特許第5690857号(P5690857)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5690857画像形成装置、エラー発生時の表示制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5690857
(24)【登録日】2015年2月6日
(45)【発行日】2015年3月25日
(54)【発明の名称】画像形成装置、エラー発生時の表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20150305BHJP
   G03G 21/14 20060101ALI20150305BHJP
【FI】
   G03G21/00 386
   G03G21/00 500
   G03G21/14
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-19753(P2013-19753)
(22)【出願日】2013年2月4日
(65)【公開番号】特開2013-218296(P2013-218296A)
(43)【公開日】2013年10月24日
【審査請求日】2013年9月13日
(31)【優先権主張番号】61/620,938
(32)【優先日】2012年4月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秋俊
【審査官】 松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−301430(JP,A)
【文献】 特開2008−135900(JP,A)
【文献】 特開2006−197467(JP,A)
【文献】 特開2006−276486(JP,A)
【文献】 特開2010−149313(JP,A)
【文献】 特開2011−158866(JP,A)
【文献】 特開2009−040523(JP,A)
【文献】 特開平07−114306(JP,A)
【文献】 特開2006−089198(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01927896(EP,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0124096(US,A1)
【文献】 特開2007−049349(JP,A)
【文献】 特開2009−292587(JP,A)
【文献】 特開2009−271114(JP,A)
【文献】 特開2011−180533(JP,A)
【文献】 特開2009−301045(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0217058(US,A1)
【文献】 特開2010−145713(JP,A)
【文献】 特開2010−208076(JP,A)
【文献】 特開2010−217401(JP,A)
【文献】 特開2003−195702(JP,A)
【文献】 米国特許第05966555(US,A)
【文献】 特開2011−034064(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/00
G03G 21/14
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段へ給紙するシートを積載する第1シート積載手段と、
前記第1シート載置手段が積載するシートが所定量以下であるシートニアエンプティを検知するシートニアエンプティ検知手段と、
前記画像形成手段が画像を形成したシートが排出される第2シート積載手段と、
エラーを検知するエラー検知手段と、
画面表示を行う表示手段と、
前記エラー検知手段がエラーを検知した際にジョブを中断して前記エラーの解除指示を前記表示手段に表示し、かつ、前記シートニアエンプティである場合に前記第1シート積載手段へのシートの補給指示を前記表示手段に表示するとともに、前記ジョブが印刷ジョブであり前記印刷ジョブを完了させると前記第2シート積載手段のシートの積載枚数が、前記第2シート積載手段によるシートの最大積載枚数としての所定の排紙フル枚数を超える場合に前記第2シート積載手段からのシートの除去指示を前記表示手段に表示する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、シートの排紙枚数を記憶する排紙カウンタを備え、該排紙カウンタで記憶した排紙枚数に基づいて前記排紙フル枚数になったか否かを判断するとともに、さらに、前記エラー検知手段がエラーを検知した際に、前記排紙フル枚数に近い排紙ニアフル枚数になったか否かをも判断し、排紙ニアフル枚数になったと判断された場合にその旨の表示を行うように前記表示手段に表示し、前記ニアフル枚数として、ジョブ完了までの残りの印刷枚数が、現在の排紙カウンタの枚数から前記排紙フル枚数までの枚数より大きい状態であるか否かを前記制御手段が判断する画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、
シートを搬送するシート搬送路、前記画像形成手段が画像形成に用いる色材を収容する収容手段、シート上の画像を読み取る読取手段を備え、
前記エラー検知手段は、前記エラーとして、前記シート搬送路の詰まり、前記収容手段の色材の収容量が所定量以下であること、前記読取手段にて読み取ったデータ量が所定量以上であること、前記第1シート載置手段が積載するシートが無いこと、前記第2シート積載手段が積載するシートが前記排紙フル枚数に達することを検知する画像形成装置。
【請求項3】
画像形成手段、前記画像形成手段へ給紙するシートを積載する第1シート積載手段、画像形成済みのシートが排出される第2シート積載手段、シートの排紙枚数を記憶する排紙カウンタ、画面表示を行う表示手段、を備える画像形成装置によるエラー発生時の表示制御方法であって、
エラーの発生を検知し、
エラーを検知した際に印刷を中断して前記エラーの解除指示を前記表示手段に表示し、かつ、前記第1シート載置手段が積載するシートが所定量以下であるニアエンプティである場合に前記第1シート積載手段へのシートの補給指示を前記表示部に表示するとともに、前記ジョブが印刷ジョブであり前記印刷ジョブを完了させると前記第2シート積載手段のシートの積載枚数が、前記第2シート積載手段によるシートの最大積載枚数としての所定の排紙フル枚数を超える場合に前記第2シート積載手段からのシートの除去指示を前記表示手段に表示し、
前記排紙フル枚数になったか否か、さらに、エラーを検知した際に、前記排紙フル枚数に近い排紙ニアフル枚数になったか否かを、 前記排紙カウンタで記憶した排紙枚数に基づいて判断し、排紙ニアフル枚数になったと判断された場合にその旨の表示を行うように前記表示手段に表示し、
前記ニアフル枚数として、ジョブ完了までの残りの印刷枚数が、現在の排紙カウンタの枚数から前記排紙フル枚数までの枚数より大きい状態であるか否かを判断する
エラー発生時の表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この明細書に記載の実施形態は、エラー発生時の表示制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シートに画像を形成するMFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置が知られる(例えば、特許文献1)。画像形成装置は、各種のエラーが生じると印刷を中断してエラー表示を行う。ユーザは、エラー表示を確認してエラーを解除する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−301045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像形成装置では、ユーザは、各種のエラー表示が表示されるたびに画像形成装置まで行きエラー解除を行う必要があるため、このような手間を可能な限り軽減する技術の開発が望まれる。
【0005】
この明細書は、エラー解除の手間を軽減できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一般に、実施形態によれば、画像形成装置は、画像形成手段と、第1シート積載手段と、シートニアエンプティ検知手段と、エラー検知手段と、表示手段と、制御手段と、を備える。画像形成手段は、シートに画像を形成する。第1シート積載手段は、画像形成手段へ給紙するシートを積載する。シートニアエンプティ検知手段は、第1シート載置手段が積載するシートが所定量以下であるシートニアエンプティを検知する。第2シート積載手段は、画像形成手段が画像を形成したシートが排出される。エラー検知手段は、エラーを検知する。表示手段は、画面表示を行う。制御手段は、エラー検知手段がエラーを検知した際にジョブを中断してエラーの解除指示を表示手段に表示し、かつ、シートニアエンプティである場合に第1シート積載手段へのシートの補給指示を表示手段に表示するとともに、ジョブが印刷ジョブであり印刷ジョブを完了させると第2シート積載手段のシートの積載枚数が、第2シート積載手段によるシートの最大積載枚数としての所定の排紙フル枚数を超える場合に第2シート積載手段からのシートの除去指示を表示手段に表示する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】画像形成装置の全体構成図である。
図2】制御手段による表示制御方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、画像形成装置1の全体構成図である。
画像形成装置1は、MFPであり、シートを読み取るスキャンジョブ、読み取った画像データをネットワーク上の外部機器に送信するとともに外部機器から画像データを受信するまたは受信した画像データを印刷するFAXジョブ、読み取った画像データやPC(Personal Computer)等の外部機器から入力される画像データを印刷する印刷ジョブを行う。なお、以下において、読み取った画像データを印刷するジョブをコピージョブと記載することがある。
【0009】
画像形成装置1は、ADF11(Auto Document Feeder)、スキャナ12(読取手段)、給紙トレイ13(第1シート積載手段)、エンプティセンサ14、ニアエンプティセンサ15、シート搬送路16、排紙トレイ17(第2シート積載手段)、画像形成手段18、操作パネル19、制御手段20、通信手段21を備える。
【0010】
ADF11は、ADFトレイ111上のシートをスキャナ12の読取位置まで送る。
スキャナ12は、原稿台121上のシートや、ADF11がスキャナ12の読取位置まで送るシートを読み取る。スキャナ12は、読み取った画像データを制御手段20に出力する。
【0011】
制御手段20は、スキャンジョブ実行時やコピージョブ実行時において、スキャナ12にて読み取った画像データのデータ量が所定量以上であるメモリフルの場合、スキャナ12の読み込み処理を停止する。制御手段20は、例えば、読み込んだ画像データを一時的に保存するRAM(Random Access Memory)の記憶領域の50%以上を、1回のスキャンジョブまたはコピージョブ実行時に取得した画像データの保存に用いる場合、メモリフルと判定し、読み込み処理を停止する。
【0012】
給紙トレイ13は、画像形成手段18へ給紙するシートを積載する。
エンプティセンサ14は、光を射出し反射光を受光する透過型センサと、給紙トレイ13が積載するシートが無くなると透過型センサの光路を遮断するアクチュエータとを備える。制御手段20は、エンプティセンサ14の出力に基づいて、給紙トレイ13が積載するシートが無いシートエンプティであるか否かを検知する。エンプティセンサ14および制御手段20を含んで、シートエンプティを検知するシートエンプティ検知手段が構成される。
【0013】
ニアエンプティセンサ15は、光を射出し反射光を受光する透過型センサと、給紙トレイ13が積載するシートが残り僅か(例えば100枚)になると透過型センサの光路を遮断するアクチュエータとを備える。制御手段20は、ニアエンプティセンサ15の出力に基づいて、給紙トレイ13が積載するシートが所定量以下であるシートニアエンプティであるか否かを検知する。ニアエンプティセンサ15および制御手段20を含んで、シートニアエンプティを検知するニアエンプティ検知手段が構成される。
【0014】
シート搬送路16は、シートを搬送する。シート搬送路16は、給紙トレイ13から排紙トレイ17まで至るもの、およびADF11内のものがある。シート搬送路16の適宜の場所には、該場所にシートがあるか否かを検知するシート検知センサ161がある(図1では1つのみ図示)。制御手段20は、ジョブ実行時に、シート検知センサ161によりシートが所定時間同一箇所に留まっていることを検知することによりシート詰まりを検知する。シート検知センサ161および制御手段20を含んで、シート詰まりを検知するシート詰まり検知手段が構成される。
【0015】
排紙トレイ17は、画像形成手段18が画像を形成したシートを積載する。排紙トレイ17は、排紙トレイ17上にシートがあるか否かを検知するシート載置検知センサ171を備える。シート載置検知センサ171は、例えば光を射出し、シートによる反射光を受光することにより排紙トレイ17上にシートがあると検知する透過型センサである。
【0016】
画像形成手段18は、トナーを用いてシートに画像を形成する。なお、画像形成手段18は、色材としてインクを用いてもよい。画像形成手段18は、インクをインクジェットヘッドによりシート上に吐出して画像を形成してもよい。
【0017】
画像形成手段18は、レーザにより静電潜像が書き込まれる各色Y,M,C,K用の感光体181Y〜181K、静電潜像を各色Y〜Kのトナーで現像する現像器182Y〜182K、各色Y〜Kのトナーを収容するトナーカートリッジ183Y〜183K、各感光体181Y〜181Kからトナー像が転写される転写ベルト184、転写ベルト184とシートをニップし、転写ベルト184上のトナー像をシートに転写させる転写ローラ185、シートを加熱し画像をシートに定着させる定着器186を備える。
【0018】
現像器182Y〜182Kは、現像器182Y〜182K内のトナー濃度を検知する不図示のオートトナーセンサを備える。
制御手段20は、現像器182Y〜182K内のトナー濃度が低下するとトナーカートリッジ183Y〜183Kからトナーを補給する。制御手段20は、トナーの補給動作を行ってもトナー濃度が変化しない場合、トナーカートリッジ183Y〜183Kのトナー収容量が所定量以下であるトナーエンプティであると判定する。オートトナーセンサおよび制御手段20を含んで、トナーエンプティを検知するトナーエンプティ検知手段が構成される。
【0019】
操作パネル19は、タッチパネル191(表示手段、操作入力手段)および操作キー192(操作入力手段)を備える。タッチパネル191は、画像形成装置1の設定情報や動作ステータス、ログ情報、ユーザへの通知を表示する。操作キー192は、ユーザの操作入力を受け付けることにより、印刷ジョブの開始等、画像形成装置1の機能動作の指示を受け付ける。
【0020】
通信手段21は、無線または有線を介してネットワーク上の外部機器と通信する。
制御手段20は、プロセッサ201、ASIC202(Application Specific Integrated Circuit)、メモリ203(記憶手段)、およびHDD204(Hard Disk Drive、記憶手段)を備え、画像形成装置1全体を制御する。メモリ203は、半導体メモリであり、各種の制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、プロセッサ201に一時的な作業領域を提供するRAMとを備える。プロセッサ201は、メモリ203やHDD204が格納するプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0021】
制御手段20は、スキャンジョブ、FAXジョブ、印刷ジョブ等のジョブ実行中にエラーを検知する。検知するエラーの種類は、上述したシートエンプティ、シート詰まり、トナーエンプティ、メモリフルがある。制御手段20は、これらのほか、排紙トレイ17が積載するシートが、排紙トレイ17によるシートの最大積載枚数としての所定の排紙フル枚数に達する排紙フルを検知する。
【0022】
定着器186の下流には、排紙トレイ17へシートが排出されることを検知する不図示のシート排出センサがある。制御手段20は、シートが1枚排紙トレイ17に排紙される毎に排紙カウンタ(制御手段20が記憶する排紙枚数)を1カウントアップする。制御手段20は、排紙カウンタが排紙トレイ17の最大積載枚数としての排紙フル枚数に達すると、排紙フルと検知する。制御手段20は、排紙トレイ17上からシートが取り除かれ、シート載置検知センサ171が排紙トレイ17上にシートが無いことを検知すると、排紙カウンタをゼロに戻す。本実施形態では、制御手段20を含んで、排紙フルを検知する排紙フル検知手段が構成される。
【0023】
以下、エラー発生時の制御手段20による表示制御方法を図2のフローチャートを参照しながら説明する。
制御手段20は、スキャンジョブ、FAXジョブ、印刷ジョブ等のジョブを実行する(Act1)。本実施形態では、制御手段20は、コピージョブを実行するものとする。
【0024】
制御手段20は、シートエンプティ、シート詰まり、トナーエンプティ、メモリフル、排紙フル等のエラーを検知する場合(Act2:YES)、ジョブを中断して該エラーの解除指示を操作パネル19に表示する(Act5、Act7、Act11、Act13)。
【0025】
制御手段20は、エラーを検知する場合、ニア排紙フルか否かを判定する。ニア排紙フルとは、ジョブ完了までの残りの印刷枚数が、現在の排紙カウンタの枚数から所定の排紙フル枚数までの枚数より大きい状態、すなわちジョブを完了させると排紙フルとなる状態のことを指す。
【0026】
制御手段20は、エラーを検知した場合において(Act2:YES)、シートニアエンプティでなく(Act3:NO)、ニア排紙フルでもない場合(Act4:NO)、ジョブを中断するとともに、該エラーの解除指示を表示する(Act5)。該エラーの解除指示を表示するとは、エラーが例えばシート詰まりである場合、シート詰まりが生じた部分からシートを取り出す旨のメッセージを表示することを指す。エラーの解除指示の表示は、エラーの解除をユーザに促す内容であればよく、例えばシート詰まりが生じた等、エラーの内容を表示するものであってもよい。
【0027】
ユーザは、エラー表示を確認してエラーを解除する。ユーザは、エラーがシート詰まりである場合、シート詰まりが生じた部分からシートを取り出してシート詰まりを解除する(Act6)。
制御手段20は、適宜のセンサによりエラーの解除を検知すると、あるいはスタートキー等の操作キー192の操作によりエラーが解除されたことが入力されるとジョブを再開する(Act1)。
【0028】
制御手段20は、エラーを検知した場合において(Act2:YES)、ニア排紙フルの場合(Act3:NO、Act4:YES)、ジョブを中断するとともに、該エラーの解除指示およびニア排紙フルの解除指示を表示する(Act7)。ニア排紙フルの解除指示を表示するとは、排紙トレイ17上のシートを取り除くことを促すメッセージを表示することを指す。
【0029】
ユーザは、エラー表示(エラーの解除指示およびニア排紙フルの解除指示)を確認してエラーを解除するとともに、排紙トレイ17上のシートを取り除くことによりニア排紙フルを解除する(Act8)。
このように、本実施形態では、エラーの解除時にユーザに排紙フルの発生を予防させる。これにより、本実施形態では、エラーの直後に排紙フルが生じそのためにユーザが再び画像形成装置1まで行って排紙フルを解除することを防ぐことができ、エラー解除の手間を軽減できる。
【0030】
制御手段20は、シート載置検知センサ171により排紙トレイ17上のシートが取り除かれたことを検知すると、排紙カウンタをゼロに戻す(Act9)。なお、制御手段20は、操作パネル19にて排紙トレイ17上のシートが取り除かれたことが入力されることにより排紙カウンタをゼロに戻してもよい。
制御手段20は、エラーおよびニア排紙フルの解除を検知すると、ジョブを再開する(Act1)。
【0031】
一方、制御手段20は、エラーを検知した場合において(Act2:YES)、シートニアエンプティの場合(Act3:YES、Act10:NO)、ジョブを中断するとともに、該エラーの解除指示およびシートニアエンプティの解除指示を表示する(Act11)。シートニアエンプティの解除指示を表示するとは、給紙トレイ13内にシートを補給することを促すメッセージを表示することを指す。
【0032】
ユーザは、エラー表示(エラーの解除指示およびシートニアエンプティの解除指示)を確認し、給紙トレイ13へシートを補給することによりシートニアエンプティを解除するとともに(Act12)、エラー表示されたエラーを解除する(Act6)。
【0033】
これにより、本実施形態では、エラーの直後にシートエンプティが生じそのためにユーザが再び画像形成装置1まで行ってシートエンプティを解除することを防ぐことができ、エラー解除の手間を軽減できる。
制御手段20は、エラーおよびシートニアエンプティの解除を検知すると、ジョブを再開する(Act1)。
【0034】
制御手段20は、エラーを検知した場合において(Act2:YES)、シートニアエンプティかつ排紙ニアフルの場合(Act3:YES、Act10:YES)、ジョブを中断するとともに、該エラー、シートニアエンプティ、および排紙ニアフルの解除指示を表示する(Act13)。
【0035】
ユーザは、エラー表示を確認して給紙トレイ13へシートを補給するとともに排紙トレイ17上からシートを取り除くことにより、シートニアエンプティおよび排紙ニアフルを解除する(Act14)。また、ユーザは、エラー表示されたエラーを解除する(Act6)。
【0036】
これにより、本実施形態では、エラーの直後にシートエンプティおよび排紙ニアフルが生じそのためにユーザが再び画像形成装置1まで行ってシートエンプティおよび排紙ニアフルを解除することを防ぐことができ、エラー解除の手間を軽減できる。
制御手段20は、エラー、シートニアエンプティおよび排紙ニアフルの解除を検知すると、ジョブを再開する(Act1)。
【0037】
(変形例)
排紙トレイ17は、排紙トレイ17が積載するシートが排紙フルに達しているか否かを検知する排紙フルセンサを備えていてもよい。排紙フルセンサは、排紙トレイ17が積載するシート束の上面に当接して揺動し、該シート束の高さに応じた信号を出力する構成であってもよい。制御手段20は、排紙フルセンサからの信号に基づいて排紙フルおよびニア排紙フルを検知してもよい。
【0038】
また、排紙フルセンサは、シートが排紙トレイ17の最大積載枚数となる所定の高さに達すると排紙フルを検知するものであってもよい。また、排紙トレイ17は、シートが排紙トレイ17の最大積載枚数近傍の所定の高さに達すると排紙ニアフルを検知する排紙ニアフルセンサを備えていてもよい。これらの場合、排紙フルセンサおよび制御手段20を含んで、排紙フルを検知する排紙フル検知手段が構成される。また、排紙ニアフルセンサおよび制御手段20を含んで、排紙ニアフルを検知する排紙ニアフル検知手段が構成される。
【0039】
前記実施形態における各処理の順序は、前記実施形態で例示した順序と異なっていてもよい。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0040】
1…画像形成装置、12…読取手段、13…給紙トレイ(第1シート積載手段)、14…エンプティセンサ(エラー検知手段)、15…ニアエンプティセンサ(シートニアエンプティ検知手段)、16…シート搬送路、17…排紙トレイ(第2シート積載手段)、18…画像形成手段、20…制御手段、161…シート検知センサ(エラー検知手段)、183Y〜183K…トナーカートリッジ(収容手段)191…タッチパネル(表示手段)。
図1
図2