(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
接続対象部と電気的に接続するための電極を備えた接続具と、前記接続具と電気的に接続される受電ユニットとが備えられた電気機器であって、前記接続具と前記受電ユニットとは相対回動可能に連結され、前記受電ユニットと前記接続具との相対回動を許容する状態と阻止する状態とに切り換え可能なロック機構が備えられている電気機器であって、前記接続具と前記受電ユニットとが別体に構成され、前記接続具と前記受電ユニットとを連結し且つ電気的に接続するために、連結部材とその連結部材に対して着脱自在の着脱部とが前記接続具と前記受電ユニットとに振分けて配置され、前記連結部材は、前記接続具又は前記受電ユニットの一方に回動可能に支持されて構成されていて、前記ロック機構は、前記着脱部を備えている前記接続具又は前記受電ユニットに備えられて構成されており、前記連結部材と前記受電ユニットとに凸状部材と凹状部材とを振分けて配置し、前記凸状部材と凹状部材とが係合作用する側に付勢手段によって付勢する電気機器。
前記ロック機構は、前記連結部材を備えている前記受電ユニット又は前記接続具の筐体が押さえ止め作用して前記受電ユニットと前記接続具との相対回動を阻止する回動阻止姿勢と、前記押さえ止め作用を解除して前記相対回動を許容する回動許容姿勢とに切り換えられるロック用押さえ止め部材が備えられて構成されている請求項1記載の電気機器。
前記連結部材は、前記受電ユニットに備えられ、前記着脱部は、前記接続具に備えられ、前記ロック機構は、前記接続具に備えられた前記ロック用押さえ止め部材が、前記回動阻止姿勢において前記受電ユニットの筐体における平面部分に押さえ止め作用し、前記回動許容姿勢において前記押さえ止め作用を解除するように構成されている請求項2記載の電気機器。
前記ロック用押さえ止め部材は、押さえ止め作用対象の平面に対する出退移動によって前記回動許容姿勢と前記回動阻止姿勢とに切り換えられるように構成されている請求項3記載の電気機器。
前記ロック用押さえ止め部材は、前記回動阻止姿勢において、前記接続具の外形形状の概略的な輪郭内に収まる本体部と前記輪郭から突出する被操作部とが備えられ、前記回動許容姿勢においては、前記本体部及び前記被操作部が前記輪郭内に収まるように構成されている請求項4記載の電気機器。
前記接続具と前記受電ユニットとの相対回動範囲内の設定箇所において、前記接続具と前記受電ユニットとの離脱を阻止する離脱阻止機構が備えられた電気機器であって、受電ユニット側に突出部を設けることにより離脱を阻止することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気機器。
前記離脱阻止機構における受電ユニット側の突出部は、電源プラグが装着された接続具の受電ユニットに対して、略0度、90度方向への離脱を抑制する方向に配置されている請求項6に記載の電気機器。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の電気機器の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本第1実施形態では、電気機器として二次電池を充電する充電器BCを例示している。
充電器BCでは、
図1に示すように、接続対象部である電源(商用電源)のコンセントに電気的に接続するための接続具として電源プラグユニット2が備えられており、その電源プラグユニット2とは別体の受電ユニット1が備えられており、電源プラグユニット2は受電ユニット1に機械的に装着され、又、その装着状態において電源プラグユニット2と受電ユニット1とは電気的に接続されている。
【0017】
電源プラグユニット2は、
図3の斜視図に示すように、接続対象部(電源のコンセント)と電気的に接続するための電極(商用電源のコンセントに挿入する受電用の電極)としてプラグ電極21を備えているが、世界の国又は地域によって商用電源のコンセントの形状が異なるため、それに対応すべく電源プラグユニット2もプラグ電極21の形状及び配置が異なる複数種類のものが受電ユニット1に対して用意されている。本第1実施形態では、それらのうち日本の商用電源のコンセントに適合した
図3の斜視図に示すものを例示して説明する。尚、
図3では、ロック機構LMの動作態様を
図3(a)と
図3(b)とで示しているが、これについては後述する。
【0018】
受電ユニット1と電源プラグユニット2との機械的な連結及び電気的な接続は、連結部材11とその連結部材11に対して着脱自在の着脱部とによって行い、それらを受電ユニット1と電源プラグユニット2とに振分けて配置している。本実施の形態では、受電ユニット1に連結部材11を配置し、電源プラグユニット2に着脱部であるインレットプラグ22(
図3参照)を配置している。
【0019】
受電ユニット1は、扁平の略直方体形状の筐体を有し、その筐体は樹脂にて構成されている。
受電ユニット1のみを斜視図で示す
図4に示すように、受電ユニット1にはいわゆるインレットと称される型式の連結部材11が備えられており、この連結部材11の開口11aに電源プラグユニット2のインレットプラグ22を挿入することで、電源プラグユニット2を受電ユニット1へ連結する状態で装着する。
インレットプラグ22を連結部材11の開口11aに挿入した状態で、プラグ電極21と連結部材11内の一対の電極ピン11bとが電気的に接続される。
【0020】
連結部材11は、
図9の斜視図に示すように、開口11aの形成面を正面として両側面に高さの低い円柱状の被支持軸11cが備えられ、この被支持軸11cが受電ユニット1側の部材に回転軸芯α(被支持軸11cがなす円の中心を貫く軸芯)周りに矢印Aで示す向きに回動自在(より厳密には揺動自在)に支持されている。
図4においても連結部材11の回動軸芯α及び回動の向きを示す矢印Aを同符号で示している。
図4では、連結部材11の開口11aが、受電ユニット1の扁平面1a(
図4における上面あるいは下面)に対して略45度の角度で斜め上方を向く姿勢をとった場合を図示している。
連結部材11の回動範囲は、連結部材11の開口11aが向く方向すなわち電源プラグユニット2の挿入方向で表現すると、受電ユニット1の筐体表面における隣り合う2つの直交面において、連結部材11の開口11aが、一方の面の法線方向を向く姿勢から他方の面の法線方向を向く姿勢までの範囲であり、受電ユニット1の扁平面1aと平行となる方向を向く姿勢(
図5参照)から、受電ユニット1の扁平面1aに対して略90度の角度で上方を向く姿勢(
図6参照)までの略90度である。この範囲での連結部材11及び電源プラグユニット2の回動を許容するように受電ユニット1の筐体が切り欠かれている。
この回動範囲のうち、
図4に示す略45度の姿勢となっている状態の連結部材11に電源プラグユニット2のインレットプラグ22を挿入する。
【0021】
連結部材11にインレットプラグ22を挿入して受電ユニット1に電源プラグユニット2を連結した状態で、連結部材11と電源プラグユニット2とを一体に回動操作して、プラグ電極21が受電ユニット1の扁平面1aと略平行となる姿勢とした状態が
図1に示す状態であり、プラグ電極21が受電ユニット1の扁平面1aと略直交姿勢とした状態が
図2に示す状態である。
充電器BCは、連結部材11及び電源プラグユニット2が
図1あるいは
図2に示す姿勢となっている状態で、電源プラグユニット2のプラグ電極21を商用電源のコンセントに挿入して使用する。
尚、電源プラグユニット2を受電ユニット1に装着した状態での上述の回動は、厳密には電源プラグユニット2と受電ユニット1との相対回動であるが、説明の便宜上、受電ユニット1を固定させた状態での、電源プラグユニット2の回動として説明する。
【0022】
上述のように、電源プラグユニット2のインレットプラグ22と受電ユニット1の連結部材11とを連結して、受電ユニット1に電源プラグユニット2を装着した状態で、電源プラグユニット2と連結部材11とは、
図1に示す姿勢と
図2に示す姿勢との間の略90度の範囲で連結部材11の回動軸芯周りで回動可能となっているが、電源プラグユニット2及び連結部材11の回動を許容する状態と阻止する状態とに切り換えるロック機構LMが備えられており、通常の使用姿勢(コンセントに接続して使用する際の姿勢)である
図1に示す姿勢と
図2に示す姿勢とにおいて、電源プラグユニット2の回動を阻止できるようにしている。
ロック機構LMは、着脱部であるインレットプラグ22を有する電源プラグユニット2側に備えられており、
図3に示すロック用
押さえ止め部材25を主要部として構成されている。ロック用
押さえ止め部材25は、受電ユニット1及び電源プラグユニット2のうちの連結部材11が備えられている方(本第1実施形態では、受電ユニット1)の筐体と
押さえ止め作用して電源プラグユニット2の回動を阻止する回動阻止姿勢と、上記の
押さえ止め作用を解除して電源プラグユニット2の回動を許容する回動許容姿勢とに切り換えられる。
図3(a)は上記回動許容姿勢にある状態を示しており、
図3(b)は上記回動阻止姿勢にある状態を示している。
【0023】
ロック用
押さえ止め部材25は、幅狭部24付近を挟み込むように配置された略コの字の本体部25aと、略角柱形状の被操作部25bとが一体形成されて電源プラグユニット2の基部26に取り付けられている。
ロック用
押さえ止め部材25は、ガイド26b(
図3(b)参照)に案内される状態で、矢印Bの方向に摺動移動可能であり、
図3(a)に示す本体部25aのコの字の先端が基部26に接当する位置と、図示を省略する位置決め機構によって位置決めされる
図3(b)に示す位置との間で移動する。
図3(b)に示す回動阻止姿勢では、本体部25aは電源プラグユニット2の外形形状の概略的な輪郭内に収まっており、より具体的には、プラグ電極21を支持する基部26の側面と面一となるように連なっている。これに対して、被操作部25bは、上記輪郭すなわち基部26の側面から突出している。
一方、
図3(a)に示す回動許容姿勢では、本体部25a及び被操作部25bの双方が、電源プラグユニット2の外形形状の概略的な輪郭内に収まっており、被操作部25bは基部26の側面と面一となる位置まで引退している。
ロック用
押さえ止め部材25が
押さえ止め作用する対象は、受電ユニット1の筐体の平面部分、より具体的には、扁平面1aと扁平面1aに略直交する側面1bとであり、これらの平面に対してロック用
押さえ止め部材25が出退移動することによって上記回動許容姿勢と上記回動阻止姿勢とに切り換えられる。
ロック用
押さえ止め部材25の本体部25aは、それほど強くないしまり嵌め状態で幅狭部24付近を挟み込んでおり、電源プラグユニット2を姿勢変化させる程度ではロック用
押さえ止め部材25は移動しないが、手指の操作で簡単に移動操作できるように設定している。
【0024】
ロック用
押さえ止め部材25の本体部25aにおける被操作部25b側の端部から被操作部25bにかけては、略円弧状に切り欠かれた切り欠き部CPが形成されている。
この切り欠き部CPは、受電ユニット1に装着した状態の電源プラグユニット2を連結部材11の回動軸芯周りに回動させた際に、受電ユニット1の筐体における扁平面1aと扁平面1aと略直交する側面1bとがなす角部と干渉しないようにするためであり、ロック用
押さえ止め部材25を
図3(a)に示す回動許容姿勢とした状態で電源プラグユニット2を回動操作したときは、この切り欠き部CPを上記角部が通過する。
一方、ロック用
押さえ止め部材25を
図3(b)に示す回動阻止姿勢に移動させると、ロック用
押さえ止め部材25の本体部25aのうち、
図3(b)において符号P及びQで示す位置付近が上記角部の移動範囲内に入り込むことになる。
従って、電源プラグユニット2を
図1に示す姿勢あるいは
図2に示す姿勢として、ロック用
押さえ止め部材25を
図3(a)の回動許容姿勢から
図3(b)の回動阻止姿勢へと移動させると、電源プラグユニット2を回動操作しても、
図3(b)において符号P及びQで示す位置付近(厳密には上記角部に近い側)が受電ユニット1の筐体の扁平面1aあるいは扁平面1aと略直交する側面1bと接当して、電源プラグユニット2の回動移動を阻止する。すなわち、ロック用
押さえ止め部材25が受電ユニット1の筐体における平面部分と
押さえ止め作用して回動を阻止している。
電源プラグユニット2を回動操作したい場合は、基部26から突出している被操作部25bを基部26の内方側へ押し込むことで、ロック用
押さえ止め部材25が回動阻止姿勢(
図3(b)で示す姿勢)から回動許容姿勢(
図3(a)で示す姿勢)へと移動し、ロック用
押さえ止め部材25による受電ユニット1の筐体における平面部分との
押さえ止め作用が解除されて、電源プラグユニット2を回動操作することができる。
【0025】
充電器BCには、連結部材11及び電源プラグユニット2が
図1あるいは
図2に示す姿勢となっているときに電源プラグユニット2が連結部材11から離脱するのを阻止する離脱阻止機構ADが備えられている。
この離脱阻止機構ADは、相互の
押さえ止め作用により連結部材11からのインレットプラグ22の離脱を阻止する係止部12と被係止部23とを、電源プラグユニット2側と受電ユニット1側とに振分けて配置することで構成されており、本第1実施形態では、係止部12を受電ユニット1側に備え、被係止部23を電源プラグユニット2側に備えている。
【0026】
具体的には、受電ユニット1の係止部12は、
図4に示すように、受電ユニット1の筐体を利用して連結部材11の取り付け箇所近傍に形成されている。
係止部12には、
図4における上面側の扁平面1aに形成されている第1係止部12aと、扁平面1aと略直交する側面1bに形成されている第2係止部12bとがある。
第1係止部12a及び第2係止部12bは、何れも、受電ユニット1の筐体表面付近を連結部材11の回動空間に向けて幅狭の板状に突出させた形状を有している。
【0027】
第1係止部12aは、プラグ電極21が扁平面1aと略直交する姿勢となる
図2に示す状態において、電源プラグユニット2を抜け止め、すなわち、電源プラグユニット2の離脱方向への移動を阻止するためのものであり、
図6に示す開口11aが上方を向く姿勢となっているときの開口11aの両側(回動移動方向視で左右両側)に一対に形成されている。
第2係止部12bは、プラグ電極21が扁平面1aと略平行姿勢となる
図1に示す状態において、電源プラグユニット2を抜け止め、すなわち、電源プラグユニット2の離脱方向への移動を阻止するためのものであり、
図5に示す開口11aが側方(扁平面1aと平行方向)を向く姿勢となっているときの開口11aの両側(回動移動方向視で左右両側)に一対に形成されている。
【0028】
上記の係止部12に対応する電源プラグユニット2側の被係止部23は、
図3に示すように、インレットプラグ22の台座部分が弧状断面を有する状態で横幅方向(
図3において矢印Bで示す方向)に突出する形状に形成されている。
被係止部23よりもプラグ電極21側には、横幅方向(矢印Bの方向)の長さが被係止部23の存在部分よりも短い幅狭部24が存在する。
第1係止部12a及び第2係止部12bが夫々左右一対に形成されているのと対応して、
図3における手前側の被係止部23と同等のものが、インレットプラグ22を挟んで反対側に対称形状で形成されている。
【0029】
受電ユニット1側の係止部12は、電源プラグユニット2の被係止部23における弧をなす面と
押さえ止め作用することになり、係止部12と被係止部23とが
押さえ止め作用する状態においては、被係止部23と被係止部23のプラグ電極21側部分の空間PSを通過することになる。
従って、電源プラグユニット2と連結部材11とが連結した状態で、それらの回動方向視の左右両側端部で係止部12と被係止部23とが
押さえ止め作用することになる。
【0030】
受電ユニット1側の係止部12と電源プラグユニット2側の被係止部23との
押さえ止め作用について、
図7の断面図によって更に詳細に説明する。
図7の断面図は、連結部材11と電源プラグユニット2とが連結した状態を、
図3において奥側に位置する被係止部23の横幅方向(
図3の矢印Bの方向)の端面よりもわずかに内方側位置で切断したものを概略的に示している。
上下が逆になっているが、
図7(a)は
図1に示す状態,
図7(b)は
図4の姿勢の連結部材11に電源プラグユニット2を連結した状態,
図7(c)は
図2に示す状態についての断面を示している。
【0031】
図7(b)に示す状態では、係止部12と被係止部23とが
押さえ止め作用しない位置関係となっており、電源プラグユニット2を
図7(b)において矢印Cで示す方向に移動可能で、開口11aへ電源プラグユニット2のインレットプラグ22を挿入できると共に、開口11aからインレットプラグ22を引き抜くことができる。
電源プラグユニット2を開口11aへ挿入するときの向きは、
図3において矢印Bで示す横幅方向が連結部材11の回動軸芯αの軸芯方向と一致する向きとして挿入する。
【0032】
連結部材11及び電源プラグユニット2を回動軸芯α周りに回動操作して
図7(a)に示す姿勢とすると、第2係止部12bが空間PSへ入り込み、被係止部23と第2係止部12bとが
押さえ止め作用する状態となり、この状態で電源プラグユニット2を連結部材11から引き抜こうとしても、第2係止部12bが電源プラグユニット2の離脱方向への移動を阻止する。
【0033】
係止部12と被係止部23とが相互に接触する曲面は、いずれも、連結部材11及び電源プラグユニット2の回動軸芯αの軸芯方向視で、ほぼ回動軸芯αを中心とする同心円をなし、且つ、略同一の曲率半径を有しているので、電源プラグユニット2を引き抜き操作したときには、係止部12は「面」として被係止部23を受止めることになる。
これによって、的確に電源プラグユニット2を抜け止めできる。
【0034】
又、連結部材11及び電源プラグユニット2を回動軸芯α周りに回動操作して
図7(c)に示す姿勢とした場合も同様に、第1係止部12aが空間PSへ入り込み、被係止部23と第1係止部12aとが
押さえ止め作用する状態となり、この状態で電源プラグユニット2を連結部材11から引き抜こうとしても、第1係止部12aが電源プラグユニット2の離脱方向への移動を阻止する。
【0035】
すなわち、電源プラグユニット2が連結された状態の連結部材11の略90度の回動範囲内における複数の設定箇所(より具体的には、電源プラグユニット2及び連結部材11の回動範囲の両端部)において、電源プラグユニット2に備えられた被係止部23との
押さえ止め作用により電源プラグユニット2の離脱方向への移動を阻止するように係止部12が設けられている。
上述のロック機構LMは、離脱阻止機構ADが電源プラグユニット2の離脱方向への移動を阻止している上記2箇所において、受電ユニット1と電源プラグユニット2との相対回動を許容する状態と阻止する状態とに切り換え可能としている。
又、連結部材11とインレットプラグ22とが連結された状態で連結部材11の回動と連動して移動する係止部12及び被係止部23のうちの一方(本第1実施形態では、被係止部23)の動きが、係止部12及び被係止部23のうちの他方(本第1実施形態では、係止部12)によって阻止されないように、連結部材11とインレットプラグ22とが連結された状態で係止部12の設置位置と被係止部23の設置位置とで回動軸芯αからの距離が異なるようにしている。これによって、係止部12は被係止部23の回動移動を許容し、電源プラグユニット2の回動を阻害しない。
【0036】
以上のように、充電器BCは、
図7(b)の電源プラグユニット2の挿抜のための姿勢、並びに、係止部12と被係止部23とが
押さえ止め作用する
図7(a)及び
図7(c)の使用時の姿勢の合計3姿勢で取り扱うのが基本である。
このため、充電器BCには、これら3姿勢の夫々に電源プラグユニット2及び連結部材11を位置決め保持する機構を備えている。
この位置決め機構及びこの機構の動作を
図8の断面図及び連結部材11を斜視図で示す
図9に基づいて説明する。
【0037】
図8(a),
図8(b)及び
図8(c)は何れも電源プラグユニット2の横幅方向(矢印Bで示す方向)中央位置で切断したときの概略断面を示しており、
図8(a),
図8(b)及び
図8(c)で示す各状態は、夫々、
図7(a),
図7(b)及び
図7(c)で示す各状態に対応している。
連結部材11の位置決め機構の基本的な考え方は、連結部材11と受電ユニット1とに凸状部材と凹状部材とを振分けて配置し、その凸状部材と凹状部材とが
押さえ止め作用する側に付勢手段によって付勢することによって、相対移動(ここでは相対回動)する凸状部材と凹状部材とが
押さえ止め作用する前後で回動操作の操作抵抗に変化をつける、いわゆるデテント式の位置決め機構としている。
【0038】
本第1実施形態では上記の凸状部材を連結部材11側に備えており、
図9に示すように、回動軸芯αの軸芯方向の中央部表面に概略三角柱形状の凸部11dが上記凸状部材に相当する。
凸部11dは、三角柱の高さ方向が回動軸芯αの軸芯方向となる姿勢で、回動軸芯α周りの同一円周上に略45度の角度間隔で3個並べて形成されている。
【0039】
上記凹状部材は受電ユニット1側に備えられており、凸部11dと
押さえ止め作用している状態で示す
図8及び部品単体を斜視図で示す
図10のように、略V字形状の溝で構成される溝状凹部13aを有するロック部材13がその機能を有する。
ロック部材13は、受電ユニット1の壁部材1c内を
図8(a)において矢印Dで示す方向での若干量の摺動移動が許容される状態で取り付けられており、溝状凹部13aの存在側と反対側の端部に位置する位置規制用のピン13bが壁部材1cを貫通して矢印Dで示す方向以外のロック部材13の位置変動を規制している。
ロック部材13におけるピン13bよりも溝状凹部13a側の大径部13cの周囲にはコイルバネ14が配置され、溝状凹部13aと凸部11dとが
押さえ止め作用する側にロック部材13を付勢して、上記付勢手段として機能している。
【0040】
電源プラグユニット2の連結部材11への連結及び連結の解除が可能な
図8(b)の状態では、3つの凸部11dのうちの中央の凸部11dが連結部材11の開口11aと
押さえ止めしており、その状態から
図8において上方側に電源プラグユニット2及び連結部材11を揺動操作(回動操作)を開始すると、凸部11dがコイルバネ14の付勢力に抗してロック部材13を
図8における左側へ一旦押し込み、
図8(a)の姿勢までの回動操作を完了すると、ロック部材13はコイルバネ14の付勢力にて元の位置に復帰すると共に、溝状凹部13aと
図8において上側に位置する凸部11dとの
押さえ止め及びコイルバネ14の付勢力によって、電源プラグユニット2等の揺動操作に対して比較的高い操作抵抗を付与する状態となり、電源プラグユニット2等の姿勢の位置決めを行う。
【0041】
一方、
図8(b)の状態から
図8において下方側に電源プラグユニット2等を揺動操作する場合も同様であり、電源プラグユニット2及び連結部材11を揺動操作(回動操作)を開始すると、凸部11dがコイルバネ14の付勢力に抗してロック部材13を
図8における左側へ一旦押し込み、
図8(c)の姿勢までの回動操作を完了すると、ロック部材13はコイルバネ14の付勢力にて元の位置に復帰すると共に、溝状凹部13aと
図8において下側に位置する凸部11dとの
押さえ止め及びコイルバネ14の付勢力によって、電源プラグユニット2等の揺動操作に対して比較的高い操作抵抗を付与する状態となり、電源プラグユニット2等の姿勢の位置決めを行う。
【0042】
充電器BCは、通常
図7(a)又は
図7(c)で示す姿勢とした状態で商用電源のコンセントにプラグ電極21を挿入して使用する。この
図7(a)又は
図7(c)で示す姿勢での使用状態において、仮に使用者が受電ユニット1を手に持ってコンセントから充電器BCを引き抜く操作を行ったとしても、電源プラグユニット2がコンセント側に残ってしまうようなことがなく、受電ユニット1と電源プラグユニット2とが連結された状態が維持される。
【0043】
図7(a)又は
図7(c)で示す姿勢でコンセントに接続している状態で、コンセントから受電した電力はプラグ電極21,電極ピン11b及び被支持軸11cの電極(図示を省略)を経て受電ユニット1内の充電回路へと給電され、受電ユニット1の筐体内にセットされている二次電池に対して充電動作が行われる。
【0044】
<第2実施形態>
次に、本発明の電気機器の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態でも、電気機器として二次電池を充電する充電器BCを例示しており、上記第1実施形態と同等の機能を有するものについては、適宜に上記第1実施形態と同一の符号を付して説明する。
本第2実施形態の充電器BCも、
図11等に示すように、接続対象部である電源(商用電源)のコンセントに電気的に接続するための接続具として電源プラグユニット2が備えられており、その電源プラグユニット2とは別体に電気機器の本体部として受電ユニット1が備えられている。電源プラグユニット2と受電ユニット1とは電気的に接続され、又、電源プラグユニット2は受電ユニット1に機械的に装着されている。
本第2実施形態は、上記第1実施形態と比較して、電気機器としての骨格は上記第1実施形態と共通し、インレットとインレットプラグとによって受電ユニット1と電源プラグユニット2とを接続するが、ロック機構LMの具体構成や離脱阻止機構ADの具体構成や電源プラグユニット2の挿抜形態が上記第1実施形態と異なる。
以下、詳細に説明する。
【0045】
受電ユニット1と電源プラグユニット2との機械的な連結及び電気的な接続は、連結部材31とその連結部材31に対して着脱自在の着脱部とによって行い、それらを受電ユニット1と電源プラグユニット2とに振分けて配置している。
連結部材31は、上記第1実施形態の連結部材11とほぼ同様の機能及び形状を有しているが、上記のロック機構LMとの関係で細部の形状が上記第1実施形態と異なっている。本第2実施形態においても、受電ユニット1に連結部材31を配置し、電源プラグユニット2に着脱部であるインレットプラグ42(
図13参照)を配置している。
【0046】
受電ユニット1の筐体の概略的な外形形状も上記第1実施形態と同様に扁平の略直方体形状の筐体を有し、その筐体は樹脂にて構成されている。
受電ユニット1のみを斜視図で示す
図15に示すように、受電ユニット1に備えられている連結部材31も上記第1実施形態と同様にいわゆるインレットと称される型式のものであり、この連結部材31の開口31aに電源プラグユニット2のインレットプラグ42を挿入することで、電源プラグユニット2を受電ユニット1へ連結する状態で装着する。この装着状態で、プラグ電極21と連結部材31内の一対の電極ピン31bとが電気的に接続される。
【0047】
連結部材31は、
図14の斜視図に示すように、開口31aの形成面を正面として両側面に高さの低い円柱状の被支持軸31cが備えられ、この被支持軸31cが受電ユニット1側の部材に回転軸芯α(被支持軸31cがなす円の中心を貫く軸芯)周りに矢印Aで示す向きに回動自在(より厳密には揺動自在)に支持されている。
連結部材31の回動範囲も上記実施の形態の連結部材11の回動範囲と同様であり、連結部材31の開口31aが向く方向すなわち電源プラグユニット2の挿入方向で表現すると、受電ユニット1の筐体表面における隣り合う2つの直交面において、連結部材31の開口31aが、一方の面の法線方向を向く姿勢から他方の面の法線方向を向く姿勢までの範囲であり、受電ユニット1の扁平面1aと平行となる方向を向く姿勢(
図15参照)から、受電ユニット1の扁平面1aに対して略90度の角度で上方を向く姿勢までの略90度である。この範囲での連結部材31及び電源プラグユニット2の回動を許容するように受電ユニット1の筐体が切り欠かれている。
【0048】
連結部材31にインレットプラグ42を挿入して受電ユニット1に電源プラグユニット2を連結した状態で、連結部材31と電源プラグユニット2とを一体に回動操作して、プラグ電極21が受電ユニット1の扁平面1aと略平行となる姿勢とした状態が
図11に示す状態であり、プラグ電極21が受電ユニット1の扁平面1aと略直交姿勢とした状態が
図12に示す状態である。
充電器BCは、
図11に示す姿勢が電源プラグユニット2のインレットプラグ42を連結部材31に対して挿抜する姿勢であり、
図12に示す姿勢となっている状態で、電源プラグユニット2のプラグ電極21を商用電源のコンセントに挿入して使用する。
【0049】
充電器BCには、電源プラグユニット2及び連結部材31の回動を許容する状態と阻止する状態とに切り換えるロック機構LMが備えられており、本第2実施形態では、通常の使用姿勢(コンセントに接続して使用する際の姿勢)である
図12に示す姿勢と、受電ユニット1の連結部材31に対して電源プラグユニット2を挿抜する姿勢である
図11に示す姿勢とにおいて、電源プラグユニット2等の回動を阻止できるようにしている。
ロック機構LMは、受電ユニット1及び電源プラグユニット2のうちの連結部材31を備えている側、すわなち、受電ユニット1側に備えられている。
本第2実施形態のロック機構LMは、
図18の断面図及び
図14の斜視図に示すように連結部材31の回動軸芯周りに延びる凸条部31dが、連結部材31と連動する状態で備えられると共に、連結部材31を備えている受電ユニット1の筐体に、凸条部31dと
押さえ止めして連結部材31の回動を阻止する姿勢と、凸条部31dとの
押さえ止めが解除されて連結部材31の回動を許容する姿勢とに切り換え操作される
押さえ止め操作部材51が備えられて構成されている。
【0050】
本第2実施形態では、凸条部31dは、
図14に示すように、連結部材31の表面における幅方向中央部に直接形成している。
押さえ止め操作部材51は、
図18に示すように、凸条部31dの端部と
押さえ止め作用する
押さえ止め用突部51aと、基部51bと、基部51bの上端において受電ユニット1の表面に露出している被操作部51c(
図16参照)と、基部51bの両側から突出して受電ユニット1の筐体に
押さえ止め案内される被案内部51dとが備えられて構成されている。
押さえ止め操作部材51の被案内部51dは、連結部材31の回動軸芯方向に延びる形状に形成されており、
押さえ止め操作部材51は連結部材31の回動軸芯方向に摺動移動自在に受電ユニット1の筐体に支持されている。
上記摺動移動による
押さえ止め操作部材51の移動範囲は、
図14において
押さえ止め用突部51aを2点鎖線にて示す位置から、
押さえ止め用突部51aが
図14の矢印Fで示す方向(連結部材31の回動軸芯方向)に移動して、連結部材31の回動に伴う凸条部31dの移動軌跡から完全に待避する位置までの範囲である。
上記の移動範囲で摺動移動する
押さえ止め操作部材51は、
図17に示すコイルスプリング52によって、
図14において2点鎖線にて示す位置側へ付勢されている。
【0051】
上記ロック機構LMの動作を
図18によって更に説明する。
図18(a)は、
押さえ止め操作部材51の
押さえ止め用突部51aが、連結部材31の凸条部31dと
押さえ止め作用して、連結部材31及び電源プラグユニット2の回動(
図18における時計回り方向への回動)を阻止している状態を示している。
この状態で、コイルスプリング52の付勢力に抗して、手指等によって
図16において矢印F(
図14における矢印Fと同一の方向を示している)にて示す方向に
押さえ止め操作部材51の被操作部51cを移動操作すると、
押さえ止め用突部51aが連結部材31の凸条部31dの移動軌跡から完全に待避する。
これによって、ロック機構LMは、電源プラグユニット2等の回動を阻止する状態から許容する状態に移行したことになり、この状態で、電源プラグユニット2を回動操作する。尚、電源プラグユニット2を回動操作しているときは、
押さえ止め操作部材51の被操作部51cを押し操作している必要はない。
電源プラグユニット2を
図18(b)に示す姿勢まで回動操作すると、
押さえ止め用突部51aの移動範囲から連結部材31の凸条部31dが待避する関係となり、コイルスプリング52の付勢力によって、
押さえ止め用突部51aが凸条部31dの移動軌跡内へと入り込む。
これによって、ロック機構LMは、連結部材31及び電源プラグユニット2の回動(
図18における反時計回り方向への回動)を阻止する状態となる。
以上のように、ロック機構LMは、凸条部31dの回動方向両端部の一方が夫々
押さえ止め用突部51aの両側面の一方に
押さえ止め作用して、電源プラグユニット2等の回動を阻止し、
押さえ止め用突部51aを移動させることで、回動を許容している。
【0052】
更に、充電器BCには、連結部材31及び電源プラグユニット2が
図12に示す姿勢となっているときに、電源プラグユニット2が連結部材31から離脱するのを阻止する離脱阻止機構ADが備えられている。
すなわち、本第2実施形態の離脱阻止機構ADは、上記第1実施形態における離脱阻止機構ADと機能は共通するが、受電ユニット1と電源プラグユニット2との相対回動範囲における連結部材31と電源プラグユニット2との離脱を阻止する位置(姿勢)が異なる。
本第2実施形態における離脱阻止機構ADが連結部材31と電源プラグユニット2との離脱を阻止するための基本構成は上記第1実施形態におけるものと同様であり、相互の
押さえ止め作用により連結部材31からのインレットプラグ42の離脱を阻止する係止部32と被係止部43とを、電源プラグユニット2側と受電ユニット1側とに振分けて配置することで構成されており、より具体的には、係止部32を受電ユニット1側に備え、被係止部43を電源プラグユニット2側に備えている。
【0053】
受電ユニット1の係止部32は、
図11及び
図15に示すように、受電ユニット1の筐体を利用して連結部材31の取り付け箇所近傍に形成されている。
係止部32は、上記第1実施形態の係止部12と異なり、
図15における上面側の扁平面1aにのみ形成され、受電ユニット1の筐体表面付近を連結部材31の回動空間に向けて両側から一対に突出させている。係止部32の筐体内方側の面は、被係止部43の移動軌跡に適合させた湾曲凹面に形成している。
【0054】
上記の係止部32に対応する電源プラグユニット2側の被係止部43の形状は、
図13に示すように、上記第1実施形態の被係止部23と同様の形状であり、インレットプラグ42の台座部分が弧状断面を有する状態で横幅方向(
図13において矢印Bで示す方向)に突出する形状に形成されている。
被係止部43よりもプラグ電極21側には、横幅方向(矢印Bの方向)の長さが被係止部43の存在部分よりも短い幅狭部44が存在する。
係止部32が夫々左右一対に形成されているのと対応して、
図13における手前側の被係止部43と同等のものが、インレットプラグ42を挟んで反対側に対称形状で形成されている。
【0055】
受電ユニット1側の係止部32は、電源プラグユニット2の被係止部43における弧をなす面と
押さえ止め作用することになり、係止部32と被係止部43とが
押さえ止め作用する状態においては、被係止部43と被係止部43のプラグ電極21側部分の空間PSを通過することになる。
従って、電源プラグユニット2と連結部材31とが連結した状態で、それらの回動方向視の左右両側端部で係止部32と被係止部43とが
押さえ止め作用することになる。
【0056】
受電ユニット1側の係止部12と電源プラグユニット2側の被係止部43との
押さえ止め作用について、
図17の断面図によって更に詳細に説明する。
図17の断面図は、連結部材31と電源プラグユニット2とが連結した状態を、
図13において奥側に位置する被係止部43の横幅方向(
図13の矢印Bの方向)の端面よりもわずかに内方側位置で切断したものを概略的に示している。
上下が逆になっているが、
図17(a)は
図11に示す状態,
図17(b)は
図12に示す状態についての断面を示している。
図18との待避から明らかなように、
図17(a)に示す状態及び
図17(b)に示す状態は、何れも、上記ロック機構LMにて、電源プラグユニット2等の回動が阻止されている状態である。
【0057】
図17(a)に示す状態では、係止部32と被係止部43とが
押さえ止め作用しない位置関係となっており、電源プラグユニット2を
図17(a)において矢印Eで示す方向に移動可能で、開口31aへ電源プラグユニット2のインレットプラグ42を挿入できると共に、開口31aからインレットプラグ42を引き抜くことができる。
電源プラグユニット2を開口31aへ挿入するときの向きは、
図13において矢印Bで示す横幅方向が連結部材31の回動軸芯αの軸芯方向と一致する向きとして挿入する。
【0058】
ロック機構LMの被操作部51cを上述のように操作した上で、連結部材31及び電源プラグユニット2を回動軸芯α周りに回動操作して
図17(b)に示す姿勢とすると、係止部32が空間PSへ入り込み、被係止部43と係止部32とが
押さえ止め作用する状態となり、この状態で電源プラグユニット2を連結部材31から引き抜こうとしても、係止部32が電源プラグユニット2の離脱方向への移動を阻止する。
【0059】
係止部32と被係止部43とが相互に接触する曲面は、いずれも、連結部材31及び電源プラグユニット2の回動軸芯αの軸芯方向視で、ほぼ回動軸芯αを中心とする同心円をなし、且つ、略同一の曲率半径を有しているので、電源プラグユニット2を引き抜き操作したときには、係止部32は「面」として被係止部43を受止めることになる。
これによって、的確に電源プラグユニット2を抜け止めできる。
【0060】
尚、連結部材31とインレットプラグ42とが連結された状態で連結部材31の回動と連動して移動する係止部32及び被係止部43のうちの一方(本第2実施形態では、被係止部43)の動きが、係止部32及び被係止部43のうちの他方(本第2実施形態では、係止部32)によって阻止されないように、連結部材31とインレットプラグ42とが連結された状態で係止部32の設置位置と被係止部43の設置位置とで回動軸芯αからの距離が異なるようにしている。
【0061】
上述のように、充電器BCは、
図17(b)で示す姿勢とした状態で商用電源のコンセントにプラグ電極21を挿入して使用する。この
図17(b)で示す姿勢での使用状態において、仮に使用者が受電ユニット1を手に持ってコンセントから充電器BCを引き抜く操作を行ったとしても、電源プラグユニット2がコンセント側に残ってしまうようなことがなく、受電ユニット1と電源プラグユニット2とが連結された状態が維持される。又、ロック機構LMによって、
図17(b)に示す姿勢が安定的に保持される。
図17(b)で示す姿勢でコンセントに接続している状態で、コンセントから受電した電力はプラグ電極21,電極ピン31b及び被支持軸31cの電極(図示を省略)を経て受電ユニット1内の充電回路へと給電され、受電ユニット1の筐体内にセットされている二次電池に対して充電動作が行われる。
【0062】
<その他の実施形態>
以下、本発明のその他の実施形態を列記する。
(1)上記第2実施形態では、ロック機構LMを受電ユニット1に備える構成としているが、このように構成するについては、上記第1実施形態の構成を利用して実現することもできる。
具体的には、上記第2実施において連結部材11の位置決めを行っているロック部材13(
図8参照)を利用して、ピン13bの先端側に接当して矢印Dで示す方向でのピン13bの移動を阻止する部材を配置して連結部材11の回動を阻止する共に、その部材を移動させて連結部材11の回動を許容する機構を備える等すれば良い。
(2)上記第1実施形態及び上記第2実施形態では、電気機器として充電器BCを例示しているが、いわゆるACアダプタ等の各種の電気機器に本発明を適用できる。