(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5691035
(24)【登録日】2015年2月13日
(45)【発行日】2015年4月1日
(54)【発明の名称】ヘリカルアンテナ
(51)【国際特許分類】
H01Q 11/08 20060101AFI20150312BHJP
H01Q 9/30 20060101ALI20150312BHJP
H01Q 1/36 20060101ALI20150312BHJP
【FI】
H01Q11/08
H01Q9/30
H01Q1/36
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-235251(P2012-235251)
(22)【出願日】2012年10月25日
(65)【公開番号】特開2014-86931(P2014-86931A)
(43)【公開日】2014年5月12日
【審査請求日】2013年11月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】593079944
【氏名又は名称】株式会社ビートソニック
(74)【代理人】
【識別番号】100090239
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 始
(74)【代理人】
【識別番号】100100859
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 昌也
(72)【発明者】
【氏名】戸谷 勉
(72)【発明者】
【氏名】宮島 永治
(72)【発明者】
【氏名】堀内 雄一
【審査官】
富澤 哲生
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−330017(JP,A)
【文献】
特開昭57−142004(JP,A)
【文献】
特開平07−176939(JP,A)
【文献】
米国特許第5489916(US,A)
【文献】
米国特許第5990848(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 11/08
H01Q 1/36
H01Q 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
螺旋状に巻回したアンテナ線のコイルリングの内側に静電気誘導体から成る樹脂製ロッドを挿入したヘリカルアンテナであって、
前記ロッドに断面形状が多角形の角材を用い、
多角形の外側に突出する複数個の角部のうち、少なくとも2個の角部が前記コイルリングと点接触するとともに、少なくとも1個の角部が前記コイルリングと非接触となり、かつ多角形の辺のいずれもがコイルリングと非接触となるように、ロッドをアンテナ線のコイルリングの内側に挿入したことを特徴とするヘリカルアンテナ。
【請求項2】
前記ロッドの断面形状が四角形又は三角形であることを特徴とする請求項1に記載のヘリカルアンテナ。
【請求項3】
螺旋状に巻回したアンテナ線のコイルリングの内側に静電気誘導体から成る樹脂製ロッドを挿入したヘリカルアンテナであって、
前記ロッドが前記コイルリングの内径より小さい外径を有する円形の断面形状を有し、
ロッドの円周部分の一部が前記コイルリングと線接触し、円周部分の残余がコイルリングと非接触となるようにロッドをアンテナ線のコイルリングに挿入したことを特徴とするヘリカルアンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヘリカルアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘリカルアンテナの一形式として、特開2012−169892号及び特開2011−228767号には、円柱状の樹脂製ロッドにアンテナ線を螺旋状に巻回し、アンテナ線のコイルリングの全周がロッドの外周に密着している車載用ヘリカルアンテナが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−169892号公報
【特許文献2】特開2011−228767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者等はこの種のヘリカルアンテナの受信特性の向上を図るため、アンテナ線の線径、巻回数、巻回ピッチ、コイルリング径、コイルリング長、ロッドの材質、寸法、形状が異なる多数の試作品を用意し、それぞれの試作品について受信特性を検証する実験を行った。
本願発明者はその実験において、静電気誘導体から成る樹脂製ロッドの外周面がアンテナ線のコイルリングと部分的に線接触し、又は点接触するように、アンテナ線のコイルリング内にロッドを挿入し、若しくはロッドにアンテナ線を巻回した場合、車載用ヘリカルアンテナの受信感度が向上するという知見を得た。
本発明はかかる知見に基づいて成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、螺旋状に巻回したアンテナ線のコイルリングの内側に静電気誘導体から成る樹脂製ロッドを挿入したヘリカルアンテナであって、
前記ロッドに断面
形状が多角形の角材を用い、
多角形の外側に突出する複数個の角部のうち、少なくとも2個の角部が前記コイルリングと点接触するとともに、少なくとも1個の角部が前記コイルリングと非接触となり、かつ多角形の辺のいずれもがコイルリングと非接触となるように、ロッドをアンテナ線のコイルリングの内側に挿入したことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のヘリカルアンテナにおいて、前記ロッドの断面形状が四角形又は三角形であることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、
螺旋状に巻回したアンテナ線のコイルリングの内側に静電気誘導体から成る樹脂製ロッドを挿入したヘリカルアンテナであって、
前記ロッドが前記コイルリングの内径より小さい外径を有する円形の断面形状を有し、
ロッドの円周部分の一部が前記コイルリングと線接触し、円周部分の残余がコイルリングと非接触となるようにロッドをアンテナ線のコイルリングに挿入したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の効果を確認するため、
1.ロッドに断面が正方形の角材を用い、アンテナ線のコイルリングがロッドの正方形の断面形状における頂点の一部に点接触するとともに、ロッドの正方形の断面形状におけるいずれの辺にも非接触となるようにロッドをアンテナ線のコイルリングの内側に挿入したヘリカルアンテナ
2.ロッドを有しない螺旋状に巻回したアンテナ線だけのヘリカルアンテナ
3.円柱状のロッドの外周面にアンテナ線を螺旋状に巻き付け、アンテナ線のコイルリングの全周がロッドに密着するように構成したヘリカルアンテナ
4.螺旋状に巻回したアンテナ線のコイルリングがロッドの外周面の一部に線接触するようにアンテナ線のコイルリング内にロッドを挿入したヘリカルアンテナ
以上の4種類のヘリカルアンテナを用意して、受信感度を比較したところ、FM帯域及びVICS (登録商標)帯域のいずれにおいても本発明に係るヘリカルアンテナ1及びヘリカルアンテナ4の受信感度が他の2種類のヘリカルアンテナの受信感度を上回ることが実験で確認された。
【0009】
また、本発明に係るヘリカルアンテナは、ロッドの多角形の断面形状における頂点とアンテナ線の点接触の数が多いほど、及びロッドの多角形の断面形状における辺とアンテナ線の間のスペースが大きいほど受信感度が向上する事を実験で確認した。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1実施例に係る車載用ヘリカルアンテナを示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施例に係る車載用ヘリカルアンテナのアンテナ線のコイルリングとロッドを示す断面図である。
【
図3】本発明の
参考例に係る車載用ヘリカルアンテナを示す斜視図である。
【
図4】本発明の
参考例に係る車載用ヘリカルアンテナのアンテナ線のコイルリングとロッドを示す断面図である。
【
図5】本発明の第
2実施例に係る車載用ヘリカルアンテナを示す斜視図である。
【
図6】本発明の第
2実施例に係る車載用ヘリカルアンテナのアンテナ線のコイルリングとロッドを示す断面図である。
【
図7】本発明の第
3実施例に係る車載用ヘリカルアンテナを示す斜視図である。
【
図8】本発明の第
3実施例に係る車載用ヘリカルアンテナのアンテナ線のコイルリングとロッドを示す断面図である。
【
図9】本発明の第
4実施例に係る車載用ヘリカルアンテナを示す斜視図である。
【
図10】本発明の第
5実施例に係る車載用ヘリカルアンテナを示す斜視図である。
【
図11】本発明の車載用ヘリカルアンテナの性能確認実験に使用したアンテナ線を示す正面図である。
【
図12】本発明の車載用ヘリカルアンテナの性能確認実験の結果を示すグラフである。
【
図13】本発明の車載用ヘリカルアンテナの性能確認実験の結果を示すグラフである。
【
図14】本発明の車載用ヘリカルアンテナの性能確認実験の結果を示すグラフである。
【
図15】本発明の車載用ヘリカルアンテナの性能確認実験の結果を示すグラフである。
【実施例1】
【0011】
以下に本発明を図面に基づき説明する。
図1及び
図2には本発明の第1実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ10が示されている。当該車載用ヘリカルアンテナ10は予め螺旋形に成形されたアンテナ線11と、アクリル樹脂製のロッド12及びアクリル樹脂製の円筒形カバー13を備え、ロッド12には断面形状が正方形の角柱が用いられている。
【0012】
ロッド12はアンテナ線11のコイルリング11aの内側に挿入されている。そして、ロッド12を挿入したアンテナ線11にカバー13が被せられている。このカバー13の底面にはボルト14が固定されている。このボルト14の中心部には貫通穴14aが形成されている。アンテナ線11の下端部に接続されたリード線15がボルト14の貫通穴14aを通してカバー13の外部に引き出されている。
【0013】
図2に模式的に示すように、アンテナ線11のコイルリング11aにはロッド12の対角線12aの長さがアンテナ線11のコイルリング11aの内径より小さいサイズのロッド12が挿入されている。そのため、ロッド12の四角形の断面形状における四つの頂点12bのうち、2つの頂点12bがアンテナ線11のコイルリング11aと点接触し、残りの2つの頂点12bはアンテナ線11のコイルリング11aに接触していない。また、ロッド12の四角形の断面形状における各辺12cはいずれもアンテナ線11のコイルリング11aとは非接触の状態が保たれている。
【0014】
本実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ10の構造は以上の通りであって、カバー底部のボルト14を車両のループパネル16の外面に設置されたポールアンテナ取付用ボス17のネジ穴17aにネジ込み、ネジ穴17aの底面に形成されている貫通穴17bにリード線15を挿通して、車載オーディオシステムに接続される。
【0015】
本発明の
参考例に係る車載用ヘリカルアンテナ20を
図3及び
図4に示す。第1実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ10では、アンテナ線11のコイルリング11aの内径より小さい寸法の対角線12aを有するロッド12をアンテナ線11のコイルリング11aの内側に挿入したが、
参考例に係る車載用ヘリカルアンテナ20ではロッド22にアンテナ線21を螺旋状に巻き付けている。そのため、
図4に示すように、ロッド22の四角形の断面形状における4つの頂点22aの全てがアンテナ線21のコイルリング21aに点接触している。そして、ロッド22の四角形の断面形状における各辺22bはいずれもアンテナ線21のコイルリング21aと非接触状態に保たれている。
なお、
参考例に係る車載用ヘリカルアンテナ20の他の構成は第1実施例にかかる車載用ヘリカルアンテナ10と同じであるので、同一の構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
【実施例2】
【0016】
本発明の第
2実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ30を
図5及び
図6に示す。当該車載用ヘリカルアンテナ30では、アンテナ線31のコイルリング31aの内側に断面形状が三角形のロッド32が挿入されている。
図6に示すように、ロッド32の三角形の断面形状の3つの頂点32aのうち2つの頂点32aがアンテナ線31のコイルリング31aに点接触し、残り1つの頂点はコイルリング31a接触していない。また、ロッド32の三角形の断面形状における3つの辺32bはいずれもアンテナ線31のコイルリング31aとは非接触に保たれている。
なお、第
2実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ30の他の構成は第1実施例にかかる車載用ヘリカルアンテナ10と同じであるので、同一の構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
【実施例3】
【0017】
本発明の第
3実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ40を
図7及び
図8に示す。当該車載用ヘリカルアンテナ40では、アンテナ線41のコイルリング41aの内側に断面形状が円形でその外径がアンテナ線41のコイルリング41aの内径の1/2〜2/3のロッド42が挿入されている。
図6に示すように、ロッド32の円形の断面形状における円周の一部がアンテナ線41のコイルリング41aに線接触し、残用の円周部分は非接触に保たれている。
なお、第
3実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ40の他の構成は第1実施例にかかる車載用ヘリカルアンテナ10と同じであるので、同一の構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
【実施例4】
【0018】
本発明の第
4実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ50を
図9に示す。当該車載用ヘリカルアンテナ50はプラスチック成型品のケーシング51、アンテナ線11、ロッド12、ブースター回路52及びボルト53を備えている。ケーシング51は中空構造を有し、前部51aが底面51bに向かって先細りになるドルフィン型の外観を有する。アンテナ線11及びロッド12は
図1及び
図2に示したものと同じものが用いられ、ロッド12を挿入したアンテナ線11がケーシング51の頂部51cの内側に沿うように配置され、ケーシング51に固定されている。ケーシング51の底面51bの内側にブースター回路52が固定され、アンテナ線11とブースター回路52がリード線15で接続されている。
【0019】
ボルト53は中心部に貫通穴53aが形成され、ケーシング51の底面51bから外部に突出するように、ケーシング51の底面51bに固定されている。ブースター回路52から引き出されたアンテナ線54、給電線55、アース線56が貫通穴53aを通してケーシング51の外部に引き出されている。
【0020】
第
4実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ50の構造は以上の通りであって、この車載用ヘリカルアンテナ50は車両のルーフパネルに固設されているボス(図示略)にボルト53をネジ付けて、ループパネルの表面に固定され、アンテナ線54、給電線55、アース線56が車載オーディオ装置に接続される。
【実施例5】
【0021】
本発明の第
5実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ60を
図10に示す。当該車載用ヘリカルアンテナ60はブースター回路基板61を固定したプレート62を備え、該プレート62がケーシング51の底面51bの内側に固定されている。そして、アンテナ線11に挿入したロッド12の下端部がビスでプレート62に固定され、ケーシング51の内部でケーシング51の底面51bから起立している。ブースター回路基板61から引き出されたアンテナ線54、給電線55、アース線56はボルト53の貫通穴を53a通してケーシング51の外部に引き出されている。
なお、第
5実施例に係る車載用ヘリカルアンテナ60の他の構成は第
4実施例にかかる車載用ヘリカルアンテナ50と同じであるので、同一の構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
【0022】
本発明に係る車載用ヘリカルアンテナの性能確認実験を以下の要領で実施した。
図11に示すような、線径0.7mm、全長134±3mm、コイルリング外径6.3±0.2mm、巻数67のアンテナ線を用意し、
A.アンテナ線のみ、
B.アンテナ線のコイルリング内側にアンテナ線の全長と略同じ長さで直径が5.0mm
の円柱型アクリル棒を圧入したもの、
C.アンテナ線のコイルリング内側にアンテナ線の全長と略同じ長さで直径が3.0mmの円柱型アクリル棒を入れたもの、
D.アンテナ線のコイルリング内側にアンテナ線の全長と略同じ長さの断面形状が一辺の長さ2.8mmの正方形を有する四角柱型アクリル棒を入れたもの、
以上の4種類のヘリカルアンテナについてその受信性能を以下の条件のもとでテストした。
【0023】
計測日:2012年10月9日
天候 :晴れ 最高気温22.3度 最低気温12.2度 降水量0mm 雲有
<計測場所>
愛知県豊田市伊勢神トンネルを抜けた場所にある、郡界橋〜水別区間4kmでの計測。
郡界橋
高度:603m
緯度:35°10’10”
経度:137°126’44”
水別
高度:644m
緯度:35°11’23”
経度:137°27’45”
<場所の選定理由>
電波基地局から遠く、電波の受信が純正アンテナですらぎりぎりの場所でテストを行った。
<計測方法>
試験を行うアンテナを順番に同一車両に付け替え、同じ区間を走行。
ナビ画面に表示されるVICS(登録商標)電波(愛知県名古屋市のVICS(登録商標) FM周波数は82.5kHz)の受信・未受信を目視で確認した。
<測定手順>
1. 純正アンテナを取り外し、試験するアンテナを車に取り付ける。
2. 車のナビ画面にVICS(登録商標)の受信・未受信を表示させる。
3. スタート地点(郡界橋)を距離0mとし4km先のゴール地点(水別)まで走行。
4. 走行中、100m間隔でナビ画面に表示される「受信」「未受信」の表示を記録する。
<計測結果>
計測結果を
図12〜
図15に示す。なお、
図12〜
図15において、X軸は距離、Y軸は受信=1、未受信=0とする。
<考察>
・ Aのドルフィンアンテナは、ほぼ受信しない。
また、ラジオの音に比較的多くのノイズが入り聞き取りにくい地点があった。
・ Bの円柱型アクリル棒アンテナ(5.0mm)は、何も入れていないスパイラルコイルリングに比べ
多少感度はよくなったように見られる。
体感であるが、ノイズは既存のスパイラルコイルリングより少なくなったように感じられる。
・ Cの円柱型アクリル棒アンテナ(3.0mm)は、Aと比較すると受信感度は向上しているが、
Bと比較すると少し劣った結果が得られた。体感できるノイズはBと同じくらいに感じられる。
・ Dの四角柱型アクリル棒アンテナ(2.8mm)は、試験したものの中で一番結果がよい。
また同じアクリル棒でも円柱型よりよい結果が得られ、体感ノイズもより少なくなったように感じられる。
受信できる地点や長さも増え、既存のスパイラルコイルリングと比較すると顕著な差が出た。
【0024】
なお、上記実施例におけるロッド12,22,32,42の材質として、アクリルの他、ポリカーポネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル、ポリ塩化ビニール、ポリアセタール、ポリアミド(ナイロン)、ポリカーボネート、ポリウレタン、フェノール樹脂、ベークライト等の樹脂製静電気誘導体が使用可能である。
また、ロッド12,22,32,42の断面形状として正方形と三角形及び円形を例示したが、五角形、六角形等の他の多角形を採用することもできる。
さらにまた、本発明の実施例として車載用ヘリカルアンテナを例示したが、本発明は車載アンテナ以外のアンテナに適用することもできる。
【符号の説明】
【0025】
10,20,30,40,50,60…車載用ヘリカルアンテナ
11,21,31,41…アンテナ線
11a,21a,31a,41a…(アンテナ線の)コイルリング
12,22,32,42…ロッド
13…カバー
51…ケーシング