなうように構成されている。
【0096】
例えば、図10に示す制御プログラムが視聴覚認証システム40(図8参照)を制御する主要な処理を挙げれば、制御プログラムは、視聴者からの「番組送信要求100」に応じて番組送信手段41(図8参照)を用いて番組データベース51(図8参照)に記録される視聴覚番組を視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)に送信する(ステップS01)。また、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングで視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)を動作指示情報作成手段42(図8参照)を用いて作成する(ステップS02)。また、「動作指示情報101」を動作指示情報送信手段43(図8参照)を用いて視聴者に送信する(ステップS03)。また、視聴者が返信する視聴者が操作する視聴覚端末20が出力する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」を受信手段44(図8参照)を用いて受信する(ステップS04)。また、受信したモーションセンサ23により検出した検出結果(1次情報)から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」(1次情報、2次情報、3次情報)を受信情報加工手段45(図8参照)を用いて視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に照らして「視聴者が視聴覚番組を視聴したことを認証する情報」(1次情報、2次情報、3次情報)に加工して出力する。なお、この際には、受信情報加工手段45が有する動作解析特定部45a(図9参照)を用いて受信した「視聴者の応答動作に関する情報」を解析して視聴者の応答動作を特定する(ステップS05)。また、視聴覚認証システムが出力する「視聴者が視聴覚番組を視聴したことを認証する情報」を認証記録手段53(図8参照)を用いて記録する(ステップS11)。
【0097】
このように構成することにより、プログラムは、視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムを適切に制御して、視聴者の要求に応じて視聴覚番組を該視聴者が操作する視聴覚端末に送信する処理により、該視聴者が操作する該視聴覚端末に該視聴覚番組を送信することができる。また、該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる該視聴覚番組に固有の動作指示情報を作成する処理により、該視聴者に該動作を要求する該動作指示情報を作成することができる。また、該動作指示情報を該視聴者が操作する該視聴覚端末に送信する処理により、該視聴者が操作する該視聴覚端末に該動作指示情報を送信することができる。また、該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、該視聴者が操作する視聴覚端末が出力する該視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報を受信する処理により、該視聴者が操作する該視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報を受信することができる。また、受信した該視聴者の応答動作に関する情報を該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報に加工する処理により、視聴覚の認証主体が定める認証基準に照らして該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する認証結果を得ることができる。また、受信した該視聴者の応答動作に関する情報を解析し、該視聴者の応答動作を特定する処理により、受信したモーションセンサ−により検出した検出結果に基づき、該視聴覚端末の運動あるいは該視聴者の応答動作を特定することにより、該視聴覚端末を操作する該視聴者の応答動作を特定して該受信情報加工手段による情報処理を実現することができる。また、該視聴を認証するために、該視聴覚認証システムが出力する該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報を記録する処理により、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報を該視聴覚認証システムが備える認証記録手段が記録する認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該認証記録に基づき、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0098】
また、第16の態様の視聴覚端末は、例えば図11に示す視聴覚番組の視聴者が操作する視聴覚端末60であって;視聴覚番組を再生する再生手段61と;該視聴者による再生操作により再生された該視聴覚番組の中から該視聴覚番組を提供する番組提供主体により該視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けられた信号である「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を検出する再生検出手段62と;再生検出手段62により「再生認証ポイント110が検出された時刻」を出力するクロック63と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために、該検出された「再生認証ポイント110」並びに「再生認証ポイント110が検出された時刻」を該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信する送信手段65とを備える。
【0099】
例えば図11に示す再生手段61は、視聴覚番組を視聴する視聴者に番組提供主体が提供する視聴覚番組を映像と音声とにより提示する。また、再生手段61は、前述の視聴覚端末20(図1参照)が備える再生手段21(図1参照)と同様に、放送又は再生可能な記録媒体又は電気通信回線のいずれかの情報伝達媒体を介して伝達される視聴覚番組についても視聴者に提供することができる。また、番組提供主体が提供する視聴覚番組の情報の中には、視聴者による視聴覚番組の視聴を確認する目的で、番組提供主体によって所定の時間の間隔で設けられる視聴覚番組の番組進行時間を画定する信号である「再生認証ポイント110」(図12参照)が視聴覚番組内の時間軸上の各位置(図13参照)に設けられて視聴者への視聴覚番組の提供がなされている。また、「再生認証ポイント110」が設けられた周期の情報については「再生認証ポイント110」を構成する情報である「周期情報」として視聴覚の認証主体により暗号化されて「再生認証ポイント110」の情報に記録されている。
【0100】
例えば図11に示す再生検出手段62は、再生手段61により再生された視聴覚番組の情報の中から視聴覚番組を提供する番組提供主体により視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けられた視聴覚番組の番組進行時間を画定する信号である「再生認証ポイント110」(図12参照)を検出する。
【0101】
例えば図11に示すクロック63は、再生検出手段62により「再生認証ポイント110(図12図13参照)が検出された時刻」を出力する。クロック63が出力する時刻は、「再生認証ポイント110」を構成する情報である「検出時刻」(図12参照)の情報として「再生認証ポイント110」の情報に記録される。
【0102】
例えば図11に示す送信手段65は、「再生認証ポイント110」(図12図13参照)並びに「再生認証ポイント110を検出した時刻」を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信する。このため、「再生認証ポイント110」並びに「再生認証ポイント110を検出した時刻」を受信した視聴覚の認証主体は、視聴者が操作する視聴覚端末60によって視聴覚番組が再生された時刻並びに視聴覚番組が再生された時刻に基づく番組再生時間を把握することができる。
【0103】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える該視聴覚番組を再生する再生手段により、該視聴覚番組を再生して視聴することができる。また、該視聴者による再生操作により再生された該視聴覚番組の中から該視聴覚番組を提供する番組提供主体により該視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けられた信号である再生認証ポイントを検出する再生検出手段により、該視聴覚番組の情報の中から該再生認証ポイントを検出することができる。また、該再生検出手段により該再生認証ポイントが検出された時刻を出力するクロックにより、該再生認証ポイントが検出された時刻の情報を出力して該再生認証ポイントが検出された時刻の情報を視聴の認証を得るために用いることができる。また、該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために、検出された該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントが検出された時刻を該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信する送信手段により、検出された該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントが検出された時刻を該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信することができる。このため、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0104】
また、第17の態様の視聴覚端末は、第16の態様の視聴覚端末において、例えば図11に示す2以上の「再生認証ポイント110(図12図13参照)が検出された時刻」から該視聴者による「再生操作履歴」を解析して出力する視聴解析手段66を備え;送信手段65は、視聴解析手段66により出力された「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)を、該視聴を認証するために、さらに該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信するように構成されている。
【0105】
例えば図11に示す視聴解析手段66は、2以上の「再生認証ポイント110(図12図13参照)が検出された時刻」から視聴者による視聴覚番組の再生操作の履歴である「再生操作履歴」を解析して出力する。「再生認証ポイント110」は番組提供主体の決定に基づき、視聴覚の認証主体により番組進行時間に対して(図13に示す各点110a上に)一定の周期で設けられているとともに、「再生認証ポイント110」には視聴者による視聴覚番組の視聴の結果、クロック63により出力される番組再生時刻(「検出時刻」)(図12参照)が記録されている。
【0106】
このため、視聴解析手段66は、「再生認証ポイント110」(図12参照)を構成する個別の情報である「周期情報」並びに「検出時刻」を参照することにより番組進行時間と番組再生時間とを比較することができる。また、視聴解析手段66は、番組進行時間と番組再生時間とを比較することにより、視聴者による視聴覚番組の再生速度を把握することができる。このように、視聴解析手段66は、「再生認証ポイント110」が設けられた視聴覚番組の具体的な再生部分が視聴者による再生操作により再生された時刻を番組進行時間とともに把握することができるから、番組進行時間と番組再生時間とを比較することにより、視聴者が視聴覚番組を再生した再生速度を「再生操作履歴」として算出することができる。
【0107】
また、例えば図11に示す視聴解析手段66により解析された視聴者による再生操作の履歴は、「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)として出力される。また、送信手段65は、「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信する。
【0108】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える2以上の該再生認証ポイントが検出された時刻から該視聴者による再生操作の履歴を解析して出力する視聴解析手段により、該視聴者による該再生操作履歴を出力して得ることができる。また、該視聴覚端末が備える送信手段は、該視聴解析手段により出力された再生操作履歴を、該視聴を認証するために、さらに該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信するように構成されたことにより、該再生操作履歴を該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信することができる。このため、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0109】
また、第18の態様の視聴覚端末は、第17の態様の視聴覚端末において、例えば図11に示す視聴覚端末60は、「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)に基づき、該視聴者が所定の範囲内の再生速度により所定の時間だけ該視聴覚番組の該視聴をおこなったことを認証する該「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)114a」(図14参照)を出力する視聴認証手段67を備え;送信手段65は、視聴認証手段67により出力される「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)114a」を、さらに該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信するように構成されている。
【0110】
例えば図11に示す視聴認証手段67は、視聴解析手段66により出力された「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)に基づき、視聴者が視聴覚の認証主体が定める所定の範囲内の再生速度(例えば、「2倍速以下の再生速度」)により所定の時間(例えば、「60分間以上」)だけ視聴覚番組の視聴をおこなったことを認証する「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)114a」(図14参照)を出力する。また、送信手段65は、視聴認証手段67により出力される「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)114a」を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信する。
【0111】
このように構成することで、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する視聴覚端末が備える、該再生操作履歴に基づき、該視聴者が所定の範囲内の再生速度により所定の時間だけ該視聴覚番組の視聴をおこなったことを認証する該再生操作履歴に基づく視聴認証を出力する視聴認証手段により、該再生操作履歴に基づく視聴認証を出力して得ることができる。また、該送信手段は、該視聴認証手段により出力される該再生操作履歴に基づく視聴認証を、さらに該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信するように構成されたことにより、該再生操作履歴に基づく視聴認証を該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信することができる。このため、該再生操作履歴に基づく視聴認証に基づき、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0112】
また、第16乃至第18の態様のいずれか1の態様の視聴覚端末において、例えば図11に示す視聴覚端末60は、該視聴者が所持する携帯端末として設けることができる。
【0113】
例えば図11に示す視聴覚端末60は、再生手段61、再生検出手段62、クロック63、記録手段64、送信手段65、視聴解析手段66、視聴認証手段67、並びにこれらの装置を制御するマイクロ・プロセッサ(MPU)70を備える高機能な視聴覚端末でありながら、特に、電子回路集積技術を用いることにより、小型化、軽量化が実現されている。このため、視聴覚端末60を操作する視聴者が片手で手軽に視聴覚端末60を把持又は所持をして操作をおこなうことができる。
【0114】
このように構成することにより、視聴覚番組の視聴者は、該視聴者が操作する該視聴覚端末が、該視聴者が所持する携帯端末として設けられることにより、該視聴覚端末を使用する時間や場所等の条件について大きく制限を受けることがなく、該視聴者が有するより多くの機会を利用して、該視聴覚番組を視聴することができる。特に、該視聴者が該視聴覚端末を使用して遠隔教育番組を視聴することで、該遠隔教育番組を提供する番組提供主体による遠隔教育がおこなわれる場合には、該視聴者が有するより多くの機会を利用して該遠隔教育をおこなうことができる。また、該遠隔教育番組の受講者である該視聴者による該遠隔教育番組の視聴は視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムを用いて客観的に認証することができるから、該視聴者並びに該遠隔教育番組を提供する該番組提供主体は好適に通信教育、自習型教育等の該遠隔教育を実現することができる。
【0115】
また、第19の態様の視聴覚端末は、第16乃至第18の態様のいずれか1の態様の視聴覚端末において、例えば視聴覚端末60(図11参照)に視聴覚端末20(図1参照)の機能を組み込んだ視聴覚番組の視聴者が操作する図18に示す視聴覚端末60aであって;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する該視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)に基づき、該視聴者に該動作を指示する動作指示手段22(図1参照)と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために動作指示手段22(図1参照)により該動作が指示されるたびに該視聴者がおこなう該視聴者の応答動作を検出するモーションセンサ23(図1参照)と;モーションセンサ23により検出した検出結果から得られる「該視聴者の応答動作に関する情報」を送信手段65(図11参照)で送信可能な信号に信号化する信号化手段24(図1参照)とを備え;送信手段65は、視聴覚端末60aが出力する情報を該視聴の認証を得るために該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80a(図19参照)に送信するように構成されている。
【0116】
例えば視聴覚端末60(図11参照)に視聴覚端末20(図1参照)の機能を組み込んだ図18に示す視聴覚端末60aを構成することができる。この場合には、視聴覚の認証主体は、視聴覚番組の視聴者が、視聴覚端末60に視聴覚端末20の機能を組み込んだ視聴覚端末60aを用いて視聴覚番組を再生して視聴することにより、視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、視聴覚の認証主体による厳密な視聴の認証をおこなうことができる。
【0117】
具体的には、視聴者が図18に示す視聴覚端末60aを用いる場合には、視聴覚の認証主体は、視聴者に頻繁に所定の動作を要求しなくても、「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を用いて、視聴者が視聴覚番組を再生していることを認証することができる。このため、視聴覚の認証主体は、頻繁に視聴者に応答動作を要求して視聴の認証をおこなう必要がない。例えば、視聴覚の認証主体は、視聴者が視聴覚端末60aにより視聴覚番組を視聴する場合には、視聴者に所定の動作を要求しておこなう視聴の認証の回数を、視聴覚番組の冒頭部、視聴覚番組の番組進行時間の中央部、視聴覚番組の終了部の3回程度の回数として少なく抑えることができる。
【0118】
一方で、視聴覚の認証主体は、視聴者が図18に示す視聴覚端末60aを用いる場合には、「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を用いた視聴の認証をおこなうのみならず、視聴者に所定の動作を要求して視聴の認証をおこなうことができるから、「再生認証ポイント110」を用いた視聴の認証のみをおこなう視聴の認証の場合と比較して、さらに厳密に視聴の認証をおこなうことができる。言い換えれば、視聴者が視聴覚端末を作動させたまま放置してしまったような場合を検知することができる。以上、第1の態様の部品又は機能を組み込む場合について説明したが、第2から第7までの態様の部品又は機能をそれぞれ組み込むものとしてもよい。
【0119】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、該視聴覚の認証主体による厳密な該視聴の認証をおこなうことができる。すなわち、図18に示す視聴覚端末60aには、視聴覚端末60(図11参照)の機能があるので、動作指示の頻度が低くても、「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を用いて視聴を時々刻々認証できる。したがって、視聴者は、番組視聴中に視聴をある程度妨げ得る応答動作を頻繁に行う必要がない。また、視聴覚端末20(図1参照)の機能があるので、視聴覚端末を作動させたまま放置するような行為がなかったことを認証できる。このような相乗効果を享受できる。
【0120】
また、第20の態様のプログラムは、例えば図15に示すように、視聴覚番組の視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)を制御するためのプログラムであって;該視聴覚番組を該視聴者による視聴覚端末60の操作に従って再生して提示する処理と;該視聴者による再生操作により再生された該視聴覚番組の中から該視聴覚番組を提供する該番組提供主体により該視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けられた信号である「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を検出する処理と;「再生認証ポイント110が検出された時刻」を出力する処理と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために、検出された「再生認証ポイント110」並びに「再生認証ポイント110が検出された時刻」を該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信する処理とをおこなうように構成されている。
【0121】
例えば図15に示す制御プログラムが視聴覚端末60(図11参照)を制御する主要な処理を挙げれば、制御プログラムは、視聴者の視聴覚端末60の操作に従って再生手段61(図11参照)を用いて視聴覚番組を再生して視聴者に提示する(ステップN01)。また、視聴者による再生操作により再生された視聴覚番組の中から視聴覚番組を提供する番組提供主体により視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けられた信号である「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を再生検出手段62(図11参照)を用いて検出する(ステップN02)。また、クロック63(図11参照)を用いて再生検出手段62により「再生認証ポイント110が検出された時刻」を出力する(ステップN03)。また、視聴者が視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために、再生検出手段62により検出された「再生認証ポイント110」並びにクロック63により出力された再生検出手段62が「再生認証ポイント110を検出した時刻」を送信手段65(図11参照)を用いて視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信する(ステップN04)。
【0122】
このように構成することにより、プログラムは、視聴覚番組の視聴者が操作する視聴覚端末を適切に制御して、該視聴覚番組を該視聴者による該視聴覚端末の操作に従って再生して提示する処理により、該視聴者による操作に従って、該視聴者に該視聴覚番組を再生して提示することができる。また、該視聴者による再生操作により再生された該視聴覚番組の中から該視聴覚番組を提供する番組提供主体により該視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けられた信号である再生認証ポイントを検出する処理により、該視聴覚番組の情報の中から該再生認証ポイントを検出することができる。また、該再生認証ポイントが検出された時刻を出力する処理により、該再生認証ポイントが検出された時刻の情報を出力して利用することができる。また、該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために、該検出された該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントが検出された時刻を該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信する処理により、検出された該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントが検出された時刻を該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信することができる。このため、該再生認証ポイントの情報並びに該再生認証ポイントが検出された時刻の情報に基づき、該視聴覚の認証主体による該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証を得ることができる。
【0123】
また、第21の態様の視聴覚端末を制御するためのプログラムは、第20の態様の視聴覚端末を制御するためのプログラムにおいて、例えば視聴覚端末60(図11参照)に視聴覚端末20(図1参照)の機能を組み込んだ視聴覚番組の視聴者が操作する図18に示す視聴覚端末60aを制御するための制御プログラム(不図示)であって;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する該視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)に基づき、該視聴者に該動作を指示する処理と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために該動作が指示されるたびに該視聴者がおこなう該視聴者の応答動作をモーションセンサ23(図1参照)により検出する処理と;モーションセンサ23により検出した検出結果から得られる「該視聴者の応答動作に関する情報」を送信可能な信号に信号化する処理と;視聴覚端末60aが出力する情報を該視聴の認証を得るために該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80a(図19参照)に送信する処理とをおこなうように構成されている。
【0124】
例えば視聴覚端末60(図11参照)を制御する図15に示す制御プログラムに視聴覚端末20(図1参照)を制御する制御プログラム(図7参照)がおこなう制御処理を組み込んだ制御プログラム(不図示)を用いて制御をおこなうことにより、視聴覚端末60に視聴覚端末20の機能を組み込んだ図18に示す視聴覚端末60aを制御することができる。この場合には、視聴覚の認証主体は、視聴者が、視聴覚番組を本制御プログラムにより制御される視聴覚端末60aにより再生して視聴することにより、前述の通り、視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、視聴覚の認証主体による厳密な視聴の認証をおこなうことができる。
【0125】
このように構成することにより、本制御プログラムは、視聴覚端末を制御するための第18の態様のプログラムであって;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する該視聴覚番組に固有の動作指示情報に基づき、該視聴者に該動作を指示する処理と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために該動作が指示されるたびに該視聴者がおこなう該視聴者の応答動作をモーションセンサにより検出する処理と;該モーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報を送信可能な信号に信号化する処理と;該視聴覚端末が出力する情報を該視聴の認証を得るために該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムに送信する処理とをおこなうように構成されたことにより、該視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、該視聴覚の認証主体による厳密な視聴の認証をおこなうことができる。
【0126】
また、第22の態様の視聴覚認証システムは、例えば図16に示す視聴覚番組の視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚認証システム80であって;該視聴覚番組に所定の時間の間隔で該視聴覚番組の番組進行時間を画定する信号である「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を設ける再生認証ポイント設置手段81と;該視聴覚番組を該視聴者の要求に応じて該視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)に送信する番組送信手段82と;該視聴者が視聴覚端末60を用いて該視聴覚番組を再生することにより検出される該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けた信号である「再生認証ポイント110」を受信する受信手段83と;受信手段83により「再生認証ポイント110を受信した時刻112」(図14参照)を出力するクロック84と;該視聴を認証するために、「再生認証ポイント110」並びに「再生認証ポイント110を受信した時刻112」を記録する認証記録手段92とを備える。
【0127】
例えば図16に示す視聴覚認証システム80は、前述の視聴覚認証システム40(図8参照)と同様に、視聴覚の認証主体が有するWANに接続された専用サーバーである。また、前述の視聴覚認証システム40と同様に、視聴覚番組の視聴者に視聴覚番組の概要等を伝達することができる専用の「情報提供ホームページ」(不図示)を提示するとともに、視聴者が送信した「番組送信要求100」(図17参照)に応じて、視聴者を「視聴者ID」(図12参照)並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)(不図示)の双方の情報を用いて確認する。
【0128】
例えば図16に示す再生認証ポイント設置手段81は、視聴覚番組の番組提供主体により提供された番組データベース91に記録される視聴覚番組に視聴覚番組の番組進行時間を画定する「再生認証ポイント110」(図12参照)を所定の間隔(図13参照)で設置する情報処理装置である。再生認証ポイント設置手段81は、視聴覚番組の所定の番組進行時間において「再生認証ポイント110」の情報を視聴覚番組を構成する情報の中に挿入するとともに、「再生認証ポイント110」を構成する「周期情報」の情報に設置する「再生認証ポイント110」により画定する番組進行時間の情報を暗号化して記録する。再生認証ポイント設置手段81により「再生認証ポイント110」が設置された視聴覚番組は、再び番組データベース91に記録される。
【0129】
例えば図16に示す番組送信手段82は、前述の視聴覚認証システム40(図8参照)が有する番組送信手段41(図8参照)と同様に、「視聴者ID」(図12参照)並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)(不図示)により確認された視聴者本人から送信された「番組送信要求100」(図17参照)に応じて、番組データベース91に記録される番組提供主体により提供された視聴覚番組を視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)に送信する、WANに接続されたストリーミング・サーバーである。
【0130】
例えば図16に示す受信手段83は、視聴者が視聴覚端末60(図11参照)を用いて視聴覚番組を再生することにより視聴覚端末60が備える再生検出手段62により検出されるとともに、視聴覚端末60が備える送信手段65(図11参照)により視聴覚認証システム80に返信される「再生認証ポイント110」(図12参照、図13参照)の情報を受信する。受信手段83は、WANに接続された、情報通信機(高速有線情報通信機(ルーター))である。
【0131】
例えば図16に示すクロック84は、受信手段83により「再生認証ポイント110(図12図13参照)を受信した時刻112」(図14参照)を出力する。「再生認証ポイント110を受信した時刻112」は、概ね視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)により視聴覚番組が再生された時刻であるものということができるから、視聴覚の認証主体は、クロック84が出力する「再生認証ポイント110を受信した時刻112」により、視聴者が操作する視聴覚端末60により視聴覚番組が再生された時刻並びに視聴覚番組の再生時刻に基づく視聴覚番組の再生時間を把握することができる。
【0132】
例えば図16に示す認証記録手段92は、「再生認証ポイント110」(図12図13参照)の情報並びにクロック84が出力する受信手段83が「再生認証ポイント110を受信した時刻112」(図14参照)の情報を「認証記録115」(図14参照)を構成する情報として記録する。
【0133】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴覚の認証主体が有する視聴覚番組の視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚認証システムであって、該視聴覚認証システムが備える、該視聴覚番組に所定の時間の間隔で該視聴覚番組の番組進行時間を画定する信号である再生認証ポイントを設ける再生認証ポイント設置手段により、該視聴覚番組の番組進行時間を画定する所定の時間の間隔において、該視聴覚番組に該再生認証ポイントを設置することができる。また、該視聴覚番組を該視聴者の要求に応じて該視聴者が操作する視聴覚端末に送信する番組送信手段により、該視聴者が操作する該視聴覚端末に該視聴覚番組を送信して該視聴者に該視聴覚番組を提示することができる。また、該視聴者が該視聴覚端末を用いて該視聴覚番組を再生することにより検出される該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けた信号である再生認証ポイントを受信する受信手段により、該視聴者が操作する視聴覚端末により返信される該再生認証ポイントを受信することができる。また、該受信手段により該再生認証ポイントを受信した時刻を出力するクロックにより、該再生認証ポイントを受信した時刻の情報を出力して認証をおこなうことができる。また、該視聴を認証するために、該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントを受信した時刻を記録する認証記録手段により、該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントを受信した時刻を認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該認証記録に基づき、該視聴者による該視聴覚番組の該視聴を認証することができる。
【0134】
また、第23の態様の視聴覚認証システムは、第20の態様の視聴覚認証システムにおいて、例えば図16に示す視聴覚認証システム80が備える受信手段83は、さらに該視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)により記録された「再生認証ポイント110」(図12図13参照)並びに「再生認証ポイント110を検出した時刻」(「検出時刻」)(図12参照)を受信するように構成され;認証記録手段92は、さらに視聴覚端末60により記録された「再生認証ポイント110」並びに「再生認証ポイント110を検出した時刻」(「検出時刻」)を記録するように構成されている。
【0135】
例えば図16に示す受信手段83は、さらに視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)が記録する「再生認証ポイント110」(図12図13参照)並びに視聴覚端末60が備えるクロック63(図11参照)により出力される「再生認証ポイント110を検出した時刻」(「検出時刻」)(図12参照)を受信する。また、認証記録手段92は、さらに視聴覚端末60が備える記録手段64(図11参照)により記録された「再生認証ポイント110」並びに「再生認証ポイント110を検出した時刻」(「検出時刻」)を「認証記録115」(図14参照)を構成する情報として記録する。
【0136】
例えば図11に示す視聴覚端末60は、高速で情報通信をおこなうことができない通信環境においても使用される。高速で情報通信をおこなうことができない通信環境にある視聴者が操作する視聴覚端末60は、放送又は再生可能な記録媒体を介して視聴覚番組を再生する。視聴覚端末60は、「再生認証ポイント110」(図12図13参照)並びに視聴覚端末60が備えるクロック63が出力する「再生認証ポイント110を検出した時刻」(「検出時刻」)(図12参照)を視聴覚端末60が備える記録手段64に記録する。視聴覚端末60は、視聴覚番組の再生終了後に高速電気通信回線網に接続した状態において、記録手段64に記録した「再生認証ポイント110」並びに「再生認証ポイント110を検出した時刻」(「検出時刻」)を視聴覚認証システム80(図16参照)に送信することにより視聴覚の認証主体による視聴の認証を得ることができる。
【0137】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムが備える該受信手段が、さらに該視聴者が操作する視聴覚端末により記録された該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントを検出した時刻を受信するように構成されたことにより、該視聴者が該視聴覚端末を高速電気通信回線網に接続して該視聴覚番組を視聴することができない場合にも、該視聴覚端末が備える記録手段に記録された該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントを検出した時刻を受信することにより該視聴者が該視聴覚端末により該視聴覚番組を再生した時刻並びに該視聴覚番組の再生時間を把握することができる。また、認証記録手段は、さらに該視聴覚端末により記録された該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントを検出した時刻を記録するように構成されたことにより、該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントを検出した時刻を認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該認証記録に基づき、該視聴者による該視聴覚番組の該視聴を認証することができる。
【0138】
また、第24の態様の視聴覚認証システムは、第22の態様の視聴覚認証システムにおいて、例えば図16に示す視聴覚認証システム80は、2以上の「再生認証ポイント110(図12図13参照)を受信した時刻112」(図14参照)から該視聴者による再生操作の履歴を解析して出力する視聴解析手段85を備え;認証記録手段92は、視聴解析手段85により出力された「受信時刻112」に基づく「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111b」(図14参照)をさらに記録するように構成されている。
【0139】
例えば図16に示す視聴解析手段85は、クロック84が出力する受信手段83が2以上の「再生認証ポイント110(図12図13参照)を受信した時刻112」(図14参照)から「受信時刻112」に基づく「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111b」(図14参照)を解析して出力する。また、認証記録手段92は視聴解析手段85により出力された「受信時刻112」に基づく「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111b」を、「認証記録115」(図14参照)を構成する情報として記録する。
【0140】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムが備える2以上の該再生認証ポイントを受信した時刻から該視聴者による再生操作の履歴を解析して出力する視聴解析手段により、受信時刻に基づく再生操作履歴を得ることができる。また、認証記録手段が、該視聴解析手段により出力された受信時刻に基づく再生操作履歴をさらに記録することにより、該受信時刻に基づく再生操作履歴を認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該認証記録に基づき、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0141】
また、第25の態様の視聴覚認証システムは、第23の態様の視聴覚認証システムにおいて、例えば図16に示す視聴覚認証システム80が備える、2以上の該視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)により記録された「再生認証ポイント110」(図12図13参照)並びに「再生認証ポイント110を視聴覚端末60が検出した時刻」(「記録時刻113」)(図14参照)から該視聴者による再生操作の履歴を解析して出力する視聴解析手段85を備え;認証記録手段92は、視聴解析手段85により出力された「記録時刻113」に基づく「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111c」(図14参照)をさらに記録するように構成されている。
【0142】
例えば図16に示す視聴解析手段85は、2以上の視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)が備えるクロック63(図11参照)により出力された「再生認証ポイント110」(図12図13参照)並びに「再生認証ポイント110を視聴覚端末60が検出した時刻」(「記録時刻113」)(図14参照)から視聴者による再生操作の履歴(「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111c」(図14参照))を解析して出力する。このため、前述の通り、高速で情報通信をおこなうことができない通信環境で視聴覚番組を視聴した視聴者が、後に視聴覚端末60が備える記録手段64に記録された「再生認証ポイント110」並びに「再生認証ポイント110を検出した時刻」(「記録時刻113」)を送信した場合にも、視聴解析手段85により「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111c」を解析して出力することができる。
【0143】
例えば図16に示す視聴解析手段85は、視聴覚端末60(図11参照)が備える記録手段64(図11参照)に記録されたクロック63(図11参照)が出力した時刻(「記録時刻113」)(図14参照)に基づいて視聴解析手段85により解析をおこない「記録時刻113」に基づく「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111c」(図14参照)を出力する。また、認証記録手段92は、「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111c」を「認証記録115」(図14参照)を構成する情報として記録する。
【0144】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムが備える、2以上の該視聴者が操作する視聴覚端末により記録された該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントを検出した時刻から該視聴者による再生操作の履歴を解析して出力する視聴解析手段により、記録時刻に基づく再生操作履歴を得ることができる。また、認証記録手段は、該視聴解析手段により出力された記録時刻に基づく再生操作履歴をさらに記録することにより、該記録時刻に基づく再生操作履歴を認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該認証記録に基づき、該視聴者が該視聴覚番組を視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0145】
また、第26の態様の視聴覚認証システムは、第24又は第25の態様の視聴覚認証システムにおいて、例えば図16に示す「再生操作履歴111」(図14参照)に基づき、該視聴者が所定の範囲内の再生速度により所定の時間だけ該視聴覚番組の該視聴をおこなったことを認証する「再生操作履歴111」に基づく「視聴認証(視聴覚認証システム)114b」(図14参照)を出力する視聴認証手段86を備え;認証記録手段92は、視聴認証手段86により出力された「再生操作履歴111」に基づく「視聴認証(視聴覚認証システム)114b」を、さらに記録するように構成されている。
【0146】
例えば図16に示す視聴認証手段86は、視聴解析手段85により出力された「再生操作履歴111」(図14参照)に基づき、視聴者が視聴覚の認証主体が定める所定の範囲内の再生速度(例えば、「2倍速以下の再生速度」)により所定の時間(例えば、「60分間以上」)だけ視聴覚番組の視聴をおこなったことを認証する。また、認証記録手段92は、視聴認証手段86により出力された「再生操作履歴111」に基づく「視聴認証(視聴覚認証システム)114b」(図14参照)を、「認証記録115」(図14参照)を構成する情報として記録する。
【0147】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、該視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システムが備える、該再生操作履歴に基づき、該視聴者が所定の範囲内の再生速度により所定の時間だけ該視聴覚番組の視聴をおこなったことを認証する再生操作履歴に基づく視聴認証を出力する視聴認証手段により、該再生操作履歴に基づく視聴認証を得ることができる。また、認証記録手段は、該視聴認証手段により出力された該再生操作履歴に基づく視聴認証を、さらに記録するように構成されたことにより、該再生操作履歴に基づく視聴認証を認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該認証記録に基づき、該視聴覚の認証主体は、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0148】
また、第27の態様の視聴覚認証システムは、第22乃至第26の態様のいずれか1の態様の視聴覚認証システムにおいて、例えば視聴覚認証システム80(図16参照)に視聴覚認証システム40(図8参照)の機能を組み込んだ視聴覚番組の視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する図19に示す視聴覚認証システム80aであって;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる該視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)を作成する動作指示情報作成手段42(図8参照)と;該視聴者が操作する視聴覚端末60a(図18参照)に「動作指示情報101」を送信する動作指示情報送信手段43(図8参照)と;受信した「該視聴者の応答動作に関する情報」を「該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報」に加工する受信情報加工手段45(図8参照)とを備え;受信情報加工手段45は、受信した「該視聴者の応答動作に関する情報」を解析し、該視聴者の応答動作を特定する動作解析特定部45a(図9参照)を有し;受信手段44(図8参照)は、該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、該視聴者が操作する視聴覚端末60aが出力する視聴覚端末60aが備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「該視聴者の応答動作に関する情報」を受信するように構成され;認証記録手段92(図16参照)は、該視聴を認証するために、視聴覚認証システム80aが出力する「該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報」を記録するように構成されている。
【0149】
例えば、視聴覚認証システム80(図16参照)に視聴覚認証システム40(図8参照)の機能を組み込んだ図19に示す視聴覚認証システム80aを構成することができる。この場合には、視聴覚の認証主体は、視聴覚認証システム80aにより、前述の通り、視聴者による視聴覚番組の視聴を認証することにより、該視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、該視聴覚の認証主体による厳密な該視聴の認証をおこなうことができる。なお、以上では、第9の態様の機能又は部品を組み込む場合について説明したが、第10から第13の態様の機能又は部品をそれぞれ組み込むものとしてもよい。
【0150】
このように構成することにより、視聴覚の認証主体は、第22乃至第26の態様のいずれか1の態様の視聴覚認証システムであって;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる該視聴覚番組に固有の動作指示情報を作成する動作指示情報作成手段と;該視聴者が操作する視聴覚端末に該動作指示情報を送信する動作指示情報送信手段と;受信した該視聴者の応答動作に関する情報を該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報に加工する受信情報加工手段とを備え;該受信情報加工手段は、受信した該視聴者の応答動作に関する情報を解析し、該視聴者の応答動作を特定する動作解析特定部を有し;該受信手段は、該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、該視聴者が操作する視聴覚端末が出力する該視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報を受信するように構成され;該認証記録手段は、該視聴を認証するために、該視聴覚認証システムが出力する該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報を記録するように構成されたことにより、該視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、該視聴覚の認証主体による厳密な該視聴の認証をおこなうことができる。
【0151】
また、第28の態様のプログラムは、例えば図17に示すように、視聴覚番組の視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚認証システム80(図16参照)を制御するためのプログラムであって;該視聴覚番組に所定の時間の間隔で該視聴覚番組の番組進行時間を画定する信号である「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を設ける処理と;該視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)の要求に応じて該視聴覚番組を視聴覚端末60に送信する処理と;該視聴者が視聴覚端末60を用いて該視聴覚番組を再生することにより検出される該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けた信号である「再生認証ポイント110」を該視聴者が操作する視聴覚端末60から受信する処理と;「再生認証ポイント110を受信した時刻112」(図14参照)を出力する処理と;該視聴を認証するために、「再生認証ポイント110」並びに「再生認証ポイント110を受信した時刻112」を記録する処理とをおこなうように構成されている。
【0152】
例えば図17に示す制御プログラムが視聴覚認証システム80(図16参照)を制御する主要な処理を挙れば、制御プログラムは、視聴覚の認証主体が定める「再生認証ポイント設置情報116」に基づき、再生認証ポイント設置手段81(図16参照)を用いて、視聴覚番組に所定の時間の間隔で視聴覚番組の番組進行時間を画定する信号である「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を設ける(ステップT01)。また、番組送信手段82(図16参照)を用いて、視聴覚番組を視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)に送信する(ステップT02)。また、受信手段83(図16参照)を用いて、視聴者が視聴覚端末60を用いて視聴覚番組を再生することにより検出される視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けた番組進行時間を画定する信号である「再生認証ポイント110」を視聴者が操作する視聴覚端末60から受信する(ステップT03)。また、クロック84(図16参照)を用いて、受信手段83が「再生認証ポイント110を受信した時刻112」(図14参照)を出力する(ステップT04)。また、視聴覚認証システム80が備える認証記録手段92(図16参照)を用いて、「再生認証ポイント110」並びに受信手段83が「再生認証ポイント110を受信した時刻112」を記録する(ステップT07)。
【0153】
このように構成することにより、プログラムは、視聴覚認証システムを制御することにより、該視聴覚番組に所定の時間の間隔で該視聴覚番組の番組進行時間を画定する信号である再生認証ポイントを設ける処理により、該視聴覚番組の情報に該視聴覚番組の番組提供主体が定める所定の時間の間隔で該再生認証ポイントの情報を加えて設けることができる。また、該視聴者が操作する視聴覚端末の要求に応じて該視聴覚番組を該視聴覚端末に送信する処理により、該視聴覚端末に該視聴覚番組を送信することができる。また、該視聴者が該視聴覚端末を用いて該視聴覚番組を再生することにより検出される該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けた信号である再生認証ポイントを該視聴者が操作する視聴覚端末から受信する処理により、該視聴覚端末から該再生認証ポイントを受信することができる。また、該再生認証ポイントを受信した時刻を出力する処理により、該再生認証ポイントを受信した時刻を出力することができる。また、該視聴を認証するために、該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントを受信した時刻を記録する処理により、該再生認証ポイント並びに該再生認証ポイントを受信した時刻を認証記録を構成する情報として記録することができる。このため、該認証記録に基づき、該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0154】
また、第29の態様の視聴覚認証システムを制御するためのプログラムは、第28の態様の視聴覚認証システムを制御するためのプログラムにおいて、例えば視聴覚認証システム80(図16参照)を制御するための図17に示す制御プログラムに視聴覚認証システム40(図8参照)を制御するための制御プログラム(図10参照)がおこなう制御処理を組み込んだ、視聴覚認証システム80に視聴覚認証システム40の機能を組み込んだ視聴覚番組の視聴者が前記視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚認証システム80a(図19参照)を制御するためのプログラム(不図示)であって;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる該視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)を作成する処理と;「動作指示情報101」を該視聴者が操作する視聴覚端末60a(図18参照)に送信する処理と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、該視聴者が操作する視聴覚端末60aが出力する視聴覚端末60aが備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「該視聴者の応答動作に関する情報」を受信する処理と;受信した「該視聴者の応答動作に関する情報」を「該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報」に加工する処理と;受信した「該視聴者の応答動作に関する情報」を解析し、該視聴者の応答動作を特定する処理と;該視聴を認証するために、視聴覚認証システム80aが出力する「該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報」を記録する処理とをおこなうように構成されている。
【0155】
例えば視聴覚認証システム80(図16参照)を制御するための図17に示す制御プログラムに視聴覚認証システム40(図8参照)を制御するための制御プログラム(図10参照)がおこなう制御処理を組み込んだ制御プログラム(不図示)により、視聴覚認証システム80に視聴覚認証システム40の機能を組み込んだ視聴覚認証システム80a(図19参照)を制御することができる。この場合には、視聴覚の認証主体は、本制御プログラムにより制御される視聴覚認証システム80aにより、前述の通り、視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、視聴覚の認証主体による厳密な視聴の認証をおこなうことができる。
【0156】
このように構成することにより、本制御プログラムは、視聴覚認証システムを制御するための第26の態様のプログラムであって;該視聴覚番組を提供する番組提供主体が該視聴覚番組に固有のタイミングで該視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる該視聴覚番組に固有の動作指示情報を作成する処理と;該動作指示情報を該視聴者が操作する視聴覚端末に送信する処理と;該視聴者が該視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、該視聴者が操作する視聴覚端末が出力する該視聴覚端末が備えるモーションセンサにより検出した検出結果から得られる該視聴者の応答動作に関する情報を受信する処理と;受信した該視聴者の応答動作に関する情報を該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報に加工する処理と;受信した該視聴者の応答動作に関する情報を解析し、該視聴者の応答動作を特定する処理と;該視聴を認証するために、該視聴覚認証システムが出力する該視聴者が該視聴覚番組を該視聴したことを認証する情報を記録する処理とをおこなうように構成されたことにより、該視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、該視聴覚の認証主体による厳密な該視聴の認証をおこなうことができる。
【発明の効果】
【0157】
以上のように、本発明によれば、視聴者による視聴覚番組の視聴覚の確認、特に遠隔教育における視聴覚の認証をおこなうために適した視聴覚端末並びに視聴覚認証システム及びこれらの装置を制御するためのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0158】
図1】本発明の第一の実施の形態に係る視聴覚端末の構成を例示するブロック図である。
図2】本発明の第一の実施の形態に係る視聴覚端末が備える信号化手段の構成を例示するブロック図である。
図3】本発明の第一の実施の形態に係る動作指示情報を構成する情報について例示する説明図である。
図4】本発明の第一の実施の形態に係る動作応答情報を構成する情報について例示する説明図である。
図5】本発明の第一の実施の形態に係る認証記録を構成する情報について例示する説明図である。
図6】本発明の第一の実施の形態に係る視聴覚端末を操作する視聴者による応答動作について例示する説明図である。
図7】本発明の第一の実施の形態に係る視聴覚端末を制御するためのプログラムの実行処理を例示するフローチャートである。
図8】本発明の第二の実施の形態に係る視聴覚認証システムの構成を例示するブロック図である。
図9】本発明の第二の実施の形態に係る視聴覚認証システムが備える受信情報加工手段の構成を例示するブロック図である。
図10】本発明の第二の実施の形態に係る視聴覚認証システムを制御するためのプログラムの実行処理を例示するフローチャートである。
図11】本発明の第三の実施の形態に係る視聴覚端末の構成を例示するブロック図である。
図12】本発明の第三の実施の形態に係る再生認証ポイントを構成する情報について例示する説明図である。
図13】本発明の第三の実施の形態に係る再生認証ポイントを設置する所定の時間の間隔について例示する説明図である。
図14】本発明の第三の実施の形態に係る認証記録を構成する情報について例示する説明図である。
図15】本発明の第三の実施の形態に係る視聴覚端末を制御するためのプログラムの実行処理を例示するフローチャートである。
図16】本発明の第三の実施の形態に係る視聴覚認証システムの構成を例示するブロック図である。
図17】本発明の第三の実施の形態に係る視聴覚認証システムを制御するためのプログラムの実行処理を例示するフローチャートである。
図18】本発明の他の実施の形態に係る視聴覚端末の構成を例示するブロック図である。
図19】本発明の他の実施の形態に係る視聴覚認証システムの構成を例示するブロック図である。
図20】本発明の他の実施の形態に係る視聴覚端末の構成を例示するブロック図である。
図21】本発明の他の実施の形態に係る視聴覚端末における動作並びにタッチの指示を例示する図である。
図22】従来の放送を用いた視聴認証方式を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0159】
[第一の実施の形態]
以下、本発明の第一の実施の形態について詳述する。図1に示す本発明の第一の実施の形態の視聴覚端末20は、視聴覚番組の視聴者が片手で手軽に把持して操作することができる携帯端末(図6参照)として設けられている。もちろん、本実施の形態の視聴覚端末20は、携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal‐Digital‐Assistant)、ノート・パソコンあるいはデスクトップ・パソコンとして設けられていてもよい。
【0160】
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る視聴覚端末20の基本構成を例示するブロック図である。視聴覚端末20は、再生手段21、動作指示手段22、モーションセンサ23、信号化手段24、応答動作記録手段25、応答動作比較手段26、視聴者認証手段27、クロック28、送信手段29、応答動作履歴データベース31、記録手段32の各装置を備える。また、視聴覚端末20は、視聴覚端末20の制御をおこなう制御装置であるマイクロ・プロセッサ(MPU)30を備える。また、再生手段21、動作指示手段22、モーションセンサ23、信号化手段24、クロック28、送信手段29には、それぞれの機能を支援するためのランダム・アクセス・メモリ(RAM)33がそれぞれに設けられている。視聴覚端末20が備える各装置の機能の詳細については以下に順次説明する。
【0161】
また、図2は、視聴覚端末20(図1参照)が備える信号化手段24が有する認証装置である動作の認証部24a、応答の認証部24b、時間の認証部24cを示すブロック図(詳細図)である。信号化手段24が有する各認証装置の機能の詳細については以下に順次説明する。
【0162】
まず、図1を参照して、視聴覚端末20が備える各装置並びに各装置の機能の詳細について説明する。図1に示す視聴覚端末20が備える再生手段21は、視聴覚番組の番組提供主体により提供される視聴覚番組を映像と音声とにより視聴者に提示することができる視聴覚再生装置である。再生手段21は、チューナ(不図示)を有することにより放送された視聴覚番組を受信して再生することができる。また、再生手段21は、マルチメディア・プレイヤ(不図示)を有することにより再生可能な記録媒体に記録された視聴覚番組の情報を読み出して再生することができる。また、再生手段21は、情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))(不図示)を有することにより、電気通信回線を通じて送信可能化された視聴覚番組を電気通信回線を通じた情報通信をおこなうことにより再生することができる。もっとも、再生手段21は、チューナ、マルチメディア・プレイヤ、情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))のいずれか1つのみを有して視聴覚番組を再生するものとしてもよい。
【0163】
図1に示す再生手段21は液晶表示画面(図6参照)と空気伝導スピーカー(不図示)とを有する。あるいは、再生手段21は、プラズマ表示画面を有するものとして視認性を高めるものとしてもよいし、有機エレクトロルミネッセンス表示画面を有するものとして液晶表示画面では必要なバックライトを廃止してさらなる軽量化をおこなうものとしてもよい。あるいは、再生手段21は、骨伝導スピーカーを有するものとして視聴者が視聴覚番組を視聴する際にも周囲の音を聞くことができるように設けるものとしてもよい。あるいは、再生手段21は、映像又は音声のどちらか一方のみにより視聴覚番組を視聴者に提示するように設けるものとしてもよい。
【0164】
図1に示す再生手段21が有する情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))(不図示)は、公衆無線LAN(不図示)に接続して情報通信をおこなうことができるように設けられている。このため、再生手段21が有する情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))は、視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)によりWANにおいてストリーミング(ストリーム配信)される送信可能化された視聴覚番組を情報通信をおこなうことにより再生して視聴者に提示することができる。
【0165】
あるいは、図1に示す再生手段21は携帯電話用の無線通信機を有するものとして、携帯電話用の電波を介したパケット通信によるストリーミング(ストリーム配信)を受信して視聴覚番組を再生するように設けるものとしてもよい。この場合には、視聴覚番組の視聴者は、より多くの他の機会を利用して視聴覚番組を視聴することができる。あるいは、再生手段21は、プログレッシブ・ダウンロード方式の情報通信をおこなうことができるように設けることにより、視聴覚番組を再生手段21により再生して視聴した後も視聴覚番組の情報を視聴覚端末20が備える記録手段32に記録して随時および繰り返し視聴覚番組を視聴することができるように設けるものとしてもよい。
【0166】
なお、図1に示す再生手段21が有する情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))(不図示)が情報通信をおこなう際には、視聴覚番組の情報とともに、「動作指示情報101」(図3参照)の情報を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)から受信することができるように設けられている。
【0167】
また、図1に示す再生手段21が有する情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))(不図示)が、公衆無線LAN(不図示)に接続できない情報通信環境にある場合も存在する。この場合には、再生手段21は、再生手段21が有するチューナ(不図示)を用いて放送通信衛星(不図示)により放送される視聴覚番組を受信して再生することができるように設けられている。あるいは、再生手段21が有するチューナは、地上波放送網(不図示)により放送される視聴覚番組を受信して視聴覚番組を再生するように設けるものとしてもよい。あるいは、再生手段21が有するチューナは、有線放送網(不図示)により放送される視聴覚番組を受信して再生するように設けるものとしてもよい。あるいは、再生手段21が有するチューナは、アナログ放送により放送される視聴覚番組を受信して再生するように設けるものとしてもよい。
【0168】
なお、再生手段21が有するチューナ(不図示)が視聴覚番組の放送を受信する場合には、再生手段21が有するチューナは、視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)により作成されて放送施設により放送された「動作指示情報101」(図3参照)を同時に受信して情報を読み取ることができるように設けられている。
【0169】
また、図1に示す再生手段21が有するマルチメディア・プレイヤ(不図示)は再生可能な記録媒体に記録された視聴覚番組の情報を読み出して視聴覚番組を再生することができるように設けられている。このため、再生手段21は、電磁気学的又は光学的に再生可能な記録媒体に記録された視聴覚番組を再生することができる。再生手段21が有するマルチメディア・プレイヤは、例えば、CD‐R(Compact‐Disc‐Recordable)、DVD(Digital‐Versatile‐Disc)、光磁気ディスク(Magneto‐Optical‐disc)、ROM(Read‐Only‐Memory)に記録された情報を読み出して再生することができる。もっとも、再生手段21が有するマルチメディア・プレイヤは、あらゆる規格の再生可能な記録媒体を再生することができるように設けることができる。
【0170】
なお、本実施の形態において、図1に示す再生手段21が有するマルチメディア・プレイヤ(不図示)が再生する再生可能な記録媒体は、視聴覚番組の情報のほかに、あらかじめ、視聴覚の認証主体により作成された「動作指示情報101」(図3参照)の情報が記録されて設けられている。このため、再生手段21が有するマルチメディア・プレイヤは、再生可能な記録媒体から、視聴覚番組の情報とともに、「動作指示情報101」(図3参照)の情報を読み出して利用することができる。
【0171】
なお、図1に示す再生手段21が有するマルチメディア・プレイヤ(不図示)が再生する再生可能な記録媒体に記録される情報は、本実施の形態においてはデジタル信号方式により記録されるように設けられているが、あるいは、再生手段21が有するマルチメディア・プレイヤ(不図示)が再生する再生可能な記録媒体に記録される情報は、アナログ信号方式により記録されるものとしてもよい。
【0172】
ここで、図3を参照して、「動作指示情報101」について説明する。図3は、本発明の第一の実施の形態に係る「動作指示情報101」を構成する情報について例示する説明図である。「動作指示情報101」は、視聴覚番組の番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングにおいて視聴者に所定の動作を要求して指示をおこなう情報として視聴覚認証システム40(図8参照)と視聴覚端末20(図1参照)との間で情報通信される情報である。「動作指示情報101」は「動作指示情報101」を構成する複数の情報が組み合わされて構成されている。もっとも、「動作指示情報101」は図3に示す以外の情報の構成により設けるものとしてもよい。
【0173】
図3に示す「動作指示情報101」を構成する「番組ID」について説明する。「番組ID」は視聴者が視聴する視聴覚番組を特定するために視聴覚番組に固有に付される情報である。「番組ID」は、視聴覚の認証主体が提供する視聴覚番組の中から一の視聴覚番組を識別するために視聴覚の認証主体により与えられる情報である。
【0174】
図3に示す「動作指示情報101」を構成する「指示ID」は、視聴覚番組に固有のタイミングにおいて作成される「動作指示情報101」を個別に識別するために視聴覚の認証主体により与えられる情報である。「指示ID」は、一の視聴覚番組において与えられる「動作指示情報101」の総数と、一の視聴覚番組において「動作指示情報101」に与えられる1から始まる連続昇順番号とにより構成されるように設けられている。
【0175】
図3に示す「動作指示情報101」を構成する「指示ID」は、具体的に例えば、一の視聴覚番組において与えられる「動作指示情報101」の総数が20個であったとすると、一の視聴覚番組において最初に作成される「動作指示情報101」の「指示ID」は、「1/20」として与えられる。もっとも、本実施の形態に示すように「番組ID」と「指示ID」とを個別の情報として分けて設けることなく、「指示ID」の情報に視聴覚番組を識別するための「番組ID」の情報に相当する情報を付け加えて設けることにより、「指示ID」の情報のみにより、視聴覚番組を識別するための情報と動作の指示を識別するための情報とを併せて、同時に視聴覚番組と動作の指示とを個別に識別することができるように設けるものとしてもよい。
【0176】
図3に示す「動作指示情報101」を構成する「視聴者ID」は、後に詳述するように、視聴覚番組の番組提供主体が視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人に対して、視聴覚の認証主体が発行する視聴者本人に固有の情報である。なお、本実施の形態では、「視聴者ID」は「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)(不図示)とともに視聴覚の認証主体により発行されるように設けられている。本実施の形態では、「視聴者ID」並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)は、いずれも20文字の英数テキスト文字列によりなる文字列情報により構成されている。もっとも、「視聴者ID」並びに「パスワード」の情報の構成は20文字の英数テキスト文字列に限られることなく、視聴覚の認証主体が随意に決定することができる。
【0177】
図3に示す「動作指示情報101」を構成する「送信時刻」は、後に詳述する視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)が視聴者に「動作指示情報101」を送信した時刻が記録された情報である。「送信時刻」は、後に詳述するように、視聴覚認証システム40が制御処理をおこなう時刻を出力するクロック49(図8参照)が出力する動作指示情報送信手段43(図8参照)が「動作指示情報101」を視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)に送信した時刻を記録した時刻である。「送信時刻」は、後に詳述するように、視聴覚認証システム40が、「視聴者との通信に要した時間」(2次情報)を画定するために用いることができる時刻である。
【0178】
図3に示す「動作指示情報101」を構成する「指示時刻」は、後に詳述する視聴覚端末20(図1参照)が備えるクロック28(図1参照)が出力する動作指示手段22(図1参照)が視聴者に動作を指示した時刻が記録される情報である。このため、視聴覚認証システム40(図8参照)が備える動作指示情報送信手段43(図8参照)が「動作指示情報101」を送信する際には、「指示時刻」の情報には何も記録されていない状態(ブランク)で「動作指示情報101」の送信がおこなわれるように設けられている。「指示時刻」は、視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が「動作指示情報101」を視聴覚認証システム40から受信した後に、視聴覚端末20が制御処理をおこなう時刻を出力するクロック28(図1参照)が出力する動作指示手段22(図1参照)が視聴者に動作を指示した時刻が記録される時刻として設けられている。「指示時刻」は、後に詳述するように、「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)を画定するために用いることができる時刻である。
【0179】
図3に示す「動作指示情報101」を構成する「指示動作」の情報は、視聴覚の認証主体が視聴者に要求する所定の動作を示す情報である。「指示動作」の情報は、例えば、視聴者に「振って下さい」(図6参照)との情報を示して動作の指示をおこなうことで、視聴者に視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)を、振り方(運動)の詳細を問わずに振る動作を指示するように設けることができる。
【0180】
あるいは、図3に示す「動作指示情報101」を構成する「指示動作」の情報は、例えばより定量的に、視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)を3次元空間中において運動させるべき運動の詳細な情報を指定して、具体的に指定した3軸6自由度の直交座標系を用いて示した3軸6自由度の直交座標系の各自由度における加速度及び角加速度の時系列毎の値の情報として動作を指定して指示をおこなうことができる。またあるいは、「指示動作」の情報では、視聴覚認証システム40(図8参照)又は視聴覚端末20が記録する視聴者が以前におこなった動作の情報を視聴者に示して動作の指示をおこなうことにより、視聴者に再度、視聴者が以前におこなった動作と同じ動作をおこなうように動作の指示をおこなうこともできる。
【0181】
図3に示す「動作指示情報101」を構成する「認証基準」の情報では、まず、「指示動作」の情報により指示した動作に応じて視聴者がおこなう応答動作を、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」の情報に基づくことにより、どのような情報の取得の方法及び条件により検出して検出結果(1次情報)とするかが定められている。また、検出した検出結果(1次情報)をどのような情報処理をおこなうことにより視聴者の応答動作の情報として指標化した情報(2次情報)とするかが定められている。また、指標化された視聴者の応答動作の情報(2次情報)をどのような判断基準により認証して認証結果(3次情報)とするかということについての情報が視聴覚の認証主体により記録されている。視聴覚端末20(図1参照)並びに視聴覚認証システム40(図8参照)は、「動作指示情報101」を構成する「認証基準」の情報に基づき、視聴者の応答動作を評価して認証をおこなうように設けられている。
【0182】
ここで、図1に戻って、「動作指示情報101」(図3参照)を用いた視聴者への具体的な動作の指示の方法について説明する。図1に示す動作指示手段22は、「動作指示情報101」(図3参照)に基づき、視聴者に動作を指示するインターフェース装置である。
【0183】
図1に示す動作指示手段22は、情報通信機能を有する再生手段21から「動作指示情報101」(図3参照)を伝達される。もっとも、動作指示手段22が独自に情報通信機能を有するように設けることにより、再生手段21を介することなく、動作指示手段22が直接に情報通信をおこなうことができるように設けるものとして、動作指示手段22が「動作指示情報101」を直接に視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)から得ることができるように設けるものとしてもよい。
【0184】
図1に示す動作指示手段22は、「動作指示情報101」(図3参照)に基づき、例えば、再生手段21が有する液晶表示画面(図6参照)の一部の領域に、「振って下さい」との視聴覚番組の番組提供主体が視聴者に視聴者が片手で把持して操作する視聴覚端末20を振るように要求する動作の指示を端的に示した文字列により表示することができるように設けられている。もっとも、「動作指示情報101」の情報に基づき、さらに具体的な動作を指定して「縦に振って下さい」との文字列を表示するように設けるものとしてもよい。
【0185】
また、図1に示す動作指示手段22は、さらに複雑な動作の指示をおこなう場合には、再生手段21が有する液晶表示画面(図6参照)の一部の領域に、アニメーション(不図示)を用いた視覚的な動作の見本を視聴者に示して動作を指示するように設けるものとしてもよい。動作指示手段22により再生手段21が有する液晶表示画面の一部の領域に表示されるアニメーションを用いた動作の見本は、例えば、3次元空間内において視聴覚端末20を運動させるべき軌跡と速度との見本をアニメーションにより表示するものとしてもよい。このように構成すると、視聴者はおこなうべき複雑な応答動作を直感的に知ることができ、アニメーションに倣って応答動作をおこなえばよいから、視聴覚番組の視聴の妨げになりにくい。また、動作指示手段22により視聴者にアニメーションを用いた動作の見本を示す際には、再生手段21が有する空気伝導スピーカー(不図示)を用いて、視聴者に注意を促す通知音を例えば1秒間出力するように設けるものとしてもよい。
【0186】
もっとも、図1に示す動作指示手段22は、視聴者に動作の指示をおこなうことができればよいから、例えば、視聴者に所定の動作を指示する命令コードを伝達するために、所定の回数だけ点滅する発光点滅装置などの視覚的表示装置を有して動作の指示をおこなうものとしてもよい。あるいは、動作指示手段22は、視聴者に言葉を用いて動作を指示するスピーカー装置などの聴覚的表示装置を有して動作の指示をおこなうものとしてもよい。あるいは、動作指示手段22は、所定の動作を指示する命令コードを伝達するために所定の回数だけ振動する振動モータを用いた振動発生装置などの触覚的表示装置を有して動作の指示をおこなうものとしてもよい。もっとも、動作指示手段22を用いて再生手段21に動作の指示を表示する代わりに、視聴覚番組の出演者が視聴覚番組の中で暫時視聴覚番組の進行を中止して視聴者に動作の指示を呼びかけるものとしてもよい。このように構成すると、動作の指示を視聴覚番組の進行を停止しておこなうことができるので、動作の指示並びに視聴者による応答動作が視聴覚番組の進行と重畳することを防ぐことができる。
【0187】
図1に示すモーションセンサ23は、視聴者がおこなう応答動作を検出する検出装置である。視聴者は、動作指示手段22による指示に従って、視聴者が視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために応答動作をおこなう。本実施の形態のモーションセンサ23は、視聴覚端末20の内部に固定されて設けられた3軸6自由度加速度センサ(不図示)を有する。3軸6自由度加速度センサは、視聴覚端末20の重心位置付近に固定されるように設けられている。視聴者は視聴覚端末20を片手で把持して操作することができる。このため、3軸6自由度加速度センサは、視聴覚端末20の3次元空間内における運動を検出することで、視聴者の応答動作を間接的に検出することができる。
【0188】
もっとも、他の実施の形態では、図1に示すモーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)に代えて、3軸3自由度加速度センサを有するように設けることもできる。ここで、加速度センサが検出する3自由度は、前後、左右、上下方向の直交座標軸上の加速度を検出するように設けるものとしてもよいし、あるいは、ピッチ、ロール、ヨー方向の角加速度を検出するように設けるものとしてもよい。加速度センサが検出する自由度を3つに抑えれば、加速度センサの構造をより単純化して設けることができる。
【0189】
特に図1に示すモーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)による視聴者の応答動作の検出においても、携帯端末により視聴覚番組を視聴する視聴者への動作の指示は、「左右に振って下さい」、「上下に振って下さい」あるいは単純に「振って下さい」との動作の指示が多くなるので、視聴覚の認証主体が、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」において、3軸6自由度加速度センサが視聴者の応答動作を検出することができる自由度のうちから視聴の認証の判断に用いる検出の自由度を左右方向、上下方向の2つの自由度のみに限定しても、十分に視聴の認証をおこなうことができる。したがって、加速度センサによる視聴者の応答動作の検出は、これらにさらに前後方向の自由度を含めた3つの直交座標軸上の自由度でも十分であるものといえる。
【0190】
もっとも、より複雑な「8の字に振って下さい」との動作の指示に対する視聴者の応答動作の検出も3軸3自由度加速度センサによる検出によりおこなうことができる。視聴者による応答動作は、「動作応答情報101」(図3参照)により指示される動作と比較することができればよいから、図1に示すモーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)の場合のように、必ずしも6自由度(6チャンネル)で視聴者の応答動作を捉える必要はない。極端には、1自由度(1チャンネル)の加速度センサによる検出を検出結果(1次情報)として用いる場合にも、視聴者の応答動作を指示された動作と比較するように設けることができる。
【0191】
本実施の形態において、視聴覚の認証主体は、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」により、図1に示すモーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)が検出する視聴者の応答動作の検出を検出結果(1次情報)として抽出する条件を定めることができる。例えば、「左右に振って下さい」、「上下に振って下さい」の指示に対する視聴者の応答動作は、通常、視聴者の手首又は肘を中心にした回転運動となるので、モーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサが検出する視聴者の応答動作の検出のうち、左右方向、上下方向に加えてヨー方法の回転とピッチ方向の回転とを加えた4つの自由度(4チャンネル)の検出を検出結果として採用し、残る2つの自由度(2チャンネル)の情報は検出結果(1次情報)として採用しない(信号取得しない)ように設けるものとすれば、不要な信号取得及び情報処理をおこなうことなく、速やかに適切な信号化(情報化)をおこなうことができる。
【0192】
あるいは、図1に示すモーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)は、視聴覚端末20の本体内部から有線コードにより引き出されて設けられた視聴者が視聴覚端末20の操作に用いるコントローラの内部に固定して設けるものとしてもよい。このように視聴覚端末の一部を本体から有線コードにより引き出された別体のコントローラとして構成すると、視聴覚端末20の本体をデスクトップ・パソコンのように自由に動かし難いものとした場合にも、視聴者が片手で把持して自在に動かすことのできるコントローラに固定されたモーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサを介して視聴者の応答動作を多自由度の運動の情報として好適に信号化(情報化)することができる。
【0193】
図1に示すモーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)は、加速度と角加速度を3次元空間における6つの自由度(前後、左右、上下方向の加速度並びにピッチ、ロール、ヨー方向の角加速度)に分解して検出することができるように設けられている。3軸6自由度加速度センサは各自由度の検出を随時出力する。3軸6自由度加速度センサは、MEMS(Micro‐Electro‐Mechanical‐Systems)技術を用いて小型に設けられている。3軸6自由度加速度センサは、好ましくは、複数の静電容量型の加速度検出回路を一体に樹脂モールドして一の半導体パッケージとして得た加速度兼角加速度センサである。
【0194】
あるいは、別個にパッケージされた複数の加速度センサにより加速度と角加速度とを別個に検出するものとしてもよいし、加速度又は角加速度のいずれか一方のみを検出するものとしてもよい。あるいは、より精密に角加速度を検出し得るミラー又は光ファイバーを用いたレーザー光の光路差を測定する光学式の角加速度計を用いるものとしてもよい。あるいは、MEMS技術を用いることなく、より安価な機械式の加速度計を用いるものとしてもよい。
【0195】
また、図1に示すモーションセンサ23は、3軸6自由度加速度センサ(不図示)の他に視聴覚端末20に固定して設けられたカメラ(不図示)を補助的に有する。モーションセンサ23が有するカメラにより視聴者の応答動作を撮影することで、視聴者の応答動作を検出することができる。この場合には、カメラにより撮影した視聴者がおこなった応答動作の映像を画像解析することで、視聴者の応答動作を検出することができる。モーションセンサ23が有する検出装置は、視聴者の応答動作(モーション)を検出することができればよい。このため、モーションセンサ23が有する検出装置は、カメラの他にも、例えば、光学式変位計又は超音波式変位計などの公知の変位計であってもよい。また、モーションセンサ23はカメラ(不図示)を有することなく、3軸6自由度加速度センサ(不図示)のみにより視聴者の応答動作を検出するように設けるものとしてもよいし、あるいは、モーションセンサ23はカメラ(不図示)のみを有するように設けるものとしてもよい。
【0196】
視聴者の応答動作を検出する方法として、(3軸6自由度)加速度センサを用いるときは、図1に示す視聴覚端末20に例えばゲーム用として備えられる加速度センサを利用することができる利点がある。また、視聴者の応答動作を検出する方法として、カメラを用いるときは、視聴覚端末20に備えられる写真撮影用のカメラを利用して、動作検出用のソフトを追加するように設けることで本実施の形態の視聴覚端末20を実現することができる利点がある。
【0197】
また、図1に示す送信手段29は、視聴覚端末20が出力する情報を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信するように設けられている。具体的には、送信手段29は公衆無線LAN(不図示)に接続して情報通信をおこなう情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))(不図示)である。
【0198】
もっとも、送信手段29は視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)と情報通信をおこなうことができればよいから、送信手段29はWANに接続されたLANに有線ケーブルを用いて接続して視聴覚認証システム40(図8参照)と情報通信をおこなうものとしてもよい。あるいは、送信手段29は直接WANに無線又は有線で接続して視聴覚認証システム40(図8参照)と情報通信をおこなうものとしてもよい。あるいは、送信手段29は視聴覚認証システム40(図8参照)と同じLANに無線又は有線で接続して視聴覚認証システム40(図8参照)と情報通信をおこなうものとしてもよい。あるいは、送信手段29は聴覚認証システム40(図8参照)と無線又は有線により直接接続して情報通信をおこなうものとしてもよい。あるいは、送信手段29は携帯電話用の電波を用いて情報通信をおこなうものとしてもよい。
【0199】
なお、送信手段29による情報通信の方式は、HTTP(HyperText‐Transfer‐Protocol)によるものとして設けられているが、SSL(Secure‐Sockets‐Layer)(HTTPS)により暗号化をおこなうものとしてもよい。あるいは、SMTP(Simple‐Mail‐Transfer‐Protocol)により電子メールを用いて通信をおこなうものとしてもよい。送信手段29による情報通信の方式は、任意の規格(プロトコル)の通信方式によりおこなうように設けることができる。
【0200】
また、図1に示す信号化手段24は、モーションセンサ23により検出した検出結果(1次情報)から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」(1次情報、2次情報、3次情報)を送信手段29で送信可能な信号に信号化する情報処理装置である。信号化手段24は、モーションセンサ23による検出から視聴覚の認証主体により定められた「認証基準」に基づき、有用な信号(情報)を抽出した結果として得られる検出結果(1次情報)と、検出結果(1次情報)から得られる視聴者の応答動作に関する情報(1次情報、2次情報、3次情報)とを作成して送信手段29で送信可能な信号に信号化して送信手段29に受け渡す。
【0201】
例えば、まず、図1に示す信号化手段24は、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づき、モーションセンサ23による視聴者の応答動作の検出を視聴の認証に有用な検出信号(1次情報)として信号化する。続いて、信号化手段24は、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づき、視聴者の応答動作に関する情報を指標化することで指標値である2次情報を作成する。また、信号化手段24は、指標値である2次情報について「認証基準」に基づき認証判断をおこなうことで、認証結果である3次情報を作成する。最後に、信号化手段24は、信号化手段24が有する全ての情報(1次情報、2次情報、3次情報)を送信手段29により送信することができるように信号化して送信手段29に受け渡す。
【0202】
具体的に例えば、図1に示す信号化手段24は、モーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)による視聴者の応答動作の検出を「認証基準」に基づき必要な信号(情報)の取得(取捨選択)をおこなうことにより信号化して、検出結果(1次情報)を作成することができる。信号化手段24は、動作指示手段22が視聴者に動作を指示した後の適切な時間(例えば、3分間)において、3軸6自由度加速度センサ(不図示)による検出からアナログ出力電圧信号情報を取得(信号化)する。この際に、アナログ出力電圧信号情報を取得する時間は、視聴者の応答動作を待機する時間に他ならないため、信号化手段24は、「認証基準」に基づいて、視聴者に指示する動作に応じて、適切に視聴者の応答動作を信号化することができる。「認証基準」は、前述の「動作指示情報101」(図3参照)を構成する「認証基準」の情報として視聴覚端末20に伝達されている。
【0203】
また、図1に示す信号化手段24は、モーションセンサ23が備える3軸6自由度加速度センサ(不図示)による視聴者の応答動作の検出からアナログ出力電圧信号を作成する際に、信号化に際して、帯域フィルター(不図示)などを用いることで、あるいは、情報取得のサンプリング・レートを変更することで、情報の取捨選択をおこなうことができる。3軸6自由度加速度センサ(不図示)による検出に含まれるノイズと視聴覚の認証主体が視聴者による有効な応答動作であるものと認める信号との閾値は、信号化手段24により、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づいて、視聴者に指示する動作に応じて適切に定めることができる。この際、ノイズ信号は信号フィルターの閾値に基づき、視聴者の応答動作とは区別されて除外される。
【0204】
続いて、信号化手段24が有するアナログ/デジタル変換回路(不図示)を用いて適切なサンプリング・レートによりアナログ信号をデジタル信号に変換する。この際のサンプリング・レートは視聴者がおこなった応答動作を十分に捉えられるように、信号化手段24が、「認証基準」に基づいて、視聴者に指示する動作に応じて、適切に定めるように設けられている。
【0205】
このようにして得られる検出結果(1次情報)は、信号化手段24により、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づくとともに、視聴者に指示する動作に応じて、適切な条件において信号化される。信号化手段24により信号化された検出結果(1次情報)は、送信手段29により視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信される。
【0206】
なお、信号化手段24がおこなう信号化には情報通信のための信号化を含むように設けることができる。視聴覚の認証主体は、送信手段29によりおこなわれる検出結果(1次情報)の送信を受信することにより、視聴者の応答動作の情報を把握することができる。また、信号化手段24が信号化した検出結果(1次情報)に基づき、視聴覚認証システム40(図8参照)を用いて、検出結果(1次情報)をさらに「認証基準」に照らして順次加工して認証をおこなうことで、視聴者が視聴覚番組を視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0207】
また、図1に示す信号化手段24は、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に照らして、検出結果(1次情報)を例えば数値解析を用いて加工することで、視聴者の応答動作に関する情報を、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づき指標化した情報である2次情報として作成することができる。例えば、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」として「応答動作と指示した動作との軌跡の差異が最大で7mm以下であること」が定められている場合には、信号化手段24は、前述の通り適切に信号化された検出結果(1次情報)を数値解析を用いて加工することにより、検出結果(1次情報)の派生情報である「応答動作と指示した動作との軌跡の差異の最大値」の情報(2次情報)を作成することができる。
【0208】
具体的には、まず、図1に示す信号化手段24が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)を用いて検出された検出結果である「時系列に取得された視聴覚端末20の運動の加速度の情報(デジタル信号情報)」(1次情報)について数値解析をおこなうことにより、視聴者の応答動作に関する情報である「視聴覚端末20の運動の軌跡(直交座標軸上)の情報」を得る場合には、検出結果である「3軸6自由度加速度センサが検出する直交座標系の3軸上の自由度における時系列に取得された視聴覚端末20の運動の加速度の情報(デジタル信号情報)」(1次情報)を時間で1階積分するように数値解析をおこなうことにより、視聴者の応答動作の速度(視聴覚端末20の運動の速度)の情報を得ることができる。また、同じく検出結果である「時系列に取得された視聴覚端末20の運動の加速度の情報(デジタル信号情報)」(1次情報)を時間で2階積分するように数値解析をおこなうことにより、視聴者の応答動作の軌跡(直交座標軸上)(視聴覚端末20の運動の軌跡又は変位の情報(直交座標軸上))の情報を得ることができる。
【0209】
また同様に、図1に示す信号化手段24が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)を用いて検出された検出結果である「時系列に取得された視聴覚端末20の運動の角加速度の情報(デジタル信号情報)」(1次情報)について数値解析をおこなうことにより、視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動の軌跡(直交座標軸周り))の情報を得る場合には、検出結果である「3軸6自由度加速度センサ(不図示)が検出する直交座標系の3軸周りの自由度における視聴覚端末20の運動の時系列に取得された角加速度の情報(デジタル信号情報)」(1次情報)を時間で1階積分するように数値解析をおこなうことにより、視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の角速度の情報を得ることができる。また、同じく検出結果である「時系列に取得された視聴覚端末20の運動の角加速度の情報(デジタル信号情報)」(1次情報)を時間で2階積分するように数値解析をおこなうことにより、視聴者の応答動作の軌跡(直交座標軸周り)(視聴覚端末20の運動の軌跡又は回転角度(直交座標軸周り))の情報を得ることができる。
【0210】
このように、図1に示す信号化手段24は、モーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)が検出する視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の加速度の情報(デジタル信号情報)(1次情報)を数値解析をおこなうことにより任意の次元の運動の情報に加工することができることにより、視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の情報を視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づく任意の次元において、デジタル信号情報により定量的に示される運動の情報として信号化することができる。
【0211】
また、図1に示す信号化手段24は、これらの数値解析により得られた視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の軌跡と指示した動作の軌跡との差異の最大値(2次情報)を定量的に算出することができるように設けられている。視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)を運動の軌跡の次元(単位:mm)において比較するように設けることは、視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)を加速度(単位:m/s^2)、角加速度(単位:rad/s^2)、速度(単位:m/s)、角速度(単位:rad/s)の各次元において比較する場合に比べて、視聴覚の認証主体が直観的に運動の差異(軌跡の差異)を把握して比較することができる比較方法であるものということができるから、視聴者の応答動作を好適に指標化して指標値として示すことができる比較方法であるものといえる。
【0212】
また、図1に示す信号化手段24が、視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)を軌跡の次元において情報化することは、後に詳述するモーションセンサ23が有するカメラ(不図示)により視聴者の応答動作を検出する場合の視聴者の応答動作の情報との情報の次元の統一を図る上においても、好適であるものといえる(モーションセンサ23が有するカメラ(不図示)により視聴者の応答動作を検出する場合には、視聴者の応答動作は、まず、軌跡の次元において検出される)。このため、モーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)により検出した視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の加速度の情報を数値解析を用いることにより軌跡の次元(単位:mm)の情報として得ることは、視聴者の応答動作を指標化する方法として極めて有益な方法であるものといえる。もっとも、このような数値解析をおこなうことなく、モーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)が検出した視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)を、加速度、角加速度、速度、角速度の各次元において直接比較するように設けるものとしてもよい。
【0213】
図1に示す信号化手段24は、解析した視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の軌跡と動作指示手段22が指示した動作の軌跡との差異を比較した結果、解析した視聴者による応答動作(視聴覚端末20の運動)の軌跡と動作指示手段22が指示した動作の軌跡との差異の最大値を、例えば、「5mm」であるものと、「認証基準」に基づく指標値(2次情報)として算出する。また、信号化手段24は作成した「認証基準」に基づく指標値(2次情報)を送信手段29で送信可能な信号に信号化して送信手段29に受け渡す。また、送信手段29は「認証基準」に基づく指標値(2次情報)を視聴覚の認証主体に送信する。このため、視聴覚の認証主体は視聴者の応答動作の情報を「認証基準」に基づき指標化した指標値(2次情報)を把握することができる。また、視聴覚の認証主体は、視聴者の応答動作を「認証基準」に基づき指標化した指標値(2次情報)に基づき、視聴覚認証システム40(図8参照)を用いて「認証基準」に基づく認証判断をおこなうことで、視聴者が視聴覚番組を視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0214】
また、図1に示す信号化手段24は、「認証基準」に基づき指標化した指標値(例えば、「視聴者の応答動作の軌跡と指示した動作の軌跡との差異の最大値は5mmである」とする情報)(2次情報)を視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に照らして判断することにより独自に認証判断をおこなうことができるように設けられている。信号化手段24がおこなった認証判断の結果(3次情報)は、例えば、「信号化手段24は視聴者が応答動作を正しくおこなったものと認める」ものとする認証情報(3次情報)として送信手段29が送信可能なように信号化手段24により信号化することができるように設けられている。なお、視聴覚端末20が出力する認証情報である3次情報についても、送信手段29により視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信されるように設けられている。
【0215】
以上の図1に示す信号化手段24による信号化においては、例えば、まず、モーションセンサ23により検出した視聴者の応答動作の信号(情報)から、「認証基準」に基づいて信号(情報)の取捨選択をおこなうことにより視聴の認証に有用な検出結果(1次情報)を作成して信号化した。続いて、信号化手段24は、検出結果(1次情報)の情報から視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づいて視聴者の応答動作の指標化をおこなうことにより、視聴者の応答動作を指標化した指標値である2次情報を作成した。さらに、信号化手段24は、視聴者の応答動作を指標化した指標値である2次情報から「認証基準」に基づいて認証判断をおこなうことにより認証結果である3次情報を作成した。このように、信号化手段24は、モーションセンサ23による視聴者の応答動作の検出の信号(情報)から派生的に視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づく情報の加工を重ねることにより、視聴者による視聴覚番組の視聴を認証する情報を作成して信号化することができる。
【0216】
なお、図1に示すモーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)の検出から得た検出結果であるアナログ出力電圧信号(1次情報)をオペレーショナル・アンプリファイア(Operational‐Amplifier)を用いて微積分演算をおこなうことにより、アナログ出力電圧信号情報のまま、視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の解析をおこなうように設けるものとしてもよい。また、オペレーショナル・アンプリファイアにより解析したアナログ出力電圧信号情報(2次情報)をアナログ/デジタル変換回路(不図示)を用いてデジタル出力電圧信号情報に変換するように設けるものとしてもよい。
【0217】
また、図1に示すモーションセンサ23は、3軸6自由度加速度センサ(不図示)の他にも、補助的に視聴覚端末20に固定されて設けられたカメラ(不図示)を有している。このため、信号化手段24は、視聴者の応答動作をモーションセンサ23が有するカメラにより検出するとともに、モーションセンサ23が有するカメラにより撮影された映像を画像解析することで、視聴者の応答動作に関する情報を得ることができるように設けられている。
【0218】
具体的には、まず、図1に示す信号化手段24は、視聴者の応答動作を検出するための特徴点(例えば、視聴者の掌の位置)を視聴者の応答動作を検出するカメラ(不図示)により撮影された映像(検出)の中に定めるように設けられている。続いて、一連の映像を構成するそれぞれの画像の中に特徴点を連続的に抽出するとともに、抽出した特徴点を時系列において追跡して得られる情報を検出結果(一次情報)として取得するように設けられている。このように、信号化手段24は、モーションセンサ23が有するカメラにより撮影された視聴者の応答動作を撮影した映像(検出)から、視聴者がおこなった応答動作の情報(例えば、視聴者が掌を振る運動)をカメラに対する視聴者の相対的な運動の情報(検出結果)(1次情報)(例えば、視聴者の掌の運動の軌跡の情報)として取得することができるように設けられている。
【0219】
あるいは他の実施の形態では、図1に示す信号化手段24は、特徴点をカメラ(不図示)により撮影される視聴者以外の、例えば風景の映像(検出)の中に定めるように設けることもできる。この場合には、検出した特徴点を時系列で追跡することにより、3次元空間(風景)に対するカメラの運動の軌跡の情報を検出結果(1次情報)として取得することができる。あるいは、3次元空間(風景)に対するカメラの運動の軌跡の情報を検出結果(1次情報)として確定することなく、さらに任意の原点に対して座標変換をおこなうことにより、カメラが固定された視聴覚端末20を片手で把持して操作する視聴者がおこなう応答動作(例えば、肘を中心とした視聴者の下腕部の回転角度(腕の振り角度))の情報を検出結果(1時情報)として取得するように設けるものとしてもよい。
【0220】
またさらに他の実施の形態では、図1に示す信号化手段24は、カメラ(不図示)により撮影された風景の映像(検出)の中に2点の目印とする特徴点を定めることにより、視聴者がおこなう応答動作の軌跡の情報をより立体的な運動情報(検出結果)(1次情報)として取得するように設けることもできる。例えば、2点の特徴点が一連の風景を撮影した映像(検出)を構成するそれぞれの画像の中で一定の距離間隔を保ったまま、時系列において、映像の中で平行運動並びに回転運動をするものと解析がなされた場合を例に挙げる。この場合には、カメラの光軸方向に対して垂直の撮影平面内において、カメラが固定して設けられた視聴覚端末20を把持して操作する視聴者の腕が、撮影された風景(3次元空間)に対して平行運動並びに回転運動をおこなっているものと捉えて、視聴者の応答動作の軌跡の情報(検出結果)(1次情報)を取得することができる。
【0221】
また例えば、同じく2点の特徴点が一連の風景の映像(検出)を構成するそれぞれの画像の中で接近運動あるいは離間運動をするものと解析がなされた場合を例に挙げる。この場合には、図1に示す信号化手段24は、カメラ(不図示)の光軸方向に対して、カメラ並びにカメラが固定して設けられた視聴覚端末20を把持して操作する視聴者の腕が前進運動あるいは後退運動をおこなっているものと捉えて、視聴者の応答動作の軌跡の情報(検出結果)(1次情報)を取得することができる。
【0222】
もっとも、図1に示す信号化手段24は、視聴者がおこなう応答動作を、カメラ(不図示)に対する相対運動として検出結果(1次情報)を取得することができればよいから、3次元空間中に完全に固定された視聴覚端末20に固定して設けられたカメラ(例えば、デスクトップ・パソコンに固定されて設けられたカメラ)により視聴者がおこなう応答動作を撮影した映像(検出)を用いて画像解析をおこなうことにより、視聴者の応答動作を検出するものとしてもよい。この場合には、固定されたカメラは視聴覚端末の一部であるものと見ることができ、視聴者による応答動作は、例えば視聴者の手を振る動作である。
【0223】
なお、図1に示す視聴覚端末20に固定して設けられたカメラ(不図示)により撮影された映像(検出)を画像解析することにより、視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の情報の解析をおこなう場合には、前述の3軸6自由度加速度センサ(不図示)の場合と同様に、数値解析を用いることにより、カメラにより撮影された映像(検出)におけるフレーム・レート(撮影速度)により規定される一定の時間の間隔において連続して撮影された画像と画像との間における特徴点の変位(直交座標軸上)又は回転角度(直交座標軸周り)の情報(デジタル信号情報)(1次情報)を時間で1階微分するように数値解析をおこなうことにより、視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の速度又は角速度の情報を、同じく特徴点の変位(直交座標軸上)又は回転角度(直交座標軸周り)の情報(デジタル信号情報)(1次情報)を時間で2階微分するように数値解析をおこなうことにより、視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の加速度又は角加速速度の情報を得ることができる。
【0224】
続いて図4を参照して信号化手段24(図1参照)が作成する「動作応答情報102」について説明する。本実施の形態においては、信号化手段24によって、モーションセンサ23(図1参照)で検出した検出結果から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」は、例えば、「動作応答情報102」として作成されるように設けられている。「動作応答情報102」は、前述の「動作指示情報101」(図3参照)の情報を構成情報として含むように設けられている。このため、「動作指示情報101」を構成する「番組ID」、「指示ID」、「視聴者ID」、「送信時刻」、「指示時刻」、「指示動作」、「認証基準」の各情報が「動作応答情報102」を構成する情報として含まれるように設けられている。
【0225】
図4に示す「動作応答情報102」を構成する「検出時刻」には、視聴覚端末20(図1参照)が備えるクロック28(図1参照)が出力するモーションセンサ23(図1参照)が視聴者の応答動作を検出した時刻が記録されるように設けられている。後に詳述する視聴覚端末20が制御処理をおこなう時刻を出力するクロック28が出力する「検出時刻」は、前述の「動作指示情報101」(図3参照)を構成する同じくクロック28が出力する動作指示手段22(図1参照)が視聴者に動作を指示した「指示時刻」とともに、「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)を画定する時刻として用いることができる。
【0226】
また、図4に示す「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報には、モーションセンサ23(図1参照)が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)により検出されて信号化手段24(図1参照)により信号化された検出結果(1次情報)がデジタル信号情報として記録されるように設けられている。また、「応答動作」の情報には、さらにモーションセンサ23(図1参照)が補助的に有するカメラ(不図示)により検出されて信号化手段24(図1参照)による画像処理により抽出された特徴点の運動の情報(検出結果)(1次情報)が記録されるように設けられている。なお、図4に図示する「動作応答情報102」を構成する「指示時刻」の情報は、「動作指示情報101」(図3参照)を構成する情報であるが、「動作応答情報102」を構成する情報を判りやすく図示するために「動作指示情報101」から書き出して図示しているものである。もっとも、「動作応答情報102」は図4に示す以外の情報の構成により設けるものとしてもよい。
【0227】
ここで図2に戻って、信号化手段24の詳細な構成について説明する。図1及び図2に示す信号化手段24は、具体的な認証情報(3次情報)を出力する動作の認証部24aと応答の認証部24bと時間の認証部24cとを有するように設けられている。本実施の形態においては、個別具体的な視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づく認証判断(3次情報)の出力は信号化手段24が有するこれら専用の認証部においておこなわれるように設けられている。また、これら専用の認証部から出力される認証情報(3次情報)は、送信手段29(図1参照)により視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信されて、後に詳述するように、視聴覚認証システム40が備える認証記録手段53(図8参照)により「認証記録107」(図5参照)を構成する情報として視聴覚の認証主体により記録されるように設けられている。
【0228】
図2に示す信号化手段24は、モーションセンサ23(図1参照)が検出した視聴者の応答動作と動作指示手段22(図1参照)により視聴者に指示した動作とが視聴覚の認証主体が定める所定の基準に照らして一致することを認証する動作の認証部24aを有する。本実施の形態においては、信号化手段24が有する動作の認証部24aは、モーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)が検出した視聴者の応答動作(1次情報)と動作指示手段22が視聴者に指示した動作とが視聴覚の認証主体が定める所定の基準(例えば、「加速度の差異が最大で1.2G以下である場合に動作が一致するものと認める」と定める「認証基準」)に照らして一致することを認証する場合に、「動作認証(視聴覚端末)103a」(図5参照)(3次情報)を出力するように設けられている。
【0229】
まず、図2に示す信号化手段24は、モーションセンサ23(図1参照)が検出した視聴者の応答動作を「認証基準」に従って、検出結果(1次情報)として取得するように設けられている。また、信号化手段24が有する動作の認証部24aは、「動作指示情報101」(図3参照)を構成する「認証基準」の情報を参照することにより、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に従って、視聴者の応答動作の情報を指標化した2次情報を作成するように設けられている。具体的には、まず、動作の認証部24aは、視聴者の応答動作(視聴覚端末20(図1参照)の運動)を、検出結果(1次情報)に基づき、直交座標系の3次元空間における時系列に取得された加速度の情報として作成する。一方、動作指示手段22(図1参照)により指示された動作の情報は、視聴覚の認証主体により、「動作指示情報101」(図3参照)を構成する「指示動作」に、同じく、時系列に示される加速度の情報として記録されている。
【0230】
図2に示す動作の認証部24aは、視聴者の応答動作(視聴覚端末20(図1参照)の運動)を示す時系列に取得された加速度の情報と「指示動作」の運動を示す時系列に示された加速度の情報との間の「加速度の差異の最大値」(2次情報)を算出するように設けられている。動作の認証部24aは、「認証基準」に従い比較した加速度の差異が時系列を通じて、例えば、「最大で0.6Gの差異」(2次情報)を有するものと具体的に算出することができる。また、動作の認証部24aは、視聴者の応答動作を指標化した2次情報を「認証基準」(例えば、「時系列を通じて相互に比較した加速度の差異が最大で1.2G以下であること」と定める「認証基準」)に基づいて認証判断をおこなうことにより、認証をおこなうことができる。なお、動作の認証部24aが出力する認証結果(3次情報)の情報の内容は、例えば、「動作の認証部24aは、視聴者の応答動作が指示した動作と一致するものと認める」とするものである。
【0231】
図2に示す動作の認証部24aが、視聴者がおこなった応答動作と動作指示手段22(図1参照)により視聴者に指示した動作とが一致するものと認めた場合には、動作の認証部24aは、「動作認証(視聴覚端末)103a」(図5参照)(3次情報)を出力するように設けられている。なお、動作の認証部24aが「動作認証(視聴覚端末)103a」(3次情報)を出力した場合には、動作の認証部24aによる動作の認証がなされたことを視聴者に通知するために、動作の認証部24aが再生手段21(図1参照)を用いて映像と音声による通知(例えば、「認証OK」(図6参照)との文字と通知音を視聴者に提示する)をおこなうように設けられている。このため、視聴者は動作の認証部24aによる動作の認証を認識して応答動作を終了し、再び視聴覚番組の視聴に集中することができる。
【0232】
また、図2に示す信号化手段24は、動作の認証部24aの他に、応答の認証部24bを有する。応答の認証部24bは、「動作指示情報101」(図3参照)の総数とモーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)により検出した視聴者の応答動作の検出の総数とを比較する「動作応答率」(2次情報)が視聴覚の認証主体が定める所定の基準(例えば、「動作応答率が80%以上の場合に視聴の認証をおこなう」と定める「認証基準」)を満たす場合に、「動作応答率」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)105a」(図5参照)(3次情報)を出力するように設けられている。
【0233】
図2に示す応答の認証部24bは、前述の動作の認証部24aと同様に、「動作指示情報101」(図3参照)を構成する「認証基準」に基づき、モーションセンサ23(図1参照)が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)による視聴者の応答動作の検出の総数(検出結果)(1次情報)の情報を取得するように設けられている。また、応答の認証部24bは、「動作指示情報101」を構成する「指示ID」の情報に視聴覚の認証主体により記録される「動作指示情報101の総数」を参照するように設けられている。具体的には、応答の認証部24bは、「動作指示情報101」を構成する情報である「指示ID」の情報において、例えば「1/20」というように、「(送信する「動作指示情報101」の識別番号(1から始まる連続昇順番号))/(送信する「動作指示情報101」の総数(=20個))」を示す情報が視聴覚の認証主体により与えられる「動作指示情報101の総数」を参照するように設けられている。このため、応答の認証部24bは、「認証基準」に基づき、モーションセンサ23による視聴者の応答動作の検出の総数と、「動作指示情報101の総数」とを比較する「動作応答率」を、視聴者の応答動作を指標化した2次情報として作成することができる。
【0234】
例えば、図2に示す応答の認証部24bがおこなう認証判断において、視聴覚端末20(図1参照)が備えるモーションセンサ23(図1参照)が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)が視聴者の応答動作を検出することにより作成された「動作応答情報102」(図4参照)の総数(モーションセンサ23による応答動作の検出数)が一の視聴覚番組を通じて19個であったとする。この場合には、応答の認証部24bは、「動作応答率」(2次情報)を19個(モーションセンサ23による応答動作の検出数)/20個(「動作指示情報101」の総数)により、95%であるものと算出することができる。また例えば、「動作指示情報101」(図3参照)を構成する「認証基準」の情報において、「動作応答率」が80%以上の場合に視聴の認証をおこなうものと定める「認証基準」が視聴覚の認証主体により与えられていたとすれば、応答の認証部24bは、視聴者による応答が「動作応答率」(2次情報)に基づく視聴の認証の条件を満たしていることを認証することができる。
【0235】
図2に示す応答の認証部24bが「動作応答率」(2次情報)に基づいて認証をおこなう場合には、応答の認証部24bは、「動作応答率」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)105a」(図5参照)(3次情報)を出力するように設けられている。「動作応答率」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)105a」(3次情報)が出力された場合には、応答の認証部24bによる応答の認証がなされたことを視聴者に通知するために、応答の認証部24bが再生手段21(図1参照)を用いて映像と音声による通知(例えば、「認証OK」(図6参照)との文字と通知音を視聴者に提示する)をおこなうように設けられている。このため、視聴者は応答の認証部24bによる視聴の認証を認識して応答動作を終了し、視聴覚番組の視聴に集中することができる。
【0236】
また、図2に示す信号化手段24は、動作の認証部24a、応答の認証部24bの他に、時間の認証部24cを有する。ここで、視聴覚端末20(図1参照)は、視聴覚端末20が制御処理をおこなう時刻を出力するクロック28(図1参照)を備えるように設けられている。クロック28は、視聴覚端末20が制御処理をおこなう全ての時刻を出力することができるように設けられている。信号化手段24が有する時間の認証部24cは、クロック28が出力するモーションセンサ23(図1参照)により視聴者の応答動作を検出した時刻が、クロック28が出力する動作指示手段22(図1参照)により視聴者に動作を指示した時刻から視聴覚の認証主体が定める所定の時間の範囲内(例えば、「認証基準」により定められる「3分間以内」)である場合に、「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)が適正であるものと認める「視聴者が応答に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚端末)104a」(図5参照)(3次情報)を出力する。
【0237】
図2に示す時間の認証部24cによる認証判断において、クロック28(図1参照)が出力するモーションセンサ23(図1参照)が視聴者の応答動作を検出した時刻は「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「検出時刻」として記録されている。また、同じくクロック28が出力する動作指示手段22(図1参照)が視聴者に動作を指示した時刻は、「動作指示情報101」(図3参照)を構成する「指示時刻」として記録されている。時間の認証部24cは、モーションセンサ23による視聴者の応答動作の検出に基づき、モーションセンサ23による視聴者の応答動作の検出を「認証基準」に基づいて検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」)(1次情報)として取得する。また、クロック28が出力する「検出時刻」の情報を構成情報として加えた「動作応答情報102」を作成する。また、「動作応答情報102」を構成する情報には、「動作指示情報101」が記録されている。このため、時間の認証部24cは、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づき、「指示時刻」から「検出時刻」までの「視聴者が応答に要した時間」(例えば、「1分間」であったものとする)を視聴者の応答動作を指標化した情報である2次情報として作成する。
【0238】
また、図2に示す時間の認証部24cは、視聴者の応答動作を指標化した2次情報を「認証基準」の情報に照らして評価をおこなう。「認証基準」の情報は、「動作指示情報101」(図3参照)を構成する「認証基準」の情報として視聴覚の認証主体により与えられている。時間の認証部24cは、「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)が「認証基準」に基づく所定の時間の範囲内(例えば、「認証基準」が「視聴者が応答に要した時間」は「3分間以内」を適正であるものと認めると定める場合における「3分間以内」)である場合に、「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)が適正であるものと認める。また、時間の認証部24cが、「視聴者が応答に要した時間」が適正であるものと認める場合に、「視聴者が応答に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚端末)104a」(図5参照)(3次情報)を出力する。時間の認証部24cにより「視聴者が応答に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚端末)104a」(3次情報)が出力された場合には、時間の認証部24cによる認証がなされたことを視聴者に通知するために、時間の認証部24cが再生手段21(図1参照)を用いて映像と音声による通知(例えば、「認証OK」(図6参照)との文字と通知音とを視聴者に提示する)をおこなうように設けられている。このため、視聴者は時間の認証部24cによる時間の認証を認識して応答動作を終了し、視聴覚番組の視聴に集中することができる。
【0239】
また、図2に示す信号化手段24は、動作の認証部24a、応答の認証部24b、時間の認証部24cにより出力される認証結果(3次情報)に基づき、さらに、「視聴者の応答動作に関する情報」を作成することができるように設けられている。例えば、信号化手段24は、「動作、応答、時間の全ての認証部が「認証基準」を満たしていることを認める」との認証の情報(3次情報)をさらに作成することができる。また例えば、「応答の認証部24bによる認証の基準を満たさない」とする情報を作成することもできる。また例えば、認証結果(3次情報)の情報に基づいてさらに統計をおこなうことにより、統計的な認証(3次情報)をおこなうこともできる。このように、信号化手段24は、「認証基準」に基づき、モーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」を作成するとともに、送信手段29(図1参照)により送信可能な信号に信号化することができる。
【0240】
また、図2に示す信号化手段24により信号化された情報(1次情報、2次情報、3次情報)は送信手段29(図1参照)により視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信することができるように設けられている。このため、視聴覚端末20(図1参照)が本実施の形態に示す信号化手段24並びに動作の認証部24a、応答の認証部24b、時間の認証部24cを備える場合には、視聴覚認証システム40においては、同様の機能を有する情報加工装置又は認証装置を備えなくともよい。もっとも、視聴覚認証システム40においても同様の機能を有する情報加工装置又は認証装置を備えるとともに、視聴覚認証システム40において独自に情報処理又は認証処理をおこなうことにより、視聴覚端末20による情報処理又は認証処理を確認するように設けるものとしてもよい。あるいは、視聴覚端末20では認証結果(3次情報)までを作成することなく、例えば、モーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)のみを視聴覚認証システム40に送信するものとして、続く情報処理(2次情報、3次情報の作成)を視聴覚認証システム40によりおこなうものとしてもよい。
【0241】
ここで図1に戻って、視聴者の認証について説明する。図1に示す応答動作記録手段25は、信号化手段24が出力する「動作応答情報102」(図4参照)を応答動作記録手段25に接続された大容量記憶装置(ハードディスク/メモリ)である応答動作履歴データベース(DB)31に記録するデータベース管理システムである。このため、応答動作履歴データベース31は、モーションセンサ23により検出して信号化手段24により「動作応答情報102」として作成された検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)を「応答動作履歴」として記録しておくことができる。「動作応答情報102」はモーションセンサ23により検出した検出結果に基づく情報である。もっとも、応答動作記録手段25には、モーションセンサ23により検出した検出結果(1次情報)が記録できればよいから、モーションセンサ23により検出した検出結果をそのまま記録するように設けるものとしてもよい。また、応答動作記録手段25と応答動作履歴データベース31とを一体のデータベース装置として設けるものとしてもよい。
【0242】
図1に示す応答動作記録手段25は、応答動作履歴データベース31が記録する「応答動作履歴」(「動作応答情報102」(図4参照))の情報を任意の検索条件により検索して抽出することができる。具体的には、応答動作記録手段25は、同一の視聴者がおこなった同一の動作の指示に基づく他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」)を「応答動作履歴」から検索して抽出することができるように設けられている。
【0243】
図1に示すモーションセンサ23により検出した検出結果(1次情報)は、信号化手段24により情報が加工されることにより、「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報として応答動作履歴データベース31に記録されるように設けられている。また、「動作応答情報102」を構成する情報としては、「動作応答情報102」に対応する情報である「動作指示情報101」(図3参照)が記録されるように設けられている。また、「動作指示情報101」を構成する情報としては、「視聴者ID」、「指示動作」、「指示ID」の情報が記録されるように設けられている。このため、応答動作記録手段25は、「視聴者ID」及び「指示動作」が同一で、かつ、「指示ID」が異なることを検索条件として「応答動作履歴」を検索することで、同一の視聴者がおこなった同一の動作の指示に基づく他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)を検索して抽出することができる。
【0244】
また、図1に示す応答動作比較手段26は、モーションセンサ23が最後に検出した検出結果(「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報)と応答動作記録手段25により検索されて抽出された他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)とを比較することができるように設けられている。応答動作比較手段26は、複数の「動作応答情報102」を構成する「応答動作」を相互に比較することによりモーションセンサ23により検出した「検出結果の差異」(2次情報)を定量的に把握することができる。
【0245】
図1に示す応答動作比較手段26は、「動作応答情報102」(図4参照)を1対1の「動作応答情報102」同士の情報において比較することができるように設けられている。また、応答動作比較手段26は、統計的手法を用いることにより、多数の「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の、例えば、平均値又は中央値を算出することができるように設けられている。また、応答動作比較手段26は、統計的手法により算出した例えば、多数の「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の平均値を、一の「動作応答情報102」を構成する「応答動作」と比較することができるように設けられている。あるいは、応答動作比較手段26は、他の統計値、例えば、多数の「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の中央値を、一の「動作応答情報102」を構成する「応答動作」と比較するように設けることもできる。本実施の形態においては、応答動作比較手段26は、応答動作記録手段25が検出して抽出した、同一の視聴者がおこなった同一の動作の指示に基づく他の全ての検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」)の平均値と、モーションセンサ23が最後に検出した検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」)とを定量的に比較して「応答動作の差異」(2次情報)を出力するように設けられている。
【0246】
このように、最後に検出した検出結果(「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」)と比較する他の検出結果として、最後に検出した検出結果を除く過去の全ての検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」)の平均値(あるいは統計値)を用いることには利点がある。このときは、検出結果に特異なものが例えば一つ含まれていても、基準とする比較対象が大きく変化することがなく、安定した比較が可能となる。あるいは、過去の検出結果として典型的な一の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」)を基準とする比較対象としてもよい。例えば、最初の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」)をその基準とする比較対象とする。このようにすれば、視聴開始時の視聴者と現時点の視聴者とが同一か否かを認証することができる。さらに、視聴開始から数回、例えば3から5回分の平均値をとり、それを基準とする比較対象としてもよい。このようにすると、数回の動作の中に特異なものが含まれていたとしても、数回の平均をとることにより、基準とする比較対象を安定した値として、視聴開始時の視聴者と現時点の視聴者とが同一か否かを認証することが可能となる。
【0247】
また、図1に示す視聴者認証手段27は、応答動作比較手段26により定量的に把握された「応答動作の差異」(2次情報)を視聴覚の認証主体が定める所定の基準(「認証基準」(図3参照))に照らして評価する認証装置である。視聴者認証手段27は、モーションセンサ23が最後に検出した検出結果(「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)と応答動作記録手段25により検索されて抽出された他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)の平均値との差異(2次情報)が視聴覚の認証主体が定める基準の範囲内(例えば、「認証基準」が「加速度の差異が最大で1.2G以下の場合に視聴者本人と認める」と定める場合に、「加速度の差異が最大で1.2G以下」の範囲内)であると認める場合に、最後にモーションセンサ23により検出した検出結果に係る応答動作をおこなった視聴者を、視聴覚番組の番組提供主体が視聴覚番組を提供する視聴者本人であるものと認証する。視聴者認証手段27は、最後に応答動作をおこなった視聴者が視聴者本人であるものと認証する場合に、「視聴者認証(視聴覚端末)106a」(図5参照)(3次情報)を出力する。出力された「視聴者認証(視聴覚端末)106a」(3次情報)は送信手段29により視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信される。
【0248】
図1に示す視聴者認証手段27が視聴者が視聴者本人であるものと認証をおこなうための判断材料として用いる視聴者がおこなう「応答動作」は、視聴者本人が無意識におこなう動作の情報を含む冗長な情報である。このため、視聴者本人がおこなう「応答動作」は、視聴者本人のみにより再現可能な「応答動作」であるとともに、「応答動作」の情報は、視聴者本人を特定するための認証鍵情報として好適な情報であるものということができる。また、本実施の形態の視聴覚端末20及び視聴覚認証システム40(図8参照)を用いることにより、視聴覚番組の視聴者は、視聴覚番組の視聴を妨げられることなく、視聴者本人がおこなう「応答動作」の冗長な情報をモーションセンサ23により瞬時に作成して視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信することができる。また、視聴覚の認証主体は、視聴覚認証システム40(図8参照)を用いることにより、視聴覚番組を視聴する視聴者を視聴者本人であるものと厳密に認証することができる。視聴者認証手段27による視聴者の認証は、視聴者に要求する動作を適切に決定することにより、視聴者に要求する全ての動作についておこなうものとしてもよい。この場合には、視聴者本人を特定することができる適切な動作を指示するように定める視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づくとともに、信号化手段24を用いて認証結果(3次情報)を統計的手法により集計して認証をおこなうものとすればよい。
【0249】
また、図1に示す視聴覚端末20が本実施の形態に示す応答動作記録手段25、応答動作比較手段26、視聴者認証手段27、応答動作履歴データベース31を備える場合には、視聴覚認証システム40(図8参照)においては、同様の機能を有する情報加工装置又は認証装置を備えなくともよい。もっとも、視聴覚認証システム40(図8参照)においても同様の機能を有する情報加工装置又は認証装置を備えるとともに、視聴覚認証システム40(図8参照)においても独自に情報処理又は認証処理をおこなうことにより、視聴覚端末20による視聴者の認証を確認するものとしてもよい。
【0250】
なお、図1に示す本実施の形態の送信手段29は、視聴覚端末20が接続する公衆無線LAN(不図示)の通信速度を試験的な通信をおこなうことにより判断することができるように設けられている。送信手段29が、視聴覚端末20が高速で情報通信をおこなうことができる通信環境にあるものと判断する場合には、送信手段29は、視聴覚端末20と視聴覚認証システム40(図8参照)との間の情報通信量の総量に配慮する必要がない。このため、送信手段29は、視聴者がストリーミング(ストリーム配信)により視聴覚番組を視聴する間においても高速、大容量の双方向情報通信をおこなうことにより、視聴覚認証システム40(図8参照)に「動作応答情報102」(図4参照)等の送信をおこなうように設けられている。
【0251】
一方、図1に示す送信手段29が、視聴覚端末20が接続する公衆無線LAN(不図示)において高速、大容量の双方向情報通信をおこなうことができない通信環境にあると判断する場合には、次のような構成として設けるものとしてもよい。まず、送信手段29は、視聴者による(放送又は再生可能な記録媒体を介した)視聴覚番組の視聴中においては視聴覚認証システム40(図8参照)との情報通信を控える。そして、視聴者による視聴覚番組の視聴後に、視聴者が操作する視聴覚端末20が高速で情報通信をおこなうことができる通信環境に接続し、その情報通信速度が十分であるものと送信手段29が判断した状態において、視聴覚端末20が備える記録手段32に保存しておいた「動作応答情報102」(図4参照)等の情報を一括して、一時に、視聴覚認証システム40(図8参照)に送信するように構成する。このように設けることにより、視聴覚端末20が接続する公衆無線LAN(不図示)において高速、大容量の双方向情報通信をおこなうことができない通信環境にある場合においても、視聴覚の認証主体による視聴者が視聴覚番組を視聴したことについての認証をおこなうことができる。
【0252】
ここで、視聴覚の認証主体が視聴者に指示する所定の動作について説明する。図1に示すモーションセンサ23を用いて視聴者の応答動作を好適に検出するためには、視聴覚番組の番組提供主体により要求されて指示される所定の動作は適切な動作であることが望ましい。本実施の形態において、所定の動作は、視聴覚番組を提供する番組提供主体が、単独で決定して指示する動作として設けられている。もっとも、適切な動作の指示であれば、番組提供主体の承認を得た視聴覚の認証主体が決定して視聴者に指示する動作としてもよい。また、所定の動作が適切に選択されていれば、所定の動作を視聴者本人が決定することもできる。この場合には、まず、視聴覚番組の視聴者が適切な動作を独自に選択して決定する。例えば、視聴者本人は、その動作を実際におこない、その動作を視聴覚端末20を通じて視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に伝達する。また、視聴覚の認証主体が、視聴者本人が選択して決定した動作を適切な動作であるものと認める場合には、視聴覚認証システム40に視聴者本人が選択して決定した動作を登録するように設けるものとすればよい。
【0253】
例えば、まず、視聴覚番組の番組提供主体(視聴覚の認証主体)は、視聴覚番組の提供中に視聴者本人に対して動作をおこなうことを指示する。この実施の形態では、「横に振って下さい」のような具体的な動作内容を指示することはせず、視聴者本人が何らかの「動作」をすべき旨の指示をする。この場合には、「所定の動作」は、あらかじめ視聴者本人が視聴覚の認証主体に伝達した動作である。視聴覚の認証主体は、その動作の指示に従って視聴者本人が行って送信した動作とあらかじめ登録された動作とを比較して、認証をする。このように構成すると、「所定の動作」は視聴者本人の決定した動作であるから、視聴者本人の特定を確実に行うことができる。また登録された動作には、動作を決定した特定の視聴者本人の「クセ」も含まれているので、「なりすまし」を防止する効果が高い。ここで、視聴覚番組を提供する視聴覚番組の番組提供主体と視聴覚の認証主体は同一の者であってもよい。
【0254】
また、所定の動作は、あらかじめ決定しておくことなく、視聴覚番組の番組提供主体により事前に選定された複数の動作の候補の中から、視聴覚の認証主体が乱数表を用いた自動決定プログラムを用いることにより、無作為に一の動作を抽出して決定した動作としてもよい。なお、所定の動作に関する情報は、視聴覚番組の視聴者が視聴覚番組を視聴したことを視聴覚の認証主体が認証するために必要な認証鍵情報として用いられるものということができるから、所定の動作はどこまでも冗長なものとすることができる。
【0255】
また、視聴覚の認証主体がおこなう視聴の認証においては、視聴覚の認証主体は、視聴覚番組の視聴者から返信された「動作応答情報102」(図4参照)を視聴覚認証システム(図8参照)により受信して「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報を参照する。所定の動作は、視聴覚の認証主体が「応答動作」の情報を参照する際に、「応答動作」の情報の中から、視聴者が意図しておこなった応答動作のみをノイズ信号と明確に区別して抽出することができるような動作とできるように指定することが望ましい。図1に示すモーションセンサ23を用いて視聴者の応答動作を検出する検出信号の情報には、多くの場合、視聴者が意図しないノイズ運動やノイズ信号の重畳が生じてしまうこととなる。例えば、視聴者が走行中の揺れる電車内を歩行しながら視聴覚番組を視聴する場合も存在し得る。このため、ノイズ運動やノイズ信号と視聴者がおこなう応答動作とを視聴覚の認証主体が明確に区別することができるように、視聴者に要求する所定の動作の軌跡、振幅、加速度の大きさ、周期などの動作の特徴を決定することが望ましい。
【0256】
応答動作をノイズ信号と明確に区別するためには、図1に示すモーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)が検出する各自由度(チャンネル)の検出の中で、特に左右方向とヨーイング方向との検出、又は上下方向とピッチング方向との検出の組み合わせを用いるとよい。これらはそれぞれ「横に振って下さい」と「縦に振って下さい」の動作に対応し、視聴者のおこなう応答動作は、視聴者が片手で把持する視聴覚端末20を平行移動をさせるとともに回転移動をさせる視聴者の手首又は肘を中心とする複合的な動作となる。これらの動作は走行中の揺れる電車の動きと区別し易い。その点では、視聴覚端末20をローリングさせる運動を要求するものとしてもよいが、視聴覚端末20をローリングさせる運動は、視聴覚端末20の画面が見難くなる点で前二者の組み合わせの方が優れているものということができる。
【0257】
また、視聴者がおこなった応答動作をモーションセンサ23(図1参照)が有するカメラ(不図示)により検出して検出結果(1次情報)を得る場合には、カメラ(不図示)の焦点距離、露出、被写界深度並びにフレーム・レートなどのカメラ(不図示)の光学性能をさらに併せて考慮した上で、後に画像処理をおこなうことができるように、撮影条件に照らして、視聴者の応答動作をブレのない適正露出の画像により鮮明な映像として撮影することができるように、視聴者に指示する動作の大きさと速度とを決定することが望ましい。
【0258】
ここで図5を参照して、視聴覚端末20(図1参照)から視聴覚認証システム40(図8参照)に送信される情報について説明する。視聴覚端末20が備える送信手段29(図1参照)により視聴覚認証システム40に送信される情報は、視聴覚認証システム40が備える認証記録手段53(図8参照)により「認証記録107」として記録される。「認証記録107」には、「動作指示情報101」、「動作応答情報102」、「受信時刻」、「動作認証103」、「時間認証104」、「視聴認証105」、「視聴者認証106」の情報が記録されている。
【0259】
図5に示す「認証記録107」を構成する「認証ID」の情報は、視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)から返信される「動作応答情報102」(図4参照)毎に「認証ID」が付与されて認証記録がおこなわれるように設けられている。視聴者から返信される「動作応答情報102」については、視聴覚の認証主体が逐一認証判断をおこなうことから、「認証ID」は、視聴覚の認証主体がおこなう認証判断毎に設けられているともいうことができる。視聴覚の認証主体は、「認証ID」毎にまとめられた視聴者への動作の指示(「動作指示情報101」(図3参照))と視聴者がおこなった応答動作(「動作応答情報102」)とを比較判断することにより視聴者による視聴覚番組の視聴を認証することができる。
【0260】
図5に示す「認証記録107」を構成する「動作指示情報101」の情報には、視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)から返信される「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「動作指示情報101」(図3参照)が記録されるように設けられている。視聴覚の認証主体は「動作指示情報101」に記録される情報に基づき、例えば、動作指示手段22(図1参照)が視聴者に動作を指示した時刻(「指示時刻」(図3参照))を把握することができる。
【0261】
また、図5に示す「認証記録107」を構成する「動作応答情報102」の情報には、視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)から返信される「動作応答情報102」(図4参照)が記録されるように設けられている。視聴覚の認証主体は「動作応答情報102」に記録される情報に基づき、例えば、モーションセンサ23(図1参照)が視聴者の応答動作を検出した時刻(「動作応答情報102」を構成する「検出時刻」(図4参照))を把握することができる。このため、視聴覚認証システム40(図8参照)は、「動作指示情報101」(図3参照)を構成する「指示時刻」(図3参照)と「動作応答情報102」を構成する「検出時刻」とにより視聴覚の認証主体が認証判断をおこなうために有用な指標値となる情報(2次情報)である「視聴者が応答に要した時間」を把握することができる。
【0262】
また、図5に示す「認証記録107」を構成する「受信時刻」の情報には、視聴覚認証システム40(図8参照)が備えるクロック49(図8参照)が出力する視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)から返信される「動作応答情報102」(図4参照)を受信した時刻が記録されるように設けられている。また、「動作応答情報102」を構成する「動作指示情報101」(図4参照)を構成する「送信時刻」(図3参照)の情報には、視聴覚認証システム40が備えるクロック49が出力する動作指示情報送信手段43(図8参照)が視聴者に「動作指示情報101」を送信した時刻が記録されている。このため、視聴覚認証システム40は、「動作指示情報101」を構成する「送信時刻」と「認証記録107」を構成する「受信時刻」とにより視聴覚の認証主体が認証判断をおこなうために有用な指標となる情報(2次情報)である「視聴者との通信に要した時間」を把握することができる。
【0263】
また、図5に示す「認証記録107」を構成する「動作認証103」の情報には、視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)から返信された視聴覚端末20が備える信号化手段24(図1参照)が有する動作の認証部24a(図2参照)が出力する「動作認証(視聴覚端末)103a」(3次情報)が記録されるように設けられている。このため、視聴覚認証システム40(図8参照)は、視聴覚端末20が備える信号化手段24が有する動作の認証部24aが視聴者の応答動作を認証したことを把握することができる。
【0264】
また、図5に示す「認証記録107」を構成する「時間認証104」の情報には、視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)から返信される視聴覚端末20が備える信号化手段24(図1参照)が有する時間の認証部24c(図2参照)が出力する「視聴者が応答に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚端末)104a」(3次情報)が記録されるように設けられている。このため、視聴覚認証システム40(図8参照)は、視聴覚端末20が備える信号化手段24が有する時間の認証部24cが「視聴者が応答に要した時間」を認証したことを把握することができる。
【0265】
また、図5に示す「認証記録107」を構成する「視聴認証105」の情報には、視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)から返信される視聴覚端末20が備える信号化手段24(図1参照)が有する応答の認証部24b(図2参照)が出力する「動作応答率」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)105a」(3次情報)が記録されるように設けられている。このため、視聴覚認証システム40(図8参照)は、視聴覚端末20が備える信号化手段24が有する応答の認証部24bが「動作応答率」を認証したことを把握することができる。
【0266】
また、図5に示す「認証記録107」を構成する「視聴者認証106」の情報には、視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)から返信される視聴覚端末20が備える視聴者認証手段27(図1参照)が出力する「視聴者認証(視聴覚端末)106a」(3次情報)が記録されるように設けられている。このため、視聴覚認証システム40(図8参照)は、視聴覚端末20が備える視聴者認証手段27が視聴者本人を認証したことを把握することができる。もっとも、「認証記録107」は図5に示す以外の情報の構成により設けるものとしてもよい。
【0267】
ここで図6を参照して、本発明の第一の実施の形態に係る視聴覚端末、例えば図1に示す各要素を組み込んだ携帯電話機を操作する視聴者による応答動作の例を説明する。図6(a)は、視聴者(A0)による応答動作の作用の概要を示す。図6(a)では、視聴覚端末20が備える動作指示手段22は、再生手段21が有する液晶表示画面の下部に帯状に設けられている。視聴者(A0)は視聴覚端末20の画面を見ながら学習をする。視聴覚番組中の認証ポイントにさしかかったら、動作の指示に従って視聴者(A0)は視聴覚端末20を振る。この例では、帯状に設けられた動作指示部22に「振って下さい」と動作の指示を表示している(A1)。視聴者(A0)が動作の指示に従って視聴覚端末20を振ると、視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により視聴者(A0)の応答動作が検出される。そこで、信号化手段24(図1参照)が有する動作の認証部が視聴者(A0)の応答動作を認証する。視聴者(A0)の応答動作が信号化手段24により認証された場合は、視聴覚端末20が備える再生手段21が有する液晶表示画面に図示のように「認証OK」との表示がなされる(A2)。視聴覚番組に認証ポイントがまだある場合は、最初に戻る(A3)。そして、次の認証ポイントにさしかかったら、「振って下さい」と動作の指示が表示される(A1)。また、信号化手段24が有する応答の認証部24b(図2参照)が「動作応答率」に基づく視聴の認証をおこなう場合は、視聴者(A0)による視聴覚番組(遠隔教育番組)の視聴(出席)が認証され、液晶表示画面に図示のように「出席OK」と表示されるように設けられている(A4)。
【0268】
前述の通り、所定の動作は、視聴覚の認証主体が視聴者の応答動作を明確に識別し得るように決定する必要がある。この条件を満たす動作であれば、所定の動作は、例えば、視聴者が片手で把持して操作する図6(a)に示す視聴覚端末20を単純に往復させて振る動作であってもよい。例えば、視聴覚端末20が備える再生手段21が有する視聴覚番組の映像を再生して表示する液晶表示画面と平行な面内において液晶表示画面の上下方向あるいは左右方向に、例えば「3G(地球上における重力加速度の3倍)以上の加速度で、一往復だけ振る動作」であってもよい。また、それらの動作を時系列に複数組み合わせた一連の組み合わせの動作であってもよい。あるいは、図6(b)に示すように、視聴者の視線と平行に緩やかに視聴覚端末20を往復させて振る動作を指示するものとすれば、視聴者による視聴覚番組の視聴を大きく妨げることのない好適な動作を指示することができる。
【0269】
一方、本実施の形態においては、視聴覚番組の視聴者が視聴者本人であるか否かを確認するために、90分間の視聴覚番組において3回程度、視聴者に複雑な動作を要求する場面が設けられている。この際には、視聴覚の認証主体により、図6(c)に示す視聴覚端末20を用いて3次元空間内に所定の文字列を描く動作が要求される。例えば、文字「B」を描く動作が要求される。あるいは、記号(例えば、図6(c)に示す記号:インフィニティ)又は複数の図形(例えば、円形、三角形、四角形)を描く動作を要求とするものとしてもよい。この場合には、所定の動作の指示が同一の動作を要求する指示であったとしても、同一の動作の指示に対応して特定の視聴者がおこなう応答動作は視聴者毎に異なる動作となる。言い換えれば、視聴者のクセが出やすく視聴者の特定がし易い。応答動作が視聴者毎に特有の特徴を含む動作となっていれば、視聴覚の認証主体は、応答動作に含まれる動作の特徴をモーションセンサ23(図1参照)により捉えることができる。
【0270】
このために、図6(c)に示す視聴覚端末20が備える視聴者認証手段27(図1参照)又は後に詳述する視聴覚認証システム40(図8参照)が備える視聴者認証手段47(図8参照)は、視聴者がおこなう応答動作をモーションセンサ23(図1参照)により検出するとともに、視聴者がおこなった応答動作を応答動作記録手段25(図1参照)又は視聴覚認証システム40が備える応答動作記録手段46(図8参照)に記録(登録)しておくことで、視聴者が後におこなう応答動作から視聴者本人を特定する認証をおこなうことができるように設けられている。このため、応答動作をおこなった視聴者が、視聴覚番組の番組提供主体が視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人であることを認証することができる。
【0271】
ここで図7を参照して、視聴覚端末20(図1参照)を制御するための制御プログラムについて説明する。視聴覚端末20が備えるマイクロ・プロセッサ(MPU)30(図1参照)は視聴覚端末20を制御するための制御プログラムに従い、視聴覚端末20を制御するためのプログラムの実行手順を例示する図7に示すフローチャートに示す手順により処理をおこなうように設けられている。なお、再生手段21、動作指示手段22、モーションセンサ23、信号化手段24、応答動作記録手段25、応答動作比較手段26、視聴者認証手段27、クロック28、送信手段29、応答動作履歴データベース31、記録手段32(各図1参照)についての詳細な機能については、既に説明したので重複した説明を省略する。
【0272】
図7に示す本制御プログラムは、まず、再生手段21(図1参照)を用いて視聴覚番組を再生する(ステップM01)。続いて、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングにおいて視聴者に所定の動作を要求する視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)に基づき、動作指示手段22(図1参照)を用いて視聴者に動作を指示する(ステップM02)。続いて、信号化手段24(図1参照)を用いてモーションセンサ23(図1参照)が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)による視聴者の応答動作の検出(入力電圧値の変化)を確認する。この際、検出(入力電圧の変化)が確認された場合には、信号化手段24を用いて、「動作指示情報101」を構成する「認証基準」の情報に従って、モーションセンサ23が有する3軸6自由度加速度センサによる視聴者の応答動作の検出から適切な検出結果(1次情報)を取得する(ステップM03)。さらに、取得した検出結果(1次情報)を信号化手段24を用いて、「動作指示情報101」を構成する「認証基準」の情報に基づき、アナログ/デジタル信号変換等(必要であれば、数値解析による微積分)をおこなうことにより「動作応答情報102」(図4参照)を作成する(ステップM04、ステップM05)。最後に、送信手段29(図1参照)を用いて「動作応答情報102」を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信する(ステップM06)。
【0273】
なお、図7に示す視聴覚端末20(図1参照)の実行制御処理においては、以上に挙げた主要な実行処理の他に補助的な制御処理を含むように構成されている。本制御プログラムにおいては、視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)を用いた視聴者の応答動作の信号化(情報化)の他に、補助的に、視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23が有するカメラ(不図示)により撮影される映像を画像解析することで、視聴者の応答動作を信号化(情報化)する処理をおこなうように設けられている。この場合には、まず、信号化手段24(図1参照)を用いてモーションセンサ23が有するカメラにより撮影される映像の検出の有無を確認する(ステップM03)。続いて、信号化手段24を用いて、カメラにより撮影された映像(検出)の中に定めた視聴者の応答動作を検出するための特徴点(この場合においては、視聴者の両眼の位置を特徴点とするが、画像処理的にそれよりも目立つ特徴点があれば、その点が特徴点として抽出されてもよい。)を、一連の映像を構成するそれぞれの画像の中から連続的に抽出して検出結果(1次情報)を取得する(ステップM11)。
【0274】
続いて、検出結果(1次情報)に基づき、信号化手段24(図1参照)を用いて、検出した特徴点(視聴者の両眼の位置)の変位の情報を時間で2階微分するように数値解析をおこなうことにより、時系列に取得された視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の情報(3次元の加速度情報)を作成する(ステップM12)。続いて、時系列に取得された視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の情報(3次元の加速度情報)から「動作応答情報102」(図4参照)を作成する(ステップM05)。
【0275】
図7に示す制御プログラムにおいては、モーションセンサ23(図1参照)が有する3軸6自由度加速度センサ(不図示)により得た視聴者の応答動作の情報(加速度の情報)と、補助的に、モーションセンサ23(図1参照)が有するカメラ(不図示)により得た視聴者の応答動作の情報(加速度の情報)の双方を「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報として得ることができる。このため、3軸6自由度加速度センサとカメラとにより得た2つの視聴者の応答動作の情報(加速度の情報)を相互に比較することにより、モーションセンサ23による視聴者の応答動作の検出の精度を相互に検証することができる。あるいは、3軸6自由度加速度センサによる検出結果(1次情報)に基づく加速度の情報と、カメラによる検出結果(1次情報)に基づく加速度の情報の平均値を視聴者の応答動作の情報(加速度の情報)として定めるものとしてもよい。あるいはまた、どちらか一方の検出結果(1次情報)(加速度の情報)を他方の検出結果(1次情報)(加速度の情報)により補正するように設けるものとしてもよい。
【0276】
なお図7に示す制御プログラムにおいては、視聴覚端末20(図1参照)が備えるモーションセンサ23(図1参照)が有するカメラ(不図示)により検出した特徴点の変位の情報(検出結果)(1次情報)を時間で2階微分するように数値解析をおこなうことにより、視聴者の応答動作の情報(3次元の加速度情報)を得るように構成された場合について説明したが、逆に、カメラにより検出した特徴点の変位の情報(検出結果)(1次情報)を数値解析をおこなうことなく変位の次元の情報のままとする一方で、3軸6自由度加速度センサで検出した検出結果(3次元の加速度情報)(1次情報)を2階積分するように数値解析をおこなうことにより、変位の次元の情報としてカメラにより検出した検出結果(1次情報)と比較するように構成してもよい。
【0277】
また、図7に示す制御プログラムにおいては、視聴覚端末20(図1参照)は、「動作指示情報102」(図4参照)に基づき、応答動作記録手段25、応答動作比較手段26、視聴者認証手段27、応答動作履歴データベース31(各図1参照)を用いて、視聴者が視聴覚番組の提供主体が視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人であることを認証するように設けられている(ステップM21)。また、視聴者認証手段27により「視聴者認証(視聴覚端末)106a」(図5参照)(3次情報)が出力される場合には、送信手段29(図1参照)により、「視聴者認証(視聴覚端末)106a」(3次情報)を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)へ送信する(ステップM22)ように設けられている。
【0278】
また、図7に示す制御プログラムにおいては、視聴覚端末20(図1参照)は、信号化手段24(図1参照)が有する動作の認証部24a(図2参照)を用いて、視聴者の応答動作をモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)と、動作指示手段22(図1参照)により視聴者に指示した動作とが一致することを認証するように設けられている(ステップM31)。また、信号化手段24が有する動作の認証部24aにより「動作認証(視聴覚端末)103a」(図5参照)(3次情報)が出力される場合には、送信手段29(図1参照)により、「動作認証(視聴覚端末)103a」(3次情報)を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)へ送信する(ステップM32)ように設けられている。なお、モーションセンサ23が有する応答の認証部24b(図2参照)並びに時間の認証部24c(図2参照)を用いた認証については、動作の認証部24aと同様の認証処理であるために図示並びに説明を省略する。
【0279】
また、図7に示す制御プログラムにおいては、信号化手段24(図1参照)を用いた検出結果(1次情報)の取得(ステップM03)、視聴者認証手段27(図1参照)を用いた視聴者認証(ステップM21)、信号化手段24(図1参照)が有する動作の認証部24a(図2参照)を用いた動作認証(ステップM31)に失敗した場合には、信号化手段24は各認証に失敗した旨の情報(3次情報)をさらに作成して視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信する(ステップM41)ように設けられている。もっとも、以上に示したプログラムは、さらに多様な補助的な処理を含むように設けるものとすることもできる。
【0280】
[第二の実施の形態]
続いて図8を参照して、本発明の第二の実施の形態に係る視聴覚認証システム40の構成の例を説明する。視聴覚認証システム40は、番組送信手段41、動作指示情報作成手段42、動作指示情報送信手段43、受信手段44、受信情報加工手段45、応答動作記録手段46、応答動作比較手段47、視聴者認証手段48、クロック49、番組データベース51、応答動作履歴データベース52、認証記録手段53の各装置を備える。また、視聴覚認証システム40は、視聴覚認証システム40の制御をおこなう制御装置である中央演算装置(CPU)50を備える。また、動作指示情報送信手段43、受信手段44、受信情報加工手段45、クロック49には、それぞれの機能を支援するためのランダム・アクセス・メモリ(RAM)54がそれぞれに設けられている。視聴覚認証システム40が備える各装置の機能の詳細については以下に順次説明する。
【0281】
図8に示す本実施の形態の視聴覚認証システム40は、WANに接続された視聴覚の認証主体が有する専用サーバーである。視聴覚認証システム40が備える番組送信手段41は、WANを通じて視聴覚番組の視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備える再生手段21(図1参照)により要求された「番組送信要求100」(図10参照)に基づき、番組データベース51に記録される視聴覚番組を視聴覚端末20が備える再生手段21に送信する、いわゆるストリーミング・サーバーである。なお、視聴覚認証システム40と視聴覚端末20との通信方式等の説明については説明の重複を避けるために省略する。
【0282】
図8に示す視聴覚認証システム40は、WANを通じて不特定多数の閲覧者にHTTP通信方式により専用の「情報提供ホームページ」(不図示)を公開するホームページ・サーバーとしての機能も併せて有している(不図示)。視聴覚認証システム40が公開する専用の「情報提供ホームページ」は、視聴覚番組(遠隔教育番組)を視聴(受講)する視聴者(受講者)に対して、遠隔教育番組である視聴覚番組を受講(視聴)するために有用な情報(遠隔教育番組の概要及び参考とすべき教本などの情報)を提供することができる。視聴覚認証システム40が公開する専用の「情報提供ホームページ」は、HTML言語を用いて作成されている。このため、遠隔教育番組(視聴覚番組)を受講する受講者(視聴者)は、受講者(視聴者)が操作する視聴覚端末20(図1参照)が有するウェブ・ブラウザ(不図示)を操作して、視聴覚認証システム40が公開する専用の「情報提供ホームページ」を閲覧することで、受講(視聴)可能な遠隔教育番組(視聴覚番組)についての情報を得ることができる。また、遠隔教育番組(視聴覚番組)を受講する受講者(視聴者)は、受講すべき遠隔教育番組(視聴覚番組)を選択するとともに、専用の「情報提供ホームページ」を通じて視聴覚認証システム40に対して「番組送信要求100」(図10参照)をおこなうことができる。もっとも、専用の「情報提供ホームページ」は、XML言語(Extensible‐Markup‐Language)などの他のマーク・アップ言語によって作成されるものとしてもよい。
【0283】
図8に示す視聴覚認証システム40は、受講者(視聴者)により「番組送信要求100」(図10参照)が送信された場合には、「番組送信要求100」を送信した受講者(視聴者)が、遠隔教育番組(視聴覚番組)を提供する番組提供主体が遠隔教育番組(視聴覚番組)の提供の対象とする受講者本人(視聴者本人)であるかどうかを簡易的に認証する。視聴覚認証システム40は、受講者本人(視聴者本人)を簡易的に認証するための専用の「情報提供ホームページ」(視聴者簡易認証ページ)を提示して、「番組送信要求100」を送信した受講者(視聴者)に、専用の「情報提供ホームページ」(視聴者簡易認証ページ)の適切な入力欄に「視聴者ID」(図3参照)並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)(不図示)の双方を入力するように要求する。
【0284】
「視聴者ID」(図3参照)並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)(不図示)は、あらかじめ、視聴覚の認証主体により遠隔教育番組(視聴覚番組)を提供する番組提供主体が遠隔教育番組(視聴覚番組)の提供の対象とする受講者本人(視聴者本人)に対して発行されている。「視聴者ID」並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)は、いずれも20文字の英数テキスト文字列によりなる文字列情報である。もっとも、「視聴者ID」並びに「パスワード」の情報の構成は20文字の英数テキスト文字列に限られることなく、適宜決定することができる。
【0285】
図8に示す番組送信手段41は、受講者(視聴者)が、受講者(視聴者)が操作する視聴覚端末20(図1参照)を通じて、視聴覚認証システム40が公開する専用の「情報提供ホームページ」の適切な入力欄に、「視聴者ID」(図3参照)並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)(不図示)の情報の双方を正しく入力することができた場合にのみ、番組提供主体により提供された遠隔教育番組(視聴覚番組)の送信をおこなうように設けられている。
【0286】
また、例えば図8に示す動作指示情報作成手段42は、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングで視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)を作成する。動作指示情報作成手段42は、動作指示情報作成手段42に接続された番組データベース51に記録されている視聴覚番組の番組提供主体により決定された視聴覚番組に固有のタイミングを示す情報を参照することにより、視聴覚番組に固有のタイミングにおいて、「動作指示情報101」を作成するように設けられている。具体的には、動作指示情報作成手段42による「動作指示情報101」の作成は、番組データベース51に記録されている番組提供主体が提供する視聴覚番組を構成する情報の中に、あらかじめ、番組提供主体により決定されたタイミング(番組進行時間)において、動作指示情報作成手段42に対する「動作指示情報101」の作成を命令するトリガー情報が設けられていることによりおこなわれる。もっとも、動作指示情報作成手段42による「動作指示情報101」の作成のタイミングは、視聴者による視聴覚番組への注意を喚起し得るように、統計的手法又は乱数を用いた無作為決定手法を用いて決定するものとしてもよい。
【0287】
図8に示す動作指示情報作成手段42は、「動作指示情報101」(図3参照)に視聴覚番組に固有の「番組ID」の情報を付与するように設けられている。また、動作指示情報作成手段42は、「動作指示情報101」に固有の「指示ID」の情報を付与するように設けられている。「指示ID」の情報は、「動作指示情報101」に1から始まる連続昇順番号により与えられる識別番号である。また、「指示ID」の情報には、一の視聴覚番組において「動作指示情報101」が設けられた総数を示す情報が与えられている。「指示ID」の情報は、例えば、前述の通り、「1/20」として与えられている。また、動作指示情報作成手段42は、「動作指示情報101」に視聴者本人に固有の「視聴者ID」の情報を付与するように設けられている。視聴者が「視聴者ID」の情報を付与することができる視聴者本人であることは、前述の通り、視聴覚認証システム40が有する専用の「情報提供ホームページ」(視聴者簡易認証ページ)によりパスワード(不図示)を用いて確認されている。なお、「送信時刻」の情報並びに「指示時刻」の情報については、前述の通り、後に動作指示情報送信手段43及び視聴覚端末20(図1参照)が備える動作指示手段22(図1参照)がそれぞれの処理を実行した時刻が記録されるため、ブランク(空白)のまま「動作指示情報101」が作成されるように設けられている。
【0288】
また、図8に示す動作指示情報作成手段42は、番組データベース51に記録されている番組提供主体が決定した所定の動作の指示についての定性的な動作の指示(例えば、「視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)の視聴覚番組を表示する表示画面に対して上下方向に、視聴覚端末20を一往復だけ振る動作を指示する」)については、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づいて視聴者がおこなうべき動作の定量的な指示(例えば、「直交座標系の3次元空間において視聴覚端末20を上下方向に3G以上の加速度で一往復振る動作」)を作成するように設けられている。なお、この際、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」は、ノイズ運動、ノイズ信号に妨害されることなく、視聴者の応答動作を検出結果(1次情報)として得ることができるように定められる。また、動作指示情報作成手段42により定量的に作成された動作の指示の情報は、動作指示情報作成手段42により「動作指示情報101」(図3参照)を構成する「指示動作」の情報に記録される。
【0289】
なお、この際、視聴覚端末20(図1参照)が備える動作指示手段22(図1参照)を用いて視聴者に提示すべき具体的な動作の見本としての前述のアニメーション(不図示)についても図8に示す動作指示情報作成手段42により作成して「指示動作」の情報に記録するものとすることもできる。あるいは、動作指示情報作成手段42によりおこなう定量的な動作の指示並びに動作の見本としてのアニメーションの作成を前述の視聴覚端末20(図1参照)が備える動作指示手段22(図1参照)によりおこなうものとしてもよい。これらの機能は視聴覚認証システム40及び視聴覚端末20の協働により実現されればよいものであるから、視聴覚認証システム40と視聴覚端末20とが機能を適宜分担して備えるものとすればよい。
【0290】
また、図8に示す動作指示情報送信手段43は、視聴覚番組に固有のタイミングで、「動作指示情報101」(図3参照)を視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)に送信する情報通信装置である。具体的には、動作指示情報送信手段43はWANに接続された高速有線情報通信機(ルーター)である。動作指示情報送信手段43は、視聴覚番組に固有のタイミングにおいて動作指示情報作成手段42により作成されて、動作指示情報送信手段43に受け渡される「動作指示情報101」を視聴者が操作する視聴覚端末20に送信する。なお、この際、「動作指示情報101」を構成する「送信時刻」の情報に視聴覚認証システム40が備えるクロック49が出力する動作指示情報送信手段43により「動作指示情報101」を視聴覚端末20に送信する時刻が記録されるように設けられている。本実施の形態においては、クロック49によりクロック49が出力する動作指示情報送信手段43により「動作指示情報101」を視聴覚端末20に送信した時刻が「動作指示情報101」を構成する「送信時刻」の情報として記録されるように設けられている。もっとも、クロック49が出力する動作指示情報作成手段42が動作指示情報送信手段43に「動作指示情報101」を受け渡す時刻を動作指示情報作成手段42が「動作指示情報101」を構成する「送信時刻」の情報に記録するように設けるものとすることもできる。
【0291】
また、図8に示す受信手段44は、視聴覚端末20(図1参照)が出力するモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」を受信する情報通信装置である。ここで、受信する視聴覚端末20が出力するモーションセンサ23により検出した検出結果から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」は、視聴者が視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために視聴者が操作する視聴覚端末20が備える送信手段29(図1参照)を用いて視聴者又は視聴覚端末20が視聴覚認証システム40に返信した情報である。具体的には、受信手段44は、動作指示情報送信手段43と同様に、WANに接続された高速有線情報通信機(ルーター)である。
【0292】
また、図8に示す受信情報加工手段45は、受信手段44により受信した視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」(2次情報、3次情報)を作成する情報処理装置である。受信情報加工手段45は、受信手段44により受信した検出結果(1次情報)から、「認証基準」に基づき「視聴者の応答動作を指標化した情報」(2次情報)を作成するように設けられている。また、受信情報加工手段45は、「認証基準」に基づき「視聴者の応答動作を指標化した情報」(2次情報)から、「認証基準」に基づき「視聴者による視聴覚番組の視聴を認証する情報」(3次情報)を作成するように設けられている。
【0293】
また、図8に示す認証記録手段53は、視聴覚の認証主体が視聴者による視聴覚番組の視聴を認証する根拠となる情報を「認証記録107」(図5参照)として集積して記録するデータベース装置である。認証記録手段53は、視聴者による視聴覚番組の視聴を認証するために、視聴覚認証システム40及び視聴覚端末20(図1参照)が出力する「視聴者が視聴覚番組を視聴したことを認証する情報」(1次情報、2次情報、3次情報)を、「認証記録107」を構成する情報として集積して記録するように設けられている。
【0294】
ここで図9を参照して、受信情報加工手段45が有する情報の加工部について説明する。受信情報加工手段45は、受信情報加工手段45が有する情報の加工部として動作解析特定部45aを有する。受信情報加工手段45が有する動作解析特定部45aは、受信手段44(図8参照)により受信した視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が出力するモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)を解析し、視聴者の応答動作(視聴覚端末20の3次元空間における運動)を特定するように設けられている。受信情報加工手段45が有する動作解析特定部45aは、検出結果(1次情報)から視聴者の応答動作(視聴覚端末20の3次元空間における運動)を数値解析をおこなうことにより加速度、角加速度、速度、角速度、変位(直交座標3軸上)、変位(直交座標3軸周り)の各次元において特定することができるように設けられている。すなわち、受信情報加工手段45が有する動作解析特定部45aは、視聴覚端末20が備える信号化手段24(図1参照)がおこなうアナログ/デジタル信号変換から数値解析による微積分までの視聴者の応答動作(視聴覚端末20の運動)の解析をおこなう情報処理と同様の情報処理をおこなうように設けられている。もっとも、受信情報加工手段45が有する動作解析特定部45aにより情報処理を行う場合には、視聴覚端末20が備える信号化手段24で同様の情報処理をおこなう必要がない。
【0295】
前述の通り、視聴覚認証システム40(図8参照)と視聴覚端末20(図1参照)とは、モーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)から、視聴覚の認証主体が定める「認証基準」に基づき、検出結果(1次情報)から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」(1次情報、2次情報、3次情報)を作成する情報処理を協働しておこなうことができるように機能を分担して備えるように設けられていればよい。したがって、視聴覚認証システム40と視聴覚端末20とのどちらか一方が必要な情報処理の機能を有している場合には、他方は同様の情報処理の機能を備えている必要がない。もっとも、視聴覚認証システム40と視聴覚端末20との双方において同様の情報処理をおこなうように設けるものとして、相互に情報処理の検証をおこなうものとしてもよい。
【0296】
また、図9に示す受信情報加工手段45は、受信情報加工手段45が有する情報の加工部として動作の認証部45bを有するように設けられている。受信情報加工手段45が有する動作の認証部45bは、視聴覚端末20(図1参照)が備えるモーションセンサ23(図1参照)が検出した検出結果から得られる視聴者の応答動作と視聴覚認証システム(図8参照)が備える動作指示情報送信手段42(図8参照)により送信した「動作指示情報101」(図3参照)が視聴者に指示した動作とが所定の基準(「認証基準」)に照らして一致することを認証するように設けられている。受信情報加工手段45が有する動作の認証部45bは、モーションセンサ23が検出した検出結果から得られる視聴者の応答動作(1次情報)と「動作指示情報101」が視聴者に指示する動作とが視聴覚の認証主体が定める所定の基準(例えば、「加速度の差異が最大で1.2G以下である場合に動作が一致するものと認める」と定める「認証基準」)に照らして一致することを認証する場合に、「動作認証(視聴覚認証システム)103b」(図5参照)(3次情報)を出力する。
【0297】
図9に示す受信情報加工手段45が有する動作の認証部45bが出力する「動作認証(視聴覚認証システム)103b」(図5参照)(3次情報)は、認証記録手段53(図8参照)により「認証記録107」(図5参照)を構成する情報として集積されて記録される。このため、視聴覚の認証主体は「動作認証(視聴覚認証システム)103b」(3次情報)に基づき、視聴者による視聴覚番組の視聴を認証することができる。
【0298】
もっとも、図9に示す受信情報加工手段45が有する動作の認証部45bがおこなう動作の認証と、視聴覚端末20(図1参照)が備える信号化手段24(図1参照)が有する動作の認証部24a(図1参照)がおこなう動作の認証とは、同様の情報処理であるものということができる。このため、視聴覚認証システム40(図8参照)が備える受信情報加工手段45が動作の認証部45bを有する場合には、視聴覚端末20が備える信号化手段24が有する動作の認証部24aは不要である。もっとも、視聴覚認証システム40と視聴覚端末20との双方において同様の情報処理をおこなうように設けて、相互に情報処理の検証をおこなうものとしてもよい。
【0299】
また、図9に示す受信情報加工手段45は、第1の時間の認証部45cを有するように設けられている。また、視聴覚認証システム40(図8参照)は、視聴覚認証システム40が制御処理をおこなう時刻を出力するクロック49(図8参照)を備えるように設けられている。視聴覚認証システム40が備える受信情報加工手段45が有する第1の時間の認証部45cは、クロック49が出力する動作指示情報送信手段43(図8参照)により「動作指示情報101」(図3参照)を送信した時刻(「送信時刻」)から同じくクロック49が出力する受信手段44(図8参照)により視聴覚端末20(図1参照)が送信する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」を受信した時刻(「受信時刻」)までの「視聴者との通信に要した時間」(2次情報)が視聴覚の認証主体が定める所定の時間の範囲内(例えば、「認証基準」が「視聴者との通信に要した時間」は「5分間以内」を適正であるものと認めると定める場合に、「5分間以内」)であることを認証するように設けられている。
【0300】
図9に示す受信情報加工手段45が有する第1の時間の認証部45cは、そのように認証した場合に、「視聴者との通信に要した時間」(2次情報)が適正であるものと認めて、「視聴者との通信に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚認証システム)104b」(図5参照)(3次情報)を出力するように設けられている。また、視聴覚認証システム40(図8参照)が備える認証記録手段53(図8参照)は、受信情報加工手段45が有する第1の時間の認証部45cが出力する「視聴者との通信に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚認証システム)104b」(3次情報)を「認証記録107」(図5参照)を構成する情報として記録するように設けられている。
【0301】
このため、視聴覚の認証主体は、図9に示す受信情報加工手段45が有する第1の時間の認証部45cを用いるとともに、視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム(図8参照)が備えるクロック49(図8参照)が出力する時刻を適切な時刻に保つことにより、視聴覚の認証主体が管理する客観的な時刻により視聴者による視聴覚番組の視聴の認証をおこなうことができる。このように、視聴覚認証システム40が備える受信情報加工手段45が第1の時間の認証部45cを有する場合には、視聴覚端末20(図1参照)においては、視聴覚端末20が備える信号化手段24(図1参照)が時間の認証部24c(図2参照)を有することは不要である。もっとも、視聴覚認証システム40と視聴覚端末20との双方において同様の情報処理をおこなうように設けることにより、相互に情報処理の検証をおこなうように設けるものとしてもよい。
【0302】
また、図9に示す受信情報加工手段45は第2の時間の認証部45dを有する。この第2の時間の認証部45dは、「視聴者が応答に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚認証システム)104b」(図5参照)(3次情報)を出力するように設けられている。「時間認証(視聴覚認証システム)104b」(3次情報)は「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)が適正であるものと認める認証である。「視聴者が応答に要した時間」が適正であるものと認める認証は、「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)が所定の時間の範囲内(例えば、「認証基準」が「視聴者が応答に要した時間」は「3分間以内」を適正であるものと認めると定める場合に、「3分間以内」)である場合に成される。ここで、「視聴者が応答に要した時間」は、視聴覚認証システム40(図8参照)が備える受信手段44(図8参照)により受信した視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備えるクロック28(図1参照)が出力する動作指示手段22(図1参照)により視聴者に動作を指示した時刻(「指示時刻」)から受信手段44により受信した視聴者が操作する視聴覚端末20が備えるクロック28が出力する視聴者の応答動作を視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した時刻(「検出時刻」)までの時間である。
【0303】
この場合には、図9に示す受信情報加工手段45が有する第2の時間の認証部45dは、視聴覚認証システム(図8参照)が備える受信手段44(図8参照)により、視聴覚端末20(図1参照)が備えるクロック28(図1参照)が出力する視聴覚端末20が制御処理をおこなう時刻を受信する。前記時刻(「指示時刻」、「検出時刻」)は、視聴覚端末20が備える送信手段29(図1参照)により送信されたモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」として受信される。また、受信手段44により受信した視聴覚端末20が備えるクロック28が出力する時刻に基づき、「視聴者が応答に要した時間」(2次情報)を算出する。また、「認証基準」に基づいて、「視聴者が応答に要した時間」に基づく「時間認証(視聴覚認証システム)104b」(図5参照)(3次情報)を出力する。
【0304】
このように、視聴覚認証システム40(図8参照)と視聴覚端末20(図1参照)とが連携して情報処理をおこなうことにより、視聴覚の認証主体は、視聴者による視聴覚番組の視聴を認証するように視聴覚認証システム40及び視聴覚端末20を設けることができる。この場合には、視聴覚認証端末20が備える信号化手段24(図1参照)が時間の認証部24c(図2参照)を有している必要はない。
【0305】
ここで図8に戻って、視聴覚認証システム40がおこなう視聴者の認証について説明する。視聴覚認証システム40が備える応答動作記録手段46は、前述の視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備える応答動作記録手段25(図1参照)と同様に、受信手段44が受信した(さらに、受信情報加工手段45が出力した)視聴者が操作する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)が最後に検出した検出結果(1次情報)を応答動作記録手段46に接続された大容量記憶装置(ハードディスク)である応答動作履歴データベース52に記録するデータベース管理システムである。このため、応答動作履歴データベース52は、受信手段44が受信した(受信情報加工手段45が出力した)全ての視聴者が操作する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23が検出した検出結果(1次情報)を「応答動作履歴」として記録しておくことができるように設けられている。もっとも、応答動作記録手段46は、受信手段44が受信した視聴者が操作する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23が検出した検出結果(1次情報)のみでなく、検出結果(1次情報)から派生した派生情報(例えば、1次情報を受信情報加工手段45により数値解析をおこなうことで加工した派生情報)を記録するように設けるものとしてもよい。
【0306】
また、図8に示す応答動作記録手段46は、前述の視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備える応答動作記録手段25(図1参照)と同様に、応答動作履歴データベース52が記録する「応答動作履歴」(視聴者が操作する視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)が検出した検出結果(1次情報又は1次情報から派生した派生情報))の情報を任意の検索条件により検索して抽出することができるように設けられている。このようにして、同一の視聴者がおこなった同一の動作の指示に基づく他の検出結果(1次情報又は1次情報から派生した派生情報)を「応答動作履歴」から検索して抽出することができる。
【0307】
ここで、図8に示す受信手段44により受信された(あるいは、さらに受信情報加工手段45により情報が加工された)モーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報又は1次情報から派生した派生情報)は、「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報として応答動作履歴データベース52に記録されるように設けられている。また、「動作応答情報102」を構成する情報としては、「動作応答情報102」に対応する情報である「動作指示情報101」(図3参照)が記録されている。さらに、「動作指示情報101」を構成する情報としては、「視聴者ID」、「指示動作」、「指示ID」の情報が記録されている。このため、応答動作記録手段46は、「視聴者ID」及び「指示動作」が同一で、かつ、「指示ID」が異なることを検索条件として「応答動作履歴」を検索することで、同一の視聴者がおこなった同一の動作の指示に基づく他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)を検索して抽出することができる。
【0308】
また、図8に示す応答動作比較手段47は、前述の視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備える応答動作比較手段26(図1参照)と同様に、モーションセンサ23(図1参照)が最後に検出した検出結果(「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)と応答動作記録手段46により検索されて抽出された他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)とを比較するように設けられている。応答動作比較手段47は、複数の「動作応答情報102」を相互に比較することによりモーションセンサ23により検出した検出結果(1次情報又は1次情報から派生した派生情報)の差異を定量的に把握することができる。
【0309】
また、図8に示す視聴者認証手段48は、前述の視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)が備える視聴者認証手段27(図1参照)と同様に、応答動作比較手段47により定量的に把握された「応答動作の差異」(2次情報)を視聴覚の認証主体が定める所定の基準に照らして評価する認証装置である。視聴者認証手段48は、モーションセンサ23が最後に検出した検出結果(「動作応答情報102」(図4参照)を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)と応答動作記録手段46により検索されて抽出された他の検出結果(「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報)(1次情報)との「応答動作の差異」(2次情報)が視聴覚の認証主体が定める基準の範囲内である(例えば、「認証基準」が「加速度の差異が最大で1.2G以下の場合に視聴者が同一であるものと認める」と定める場合に、「加速度の差異が最大で1.2G以下」)と認める場合に、最後に応答動作をおこなった視聴者を、番組提供主体が視聴覚番組を提供する視聴者本人であるものと認証するように設けられている。また、視聴者認証手段48は、最後に応答動作をおこなった視聴者が視聴者本人であるものと認証する場合に、「視聴者認証(視聴覚認証システム)106b」(図5参照)(3次情報)を出力するように設けられている。また、出力された「視聴者認証(視聴覚認証システム)106b」(3次情報)を、認証記録手段53により「認証記録107」(図5参照)を構成する情報として記録するように設けられている。
【0310】
なお、図8に示す視聴覚認証システム40が、応答動作記録手段46、動作応答比較手段47、視聴者認証手段48、応答動作履歴データベース52を備える場合には、視聴覚端末20(図1参照)は、応答動作記録手段25、動作応答比較手段26、視聴者認証手段27、応答動作履歴データベース31(各図1参照)を備える必要がない。もっとも、視聴覚認証システム40と視聴覚端末20との双方において同様の情報処理をおこなうように設けることにより、相互に情報処理の検証をおこなうものとしてもよい。
【0311】
ここで図10を参照して、視聴覚認証システム40(図8参照)を制御するための制御プログラムについて説明する。視聴覚認証システム40が備える中央演算装置(CPU)50(図8参照)は視聴覚認証システム40を制御するための制御プログラムに従い、視聴覚認証システム40を制御するためのプログラムの実行手順を例示する図10に示すフローチャートに示す手順により処理をおこなうように設けられている。なお、番組送信手段41、動作指示情報作成手段42、動作指示情報送信手段43、受信手段44、受信情報加工手段45、応答動作記録手段46、応答動作比較手段47、視聴者認証手段48、クロック49、番組データベース51、応答動作履歴データベース52、認証記録手段53(各図8参照)についての詳細な機能については、既に説明したので重複した説明を省略する。
【0312】
図10のフローチャートを参照して、本発明の第二の実施の形態に係る視聴覚認証システム40(図8参照)を制御するためのプログラムの実行手順の例を説明する。本プログラムでは、まず、視聴者が操作する視聴覚端末20(図1参照)から視聴覚認証システム40に送信される視聴者による「番組送信要求100」に基づき、視聴覚番組の番組提供主体により提供される番組データベース51(図8参照)に記録された視聴覚番組の情報を番組送信手段41(図8参照)を用いて視聴者が操作する視聴覚端末20に送信する(ステップS01)。続いて、動作指示情報作成手段42(図8参照)を用いて、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングにおいて視聴者に所定の動作を要求する情報によりなる視聴覚番組に固有の「動作指示情報101」(図3参照)を作成する(ステップS02)。続いて、動作指示情報送信手段43(図8参照)を用いて、「動作指示情報101」を視聴者が操作する視聴覚端末20に送信する(ステップS03)。続いて、視聴者が操作する視聴覚端末20が備える送信手段29(図1参照)により送信される、「動作応答情報102」(図4参照)を受信手段44(図8参照)を用いて受信する(ステップS04)。ここで受信される「動作応答情報102」は、視聴覚端末20について説明したように、「動作指示情報101」に対応して視聴者がおこなった応答動作を視聴覚端末20が備えるモーションセンサ23(図1参照)により検出した検出結果(1次情報)から得られる「視聴者の応答動作に関する情報」である。続いて、受信情報加工手段45(図8参照)が有する動作解析特定部45a(図9参照)を用いて、「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報を数値解析することにより、視聴者の応答動作を特定する。また、受信情報加工手段45が有する動作の認証部45b(図9参照)を用いて、視聴者がおこなった応答動作と動作指示情報送信手段43により指示した動作とが一致することを認証(3次情報)する(ステップS10)。続いて、認証記録手段53(図8参照)に視聴者が操作する視聴覚端末20から返信された「動作応答情報102」並びに「動作認証(視聴覚認証システム)103b」(図5参照)(3次情報)を視聴者による視聴覚番組の視聴を認証するために記録するとともに、視聴者に動作認証の成功を伝達する(ステップS11)。もちろん、視聴覚認証システム40の実行制御処理においては、以上に挙げた主要な実行処理のほかに補助的な制御又は実行処理を含むものとすることもできる。
【0313】
図10に示す本制御プログラムにおいては、さらに、応答動作記録手段46(図8参照)を用いて「動作応答情報102」(図4参照)を応答動作履歴データベース52(図8参照)に記録する処理(ステップS06)が設けられている。続いて、応答動作記録手段46を用いて、同一の「動作指示情報101」(図3参照)の指示に従って同一の視聴者が以前におこなった他の「応答動作履歴」に記録される「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報を検索するとともに、動作応答比較手段47(図8参照)を用いて最後に検出された「動作応答情報102」を構成する「応答動作」の情報と応答動作記録手段46により検索された他の「動作応答情報102」を構成する「応答動作」とを比較する処理(ステップS07)が設けられている。また続いて、視聴者認証手段48(図8参照)を用いて、動作応答比較手段47による比較の結果に基づき、最後に検出された「動作応答情報102」を送信した視聴者が、視聴覚番組の番組提供主体が視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人であることを認証して「視聴者認証(視聴覚認証システム)106b」(図5参照)(3次情報)を出力する処理(ステップM08)が設けられている。また、視聴者に視聴者認証手段48による視聴者認証に成功したことを通信により通知するとともに、認証記録手段53(図8参照)を用いて「視聴者認証(視聴覚認証システム)106b」(3次情報)を「認証記録107」(図5参照)を構成する情報として記録する処理(ステップS09)が設けられている。
【0314】
また一方で、本制御プログラムにおいては、視聴者認証手段48(図8参照)による視聴者の認証に失敗した場合に、視聴者に視聴者の認証に失敗した旨を伝達する処理(ステップS21)と、受信情報加工手段45(図8参照)が備える動作の認証部45b(図9参照)による動作の認証に失敗した場合に、視聴者に動作の認証に失敗した旨を伝達する処理(ステップS22)とを含むように設けられている。もっとも、以上に示したプログラムは、さらに多様な補助的な処理を含むように設けるものとすることもできる。
【0315】
続いて図20に本発明のさらに他の実施の形態に係る視聴覚端末20aの構成を示す。視聴覚端末20aは、前述の視聴覚端末20(図1参照)が有する構成に加えて、タッチスクリーン検出手段35を備える。タッチスクリーン検出手段35は視聴覚端末20aが備える再生手段21が有する液晶表示画面(不図示)に透明電極により設けられたマトリクス・スイッチが重ねられた投影型静電容量方式のタッチスクリーン(タッチパネル)装置として設けられている。このため、タッチスクリーン検出手段35は視聴者がタッチスクリーン検出手段35を指で触れた位置を特定して検出することができる。なお、本実施の形態に示すタッチスクリーン検出手段35は投影型静電容量方式により設けられているために、多数の導通点を同時に検出することができるマルチ・タッチ検出をおこなうことができるように設けられ、視聴者が複数本の指で同時にタッチをおこなうこともできるように設けられているが、タッチスクリーン検出手段35は視聴者によるタッチを検出することができればよいから、より簡易に表面型静電容量方式によるタッチスクリーンとして設けるものとしてもよく、また、さらに簡易に抵抗膜方式によるタッチスクリーンとして設けることもできる。
【0316】
図20に示す動作指示手段22は、前述の「動作指示情報101」(図3参照)に基づく動作の指示と同様に、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングで視聴者に所定のタッチを要求する、視聴覚番組に固有の「タッチ指示情報」(不図示)に基づき、視聴者に所定のタッチをおこなうように指示するように設けられている。
【0317】
「動作指示情報101」(図3参照)と「タッチ指示情報」(不図示)とを比較すると、「動作指示情報101」は典型的には視聴者に3次元運動である応答動作を要求する情報であるのに対し、「タッチ指示情報」は視聴者に2次元平面上に設けられたタッチスクリーン検出手段35へのタッチ(接触)のみを要求する情報である点において異なっている。即ち、「タッチ指示情報」が要求するタッチにおいては、タッチスクリーン検出手段35へのタッチ(接触)のみが要求され、タッチ(接触)に至るまでの視聴者の動作は一切問われない点で「動作指示情報101」が要求する応答動作による応答と「タッチ指示情報」が要求するタッチによる応答とが異なっているものといえる。このため、応答動作による応答は、タッチ(接触)による応答と比較して、より多くの情報量からなる応答を瞬時におこなうことができる、より情報の作成効率が高い応答方法であるものということができる差異が存在する。
【0318】
本実施の形態では、「動作指示情報101」(図3参照)に基づく動作の指示と「タッチ指示情報」(不図示)に基づくタッチの指示とに基づき、視聴者が動作とタッチとのいずれかの方法による応答を選択して応答をおこなうことができるように、動作指示手段22による指示がおこなわれるように設けられている。具体的には、動作指示手段22に前述の「動作指示情報101」に基づく「振って下さい」(図6参照)との動作の指示と、「タッチ指示情報」に基づく「タッチをして下さい(触れて下さい)」(図21参照)とのタッチの指示とが伝達され、動作指示手段22により動作指示手段22の表示部(図21参照)に「振るか、タッチをして下さい」(図21参照)との動作の指示がなされるように設けられている。
【0319】
本実施の形態においては、動作指示手段22による視聴者への「振るか、タッチをして下さい」との指示は、図21に示すように、画面の下側の中央部に表示される半透明のイラストと文字とによるメッセージとして、所定の時間の間(例えば、「2分間」の間)、視聴者による応答がおこなわれるまで、点滅を繰り返す指示として表示されるように設けられている。具体的には、例えば、半透明の青色により塗りつぶされて表示されるタッチスクリーン検出手段35の検出領域内に「青い部分をタッチするか表示が消えるまで振ってください」との文字列を表示して応答を指示するものとするとよい。本実施の形態では、視聴者が「振る」動作あるいは「タッチ」のいずれかをおこなって応答することにより動作指示手段22による表示は消えるように設けられている。応答をして表示が消えたときに、動作指示手段22による視聴者への要求(動作の指示)は充足されたこととなる。
【0320】
図20および図21に示す動作指示手段22による動作の指示に対応して視聴者が指示された動作をおこなって応答するよりも、動作指示手段22により同時におこなわれるタッチの指示に対応して視聴者がタッチスクリーン検出手段35に指示されたタッチをおこなって応答することの方が、視聴者が応答をおこなう際の周囲の状況に照らして容易又は適切である場合が存在する。例えば、視聴者が一時的に人込みの中で混雑した場所に居る場合等や、視聴者が図書館内等に居るために、応答のための動作をおこなうことによって視聴者が視聴者の周囲の他者の注意を集めたくないような場合等を挙げることができる。本実施の形態に示す視聴覚端末20aを用いて視聴者が視聴をおこなう場合には、視聴者は、視聴覚端末20aが備える動作指示手段22により指示されるタッチの指示に対応して、タッチスクリーン検出手段35にタッチをおこなうことを選択することで、応答動作をおこなって応答する場合と比較して、状況に応じて、より静寂に応答をおこなうことができるという利点を有する。即ち、視聴者は、状況に応じて、その動作を一切問われることなく、タッチスクリーン検出手段35への静かなタッチ(接触)をおこなうことのみによって応答をおこなうことができる。
【0321】
典型的には、図20に示す視聴覚端末20aを視聴者が片手で把持した状態で、視聴覚端末20aを把持する方の片手を振って応答動作をおこなって応答することは視聴覚番組を視聴する視聴者にとって特別に容易かつ視聴覚番組の視聴を妨げることのない応答方法である。一方で、視聴覚端末20aを把持する片手とは逆の片手を用いて(即ち、両手を用いて)視聴覚端末20aにタッチすることによりおこなうタッチによる応答は視聴者にとって比較的に負担となる可能性を有する応答方法であるものということができる。また、視聴者が応答動作をおこなうことにより作成することができる、典型的には3次元運動により作成される、より冗長でユニークな情報を用いて応答並びに視聴の認証をおこなう方法によれば、極めて厳密に視聴の認証をおこなうことができる利点が存在する。しかしながら、前述のように視聴者が置かれる周囲の状況によっては、視聴者が視聴覚端末20aを把持する片手とは逆の片手により視聴覚端末20aにタッチして応答をおこなう応答方法の方がより適切かつ有意義である場合も存在する。このため、本実施の形態に示す視聴覚端末20aはモーションセンサ23による視聴者の応答動作の検出の他に、タッチスクリーン検出手段35による視聴者のタッチの検出を補助的におこなうことにより、さらに改良された応答方法を提供することができるように設けられている。
【0322】
本実施の形態では、図20に示す動作指示手段22がおこなうタッチの指示に対応して、視聴者がタッチスクリーン検出手段35の任意の一点(一定の面積を占める領域である場合を含む)を指でタッチすることにより応答をおこなうことができるように設けられている。視聴者がタッチスクリーン検出手段35の任意の一点を指でタッチすることのみによりおこなわれる応答の方法は、視聴者が動作指示手段22による視聴の認証のための指示に対応しておこなうことのできる応答の方法の中でも、特別に静粛かつ簡易に応答をおこなうことができる方法であるものといえる。タッチスクリーン検出手段35は視聴者による任意の一点または複数点への指またはスタイラス等によるタッチを随時検出することができるように設けられている。また、信号化手段24はタッチスクリーン検出手段35による検出があったことを検出結果(1次情報)として得ることができるとともに、さらに検出結果(1次情報)に基づき、前述の「視聴者の応答動作に関する情報」の場合と同様に、タッチスクリーン検出手段35により検出した「視聴者のタッチに関する情報」(1次情報、2次情報および3次情報)を送信手段29により送信可能な信号/情報として得ることができる。なお、信号化手段24により信号化された「視聴者のタッチに関する情報」はデジタル信号/情報であっても、アナログ信号/情報であってもよい。信号化手段24により信号化された「視聴者のタッチに関する情報」は、前述の「視聴者の応答動作に関する情報」の場合と同様に、送信手段29により視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)に送信することができる。
【0323】
一方、図20に示す動作指示手段22により「タッチ指示情報」に基づき、例えば、視聴者にタッチスクリーン検出手段35に指またはスタイラス等で円形、三角形等の図形や8の字等の文字等を描くように指示するものとしてもよい。この場合には、タッチスクリーン検出手段35により検出した検出結果(1次情報)は、前述のモーションセンサ23により検出した視聴者による応答動作の検出結果(1次情報)および「視聴者の応答動作に関する情報」の場合と同様に、信号化手段24を用いることにより、例えば、タッチスクリーン検出手段35により検出された「視聴者がおこなったタッチの軌跡の情報」を含む「視聴者のタッチに関する情報」(1次情報および1次情報から派生する2次情報並びに3次情報)として得ることができる。このため、視聴者にタッチスクリーン検出手段35の任意の一点へのタッチのみを要求する場合と比べると、より多くの情報に基づいて応答および視聴の認証をおこなうことができるものといえる。例えば、サイン等の視聴者を個別に特定することのできる特徴を含む文字列等をタッチスクリーン検出手段35の上に描くように指示をおこなう場合には、視聴覚番組の視聴および視聴者本人の認証をより多くの情報に基づいておこなうことができる。
【0324】
しかしながら、この場合には、前述の応答動作による応答および視聴の認証をおこなう方法と比較して、視聴覚番組の視聴の認証および視聴者本人の認証に用いられる情報量および情報の作成の効率において比較的な不利点を有することとなる。このため、厳密な視聴覚番組の視聴および視聴者本人の認証をおこなうために必要とされる所定の情報量を含む、例えば多くの文字を含む文字列を描くタッチによる応答が返って視聴者にとって負担となる可能性を有し、あるいは逆に情報量の不足によって認証の厳密さを減じてしまう可能性を有する場合も生じ得る。このような可能性を回避するために、本実施の形態に示す視聴覚端末20aの構成のように、タッチスクリーン検出手段35によるタッチの検出による応答および視聴覚番組の視聴の認証(または視聴者本人の認証)は、モーションセンサ23による応答動作の検出による応答および視聴覚番組の視聴の認証(または視聴者本人の認証)を一時的に補助するように設けるものとしてもよい。なお、タッチスクリーン検出手段35による視聴者のタッチの検出および信号化手段24による「視聴者のタッチに関する情報」の信号化並びに送信手段29によるその送信の詳細については、前述のモーションセンサ23による視聴者の応答動作の検出および信号化手段24による「視聴者の応答動作に関する情報」の信号化並びに送信手段29によるその送信の場合と同様であるので、説明を省略する。
【0325】
図20に示す視聴覚端末20aの構成のように、タッチスクリーン検出手段35を補助的な検出装置として備える場合には、例えば、「iPad」(登録商標)等の比較的大型の携帯端末を用いて視聴者が視聴をおこなう場合にも、情報量および情報の作成効率がより高く、このため認証の厳密性のより高い応答動作による応答と、より静粛かつ簡易なタッチによる応答とを視聴者の選択により状況に応じて選択してより好適に応答および視聴覚番組の視聴の認証(または視聴者本人の認証)をおこなうことができる。
【0326】
図20に示す視聴覚端末20aは小型で携帯電話型の携帯端末(例えば、「iPhone」(登録商標))等である場合だけではなく、より大型の大きな表示画面を有する携帯端末(例えば、「iPad」(登録商標))等である場合もあり得る。大型で重量の大きな携帯端末である場合には、視聴覚端末20aを振る応答動作により応答する応答方法よりも、視聴覚端末20aにタッチをおこなうことにより応答する応答方法の方が容易である場合もあり得る。このため視聴覚端末20aは、視聴覚端末20aが小型の携帯端末である場合と大型の携帯端末である場合とのいずれの場合にも視聴者が状況に応じた選択により好適に応答をおこなうことができるように設けられている。
【0327】
なお、この場合において、視聴覚の認証主体が所望の厳密性を有する適切な視聴の認証をおこなうために、例えば、応答動作による応答の回数とタッチによる応答の回数との適切な比率をあらかじめ「認証基準」により定めるものとしてもよい。例えば、視聴覚の認証主体は、「認証基準」により「応答動作による応答の回数の合計がタッチによる応答の回数の合計の1/3以上である場合に適切な応答であるものと認める」と定めることができる。
【0328】
一方、図20に示す視聴覚端末20aと視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム40(図8参照)とが相互に情報通信および視聴の認証をおこなう場合には、視聴覚認証システム40が備える動作指示情報作成手段42(図8参照)は、前述の「動作指示情報101」(図3参照)の場合と同様に、視聴覚番組を提供する番組提供主体が視聴覚番組に固有のタイミングで視聴者に所定のタッチを要求する情報によりなる、視聴覚番組に固有の「タッチ指示情報」(不図示)を作成するように設けられる。「タッチ指示情報」は前述のように「動作指示情報101」と同様の情報である。また、視聴覚認証システム40が備える動作指示情報送信手段43(図8参照)は、前述の「動作指示情報101」の場合と同様に、視聴者が操作する視聴覚端末20aに「タッチ指示情報」を送信するように設けられる。また、視聴覚認証システム40が備える受信手段44(図8参照)は、前述の「視聴者の応答動作に関する情報」の場合と同様に、視聴者が視聴覚番組を正常に視聴していることを伝達するために返信する、視聴者が操作する視聴覚端末20aが備えるタッチスクリーン検出手段35により検出した検出結果から得られる「視聴者のタッチに関する情報」を受信するように設けられる。また、視聴覚認証システム40が備える受信情報加工手段45(図8参照)は、前述の「視聴者の応答動作に関する情報」の場合と同様に、受信した「視聴者のタッチに関する情報」を「視聴者が視聴覚番組を視聴したことを認証する情報」に加工するように設けられる。このため、視聴覚端末20aおよび視聴覚認証システム40を用いることにより、視聴者が置かれた状況に応じてより適切に応答および視聴覚番組の視聴の認証(または視聴者本人の認証)をおこなうことができる。なお、視聴覚認証システム40の機能および情報処理の詳細については、前述の「動作指示情報101」および「視聴者の応答動作に関する情報」並びに「視聴者が視聴覚番組を視聴したことを認証する情報」についての説明とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。
【0329】
以上のように、図20に示す視聴覚端末20aが備えるモーションセンサ23による視聴者の応答動作の検出と視聴覚端末20aが備えるタッチスクリーン検出手段35による視聴者のタッチの検出とをおこなう本実施の形態によれば、視聴者の周囲の状況に応じて、あるいは視聴者が視聴に用いる視聴覚端末20aの種類(大きさ、重量等)に応じて、視聴者がより適切な応答方法を選択して応答をおこなうことができる選択の自由を得ることができる。すなわち、視聴に適した場所だけでなく混雑した場所で視聴せざるを得ない視聴者に対応することができる上に、小型の携帯端末で視聴しようとする視聴者だけでなく、より大型の視聴覚端末(携帯端末だけでなく据え置き型の端末)で視聴しようとする視聴者にも遠隔教育番組を提供することができる。据え置き型の端末を使用する視聴者は、動作の選択肢があっても、常にタッチを選択すればよい。言い換えれば、視聴の認証を得ることのできる、視聴覚番組の提供対象者の幅を飛躍的に広げることができる。
【0330】
さらに、他の実施の形態では、図20に示す視聴覚端末20aが備えるモーションセンサ23として、例えば前述のカメラ(不図示)を用いて視聴者の応答動作を検出するとともに、タッチスクリーン検出手段35により視聴者のタッチを検出するように設けることにより、固定端末として設けられた視聴覚端末20aを用いて好適に視聴覚番組の視聴および視聴の認証をおこなうこともできる。このように、視聴者がより多くの種類(大きさ、重量等)に設けられた視聴覚端末20aを用いることで、さらにより多くの機会を利用して、視聴覚番組の視聴および視聴の認証を受けることができるように視聴覚端末20aおよび視聴覚認証システム40(図8参照)を設けることは、視聴覚番組の視聴者が遠隔教育を受講する受講者である遠隔教育の分野において特別に有意義な効果をもたらすことができる。
【0331】
[第三の実施の形態]
以下、本発明の第三の実施の形態について詳述する。図11は、本発明の第三の実施の形態に係る視聴覚端末60の基本構成を例示するブロック図である。視聴覚端末60は、視聴覚番組の視聴者が片手で手軽に把持して所持並びに操作することができる携帯端末である。視聴覚端末60は、再生手段61と、再生検出手段62と、クロック63と、記録手段64と、送信手段65と、視聴解析手段66と、視聴認証手段67の各装置を備える。また、視聴覚端末60は、視聴覚端末60の制御をおこなう制御装置であるマイクロ・プロセッサ(MPU)70を備える。また、再生手段61、再生検出手段62、クロック63、送信手段65、視聴解析手段66、視聴認証手段67には、それぞれの機能を支援するためのランダム・アクセス・メモリ(RAM)71がそれぞれに設けられている。視聴覚端末60が備える各装置の機能の詳細については以下に順次説明する。
【0332】
図11に示す再生手段61は、放送、再生可能な記録媒体又は電気通信回線(情報通信回線)のいずれかを介して視聴覚番組の番組提供主体により提供される視聴覚番組を映像と音声とにより視聴者に提示することができる液晶表示画面(図6参照)と空気伝導スピーカー(不図示)とを有する視聴覚再生装置である。
【0333】
図11に示す再生手段61は、視聴覚端末20(図1参照)が備える再生手段21(図1参照)と同様に、放送される視聴覚番組を受信することができるチューナ(不図示)を有する。また、再生手段61は、再生手段21と同様に、マルチメディア・プレイヤ(不図示)を有する。また、再生手段61は、再生手段21と同様に、無線情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))(不図示)を有する。このため、再生手段61は、公衆無線LAN(不図示)に無線通信により接続するとともに、ストリーミング(ストリーム配信)により視聴覚番組を再生することができる。もっとも、再生手段61は、視聴覚端末20が備える再生手段21と同様に、プラズマ表示画面を設けるものとしてもよいし、有機エレクトロルミネッセンス表示画面を有するものとしてもよい。あるいはまた、骨伝導スピーカーを有するものとしてもよいし、もちろん、音声を用いることなく字幕表示のみにより視聴覚番組を提示するものとしてもよい。また、再生手段61がおこなう情報通信は、視聴覚端末20が備える再生手段21と同様にあらゆる規格の無線又は有線による情報通信をおこなうことができるように設けることができる。
【0334】
また、図11に示す再生手段61を用いた視聴覚番組の再生に際しては、番組提供主体が提供する視聴覚番組の情報の中に、視聴者による視聴覚番組の視聴を確認する目的で、番組提供主体によって所定の時間の間隔で(本実施の形態では、一定の周期で)設けられる視聴覚番組の番組進行時間を画定する信号である「再生認証ポイント110」(図12参照)が設けられて視聴者への視聴覚番組の提供がなされている。
【0335】
ここで図12を参照して、「再生認証ポイント110」を構成する情報について説明する。「再生認証ポイント110」には「番組ID」、「認証ID」、「視聴者ID」、「送信時刻」、「周期情報」、「検出時刻」、「返信時刻」、「認証基準」の情報が含まれている。ここで「番組ID」の情報は視聴覚番組に固有に付されるように設けられている。「番組ID」は、視聴覚の認証主体が提供する視聴覚番組の中から一の視聴覚番組を識別するために視聴覚の認証主体により与えられる情報である。
【0336】
図12に示す「再生認証ポイント110」を構成する「認証ID」の情報は、一の視聴覚番組に設けられる「再生認証ポイント110」を個別に識別するために視聴覚の認証主体により与えられる情報である。「認証ID」は、一の視聴覚番組において与えられる「再生認証ポイント110」の総数と、一の視聴覚番組において1から始まる連続昇順番号とにより構成されるように設けられている。具体的に例えば、90分間の番組進行時間からなる視聴覚番組に「再生認証ポイント110」を1分間隔で設置する本実施の形態の場合においては、一の視聴覚番組において与えられる「再生認証ポイント110」の総数が90個であるため、最初に作成される「再生認証ポイント110」の「認証ID」は、「1/90」として与えることができる。
【0337】
図12に示す「再生認証ポイント110」を構成する「視聴者ID」の情報は、視聴覚番組の番組提供主体が視聴覚番組の提供の対象とする視聴者本人に対して、視聴覚の認証主体が発行する固有の情報である。なお、本実施の形態では、「視聴者ID」は「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)(不図示)とともに視聴覚の認証主体により発行されるように設けられている。本実施の形態では、「視聴者ID」並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)は、いずれも20文字の英数テキスト文字列によりなる文字列情報により構成されている。もっとも、「視聴者ID」並びに「パスワード」の情報の構成は20文字の英数テキスト文字列に限られることなく、視聴覚の認証主体が適宜決定することができる。
【0338】
図12に示す「再生認証ポイント110」を構成する「送信時刻」の情報は、後に詳述する視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)が視聴者に視聴覚番組とともに「再生認証ポイント110」を送信した時刻が記録された情報である。「送信時刻」から後に詳述する「検出時刻」(視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)が備えるクロック63(図11参照)が出力する再生検出手段62(図11参照)が「再生認証ポイント110」を検出した時刻)までの時間を把握することにより、視聴覚の認証主体は、視聴覚端末60と視聴覚認証システム80との間において要する通信時間を概略において把握することができる。
【0339】
図12に示す「再生認証ポイント110」を構成する「周期情報」の情報は、後に詳述する視聴覚認証システム80(図16参照)が備える再生認証ポイント設置手段81(図16参照)により「再生認証ポイント110」が設置された番組進行時間に対する時間の間隔(周期)が記録されている。視聴覚端末60(図11参照)並びに視聴覚認証システム80は、「周期情報」を参照することにより、「再生認証ポイント110」が設置された視聴覚番組の部分における番組進行時間を把握することができる。
【0340】
図12に示す「再生認証ポイント110」を構成する「検出時刻」の情報は、後に詳述するように視聴覚端末60(図11参照)が備えるクロック63(図11参照)が出力する再生検出手段62(図11参照)により「再生認証ポイント110」が検出された時刻が記録された情報である。後に詳述するように、視聴覚端末60並びに視聴覚認証システム80(図16参照)は、「検出時刻」の情報に基づいて視聴者による視聴覚番組の再生時刻並びに再生時間を把握することができる。
【0341】
図12に示す「再生認証ポイント110」を構成する「返信時刻」の情報は、視聴覚端末60(図11参照)が備える送信手段65(図11参照)が「再生認証ポイント110」を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に返信した時刻が記録された時刻の情報である。視聴覚認証システム80は、「返信時刻」の情報に基づいて視聴者による視聴覚番組の再生時刻並びに再生時間を把握することができる。また、「返信時刻」の情報は、「送信時刻」の情報と同様に、視聴覚端末60と視聴覚認証システム80との間において要する通信時間を概略において把握するために用いることもできる。
【0342】
図12に示す「再生認証ポイント110」を構成する「認証基準」の情報は、視聴覚の認証主体が定める視聴覚番組の「最大再生速度」並びに「最小再生時間」が記録された情報である。「最大再生速度」は、視聴覚の認証主体が認める適正な視聴覚番組の再生速度を規定する。視聴者が視聴覚番組を視聴覚番組の内容を把握することができないような再生速度で早送りして再生した場合には、「認証基準」に基づき、早送りして再生された部分の視聴を認証することができない。また、「最小再生時間」は、視聴覚番組の番組進行時間を基準として視聴者が視聴すべき視聴覚番組の最小時間を規定する。「最小再生時間」は、視聴者が適切な再生速度で再生した視聴覚番組の部分の番組進行時間が積算されて算出されるように設けられている。視聴覚端末60(図11参照)と視聴覚認証システム80(図16参照)とは、これらの情報によりなる「再生認証ポイント110」を相互に情報通信することにより、視聴者による視聴覚番組の視聴の認証をおこなうことができるように設けられている。もっとも、「再生認証ポイント110」は他の情報の構成により設けるものとしてもよい。
【0343】
ここで図13を参照して、「再生認証ポイント110」(図12参照)を所定の時間の間隔に配置する方法について説明する。図13(a)は本実施の形態における「再生認証ポイント110」の時間的な配置を示す。「再生認証ポイント110」は、視聴覚番組内の時間軸上の点110aに設けられている。本実施の形態においては、視聴覚の認証主体が定める「再生認証ポイント110」を配置する所定の時間の間隔(各点110a間の間隔)は、視聴覚番組の全ての番組進行時間を通じて60秒間隔であるものと定められている。なお、図13(a)に示す「再生認証ポイント110」の設置間隔は視聴覚番組の番組進行時間の一部を抜粋して図示しているものである。
【0344】
図13(a)に示す時間の間隔において設置される、図12に示すような各情報を含む「再生認証ポイント110」の存在は視聴者に意識されることがない。しかしながら、本実施の形態を視聴覚番組の視聴者に対しても開示することを考え合わせ、「再生認証ポイント110」が設置される所定の時間の間隔の情報を視聴者に対して秘匿するように設けるものとしてもよい。例えば、図13(b)に示す「再生認証ポイント110」の配置の例のように、一定の周期(区間)に設けられた「再生認証ポイント110」の配置の間隔(一定間隔で設置された時間軸上の点110aの間の間隔)の間に乱数を用いてアトランダムに配置した「再生認証ポイント110」(アトランダムな間隔で設置された時間軸上の点110b)を多数設けるような入れ子構造の配置の間隔に「再生認証ポイント110」を配置するように設けることで、「再生認証ポイント110」の配置の間隔を視聴覚番組の視聴者に悟られにくいものとするように設けるものとしてもよい。このとき、アトランダムな配置を乱数表を用いて行うと、「再生認証ポイント110」はあたかも視聴覚番組の指紋のように機能し、各視聴覚番組に固有の情報となる。
【0345】
図13(b)に示す「再生認証ポイント110」(図12参照)の配置の間隔を視聴者に悟られにくいものとすることは、視聴覚の認証主体が視聴者の不正を疑うことによりおこなうものではない。視聴覚の認証主体が客観的な立場を堅持することにより、視聴覚の認証主体による視聴の認証の客観性を高め、視聴覚の認証主体による客観的な視聴の認証を得ることの利益を視聴覚番組の視聴者に還元するために、「再生認証ポイント110」を配置する時間の間隔を視聴者に秘匿するように設けるものである。
【0346】
あるいは、同じ理由から、図13(c)に示す「再生認証ポイント110」(図12参照)の配置の例のように、「再生認証ポイント110」を等間隔に配置することなく、完全にアトランダムな時間の間隔に「再生認証ポイント110」を設けるものとしてもよい。
【0347】
また、図13(d)に図示する配置のように、「再生認証ポイント110」(図12参照)を設けるものとしてもよい。図13(d)に図示する配置の例においては、まず、アトランダムに時間の間隔(区間)を定め、さらに、アトランダムに定めた時間の間隔(区間)の間に、それぞれ周期の異なる等時間間隔に配置間隔が設けられるような入れ子構造の配置間隔に、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)が設けられている。また、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)は、図13(d)においては番組進行時間軸の下側に図示される「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)とともに設けられている。また、視聴覚番組の番組進行時間は、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)にのみ対応するように設けられている。一方、「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)は「有効な再生認証ポイント110」(主信号)が設けられた周期を視聴覚番組の視聴者に偽装するように、アトランダムな時間の間隔(区間)毎にアトランダムに異なる等時間間隔において、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)に重畳されて設けられている。
【0348】
図13に示す「再生認証ポイント110」(図12参照)の配置間隔は、視聴覚の認証主体が把握する所定の時間の間隔であれば、どのような配置間隔にも設けるものとすることができる。以上に挙げた例のほかにも、例えば、配置間隔を等比級数間隔に設けることもできるし、あるいは、視聴覚番組の内容に沿って、視聴覚番組の番組内容の重要な部分に「再生認証ポイント110」を配置するように設けるものとしてもよい。
【0349】
図13に示す所定の時間の間隔による「再生認証ポイント110」(図12参照)の配置は、本実施の形態においては、視聴覚の認証主体が有する専用サーバーである視聴覚認証システム80(図16参照)が備える再生認証ポイント設置手段81(図16参照)によりおこなわれるように設けられている。再生認証ポイント設置手段81は、大容量記憶装置(ハードディスク)である番組データベース91(図16参照)に記録される視聴覚番組の情報に、所定の時間の間隔において、「再生認証ポイント110」の情報を重畳して書き込むように設けられている。なお、この際、「再生認証ポイント110」が設置される所定の時間の間隔(周期)の情報は、「再生認証ポイント110」の情報を構成する「周期情報」の情報に視聴覚の認証主体により暗号化されて記録されるように設けられている。本実施の形態の場合には、それぞれの「再生認証ポイント110」の情報を構成する「周期情報」の情報に「設置周期は60秒」として「再生認証ポイント110」が設置された周期の情報が記録されている。
【0350】
あるいは、図13(d)に示す場合のように、「有効な再生認証ポイント110」(図12参照)(主信号)と「無効な再生認証ポイント110」(図12参照)(ダミー信号)とを設ける場合には、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)の周期の情報には、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)を構成する「周期情報」の情報として「周期60秒の有効な再生認証ポイント」との情報を記録するものとすればよい。一方、「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)の周期の情報には、同じく「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)を構成する「周期情報」の情報として「周期15秒の無効な再生認証ポイント」との情報が記録するものとすればよい。
【0351】
図11に戻って視聴覚端末60について説明する。図11に示す再生検出手段62は、視聴者による再生手段61を用いた再生操作により再生された視聴覚番組の情報の中から視聴覚番組を提供する番組提供主体により視聴覚番組内に所定の時間の間隔で(本実施の形態においては、番組進行時間に対して60秒間隔の一定の周期で)設けられた視聴覚番組の番組進行時間を画定する信号である「再生認証ポイント110」(図12参照)を検出する情報処理装置である。本実施の形態では、視聴者が標準の再生速度で視聴覚番組を視聴する場合には、再生検出手段62は、60秒間隔で「再生認証ポイント110」を検出することとなる。
【0352】
あるいは、図11に示す再生検出手段62は、視聴覚番組に「有効な再生認証ポイント110(図12参照)」(主信号)(図13(d)参照)と「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)(図13(d)参照)とが設けられる場合には、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)並びに「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)の双方を検出するように設けるものとすればよい。もっとも、再生検出手段62により「有効な再生認証ポイント110」(主信号)のみを選別して検出するように設けるものとしてもよい。「有効な再生認証ポイント110」(主信号)は、「再生認証ポイント110」を構成する情報である「周期情報」(図12参照)の情報に、視聴覚の認証主体により暗号化されて記録される情報である「有効な再生認証ポイント110」(主信号)の周期の情報を参照することで識別して検出することができる。
【0353】
また、図11に示すクロック63は、再生検出手段62により「再生認証ポイント110」(図12参照)が検出された時刻を出力するように設けられている。また、クロック63が出力する時刻は、「再生認証ポイント110」を構成する「検出時刻」(図12参照)に記録されるように設けられている。本実施の形態においては、視聴者が標準の再生速度で視聴覚番組を視聴する場合には、クロック63は、60秒間隔で「検出時刻」を出力することとなる。
【0354】
あるいは、図11に示すクロック63は、視聴覚番組に「有効な再生認証ポイント110(図12参照)」(主信号)(図13(d)参照)と「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)(図13(d)参照)とが設けられる場合には、再生検出手段62が「有効な再生認証ポイント110」(主信号)及び「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)の双方を検出した際に時刻を出力するように設けるものとしてもよい。もっとも、クロック63により「有効な再生認証ポイント110」(主信号)のみを選別して時刻を出力するように設けるものとしてもよい。「有効な再生認証ポイント110」(主信号)は、「再生認証ポイント110」を構成する情報である「周期情報」の情報に、視聴覚の認証主体により暗号化されて記録される情報である「有効な再生認証ポイント110」(主信号)の周期の情報を参照することで識別することができる。
【0355】
また、図11に示す送信手段65は、視聴者が視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために、「再生認証ポイント110」(図12参照)を視聴覚の認証主体に送信する情報通信装置である。具体的には送信手段65は、公衆無線LAN(不図示)に接続された無線情報通信機(無線LAN通信機(ルーター))(不図示)である。本実施の形態においては、送信手段65は、60秒間隔で「再生認証ポイント110」を視聴覚の認証主体に送信することとなる。
【0356】
あるいは、送信手段65は、視聴覚番組に「有効な再生認証ポイント110(図12参照)」(主信号)(図13(d)参照)と「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)(図13(d)参照)とが設けられる場合には、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)及び「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)の双方を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信するように設けるものとしてもよい。もっとも、送信手段65により「有効な再生認証ポイント110」(主信号)のみを選別して送信するように設けるものとしてもよい。「有効な再生認証ポイント110」(主信号)は、「再生認証ポイント110」を構成する情報である「周期情報」の情報に、視聴覚の認証主体により暗号化されて記録される情報である「有効な再生認証ポイント110」(主信号)の設置の周期の情報を参照することで識別することができる。
【0357】
もっとも、図11に示す送信手段65による視聴覚認証システム80(図16参照)への情報の送信は、視聴覚端末20(図1参照)が備える送信手段29(図1参照)による視聴覚認証システム40(図8参照)への情報の送信と同様に、視聴者による視聴覚番組の視聴中には情報の送信をおこなうことなく、記録手段64により送信すべき情報を記録しておくとともに、視聴者による視聴覚番組の再生終了後に、一括して、一時に、視聴覚認証システム80への情報の送信をおこなうように設けるものとしてもよい。
【0358】
また、図11に示す視聴解析手段66は、2以上の「再生認証ポイント110(図12参照)が検出された時刻」から視聴者の再生操作の履歴を解析する情報処理装置である。また、送信手段65は、視聴解析手段66により解析されて出力された「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)を、視聴者による視聴覚番組の視聴を認証するために、さらに視聴覚の認証主体に送信するように設けられている。
【0359】
図11に示す視聴解析手段66は、「再生認証ポイント110」(図12参照)を構成する「周期情報」の情報に視聴覚の認証主体により暗号化されて記録される「再生認証ポイント110」が設置された周期の情報を復号化して参照するように設けられている。また、視聴解析手段66は、「再生認証ポイント110」を構成する「認証ID」の情報に記録される「認証ID」の番号の順番に「再生認証ポイント110」を並べ、「再生認証ポイント110」の周期を積算するように設けられている。このため、視聴解析手段66は、2以上の有効な「再生認証ポイント110」により画定された時間の区間における視聴覚番組の番組進行時間を算出することができる。
【0360】
あるいは、視聴解析手段66は、視聴覚番組に「有効な再生認証ポイント110(図12参照)」(主信号)(図13(d)参照)と「無効な再生認証ポイント110」(ダミー信号)(図13(d)参照)とが設けられる場合には、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)を構成する「周期情報」の情報に視聴覚の認証主体により暗号化されて記録される「有効な再生認証ポイント110」(主信号)が設置された周期の情報を復号化して参照することにより、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)が設置された周期の情報のみを積算するように設けるものとすればよい。あるいは、視聴解析手段66は、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)を構成する「認証ID」の情報に格納される「認証ID」の番号の順番に「有効な再生認証ポイント110」(主信号)を並べて、「有効な再生認証ポイント110」(主信号)が設置された周期を積算するように設けるものとすればよい。この場合にも、視聴解析手段66は、2以上の「有効な再生認証ポイント110」(主信号)により画定された時間の区間における視聴覚番組の番組進行時間を算出することができる。
【0361】
一方、図11に示すクロック63により出力された再生検出手段62が「再生認証ポイント110」(図12参照)を検出した時刻は、「再生認証ポイント110」を構成する「検出時刻」(図12参照)の情報として記録されている。「再生認証ポイント110」は、視聴覚番組に埋め込まれているときは、「検出時刻」は空欄(ブランク)であった。そこに後に検出された「検出時刻」が記録されることになる。「検出時刻」は、視聴者により視聴覚番組が再生された番組再生時刻であるものといえる。また、「検出時刻」に記録された番組再生時刻により視聴覚番組の視聴者がおこなった再生操作に従う視聴者による視聴覚番組の番組再生時間を画定することができる。このため、視聴解析手段66は、2以上の有効な「再生認証ポイント110」(「有効な再生認証ポイント110」(主信号)についても同様)に挟まれた時間の区間における視聴者がおこなった再生操作に従う視聴者による視聴覚番組の番組再生時間を算出することができる。また、視聴解析手段66は、「再生認証ポイント110」に記録された視聴覚番組の番組進行時間と視聴者による視聴覚番組の番組再生時間とを比較することにより、視聴者が再生手段61を操作することにより、どのような再生速度で(何倍速の再生速度で)視聴覚番組を視聴したかということを算出することができる。
【0362】
図11に示す視聴解析手段66が視聴者による再生操作の履歴を算出する一例を挙げる。例えば、2つの「再生認証ポイント110」(図12参照)(「有効な再生認証ポイント110」(主信号)も同様)に挟まれた時間の区間において、後方の「再生認証ポイント110」を構成する「周期情報」の情報に視聴覚の認証主体により暗号化されて記録された情報が「設置周期は60秒」(「有効な再生認証ポイント110(主信号)の設置周期は60秒」も同様)であったとする。この場合には、2つの「再生認証ポイント110」に挟まれた時間の区間における視聴覚番組の番組進行時間は60秒であるものということができる。一方、2つの有効な「再生認証ポイント110」を構成する「検出時刻」(図12参照)に記録された時刻の間隔(すなわち、視聴者による番組再生時間)が30秒であったとする。この場合には、視聴解析手段66は、視聴覚番組の番組進行時間と視聴者による番組再生時間との比較により、視聴者は視聴覚番組を2倍速の再生速度で再生して視聴していたものと視聴者による視聴覚番組の再生操作の履歴(「再生操作履歴」)(再生速度)を算出することができる。
【0363】
また、図11に示す視聴解析手段66は、「再生認証ポイント110」(図12参照)を構成する情報である「認証ID」の情報を参照することができる。「再生認証ポイント110」を構成する情報である「認証ID」の情報には、一の視聴覚番組を通じて全ての「再生認証ポイント110」に昇順で連続する番号が与えられている。このため、視聴解析手段66は、視聴者が視聴覚番組を再生して視聴した部分を特定することができる。このため、視聴解析手段66は、視聴者による視聴覚番組の再生操作の履歴を、例えば、視聴者が番組進行時間において90分間の視聴覚番組を最初の30分間は標準の再生速度で再生し、続く30分間は2倍速の再生速度で再生し、残る30分間は4倍速で再生していた、というように、一の視聴覚番組を通じて視聴者が視聴覚番組を視聴した再生速度を明らかにすることができる。
【0364】
また、本実施の形態においては、視聴解析手段66は、視聴者による再生操作の履歴(例えば、「2倍速で再生」の情報)を、「再生認証ポイント110」(図12参照)により画定される視聴覚番組の部分(番組進行時間)に対応して、「再生認証ポイント110」と1対1の関係で「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)の情報を出力するように設けられている。なお、「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」の情報も、「再生認証ポイント110」の情報と同様に、「再生認証ポイント110」により与えられる「認証ID」の情報に基づいて個別に識別することができるように設けられている。このため、視聴者による視聴覚番組の部分の視聴の順序にかかわらず、「再生認証ポイント110」の情報に対応して、「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」の情報を順次出力することができる。
【0365】
このため、図11に示す視聴解析手段66は、「再生認証ポイント110」(図12参照)の検出の順序にかかわらず、例えば、視聴者が番組再生時間において90分間の視聴覚番組を、まず、視聴覚番組の最後の30分間の部分から2倍速の再生速度で視聴しはじめて、その後、視聴覚番組の最初の部分に戻って、残る60分間の視聴覚番組の部分を標準の再生速度で視聴したというような場合でも、視聴者による再生操作の履歴を算出することができる。
【0366】
本実施の形態においては、図11に示す視聴覚端末60と視聴覚の認証主体が有する専用サーバーである視聴覚認証システム80(図16参照)との間の通信がおこないやすい情報の構造とするように、「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)を「再生認証ポイント110」(図12参照)と1対1の関係で個別に作成するものとしているが、あるいは、視聴解析手段66により、本実施の形態においては個別に作成された「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」の情報を、後に、一の視聴覚番組の単位でまとめることにより、一の視聴覚番組の単位において「再生操作履歴」を作成して出力するように設けるものとしてもよい。
【0367】
なお、図11に示す視聴覚端末60が備える視聴解析手段66により「再生操作履歴」の出力を行う場合には、視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)が備える後に詳述する視聴解析手段85(図16参照)は不要である。これらの機能は視聴覚端末60及び視聴覚認証システム80の協働により実現されればよいものであるから、視聴覚端末60と視聴覚認証システム80とが機能を適宜分担して備えるものとすればよい。もっとも、視聴覚端末60と視聴覚認証システム80との双方において同様の情報処理をおこなうように設けて、相互に情報処理の検証をおこなうものとしてもよい。
【0368】
また、図11に示す視聴認証手段67は、視聴解析手段66により出力された「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)に基づき、視聴者が所定の範囲内の再生速度により所定の時間だけ視聴覚番組の視聴をおこなったことを認証する情報処理装置である。また、送信手段65は、視聴認証手段67により出力される「視聴認証(視聴覚端末)114a」(図14参照)を視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信するように設けられている。
【0369】
図11に示す視聴認証手段67は、「再生認証ポイント110」(図12参照)に含まれる視聴覚の認証主体により与えられる「認証基準」の情報を参照することにより、視聴覚の認証主体が視聴者による視聴覚番組の視聴を認証するための「認証基準」を把握する。本実施の形態においては、「認証基準」として「最大再生速度」及び「最小再生時間」の情報(「再生速度2倍速以下の再生速度において番組進行時間で60分間以上視聴すること」)が与えられている。もっとも、「認証基準」は視聴者の視聴覚番組の視聴を認証するために合理的な「認証基準」であれば、任意に定めることができる。
【0370】
ここで図14を参照して、視聴覚端末60(図11参照)が備える送信手段65(図11参照)により視聴覚認証システム80(図16参照)に送信される情報について説明する。視聴覚端末60から視聴覚認証システム80に送信された情報は、視聴覚認証システム80が備える認証記録手段92(図16参照)に「認証記録115」を構成する情報として記録される。「認証記録115」は、「認証ID」、「再生認証ポイント110」、「再生操作履歴111」、「受信時刻112」、「記録時刻113」、「視聴認証114」の情報により構成されている。もっとも、「認証記録115」は図14に示す以外の情報の構成により設けるものとしてもよい。
【0371】
図14に示す「認証記録115」を構成する「認証ID」の情報は、視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)より返信された「再生認証ポイント110」(図12図13参照)毎に「認証ID」が付与されて認証記録がおこなわれるように設けられている。視聴者から返信される「再生認証ポイント110」については、視聴覚の認証主体が逐一認証判断をおこなうため、「認証ID」は、視聴覚の認証主体がおこなう認証判断毎に設けられているともいうことができる。視聴覚の認証主体は、「認証ID」毎にまとめられた「再生認証ポイント110」を構成する情報を分析することにより視聴者による視聴覚番組の視聴を認証することができる。
【0372】
図14に示す「認証記録115」を構成する「再生認証ポイント110」の情報には、視聴者より返信された「再生認証ポイント110」(図12図13参照)の情報がそのまま記録されている。視聴覚の認証主体は、「再生認証ポイント110」を構成する情報を分析することにより視聴者による視聴覚番組の視聴を認証することができる。
【0373】
図14に示す「認証記録115」を構成する「再生操作履歴111」の情報には、視聴覚端末60(図11参照)から送信された「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」が記録されている。視聴覚の認証主体は、「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」を参照することで、視聴者による視聴覚番組の再生操作を把握することができる。
【0374】
図14に示す「認証記録115」を構成する「受信時刻112」の情報には、視聴覚認証システム80(図16参照)が備えるクロック84(図16参照)が出力する視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)から送信された「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を受信手段83(図16参照)が受信した時刻が記録されるように設けられている。視聴覚認証システム80は、後に詳述するように、「再生認証ポイント110を受信した時刻」に基づき、視聴者による視聴覚番組の視聴を認証することができる。
【0375】
図14に示す「認証記録115」を構成する「記録時刻113」の情報には、視聴覚認証システム80(図16参照)が備える受信手段83(図16参照)により受信された視聴覚端末60(図11参照)が備える記録手段64(図11参照)が記録した、クロック63(図11参照)が出力した再生検出手段62(図11参照)が「再生認証ポイント110(図12図13参照)を検出した時刻」が記録されるように設けられている。視聴覚認証システム80は、後に詳述するように、視聴覚端末60により記録された「再生認証ポイント110を検出した時刻」に基づき、視聴者による視聴覚番組の視聴を認証することができる。
【0376】
図14に示す「認証記録115」を構成する「視聴認証」の情報には、視聴覚端末60(図11参照)から送信された「再生操作履歴111a」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)114a」が記録されている。視聴覚の認証主体は、「再生操作履歴111a」に基づく「視聴認証(視聴覚端末)114a」に基づき、視聴者による視聴覚番組の視聴を認証することができる。
【0377】
なお、視聴覚端末60(図11参照)が備える視聴認証手段67(図11参照)により「視聴認証」の出力を行う場合には、視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)が備える後に詳述する視聴認証手段86(図16参照)は不要である。これらの機能は視聴覚端末60及び視聴覚認証システム80の協働により実現されればよいものであるから、視聴覚端末60と視聴覚認証システム80とが機能を適宜分担して備えるものとすればよい。もっとも、視聴覚端末60と視聴覚認証システム80との双方において同様の情報処理をおこなうように設けるものとして、相互に情報処理の検証をおこなうものとしてもよい。
【0378】
また、図18に示す他の実施の形態では、視聴覚端末60(図11参照)に視聴覚端末20(図1参照)の機能を組み込んだ視聴覚端末60aを構成することができる。この場合には、視聴覚端末60aは、視聴覚端末20が備える動作指示手段22と、モーションセンサ23と、信号化手段24との各装置をさらに備えるように設けることができる。あるいは、さらに応答動作記録手段25と、応答動作比較手段26と、視聴者認証手段27と、応答動作履歴データベース31との各装置を備えるものとしてもよい。なお、視聴覚端末60に視聴覚端末20の機能を組み込むに際して必要な視聴覚端末60及び視聴覚端末20が備える各装置の機能及び構成の説明については既に詳述した通りである。視聴覚の認証主体は、視聴覚番組の視聴者が、視聴覚端末60aを用いて視聴覚番組を再生して視聴することにより、視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、視聴覚の認証主体による厳密な視聴の認証をおこなうことができる。
【0379】
具体的には、視聴覚の認証主体は、視聴者が図18に示す視聴覚端末60aを用いる場合には、視聴者に頻繁に所定の動作を要求しなくても、視聴者が視聴覚端末60aを用いて視聴覚番組を再生していることについては、「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を用いて視聴の認証をおこなうことができる。このため、視聴覚の認証主体は、頻繁に視聴者に応答動作を要求して視聴の認証をおこなう必要がない。例えば、視聴覚の認証主体は、視聴者が視聴覚端末60aにより視聴覚番組を視聴する場合には、視聴者に所定の動作を要求しておこなう視聴の認証の回数を、視聴覚番組の冒頭部、視聴覚番組の番組進行時間の中央部、視聴覚番組の終了部の3回程度の回数として少なく抑えることができる。
【0380】
一方で、視聴覚の認証主体は、視聴者が図18に示す視聴覚端末60aを用いる場合には、「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を用いた視聴の認証をおこなうのみならず、視聴者に所定の動作を要求して視聴の認証をおこなうことができるから、「再生認証ポイント110」を用いた視聴の認証のみをおこなう視聴の認証の場合と比較して、さらに厳密に視聴の認証をおこなうことができる。
【0381】
ここで図15を参照して、視聴覚端末60(図11参照)を制御するための制御プログラムについて説明する。視聴覚端末60が備えるマイクロ・プロセッサ(MPU)70(図11参照)は視聴覚端末60を制御するための制御プログラムに従い、視聴覚端末60を制御するためのプログラムの実行手順を例示する図15に示すフローチャートに示す手順により処理をおこなうように設けられている。なお、再生手段61、再生検出手段62、クロック63、記録手段64、送信手段65、視聴解析手段66、視聴認証手段67(各図11参照)についての詳細な機能については、既に説明したので重複した説明を省略する。
【0382】
図15に示す制御プログラムは、まず、視聴者による視聴覚端末60(図11参照)の操作に従って再生手段61(図11参照)を用いて視聴覚番組を再生して視聴者に提示する(ステップN01)。続いて、視聴者による再生操作により再生された視聴覚番組の中から視聴覚番組を提供する番組提供主体により視聴覚番組内に所定の時間の間隔で設けられた番組進行時間を画定する信号である「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を再生検出手段62(図11参照)を用いて検出する(ステップN02)。続いて、クロック63(図11参照)を用いて、再生検出手段62により「再生認証ポイント110が検出された時刻」を出力する。また、「再生認証ポイント110が検出された時刻」を「再生認証ポイント110」に記録する(ステップN03)。続いて、視聴者が視聴覚番組を正常に視聴していることを認証する視聴覚の認証主体に伝達するために、再生検出手段62により検出された「再生認証ポイント110」並びにクロック63により出力された「再生認証ポイント110が検出された時刻」を送信手段65(図11参照)を用いて視聴覚の認証主体が有する視聴覚認証システム80(図16参照)に送信する(ステップN04)。
【0383】
図15に示す制御プログラムを用いた視聴覚端末60(図11参照)の実行制御処理においては、以上に挙げた主要な実行処理のほかに補助的な制御又は実行処理を含むように設けられている。まず、視聴解析手段66(図11参照)を用いて、視聴者による再生操作の履歴である「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)を出力する処理(ステップN11)が設けられている。また、視聴認証手段67(図11参照)を用いて視聴解析手段66により解析された「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」に基づき視聴者による視聴覚番組の視聴を認証し、「視聴認証(視聴覚端末)114a」(図14参照)を出力する処理(ステップN12)が設けられている。
【0384】
あるいは、他の実施の形態では、視聴覚端末60(図11参照)を制御する図15に示す制御プログラムに視聴覚端末20(図1参照)を制御する制御プログラム(図7参照)がおこなう制御処理を組み込んだ制御プログラム(不図示)を用いて制御をおこなうことにより、視聴覚端末60に視聴覚端末20の機能を組み込んだ視聴覚端末60a(図18参照)を制御するように設けることができる。なお、視聴覚端末60を制御する制御プログラムに視聴覚端末20を制御する制御プログラムを組み込むに際して必要な視聴覚端末60及び視聴覚端末20を制御するためのプログラムがおこなう制御処理の説明については既に詳述した通りである。この場合には、視聴覚の認証主体は、視聴者が、視聴覚番組を本制御プログラムにより制御される視聴覚端末60aにより再生して視聴することにより、前述の通り、視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、視聴覚の認証主体による厳密な視聴の認証をおこなうことができる。
【0385】
ここで図16を参照して、本発明の第三の実施の形態に係る視聴覚認証システム80について説明する。視聴覚認証システム80は、再生認証ポイント設置手段81、番組送信手段82、受信手段83、クロック84、視聴解析手段85、視聴認証手段86、番組データベース91、認証記録手段92の各装置を備える。また、視聴覚認証システム80は、視聴覚認証システム80の制御をおこなう制御装置である中央演算装置(CPU)90を備える。また、受信手段83、クロック84、視聴解析手段85、視聴認証手段86には、それぞれの機能を支援するためのランダム・アクセス・メモリ(RAM)93がそれぞれに設けられている。視聴覚認証システム80が備える各装置の機能の詳細については以下に順次説明する。
【0386】
図16に示す視聴覚認証システム80は、前述の視聴覚認証システム40(図8参照)と同様に、WANに接続された視聴覚の認証主体が有する専用サーバーである。また、前述の視聴覚認証システム40(図8参照)と同様に、視聴覚番組の視聴者に視聴覚番組の概要等を伝達することができる専用の「情報提供ホームページ」を提示するとともに、視聴者から送信される「番組送信要求100」(図17参照)に応じて、視聴者本人を「視聴者ID」(図12参照)並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)(不図示)の双方の情報を用いて確認することができるように設けられている。
【0387】
また、図16に示す再生認証ポイント設置手段81は、視聴覚番組の番組提供主体により提供された番組データベース91に記録される視聴覚番組に視聴覚番組の番組進行時間を画定する「再生認証ポイント110」(図12参照)を所定の間隔(図13参照)で設置する情報処理装置である。再生認証ポイント設置手段81は、視聴覚番組の所定の番組進行時間において「再生認証ポイント110」の情報を視聴覚番組を構成する情報の中に挿入するとともに、「再生認証ポイント110」を構成する「周期情報」の情報に、設置する「再生認証ポイント110」により画定する番組進行時間の情報を暗号化して記録するように設けられている。なお、再生認証ポイント設置手段81により「再生認証ポイント110」が設置された視聴覚番組は、再び番組データベース91に記録されるように設けられている。
【0388】
また、図16に示す番組送信手段82は、前述の視聴覚認証システム40(図8参照)が有する番組送信手段41(図8参照)と同様に、「視聴者ID」(図12参照)並びに「視聴者ID」に固有の「パスワード」(視聴者簡易認証情報)(不図示)により確認された視聴者本人から送信された「番組送信要求100」(図17参照)に応じて、大容量記憶装置(ハードディスク)である番組データベース91に記録される番組提供主体により提供された視聴覚番組を視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)に送信するように設けられた、WANに接続されたストリーミング・サーバーである。
【0389】
また、図16に示す受信手段83は、視聴者が視聴覚端末60(図11参照)を用いて視聴覚番組を再生することにより視聴覚端末60が備える再生検出手段62(図11参照)により検出されるとともに、視聴覚端末60が備える送信手段65(図11参照)により視聴覚認証システム80に返信される「再生認証ポイント110」(図12図13参照)の情報を受信するように設けられている。受信手段83は、WANに接続された、情報通信機(高速有線情報通信機(ルーター))である。
【0390】
また、図16に示すクロック84は、受信手段83により「再生認証ポイント110(図12図13参照)を受信した時刻」(「受信時刻112」)(図14参照)を出力するように設けられている。「再生認証ポイント110を受信した時刻」(「受信時刻112」)は、概ね視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)により視聴覚番組が再生された時刻であるものということができるから、視聴覚の認証主体は、クロック84が出力する「再生認証ポイント110を受信した時刻」(「受信時刻112」)により、視聴者が操作する視聴覚端末60により視聴覚番組が再生された時刻並びに視聴覚番組の再生時刻に基づく視聴覚番組の再生時間を認証することができる。
【0391】
また、図16に示す大容量記録装置(ハードディスク)である認証記録手段92は、「再生認証ポイント110」(図12参照)の情報並びにクロック84が出力する受信手段83が「再生認証ポイント110を受信した時刻」(「受信時刻112」)(図14参照)の情報を「認証記録115」(図14参照)を構成する情報として記録するように設けられている。
【0392】
なお、図16に示す受信手段83は、視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)が高速情報通信回線網に接続して情報通信をおこなうことができない場合のために、さらに視聴者が操作する視聴覚端末60により記録された「再生認証ポイント110(図12図13参照)を検出した時刻」(「再生認証ポイント110」を構成する「検出時刻」(図12参照)に記録された時刻)を受信するように設けられている。また、認証記録手段92は、さらに視聴覚端末60により記録された「再生認証ポイント110を検出した時刻」(「再生認証ポイント110」を構成する「検出時刻」に記録された時刻)を「認証記録115」(図14参照)に記録するように設けられている。
【0393】
もっとも、視聴者が視聴覚端末60(図11参照)により視聴覚番組を再生した時刻を推定することができる視聴者が操作する視聴覚端末60が再生認証ポイント110(図12図13参照)を取り扱った時刻の記録であれば、「検出時刻」(図12参照)に限ることなく、視聴覚の認証主体による視聴の認証に用いることができるため、これらの視聴覚端末60により「再生認証ポイント110」が記録された時刻(「記録時刻113」(図14参照))により視聴の認証をおこなうものとしてもよい。
【0394】
また、図16に示す視聴解析手段85は、前述の視聴覚端末60(図11参照)が備える視聴解析手段66(図11参照)と同様に、視聴者が操作する視聴覚端末60が高速情報通信回線網に接続して情報通信をおこなう場合のために、クロック84が出力する受信手段83により2以上の「再生認証ポイント110(図12参照)を受信した時刻」(「受信時刻112」)(図14参照)から視聴者による再生操作の履歴を解析するように設けられている。また、認証記録手段92は視聴解析手段85により解析された「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111b」(図14参照)を、さらに「認証記録115」(図14参照)に記録するように設けられている。
【0395】
なお、図16に示す視聴覚認証システム80が視聴解析手段85を備える場合には、視聴覚端末60(図11参照)において視聴解析手段66(図11参照)を備える必要がない。これらの機能は視聴覚認証システム80及び視聴覚端末60の協働により実現されればよいものであるから、視聴覚認証システム80と視聴覚端末60とが機能を適宜分担して備えるものとすればよい。もっとも、視聴覚認証システム80と視聴覚端末60との双方において同様の情報処理をおこなうように設けることにより、相互に情報処理の検証をおこなうものとしてもよい。
【0396】
また、図16に示す視聴解析手段85は、視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)が高速情報通信回線網に接続して情報通信をおこなうことができない場合のために、視聴者が操作する視聴覚端末60により記録された2以上の「再生認証ポイント110(図12図13参照)を検出した時刻」(「再生認証ポイント110」を構成する「検出時刻」(図12参照)に記録された時刻)から視聴者による再生操作の履歴を解析することができるように設けられている。また、認証記録手段92は、視聴解析手段85により解析された「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111c」(図14参照)を記録することができるように設けられている。
【0397】
このため、図16に示す視聴解析手段85は、視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)が備える記録手段64(図11参照)に記録された「再生認証ポイント110」(図12図13参照)並びに視聴覚端末60により記録された「再生認証ポイント110を検出した時刻」(「再生認証ポイント110」を構成する「検出時刻」(図12参照)に記録された時刻)に基づき、視聴者による「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111c」(図14参照)を算出することができる。なお、視聴覚端末60により記録された「再生認証ポイント110を検出した時刻」(「検出時刻」)は、放送又は再生可能な記録媒体を介した視聴者による視聴覚端末60を用いた視聴覚番組の視聴の後に、視聴者が操作する視聴覚端末60が高速情報通信回線網に接続して情報通信をおこなうことができる状態において、視聴者が視聴覚端末60を手動操作により操作しておこなう情報の送信を受けて、視聴覚認証システム80が備える受信手段83により、一括して、一時に受信することができる。
【0398】
なお、図16に示す認証記録手段92は、視聴解析手段85により出力される「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111b、111c」(図14参照)を記録することができるほか、視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)が備える送信手段65(図11参照)によって送信される視聴覚端末60が備える視聴解析手段66(図11参照)により出力された「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)を視聴覚認証システム80が備える受信手段83により受信して「認証記録115」(図14参照)を構成する情報として記録することができる。
【0399】
また、図16に示す視聴認証手段86は、視聴覚端末60(図11参照)が備える視聴認証手段67と同様に、「認証記録115」(図14参照)を構成する「再生操作履歴(視聴覚端末)111a」(図14参照)及び「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111b、111c」(図14参照)に基づき、視聴者が所定の範囲内の再生速度により所定の時間だけ視聴覚番組の視聴をおこなったことを認証する情報処理装置である。なお、視聴認証手段86により出力された「視聴認証(視聴覚認証システム)114b」(図14参照)は認証記録手段92により「認証記録115」(図14参照)を構成する情報として記録することができるように設けられている。
【0400】
図16に示す視聴覚認証システム80が視聴認証手段86を備える場合には、視聴覚端末60(図11参照)において視聴認証手段67(図11参照)を備える必要がない。これらの機能は視聴覚認証システム80及び視聴覚端末60の協働により実現されればよいものであるから、視聴覚認証システム80と視聴覚端末60とが機能を適宜分担して備えるものとすればよい。もっとも、視聴覚認証システム80と視聴覚端末60との双方において同様の情報処理をおこなうように設けることにより、相互に情報処理の検証をおこなうものとしてもよい。
【0401】
また、図19に示す他の実施の形態では、視聴覚認証システム80(図16参照)に視聴覚認証システム40(図8参照)の機能を組み込んだ視聴覚認証システム80aを構成することができる。この場合には、視聴覚認証システム80aは、視聴覚認証システム40が備える動作指示情報作成手段42と、動作指示情報送信手段43と、受信情報加工手段45との各装置をさらに備えるように設けるものとすることができる。あるいは、さらに応答動作記録手段46と、応答動作比較手段47と、視聴者認証手段48と、応答動作履歴データベース52(各図8参照)との各装置を備えるものとしてもよい。なお、視聴覚認証システム80に視聴覚認証システム40の機能を組み込むに際して必要な視聴覚認証システム80及び視聴覚認証システム40が備える各装置の機能及び構成の説明については既に詳述した通りである。視聴覚の認証主体は、視聴覚認証システム80aにより視聴者による視聴覚番組の視聴を認証することで、視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、視聴覚の認証主体による厳密な視聴の認証をおこなうことができる。
【0402】
ここで図17を参照して、視聴覚認証システム80(図16参照)を制御するための制御プログラムについて説明する。視聴覚認証システム80が備える中央演算装置(CPU)90(図16参照)は視聴覚認証システム80を制御するための制御プログラムに従い、視聴覚認証システム80を制御するためのプログラムの実行手順を図17に示すフローチャートに示す手順により処理をおこなうように設けられている。なお、再生認証ポイント設置手段81、番組送信手段82、受信手段83、クロック84、視聴解析手段85、視聴認証手段86、番組データベース91、認証記録手段92(各図16参照)についての詳細な機能については、既に説明したので重複した説明を省略する。
【0403】
図17に示す制御プログラムは、まず、再生認証ポイント設置手段81(図16参照)を用いて、視聴覚番組に所定の時間の間隔で視聴覚番組の番組進行時間を画定する信号である「再生認証ポイント110」(図12図13参照)を設ける(ステップT01)。続いて、番組送信手段82(図16参照)を用いて、視聴者が操作する視聴覚端末60(図11参照)に視聴覚番組を送信する(ステップT02)。続いて、視聴者が操作する視聴覚端末60から送信される視聴者が視聴覚端末60を操作して視聴覚番組を再生することにより視聴覚番組の再生とともに検出される「再生認証ポイント110」を受信手段83(図16参照)を用いて受信する(ステップT03)。続いて、クロック84(図16参照)を用いて受信手段83が「再生認証ポイント110を受信した時刻」を出力する(ステップT04)。続いて、認証記録手段92(図16参照)を用いて「再生認証ポイント110」並びにクロック84が出力する受信手段83が「再生認証ポイント110を受信した時刻」を記録する(ステップT07)。もちろん、視聴覚認証システム80の実行制御処理においては、以上に挙げた主要な実行処理のほかに補助的な制御処理を含むものとすることもできる。
【0404】
また、図17に示す制御プログラムにおいては、視聴解析手段85(図16参照)により視聴者の再生操作の履歴を解析するとともに「再生操作履歴(視聴覚認証システム)111b、111c」(図14参照)を出力する処理(ステップT05)と、視聴認証手段86(図16参照)により視聴者による視聴覚番組の視聴を認証するとともに「視聴認証(視聴覚認証システム)114b」(図14参照)を出力する処理(ステップT06)を含むように設けられている。
【0405】
また、他の実施の形態では、視聴覚認証システム80(図16参照)を制御するための図17に示す制御プログラムに視聴覚認証システム40(図8参照)を制御するための制御プログラム(図10参照)がおこなう制御処理を組み込んだ制御プログラム(不図示)により、視聴覚認証システム80に視聴覚認証システム40の機能を組み込んだ視聴覚認証システム80a(図19参照)を制御するように設けることができる。なお、視聴覚認証システム80を制御するための制御プログラムに視聴覚認証システム40を制御するための制御プログラムを組み込むに際して必要な視聴覚認証システム80及び視聴覚認証システム40を制御するためのプログラムがおこなう制御処理の説明については既に詳述した通りである。この場合には、視聴覚の認証主体は、本制御プログラムにより制御される視聴覚認証システム80aにより、前述の通り、視聴者に所定の動作を頻繁に要求することなく、厳密な視聴の認証をおこなうことができる。
【符号の説明】
【0406】
1:番組の映像素材
2:放送局
3:放送衛星
4:衛星放送受信チューナ
5:テレビ
8:通信回線
12:回答用紙
13:ファクシミリ
14:郵送
15:遠隔教育の管理センター
20:視聴覚端末
20a:視聴覚端末
21:再生手段
22:動作指示手段
23:モーションセンサ
24:信号化手段
24a:動作の認証部
24b:応答の認証部
24c:時間の認証部
25:応答動作記録手段
26:応答動作比較手段
27:視聴者認証手段
28:クロック
29:送信手段
30:マイクロ・プロセッサ(MPU)
31:応答動作履歴データベース
32:記録手段
33:ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
35:タッチスクリーン検出手段
40:視聴覚認証システム
41:番組送信手段
42:動作指示情報作成手段
43:動作指示情報送信手段
44:受信手段
45:受信情報加工手段
45a:動作解析特定部
45b:動作の認証部
45c:第1の時間の認証部
45d:第2の時間の認証部
46:応答動作記録手段
47:応答動作比較手段
48:視聴者認証手段
49:クロック
50:中央演算装置(CPU)
51:番組データベース
52:応答動作履歴データベース
53:認証記録手段
54:ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
60:視聴覚端末
61:再生手段
62:再生検出手段
63:クロック
64:記録手段
65:送信手段
66:視聴解析手段
67:視聴認証手段
70:マイクロ・プロセッサ(MPU)
71:ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
80:視聴覚認証システム
81:再生認証ポイント設置手段
82:番組送信手段
83:受信手段
84:クロック
85:視聴解析手段
86:視聴認証手段
90:中央演算装置(CPU)
91:番組データベース
92:認証記録手段
93:ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
100:番組送信要求
101:動作指示情報
102:動作応答情報
103:動作認証
103a:動作認証(視聴覚端末)
103b:動作認証(視聴覚認証システム)
104:時間認証
104a:視聴者が応答に要した時間に基づく時間認証(視聴覚端末)
104b:視聴者との通信に要した時間に基づく時間認証(視聴覚認証システム)
105:視聴認証
105a:動作応答率に基づく視聴認証(視聴覚端末)
106:視聴者認証
106a:視聴者認証(視聴覚端末)
106b:視聴者認証(視聴覚認証システム)
107:認証記録
110:再生認証ポイント
111:再生操作履歴
111a:再生操作履歴(視聴覚端末)
111b:受信時刻に基づく再生操作履歴(視聴覚認証システム)
111c:記録時刻に基づく再生操作履歴(視聴覚認証システム)
112:受信時刻
113:記録時刻
114:視聴認証
114a:再生操作履歴に基づく視聴認証(視聴覚端末)
114b:再生操作履歴に基づく視聴認証(視聴覚認証システム)
115:認証記録
116:認証ポイント設置情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22