【実施例】
【0041】
本発明について、以下に実施例を挙げて更に詳述するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。配合量は特記しない限り、その成分が配合される系に対する質量%で示す。
実施例の説明に先立ち、本願で用いた試験の評価方法について説明する。
【0042】
評価(1):分散安定性
調製1週間後の試料の外観を、目視により評価した。
A:油の分離は認められなかった。
B:油が分離し、沈殿が認められた。
C:1週間以内に、油が分離し、沈殿が認められた。
【0043】
評価(2):はり感
専門パネル10名が顔に試料を塗布し、塗布時の使用感を評価した。
A
*:パネル10名中9名以上がはり感があると回答した。
A:パネル10名中7名以上9名未満がはり感があると回答した。
B:パネル10名中5名以上7名未満がはり感があると回答した。
C:パネル10名中5名未満がはり感があると回答した。
【0044】
評価(3):安定性
25℃および40℃で1ヶ月保存した試料の硬度および外観を、調製直後と比較し安定性を評価した。
A
*:どの保存条件でも、硬度の低下が10%以下であり、外観の変化は認められなかった。
A:どの保存条件でも、外観の変化は認められなかったが、40℃で保存したもののみ10%以上の硬度低下が認められた。
B
*:どの保存条件でも、外観の変化は認められなかったが、10%以上の硬度低下が認められた。
B:外観において、水または油の分離が若干認められた。
C:1ヶ月以内に、外観において水または油の分離が認められた。
【0045】
評価(4):ふっくら感
専門パネル10名が顔に試料を塗布し、塗布時の使用感を評価した。
A
*:パネル10名中9名以上がふっくら感があると回答した。
A:パネル10名中7名以上9名未満がふっくら感があると回答した。
B:パネル10名中5名以上7名未満がふっくら感があると回答した。
C:パネル10名中5名未満がふっくら感があると回答した。
【0046】
評価(5):やわらかさ
専門パネル10名が顔に試料を塗布し、塗布時の使用感を評価した。
A
*:パネル10名中9名以上がやわらかいと回答した。
A:パネル10名中7名以上9名未満がやわらかいと回答した。
B:パネル10名中5名以上7名未満がやわらかいと回答した。
C:パネル10名中5名未満がやわらかいと回答した。
【0047】
評価(6):保湿効果
専門パネル10名が顔に試料を塗布し、塗布時の使用感を評価した。
A
*:パネル10名中9名以上が保湿効果があると回答した。
A:パネル10名中7名以上9名未満が保湿効果があると回答した。
B:パネル10名中5名以上7名未満が保湿効果があると回答した。
C:パネル10名中5名未満が保湿効果があると回答した。
【0048】
本発明者らは、肌への密着性が高い、はり感を有する高分子として、ステロール誘導体であるN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)及びマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルを用い、はり感について検討を行った。N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)は高粘度液状(粘度1,640mPa・s)、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルは、常温で半固形のため、単独では化粧料に配合しにくい。
このため、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルと、各種追加油分を配合した、下記表1及び2に示す化粧料を製造した。そして、各試料を評価項目(1)および(2)について上記採点基準にて評価した。結果を表1及び2に示す。
なお、以下の試験において、「相溶性(*1)」は、ステロール誘導体と、油分との相溶性を表す。すなわち、ステロール誘導体と追加油分からなる2種類の油分を混合し、80℃に加熱して室温に戻した場合に、均一な透明層になる場合に「○」、なら無い場合に「×」と評価している。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
通常N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルを溶解できる油分(イソパラフィン、スクワラン)を配合した油性化粧料である試験例1−1、1−2、1−6、1−7は、安定であったが、はり感が感じられなかった。
また、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルと、それらと相溶性の低い油分(デカメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ジメチルポリシロキサン)を配合した試験例1−3〜1−5及び1−8〜1−10は、経時でN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルが沈殿してしまい、安定性が悪かった。しかし、揮発性の油分を配合した試験例1−3、1−4、1−8、1−9の試料は、はり感に非常に優れていた。
【0052】
本発明者らは、化粧料中の、はり感を奏する油分(ステロール誘導体:N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)及びマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル)と、それと共に配合する追加油分の、肌上での挙動について検討を行った。その結果を
図1〜
図3に示す。
【0053】
試験例1−1、1−6のように、追加油分として、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)及びマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルと相溶性が高く、揮発性の油分(イソパラフィン)を用いた場合、
図1のような挙動を示すと考えられた。すなわち、イソパラフィンは、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)及びマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルと相溶性が高いため、一部は揮発するが、一部は共存し、肌上では濃度の低いN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルが塗布されていると考えられる。
試験例1−3、1−8のように、追加油分として、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)及びマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルと相溶性が低く、揮発性の油分(デカメチルシクロペンタシロキサン)を用いた場合、
図2のような挙動を示すと考えられた。すなわち、デカメチルシクロペンタシロキサンはN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)及びマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルと相溶性が低いため、肌に塗布した際、揮発性油分であるデカメチルシクロペンタシロキサンはただちに分離および揮発しやすくなる。したがって、肌上には多量のN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルが付着すると考えられる。
試験例1−5、1−10のように、追加油分として、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)及びマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルと相溶性が低く、非揮発性の油分(ジメチルポリシロキサン)を用いた場合、
図3のような挙動を示すと考えられた。すなわち、ジメチルポリシロキサンはN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)及びマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルと相溶性が低く、また非揮発性のため、肌状に塗布した際、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルと、ジメチルポリシロキサンは不均一で、それぞれが集まって存在しながら肌へ付着し、むらが生じると考えられる。
【0054】
表1、2及び
図1〜3より、肌状に塗布した際に、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルが多量に付着するような系において、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)及びマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルが有する、肌への密着性、摩擦性が発揮され、はり感に優れた化粧料を得られると考えられる。
すなわち、1−3、1−4、1−8、1−9のように、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)及びマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルのようなステロール誘導体と、それと相溶性が低い揮発性油分を併用することにより、ステロール誘導体のはり効果を最大限に発揮できることが明らかとなった。
【0055】
しかし、ステロール誘導体と、それと相溶性が低い揮発性油分を配合した場合には、上記のように安定性に満足できる化粧料が得られない。
そこで、本発明者らは、これらの油分を油中水型乳化化粧料に配合し、油相中でのステロール誘導体の分離を抑制する試みを行った。
すなわち、本発明者らは、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルを配合し、併用する追加油分の種類を変化させた、下記表3及び4に示す配合組成よりなる油中水型乳化化粧料(クリーム)を、常法により製造した。そして、各試料を評価項目(2)〜(6)について上記採点基準にて評価した。結果を表3及び4に示す。
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】
表3、4によれば、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルと、それらと相溶性が低い揮発性油分を配合した試験例2−1、2−5において、はり感が非常に優れていた。また、試験例1−4、1−9と比較すると、油中水型乳化化粧料にすることにより安定性が向上することが分かる。このことから、油中水型乳化系とすることにより、油相中のN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルが、分離(沈殿)することなく、連続相である追加油分中に安定に分散していることが示唆される。
一方、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはマカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリルの他に、それらと相溶性の高い揮発性の油分(試験例2−2、2−6)や、それらと相溶性が高いあるいは低い非揮発性の油分(試験例2−3、2−4、2−7、2−8)を配合した油中水型乳化化粧料は、やはり、はり感に満足できるものではなかった。
【0059】
以上のことから、(A)ステロール誘導体と、(B)(b1)ステロール誘導体と相溶性が低い揮発性の油分を、(C)乳化剤及び(D)水性成分と共に油中水型乳化化粧料とすることにより、ステロール誘導体が有するはり感を損なわず、安定な化粧料が得られることが明らかになった。
また、本発明者らのさらなる検討の結果、試験例2−1、2−5において、デカメチルテトラシロキサンの配合量を40質量%に増やした場合、経時でステロール誘導体の分離が認められ、評価項目(3)が「C」になってしまった。したがって、本発明の油中水型乳化化粧料において、(D)水性成分の配合量が60質量%以上であることが必要である。
【0060】
次に、さらなる安定性や使用性の向上に有効な他の成分について検討を行った。本発明者らは、下記表5及び6に示す配合組成よりなる油中水型乳化化粧料(クリーム)を、常法により製造した。そして、各試料を評価項目(2)〜(6)について上記採点基準にて評価した。結果を表5及び6に示す。
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】
(A)〜(D)成分を適宜配合した試験例2−1、2−5の試料に、スクワランを適宜配合した試験例3−2〜3−4、3−8〜3−10によれば、スクワランの配合により安定性や使用性が向上することが分かる。
本発明者らのさらなる検討の結果、安定性や使用性の向上に有効なスクワランに代表される油分は、粘度が1000mPa・s未満の油分であることが明らかになった。
加えて、(A)成分及び(B)成分に対する(b1)ステロール誘導体と相溶性の低い揮発性油分の割合により、はり感や使用性に影響があることが分かる。
【0064】
したがって、本発明に係る油中水型乳化化粧料は、(b2)粘度が1000mPa・s未満の油分を含むことが好適である。
また、(A)成分および(B)成分に対する(b1)ステロール誘導体と相溶性が低い揮発性油分の割合が、40〜85%であることが必要である。
【0065】
次に、各種油分の配合量についての検討を行った。本発明者らは、各種油分の配合量を変化させた下記表7及び8に示す配合組成よりなる油中水型乳化化粧料(クリーム)を、常法により製造した。そして、各試料を評価項目(2)〜(6)について上記採点基準にて評価した。結果を表7及び8に示す。
【0066】
【表7】
【0067】
【表8】
【0068】
表7及び表8によれば、(A)成分および(B)成分中の(b1)ステロール誘導体と相溶性が低い揮発性油分の割合が40〜85%を満たす場合でも、(b2)成分の配合量が(A)成分の配合量の2倍より多い試験例4−1、4−4では、はり感にやや劣っていた。
したがって、(b2)成分の配合量は、(A)成分の配合量の2倍以下であることが好適である。
【0069】
次に、乳化形についての試験を行った。本発明者らは、各種乳化剤を配合した下記表9に示す配合組成よりなる油中水型乳化化粧料(クリーム)を、常法により製造した。なお、下記試験例5−3の水中油型乳化化粧料も常法により製造された。そして、各試料を評価項目(2)〜(6)について上記採点基準にて評価した。結果を表9に示す。
【0070】
【表9】
【0071】
試験例5−1〜5−4によれば、本発明の油中水型乳化化粧料の(C)乳化剤は、様々な種類のものを用いることができる。
しかし、水中油型乳化化粧料とした試験例5−5の試料は、はり感に非常に劣っていた。
したがって、本発明の(A)〜(D)成分を含む乳化化粧料は、油中水型乳化系であることが必要である。
【0072】
また、本発明者らは、(A)成分の構造について検討するため、下記表10に示す配合組成による油中水型乳化化粧料を調製し、各試料を評価項目(2)〜(6)について上記採点基準にて評価した。結果を表10に示す。
【0073】
【表10】
【0074】
表10に示すように、いずれの試験例の(A)成分もステロール誘導体骨格を有するが、エステル体である試験例6−1、6−2においては、はり感が認められたものの、フィトステロールを用いた試験例6−3においては、はり感の向上は認められなかった。したがって、本発明の(A)成分のステロール誘導体は、ステロール骨格を有するエステル体であることが好ましい。
【0075】
以下に、本発明の油中水型乳化化粧料の処方例を挙げるが、本発明はこの処方例によって限定されるものではない。
【0076】
<処方例1 クリーム>
(1)グリセリン 5 質量%
(2)塩化ナトリウム 0.5
(3)水 残余
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.7
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(6)デカメチルテトラシロキサン 10
(7)スクワラン 2
(8)エチルヘキサン酸セチル 2
(9)ワセリン 0.5
(10)ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル) 2.5
(b1)量/(A)+(B)量:
58.8%
(製法)
(4)〜(10)を加熱混合し、油相の均一分散を行う。(1)〜(3)を加えた水相を混合する。加熱した水相を前記油相に徐々に添加し、ホモディスパーで均一分散後、乳化粒子を整え、撹拌しながら冷却し、油中水型乳化化粧料であるクリームを製造した。得られたW/O型クリームは安定性が良好ではり感に優れた使用性を有していた。
【0077】
<処方例2 クリーム>
(1)グリセリン 5 質量%
(2)塩化ナトリウム 0.5
(3)水 残余
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.7
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(6)デカメチルテトラシロキサン 10
(7)スクワラン 2
(8)エチルヘキサン酸セチル 2
(9)ワセリン 0.5
(10)ミリストイルメチル−β−アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル) 2.5
(b1)量/(A)+(B)量:
58.8%
(製法)
(4)〜(10)を加熱混合し、油相の均一分散を行う。(1)〜(3)を加えた水相を混合する。加熱した水相を前記油相に徐々に添加し、ホモディスパーで均一分散後、乳化粒子を整え、撹拌しながら冷却し、油中水型乳化化粧料であるクリームを製造した。得られたW/O型クリームは安定性が良好ではり感に優れた使用性を有していた。
【0078】
<処方例3 クリーム>
(1)グリセリン 5 質量%
(2)塩化ナトリウム 0.5
(3)水 残余
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.7
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(6)デカメチルテトラシロキサン 10
(7)スクワラン 2
(8)エチルヘキサン酸セチル 2
(9)ワセリン 0.5
(10)ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)2.5
(b1)量/(A)+(B)量:
58.8%
(製法)
(4)〜(10)を加熱混合し、油相の均一分散を行う。(1)〜(3)を加えた水相を混合する。加熱した水相を前記油相に徐々に添加し、ホモディスパーで均一分散後、乳化粒子を整え、撹拌しながら冷却し、油中水型乳化化粧料であるクリームを製造した。得られたW/O型クリームは安定性が良好ではり感に優れた使用性を有していた。
【0079】
<処方例4 クリーム>
(1)グリセリン 5 質量%
(2)塩化ナトリウム 0.5
(3)水 残余
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.7
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(6)デカメチルテトラシロキサン 10
(7)スクワラン 2
(8)エチルヘキサン酸セチル 2
(9)ワセリン 0.5
(10)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル) 2.5
(b1)量/(A)+(B)量:
58.8%
(製法)
(4)〜(10)を加熱混合し、油相の均一分散を行う。(1)〜(3)を加えた水相を混合する。加熱した水相を前記油相に徐々に添加し、ホモディスパーで均一分散後、乳化粒子を整え、撹拌しながら冷却し、油中水型乳化化粧料であるクリームを製造した。得られたW/O型クリームは安定性が良好ではり感に優れた使用性を有していた。
【0080】
<処方例5 クリーム>
(1)グリセリン 5 質量%
(2)塩化ナトリウム 0.5
(3)水 残余
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.7
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(6)デカメチルテトラシロキサン 10
(7)スクワラン 2
(8)エチルヘキサン酸セチル 2
(9)ワセリン 0.5
(10)ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル) 2.5
(b1)量/(A)+(B)量:
58.8%
(製法)
(4)〜(10)を加熱混合し、油相の均一分散を行う。(1)〜(3)を加えた水相を混合する。加熱した水相を前記油相に徐々に添加し、ホモディスパーで均一分散後、乳化粒子を整え、撹拌しながら冷却し、油中水型乳化化粧料であるクリームを製造した。得られたW/O型クリームは安定性が良好ではり感に優れた使用性を有していた。
【0081】
<処方例6 クリーム>
(1)グリセリン 5 質量%
(2)塩化ナトリウム 0.5
(3)水 残余
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.7
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(6)デカメチルテトラシロキサン 10
(7)スクワラン 2
(8)エチルヘキサン酸セチル 2
(9)ワセリン 0.5
(10)ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)
2.5
(b1)量/(A)+(B)量:
58.8%
(製法)
(4)〜(10)を加熱混合し、油相の均一分散を行う。(1)〜(3)を加えた水相を混合する。加熱した水相を前記油相に徐々に添加し、ホモディスパーで均一分散後、乳化粒子を整え、撹拌しながら冷却し、油中水型乳化化粧料であるクリームを製造した。得られたW/O型クリームは安定性が良好ではり感に優れた使用性を有していた。
【0082】
<処方例7 クリーム>
(1)グリセリン 5 質量%
(2)塩化ナトリウム 0.5
(3)水 残余
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.7
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(6)デカメチルテトラシロキサン 10
(7)スクワラン 2
(8)エチルヘキサン酸セチル 2
(9)ワセリン 0.5
(10)ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)
2.5
(b1)量/(A)+(B)量:
58.8%
(製法)
(4)〜(10)を加熱混合し、油相の均一分散を行う。(1)〜(3)を加えた水相を混合する。加熱した水相を前記油相に徐々に添加し、ホモディスパーで均一分散後、乳化粒子を整え、撹拌しながら冷却し、油中水型乳化化粧料であるクリームを製造した。得られたW/O型クリームは安定性が良好ではり感に優れた使用性を有していた。
【0083】
<処方例8 クリーム>
(1)グリセリン 5 質量%
(2)塩化ナトリウム 0.5
(3)水 残余
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.7
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(6)デカメチルテトラシロキサン 10
(7)スクワラン 2
(8)エチルヘキサン酸セチル 2
(9)ワセリン 0.5
(10)ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)
2.5
(b1)量/(A)+(B)量:
58.8%
(製法)
(4)〜(10)を加熱混合し、油相の均一分散を行う。(1)〜(3)を加えた水相を混合する。加熱した水相を前記油相に徐々に添加し、ホモディスパーで均一分散後、乳化粒子を整え、撹拌しながら冷却し、油中水型乳化化粧料であるクリームを製造した。得られたW/O型クリームは安定性が良好ではり感に優れた使用性を有していた。
【0084】
<処方例9 クリーム>
(1)グリセリン 5 質量%
(2)塩化ナトリウム 0.5
(3)水 残余
(4)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.7
(5)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(6)デカメチルテトラシロキサン 10
(7)スクワラン 2
(8)エチルヘキサン酸セチル 2
(9)ワセリン 0.5
(10)マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 2.5
(b1)量/(A)+(B)量:
58.8%
(製法)
(4)〜(10)を加熱混合し、油相の均一分散を行う。(1)〜(3)を加えた水相を混合する。加熱した水相を前記油相に徐々に添加し、ホモディスパーで均一分散後、乳化粒子を整え、撹拌しながら冷却し、油中水型乳化化粧料であるクリームを製造した。得られたW/O型クリームは安定性が良好ではり感に優れた使用性を有していた。