【実施例】
【0009】
[1]FRP防護板の構成
本発明のFRP防護板1は、矩形の板体であり、平板11上にリブ12及び目板部13を設けたものである。(
図1)
FRP防護板1は、FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)材であるため、軽量で強度が高く、耐食性に優れている。
【0010】
(1)平板
平板11は、矩形の板体である。
平板11はFRPを引き抜き成形して構成したものであるため、FRP材の中でも高剛性、高強度である。
【0011】
(2)リブ
リブ12は平板11に立設する部材である。
リブ12は、矩形の平板11の長手方向に亘って立設する。
リブ12は一本又は複数本を平行に立設する。
リブ12の断面形状はT字形でもよいし、I字形、コ字形、L字形でもよい(
図2a〜d)。
リブ12を設けることにより、平板11の曲げ強度が増加し、高強度・高剛性なFRP防護板1となる。
【0012】
(3)目板部
目板部13は、平板11の幅方向の端部に亘って設ける部材である。
目板部13は、平板11の端部から上方に折曲して立設し、下方に空間を設けるように平板11の幅方向に突出して、目板状とする。
目板部13を設けることにより、平板11の曲げ強度と剛性が増加し、接合部も高強度・高剛性なFRP防護板1となる。
【0013】
[2]防護構造の構成
本発明の防護構造は、上述したFRP防護板1を組み合わせて構成する(
図3)。
本発明の防護構造は、鋼製橋梁の桁2間に配置し、飛来塩分や排気ガス、湿気等の腐食因子3の桁2間への侵入を遮断して腐食を防止する(
図4)。
【0014】
(1)FRP防護板の並列
防護構造は、複数枚のFRP防護板1を並列して構成する。
FRP防護板1は、リブ12が桁2間を渡設するように配置する。
FRP防護板1と桁2とは、ボルト等の公知の手段により連結し、FRP防護板1を桁2上に固定する。
防護構造を構成するFRP防護板1はFRP製であるため、軽量であり、並列するのみであるため、施工が容易である。また、鉄製の板体とは異なり、腐食因子3により腐食することがないため、構築時の防食や、設置後の定期的な塗装の塗り替え作業などが不要であり、維持管理費用が小さくなり、ライフサイクルコストを低減できる。
防護構造は、FRP防護板1のリブ12が桁2間を渡設するように配置して構成するため、風などによる下方から上方への作用力に対する抵抗が増加し、さらに上部を歩行することもできる。
【0015】
(2)隣接するFRP防護板の接合
隣接するFRP防護板1a、1bは、一方のFRP防護板1aの端部に、他方のFRP防護板1bの目板部13を重合し、重合部を形成して接合する(
図5)。
目板部13と端部とによりFRP防護板1bの位置決めが可能であり、隣接するFRP防護板1a、1bどうしの接合が容易となる。
また、目板部13がリブ12と同様にFRP防護板1の曲げ強度を増すことにより、接合部も強度の高い防護構造とすることができる。
【0016】
(3)重合部の構造
重合部には、一方のFRP防護板1aの端部と、他方のFRP防護板1bの目板部13とは、両者を貫通するリベット4を設けてFRP防護板1a、1bを接合する。リベット接合であるため、隣接するFRP防護板1a、1bどうしを容易に接合できる。
また、重合部には、一方のFRP防護板1aの端部と、他方のFRP防護板1bの目板部13との間に、ゴムや樹脂からなるシール材5を配置してもよい。シール材5を配置することにより、重合部から腐食因子3の桁間への侵入を遮断する効果を増し、桁の腐食を防止することができる。