(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
直交周波数分割多重接続方式システム上の少なくとも1つのノードから前記少なくとも1つのノードに割り当てられる少なくとも1つのサブチャネルに対する干渉情報を受信する干渉情報受信部と、
前記少なくとも1つのノードのデータレートが基準値を超過するかを判断する判断部と、
前記データレートが前記基準値を超過しない場合、制限されるべき干渉源を特定する干渉リストを、前記干渉情報を用いて作成する干渉リスト作成部と、
前記干渉リストを無線ネットワーク制御局に送信する報告部と、を有し、
前記無線ネットワーク制御局は前記干渉リストを受信し、前記OFDMAシステムに割り当てられるサブチャネルごとにデータ送信を制限する基地局および中継機リストを作成して、前記OFDMAシステム上の少なくとも1つの基地局に送信することを特徴とする干渉制御装置。
前記少なくとも1つのノードは、前記少なくとも1つのサブチャネルごとに干渉電力が大きい順に所定の数の干渉情報を生成した後、前記干渉制御装置に前記干渉情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の干渉制御装置。
前記干渉リスト作成部は、前記少なくとも1つのサブチャネルごとに干渉電力が大きい順に干渉を制限しつつ、前記少なくとも1つのノードのデータレートが前記基準値を超過するかを判断して、前記基準値を超過する場合、前記制限された干渉に対する干渉情報を用いて前記干渉リストを作成することを特徴とする請求項1に記載の干渉制御装置。
前記報告部は、前記干渉リスト作成部が干渉電力の大きい順に干渉を制限した結果、前記少なくとも1つのノードのデータレートが前記基準値を超過すれば、前記干渉が制限される場合に獲得できる少なくとも1つのノードのデータレートを前記干渉リストと共に前記無線ネットワーク制御局に送信することを特徴とする請求項6に記載の干渉制御装置。
前記無線ネットワーク制御局は、前記干渉リストと前記干渉が制限される場合に獲得できる少なくとも1つのノードのデータレートを用いて、前記サブチャネルごとに前記OFDMAシステム全体データレートが最大になるように前記データ送信が制限される基地局および中継機リストを作成することを特徴とする請求項7に記載の干渉制御装置。
直交周波数分割多重接続方式システム上の少なくとも1つのノードから前記少なくとも1つのノードに割り当てられる少なくとも1つのサブチャネルに対する干渉情報を受信するステップと、
前記少なくとも1つのノードのデータレートが基準値を超過するかを判断するステップと、
前記データレートが前記基準値を超過しない場合、制限されるべき干渉源を特定する干渉リストを、前記干渉情報を用いて作成するステップと、
前記干渉リストを無線ネットワーク制御局に送信するステップと、を有し、
前記無線ネットワーク制御局は前記干渉リストを受信し、前記OFDMAシステムに割り当てられたサブチャネルごとにデータ送信を制限する基地局および中継機リストを作成して、前記OFDMAシステム上の少なくとも1つの基地局に送信することを特徴とする干渉制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明することにする。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係るOFDMA通信システムを示す図である。
【0012】
図1に示すように、基地局110、少なくとも1つの中継器121、122、123、および少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135が存在する。
【0013】
まず、OFDMA通信システム上に少なくとも1つの中継機121、122、123がM個、少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135がK個あると仮定する。すると、OFDMA通信システムのサブチャネルが割り当てられる全体リンク数は、基地局110と少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135間にKリンク、基地局110と少なくとも1つの中継機121、122、123間にMリンク、少なくとも1つの中継機121、122、123と少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135間にMKリンクが存在するため、総計で、M(1+K)+K個である。また、前記サブチャネルは前記リンクに1つずつ割り当てられる。本発明に係るサブチャネル割当装置がサブチャネルを前記リンクに割り当てる前に、まず、サブチャネル割当装置は少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135のキュー長と少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135および少なくとも1つの中継機121、122、123の信号対干渉および雑音比を用いてサブチャネルの割当係数を決定する。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、基地局110と少なくとも1つの中継機121、122、123は、少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135のキュー長情報を格納する。したがって、サブチャネル割当装置は、基地局110と少なくとも1つの中継機121、122、123から少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135のキュー長情報を獲得して持続的にアップデートすることができる。
【0015】
また、本発明の一実施形態によれば、前記サブチャネル割当装置は、少なくとも1つの中継機121、122、123と少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135からSINR情報を獲得する。
【0016】
また、本発明の一実施形態によれば、前記サブチャネル割当装置は、基地局110に含まれる装置であってもよい。この場合、基地局110が前記キュー長情報と前記SINR情報を有する。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、サブチャネル割当装置は、前記M(1+K)+K個のリンクごとに全てのサブチャネルに基づいて前記キュー長および前記SINRを用いて算出されたデータレートに比例するよう、前記サブチャネルの割当係数を決定する。ここで、前記データレートは下記の数1のように算出する。
【0019】
ここでβは受信されたSINR値であり、Wは帯域幅を意味する。
また、基地局と端末との間に形成されるリンクでn番目のサブチャネルに該当するサブチャネルの割当係数は下記の数2のように表わす。
【0021】
ここで、nはn番目のサブチャネル、0は基地局を意味し、kはk番目の端末機を意味する。またR
0,k,nはn番目のサブチャネルで、基地局とk番目の端末機の間でk番目の端末機のデータレート、Q
k0(t)は基地局とk番目の端末機の間でk番目の端末機のキュー長を意味する。
また、基地局と中継期との間に形成されるリンクでn番目のサブチャネルに該当するサブチャネルの割当係数は下記の数3のように表わす。
【0023】
ここでnはn番目のサブチャネル、0は基地局を意味し、mはm番目の中継機を意味し、kはk番目の端末機を意味する。またR
0,m,nはn番目のサブチャネルで、基地局とm番目の中継機との間でm番目の中継機のデータレートを意味し、
max
k{Q
k0(t)−Q
km(t),0}は基地局とk番目の端末機との間のk番目の端末機のキュー長からm番目の中継機とk番目の端末機との間のk番目の端末機のキュー長を差し引いて求めたキュー長を意味する。また、もし、前記キュー長が負数になる場合には基地局とm番目の中継機との間のサブチャネルの割当係数値は0になる。
【0024】
また、中継機と端末機との間に形成されるリンクでn番目のサブチャネルに該当するサブチャネルの割当係数は下記の数4のように表わす。
【0026】
ここで、nはn番目のサブチャネルを意味し、mはm番目の中継機、kはk番目の端末機を意味する。また、R
m,k,nはn番目のサブチャネルで、m番目の中継機とk番目の端末機との間でk番目の端末機のデータレートを意味し、Q
km(t)はm番目の中継機とk番目の端末機との間でk番目の端末機のキュー長を意味する。
【0027】
サブチャネル割当装置は、前記数1〜4を用いてサブチャネルの割当係数が決定されれば、前記サブチャネルの割当係数を用いてサブチャネルを前記OFDMAシステム上に形成されたリンクに割り当てる。
【0028】
本発明の一実施形態によれば、サブチャネル割当装置は、前記リンクにサブチャネルが割り当てられる場合、前記リンクで算出され得るサブチャネルの割当係数の和が最大になるように、サブチャネルを前記リンクに割り当てる。これは下記数5のよう簡単に表わす。
【0030】
ここでρ
m,k,nとγ
0,m,nは指示子の変数として下記の数6の特徴を有する。
【0032】
すなわち、前記数5を詳察すれば、OFDMA上のリンクにサブチャネルを1つずつ割り当てるが、各リンクでサブチャネルによって変わるサブチャネルの割当係数の和を比較し、その和が最大になるサブチャネルとリンクの組合せを決定する。本発明に係るOFDMAシステムのリンク数はM(1+K)+K個であるため、サブチャネルがN個であれば、サブチャネルをリンクに割り当てることができる場合の数は
NP
M(1+K)+Kである。
したがって、サブチャネル割当装置は、
NP
M(1+K)+K数だけのサブチャネルとリンクの組合せを比較して数5を満足させるようサブチャネルをリンクに割り当てる。
【0033】
一方、本発明の他の一実施形態によれば、前記サブチャネル割当装置は、前記数5を満たすようサブチャネルをリンクに割り当てる代わりに、異なる方法でサブチャネルをリンクに割り当ててもよい。以下、これに対して詳細に説明する。
【0034】
まず、サブチャネル割当装置は、基地局110と少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135間のKリンク、および基地局110と少なくとも1つの中継機121、122、123間のMリンクのうちに各リンクで算出されることができるサブチャネルの割当係数が最大になるリンクを選択する。また、このとき、少なくとも1つの中継機121、122、123は、自身と少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135の間のKリンクのうち、各リンクのサブチャネルの割当係数が最大になるリンクを選択する。その後、前記サブチャネル割当装置は、前記選択されたリンクを用いてサブチャネルをリンクに割り当ててもよい。
【0035】
まず、基地局110と少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135間のKリンク、および基地局110と少なくとも1つの中継機121、122、123間のMリンクのうち、各リンクで算出されることができるサブチャネルの割当係数が最大になるリンクを選択する過程は下記の数7のように表わす。
【0037】
また、少なくとも1つの中継機121、122、123が自身と少なくとも1つの端末機131、132、133、134、135の間のKリンクのうち、各リンクのサブチャネルの割当係数が最大になるリンクを選択する過程は下記の数8のように表わす。
【0039】
このようにサブチャネルごとに選択されたリンクとサブチャネルとの組合せが
図2に示された表に現れている。したがって、以下は、
図2を参照してリンクにサブチャネルを割り当てる過程を説明することにする。
【0040】
図2は、本発明の一実施形態によって割り当てられるサブチャネルを決定するために構成した表を示す図である。
【0041】
表210を詳察すれば、縦軸に記載されたn
1…n
Nはサブチャネルを意味し、横軸に記載されたBSは基地局110を意味し、R
1..R
Mは少なくとも1つの中継機121、122、123を意味する。また、D
NMはサブチャネルの割当係数を意味する。
【0042】
前記数7によって選択されたリンクのサブチャネルの割当係数がBS軸に沿って存在し、前記数8によって選択されたリンクのサブチャネルの割当係数がR
1からR
M軸に沿って存在している。
【0043】
本発明の一実施形態によれば、前記サブチャネル割当装置は、前記数7および8によって選択されたリンクのうちサブチャネルが割り当てられるリンクのサブチャネルの割当係数の和が最大になるよう、サブチャネルをリンクに割り当ててもよい。表210を用いて説明すれば、前記OFDMAシステム上に形成されたリンクにはサブチャネルが1つずつだけ割り当てられるため、縦軸のサブチャネルによってリンクを1つずつだけ互いに重ならないように選択することができる。したがって、このような条件の下で縦軸のサブチャネルごとにリンクを1つずつだけ互いに重ならないように選択するが、前記選択されたリンクのサブチャネルの割当係数の和が最大になるようにリンクを選択し、これに対応するサブチャネルを前記選択されたリンクに割り当てる。
【0044】
図3は、本発明の一実施形態に係るサブチャネル割当装置の構造を示す図である。
【0045】
図3に示すように、サブチャネル割当装置310は、サブチャネル割当係数決定部311およびサブチャネル割当部312を含んでもよい。
【0046】
サブチャネル割当係数決定部311は、OFDMAシステム上に存在する少なくとも1つの端末機のキュー長と前記端末機および少なくとも1つの中継機のSINRを用いてサブチャネルの割当係数を決定する。
【0047】
本発明の一実施形態によれば、サブチャネル割当係数決定部311は、前記キュー長および前記SINRを用いて算出されたデータレートと比例するよう、サブチャネルの割当係数を決定する。すなわち、前記数1〜4を用いてサブチャネルの割当係数を決定する。
【0048】
サブチャネル割当部312は、サブチャネル割当係数決定部311で決定されたサブチャネルの割当係数を用いて、OFDMAシステム上に形成された少なくとも1つのリンクにサブチャネルを割り当てる。
【0049】
本発明の一実施形態によれば、サブチャネル割当部312は前記数5〜6により、サブチャネルが割り当てられるリンクのサブチャネルの割当係数の和が最大になるよう、前記サブチャネルを前記少なくとも1つのリンクに割り当てる。
【0050】
また、本発明の他の一実施形態によれば、サブチャネル割当部312は、前記数7を用いて基地局と中継機、基地局と端末機との間に形成されたリンクのうちサブチャネルの割当係数が最大になるリンクをサブチャネルごとに選択する。このとき、中継機は、前記数8を用いて中継機と端末機との間に形成されたリンクのうち、サブチャネルの割当係数が最大になるリンクをサブチャネルごとに選択する。その後、サブチャネル割当部312は、前記選択されたリンクを用いてサブチャネルが割り当てられるリンクのサブチャネルの割当係数の和が最大になるよう前記サブチャネルをリンクに割り当てる。
【0051】
本発明の一実施形態によれば、前記サブチャネル割当装置310は基地局に含まれる装置である。
【0052】
以上は本発明に係るサブチャネル割当装置について説明した。以下は
図4を参照して本発明の係る干渉制御装置を説明することにする。
【0053】
図4は、本発明の一実施形態に係る干渉制御装置の構造を示す図である。
【0054】
図4に示すように、干渉制御装置410、少なくとも1つのノード421、422、423、424、無線ネットワーク制御局430が示されている。
【0055】
干渉制御装置410は、干渉情報受信部411、判断部412、干渉リスト作成部413および報告部414を含んでもよい。
【0056】
本発明の一実施形態によれば、干渉制御装置410は基地局に含まれる装置であってもよい。
【0057】
干渉情報受信部411は、少なくとも1つのノード421、422、423、424から少なくとも1つのノード421、422、423、424に割り当てられた少なくとも1つのサブチャネルに対する干渉情報を受信する。
【0058】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのノード421、422、423、424は、各ノードに割り当てられた少なくとも1つのサブチャネルごとに干渉電力が大きい順に所定数の干渉情報を生成した後、干渉制御装置410に前記干渉情報を送信することができる。例えば、所定数が6個であれば、少なくとも1つのノード421、422、423、424は、サブチャネルごとに6個の干渉情報を干渉電力が大きい順に生成して干渉制御装置410へ送信する。
【0059】
判断部412は、少なくとも1つのノード421、422、423、424のデータレートが基準値(threshold)を超過するかを判断する。
【0060】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのノード421、422、423、424は、OFDMAシステム上に分布している少なくとも1つの端末機であってもよい。この場合、判断部412は、以前(previous)フレームで割り当てられた少なくとも1つの端末機421、422、423、424の実際データレートを用いて、現在のフレームで少なくとも1つの端末機421、422、423、424の実際データレートの和を予測することによって前記基準値を決定する。これについて詳細に説明することにする。
【0061】
まず、少なくとも1つの端末機421、422、423、424の以前フレームで割り当てられた実際データレートを用いて、以前フレームでの少なくとも1つの端末機421、422、423、424の実際データレートの和を下記の数9を用いて算出する。
【0063】
ここで、少なくとも1つの端末機の数はK個であると仮定した。
前記数9によって算出した少なくとも1つの端末機421、422、423、424の以前フレームにおけるデータレートの和を用いて、現在のフレームで少なくとも1つの端末機421、422、423、424のデータレートの和を下記の数10によって予測することができる。
【0066】
前記数10によって予測した現在のフレームにおけるデータレートの和を用いて、少なくとも1つの端末機421、422、423、424の平均的な累積仮想データレートが分かる。また、これは下記の数11を用いて算出する。
【0068】
また少なくとも1つの端末機421、422、423、424のうちk番目の端末機の累積実際データレートは下記の数12のように表わす。
【0070】
判断部412は、前記数11で算出される端末機の平均累積仮想データレートを基準値とし、前記数12で算出される端末機の累積実際データレートが前記基準値を超過するかを判断する。下記数13は、端末機の平均累積仮想データレートの95%を基準値として決め、累積実際データレートが前記基準値を超過するかを判断する一例である。
【0072】
また前記数13において左項と右項にそれぞれs
k(t−1)を差し引くことによって、k番目の端末機のデータレートと比較する基準値を決定する。これは下記数14のように表わす。
【0074】
結局、前記数14に基づいて詳察すれば、判断部412が決めた基準値は
o.95v(t)−s
k(t−1)である。
【0075】
以上では少なくとも1つのノード421、422、423、424が端末機である場合を仮定して説明したが、本発明の他の一実施形態によれば、少なくとも1つのノード421、422、423、424は、OFDMAシステム上に存在する少なくとも1つの中継機であってもよい。この場合、判断部412は、少なくとも1つの中継機421、422、423、424の最初(1st)ホップ(hop)のデータレートの総合が基準値を超過するかを判断することができる。また、本発明の一実施形態によれば、判断部412は、少なくとも1つの中継機421、422、423、424の2番目(2nd)ホップのデータレートの総合を基準値として決定する。
【0076】
干渉リスト作成部413は、判断部412で少なくとも1つのノード421、422、423、424のデータレートが基準値を超過しないと判断すれば、干渉情報受信部411が受信した干渉情報を用いて干渉リストを作成する。
【0077】
本発明の一実施形態によれば、干渉リスト作成部413は、少なくとも1つのノード421、422、423、424ごとに各ノードに割り当てられているサブチャネル別に干渉電力が大きい順に干渉を制限しつつ、その時に獲得され得るデータレートが基準値を超過するかを判断することができる。また、特定の干渉を制限した結果、その時のデータレートが基準値を超過すれば、干渉リスト作成部413は制限された干渉に対する干渉情報を用いて干渉リストを作成する。例えば、干渉情報受信部411が3つのサブチャネルが割り当てられているk番目の端末機からサブチャネルごとに6個の干渉情報を受信したと仮定する。また、それぞれの干渉情報をI
n1、I
n2、I
n3、I
n4、I
n5、I
n6とする。(ここで、nはサブチャネルを意味し、干渉電力はI
n1>I
n2>I
n3>I
n4>I
n5>I
n6であると仮定する)干渉リスト作成部413が、サブチャネルごとに干渉電力が大きい順に干渉を制限した結果、最初のサブチャネルでI
11、I
12を制限すると、k番目の端末機のデータレートが基準値を越え、2番目サブチャネルでI
21を制限すると、k番目の端末機のデータレートが基準値を越え、3回目サブチャネルでI
31を制限すると、k番目の端末機のデータレートが基準値を越えれば、干渉リスト作成部413は、I
11、I
12、I
21、I
31を用いてサブチャネル別に干渉リストを作成する。
【0078】
報告部414は、干渉リスト作成部413が作成した干渉リストを無線ネットワーク制御局430に送信する。
【0079】
本発明の一実施形態によれば、干渉リスト作成部413が干渉電力の大きい順に干渉を制限しつつ、その時データレートが基準値を超過するかを判断して作成した干渉リスト、およびその時データレートを無線ネットワーク制御局430に送信する。
【0080】
無線ネットワーク制御局430は、干渉制御装置410から受信した干渉リストを用いて、OFDMAシステムに割り当てられたサブチャネルごとにデータ送信を制限する基地局および中継機リストを作成し、前記OFDMAシステム上に存在する少なくとも1つの基地局に送信する。
【0081】
本発明の一実施形態によれば、無線ネットワーク制御局430は、干渉制御装置410から干渉リスト作成部413が干渉電力の大きい順に干渉を制限しつつ、その時データレートが基準値を超過するかを判断して作成した干渉リスト、およびその時データレートを受信する場合に前記干渉リストとデータレートを用いてOFDMAシステムに割り当てられたサブチャネルごとに前記OFDMAシステム全体のデータレートが最大になるよう、データ送信が制限される基地局および中継機リストを作成する。これに対しては下記の数15を参照して説明することにする。
【0083】
前記数15は、OFDMAシステムに割り当てられたサブチャネルごとにデータ送信を制限する基地局と中継機を選択するための数である。ここで、R
iはj番目のセルの基地局および中継機を制限する場合のi番目のセルが獲得できるデータ送信率を意味し、xは各セルの基地局または中継機の信号送信を制限するか否かを決定するための指示子である。x=1であれば、信号送信を制限せず、x=0であれば、信号送信を制限することを意味する。
【0084】
前記数15に係る無線ネットワーク制御局430の動作をn番目のサブチャネルの場合を仮定して例に挙げて説明すれば、無線ネットワーク制御局430が最初のセルに存在する干渉制御装置から干渉リストと干渉を制限する場合のデータレートを受信して分析した結果、2番目のセルと3回目のセルの基地局または中継機の信号送信を制限すれば、最初のセルの予想データ送信率がR
1であることを判断し、2番目のセルに存在する干渉制御装置から干渉リストと干渉を制限する場合のデータレートを受信して分析した結果、最初のセルの基地局または中継機の信号送信を制限すれば、2番目のセルの予想データ送信率がR
2であることを判断し、3回目のセルに存在する干渉制御装置から干渉リストと干渉を制限する場合のデータレートを受信して分析した結果、最初のセルの基地局または中継機の信号送信を制限すれば、3回目のセルの予想データ送信率がR
3であることを判断したと仮定する。これを、前記数15を用いて表すと、下記の数16のように表わされる。
【0086】
結局、前記の例で無線ネットワーク制御局430は、前記数16を満たすx
1、x
2、x
3値を検索することによって、OFDMAシステム上に存在する基地局および中継機のうち、サブチャネルごとにデータ送信が制限される基地局または中継機を選定してリストを作成する。もし、前記数16のZがx
1=0、x
2=1、x
3=1であるときに最大になれば、無線ネットワーク制御局430は、最初のセルの基地局または中継機をデータ送信が制限される基地局または中継機リストに作成してOFDMAシステム上に存在する複数の基地局に送信する。
【0087】
図5は、本発明の一実施形態に係る干渉制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0088】
図5に示すように、無線ネットワーク制御局510、干渉制御装置520および少なくとも1つのノード530が示されている。
【0089】
ステップS541において、少なくとも1つのノード530が自身に割り当てられている少なくとも1つのサブチャネルに対する干渉情報を生成する。
【0090】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのノード530は、自身に割り当てられている少なくとも1つのサブチャネルごとに干渉電力が大きい順に所定数の干渉情報を生成する。
【0091】
ステップS542において、ステップS541で生成した干渉情報を干渉制御装置520に送信する。
【0092】
ステップS543において、干渉制御装置520が少なくとも1つのノード530のデータレートが基準値を超過するかを判断する。
【0093】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも1つのノード530は端末機であってもよく、この場合に少なくとも1つの端末機530のデータレートが基準値を超過するか否かは前記数9〜14によって判断することができる。
【0094】
また、本発明のまた他の一実施形態によれば、少なくとも1つのノード530は中継機であってもよく、この場合に少なくとも1つの中継機530の最初のホップのデータレートの総合が少なくとも1つの中継機530の2番目のホップのデータレートの総合を超過するかを判断する。
【0095】
ステップS544において、ステップS543の判断結果、少なくとも1つのノード530のデータレートが基準値を超過しなければ、干渉制御装置520は干渉情報を用いて干渉リストを作成する。
【0096】
ステップS545において、ステップS544で作成した干渉リストを無線ネットワーク制御局510に送信する。
【0097】
本発明の一実施形態によれば、干渉制御装置520は、少なくとも1つのノード530に割り当てられた少なくとも1つのサブチャネルごとに干渉電力が大きい順に干渉を制限しつつ、少なくとも1つのノード530のデータレートが基準値を超過するかを判断した後、データレートが基準値を超過すれば、制限された干渉情報を用いて干渉リストを作成した後、前記干渉リストと干渉を制限して獲得できるデータレートを無線ネットワーク制御局510に送信する。
【0098】
ステップS546において、無線ネットワーク制御局510がステップS545で受信した干渉リストを用いて、OFDMAシステム上に存在する少なくとも1つの基地局および中継機のうち、OFDMAシステム上に割り当てられたサブチャネルごとにデータ送信を制限する基地局および中継機リストを作成する。
【0099】
本発明の一実施形態によれば、無線ネットワーク制御局510は、前記数15によってOFDMAシステムのサブチャネルごとに全体データレートが最大になるよう、前記データ送信が制限される基地局および中継機リストを作成する。
【0100】
ステップS547において、ステップS546で作成した基地局および中継機リストをOFDMAシステムに存在する少なくとも1つの基地局に送信する。
【0101】
図6は、本発明の一実施形態に係るサブチャネルの割当方法を示すフローチャートである。
【0102】
ステップS610において、OFDMAシステム上の少なくとも1つの端末機のキュー長と、前記少なくとも1つの端末機と少なくとも1つの中継機のSINRを用いてサブチャネルの割当係数を決定する。
【0103】
本発明の一実施形態によれば、前記サブチャネルの割当係数は前記数1〜4を用いて決定する。
【0104】
ステップS620において、サブチャネルが割り当てられるリンクのサブチャネルの割当係数の和を比較する。
【0105】
ステップS630において、ステップS620の比較結果、サブチャネルの割当係数の和が最大になるかを判断する。
【0106】
本発明の一実施形態によれば、これは数5〜6を用いて判断する。
【0107】
ステップS630の判断結果、サブチャネルの割当係数の和が最大にならなければ、ステップS620に戻り、サブチャネルの割当係数の和が最大になるまでサブチャネルの割当係数の和を比較する過程を繰り返す。しかし、ステップS630の判断結果、サブチャネルの割当係数の和が最大になるサブチャネルおよびリンク組合せが判断されれば、ステップS640で前記組合せに合致するようサブチャネルをリンクに割り当てる。
【0108】
図7は、本発明の他の一実施形態に係るサブチャネルの割当方法を示すフローチャートである。
【0109】
ステップS710において、サブチャネルが割り当てられるリンクのサブチャネルの割当係数の和を比較する。
【0110】
ステップS720において、サブチャネルごとに基地局と端末機、基地局と中継機の間のリンクのうち、サブチャネルの割当係数が最大になるリンクを選択する。
【0111】
本発明の一実施形態によれば、これは前記数7を用いて選択する。
【0112】
ステップS730において、サブチャネルごとに中継機と端末機との間のリンクのうちサブチャネルの割当係数が最大になるリンクを選択する。
【0113】
本発明の一実施形態によれば、これは前記数8を用いて選択する。
【0114】
ステップS740において、ステップS720およびステップS730で選択したリンクを用いてサブチャネルの割当係数の和が最大になるようサブチャネルをリンクに割り当てる。
【0115】
図8は、本発明の一実施形態に係る干渉制御方法を示すフローチャートである。
【0116】
ステップS810において、OFDMAシステムに存在する少なくとも1つのノードから干渉情報を受信する。
【0117】
本発明の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのノードは干渉電力が大きい順に所定数の干渉情報を生成した後、前記干渉情報を送信する。
【0118】
ステップS820において、少なくとも1つのノードのデータレートと基準値とを比較する。
【0119】
ステップS830において、少なくとも1つのノードのデータレートが基準値を超過するかを判断する。
【0120】
本発明の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのノードは少なくとも1つの端末機であってもよく、この場合に前記少なくとも1つの端末機のデータレートが前記数10〜14によって算出された基準値を超過するかを判断する。
【0121】
また、本発明のまた他の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのノードは少なくとも1つの中継機であってもよく、この場合に前記少なくとも1つの中継機の最初のホップのデータレートの総合が2番目のホップのデータレートの総合を超過するかを判断する。
【0122】
ステップS830の判断結果、少なくとも1つのノードのデータレートが基準値を超過すれば本過程は終了する。
【0123】
しかし、ステップS830の判断結果、少なくとも1つのノードのデータレートが基準値を超過しなければ、ステップS840で前記少なくとも1つのノードに割り当てられたサブチャネルごとに干渉電力が大きい順に干渉を1つずつ制限しつつ、前記少なくとも1つのノードのデータレートと基準値とを比較する。
【0124】
ステップS850において、干渉を制限して獲得できる少なくとも1つのノードのデータレートが基準値を超過するかを判断する。
【0125】
ステップS850の判断結果、干渉を制限して獲得できる少なくとも1つのノードのデータレートが基準値を超過しなければ、ステップS840を繰り返す。
【0126】
しかし、ステップS850の判断結果、干渉を制限して獲得できる少なくとも1つのノードのデータレートが基準値を超過すれば、ステップS860において、ステップS840で制限された干渉に対する干渉情報を用いて干渉リストを作成する。
【0127】
ステップS870において、ステップS860で作成した干渉リストと、干渉を制限して獲得できる少なくとも1つのノードのデータレートを無線ネットワーク制御局に送信する。
【0128】
本発明の一実施形態によれば、無線ネットワーク制御局はステップS870で送信された干渉リストとデータレートを用いて、OFDMAシステムに割り当てられたサブチャネルごとに前記数15による基地局および中継機リストを作成して少なくとも1つの基地局に送信する。
【0129】
本発明に係るOFDMAシステムでサブチャネルの割当と干渉を制御する方法は、多様なコンピュータ手段を介して実行することができるプログラム命令形態に具現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されることができる。前記コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むこともできる。前記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知であり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクおよび磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。上述のハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェア階層で作動するように構成され、その逆も同様である。
【0130】
上述したように、本発明は、たとえ限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような基材から多様な修正および変形が可能である。
【0131】
したがって、本発明の範囲は説明された実施形態に限定されて決められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものなどによって定められなければならない。